- 1125/02/06(木) 00:43:02
このスレはKPC五条とPC伏黒でクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
閲覧注意は発狂した時や万が一グロテスクな描写があった時用だよ
原作軸ではなく一般人(?)設定。そのため関係性や雰囲気などが異なる可能性があるよ
猫街シリーズの最新作だけど今回出演するのは(多分)二人だけだよ
今回は松葉さま作成シナリオの『ブルー・スターズ・セパレート』をお借りしてるよ
シナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
通過卓の『朝起きたらネコ耳が生えていた』『なつのお迎え』『探索者格付けチェック』『斑猫温泉へ行こう!』『新年に猫は鳴くか』『KPCが猫拾ったって言ってるけどどう見ても猫じゃない件』『HO1が誘拐されたので助けに行こうと思います!』『Q1:入浴中に襲撃を受けて真っ裸で応戦できる?』などのネタバレも含む可能性があるよ
シナリオはギャグとシリアスの狭間、そこまで重くはならないはず
ロスト率は低、安価を挟んでいく予定だから気軽に参加してね
伏黒の元に『五条悟は預かった、返してほしければこちらの指示に従え』という連絡が来るも、正直正気を疑った、犯人の
五条誘拐シリーズ第三弾。なんでオマエが誘拐されてるんだおかしいだろ部門堂々一位の男の暴れっぷりを乞うご期待 - 2125/02/06(木) 00:43:16
- 3125/02/06(木) 00:43:31
- 4125/02/06(木) 00:43:44
- 5125/02/06(木) 00:44:23
- 6二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:47:32
わーい新スレ嬉しい!
- 7125/02/06(木) 00:49:08
伏黒はここ一週間程同じ夢を見ている。延々と水の中を沈む夢だ。
それ以上に特に何があるわけではないが、水深がどんどん深くなっていることと、昨日一昨日は何かの音が聞こえていたような気がしていた。
しかしそれは聞こえたと思うと目が覚めてしまうし聞き取ることは出来ていない。
そして今日も、伏黒は水の中にいた。
またこの夢かと思いながらも、ただそう思うことだけしか出来ない。
背を向けている方が水底なのか、後方に向かってゆっくりと沈んでいく。
身体が潰されるような水圧、ゴボリと肺から空気が抜けていく感覚、体温よりはるかに冷たい水の温度。
そして不思議なことに、何故か指一つ動かすことが出来なかった。
すぐにでも水面に上がらないといけないと思うのに、腕が上がらない。
伏黒は沈んでいく。――――水の底へ。
そして音が聞こえる。
その音は今までにないぐらいはっきりと、近く聞こえた。
「一緒に行こう」「私の、運命の人」
それは声だった。
自分に向けられた言葉を認識すると同時に、成す術なく落ちていく身体から、最後の空気が零れた。 - 8二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:49:44
たて乙です!
おっと秘匿だ
何か秘密あるのかな? - 9二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:50:23
わぁい新スレだ!
なんか凄く漫画とかでありそうな導入だ
クトゥルフ的にも水の中はよくある気がしなくもない - 10125/02/06(木) 00:51:28
その途端、伏黒はハッと目を覚ます。
周囲を見回しても自分の部屋の壁や天井があり、いつもの光景が広がっている。
決して水の中ではなく、ちゃんと肺で息をすることが出来て、腕も上がる。
それらはいつもと変わらない。
だがあの溺れる感覚はリアルであり、起きた今でも探索者の心臓は生命の危険を感じていたかのように早く動いている。
また夢で聞いた声は明らかに自分に向けられたものだという確信があったが、その声の主に思い当たる人物はいない。
思い出そうとしても聞き覚えのない声であり、執着にも似た感情がそこにはあり伏黒はゾッとしたような、ある種の危機感を覚える。
ただ夢だと切り捨てるにはどうにも生々しく奇妙な体験は目覚めても尚、伏黒の精神を蝕んでいた。
<SANチェック>1/1d2
伏黒(83) dice1d100=98 (98)
- 11二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:53:26
??しょっぱなファンブルしてるよ??
ノーカンだから大丈夫だけどこの先不安だ - 12二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:53:30
…ノーカンですけどとても幸先が悪いですね
不安になってきました - 13二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:54:07
いきなり??ってなったけどノーカンで良かった
- 14二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:56:00
楽しみ!!!
