閃略兵器-Evil★Twinアストラム その7

  • 1くれくれ幽霊22/04/03(日) 08:42:25

    まだできてなかったのでリンク7です。


    ↓前回

    https://bbs.animanch.com/board/457498/?res=197

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:03

    保守

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:19

    とりあえず10まで

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:26

    4

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:36

    5

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:42

    6

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:48

    7

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:59:55

    8

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 10:00:02

    9

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 10:00:09

    10

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 10:55:14

    その7……7!?

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 10:55:44

    めっちゃ続いてんなぁ

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 10:56:09

    まだ続いてたのか(困惑)

  • 14二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 11:37:44

    たておつ
    ここまで来たかぁ

  • 15前スレの閃刀ルートだってよ22/04/03(日) 13:34:23

    ──最期の映像を忘れはしない。
    ──かつての同僚によって何もかもを利用された。自分たちが作った体制も、自分たちが見守った命も、自分たち自身も。
    ──あぁ、しかし…あの時に手を伸ばした者の顔も、忘れはしない…



    「アウラム、そろそろつく。」
    「あぁ、分かったよロゼ。」
    「それじゃあアウラムさん、ようこそ私たちの本拠地へ。」

    前回ニンギルスの提案によってどこにいくかを決めざるを得なくなったアウラムは「ジャックナイツならば戻る手段を考えてくれるかもしれないという可能性に賭けて彼らが身を寄せている閃刀姫の拠点に来ていた。なおその時の小夜丸の悔しそうな顔とロゼの勝ち誇った顔。なだめつつ若干にやけを隠しきれてないレイが印象的だったとガラテアは後に語る。

    「中には久しぶりに来たな…」
    「以前に一か月ここで働いていただいたきりですからね…その節はすみませんでした…」
    「いやいや、あの時は俺のわがままが原因だし。」
    「私はアウラムと共闘したり一緒に生活してて楽しかった。」
    「こらロゼ!」

    一応断っておくが一緒に生活したといっても居住スペースは別であったことは名誉のために明言しておこう。

    「それでジャックナイツのみんなは、いつものところ?」
    「はい、ここのところは軌道に乗り出したみたいで…」
    「行けば皆いると思う。」

    3人が向かったのはジャックナイツたちに割り当てられた部屋・・・ではなく、開発室である。

  • 16閃刀ルート22/04/03(日) 13:55:59

    「「「失礼します」」」
    『ん?おぉ、天窮の…あれ、なんか懐かしい見た目になってない?』
    『紅蓮。お前は相変わらず話を聞いていないな。星遺物の異常の結果でこうなったとレイ嬢から聞いていただろう。』
    『いやぁ、でも本当に久しぶりの見た目だねぇ…』
    『というよりも我々の記憶の印象で一番彼の印象が一番強いのはこの姿なんだがな。』

    蒼穹、紫宵以外のジャックナイツ4人が各々声をかける。その二人は何かの準備をしているようだが・・・

    「・・・今更なんですけどなんでジャックナイツの皆さん開発に入り漬かりなんですか…」
    『前に言っただろう?君たちの装備はなかなか面白いが、まだ改善の余地がある。特にあのジークという装備の負担に関してはね。』
    「蒼穹。紫宵。」
    『我々としては世話になる場所で最前線で働く君達には多少過保護になることを許してくれたまえ。』
    「紫宵さんこちらの装備なんですけどビームサーベルつけてもいいですか?」
    『だめだ、剣と剣で色々被る。ビームライフルならなんとかなれる』
    「いや馴染みすぎだよ。」

    完全に慕われているジャックナイツリーダー紫宵のジャックナイツ。彼は過去でもアウラム達の前に立ち塞がった際にジャックナイツのリーダーとして先頭に立っていた人物である。

    『さて、少年。ここに来たのだ。君の診察をしようか。』
    「あ、あぁ、ありがとう蒼穹。」

    こうしてジャックナイツたちによるアウラムの診察と議論が始まり、1時間後。

    『うん、一日安静に全員票入れだな。』
    「結局こうなるんだ・・・」

    ちなみに早い段階で安静の結論は出てそのあとはどれくらいまでかの議論であった。

  • 17閃刀ルート22/04/03(日) 14:13:03

    『宵星の言うように、下手なことをするよりもおとなしくする方がかえって早くに戻るというのが我々の結論だ』
    「そうなるか…」
    『まあ、そういうわけだ。せっかくだ少年。それから少女たち。少し付き合ってくれないか?』
    「「「?」」」

    蒼穹が誘うとそれを待っていたとばかりに他ジャックナイツたちは準備を進めて・・・



    『これより第5回民間用クローラー作成会議を始める!!』

    ドンドンパフパフ

    「・・・何これ?」
    『民間用クローラー作成会議だが?』
    「いえそんなご存じのみたいに言われましても…」
    「しかも4回もう行われてるし。」

    開発室の人間たちもノリノリであることを考えるにこの3人以外みんなが知っているし結構定期的に怒っているようだ。

    『前々からこの世界に出てから考えててねー。ほら、天窮のイメージで言えばクローラーって物騒なイメージもあるでしょう?』
    「・・・それはまあ…」
    『世界の管理のために必要なことだった。が、どうせなら我々も自分たちの研究が平和の役に立ってくれるなら。その方が良いからね。』
    「…そっか…」
    『とりあえず今まで出た案は料理の手伝い、掃除、洗濯をこなす機能を付けたそうと思うのだが』
    「かつての敵が家事万能な機械に!?」
    「前に聴かせていただいたクローラーとのギャップがすごいですね…」
    「まあ私たち現代の人間は知らないから違和感はあんまりないけど。」

  • 18閃刀ルート22/04/03(日) 14:42:13

    そして議論は続いて・・・

    「カテゴリー分けに整理できるようセンサーを組み込むってのは?」
    『悪くないな』

    白熱し・・・

    「そ…その、カメラとかビデオとかって入れられますか…?」
    『うーん乙女の顔でそこはかとなく危険な匂いもするけど思い出とかも大切だものね!候補!』

    夜まで続いて・・・

    「通話機能。手が離せない時でも連絡できるように」
    『ふむ、通信デバイスがあるしいらないかもと思ったがそういうのであれば需要があるか。』
    「これが通ったら毎日いつでも連絡できるねアウラム。」
    「ん?いつでもかけて良いんだよ?」
    「・・・その、それは私もですか…?」
    『おっと、しっとりしてきたぞ。』

    そして深夜に差し掛かる時間

    「・・・・・・・」
    「アウラムさん、大丈夫ですか?」
    「…大丈夫…」
    『子供になったことで睡眠欲求も高まっているのかもしれないな。そろそろ寝た方が良いだろう。』
    「…そ、それじゃあ私が部屋までお運びします!」
    『あぁ、任せたよ。』
    「お、おやすみなさい!」

    レイはそういってアウラムを抱っこし部屋まで運ぶために出て行った。ロゼもそれを追おうとしたがに少し考えて。

  • 19閃刀ルート22/04/03(日) 14:46:59

    「ねえ紫宵。」
    『なんだね?』
    「本当にアウラムを戻す手段なかったの?」
    「・・・」

    診察の結果が出るのは早かった。そのあと自分たちをまきこんでバカな会議をするまでの流れもまるで最初から想定していたかのように・・・

    『今日はエイプリルフールなのだろう?許してくれるといいんだがな。』
    「…やっぱり。」
    『結論から言えば、星遺物は想いの力で出力や結果が変わる。それは昔に彼自身が実証した。』
    『そしてその際に他人から想いを集めることもね』
    「…つまり?」
    『我々ジャックナイツ6人が集まり彼と心を1つにする…戻れと念じればそれだけの想いに反応して戻るはずだよ。副作用も多少あるだろうがね。』
    『でも、そうしたらきっと天窮ったらここの仕事とかで休めそうもないじゃない?』
    『だから1日安静にさせるために雑な診察結果とくだらない話を用意したというわけさ。』

    なるほど、確かに彼ならば戻ったら戻ったで誰かの手伝いに駆けだしそうである。だが・・・

    「どうしてそこまでしたの?」
    『そうだな、くだらないことなんだが・・・』

    ──捕まってくれ…!

    『・・・変わった我らを、敵だった我らを助けようと手を伸ばしてくれたから。理由はそれだけだ。』
    『君も、心当たりはあるんじゃないの?』
    「・・・・・・」

  • 20閃刀ルート22/04/03(日) 14:52:45

    ──もしも君が俺たちのことを信じられないなら、信じられるようになる時まで会いに行くよ。
    ──今は君のことを助けてくれたレイのことだけでもさ、信じてあげてくれないか?

    「・・・うん、よくわかる。」

    それだけを言ってロゼは部屋を去った。

    『・・・罪な男だな彼は』
    『そうだね…でも。』
    『相変わらず優しいようだな。』


    アウラムが前にここを利用していた際に泊まっていた部屋でレイがアウラムを抱えた状態で右往左往しているのをロゼは見つけた。

    「どうしたのレイ?」
    「ロゼ、どうしよう・・・?この部屋の鍵空いてないしアウラムさんのポケット探ってもなくって…」
    「・・・レイ、もしかしてそのつもりなかったの?」
    「え、どのつもり?」
    「私たちの部屋に泊める。」

    そのロゼの一言にレイは固まった。真面目なレイにそんな発想なんてあるわけがなかった。

    「…そ、そんなことできるわけ・・・」
    「でももしも何かしら変化があったとき近くに私たちがいた方が良いよ?」
    「あっ・・・・・・」
    「・・・それに、今日はエイプリルフールだよ?今日ついた嘘は許されるんだよ?」
    「・・・・・・・・・・・」

    悪魔のささやきの実例である。
    こうして唆されたレイはロゼと共に自分たちの部屋に戻った・・・

  • 21閃刀ルート22/04/03(日) 15:03:17

    「・・・とりあえず私とロゼの間に挟む感じでいいかな?」
    「うん、2人で平等にしよう。」

    2人のベッドをくっつけ先にアウラムを中央に寝かせた後2人は挟む形で眠る。

    「・・・レイ。」
    「何、ロゼ…?」
    「アウラムはどれくらいの人のことを助けて、どれくらいの人を救ったんだろうね?」

    先ほどのジャックナイツのことをロゼは考えた。そして、他に彼が関わった今を生きる人たちのこと、そして…彼の昔話で出た仲間のこと・・・

    「・・・分からない、でも…」
    「うん、私たちも救われたんだ、この人に・・・だから…」
    「この人の傷が、癒せますように。」
    「・・・今はゆっくり休んでてください、アウラムさん…」

    2人がそれぞれアウラムを抱きしめ眠る・・・

    星の勇者に、今は一時の嘘を。優しい嘘を・・・それでこの人の傷が、癒えてくれると願って・・・





    翌朝、何も覚えていないアウラム(元に戻った)と寝起きに混乱したレイが叫びロゼが寝起き最悪になったお詫びとして朝食にあーんを要求したりした。

  • 22くれくれ幽霊22/04/03(日) 15:03:45

    こういうSS誰かください(定期)

  • 23二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 15:19:22

    素晴らしいSSをありがとうございます!!

  • 24くれくれ幽霊22/04/03(日) 20:34:49

    (正直この話だけはエイプリルフールで書いた方が良かったんじゃないかとも思ったけど、あの段階だと全部書く度胸なかったから…非力な私を許してくれ。)

  • 25二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 00:10:45

    レイちゃん後輩のロゼに唆されまくってんな…
    いや自分が押せ押せなのに優等生のレイちゃんにもちゃんと気を使ってるロゼは優しいのか?

  • 26くれくれ幽霊22/04/04(月) 02:11:46

    これを書いた側が言うのはよろしくないのかなと思いながら言うのだけどこのロゼは「アウラム大好き。レイ大好き」のつもりで書いてます。アウラムとは結婚したいしレイだったら3人で幸せな家族できるからそれであり。って感じ。レイちゃんはクソ雑魚優等生(唆されやすい)のつもりで書いてます。

  • 27くれくれ幽霊22/04/04(月) 02:16:23

    まあでも僕もファンボーイの一人なので、人によってレイロゼアウラムいると思うから、みんなのレイロゼを大事にな!

  • 28二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 06:53:15

    アウラムという意中の人が出来て、男子中学生みたいな恋愛メンタルになってしまうレイ。

    訓練後のアウラムの脱いだ服を見つけて、つい嗅いでしまいそう。

  • 29くれくれ幽霊22/04/04(月) 14:12:55

    正直このレイはこういうことしそう。その後部屋で罪悪感に苛まれそう。

    メンテが終わった…実は閃刀姫ジャックナイツ組みたいと思いつつ組めてなかったからデュエルパスを買ったら閃刀姫買いたいな…

  • 30Livetwinルート22/04/04(月) 18:09:17

    彼女たちはいたずら好きだ。企画はだいたい驚かせるようなものが多い。それで困らされたことが何度あったか。
    彼女たちは悪でもある。怪盗という立場でその原動力がスリルを求めての面もある以上そこは否定できない。正直S-forceに捕まったときが来るとしたら少しでも罪が軽くなるのを祈ることとせめて自分も関係者として捕まることを覚悟するくらいしかできない。
    あぁしかし…彼女たちが邪悪なのか、という質問が来たとしたら。迷わずに「それは違う」と言うだろう。



    「はぁ………ようやく帰ったかあの子ら…」
    「S-forceが帰ってくれたのが一番助かる…うちら生きた心地しなかったわ…」
    「まあ、一応俺も所属で言えばそうなんだけどね…」

    あの後アウラムはレイとロゼ、小夜丸の誘いを断り「家にいたほうが落ち着くし、今日のところは素直に休むことにするよ。」と言って3人と(余計なことを言った)ニンギルスとガラテアを帰した。
    ちなみに一番解せない顔をしていたのはニンギルスである。

    「今何時ー…?」
    「もう13時…やべ、次の配信14時だからそろそろ準備しないと…」
    「あー、じゃあ外で食べるほうがいいかな?」
    「………アンタその格好で大丈夫?」
    「………まあ………知り合い以外なら………」
    「すっごい渋々な気遣いありがとう。」
    「…あ、そういえば2人とも、朝俺を起こした時言ってた約束だけど、予定ありそうなら後日にする?」

  • 31Livetwinルート22/04/04(月) 18:10:06

    そう、全員すっかり忘れていたが忘れていたがそもそもの発端はドッキリ企画として「今日一緒に遊ぶ約束でしょうが」と起こしたことが原因である。全員すっかり忘れていたが。
    とはいえそれはあくまで嘘の約束。いつにアウラムが気づくか検証するという企画であるから先程の騒動で当然そんなものキスキルとリィラも忘れていたのだが…

    「あー………(どうするリィラ?)」
    「(んー………どうせ午後の配信やるって言ってもうちらゲーム配信くらいしかやることなかったしなぁ…)」
    「(……面白みないよね?というかむしろこれ放置するほうがつまんなくね?)」
    「(百里ある…となれば?)」
    「「……アウラム、そのことなんだけどー♡」」
    「………なんか嫌な予感が……」

    撮れ高は逃さないライバーの鑑である。

    「というわけで!午前中止にしたペットとのデート(笑)企画だよー!」
    「……なんでこんなことに…」
    「ほらほら笑ってうちらをエスコートしなよイケメン。」

    (アウラムには隠してる部分もあるが)結局午前の配信でやろうとしていたことをやることになり、アウラムの現在の状況については彼自身が趣味で作っていたモデルを投影したまま眠ってしまい、そのことを寝起きのときは忘れて混乱していたというかなり無茶な言い訳をした。彼が天然でなければきっとバレている。

  • 32Livetwinルート22/04/04(月) 18:10:53

    「まあとはいえ実はご飯食べてないから先ご飯食べたいんだけどね。」
    「どこ行く?」
    「んじゃーうちイタリアンがいい。」

    デートと銘打っているが3人ともかなり自然体であるが少なからずキスキルとリィラは浮足立っている。撮れ高であると判断して企画を結構したのは事実であるが、こうして相棒以外とどこかに遊びに行くというのに憧れないかと言われたらそれは否だ。

    「すみません、3人なんですけど席空いてます?」
    「えぇ、お好きな席におすわりください。注文が決まりましたら机の上のベルを鳴らしていただきますとお伺いします。」
    「はーい。………2人とも何にするよ?」
    「うちはピザが良いかなぁ。」
    「俺はイカスミパスタかな?」
    「口の中汚れても知らんよ?あ、うちはペペロンチーノで。」 
    「キスキルブーメラン投げてて草。」
    「なんでもいいでしょ?ほら鳴らすよ。」

