- 1二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 18:11:54
- 2二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 18:12:28
のりとしを解放しろ
- 3二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 18:12:41
御三家同士だ
- 4二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 18:14:04
- 5二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 18:15:36
ディープリサーチに時間かかるのでちょっと待ってね
- 6二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:09:01
可哀想なのりとし…
- 7二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:11:12
さすがにオーバーキルだろうな
- 8二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:13:05
1行で終わらん?
- 9二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:14:20
のりとし…いい奴だったよ…
- 10二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:21:24
一個前だったらめちゃくちゃ見たかった
- 11二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:36:07
## 小説:『無限と血潮(むげんとけっちょう)』
### 第一章:邂逅の地
時は死滅回游終結後、呪術界はようやくその混乱の余波を収めつつあった。
新体制のもとで再編された高専では、若き呪術師たちが連携を深めるべく、定期的に模擬戦や訓練が行われていた。その一環として開催された「師範級特別演習」。それは、次代を担う術師に「頂の存在」を体感させることを目的とした、極めてハイレベルな模擬戦だった。
場所は旧・富士山麓の結界領域「曙の庭」。強固な結界で守られた天然呪霊地帯であり、通常の呪術戦闘すらも地形が変わるほどの威力を許容する。
その日、訓練生たちが集まる中で発表された特別試合の組み合わせに、ざわめきが起こった。
「五条悟 vs 加茂憲紀」
一瞬、誰もが耳を疑った。
――勝負になるのか?
だが次の瞬間、ざわめきは興奮へと変わっていた。
五条悟、復活した“最強”。
加茂憲紀、御三家の血を背負い、赤き矢を振るう者。
この二人が、互いを認め、真正面から戦うというのなら、それはただの模擬戦ではない。
それは、呪術の未来を占う一手。
そして、始まる。 - 12二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:41:19
# 第二章:開戦
「五条先生。今日は本気でお願いします」
深い礼を一つ、加茂憲紀が頭を下げる。
一方の五条は、黒いアイマスクをわざわざ外し、あの澄んだ六眼を露わにして言った。
「いいよ。君の“覚悟”が見たいからね。僕もちょっと本気出しちゃおっかな~?」
木立を揺らす風が止んだ。
次の瞬間。
「穿血(せんけつ)」
加茂が先に動いた。瞬間、手に持っていた矢に赤黒い圧縮血液を纏わせ、高圧で放つ。
五条はそれを真正面から受ける。
「――無下限」
弾かれた。
穿血は確かに速く、重い。
だが、届かない。五条には触れない。
それでも加茂は構わず連射する。
矢が弧を描き、右から、上から、地面を這うように襲い来る。 - 13二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:41:34
「面白いね。操血の精度、上がったじゃん」
五条が片手を前に突き出す。
「蒼(あお)」
虚空が陥没したかのように、周囲の木々ごと吸い込まれる。加茂はすかさず跳び退き、赤鱗躍動(せきりんやくどう)を発動――心拍と血流を極限まで引き上げ、身体能力を高める。
空中から着地しざま、百歛(びゃくれん)を左手に宿し、
「穿血」
今度は一点集中。真っ直ぐ、真芯を撃ち抜くように矢が放たれた。
五条はそれを見据えると―― - 14二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:41:54
「赫(あか)」
強烈な斥力がぶつかり、空気が爆ぜた。互いの技がぶつかりあい、風圧が大地を抉る。
地面が割れ、土煙が舞い上がる中、五条の声が響く。
「ねぇ、加茂くん。血を使いすぎてない? 貧血になっちゃうよ?」
「問題ない」
加茂は静かに言う。
「今日の僕は、“勝つ”ために来た」
その眼差しに、一瞬、五条は目を細めた。
「……やっぱり、好きだわ。君みたいな子」 - 15二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:44:55
### 第三章:領域と術式の極地
五条が、ゆっくりと手を上げる。
「そろそろ、君の限界が知りたくなってきたな。見せてあげるよ。――無量空処」
空間が一変する。光も音も思考も“過多”に押し潰される。
だが。 - 16二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:45:12
「――赤縛」
次の瞬間、五条の周囲に赤黒い縄が複数、複雑に絡みついていた。
それは、加茂が自身の血を“結界内に”先に流し込んでいた証。
加茂は自身の身体を無理やり“擬似的な反転術式”で維持しつつ、呪力の波を正確に読み取っていた。
「僕の全ては、“今”のためにある」
そう言って、加茂は叫ぶ。
「穿血――終式(しゅうしき)!」
血液全てを一つの矢に圧縮、放つ。
それはもはや、矢ではなかった。
光線。
赤黒く煌く“呪力の柱”だった。
