- 1二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 18:03:09
- 2スレ主22/03/18(金) 18:16:17
- 3スレ主22/03/18(金) 18:22:55
- 4スレ主22/03/18(金) 19:04:04
- 5スレ主22/03/18(金) 19:05:49
作者の名前が抜けてました 『鎮痛剤』 (マリー・ローランサン 堀口大學 訳)
- 6スレ主22/03/18(金) 19:23:22
- 7スレ主22/03/18(金) 19:31:15
- 8二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 19:35:43
BLEACHのポエムは可?
- 9スレ主22/03/18(金) 19:36:07
- 10二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 19:58:05
- 11スレ主22/03/18(金) 20:07:07
- 12スレ主22/03/18(金) 20:16:54
- 13スレ主22/03/18(金) 20:49:20
智恵子はすでに元素にかへった。
わたくしは心霊独存の理を信じない。
智恵子はしかも実存する。
智恵子はわたくしの肉に居る。
智恵子はわたくしに密着し、
わたくしの細胞に燐火を燃やし、
わたくしと戯れ、
わたくしをたたき、
わたくしを老いぼれの餌食にさせない。
精神とは肉体の別の名だ。
わたくしの肉に居る智恵子は、
そのままわたくしの精神の極北。
智恵子はこよなき審判者であり、
うちに智恵子の睡る時わたくしは過ち、
耳に智恵子の声を聞くときわたくしは正しい。
智恵子はただ嬉々として飛び跳ね、
わたくしの全存在をかけめぐる。
元素智恵子は今でもなほ
わたくしの肉に居てわたくしに笑う。
『元素智恵子」 (高村光太郎)
智恵子に変えれば憂太っぽくなる - 14スレ主22/03/18(金) 20:50:50
- 15二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 20:58:29
例の歌の人か
規約違反やで - 16スレ主22/03/18(金) 21:02:11
- 17二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21:44:29
- 18二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21:47:48
- 19二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21:51:21
- 20スレ主22/03/18(金) 21:53:38
- 21スレ主22/03/18(金) 22:55:52
- 22スレ主22/03/18(金) 22:56:44
またもや名前抜け……。石川啄木です。
- 23二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 22:57:35
面白いな
しえん - 24スレ主22/03/19(土) 07:47:08
- 25二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 18:47:54
保守
- 26二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 19:25:45
好き
- 27スレ主22/03/19(土) 21:18:05
- 28スレ主22/03/19(土) 21:25:19
- 29スレ主22/03/19(土) 22:36:11
十六 君遠く行く
瞿塘 艶豫堆
五月 觸るべからず
猿鳴 天上に哀し
門前 遲行の跡
一一 綠苔を生ず
苔深くして掃ふ能はず
落葉 秋風早し
(中略)
早晩三巴を下らん
預(あらかじ)め書を將(も)って家に報ぜよ
相ひ迎ふるに遠きを道(い)はず
直ちに至らん長風沙
16の歳、あなたは遠くに行きました
近づけないほど危険な場所へ
そこには猿がいて、泣き声は天にこだましています
あなたが旅立ちかねて、行きつ戻りつしたあなたの足跡には
今では苔が生えています
苔に深く覆い尽くされ、早くも落ち葉で埋もれていきます
ねえ、いつ帰って来てくれるんですか
お便りをくださいよ
必ず、私が迎えに行きますから
絶対すぐにたどり着きますから
五言古詩「長干行」(李白) ものすごい意訳です。 - 30二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 22:38:25
- 31二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 00:28:01
- 32二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 01:12:46
宮沢賢治の、眼にて云ふが好きなんだが
合う場面やキャラってあるだろうか
呪術との親和性はある雰囲気の詩だと思うんだが - 33二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 10:28:34
だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。
『眼にて云ふ』 (宮沢賢治)
- 34スレ主22/03/20(日) 10:29:14
- 35二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 13:12:53
茨木のり子の「落ちこぼれ」禪院姉妹でどうでしょう
- 36二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 13:28:56
このレスは削除されています
- 37二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 13:35:52
- 38二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 13:46:42
- 39二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 13:47:16
BLEACH58巻より引用
- 40スレ主22/03/20(日) 14:47:30
- 41スレ主22/03/20(日) 14:49:23
八木重吉さんの詩は初めて読みました。かっこいい詩が多いですね。
BLEACHも連載してた頃読んでたので懐かしいです。 - 42二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 14:50:08
- 43二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 14:51:11
- 443222/03/20(日) 14:51:35
- 45二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 14:57:33
