【閲注TRPG】狂気山脈×呪霊組 partEND

  • 1初心者KP25/04/27(日) 20:20:10

    呪霊組が狂気山脈に挑むクトゥルフ神話TRPGの続きです!PL経験もKP経験もなんならスレ立ての経験すらないですが、最後まで根気良くお付き合い下さい
    進行に関しては、スレ民の皆さんにダイスを振ってもらったり、行動を安価で指定してもらう形でやろうと思います
    (SAN値の減少量や応急等の回復量および狂気表などの一部のダイスはKPがふります)

  • 2初心者KP25/04/27(日) 20:20:56
  • 3初心者KP25/04/27(日) 20:22:03

    探索者キャラシ

    真人

    iachara.com

    花御

    iachara.com

    陀艮

    iachara.com

    漏瑚

    iachara.com
  • 4初心者KP25/04/27(日) 20:23:03

    あらすじ
    クトゥルフって理不尽に死ぬよね

  • 5二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:23:47

    立て乙です
    うぅ、花御ぃ…

  • 6二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:24:02

    立て乙
    こんな時、どんな顔をすればいいか分らないの

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:24:35

    まあ死亡率クソ高シナリオだからしゃーないっちゃしゃーない…むしろここまで死者ゼロだったのが凄かったんだ…

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:26:19

    まあなんだかんだ言ってクトゥルフはロストも花だから描写が楽しみではある
    特に仲間の死に対してトラウマ持ってる真人とか

  • 9初心者KP25/04/27(日) 20:26:42
  • 10初心者KP25/04/27(日) 20:42:03

    陀艮、漏瑚、真人、梓の4人は無事に標高3000m地点までパラシュートで降下する。
    しかし、花御はいつまでも戻ってこない。
    真人「花御、戻ってこないね。風の向きのせいで別の場所に行っちゃったかな」
     真人が上を見つめながらいう。
    真人「探しに行った方がいいかな。俺、まだ全然動けそうだけど」
    陀艮「真人…花御の降下の様子が見えたのだが…その…彼女は山にぶつかって…」
    真人「知ってるよ。だから、助けに行かないと」
     陀艮は真人の肩を強く掴み、怒鳴るようにして話す。
    陀艮「真人!無理だ!あのぶつかり方だと…!花御は…!」
    真人「知ってるっていってるだろ!わかってるよ…!でも…希望ぐらい持たせてよ…!」
     真人の目から大粒の涙が流れる。

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:44:22

    真人…

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:46:19

    つらい

  • 13二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:47:25

    即死だったのならまだ救いはあるかな……花御ぃ…

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:56:09

    辛い
    真人…

  • 15二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:58:20

    遺体位は残ってて欲しいけどそもそも遺体を探しに行くのも危険だしな…

  • 16初心者KP25/04/27(日) 21:05:32

    真人「…ああ。俺、なんで今までずっと、1人で登ってたか思い出しちゃった。もう仲間の死ぬところが見たくなかったからだったんだ。こんなことなら、いつも通り1人で行けばよかったよ。それで、1人で○んじゃえば良かった」
    真人(そしたら、きっとまたアイツに…)
    梓「真人さん…」
    漏瑚「真人!」
     その時真人の頬に鋭い痛みが走る。殴られた、と気づくのはそれから数秒経った後だった。
    真人「は?俺、殴られた…?」
    漏瑚「花御はお前に自分の死をきっかけにやけになって欲しいと言っていたか?」
    真人「はあ?俺、やけになってなんか…」
    漏瑚「いや、なっていたぞ。聞け、真人。今我々が行うべきことは、あのおかしな山に再び近づき花御の姿を探すことではない。そんなことをすれば、再び無事に戻ってこられる保証はないからな。それよりも、大陸に無事に戻り、彼女の勇姿を他の者に伝えることこそ、生き残った我々の使命だ。花御の死を…無駄にするな…!」
     漏瑚のその声は、明らかに震え、目元はわずかに濡れていた。

  • 17二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 21:15:10

    辛いな…出来れば全員生きて欲しかったよ…

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:43:14

    漏瑚…漏瑚ぉ〜!!