    しばらくしてそれぞれの料理が届いて食べ始める。
    「…おぉ、このピザチーズたっぷりでいけるね。」
    「うん、これはなかなか…良い店見つけたかも…」
    「ちなみにコメントどんな感じなの?」
    「『食べてる音助かる』『もうちょい詳細に食レポ聞きたい』『食レポライブやれ』」
    「いやうちらそんなライバーじゃねーけど!?」
    「まあ最近はそういう動画も増えてるといえば増えてるけどね。」

  • 33Livetwinルート22/04/04(月) 18:11:56

    そんな雑談を交えるがライバーである2人は「これ面白みねえな…」と感じ始めた…まあこれはこれで需要あるかもしれないと思うが自分たちのライバーはそれ向けではない。たぶん。一石を投じる必要がある。

    「…うん、アウラム、そのパスタちょっと頂戴。代わりにピザ食べさせてやるから」
    「なっ…!?」
    「ん、いいよ?ほいあーん。」
    「あーん………うん、確かにいけるね。イカスミとか食わず嫌いしてたわ。」

    リィラは事も無げにやったが投げた(投げさせた?)石がでかすぎる。この3人は食事をシェアすることはそこそこあったしその度にあるきっかけで相手に食べさせることも多かった。アウラムが特に意識せずあーんをしたのもそれが理由だ。だが配信してるときにそんなことをしていいのか?慌ててキスキルはコメントを見る。

    『!?!?』
    『これはこれで…』
    『イケメンすげぇわ…』
    『アウリィもっとちょうだい。』 
    『アウラムにーに助かる』
    『ショタお兄ちゃんいい…』
    「めちゃくちゃ肯定的!?」

    訓練された視聴者たちである。というか見た目のせいで謎の属性も追加されていた。

    「(………というかそれいいなら…)アウラム、うちもうちも。」
    「良いよー。ほいアーン。」
    「あーん……うん美味しい、ありがとねー。」
    「どういたしまし…あれペペロンチーノくれないの!?」
    「誰も言ってないしー」
    「ずる!!」

    遠慮がない、気兼ねない食事が続いて…

  • 34Livetwinルート22/04/04(月) 18:12:55

    「いやー、食べた食べた。」
    「また行きたいねー。」
    「そうだねー、サービスも良かったし、ねーアウラム?」
    「…………うん。」

    店を出たときに「あ、そちらの僕にはこれをサービスしております」と飴玉を渡されたアウラムの顔は複雑でありそれを見る2人の顔は笑い一色である。

    「さーて次はゲーセン行くよー!」
    「はいよー」
    「おー…」

    その後も3人のデートは続き。

    「ちょっ……リィラ助けて来てるゾンビ来てる!!」
    「こっちも来てんの!!あ、ちょっ弾切れ!?」
    「ふたりとも頑張れー。あ、死んだ…」

    当初の目的や配信のことを忘れそうになりながら。実に楽しんだ。

    「うわアウラムリズム感なさすぎない?」
    「リズムの達人簡単でこんな躓くやつ初めて見た。」
    「仕方ないだろこういうのやったことないんだから!?」

    「うわー、70とかしか出ねぇ…」
    「力弱…」
    「俺もやってみよっと。」
    「良いけど流石にその姿じゃ力でないんじゃ…」
    「はぁ!!!!」
    『999!!!!!!』
    「「ウソでしょ!?」」

  • 35Livetwinルート22/04/04(月) 18:14:32

    そんなことをしてる間に18時…

    「っと、流石にそろそろこいつ連れてたら追い出されそうだし帰るかー。」
    「あぁ、年齢制限とかあるっけ…面目ない。」
    「あ、じゃあ最後にアレ撮ってかね?」

    リィラが示したのはプリクラである。

    「お、いいね、撮ろ撮ろ。」
    「どんなやつなの?」
    「まあやってみたら分かる分かる」

    「ほれ寄った寄った」
    「こ、こう?」
    「そうそう、距離詰めて…はいポーズ!」
    「ポーズ!?何すれば…」



    そして。

    「いやー、すごいテンパってたね最後。」
    「どんなのか教えてくれないからだろ!?」
    「だからって両手を上げるかね。」

    3人は帰路につきながら今日のことを思い返す。

  • 36Livetwinルート22/04/04(月) 18:15:34

    「さて、そろそろ配信止めるけど…その前にアウラムに言うことあります。」 
    「ん、なに?」
    「今朝うちらと予定あるって言ったじゃん?」
    「うん。」
    「「せーの…ごめんあれ嘘」」
    「あ、やっぱり!?」

    動画終わりの間際にネタバラシをしておくことを忘れずに…


    「…ってわけでいつ気づくかなーって…怒った?」
    「約束した覚えないけど忘れたのかって焦ったんだぞこっち……まあそこまで怒ってないよ。」
    「ヤッター!さすが勇者様!」
    「怒ってないけど一週間は家事交代ね。」
    「「ぎゃー!?」」
    「というわけで今日はここまでだよ。楽しんでもらえたら高評価やチャンネル登録お願いします」
    「「うちらのセリフー!!」」

    ショタの爽やか笑顔で全て持っていかれた。

  • 37Livetwinルート22/04/04(月) 18:16:07

    「ねえアウラムー機嫌直してよー!」
    「やーだー!」

    彼女たちは悪戯好きだ。企画はだいたい驚かせるようなものが多い。それで困らされたことが何度あったか。

    「…怪盗仕事3日……二日分減らすから!」
    「交渉なのになんで自分の方減らしてるんだよ!?」

    彼女たちは悪でもある。怪盗という立場でその原動力がスリルを求めての面もある以上そこは否定できない。正直S-forceに捕まったときが来るとしたら少しでも罪が軽くなるのを祈ることとせめて自分も関係者として捕まることを覚悟するくらいしかできない。

    「ねぇアウラムー!!」
    「……2人は。」
    「「?」」

    あぁしかし…彼女たちが邪悪なのか、という質問が来たとしたら。

    「楽しかった?」
    「そりゃーもちろん!」
    「一応言うけどそれは嘘じゃないよ?」
    「…そっか!」


    迷わずに「それは違う」と言うだろう。

  • 38Livetwinルート22/04/04(月) 18:16:30

    って感じのSSほしいんだけどない?

  • 39二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 18:18:37

    新しいssニキ!?
    Twinの方もスレ的には原点回帰感あって良いねぇ

  • 40くれくれ幽霊22/04/04(月) 18:21:18

    なんか前日にあった閃刀姫よりもカラッとしてるというか友達感強いけどなんとなくアウラムはキスリィには一番素(悪く言っちゃうと雑な)対応しそうだなっていう解釈。こういう関係は関係で好きなので誰か書いて♡

  • 41くれくれ幽霊22/04/04(月) 23:36:28

    ところで大事なことがありまして。



    もう一個だけ続くんじゃ♡

  • 42くれくれ幽霊22/04/04(月) 23:37:40

    ………少女は歩き続ける。一匹の相棒を連れて。

    「……ここにも手がかりなし、か…イム、今日はこのあたりで休もっか。」
    「カウ……」

    少女たちは大切な者を取り返すために歩き続ける。だが、先に言う。彼女たちの旅は徒労に終わる…なんの報酬もない旅になるだろう。

    「……次はどこに行こうねイム。」

    それでも彼女たちの物語を望むのであれば…
    星が辿り着く結末を…



    「アウラムが決めるしかなかろう。」
    「(ニンギルスぅぅぅ!?!?)」

    ニンギルスがアウラムの預かり先について(余計な)助言をしてロゼと小夜丸はそれぞれアピールポイントを出してアウラムの引取先を狙っていた。そんな時である。

    「アウラム!今良いか?例の件について進展があったから話を………」
    『あっ…』

    唐突に入ってきた男の名はリダン。クロノダイバーの1人であり、この時代ではアウラム、ニンギルスとある事情で仲良くしていたのだが…

    「く、クロノダイバー!?どうしてここに…いえ、今こそ年貢の納め時です!!後輩くん!とっ捕まえますよ!!」
    「え、えっと…」

    S-forceとは敵対関係なのである。時間を駆ける彼にしてはとんでもない間の悪さだ。

  • 43IFルート22/04/04(月) 23:39:29

    「…………………よいしょー!!!」
    「えぇー!?」
    「アウラムさん!?」
    「クロノダイバー!?後輩くんを放しなさい!!」
    「……アウラムを返せこそ泥。」

    血迷ったのかリダンはアウラムを抱えて逃走。これに対して小夜丸だけでなくロゼとレイまで追走を始める。

    「ちょっ………なんかいつもよりも気迫がすごいんだけど!?」
    「リダン待ってやばい…!?」
    「我慢してくれ!とりあえずあいつらをまかないと…のんかちっさ!?」
    「今更!?」
    「待ちなさいクロノダイバー!!」
    「その人を返してください!!」
    「…………す………」
    「なんか1人聴こえなかったのが一番怖いんだけど!?」

    今までで一番精神的に追い詰められた。そうリダンは後に語った。

    「2人とも、こっちだ!」
    「リューズ!」
    「ニンギルスも…いやいつの間に…」
    「リューズから連絡を受けてな。それよりもこっちに隠し通路がある。コチラから行くぞ」

    なんとか2人の誘導により逃げ切ることができ、クロノダイバーの隠れ家にやってくることができた。

    「やあ、待ってたよアウラムくん………なんで小さいの…?」
    「えっと…かくかくしかじか…」
    「なるほどね。」

  • 44IFルート22/04/04(月) 23:40:41

    待っていたのはクロノダイバーの1人パーペチュア。クロノダイバーの中でも機械開発及び改良の担当をしている。

    「それで、リダンが「例の件について」って言ってたけどもしかして…」
    「そう、過去に戻る方法、なんとかなるかもしんないよ?」
    「本当か…!?」
    「流石にこんな嘘つかないわよ!良い?よく聞いて。」

    パーペチュアが言うには座標すらも分からず一体どれくらい前かも分からない時代まで跳ぶことは理論上不可能である。しかし座標となる人物がその場にいる…つまり過去の自分に会いにいくような形であればやや強引にアンカーを撃ち、その時代まで飛ぶこともできる…可能性がある。

    「もちろんこれをするにはめちゃくちゃ膨大な力とあっちからの引っ張る力が必要だけど…君のその星遺物の力と過去の君の残留思念の宿る星鍵とやらを繋ぎ止めることができれば飛ぶ難易度自体はかなり下がるはずよ。」
    「それなら…!」
    「ただし、ここまでしてもその時代に留まることはまず不可能だ。」

    アウラムとニンギルスが希望を持ちかけたところでリューズから現実が告げられる。

    「そもそも時代を飛ぶっていうのは世界の反発がすごいんだ。遠い年代であればあるほど、『そいつがその時代にいるのはおかしい』『二人もいるのはおかしい』って感じで反発することになる。」
    「これが近い年代ならそれでも1時間はもつけど…今回は時代が時代だからな…」
    「もって最大10秒…これ以上はその時代での存在証明が保証できない。最悪消されることになる。」

  • 45IFルート22/04/04(月) 23:41:11

    告げられた現実は厳しいものだった。それでも。アウラムとニンギルスは顔を合わせて…

    「…それでも、やりたい。お願いだ。」
    「…俺からも頼む。」
    「…分かったわ。準備はいつでも出来てるから好きなときに…」
    「…今からでも行けるかな?」
    「えっ!?ま、まあできるけど…そんな姿で大丈夫なの?」
    「…おそらくエネルギーに関しては大丈夫だ…だが…」
    「大丈夫だよみんな、それよりも…早く俺は…イヴに言わなきゃいけないことがあるんだ…」

    決意は硬い。そう感じたパーペチュアはニンギルスに意見を求め細かい調整を行うため席を外す…その間にリダンとリューズはアウラムに話しかける。

    「なあ、アウラム。俺はアウラムたちのこといいやつだと思ってるしできるだけ望みは叶えてやりたいと思ってる…でも…」
    「…なぜそこまで急ぐ?そこまで急いでも誤差は…」
    「…ニンギルスには言えないことなんだけど、俺はイヴに…言う必要があるんだ。…そうすれば、もしかしたら何かが変わるかもしれないって…そう思ったら焦っちゃって…」
    「…もしかして告白か!?」

    リダンがそう問えばアウラムは少し苦く笑い…首を振る。

    「逆だよ…俺はイヴに、もう探さなくて良いって伝えに行く。」

    ……それが告白どころか振る行為だと、彼自身が分かっていた。

  • 46IFルート22/04/04(月) 23:42:03

    この時代に来て、アウラムは探した。彼女の一族について、少しでもなにか…
    だが、何もなかった。何万という時が経っているのだ、仕方ないと思う反面。考える。
    「もしも、自分を探すためにその一生を使っていたとしたら?」
    ………この問いにニンギルスは、答えることがなかった。それが、一番の答えだと2人とも気づいていた…。



    「時間軸安定、アンカー射出………完了。接続……良し。今なら行けるわ。」
    「ニンギルスは行かないのか?」
    「合わせる顔がないからな…なにより、俺がいては話せぬ内容をする気だろうからな。」
    「……そっか。」

    椅子に座り、過去を想起する。イメージが固まっているほどにその時代にたどり着きやすくなるという。

    「じゃあ、いくよ…クロノダイブ!」

    パーペチュアの掛け声と共に、アウラムの視界が暗転する………



    「……ん……おはようイム…」
    「かうっ!」
    「そうだね…そろそろ出発しよう。」

    少女…イヴは幼馴染…或いは相棒のイムドゥークと共に旅を続ける。夜が来れば宿を借りたり野宿をして、また翌日に歩き始めるを繰り返す毎日。少しでも、消えた彼を取り戻すための情報を手に入れるために。

  • 47IFルート22/04/04(月) 23:43:58

    「……かうっ!?」
    「どうしたのイム…!?」
    「………はっ!?本当に時間を飛んだのか…あっ…」

    まるで最初からそこにいたかのように後ろにいた探し人に反応が遅れた。

    「……えっと、久しぶりだなイヴ。」
    「アウラム……本当にアウラムなの……!?身体は…小さい頃の姿だけど…」
    「うん…でも、俺がここにいられるのはあとちょっとだけなんだ…ずっと遠くの未来から、ほんの少しの時間だけここに来れたんだ。」
    「未来…?」
    「…時間がないから、手短に言うよ。」

    イムドゥークを少し撫でてやる。すると昔からの相棒は何かを察したかのような、悲しい目をした。それを彼は、見ないふりをしてしまった。 

    「……あのさ、俺はずっと先の未来で元気にやってるよ。」

    これは本当。新しい仲間や友達ができて、変わらず元気でやっている。

    「たからイヴもさ、俺のことは忘れても大丈夫だよ!ずっと旅で疲れただろう?」

    これは嘘。忘れてほしいなど思うわけがない。

    「イヴやイムには幸せに生きてほしい…俺もニンギルスもそう思ってる。」

    これは本当だ。彼女や相棒が自分たちがいなくても幸せに生きてくれているのならどれだけいいのだろう。

    「だからさイヴ!俺のことはもう、忘れていいんだ!」

    ………嘘だ。彼女をもっと強く突き放す方が効果的なのに。なんとも中途半端な嘘をつく。
    彼女の顔を見ることができない…

  • 48IFルート22/04/04(月) 23:44:14

    「……んで……」
    「えっ…?」
    「なんで………そんなこと言うのよこのバカ……!!」
    「くぅん………」
    ──あぁ、違うんだ。そんな顔をさせたかったわけではない。怒ってくれていいから、それで俺のことを嫌いになってくれたらよかったんだ…
    ──泣かせたくなんてなかったんだ…

    「イ……!?」

    彼女に手を伸ばそうとしてその手が透けて来ていることに気づいた。時間だ…

    「アウラム…!?待ってアウラム!!消えないでよ!!」
    「ごめん………もう……」
    「ずるいよ…!!自分だけ一方的にそんなこと言って…!!私達がどんな思いで貴方を探したのかも知らないで!!」
    「……くん……」

    ──…あぁ…本当にバカだな……彼女のこんな顔を、最後に見たかったわけじゃないのに…イムのあんな悲しそうな鳴き声を聞きたかったわけじゃないのに…
    イヴに手を伸ばす………そして、届かずにその手は消える………

