【閲注TRPG】 祭囃子に手を引かれ2【CoC×KPC虎杖釘崎五条PC伏黒】

  • 1125/02/09(日) 02:30:48

    このスレはKPC虎杖釘崎五条とPC伏黒でクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
    閲覧注意は発狂した時や万が一グロテスクな描写があった時用だよ

    原作軸ではなく一般人(?)設定。そのため関係性や雰囲気などが異なる可能性があるよ
    これは沼男は誰だの世界のその後で、つまりKPCの三人はロスト済だよ
    このシナリオは"ロスト救済シナリオではない(=三人を生き返らせるためのシナリオではない)"ので、注意してね

    今回は野さま作成シナリオの『祭囃子に手を引かれ』をお借りしてるよ
    本来はタイマンシナリオ(KPC1PC1)を改変し、KPCを3人にして回すよ
    シナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    通過卓の『沼男は誰だ』のネタバレを大いに含むのでそちらも注意してね

    今回安価はないよ。沼男は誰だと同じ方式で行くよ
    ちゃんとお別れが出来なかった四人がお別れを言えるように見守ってね

    今までのあらすじ
    夏祭りを楽しむ四人
    絶対に置いて行かれたくない伏黒
    ――――さようなら、五条先生

  • 2125/02/09(日) 02:31:00
  • 3125/02/09(日) 02:31:12
  • 4125/02/09(日) 02:31:23
  • 5125/02/09(日) 02:31:35

    KPC虎杖 悠仁(前シナリオ、『沼男は誰だ』が終わった時点のもの)

    iachara.com

    KPC釘崎 野薔薇(前シナリオ、『沼男は誰だ』が終わった時点のもの)

    iachara.com

    KPC五条 悟(前シナリオ、『沼男は誰だ』が終わった時点のもの)

    iachara.com

    PC伏黒 恵(リアルタイムで更新)

    iachara.com
  • 6125/02/09(日) 02:31:50
  • 7二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:33:16

    乙です今回カロリー高いなぁ

  • 8二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:35:47

    たておつです
    あらすじが切ない
    やっぱりあそこで五条はお別れなのか…それでも来てくれて先生として守ってくれてありがとう五条先生

  • 9二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:37:18

    最後まで生徒導いて守り抜いて
    教師の矜持守ったんだな
    ありがとうございます
    さようなら五条先生

  • 10二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:41:09

    KPC複数なのが最早完全な温情になったレベルで今回の伏黒は運が悪く精神が死に傾き過ぎてる

  • 11125/02/09(日) 02:41:27

    今日はここでお終い、スレ民もお疲れ

  • 12二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:42:16

    スレ主もお疲れ様です
    どうにか屋上から伏黒引き離せてよかったです

  • 13二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:42:23

    おつかれスレ主ゆっくり休んでね

  • 14二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:45:49

    スレ主本当にお疲れさまです
    ダイスが伏黒はこうなるべきだって畳み掛けてロスト低を覆そうとしてきて怖かったですね…
    屋上にこれ以上いさせると不定でも死に向かいそうなダイスだった

  • 15二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 10:16:58

    いや一旦どうにかなってよかったよ

  • 16二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 10:32:16

    頑張ってという気持ちで寝て起きたらすごいことになってた
    最後には先生が叩き起こしたけど基本ずっと動揺しきりだったし行くなって溢してたし、描写の上手さも相まって振れば振るほど「そうだよな」ってその選択の厚みが出てくるの辛いけど好きなんだよな
    少年の「くりかえすことしかできない」って言葉も気になるし先生から背中押されたしどうにか前に進めるといいね

  • 17125/02/09(日) 12:44:10

    屋上から出て来たものの、伏黒は屋上へと繋がる扉の前でずるずるとしゃがみ込む。

    気を抜けば何もかもを放り投げたくなってしまうかのような、脱力感。

    一度知ってしまった死への甘やかな誘いは途絶えない。

    だがそれでも、それを終わらせるために五条は動いたのだ。

    ――――そして、またしても別れの言葉は言えなかった。背中をただ、突き飛ばして貰っただけ。


    「…………クソ、俺は――――」


    そんな時、伏黒の耳にどこか物悲しいようにも聞こえるピアノらしき音が聴こえてくる。七不思議の一つ、「ひとの■ないピアノ」だろうか。


    ここで蹲って終わりを待つのならば、どんなに楽だろうか。

    もしかするとまた会えるかもしれないと、馬鹿らしい願いはやはり胸中に過ぎる。

    だがそれを振り払い、伏黒は立ちあがった。


    「……分かってますよ、五条先生」


    心から立ち直れたわけではない。だがそれでも背を突き飛ばされたのなら、自然と足は動いてしまうもの。


    「音楽室、か」


    音を頼りに伏黒は音楽室へと向かう。

    足取りを重くしたまま、それでも確かに一歩ずつ前へと進んで。


    実際に音楽室の扉の前に辿り着けば、一層音はクリアに聞こえてくる。

    そうすれば聞こえてきた曲が何か、伏黒にもすぐに分かった。


    「これは、ドビュッシーの『月の光』、か?」


    <アイデア>

    伏黒(85) dice1d100=26 (26)

  • 18二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 12:47:36

    良かった先に進む気になれて
    蹲ってたらそれこそ怒られるよ

  • 19125/02/09(日) 12:56:13

    ドビュッシーの「月の光」、彼が名付けたタイトルは〈Clair de Lune〉。

    そしてふと、そのタイトルが11文字であると伏黒は気付く。

    これで理科室の金庫の錠前を開けるかもしれないと思うが、とにかくまずは目の前のものを確かめなければならない。


    しかし伏黒がガラリと音を立てて扉を開けば、鳴り続けていたピアノの音色がぴたりと止まってしまう。

    誰か居ないのか見渡しても誰も居ない。

    七不思議の文面が脳裏を過ぎらざるを得なかった。


    <SANチェック>0/1

    伏黒(48) dice1d100=98 (98)

  • 20二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 12:57:53

    伏黒さんさぁ早速ファンブルするのやめよ?
    もう不定だよ
    ノーカンでよかったけど

  • 21125/02/09(日) 12:58:53

    一時間以内にSANの20%を喪失、不定の狂気だよ


    ≪不定の期間≫

    dice1d6=3 (3) ヶ月


    ≪不定の狂気の参考表≫

    1.短期の一時的狂気

    2.長期の一時的狂気

    dice1d2=2 (2)

  • 22二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 12:59:39

    長期きちゃったか
    軽いものでありますように

  • 23125/02/09(日) 13:00:55

    ≪不定の狂気症状≫

    1.健忘症(親しい者のことを最初に忘れる;言語や肉体的な技能は働くが、知的な技能は働かない)あるいは昏迷/緊張症(短期の表を参照)

    2.激しい恐怖症(逃げ出すことはできるが、恐怖の対象はどこに行っても見える)

    3.幻覚

    4.奇妙な性的嗜好(露出症、過剰性欲、奇形愛好症など)

    5.フェティッシュ(探索者はある物、ある種類の物、人物に対し異常なまでに執着する)

    6.制御不能のチック、震え、あるいは会話や文章で人と交流することが出来なくなる

    7.心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは複数の四肢の機能障害

    8.短時間の心因反応(支離滅裂、妄想、常軌を逸した振舞い、幻覚など)

    9.一時的偏執症

    10.強迫観念に取りつかれた行動(手を洗い続ける、祈る、特定のリズムで歩く、割れ目を跨がない、銃を絶え間なくチェックし続けるなど)

    dice1d10=1 (1)

  • 24二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:01:46

    うわこれ五条先生忘れるパターンか?

