【閲注TRPG】忘失の底で、君が哭いている3【CoC×植物トリオ】

  • 1125/01/31(金) 01:00:35

    このスレは虎杖と伏黒と釘崎をPCとしてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
    閲覧注意は発狂した時や万が一グロテスクな描写があった時用だよ

    今回は新キャラシで所謂、転生記憶有(個人差有)で現在一般人(?)の三人でお送りするよ
    HO1虎杖HO2伏黒HO3釘崎になったよ

    今回は染谷 漏斗さま作成シナリオの『忘失の底で、君が哭いている』をお借りしてるよ
    シナリオのネタバレを大いに含みますので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    このシナリオはPCに"秘密"と呼ばれる秘匿情報があったりするのでスレ民も考察とかどんどんしてみてね

    幼馴染の植物トリオが10年前に訪れた映画館に行くことになり、そしてどうなるか、どんな選択をするのかを見守ることになるよ
    ロスト率は非公開、ただしシナリオの方向性はシリアス寄りの湿度高めになったよ!
    今回の安価はいつもより少なめか、もしくはシナリオ始まったらほぼないことになるよ

    今までのあらすじ
    伏黒が100Fで本棚破壊
    伏黒が発狂
    虎杖と伏黒がこれから発狂、釘崎の命運は如何に

  • 2125/01/31(金) 01:00:51
  • 3125/01/31(金) 01:01:03
  • 4125/01/31(金) 01:01:17
  • 5125/01/31(金) 01:01:27

    HO1 虎杖 悠仁

    iachara.com

    HO2 伏黒 恵

    iachara.com

    HO3 釘崎 野薔薇

    iachara.com
  • 6125/01/31(金) 01:01:44
  • 7125/01/31(金) 01:05:39

    ≪期間≫

    虎杖 dice1d6=6 (6) ヶ月

    伏黒 dice1d6=4 (4) ヶ月


    ≪狂気内容≫

    1.短期の一時的狂気 2.長期の一時的狂気

    虎杖 dice1d2=2 (2)

    伏黒 dice1d2=2 (2)

  • 8125/01/31(金) 01:07:10

    ≪不定の狂気内容≫

    1.健忘症(親しい者のことを最初に忘れる;言語や肉体的な技能は働くが、知的な技能は働かない)あるいは昏迷/緊張症(短期の表を参照)

    2.激しい恐怖症(逃げ出すことはできるが、恐怖の対象はどこに行っても見える)

    3.幻覚

    4.奇妙な性的嗜好(露出症、過剰性欲、奇形愛好症など)

    5.フェティッシュ(探索者はある物、ある種類の物、人物に対し異常なまでに執着する)

    6.制御不能のチック、震え、あるいは会話や文章で人と交流することが出来なくなる

    7.心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは複数の四肢の機能障害

    8.短時間の心因反応(支離滅裂、妄想、常軌を逸した振舞い、幻覚など)

    9.一時的偏執症

    10.強迫観念に取りつかれた行動(手を洗い続ける、祈る、特定のリズムで歩く、割れ目を跨がない、銃を絶え間なくチェックし続けるなど)


    虎杖 dice1d10=10 (10)

    伏黒 dice1d10=2 (2)

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:07:11

    仲良く長期表か…

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:08:25

    強迫観念と激しい恐怖症か

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:11:33

    虎杖強迫観念と恐怖症か
    対応はできなくなさそうでよかった
    この感じ虎杖はしばらく手に血がついてて…って言って手を洗い続けそうな気がしなくもない

  • 12二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:13:46

    伏黒の恐怖の対象は館長と背格好の似た人とかになるのかな
    大抵の人間から見下ろされることのない身長に育ったことは幸いかもしれない

  • 13125/01/31(金) 01:15:51

    全てを思い出した釘崎が一息吐くとほぼ同時、小さな悲鳴のような声と何事かを呟くような声が聞こえてくる。


    それは虎杖と伏黒の上げた心が軋む音でもあった。


    目を見開いた伏黒は腰が抜けたかのように、そのままがくりと崩れ落ちる。しかしその視線の先には何もない。

    何もないと言えば語弊があるものの、怯え切った表情を晒すような何事かは釘崎の目には入らない。


    そして一方、虎杖はと言えば小さな声でひたすら「ごめんなさい」と繰り返している。

    その謝罪が向かう先は自分が殺した館長へであり、ギリギリまで助けられなかった伏黒へであり、そしてこのような呪文を使った釘崎へでもあるのだろう。


    釘崎は自分の長年の友人二人が茫然自失となっている最中、思わず「あー、もう!!」と声を上げる。

    そりゃ釘崎だって動揺したいし思う存分悩んで苦しみたくもあるが、こうも目の前で限界を晒されると一周回って怒りも湧いて来る。


    「アンタたち、いい加減にしなさいよ!!」


    <POW×3>

    虎杖(42) dice1d100=99 (99)

    伏黒(33) dice1d100=37 (37)

  • 14二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:17:51

    ここで虎杖ファンブルか

  • 15二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:18:07

    虎杖が罪悪感で潰れそう…
    しかもここでファンブル出たか悪化しそう

  • 16二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:19:41

    虎杖も伏黒もSAN最大減って不定突入…虎杖は最長引くしダメージのデカさがうかがい知れる…
    ギリ戻らない伏黒もつらいどうしよう釘崎

  • 17二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:21:47

    2人もSAN値が低すぎて最後まで持つのか怖い

  • 18125/01/31(金) 01:25:13

    伏黒には釘崎の声は届かず、視線が一点に引き寄せられたままに伏黒は硬直している。

    本当なら解決する力が今の伏黒にはあるはずなのに、まるで何も出来ない子供になってしまったかのように伏黒らしくはない有様で自らをこれから襲う何かにひたすら怯えていた。


    しかし虎杖には釘崎の声が届いた。届いてしまった。

    自らへ向かった怒りの声。それを理解した虎杖は緩慢に首を動かし、そして釘崎を見やる。

    目が合った瞬間、釘崎は自らの失敗を悟った。


    「ご、めんなさい」


    ぼろりと涙を零し、虎杖はその場に膝をつく。まるで土下座のように背を丸め、釘崎の前で額を床に擦りつけた。


    「釘崎、ごめん。俺が、俺が全部悪いんだ。あんなことさせて、間に合わなくて、映画を見に行こうって俺が言わなければ、――――俺が居なければ」


    ぐ、と釘崎は唇を引き絞る。

    違うと叫びたいのに、何が悪化させるか分からない。

    あの時、きちんとそのまま警察にでも行っていればよかったのかもしれない。

    罪から逃れようとせず、忘れて逃げることもしなければ虎杖はこうはならなかっただろう。

    そして伏黒も、ここまで何かに怯えることはなかった。

    自分のせいだ。自分がここまで事態を悪化させた。


    あの時に失った青い春とやらを、惜しんでしまった自分のせいだ。


    「違う、違うの。アンタたちは悪くない。悪いのは全部――」


    釘崎の右目から一粒だけ涙が零れ落ちる。

    その言葉の先が"私"なのか、"館長"なのか、口にした本人も分からないままに言葉は止まる。


    <POW×3>

    虎杖(42) dice1d100=2 (2)

    伏黒(33) dice1d100=6 (6)

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:27:14

    あの…スレ主のダイスがぶんぶん緩急つけてくるんですがこれは何事です?
    虎杖ファンブルしたかと思えば2クリってなんか見間違えたかな?ってなったよ
    でも釘崎の涙は虎杖に滅茶苦茶届いたし伏黒にも届いて良かった

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:27:47

    伏黒後ちょっとでクリティカルだったのに惜しい
    でも両成功な上に虎杖クリティカルは良し

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:30:16

    釘崎の涙でクリティカルとクリティカルに惜しい数値だす
    ダイスくんちゃんはわかってるな

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:30:17

    2人そろってダイス間違ったかと思うくらい低くてすごい

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:36:38

    渋谷のくぎっを思い出す虎杖の光景で胸が痛くなってたらまたすごいことになったなダイス

  • 24125/01/31(金) 01:42:18

    視界がぼやけることを自覚した釘崎は涙を拭う。
    自分の過去の選択を後悔して、ぐずぐずと泣くなんてらしくないことはしたくないのに、緩んでしまった涙腺がまだ足りないと溢れさせようとする。

    「……ご、めん釘崎」

    再び響く謝罪の言葉。謝って欲しいわけじゃないと口にしたくても不格好に震える唇は言葉を吐き出してはくれなくて。

    「泣かないでくれ。泣かれると……どうしたらいいか分からなくなる」

    しかし続く言葉は先程まで宙を見ていた伏黒のもので、釘崎は瞼をぎゅっと閉じてから持ち上げれば、自分を見つめる虎杖と伏黒が目に入った。
    見るからに困惑と心配を重ねており、無意味に手をわたわたと動かしている虎杖と、手を動かしてはいないが自分の行動をじっと観察している伏黒。
    いつもの二人だと、釘崎はそう思った。

    「泣いてない」
    「……それは流石にちょっと無理あんじゃねぇかって思うんだけどさぁ」
    「泣いてないわ。億が一にでも泣いてたとして、泣かせたのはそもそも誰よ」
    「俺たちだな」
    「だから泣いてないって言ってるでしょ」