  • 19初心者KP25/04/28(月) 05:57:10

    陀艮「漏瑚の言う通りだ。私たちだけでも確実に生きて帰るべきだ。第一次登山隊のこと、この山のこと、そして、私たちの大切な仲間、花御のこと。私たちには他の者に伝えるべきことがたくさんある」
    真人「…分かったよ。みんなで降りよう」
     
     命からがら、あの狂気の山脈から逃げ降りることができた探索者達。K2とコージーが呼んでくれていたのだろうか、山脈の麓に、救助隊が駆けつけていた。
     彼らはおそらく、即座に救助され、そして大陸へと戻り病院に担ぎ込まれることだろう。

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 08:35:20

    とりあえず生き残ったメンツは無事に帰還できて良かった…

  • 21初心者KP25/04/28(月) 18:18:30

     数日後、陀艮、真人、漏瑚、梓がいる病院に、K2とコージーが見舞いに来る。
    コージー「よう、お前ら。具合はどうだ?」
    陀艮「問題ない。体力はすっかり回復した」
    梓「私もよ」
    漏瑚「儂もだ。ただ…」
     漏瑚は視線を真人の方へ移す。彼はK2やコージーの方には目もくれず、ぼんやりと窓の外を眺めている。
    漏瑚「真人はそうもいかんようでな。あやつは花御の死がよほどショックだったのだろう。ずっとあの調子だ」
    K2「そうか…」
     K2は窓際にある真人のベッドに近づく。
    K2「真人くん、少しいいかい?」
    真人「あ…K2。来てたんだ」
    K2「ずいぶん調子が悪いようだけど、何かあったかい?」
    真人「ううん、なにもないよ。ただ、あのとき俺が頑張ってもっと腕を伸ばしてたら、花御のこと、助けられたんじゃないかって。ずっと…後悔が頭の中に残ってるんだ。終わったことをいくら考えても仕方ないのにね」
     真人はふう、とため息をつく。

  • 22初心者KP25/04/28(月) 20:48:26

    K2「ねえ、真人くん。君は忘れてるかもしれないけど、我々が行うような先鋭登山は非常に難しいものなんだ。…死者も少なくない」
    真人「うん…」
    K2「改めて考えてご覧。自然はとても厳しくて、人間がそれに対してできることなんて限られてる。彼女もそれを分かって、覚悟の上であの山に登っていたはずだよ」
    真人「でも…やっぱり助けたかった。助かって欲しかった」
    K2「…その気持ちはよく分かるよ。私も、山で仲間を失ったことがあるからね」
    真人「…K2も?」
    K2「そうだよ。意外だったかい?」
     真人はコクリと頷く。
    K2「まあ、とにかく、私が言いたいのは、自分のことを責めないであげて欲しい、ということだよ。
    きっと、彼女が見たいのは、君が後悔に囚われている姿じゃなくて、君が全てを乗り越えて成長して、前を向いて進む姿だと思うんだ」
    真人「本人じゃないのに何で分かるんだよ…」
     真人は呆れたような顔でいう。そしてしばらく考え…
    真人「…でもまあ、確かにそうかもね。頑張って乗り越えてみるよ」
     そう、穏やかな笑顔で答えた。

  • 23二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 02:09:29

    梓を助けられたんだからもう少し頑張ってれば花御も助けられたかもって思っちゃうのかな
    少なくとも梓は真人のおかげで助かったんだから胸を張っていいと思うよ

  • 24初心者KP25/04/29(火) 05:46:25

    初めにロスト救済あるとお伝えしましたが、救済せずに、このまま後日談描写して終わりにした方が物語として綺麗に終わりそうなんですけど皆さんどう思われますか?

  • 25初心者KP25/04/29(火) 09:37:37

    とりあえず、ロスト救済はしない方向で進めていきます。

    コージー「なあ、そういやお前らこれからどうするんだ?」
    梓「私はこれからも山に登ると思うわ。医師として、1人でも多くの人を助けるためにもね」
    真人「俺は…どうしよ。山に登りたい気持ちもあるけど、あんなことがあった後だから、やっぱり怖い。どのみち、やりたいことがたくさんあるから、それを全部終わらせてからかな、また山に登るのは」
    陀艮「私は変わらず山に登り続ける。皆の登る姿を見て、自分の未熟さを思い知った。もっと技術を磨きたいんだ。」
    コージー「なあ、それ、俺も一緒に行ってもいいか?…俺に登山を教えて欲しい」
    陀艮「もちろん構わない。ともに高めあおう」
    漏瑚「儂は…どうするか。もう年も年だからな。店の経営に本腰を入れるか」
    真人「え、漏瑚、店やってるの?」
    K2「そうだよ。彼は登山用具の専門店を経営してるんだ」
    真人「へ〜。今度遊びに行ってもいい?」
    漏瑚「遊びに来るな。買い物に来い」