  • 25125/02/09(日) 13:02:21

    ≪不定の狂気症状≫

    1.健忘症

    2.昏迷

    3.緊張症

    dice1d3=3 (3)

  • 26二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:03:11

    良かった忘れたら流石に悲劇すぎる

  • 27125/02/09(日) 13:09:19

    誰も居ない部屋でピアノが鳴り響いている様子など、想像できていたはずだった。
    なにせ七不思議の事前情報を得ていたし、逆にこうなって当然だろうとも思う。

    分かっていた、分かっていたのだが――――気付けば伏黒は再び動けなくなってしまっていた。

    あるはずのものがない。
    ピアノの音が聞こえて来たのに、弾いている人が居ない。
    あるはずのものがない。
    今ここに、さっき会ったはずの五条が居ない。
    あるはずのものがない。
    当たり前の日常が帰って来たかのような顔を多くの人がし始めているというのに、伏黒の周囲は以前よりも静かなままで。
    あるはずのものがない。
    あるはずのものがない。
    居ない、居ないのだ。
    どうして、何故、自分の一挙手一投足が不幸を招く気がする。
    自分が動けば、また誰かが居なくなる。
    死ぬのは駄目だと、五条に言われた。背中を押された。
    ならば何をすれば良い。生きていればいいのか、死ななければそれで良いのか。
    何も分からない。分かりたくない。

    今すぐにでも背中を突き飛ばす誰かが居たら動けたかもしれない。
    だが伏黒の傍には誰も居ない。――――居ない、のだ。

  • 28二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:11:48

    うわしんどいな
    これ喪失感が強すぎるだろう

  • 29125/02/09(日) 13:25:42

    自分の行動が正しいと思えない。

    それは人にとって全ての行動を阻害する、恐るべき思考となる。

    辛うじて呼吸をするも、指先一つ動かすだけでバタフライエフェクトのようにいずれ何かが起こるのではあるまいかと、恐怖が全身を満たす。


    失いたくはない。

    失ったはずなのに伏黒はそう思ってしまう。

    実際、五条は再びいなくなった。伏黒が楽になろうとするのを止めるために、何かを為し得て消えてしまった。


    ピアノさえも動きを止めたまま、伏黒は静かに呼吸だけを続ける。

    か細いそれは彼の心細さや寂しさを表しているかのようだった。


    そのままずるずると座り込み、伏黒は顔を伏せる。

    いじけた子供のように、もしくは――――迷子のように。


    そんな時、伏黒は自分のポケットの中に何かが入っていることに気付いた。

    それは小さな箱のようなものらしい。


    <???>

    ???(45) dice1d100=83 (83)

  • 30二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:28:38

    伏黒…ダイスが伏黒を追い込んで復活させようとしないよ…

  • 31125/02/09(日) 13:30:10

    それが身動ぎすると同時、ポケットの中から転がり落ちる。

    音楽室の床の上に投げ出されたのは五条がくじ引きで当てていたお菓子のシガレットのケース。中にはまだ何か入っているらしく、カタンと音を立てた。


    メモの一つもない、ただの駄菓子。

    日常のどこにでもあるような、特別ではないもの。

    これは五条が持っていたもののはずだ。だがそれを証明する手立ては今の伏黒にはない。


    あるはずのものがない。

    五条が自分の忘れ物を拾い来ないだろうかと、伏黒はそんなことを考える。

    あるはずのものがない。

    自分が盗った訳じゃないのに、ワケの分からない駄々だかいちゃもんをつけて絡んでくるのではないかと、そうも思った。

    あるはずのものがない。

    あるはずのものがない。


    けれど心のどこかでは、そんなことはありえないのだと分かってしまっていた。


    <POW×3>

    伏黒(45) dice1d100=27 (27)

  • 32二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:30:10

    伏黒の孤独感がシナリオ覆ってるな
    全然立ち直ってなかったんだ

  • 33二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:34:43

    しかしここでは少し立ち直ってくれたか
    伏黒の孤独感をダイスが強調してくるな…

  • 34125/02/09(日) 13:37:01

    目の前に転がったそれを眺めたままで、どれくらいの時が流れたか。

    一分も経っていないのか、それとも五分経ったのか、もしくは十分、一時間、と。伏黒にも分からない。


    それでも伏黒はやがて目の前のそれに手を伸ばし、触れる。

    温かみなど一切ないそれの蓋をズラして中身を確認すれば、半分に割れたシガレットが中に納まっていた。

    そしてそのうちの一つを口に運べば、伏黒にとっては甘ったるいそれが口の中に広がっていく。

    しかしこれでも五条が好むものからすれば、甘みが足りないのだろう。


    気力はない。不安ばかりだ。

    自分がこうして動けばまた何がよからぬことが起こるのではと、そう思ってしまう。

    それでも五条の遺した言葉が伏黒の背中を押していく。


    『行け、恵!』と。

    どこに行けばいいのかも分からないまま、ただその言葉に突き動かされるように、もしくは引き摺られるように、伏黒はどうにか動き始めた。


    ≪探索≫

    1.音楽室の棚に視線を向ける

    2.理科室へ向かって解錠を試みる

    3.小学校を出る

    dice1d3=3 (3)

  • 35二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:38:47

    ええええ小学校出て平気?探索が全然できてないけど
    まぁ五条さんのことがあるから無理ないか

  • 36二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:39:30

    待て待て伏黒小学校の全てを放り出して行ったよ!
    いやまあここは伏黒にとってはもういるだけで辛い場所だよな…

  • 37125/02/09(日) 13:51:18

    どこか目的地があるというわけでもなく、伏黒は足を動かした。

    音楽室から出て階段を降り、そのまま裏門から外に出る。


    どこかに行かなければならない。でも、どこに?

    行く当てがない。それこそ思い浮かぶのはあの場所、自分がさっきまで居た裏山くらいではあるが。


    <聞き耳1/2>

    伏黒(27) dice1d100=12 (12)


    <聞き耳>

    伏黒(55) dice1d100=91 (91)

  • 38二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:54:03

    普通の聞き耳失敗したのに1/2成功してて笑うんだ

  • 39二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:54:13

    一つ成功一つ失敗か
    危なっかしいなこの伏黒

  • 40二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:54:32

    伏黒が普段から五条に絡まれる側というか待ってても向こうが勝手にコミュニケーションしかけてくるようなところがあったのが余計に寂寥感を強めてる気がするな…
    そして五条に限らず対虎杖と対釘崎もわりとそういう形だったからなんか…寂しいなぁ伏黒…

  • 41125/02/09(日) 13:56:32

    そんな時、伏黒は微かに聞こえる何かに気付いた。

    ゾンビの足音や息遣いなどではなく、まるで笛か何かのような。


    「……釘崎?」


    釘崎がくじ引きで当てていた、鳥の形をした水笛。

    それがどこからか、まるで伏黒を誘うように聞こえてくる。


    それは裏山とは正反対の方から聞こえて来る。

    きっと躊躇はほんの少しもなかった。


    「居るなら返事をしてくれ……!」


    そう叫び、伏黒は僅かな縁を辿るように走り出した。


    <幸運>

    伏黒(75) dice1d100=74 (74)

  • 42二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:57:47

    セーフ!

  • 43二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:58:11

    何かわからんがギリ成功した
    釘崎が呼んでるなら悪いことではないと思いたい

  • 44二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 13:58:39

    ギリギリ成功だ
    なんかこの伏黒3人のことになると危なっかしく成功して追いかける形になっててなんか切なくなるな

  • 45125/02/09(日) 13:59:11

    そのまま伏黒が向かったのは図書館だった。

    閉館後のようだが、裏口の扉は開いている。

    薄暗い図書館に差し込むのは月明かりだけで、長居をする気は起きない。

    いつの間にか笛の音は消えていたが、確かにさっきまで音が聞こえていたはずだ。


    結局、釘崎の姿も虎杖の姿も、彼の目に届くことはなかったのだが。


    <SANチェック>0/1 失敗でPOW×3にチャレンジ、失敗で不定の狂気再発

    伏黒(48) dice1d100=32 (32)

  • 46二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:00:25

    おおよかった今度は堪えた
    図書館か情報ありそうだな

  • 47二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:00:30

    今回は耐えてくれたか
    会いたかったよな…
    図書館は何かあるんだろうな

  • 48125/02/09(日) 14:04:24

    月明りのみが照らす図書館の中を伏黒が歩く。

    足音だけが静寂を破り、その他の音は何も聞こえない。


    本を探すのではなく、人影を探すように伏黒は図書館の中を見回る。

    ふざけて騒いで図書室から追い出されそうになったこともあった。

    借りた本がどこに行ったか分からなくて探す羽目になったこともあった。

    五条が授業で使った本をどうしてか三人が返却に行くこともあった。

    そんな思い出の一つ一つが伏黒の足を動かさせ、そして重くもする。


    「………………俺が悪かった、だから――」


    <幸運1/2>

    伏黒(37) dice1d100=94 (94)