    ず、と鼻声で釘崎はそう口にする。

    「次、アンタたちがおかしくなったらまた全部忘れさせて引き摺ってでも帰ってやるから」

    釘崎の九割五分本気の言葉に二人はこくこくと頷いた。
    やると言ったらやる女だ。たとえそこに後悔するかもしれないという不安があろうとも、最善がそうと定めればやり通してみせるだろう。

  • 25125/01/31(金) 01:42:31

    「とりあえず……帰る?いや、警察に通報とかやるべきことは山のようにあるけど……」

    「うっさい。知り合いの弁護士でも引き摺り出して無罪を勝ち取りなさい。そうじゃないと許さないわよ」

    「流石にこれで無罪は無理じゃね……?」

    「いっそのことここにある棒を持って帰って処理するか?」

    「伏黒サァン!?」

    「そうしましょ。こんなクソ男のために人生棒に振るなんて割に合わないわ」


    有言実行とでも言うかのように伏黒は虎杖が振るった棒を片手に、そのまま部屋を出ていく。

    日常に帰りたいと願うのは全員同じなのだ。

    喧嘩と冗談の中間のような会話をしながら階段を上り、そして映画館の入口へと戻って――――開いていたはずの扉が閉まっていることに気付く。


    <???>

    虎杖(65) dice1d100=98 (98)

    伏黒(50) dice1d100=9 (9)

    釘崎(65) dice1d100=90 (90)

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:44:15

    あれ!?日常に帰れそうな雰囲気だったけど………

  • 27二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:44:40

    滅茶苦茶いいなあ…次があれば今度こそ釘崎は全てを忘れさせるだろうって本気を感じる
    3人とも仲良くやってるな
    …ってここでもファンブルですか虎杖さん本気で記憶消されますよ

  • 28125/01/31(金) 01:45:30

    伏黒が扉に手をかけ開こうとするも、まるで溶接したかのように扉はピクリとも動かない。

    力を入れて蹴り飛ばすも、多少凹むのみだ。


    しかしその間、釘崎には背後から声が聞こえた気がして振り向く。


    「いくな」


    どうしてかそれが聞き覚えのあるような声に思えた。


    <アイデア>

    釘崎(60) dice1d100=56 (56)

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:46:19

    タイトルにある君が呼び止めてるのかな
    聞き覚えってことはやっぱり伏黒なんかされてたのか

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:47:29

    さっきまでは開いてたのか伏黒逃げなくてよかった
    アイデアに成功したから誰か分かるのかな

  • 31125/01/31(金) 01:50:56

    「釘崎?」


    振り返った伏黒が彼女の名を呼び――そして気付く。


    これは、伏黒の声だ。


    「アンタ今、何か言った?」

    「名前を何度か呼んだが、そのくらいだ」

    「行くな、なんて言ってないわよね?」

    「言ってない、が」


    伏黒の様子を見るに、嘘を吐いているようには見えない。

    この声が聞こえたのは自分だけなのかと虎杖の方を見やれば、顔色を真っ青に染めた虎杖が伏黒を見つめていた。


    <???>

    虎杖(50) dice1d100=90 (90)

  • 32125/01/31(金) 01:54:27

    「虎杖?」


    釘崎がそう名を呼べば、辛うじて瞬きだけは出来ているといった有様である。言葉にならない声をブツブツと零しつつも、見開いた目は困惑している伏黒を追いかけている。


    <聞き耳>

    伏黒(50) dice1d100=62 (62)

    釘崎(25) dice1d100=21 (21)

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:54:49

    伏黒…?やっぱりなんかされてるのかこれ
    虎杖は視点主じゃないからなんか起きてるけど詳しくはわからないな!どうしたんだ

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:55:34

    伏黒が絶妙に話題に乗れてないな
    そして釘崎には聞こえた良かった教えてくれ

  • 35二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:56:13

    いい感じに戻れるかと思ったらもう一波乱ありそうか
    やっぱり伏黒が何かされたのか?

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:56:47

    なんか虎杖もちょっと前になにかの声?聞いてなかったっけ

  • 37125/01/31(金) 01:58:16

    伏黒よりも先に虎杖へと近付いた釘崎は虎杖の掠れた声を聞いた。


    「どこに居るんだよ、伏黒」


    途切れ途切れの言葉を繋ぎ合わせれば、虎杖はそんな言葉を口にしていた。

    今も目の前に居るのが伏黒で、その答えは分かり切っているはずなのに。


    忍び寄る不安が大きく口を開けている気がした。


    <アイデア>

    釘崎(60) dice1d100=93 (93)

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:58:55

    見えなくなってる?

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:59:40

    虎杖はファンブルしてるから聞こえすぎてしまってる感じかなこれ…
    釘崎も不穏な感じは分かるのに理由は思いつけなかったな

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:00:56

    >>36

    前スレ86で「二人ともなんか喋った?」って聞いてた


    シクレ失敗多かったしなんか取り憑かれてそうで不穏だ

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:01:44

    虎杖がおかしいのか
    伏黒がおかしいのかどっちだこれ?

  • 42125/01/31(金) 02:03:53

    分からない。

    もしくは分かりたくなかったのかもしれない。

    釘崎は動揺を露わにする虎杖にもう一度声を掛けようとしたが、眩暈でも起こしたかのように虎杖が蹈鞴を踏み、そして体勢を持ち直したその時には先程までの挙動不審は収まっていた。


    「とにかく、扉が開かない以上は開ける方法を探すぞ。なにか手掛かりはあったか」

    「……さっき見つけた手帳に、落とし子の機嫌が悪いと閉じ込められる、みたいなことが書いてあった。あと資料ファイルってのがどっかにあるっぽい」

    「今まで探して見つかってないわよね?」

    「なら……書斎か?」

    「うげ、あそこに戻るの?」


    そんな会話をいつも通り、伏黒と釘崎がしていると、虎杖は少し迷ったように唇を開いては閉じを繰り返してから、伏黒を改めて見据えた。


    「……なぁ、伏黒。変なこと聞くけどさ――――オマエって、本当に俺たちが知る伏黒だよな?」


    <心理学>

    虎杖(70) dice1d100=27 (27)

    釘崎(20) dice1d100=17 (17)

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:06:41

    伏黒やっぱり何かされたのか
    どこかで入れ替わった?

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:07:17

    し…知りたくねえ〜!!怖え〜!!
    釘崎とシンクロしてるよ今
    しかし2人とも成功…わかってしまう

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:07:19

    どういう意図だ
    ここで伏黒と釘崎じゃなくて虎杖と釘崎の心理学ダイスなんだ
    伏黒の反応を見てるってことか

  • 46二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:08:19

    あまりにも何かが絶対あったからこそ嫌な予感がバシバシ膨らんでる

  • 47125/01/31(金) 02:08:34

    その言葉を受けた伏黒は怪訝そうな顔をしてから一つ溜息を吐く。

    「俺が俺以外の誰に見えるって?」

    呆れ果てたような声に少しの違和感も抱けない。

    「俺は伏黒恵だ。オマエたちと呪術師として生きた記憶を何の因果か持ったまま、こうして再会した。……思い出したのは出会ってからになるが」

    どこまでも普通で、どこまでもいつもの伏黒で。

    「それで、疑問は解決したか?身分証を出すか、昔話でもしてみるか?」

    呆れてはいるものの会話には付き合ってくれる。
    疑問を抱けば答えてくれる。
    こんな馬鹿らしい質問にも向き合ってくれる。

    「――――ごめん、そうだよな。ダイジョーブ、変なこと言って悪い」

    虎杖、釘崎は小さく息を吐いた。
    無意識か意識的かの違いは多少あれど、二人は確かに安堵していた。

  • 48二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:11:26

    こっちの伏黒が本人で間違い無さそうってことは後はクローンとか伏黒の遺伝子情報混ざられた何かとかが伏黒の声で喋ってる可能性とか

  • 49125/01/31(金) 02:13:12

    書斎のひっくり返った本棚をどうにかしながら手帳に残されていた資料ファイルとやらを探してみる。

    大掃除なのか調査なのか分からない事態になりつつも、目的の物がないかと本棚を元の場所に戻してから散らばった紙類を戻していた。


    「資料ファイルってどんなものかしら」

    「文章量によるが、最悪本の間に挟まってるなんてこともあるかもしれない」

    「全部の中身見ろなんてことあるはずもないわよね?」

    「あるかもな」

    「倒したヤツをシバかなきゃやってらんないわ」

    「まあまあ、暴れて本棚倒れたらマズいしさ……」


    <目星>

    虎杖(70) dice1d100=80 (80)

    伏黒(68) dice1d100=65 (65)

    釘崎(50) dice1d100=69 (69)

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:13:25

    伏黒は嘘をついてない…伏黒だ
    じゃあ釘崎が伏黒だと判断した声はなんだろうな
    映画館でおもってるよりヤバいこと起きてたからもっと思いもしない何かが起きてそうで怖い

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:14:21

    ギリギリ伏黒が見つけた
    急に見つけられなくなったな

  • 52二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:15:33

    前世の話ができるの身分証としてめちゃくちゃ強いな

  • 53125/01/31(金) 02:16:34

    そうこう話していれば、本棚の端にへばりつくようにファイルが収まっていたことに伏黒が気付く。

    「これか?」

    そうして彼が見つけたものこそ、まさしく何かしらの資料であった。

    ★資料
    ・ヴァク=ヴィラ呪文
    ニョグタあるいはニョグタの落とし子の退散に使用する。
    対象となる神格の持っているPOW5につき、1MPを割り当てる。そうすることで退散の可能性が5%与えられる。
    以降はMPを1点コストに捧げるたびに、5%成功率が上昇する。
    ・パイプの創造/破壊
    MP5をコストに使用する。
    1R対象に向けて呪文を唱え、手を触れることで発動する。呪文が成功すると手を触れていた対象の箇所に痣が浮かび上がる。
    この痣を持つものが1人の場合はこの呪文は意味をなさないが、2人以上の対象に痣を作成した場合、痣を持つもの同士の結びつきを強くする。精神転移の応用に使えるかもしれない。
    破壊の場合も同手順で行う。
    ・精神転移(-B)
    対象AとBの精神を入れ替える呪文である。自己を対象に含めない精神転移のため成功率が低いのが難点。
    前述の呪文と共に使用することで成功率を底上げできるので、使用の際は参考に。
    詠唱者はMP10をコストとして使用する。パイプを通している場合、対象に抵抗の意思がなければ転移は自動的に成功する。そうでない場合は行使者のMPと対象2人のMPの平均値で対抗ロールを行い、成功した場合はふたりの精神は転移する。

    そしてファイルの最後、一枚のメモが零れ落ちる。
    そこには『彼は隠し戸の先』と、そう書いてあった。

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:20:46

    パイプは精神転移をしやすくなるものってことだったのか
    やばくないかやっぱり伏黒なんかされてる奴…?