  • 49IFルート22/04/04(月) 23:45:02

    「………イヴ!!!」
    「……アウ……ラム……?」

    瞬間、空間を切り拓き、かつて最期に別れたときそのままのアウラ厶…つまり成長した姿の彼が、イヴを抱きしめた。
    星遺物は想いの力でその出力と結果が変わる。そしてアウラムがこの時代に来るために起点にしたのは…もう一人の自分と言える星鍵…つまり、2人のアウラムが時を同じくして願った。

    『イヴを、泣かせてはいけない』

    「……ごめん、思わず抱きしめちゃったけど…言葉が見つからないや。」
    「……バカ。」

    しかし星遺物の力、その奇跡を持ってしても少しだけこの時代に留まれる時間が伸びた、それだけとことだ。決定的な解決にはならない。それをこの場にいる全員が理解していた。

    「(…そうだ、だから今度こそ、泣かせないようにして…イヴとイムを突き放さないと…)」
    「(…もうわかった、アウラムは私を突き放してでも旅を終わるようにさせるつもりなんだ…だったらその前に私が言いたいこと全部言わないと…)」
    「(あぁでも、どうしよう…!!こんな時に何言えばいいのかわからない!!)」
    「(でも…せっかくならロマンチックな言葉を伝えたい…!!何か……早く言わないと!)」

    真反対のことを2人は考える。相手のために、自分のために。

    「(とにかく、思いつく言葉を言わないと…!!)」
    「(あぁもう!こういう時は…!!!)」




    「「君(貴方)が大好きです!!」」

    そして2人の頭に浮かんだ、伝えないといけない言葉は…同じだった。

  • 50IFルート22/04/04(月) 23:45:41

    「………ぷっ……あはははは!」
    「ふふっ……締らないね、私達…こんな言葉しか思いつかないや。」
    「だなぁ、俺は君のことを嘘ついてでも突き放さなきゃって思ってたのに、全然別の意図の言葉が出ちゃった…」
    「かーう。」
    「ごめんねイム、置いてけぼりにしちゃって。」

    2人がイムを撫でる。その手には、先程よりも……前よりも、ずっと優しい、ぬくもりがあった。

    「あーあ、こんなことを言うのに私達時間をかけ過ぎちゃったね…」
    「そうだな……それに、もう時間だ。」

    再びアウラムの体が透け始める。今度こそ、別れの時だ。それに気づいたイヴは抱きしめられたままだった状態から、初めて彼を抱き返した。

    「……アウラム、本当に未来では元気にしてたの?」
    「うん…元気だ。友達もいっぱいいるよ。」
    「貴方のことだから女の子もいるんだろうなぁ…」
    「え?まあ女の子の友達もいるな。」
    「……………」
    「イヴ!?なんで抱きしめる力強めてるの!?」
    「……まあいいよ。それよりも、さっきの言葉、私傷ついたんだけど?」
    「うっ…」
    「かーう!!」
    「ほら、イムも怒ってる。」
    「ご、ごめん…必死で……」
    「………約束を守ったら許してあげる。」
    「約束…?」

  • 51IFルート22/04/04(月) 23:46:31

    少しずつ、彼が消えていく。

    「1つ、未来でも元気に過ごすこと」
    「うん…」
    「2つ、絶対に無茶しないこと。また消えたりしてたら絶対許さない…というか今でも私貴方が消えたこと許してないから。」
    「う、うん………」
    「それで、3つ目。」

    イヴは少し離れて、アウラムの手を握る。感触を確かめるように。少しでも長く、彼と触れることを祈るように。

    「……待っててね?今度は私が、貴方のところに行くから。」
    「かーうっ!!」
    「イムも一緒にね!」
    「………うん、分かった。ずっと……何万年でも待ち続けるよ。」 

    その言葉を言い終わると共にアウラムは…光と共に消え、残されたのは先程までと同じ、少女と龍の一人と一匹のみだった。

  • 52IFルート22/04/04(月) 23:47:08

    現在にて。あの後アウラムは無事帰還。姿が戻っていたことを驚かれつつもとりあえず家に帰され、翌日キスキルとリィラからお遣いを命じられていた。

    「えっと、カレーの材料は買ったから……ん?公園か。ちょっと休むか……」

    偶然見つけた公園のベンチに腰を掛けながら先日のことを思い出す。
    目的は達成できなかったのに、なぜかとても気分がいい。
    こんな時は、きっといいことが…


    「かぁう!!」
    「むぐっ!?」

    唐突に何かが顔に飛び込んだ。そこそこの大きさで……そして、懐かしい重さだ。

    「ぷはっ……イム…!?」
    「かうっ!」

    剥がしてしまえば予想通り、かつての相棒イムドゥーク…の幼い姿だ。
    その確認の直後、後ろから何かが抱きついてきた。

    「…ようやく見つけた!」
    「あっ………」

    ……絶対に間違えることのない背中。
    ……絶対に間違えることのない声。
    ずっと探していた、待ち望んでいた物……

    「……ばか!!おかえり!!」
    「ごめん!ただいま!」

  • 53IFルート22/04/04(月) 23:47:25

    これは些か都合のいい、ご都合主義だ。星のたどり着いた結末としては陳腐な終わり方だ。
    だから、この物語はこの陳腐な締め方が似合っている。

    こうして2人は幸せに暮らしました、めでたしめでたし。

  • 54今までで一番長すぎじゃない?22/04/04(月) 23:48:28

    おいこういう物語あるんだろ!?分かってるんだよ!!出すんだ!!出さないと許さないぞ!!!

  • 55二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 00:02:13

    カード間のシナジーを踏まえたOCG的な概念妄想を勝手にやってるけど
    少なくとも本編ストーリーはちゃんとイヴちゃんと再会してハピエンで終わってほしいよな
    何とかしろソゥマくんお前だけが希望だ

  • 56くれくれ幽霊22/04/05(火) 00:15:24

    まじで再会してほしいんだよなぁ………期待してるぞソゥマくん。

  • 57くれくれ幽霊22/04/05(火) 00:33:58

    とりあえずエイプリルフール要望は今度こそこれで全部!どこかにねーかなー!!

  • 58二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 01:11:24

    敵対関係者でうっかり鉢合わせて大☆惨☆事にw
    アウラム君(アストラム君)の交友関係は広いから、実はニアミスが頻発してる可能性あるな

    せめて織姫彦星状態でもよいから、イヴとは再会してほしいなぁ・・・
    ほんとソゥマ君には期待してる。

  • 59二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 12:39:26

    ソゥマ君に集まる希望。
    過去に存在した雑魚敵として刷ることもできたのに、あんな思わせ振りな姿で登場したら気になるよ

  • 60二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 12:43:11

    大人アウラムくんは天然タラシであってほしいけどショタの方は百済木さん的な変態ショタホモ野郎に遭遇してほしい気持ち
    力では負けないのに理解の及ばない相手に対する困惑と恐怖心で固まってほしい
    最終的にキスリィやレイロゼに救出されるといいと思う

  • 61くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:36:48

    ジャックナイツがレイたちの軍に参入してから、アウラムは彼らの様子見を兼ねて出入りすることが多くなった。一応無関係な人間を通すわけにはいかないので…

    「換装……ハヤテ!!」
    「させない!アークロード!!」
    「うっ…はぁ!!」
    「おっと…来るのはちょっと予想外だった…ハヤテに一番強いんだけど…」
    「引いてもジャックナイツの力で追撃してくるじゃないですか…だったら頑張って隙を付きます。」
    「…ちょっと力技だけど…良い判断だ。」

    実戦経験が豊富でありジャックナイツパラディオン、アークロード、天穹を切り替えることができるアウラムは閃刀姫の訓練相手及び教官としては最適な相手であった。

    「アウラム、そろそろ私も混ぜて。」
    「えっ…流石に2人はきついんだけど…」
    「連携の特訓も大事なので…よろしくお願いしますアウラムさん!換装、カガリ!」
    「行くよアウラム、換装、ジーク。」
    「本気が過ぎる!?」

    ちょっとリンチな光景すぎるが星遺物世界では最強の剣士と言えるアウラムと現在の剣術で最強を誇る閃刀姫による夢の対決である。

  • 62くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:38:14

    「お疲れさまですアウラムさん。」
    「あぁ…うん…お疲れ…」
    「楽しかったよ。」
    「あぁ、それなら良かった…」
    「あと少しで一刀くらい入れられそうだったんですが…」
    「勘弁してくれ…後半ほとんど死ぬ気だったんだぞ…?」

    晩ごはん時に3人は食堂で食べながら反省会とお疲れ様会をしていた。

    「疲れたなら癒やしてあげようか?」
    「あれ、ロゼそんなもの覚えてたの?」
    「男の人は膝枕など柔らかい部位の密着部位が増えるほど癒やされるらしいよ?」
    「食堂でなんてこと言うの!?」
    「……………」

    気まずげに目をそらすアウラムだが否定はできなかった。

    「……やる?」
    「やりません!」
    「(……私でも喜んでくれるのかな…?)」
    「ほら、もうそろそろ遅くなるし早く部屋に帰ったほうが良いよ2人とも。」
    「は、はい!」
    「むぅ…はーい…」

    確かな手応えを感じたロゼともしかしたら…となっているレイだったが結局部屋に戻り適当に過ごして眠ることにした…のたが…

  • 63くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:39:09

    「…………」ガバッ…
    「すー……すー………」
    「……ね、寝れない……」

    訓練がハードだった故か訓練の内容が原因なのかそれ以外なのか、いずれにせよアドレナリンがよく排出されているレイは、早い話興奮して眠れなかった。

    「うーん……食堂で温かい飲み物でもあるかな…」

    眠れないときは今までにだってあった。そういうときは夜の散歩がてら少し歩き食堂で少し牛乳を頂き(その旨をちゃんとメモで残して)温かくして飲む。だいたいこれで寝付けてきた。

    「…あれ、食堂が明るい…?誰かいるんですか…!?」
    「……ん?レイ、どうかしたの?」

    そこには食堂で遠くを見るような目をしていたアウラムがいた。

    「い、いえ…ちょっと眠れなくて…」
    「あぁ、昼の訓練のせいかな?そういうことたまにあるよね。」

    さり気なく自分の髪を治しながら隣に座る。

    「んー…よかったら夜食…ってほどでもないけど何か作るか?」
    「えっ、いいんですか!?」
    「簡単なのだけどね。一応料理長さんには残り物なら使って良いって許可はもらってたんだ。」

    そう言ってキッチンに入ると幾つかの野菜を取って慣れた手付きで調理していく。

    「はい、残り物野菜のスープ(カップ版)。」
    「あ、ありがとうございます…」

    カップを受け取り少し飲んでみる。野菜からよく旨味が出ている。特別美味しいというわけではないが落ち着く優しい味でホッとする。

  • 64くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:40:05

    「…温まって美味しいです。」
    「そっか、なら良かった。」

    先程までよりも緊張が解けた様子のレイを見て満足そうにアウラムも自分用に作ったスープを飲む。

    「アウラムさん料理とかできたんですね…」
    「できるってほどではないけど、まあ野営とかも多かったから簡単なのはね。現代になってからはキスキルやリィラに作ることも多くなったし…」
    「むぅ……」

    仕方ないとはいえ今彼の口から他の女の人の話を聞きたいわけではなかったのだが、自分から振った話題の手前我慢する。

    「…アウラムさんはどうしてこんな時間に?」
    「ん?あぁ…大したことじゃないんだけど。昔のことをふと思い出してな。」
    「昔の、ですか…」

    蒼穹を通して見た過去の彼の冒険。それは過酷なものばかりだった。

    「今はまあ…戦争とかがなくなったわけではないけどそれでも自由に暮らせることができてる…そういう世界にできたんだなって思ったら。俺たちの戦いは無駄ではなかったんだなって安心できたんだ。」
    「…アウラムさん…」

    あぁ、またこの顔だ。どこか遠くを見る顔。それだけではない顔…

    「…それだけですか?」
    「…あはは、レイには敵わないな。……別にあの頃に戻りたいとは考えてないんだ。ただパラディオンの皆や…イヴにこの景色を見せてやりたかったなって、時々思うんだ。」
    「…そうだったんですか…」

  • 65くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:40:30

    普段は明るい彼の憂いを帯びたような顔を、レイは時々見るとドキッとしてしまう。
    いけないものを見てしまったような、同時にきれいなものを見てしまったような…

    「(……そんな顔をさせる貴方達が羨ましい、なんて言ったら、あの人たちに私は恨まれるのでしょうか…?)」
    「さて、そろそろ落ち着いたかレイ?」
    「………」コテン
    「レイ?」

    無言で彼の肩に体を預ける。こんなこと普段の彼女ならしないが、きっと深夜の非現実的な雰囲気がそうさせるのだろう。そうに違いないのだと、言い聞かせる。

    「……アウラムさん、私達は…私は…貴方にとって大事な人になりえますか…?」
    「…もちろん。レイもロゼも…俺にとっては大事な人だよ。」
    「…良かったで…」
    「…レイ?」
    「すぅ……すぅ……」
    「…寝ちゃったか。」

    少し笑って彼女をお姫様抱っこして部屋まで運ぶことにする。

    「おやすみ、レイ。」

  • 66くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:41:27

    『レイ、君が俺にとってどれだけ大事な人かわからないなら…』
    『ま、待ってくださいアウラムさん…!』

    自分は追い詰められている。逃げられないように彼に上から抑えつけられベッドに押し倒されて抵抗ができない…というよりも、言葉に反して些細な抵抗を自分がする気が起きていないのだ。

    『…そう言う割には逃げようとしないね?』
    『そ?それは…』
    『かわいいよ…どうしてほしいか、ちゃんと言えるかな…?』

    少しずつ彼が近づく。ここでなんとかしなければ本当に彼の好きなようにされるのに、動けない。

    『覚悟はいいね?』 
    『…はい…優しくしてくださ』

    ジリリリリリリリリリリ!!!!

    「レイ、そろそろ起きないと朝ごはん食べ損ねるよ?」
    「…………………」

    現状を把握する。ベッドの上に自分はキレイな身なりでいてロゼは起きて朝の準備をしようというところ。そして自分の枕元でなり続ける目覚まし時計。

    「………………」ガシャン!!
    「レイ、そんなに強く叩いたら目覚まし壊れ…布団に包まってどうしたのレイ?」
    「………ころしてぇ……」

    この後ベッドから問答無用でロゼが引きずり出したもののアウラムに会う時露骨に顔を逸していた。

  • 67くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 20:42:14

    こういう感じのSS誰かくださいちょうだいだれか

  • 68二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:07:41

    保守保守
    まだまだ書き続けてもらわねば……

  • 69くれくれ幽霊乞食22/04/05(火) 23:39:02

    (要望が尽きたらしめやかに燃えつけるわ…)

  • 70二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 00:54:52

    そういえば、MDのデュエルライブではLive☆Twinがバナーに描かれてるんだな
    このスレのおかげで知れてよかった

  • 71二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 09:05:16

    SSから摂取出来る栄養素は確実に存在する
    という意味で保守

  • 72二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 10:33:45

    大丈夫?おっぱい揉む?と素面でやりそうなロゼ

  • 73くれくれ幽霊乞食22/04/06(水) 10:45:12

    そういうの素でやりそうなのがロゼと神樹さん。
    誰かに囁かれたりやられてるのを見たら恐る恐る提案しようとして一歩踏み出せないのがレイと小夜丸。
    ネタでいって仮に本当になったらなんか新しい扉を開くのがキスリィマスカレーナ。
    ………がねえじゃねえか嬢ちゃんなイヴ
    でお送りしております。(リイヴなら割と成長してるか?)

  • 74二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 12:01:24

    アウラムくんに「大丈夫?おっぱい揉む?」ってやったら「冗談でもそんなこと言ったら駄目だよ。もっと自分を大事にしなさい」っておまいうなお説教されそう
    アウラムくんが言ってることは正論だけど言われた方はちょっとイラッとする

  • 75二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 15:41:09

    泥酔させたら星鍵スケコマシヤリチン野郎になってしまうアウラム君

  • 76くれくれ幽霊乞食22/04/06(水) 16:37:59

    >>75

    遊戯王でK点超えるアウラム?

  • 77くれくれ幽霊乞食22/04/06(水) 16:38:22

    (たぶんマダオ枠兄さんなんだろうな…)

  • 78二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 17:53:37

    泥酔したら悪夢で苦しむ可能性もあるな、アウラム君。
    冷や汗かいて「イブ...イブ」とうわごとのように呟く。(星遺物に響く残叫)

    本人はあの結末で良かったと思ってるし、今は穏やか?に暮らしているけど、トラウマは消えないんだよな...

