【閲注TRPG】君におはようと言えたら【CoC×KPC与PC三輪】

  • 1125/04/13(日) 21:08:44

    このスレはKPC与とPC三輪でクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
    閲覧注意は発狂した時やグロテスクな描写があった時用だよ

    原作軸ではなく一般人(?)設定。そのため関係性や雰囲気などが異なるよ
    新しいキャラシの二人で単発予定だよ

    今回はセカイさま作成シナリオの『君におはようと言えたら』をお借りし、少し改変を加えているよ
    シナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    このスレやシナリオの感想やネタバレをSNSなどで言うのもやめてね

    初対面の二人が遊園地で一日を過ごすシナリオになってるよ
    原作程度のCP描写(与→三輪)があるけど、恋愛感情がメインのシナリオではないよ
    今回は安価なしだけど温かい目で見守ってくれると嬉しいよ

    君におはようと言えたら――――どんなに幸せだろうか

  • 2125/04/13(日) 21:08:59
  • 3125/04/13(日) 21:09:14
  • 4125/04/13(日) 21:09:24
  • 5125/04/13(日) 21:09:56

    PC 三輪霞

    iachara.com
  • 6二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:10:47

    この世界の幸吉は健康体なのか?

  • 7125/04/13(日) 21:10:49

    「ど、どうしよう……!」

    彼女は三輪霞。高校二年生の帰宅部でバイト三昧の日々を送っているものの本人的には平凡な女子高生なのだが――――現在非常に困っていた。

    「本当に送っちゃったけど、"メカ丸"は困ったりしてないかな……」

    彼女の言う"メカ丸"とはSNSで三輪が投稿する風景の写真によく反応をくれる、同い年の男の子だ。
    今まで会ったことなど一度もなかったのだが、ネット上でのメッセージのやりとりの回数はだいぶ多い。
    と、言うよりも三輪がネットのみで連絡を取り合う関係なのはメカ丸くらいしか居ない。
    そもそもメカ丸とメッセージを交わす仲になったのも彼女が上げようと思った写真ではないものを上げてしまった時に大丈夫かとメッセージを貰ったのが最初。
    全然大丈夫じゃなかったので三輪は慌てて消し、メカ丸――――アカウント名がそう読めるのでメカ丸、と呼んでいるだけだが、とやりとりするようになったのだ。

    そもそも何故こうなったかと言えば、三輪がバイト先に奥さんに遊園地のチケットを貰ったことから始まった。
    しかしその枚数は二枚で、「デートでもしておいでよ」なんて言われてもそんな相手は三輪には居ない。
    学校の友人を誘うにしても、たった二枚となれば誰を誘うか少し困ってしまう。
    そもそもいつもバイトで忙しいと誘いを断ることが多いこともあって、気が引けてしまったのだ。
    一緒に遊びに行っても頼むものが違う、選ぶものが違う、買い物が違う。それらの違いはほんの少しだけ三輪を卑屈にさせることもあった。
    その鬱憤の卵をどうにかするべく、下を向きそうになった時は空を見上げて写真を撮ってと、それが写真を投稿するようになったきっかけだ。
    友人には自撮りでも上げたらいいのにと言われるものの、そうする気は起きないと誤魔化しつつ今がある。
    ――――まあ、一度だけ間違えて自分の写真を投稿してしまった時もあったのだが。

    そして結局、ぐるぐる考えていた時にメカ丸からメッセージが届いて、そして勢いで言ってしまったのだ。
    会ったこともない相手に、「一緒に遊園地に行きませんか!」なんて誘いを。

    だが問題はそのメッセージを送ってから返事がなくなってしまったこと。
    いつもは結構早めに返事があるのに、今はもう一時間も音沙汰がない。

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:13:42

    既読は付いてる?

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:14:13

    わーこれ待ってた!既に甘酸っぱい!

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:16:17

    猫街でも三輪ちゃんとメカ丸は未登場だから新鮮だ…

  • 11125/04/13(日) 21:23:13

    「気にしないで、って送った方が良いかな。でも悩んでるだけとか忙しいだけならこのままの方が良いのかな」

    そう悩んでいれば三輪を呼ぶ母の声が部屋の外から聞こえて来て、これ以上は悩んでいられずスマホを置く。
    せめて嫌な思いはしてませんように……!と思いながら部屋を飛び出し、慌ただしい日常に逆戻りだ。

    ――――それからおよそ丸一日経ち、メッセージが届く。
    それはメカ丸からのもので、自分を誘っていることが間違いではないかという確認だった。
    慌ててそれを否定すれば少し間があったものの、誘いを受けてくれるというものだ。

    そこから話していれば善は急げと、バイトもない直近が明日だったものだから明日はどうかと誘えば再び返信に若干の時間があったものの予定は空いてると返って来て、とんとん拍子で明日遊園地に行くことになってしまう。
    そしてやりとりが一区切りし、スマホを置けば部屋の鏡が目に入る。
    いつも通りの自分ではあるが、そう言えば明日”メカ丸”と会うんじゃなかったっけ……?

    「ど、どうしよう……!」

    デジャヴ。再び大困惑と大混乱。
    後悔はしてないが初めて会う人を前にどうすればいいかうんうんと悩んでいれば、彼女の学校の先輩からメッセージが届く。

    『面白い都市伝説見つけたんだけど、霞は知ってた?』
    『今お時間大丈夫でしょうか!!』

    半ば反射的にそう返せば、送った内容には全く触れていないというのに『どうしたの?』と話を聞いてくれるらしい。
    面白い都市伝説とやらが多分怖い話に過剰反応する三輪を面白がっての者だろうとしても、今は藁をも縋る気持ちだ。

    『あのですね、桃先輩実は――――』

    と、事情を説明すれば即座に電話がかかって来て、やけに面白がってる声で非常に良くしてくれたのだが何故か非常に疲れてしまう。
    三輪にはよく分からないワードがポンポン飛び交い、言われるがままに持っている服の写真を送って、最終的にどうにか決めて貰ったのだから頭が上がらない。

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:26:45

    服の写真みてコーデ考えてくれるの面倒見◎や桃先輩

  • 13二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:26:48

    いいねこの初々しい感じ
    遊園地楽しめるといいな2人とも

  • 14125/04/13(日) 21:31:03

    電話が切れた後、そう言えばと最初のメッセージを改めて見直す。
    ここまでして貰って無視するのは非常に良心が咎めるなぁと、そう思って付属のリンクを開けばオカルト系の掲示板のようだった。

    「ビックリ系じゃないなら、まだ大丈夫。大丈夫……!」

    自分にそう言い聞かせながら中身を呼んでいれば、どうやら『呪いのキスマーク』と呼ばれている都市伝説について書かれているようだった。


    ≪掲示板の内容要約≫
    ・都市伝説「呪いのキスマーク」
    ・最近某市内で突然死が増えているらしい。
    ・その原因は不明
    ・しかし突然死した人には共通点があり、首元に痣のようなものがある。
    ・そのことから「悪魔のキスマーク」や「呪いのキスマーク」と言われている。


    「……首元に、痣」

    思わず部屋の鏡で自分の首元を確認すれば、そこに何もないことが見て分かる。
    これでもし痣があったら先程連絡があった西宮にもう一度泣きついていたかもしれない。
    とはいえ、結局何もなかったのだから一安心だ。
    どちらにせよ明日のため、早く眠るに限る。

    緊張はしていたものの、数分で眠りに落ちた三輪は翌朝も目覚まし時計の音できちんと目を覚まし、支度をして家を出て――――そして気付く。
    待ち合わせの遊園地の最寄りの駅前。もう来てるかな、待たせてたらどうしようと思うも、それ以前の問題だった。

    「私メカ丸がどんな人か知らない……!?」

    今更である、が三輪が慌ててメッセージを送ろうとしたその時だった。

  • 15125/04/13(日) 21:38:35

    「三輪、か?」


    そう声を掛けられ振り向けば、そこにはおそらくは同い年くらいに見える男が立っていた。

    見返しても、知っている顔ではない。


    「そうです、けど」


    と、そこまで言ってから気付く。

    知らないけど知っている人。この場に現れるとしたら――――


    「もしかしてメカ丸?」

    「メカ……あ、あぁ、そうだ」


    肯定が返って来て、安堵で胸がいっぱいになる。そして喜びも。


    「本物のメカ丸だ!」


    改めてメカ丸を見れば、戸惑ったように「そんなにまじまじと見ないでくれ」と目を逸らされてしまう。

    本当ならそこで申し訳なく思わなければいけないと思うものの、今まで見たことのなかった会話相手を見るというのは三輪にとっても新鮮な体験だった。


    <アイデア>

    三輪(65) dice1d100=44 (44)


    <目星>

    三輪(50) dice1d100=63 (63)

  • 16二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:39:44

    遊園地には関係なさそうな都市伝説でひとまずよかった
    初めてのオフ会たのしいたのしいね

  • 17二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:42:06

    不穏な噂効いたからついメカ丸も確認したかったが
    これは失敗したかな

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:43:34

    メカ丸は三輪が一回だけ間違ってあげた写真見てたから三輪のことわかったのかな?

  • 19125/04/13(日) 21:48:19

    しかしふと気付く。

    お互いに相手の姿について待ち合わせのために共有はしていなかった。

    だからこそ三輪はメカ丸の外見や服装を知らずに困っていたのだが、メカ丸は三輪へと声を掛けてきたように思える。

    誰かが反応すると思って名前を呼んだのではなく、彼女が三輪だと分かった上での呼びかけだろう。


    「あの、メカ丸?その……どうして私が三輪だって分かったんですか?」


    そう問えば見て分かるほどに動揺したらしいメカ丸が「ち、違う!」と否定してくる。

    何が違うのか分からずに三輪が不思議に思えば、「前に間違えてあげてた写真があっただろう」と言われ納得する。


    「そう言えばメカ丸には私の写真見られてたっけ。あはは……」


    疑ったわけではないが、疑問が解決してスッキリする。

    少し気恥ずかしさもあり、ふと思いついたことを三輪は口にした。


    「そう言えばこの遊園地って周りを山に囲まれてて、ちょっと不思議な場所にありますよね」


    <知識1/2>

    三輪(50/2,25) dice1d100=78 (78)

    与 (??) dice1d100=49 (49)

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:49:53

    メカ丸成功かな?