  • 55125/01/31(金) 02:22:20

    「彼、って」

    「俺たちをここから出られなくしている張本人かもな」

    「なら探さないとマズいわよね。あーもー!RPGやってんじゃないのよ、情報は一気に出しなさいよ!!」


    ここから出られない理由がニョグダの落とし子とやらのせいならば、と。

    隠し戸を探せば、これまた書斎の日の当たらない部分に一か所だけ色が違う壁紙があることに気付く。


    「剥がしていい?」

    「やってちょうだい」

    「なんか今のボスっぽくていいね」

    「アンタみたいなのはクビにするわよ」

    「そんなぁ」


    そうして壁紙を剥がせば、その先には扉があった。

    格子つきの覗き窓がついており、紙をはがした瞬間にそこからおぞましい慟哭が聞こえてくる。

    しかしその声に混じって、「おれをおいていくな」という声も混じっていた。


    <アイデア>

    伏黒(50) dice1d100=32 (32)

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:24:16

    これ伏黒にも聞こえたのか
    じゃあ本当に誰かの声はしてたのか

  • 57125/01/31(金) 02:24:23

    虎杖も釘崎も、そして伏黒もその声がやはり伏黒に似ている気がすることに気付く。


    「……これ、やっぱり」

    「伏黒の声、だよな?」


    虎杖と釘崎がそう話し、伏黒の方を振り返ったその時だった。


    「ぁ」


    小さく伏黒が声を零したと思いきや、その場に崩れ落ちる。


    <SANチェック>1d3/1d10+2

    伏黒(43) dice1d100=81 (81)

  • 58125/01/31(金) 02:25:19

    ≪SAN減少≫

    伏黒 dice1d10=6 (6) +2

  • 59二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:25:27

    虎杖と釘崎の会話にクスってなってたらなんか…なんだこれは

  • 60二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:26:09

    この失敗はやばいのでは
    最大値で10以上減るのはやばすぎる

  • 61二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:27:25

    最大値ではないけど8減ったか
    これまた発狂来るか?

  • 62125/01/31(金) 02:27:45

    <一時的狂気チャレンジ、アイデアロール>成功で一時的狂気

    伏黒(50) dice1d100=43 (43)


    <POW×3>不定の狂気の症状表出

    伏黒(33) dice1d100=58 (58)

  • 63二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:28:11

    とことんやばい

  • 64二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:28:30

    発狂チャレンジは成功するなぁ

  • 65二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:28:57

    伏黒がまたゴリッといった
    そしてこれは…一時的発狂プラスの不定再発ですね?
    伏黒が何か思いついた感じあるっぽいのに狂気に狂気が重なってこっちのほうがヤバい!

  • 66125/01/31(金) 02:29:31

    ≪一時的狂気内容≫不定の狂気発症中なので短期の一時的狂気限定とする

    1.気絶あるいは金切声の発作

    2.パニック状態で逃げ出す

    3.肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出(大笑い、大泣きなど)

    4.早口でぶつぶつ言う意味不明な会話あるいは多弁症(一貫した会話の奔流)

    5.探索者をその場に釘付けにしてしまうかもしれないような極度の恐怖症

    6.殺人癖あるいは自殺癖

    7.幻覚あるいは妄想

    8.反響動作あるいは反響言語(探索者は周りの者の動作あるいは発言を反復する)

    9.奇妙なもの、異様なものを食べたがる(泥、粘着物、人肉など)

    10.昏迷(胎児のような姿勢をとる、物事を忘れる)あるいは緊張症(我慢することはできるが意思も興味もない;強制的に単純な行動を取らせることはできるが、自発的に行動することはできない)

    dice1d10=4 (4)

  • 67二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:30:44

    多弁症引いたかまた追いかけっこするよりはいいか
    しかし伏黒大丈夫かなこれ

  • 68二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:31:12

    早口でぶつぶつ言う意味不明な会話あるいは多弁症
    これ好きな不定の狂気ですね…ちょっと喜んじゃってごめんね伏黒

  • 69二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:32:30

    多弁症か
    狂気らしい狂気な気がするな

  • 70125/01/31(金) 02:34:23

    「違う」


    ぼそりと呟いたのは崩れ落ちたはずの伏黒だった。


    「違う、違う違う違う!!」


    焦点が定まらない瞳で首を横に振る。

    何かを必死に否定するかのように、伏黒は叫んだ。


    「お、れは伏黒恵だ!!!!」


    それは当たり前の言葉だ。

    ここで自分は虎杖悠仁だと言い始めるよりは余程マトモなはずだ。


    「あんなのが俺のわけない。おれはおれだ。いままでどおりこれからもおれがおれでおれじゃないと、おれじゃないはずがない。だってそんな、あんな醜いものだったなんて、おれがおれじゃないなんてそんなことあるはずがない。あってはいけない。おれはふしぐろめぐみだ、そうだろ、なぁ、そうだといってくれよ」


    <心理学>

    虎杖(70) dice1d100=66 (66)

    釘崎(20) dice1d100=65 (65)

  • 71二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:35:46

    あんな醜いもの…?
    虎杖がギリ引っかかったか

  • 72二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:37:01

    伏黒自身ももしかして自分は伏黒じゃない?ってなってしまったのか?
    虎杖はどう思ったのだろう…釘崎は成功してないから多分分からないな

  • 73二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:38:26

    精神の入れ替えでニョグタかニョグタの落とし子かと入れ替わってる可能性考えてしまったのかな
    でも入れ替わってるとすると記憶までコピーしてることになるんだよな

  • 74二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:39:01

    伏黒は何かに気がついてしまった?
    ずっと自分だと疑わなかったものが実は違うかもしれない
    て凄い恐怖だよなまぁまだ何もわかりませんが

  • 75二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:39:54

    対象AとBの精神を入れ替える呪文ってのが出てきてるのがすごい怖いんだけど伏黒の記憶は前世から一貫してあるんだよな?なら今ここにいる伏黒は伏黒で大丈夫だと思うんだけど…

  • 76125/01/31(金) 02:41:15

    ≪期間≫

    [ dice1d10=2 (2) +4]戦闘ラウンド


    捲し立てるように何かを口にし続ける伏黒は一目見れば狂気に染まっていると分かる。

    今日はこれで何度目かと、そう思いつつも釘崎はいっそのこと叩いてしまえば治らないかと、動揺もありながらも一発叩こうかと思案する。


    「さっき自分で言ってたでしょ。アンタは伏黒恵よ、それ以外の何でもない。手っ取り早く、叩けば治るかしら。ねぇ、虎杖……虎杖?」


    冗談だと、いい加減にしろと言おうとした釘崎の目に移ったのは先程までと同様に血の気を引かせた虎杖の顔だ。


    「……なぁ、伏黒。変なこと聞くけどさ――――」


    それは聞き覚えのある言葉だった。

    先程虎杖が伏黒へと問うた言葉。


    「オマエって、本当に俺たちが知る伏黒だよな?」


    <POW×3>

    伏黒(33) dice1d100=100 (100)


    <心理学>

    虎杖(70) dice1d100=56 (56)

    釘崎(20) dice1d100=11 (11)

  • 77125/01/31(金) 02:42:08

    寝ます!!!!!!!おやすみ!!!!!!!!!!

  • 78二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:42:42

    心理学成功した虎杖がこれ聞いてるの怖いな
    そしてまた100ファン

  • 79二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:42:47

    それもう一回訊く…?と思ったら出目ドラマチック過ぎるだろなんなんだよ

  • 80125/01/31(金) 02:44:43

    今回ちょいちょいダイスくんちゃんさんが「任せろ、フラグはこうやって回収すんだよ!!」で凄まじい回収率を誇ってる気がする

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:45:25

    スレ主!?お疲れ様だけどここで放置されちゃうんですか!?!?
    伏黒さん100ファンなんですけど!
    しかもよりによって2人とも心理学成功しちゃうとかドラマ過ぎませんか

  • 82二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:45:31

    乙でした!
    ここで伏黒100ファンだし2人とも心理学成功してるしどうなるのかめっちゃ気になる

  • 83二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:46:25

    ダイスくんちゃんが物凄く張り切ってるのは解ったけど
    もう少しこう優しくというか慈悲の心をですね

  • 84二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:47:11

    なんか今回のダイスさんドラマは任せろーバリバリしてる
    最初からクライマックスだったのにずっとクライマックスが続いてる気がする…

  • 85二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:48:01

    これは…伏黒恵は虎杖達の知ってる伏黒恵じゃないのか?それを伏黒自身も自覚できてなかったとかそういう…?
    ここで100ファン誰も幸せにならなそうで続きが怖すぎる!でも楽しみにしてます…

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 07:42:16

    虎杖伏黒発狂からの釘崎の喝で虎杖が壊れちゃって釘崎の落涙…でバチッと一気に二人正気に返るの良すぎる
    やはり植物トリオは最高…と思ったらまだ爆弾残ってそうな上に100Fで爆発しそうでなんなんだこのドラマ性は

  • 87二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 13:15:21

    ダイスくん、そんなにドラマチックにされるとこっちの心臓が持たないよ!