- 15125/02/06(木) 00:58:07
≪SAN減少≫SANチェックにはクリファン適応しないよ
伏黒 dice1d2=2 (2)
ぞっと肌が粟立つような感覚は容易に消えてはくれない。
どうにも視野が狭まり耳鳴りに襲われるかのような感覚がある。
一つ息をゆっくりと吐き、そして吸う。
深呼吸をすれば多少はマシになったが、それでも心臓は未だに煩く音を立てている。
「…………くそ、夢だぞこれは」
夢なんかで動揺している場合ではないと、そう思おうとするも伏黒は時に夢の中で起きたことが現実に影響をもたらすことも知っている。
そのせいか、落ち着くまで彼が思った以上の時間がかかってしまう。
あえて閉じていた瞼をゆっくり持ち上げ、もう一度ゆっくりと深く息を吐く。
スマホに手を伸ばし、暗闇の中で画面を着ければそこには時刻と日付が表示される。
今は午前五時前、まだ家族も起きてはいないだろう早朝のこと。
そして日付は――12月22日、つまりはそう、伏黒 恵の誕生日であった。
- 16二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:59:38
誕生日に滅茶苦茶気分悪くなってるのか…大変だな
- 17二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:00:01
ああ猫耳は現実になってたもんね
よりによって誕生日に嫌な夢見るとテンション下がるな - 18125/02/06(木) 01:17:36
さて話は変わるが、昨夜のこと。伏黒と五条は喧嘩をした。
いつもの口喧嘩の延長戦、だがその最中に何がきっかけか伏黒の方がいつもよりもヒートアップしてしまった。
夢見が悪い日々が続いていたせいもあっただろう。
友人たちの心配の声を跳ね除けていたせいもあっただろう。
何にせよ、巡り合わせがとにかく悪かった。いつもならば流せる冗談にカチンと来て、前回の事件に関して伏黒の方からあからさまに喧嘩を売ってしまった。
それは言ってしまえば判断ミスを責めるもの。何もせずとも解決したのに、勢いで外に出たせいで招いた惨状。
そしてそもそも最初に自分の友人が人を殺しかけてしまったことも、五条という年長者であり大人であり、教師でもある導き手に対する子供目線での甘えもあっただろう責める言葉が伏黒の口から飛び出し、そして引き際を誤った五条が更に油を注ぐようなことを言って――――そのまま喧嘩別れだ。
伏黒の言ったことには一理ある。
だが五条の言い分にも一理ある。
つまりどっちもどっちの口喧嘩は聞いていた虎杖はどちらを止めるべきか迷う程度のもので、どちらだけが正しいという問題ではない。
わざわざ謝るつもりはないが、それでも言い過ぎたという自覚が伏黒にはあった。
少なくとも言っても仕方のないことを自分の苛立ちと共にぶつけてしまった、と。
「………………はぁ」
口からは深いため息が零れ出る。
しかし今日、土曜日。午前中の部活が終わった後に提出しなければならない提出物があり、職員室に行かなければならない。
誰かに渡して貰えるように頼むことは出来るが、そんな子供みたいなことはしたくなかった。
となれば直接顔を見合わせなければならない、ということで……。
「……寝るか」
とりあえず、まだ起きるには早いと伏黒は眠りにつく。
二度目の夢は前回の事件の姿の五条と夏油が出てくるもので、再びの覚醒も心地いいものとは言えなかったのだが。
剣道部としての活動を終え、職員室に向かえば五条の姿はない。
先生たちに五条の姿を見なかったかと尋ねても、朝から来ていないのだという。
それならば仕方がないと伏黒は五条の机にその提出物を置き、部屋を辞する。 - 19二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:21:04
あーつまり全裸の事件で言い争ったのか
- 20二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:22:44
全裸事件でこんな事に
- 21二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:23:12
全裸事件がきっかけで口喧嘩になるなんて可愛いとこあんじゃんよ…
全員恥ずかしがってたけど伏黒は一番恥ずかしがってたな最初 - 22125/02/06(木) 01:23:14
このまま帰るかと思い廊下を歩いていたその時、「伏黒!」と声を掛けられる。
振り向けばそこに立っていたのは同級生の男だ。
「これを渡して欲しいって通りすがりの……なんかチンピラっぽいヤツに頼まれたんだけど、お前またなんかしたのか?」
"また"という言葉が気になりはしたが、伏黒はとりあえず同級生が差し出す封筒を受け取る。
「してない」
「ふーん、ならいいや。じゃ、俺は渡したからな!」
薄情にも見えるが、おそらくは伏黒への信頼もあったのだろう。
そして伏黒が封筒に視線を落としたその時、廊下の向こうで「あ!」と声を上げた。