  • 26二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 10:36:54

    救済ありバージョンと無しバージョン両方みたい…(強欲)

  • 27初心者KP25/04/29(火) 10:50:03

     数日後、彼らは全員無事に退院する事となった。
     退院後、漏瑚はとある店へと向かう。その店の看板には「藤野登山用品店」と書いてある。
     ドアを開けると、カランカラン…とドアについたベルがなり、ドアの向かいのカウンターにいた若い店員と目が合う。
    店員「いらっしゃいまーーなんだ、漏瑚か。お帰り」
    漏瑚「ああ、戻ったぞ。悪いな夏油、2ヶ月も店を任せてしまって」
    夏油「いいよ。何なら一生任されるつもりだったし」
     フフフ、と夏油が笑い、それを見て漏瑚はやれやれ、と言いたげにため息をつく。

  • 28二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 10:51:02

    このレスは削除されています

  • 29初心者KP25/04/29(火) 10:52:08

    >>26

    じゃあ、分岐点を用意しておきます

    なんか家のネットの調子が悪いな…

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 10:55:36

    夏油!?と思ったけど羂索かな
    漏瑚騙されてない?大丈夫?

  • 31二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 10:56:11

    羂索?!

    >>29

    やった!

  • 32初心者KP25/04/29(火) 11:11:20

    夏油「ま、とにかく無事でなにより。確か本格的な登山は久々だっていってたよね」
    漏瑚「この店の経営で忙しかったからな。昔と比べて腕は落ちた感覚はあったな」
    夏油「あの生きた山に喰われずに帰って来れた地点で十分でしょ」
    漏瑚「しかし、やはり昔の自分と比べて衰えた、という感覚は心にくるものがあってな」
    漏瑚(今、生きた山に喰われずに、といったか?誰かが情報を流したか?)
    夏油「他のメンバーも素晴らしかったね。あれに挑んで死者1名。正直予想してなかったよ」
    漏瑚(ん?なんだこの違和感は…)
    夏油「山頂までたどり着いた全員があれの魔力を振り切って下山しようとした時は驚いたね。花御…だっけ、彼女のことは残念だったよ」
    漏瑚「待て、夏油。お前はどこまで知っている」
     その問いに、夏油はニヤリ、と笑い、答える。
    夏油「どこまででも…だよ。だって、私は神様なんだから」

  • 33二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:13:18

    なんだと!?

  • 34初心者KP25/04/29(火) 11:28:19

    漏瑚「は?」

     漏瑚が思わず声を上げる。

    夏油「あれ、信じてない?あ、この姿になったら分かってもらえるかな」

     すると、夏油の姿がみるみるうちに変わっていく。

     顔の無い化け物。首のあるはずの場所から鞭のようにしなり、天に向かって蠢く円錐状の黒い「何か」。凶悪なかぎ爪をつけた錆色の触手。

     そして、漏瑚はその姿に見覚えがあった。

     …あの夢で、自分の足を掴んでいた化け物だ。

    漏瑚「お、お前は…」

    夏油「さっきも言った通り、神様だよ。まあ、数年前までは人間だったけどね」


    無貌の男、這いよる混沌。ニャルラトホテプを目撃した漏瑚は〈正気度〉ロール(1d10/1d100)

    (流石にエンディングでロストさせる気はないので安心してください)

    漏瑚〈正気度〉(68) >>36

  • 35二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:36:42

    SAN減少1d100!?て思ったけどロストはないなら安心

    これの成功/失敗が分岐だったりするのかな

    dice1d100=18 (18)

  • 36二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:40:58

    失敗したらごめん

    dice1d100=43 (43)