  • 88二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 16:17:55

    シナリオリクエスト 
    さくら様の「餞」

  • 89125/01/31(金) 21:25:42

    リクエストもサンクス
    "餞"は仲良し〇人組の卒業式前日、NPCポジも呪術キャラで回せるから虎杖伏黒釘崎(+順平)以外にも五条夏油家入や乙骨狗巻パンダ真希なども回せそうだね

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:45:10

    リクエスト出したいけど探すとネタバレを食らう矛盾した気持ち…!!!

  • 91125/01/31(金) 21:47:14

    虎杖の問いは先程と一語一句違わぬものだ。

    然程時間も経っておらず、それこそもし偽物のような者が居たとしても入れ替わる時間などはなかったはず。普通に考えるのならば、彼らの目の前に居るのは伏黒恵以外の何物でもない。

    だが真偽を問われた伏黒は先程と違い、明らかに動揺が色濃くなる。

    瞳孔が微かに開き、視線がブレた。動き続ける口から吐き出される感情の塊が更に激しさを増すさまを二人は目撃する。


    「俺は、伏黒恵だ!!」


    絶叫に程近い叫び。

    その言葉の意味が今の釘崎になら分かる。

    まるでそう叫ばないと自分の存在が揺らいでしまうかのような、自らにそう言い聞かせるための言葉だ。

    虎杖と釘崎に自分が"伏黒恵"であると証明するための言葉などではなく、彼自身が自らを"伏黒恵"であると証明するための、必死の叫び。


    「俺にはオマエらと生きたかつての記憶もある。全部、全部全部全部!!」


    あまりにも多くの感情が込められた言葉は聞いていた二人がたじろぐほどのもの。


    「命がけで掴み取った日常を、穏やかとは言えずとも懸命に生きていたあの日々を、この顔に残る傷跡の意味も、何もかもを俺は知っている!!」


    伏黒だけではなく、虎杖も釘崎も前世の名残のような痕が残っている。

    それらの痕と、彼らの持つ記憶が彼らを"虎杖悠仁"、"伏黒恵"、"釘崎野薔薇"たらしめている。


    「俺が伏黒恵じゃないなら、一体俺はなんなんだ」


    教えてくれと、助けてくれと、救ってくれと、余多の想いを込めた瞳に虎杖と釘崎は射抜かれる。


    「今更醜い化け物になんて戻れるはずないだろ……!!」


    <アイデア>

    虎杖(50) dice1d100=34 (34)

    釘崎(60) dice1d100=32 (32)

  • 92二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:50:12

    この伏黒は伏黒の記録と伏黒として過ごした記憶を持つ別の存在…なのか…?
    虎杖と釘崎はここでアイデア成功してしまうんだな…

  • 93二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:54:54

    伏黒恵としての記憶もある上で化け物の記憶もあるってことなのかな
    精神転移に失敗して元の記憶を残したまま転移相手の記憶も持たされてる感じだったりするんだろうか

  • 94125/01/31(金) 22:00:08

    感情的になっている伏黒は言うつもりのない言葉まで口にしてしまっていた。

    ぽろぽろと零された彼の本音と、そして彼の知った真実。

    一つ一つの欠片を合わせてみれば、伏黒の記憶を知らぬ二人でも想像がつくようになってしまう。

    そう、――――なってしまった。


    目の前の存在が"伏黒恵"の記憶を持つのは間違いない。

    そしてつい先ほどまで、自分が"伏黒恵"ではないなんて微塵も考えていなかった。

    ならばなにがどうしてこうなったのか。

    それはここにきて釘崎があの日の記憶を取り戻したように、彼もあの日の記憶を取り戻したからに他ならない。

    ここに来るまでに知った呪文。精神転移。

    もし、もしもだ。今二人の目の前に居るのが、中身を伏黒とそっくり入れ替えられたナニカで、時折聞こえる伏黒に似た声の叫びの主こそが自分たちの知っている"伏黒恵"の成れの果てだとするのならば。


    ≪行動ロール≫

    1.伏黒を返せ!と詰め寄る 2.話を聞きたい 3. 聞こえてくる声の主を確認しようとする

    虎杖 dice1d3=1 (1)

    釘崎 dice1d3=1 (1)

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:03:04

    このレスは削除されています

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:03:08

    本物伏黒?がどこかに閉じ込められてるってことか?だとしたら確かにすぐに助けたいけどなんかこれ辛いぞ…

  • 97二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:04:23

    二人ともが伏黒じゃないなら伏黒を返せって思考になっちゃった
    切ねえ…こっちの伏黒も伏黒として過ごした時間はあるから辛えな

  • 98二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:05:57

    2人も切羽詰まってるなぁ
    でもこれ伏黒追い詰められるよな

  • 99二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:06:16

    自分が揺らいでる時に友達から追い討ちで否定されるようなこと言われるのだいぶきついな

  • 100二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:07:52

    伏黒も騙したくて騙したとかじゃなくて今自分の正体に気付いたって感じっぽいから100ファンによる揺らいでるところに友人2人からこれは本当にキツそう

  • 101二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:09:45

    でも本物の伏黒という存在から見たら今の二人の反応は救いかもしれない
    まだ色々分からないけど本物の伏黒が三人をここから帰さないように閉じ込めたんだよな多分

  • 102125/01/31(金) 23:29:01

    ≪どれくらい感情的になったか≫

    虎杖 dice1d100=20 (20)

    釘崎 dice1d100=60 (60)


    ≪伏黒の感情の分布≫

    悲しみ dice1d100=74 (74)

    怒り dice1d100=51 (51)

    苦しい dice1d100=19 (19)

  • 103二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:33:02

    虎杖はそこまでじゃなくて釘崎が感情的になったのか
    そして伏黒は苦しみより怒りで怒りよりも悲しみなの悲しいなあ…

  • 104125/01/31(金) 23:40:20

    自らの導き出した答えのあまりの悍ましさと恐ろしさに、気付けば釘崎は伏黒へと詰め寄っていた。
    身長差のせいで襟首を掴むような真似は出来ないが、もしも届くのならば襟首を掴んで揺さぶっていただろう。

    「伏黒は、アイツはどこなの。返して、伏黒を返せ……ッ!!」

    凡そ10年だ。それは決して短い時間ではない。
    あの日に伏黒ではない何かが伏黒に宿っていたのだとすれば、それだけの時間ここに本物の伏黒が取り残されていたのだとすれば。
    そうなってしまった理由が自分の唱えた呪文のせいでもあるとすれば、冷静でいられるはずもない。
    記憶がハッキリしていれば、違和感に気付けたのかもしれない。伏黒の変化に気付けたのかもしれない。
    むしろ今の伏黒を見れば、自分が伏黒ではないことを自覚しているように見える。その状態ならばどうにかすることは難しくなかったのではないか、と。
    分からない中でも必死に思考を巡らせれば、どう足搔いたとしてもそこには釘崎の行使した呪文が大きく関わって来てしまう。

    「……俺たちは伏黒を取り戻したいんだ」

    淡々と聞こえる言葉ではあるが、そこに感情が含まれていないというわけではないことが分かる声音だった。

    「だから、頼むよ。――――伏黒を返してくれ」

    それを受けた彼らの前に立つ伏黒は二人が既に自身を"伏黒恵"としては見ていないことに気付かざるを得なかった。

    「……なんでだよ」

    悲しみに濡れた声がぽつりとその場に響く。

    「なんで、俺じゃ駄目なんだ」

    感情が綯交ぜになった声は心を千々に引き裂かれたかのような痛みを感じさせるもの。

    「俺は伏黒恵だ。伏黒恵なんだよ。10年かけて俺をそうさせたのもオマエらだろ……!!今更それ以外に戻れるはずもないだろ!!」

  • 105二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:42:53

    伏黒の言い分もわかる
    騙そうと思ってたわけじゃなくそう思い込んでて
    信じてたならきついなこれ

  • 106二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:44:38

    そういやそうだこの伏黒も多分記憶を曇らせられてるからこそ今こうなってる可能性のほうが高いのか
    釘崎は虎杖の事でも後悔してるのに伏黒すらそうなら色んな意味で裏目に出てしまったみたいな感じになってるのか…

  • 107125/01/31(金) 23:49:37

    虎杖と釘崎の目から見て、悲しみに呻いているのはどこからどう見ても"伏黒恵"だった。

    10年も前から変質していたかもしれないというのに、その変化には微塵も気付かずにそれだけの時が経っている。


    その人をその人たらしめるものとはなんだろうか。

    肉体か、記憶か、それともそうありたいと思う心なのか。

    そのどれだとしても、彼らの前に居る伏黒は"伏黒恵"であった。

    だが彼以外の"伏黒恵"が居るかもしれないというのも、事実である。


    ≪伏黒の"伏黒恵"に対しての感情≫

    殺意 dice1d100=10 (10)