  • 49二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:05:32

    出目が高いよ!!
    不安定な伏黒よく表してるけど

  • 50二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:06:10

    伏黒の幸運が…なんか追いかけはするのに大事なところは掴み損ねてる傾向があるな

  • 51125/02/09(日) 14:19:28

    そう伏黒が零したその瞬間だった。

    棚から一冊の本が転がり落ち、それが頭上から伏黒に思い切りぶつかる。

    辛うじて角からの着地には至らなかったようだが、それなりの厚さの本のそれなりの重さは伏黒の頭を物理的に痛めた。(HP:13→12)(14→13は書き忘れてたけど五条にビンタ食らった時)


    「ッ、~~~ッッ!!」


    若干あまり良くない方向にぼんやりしていた伏黒を無理矢理覚醒させるその一撃。

    そしてワンバウンドしたその本は床に落ちる。


    悲しさや寂しさや無力さではなく、痛みのせいで滲んだ涙で視界が霞む中、伏黒はその本を持ち上げる。


    「『ヒプノスと古代呪術に関して』?」


    ページの一か所が折られており、自然と再びそこが開く。

    それは先程まで床の上で開いていたページと同じ場所だろう。

    少しだけ晴れた頭で、伏黒はその本の中身に目を向けた。


    ≪SAN減少≫5以上減少しても一時的狂気にはならない

    伏黒 dice1d6=6 (6)


    「ヒプノスの招来と返還の呪文」を習得

    現MPを1残して全て注ぎ込むことでヒプノスの招来もしくは返還のいずれかを行うことができる。

  • 52二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:21:18

    また最大値削れてる‥不安しかない

  • 53二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:22:37

    ヒプノスって眠りの神だよな
    もしかしてここって夢の空間だったりするのか

  • 54二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:24:29

    伏黒…お前このままSANゴリゴリ削ってロストに向かうつもりなのか…?

  • 55125/02/09(日) 14:26:34

    そこに書いてあるのは色んな意味で頭が痛くなるようなことばかりだった。

    スワンプマンの件で有り得ないことが起こるとは分かっていたが、それにしたってさらに上を行くような。


    「……招来、もしくは返還、か」


    呼ぶことが出来る。帰らせることも出来る。

    よく分からない神のような何かをどうにか出来る術を知ったところで今更だ。

    冷静な頭で読んでいたのならば、もう少し前へ進める手掛かりになったのかもしれない。

    だが今は、ただひたすらに何もかもが億劫でもあった。


    「馬鹿らしい」


    神になど縋って、助けてくれるはずもないのに。


    <幸運>

    伏黒(75) dice1d100=4 (4)

  • 56二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:29:32

    神に縋っても望みどおりになることがない伏黒がここでクリ起こすのおもしろいな…

  • 57二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:31:17

    ようやく少し好転したな
    なんかいいもの来い!

  • 58125/02/09(日) 14:36:54

    そして伏黒がその本を棚に戻そうとすれば、「文書A」と銘打たれた文書の束が本棚の間に捻じ込まれていることに気付く。
    それを手に取れば、研究内容の経過であることが分かる。

    以下、凡その内容。

    「文書A」
    「20××年×月×日
    この文書に私の研究の一端を記すこととする。ひさしを蘇生する研究は滞ったままだ。出資者を募ったところであまり意味はないだろう。はやくもう一度ひさしに会いたい。

    20××年×月×日
    朗報だ。出資者が見つかった。しかも技術提供まで提案された。こちらとしては願ってもないことだ。すぐさま彼らに連絡をすることとする。

    20××年×月×日
    彼らの技術提供を受けて〈幽世〉の魂の抽出に成功した。あとはこれをクローン化するだけだ。やっとひさしに会える。

    20××年×月×日
    駄目だ、駄目だ、駄目だ!!何度クローン化しても一度〈幽世〉を出れば遅かれ早かれ肉塊に変貌してしまう。どうにか、やれる手はないのだろうか。

    20××年×月×日
    被検体を増やした。何度も何度も実験を繰り返した。それでも結果は覆らない。全て理性を持たない肉塊に成り果てるだけだ。私はもっと研究を進めなければならない、のに。

    20××年×月×日
    神はいた、本当にいたんだ、ようやく見つけた!ヒプノス、死者の国の神!この神を現世に招来すれば死者の国が甦る。そうすればきっとひさしに会えるはずだ。きっと、私の悲願の達成は近い。必ずだ、待っていてくれ。」

  • 59125/02/09(日) 14:37:04

    それは理性的に見えて、正気を失ったものの叫びであった。

    それこそ、鐘有馬久留が藍美を失った時と同じもの。

    きっと願う神が、存在が、違っただけなのだろう。


    「ヒプノス……」


    もし願えば死者が生き返るのだとすればと、そう考えて首を横に振る。

    弱弱しいものではあったが、それは否定の意を表していた。

    どうせどこかで破綻する。都合の悪い何かが起こる。

    なにせ――――死者は蘇ることがない。伏黒はそうだと知っていたはずなのに。


    「止めろって、これのことかよ」


    伏黒は小さく笑った。

    人を生き返らせるような、何かの実験を終わらせて止めろと。一時的にではあれど生き返った五条は、虎杖は釘崎は、そう望んだのだろう。

    彼らはもう死を受け止めているのだ。自分とは違って。


    <SANチェック>1d3/1d4(クリティカル報酬で失敗しても不定の再発なし)

    伏黒(42) dice1d100=77 (77)

  • 60二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:40:22

    駄目だ伏黒が着実に追い詰められていく
    伏黒が魅入られてしまう…お別れ言えるようになってほしいのに…!

  • 61125/02/09(日) 14:41:56

    ≪SAN減少≫

    伏黒 dice1d4=4 (4)


    止めなくてはいけない。

    だが本当にそんな方法があるのだとすれば。

    止めるべきだ。

    死者の国を望む者は多いはずだ。突然愛する人を失った人が世界にどれだけの数居るのか。


    矛盾した考えがぐるぐる回り、再び足が重くなりかけたその時、伏黒はゆっくりと息を吐き、瞼を下ろす。

    そして再び瞼を持ち上げたその時には、見据える先は一点しかなかった。


    「俺は俺の目で、確かめる」


    答えを出さずに、伏黒は前へと進む。

    目的地は暗雲漂う裏山だ。そこに何かしらの終わりがあるのだと、伏黒も気付いていた。

  • 62二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:42:34

    うーん最大値

  • 63二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:42:47

    良かった不定発症しないのは助かる
    理性失くした肉塊沼男思い出すね
    伏黒は死者蘇生求めた男の事件で師も友人も失って
    死者蘇生望んだ男の実験でかりそめの再会できたのか

  • 64二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:43:03

    伏黒まーた最大値削られてる

  • 65二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:44:53

    小学校探索しなおさなくて平気か?
    情報集まってないよなこれ

  • 66125/02/09(日) 14:51:24

    伏黒はたった一人で石段を登っていく。
    一度目にその石段を登った時は四人揃っていたというのに、降りる時もただ一人。そして再び登る今も、一人である。
    どこまでも続いていくようにも思える石段よりも視界を上に持ち上げれば、空は今や黒々とした雲が螺旋を描くように渦巻き、この空間が現実ではあり得ないものだということがはっきりと突きつけられる。

    それでも伏黒は足を止めずに進んだ。
    一歩一歩前へと進み、そこに居るはずの男を探す。
    そして伏黒は見た。石段の先、見知らぬ男が立っているそのさまを。

    「君は……、なぜここにいる……!?普通の人間は入り込めないはずなのに」

    男は血相を変えてそう叫んだ後、苦々しく顔を歪めた。

    「そうか、あの被験体たちが連れてきたのか……」

    男の手には手のひらに収まるくらいの大きさの水晶玉が握られており、そこから禍々しい黒い雲が発生している。どう考えても諸悪の根源、である。

    「……お前は久藤道久か」
    「そうだ」
    「お前がこの状況を作り出しているんだな?」

    最終確認とばかりに伏黒がそう問えば、男は重々しく頷いた。

    「ここまで来たのなら、教えてもいいだろう。これは死者の国の神を呼ぶ鍵だ。そうすれば、ひさし……私の息子は生き返る」

    そこまで言うと、男は伏黒へと目を向ける。その瞳にはやはり、覚えがあった。
    死者の蘇生に執着する、愛する何かを失った男の瞳。

    「きみ、取引をしないか。死者を甦らせたいのなら、私の言う通りにすればいい。君の会いたい人も、もう死んでいるのだろう?だったらいい話じゃあないか」

  • 67二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:53:46

    うわこれ伏黒には甘い誘惑だよな
    どう応える?