五条が、その柱に貫かれる―― - 17二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:45:56
流れ変わったな
- 18二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:46:02
思った以上に文体も設定もしっかりしてる
なぜ戦うことになってるのかの土台も作るんだ… - 19二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:46:14
かに、見えた。
「虚式・茈(むらさき)」
青と赤の無限をぶつけ、合成された虚無が、全てを飲み込んだ。
穿血もろとも、赤黒い光が消滅し、爆風が曙の庭を吹き飛ばす。
戦場は、静寂に包まれた。 - 20二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:47:01
### 最終章:答え合わせ
しばしの沈黙のあと、煙の中から立ち上がったのは――
加茂だった。
だが、その足元は震えていた。顔面は蒼白で、口元から血が滴っている。
「……僕の、負け……ですか?」
しかし、五条も膝をついていた。
「うーん……引き分けってことで、どう?」
加茂が少しだけ笑った。
「……それでお願いします」
勝敗は、つかなかった。
ただ確かに、全力を尽くし、呪術の限界をぶつけ合った二人の戦いは、
訓練生たちに深く、そして熱く刻まれた。
それは呪術師たちの未来を照らす、希望の火となる。
――この先、たとえ何が待ち受けていようとも。 - 21二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 19:49:24
なんか力抑えて稽古した感あるね
あとのりとし一人称… - 22二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 23:11:09
一人称は割とあれなとこあるけど精度高めだなやっぱり
- 23二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 23:19:15
割と面白かったから余力があれば他の対戦も見たい
- 24二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 23:23:55
ええやん、こういうスレは神スレになるってじいちゃんが言ってた
- 25二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 03:40:06
AIくんやるやん
- 26二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 03:58:39
のりとし大健闘してる……
- 27二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:10:25
- 28二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:51:42
タイトル:高専訓練場の奇妙な決闘
「え…? な、何ですか、これは!?」
伊地知潔高は、目の前で閉じた頑丈な扉を見つめ、呆然と呟いた。背後には、同じように困惑した表情の伏黒津美紀がいる。場所は呪術高専の敷地内にある、使われなくなった古い屋内訓練場の一つ。忘れ物を届けに来た伊地知と、恵を訪ねて偶然居合わせた津美紀が、ほんの興味本位で扉を開けた瞬間、背後で扉が閉まり、奇妙なアナウンスが響いたのだ。
『ようこそ、挑戦者たちよ。この場より脱出したくば、互いに力を示し、どちらか一方が戦闘不能となるまで戦うべし! 安心召されよ、この場では痛みは最小限、されど勝敗は明確に記録されるであろう! さあ、始めよ!』
ふざけたような、しかし有無を言わせぬ響き。壁にはカウントダウンを示す数字が浮かび上がり、「0」になると同時に、二人の体にふわりと奇妙な感覚が走った。 - 29二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:52:09
「な、なんだか体が軽いような…?」津美紀が不思議そうに自分の手を見る。
「呪力…? いや、これは…身体能力の強制的な底上げ? まさか、この訓練場に残存していた古い呪いの仕業か…!?」伊地知は冷や汗を流す。補助監督としての知識が、最悪の可能性を示唆していた。
見ると、訓練場の中央には、スポンジのような柔らかい素材でできた棒が二本、置かれている。どうやら、これで戦えということらしい。
「戦うなんて…できません! 伊地知さん、どうしましょう!?」津美紀は明らかに怯えている。
「落ち着いてください、津美紀さん。これは何かの間違いです。しかし、脱出するにはこのルールに従うしかないのかもしれない…」伊地知の胃が再び痛み出す。よりにもよって、伏黒君の大切なお姉さんと、物理的に戦わなければならないとは。
だが、時間は待ってくれない。壁の表示が「FIGHT!」に変わる。
「…や、やるしかないようです。津美紀さん、どうか、お怪我のないように…! 手加減は…します!」伊地知は意を決し、スポンジの棒を手に取る。構えはぎこちない。
「わ、私も…! 伊地知さんこそ、ご無理なさらないでください!」津美紀も恐る恐る棒を手に取る。その姿は、これから戦う者には到底見えない。
奇妙な決闘の火蓋が切られた。 - 30二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:52:29
まず動いたのは伊地知だった。補助監督として、多少なりとも呪術師の動きを見ている。その記憶を頼りに、踏み込んで棒を振るう。しかし、動きは硬く、狙いも甘い。津美紀は「ひゃっ」と小さな悲鳴を上げてそれを避ける。
「くっ…!」伊地知は体勢を立て直す。思った以上に体が動くことに驚きつつも、戦闘センスのなさを痛感する。
一方の津美紀は、完全に受け身だった。伊地知の攻撃を避け、距離を取る。しかし、彼女の目には次第に覚悟の色が宿り始めていた。
(ここで私が負けたら、伊地知さんも出られないかもしれない。恵だって心配する…!)