    嫉妬 dice1d100=5 (5)

    諦念 dice1d100=88 (88)

  • 108二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:50:15

    ここで嫉妬がクリティカルだと

  • 109二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:50:59

    こ…ここまで偏るのか
    嫉妬はクリ値くらい低いし殺意も滅茶苦茶低い
    ただひたすら諦念が強過ぎる…伏黒こそが痛いほど理解してんだろうなあ…

  • 110二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:51:29

    このレスは削除されています

  • 111二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:53:38

    ワンチャンここに戻って来てから入れ替わった可能性…と思ってたけどやっぱ10年前のあの時からなのか…
    下手したらこの伏黒っぽいナニカと過ごした時間と伏黒と過した時間って同じくらい?今更そんな真実知るの三人とも辛すぎるが…

  • 112二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:53:47

    感情の振れ幅だからクリティカル関係ないのか
    しかし諦念か悲しいな

  • 113125/01/31(金) 23:59:24

    伏黒の叫びは心からのものであったことには違いない。どのような事情があって、どのような過程があって、こうなっているのかも未だ虎杖と釘崎にはハッキリとしたことは分からなかった。
    だが現状を誰よりも分かっているものがここに居る。それは――――彼らの前に居る伏黒恵だ。

    「…………分かってる」

    小さな小さな呟きがその場に落とされる。

    「俺がどう言ったって、オマエらは俺を認めない。"俺"が孤独の中で苦しんでいるかもしれないとなれば、俺自身が拒絶しようとも手を伸ばすってことも」

    産まれてからの24年。
    更に加えて、それ以前の昔のことも。
    それだけの時間の記憶を得て、伏黒恵になってしまったナニカは二人よりも二人のことを知っている。
    愛しき友人たち。もういいんだと突っぱねても諦めずに足掻いて手を伸ばしてくれた友。
    その手の先に居るのは自分ではない。それが痛い程に分かってしまう。

    伏黒は指をさす。先程声が聞こえて来た、壁紙の下から現れた扉の方を。

    「――――そこに居るはずだ」

    顔は上げられなかった。少しでも気を抜けば惨めに泣き喚いてしまいそうになる。
    それを矜持が留めさせる。自らが伏黒恵であるという自負も。

    もういいんだ。

    心の中でそう呟いても、今度はもう温かな手は伸びて来ないことを彼は痛いくらいに分かっていた。

  • 114二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:04:54

    何を持って本物とするんだろう
    この先にいるのは多分化け物の身体に伏黒恵の記憶とこっちの伏黒の状況考えるともしかしたら化け物の記憶も持ってる何かだよな
    両方とも二つの記憶を持ってたらどっちが本物と呼べるんだ

  • 115二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:05:03

    ここでもういいんだか…伏黒は凄えそう考えそう…辛え…

  • 116二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:05:52

    胸が痛いどうすればよかったんだよう…
    虎杖と釘崎としても10年前ここに本来の伏黒を置き去りにしてしまったんだと思うとまずはそちらへ気持ちが傾くのも分かるし
    この後どうなるんだろう

  • 117二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:09:45

    こっちの伏黒は自分が純粋な伏黒恵じゃないと理解してるんだな
    自分が伏黒恵だと思い込んで伏黒恵になったナニカか
    自覚がある分辛いな

  • 118125/02/01(土) 00:10:19

    何が最善かなど、分かりはしない。

    だがそれでも一つずつ何かを選んでいくことしか出来ないのだ。

    虎杖と釘崎は伏黒の様子をまったく気にしていないわけではなかったが、10年もの間こんな場所に取り残されていたかもしれない友を思えば気も急いた。


    格子付きの覗き窓の存在は分かっていたが、二人は躊躇なくその扉を開け放つ。

    そして――――絶句した。


    薄々は分かっていたはずだった。

    だが理解したつもりになっているだけで、本当に理解しているわけではなかったのだろう。


    黒くブヨブヨとした、ナメクジじみた肉体。胴体は膨れ上がり、顔は悍ましい造形に歪んでいる。

    カミソリのように鋭い爪、狼のような牙、赤く飛び出した目。

    人間のような体躯でありながら、そのどれもがあまりに人間とかけ離れている。

    まさしく醜い化け物と呼ぶ他ない存在が彼らの前で蠢きながら哭いていた。


    <SANチェック>1/1d10

    虎杖(51) dice1d100=62 (62)

    釘崎(59) dice1d100=3 (3)

  • 119125/02/01(土) 00:11:12

    ≪SAN減少≫

    虎杖 dice1d10=8 (8)

  • 120二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:11:57

    釘崎は強い女だな…
    虎杖ギリギリ不定ラインには行かないだろうけどゴリッと減らない?と思ったら本当にゴリッといった!

  • 121125/02/01(土) 00:13:28

    <一時的狂気チャレンジ、アイデアロール>成功で一時的狂気

    虎杖(50) dice1d100=39 (39)


    <POW×3>不定の狂気の症状表出

    虎杖(42) dice1d100=31 (31)

  • 122二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:15:05

    またここで一時発狂だ!
    不定は耐えたけど…大丈夫か?

  • 123125/02/01(土) 00:15:24

    ≪一時的狂気内容≫不定の狂気中なので短期の一時的狂気限定とする

    [ dice1d10=8 (8) +4]戦闘ラウンド


    1.気絶あるいは金切声の発作

    2.パニック状態で逃げ出す

    3.肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出(大笑い、大泣きなど)

    4.早口でぶつぶつ言う意味不明な会話あるいは多弁症(一貫した会話の奔流)

    5.探索者をその場に釘付けにしてしまうかもしれないような極度の恐怖症

    6.殺人癖あるいは自殺癖

    7.幻覚あるいは妄想

    8.反響動作あるいは反響言語(探索者は周りの者の動作あるいは発言を反復する)

    9.奇妙なもの、異様なものを食べたがる(泥、粘着物、人肉など)

    10.昏迷(胎児のような姿勢をとる、物事を忘れる)あるいは緊張症(我慢することはできるが意思も興味もない;強制的に単純な行動を取らせることはできるが、自発的に行動することはできない)

    dice1d10=5 (5)

  • 124二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:16:31

    極度の恐怖症か逃げだすとか6番ひかないだけまだいいな

  • 125二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:17:30

    伏黒的なナニカも含めて全員辛いと思ったがバケモノの体に入れられて10年ここで過ごしてた伏黒の境遇が壮絶すぎる…
    これ伏黒の精神というかSAN値はどうなってるんだろう

  • 126二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:18:57

    6じゃなくてよかったー!!
    これならなんとかなるがこれはこれでどっちにしろキツいな

  • 127125/02/01(土) 00:20:47

    伏黒の肉体がここにある以上、この扉の中に居る何かが醜い化け物であるかもしれないとは覚悟していた。

    だがそれでも目に入ったものは即座に目を逸らしてしまいたくなる程のナニカだった。

    喉の奥が引き攣り、呼吸が浅くなる。

    それでも釘崎は目の前のナニカに、友の名を呼びかける。


    「……ふ、しぐろ?ねぇ、本当に伏黒なの?」


    肯定して欲しい。否定して欲しい。そのどちらもが正直な所、彼女の胸の内にあった。


    <???→POW対抗>

    虎杖(14-11,65) dice1d100=14 (14)

    釘崎(14-11,65) dice1d100=57 (57)

  • 128二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:22:30

    今の伏黒もあまりにも人として生き過ぎてそりゃこれだったとなるのは嫌だよなあ
    でもこれが伏黒なら伏黒だってずっとここにいたんだよな…

  • 129二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:23:51

    2人とも堪えたかしかし10年置き去りで
    人外のまま理性保ってるこっちの伏黒も辛いよな

  • 130二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:27:26

    伏黒っぽいナニカの方は何故か前世と14歳までの記憶も持ってる感じで14歳以降の記憶も当然ある状態なんだけど
    この本来の方の伏黒はきっとずっとここに閉じ込められてて大人になった虎杖と釘崎を見るのも今初めてなんだろうな
    10年ぶりの再会…

  • 131二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:29:42

    これがナニカが意図的に伏黒の体奪ったなら
    ナニカ責められるけど
    実際にはナニカも犠牲者で悪いのは館長だけって言う
    ナニカも伏黒も被害者で辛いんだよな

  • 132125/02/01(土) 00:30:00

    目の前の何かはそれに応えるように哭く。

    いやに煩い心臓は好き勝手に跳ねており、目の前のそれをどうすればいいかすら釘崎にも分からない。

    ――否、薄らとは理解していた。

    精神交換の呪文。それを用いてあるべき場所に伏黒の精神を戻せばいい。

    しかしそうなれば、今の伏黒はこのバケモノに戻ってしまう。

    自分たちが伏黒恵にしたナニカは、自らの肉体を醜いと認識した上でこれからの生を受け止めていかなければならないのだ。


    「……虎杖」


    どうするべきかと、ズルいとは分かっていても共犯者を求めた。しかし名を呼んでも返事はない。


    「虎杖?」


    顔を向けてもう一度名前を呼べば、ナニカを前にして虎杖は硬直してしまっている。

    その平常心を失っているであろう様子に先程の懺悔を思い出して釘崎も胸が嫌な音をたてたが、感情に振り回されている場合ではないのも確かだった。


    「……はやく、戻って来なさいよ」


    胸の辺りを拳でどん、と叩いた。

    これ以上口を動かせば泣き言ばかりが出てきそうになって、そんな自分を釘崎は嫌悪した。


    <POW×3>

    虎杖(42) dice1d100=55 (55)