  • 37初心者KP25/04/29(火) 11:48:29

    ここの〈正気度〉ロールは分岐、というよりも邪神を見てしまったので体裁上〈正気度〉ロールを行った感じです


    〈SAN値減少量〉

    漏瑚 dice1d10=8 (8)

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:50:40

    おわぁー!
    てかニャル!ニャルじゃん?!?!
    数年前までは人間だったって事はある日突然自分がニャルラトホテプだったことに気づいたパターンか、正気度が消し飛んで文字通りニャルラトホテプに成ったパターンか…

  • 39初心者KP25/04/29(火) 11:52:37

    〈正気度減少〉

    漏瑚 68→60


    漏瑚〈アイデア〉(60) dice1d100=94 (94)


    >>38 興味本意で変な方程式解いて、その本質を理解した結果こうなったパターンです

  • 40二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:54:14

    >>39

    クルーシュチャ方程式か…解いちゃったんだな、羂索…まあ羂索なら解けちゃうだろうね、うん

  • 41初心者KP25/04/29(火) 12:18:18

     漏瑚は何とか正気を保つ。
    漏瑚「ハァ…ハァ…」
    夏油「はは、心が強いね。山で鍛えられた強靭な精神ってやつ?」
     いつの間にか、人間の姿に戻っていた夏油が言う。
    漏瑚「で、わざわざ正体を表した理由は何だ?」
    夏油「人間の身で神々の頂へとたどり着いた君たちを『神の1柱として』祝福しようと思っただけだよ。でも、ただ『おめでとう』っていうだけじゃつまらないよね」
     夏油は、しばらく考え、口を開く。
    夏油「…ねえ、もう一度、死んだ仲間に会いたくないかい?」

  • 42初心者KP25/04/29(火) 14:36:57

     一応お伝えしておくと、 >>41 での夏油(ニャル)の質問に対して何と答えるかがルート分岐です。


     あと、漏瑚と話している人物の名前は「夏油 羂索」です。人間形態での見た目も名乗っている名前も人間だった時のものであり、特に誰かを乗っ取っていたりはしていません。

     「羂索」を「夏油」と書かれることに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、原作で彼を「羂索」だと認識していなかった漏瑚と一緒にいるので「夏油」表記にしている、と言うことでご理解ください。

  • 43初心者KP25/04/29(火) 17:06:27

    今回は救済なしバージョンで進めていきます。
    シナリオが後日譚含めて全部終わったあと、気になる人がいれば、救済ありバージョンの文も載せます

    漏瑚「いや、遠慮しておこう」
    夏油「おや、そうなのかい?」
     夏油が少し驚いたような顔をする。
    漏瑚「ああ。会いたくない、といえば嘘になるがな。とはいえ、死者は死者。生者は生者。本来決して交わることはない。それが自然の摂理だ。それを無理矢理神の力で交わらせたところで、碌な結果にはならんだろうよ」
    夏油「いい結果になる可能性もあるかもしれないよ?それでも断る?」
    漏瑚「それでも、だ」
    夏油(つまらないな…少しぐらい考えてくれてもいいのに)
    夏油「君の言いたいことは分かったよ。でもお祝いの品が何にもなし、っていうのもな…あ、これとかどう?」
     そういうと、夏油はどこからか1台のボロボロになったカメラを取り出す。おそらくどんな凄腕の技術者であろうと、このカメラを修理することは不可能だろう。
    漏瑚「何だ、それは」
    夏油「花御のカメラだよ。山頂での写真、これを使って撮ってただろう?中のSDカードは無事みたいだから、それを使えば問題なくあの写真は現像できるよ」
     漏瑚は少し迷った後、差し出されたカメラを受け取る。
    漏瑚「では、有り難くもらっておこう」