  • 79前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 17:56:47

    「ねえ、あった!これよ!」
    「へぇ…これがいつもおじさんたちが飲んでる…なんかすごい匂いだな…」
    「かぅぅ………」
    「ほんとに美味しいのか…?」
    「たしかに変な匂いだけど、大人がみんな飲んでるんだもの、きっと美味しいよ!」

    少年と少女は犬(竜?)を連れて倉庫に来ていた。酒蔵というやつでここにはたまの祝の時に大人たちが飲む酒が用意されていたのだ。大人たちだけが飲む謎の液体でそれが置かれている場所は子どもが入り込めるほどがばがばな警備。好奇心が抑えられるわけがなかった。

    「あ、でもコップとかないと流石にまずいよね…」
    「じゃあ俺ちょっとこっそり取ってくるよ。」
    「何を取ってくるんだ?」
    「だからコップを…え?ニンギあたっ!?」ゴッ!!
    「お、お兄ちゃいたっ…!?」ピシッ
    「クゥン!?」ピシッ

    気がついたら後ろにいた男が悪ガキ2人とそのお供をデコピン制裁してやる(一人音が違うが男の子なのだからこれくらいは耐えてもらう)。

  • 80前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 17:57:46

    「まったく…それは酒といってお前たちにはまだ早いものだ。」
    「えー!?子どもだからって差別だよー!」
    「お兄ちゃん、ちょっとだけでもだめ?」
    「なんと言ってもだめだ。お前たちくらいの年齢から飲み始めるのは良くないことだ。」
    「じゃあいつならいいのさ?」
    「カァウ!!カァウ!!」 
    「(これでは成人の儀を終えてから…なんて諭してもまたやりかねんな…)」

    悪ガキ共の抗議を受けながら男はどうすれば諦めてくれるかを考えて。

    「…そうだな、お前たちが成人の儀を終えたときに…」
    「「えー!!長い!!」」
    「慌てるな…その時、お前たちのために俺が初めての酒を見繕おう。」
    「お兄ちゃん本当!?」
    「あぁ、約束するとも。」
    「絶対だぞ!」
    「絶対だ。」
    「カァウカァウ!!」
    「…………イムドゥークはいつが飲めるときなんだ?」
    「クゥーン!?」

    なんの解決にもならないような口約束だが、それだけであの子達は機嫌を良くしてその時を待った。ただ勢いで言っただけであったが、その時の顔を見てたら。覚えておかなければならないなと、そう思わされたのだ。

  • 81前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 17:58:27

    「………おはようございます、ギルス。」
    「……あぁ、朝か…おはようガラテア。」

    時計を見ればいつもの時間より少し遅い時間である。

    「何か夢を見ていたの?」
    「少し昔のことをな…魘されていたか?」 
    「いいえ。むしろ幸せそうだったから。」
    「…そうか。」

    それで会話が終わり朝の準備を始める。
    ニンギルスは現在に飛んでからは色々なことに手をかけていた。基本何でもできるだけにだいたいのことを卒なくこなす彼はまさに頼りになる人材である。

    「ごめんねーニンギルスさん。装備のことで呼び出しちゃって…」
    「構わんさ。俺もお前たちには大きな借りがあるからな。」
    「ニンギルスー、ちょっとこいつ調子悪いんだけど見てくんない?」
    「いいぞ、見せてみろ」

    最近はもっぱらクロノダイバーでアドバイザーをすることが多い。この男はまた世界に影響強そうなものを作らないかとガラテアは不安の毎日である。

    「そうだ。普段の礼といってはなんだが、これを貰ってくれるか?」
    「これは…お酒?」
    「また随分急だな?」
    「この前貰ったはいいんだが、全員あまり酒が得意ではなくてな…」

    リューズが渡したのはワイン。決して目が飛び出るほどに高級品というわけではないがかなりの上物のようだ。

    「まあいらないなら別でなんかに使うが…」
    「…いや、頂いておこう。」
    「あぁ、そうしてくれ。」

  • 82前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 17:59:19

    ニンギルスが酒を手に入れた帰り道、ガラテアが訝しげに彼を見ていた。

    「どうかしたか?」
    「珍しいと思いました。貴方はあまりお酒を飲まないので。お嫌いなのかと。」
    「飲めるだけだ。嫌いというほどではないが好んで飲むほどではない。」
    「今回は貰い物だから?」
    「…それもあるが、もう一つ……」


    その晩。アウラムとこの時代に転生していたイヴとイムドゥークはニンギルスが滞在している小屋に呼び出されていた。

    「兄さん、急にどうしたんだろうね?」
    「分かんない…たぶん変なことではないと思うんだけど…」
    「…お兄ちゃんが変なことしてないことあった…?」
    「……いや…まあ…うん…」 
    「カウ……」

    酷い言われようである。

    「兄さん、来たよー。」

    イヴがそう言ってノックしたら少し時間を…

    「あぁイヴ、アウラム、イムドゥーク。よく来たな。」
    「「はやっ!?」」

    置かずに秒で出た。

  • 83前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 17:59:55

    「この人ずっと今か今かと待ち構えてましたので…」
    「余計なことは言わなくていい…」
    「ガラテア、こんばんは。」
    「こんばんは2人とも。イムドゥークも。」
    「かうっ!」

    なにはともあれ2人が中に入れられるとそこにはチーズやベーコンといったよくある「ツマミ」が机の上にあり、その横にグラスがあった。

    「兄さん、これって…!?」
    「流石に気づくか。ワインを頂いたからせっかくならばとお前達を呼んだのだ。」
    「そうだったのか…」
    「とりあえず座ってなさい。イムドゥークにはイムドゥーク用におやつを用意している。」
    「カウカウっ!!」

    2人が座るとニンギルスはグラスにそれぞれワインを注ぎ2人に渡す。

    「ガラテアは飲まないの?」
    「私はこの体ですもの。それに3人が酔ったときは介抱してあげる役が必要でしょう?」
    「任せたぞガラテア。」
    「任されました。」
    「えっとじゃあ…こういうときは乾杯かな?」
    「そうだな…乾杯だ。」
    「「「乾杯」」」

    その挨拶を皮切りに飲み始める…のだごイヴもアウラムも恐る恐ると行った感じに飲み始める。

    「…?どうした2人とも?」
    「あ、いや…なんでもないよ?」
    「そうそう!…それよりせっかくみんな集まったんだし最近のこととか話そうよ!」
    「…そうだな。」

  • 84前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 18:00:29

    不審に思いながらも妹の提案を飲み最近の話をする。
    イヴがこの世界に転生してからというものの随分アウトドアな趣味を始めたようです今度山登りやキャンプにも挑戦したいと意気込んでいること。
    自分が最近はクロノダイバーに協力していたり最近はトラブルサニーという連中と接触して動画のコラボをしていること。(そもそも兄が動画投稿していたことにイヴは驚いていた)
    アウラムがいろんな陣営で仲良くなったものの割とグレーの立場故にいっそ全部話す方がいいか悩むなど(彼の交友関係を聴いたイヴは軽く抓った。)
    カウカウ!!カーウ!!クーン!!(意訳、最近竜同士の交流が増えてきて新しい友達が増えるかも!)など。
    様々な話題が出て最初は恐る恐るだった2人の飲むペースも上がっていた。

    「それでイムと散歩してたらいいケーキ屋さん見つけてね!」
    「ケーキ屋か、良いわね。アウラムと行ってみたらどうかしら?」
    「えっ!?えっ……と……アウラムがいいなら…」
    「もちろんいいぞ!他に誰か誘えば来るかな…」
    「このおバカ!!」
    「えっ!?なんで急にポコポコしだすんだ!?」

    随分出来上がった様子の2人に先程からの疑問をニンギルスは投げることにした。

    「そういえば2人とも随分飲み慣れていない様子だったが、あまり飲まない質だったのか?」
    「え?あー………あんまりっていうか…飲んだことなかったな…」 
    「私も…前世も今世も飲んだことないからちょっとドキドキしちゃって…」
    「…いやまて、2人とも飲んだことなかったのか?てっきり前世には既に飲んでいるものと思っていたが…」
    「あー…………」
    「うーん……」

  • 85前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 18:00:54

    2人とも気恥ずかしそうに視線を逸してからグラスのワインを後押しのためか飲んで。

    「……笑わない?」
    「笑わん。」 
    「絶対に?」
    「絶対だ。」
    「………昔さ、俺たちが倉庫の中の酒こっそり飲もうとしたこと覚えてる?」
    「……あぁ、よく覚えてるよ。」
    「俺はその時にしてもらったニンギルスが初めての酒を選んでくれるって約束のこと思いだしたら、あんまり飲む気しなくなっちゃってさ…」
    「……」

    恥ずかしそうに頬をかくアウラムにニンギルスが目を丸くしていると。 

    「…私もその約束覚えてて…お兄ちゃんが選んでくれるお酒が初めてなら良いなって思ってたから…そしたら飲む機会どんどん無くして…」
    「そんなことがあったのですね…」
    「俺だけしか覚えてないかと思ってた…」
    「私も…」
    「かうかう!」

    ぼくは覚えていたよと言いたげに走り回るイムドゥークを撫でているイヴとアウラムを、ニンギルスは少し眩しそうに見る。

  • 86前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 18:01:22

    「……2人ともそんな昔のことを覚えていたとはな。」
    「あー!そういう態度すると思ったから言わなかったのに!お兄ちゃんの意地悪!」
    「もう二度と言わないこんなこと!!ほらイヴ、おつまみニンギルスの分も食べちゃお!!」

    拗ねた2人がそのままツマミを食べ始める様子を見て、ニンギルスは気づかれぬように笑った。


    「すぅ…すぅ…」
    「うぅーん」
    「2人とも寝たか…」
    「えぇ、…」

    アウラムの上にイヴが眠る形で2人とイムドゥークは眠っていた。
    彼らを起こさないようにニンギルスは布団を敷き彼らを寝かせる。

    「……昔のことを覚えていた、ね…」
    「…なにか言いたげだな。」
    「いえ、貴方も人のこと言えないなと思っただけよ。」
    「………」

    ──あの2人にこれを振る舞ってやりたいんだ。約束…は覚えてないだろうが。それでも、一緒にいられなかったぶん。

  • 87前回のIFルートの番外編?22/04/06(水) 18:01:47

    「…俺はアウラムの成人のときにもイヴの成人のときにも祝ってやれなかったからな。これくらいはしたかったのだ。」
    「した甲斐は…あったみたいね。」
    「分かるのか?」
    「すごく幸せそうだもの。」
    「……」

    口元を抑える彼にガラテアはクスクスと笑う。

    「俺には過ぎた幸せだ。ここまで素直な妹と弟分たちに恵まれてるのだからな。」
    「ご不満ですか?」
    「…こんなに幸せで良いのかと思うことはある。」

    妹の頭を撫でる。昔から変わらないサラサラと流れる髪。撫でてやれば少しだけ頭を擦り寄せてくるのも昔のままだ。

    「…ギルス。」
    「…なんでもない、俺たちも寝るぞ。」
    「はい。」

    そうして男は部屋を出る。
    彼は自分の行動に後悔はない…ただ、罪悪感はある。自分が赦される人間ではないと思い続けている。
    あぁしかし……どうか……
    この人が少しでも幸せであると感じられる日が続きますように……
    そうガラテアは願わずにいられなかった。

  • 88くれくれ幽霊乞食22/04/06(水) 18:02:08

    こういうのちょうだい…ねえちょうだい…?

  • 89くれくれ幽霊乞食22/04/06(水) 18:03:06

    (酒の話を思いついたのは昨晩だったけどまさか直前にこんな話出るとは思わなくてタイミングがいいのか悪いのかわからない)

  • 90二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 21:18:54

    星杯ストーリー、アウラム君とイヴは両方成長した姿で並べたことがないしそもそも笑顔になってるイラストすら無いんだよな

  • 91二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 00:39:15

    すまない、度が強い酒にチャレンジすると苦しいかな?位に思ったんだ
    あの時の4人で楽しみながら飲めるなら、きっと大丈夫(手のひら返し)

  • 92くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 00:43:13

    すまんな、ギャグはまた今度がんばって要望出してみるよ…でもずっと万能なのに肝心なときに悪手を打つ兄さんも好きだけど救われないでもほんの少しだけ救われる兄さんを見たかったんだ。

  • 93二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 00:57:21

    アウラム君が飲酒したら酔っぱらって、熱いな……と飲んでゆくたびに一枚ずつ脱いでゆく光景。
    ムワァァァと色気と熱気がアウラム君の鍛えられた身体から立ち上るのを、酔っぱらったツインズの二人は悪ノリしてポーズとか要求する。
    レイは手を目を覆うも隙間からしっかり見ている。ロゼはガン見。
    あ~!いけません!いけませんよ!えっちですから!と叫びつつも動けないのが小夜丸。
    ちゃっかり動画を撮っているマスカレーナ。

  • 94くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 11:00:09

    むっつりレイと小夜丸がどんどん波及していって嬉しいよ…

  • 95くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 18:15:06

    隣の芝生は青く見えるというが、最近になってこれを理解する。
    Evil☆Twinが羨ましく感じることが多くなった。依頼を受けていたら、彼を拾っていたのは違ったかもしれない。
    閃刀姫の2人の話を聞き羨ましくなった。彼女たちはまるで妹のような扱いを受けているようだがそれでも着実に距離が縮んでいるようだ。
    S-forceのあの子に追われる時羨ましくなる。彼の隣で働けたらどれだけいいだろう…


    「アウラムさんこっちこっち!」
    「分かってるよ。…にしても、ショッピングモールかぁ。」

    昼の時間帯、アウラムは以前の小さくなった騒動について自分は知らされていなかったということに機嫌を悪くし、罰として自分のお出かけに付き合うように命令したのだ。

    「私の服とかも見てみたいけど、それよりもアウラムさんの服について前から気になってたんだよねー。」 
    「…そんなにおかしいかな…?」
    「おかしいっていうか、たぶんキスキルさんやらから渡されたの適当に着てない?」
    「…それは…まあ…うん…」
    「こういうのは自分が選んだの一着あるだけでも気持ちとか選択とか増えるもんだよ。大事な日の勝負服とか。」
    「そういうもんか……」
     
    当時が当時なだけに服へのこだわりがあまりないアウラムとしてはあまり実感が湧かないが今回は彼女の買い物に付き合うと決めたのだからと気を引き締める。

    「(まあ本当はあの2人につばつけられまくったまんまなのも良くないしここで私がアドバイスして一緒に選んだ服があればかなりの牽制になるし)」

    めちゃめちゃ考えられてるようでちょっとガバガバな策略を張り巡らしながらも服を見ていく。

  • 96くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 18:15:41

    「カジュアルに!!」

    「パンクに!!」

    「爽やかに!!」

    次々と服を着せていくマスカレーナ。いろんな系統を試しに着せてみて分かったことが1つ。

    「(この人顔がいいからだいたい似合う…!!)」
    「(流石にパンク系はきついな………)」

    流石に本人的にパンクは不評であったが元々の顔立ちの良さもあり似合わないということが少ない(だからこそキスリィも幾らか雑に渡してのたかもしれない)だからこそこの人が似合うものはなかなか見つからない。

    「……どれがいい?」
    「うー…ん……難しいけど……その最初のやつが良いかな…?」
    「これ?これなら上着も少し別の試してもいいかもね?中のシャツが白なわけだし王道に黒をあわせてもいいし青とか紺色とかも選択肢で」
    「待って待って待って一気にわっと来ないで!?」

    この男は自分のために行われることであれば拒否をしない。そのために面倒なことになっていても。一応は敵対している女の子とさえこうしてお出かけするほどだ。今も決して「やめて」とは言わなかった。

    「いやー、買った買ったー!」
    「最後までよく分かんなかったや…」
    「これを気にファッション誌を見てみのもおすすめだよー?まあそれはそれとしてせっかく一緒に買ったんだからたくさん着てよね?」
    「そうだなぁ…ありがとうマスカレーナ。気にかけてくれて。」
    「!!ふふーん、とういたしまして!」

    感謝されること、それだけでこんなに心躍るのだから不思議なことだ。

  • 97くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 18:16:13

    「……おっと、危ない。」
    「えっ?わっ…!?」
    「前の方に人が来てたから…ってついやったけどあんまこういうことはやっちゃいけないんだっけ?」
    「そうだなぁ………このあとのお昼ごはんでパフェ奢ってくれるなら不問にしてしんぜよー!」
    「はいはい、分かったよ。」

    彼に見られないように抱かれた肩に触れる。まだ触感が残っているように感じるから不思議なものだ。

    「(あぁ、やっぱり素敵な人。王子様みたいな人。夢みたいに心が躍る…!)」
    「(あぁ……でも………)」
    「アウラムさん、太っ腹!大好き!」
    「現金だなぁ……」
    「(この顔はきっと多くの人が見てきた。独り占めできない顔だ。これだと物足りない。)」

    楽しい時間。それは嘘偽りがない本当に感じていることだ。それでも………

    『マスカレーナ。君が獲った情報は返してもらうよ。』
    『アウラムさんでもそれは無理かなぁ…お仕事だし。それはアウラムさんもよく分かってるでしょ?』
    『…それは否定できないな…』

    何度目かのS-Forceとしての彼とのチェイス中の問答。いつもどおりに翻弄するはずだったのだ。

    『…でもだったら、俺も仕事だ。絶対に君に追いついて捕まえる。』
    『…!!!』

    心が高鳴った。こんなことは一度もなかった。吊り橋効果と言われるかもしれないがあの時の彼の「逃さない」という視線に、気配に、言葉に。確かにこの心は動かされた。

  • 98くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 18:16:40

    「ねえ、アウラムさん。」
    「ん、なに?」
    「次は成功しないと私の連勝だね?」

    分かりやすい挑発。乗るのすらもバカらしくなる。でも…

    「…負けないさ、今度は追いついて君から奪い返す。」
    「………ふふっ!そうこなくっちゃ!」

    隣の芝生は青く見えるというが、最近になってこれを理解する。
    Evil☆Twinが羨ましく感じることが多くなった。依頼を受けていたら、彼を拾っていたのは違ったかもしれない。
    閃刀姫の2人の話を聞き羨ましくなった。彼女たちはまるで妹のような扱いを受けているようだがそれでも着実に距離が縮んでいるようだ。
    S-forceのあの子を見ていると羨ましくなる。彼の隣で働けたらどれだけいいだろう…


    「(今度はどこまで追いかけてくれるんだろう…)」

    ──でもね…彼が追いかけてくれるのは、私だけだよ?