- 46スレ主22/03/20(日) 14:57:53
- 47二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 15:17:01
- 48スレ主22/03/20(日) 15:17:23
- 49スレ主22/03/20(日) 15:28:09
- 50二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 15:47:42
- 51スレ主22/03/20(日) 16:09:29
- 52スレ主22/03/20(日) 16:18:14
- 53スレ主22/03/21(月) 01:48:13
われ怒りなく、憎しみもなく、 屠殺者のごとく、はた磐を撃つ
モオセのごとく、汝を打たむ。 斯くしてわれは汝が瞼より、
わがサハラをば潤さむため、 苦悩の水を噴出(ふきい)でしめむ。
希望(のぞみ)を孕むわが欲念は 沖に乗り出す船さながらに
鹹(から)き涙の上を泳がむ。 かくて涙に酔へる心に、
汝がいとしき嗚咽の声は 攻めの鼓と響きわたらむ
われを揺さぶりはた嚙み砕く 貪婪(たんらん)飽くなき「反語(アイロニイ)」ゆえに、
われは聖なる交響楽の 不協和音となれるにあらずや。
「反語」潜めば声も喧し、 この鴆毒(ちんどく)ぞ、我が血のすべて。
げにわれこそは、夜叉なす女の 面眺め入る凶(まが)しき鏡。
われ、傷にしてかつ刀なり、 掌にして打たるる頬なり。
四肢にしてかつ拷問車、 死刑の囚徒かつ刑吏なり。
われ、我が心の吸血鬼なり、 ―痴れ笑いこそ休むすべなけれ
微笑むことのはや叶わざる かの偉(おお)いなる廃残の徒なり。
『我とわが身を罰する者』 ボードレール - 54スレ主22/03/21(月) 01:50:21
最初は両面宿儺にしようかと思いましたが、後半の句は一族を滅ぼした真希に近いかと思いました。
- 55二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 09:42:11
- 56二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 09:45:11
- 57二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 11:32:33
- 58スレ主22/03/21(月) 13:57:03
- 59スレ主22/03/21(月) 13:58:07
めちゃくちゃそれっぽくて笑いました。
- 60スレ主22/03/21(月) 14:16:08
昨日はどこにもありません あちらの箪笥の抽出しにも
こちらの机の抽出しにも 昨日はどこにもありません
それは昨日の写真でしょうか そこにあなたの立っている
そこにあなたの笑っている それは昨日の写真でしょうか
いいえ昨日はありません 今日を打つのは今日の時計
昨日の時計はありません 今日を打つのは今日の時計
昨日はどこにもありません 昨日の部屋はありません
それは今日の窓掛けです それは今日のスリッパです
今日悲しいのは今日のこと 昨日のことではありません
昨日はどこにもありません 今日悲しいのは今日のこと
いいえ悲しくありません 何で悲しいものでしょう
昨日はどこにもありません 何が悲しいものですか
昨日はどこにもありません そこにあなたの立っていた
そこにあなたの笑っていた 昨日はどこにもありません
『昨日はどこにもありません』 三好達治 - 61スレ主22/03/21(月) 15:13:39
あいつはあの時。 (そうだ。もう六年も前のことになるのだが。)
あいつはあの時。 呟くように言ったっけ。
美しいわ。 と。
たった一と言。
水楢の枝にしゃがみこんで。 はっぱのしげみにお尻をのっけて。
そうしておれは。 あいつの三倍も小さくすすぼけた色をしてしびれていたが。
美しいわ?なに言ってんだいとぼんやりおれは。 おっぱい色のもやのなかでわらったものだ。
眩暈するほどの現実のなかで。 恍惚のなかで。
けれどもどうやらはなしはちがってきた。
六年もたったせいかおれの考えもちがってきた。
美しいわ。 あいつが死んでからあいつの一と言が。
音楽よりもかなしく強く。 いまはおれのからだのなかでさざなみになる。
美しいわ。 の一と言が。
どうしてだろう。かおも恍惚も忘れたのにどうしてだろう。
そのひとことだけが思いだされる。
『エレジー あるもりあおがえるのこと』 草野心平
- 62二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22:42:41
- 63二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22:49:24
- 64スレ主22/03/21(月) 22:54:16
スレ主からです。またコテハン付け忘れ。
- 65二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 09:54:45
- 66二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 13:16:30
このレスは削除されています
- 67二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 13:32:54
このレスは削除されています
- 68スレ主22/03/22(火) 13:34:01
- 69スレ主22/03/22(火) 13:47:54
- 70スレ主22/03/22(火) 13:48:26
『挽歌』 室生犀星
- 71二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 21:58:09
保守
- 72スレ主22/03/23(水) 02:06:26
もうすんだとすれば これからなのだ
あんらくなことが 苦しいのだ
暗いからこそ 明るいのだ
なんにも無いから すべてが有るのだ
見ているのは 見ていないのだ
分かっているのは 分かっていないのだ
押されているので 押しているのだ
落ちていきながら 昇っていくのだ
遅れすぎて 進んでいるのだ
一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ
やかましいから 静かなのだ
黙っているほうが しゃべっているのだ
笑っているだけ 泣いているのだ
ほめていたら けなしているのだ
うそつきは まあ正直者だ
おくびょう者ほど 勇ましいのだ
利口にかぎって バカなのだ
生まれてくることは 死んでいくことだ
なんでもないことが 大変なことなのだ
『もう すんだとすれば』 まど・みちお
この悟り済ました感じが恵みっぽいと思いました - 73スレ主22/03/23(水) 10:28:20
- 74スレ主22/03/23(水) 19:31:29
- 75二次元好きの匿名さん22/03/23(水) 20:27:07
おお、初めて知った詩だけどこれはピッタリ野薔薇っぽい
- 76二次元好きの匿名さん22/03/23(水) 20:56:23
すごく好き
- 77スレ主22/03/24(木) 00:44:10
- 78スレ主22/03/24(木) 11:13:29