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:51:31

    和やかでかわい…山の中の遊園地なんだここ

  • 22二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:57:39

    今気付いたわーい三輪ちゃんとメカ丸の話だ!
    既に甘酸っぱい…あわあわ三輪ちゃんだ…

  • 23125/04/13(日) 21:58:59

    「そう、だな。辺鄙な場所にあるとは思ったが」
    「久し振りに電車で一人、こんな長い時間乗った気がします。メカ丸も……って、こういうのってあんまり聞かない方が良いんだっけ」
    「気にするな。俺も似たようなものだ」

    そう言われ、三輪は胸を撫で下ろす。
    こうして直接会うのは初めてだが、メッセージを交わしていた時のことを思い出せば他人という感じがあまりしなくて気が抜けてしまうのだ。

    「じゃあ行きますよメカ丸!今日一日目一杯遊びましょう!」

    そう三輪が口にすればメカ丸は「あぁ」と口元を和らげる。
    それを見て、もしかしてメカ丸も緊張していたのかな?と三輪は気付きそんなところも同じなのかと安堵する。

    「今のうちに渡しておきますね、これチケットです!」

    しかし渡してみれば、メカ丸は「チケット……」と三輪が差し出したものを凝視する。
    それを見て三輪は自分の失態に気付いた。
    そう言えば誘う理由を説明していなかった気がする。

    「あ、あの実はですね!チケットを知り合いから貰って、それでメカ丸を誘ったんですけど……受け取って貰えませんか?」

    若干複雑そうな顔をしたのは一瞬、「感謝する」と口にしてチケットを受け取る。

    「……その代わりと言ってはなんだが、その……遊園地を出た後に食事にでも行かないか」
    「……へ?」
    「このまま貰いっぱなしでは気が引ける」
    「そう、ですか?」
    「勿論、君次第だが」
    「い、行きます!行きたいです!」

    そう言えばメカ丸は安堵したように「そうか」と笑う。三輪もそれを見て思わず笑い、そんな感じで遊園地に入場するまでの時間はあっという間に過ぎていった。

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:04:02

    もしかしたらメカ丸チケット代出してくれる気だったりした?ご飯も行こうね

  • 25125/04/13(日) 22:07:47

    そして遊園地の入場ゲートを潜り、その際に貰ったパンフレットを見てみれば19時ごろに花火が上がる旨が記載されていた。

    だがメカ丸の「遅い時間まで遊んでいると親御さんも心配するだろう」という言葉もあり、17時ぐらいには遊園地を出る予定だ。

    だが今は昼前、目いっぱい遊ぶ時間は十二分にあるだろう。


    「ジェットコースターにお化け屋敷、バイキングってあの船が揺れるヤツですよね?」


    家族旅行で遊園地に来たことはあっても、どうしても弟たちの面倒を見るというポジションになりがちだ。

    となればこうして思いっきり自分が遊びたいように遊べる時間というものは彼女にとっても珍しいもの。


    「メカ丸は何に乗りたいですか?」

    「俺よりも三輪はどれが良い。三輪が貰ったチケットだろう」

    「じゃあまずは私が決めますから、次はメカ丸が決めてくださいよ!」


    どちらにせよ、三輪自身もワクワクしているのだ。

    友人と一緒に遊園地に来たのはいつぶりだろう。

    少なくともこの遊園地に来たのは初めてだった。


    「えぇと……」


    ≪アトラクション≫

    1.ジェットコースター

    2.お化け屋敷

    3.バイキング

    4.コーヒーカップ

    5.メリーゴーランド

    6.観覧車

    dice1d6=4 (4)

  • 26二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:09:37

    ついつい猫街の地獄のコーヒーカップ思い出したが
    この2人なら大丈夫だろう

  • 27二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:10:10

    メカ丸三輪ちゃんのSNSよく見てそうだから家庭環境とかもチラッと知ってたりすんのかな
    コーヒーカップいいじゃん元気なうちにどんどん回せ

  • 28二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:11:22

    甘酸っぱいね~

  • 29125/04/13(日) 22:15:41

    「コーヒーカップにしましょう!」


    ジェットコースターやバイキングよりは勢いが(おそらく)なく、待ち時間も短い。

    最初に挑戦するには丁度良いんじゃないかと、入り口の近くにあるコーヒーカップへとまずは向かう。


    近付いてみればポップで可愛らしい柄のコーヒーカップ達に乗ってぐるぐると動き回っているのが見える。

    コーヒーカップの中央にはハンドルがついており、回転を楽しめるようになっているらしい。


    そして列に並べばあっという間に自分たちの番が来て、淡いブルーのコーヒーカップに二人向き合って座る。

    同じハンドルに手をかければ、思ったよりも狭いかもしれないなんてことが頭に一瞬過ぎる。

    そして少しすれば、軽快な音楽に合わせてカップが動き出した。

    緩やかな動きからだんだんと速度が上がっていく。


    「メカ丸ってこういうの大丈夫なタイプですか?車酔いとかそういうのは」

    「おそらく大丈夫だとは思うが……、気にせずに回していい」

    「駄目そうだったら駄目って言ってくださいね?」


    そう言いつつも三輪は中央の反動に手をかけ、ぐいとそれを回す。

    徐々に勢いづくコーヒーカップに合わせて視界もぐるりと回っていく。


    <STR×5>

    三輪(12*5,60) dice1d100=2 (2)

    与(??) dice1d100=86 (86)

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:17:06

    元バスケ部のパワーが出てしまったな!かわいいね
    メカ丸大丈夫そ?

  • 31二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:19:10

    三輪ちゃんがはしゃいでそうで俺(コーヒーカップ)も嬉しいよ

  • 32二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:19:36

    >>31

    そこ代われ

  • 33125/04/13(日) 22:21:08

    三輪はガッチリと中央のハンドルを掴み、ぐいぐいと回していく。

    そして相当勢いよく回り始めてからも上手く手をかけて更に更にと速度を上げる。


    「す、すごい!こんなに早くなるんだ!」

    「……三輪」

    「でもまだ早くなるかも、もう少し……!!」

    「…………三輪」

    「せっかくなら一番を目指すぞ!な~んて」

    「……………………」


    ぐるんぐるんと勢いよく回るカップ。

    隣のカップには恋人たちが乗っていたようだが、隣で尋常ではない速度で回るカップを見て二度見している。


    <CON×3>クリティカル報酬……?(本来はCON×5)

    三輪(13*3,39) dice1d100=14 (14)

    与(⁇) dice1d100=58 (58)

  • 34二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:22:26

    三輪ちゃん変なところで力の加減ミスるの三輪ちゃんって感じだし結局耐えられてるの三輪ちゃんって感じでオモロ…
    メカ丸気分悪くなってない?大丈夫?

  • 35二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:27:28

    本来はCON×5のところが3になったんだ
    まさかほのぼのラフハプニングチャンスだったのか?

  • 36125/04/13(日) 22:27:44

    そしてやがて終わりへと向かえば、ハンドルが思うように回らなくなってくる。

    笑顔をペカペカと光らせた三輪はご満悦……だったのだがふと目の前を見ればメカ丸の様子がおかしい、ような。


    「メカ丸?」

    「……すまない、少し休んでもいいか」

    「メカ丸!?」


    コーヒーカップを先に降りた三輪はすたすたと歩けていたが、メカ丸はカップの縁に手を着いて降りてからも足元がどうにもふらつく。

    一目見て完全に酔っているな、と分かる足取りだ。


    「飲み物でも買って来ましょうか!?」

    「五分だけ時間があればどうにか出来る」

    「本当ですか?遠慮なく何かあったら言ってくださいね?」


    ぐでっと項垂れるメカ丸は返事をする元気も無くなったのか、ベンチに座って項垂れている。

    三輪は非常に申し訳ないと思いながらも、それはそうとコーヒーカップは楽しかったなぁとも考えていた。

    風で煽られた髪を整え、そしてメカ丸の隣に座る。


    「本当に大丈夫ですか?」

    「……大丈夫だ」


    蚊の鳴くような声だったが返事があり、三輪は胸を撫で下ろした。


    <目星>

    三輪(50) dice1d100=10 (10)

  • 37二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:30:07

    三輪ちゃんが健康的女子すぎる
    落ち込むなよメカ丸!遊園地デート(?)は始まったばかりだ!

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:30:19

    メカ丸はもっと人を頼っていいんだぞ
    そしてラブコメ展開なれ

  • 39二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:31:56

    女の子がとても楽しんでいるという点でここまではめちゃくちゃ順調だ誇るんだ

  • 40125/04/13(日) 22:33:20

    そして項垂れているメカ丸を見て気付くことがあった。

    晒された首元、そこには痣のようなものがある。

    ふと思い出すのは昨日西宮から送られてきた都市伝説「呪いのキスマーク」だ。


    「……三輪?」

    「へ!?」


    気付けばメカ丸はだいぶ回復したのか、三輪が黙っていたことに気付いて声を掛けてくる。


    「……つまらなかったか?」


    おそらくは初っ端のコーヒーカップで酔ってしまった自分を不甲斐無く感じているのだろう、ことは分かる。

    どうしようかと悩みつつ、三輪は――――


    ≪三輪の行動≫

    1.アトラクション続行

    2.気分転換にゲームセンター

    3.「呪いのキスマーク」のことを思い出していたと正直に話す

    4.痣のようなものに咄嗟に触れ、「これが気になって!」と告げる

    dice1d4=2 (2)

  • 41二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:34:39

    気分転換のゲームセンターいいぞ
    なんか思い出に残るもの撮るか撮ろう
    青春!

  • 42二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:35:48

    いじらしい反応やねメカ丸…
    ここで気分転換選ぶ三輪ちゃんお姉ちゃんっぽい

  • 43二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:36:14

    心配だな…

  • 44二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:37:33

    しかし呪いのキスマークあるの大丈夫かな

  • 45125/04/13(日) 22:40:29

    いきなり自分の首にある痣を見て都市伝説を思い出していた、と言うのはどうなんだろう……と思った三輪は話を逸らすことにした。

    そして視界に入った案内板を指差す。


    「今度は乗り物じゃなくて、あっちのゲームセンターに行ってみるのも良いかもなと!」


    あわあわしながらも三輪がそう言えば、メカ丸は「三輪はそれで良いのか?」と尋ねてくる。


    「あんまりこういうの得意じゃない……ってよりもやったことないんですけど、メカ丸はどうですか?」

    「少しはやる、程度だ」

    「じゃあどっちが先に取れるか勝負です!」


    どうにか誤魔化しつつ、そのままゲームセンターへと向かえばUFO キャッチャーや一昔前のメダルゲーム、バスケットボールのゲーム、遊園地オリジナルのダサいプリクラ機がある。

    プリクラも一昔前のもので、鋏で切って分けるものではなく、ぺりっとはがせるシールタイプのもののようだ。


    「こんなに種類があると迷っちゃうなぁ」


    UFOキャッチャーに目を向けると、そこにはカラフルな山があった。

    そしてその中の一つに目が留まる。

    とあるアニメのマスコットキャラ。弟が見ているアニメだからつい自分も見てしまうことがあり、それで結構可愛いなと思っていたもの。


    「私、これにします!」


    正直、UFOキャッチャーを何度も挑戦するのは懐に宜しくはない。

    出来ればこれを一発で……!と、考えながら三輪は百円玉を投入した。


    <DEX*5>

    三輪(14*5,70) dice1d100=58 (58)

  • 46二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:43:22

    おおっ三輪ちゃん凄いな取れてそうかな

  • 47125/04/13(日) 22:43:31

    「まずは横……じゃなくて縦!?えっと、ここ!」


    勢いづいて揺れるキャッチャーが奥へと動き、次は横移動。

    真剣な顔をしてぬいぐるみたちを見つめる三輪が指を離したのは、丁度目当てのぬいぐるみの真上だ。

    無事にそのぬいぐるみを掴み、上がっていく。

    ゆらゆらと揺れるその爪から零れ落ちなければ無事に獲得出来るだろう。


    「お願い……!」


    ボタンから手を放して三輪は祈り――――


    <幸運>

    三輪(70) dice1d100=33 (33)

  • 48二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:44:21

    三輪ちゃん運もいい!良かったね

  • 49二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:44:47

    取れてそう!真剣にUFOキャッチャーやる三輪はきっと可愛い

  • 50125/04/13(日) 22:51:39

    そして取り出し口の上でぼとりと落ち、ころころと手前まで転がって来る。

    一瞬ぽかんと口を開けた後、自分が成功したことに気付き三輪の胸中は喜びに染まる。


    「やッ、た~~!!」


    咄嗟に隣に居たメカ丸に「いえーい!」とハイタッチの構えになれば、目を見開いたメカ丸も手を上げ、小さな声で「いえ……い」と返してくれる。

    パチンと手が触れあった後、ぬいぐるみを取り出せば持ち運ぶのに困らない程度の大きさだから今取っても困らないだろう。


    「メカ丸はどれにします?」

    「いや、俺は……」

    「もしかしてあんまり欲しいのがなかったんですか?」


    自分だけ盛り上がってしまったかな、と三輪が少し不安になれば辺りを見回したメカ丸は一つの台に向かっていく。

    それは今丁度三輪が挑戦していたキャラクターの、更に一回り大きいもの。

    一回五百円の大物だ。


    「こういう時に得意だと言えたら良いんだろうが、生憎そこまで得意と言える程のものじゃなくてな」

    「失敗しても笑いませんから、大丈夫ですよ!」

    「そうしてくれると助かる」


    言葉とは裏腹にメカ丸の様子は慣れているようにも見える。

    固唾を飲んで三輪は見守り――――。


    <DEX*5>

    与(??) dice1d100=24 (24)


    <幸運>

    与(??) dice1d100=64 (64)

  • 51二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:53:12

    メカ丸の運なんか低そうだからどうだ…?