  • 99くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 18:17:09

    っていうSSがほしいです

  • 100くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 18:27:10

    いくらなんでも大勢のマスカレーナ像と違いすぎない?と思ったけど書いてたら止まらなくなった。
    黄金郷のエルドリッチ「我が闘争」より

  • 101二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 20:53:13

    サンキューSS兄貴ィ!
    普段は男を手玉に取って利用してそうなマスカレーナが本命にだけはちょっと乙女思考になる概念、いいですね…
    最初の服選ぶ下りでスレの初期に出たクソダサTシャツ着て街を出歩くアウラムくん思い出してしまった

  • 102くれれ幽霊乞食22/04/07(木) 21:44:53

    「星の勇者」とか「星鍵」って書かれたTシャツ着てそう

  • 103二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 23:19:30

    アウラム君は人の心を開かせるのが上手だよね。
    「星遺物の選託」で会話が成り立ってるのもすごい。あそこで困惑した表情なのはマジで聖人だと思う。

  • 104二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 10:19:12

    選託の場面はアウラム君が元凶のリースとちゃんと会話してることもそうだけど
    力への妄執だけで動いてる状態のリースが事件の背景をアウラム君に話してるらしいのもなんか不思議
    リースみたいな奴ですら思わず精神を明け渡してしまうようなオーラが出てるんだろうか

  • 105くれくれ幽霊乞食22/04/08(金) 14:09:37

    「今日はここまでですね…」
    「そうだね…ふぅ…お疲れ様。」
    「お疲れ様。」

    何度目かの閃刀姫との対人訓練。成果はかなり出ており連携は特にアウラムを追い詰めるほどまでに伸びていた。(それに比例してアウラムの疲労も上がっているが…)

    「このあとどうしますか?」
    「部屋で少し休んでるよ。夕食の時間になったら行くから。」
    「わかりました、また後で。」
    「また後でアウラム。」

    2人と別れ自室のベッドに寝転がる。

    「ふぅ…………あの2人すごいスピードで成長するなぁ…流石というかなんというか…」

    総合力も上がっており、足りない部分があってもそれを教えれば素直に受け止め修正するためアウラムとしても教えがいのある相手である。

    「………ちょっと俺もトレーニングしないとな…」

    とはいえ過去の戦士として、彼女らの兄貴分としてのプライドは簡単に抜かれるわけにはいかないようたが…

    「……まずい、ちょっと眠く…仮眠だけするか…」

    この後の反省会で2人に眠そうな態度で接せるわけにはいかないとし、少しだけ眠る……

  • 106くれくれ幽霊乞食22/04/08(金) 14:10:09

    「…アウラム、忘れ物あったから届けに…寝てる?」

    その少しあと、ロゼが部屋に入ってみると熟睡しているアウラムがいた。ちなみにアウラムは部屋の鍵を閉め忘れることが多いためロゼは特に確認することなくそのまま入ることが多い。レイは逆にノックをして入室の許可を取ってから入る。

    「…やっぱり疲れてたんだ…」
    「んん……」

    ロゼから見ても最近のアウラムは疲れていた。自分たちやジャックナイツのことを気にかけてよくここに顔を出すようになったのもそうだし、自分たちの知らないところでの出来事も多くあるだろう。

    「……よいしょ。」

    ロゼは徐に寝ているアウラムの横に寝転ぶ。謂わば添い寝である。

    「本当は抱きつきたいけど、アウラムを起こしそうだからやめとこう。」

    自重ができているのかいないのかよく解らない判断をしてからじっとアウラムの顔を見る。

    「……いつもはかっこいいけど寝顔はかわいい。」

    彼の頭を撫でながら想う。
    彼のことが好きか。これは迷わずにイエスと言おう。愛してるとすら言い換えれる。
    だが彼が自分のことを愛しているか。これにはNOと言える。きっと良くは思われているがそれは友人として、或いは妹分としての側面が強い。異性としてはまだ望みは薄いだろう……

  • 107くれくれ幽霊乞食22/04/08(金) 14:10:46

    「でも、諦めたくはない。アウラム、私は…」
    「んん……ロゼ…?」
    「あ、起きたのアウラ…」

    ム、と言い切る前に寝ぼけた彼はロゼを抱きしめた。

    「……!?」
    「うーん………すぅ……すぅ……」

    どうやら寝ぼけた故の行動なようだが唐突なできごとにロゼも流石に混乱していた。

    「(…寝ぼけたゆえの行動?夢か何かだと思ったのか私を抱きまくらと思ったのかそれとも……少なからず私のことをそうしたいほどに思ってくれてるってことなのかな…?)」

    遊園地に彼と行ってから彼の態度に少なからず変化があっと…レイはまだ気づいていないようだが、少なからず彼は私達のことを意識してくれている。

    「……まだほんの少し……妹として見てる面がきっと多い…でも、間違いなく効果はあった…」

    思考に落ち着きが出始めた彼女はアウラムに逆に抱きつく。アウラムにその気はなかったが抱き合う形になる。
    効果があるなら……少しずつ崩していく。アウラムが彼女のことを彼女がアウラムに想うくらい大好きになってもらうくらい……

    「取り敢えず……今は堪能……」

    男の人にハグをされるなど初めての経験だった。とても暖かく、心地良い時間…少し訓練によって強まった彼の匂いに頭がくらくらする…

    「……アウラム、今度はアウラムがちゃんと意識ある時に抱いてね。アウラムが好きな人にする遠慮のないハグ……痛いくらいに、抱きしめてほしいから…」

    今すぐにでも衝動のままに行動したいところを抑え、今の時間を楽しむ…彼に本当の意味で抱かれる日を夢想しながら…

  • 108くれくれ幽霊乞食22/04/08(金) 14:11:46

    「アウラムさん、そろそろご飯ですよー?ロゼもアウラムさんのお部屋に届け物しに行くって言って戻ってきてないけど…アウラムさんのところにいたの?」

    一時間が経った頃、レイがアウラムを夕食の時間ということで呼びに(そしておそらくいるロゼの回収も)彼の部屋の前に来ていた…がなかなか出てこない。

    「…?寝てるのかな………うーん………勝手に入るのはよくないけど……起こさないとお夕飯に間に合わなくなっちゃうし…ごめんなさいアウラムさん…!」
     
    意を決して彼の部屋に入る。後で正式に謝ることを決意して。

    「アウラムさん、そろそろおゆうは…!?」

    そこには抱き合って眠るアウラムとロゼの姿があった。

    「(え…!?嘘、どういうコト…!?私が知らない間にそんな…え…!?)」
    「……ん…んん…もうそろそろ夕飯の時間か…!?」

    レイが混乱を始めたころにアウラムも起きる…が起きたら目の前にロゼの顔でしかも彼女を抱きしめている…寝る前の記憶と繋がってない状況に頭が追いつかずにいた。

    「……ア、アウラムさん、ロゼともうそんな関係…だったんですか…!?」
    「い、いや俺もよくわからないんだけどたぶんレイが思っているのとは違くて!!」
    「んん……おはよう……」

    レイの声を絞り出した追求にアウラムが何が何でも解かなくてはならないと思ったその時当のロゼが目を覚ます。

    「お、おはようロゼ……あの、俺って一体何をして……」
    「………アウラム。」
    「う、うん…?」

  • 109くれくれ幽霊乞食22/04/08(金) 14:12:18

    「責任、取ってね♡」

    彼女のはにかんだような笑みが今だけは妖しい笑みに感じた。

  • 110くれくれ幽霊乞食22/04/08(金) 14:13:24

    っていう感じのSSください(デイリー)
    この前レイ個別でやったからロゼもやりたくなっちゃった。

  • 111二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 21:32:45

    勝手に既成事実が作られてる星鍵スケコマシ野郎の明日はどっちだ
    世間に疎そうなロゼが何気にこういうシチュに一番強い気がする
    キスリィやマスカレーナが意外に弱そう

  • 112二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 21:37:31

    トレーニングときいて、ニーサンがアップをはじめそう。

  • 113くれくれ幽霊乞食22/04/09(土) 07:45:01

    ロゼ以外にこういうシチュできそうなのがいるかというとまあちょっときつそう(でもハートは余計だったかも)まあ、なんだかんだハイだということで。

  • 114二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 15:06:45

    関係ないけどアウラムくん音ゲーはヘタクソでFPSは慣れればかなり上手そう
    戦犯かまされても全く怒らないしイラつかないししっかり味方をカバーしてくれる聖人プレイヤー
    ニーサンはマイ○ラの回路制作や音ゲーが得意だけど多分SLGがマジで苦手

  • 115二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 15:33:38

    アークロードとしてS-Forceに入隊した時は、
    どこに『S-Force』のマークを付けるか
    小夜丸が一緒に考えていてくれそう。
    ついでに、売店で買ったS文字チャームをくれる。

    もし任務中に天穹やアストラムの姿になった場合、
    マントにクソデカ『S-Force』マークがついていそう。

  • 116二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 17:02:49

    >>112

    ニーサンは多分衰えてないんだろうな

    というかニーサンなら性格的に鍛錬は怠らないだろうしこの数千年だかの間に昔より強くなっている…?

  • 117くれくれ幽霊乞食22/04/09(土) 20:33:10

    >>115

    あ、それいいな。パクっていい?

  • 118二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 20:42:48

    >>117

    書いて頂けるんですか?!いくらでも使って頂いて大丈夫です!!

  • 119くれくれ幽霊乞食22/04/09(土) 20:50:43

    >>118

    ありがとー!案がまとまりそうで纏まらなかったけど欲望出そー。

  • 120くれくれ幽霊乞食22/04/09(土) 22:20:16

    (書いてるときに何気なく見てたけどめちゃくちゃこのちよちゃん色っぽいな……これでポンコツとかマジ???)

  • 121二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 22:29:30

    >>120

    公式のカードリストには無かったからオリカかな?でも絵柄寄せててすごいな

    あと効果が強い

  • 122くれくれ幽霊乞食22/04/09(土) 22:33:22

    あぁオリカか。(よく考えたらwikiのリンクにも乗ってなかった気がするしそりゃそうか…ちゃんとソースは理解しろ)

  • 123115ちゃんの案を貰って。22/04/10(日) 00:03:45

    S-force。それは時空を超えて悪を討つ秩序。様々な種族、様々な思想が入り混じりながらも正義を執行する機関、その本部にて。

    「後輩くんのマークのことを考えなければなりません!」

    少女の大きな声と目をパチクリとさせる青年。そして怪訝な顔をする(というよりもめんどくさそうな顔をする)女性。

    「…また急になに?」
    「だからS-forceのシンボルを入れそびれてたのです!!」
    「あー…そういえば色々ゴタゴタしてたからね…」

    叫んでいるのはS-Forceのいつものトラブルメーカー小夜丸。そして彼女の後輩であるアウラムとS-Forceの開発担当でありクールビューティー担当のプラ=ティナである。

    「別にあれ希望者だけだしやらなくてもいいっちゃいいけど…」
    「何を言ってるんですか!後輩くんが仲間外れみたいじゃないですか!それに一般の人にS-Forceだってすぐに分かるようになったほうがいいに決まってます!」
    「まあ、言わんとすることは分からないでもないけどね…」
    「…でも俺もちょっとあぁいうシンボル羨ましく思ったなぁ…昔はそういうのなかったし…」
    「そうですよね後輩くん!ティナさん後輩くんもこう言ってるんですよ!?」
    「あー……はいはいわかったわよ…ていっても売店に行けばすぐだし行ってらっしゃ…あー、そうね。ちょっと待ってなさい。」

    後輩2人のお願い(駄々)にティナはなにか思いついたのか席を立ち数分して戻ってきた。

  • 124115ちゃんの案を貰って。22/04/10(日) 00:04:29

    「はい、これを使いなさい。」
    「これは?」
    「特定の位置を設定することで変身前や変身後でシンボルの位置を置換するようにできる…まあ一種のジョークグッズみたいなものよ。あんたみたいな2形態持ちが今後いないとも限らないしそいつ用にね。」
    「え?置き換えなんて必要です?」
    「『例えば兜に付いてるやつが変身して兜なくなったりしてシンボルが消える…ならまだマシだけどもし顔に残ったらちょっとダサいだろ?』ってオリフィスとプロフェッサーが。」
    「「あー………」」

    言いそうであった。

    「じゃあ後輩くんのシンボルを2つ分位置決めちゃいましょうか!」
    「おー!」
    「…え、私も?」

    ティナを巻き込みながらも議論が重ねられ…30分は経った頃。

    「じゃあアークロードの時は鎧の胸につけるで決まりですね!」
    「一番目立つところだしわかりやすいし良いね!」
    「やっと決まった……」
    「……あ、そうだ後輩くん!これをどうぞ!」

    そう言って小夜丸が渡したものはS・Fの形を取っているキーホルダーとS-Forceシンボルがフレームに小さく刻まれたゴーグルであった。

    「入団祝のものをそういえば渡してないなと思って、日頃の感謝も込めて!」
    「あんた忘れてるの多いわね…」
    「……反省してます…」
    「……………」
    「後輩くん?」
    「……ありがとう、すごく嬉しいよ。」

  • 125115ちゃんの案を貰って。22/04/10(日) 00:05:19

    なにか思うことがある顔をしているものの、キーホルダーとゴーグルを大事に持つ姿は、嫌がっているようにも気を遣っているようにも見えなかった。

    「喜んでくれたなら良かったです!」

    その様子を見て小夜丸は安心したような、満足そうな笑顔を浮かべた。


    時は少し飛び、2人は任務より連続強盗犯を捕えに来ていた。

    「待ちなさい強盗犯!闇夜を切り裂き時空を超える秩序!S-Forceのお出ましです!」
    「抵抗さえしなければ手荒なことはしない!今すぐバイクを止めて投降しろ!!」
    「ちっ…S-Forceか…」

    アークロードの背に小夜丸を乗せてカーチェイスをしているが、このままいけば追い付くことは可能である、そう踏んだ2人はスピードをどんどん上げる…しかし…

    「へっ…バイクを止めろってなら、お望み通り止めてやるよ!!」ダッ
    「なっ…!?くっ…!!」
    「後輩くん!!」

    犯人はバイクの座席に立ち上がるとそのバイクを置き去りに建物に壁伝いに登っていく。乗り手を失ったバイクは転倒しそれをアークロードは咄嗟に止めた…しかし決して咄嗟での事もあり無視できない傷は負ってしまった…