  • 68二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:54:41

    普通ならなんとかなりそうだけど今グラグラ伏黒だから危ないな
    いやでも五条の言う通りやってくれる筈だ

  • 69二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:56:00

    一度目は三人ともとだし五条とは二度目の時もお別れ言えなかったのが重いよな

  • 70二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:02:21

    仮にこれで死者に会えても怒られるだけだと思うけど
    伏黒はどうするんだろうな

  • 71二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:10:46

    死んでたら怒られることすらできないからな…

  • 72二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:13:56

    怒るだろうがそれでもいいお前たちが置いていかないならそれでいいそう信じたみたいになりそうだしな今回のダイスでの反応的に
    でも五条にも言われたし被験体って言う相手に従うのも微妙な筈なんだ…!

  • 73二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:19:52

    こんな絶対怪しくて冒涜的なやつの言うことなんざ耳を貸しちゃいけないのは分かるし伏黒だって分かるはずなんだけど仮に耳を貸してしまっても責められないような精神状態っぽいことがダイスから伝わってくる…がんばれ伏黒…

  • 74125/02/09(日) 17:36:39

    死者を蘇らせたいか。

    伏黒はそう問われたのならば、NOと答えられる。

    完璧な死者の蘇生など有り得ないはずで、歪みが出れば結局当人たちでさえ望まない結果となってしまう。


    簡単なはずだ。

    「お前を止めに来た」と、そう言ってやればいい。

    こんなことが間違っていると、そう言ってやればいい。

    だが自分の口がまるで意思を失ったように、伏黒は動かなくなるのを自覚する。


    死者を蘇らせたいわけではない。だが、――――会いたい。

    もう一度さようならが出来ていれば、こうは思わなかった。

    自分の背を押すような言葉を受け取るだけじゃなくて、あの時縋りつくのではなくさよならを口にしていればよかった。

    その後悔があるせいで伏黒は五条の"宿題"と、あの言葉たちがあってもすぐに決めることが出来なかった。


    迷いは続く。だが迷っている時間はない。

    そして漸く、伏黒は口を開いた。


    「俺は――――」


    <POW×5>

    伏黒(75) dice1d100=93 (93)

  • 75二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:38:05

    これは会いたがっちゃうかぁ
    しょうがないな

  • 76二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:43:10

    伏黒…誘惑に負けたか…
    でもすごく納得なんだよなダイスがずっと言ってる…

  • 77125/02/09(日) 17:46:23

    「俺は、どうすればいい」


    気付けば伏黒はそう口にしていた。

    五条に止めろと言われた男の誘いに、ただの誤魔化しでも何でもなく、本気で受け入れようとしていた。


    一年半かけて、伏黒は自分の身に訪れた新たな日常を受け入れていたはずだった。

    だがそれもたった数時間、一日にも満たない短い時間でも希望を見せられてしまえば駄目だった。

    もし男の企みを突き付けられたのが三人に会う前ならば伏黒は当たり前のような顔をして、男の企みを全て切り捨てられただろう。


    ――――人は弱い。

    失ったものを再び与えられ、それが取り上げられたとなれば多くの人はそれに抵抗する。

    情が深いものであるならば殊更に、別れが出来ていなかった相手なら尚更に。


    そして伏黒の答えを得て、久藤道久は、男は慟哭した。


    「そうだ!私は間違っていない……!」


    笑っているの、泣いているのか、苦しんでいるのか、それともその全部かのような感情が混ざった声で男は叫ぶ。


    「ヒプノスよ!!今この呼び声に応え現れよ!!」


    男が両手を天に掲げ、叫ぶ。

    すると赤黒い光を発していた水晶玉にピシリと音を立てて亀裂が走った。

    それと同時に渦巻く雲がより集まって人のような形を形作り始め、時を知らぬ若さ、美しい髭のある顔、カーブを描いて微笑んでいる唇、オリンポスの髪の眉、ふさふさとした波打つ巻き毛にヒナゲシの冠を頭に載せた若い男が目の前に現れた。

    ――――これこそが旧き神、ヒプノスだ。


    <SANチェック>1d6/1d20

    伏黒(38) dice1d100=23 (23)

  • 78二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:46:44

    決して難しい数値ではなかったんだがな…仕方ねぇってばよ…

  • 79125/02/09(日) 17:46:49

    ≪SAN減少≫

    伏黒 dice1d6=3 (3)

  • 80二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:48:04

    危ない危ない危ない1d20じゃなくてよかった…けど!

  • 81二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:48:29

    大切な人を失った人は弱い…皆そうだった
    そして伏黒はここでは成功しててなんかもう大好き笑っちゃうんだよな

  • 82二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:48:44

    これは責められないな
    誰でも会ってしまったら離れたくないよな

  • 83二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:49:05

    ここから思い直して退散させるルートはあるのだろうか

  • 84二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:50:00

    ミスった大好きじゃなくてダイスに笑うんだ
    ダイスの方向性が妙にこっちに寄せてて意志を感じるよ

  • 85二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:50:43

    ダイスが一貫して
    「やだ、皆と離れたくない、一緒に行きたい」て選択してるの凄いな

  • 86二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:51:12

    大切な人とお別れを言うためのシナリオが後追いシナリオになりそうじゃけぇ…

  • 87二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:52:22

    3人のあたたかさを離したくないとファンブルしてからダイスがずっと伏黒にそうさせようとしてる
    伏黒以外は止めてるけど伏黒は怖いぐらいに一貫してる

  • 88125/02/09(日) 17:55:42

    ヒプノスは久藤の方を見やると軽く手を捻るような動作をした。
    途端、久藤は苦しみ悶えるように地面に倒れ伏す。
    その顔を見ると首から顎下にかけてまでまるで魚のエラのようにぱっくりと亀裂が生じていた。
    そうしている内にも男は穏やかな表情でこちらへ向かって歩いてくる。

    次は自分の番なのだと、伏黒は悟るだろう。
    何が起こるのかは分からない。だがそれも会いたい人にもう一度会うためならば、と。
    伏黒は動けなかった。否、動かなかった。

    吐息と共に小さく声が零れ、そうしてヒプノスは伏黒に手を伸ばそうとし――――

    「やめろ!これ以上先には、絶対に行かせない!!」

    遮る影が一つ。

    「何やってんのよこのバカ!アホ!アンポンタン!!あぁもう、しっかりしなさいよ、アンタ今まで何を見て来たのよ!!!」

    そしてもう一つ。

    ヒプノスと自分の間に立ちふさがるその背中を、自分の顔を無理矢理掴んで目を合わせるその手の温かさを、どれだけ待ち侘びたことだろう。
    そこに居たのは伏黒の望んだ、温かさを持つ二人だった。

  • 89二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:57:34

    ここでくるのか!
    釘崎、虎杖すごいな

  • 90二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 17:58:28

    2人が来てくれた!!!
    今となっては伏黒に残された希望の光だよ…!

  • 91二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:03:38

    虎杖が敵との間に無理やり割り込んで釘崎が無理やり伏黒と目を合わせるの…あ~~~ってなる…そんな場合じゃないのによかったなぁ伏黒って思ってしまうよ

  • 92125/02/09(日) 18:07:41

    虎杖はヒプノスの歩みを止めるように立ちはだかっているが、その声には焦りがあった。
    そして僅かな苦しみも。

    「……やめろ、そんなこと」
    「しなくて良いなんて言ったら私はアンタをぶっ飛ばすわよ」

    しかしそれを釘崎が斬り捨てる。
    もうやるべきことは分かっているだろうと、強い瞳が伏黒を責め立てる。

    「図書館で読んだでしょ。アイツをどうにかする方法。私たちには出来ないから、早く唱えて」

    音に誘われて行った先、図書館で読んだ謎の本。
    ここまで来ると場違いにも伏黒は笑ってしまった。

    「やっぱり、オマエらが」
    「あぁもう、そうよ私たち!アンタが馬鹿な真似しないか見守ってるだけで……こうして今出てくるつもりも本当はなかったってのに」

    その言葉を聞いただけで、伏黒は良かったと思ってしまった。
    だがその気の緩みに釘崎が気付かぬはずがない。

  • 93125/02/09(日) 18:08:09

    「いい、伏黒。アンタがこのままここで蹲っていると――――虎杖がまた死ぬわよ」

    それは完全に脅しだった。ともなればそれを苦に全てを放り出したいと願ってしまうかもしれない、どことなく五条にも似た背中を押すのではなく、突き飛ばすような一撃。

    「……そうか」

    だがそれはこの場において、もっとも正しい選択でもあった。

    「それは、困るな」
    「困るならやりなさい。――――アンタなら出来るわ」

    虎杖を犠牲にしてでも、虎杖に会いたいと。その願いは矛盾している。
    伏黒の精神は危うい所まで来ていたのは確かではあるが、大切な人を犠牲にしてまで大切な人に会いたいと、そこまでの矛盾を許容できるほどには狂い切れていない。