  • 133二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:32:58

    釘崎と虎杖もキッツイよこれ
    でもなんかダイスで決まった役回りなのに嫌にしっくりきてしまうのはなんでだ

  • 134二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:33:42

    虎杖はまだ立ち直れないか
    無理ないよな

  • 135二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:37:16

    虎杖は戻ってこれないか…
    精神交換された二人はどちらもこのバケモノの姿でいたくないし二人には置いていってほしくないし出来れば手を伸ばしてもらいたい
    でもこの二人は両立できることないんてないんだよな…1つ分のひだまりには2つは入れないもんな…

  • 136125/02/01(土) 00:38:45

    しかしそれでは虎杖の精神を引き摺り戻すには足りなかったらしい。

    瞳は今の釘崎を射抜くことはなく、彼女は一人取り残されたような心地となった。


    「……醜いだろ」


    気付けば伏黒が部屋の中に入って来ていた。

    今となっては伏黒と呼んでいいのかすらも分からない、友の体に宿っているナニカ。

    カタログにはそう、確かニョグタの落とし子と書いてあった。


    「10年前まで俺はこうだった」


    諦めの滲む声で伏黒は淡々と話す。


    「あぁ、そうだ。俺はこれだった。だが色々な偶然が重なり、俺は伏黒恵の体を得て、そしてコイツの記憶を見た。膨大な情報量と、そして失われた記憶。気付けば勝手に尤もらしい形に記憶が整理され、俺は肉体に宿る記憶を読んでいる内に俺は伏黒恵になったんだ」


    感情の波が落ち着いたせいで、伏黒らしさと呼ぶべきものが増している。

    違和感はやはりなく、言葉の内容がもっと日常の穏やかなものであったなら普通に伏黒だと受け止めてしまうだろう。


    「並の人間なら一目見るだけで我を失ってもおかしくはない。虎杖のこの反応も当たり前だ」


    <心理学>

    釘崎(20) dice1d100=88 (88)

  • 137二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:41:08

    釘崎の心理学が弱いのが痛いなあ!
    こっちの伏黒は何を思ってこれを言ってるんだろう…

  • 138二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:41:51

    記憶見て整理してるうちに自分がそうだと思い込んでしまったのか
    伏黒にならなければ自分が醜いとも気がつかず生きていたのに
    とことん残酷だな

  • 139二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:45:21

    一つ分のひだまりか確かにね
    体は一つしかなく精神は二つ
    椅子取りゲームだよな
    負けた方は置いてかれる
    でもこれどっちかを置き去りにしないと解決方法ないんだろうか

  • 140二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:48:47

    なんとか2人が両立できないもんかな
    でもどちらも自我は伏黒恵ではあるから他では代用は無理な気がするな…

  • 141125/02/01(土) 00:48:48

    釘崎には目の前に居るナニカが何を考えているのか、その詳しい所は分からなかった。

    だが自分たちを害そうとは思っていないのではないかと、ぼんやりとそう思う。


    「……俺はコイツを殺せば伏黒恵として生きられるかもしれないと、そう思った」


    しかし飛び出したのはそんな物騒な話題で、釘崎は思わず臨戦態勢になりかける。咄嗟に伸びるはかつて相棒が収まっていた場所。ただし、今は何もない。


    「だがそうすればオマエらが悲しむと分かってる以上、そうする気も失せた。今こうして全てがバレた後なら尚更だ。俺がコイツを殺したら――――その瞬間、俺は伏黒恵ではなくなる」


    ぽつぽつと独り言に近いその言葉は一瞬途絶える。

    そして目の前の伏黒恵ではない何かは釘崎を静かな目で見下ろした。


    「釘崎、頼む」


    ≪行動ロール≫

    1.「この体をコイツに戻した後、俺を伏黒恵としてオマエたちの手で終わらせてくれ」

    2.「後は任せた。虎杖にも……俺の代わりに謝っておいてくれ」

    3.「最後に一度でいい、抱き締めさせてくれないか」

    dice1d3=3 (3)

  • 142二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:50:45

    自我が伏黒だからこそ伏黒である為に友人を悲しませる伏黒はもう自分ではない…と思ったんだな
    抱きしめるだけでいいのか伏黒…

  • 143二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:51:11

    最後にそれ望むのか切ない
    ナニカも救済できる方法ないのか

  • 144二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:52:54

    これ沼男問答と似てるよな
    自分とは何かを突き付けられてる感じ

  • 145125/02/01(土) 00:56:28

    伏黒の口から飛び出してきた言葉とは思えない台詞に釘崎は固まった。

    それこそハグやハイタッチなどの経験がないわけではなかったが、こうして前置きがあった上でとなるとどうにもムズムズする。

    改めて見返せば、かつてよりもだいぶ伸びた身長のせいで威圧感が多少ある。顔の痕も合わせれば尚更だ。


    「アンタ、まさか私のこと好きだったの?」

    「そういうんじゃないって分かってるだろ」

    「伏黒ならそうだろうけど、アンタは……」

    「だから言ってるだろ。……俺も伏黒だ。少なくともそうだと10年思って生きて来た」


    10年は決して短い時間ではない。

    ナニカにとっても、伏黒にとっても、そして虎杖と釘崎にとっても。


    ≪行動ロール≫

    1.受け入れる 2.断る

    釘崎 dice1d2=1 (1)

  • 146二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:58:33

    受け入れるか…良かった
    なんか沼男問答だと思うとあの時もこういう決断の時に虎杖は関われなかったなあというのを思い出した
    まああれは残されるのはただ一人だけだったけど…

  • 147二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:59:12

    10年分の思い出があるナニカと10年一人ぼっちにさせてしまった伏黒のどっちかしか選べないのしんどい
    伏黒を一人にさせてしまったのも館長のせいだしなぁ…でもある意味そのおかげでナニカは外の世界を知れたしここに戻って来さえしなきゃ平和に"伏黒恵"として生きてたのかもと思うと運命狂わせすぎてる館長

  • 148二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:05:19

    館長も館長で混ざりもので辛かったかもしれんが
    だからと言って被害者増やしていい理由にはならんのよな
    理解者欲しいからって自分と同じく辛い目合わせる子増やしてどうする

  • 149二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:06:40

    こうなると白と黒居ないのも納得なんだよな
    凄いなダイス

  • 150125/02/01(土) 01:08:01

    「…………いいわよ」

    釘崎は全身から力を抜いた。そして「ん!」と伏黒にしか見えないナニカを促す。
    自分で言っておきながら許されるとは思っていなかったのか、ナニカは伏黒があまりしなさそうな顔で驚きを露わにする。幼く見える表情に気恥ずかしくなりながらも、釘崎は「さっさとしなさいよ」と先を促した。
    そうして伏黒の体に宿るナニカは緩慢な動きで釘崎を抱き締めた。
    色恋沙汰のような色を感じさせる触れ方ではなく、まるでそこにある温かさを確かめるかのような、柔らかなもの。

    そして数秒経ってから、ごほんと咳払いが聞こえてくる。音の在処を見れば困惑した顔で二人を見つめる虎杖が居た。

    「あー、ごめん。どういう状況?」
    「次の獲物が来たわよ。私が許すわ、やってちょうだい」
    「そうだな。虎杖、悪く思うなよ」
    「なになになになに!!!?!?」

    釘崎に対するものよりは躊躇のないハグが虎杖を襲う。ジタバタするものの、本気の抵抗は見せない。

  • 151125/02/01(土) 01:08:55

    そしてこれまた数秒で体を離したナニカは唐突に服を脱ぎ始めた。


    「ナニナニナニナニ!!!?!?」

    「そこまでするとは言ってないわよ!!!!?!?」


    慌てた二人を傍目に、ナニカは呆れ切ったような表情で溜息を吐く。

    そして晒された自らの胸、残る不思議な形の痣を示した。


    「コイツにも同じものがある。これはパイプが繋がっている証拠だ。これを辿れば俺たちは元の体に戻るだろう」


    その言葉通り、ニョグタの落とし子にも同じ形の痣が薄らと見える。

    既に呪文が使われたという証拠に他ならない。


    「さっき見つけた資料の精神転移を使ってくれ、その後は――――」


    ≪行動ロール≫

    1.「少しでも俺を伏黒恵だと思ってくれるのなら、オマエたちが俺を終わらせてくれ」

    2.「ヴァク=ヴィラ呪文、あっただろ?あれを使えばそれで終いだ」

    dice1d2=1 (1)

  • 152二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:10:55

    どっちも同じじゃないですか!と思ったけど明確に呪文指定するか否かだからその手にかけてくれって違いもあるのか
    諦念の伏黒を見てるのは辛いもんだな

  • 153二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:12:33

    終わらせるって…とどめ差せと?
    いや確かに自分が異形で受け入れられないと孤独に
    生きるのも辛いけどさ…他の選択しないのか

  • 154二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:16:09

    なんか普通に伏黒と虎杖と釘崎みたいなやり取りされると辛くなるよずっと辛いけどよ
    あくまで伏黒の記憶を読み取って基盤にして生きてるだけだから厳密には元の伏黒と違う性質もあるんだろうけどほぼ伏黒なんだよなぁナニカ

