おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part1016【TSトレ】

  • 1二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:18:36

    普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえばタイシンより低身長♀トレーナーができるんじゃねぇか?

    ・ここはウマ娘になってしまったトレーナー達をかわいいかわいいするスレです
    ・自分だけのトレーナーを考えたり概念を投げつけたりして楽しんで行きましょう
    ・別にTSに拘らなくても良かったり、既に居るトレーナーの別概念を上げても良いです
    ・大事なのは自分の性癖をさらけ出す事と他の人の性癖を否定しない事、それとトレーナー達への愛です
    ・そしてタイシンの性癖は破壊するもの

    本筋のタイトレ情報まとめ
    ・140-90-55-80(魔法の合言葉)
    ・25歳
    ・髪色は茶色でパーマーみたいな流星、目の色はエメラルドグリーン、耳飾りはタイシンとお揃い
    ・全身からおひさまのにおい、髪と尻尾はタイシンと同じシャンプーの匂いがする
    ・耳と尻尾と胸が敏感
    ・熱血クソボケ

  • 2二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:19:27
  • 3二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:20:38

    たておつー
    ちょっとしたらSS投げますたぶん

  • 4二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:22:22

    たておつ~

  • 5二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:24:03

    おつおつ

  • 6二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:25:30

    おつたて

  • 7二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:34:15

    たておつ
    初期も初期にはスレ番号が万代だった時期もあったのかぁ

  • 8二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:37:16

    たておつ
    タイシンの性癖もずいぶんとバキバキになったものよ…

  • 9二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:39:07

    たておつ

  • 10二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:56:52

    たておつ
    前スレのバイノーラルトレーナー添い寝甘やかしASMR概念良いね…
    シチュ変えたりとかでも色々できそう

  • 11二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:57:32

    たておーつ

  • 12二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:13:56

    今から6+1いただきますねー

  • 13二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:15:15

    『君は自由な風の使者』
    「つかぬことを伺いたいのだが……良いだろうか、ブラトレ君」
    「どうしました、博士? 俺の経験が活かせるならいくらでも聞いてくれて構いませんが」
    「ああ、いやそこまで畏まらなくてもいい。ただ少しだけ……君の走りについて知りたいことがある」
    ST-2の開発も佳境に入ったころ、シュガーライツは自身の研究の手伝いをしてくれているブラックヴォルフのトレーナー……ブラトレに一つの問いを投げかけた。
    「走り……? いやまあ、トレーナー全体としてはウマ娘と共に走ってトレーニングするのは珍しいでしょうけども。ぶっちゃけ参考ポイントとしてはデビュー組のほうが得られるデータ多そうですよ?」
    「その点に関しては心配ないよ、既に好意でデータを多数貰っているんだ。もちろん研究には頗る活用できているのだが、私の目的としては様々な観点から多角的なデータを得られる方が望ましいからな」
    「成程、それなら。……とは言ってもなあ……」
    ブラトレはうーんと唸る。実のところ、担当やトレーナー達との模擬レースをする時やトレーニング中に担当ウマ娘の走行状態を把握する時以外、特に難しいことを考えて走ることはしないのである。ただただ、弾む心の赴くままに。肌で感じる風の行き先のほうへ、進むように。
    「……強いて言うなら、気持ちのまま?」
    「ふむ」
    「俺、ウマ娘になる前から彼女たちの走りには憧れを抱いてたんです。どうしてあんなに早いんだろう、あれだけ早く走れたらどんなに気持ちいいんだろう、って感じで。まあ、運動神経はそこまで優秀ってわけじゃなかったから陸上部とかには所属しなかったんですけどね」
    幼少期に受けたその衝撃は、彼をトレーナーの道に進ませるには充分であった。そうして、数奇な運命を経て今の姿にたどり着いたのだが……
    「ふむふむ……しかし、それだけではないのだろう? 私がきっと他のトレーナー達とは違う、何か別のアプローチがあったのだと私は推察しているのだが……」
    「アプローチ、というと……一つ思い当たるものとしては、俺の内側にいる魂のことかもしれませんね」
    その言葉に、博士の耳はピクリと反応した。

  • 14二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:16:14

    「魂の実感、か。正直な話、信じ難い現象ではある……そこが本来ウマ娘ではなかった存在と、我々ウマ娘との違いなのだろうか?」
    「どうなんでしょうね、色々とおかしなことになりがちなのは後天的にウマ娘になっちゃったから、ってのは正しそうですけど。……うぅーん」
    うなりを上げるブラトレは、しばらくその場をうろうろと歩き回り続け、何かをひらめいたようにポンと手を叩いた。
    「じゃ、走りましょう」
    「おおう、唐突だな……」
    「考えても仕方ないことに意識を割いてもしょうがないですよ。それなら一緒に走ってみたほうが色々と伝わるものも伝わるでしょう」
    「我々ウマ娘は走ることで伝えられることもある、と」
    「ま、受け売りもいいとこですけどね。それに俺はバグ枠みたいなもんですからねはっはっは」
    「ハハハ、研究すればさぞ良いレポートが書きあがりそうだな」
    冗談なのか本気なのかよくわからない言葉を放ちつつも、シュガーライツは走行の準備を始めた。