    本で読んで、脳に刻み込まれてしまった文言を唇に乗せる。

    ――――全身全霊。その言葉が嘘ではないくらい何もかもを込め呟けば、気付けばヒプノスは煙のように消え失せてしまった。(MP:15→1)

  • 94二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:10:22

    そうだよなここにいる虎杖を犠牲にして虎杖に会うなんてこんな心境でもそれだけは絶対に伏黒はしないよな
    さっきので発狂で最悪なのでも引いてなきゃ伏黒ならそうするはずだ
    切ないけどせめて2人とは今度こそきちんとしたお別れができるはずだ…

  • 95二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:10:59

    そっか最後の選択間違えないでよかったな
    釘崎の喝確かに一番効くだろうな

  • 96二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:11:21

    SANチェック成功してたからギリ「脅し」が正しく効いた感じかな
    よかったッ……!!!

  • 97二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:14:31

    こうなるとあの聞き耳1/2よく成功したなあれ外してたらどうにもならないよな
    で本が落ちてきたのも「しっかりしろバカ!」て落とされた感じか

  • 98二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:19:03

    久藤道久死んだんだろうか
    MP使い切っちゃったけどもう大丈夫であってくれ

  • 99125/02/09(日) 18:20:27

    あぁ、言ってしまったと。伏黒の中にほんの僅かにだが後悔もあった。

    だが目の前の虎杖を、釘崎を、二人を見殺しにすることは出来なかった。


    しかしそれで何もかもがハッピーエンドとはならなかった。


    釘崎が足元をふらつかせ、伏黒から離れる。それを咄嗟に手首を掴めば、汗を滲ませた額が目に入る。


    「は、なして」


    そして先程までヒプノスと対峙していた虎杖もぐらりと体を揺らがせ、地に伏せた。


    「おい、一体何が」

    「言ったでしょ、私たち、ほんとうはでてくるきはなかったの」


    ごぽりと、その声が歪む。

    一際強く釘崎が腕を振るえば、伏黒の手は振り払われる。

    よろめきながら釘崎が虎杖の元へ向かい――そして始まった。


    二人の体が内側から食い破らんとばかりに脈動し、パキパキと聞き慣れない音を立てて肉が盛り上がっていく。

    見慣れた顔までもその変化に犯され、身体全体がナニカに変容していくさまを見せつけられる。


    「……ゥ、…………ぁ」


    伏黒は自分がまた失敗したのだと、そう悟る。

    目の前ではぶよぶよとしたピンク色の肉体を不規則に蠢かせる化け物と成り果てた二人がそこにいた。

    こうなってはどこからどこまでが虎杖であったもので、釘崎であったものなのかすら分からない。

    それはかつて見た、藍美の成り損ないともよく似ていた。


    <SANチェック>1d6+2/1d8+2

    伏黒(35) dice1d100=4 (4)

  • 100125/02/09(日) 18:22:28

    ≪SAN減少≫

    伏黒 dice1d6=3 (3) +2

  • 101二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:23:03

    ノーカンクリだけど成功した
    五条もそうだけど本当は出てくる気じゃなかったとそれでも出てきてくれた3人の事を無駄にしないと受け止めたんだろうな…

  • 102125/02/09(日) 18:23:15

    <一時的狂気チャレンジアイデアロール>失敗で発狂

    伏黒(85) dice1d100=14 (14)

  • 103二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:24:05

    それでも狂気チャンスは来てしまうか…いやでも持ち堪えたよな

  • 104二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:24:09

    うわまだ終わってなかったのか
    失敗で発狂てことは成功だからセーフか

  • 105125/02/09(日) 18:24:57

    失敗で発狂じゃない、成功で発狂

    既に不定の狂気中ではあるので短期の一時的狂気に固定


    ≪期間≫

    短期の一時的狂気([ dice1d10=6 (6) +4]戦闘ラウンド)


    ≪狂気内容≫

    1.気絶あるいは金切声の発作

    2.パニック状態で逃げ出す

    3.肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出(大笑い、大泣きなど)

    4.早口でぶつぶつ言う意味不明な会話あるいは多弁症(一貫した会話の奔流)

    5.探索者をその場に釘付けにしてしまうかもしれないような極度の恐怖症

    6.殺人癖あるいは自殺癖

    7.幻覚あるいは妄想

    8.反響動作あるいは反響言語(探索者は周りの者の動作あるいは発言を反復する)

    9.奇妙なもの、異様なものを食べたがる(泥、粘着物、人肉など)

    10.昏迷(胎児のような姿勢をとる、物事を忘れる)あるいは緊張症(我慢することはできるが意思も興味もない;強制的に単純な行動を取らせることはできるが、自発的に行動することはできない)

    dice1d10=2 (2)

  • 106二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:26:11

    これはもう虎杖と釘崎とも話せないの…?結局三人ともお別れは言えない…!?発狂もやむなしに思える
    ここで逃げ出すの残酷なダイス結果だ…

  • 107二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:26:22

    発狂で逃げだしかまた6引かなくてよかった
    ううこのシナリオずっとダイスが怖いよ

  • 108二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:28:49

    あわわ一時的発狂成功か
    よりによって助けてくれた2人の成れの果て見て逃げ出す伏黒になってしまったよ!
    お別れも言えないままなのか…

  • 109二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:29:50

    退散は済んでるから逃げても何とかなるかな

  • 110125/02/09(日) 18:32:58

    肉塊に成り果てた友たちの姿を見て、ギリギリのところで保っていた正気がフツリと失われる。

    「ぁ、あああ」

    醜い音を立てながら伏黒に近付くそれには、意志があるようには思えない。
    石段の上を這いずり、じわじわと伏黒との距離を詰めてくる。

    「あああああああ゛あ゛あ゛ッッッ!!」

    伏黒は踵を返し、その場から逃げ出した。
    石段を駆けおりている最中にも、背後から肉ののた打ち回るような音が聞こえてくる。
    その大きさは伏黒を遥かに凌ぐものだが、もしかすると違うものが一つになっているせいで上手く動けないのかもしれない。
    それさえも二人が伏黒のことを守ろうとした証拠なのかもしれないが、今となっては答え合わせも出来はしない。

    走って、走って、走って。
    そうして石段の一番下まで辿り着いて、漸く足を止める。
    荒くなった息の合間に噎せ込んで、そして喉を酸っぱいものが駆け上がって胃の中のものを吐き出す。
    祭りで食べたものの残骸が石畳を汚し、饐えた臭いが周囲に満ちた。

    「な、んだあれ……!」

    悍ましいと、思ってしまった。
    人間の内側と外側をひっくり返して、粘土のように捏ねて遊んだかのような。
    しかし未だ生きていることを主張するように、蠢き進んでいる。
    心なしかあの肉塊が這った後は濡れているかのようにさえ見えた。

  • 111二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:35:25

    友人たちがナニカに変貌したら受け止められないよな
    でも逃げ切れる気もしないんだがどうなるんだろう

  • 112二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:35:38

    形が保てなくなるって手記にあったしこの変化はきっと不可逆だよなぁ…うっ釘崎…虎杖…
    これを五条は見せたくなくて屋上から飛んだんだな

  • 113二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:36:04

    なんか今回の首謀者が感じていた肉塊への反応みたいになっててさ…五条を考えると2人ともまだ意識あったのかもとか思うとさ…切ないな

  • 114125/02/09(日) 18:39:29

    振り返れば少し遠くに肉塊が見える。

    蠢き続けるそれは石段を少しずつ転がり、伏黒との距離を詰めている。

    全身が拒むような、生理的嫌悪が確かにあった。

    だがそれでもあれが虎杖と釘崎であるとするのならば、自分はどうすればいいのだろうか。このまま逃げ続ければいいのか。それとも――――


    ドッと、体が重くなる。

    正気を失ってただただ逃げようとしていた時はあれ程体の重さなど感じなかったというのに、今や再び自分の失敗を思い出してしまえば、何が正しくて何が間違っているのか、やはり少しも分からなくなった。