  • 155125/02/01(土) 01:21:31

    「終わらせてくれって、どういう意味よ」

    「そのままだ。"これ"は光に弱い。懐中電灯なり、……あぁ、日光でも良い。光に晒せばいずれ死ぬ。そう時間はかからないはずだ」

    「よく分かんねぇけど、さっき見つけた呪文?を唱えれば帰れるんじゃねぇの?」


    虎杖がそう言えば、ナニカは自嘲した。


    「俺は伏黒恵として、ここで終わりたい。そうでなければこれから先、コイツが羨ましくて憎くて、自分でも何をするか分からない。なにせ、俺の本性はこっちだ。化け物らしくオマエらやコイツに襲い掛かるかもしれない」


    元々の自身の体だというのに、ナニカがニョグタの落とし子を見る表情に温度が感じられない。


    「俺が本当の伏黒恵だったなら、オマエたちにこんなことを頼まないかもしれないな」


    ここで終わりたいというのはナニカの、ニョグタの落とし子のエゴだ。

    温かさを知った。優しさを知った。悲しみを知った。そして諦めを知った。

    それらを抱えて終わりたい。それが愛おしいものだと認識できている間に死にたい。

    ――――言葉には決してしないが、二人の中に少しでも傷が残れば良いと、そうも思った。

    あぁ、そうだ。俺は伏黒恵ではないと。改めてニョグタの落とし子はそう思う。


    「オマエらが断ろうとも、この体を返す返さないと揉めるつもりはない。だから後は……好きにしてくれ」


    ≪行動ロール≫

    1.受け入れる 2.抵抗する 3.断る

    虎杖 dice1d3=1 (1)

    釘崎 dice1d3=2 (2)

  • 156二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:25:23

    そっかあの呪文は退散の呪文だっけ…?
    ニョグタの落とし子だけど伏黒恵として生きた以上は終わりたいってのが望みなのか
    虎杖は受け入れて釘崎が抵抗するんだな

  • 157二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:25:59

    分かれたないや当然か
    どっちの気持ちもわかる
    傷になって欲しいのもそうだよな
    忘れられるのは寂しいせめて覚えててほしいと思うのは
    ニョグタの落とし子だからじゃなくて人間だからそう思うんだと思うぞ

  • 158125/02/01(土) 01:32:31

    虎杖は目の前のナニカを、10年もの時間を友として接して相手を見つめる。

    その言葉に、その願いに嘘がないと、本能的にそう思った。

    10年、気付けなかった自分。

    10年、忘れていた自分。

    10年前、間に合わなかった自分。

    気を抜けば意味もない謝罪の言葉を叫び、膝をつきたくなる。だがそうしても伏黒、このナニカも救われることはない。


    「……分かった。オマエがそう望むなら、そうする」

    「はぁ!?アンタ、何言ってんのよ。こんなの受け入れるなんてそんな馬鹿なことあって良いはずがないでしょ!?他にも……そう、いっそこの体のまま私たちと来ればいいじゃない。隠れて貰うこともあると思うけど、それでも死ななきゃなんてことはないわよ」

    「ニョグタの落とし子がここに居る以上、この映画館からは出られない。殺すか、帰すか、その二択だ」


    物語のように都合よく、何もかもを失わずにいるだなんてそんな道はない。

    伏黒とナニカ、どちらを犠牲にしなければ前へと進めない。

    この先、ずっとこの映画館で過ごすことなど出来はしないのだ。


    「どちらにせよ、体が入れ替われば俺はもう起こることを受け入れることしか出来ないからな。今ここで出た結論が直前でひっくり返ろうとも、暴れる気もない」

    「……釘崎」

    「なんで、こんなのおかしいじゃない!」


    こうなったのは虎杖のせいであり、伏黒のせいであり、釘崎のせいでもある。

    全ての元凶が館長だったとしても、ほんの少しの行動の変化があればこうはならなかっただろう。


    「ごめんな、釘崎」


    そう謝る伏黒は、やはり釘崎のよく知る顔のように思えた。


    ≪行動ロール≫

    1.折れて受け入れる 2.折れない

    釘崎 dice1d2=2 (2)

  • 159二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:35:12

    釘崎からしたら認められないよな
    3人じゃなくて4人で帰れる方法探したいよな
    皆で帰るって言ってたもんな

  • 160二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:36:12

    そうか釘崎は皆で帰るんだもんな
    折れないよな
    この世界の百折不撓は釘崎なんだ

  • 161二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:39:40

    釘崎は全員の心を守りたくて記憶を曇らせる呪文を行使したんだし全員で無事にここから帰りたいんだもんな
    でも現実問題ニョグタの落とし子をここから連れて帰るって事はできないから帰れるのは「3人」までなんじゃないかな…辛いわ

  • 162125/02/01(土) 01:40:58

    「……いや、絶対に嫌!こんな所で死ななくても、生きていられる方法があるってのに、わざわざ自分からそんな道を選ぶなんて、そんなの……そんなの絶対におかしいじゃない」


    死は終わりだ。そして無でもある。

    思い出を抱えて終わってしまいたいと、そう望む気持ちが全く理解出来ない訳ではない。

    だが生きる術があるのならば、次があるのならば、それを望んで欲しいと願ってしまうのもエゴだった。


    「伏黒はね、諦めが悪いヤツよ。すました顔しておいて、泥塗れで足掻く時は足掻くヤツ。とっておきが自爆技だったけど、それはその行動に意味があるからやってたこと。今のアンタみたいな死に方は選ばない」


    大切なモノがある。だから死にたくないし、死なせたくない。

    襲い来る魔の手を避けられなかったと知った時、釘崎は自らの死に悔いはないと思った。


    「あっさり死を受け入れるくらいなら足掻きなさいよ!一度帰ってもう一度私たちの前に出てくるって、そのくらいの諦めの悪さを伏黒だって言うなら見せなさいよ!見た目がどうであろうとも、私たちの勘違いで誤解で、本当は誰でもなかったとしても、友達くらいにはなってやるって言ってんの。それともアンタが縋りついてるのは伏黒恵っていう名前だけで、それ以外はいらないわけ?」


    釘崎は今度こそ手を伸ばして何かの襟首を掴んで顔を落とさせる。


    「私たちのことを最後に抱き締めたいって言うくらい大好きなら、そのくらいしてみなさいよ」


    <言いくるめ>

    釘崎(20) dice1d100=68 (68)

  • 163二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:44:41

    言いくるめ…駄目か
    仕方ない技能が足りなかった
    足りたとして…それでもどうにもならないよな

  • 164二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:45:39

    辛い‥釘崎の言う通りみんな帰れて
    ナニカも人の体になれたら一番のハッピーエンドだけど
    現状難しいんだよな抜け道あれば一番なんだが

  • 165二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:47:31

    釘崎のセリフでなんかクゥーンって犬みてえな声出ちゃった…
    ナニカをここから連れ出すならナニカの代わりになる存在を連れてきて今度はそれをニョグタの落とし子の中に閉じ込めるとかそういう非人道的な方法しか浮かばないんだよな

  • 166125/02/01(土) 01:47:44

    釘崎のその言葉を聞いたナニカは噴き出すようにして笑った。

    あっけらかんとした笑いはこの場にそぐわないものではあったが、それは心からの笑いだった。


    「釘崎」


    その呼び声、たった一つで釘崎は自分の言葉が届かなかったことを知る。


    「ありがとな」


    柔らかな顔で笑った伏黒はそのまま釘崎の腕を取って、引く。その先は隠し部屋の外。

    何をしようとしているか察した釘崎は抵抗した。


    「ふ、ざけんじゃないわよ!」


    <STR対抗>

    釘崎(11-14,35) dice1d100=100 (100)

  • 167二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:49:08

    ここで100Fかよ!!

  • 168二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:49:28

    ここで!?!?!?よりによってここで!!?100ファン!?!?
    どういうことだ…

  • 169二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:49:47

    気持ちが届いたとしても方法はないしそうなれば決意は変わらないよなと思ってたらまたこんなところで会うとはね100ファン…クライマックスに来てくれたんやね…

  • 170二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:51:30

    なんかKP卓のあの時みたいに強制エンド確定100ファンって感じだ
    悲しいね…

  • 171二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:51:39

    今まで大人しかったダイスくんちゃんが
    見せ場とばかりに暴れるの本当凄い

  • 172125/02/01(土) 01:57:16

    釘崎の予想以上の暴れように、ナニカは「悪い」と一言口にするとそのまま釘崎の意識を奪う。
    出来るだけ痛みを感じないようにと配慮あるそれは伏黒の手から逃れることに集中していた釘崎の首筋に叩き込まれ、がくりと力を失った体が伏黒の方へと倒れ込んだ。
    彼女の体を壁に凭れかかせるようにし、一つ息を吐く。

    「……部屋の外に出てて貰おうと思ったんだが、そうも上手くいかないな」
    「釘崎は優しいから、きっと最後まで『こんなのおかしい』って言ってたと思うよ」

    虎杖はナニカが自分の死を、終わりを、釘崎に見せまいとしていたのを察していたのだろう。
    静かな目でナニカを見返し、そしてナニカは再び隠し部屋へと戻る。

    「呪文は使えるか?」
    「ここまでして使えませんって出来んの?」
    「そうなったら俺たちは釘崎に土下座して頼むしかなくなるが」
    「んはは、釘崎にとんでもないくらい怒られそう」