  • 52二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:53:27

    幸運ワンチャン失敗しただろ

  • 53二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:54:07

    メカ丸は運が悪いという風潮

  • 54125/04/13(日) 22:57:00

    迷いのない手つきメカ丸がボタンを押せば、ウィーンと動いたキャッチャーはぬいぐるみの真上から少し外れた位置で止まる。

    しかし上手くそのまま爪が引っかかり、大きなぬいぐるみが宙に浮く――――も。


    「あぁ……」


    ころん、と。その場に逆戻り。


    「惜しかったですね」


    もう少しで取れただろうに、運が悪かったか。


    ちらと三輪がメカ丸を見れば、本人もどこか不服そうだ。


    ≪どうする?≫

    1.UFOキャッチャー再チャレンジ

    2.記念にプリクラ取りましょうメカ丸!!と気を逸らす

    3.アトラクションに乗りたくなってきたなぁ……?と誘う

    4.メカ丸の仇は私が取ります!と三輪がチャレンジ

    dice1d4=3 (3)

  • 55二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:59:20

    やはり運悪めだったか…
    ここで再チャレンジじゃなくて他に気をそらす形にするのも貧乏系お姉ちゃんとしては手慣れてるように感じてしまう

  • 56二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:59:39

    イメージでしかないけどメカ丸はアームの扱いとか上手そうだし運は良くなさそうだ
    でもハイタッチかわいかったよ…

  • 57125/04/13(日) 23:02:50

    「ゆ、遊園地に来たならやっぱりゲームセンターじゃなくてアトラクションでしょうかね、ね!メカ丸!!」


    三輪がそう言えばメカ丸は「そうだな」と言ってくれたものの、なんとなく据わりが悪そうというか、元気そうな感じには見えない。

    自分がゲームセンターに誘ったからだ……!と思いつつも、現状をどうにかするためにはとりあえずここから離れようとメカ丸の背をぐいぐいと押しながらゲームセンターを出ていく。

    やたらメカ丸が焦っていたような気もするが、本気で拒むなら動かせないだろう、多分。


    「何にしますか?さっきは私が決めたので、今度はメカ丸が乗りたいのに乗りましょう!」


    どうに園内の案内板まで戻ってきた二人だが、メカ丸は看板を前にだいぶ困っているようにも見えた。


    「何でもいいですよ!」


    にこにこと笑う三輪を見て、メカ丸は案内板の一つを指差し――――


    ≪アトラクション≫

    1.ジェットコースター

    2.お化け屋敷

    3.バイキング

    4.メリーゴーランド

    5.観覧車

    dice1d5=3 (3)

  • 58二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:04:38

    バイキング?ってなんだっけ…と思ったけどなんかぐるっと回る奴か
    こ…コーヒーカップの逆襲しようとしてる?むしろメカ丸大丈夫?

  • 59二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:06:52

    三輪ちゃん何の気なしにすぐボディタッチする
    あの船がぐわんぐわんするやつ楽しいよね

  • 60二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:06:56

    ラキスケ起きろ

  • 61125/04/13(日) 23:08:17

    「バイキングは……あっちの方ですね!」


    おそらくはジェットコースターよりはマシだろう、とメカ丸が思ったかどうかは定かではない。


    バイキングとは大型船に数十名で乗り込み、その船が前後に大きくブランコのように揺れるアトラクションだ。

    見た目はあまり怖くなさそうだが、アトラクションを楽しむ人々の楽しげな悲鳴が聞こえて来る。


    「コーヒーカップは回転って感じですけど、これは回らない……よね?」

    「このタイプは回らないんじゃないか」

    「ならきっとメカ丸も大丈夫ですよ!」


    自分が酔うことは少しも考えてないらしい、がメカ丸には既に前科があるので仕方がない。


    いざ乗り込んでみれば、想像以上の高さに腹の奥がむずむずとするような感覚に襲われた。

    動き出した大型船は、ゆっくり、ゆっくりと、その大きな機体を前後に揺らす。

    やがて風を切る音が大きくなり、このまま一回転してしまうんじゃないか、というほど大きく揺れていた。


    「ほ、本当にこれ大丈夫なんですよね!?私たち落ちないんですよね!?」

    「三輪、落ち着け。落ちたら事故だ」


    <CON×5>

    三輪(13*5,65) dice1d100=58 (58)

    与(??) dice1d100=42 (42)

  • 62二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:09:35

    バイキングは回らないか!めっちゃ揺れるやつか
    三輪ちゃんビビるが全然大丈夫だな
    メカ丸は…大丈夫かな?

  • 63二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:16:36

    三輪ちゃんからたまに丁寧語が外れる瞬間大好き
    時々こういう感じだよねかわよ

  • 64125/04/13(日) 23:17:37

    大きな前後の動きはなかなかスリルがあった。

    だがそれも慣れてしまえば、丁度良く心地いい。

    周りと同じタイミングで三輪がキャー!と叫べば、隣をちらと見たメカ丸が秘かに笑う。

    その数瞬後、今度は三輪がメカ丸を見る。


    「楽しいですね、メカ丸!」


    輝かんばかりの笑みを受け、メカ丸も「そうだな」と肯定を返した。


    先程とは違い、二人共酔わずに済んだようで確かな足取りでアトラクションから下りる。

    三輪もメカ丸を気にしていたようだが、顔色も足取りも悪くないのを見て安心したようだった。


    「メカ丸がバイキングも駄目だったらどうしようかなって心配してたんですけど、良かったです。じゃあ次はどうしましょうか?」


    今度は二人でパンフレットを覗き込む。


    「お昼ごろになるとフードコートが込むみたいだから、先に行くか後に行くかになるかなぁ。メカ丸はお腹空いてます?」

    「まだ大丈夫だ」

    「私も朝一応軽く食べて来たから、今すぐご飯じゃなくても良いんですけど。うーん」


    ≪どうする?≫

    1.アトラクション続行(1.ジェットコースター 2.お化け屋敷 3.メリーゴーランド 4.観覧車 dice1d4=4 (4) )

    2.ちょっと早めにお昼ご飯

    3.お土産コーナーを覗きに行こう

    dice1d3=1 (1)

  • 65二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:20:51

    良かった!三輪ちゃんに不甲斐ない姿見せ続けられないよな!
    メカ丸も輝いてる三輪ちゃんの笑顔見れてよかったな…
    そして観覧車か?半ばの観覧車も悪くないな

  • 66二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:21:26

    楽しい時に楽しいー!って顔して楽しいね!って言ってくる子はめちゃくちゃ微笑ましいんだ
    もう観覧車乗っちゃう?景色が良さそうだね

  • 67125/04/13(日) 23:26:04

    「あ、なら観覧車に乗りませんか?あれならゆっくり出来ると思いますし」

    そう言って三輪が指差したのはこの遊園地内のどこからでも見えるだろう大きな観覧者だ。
    家族連れやカップル達で賑わっている。

    「私結構高いところは好きなんですよね。他のアトラクションだとゆっくり風景見るって感じじゃないけど、観覧車なら周りもよく見えると思うし……って、そう言えばメカ丸は高いところ大丈夫ですか?」
    「俺は大丈夫、だが」
    「なら決定!」

    少し並んだ後、二人の番がくる。
    常に動き続けている観覧車に気をつけて乗り込んだ。
    スタッフに扉を閉められ、中で二人きりになる。
    観覧車はのんびりと頂上に向けて上がってゆき、地上にある全てのものがだんだん小さくなっていった。

    「そう言えば、今日は写真を撮らないのか」

    二人の出会いのきっかけは写真だが、今日の三輪は一度も写真を撮ろうとしていない。
    それこそプリクラだって同じこと。

    「写真を撮ろう!って思わないくらい夢中になってたってことかもしれないです。私が写真を撮る時って、大体下を向きそうになった時だから」

    ぽつんと、そんな呟きが落ちる。そんな三輪にメカ丸が声を掛けようとしたその時、「あ!」と三輪が勢いよく立ち上がって観覧車のカゴが揺れる。

    「今!今撮りたいです!メカ丸と一緒に!」

    そう言った三輪は向かい合って座っていた状況から、メカ丸の隣に並んで座ってから、「ピースですよピース!」と楽し気にインカメを自分たちの方へ向ける。

  • 68二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:30:40

    キャラシにあったな…
    くっメカ丸羨ましいな
    下を向く以外で撮りたくなった三輪ちゃんの写真だぞメカ丸

  • 69二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:32:13

    下向きそうになった時にスマホごと顔あげる三輪ちゃんはえらいね
    それはそれとしてこんなんされたら大抵の男子は俺に気が…?ってならない?大丈夫そう?

  • 70125/04/13(日) 23:33:21

    そしてそのまま「はい、チーズ!」と写真を撮り、若干と言うよりはだいぶ驚いたせいでピースすら出来ずに三輪を見たままのメカ丸の横顔と三輪のピカピカの笑顔が映った一枚が出来上がる。

    それを確認した三輪は「も、もう一枚撮りましょう!」とメカ丸を促した後、「もしかして写真嫌いだった?」と尋ねた。


    「突然で驚いただけだ」

    「なら良かった。もう一回、ちゃんとカメラ見てくださいね」

    「あ、あぁ……」


    若干挙動不審になっているメカ丸と一緒に、今度こそ二人の視線がカメラへと向けられる。

    そうすれば立派なツーショットだ。


    「あとでメカ丸にも送りますね」


    と、そうこうしていれば観覧車はあっという間に頂点へと辿り着く。

    遊園地の全貌が見渡せ、中々に景色がいい。

    上から見てみれば、周りが山であることも相まって、小ぢんまりとして見えた。


    「高いなぁ。さっき乗ったバイキングも小さく見える」

    「一番目立つのは……やはりジェットコースターか」

    「あとで乗って見ます?」

    「絶叫系は大丈夫なのか」

    「ほどほどなら大丈夫です」

    「……ここのジェットコースターは確か日本一だった気がするが」

    「そう、なんですか?大丈夫……ううん、大丈夫です!多分!きっと!!」


    <目星>

    三輪(50) dice1d100=81 (81)

  • 71二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:36:22

    あー可愛い…ほのぼのした思い出だけで終われればいいのに…
    アトラクションには強いけど目星は振るわないな三輪ちゃん

  • 72二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:36:58

    こんな事して…こんなのメカ丸じゃなくても惚れちゃうな
    メカ丸も嬉しいんじゃないかな…
    そしてここで目星失敗するのか三輪ちゃん
    何だったんだろう恋愛的な奴?それとも都市伝説側の奴?

  • 73125/04/13(日) 23:40:27

    この頂上から花火を見ることができたら最高だろうなと、は空を見上げながらそう思う。

    もしそんな光景が見られても、自分は写真を撮らないんだろうなとも思えた。

    天気はとても良く、絵に描いたような晴れ空が広がっていた。


    「また今度来ることがあったら、花火も見たいなぁ」

    「見られる機会もあるんじゃないか」

    「そうかな?そっかぁ……もしまた私が遊びに誘ったらメカ丸は付き合ってくれますか?」


    そう三輪が問えばメカ丸は驚いたように目を丸くさせた。そして瞬きを二度ほど。


    「俺で、良いなら……」


    そして二人は行くとしたらどこかなどを話しながら地上へと向かう観覧車を楽しみ、そして一周を終える。


    ≪どうする?≫

    1.アトラクション続行(1.ジェットコースター 2.お化け屋敷 3.メリーゴーランド dice1d3=2 (2) )

    2.ちょっと早めにお昼ご飯

    3.お土産コーナーを覗きに行こう

    4.???

    dice1d4=4 (4)

  • 74二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:42:09

    ニヤニヤするな…花火見に行ってくれ2人とも
    おっ?2人にハプニングが!?