  • 44初心者KP25/04/29(火) 20:49:28

    夏油「それじゃ、閉店時間過ぎたし、私は帰るから」
    漏瑚「神に帰る場所があるのか」
    夏油「この世界にはないね。ドリームランドって所にあるんだ。興味があるなら案内するよ?…命の保証はしないけどね」
    漏瑚「誰が行くか」
    夏油「じゃあ、また明日」
    漏瑚「ん?」
    夏油「あれ、どうかした?あ、明日定休日だっけ」
    漏瑚「いや、明日が定休日なのはあっているが、そうではない。正体を明かしたから、てっきりもうこれで会うことはないのかと…」
    夏油「何言ってるの?私はもうしばらくはこの店で働き続けるつもりだけど?」
     衝撃的な発言に、漏瑚は思わず黙る。
    夏油「もしかして、迷惑だったりする?」
    漏瑚「いや、引き続きここで働いてくれるのは助かるのだが…」
    夏油「なら別に構わないよね。また明後日に」
     そう言って、夏油はスタッフ用の出入り口から出て行った。
    漏瑚(あやつは一体何を考えているんだか…いや、いくら考えた所で人間の頭で神の思考はわからんか)

  • 45二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 20:56:44

    人間だった時から何考えてるんだかわからなさそう

  • 46二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 21:08:25

    うーん…何も変わってなさそう
    羂索だし…

  • 47二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 02:24:44

    そうか、山頂での写真を撮ったの花御だったね
    最後の写真だしいい笑顔で写ってるし現像できるのは嬉しいね

  • 48二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 07:07:56

    花御は登りのとき写真とかクリチケとかで結構パーティーをサポートしてくれてたよね…ロストしてしまうとは…
    写真サルベージできるのは嬉しいな

  • 49二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 17:07:50

    ほしゅ

  • 50二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 22:05:07

    羂索はどういうつもりなんだろうな…ただの暇つぶしか?

  • 51初心者KP25/04/30(水) 22:20:14

     その頃、真人は1人とある墓地へと来ていた。
     その手には15本のまだら模様のバラの花束を持ち、「吉野家之墓」と書かれた墓石の前に立っている。
    真人「久しぶり。ごめんね、ずっと来れなくて」
     真人は自身の鞄から線香を取り出し、火をつけ、供える。
    真人「これ。俺からの気持ち。受け取って。」
     そう言って、墓石の前に、持っていた花束を置く。
    真人「聞いてよ。俺、世界最高峰の山に登ったんだよ。しかも、人類初登頂。すごいでしょ?」
     笑顔を作ってそう語りかける。そして、ふぅ、とため息をつき、真剣な表情で言葉を続ける。
    真人「ねぇ。俺、君に言わないといけないことが沢山あるんだ」
    真人「俺、ずっと君から逃げてた。君の死を受け入れられなくて、君のことを忘れて…全部、俺のせいなのにさ。最低だよね」
     真人の頬を涙が伝う。
    真人「ああ…ごめん。やっぱり、思い出すと辛くなって…。ごめんね…順平…」

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 01:00:31

    真人が助けられなかった友人てまさかの順平か

  • 53二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 08:36:43

    ほし

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 17:54:01

  • 55二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 18:57:39

    まだら模様の薔薇の花言葉は「あなたを忘れない」で、15本の薔薇の花言葉は「ごめん」らしい、スレ主さんすごい

  • 56初心者KP25/05/01(木) 21:33:23

    真人「ちゃんと向き合わないと…決めたんだから」
     溢れる感情のせいで乱れた息を整える。
    真人「…あの日のこと、許してほしいなんて言わないし、言えないよ。でも、それでも、俺のことを見守ってくれたら嬉しいな、って」
     涙を拭い、まっすぐに前を見る。
    真人「…もう、君のこと忘れないし、逃げないよ。絶対にね」
    真人「えっと、言いたかったのはそれだけ。じゃあ、またお盆には来るから…またね、順平」

  • 57初心者KP25/05/02(金) 05:32:53

    長くなりましたが、明日からの4連休中には終わらせる予定です

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 08:51:20

    お疲れ様です!

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 18:35:07

    ⭐️

  • 60初心者KP25/05/02(金) 18:54:09

    陀艮は久々に自宅に戻り、自宅のソファーに腰を下ろす。
    陀艮「ここに帰ってくるのも久々だな」
    陀艮「本当に色々なことがあったな。奇妙な蜃気楼、おかしな夢、生きた山、そして…仲間の死」
     思い返せば思い返すほど、まるで物語か何かのように感じられた。しかし、現実にあった事。
    陀艮「…あの事を小説にでもしてみようか。きっと、あの山について知りたい者も多いだろう」
     だが、あいにく自分には文才がない。その上、普段あまり本を読む方ではないので、小説というものをどのように書けばいいのかもいまいちわからない。どうしようかと考えていると、1通のメールが届く。
    真人『今度狂気山脈と、俺たちについてのノンフィクション小説書きたいんだけど、特に書いて欲しいこととか、ある?』
     送り先の部分を部分を見るに、どうやら第二次登山隊のメンバー全員にこのメッセージが送られているようだ。
    陀艮(なるほど。病院で言っていた『やりたいこと』とはこれだったのだな)
     陀艮は、自身が思い出せる限り、あの山で経験したことを綴ったメールを真人へと送信した。