「そういや誕生日だったよな。誕生日おめでとう!プレゼントはそれってことで!」
「人に頼まれたものを勝手にプレゼントにするな」
そんな軽口を叩いた後、伏黒は再び手の中に視線を落とす。
封筒は無地の白いもので、宛名はなく糊付けされていた。
多少迷いはしたが、伏黒はその封筒を開封する。
中を見てみなければ判断がつかないと、そう思ったからだ。
中を開いてみれば、そこには一枚のメッセージカードが入っている。
そして更に、白のような銀のような、色素の薄い糸……ではなく髪の毛に見える束も。
「………………は?」
このような色を持つ知り合いは一人しかいない。
心臓がドクリと音を立てる中、メッセージカードを取り出せばLineIDとして不規則な文字の羅列が書かれている。
どう見ても捨てアカウントのIDだろう。 - 23二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:26:38
わっ…身柄預かったぞってメッセージのために髪の毛一束切られて送られるやつだ
古来からある表現だけどドキッとするよなこれ… - 24二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:27:45
ヒエッ…
こんなもんが誕生日プレゼントになるとか誕生日なのにとんだ厄日だな! - 25二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:29:10
またって言われてるから
伏黒ヤンチャやってたのが有名なのか
誕生日に嫌なもん送られたな - 26125/02/06(木) 01:35:39
伏黒はまず冷静に五条へとLineでメッセージを送り、そして既読が着かないことを確認してから電話する。
だがそれにも出ずに、コール音が続くのみ。
嫌な予感がする。だがあの五条先生だぞ、と。
しかし既に前科が数度、あの五条でさえも攫われたりとんでもない目に遭った記憶が脳内に駆け巡る。
色物系の事件もあった中、割とシャレにならないものもあったりなんかして。
――――人は簡単に死ぬ。それを伏黒も痛いほどに分かっていた。
メッセージカードのIDを検索すれば、該当IDのアカウントを発見することが出来た。
そしてフレンド申請をしてメッセージを送ろうとすれば、それよりも早くに電話がかかって来る。
出るか出まいか、迷ったものの伏黒はその電話に出る。
するとそれはただの通話ではなく、ビデオ通話だったようで向こうの映像が画面に映し出された。
そこに映ったのは如何にもな姿。
目深に被ったニット帽と鼻まで隠された布によって目元だけが見える状態の、ほぼ覆面の人物。背格好を見るに男だろう。
男が画面の多くを占めているせいで背景は殆ど見えず、後ろに壁や天井が微かに見える程度だ。
「ようやく連絡がついてよかったよ、伏黒恵」
覆面の男は開口一番そう話す。名前は既に知られており、この場合ターゲットは五条ではなく自分ということになるのだろうか。
伏黒は自分が恨みを買っていないとは思っておらず、自分に恨みがある人間が自分を脅そうとしているのならば、それは有り得るとも思っていた。
だが五条がそこに巻き込まれているのならば、話は変わる。
あの五条を人質に取るような真似が出来るのならば、それで全ては終わるだろう。
「我々は依頼されてこうして君に連絡を取っている」
どうやら伏黒の反応は期待していないらしい。
実際、どうするべきか考えている伏黒が口を開くにはまだ時間が足りなかった。 - 27二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:37:24
五条取り押さえられるようなのは伏黒じゃというか大体のやつが無理だからなあ…
まあ意外とおドジもあるので割といけることもあるけど - 28125/02/06(木) 01:37:31
「我々が何者かって?残念だがそれは答えられないな。それにこうして会話するのに不都合もないだろう?」
そこまで言うと男は勿体ぶったように、言葉をゆっくりと続ける。
「さて、とりあえずこれを見てほしい」
そう言って覆面の男が画面の端に動く。
急速に開けた映像の真ん中、床に座らされている五条の姿がそこにはあった。
すぐ隣に立つ別の覆面の男が五条の顔の前にナイフを向けている。
色んな意味で目を疑う光景に伏黒は思わず顔を顰めた。見覚えのない部屋に五条と、覆面の男が更に五人程。
五条を見ればカメラではなく自分に向けられているナイフに注目しているようだ。だからこそ、視線は合わない。
腕は後ろに回されていて、おそらく縛られているのだろう。
――――あの五条が?
「君の担任の教師の身柄をこうして預からせてもらった。無事に返してほしければ我々の指示に従え」
自分の発言に悦に浸っているのか、男が機嫌良さげなのが声だけで分かる。
「なに、簡単な頼み事だ。しかし事情があって君にしか頼めない、それだけだ。君が大人しく依頼を受けてくれるならコイツは助かる。実に簡単な仕組みだろう?」
つまり伏黒が逆らえば助からないかもしれないということだ。
――――――――あの五条が?