  • 126115ちゃんの案を貰って。22/04/10(日) 00:06:19

    「俺は大丈夫…!小夜丸先輩は先に追いかけて!」
    「でも…!!……わかりました!すぐに手当してもらいますから歩道で待っていてください!!」

    そう言って小夜丸は犯人を追いかける。そして今回の相手の特徴について先に聞いていたことを反芻する。

    ──『相手はかなり狡猾なやつだが、それだけでなく恐ろしいほどの身のこなしと特殊外殻による防御力を備えている。Ms.小夜丸とMr.アークロードは協力して対処してくれ。』

    「…どちらにせよこんな入り組んだ場所に入っては後輩くんでは小回りがきかなくて追いつくまでに時間がかかる…後輩くんにこれ以上無茶はさせません…!!」
    「ちっ…しつこい奴め…」

    犯人は後方の小夜丸を確認すると人混みに潜り込み紛れる。

    「無駄です!上から貴方のことは捕捉しています…そして私のことが撒けないと感じたら上にまた来る…今…!!」

    小夜丸の読みどおり相手は我慢ができなかったのように上へ飛びビル屋上まで辿り着く…その瞬間に小夜丸が一気にアクセルをかける…

    「確保…「助けて…!!!!」!?」

    確保しようと飛び込んだ彼女の目に写ったのは、小さな女の子を掴む犯人であった…そしてそれが一瞬、思考を止めてしまう。

    「そんな、なん…」
    「隙だらけだ!!」
    「がはっ…!?」

    特殊外殻によって硬化された拳で小夜丸は吹き飛ぶ…単純な威力で見ればコンクリートを割るほどの強さだがそれよりも…

  • 127115ちゃんの案を貰って。22/04/10(日) 00:06:48

    「なん…で…?さっきに人質を捕まえたような素振りは…」
    「ワハハハハハ!!……コホン「助けてー!!」」
    「……まさか…!?」
    「良く出来てるだろう?とある森にいる虫を参考にしたものでなぁ。この紐を通して瞬時に膨らませることができる精巧な人形さ。あんたらS-Forceは例えないと分かっていても、1%でも人質がいる可能性を考えたら一瞬思考が鈍るだろう?」
    「…卑怯者…!!」
    「悪人相手にそりゃーねえだろお嬢ちゃん…さて…S-Forceなんざさっさと始末するに限るが…上玉だな…「腹いせ」として売れそうだな。」
    「うっ……!」

    にやにやと起き上がれない様子の彼女に近づく…

    「!?」
    「え…?」

    その瞬間、金属音が大きく響いた。小夜丸が見たのは外殻を用いて剣を受け止める犯人と、剣でそれを受け止める男…その背中には、悪を許さない秩序のエンブレム…S-Forceの描かれたマントが羽織られていた…

    ──「やっぱり背中のマントがいいですよ!」
    ──「アークロードの時の候補と同じ胸でもいい気がするけどねぇ…」
    ──「絶対マントですよ!だって…」


    ──「後輩くんは正義のヒーローみたいな人なんですから!」

  • 128115ちゃんの案を貰って。22/04/10(日) 00:07:42

    「先輩、もう大丈夫だ。」
    「後輩…くん…」
    「ごめん…アークロードじゃ先輩たちに追いつくには時間がかかるから蒼穹になって急いできたんだけど…」
    「なんだてめぇ…S-Forceの援軍か?けどよ…おらぁ!!」
    「……!!」

    アウラムが相手の一撃を受け流そうとした瞬間、顔を顰めたのが小夜丸には見えた。次の瞬間まともに一撃を受けた彼がそこにはいた。

    「後輩くん…!?…!!」
    「…大丈夫だよ。」

    彼はそう言うが小夜丸は彼が先程から片手しか使わず、もう片方の腕が腹を先程から抑えっぱなしであることに気づいた…おそらく、先程のバイクの重症である。

    「はっ、大したことねえなぁ…そっちの嬢ちゃんは売っぱらうとして…お前はいらねぇな、ここで逝け。」
    「だめです後輩くん…!せめて援軍を「先輩。」…はい?」
    「一緒に、あいつを捕まえるよ…!」

    アウラムはそう言って懐からゴーグルを取り出して装着する…小夜丸が渡したものだ…

    「はっ…ゴーグル付けりゃ強くなるのかよ!!!」

    再び犯人による外殻を用いた拳が飛んでくる。今まともに喰らえばそれこそ倒れる…

    「……は?」

    はずだった。

    「……なるに決まってるだろ…ヒーローだぞ!!」ブンッ…!!
    「小癪な…ぐおっ!?」

  • 129くれくれ幽霊乞食22/04/10(日) 00:08:27

    先程は受け止められるだけだったはずの拳が…今度は完全に弾き返され外殻の上からも伝わる衝撃で体が吹き飛ぶ…それを逃すまいとアウラムは追撃をかけに飛び込む。

    「くそが…!(だが…これならどうかな!?)」
    「いや、助けて!!」
    「!?」
    「(動きが止まった…!!やはりこういうのはコイツラに効く!!今だ!!)」

    先程と同じ人形を用いた囮作戦…アウラムの剣が鈍り勝利を確信した瞬間。

    「その手はもう使わせません!!」
    「なっ…!?」

    先程まで動けなかったはずの小夜丸が人形の紐を切り、人形は力なく倒れた。

    「後輩くん!!」
    「…ナイス先輩!!はぁ!!!!」
    「ゴハァ!?」

    アウラムの一撃が決まり、外殻が砕けながら犯人は吹き飛んで行く…

  • 130くれくれ幽霊乞食22/04/10(日) 00:08:58

    「(だが…まだ俺自身のダメージはない…!!このくらいであれば脱出はでき…)「乱波流忍術!」え?」
    「縛り海ー!!!」グイィ!!
    「ぐえぇ!?なんで引っ張られ…足にロープ!?なんでだ!?」

    犯人は気づかなかったが人形の紐を切った際に小夜丸がこっそり彼の足に通しておいたのだ。
    そしてこれまた引っ張られているこの男は気づかなかったがこのロープはスロープのようにある物に引っかかっておりそのために凄まじいスピードで引っ張られているのだ…では、その引っ掛けられているものとは?

    「おかえ…りぃ!!!!」ゴンッ!!
    「ぷぎゃっ!?」

    答えはアウラムの剣の鞘である。そして引っ張られた勢い+アウラム自身も男が近寄ったタイミングで振りかぶりぶつけたことで男は完全にノックダウン。死にはしないものの3日は起きないだろう…

    「……ふぅ…先輩、無事?」
    「あ、はい。忍者ですから受け身はしっかりやってたのですがどうもなかなかダメージが抜けきらなくて動くのが遅れて…ってそれよりも後輩くんこそ大丈夫なんですか!?」
    「あ…えっと……たぶん?」
    「そんなわけないでしょう!!みんなに迎えに来てもらいますから待っててください!」
    「はい…」

    こうして犯人は捕まり代償としてアウラムは数ヶ月の入院となった…

  • 131くれくれ幽霊乞食22/04/10(日) 00:09:26

    そして…

    「後輩くん、お見舞いに来ましたよ!」
    「先輩、ご迷惑をおかけしまして…」
    「いえいえ、私もいけなかった面は多かったので…それよりもかっこよかったですよ後輩くん!マントを靡かせて登場してゴーグルまでつけて!完全にヒーローでしたよ!」
    「……そっか、ヒーローに見えたんだ…」
    「後輩くん?」

    ……小夜丸には知る由もないことだが昔の彼もゴーグルをつけていた。
    勇者の証と言って大事にしていたが幼馴染を失った際に自分にこれをつける資格があるのか、分からなくなり付けなくなっていた…だが…

    「……ううん、なんでもないよ。俺もヒーローになれたんだなって思ったら、ちょっと嬉しくなっちゃって。」
    「すっごくかっこよかったですよ!…まあ、無茶したのはいただけませんが!!」
    「うっ…ごめんなさい…」
    「分かればいいんです!」

    …彼女の屈託のない笑顔で語られるヒーローのようだったという言葉…それだけで嬉しくなってしまうのだから単純であると自分で笑ってしまう。

    「退院したらちゃんと報告するんですよ後輩くん!」
    「了解です」
    「それじゃあ…またね、…私のヒーローさん!」

    そう言って小夜丸は去っていった。大層嬉しそうに…そしてあの時の彼の背中を思い出して少し熱くなる顔を冷まして……

    ……S-Force。闇夜を切り裂き。時空を超えて悪を討つ秩序。今日もまた、新人2人、忍者とヒーロー2人。闇夜を翔ける。

  • 132くれくれ幽霊乞食22/04/10(日) 00:10:11

    っていうSSがほしいです!!
    戦闘描写難しいよね…みんなかけるのすごくない?誰かやっぱり書いて…?

  • 133くれくれ幽霊乞食22/04/10(日) 10:04:48

    白状するけどゴーグルとマフラーですげぇアクセサリーは迷った…いやだってマフラーの方リイヴが腰に着けるほど印象的だし星杯剣士の時点でゴーグルこれ外してない…?って書いてるときに気づいちゃったし…ただ勇者とかヒーローで何がいいかなって考えると個人的にはゴーグルだったし大人になったら完全につけなくなったのが琴線に触れました(マフラー派はごめんね)

  • 134115です22/04/10(日) 11:45:34

    ネタを拾って貰えると思ってなかったので、本当にありがとうございます!!
    放っておくと無茶するのはアウラム君らしいなと。
    アウラム君は自己評価が低そうなんで、現代の生活で少しでも救われてほしいですよね。

    マフラーとゴーグルの重要性は解釈が分かれそうですが
    アヴラム形態でゴーグルが復活してるので
    両方とも大切なのかなーと解釈してます。

  • 135くれくれ幽霊乞食22/04/10(日) 12:27:12

    書いててとても楽しかった…少しでも要望や思ってたのに沿った出力ができていると幸い…
    アウラムは自分が傷つくと嫌がる人がいるのを分かってても自分が行くしかない、やるしかないって時は躊躇なく行くタイプだと思います(この辺は星遺物メインの三人とイムドゥークも共通してるけど)イヴの件もあるけどこの世界線だと少しずつでも自分を許せるようになって欲しいところ。(現代で双星神になることはないだろうたぶん…)

    アヴラムゴーグルつけてるから星杯剣士もつけてるだろ!って思ってたんだ…めっちゃ冠だった…まあ多分どっちも大事がそのとおりなんだろうなぁ。ゴーグルにマフラーとかやっぱ主人公属性の見た目強いなぁ…

  • 136二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21:07:44

    ゴーグルとマフラーはニーサンも付けてたから強い兄貴分に対する憧れもあって付けてたっていう面もあるかもしれないな
    ニーサンが闇堕ちしたときも自分を責めてそうだし自責の感情と自己犠牲癖が治ってればいいな

  • 137ギャグです22/04/10(日) 23:05:35

    LIVE☆Twinとアウラムが暮らす隠れ家では基本的に交代制でご飯を作ることが多い。居候の身であるアウラムが割合としては多いが一週間でだいたい3:2:2である。一応仕事だったり配信だったりで一週間みっちりアウラ厶が作ることもあるがそういう時は次の週に埋め合わせをしたりするため3人とも納得のもと回っている。とはいえ食に関することでトラブルがないかと言われるとそうではなく………

    「…………」
    「…………」
    「………悪いけど、これが限界ね。」
    「……どうしてもだめか?」
    「これ以上は私達との間に亀裂が入るけど…それでもやる?」
    「……くっ……分かった………人参は俺とキスキルでどうにかするよ…」
    「(なんでこんなことになってんだっけ…?)」

    こういうこともある。


    「はぁ………怖かった………」
    「リィラの人参嫌いはもはや拒絶の領域だかんねぇ。流石に人参茹でてスティックにしたのじゃどうしようもねーって。ウチ、前にあいつの好き嫌い解消にカレーで小さく刻んで出したりしたけど速攻バレてスパーリングされたし。」
    「そんなに………」

    晩御飯のあとアウラムとキスキルは片付けながらリィラと…視線の横に映る人参が大量に入ったダンボールを見る。

  • 138ギャグです22/04/10(日) 23:06:08

    「…つーかなんでこんなにあるんだっけ…?」
    「ジャックナイツの皆が家庭菜園で作ったからお裾分けしてくれたんだよ…ほら、生産者マークに蒼穹の写真付いてるでしょ?」
    「うわほんとだ…いやこいつらの写真あっても安心できる要素ねーでしょ…っていうかあいつらがエンジョイしまくってるのはともかくとして目覚めてそんなの作れるほど経ってたっけ…?」
    「あんまそこは気にしないほうがいいかも…」
    「……まあ、なんでもありではありそうだけど…」

    ちなみに彼ら曰く軍の開発部と共同で作ったらしい。技術の使い方としては合っているような無駄な気のするような難しいラインである。

    「にしてもリィラがあそこまで人参嫌いだったとは…」
    「不倶戴天の敵並に嫌ってるからねぇ…」
    「嫌いすぎじゃない…?というかキスキルはあんまりそういう食に関することでなんか言ってくるの少ないよね?」
    「ん?うちは好き嫌いないよ?だいたいなんでも美味しく食べるから嫌いなのがあるやつからもらうことも多かったよ。」
    「クラスに一人いるタイプだ…」
    「そういうツッコミが出るあたりあんたもだいぶ俗世に浸かってきたわね……」
    「…とはいえこの大量の人参をさっさと使うには二人だときついなぁ…」
    「でもリィラはあの通りだし…あいつ多少の工夫はすぐわかるよ?」
    「……考えがある。」

  • 139ギャグです22/04/10(日) 23:06:40

    翌日…

    「さーて、今日も配信終わったし…アウラムー、晩ごはんできてるー?」
    「できてるよー。」
    「んじゃあさっさと食べちゃいましょうか。お腹だいぶ空いたし。」
    「はいおまたせ。」

    一見すればそれは普通のハンバーグである。アウラムとキスキルの方には人参スティックがあるがリィラの方にはないなど違いはそれくらい…しかし…

    「(ハンバーグ自体は普通に作ったものだけど…ソースに人参を幾らか混ぜた特製ミートソース!(隠し味にトマト)これならば人参をミキサーにしちゃうことで細かく刻む以上に隠すことができるしハンバーグ自体やソースの他の味に紛れて人参の臭みとか味は分からなくなる!)」
    「(ついでに人参自体はうちらの皿に乗ってて人参はうちらにしか出されてないと思わせる…これで!)」

    大量の人参を消費するためだけの作戦…

    「……うん、結構美味しいわね。」
    「本当か!?」
    「えぇ、ソースは…これトマトが混ざってるのかしら?美味しいわ。」

    キスキルとアウラムが心でハイタッチをする。

    「(成功だよアウラム!!)」
    「(うん!これ応用していけばどうにでもいけ…)」
    「人参でもこうすれば食べれるもんなんだね。」
    「「!??!!!???!」」

    唐突に当てられた事実に2人が動揺する。誤魔化せないレベルである。

  • 140ギャグです22/04/10(日) 23:07:25

    「な……ななな、なんのことかな…???」
    「そんな動揺しなくても……まあ鎌かけたくらいだつたけど、あんたら人参消費したかったみたいだし…まあ色々手を尽くして私が気づかんよう混ぜるかなって。アウラムにしては珍しく昨日とそんな大差ないし。」
    「うっ……」


    完全に看破されてぐうの音も出ないとはこのことであった。

    「……ごめんリィラ…多くて…」
    「…別に好き嫌い矯正とかじゃないんでしょ?」
    「ん?まあ…嫌いなものをプライベートでわざわざ食べたくはないだろうし…リィラはたぶん食べなきゃいけないときは頑張って食べるタイプだろうなって解ってたし。」
    「うちも前回ので懲りたからねー。そういうのはもうやらんって決めたよ。」
    「「でもやっぱり多すぎるからちょっと食べてくれると助かります」」

    誤魔化しはもうできないと2人とも正直に白状するとリィラは呆れたようにため息を付き

    「こういう感じに混ぜるなら食べてあげよう。ただしマジで形も残らぬほど粉砕してくれないとたぶん反射で吐く」
    「お、おう任せとけ!」
    「うちのカレーはだめだったの!?」
    「キスキルのはちょっと匂い残ってたから…」