  • 75125/04/13(日) 23:44:44

    これからどうしようかと、二人が観覧車を降りてから離しているその時だった。


    突如、隣を歩いていたメカ丸が足を止める。

    それに気付き立ち止まって振り返れば、メカ丸の腕を誰かが掴んでいた。


    「おい、お前こんなところで何をしている。こっちへこい」


    男はそう言ってメカ丸の腕を引き、人気の少ないスペースへと歩いていく。


    「あ、あの!すみません!」


    三輪がそう声を掛ければ、不機嫌そうな顔をした男が三輪を見た。


    「すまないが席を外してくれないか。話はすぐに終わる」


    あまりいい雰囲気ではなく、三輪は困ったようにメカ丸を見れば「少し待っていてくれないか」と同じようなことを言われてしまう。

    そうなれば三輪も「分かり、ました……」という他なく、二人が少し離れた位置まで歩いていくのを見送ることしか出来ない。


    <聞き耳>

    三輪(50) dice1d100=85 (85)

  • 76二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:47:06

    えっ…本当にメカ丸どうしたんだ
    何かに巻き込まれてる…?
    三輪ちゃんも聞こえないか…

  • 77125/04/13(日) 23:47:55

    少し離れているからか、話の内容は殆ど聞こえない。

    だが二人の会話が楽しげには到底思えなかった。


    途切れ途切れに聞こえる、男の「紛らわしい行動はするな」だとか、「約束」だとか。

    メカ丸は男の言葉に対してぽつぽつと何かを言い返しているようだったが、その表情もどこか頑ななもの。


    <聞き耳>

    三輪(50) dice1d100=11 (11)

  • 78二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:48:34

    >もしそんな光景が見られても、自分は写真を撮らないんだろうなとも思えた。

    ここ好き

    えっなんか急に物々しい雰囲気なんだけどこの無粋な人は誰…?二度目の聞き耳は成功だ

  • 79二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:51:06

    2度目は聞こえた!
    なんだろうどうしたんだメカ丸…最後の自由みたいな感じだったのか…

  • 80125/04/13(日) 23:51:11

    だが男の、吐き捨てるような一言だけはハッキリと聞こえた。


    「偽物は偽物らしく大人しくしていろ」


    「……え」


    思わず零れた声に気付き、口を押えて視線を逸らす。

    偽物とはいったいどういう意味なんだろうか。


    三輪が動揺している内に、メカ丸が男と別れ近付いて来る。


    「待たせたな……三輪?」

    「あ、あの。さっきの人ってメカ丸の知り合い、なんですか?」

    「……まあ、そのようなものだ」


    <心理学+30>

    三輪(40+30,70) dice1d100=89 (89)

  • 81二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:52:17

    偽物…?えっ2人のメカ丸がいるのか?
    そして補正付きでも心理学は成功できなかった三輪ちゃん…
    なんかちょっとそれっぽくて切ない…

  • 82二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:56:52

    三輪ちゃん側はメカ丸の顔を知らないから別人がメカ丸の中身のふりしようと思えばできるんだろうけど…
    男はずっと着いてくるわけじゃないんだ良かったなんか釘さしただけ?

  • 83125/04/13(日) 23:58:00

    三輪はメカ丸のことをよく知っているわけではない。

    だからこそ目の前のメカ丸が嘘を吐いているかどうかも、はっきりとは分からない。

    でも胸騒ぎがする。

    このままではいけないような気がする。

    それはただの勘としか言えないものだったが、彼女は勇気が欲しいとでも言うかのように自分の手をぎゅっと握り締めた。


    「気が削がれたが、ジェットコースターか、もしくは食事でもするか?」

    「メカ丸!」

    「……どうした、三輪」


    じっとメカ丸が三輪を見る。

    自分を見たメカ丸が何を考えているか、三輪にはやはり分からない。


    「……メカ丸」


    もう一度名を呼べば、尚更メカ丸の表情に怪訝な色が浮かぶ。

    それでも息を吸って、三輪は――――


    ≪どうする?≫

    1.「さっきの人との会話がちょっと聞こえちゃったんですけど、……メカ丸が偽物ってどういうことですか」

    2.「メカ丸は……本当に私が知ってるメカ丸なんですよね?」

    3.「…………ジェットコースター、乗りましょう、か」

    4.言葉が出ない

    dice1d4=1 (1)

  • 84二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 23:59:59

    きっとこの感じこのまま無視して楽しんで別れたら最悪な結果になるんだろうな…
    そして勇気を出して直球で聞く三輪ちゃん
    勢いがいいな!

  • 85二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:00:45

    痣の時も思ったけど切り込んでほしい気持ちとこのまま楽しい雰囲気でいてほしい気持ちがあり情緒が揺れる…!

  • 86125/04/14(月) 00:17:51

    その言葉を聞いたメカ丸は目を見開いてから、先程の会話が聞こえていたことを悟ったのだろう。


    「俺が偽物?」


    若干自嘲の混じる声。視線を地面に落としたメカ丸はそのまま言葉を続ける。


    「あれは冗談……いや、嫌味だ。だから三輪が頭を悩ませるようなことじゃない。不安なら過去に話したことを漏れなく覚えていることを証明するために、幾つか質問してくれても構わないが」

    「え……?じゃ、じゃあ……私の中学時代の部活、とか」

    「女子バス。レギュラーになるくらいに上手かったが、高校に入ってバイトするために帰宅部になった。……違うか?」

    「ううん、違わない、けど」


    こうも自信満々に言われてしまえば、本当に偽物じゃないのかもしれないとも思ってしまう。


    <アイデア>

    三輪(65) dice1d100=15 (15)

  • 87125/04/14(月) 00:21:14

    そこでふと思い出した、もう一つの気がかり。


    「メカ丸の首元に痣があるんだけど、気付いてる?」

    「蚊にでも食われたら、ぶつけたんじゃないか?」

    「都市伝説でね、首元の痣は『呪いのキスマーク』って呼ばれてて、突然死した人の共通点なんだって」


    そう告げればメカ丸の瞳が微かに揺れた、気がした。

    だがそれが都市伝説に驚いてのことなのか、三輪がそれを知っていたからなのかは分からない。


    <心理学>

    三輪(40) dice1d100=1 (1)

  • 88二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:21:49

    冗談とか嫌味で偽物言われるのもそれはそれでどんな環境なんだ…?
    アイデア成功…何を聞くのかな?もっとプライベートな事?

  • 89二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:22:31

    三輪ちゃんここで1クリ!?
    やるときはやる三輪ちゃん!

  • 90二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:25:09

    何となくメカ丸が確信に迫ってほしくなさそうなところで1Cなのめちゃくちゃ味わい深い

  • 91125/04/14(月) 00:28:51

    そのままメカ丸のことを見つめる。
    責めるためではなく、本当の事を知るために。

    ――――だからこそ気付いた。
    メカ丸はこのことに三輪が首を突っ込むことを良く思っていない。
    それがメカ丸自身のためというよりも、どこか三輪にこれ以上知って欲しくはないと思っているような。
    そして、どうしてかピンと来た。

    「あの人、私のことも知ってるんですか」

    その問いがメカ丸にとって致命的だった。

    「なッ」

    焦ったように目を見開き、そしてそう反応してしまったことに気付き、それに気付かれたことにも気付き。

    「知ってるんですね」

    三輪がそう確信を得るには十分だった。

    「もしかして脅されてるんですか?私に知られたら、私に何かするって」

    そう更に問い詰めればメカ丸は周囲に視線を走らせ、そして小さな声で「分かった」と口にする。

    「……俺の抱える事情を教えよう。その代わり、聞いたことは全て忘れてなかったことにしてくれ」
    「それは……内容によります」
    「頼む、三輪」

    懇願するようにメカ丸がそう言ったものの、三輪はそれに是と返さなかった。

  • 92二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:32:38

    なるほど三輪ちゃんの存在が知られてるからこそメカ丸は知って欲しくなかったのか…
    そしてそんなタイミングで1クリする三輪ちゃん
    なんというかこの葛藤…辛いな

  • 93二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:34:37

    メカ丸が隠そうとしてたってことは何事もなければ三輪ちゃんは無事に遊園地から帰れる予定なんかな
    まだお昼ご飯も食べてないのに込み入った話になってしまったぞ

  • 94125/04/14(月) 00:39:59

    「場所を変えよう。ここじゃ、マズい」

    メカ丸がそう主張したことにより、二人は誰の邪魔も入らない場所。つまりはもう一度観覧車に乗り込むこととなった。
    先程とは打って変わって暗い顔のまま乗り込み、扉が閉まったのを確認してからぽつりとメカ丸が呟く。

    「これを話せば聞いたものの身が危ないと、ただではすまさないと言われていたのは本当だ」
    「じゃあ……!」
    「だが、これを隠していたのは俺の意思だ。――――知られたくはなかったんだ」

    メカ丸はそう言って「俺は偽物じゃない」と呟く。だがその言葉はそれで終わりではなかった。

    「俺は、クローンなんだ」
    「クローン……?」
    「これもあの男に伝えられたことだが、だからこそ俺を偽物と言ったんだろうな。だが体だけじゃなく、記憶も引き継いでいる。それに――――俺はこうして君と青空の下で立っていられる」

    クローン。
    正直あまりにも予想外の言葉に三輪は呆けた。

    「待ってください。そんな、クローンって……え?」
    「信じられないならそれで良い。変な話を聞いたと、そこで終わるのなら俺にとっても都合が良い」

    誤魔化していると思いたいのに、それを本気で言っているのだということも分かってしまう。
    それにメカ丸がこういった冗談は言わないだろう、とは確信が持てた。

  • 95二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:43:05

    嫌味じゃなく言われるのって誰かの代わりに養子になったかクローンかくらいだよなと思ってたら本当にクローンなんだ…
    本物のメカ丸は死んじゃったのかな

  • 96二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:44:47

    クローンときたか
    えっじゃあ体も記憶もコピー元のオリジナルメカ丸が別にいるってこと…?なんか雰囲気的にメカ丸はロスト前提かと思ってたけどなんやかんやすれば二人でここから帰れたりするのか?