    ただ、そう。

    あんな姿になったとはいえ、友から逃げていいのかと、それだけは思ったのだ。


    <POW×5>

    伏黒(75) dice1d100=36 (36)

  • 115二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:41:17

    あれだけ失敗続きだったのにここで成功するのか

  • 116二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:41:20

    良かった2人だと思ったら流石に耐えた
    ダイスの伏黒はそういうところ一貫してる気はする

  • 117125/02/09(日) 18:45:00

    伏黒は自分に近付いてくる肉塊を見上げる。

    それが意志あってのものなのか、自分以外の何かを取り込もうとしているだけなのかも、伏黒には分からない。

    だけど伏黒は知っていた。

    ――――置いて行かれる寂しさを。その苦しみを。無念を。悔しさを。孤独を。

    知っている以上はその道を選べない。選びたくはない。

    たとえどんな姿になろうとも、スワンプマンという人ではない何かになっていたとしても、人間としての姿を失っても、それでも。


    「俺は……」


    石段を一つずつ登っていく。

    そして徐々に肉塊へと近付いていき、手を伸ばせば触れられるくらいの距離まで来て。


    そして、伏黒は選んだ。


    <POW×3>自分の手で送る覚悟が持てたか

    伏黒(45) dice1d100=24 (24)

  • 118二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:46:59

    そうか…伏黒覚悟を決めたか
    これが正しいのかはともかくきちんとお別れを言う覚悟は出来た筈だよな

  • 119二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 18:47:09

    覚悟決めたのか頑張れ伏黒

  • 120125/02/09(日) 19:06:26

    虎杖は自らがスワンプマンだと知った時、それを拒んだ。

    釘崎と五条は自らがスワンプマンだと知り最奥部に向かい、そこでの会話の全容を知る術はないが、死ぬことを選んだのだろう。

    おそらくはそう、今を生きている人間のため。身近な大切な人のために。


    ならばそんな二人がこのままであることを望むはずもない。


    「虎杖、釘崎」


    名を呼んでも返事はない。ならばもう、それが答えなのだろう。


    「……俺は失敗してばかりだな」


    小さくそう呟いてから伏黒は目の前の蠢く肉塊を見つめる。


    「――――――ごめん」


    そう口にし、伏黒は歯を食いしばりながら彼らを終わらせるために動いた。


    ■■戦闘開始Round1■■

    DEX順:伏黒(15)→蠢く肉塊(8)


    油断すれば吐きそうになる。立ち止まりそうになる。懇願しそうになる。

    いっそのことと、一度は斬り捨てたはずのそれが首をもたげる。

    だがそれは二人の望まぬことだと、そして五条を裏切ることだと、伏黒はぼやけた視界の中で振るわぬ拳を強く握り締めたまま、脚を動かした。


    <キック>

    伏黒(65) dice1d100=51 (51)

  • 121125/02/09(日) 19:07:49

    蠢く肉塊はその巨体のせいもあり、伏黒の一撃を避けるには至らない。

    伏黒が当てようと思いさえすれば、容易に彼の一蹴りは肉を抉る。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d6=6 (6) + dice1d4=4 (4)

  • 122二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:09:07

    最大値だ!
    切ねえ…切ねえ…

  • 123125/02/09(日) 19:10:45

    なるべく苦しみを長引かせないようにと、だからこその本気の一撃を浴びた肉塊は耳障りな叫びをあげる。

    言葉として聞き取るには難しい、だが痛みを感じているのかもしれないと思うには十分な。


    「くそ……くそ!!」


    そして肉塊は自らに近付いてきた伏黒をその巨体で押し潰さんとばかりに襲い掛かる。


    <押し潰し>

    蠢く肉塊(20) dice1d100=90 (90)

  • 124二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:12:20

    POW系の判定もずっと90とか出目高かった気がするのに最後はトントンと成功するし覚悟決めたら最大ダメ出るしなんかすごいな…

  • 125二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:12:38

    押し潰してくるのか…ならもう2人ではないのかな
    きっと伏黒の手で送るのが1番なんだ

  • 126二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:12:56

    攻撃成功値高くないのか
    でもさっきのでとどめにならないなら
    HPは高いのかな

  • 127125/02/09(日) 19:13:10

    しかし肉塊がその巨体を沈めたのは伏黒が居る場所とは全く違う所だった。

    それは偶然でしかないのか、それとも二人が必死に伏黒を守ろうとしたせいなのか、誰にも分からない。


    ■■Round2■■

    DEX順:伏黒(15)→蠢く肉塊(8)


    伏黒は先程の自分の蹴りが間違いなくダメージになっていると、手応えを感じていた。

    ならば結局はこれを続けていくしかない。


    「すぐに終わらせるから、だから……!」


    <キック>

    伏黒(65) dice1d100=20 (20)

  • 128二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:13:55

    ここに来て成功続きだ
    頑張れ伏黒

  • 129125/02/09(日) 19:14:35

    ここに来るまで、何度も迷った。

    それでも今はもう迷っている場合ではない。

    悩めば悩むほど苦しむのは伏黒ではなく、二人なのだ。

    自分のためには頑張れずとも、二人のためならば伏黒は気力を振り絞って心が引き裂かれるような痛みを味わいながら、それでも止まらない。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d6=1 (1) + dice1d4=2 (2)

  • 130二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:16:47

    急に下振れた
    痛みを感じてるかもで伏黒の力が鈍ってそうだ

  • 131125/02/09(日) 19:17:31

    当たる直前に肉が波打ち、表層を削るだけに留まった。

    それでも確かに当たり、少しずつ消耗しているはずなのだ。


    蠢く肉を蹴り飛ばす感覚はたとえ靴越しであろうとも、味わったことのないもの。

    人間を蹴り飛ばすのともまた違う、悍ましき何か。

    そしてなによりも伏黒が先程から蹴り飛ばしているのは――虎杖と釘崎なのだ。


    息が上がる。視界が霞む。

    手の甲でその原因を拭い、伏黒は再び"それ"を見つめた。


    <押し潰し>

    蠢く肉塊(20) dice1d100=46 (46)

  • 132二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:18:49

    そうだよね2割は普通は成功しないよね
    …成功してた世界線?忘れよう

  • 133二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:19:24

    うっ泣くな伏黒…がんばれ…

  • 134125/02/09(日) 19:19:35

    先程よりは伏黒と近い場所に肉の塊が波となって押し寄せる。

    当たらなかったそれを避け、伏黒は再び距離を詰めた。


    ■■Round2■■

    DEX順:伏黒(15)→蠢く肉塊(8)


    自分に躊躇しては駄目だと言い聞かせ拳を握り締めれば、掌の皮膚が爪でブツリと切れる音がした。

    その痛みはそれ以上の痛みに寄って塗り潰されていく。

    何よりも痛いのは体ではなく、心なのだから。


    <キック>

    伏黒(65) dice1d100=78 (78)

  • 135二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:19:38

    お互い苦しい戦いだな
    友人傷つけるのはお互いいやだよな

  • 136二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:20:18

    ああここで外れたか
    伏黒もかなり無理してるな

  • 137二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:21:11

    伏黒の精神が限界にきはじめてる…

  • 138125/02/09(日) 19:21:46

    伏黒がその一撃を浴びせかけようとしたその瞬間、肉塊が叫び声をあげる。

    そしてその声が、「やめて」と聞こえたような気がしてしまって伏黒は足を止めてしまった。

    虎杖ではないはずだ。釘崎ではないはずだ。その声は違う、違うはずなのに。

    それでもそうと聞こえてしまえば、伏黒は硬直してしまい、辛うじて距離を取ることは出来たがそれだけだ。


    頭に思い浮かぶ思い出たちが伏黒の体を重くする。

    その重さを力に変えることが出来なければ、彼らに明日はない。


    <押し潰し>

    蠢く肉塊(20) dice1d100=50 (50)

  • 139二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:22:53

    2人は頑張って伏黒に当てないように頑張ってるのだろうな

  • 140125/02/09(日) 19:26:40

    管に無理矢理空気を通したかのような音が響き渡ったその直後、肉塊は伏黒を飲み込まんと体を脈打たせる。

    しかしそれは石段の左右に生える鳥居に向かい、柱がバキボキと重さに耐えかけて折れていった。


    ■■Round4■■

    DEX順:伏黒(15)→蠢く肉塊(8)