  • 141ギャグです22/04/10(日) 23:07:39

    こうして人参多すぎ事件は幕を下ろし、平和な食卓が戻ってき「そういえばさ」

    「これジャックナイツから届いたよ。」
    「ん?またなにか送ってき…!?」
    「これ、キノコ?」
    「あいつらが作ったんだって。ほら青いやつの生産者写真」
    「流石にきのこは家庭栽培無理でしょ…」
    「まあそこは深く考えたら負けな気がするし置いとくとして…アウラム、なんか露骨に動揺してなかった?」
    「………そんなことは………」


    そうは言うが露骨に視線を逸らすアウラムに試しに椎茸を一つ取り出して近づける…と、体をそらして避けようとする。

    「………アウラム、明日のご飯私だから楽しみにしててね。」
    「まっ!?二人とも疲れてるし俺がやるよ!?」
    「未来のうちらの疲労状態決めんな。ええいめんどくさい、ちょっと足りないと思ってたし一個突っ込むよ!」
    「オッケーキスキス、ほら試してみんさい!」
    「ちょっ…せめて…せめて焼いてくれぇー!!!!」

    ………平和な食卓の戦争はまだまだ続く…

  • 142くれないと幽霊乞食22/04/10(日) 23:08:29

    こういう感じの日常SSをほしいと何年でも言い続けます。でもなんでキスリィが絡むと私はアウラムをギャグにするのか………

  • 143二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:35:22

    サイバースの街外れにある建てられた教会、そこにはやってきたのは美人シスター達。
    S-Forceの仕事中に道案内することになるアウラム君。
    彼女たちは人知れず悪魔と戦うエクソシスターだったが、悪魔による事件現場へ向かった先には倒された悪魔と星の勇者が立っていた……

    サイドストーリー『エクソシスター編』の導入の流れを考えてみた。

  • 144くれないと幽霊乞食22/04/10(日) 23:53:26

    >>143

    ふむ……(設定考案)

    ふむ……(構想読み込み)

    ふむ………(骨子分析)

  • 145二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:58:36

    ジャックナイツの皆さんが楽しんでいるようで何より。
    基本的にサバイバル生活してる過去世界では嫌いなものも食べざるを得ないけど、
    食べ物が豊富な現代?ならなるべく避けたいもんな…わかるよ

  • 146くれないと幽霊乞食22/04/11(月) 00:15:17

    たぶん当時のアウラムくんはイヴに食べるようされました。別れてからは焼くことでどうにか食べれるようになってます。

  • 147二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 08:56:21

    次元・時空を越えて戦うs-forceって、各テーマ間を繋ぐのにめっちゃ便利な設定だよな。種族もごちゃまぜ、かと思いきや人外メンバーは悪魔属のラプスウェルだけだったから、もっとカオスなメンバーが増えてほしいと思ってる(konamiの采配次第だけど)

  • 148二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 17:45:48

    アウラムくんは素だとサイキック族だから種族的な同胞はプロフェッサーやPSYフレーム珍走団なんだな
    ショタの頃はレベル3だから緊急テレポートが使えた(対応してた)

  • 149二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:16:49

    他のスレから影響を受けて、サイバース族つながりで斬機がアウラム君の相棒になるのも良いと思った。

  • 150二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 21:28:34

    >>148

    緊急テレポートを応用した次元移動装置を使うため、ショタ化(レベル3)するよう依頼されるアウラム君か。


    それはさておき、アウラム君が人の心を開かせるのが上手いのは、サイキック族なのも影響してるのかな。無意識のうちに精神同調してる感じで。

  • 151くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:07:35

    人々が行き交うサバイバー都市。良いも悪いも受け入れるこの地に4人の少女たちが足を踏み入れた…

    「ここが今日から私達のしばらくの拠点だね。」
    「お姉ちゃん、ここにも悪魔がいるの?」
    「情報によるとね。色んな種族や組織が入り乱れるこの街はそれに悪魔も紛れてることがあるらしいの…」
    「中には悪魔に唆されたり取り憑かれたりする人もいるみたいですから、私達はそういった方の悪魔祓いも今回は重要になってきますね。」 
    「まあ、仕事の話もいいけどしばらく滞在する場所に行って色々荷物整理したいね。エリス、その辺りどうなってるの?」

    会話から分かるかもしれないが彼女たちは教会より派遣されたエクソシストである。リーダーであるエリスとその姉妹であるステラ。サブリーダーであるイレーヌとその姉妹であるソフィア。この4人で構成されている。

    「それならもう決まってるんだけど、ここの警備組織みたいな立場のS-Forceって人たちから1人案内をしてもらうことになってるの。」
    「どうして?」
    「この街はは何度も言うように色んな人が入り乱れてるからね…初めての人たちだと迷ったりして危ない人たちと接触したらまずいからってことでいっちから申し出が来てたの…」
    「まあ、私達も女所帯ですからね…」
    「それで、その案内人とはここで待ち合わせってことね、あとは待つだけ…」
    「…あー、もしかして貴方達が新しい住人ですか?」
    「あ、そうです!貴方が案内人……」

    エリス達に話しかけた声に反応して見てみると齢を15も過ぎていないような(ステラと同じくらいか?)少年であった。そのゴーグルには事前に知らされていたS-Forceのマークがある…あるが……

  • 152くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:08:08

    「(……ねえ、エリス。本当にこの子が案内人なの…?)」
    「(た、たぶん…?S-Forceのマークもあるし…)」
    「(ですがまだ幼い少年ですよ…?いえ、もしかしたらこの街ではこれが普通なのでしょうか…?)」
    「(私と同じくらいだ……)」

    エクソシスターたちが会議をして(ステラだけ親近感を持っているが)いる間、少年……アウラムも心のなかでため息をつく。

    「(まさかこんな日に限って星遺物の力がまた暴発して子どもに戻るとは…まあ今回ので制御のコツ掴んだから前よりは早く戻れるけど…それはそれとして今日はしばらくこの姿だからなぁ…)」

    こんな時だからこそとも言えるかもしれない。ともあれ自分は案内人としての任を受けたのだからと自身を鼓舞する。

    「とりあえず貴方達がしばらく滞在する教会までの案内とそれまでの間に街の案内をしちゃいますね。」
    「あ、はいよろしくおねがいします…それと…」
    「?」
    「……苦労なさってるのですね…」
    「困ったことがあるなら相談にのるよ…?」
    「よかったら仲良くしてくれますか…?」
    「(なんなか1人を除いてとんでもない誤解を生んでいるー!?)」

    なにはともあれアウラムは4人を連れて案内を始める。ショッピングモール、商店街、駅、娯楽施設など普段の生活などでよく行く可能性のあるところを重点的に案内していく。

    「ここは6時くらいにセールが始まるけど他よりも安くなるからおすすめですよ。後はあっちのコーナーとかだと弁当が安くなりやすいので疲れてる時とかは選択肢に入れると良いですよ。」
    「おぉ…助かります!…なにぶん4人ですからどうしても用意するのが大変だったり費用もかかりますから…」
    「あはは…他にもセールの時間とか色々ありますしよかったらメモをして渡します?」
    「お願い!!」
    「(エリスお姉ちゃんとソフィアちゃんが聞き逃すまいと張り切ってる…)」
    「(実際助かりますからね……それにしてもこんなに主婦力が高いとはこの少年この歳で……)……やはり苦労されてるのですね……」
    「なんで!?」

  • 153くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:08:45

    ということもありつつ時間は過ぎ去り…ついに目的地の教会にたどり着く。以前は使われていたようだが現在は管理人が亡くなったことで無人となっており取り壊しも打診されていたが彼女たちが来たことでしばらく先になりそうである。

    「ありがとうございます、色々とお世話になりました…」
    「お陰でこの街でうまくやれそうだよ…」
    「それは良かった…しばらく慣れないこともあるかもしれませんが、そういう時はまた俺たちに連絡してくだされば対応します。」
    「何から何まで本当にありがとう…!」
    「…あの、何か重要な用事があるとかじゃなくて、遊びに行ったりとかはだめかな…?」
    「…私からもお願えできるかな…?仕事とかあるだろうけど、ステラと同年代くらいの子はあまり会う機会がないから…」
    「あ…あー……………」

    嬉しい申し出ではあるが本当は青年の姿だしそもそも爺さんレベルじゃない歳ですなどとは言えず迷っていると…

    「…だめ?」
    「……えっ……と……連絡してくれればパトロールがてら寄ったり非番のときには遊びに行かせてもらうよ。」
    「本当!?やったー!」
    「良かったねステラ。」

    分かりやすく喜んでくれているステラと安心した様子のエリス、さらにその後ろで微笑ましそうに見ているイレーヌとソフィアに若干の罪悪感を感じてしまう…

    「……すみません…」
    「え、なんで謝るの?」
    「いや、まあその…うん…ごめんなさい…」
    「っと、そうでした。お名前を伺っていませんでしたね。」
    「えっ……と………アヴラムです…」
    「アヴラムさんですね、よろしくおねがいします!」
    「よ、よろしく…」

    彼女たちに会うときは子どもの姿のほうが良いのかもしれない…そう思うアウラムであった…
    そんなことがありつつアウラムは帰りエクソシスターたちも自分たちの荷物の整理を始める。

  • 154くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:09:35

    その日の晩のこと…彼女たちはこの街の悪魔事情を確かめることも兼ねてパトロールをすることになった。

    「そっちに行ったよカスピリヌ!」
    「わかったよミカエリスお姉ちゃん!」
    「逃げ道をなるべく塞ぎましょう…アソフィール、援護を!」
    「分かってるよジブリーヌ姉様。」

    エクソシスターの力を開放し本格的に悪魔祓いをする…この街は色々なものが行き交う故、想定してた通り多くの悪魔が飛び交っているようだった。だが…

    「…あら?」
    「どうしたのジブリーヌ?」
    「いえ…あれを見てください。悪魔の死体…なのですがあの悪魔は私達が手を出したものではないはずです。」
    「…ホントだ…私達以外にも悪魔祓いをしている人がいるのかな…?」
    「そこまでは分かりませんが…」
    「ミカエリスお姉ちゃん!ジブリーヌさん!あっち側に大きめの悪魔の気配があるよ!」
    「「!」」
    「…しかも…誰か戦ってる…!」
    「悪魔と…!?取り敢えず急ぎましょう!」

    4人が疑問を置いて駆けつけると1人の男が戦っていた。特徴的なのは金の髪と背中に靡くS-Forceのマント…1人で戦うには危険な悪魔相手に一歩も引かずに戦う姿は御伽噺の勇者そのものである。

    「モード、ジャックナイツパラディオン…!これで終わりだ…!」

    その姿が蒼く輝くと星のように煌く剣で悪魔にとどめを刺した…

  • 155くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:10:12

    「ふぅ…これで大きいのは倒せたかな…」
    「あの…」
    「はい?…!?」
    「あなた今悪魔を倒してたけど、もしかして私達と同じような人なの?」
    「あ…いや…俺はS-Forceでこの街を守るのも仕事だからあぁいうのも対処してるんだよ。」
    「さっきの剣凄かったねお兄さん…!」
    「とはいえ、悪魔は危険な者です。あれほど大きいものだと本来1人で戦うのも危険なのですよ?」
    「次は私達も呼んでよ。そっちとは協力関係でいたいし、こう見えてプロだから効率よく浄化できると思うよ?」
    「う、うん…ありがとう…」

    4人が少し心配からくる説教も交えつつ和気藹々と話す中青年…アウラムだけは心のなかで動揺していた。

    「(ば、ばれてない…よね…?子どもの姿のまま言い出せずにいたほうがいいとか思った当日にこんなことになるなんて!?)」
    「あの、なにか冷や汗をかいてますけどどうかしましたか…?」
    「ナンデモナイデス…」
    「なぜ片言…?」

  • 156くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:10:48

    そんなことを話していると…突如さきほど倒したはずの悪魔が動き出し周りの悪魔がそれに集い始めた。

    「まだ生きてたのか…!!」
    「辺りの悪魔を集めてる…再生と合体するつもりだ!」
    「手早く浄化するほうがいいけど…あれだけ大きいと私やカスピテルで耐えられるかな…」
    「……浄化って…あいつの動きを完全に止められるのか?」
    「私達の攻撃がしっかり決まればですが…」
    「あぁいうタイプの周りを食って力をつけるタイプは浄化で完全に祓っちゃうのが一番効果的なんだ。」
    「……よし、4人とも攻撃に集中しててくれ。」
    「分かったよ…!お兄さんは離れてたほうが…」
    「いや、食ってるってことはさっきよりも攻撃力とかも増してるんだろ?それなら盾役がいたほうが攻撃に専念できるんじゃないか?」
    「それはそうだけど…危険だよ?貴方が言ったように攻撃力はさっきよりも高まってる、さっきは耐えれてたのかもしれないけど…」
    「大丈夫。」

    4人が心配そうにするのを彼は安心させるように笑ってみせて。

    「必ず俺が君たちを守るよ。」
    「「「「!」」」」
    「よし…エリスさん、ステラちゃん!行くよ!」
    「は、はい!」
    「わ、わかった!」

    そう言ってアウラムは駆け出す…男性経験のない彼女たちは急に少女漫画のようなセリフを言われ動揺したもののアウラムの掛け声でそれぞれ我に返り自分たちの行動をする。
    そこから先は早かった。遠距離からジブリーヌ、アソフィールが局部的に射撃をすることである程度の牽制。メイン火力であるミカエリスとカスピリヌへの攻撃、時々鬱陶しいと感じたのかジブリーヌ、アソフィールに飛ぶ攻撃の全てをアウラムがカットすることで彼女たち全員が攻撃に集中することができていた。そして…

  • 157くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:11:22

    「攻撃は…通させない!…今だ2人とも!」
    「任せて!いくよカスピテル!」
    「オッケーだよミカエリスお姉ちゃん!」

    「「エクソシスターズ・マニフィカ!!」」

    2人の攻撃により悪魔の核は打ち砕かれ浄化される……完全に悪魔は沈黙した。

    「…終わったぁ…ありがとう、えっと…」
    「あー………アークロードだよ…」
    「そっか…ありがとうアークロードさん。それと、私達のお昼の名前は知ってるみたいだけど、夜の方は別の名前もあるから覚えておいてね。」
    「おっと、わかったよ。えっと…」
    「ミカエリス…かっこよかったよアークロードさん。」
    「カスピテルです!お兄さん、ありがとうね!」
    「ジブリーヌと申します。今日のお礼もしたいですしよければ後日教会にお越しください。」
    「アソフィール…せっかくだしお昼に私達のこと案内したアヴラムって子と一緒に…そういえば貴方あの子と似てるね…兄弟とか?」
    「いや……その……あ、あはは……」

    こうして星の勇者とエクソシスターたちは出会った………

    「……ということがあったんだけど、アヴラム君知らない?」
    「う、うーーーん………その人自体は知ってるけど…うん…なんというか…」
    「…いらっしゃってくださいと言ったのになかなか来なくて…」
    「もう一度会いたいよね………いや、同盟者とか協力者としてね?なかなか強かったし…」
    「王子様みたいだったね!アヴラムくんはあのお兄さんと知り合いみたいだから…よかったら今度連れてきてほしいの!」
    「お礼もしたいし…ゆっくり話したいしね…」
    「………つ、都合がついたらね………」

    星の勇者。悩みのタネが増えるの巻。

  • 158くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 00:13:10

    エクソシスター導入こうですか!?こうかもしれない…とりあえず趣味を煮詰めたので誰か書いて♡
    戦闘描写が難しすぎて簡略しまくったやつがいるらしいですね。

  • 159二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 06:56:15

    この聖鍵スケコマシがよぉ!