「君にはとある場所にいってとあるものを置いてきてほしい。場所と物は追って指示を出す。このアカウントからね」
そう言って男は初めて、伏黒の反応を伺った。
伏黒はどう答える?
>>30までで🎲(選択肢3つ)
- 29二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:40:52
何で五条先生を巻き込んだのか聞く
あとどうやってあのゴリ‥じゃない五条さん捕まえたんだ? - 30二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:41:21
とりあえず人質が無事なのか確認させろと交渉
あわよくば五条になにか喋らせて情報を落とさせようと試みる - 31二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:41:24
受けたら間違いなく五条は助かって自分達にそれ以上関わらないか約束できるのか?と聞こうかな…
- 32二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:44:00
よく考えたらやるにしてもそもそも何故自分なのか?を伏黒に聞いてもらえばよかったかもしれない…
- 33125/02/06(木) 01:44:45
≪伏黒の行動≫
1.なんで五条を巻き込んだのか聞く。どうやって捕まえたのかも
2.人質が無事なのか確認させろと交渉
3.その依頼を受けたら本当に五条は助かるのかの確認
dice1d3=3 (3)
- 34125/02/06(木) 01:49:24
ここでただ流されているだけでは駄目だと、伏黒は覆面の男を見据える。
「その依頼とやらを俺がこなせば、五条先生を解放するんだな?」
その問いで伏黒が自分たちに従う気があると、覆面の男は思ったのだろう。
「そうだと言ってるだろ?疑うなら疑えばいいが、我々も我々の依頼主も気が長いとは限らない、とだけ言っておこう」
「……依頼が終われば俺たちに関わらないと約束できるか」
「それは伏黒恵、君が大人しくお利口に依頼を達成出来るかによるだろうな。良い子には飴を、悪い子には鞭を……はは、代わりにコイツに受けて貰うとしようか」
<心理学>
伏黒(53) dice1d100=91 (91)
- 35二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:50:42
なんか出目が高いなあ
何もわからないか - 36二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:52:06
出目が高い怖いな
しかしこうなると受けるしかないか - 37125/02/06(木) 01:52:55
やはり男の言葉には真意が伺えない。
そもそも五条を人質に出来るだけの何かがあるとして、そこまでしてわざわざ自分を指定してくる意味も分からない。
伏黒が黙れば、覆面の男は微かに晒されている目元をにんまりと緩ませる。
猫が鼠を甚振るような、そんな上位に立つ者が力に浸る残虐性が垣間見えた気がした。
「そうだな……ほんの少しなら会話させてあげようじゃないか」
そう言って覆面の男は五条に対し、「喋って良いぞ。ただし余計なことは喋るなよ」と念押しする。
伏黒はどうする?
>>40までで🎲(選択肢3つ)
- 38二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:54:04
大丈夫なんですよね?と聞く
- 39二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:54:52
五条先生怪我とかしてないですか?
あと2人にしかわからないことを聞いてみる - 40二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:56:33
誕生日プレゼントまだ貰ってませんけど何くれるんですか?
なんかこうバレないように暗にメッセージを込めてこいという意図で - 41125/02/06(木) 01:59:29
≪伏黒の行動≫
1.大丈夫なんですよね?と確認
2.怪我の有無と本人確認
3.誕生日プレゼントまだ貰ってませんけど、とぼかしつつ水面下でのやりとりを試みる
dice1d3=2 (2)
- 42二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:03:04
怪我の有無と本人確認か
さて五条先生の状態どんな感じなんだ? - 43二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:07:33
本人確認は重要だよな
- 44125/02/06(木) 02:10:53
「……怪我とか、してないですか」
そう尋ねながらも、どうにも伏黒の中には違和感があって仕方がなかった。
五条のことを怪我すらしないとは思ってないのだが、こうして誘拐染みたことをされ、好きに扱われているさまはどうにも飲み込みがたい。
しかしそれでも、と。伏黒は尋ねたのだが、ここで漸く五条の瞳がナイフから自分に、つまりはカメラへと移る。
「――オマエって僕を心配出来る程偉かったっけ」
しかし返ってきた言葉は険を含む、嘲笑さえ滲むものだった。
「怪我はないですか?だっけ、見れば分からない?それともそんなことさえ分からないくらい馬鹿だったっけ。あぁ、そうだとしても驚かないけど」
意図的に人を苛立たせるような口調に伏黒は一瞬、固まった。
そしてカメラを見ていた五条も伏黒のその動揺を悟ったのだろう。
「なに、ホントのこと言われて傷付きでもした?無駄なプライドだけは立派にあるみたいで大変そうだね。余計なものは全部捨てちゃえば?――――この前みたいに」
それだけ言うと五条は再びカメラから視線を外す。
それはこれ以上自分と言葉を交わすつもりがないとでも言いたげな動作。
「五条先生」
「ねぇ、お前らと喧嘩したせいでサングラス落としたんだけど。あれ気に入ってた物だったのに、どうしてくれんの?弁償してくれないなら拾って来てよ。人にお使い頼むしか出来ない犬以下だったりする?」
煽る煽る。伏黒だけではなく覆面の男たちをも煽り、覆面の男たちは五条の様子に苛立ったようだ。もはや芸術(煽り)99。
「自分の立場が分かってないようだな」
「はぁ?複数人で囲んで脅すみたいなダッサイ真似してる人間に対して何をどうしろって?ほら、早く拾って来てよ、〇〇通りの――」
五条が口にした場所は高校近くの通りの名前だ。
伏黒がそれに反応すると同時、五条の顔の傍にあったナイフがハッキリと五条へと向けられる。 - 45二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:13:34
おっ自然に情報落としてくれた
けどナイフが…大丈夫だとは思うけどやっぱハラハラすんよ - 46二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:13:40
振ってないのに煽り99あるなあ!