    ーーそのメールを見た真人があまりの情報量に眉を顰めるのは別の話である。

  • 61二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 19:22:40

    小説にするのか~いいね
    …読んだらSANチェックとかないよね?

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 19:49:17

    かんたん真人かわいい

  • 63初心者KP25/05/02(金) 22:12:34

     その後、真人、陀艮、漏瑚、梓は世界最高峰の第一登を果たした英雄として世界中で有名になった。
     それと同時に、彼らの軌跡を描いたノンフィクション小説の出版、及び世界的なヒットにより、第二次登山隊メンバーである『7人』の名を知らぬものはいなくなった。
     彼らの逸話の中で最も有名になったものは、山頂での1枚の写真の話だ。修理不能なほどボロボロになったカメラ。そのデータの中から見つかった唯一の写真。
     さらに、実際にカメラを見た技術者によると、あのカメラの壊れ方でSDカードが無事であったことは奇跡に等しいとのこと。そのことから、あの写真は「神に守られた1枚」として有名になったのである。

     

  • 64二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 02:27:57

    ガチで神に守られた1枚なんだよね
    花御も含めた7人全員が有名になってるの嬉しいね

  • 65初心者KP25/05/03(土) 09:42:19

     漏瑚の店にて。
     スマホでネットニュースを見ていた夏油が漏瑚に話しかける。
    夏油「君たち、すっかり有名人だね」
    漏瑚「業務中にスマホをいじるな」
    夏油「いいじゃん。今お客さん居ないんだし」
     まったく、この神はどこまで自由なのか。
    漏瑚「ま、しかし有名になったのは事実だな。真人のあの小説もあってのことだろうが」  
    夏油「私も読んでみたけど、あの本、神話的事象に関する表現が柔らかくなってたから、普通の精神力の人間にも問題なく読めるようになってたね。まあ、一部の人間は内容に疑いを持っているけどね。低酸素で著者の頭がおかしくなったんじゃないかって」
    漏瑚「今思い返しても、嘘のような話だと思うがな。妙な悪夢を見ていたような気分だ」
    夏油「大丈夫。全部本当にあったことだから」
    漏瑚「何が大丈夫なんだ」
    夏油「しかし、困ったことに、あの本に対して疑いを持った、登山に長けた人間が第三次登山隊を組んでまた登る可能性も否定できない」
    夏油「あの山がこれ以上、踏み荒らされないといいんだけど」
    漏瑚「何か困ることでもあるのか」
    夏油「私は別に構わないし、ぜひその挑戦を見届けたい所だけど、上の奴らがちょっとね」
     ふと、夏油は時計を見る。時計は16時を指していた。
    夏油「ああ。そうだ。今日は早めに店閉めて、彼らと会うんだっけ」
    漏瑚「ああ」
    夏油「いいね。私も同席してもいいかい?」
    漏瑚「お前は部外者だろう」
    夏油「ひどいなぁ。ずっと君たちのこと見てたのに」
    漏瑚「あいつらはそれを知らんだろう」
    夏油「それもそうか。…もう時間も時間だし、そろそろ出たら?レジ締めや清掃は私がしておくから」
    漏瑚「すまんな。頼んだぞ」
    夏油「いってらっしゃい。あとで話聞かせてね」
     夏油は笑顔で漏瑚を見送る。
    夏油「…まあ、全部見えてるし聞こえてるんだけどね」