    二人の伏黒恵が部屋の中に立つ。
    そして虎杖は資料を片手に、一つの終わりを齎す呪文を口にする。

    『精神転移』の使用
    虎杖:MP14→4

  • 173二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:59:14

    ああ…後で絶対に釘崎が怒る奴だ…
    でも止めていた釘崎が止められなくなったなら虎杖は尊重する行動をそりゃ取るよな
    もう誰にも止められない

  • 174二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 01:59:24

    釘崎きっと後で知って怒って泣くんだろうな
    ナニカも虎杖も伏黒も釘崎も辛いよ

  • 175125/02/01(土) 02:05:54

    伏黒は勿論、ナニカにも抵抗の意思はなかったらしい。
    どっと精神的な疲れのようなものを感じたが、虎杖は自らの唱えた呪文が上手くいったのだと悟る手応えがあった。
    次の瞬間、伏黒の体がその場に崩れ落ちる。慌てて駆け寄るも、聞こえてくるのは寝息だ。どうやら眠っているだけ、らしい。

    「……おかえり、伏黒」

    10年も待たせてしまった。あの時助けが間に合ったと思って、本当は間に合ってなかったのを漸く助けることが出来た。
    謝罪の言葉などでは足りない。己の罪を虎杖は自覚している。
    あの時、自分が館長を殺さなければ釘崎は記憶に干渉する呪文のようなものを使わずに済んだだろう。

    そして今度はニョグタの落とし子を見やる。少しも暴れず、ただ淡々と自らの終わりを待っているようだった。
    どうやらこっちには意識があるらしい。

    虎杖は自分よりも大きく重いそれに手を伸ばした。黒くぶよぶよとしたそれは虎杖の手を掴み、そして二人で短い死出の道を歩む。
    書斎に差し込む光、その中に二人で飛び込んだ。

    ――――――気付けば、そこに立っているのは虎杖一人となっていた。

  • 176二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:09:26

    ああ…さようならもう1人の伏黒…
    お前もちゃんと伏黒だったよ
    虎杖と手を繋いで1人じゃなかっただけ救いなのだろうか…

  • 177二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:13:02

    もう一人の伏黒光の中でいったのか
    一人じゃないのが救いかな

  • 178二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:17:20

    暗い映画館の中で永劫かもしれない時を一人で生きるよりは良かったのかな
    少なくとも人として生き友人もいて人として生を全うしたのか

  • 179125/02/01(土) 02:18:25

    釘崎が瞼を持ち上げれば、書斎に差し込む光の中に立っている虎杖が目に入る。
    ここはどこだっけ、何をしていたんだっけ、とぼやける思考が漸くはっきりとし始めて瞬きを数度。
    がたりと立ち上がれば、虎杖は釘崎の方を振り向いた。

    「あ、いつは」
    「……俺が見送った」

    淡々と落とされる言葉に嘘はないだろう。
    自分が気絶させられたなら、きっとそういうことだ。ぼけっと虎杖が日光浴しているなんて楽観的には考えられない。

    「どうして」
    「アイツが望むなら、そうしてやりたかったから」
    「死にたいって言われたのよ!?」
    「……俺はさ、死にたがってるヤツに、苦しんでるヤツに生きろとは言えない」

    かつても同じことを、同じ姿をした相手に思った。
    寂しくはある。悲しくもある。他に方法はないかとも思う。
    それでも方法がないなら、本人が望みを変えないなら。虎杖は終わりを看取ることを選んだ。

    「ごめん、釘崎」

    狂気の果ての懺悔ではなく、虎杖悠仁らしい謝罪がその場に落とされる。
    釘崎は開きかけた口を無理矢理閉じ、そして震える唇で「大嫌い、アンタも、アイツも」と口にする。

    「うん……俺も、寂しいよ」

    そう口にした虎杖はそれっきり黙っていた。
    そして部屋には静かな時が流れ、そして――――。
    10年ぶり、彼らの友が今度こそ帰って来た。

  • 180二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:20:08

    どっちも二人の友達だったんだよなあ
    切ないな

  • 181二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:22:09

    少なくとも友人に惜しまれ
    友人に看取ってもらえたのは
    もう一人の伏黒からすれば嬉しかったと思う
    本音言えば4人で帰って欲しかったな

  • 182二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:24:29

    釘崎の大嫌いを虎杖が寂しいに翻訳するのグッときてしまう…
    虎杖が手を伸ばしてナニカが自分の意思でその手を取ったのは綺麗な終わり方だったな…生きるために手を取って欲しかったけど強要はできねえよ確かに

  • 183125/02/01(土) 02:27:07

    その後、何があったかと言えば眠りから覚めた伏黒にちょこちょこ文句を言われ、こういうの初めてじゃないしなの言葉の真意が宿儺に乗っ取られていたことという中々に笑えないブラックジョークが飛び出したりしていた。

    どうやら10年の時間は肉体に、つまりは脳に宿っていたらしく何が起きたかを把握するに至る。
    伏黒自身、自分の体を使っていたナニカの行動は自分らしいものだったらしく、一つ一つ何が起きたかの確認をするにあたって若干引いていたりもした。

    とにもかくにも、こうして映画館を巡る一つの出来事が終わりを告げる。
    三人揃って映画館から無事に出れば、日はだいぶ陰っていたりなんかして、それでも伏黒は眩しそうに空を見た。
    そして、思い出したようにぽつりと呟く。

    「助けに来てくれてありがとな」

    10年。長い長い時が過ぎた。それでもまだ、彼らは繋がっている。
    これから先何が起こるかは分からない。10年ぶりに娑婆に出た伏黒が何を考えどう思うのかも、本人にさえも分からない。
    それでも三人は生きて行くのだろう。

    亡失の底で哭いていた君を、二度と一人で哭かせないと思いながら。

    亡失の底で、君が哭いている――――――――end

  • 184125/02/01(土) 02:29:12

    これにて終幕、お疲れさまでした!
    この三人は単発予定なので成長ロールはしない予定なんだけど、解説兼反省会スレ要る?

  • 185二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:29:36

    おつです!
    確かにハートフルボッコでした
    ナニカを連れ帰るルートありました?

  • 186二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:30:51

    記憶は脳依存だったのか!じゃあ伏黒もこのまま社会生活送れそうだな
    余韻が欲しいので反省会スレあったら嬉しい…!

  • 187二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:34:02

    乙です!
    このシナリオの名前はずっと取り残されていたキャラの事を示していたんだな
    1人残していって1人行かせてしまったからこそ3人は共に生きていってほしいな
    反省会と解説欲しいですね

  • 188二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:34:39

    乙でした!伏黒の前世ブラックジョークヘビーなんよ
    なかなか辛いシナリオだったな~!もしかして伏黒じゃなくてナニカ連れて帰っちゃうエンドとかもあったりしたのかな

  • 189125/02/01(土) 02:36:13

    一応シナリオにニョグタの落とし子を退散/撃退って書いてあったから、持ち帰りルートは無いものだと思って処理したよ
    映画館から出るためにニョグタの落とし子をどうにかしなければならない→ニョグタの落とし子がこの場からいなくならない限りは出られない、の方向性での処理
    伏黒の肉体inニョグタの落とし子を持ち帰るには、ニョグタの落とし子in伏黒の精神を退散/撃退すれば普通に持ち帰り出来たよ

    一応釘崎がSTR対抗に負けててもDEX対抗で扉の外に放り出されて鍵閉められるのに抵抗できたか、のロールが挟まるはずだったけど100F出したので潔く気絶させたよ

  • 190125/02/01(土) 02:38:45

    君ヒポ→KPCポジ引き当てて大変なことに
    沼男→HO1引き当てて最後は大変なことに
    HO1誘拐→HO2に選ばれて途中大変なことに
    亡失→HO2を引き当てて大変なことに

    伏黒は多分HO運がない

    OK、じゃあ久し振りに反省会スレ立てるよ

  • 191二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:38:48

    そっかぁ4人で帰れる道はなかったのか辛いな
    ナニカが伏黒に殺意向けたら呪文唱えさせました?

  • 192二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:39:51

    お人形の中に入れられたり出来たらいいんだけど人の心を持つ奴がその状況っていつかは発狂に行き着きそうだよねと思ってしまったよ
    両立はできないんだなぁ…やっぱり1人分のひだまりには2つは入れないんだ…カルマだ…

  • 193二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:42:19

    伏黒はどこでもHO運がないのは確かに…
    まあ終わりにロストしてなかったりするから!大体虎杖がいてくれただけ救いだろうかエンドはでも結構ある気もしてきた

  • 194125/02/01(土) 02:46:42
  • 195二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:47:28

    スレ立てありがとうございます
    確かに高カロリーだな

  • 196二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:49:27

    最初からクライマックスだったのに終わりまでクライマックスだった
    ダイスくんちゃんさんも張り切ってたから高カロリー

  • 197二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:49:39

    今回釘崎が100Fで気絶してるうちに終わっちゃったのが君ヒポの終わりがチラついてしまったんだよな
    今回も高カロリーなシナリオをお疲れ様…!

  • 198二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 03:12:19

    最初から最後までドラマ見てるようだった

  • 199二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 03:14:10

    反省会スレ嬉し埋め

  • 200二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 03:31:21

    お帰り3人とも
    バイバイもう一人の伏黒
    皆で帰れたら良かったなぁ

オススメ

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