その思いが、彼女を突き動かす。
「えいっ!」
津美紀が、意を決して棒を振るう。それは山勘のような一撃だったが、予想外のタイミングに伊地知は反応が遅れた。棒の先端が、伊地知の肩に「ぽすん」と軽い音を立てて当たる。 - 31二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:52:53
「い、今の…!」津美紀は驚き、そして少し申し訳なさそうな顔をする。
「(当たった…! しかも、意外と反応が良かった…!?)」伊地知は内心で焦る。相手は一般人のはず。この身体能力の底上げは、思った以上に厄介かもしれない。
伊地知は戦略を変える。真正面からの打ち合いは分が悪い。彼は訓練場の隅に置かれていた、これもまた柔らかい素材でできた障害物(訓練用のバリケードのようなもの)の影に隠れた。
「補助監督の分析力を見せてやる…!」(心の中で)
伊地知は物陰から津美紀の動きを観察する。呼吸、足の運び、視線。わずかな隙を見つけ出そうと集中する。しかし、津美紀もまた、伊地知が隠れたバリケードを警戒し、迂闊には近づかない。
「伊地知さん、出てきてください!」
「そう簡単に出ていくわけにはいきません!」
まるで子供の遊びのような攻防。しかし、二人の表情は真剣そのものだ。 - 32二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:53:45
痺れを切らした津美紀が、バリケードに向かって走り出す。伊地知は「今だ!」と飛び出し、カウンターを狙う。しかし、津美紀は走りながら足元のマットにつまずき、前のめりに転んでしまう。
「危ない!」伊地知は咄嗟に攻撃を止め、津美紀に駆け寄ろうとする。
その瞬間、転んだ勢いで津美紀が振り上げた棒が、伊地知の顎に見事にヒットした。「ぽふっ」という、しまらない音と共に。
「あ…」
「うぐっ…!」
伊地知はその場に膝をつく。痛みはほとんどない。しかし、不意打ちと、何とも言えない衝撃に、一瞬意識が遠のくような感覚があった。
「伊地知さん!? だ、大丈夫ですか!?」津美紀が慌てて駆け寄る。
その時、再びアナウンスが響いた。
『勝者、伏黒津美紀! 戦闘不能を確認! 約束通り、解放する!』
パァッ、と訓練場全体が光に包まれ、閉じていた扉がゆっくりと開いていく。二人の体の奇妙な感覚も消えていた。 - 33二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:54:16
「え…? わ、私が…勝った…?」津美紀は呆然と自分の手と、膝をついたままの伊地知を見比べる。
「…参りました。津美紀さん、お見事です…」伊地知は苦笑いを浮かべながら立ち上がる。顎には、スポンジの跡がうっすらと赤く残っていたかもしれない。
まさか、伏黒恵の姉に、物理的な戦闘(?)で敗北する日が来るとは。伊地知は自分の不甲斐なさと、津美紀の予想外の(事故のような)勝負強さに、ため息をつくしかなかった。
「ご、ごめんなさい、伊地知さん! 大丈夫ですか!?」
「ええ、大丈夫ですよ。痛みはない、とアナウンスもありましたし。それより、無事に脱出できてよかったです」伊地知は努めて平静を装う。
二人は顔を見合わせ、どちらからともなく、ふっと笑みをこぼした。奇妙で、少しばかり滑稽な決闘。それは、お互いの戦闘能力の低さが奇跡的に噛み合った結果の、「良い勝負」だったのかもしれない。
「さあ、帰りましょう。恵君に…このことは、まあ、内緒にしておきましょうか」
「…はい、それがいいと思います」
少し気まずそうに、しかしどこか戦友のような奇妙な連帯感を覚えながら、二人は開かれた扉の向こう、日常へと歩き出した。伊地知の胃痛は、まだ少し治まりそうになかった。 - 34二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 05:57:39
- 35二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 12:05:36
夏油と菜々子ちゃんか
訓練かな? - 36二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 12:08:57
おっいい話の予感
- 37二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 12:24:29