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 09:48:42

    すっごい羂索だしすっごいニャルだなぁ…
    神なのを微塵も隠してない(バラしてるから当たり前だけど)振る舞いが好きすぎる

  • 67初心者KP25/05/03(土) 18:56:46

     約束の場所に着くと、漏瑚以外の第二次登山隊のメンバーはすでに到着していたようだ。
    真人「お〜やっと来た!」
    漏瑚「すまんな。少し道に迷ってしまった」
    コージー「ひとまず、これで全員集合か。なんか懐かしい感じがするな」
    K2「確か、お店は梓が予約してくれていたね」
    梓「そうよ。案内するわね」
     梓が案内した場所は、とある居酒屋だった。
    梓「ちゃんと個室をとってあるわ。久しぶりにあったのだから、思う存分話しましょう」
    陀艮「ありがとう。気が利くな」

  • 68初心者KP25/05/03(土) 23:41:31

    席につき、それぞれが好きなものを注文する。
     全員分の飲み物が届いたのを確認し、K2が声を上げる。
    K2「みんなグラスは持ったね?それでは久しぶりの再会に乾杯!」
    「「乾杯!」」
     カチン、とグラス同士が当たる音が響く。
     それから、彼らは最近何をしているか、これから何をしようと考えているか、そして、狂気山脈での思い出を思い思いに語った。再会の喜びからか、それとも酒のおかげか、会話はとても弾んだ。
    真人(本当に楽しいな。みんなと一緒にいれて)
     でも、だからこそ考えてしまう。
    真人「花御も、一緒にいれたらなぁ…」

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 08:26:56

    真人…

  • 70初心者KP25/05/04(日) 10:19:05

    その呟きを聞き逃す者はいなかった。途端に場は静かになる。
    真人「ごめんね。変なこと言っちゃった」
     場の空気の急変を察したのか、真人は慌てたように言う。
    漏瑚「無理をするな。…儂も全く同じ気持ちだ」
    真人「無理なんてしてないよ。…多分」
    梓「でも、こうして思い出してもらえるだけでも、花御さんは嬉しいんじゃないかしら」
    真人「そう…かな」
    コージー「絶対そうだろ。人間、忘れられることほど、心にくるものはないからな」
    陀艮「私たちも、世間の人間も、花御の事を忘れることはないだろう。お前が書いたあの本のおかげだな」
    真人「実は、あの本を書いたの、陀艮と漏瑚の言葉がきっかけなんだ。2人が、『花御のことを他の人に伝えないと』って言ってたから、あれを書こうって思ったんだ」
    真人「おかげで、気持ちの整理はついた、と思うよ」
    真人「完全に乗り越えたか、って言われたらまだまだって感じだけど、でも一歩踏み出せた感じがするね」
     真人はエヘヘ、と笑う。

  • 71初心者KP25/05/04(日) 10:49:38

     その後の話は、ほとんどが花御の話題となっていた。道中で何度も隊をサポートしてくれた彼女のことだ。いつまでたっても話題は尽きなかった。
     店員が閉店を告げるまで、彼らの会話は続いた。
     店を出た後に見上げた空には、綺麗な満月が浮かんでいた。

     これから、それぞれが自分の日常へと戻っていく。気の赴くままに再び山に登るかもしれないし、もっと他にやりたいことを見つけるかもしれない。あるいは奔放な邪神の対応に手を焼くことになるかもしれない。
     いずれにせよ、彼らの物語(じんせい)は続く。ーーそれが良いものとなることを願って。
    THE END

  • 72二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 11:29:29

    わー!!お疲れ様でした!!
    めっちゃ面白かったです!

  • 73初心者KP25/05/04(日) 11:35:19

    〈SAN回復〉

    陀艮 生還 dice1d6=1 (1)

      【ミッション】達成 dice1d10=9 (9)

    真人 生還 dice1d6=3 (3)

      【ミッション】達成 dice1d10=7 (7)

    漏瑚 生還 dice1d6=1 (1)

      【ミッション】達成 dice1d10=4 (4)

  • 74二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 11:37:12

    陀艮も真人もガッツリ回復したね

  • 75初心者KP25/05/04(日) 11:39:56

    〈SAN値変動〉
    陀艮 43→53
    真人 58→68
    漏瑚 60→65

  • 76二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 12:17:10

    長期間のセッション、お疲れ様です!
    最初そこいらの自称登山家とか言われていたコージーが陀艮と師弟関係?になっていて感慨深いです。
    絵付きでキャラの掛け合いもストーリーも面白くて後日談まであって、贅沢なセッションでした…!
    安価のあるスレにこんなにがっつり参加するのは初めてでしたが、とても楽しかったです。ありがとうございました。

  • 77初心者KP25/05/04(日) 14:37:16

    >>76 最後までお付き合い頂きありがとうございます!