  • 97125/04/14(月) 00:48:46

    「クローンって……いつからなんですか?」
    「……昨日だ」
    「昨日!?最近じゃないですか」

    自分が知っているメカ丸がそもそもクローンだったならまた話は違ってくるのかもしれないが、昨日。

    「じゃあ、メカ丸の……その、本体?は今どこで何をしているんですか」

    クローンを作るなら元になるものが必要だ。
    その本体、三輪の知るメカ丸は今どこで何をしているのだろうか。
    だがメカ丸が気になったのはそこではなかったらしい。

    「信じるのか?こんな荒唐無稽な話を」
    「メカ丸が本当の事だって言うなら、信じますよ。本当は全部嘘でドッキリで、の方が良いですけどね」

    そう言えばメカ丸は溜息のような吐息を吐いた。

    「……俺が作られた理由が、そこにある。――――本物の俺は男が行うよく分からない儀式に使うらしい」
    「使う?って」
    「生贄にするらしい」
    「生贄!?そんな、大変じゃないですか!」
    「何故?」

    しかしメカ丸はまっすぐと三輪を見返した。

    「俺がここに居るから大丈夫だ。記憶も変わらずにある。実際、今日俺がクローンだったことを三輪は気付かなかっただろう。それに他の誰にも気付かれることはない」

  • 98二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:52:12

    本物生贄!?ヤバすぎる…
    三輪ちゃんはそれでも止めたがるような気がするな
    普通だからこそクローンも本物も別のお友達って言いそうだけどな…

  • 99二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:53:00

    ある意味生まれたてホヤホヤだった…
    本物メカ丸が大変なことになってるけどそこはクローンじゃなくて本物の人間を使うことに意味がある…のか?昨日まで三輪ちゃんとやり取りしてたメカ丸にも助かってほしいよ

  • 100125/04/14(月) 00:58:33

    「……さっきは誤魔化したが、実は食事の予約をしてあったんだ。今日、誘ってくれた礼にと。本当はチケットも俺が払おうと思っていたんだが」
    「ちょ、ちょっと待ってくださいよメカ丸」
    「何も聞かなかったことにして、ここから立ち去れば良い。それで何もかもが元通りだ」
    「元通りなんてそんな、だって生贄ですよ!?」

    よく分からない、というよりも理解しがたい情報の連続に三輪は目を白黒とさせながら、それでもクローンかどうかは置いといてメカ丸が”生贄”になるという所は一番聞き逃せない。

    「メカ丸が偽物じゃないってことは分かりました。クローンで記憶もあって、メカ丸はメカ丸ってことですよね」

    難しく考えないように、一つ一つを飲み込んでいく。

    「でもこれから生贄にされるメカ丸もメカ丸なら、私はそんなのおかしいと思います」

    しかしそう言えばメカ丸の表情が硬くなる。

    「アイツが生きている意味などない」
    「どうしてそんなこと言うんですか!」

    がたん、と。観覧車が揺れる。

    「――――青空の下、こうして共に歩けないアイツの生に意味なんてあるものか」

  • 101二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:00:49

    ああ…元と同じ感じなのかメカ丸…

  • 102二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:02:20

    食事の予約してくれたのもチケット代払おうと決めてたのもこのメカ丸なんだよね…でも肉体の連続性がないだけで本物メカ丸もそうしたよなきっと
    本物メカ丸はその…後天的に体が不自由になってしまった感じ…?

  • 103125/04/14(月) 01:07:55

    一瞬、全く意味が分からなかった。
    そしてそれはメカ丸も分からせる気がなかった言葉なのだろう。

    「メカ丸……」
    「――――今までのこれは全て冗談だ。慣れないことを言ったせいか、笑えるようなものでもなかったな」

    これは冗談でしかないのだと、メカ丸はそう言った。

    「お腹が減ったなら、フードコートへ行こう。もしくは早めにこの遊園地を出ても良い。俺と別れて帰りたいというのなら、それも仕方がないとは思う」

    それを信じてしまえば楽になるのかもしれない。
    だけど、さっき感じてしまった危機感がそうしては駄目だと強く囁く。

    「……メカ丸。私には事情がよく分かりません。何が起こったのかも、メカ丸が何を考えているのかも」

    一度瞼を閉じてから、もう一度瞼を持ち上げてメカ丸を見据える。

    「でも、一つ分かることがあります。メカ丸の、私が知っているメカ丸が生きていることに意味がないはずがない。だって私はあの時メカ丸にこの写真が好きだって言って貰えて嬉しかったから。マイナスの感情しかなくて、自分が撮った写真も好きじゃなかったはずなのに、メカ丸の言葉で好きになれた気がしたから。好きになっても良いって気がしたから!」

    胸が痛いのはどうしてか。だけど、本当に痛いのは自分だけじゃないのだろう。

    「お願い、メカ丸。そんなこと言わないで……。意味がないなんて、メカ丸が言わないでよ」

  • 104125/04/14(月) 01:12:29

    滲みそうになった涙を堪えれば、メカ丸がたじろぐ。

    今までの雰囲気とは変わって、「泣くな三輪」と焦ったように声を掛けてきた。


    「私はメカ丸を助けに行きます。絶対に」


    ずび、と音が響けばメカ丸は「それはやめた方がいい」と告げるも、三輪も「いやです」と否定する。


    「私はもう決めましたから」


    ずびび、と再び音が響く。

    手を彷徨わせたメカ丸はその後、深々と溜息を吐いた。


    「あの男がどこに居るかも知らないだろう」

    「さっきメカ丸はまぎらわしいって言われてましたよね。じゃああの人、この遊園地のどこかに居るんじゃないですか」

    「…………」

    「丁度観覧車で、見晴らしが良いですね!メカ丸!!」


    <目星>

    三輪(50) dice1d100=96 (96)

  • 105二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:12:30

    きっとこのメカ丸は昨日より前の自分をあまり好きじゃないんだろうな…三輪ちゃんが遊園地に誘いたいと思ったのは昨日より前のメカ丸がいたからなのに…
    というか健康体のクローンの方にも都市伝説の痣出てるの今更ヤバいなどっちもピンチじゃん

  • 106二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:12:58

    いい子だな三輪ちゃん
    メカ丸自身が一番メカ丸いらないと思ってそうなのしんどすぎる

  • 107二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:14:07

    くっ…ファンブル…!空回り三輪です!
    泣くな三輪

  • 108125/04/14(月) 01:15:09

    そう言いながら三輪はガラスの外の風景を見ようとしたのだが、その時丁度強い風が吹いてゴンドラが揺れる。

    ぐらり、と予想外の振動に襲われた三輪はそのまま体勢を崩し――――


    「へ?……ッ」

    「危ない!」


    <DEX×5>

    与(??) dice1d100=43 (43)

  • 109二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:15:37

    空回り三輪ちゃん!
    なんか変なもの見つけたりしてないか?逆に見つかっちゃった…?

  • 110二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:16:09

    あ…危ない!
    メカ丸助けられてるか!?

  • 111125/04/14(月) 01:23:46

    咄嗟に反応したメカ丸が腕を引いたことでそのまま床にダイブすることは防げたのだが、メカ丸の胸元に向かって勢いよくダイブすることとなる。

    その衝撃で更にゴンドラが揺れた。


    「い、たた……」


    鼻を強打したせいか、地味に鼻先が痛む。

    (三輪:HP13→12)


    「あ、ご、ごめんなさい!」


    慌てて離れれば顔を逸らしたメカ丸が「気を付けろ」と小さく呟く。


    「格好つかないな……私」


    啖呵を切ったのに、その相手に助けられてしまった。情けないならなんやらだ。


    「……きっと、見れば後悔する」


    突然の言葉だったが、三輪にはそれが何を示しているか分かった。


    「後悔なんてしないよ」

    「アイツはこうして青空の下で歩く事さえも出来ないぞ」

    「それなら、……そうだ。花火は?」


    先程から繰り返される青空という言葉。それが太陽の光を指しているのならば。


    「青空の下じゃなくても、楽しいことはあるよ。花火だけじゃなくて、他にも一杯。だから、お願いメカ丸。――――メカ丸(あなた)を助けに行かせて」


    <信用>

    三輪(50) dice1d100=96 (96)

  • 112125/04/14(月) 01:24:33

    善人には憑いてるのか?
    今日はここまで、明日以降どうにかするか考えるよ

  • 113二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:28:18

    これ…下手するとそんなに本物がいいのか…?花火は俺が約束したのに…みたいに取り違えられる可能性ある…?
    こんな急にファンブル連続になるとは…
    スレ主お疲れさまです
    なんとか…なんとか三輪ちゃんの気持ちがちゃんと伝わって三輪ちゃんの納得いく形になってほしい…

  • 114二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:29:47

    クリティカルからの連続ファンブル
    三輪ちゃんも出目が荒れるな

    しかし信用ファンブルは痛い乙でした

  • 115二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:32:26

    HP減ったのはともかくある意味よくやったぞ突然の風と思ったけどここでまたF!
    メカ丸が本物のことをアイツって言うの今の健康な自分と完全に切り分けたいんだろうな…でも三輪ちゃんにとってはクローンのメカ丸がいるから本物のメカ丸はいいやとはならんよねママナラナイ

  • 116125/04/14(月) 01:37:16

    ≪信用ファンブル、何が起こる?≫方向性だけでも決めておこうね

    1.「……三輪にとって俺は"偽物"だと言うことか」

    2.「俺を助けるというのなら、忘れてくれ。それが出来ないというのなら……もう俺たちは会わない方が良い」

    3.「俺は三輪と違って弱い。だから――――その言葉を受け入れられはしない」

    dice1d3=1 (1)


    それはともかく、これもしかして胸元に顔を寄せたまま喋っている……?とスレ主は訝しんだ

  • 117二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:48:23

    メカ丸(あなた)をって言ってるでしょ!!!伝わってないかそうか…
    ゼロ距離でこの話を…?シチュエーションはすごくいい感じなのに空回り三輪ちゃんと自己肯定感がギリギリなメカ丸の明日はどっちだ

  • 118二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 01:50:36

    マジでああ青空以外に共にいようとこんなに考えるなんて本物のほうがいいんだ偽物の自分より…みたいな方向にいってしまう
    クソッこんな話じゃなきゃいい雰囲気になれただろうに!!ゼロ距離なのに!!

  • 119二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 10:04:58

    ほしゅ

  • 120二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 15:17:12

    この世界のメカ丸も寝たきりとかなのかなと思ったけど本物も遊園地にいるっぽい?

  • 121125/04/14(月) 22:07:47

    どうか伝わって欲しいと、願いを込めた言葉。

    その言葉は確かにメカ丸へと届いた。

    ――――――彼女の想いとは異なる方向に。


    「……そうか」


    三輪の視界は殆どないようなもの。

    バランスを崩し、メカ丸に支えられたままの体勢では顔を上げなければメカ丸の胸元しか見えない状態だった。

    だからこそ気付くのが遅れたのだろう。


    「三輪にとって俺は、……偽物でしかないのか」


    乾いた声でメカ丸がそう呟く。

    三輪が慌てて否定しようとすれば、メカ丸の両手が肩に乗る。

    想いの丈を語るように、その手にはかなりの力が入ってしまっている。


    「メカ丸……?」


    観覧車はまだ頂上にすら辿り着いていない。

    揺れるゴンドラの中で二人っきり、終わりはまだ遠い。


    「何故だ、三輪。俺はこうして目の前に居るだろう……!」

    「偽物だなんて思ってません。ただ、私は」


    目が合った。

    ただそれだけで三輪は言葉を失ってしまう。


    <心理学>

    三輪(40) dice1d100=25 (25)

  • 122二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:13:37

    成功か

  • 123二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:14:46

    よし成功
    何を間違ったかを理解できる感じ…かな

  • 124125/04/14(月) 22:24:16

    今までの言葉からも感じていた、メカ丸が感じてたであろう劣等感。

    きっと自分の体に何かしらの不満を抱えていたのだろう。

    そしてそれはこうして二人で遊園地に来ることも叶わない、そんな何か。


    それは三輪の想像を遥かに超える程、メカ丸の深くまで根差していた。


    「ぁ……」


    だからこそ圧倒された。気付いたからこそ言葉を失った。

    目の前のメカ丸はそれだけ必死だった。

    彼なりに本物の自分、かつての自分に本気で別れを告げたのだと、捨てて来たのだと察する。

    しかしそれでも三輪は思うのだ。

    そこまでしてメカ丸が捨てようとしているものだとしても、今まであの歩みも苦しみも捨てて欲しくないと。

    それは三輪が彼に教えて貰ったことでもあったから。


    ≪三輪の行動≫

    1.「私は今目の前に居るメカ丸とも、まだ会ったことがないメカ丸とも、もっと仲良くなりたい。私はどんなメカ丸も居なくなったら辛いよ」

    2.「今までのメカ丸をメカ丸自身が否定しないで……!」

    3.「私は今こうして目の前に居るメカ丸を偽物なんて思ってない。でもまだ私があったことのないメカ丸だって、居なくなって良いとも思いたくないの」

    dice1d3=1 (1)