    黄昏時に差し掛かりオレンジ色に包まれたコースを、二人で走る。速度は出し過ぎずを目標に、けれど互いに意識すれば速度は多少出てしまうもの。だから、レースをするつもりではなく楽しくランニングをするつもりでブラトレとST-2は共に同じ風の中を進んでいた。
    (成程、速さを、勝利を求めるだけではない境地というものか?)
    シュガーライツはかつて自身が身を投じていた、トゥインクルシリーズのことを思い出す。そこでは誰もが勝つために努力し、同期と、先駆者と、後進と走り続け、ただ一つの栄光を手にするために戦い続ける険しくも輝かしい舞台。だが、誰もがその栄誉を得られるわけではない。
    栄光の陰にある敗北、周囲と自分の違いによる焦り、様々な理由によっての挫折……輝きだけでは語れない、明楽だけでは決して語り切れない世界。

    それは、ウマ娘たちの多くに流れる「勝ちたい」「速くなりたい」「輝きたい」という感情にふさわしい世界かもしれない。だけど、もっともっと、原始的な、根源的な部分はそれだけではない。
    「走りたい」……それは、彼女を突き動かす最も力強い感情でもある。一度怪我により失ったそれを、この鋼の義体によって再び手に入れるために。かりそめの体であったとしても、再びこの大地を、踏みしめ駆け抜けるために。

  • 15二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:17:12

    ブラトレを見る。
    彼女は走る時とても良い表情をする。
    それは差こそあれど、誰かと共に全力で走っているときでも、ただ一人で走っているときでも変わらない。
    風の中にいることそのものを楽しむ。そう意識しているわけではないのだろうけれど……ST-2を通してみる彼女は、自由な風の精霊にも見えた。

    「記録映像だけでわからないことは、この世に多数存在する。きっと君の走りも、画面越しに見る時と、観客席から見る時、そして共に肩を並べて走る時それぞれが違うように見えるのだろうな」
    十数分ほどコースを回った後、ベンチに座り休憩をするブラトレにシュガーライツは語る。
    「研究でもそうだ。理屈ではこう、理論ではこう……と思っていたこともいざ実際にやってみれば別のファクターが関わり、表面上で見えていた部分よりも難解で複雑な構造をしている、ということはこのST-2の開発でも多々あったものだ」
    「博士自身を鍛えないと機体のほうとスペックが合わなくなるとかもありましたね」
    「正直、アレは予想外だったよ……」
    ははは、と笑いながらも苦労した日々を思い返したか、ちょっとだけ表情が硬くなる。それでも、その顔には明るいものがはっきりと表れていた。
    「実際にやってみないとわからない、ってのは俺も結構体感しましたね。今まではあくまでもトレーナーとして遠くから見ることばかりでしたから、ウマ娘の走りっていうのを本質的に理解しきれてなかった部分もあったと思います。……勿論、今まで培ってきた学びが無駄だったわけじゃないですけどね」
    グイッと背伸びをしながら立ち上がり、遠くへとその蒼い瞳を向ける。
    「初めは漠然とした憧れがあって、ブライアンと出会ってからは一つの光がどこまで輝けるかを目指して支え続けて……今は、一緒に走りながら色んな輝きを育てている。んまぁ、物理的にウマ娘になるのは一般的じゃないのは理解してますけど」
    「人間のトレーナー自身がウマ娘が行う予定のトレーニングを実践することはあっても、同じスペックで走り続けるなんてそうそうないからな……不躾な質問になるのだが、今でも元に戻りたいという気持ちはあるのか?」
    申し訳なさそうな顔をしながらも、科学者として疑問に思ったことは解消したいと思ったのだろう。それに対してブラトレは顎に手を添えながら答える。