伊地知さん頑張ったね、流石に伏黒の姉ちゃんを本気では殴れんよな…
- 38二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 21:09:27
🌟
- 39二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:51:59
タイトル:歪んだ鏡像、届かぬ声
その日、夏油一派がアジトの一つとして利用している人里離れた廃寺院には、不穏な呪力の残滓が漂っていた。原因は、寺院の奥深くに古くから潜んでいたとされる、人の精神に干渉する特殊な呪霊だった。普段は眠っていたその呪霊が、偶然にも活性化し、寺院内に一種の精神汚染フィールドを展開したのだ。
その影響を最初に受けたのは、寺院の庭でスマートフォンをいじっていた枷場菜々子だった。彼女の目に映る世界が、ぐにゃりと歪む。敬愛する夏油傑の姿が、まるで憎むべき敵のように見え始めたのだ。頭の中に、偽りの記憶と憎悪が植え付けられていく。「夏油様は裏切り者だ」「アタシたちを騙していた」「あの男を殺さなければならない」――呪霊の囁きが、菜々子の思考を蝕んでいく。
「…夏油、様…?」
庭を歩いていた夏油傑は、背後から聞こえた、普段とは違う硬質で敵意のこもった声に足を止めた。振り返ると、そこにはスマートフォンを構え、憎悪に満ちた瞳でこちらを睨みつける菜々子の姿があった。その瞳は赤く充血し、尋常ではない様子が見て取れた。
「菜々子? どうしたんだ、その目は」
夏油は冷静に問いかけるが、菜々子の耳には届かない。彼女の認識の中では、目の前の男は自分たちを裏切った許されざる存在なのだ。
「うるさいッ! よくもアタシたちを騙してくれたな、この裏切り者!!」
金切り声と共に、菜々子の持つスマートフォンが不気味な光を放つ。レンズが夏油に向けられる。
「…なるほど、何かに取り憑かれたか、あるいは精神を汚染されたか」夏油は瞬時に状況を把握する。この寺院に潜む呪霊の仕業だろう。厄介なことに、菜々子は完全に敵意を剥き出しにしている。説得は難しい。そして、彼女の術式は、写真という媒体を介するが故に、油断すれば厄介なダメージを受けかねない。
「仕方ないな…少し手荒くなるが、許せよ、菜々子」
夏油は静かに構える。相手は守るべき「家族」の一員。だが、今は敵として立ちはだかっている。傷つけずに無力化するしかない。五条袈裟の袖が、静かに揺れた。 - 40二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:53:29
「◯ねッ!! 夏油!!」
憎悪と共に叫び、菜々子はスマートフォンのシャッターを切る。カシャッ、という電子音。同時に、夏油は地面を蹴ってその場から跳躍していた。先ほどまで彼が立っていた場所の空間が、まるで写真がぐちゃぐちゃに丸められたかのように、不可視の力によって捻じ曲げられる。
「(速い…! でも!)」
菜々子は着地した夏油を即座にレンズで捉え、再びシャッターを切る。今度は、画面に映った夏油の腕を、指で強く捻るイメージと共に操作した。
「ぐっ…!」
夏油の左腕に、骨がきしむような鈍い圧力がかかる。咄嗟に呪力で腕を強化し、抵抗するが、菜々子の術式は確実に効果を発揮していた。
「どうだ! これが裏切りの報いだ!」菜々子は勝ち誇ったように叫ぶ。
「…厄介な術式だな、菜々子。だが、甘い」
夏油は苦痛を表情に出さず、右手を前に突き出す。
「――出でよ」
彼の足元から、影のように複数の呪霊が這い出てくる。それは戦闘に特化したものではなく、蛇のように細長く、素早い動きをする捕縛向きの呪霊たちだった。
「邪魔だ、雑魚ども!」
菜々子は呪霊たちにもカメラを向け、次々とシャッターを切っては画面を操作し、動きを止めようとする。しかし、呪霊の数が多すぎる。一体を無力化しても、別の呪霊が死角から迫る。
「くそっ、ちょこまかと!」
焦りを見せる菜々子。その隙を、夏油は見逃さない。
「――そこだ」
夏油自身が、呪霊の影に隠れるように高速で接近。体術で菜々子の懐に潜り込もうとする。 - 41二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:54:09
「させるか!」
