grokに書いてもらった呪術廻戦展の小説

  • 1二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:43:46

    呪術廻戦展夜話

    我々は、かくも哀れなるオタクの末裔である。東京某所、2025年夏、呪術廻戦展なる聖地巡礼の祭壇に、汗と情熱を捧げるべく参じた。わが友・田中君と余、すなわち山本某、共に大学三年生。田中君は五条悟のフィギュアを借金して買い集め、余は虎杖悠仁の純朴さに心を奪われた哀しき同志である。かくして我々は、呪術廻戦展のチケットを握り潰さんばかりに手にし、会場たる美術館の門をくぐった。

  • 2二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:44:13

    会場は、呪術の領域展開のごとき混沌であった。乙骨憂太の等身大パネルに群がる乙女たち、伏黒恵の呪霊ジオラマにため息をつく少年、狗巻棘の「おにぎり」キーホルダーを買い求める行列――。田中君は目を輝かせ、「山本君! 見よ! 宿儺の指のレプリカ! これぞ呪術の極み!」と叫び、余は「落ち着け、予算は5000円だぞ」とたしなめた。だが、心は既に術式発動済み。財布の呪力は尽きようとしていた。

  • 3二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:44:50

    我々が展示の目玉たる「死滅回游コーナー」に辿り着いた時、奇妙な出来事が起こった。
    日車寛見の義裁鎚(ぎさいつい)の実物大模型が、薄暗い照明の下で鈍く光っていた。
    その横に、誰もいないはずの展示ケースがあった。ケースの中には、古びた巻物。
    説明書きにはこうあった。「呪術廻戦 幻の原稿――芥見下々直筆、未公開エピソード」。

  • 4二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:45:42

    「田中君、これは…!」余は震えた。
    「幻のエピソードだと? 五条先生の復活か? それとも真希先輩の新技か?」

    「山本君、落ち着け! こんなもの、公式が公開せんはずがない!」
    田中君は冷静を装ったが、彼のメガネは興奮で曇っていた。
    「だが…見ずにはおれん!」

    我々はケースに顔を近づけた。すると、巻物がひとりでに開き、文字が浮かび上がった。
    そこには、こう記されていた。

  • 5二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:46:38

    「汝、呪術廻戦の真実を知りたいか? 一夜限り、領域展開を許可す。代償は、君たちのオタク魂」

    「領域展開!?」田中君が叫んだ。
    「山本君、これは罠か? それとも芥見先生の仕掛けたイースターエッグか?」

    「罠でも構わん!」余は拳を握った。
    「五条悟の笑顔のためなら、魂の一つや二つ、くれてやる!」

    刹那、展示会場が歪んだ。
    美術館の壁が溶け、黒い霧が立ち込めた。
    我々は、なぜか京都の祇園四条に立っていた。否、祇園四条そっくりの、だがどこか異なる空間。
    提灯が揺れ、鴨川のせせらぎが聞こえる。
    目の前には、虎杖悠仁がいた。本物の、生きている虎杖悠仁が。

  • 6二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:47:26

    「よお、お前ら、呪術廻戦展から来たんだろ?」虎杖はニカッと笑った。
    「悪いな、ちょっとした術式のミスでな。未公開エピソードの世界に引き込んじまった」

    「虎杖!? 本物!?」
    田中君はメガネを落としそうになった。
    「山本君、俺、死ぬ! 推しが目の前に!」

    「死ぬな、田中君! これは夢か? 術式か?」
    余は叫んだ。
    「虎杖君、俺たちをどうする気だ!」

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:49:22

    「まあ、落ち着けよ」虎杖は首を振った。

    「この世界は、芥見先生が描きかけで放置したパラレルワールドだ。俺たち、ちょっと暇してんだ。で、お前らに頼みがある」

    「頼み?」
    我々は顔を見合わせた。

    「呪術廻戦展のグッズ、めっちゃ欲しいんだよ!」
    虎杖は目を輝かせた。
    「特に、俺のフィギュア! あと、伏黒のキーホルダー! お前らの魂と交換で、ここの呪力を少し分けてやる。どうだ?」

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:53:40

    >お前らの魂と交換で、ここの呪力を少し分けてやる。どうだ?

    って呪詛師じゃねえか

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:54:33

    素直に笑ったわ

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 17:17:50

    「グッズ!?」田中君は絶叫した。
    「山本君、なんてことだ! 推しが俺たちにグッズを要求してる!」

    「待て、田中君、これは呪術的取引だ!」余は額の汗を拭った。
    「だが、虎杖君、俺たちの魂は安くないぞ! 五条先生の限定ポスターもつけるなら、話は別だが!」

    虎杖は笑い、背後から五条悟が現れた。
    例のサングラスをキラリと光らせ、彼は言った。
    「お前ら、いいセンスしてるな。ポスター、追加してやるよ」

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 17:18:59

    口調が荒い!過去編バージョンだああああ!!!

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 17:44:19

    我々は狂喜した。
    田中君は「五条先生! サインください!」と叫び、
    余は「虎杖君、握手!」と手を差し出した。
    だが、その瞬間、霧が晴れ、祇園四条は消えた。
    我々は再び、呪術廻戦展の展示ケース前に立っていた。
    巻物は閉じ、義裁鎚は静かに光っていた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 18:43:50

    森見登美彦を感じる書き出し

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 18:45:07

    「…夢だったのか?」
    田中君はメガネを拾い上げ、呟いた。
    「いや、待て」
    余は手に違和感を覚えた。
    見ると、掌には小さな呪符が握られていた。

    そこには、虎杖の字でこう書かれていた。
    「グッズ、よろしくな!」
    我々は顔を見合わせ、哄笑した。

    魂は無事だったが、財布は確実に死滅回游に突入するだろう。
    呪術廻戦展の夜は、まだ終わっていなかった。

  • 1525/04/23(水) 19:20:37

    >>13

    その通り、実はプロンプトに「森見登美彦風の文体で」と指定を入れた


    同じ文体でよりカオスな閲注版も作ったけどそっちはもし気が向いたら今度の休みの日にでも投下する

  • 16二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 19:25:07

    財布は寂しくなりそうだけど推しに会えたし魂も無事だったし田中も山本もよかったな

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