    心臓の鼓動ばかりがうるさく伏黒を責め立てる。

    終わらせなければいけないと、伏黒は体のあちらこちらから木片を生やし、それを排出していく肉塊に向けて今度こそ何があっても当てて見せると、前へと駆け出す。


    「俺は……俺は!!」


    <キック>

    伏黒(65) dice1d100=36 (36)

  • 141125/02/09(日) 19:27:56

    木片を避けるようにして、伏黒の蹴りが肉を抉る。

    響き渡る声は二人のものではないと言い聞かせながら、それでも滲むものを振り払う。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d6=4 (4) + dice1d4=3 (3)

  • 142二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:27:57

    伏黒…終わらせてやってくれ

  • 143二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:28:31

    こんなつらい戦闘初めてだな
    今度は成功した長引けばお互い苦しむもんな

  • 144125/02/09(日) 19:31:16

    最初の一撃に続く、かなりの良い当たり。

    それでも肉塊は動きを止めることはない。

    だが確実に消耗しているのが見ていてわかる。


    頭の中に思い出が浮かんでは消えていく。

    まるでそれらを塗り潰すかのような悲鳴によってぐちゃぐちゃになる。

    パズルのピースが外れていき、モザイクがかかったように何もかもが失われていく。

    だがそうでもしないと動けなくなりそうで、今この時だけはそれが必要だった。


    自分を呼ぶ声、その一つさえ鮮明に思い出してしまえば動けなくなるような気がした。


    <押し潰し>

    蠢く肉塊(20) dice1d100=82 (82)

  • 145二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:33:42

    伏黒の覚悟よ続け…

  • 146二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:33:52

    絶対に攻撃させないという意思を感じる

  • 147125/02/09(日) 19:35:11

    再び肉塊が押し潰した場所は何もない所だった。内側から排出されていく鳥居だった者がボロボロと石段を転がり落ちていく。

    啜り泣きのような声を上げながら、それでも肉塊は蠢き続けた。


    ■■Round5■■

    DEX順:伏黒(15)→蠢く肉塊(8)


    全ての音が耳鳴りによって遠ざかる。

    視界はぼやけるものの、それでも見続けなければならないと必死に食いつく。


    「もう何も出来ないままなんかで、居られるかよ……!!」


    <キック>

    伏黒(65) dice1d100=26 (26)

  • 148二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:35:32

    決めろ伏黒!

  • 149125/02/09(日) 19:36:15

    伏黒は自分の心をも削るその一撃を肉塊にぶつけてみせた。

    もしも心の傷が目で見えるのならば、真っ赤に濡れた伏黒が見えたことだろう。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d6=6 (6) + dice1d4=1 (1)

  • 150二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:36:53

    結構いいダメージ出た

  • 151二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:38:05

    そろそろ決まったか?

  • 152二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:43:19

    がんばれ………

  • 153125/02/09(日) 19:48:13

    それでも伏黒は――――やり遂げた。


    蠢く肉塊の攻撃は一度も伏黒に当たることはなく、この戦いでは傷一つ負うことなく伏黒はその場に立ち尽くす。


    殆ど動かなくなった肉塊を前に伏黒は唇を引き絞る。

    勝利とは言えないような、悲しさだけが残る戦いだった。

    ピンク色のぶよぶよした塊の、その表皮がでろりと溶けて、シュウシュウと煙が上がる。

    その内側から出てきたのは、手だった。

    弱弱しく伸ばされた手は何かを辿るように、地を這う。

    そしてそれがもう一本。

    それがペタペタと音を立て――――


    「……悪かったわね、こんな所を見せて」


    ふと、くぐもった声が聞こえた。


    「俺たちもこんなことがしたかったわけじゃなかった、んだけどなぁ」


    ごぽりと泡のように吐き出された言葉は、その姿は、間違いなく釘崎と虎杖のものだった。

    肉の鎧の中から転がり出るようにして現れた二人だが、起き上がるための力もないのかそのまま地に伏せたままだ。

    伏黒の足元で二人は、微かに残った力を振り絞って伏黒に向かって話しかけているのだと、そう気付かざるを得ない。


    そして二人をこうしたのも自分なのだと、突き付けられる。


    <SANチェック>1d2+1/1d3+1

    伏黒(30) dice1d100=29 (29)

  • 154二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:50:11

    ギリギリ堪えた!
    別れの言葉言えるかな

  • 155二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:50:15

    2人もいたんだ…多分2人のおかけでずっと当たらなかったんだ
    それでも最後の最後まで伏黒の為に力を振り絞ってきたんだ…
    伏黒もそう思ったのかギリギリ成功したな

  • 156125/02/09(日) 19:53:59

    ≪SAN減少≫

    伏黒 dice1d2=2 (2) +1


    叫び出したい気持ちを堪え、伏黒は二人に駆け寄り、ぐったりとした体を抱き締める。

    二人はまだ温かい。だがそれも長くは続かないのだと、分かっていた。


    「はは……痛ぇよ、伏黒」

    「力の加減に、気をつけなさいよ。乙女が相手なのよ」


    掠れた声は二人の状態をよく表していた。

    それでもいつも通りの雰囲気で、いつも通りの会話をしようと二人は装っている。


    「……伏黒」


    聞きたくないと、そう思った。

    無理だ、やめてくれ。どうしてそんな残酷なことをと責め立てたくもなった。


    「今度こそ、最後だな」

    「――――私たち、お別れよ」


    そうして二人は口を閉ざす。呼吸音は聞こえてくるが、それだって浅いもの。


    うすく靄がかかるようにあたりの風景がぼやけて溶けていく。

    神社に続く石段も、そして抱き締めている二人も。


    二度目の別れはきっとすぐ近くまで来ていた。


    <POW×5>

    伏黒(75) dice1d100=57 (57)

  • 157二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:55:30

    良かった今回はちゃんとお別れが言える
    2人が最後に無茶してからの伏黒はダイスが覚悟を決めろって言ってるわ

  • 158二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 19:56:06

    成功した‥言えそうだね
    ううこの卓で泣くの何回目だよ

  • 159125/02/09(日) 20:04:53

    別れの言葉など言いたくはないと、唇が震える。
    それでもどうにか震えを抑えるためにゆっくりと息をして、言葉を紡ぐ。

    「情けない姿を見せて悪かった」

    一つ一つの言葉が痛かった。

    「俺はもう、……大丈夫だ」

    まだ足りない。失いたくはない。

    「きちんと前へ進んで見せる」

    それでも今ここで、腕の中に二人が居るならば。
    あの時のように、優しい嘘なんていくらでも吐いてみせよう。

    「ありがとな」

    重さが掻き消えていく。なくなっていく。
    温度が分からなくなっていく。

  • 160二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:05:04

    このレスは削除されています

  • 161125/02/09(日) 20:05:45

    それでも、悪足掻きのように伏黒は告げる。

    「――――またな」

    さようならとは言えなかった。言いたくはなかった。
    だからこそ、口から飛び出した言葉。

    「――――――」

    伏黒がそう告げれば、二人は小さく笑った。

    「ばっかじゃないの」
    「はは、でも……俺たちもそう思ってるから」

    瞬きの後、伏黒は自分が立っている場所が石段ではなく森の中だと気付く。
    白い朝日が自分一人を照らし、――夜が終わったのだと悟った。

    どんな辛い別れがあろうとも、朝日が人を照らしていく。

    こうして再び伏黒の元へと日常が帰って来た。
    寂しさが当たり前となった、あの日常が。

    祭囃子に手を引かれ エンドB-1「別れは夜と共に」

  • 162二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:08:21

    ちゃんと思い伝えられたね…よかった…よかったよ…

  • 163二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:09:41

    よかったきちんと言えたね
    五条先生には言えなかったけど
    宿題きちんとできたから良かったね

  • 164二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:09:47

    五条には言えなかったけどせめて2人には言えた…頑張ったよ伏黒
    辛くてもあの時の3人のように嘘をついてでも安心させたんだな
    五条との約束も最後には果たせたしきっと五条も笑ってるよ

  • 165二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:10:53

    さよならとは言えない伏黒の悪足掻きも好きだし釘崎と虎杖のね親愛の飴と親愛の鞭みたいなバランスがめっちゃ好き…五条もここにいてくれたら一番よかったな…

  • 166二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:13:55

    泣いた‥五条先生に言えなかったのだけが残念だけど
    約束守れたし前に進み始めたから
    しょうがないなって笑ってくれるよ

  • 167二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:17:48

    しかしBエンドってことはAもあるんだろうな
    少なくとも今回は別れを言えたからハッピーエンドなんだ

  • 168二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:20:39

    いや本当これロストしてバットエンド覚悟したからね
    2人にきちんと言えて五条先生の約束守れたから
    ハッピーエンドだよ

  • 169二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:21:52

    おそらくベストではないけどよく頑張ったって感じなんだろうなこれは

  • 170二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:24:27

    本当にお疲れ様

  • 171二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 21:04:14

    ずっと涙堪えながら読んでたけれど
    五条先生が姿見せないように飛び降りたっぽいところからもう我慢できなくてずっと泣いてた
    伏黒頑張ったな…

  • 172125/02/09(日) 21:25:20

    ■■シナリオ報酬(SAN回復)■■

    生還報酬 dice1d6=1 (1)

    ヒプノスを返還した dice1d6=5 (5)

    肉塊を倒した dice1d4=4 (4)

  • 173二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 21:26:06

    スレ主質問です
    小学校出た時の2種類の聞き耳の内容と
    もし気がつかなかったら
    呪文覚えないで裏山行きになって伏黒君詰みましたか?