菜々子は咄嗟にスマートフォンを盾のように構え、夏油の掌打を受け止めようとする。だが、特級術師の洗練された体術は、彼女の想像を遥かに超えていた。パシン、と乾いた音を立ててスマートフォンが弾き飛ばされる。
「あっ! アタシのスマホ!」
術式の媒体を失い、菜々子は一瞬動揺する。その隙に、夏油は菜々子の腕を掴み、動きを封じようとした。
「離せ! このっ…!」
菜々子は必死に抵抗する。呪霊の影響下にあるとはいえ、その瞳の奥には、本来の夏油への想いが微かに揺らめいているようにも見えた。夏油は、その揺らぎを感じ取り、わずかに力を緩めてしまう。
「…なぜだ、菜々子。私がお前に、何をしたというんだ」
夏油の声には、戸惑いと悲しみが滲む。
その一瞬の隙が、命取りになりかけた。
「夏油様を…夏油様を返せぇぇぇ!!!」
菜々子の叫びは、もはや支離滅裂だった。憎悪と、奪われた敬愛する主を取り戻したいという本来の願いが混濁している。彼女は隠し持っていた小さなナイフ(護身用か、あるいは呪具か)を抜き、夏油の腹部めがけて突き出した。
「――チッ」
夏油は舌打ちし、最小限の動きでそれを躱す。しかし、ナイフの切っ先が五条袈裟を僅かに切り裂いた。
「(本気で殺す気か…呪霊の影響は、そこまで深いのか…!)」
もはや手加減はできない。夏油は心を決め、後方に跳躍すると同時に、一体の呪霊を呼び出す。それは、防御に特化した、亀の甲羅のような硬い外殻を持つ呪霊だった。 - 42二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:54:35
「これで終わりにする」
夏油はその呪霊を自身の前に盾として展開しつつ、両手を合わせる。狙うは、菜々子を操る呪霊の本体。この寺院の奥にいるはずだ。
「邪魔するなぁぁぁ!!」
菜々子は弾き飛ばされたスマートフォンを拾い上げ、再び夏油にカメラを向ける。しかし、夏油の前に立ちはだかる呪霊の硬い甲羅が、彼女の術式を阻む。写真を撮ろうにも、本体である夏油の姿を捉えられない。
「そんなもので、アタシの邪魔ができると思うな!」
菜々子は苛立ち、スマートフォンの画面を滅茶苦茶に掻き乱す。その影響か、呪霊の甲羅にヒビが入るが、完全に破壊するには至らない。
その間にも、夏油は呪力を練り上げていた。
「見つけたぞ、元凶」
彼の視線は、菜々子ではなく、寺院の奥、呪力の淀む一点に向けられている。
「――呪霊操術・極ノ番『うずまき』」
夏油の手の中に、高密度の呪力が渦を巻く。しかし、それは対菜々子用ではない。彼は練り上げた呪力の塊を、寺院の奥深く、呪霊の本体がいるであろう場所へと放った。
轟音と共に、寺院の一部が崩壊する。同時に、菜々子の体から、ふっと黒い靄のようなものが抜け、霧散していくのが見えた。 - 43二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:54:55
「…あれ…? 夏油、さま…?」
呪縛から解放された菜々子は、状況が理解できず、呆然とその場に立ち尽くす。手にはナイフを握りしめ、目の前には傷ついた(ように見える)夏油がいる。自分が何をしていたのか、断片的に記憶が蘇り、顔面が蒼白になっていく。
「な、なんで…アタシ…夏油様に…」
瞳からは涙が溢れ、ナイフが手から滑り落ちる。
夏油は静かに菜々子に歩み寄り、その肩に手を置いた。
「…もう大丈夫だ、菜々子。よく耐えたな」
その声は、いつもの穏やかな、しかし少しだけ疲労の色を滲ませたものだった。
「ご、ごめんなさ…ごめんなさい、夏油様…! アタシ…!」
菜々子は泣きじゃくりながら、夏油の胸に顔を埋める。夏油は、その小さな背中を、ただ黙って優しく撫でていた。
戦いは終わった。しかし、守るべき者に刃を向けられたという事実は、夏油の心にも、そして菜々子の心にも、見えない傷跡を残したのかもしれない。空には、何事もなかったかのように、静かな月が昇り始めていた。 - 44二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:56:48
バトルさせるために色々物語作ってくれるんだなAIくん…
- 45二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:58:03
- 46二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 00:59:00
ごめんミスった!