  • 125二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:25:58

    どう来るか

  • 126二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:26:23

    三輪ちゃんは教えられてきたからこそ今までのメカ丸も今のメカ丸を捨てたくないんだよな…
    届いてほしいな…

  • 127二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:32:05

    本物メカ丸の気持ちも考えちゃうと辛い
    自分は生贄になるのにポッと出のクローンは青空の下を歩けて今まで三輪と築いてきた関係値もそのまま持ち越してる訳で
    三輪にとっては本物が二人いるみたいな状態だけどクローンメカ丸としては自分だけを選んでくれないと虚しいだろうというのも分かる…

  • 128二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:33:07

    選択のどれかに地雷ありそう

  • 129125/04/14(月) 22:33:31

    三輪にとっての”メカ丸”とは自分がメッセージのやりとりをしていたメカ丸だった。

    だけどこうして今日同じ時間を過ごして、今目の前に居るメカ丸だって”メカ丸”になった。


    「二人共居なくなって欲しくないんです。どっちかなんて選びたくない」

    「……そんなことは不可能だろう」

    「不可能なんかじゃないです」

    「アイツもそんなことは望まないだろう」

    「……なら!」


    三輪は二人っきりのゴンドラの中で思い切り叫ぶ。


    「私が、そんなの間違ってるってメカ丸に言いに行く!」


    ぐわんと、声が反響する。


    「直接会ってちゃんと伝えて、それでも駄目だったら」


    駄目だった時の様子が脳裏に過ぎり、思わず視界が滲む。

    ここで今目の前に居るメカ丸を説得できなかったら、自分はただの役立たずだ。

    それこと自惚れるなら、メカ丸がその選択をしてしまった理由に自分もあるのだろうと三輪は気付いている。

    こうして自分が遊園地などに誘わなかったら、メカ丸はこんなことになってなかったかもしれない。


    「駄目だったら」


    諦めると、そう言った方が良いと分かっていたというのに、口から飛び出したのは全く聞き分けが良くない言葉。


    「分かって貰えるまで、何度だって会いに行きますから!メカ丸が嫌がろうとも、絶対に!」


    <信用>

    三輪(50) dice1d100=15 (15)

  • 130二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:35:17

    おお…!メカ丸に三輪はきっと諦めない!ってことが信用された!!
    惚れた弱みもありそうだけど良かったね三輪ちゃん

  • 131二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:35:55

    よかった~

  • 132二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:36:08

    これは三輪は自分のことを偽物だとは思ってないって気持ちはちゃんと伝わってそう

  • 133125/04/14(月) 22:43:50

    さっきまではどちらかと言えばメカ丸が詰め寄っていたと言うのに、気付けば立場が逆転している。

    三輪にそう言い切られたメカ丸は少し呆けた後、今更のように距離の近さに気づいたらしく数歩後退りしようとして椅子に踵を引っ掛け、がくりと椅子の上に座り込む。


    「だ、大丈夫ですか!?」


    慌てた様子の三輪も先程までの雰囲気は残っておらず、あわあわと心配そうにメカ丸を見つめている。

    そしてメカ丸は気付く。気付かざるを得なかった。

    三輪にとってはきっと同じなのだ。

    こうして目の前の人に手を伸ばして、目に見えなくても困っている人が居ると分かったら駆けていこうとして。

    おそらくここに居るのが自分ではなくとも彼女はそうしたんだろうなということも含めて分かっていたが、そこも含めてメカ丸が―――――ところなので。

    その向けられる先が自分であって自分ではないものなのが非常に心の置き所に困ると、思わず子供みたいに顔を顰めていた。


    「……分かった」

    「へ?」

    「アイツの居る所に案内する。だが……あの男と会えば面倒になる以上、危険だと判断すればすぐに引き返して貰う」

    「私これでも運動神経良いので、きっと大丈夫ですよ!」


    若干的外れなことを言いつつも、良かったと心底安堵している様子の三輪を見たメカ丸はひっそりと深い溜息を吐く。

    彼女の言っている言葉に嘘がないだろうことも分かってしまったから、尚更に。


    <目星>

    三輪(50) dice1d100=6 (6)

  • 134二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:47:05

    そこも含めてメカ丸は好きなんだろうね
    でもだからこそ三輪ちゃんには危険を冒させたくないんだろうなあ
    目星後少しでクリだったな

  • 135二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:48:58

    複雑だけどちょっと嬉しそうでもありやっぱり複雑みたいな感じ好き
    本物メカ丸は体のことがあるからそもそも本来は直接会う選択肢はなかったのかも知れないと思うと切ないけど三輪ちゃんは諦めないから諦めてね

  • 136125/04/14(月) 22:52:50

    そうこうしていれば再び頂上へと到達し、先程と同じ光景が眼下に広がっている。
    だが三輪は視界の中にあるものに目を吸い寄せられた。

    あまりにも離れているので、最初は目の錯覚かと思ったが、遊園地に近い山の中に、真っ白な四角い建物がある。
    あれは一体なんなのだろうか。山小屋というような雰囲気ではなかった。

    そして三輪が不思議そうにその建物を見ていれば、メカ丸もそれに気付いたのか「……あぁ」と零す。

    「あれだ」
    「メカ丸はあの建物を知ってるんですか?」
    「知ってるも何も――――あそこに”俺”は居る……はずだ」
    「えッ!?」
    「わざわざ俺がここに来たことであの男は疑ったんだろう」
    「こんな偶然ってあるんですね……」

    三輪がこの場所を指定しなければこうはならなかっただろう。
    そう思えばなんたる偶然か。

    「なら、あそこにこれから行くってことですよね?」
    「……そうなる、な」
    「よし、メカ丸救出隊ってことで頑張るぞ、おー!」

    目の前の三輪を見ながら、三輪に対して不満を抱えると言うよりも余計なことをしてくれたなとメカ丸は男に対し不満を抱く。
    とにかく、自分はどうなろうともあの男がどうなろうとも三輪は守らなければ、とメカ丸は決意を新たにするのであった。

  • 137二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:54:34

    まあ三輪ちゃんはあの男が接触してたから疑問持ったんだもんな
    余計な事をしたよ
    メカ丸をどっちも大事にしようとする三輪ちゃんと自分はともかく三輪ちゃん守りたいメカ丸のすれ違い好き
    なんか二人っぽい

  • 138二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:57:45

    民家ではなさそうな研究施設とか隔離施設とかそんな雰囲気かな
    この遊園地と近い場所にあるのは偶然なのかそれともあえてこの遊園地の近くに建てたのか

  • 139125/04/14(月) 22:59:44

    そして二人は観覧車を降りた後、メカ丸の案内を頼りに、車で進めるところまでタクシーで山道を進んだ。
    あとは徒歩での移動になるが、そこまで時間はかからなかった。

    「こうやって近付くと、一層浮いて見えますね」

    そこには、山には不釣り合いな白くて四角い建物がある。そこそこの大きさだ。
    入口はSFチックな鉄扉で、パスコード入力式の鍵が掛かっているようだ。

    「これは……こう、頑張って壊すしかないってことになるのかな」
    「そんなことをする必要はない。この施設は内側からも鍵がかかっていて、出るために教えられていたからな」

    そう言ってメカ丸がパスコードを入力すると簡単に扉は開く。

    「なんだか映画みたいですね!」

    と、三輪が声を上げるもメカ丸は扉の向こうをじっと見つめている。
    ――――そこには遊園地で出くわした男が居た。
    二人がここに来るとは予想もしていなかったのだろう、目を見開き口をはくはくとさせながら二人を見ていた。

    「なぜだ、お前何故そいつを連れてここに戻って来た!そいつがどうなっても良いのか!?」

    男はそう叫ぶとメカ丸めがけて飛び掛かって来る。

    「メカ丸、あぶな――――」

    しかし、メカ丸はそれを分かっていたかのようにいつの間に取り出したのか右手で持ったスタンガンを男の首筋に宛て、気絶させた。

    「い……?」

  • 140二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:01:30

    わくわく三輪ちゃんかわいい
    対処が迅速なのもメカ丸の生きてきた世界を感じてしまうな…

  • 141二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:06:48

    初デートにスタンガンを持ってくる男になってしまった!護身用なんだろうな…
    クローンメカ丸がパスコード把握してるのは本物の記憶から?いやなぜ戻ってきたって言ってるからクローンメカ丸も昨日ここで生まれた(?)のかな

  • 142125/04/14(月) 23:09:36

    どさりと男は崩れ落ち、メカ丸はそれを冷めた目で見下ろしている。


    「今と同じやり方でオリジナルはここに拉致されたんだ」

    「え、っと……スタンガンでってことですか?」

    「二度も同じ目に遭ってたまるかと護身用で持っていたが、こんなに早く使うことになるとはな」


    そう言ってからメカ丸は周囲を見回し雑多に物が置かれた棚から縄とガムテープを取り出してくる。

    そしてそのまま男を縄で縛り、口元をガムテープで塞いだ。


    「メ、メカ丸……?」

    「こいつは妙な呪文を使う。口を塞いでおいた方が良い」

    「良いんですか?その、この人って一応メカ丸の……あれ、恩人じゃないですね。生贄にしようとしてるんだから……もっとぐるぐる巻きにしておきましょう!」


    気を取り直した三輪が腕まくりするような素振りをすれば、メカ丸はそれを留めて視線を奥に向けるように促す。

    「1」「2」「3」と書かれた三枚の扉がそこにはあった。


    「どの部屋に居るかまでは分からないが、おそらくどこかには居るんじゃないか」

    「……もしかしてメカ丸はやろうと思えばもう一人のメカ丸を簡単に助けに来れたんですか」


    そう問えばメカ丸は視線をうろ……と彷徨わせ、「目的はこの奥だろう」と言って足を進める。


    「わ、私も行きますけど!メカ丸はもうちょっと自分を大事にした方が良いと思います!!」


    ≪どの扉から≫

    1.「1」

    2.「2」

    3.「3」

    dice1d3=2 (2)

  • 143二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:12:12

    呪文使うのか…ヤバい奴だな
    やろうと思えば助けられるけど三輪が一番優先してそう
    変な扉行ったら戦闘でも追加されるのかな

  • 144二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:15:56

    メカ丸は三輪ちゃんが助けたいと言わない限りはオリジナルのことは過去として捨てるつもりだったんだろうな
    意外と早く本物メカ丸に会えてしまいそうでドキドキする

  • 145125/04/14(月) 23:18:17

    とりあえずは「1」の扉から確認しようとしていたメカ丸だが、三輪はどうしてか「2」の扉の方へと向かう。

    「この部屋からメカ丸が私を呼んでいる気がします」

    自信満々にそう言った三輪は躊躇なく扉を開け放つ。メカ丸が止める間すらなく――――そして目に飛び込んだのはベッドに横たわっている人。
    それは――――メカ丸だ。
    メカ丸(クローン)は三輪の勘が当たったことに唖然としているのか、足が止まる。
    だが逆に三輪はベッドへと駆け寄った。

    「メカ丸……!!」

    ベッドに横たわるメカ丸は悪い夢を見ているようで魘されており、寝汗もかいている。
    掛け布団などもかけられておらず、代わりに腕には包帯が巻かれていた。
    少し血が滲んでいるのも見てとれる。

    しかし三輪が駆け寄ってメカ丸に声を掛けても反応はない。
    肩を揺らしても頬を軽く叩いても起きず、不自然なまでに眠りが深いように思えた。

    「ど、どうしよう……」

    三輪がそう言いながらメカ丸(クローン)を振り向けば、苦虫を噛み潰したような顔で「起こすための方法はあの男を問い詰めるか、ここにある情報でどうにかするしかないんだろうな」と口にする。
    どうにかならなくて良いと思っているのが丸分かりだ。