  • 16二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:18:11

    「うーん、俺はそこまで元に戻りたいと固執してるわけじゃないんですよね……」
    理由は三つほどある、とブラトレは言葉を続ける。
    「一つは、今のアドバンテージをあんまり失いたくない、っていうのがトレーナーとしての本音。正直人の頃よりトレーニングの効率が凄く良くなってるので……戻りたいって思ってる人からするとなんだコイツ! ってなりそうですけどね」
    「まあ、確かにそうなんだろう……けれど普通、性別どころか種族が変わるのは死活問題に近いと思うのだが……?」
    苦笑いしながらも一応の理解は示すシュガーライツにブラトレも同じく苦笑を返す。今でこそ思い出話に昇華できているとはいえ、何人もの友人が苦労どころではない状況に陥っていたのだ。
    「それは……そうですね! で、二つ目ですけど、研究室にいたときにも触れてたことなんですが、俺の内側にいる魂の話になるんです。それは幼いウマ娘の少女のような感じだと記憶してますが、もし人に戻ったらこの子はどこに行くんだろうと思ったり、夢の中でも時々一緒に走るのが楽しかったりもするし……まあ、とにかく色々あるんです」
    夢の中でだけ会うことが出来る少女。目覚めれば殆どが霞んでしまう朧げな泡沫の中に、間違いなく存在しているであろう少女。長い時間を共に過ごしても、まだその存在が如何なものかもよくわかっていない。だからこそ、放っておくことはできないのだ。
    「それが君のウマソウル、というやつなのか?」
    「おそらくは。きっと俺が走っているときも、彼女は共に走ってるんでしょうね」
    「……まるで、私とST-2のようだな」
    今のシュガーライツを魂、ST-2を体と表現するのであれば、名もなき少女の存在を魂とし、ブラトレを体とするその状況とある意味似たような構造となるだろう。勿論、ST-2そのものには意識は存在しないが。
    「偶然君たちが手伝ってくれたのも、もしかしたら何か……そう、運命のような、大きな流れというものがあったのかもしれないな。ふふっ、科学者がこう言うのは可笑しいかな?」
    「良いんじゃないですか? 無機質なものにロマンがあっても。じゃあ最後の一つ……って言っても、もう察してそうですね」
    シュガーライツは、こくりとうなずく。
    「うむ。……楽しいんだろう? 走るのが」
    その問いに、ブラトレは満面の笑みを持って答えとした。

  • 17二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:19:10

    「それに、一緒に走れるようになって一番体感したのはやっぱりブライアンは速く、強いってことですね! ブライアンは強い奴と走りたい、勝ちたいっていう気持ちを強く持ってるんですけど、一緒に走ってるとちょっと自分も感じるところはありますよ。その熱に感化されてる、って感じなのかな?」
    そう嬉々と話すブラトレに、つられてシュガーライツも笑顔になる。
    「やはり、君を突き動かす根幹は『憧れ』なんだろうな」
    「子どもの頃の原風景というにはちょっとズレはありますけどね。でもやっぱり、俺の始まりは憧れだったんです」
    ある意味、それも一つの要因かなとブラトレは呟く。
    「俺の中の魂も、きっと走ることに憧れがあったんだと思います。もしかすれば、俺の中にたどり着くまで走ることが出来なかったのかもしれないし……あ、これは単なる憶測なんですけどね。もしそうだったら……俺と俺の中の子は、似た者同士だったりして」
    「互いに『自由に走りたい』ということを夢にしていた二人、か」
    シュガーライツは、かつての自分を思い出して少しだけ思い出に浸ると、ぐいっと背伸びをした。
    「うぅーん、誰かがひとつ走ることはと語るだけでもこれだけ千差万別なのだ……だからこそ、私たちは走りを通じて何かを知ろうとしているのだろうか?」
    ウマ娘たちは一人で走ることもあれば、二人で、三人で……多人数で走ることも多々ある。勿論その、互いに競い合い、速さを比べ合うという本能的な部分があるからこそトゥインクルシリーズが成り立っているというのもあるのだろうが。
    「……じゃあ、今度フルゲートで走ってみます?」
    事も無げに呟くブラトレに、驚き半分納得半分といった具合のシュガーライツ。確かに、今までは協力者のナリタタイシン達としか走っていないので、そこまで大勢の中で走るのは現役以来となるだろう。
    「出来る……んだろうなぁ、君がそういうのであれば……いや、私が参加して良いものなのかい? 一応トレーナーではないんだぞ?」
    「いやほら、エキシビションにトレーナーも何もありませんよ。理屈だけなら参加を希望すれば現役ウマ娘だって走れますからねあれ、前例が特にないだけで……」
    「そんなエキシビションが何度も開かれているのか……もう一度記録を漁っておいた方がいいかもしれないな。どういったレースがあったかも気になるし……」

  • 18二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:19:49

    ブラトレはうんうんと唸る博士を見て、こう呟く。

    楽しみですか?

    それを聞き、驚きののち少し照れくさそうな顔をしながらも、シュガーライツはこう返した。

    年甲斐もなく、な。

    夕暮れに吹く風が、いずれ来る風のうねりを想起させるように二人の間を駆け抜けていった。

  • 19二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 08:21:08

    以上、ブラトレとシュガーライツ博士の問答。
    嘗て持っていた自由を取り戻す話と、嘗て持ち得なかった自由を手に入れた話。
    対照的でありながら、根っこの部分は割と似たもの同士みたいな感じの二人。
    何のかんの難しいことはあるけど、走ってれば何か掴めるもんなのさという、ブラトレのいつものお話でもあったり。
    後はしばらく色々書いてきて、印象として持ち始めている名無しの子のことについても。

    新シナリオ更新が近づいてきたので、このシナリオへの印象の纏め的な意味合いも含めて。

  • 20二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 12:18:58

    形は違えど走るウマ娘達に憧れていた者同士語り合う事は色々と有るでしょう
    ブラトレの中の娘も自由気ままに走れる今を楽しんでいたら良いですね

スレッドは2/7 22:18頃に落ちます

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