dice1d50=46 (46)
vs
dice1d50=22 (22)
- 47二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 01:01:06
マコラの方が強いだろうけどどんな戦いになるんだ…
- 48二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 05:27:04
**『禁術の観測者』**
千年を生きる呪術師、羂索は、飽くなき探求心を持つ存在だった。彼の興味は常に未知の呪術、可能性、そして進化へと向いている。その日、彼が身を隠す古い呪術文献庫の奥深くで、埃を被った巻物の中から興味深い記述を発見した。それは、禪院家相伝の術式「十種影法術」に関するものであり、中でも異彩を放つ最強の式神、八握剣異戒神将魔虚羅についての項だった。
「…調伏の儀とは異なる、式神の『影』を一時的に呼び出す禁術、か」
巻物には、特定の触媒と膨大な呪力を消費することで、魔虚羅の力を限定的に観測する方法が記されていた。もちろん、制御は不可能であり、術者自身がその牙にかかる危険性も示唆されている。しかし、羂索にとって危険はスパイスでしかない。特に、あの五条悟すら一度は追い詰め、両面宿儺が利用価値を見出した「あらゆる事象への適応能力」。これを間近で観測できる機会を逃す手はなかった。
「伏黒恵が手にする前に、少しばかりデータを取らせてもらおうか」
愉悦に口元を歪めながら、羂索は準備を開始した。人里離れた霊山の奥深くに、外部からの干渉を遮断する複雑な結界を幾重にも張り巡らせる。そして、巻物に記された触媒――古代の十種影法術師の遺物の一部とされる石片――を祭壇に置き、自身の膨大な呪力を注ぎ込み、禁術の詠唱を開始した。
空気が震え、空間が悲鳴を上げる。結界内の地面から、濃密な影が噴き出し、渦を巻き始めた。その中心から、ゆっくりと姿を現す、神々しくも禍々しい異形の輪郭。
「布瑠部由良由良…」
古の言葉が自然と口をついて出る。影は確かな形を取り、白い筋骨隆々の肉体、蛇の尾、翼、そして頭上に浮かぶ特徴的な法陣を持つ式神――八握剣異戒神将魔虚羅が、限定的ながらもこの世に顕現した。 - 49二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 05:27:38
しかし、その瞳のない顔は、呼び出した術者である羂索に向けられ、疑いようのない敵意を放っていた。法陣が静かに回転を始め、周囲の空気が圧力を増す。
「やれやれ、思った以上に力が強い。制御不能とは書かれていたが、ここまでとはね」
羂索は肩をすくめる。だがその表情に焦りはなく、むしろこれから始まるであろう現象への期待に満ちていた。夏油傑の肉体を借りた呪術師は、静かに構える。
「さあ、見せてくれ。君の『適応』というやつを!」
言葉と同時に、羂索は呪霊操術を発動。多種多様な呪霊を呼び出し、魔虚羅へとけしかけた。先陣を切ったのは、俊敏な動きで敵を切り刻むタイプの呪霊。しかし、魔虚羅は微動だにせず、右手に握られた退魔の剣を振るう。正のエネルギーを帯びた一閃は、呪霊の存在そのものを否定するように、跡形もなく消滅させた。
続けざまに放たれる呪霊の群れ。毒、幻覚、物理攻撃。魔虚羅はそれらを意に介さず、時には剛腕で叩き潰し、時には退魔の剣で薙ぎ払う。 - 50二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 05:28:38
「やはり呪霊操術との相性は悪いか。では、これはどうかな?」
羂索は印を結び、かつて乗り移っていた肉体の術式であろう、高熱を帯びた呪力の槍を放つ。魔虚羅はそれを左腕で受け止めた。ジュッ、と肉の焼ける音が響き、煙が上がるが、魔虚羅は怯まない。頭上の法陣がキィィン、と鋭い音を立てて回転を始める。
「ほう、熱への適応を開始したか」
羂索は間髪入れずに、今度は冷気を纏う呪詛を放つ。魔虚羅はそれも受け、法陣の回転はさらに速度を増す。
「実に興味深い。受けた事象を瞬時に解析し、耐性を獲得、あるいは無効化する。素晴らしいシステムだ」
分析しながらも、羂索の攻撃は止まらない。彼は意図的に異なる性質の攻撃を続け様に繰り出し、魔虚羅の適応能力の限界と、適応に要する時間、そしてそのプロセスを詳細に観察していく。
しかし、観測者でいるだけでは済まされなかった。適応を完了した魔虚羅が、反撃に転じたのだ。最初に受けた高熱の槍。それを模倣し、さらに凝縮・強化された灼熱の奔流が、魔虚羅の口から放たれた。
「…!」
咄嗟に防御壁を展開する羂索。しかし、壁は容易く溶解し、熱波が彼を襲う。すかさず距離を取り、反転術式でダメージを修復するが、その表情からは先程までの余裕が少しだけ後退していた。
魔虚羅の猛攻は続く。羂索が繰り出した呪詛や体術の動きすらトレースし、より洗練された形で繰り出してくる。退魔の剣による斬撃は、呪力で強化された羂索の防御すら切り裂かんとする鋭さを持つ。 - 51二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 05:29:26
「適応だけではない。相手の技を盗み、最適化する能力まであるとは。これでは…」
まるで、戦闘を通じて無限に成長していく生物のようだ、と羂索は戦慄にも似た感慨を覚えた。