  • 174二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 21:31:49

    生還報酬低いの生き延びたくなかった〜…感感じて悲しくなりますね
    そもそも今回伏黒削られ過ぎだよ!

  • 175125/02/09(日) 22:00:11

    キャラシの更新完了


    今回結構改変入れてたから、そのことについてもちょっと触れてるよ


    小学校出た時の<聞き耳1/2>は作中で出たように図書館誘導のための音

    <聞き耳>は屋上で拾い損ねた情報、少年の声


    一応ヒプノスの返還をしないで済むルートがあって、まあこれは久藤道久の誘いの乗らなかったらそうなるんだよ

    だから完全に詰みではないけど、誘いに乗ったらスレ主が頭抱えてたかな

    多分その場合、虎杖か釘崎にメモ握らせて渡させて、その直後に苦しみながら肉塊に変容する様子を見せてたかな


    残りで次スレを、2連続で伏黒が孤独に戦ってたから伏黒も参加する愉快なスレに絞ってアンケしようかな

  • 176二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:03:40

    キャラシ見てたけど誘いに乗らないルートで説得しとけば二人と戦うこともなかったんだなあ…凄い裏目に裏目を重ねて失敗し続けてたんだな…
    あそこで伏黒自殺成功してたら流石にスレ主どうしたんだろう

  • 177二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:06:59

    スレ主に質問です
    屋上シーンの五条はやっぱり最後自分で飛び降りてたんですか?

  • 178125/02/09(日) 22:09:24

    自殺成功してたら、というか飛び降りたらその時KPC一人犠牲にして肉塊クッションにしてダメージ軽減チャレンジかな
    そのまま落としても良かったけど、一応最後のセーフティはそこだった

    正直あそこで終わるのも美しいから相当迷ったよ
    スレ主が殺すか殺さないかとかを最終的にやるやらない決めるのって極論すれば物語の中である程度の芸術点があるかも結構影響してるので

    五条は自分の体が肉塊に変容するのに気付いてたから飛び降りた
    これに関してはそうしないと伏黒を襲う可能性が高かったから、伏黒が気に病まないようにの二つ
    あそこの聞き耳は五条が落下した時の……潰れる音?が聞こえるかどうかで五条は根性で一言も喋らず叫ばず落ち切ってたよ

  • 179二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:11:24

    今回悉く裏目に出てしまったんだな
    それだけ伏黒が3人に会いたくて離れたくなかったんだろうけど
    それでもきちんと3人ともに別れ出来て良かった

    次シナリオではみんなと馬鹿やって楽しもうな

  • 180二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:12:01

    VS肉塊は伏黒も一人でよぉ削りきったな…もっと泥仕合になるかと思ったけどダイスがわりと味方してくれたな
    全体的にダイス目大きくて伏黒のヤバさが伝わってきたけど屋上が1番怖かったからあそこから帰してくれた五条は本当にありがとうの気持ちだよ…
    あまりに飛び降りコースへの道が綺麗に舗装されててそのまま行くのも芸術的だったのも分かる

  • 181二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:14:28

    あの時死ぬの芸術的だったのも分かるしその時KPCを犠牲にして生き延びた時の裏目重ねで伏黒を生かす選択肢も面白いくらい伏黒追い詰めルートで笑える
    なんか意図的じゃないのに伏黒をこうなるのを見越したKPC増加みたいになってる

  • 182二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:14:35

    肉塊クッションかそうならなくてよかった
    五条先生凄いな流石の一言伏黒の背中蹴り飛ばして
    自分は一言も発しなかったのか流石GTG

  • 183125/02/09(日) 22:31:06

    ≪次スレどーれだ≫全部ギャグシ
    ①田中 田さまの「ねこねこ☆パニック!~殺.すぞマジで~」猫街植物トリオ+五
    →猫耳トリオ+猫耳五条再び。確率で猫になる。ロスト率は低。

    ②ろみさまの「最後に笑うのはギャル化したアタシっしょ!」猫街虎杖伏黒五条夏油
    →詳しい説明は省くが、これは強制的にギャルにさせられる四人の物語だ。ロスト率は低。

    ③惑星ツヅリさまの「ワールズエンド・アイドルアクト」猫街植物トリオ+五条夏油
    →強制的にアイドルデビューをさせられる五人を応援しよう!ロスト率は低。

    ④riryuruさまの「人類ケモノ化計画」猫街トリオ(+五)
    →三角の耳と尻尾を生やしたPCたちが確率で人権を失いそうになる話。ロスト率は低。五条は居ても居なくても、指定あったらどうぞ

    猫化orギャル化orアイドル化orケモノ化のギャグシナリオ四択仕様
    先着五名の投票の中から🎲するよ

  • 184二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:32:42

    2見てみたい

  • 185二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:33:50

  • 186二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:34:01

    どれも見ただけで笑った④五条さんも一緒でお願いします

  • 187二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:34:13

    3!
    どれも見たいけど猫になりアイドルにもなってみようぜ!

  • 188二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:34:27

    3!!

  • 189二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:34:39

    どれも愉快そうで草
    シンプルなシナリオタイトルに笑っちゃったので①で!

  • 190二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:37:06

    さてギャルかケモ化かアイドルか
    ‥ギャルとかアイドルとか凄いな嫌普通はケモ化もしないんだけど

  • 191125/02/09(日) 22:39:39

    ≪次スレどーれだ≫

    1.②ろみさまの「最後に笑うのはギャル化したアタシっしょ!」猫街虎杖伏黒五条夏油

    2.④riryuruさまの「人類ケモノ化計画」猫街トリオ(+五)

    3.④riryuruさまの「人類ケモノ化計画」猫街トリオ+五

    4.③惑星ツヅリさまの「ワールズエンド・アイドルアクト」猫街植物トリオ+五条夏油

    5.③惑星ツヅリさまの「ワールズエンド・アイドルアクト」猫街植物トリオ+五条夏油

    dice1d5=5 (5)

  • 192二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:39:45

    >ロスト率は低

    ほんとにぃ?

  • 193二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:41:29

    アイドルだ!!アイドル??
    細かいことはいい楽しみだ!

  • 194二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:41:42

    【朗報】猫街キャラ、アイドルデビュー

  • 195二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:42:18

    強制アイドルか
    アイドル詳しくないけど少年少女3人と大人2人な上に女子一人だけって構成アイドルユニットとしては珍しそうだな

  • 196125/02/09(日) 22:44:19

    気が向いたスレ民はアイドル猫街トリオ+五条夏油を描いてくれてもいいんだよ
    因みに全員五人でグループ結成だよ、やったね!

    ロスト率は低、ってのは
    ※ロスト率が皆無ではないがKPが頑張ればどうにか出来ます、KP頑張れ
    って意味なんだよ、多分

    そしてこれまたスレ画で悩まないといけないヤツでは……

  • 197二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:48:52

    うおーギャグシナリオも楽しみ!脹相がモデルなのこの世界線だっけ…華やかな親族になってしまうわね

  • 198二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:56:29

    ファンパレの「幻影の軌跡」のポージングがそれっぽいか?と思ったけど右上の五条がノイズになるから上手くコラすればって感じかな
    次スレも楽しみにしております

  • 199二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:06:17

    このレスは削除されています

  • 200二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:07:08

    雑だけど

オススメ

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