    「起こす方法……そっか、生贄にするためになにか薬とか飲まされてるかもしれないってことだよね。じゃあ―――」

    そして三輪が目を向けたのは目の前のファイルがずらりと並んでいる本棚だ。

  • 146二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:20:06

    根拠のない確信で正解の部屋を当てるんじゃなぁい!ほんとにオリジナルが呼んでたのかな…

  • 147二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:20:49

    まさかの三輪ちゃんが一発でメカ丸(オリジナル)を見つけた!本当に呼んでたのかもしれないな…
    メカ丸(クローン)複雑だよな…

  • 148125/04/14(月) 23:25:11

    三輪がその内の一冊を手に取って見てみれば、そこにファイリングされていたのは一見すると履歴書に見えるものだった。

    顔写真に、写真の人物のものと思われる名前、経歴、家族構成、恋人の有無や交友関係などが詳細に書かれている。

    そして全てのものに「済」という判が押されていた。


    「ここにもメカ丸の情報があるんでしょうか」


    しかし全部見るには時間が足りず、おそらくは最新のものだろうファイルの中を見てもメカ丸の名前はない。

    ふと、三輪は今更のように自分はメカ丸の本名を知らないことに気付く。

    でもここで聞くのは気を抜いていると思われそうだし、と疑問は飲み込んだ。


    「次の部屋も見てみましょうか」

    「俺が先に扉を開けるぞ」


    先程の予想外の三輪の行動に危機感を覚えたのか、「2」の部屋を出たメカ丸は「1」の部屋の扉を開き――――冷たい空気が二人を包む。

    目に飛び込んできたのは人、人、人。

    しかし驚いたのはそこではなく、寝かされている人たちすべての顔が「同じ」であるということだ。

    その顔に、二人は見覚えがある。まさに先ほど縄で縛った男のものだ。

    だがその青白さから、男たちが息をしていないということは分かるだろう。


    「ひ……ッ」


    <SANチェック>0/1d3

    三輪(70) dice1d100=69 (69)

  • 149二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:27:06

    済…?ってもしかして記憶同化どれだけ出来たかとか…?
    そして男も同じ被害者だったのか!?でもし…死んでる…
    三輪ちゃんなんとか耐えたけど驚いてるな

  • 150125/04/14(月) 23:28:55

    どうにか腰が抜けるようなことは防げたが、目の前に広がる光景は思わず目を逸らしたいものでもあった。


    「どうして、こんな……」

    「自分のクローンも作っていた、ということかもしれないな」


    冷え切った部屋の中に居れば肌が粟立つ。

    死体に囲まれているとなれば尚のこと。


    「やっぱりさっきの人、ですよね?」


    三輪がそう問えば改めてメカ丸は転がる死体の内の一つをまじまじと見て、「そうだな」と答える。


    「怖くないんですか……?」

    「死んでいる分にはな」

    「それは、どうなんでしょう……?」


    <目星>

    三輪(50) dice1d100=17 (17)

  • 151二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:29:21

    あの男もクローンだったんだ…経歴、家族構成、恋人の有無や交友関係そのへんを洗って身寄りのない人間を拉致って研究材料にしてるのかな

  • 152二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:30:46

    生者の方が怖いのはなんか経験的にかな…?
    目星成功
    何かしら手がかりがあったのかな

  • 153125/04/14(月) 23:35:14

    それでも目を逸らしてばかりでは居られないと三輪もどうにか男の死体を見やれば、ふと気付く。


    「あっ」


    流石に触る気にはなれないが、見えている範囲の死体の共通点。

    ――――全員の首元に痣のようなものがある。

    それはメカ丸と同じものだ。


    そう言えば、と記憶を辿ればベッドの上に寝かされていたメカ丸には痣がなかったはずだ。

    クローンの目印なのかもしれないと、三輪はそう気付く。


    「ここには死体だけか。最後の部屋を見に行くぞ、三輪」

    「はい……!」


    少しもやっとするが、その正体がまだ形にならない。

    欠片を集めて出来上がる答えは一体なんだろうか。


    そして二人が「3」の部屋へと向かえば、そこには中には大人でも入れるほどの大きな容器がいくつかならんでおり、その一つには人間が胎児のような格好をして実際に入っていた。

    容器のそばには見たことのない機械が並んでいる。

    奥にはデスクがあり、ノートパソコンの他に紙が乱雑に置かれていた。


    ≪探索場所≫

    1.部屋全体

    2.ノートパソコン

    3.紙

    三輪 dice1d3=3 (3)

    与 dice1d3=1 (1)

  • 154二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:37:44

    あー…薄々思ってたけどやっぱ痣はクローンの印なのか
    あれ?都市伝説的にあれは突然死するんだったよな…?寿命が短いのかもう1個作ったらすぐ死ぬのかな
    3にいるのは死んでないクローンなのかな

  • 155125/04/14(月) 23:38:23

    乱雑に置かれた紙こそヒントっぽい!と三輪は紙をパラパラと捲っていく。

    そしてそこに書いてあったことを知り、彼女は息を飲んだ。



    ≪紙≫

    ■クローンについて【要約】

    ・このクローンは今の地球の技術では作り得ないものである。

    ・同じ神を信仰する技術者と出会い、定期的にクローンを生成してもらっている。

    ・クローンにはオリジナルとの見分けがつくように、見える位置だが、不自然でない場所に注射を打ち、痣を作ること。

    ・この注射によってクローンは生まれてから、三日目に眠りにつくときにそのまま息を引き取ってしまう。

    ■【チャウグナーフォーンの呪いについて】

    この呪文の対象となったものは、最後にはチャウグナー・フォーンに貪り喰われてしまう。

    この呪文のためには、呪文の焦点にするための対象の肉が本の少量と、1週間に12時間ずつの呪文の詠唱が必要である。

    また、呪文の使い手はチャウグナー・フォーンの崇拝者であるという誓をたてた者でなければならない。

    対象になるものはどんなに遠く離れた所にいても、呪文の影響を受け、呪文は自動的に成功する。



    <アイデア>

    三輪(65) dice1d100=23 (23)

  • 156二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:41:31

    三日!?クローンメカ丸が儚すぎる命なんですけどこれは本人知ってるのか知らないのかどっちなんだろう…対抗策は何かないのかな…

  • 157二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:42:30

    三日目に寝たら死ぬのか…
    この呪文の使い手になってるのか?メカ丸は

  • 158125/04/14(月) 23:43:42

    “クローンは生まれてから、三日目に眠りにつくときにそのまま息を引き取ってしまう”


    その言葉から目が離せない。

    メカ丸の話では昨日作られて、そして今日が二日目。

    つまり明日の夜に息を引き取る、つまりは死んでしまう。


    「そ、んな……」


    それを知れば先程の「1」の部屋の惨状の意味が理解出来る。

    都市伝説の「呪いのキスマーク」の意味も理解が出来る。


    だが、問題はそこだけではない。

    チャウグナーフォーンの呪いとやらは離れていても呪文が成功してしまう。

    ――――となれば、先程の男が生きてる限りメカ丸はは呪いから解き放たれることはないのではないか。


    <目星>

    与 (⁇) dice1d100=48 (48)

  • 159二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:45:29

    こ…これどうすればいいんだろうな
    そしてメカ丸じゃなくてあの男の方なのか
    どうすればいいんだろう本当に

  • 160二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:46:13

    あの男が呪文の使い手で対象者にされてる今寝てるメカ丸は食われて死んでしまう生贄ってことか
    本当にクローンの方もオリジナルの方もピンチすぎる

  • 161二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:50:26

    なんか先入観でオリジナルメカ丸は体が不自由なんだと思ってたけど腕に巻かれてる包帯は儀式に使う肉を取られた傷でそれ以外は問題なかったりするのか
    青空の下を歩けないっていうのが気になるけど

  • 162125/04/14(月) 23:56:51

    「三輪、部屋の奥に謎のボタンがあったんだが、そこに何のボタンか書いてないか」


    そう声を掛けられるも、紙から目線を上げるだけで精一杯だった。


    「……三輪?」


    怪訝そうな顔。

    三輪は今自分が顔を取り繕う余裕さえないことを自覚している。


    「メカ丸……!」


    何を言おうとしたのか自分自身でも分からないまま口は動く。


    ≪三輪の行動≫

    1.「どうしよう、メカ丸。このままじゃメカ丸が死んじゃう……!」

    2.「私、何にもできない。役に立てない。どうして良いかも分からない。なんでこんなことになっちゃうのかなぁ……!」

    3.「な、んでもないよ!」

    dice1d3=2 (2)

  • 163二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 23:58:16

    死ぬ事は伝えてないけどメカ丸をただひたすら思う三輪ちゃん…おつらい…
    善人だなあ

  • 164二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:02:46

    もしかしたらどっちも救えないかもしれないなんてショックだよね…具体的に何をすればいいのか分からないし

  • 165125/04/15(火) 00:07:08

    堪え切れずに溢れた涙が視界を滲ませる。

    明らかな異変に顔色を変えたメカ丸が焦ったように三輪を呼べば、その声の優しさに更に涙が溢れる。

    手から零れ落ちた紙は三輪の足元に散らばり、それにメカ丸が視線を落とし――――小さく、「そうか……そうだったのか」と掠れた声で呟いた。


    「三輪」

    「二人とも助けるって思ってここまで来たのに、結局私には何も出来なくて」

    「……三輪」

    「私がメカ丸を誘ったからこうなっちゃったのかなぁ……!」


    ぼろぼろと溢れる涙のせいで目の前に立つメカ丸すら見えなくなる。


    「私はただ、メカ丸に生きていて欲しいだけなのに」


    <目星>

    与 (⁇) dice1d100=11 (11)

  • 166二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:12:17

    メカ丸が何かを見つけてそうな値だ
    どうにかならないかな…でもメカ丸(クローン)はもう終わりが近過ぎる…

  • 167125/04/15(火) 00:14:25

    その時だった。小さな声でメカ丸が笑う。

    三輪の嗚咽に掻き消されそうな程、小さな小さな笑い声。


    「……三輪、一つ頼みがある」


    三輪の背に触れるか触れないか微妙なくらいに手を添えたメカ丸はそう言った。


    「た、頼み……?」

    「オリジナルをその辺に転がっていた台車に乗せる所までは俺がやるから、一度外に運び出してくれないか?もしかすると距離があれば一時的にでも悪夢から解き放たれて目覚めるかもしれない」

    「どちらにせよ、時間はまだもう少しある。ここに居続けるわけにもいかないだろう」


    これから死ぬと知った本人がここまで落ち着いているのだ。

    三輪は目を擦って、目の前のメカ丸を見つめる。


    「でもここから離れても」

    「それについてだが、俺に案がある。信じてくれないか」


    まっすぐとメカ丸は三輪のことを見つめていた。

    今までよりも情が滲むそれに少しドキッとして、三輪は思わず一度目を逸らす。


    <心理学>

    三輪(40) dice1d100=79 (79)

  • 168二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:16:02

    メカ丸…お前消えないよな…?
    ここで三輪ちゃんは理解できなかったか
    止められなさそうだ

  • 169二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:19:28

    クローンメカ丸も寿命のこと今知ったっぽいけどこれはどういう笑いなんだろう
    触れるか触れないかの繊細な距離感と裏腹な決意を感じて少し不穏な気が…

  • 170二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:22:46

    メカ丸が見つけたボタンもクローン生成器っぽい容器も気になる…どんな案なのか説明はしてくれるのか?