(データは十分に取れた。この禁術による顕現は時間制限もある。深追いは無用だな)
魔虚羅が次なる適応を完了させ、新たな反撃に移ろうとした瞬間、羂索は決断した。
「実に有意義な実験だったよ、魔虚羅。君の能力、確かにこの目に焼き付けた」
彼は満足げに呟くと、結界を維持していた呪力を一気に霧散させた。それと同時に、彼の姿もまた、影に溶けるように掻き消えていく。
「また、いずれ相見えることもあるだろう。宿儺の小僧と共にね…」
最後の言葉を残し、羂索は完全に撤退した。
主を失った結界は崩壊し、限定的に呼び出された魔虚羅の影もまた、その形を保てなくなり、輪郭が揺らぎ始める。法陣の回転はゆっくりと止まり、やがてその巨躯は陽炎のように掻き消え、後には破壊された山肌と、微かに残る羂索の呪力の残穢だけが残されていた。
羂索の探求心は満たされ、新たなデータという収穫を得た。そして魔虚羅は、その恐るべき力の片鱗を再び示し、静寂へと還っていった。二つの規格外の存在の邂逅は、未来に何をもたらすのか、今はまだ誰も知らない。 - 52二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 05:31:19
- 53二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 11:34:17
先輩後輩対決だな
訓練かな? - 54二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 11:45:21
陽キャの争いだ~
しかし羂索の宿儺の小僧呼ばわり草 - 55二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 14:08:05
タイトル:凪いだ心に、刻む拳
緩やかな陽光が降り注ぐ、東京都立呪術高等専門学校の第二訓練場。激しい戦いの爪痕が残る地面も、今はどこか穏やかな空気を纏っている。長すぎた呪いの王との戦いは終わり、世界は少しずつ、しかし確実に新しい日常を取り戻そうとしていた。
虎杖悠仁は、静かにサンドバッグに向き合っていた。ドスッ、ドスッ、と重く、しかし安定したリズムで拳が打ち込まれる。かつてのような焦燥や、背負いきれない罪悪感に苛まれる様子はもうない。両面宿儺という存在は、文字通り彼の中から消え去った。残ったのは、多くの犠牲の上に成り立つ平和と、それを守るために戦い抜いたという経験、そして、これからも続くであろう呪術師としての道だ。
(戦いは終わった。だけど、俺たちのやるべきことが無くなったわけじゃない)
失われた命を想えば胸は痛む。けれど、その悲しみに沈み込むのではなく、前を向く力に変える。それが、生き残った者の務めだと、虎杖は静かに理解していた。ただ、純粋に、今の自分に何ができるのか、どれだけの力があるのかを知りたかった。 - 56二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 14:09:02
「…よう、精が出るな、虎杖」
聞き慣れた声に、虎杖は打ち込みを止めて振り返る。目元まで覆うニット帽の男、猪野琢真がそこにいた。
「猪野先輩」
「すっかり落ち着いた顔しやがって。ま、色々あったもんな」
猪野は、どこか感慨深げに虎杖を見る。宿儺の器として苦しみ続けた少年の面影は薄れ、今は幾多の死線を乗り越えた青年の顔つきになっている。
「猪野先輩、少し、いいですか」
「ん? どうした?」
「手合わせ、お願いできませんか。今の俺が、どれだけやれるのか試したいんです」
虎杖の口調は穏やかだったが、その瞳には確かな意志の光が宿っていた。それは、過去への贖罪のためではなく、未来への責任を果たすための強さを求める光だった。
猪野は少し意外そうな顔をしたが、すぐにニヤリと笑う。
「へえ、面白いこと言うじゃん。いいぜ、受けて立つ。お前が"虎杖悠仁"として、どれだけのモンか、俺もしっかり見届けさせてもらうよ」
彼はそう言って、ニット帽をクイッと引き下げ、戦闘態勢に入る。尊敬する七海建人が気にかけ、そして共に戦った後輩。その成長を、この肌で確かめたいという思いもあった。 - 57二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 14:09:57
二人は距離を取り、構える。虎杖は深く息を吸い、吐く。心は凪いでいる。ただ、目の前の相手に、自分の全力をぶつけるだけだ。
先に仕掛けたのは、やはり虎杖だった。
以前と変わらぬ、むしろ洗練された踏み込みで一気に距離を詰める。だが、その拳にはかつての荒々しさとは違う、精密なコントロールが感じられた。
「相変わらず、速くて重いな!」
猪野は感心したように呟きながら、術式を発動する。
「来訪瑞獣・②霊亀(レイキ)!」
足元に呪力の水面を展開し、滑るように虎杖の拳をいなす。そのまま流麗な動きで虎杖の死角へ回り込み、カウンターを狙う。
「!」
虎杖は冷静に猪野の動きに対応する。体捌きだけで的確に攻撃を捌き、的確な打撃を返す。猪野は腕で受け止めるが、純粋な打撃力は健在、いや、むしろ呪力コントロールの向上により、より効率的にダメージを与えるものへと昇華している。
(落ち着いてやがる…!これが、宿儺から解放された虎杖悠仁か…!)