本物ではあるんだな良かった…のか?
そして何だかんだ情報落とそうとしてくれたな - 47二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:16:08
この煽りスキルは本物か
煽り入れながら情報渡すのは流石だけど
ナイフ持ち相手なんだから怖いよ! - 48125/02/06(木) 02:18:51
ぞくりと、肌が粟立つような感覚。
五条先生、と再度口にしかけたその時だった。
その瞬間、五条が動く。ナイフを持った男の手に五条はがぶりと歯を立て、噛み千切らんとばかりの勢いで肉に歯を食い込ませる。
更には縛られているにも関わらず、器用に立ち上がって覆面の男たちに蹴りをお見舞いし、大暴れ。
この人、人質なんだよな?というような光景が画面に映し出される。
「ギャー!!!噛まれた!!!!!!!!!」
「噛むし蹴るぞコイツ!!!」
「脚、長ッ。どこまで届……アー!!鼻、鼻折れッッ!!!!!」
「兄貴助けてください!!!!!コイツまた暴れ始めましたよ!!!!!!」
「待ってナイフ落とした危ないから気を付けろお前ら、って噛むな!!!!!」
そんな叫び声と阿鼻叫喚の図に、通話に出ていた覆面の男が焦りながらも「人数居るんだから大人しくさせとけ!!!!!!」と叫んでいる。
背後のドタバタを隠すように覆面の男が再びカメラの前に陣取るも、声までは遮れない。
「コイツナイフ蹴り割ったんですけど!!!?!?」
「いや!!誰か!!!!男の人呼んで!!!!!!!!」
「縄ブチブチ言ってる!!!縄ブチブチ言ってる!!!!!!」
「あ、アッ、ああああああ゛ッッ!?」
しかし男はそれらの声をすべて無視することにしたらしい。
「さっき言った通りこの男を返してほしければ大人しくこちらの指示に従え。警察に連絡でもしてみろ、人質の命は無いと思え」
そこまで言った後、後ろから更に「兄貴!!!兄貴ィ!!!!!!コイツ全員の金的狙って来てるんスけどぉ!!!!!」という声が聞こえてくる。
「……それから人質が大人しくしていることを祈るんだな!!!!!」
慌てたように覆面の男がそれらを伏黒に伝えると通話が切れた。 - 49二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:18:53
この前みたいに余計なものは全部捨てちゃえ、…なんだ全裸で任務遂行しろということか?(深読み迷推理)
- 50二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:20:38
男の人呼んで!!!!で草
滅茶苦茶暴れるじゃん五条!相手滅茶苦茶扱いに困ってるしようやく落ち着いただけだったんじゃん!!!
先に人質に相手全員まとめられるんじゃないのこれ - 51125/02/06(木) 02:20:54
区切りも良いので今日はここまで
- 52二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:21:12
これだけ大暴れしてるってことは逆に誘拐自体はガチなんだな…?
心配だけどとりあえずめちゃくちゃ元気そうではあるのは安心だよ - 53二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:23:39
スレ主お疲れさまです
…平気そうだね!まあ放置したらムービー銃みたいにされるかもだから一応対応はしよう
シリアスかも…と思ったけど即霧散したから後は伏黒のドジっ子ダイスがなければなんとかなりそう - 54二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 02:24:50
あーこれは本物で間違いないですな
むしろどうやって捕まえたんだよ猛獣用の麻酔針でもうちこんだのか?
何かほっといても自力で勝ってきそうだが
とりあえず無事でよかった
金的狙ってるの物凄く本人だな