  • 171125/04/15(火) 00:29:37

    「わ、分かりました!台車って確か廊下にありましたよね!取って来ます!」

    そして三輪は廊下にあった台車を「2」の部屋に運び込む。
    頑張れば背負って移動も出来なくはないのかもしれないが、とメカ丸が知れば心底「やめてくれ……」と言いそうなことを考えていた。
    すぐにメカ丸(クローン)が「2」の部屋にやって来て、メカ丸(オリジナル)を台車の上に結構雑な感じで転がした。

    「そんな感じなんですね……」
    「それと、帰るための足が欲しい。タクシーを呼んでおいてくれないか。これは滑って転んで怪我をして意識がないとでも言えばいい。男女逆なら少々面倒なことになるかもしれないが、探られて痛い腹もないだろう。あとはこれをどうするかだが」

    そう言ってメカ丸が何とも言えない表情を浮かべる。

    「あ、あの!私からも一つ提案なんですが、……良かったらうちに来ませんか?うちの家族にはメカ丸が双子だって紹介すれば問題ないと思いますし、客用布団もあるので!それで……こっちのメカ丸には悪いですけど、明日は今日以上に目一杯遊びませんか」

    少し震えの残る声で三輪はそう告げる。
    メカ丸の案とやらがどこまで何を救えるのか、三輪には分からない。

    「そう、だな」

    そう言ったメカ丸は少し迷ったように視線を床に落としてから、もう一度三輪へと視線を戻す。

    「……俺は、三輪の撮った青空の写真が一番好きなんだ。だから三輪の撮る青空の下で、笑うオマエの姿が見たかったんだ」
    「へ、ぇッ!?」
    「もし明日、それが叶うのならこれ以上のことはない」
    「なんだかそれ、ちょっと照れますね!あは、あはは……」

  • 172二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:34:48

    メカ丸…お前三輪の為に嘘をついてないか…?
    三輪ちゃんが最後まで二人のメカ丸を肯定するから最後に言う気のなかった事を伝えたりしてないか…?
    そして三輪ちゃんの青空が好きだからずっと青空の話してたのかなメカ丸(クローン)

  • 173二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:35:33

    オリジナルメカ丸助けるために縛った男殺したりしないかメカ丸
    三輪への言葉がもう好きという言葉を使わない告白みたいな情を感じるよ~

  • 174125/04/15(火) 00:41:35

    顔が熱くなってぱたぱたと手で仰ぐ三輪を見つめていたメカ丸は先程と似た、小さな笑いを零す。


    「じゃあえっと、タクシーを呼べばいいんですよね?」

    「呼ぶならなるべく車が走れる場所に、さっき降りた所まで行って呼ぶと良い。山の中では電波が悪い可能性もある」


    台車に手をかけ少し押してから、三輪は振り向く。


    「そ、そうだ。メカ丸の案ってどういうものなんですか?何か私に手伝えることがあれば私ももう少し残って――――」

    「これ以上帰りが遅くなるのは避けたい。既に予定よりも時間が押してるんだ」

    「それは、そうですけど」

    「大丈夫だ。ボタン一つで終わる程度のことだからな。すぐに終わる」


    メカ丸はそう言うと「2」の扉を開いたまま、三輪を先に行くように促した。

    そして更に外へと繋がる扉にパスコードを入力すれば、扉は開く。


    「三輪」


    扉の向こう、メカ丸は三輪のことだけをまっすぐと見ていた。


    「――――――」


    そして扉は閉まっていき――――


    <聞き耳>

    三輪(50) dice1d100=65 (65)


    <心理学>

    三輪(40) dice1d100=93 (93)

  • 175二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:44:42

    うわーっこれ絶対ボタンが自爆装置だったりするんだ!
    絶対帰ってこない!!
    そして最後まで何も三輪ちゃんは気付かない!届かない…!!!
    メカ丸ー!

  • 176二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:46:13

    ここで聞こえないし分からないの胸がぎゅっとなる…心理学の出目の高さよ……
    メカ丸を双子だって言って家族に紹介する三輪ちゃんは!?

  • 177二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:49:21

    このメカ丸が零す小さな笑いってこう…幸せになってほしいなという祈りのようなものな感じがする

  • 178125/04/15(火) 00:50:37

    風が吹き、台車が揺らいで慌てて抑えれば気付けば扉は閉まっていた。
    何事かをメカ丸が言っていた気がするけど、聞き返す暇さえなかった。

    「何て言ってたんだろう」

    三輪は少しの間扉を眺めていたが、開かないそこを見て大したことじゃなかったのかもしれないと先程タクシーを拾った場所までガタゴトと台車を押していく。

    「メカ丸が戻ってきたらなんて言ってたのか聞けばいいかな」

    正直、台車の上の体がこれだけ跳ねると痣だらけになっているかもしれなくて不安だった。
    それでも少しずつ前へと進んで行けば、タクシーを降りた所まで戻ってくる。

    「これでタクシーを呼んで、っと」

    ――――――と、その時だった。

    ドォン、と大きな音が背後から聞こえる。
    地震のようなものが起こり、立っていることに精一杯なくらいの揺れ。
    振り返れば、そこには大きな花火が上がり続けていた。
    ドン、ドン。鮮やかな色の花を咲かせては、宙で消えていく。

    「…………え」

    これは遊園地から上がった花火ではないということに三輪は気付く。

  • 179二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:52:54

    心理学ファンブル近いせいで大したことじゃないのかも…してておつらい…
    そしてやっぱり爆弾的な奴なんだ!と思ったら花火…?もしかして花火の裏で何かをするつもりだったのかな
    それをメカ丸が逆に利用したのかな?悲しい

  • 180125/04/15(火) 00:55:41

    心臓が嫌な音を立てる。
    駆け出してしまいたいのに、メカ丸が居ることで動けない。

    「ぁ……あ……!!」

    膝から力が抜け、がくんと崩れ落ちる。
    花火の発生源はそう――――さっきまで居た研究所だ。

    「い、やだ。いや……!!」

    そうだ。どうにかする方法は確かにあった。
    あの男を殺せば、どうにかなってしまう。
    三輪には選べなかった選択肢だ。だから頭からないものだと思って排除していた。

    「メカ丸、メカ丸……!!」

    さようならさえも言わせてくれなかった。
    まだ明日があると思っていた。
    別れが来るとしても、もう少し時間があると思いたかった。

    「なんで、どうして……!!」

    なんで何も言ってくれなかったんだろう。
    なんで何も相談してくれなかったんだろう。

    あぁ、そんなことわかり切っている。
    ――――――自分が、弱いからだ。迷ったからだ。結局、口だけだったからだ。

  • 181二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:58:55

    ああ…三輪を最大優先するメカ丸(クローン)の行動に気付けず止められない時点でお別れも言えなかったのか…
    メカ丸はもうオリジナルの代わりに生きていく未来が閉じてるから尚更やってしまうのか
    これしかなかったんだろうか…悲しい

  • 182二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:59:26

    し…しんどいこれは一生の傷になる

  • 183二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 00:59:32

    やっぱり研究所もぶっ飛んでるんだ…また遊びに誘ったら花火にも付き合ってくれるって言ったじゃんメカ丸…こんな形で三輪ちゃんに一人で見せちゃって…

  • 184二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:01:49

    まだジェットコースターも乗ってないしお化け屋敷も入ってないし予約した食事だって食べてないじゃん!

  • 185125/04/15(火) 01:05:04

    最後の言葉。聞こえなかったなら聞き返さなければいけなかった。
    次があるって思って後伸ばしにして、その次は永遠に来ない。
    ここに居るメカ丸は生きていても、あのメカ丸が何を言おうとしていたかはもう誰にも分からない。
    分からない、のだ。

    堪え切れなかった嗚咽が溢れ、涙が土を汚す。
    叫んでも叫んでも届かない。
    気付くにはもう遅過ぎた。

    それでも、だ。ここで立ち止まっているわけにはいかない。
    目を擦り、鼻を啜り、それでも震える手でスマホを持つ。

    前に進むしかない。背を押されたから。選んだから。
    中々嗚咽が止まらなくて、手元が狂ってスマホが思っていたのと違う挙動をして――――

    映し出されたツーショット。
    青空をバックに映る二人。
    メカ丸がここに居たという、唯一の証明。

    少女は再び崩れ落ち、声にならない声で泣く。

    本当に初めましてだった君。
    名前も知らぬ君。
    会えてよかったと思えた君。

    ――――――あぁ、君におはようと言えたら、どんなに幸せだったろうか。

  • 186二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:08:09

    三輪ちゃんが下向きそうな時以外で積極的に撮ろうと思ったはじめての写真がもう1人のメカ丸の唯一の存在の証明になったのか
    そしてその写真が下を向くだけで三輪ちゃんを終わらせなかったのか
    切ない…おつらい…

  • 187二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:08:52

    うわこれは切ない三輪ちゃんがメカ丸に会えても
    もう遊園地で遊んだ彼はどこにもいないんだな
    約束は果たされないままか

  • 188二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:09:16

    この写真だけが今日のメカ丸がいた事の証明か
    なんかメカ丸がでかいUFOキャッチャーやったの三輪ちゃんの好きなアニメキャラのぬいぐるみ取ってあげたかったからだよなって唐突に思ってダメージ
    その時のメカ丸は自分が死ぬなんて思ってなかったのに…

  • 189二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:10:37

    いやそれでも前を向こうとしたときに写真か

    尚更おつらい

    >次があるって思って後伸ばしにして、その次は永遠に来ない。

    ここ一番辛い

  • 190二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:14:52

    何かで読んだな「またね」が言えることは幸せなんだって
    もう二度と会えない人には言えないもんな

  • 191二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:18:42

    反省会スレあるかな…このお別れしかなかったのかな~~三輪ちゃん視点でタイトル回収されるとは思わなかったよ
    クローンメカ丸も同じことを思ってそうではあるけど

  • 192125/04/15(火) 01:19:57

    気付いてくれるなと、そう思っていたものの口から飛び出したのはありふれた最期の言葉だった。

    「幸せになってくれ」

    その時俺が隣に居なくても、どんな形であれ幸せで居てくれるのならば、願いは叶ったと思えるから。
    そして扉が閉まって、見えなくなった彼女を想う。
    最初は自分を嫌う太陽の元で撮る写真が気になった。
    次にその写真を撮っている人物が気になった。
    そして――――――気付けば好きになっていた。

    俺はここで死ぬ。三日間の命を出し惜しみするつもりなどない。
    俺が取って代われるのならば、元の俺などどうでもよかった。
    だが俺の死が決まっていて、それで何を救えるかと考えた時、自分でも笑える程に答えがすぐに出た。
    "俺"がこれからどうするのか、それはもうどうでもいい。
    だけど。

    「これだけは俺のものだ」

    青空の下で笑う彼女を見ることが出来ないオマエを、心底哀れに思ってやる。

    そしてボタンを押せば、――――視界が爆ぜた。

    さようなら、好きになった君。
    また会うことはないけれど、君が明日笑っておはようと言えますように。

  • 193二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:23:44

    そうだねそれはこのメカ丸にしか出来ないことだし三輪ちゃんの中のメカ丸のもう1人はずっと消えないだろう
    でも明日からの三輪ちゃんは君におはようと言えなかった今日を悔やみ続けるんだ…悲しいすれ違いだ…

  • 194二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:24:33

    そうだねその記憶はこのメカ丸だけのものだね
    それがあるからできたんだろうな
    そしてメカ丸の願いの侭言葉は届かなかったか
    原作思い出して辛い

  • 195125/04/15(火) 01:29:25
  • 196二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:30:42

    やったー!ちょっと余韻に浸りたかったのと二人についてほつほつ考えたかったからめっちゃ嬉しい

  • 197二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:30:52

    スレ立て乙です
    反省会…三輪ちゃんがよく聞こえる三輪になってたら何か変わってたのかな…

  • 198125/04/15(火) 01:31:34

    今回のスレは単行本開きながら回したのでいつもよりも原作のワードとか多発してたと思うけど、それに🎲も引っ張られてた気がしたよ

  • 199二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:34:35

    平和パートもシリアスパートもメカ丸と三輪ちゃんはこうするしこうなるっていう運命力を感じるダイスだった…

  • 200二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:34:39

    多少危うかったけど何も知らない三輪ちゃんじゃなく行動出来た
    でも結局メカ丸が間違いを突き通しちゃったね…

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