猪野は距離を取り、印を結ぶ。
「①獬豸(カイチ)!」
追尾性能を持つ呪力の角が、複数同時に虎杖を襲う。しかし、虎杖は慌てない。最小限の動きで回避し、時には的確な拳で撃ち落としさえする。その動きには、無駄も迷いもない。
(なら、こっちはどうだ!)
猪野は勝負を賭けるように、深く息を吸い込んだ。
「③麒麟(キリン)!」
痛覚を遮断し、身体能力をブーストする。猪野の動きが、一気に加速する。常人なら目で追うことすら困難な速度で、猛攻が虎杖を襲う。
「ッ!」
流石に麒麟状態の猪野の攻撃は鋭い。虎杖はガードを固め、的確に受け流すが、じりじりと押され始める。しかし、その表情に焦りはなかった。相手の力を冷静に見極め、対応策を探る。 - 58二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 14:10:31
(ここだ!)
一瞬の隙を見逃さず、虎杖の拳が唸る。
「逕庭拳!」
二重の衝撃が、麒麟で強化された猪野の防御を揺るがす。
「ぐぅ…!」
猪野は一瞬体勢を崩すが、麒麟の力で即座に立て直す。
打撃の応酬。それは、宿儺の器としての力ではなく、虎杖悠仁という一人の呪術師が積み上げてきた技と経験のぶつかり合いだった。そして、集中力が極限まで高まった瞬間。
パチィン、と黒い火花が散る。
「黒閃!!」
以前よりもさらに洗練され、研ぎ澄まされた一撃。それは、猪野の防御を完全に打ち破り、その腹部へと深々と叩き込まれた。
「……っ、がはっ!!」
今度こそ、猪野は堪えきれずに大きく吹き飛ばされた。地面に倒れ込み、激しく咳き込む。麒麟の効果が薄れ始め、強烈な衝撃と疲労感がどっと押し寄せる。
「…はは…マジかよ…キレッキレじゃねぇか…」
猪野は、痛みと疲労で霞む視界の中、ゆっくりと立ち上がろうとする虎杖を見て、乾いた笑いを漏らした。
虎杖は、静かに拳を下ろす。黒閃が出たのは、高まった集中力の賜物であり、狙って出したものではない。だが、確かな手応えがあった。今の自分が持つ力を、信頼できる先輩相手にぶつけられたという充足感。
「猪野先輩、大丈夫…?」
心配そうに駆け寄る虎杖に、猪野は苦笑しながら手を振った。
「…ああ、なんとか…な。完敗だ、虎杖」
「…ありがとうございます。手合わせしてもらえて、よかったです」
虎杖は素直に頭を下げた。
猪野は、ゆっくりと立ち上がり、虎杖の肩にポンと手を置く。
「お前、本当に…前に進んでんだな。七海さんも、きっと…いや、アイツなら『当然です』って澄ました顔で言うか」
「はは、そうかもですね」
二人の間に、穏やかな笑みがこぼれる。
「これからも、色々あんだろうけどよ」と猪野は続ける。「お前なら、大丈夫だろ」
その言葉には、戦友としての信頼がこもっていた。
「はい」虎杖は、力強く頷く。「俺は、俺にできることをやります。呪術師として」
凪いだ心に刻まれた、確かな拳の感触。それは、虎杖悠仁が新たな道を歩み始めた証だった。もう、呪いの王の影はない。ただ、仲間たちと共に未来を守る、一人の呪術師がそこにいるだけだった。 - 59二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 14:13:57
- 60二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 23:53:09
津美紀さん呪術師と戦わされがち…