    シナリオで気になることだったり、ここの処理ってどうなってたの?と言うような疑問点があればお答えします。

  • 78二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 16:47:04

    お疲れ様でした
    絵の投下も多くてすごいなあと思った

    パラシュートじゃない方を選んでたらどうなってたか気になる

  • 79二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 17:50:20

    お疲れさまでした!
    part1からずっと参加させていただいてましたがとても楽しかったです!
    けっこうファンブルも出しちゃって申し訳なかったけど
    遺跡でアイディアの判定に成功してたらどんな情報がもらえたのか気になります

  • 80初心者KP25/05/04(日) 18:37:40

    >>78

    まず、洞窟の中を迷わずに進むためには適切なマッピング能力が求められると言うことで、〈ナビゲート〉ロールを-30%で3回成功してもらうことになります。何度失敗しても判定はやり直せますが、1度の判定ごとに消化液の霧により、全員耐久力-1d3です。

    成功すれば、洞窟の出口である排泄口(標高7000m地点)と思われる場所を見つけることができます。

    排泄口に近づいたら、何か異音を聞き取る。全員〈聞き耳〉ロール。成功すると、洞窟に反響して聞き取りにくいが、それがショゴスの鳴き声であり、徐々に近づいていることに気がつく。

    〈聞き耳〉ロールに成功した上で、すぐに逃げ出す場合は、〈DEX×5〉でロール。成功すれば、ショゴスに追いつかれることなく洞窟を脱出できる。失敗、あるいは逃げ出さなかった場合、迫り来るショゴスを視界に捉えてしまい、〈正気度〉ロール(1d6/1d20)

    誰も発狂しなかった場合、下山には特に判定は不要です。


    >>79 

    遺跡でのアイデア成功時の処理は

    壁面に描かれている粘液状の生物の絵に目がいく→さっき見た化け物は幻覚ではなく、現実に存在するものなのでは?と思う→〈正気度〉ロール(1d3/1d6)→発狂した場合「狂人の洞察力」判定→成功で「呪文:狂気山脈の支配」習得

    と言うようになる予定でした。

    ちなみに真人の「狂人の洞察力」判定の成功率は25%だったので、呪文を入手できる可能性は極めて低かったです。


    本来なら、狂気山脈の真実を知って発狂→呪文入手、と言うパターンなのですが、その道中で壁に描かれた内容を結びつけられるような経験をしていなかったので、今回は無理矢理情報を出すためにこのような処理をしました。

  • 81二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 18:42:39

    なるほどなあ、パラシュートじゃなかったら犠牲者増えてたかも

  • 82二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 20:30:41

    >>80

    ありがとうございます!

    「狂気山脈の支配」てすごそうな呪文

    習得の可能性はかなり低かったけど呪文を使う真人もちょっと見てみたかった

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 04:34:06

    狂気山脈の正体は神話生物ということだったけどなんていう生物だったんでしょう
    あと花御救済パターンのお話も見せてもらえると嬉しいです!

  • 84初心者KP25/05/05(月) 06:32:04
  • 85二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 09:35:21

    >>84

    ああ~~そういうパターンになるのか

  • 86二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 17:22:17

    花御救済パターンありがとうございます!
    ちょっとぞくっとするな
    ニャル羂索が不穏

  • 87二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 02:12:59

    おつ好きなシナリオだ

  • 88二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 11:00:46

    面白かった…また卓建てる予定ありますか?

  • 89初心者KP25/05/06(火) 11:21:31

    立てる予定はありますが、リアルの都合ですぐに、という訳にはいかなさそうですね。
    でも、やるシナリオは決めてます。
    「ニャルットモンスター」というパロディシナリオをPC真人(継続)で回そうかな〜と思っています

  • 90二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 11:25:04

    やったー!楽しみ
    しかも継続?!嬉しい

  • 91二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 13:19:18

    目を付けられちゃったなあ
    楽しみにしてます

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