  • 160二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 10:59:26

    またアウラムが女増やしてる……と呆れるキスキルとリィラ。
    新たに増えたライバル候補に焦るレイ、ロゼ

  • 161二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 18:44:49

    怪盗の家に居候しながらS-Forceで街の治安維持に努め偶に閃刀姫のところで傭兵をやってる神(イケメン)
    エクソシスター達の仕える神とは違うだろうけど彼女たちがこれを知ったときに何を思うのか

  • 162くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 19:12:00

    改めて盛りに盛られすぎてる…それでクロノダイバーと共犯者みたいな立場で大体の人にスケコマシしてるんでしょ?なんですかこの男。

  • 163二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 19:14:19

    「100の顔を持つ、データの運び屋ともお友達」も追加で

  • 164くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 19:19:41

    なんですかこの男?(2回目)しかもプレイヤーまで惹かれてるからなんですかこの男?(3回目)

  • 165二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 20:33:51

    OCGカップリングスレでアウラム×イレーヌがあったから、エクソシスター編の導入を思いついた。

    一緒に戦ってくれる頼れる王子様な勇者とか、女所帯なエクソシスター達からすれば劇薬かもしれない。
    お姫様抱っこされたり、女殺しな台詞を言われたりして、ムッツリな妄想をしてしまい神に懺悔しちゃう。

    アウラム君には無意識に距離が近くて無防備になっているとかだと尚良し。

  • 166くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 21:03:51

    143の人かな?お陰で良いのかけた…自分でも思いついたなら書いていいよ♡書いて!!!
    実際僕もそれ思い出したので急遽アウラムくんをショタ化させました。反省はしています。それはそれとしてアヴラムとアストラムのギャップと類似点に謎のときめきを感じてほしいと思います。

  • 167二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 22:12:59

    悪魔の奇襲されて人質にされてしまうアウラム。
    ククク、このガキを死なせたくないなら脱ぐんだ!と色欲の悪魔に脅されて脱ごうとするエクソシスター達。
    それにキレたアウラムが、覚醒してアストラムへと変わる。
    幼い頃から語り聞かされてきた御伽話の勇者を目の当たりにするエクソシスター達。

    アポロウーサはどのような関係にしようか……アヴィダになってからも人助けをしており、彼女と共に巨神と戦った関係とか。

  • 168くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 22:22:03

    >>167

    或いはパラディオン時代にほんの一度出会って話しただけだったけどそれがずっと心に残ってたアポロウーサ(長命というか神的なの)概念か…あれ、この街もしかして通行人はどいたほうがいいのでは?

  • 169二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 22:36:01

    どんどん増えてゆく星鍵スケコマシの女関係。

    あとは海晶乙女やメイカ・エトランゼ……ライナとヒーターも入るか?

  • 170くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:50:14

    エクソシスターたちが来てからというもののアウラムは馴染むまでは(ステラの要請もあって)よく様子を見に行くことになった(具体的に言うと週2回)。

    「んー…これでどうかな?」
    「わぁ!アヴラムくん上手だね!」
    「意外と器用なんだね?」
    「昔はこういう遊びをよくしてたからね。鍛冶ごっことかもしたことあるよ。」
    「……思った以上に器用な経緯してるね…」

    教会の庭でアヴラムは(見た目の)歳が近いステラ、ソフィアと共に遊んでいた。ちなみに前回でコツを掴んだため
    できあがった花冠はかなりのできであり基本横で見ていたソフィアも感心した。

    「ソフィアちゃん!どう?」
    「似合ってるよステラ。」
    「えへへ…そうだアヴラムくん!作り方私に教えてほしいの!」
    「ん、いいよ。」
    「やったー!エリスお姉ちゃんに作ったらきっと喜んでくれるよね!」
    「あぁ、じゃあ私もイレーヌ姉様にも作ってあげるか。アヴラム、私も大丈夫?」
    「全然いいよ。ほら、2人ともこっちおいで。」

    アヴラムは1つずつ丁寧に教えていく。近距離で正しく編んでいき分からなければすぐに答えるなど教えなれていた。

  • 171くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:51:12

    「ここでこの部分と繋げば綺麗になるよ。」
    「(…なんか不思議な感覚…男の子とこんなに仲良くなったの初めて。)」
    「(私達は姉妹は基本だけど…兄さんみたいな関係は初めてだな…)」
    「って感じなんだけど…2人とも聞いてる?」
    「「あっ」」

    こうして四苦八苦しながら2人は作業を進めていく。

    「できた!」
    「私もできた…結構いい出来だね。」
    「お疲れさま2人とも。上手にできたね!」
    「アヴラムくんのお陰!ありがとう!」
    「ありがとう。」
    「どういたしまして…そうだなぁ…2人とも頑張ってたし…ちょっと2人とも手を出してもらっていい?」
    「「?」」
    「ちょっとごめんね。」

    言われるがままに2人が手を出すとアウラムはまずステラの手を取り。

    「はい。どうぞ。」
    「…これ、お花の指輪?」
    「本物はあげられないけど、このくらいでよければ…うん、やっぱりステラにはたんぽぽがよく似合う。それでソフィアは…」
    「わ、私も?」
    「あー、いやいらないなら全然いいんだけど、ソフィアはまだ何も作ってないからできればなにか渡したいかなって。」
    「……嫌では…ないよ…」
    「よかった!これはヒメジョオンっていうんだ。ソフィアはきれいなタイプだからこっちが似合うなって。」
    「「…………」」

  • 172くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:51:32

    2人はしばしの間態々自分の指に嵌めてくれた指輪を見る。本物に比べれば子供騙しもいいところだ。でも…

    「今日の俺からの贈り物…って感じなんだけど…迷惑だったかな?」
    「…ううん!すごい嬉しい!」
    「…大事にするね。」

    二人は大切そうに、そっと指輪に触れる。柔らかい感触…それはこの人が自分たちのために考えて作ってくれた、正真正銘自分たちのための贈り物なのだ…大事にしないわけがない…

    「アヴラムくん、左手の薬指につけてっていったらだめ…?」
    「わ、私も「うー…ん……そこは本当に大事な人のためにとっておいたほうがいいよ。」……そう……」
    「えぇー…」

    ステラは直感的に、ソフィアは理論的に「あ、この人は将来人をたらすタイプだ」と認識し、今のうちからアタックすることを決意した………

  • 173くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:52:09

    一方夜の時間……

    「アークロードさん!隙きを作ってくれるかな?」
    「任せてくれミカエリス!」
    「援護は私に任せてください!」

    現在珍しくカスピテル、アソフィールは姉達とは別件の対応をすることになっていた。理由は単純、普段は姉達がリーダーとして指揮を執る事が多いがいざというときには彼女たち自身で動かなくてはならないときもある。そういうときの訓練のために時々は妹達だけ、或いはそれぞれソロで行動をすることもあるのだ。今回はちょうどその日というわけである。

    「よし、倒せたわね…いた…」
    「ん、ミカエリス大丈夫か?」
    「う、うん。ちょっと足をひねったみたいだけど平気!」
    「見せてください…ちょっとじゃないじゃないですか…」
    「ジ、ジブリーヌ!そんなに脚しっかり出されるとちょっと恥ずかしいんだけど…」
    「我慢してください!…応急処置をとりあえずしますが、今日はここまでにしたほうが良さそうですね。」
    「うっ…はーい…」
    「まあ元々今日は悪魔が少ない日だったんでしょ?それなら早めに帰って妹達を迎えるほうがいいよ。」
    「…そうするよ…ありがとうねアークロードさん。」
    「協力してくださりありがとうごさいますアークロード様。」
    「いやいや、気にしないでくれ…とはいえ…うん。ちょっとごめんね。」
    「え?──きゃぁ!?」

    歩くのに苦労をしそうであると判断したアウラムはミカエリスを抱える…いわゆるお姫様抱っこをした。

    「(こここ…こんなの前にちょっとだけ見た漫画でしか見たことないよ!?)」
    「ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、歩くよりはマシだろうから…少しだけ我慢してね。」
    「ふぁ……ふぁい………」

    ミカエリスことエリス。いつもはリーダー格として明るく時に凛々しくシスターたちを纏める…しかしその反面男性耐性は皆無の少女漫画脳であった……

  • 174くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:52:39

    「(……エリスったらいいな…)」
    「ジブリーヌ、悪いんだけど索敵をお願いしていいかな?教会につくまでの間悪魔やら色々と襲われたらきついし。」
    「はっ…!わ、わかりました!」

    一瞬別ごとを考えたジブリーヌであったがすぐに切り替え教会まで急ぐ…のだが…

    「…あら?アークロード様、どなたか前から来ますが…」
    「おいおいお兄さん、大変そうだなぁ?」 
    「俺たちも手伝ってあげようかぁ?1人と言わず2人とも運んでやるよ。」
    「……こういうタイプかぁ…」

    今どきもう見ないタイプのナンパ2人である。しかもこんな夜に。

    「(どうしましょうアークロード様…?)」
    「(無視して通り過ぎよう。ジブリーヌもミカエリスも目を合わせちゃだめだよ。)」
    「(わかりました…)」 「(うん…)」
    「おい聴いてんのか?」
    「悪いけど急いでるんだ。」
    「すみません、失礼します…」
    「連れねぇこと言うなよなぁ、こんな別嬪さん2人もつれてよぉ!!」

    男の手がジブリーヌに伸びる…とはいえジブリーヌとて鍛えている。この程度の輩であれば避けることなどは容易いが…

  • 175くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:53:05

    ガシッ

    男の伸びた手をアウラムは手首ごとガッツリ掴み止めていた。ミカエリスは器用に片手だけで抱えている。

    「いででででで!?」
    「……この人は…この人達は俺の大事な人だ。手を出すな。」
    「わ、わかったから離せ離せ!!」

    それを聞きすぐにアウラムは離すと男たちは逃げていった。

    「…ふぅ、大丈夫ジブリーヌ?」
    「だ…いじょうぶです…」
    「それなら良かったよ。」

    一瞬見せた獣のような視線…そしてその後に見せた人の心に溶け込んで安心させる笑顔…そして…

    「(……大事な人……だいじなひと……!!)」
    「(い、いま……すごい抱き寄せられたみたいで……ちか……!?)」
    「このままなるべく急いで教会へ…大丈夫2人とも…?」

    2人とも各々に少女漫画が頭をよぎりショートしていた。

    翌朝、妹たちは普段生活習慣の良い姉達が隈を作りながらもなにか悶々とした表情をしている姿を初めて見たという。

  • 176くれくれ幽霊乞食22/04/12(火) 23:53:45

    っていうSSください(N回目)モブに優しい人でありたいのにモブをすぐ虐める……

  • 177二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 06:40:49

    これは星鍵スケコマシ。
    アウラム君とアークロードが同一人物だったと知った時、アウラム君状態でもエリスとイレーヌが更にアプローチしてきそう。

    美人シスター四人と仲良くしてると知ったらキスキルとリィラ、レイとロゼ、マスカレーナ、小夜丸と皆がどう思うのか……

  • 178二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 08:34:14

    キスリィ「まーたスケコマシしてるんか...(呆れ)」

    それにしても、ショタアウラム君に同年代の友達という需要があったとは。昔はイブと一緒に花冠を作ってニーサンやイムに渡してたんだろうな。

  • 179くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 08:51:31

    なんか脱字あったな…アウラムくんは前回戻って合計2回の子供化を成したのでログインボーナスによりある程度子どもになることと大人になることの操作ができるようになりました。バレないように必死です(気まずすぎて)
    たぶん昔は178さんの言うように見回りから帰ってきたニーサンとかに花冠渡して「王様みたいだね!」って感じできゃっきゃしててニーサンも笑ってたと思います。まあ行き着く果はオルフェゴール(たった一人の玉座)なんですけどね。

  • 180くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 08:56:32

    現状つよつよ勢 ロゼ、ステラ(どちらも純粋無垢だったり世間をあまり知らないという面も強い)


    まあ弱くはない(ただし上は取られる) キスキル、リィラ、ソフィア、マスカレーナ、イレーヌ


    くそざこ レイ、小夜丸、エリス


    のランキング付けで作ってますねー。エリスとイレーヌは同じくらいに見えるけど性格とか諸々でイレーヌのほうが余裕はありそう。エリスはよわいです。具体的に言うとステラ>>ソフィア>イレーヌ>エリスみたいな。

  • 181二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 09:42:28

    アウラムという意中の男が出来たせいで、色欲や恋愛などの悪魔の誘惑に迷ってしまいそうになるエクソシスター達。

    特にエクソシスター同士で嫉妬してしまって、ソフィアとか女らしくないよね…とか劣等感を抱いてしまうとか……

  • 182くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 10:53:27

    ボーイッシュな女の子が自身のコンプレックスで曇るのは美しいからね……
    姉妹たちに羨ましいとかズルいとか感じてしまってそんな自分に曇るのも美しいからね……

    消え失せろ!!ぼく自身の闇よ!!

  • 183二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 12:04:00

    劣等感をつけこまれて悪魔の手を取ってしまう闇堕ちも王道。そこから仲間の絆で救われて、星鍵スケコマシに口説かれるのも王道。

  • 184くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 16:39:06

    初めて会った時は、誠実そうな人だと思った。

    「Ms.小夜丸。紹介しよう。新人のMr.アークロードだ。」
    「新人……ということは私の後輩ということですか!?」
    「そういうことになるね。Mr.アークロード。彼女は乱波小夜丸。君の先輩兼相棒兼教育係だ。仲良くするのだよ。」
    「了解です。よろしくね、えっと…小夜丸先輩。」
    「……!!!はい!先輩にお任せください後輩君!」

    これが最初の出会いだった。


    「後輩くん!見つかりました暴走車両!」
    「よし…俺がどうにか止めてみるから先輩は中の人を!」
    「了解ですが…今度は無理しないでくださいね?」
    「分かってるよ…よし、いくよ!」

    S-Forceの仕事は多岐にわたる。街の治安維持とはいっても相手にするのは何も怪盗や強盗などだけでなく悪意なく何かしらの理由によって暴走した機械にも対処することがある。例えば今回のように…

    「この……おいつい……た!!止まれぇ!!」
    「よいしょ……失礼します!S-Forceです!車をどうにか止めますが多少無理をしますので貴方だけでも先に出します!」
    「す、すまない…助かったよ…」

    今回の事件は運転中に車のブレーキが効かなくなり暴走を始めたというものだ。この街では頻繁に起こるわけではないがこういった事故自体はないわけではない。こういうときはどうにか被害を小さいうちに止めるのがセオリーである。

    「後輩くん!ドライバーは助け出しました!」 
    「オッケー…!先輩!縄を!」 
    「もうやってます!先っぽの方をしっかり持っててください!」 
    「ありがとう!っぬぅ……うおおおおお!!!」

    車を縄で引っ掛けアークロードの力で縄の先を思いっきり引っ張る…普通の人間ならまず無理なことだが彼の力と彼自身がブレーキの役をこなし…ようやく止まった。

  • 185くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 16:39:36

    「……ふぅ…やったね先輩、ドライバーの人は無事?」
    「はい!怪我はなさそうです!一応本部に連れていって事情聴取と検査をしてもらいましょう。いいですね?」
    「もちろんだよ…ありがとう君たち。」
    「「どういたしまして。」」

    しばらくしてドッグタッグにドライバーは連れてかれ車も回収されたことでようやく2人は人心地がついた。

    「後輩くん、お疲れさまです。怪我はしてませんか?ブレーキをするために脚からすごい煙出てましたけど…」
    「大丈夫大丈夫、先輩こそドライバー助けながら縄引っ掛けるってすごい大忙しだったけど…」
    「忍者ですから!」

    今日の仕事は終わり後はもう一度本部に戻るだけである(もちろん何かしらの緊急事態が起こればその限りではないが)そのため2人はゆっくりと帰る。

    「後輩くんは今度の休日はどこに行くのですか?」
    「んー。今のところ特には決まってないしニンギルスのところに顔を出すかレイやロゼ、ジャックナイツのみんなの様子を見に行くかな…」
    「…付きっきりですね。最近はシスターさんたちとも仲がいいみたいですし…」
    「あぁ、色々と仲良くなったし結構親切にもしてもらってて…何で睨むの…?」
    「ツーン……」

    気兼ねなく会話ができている。嫉妬はするけどそれだけだ。

    「それにしても後輩くんはすつかり慣れましたね。教育した私も鼻が高いですよ。」
    「先輩がしっかり教えてくれたからね。」
    「ふふーん。…それに、この姿での連携もよくなりましたしね。さっきのとかは私と後輩くんのこの姿だからできることと言っても過言ではないのではないでしょうか?」
    「そ…れは…どうだろう…?」
    「肯定してくださいよ!?」

  • 186くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 16:40:42

    小夜丸が彼とパートナーになったのは基本的にアークロードとして活動することを決めてたこと、それに対してメンバーの中で性格、能力ともに相性がいいのが小夜丸だったからだ。
    S-Forceにとっては…小夜丸にとっては他の陣営の者たちと違いアークロード…アウラムの姿といえばこれだという認識が強い。彼らにとってこの人はアウラムではなくアークロードであり…

    「後輩くん、お疲れさまなので先輩が帰ったらジュースを買ってあげます!」
    「それじゃあ俺も先輩にお疲れさまでジュースを買うよ。」
    「やったー!………あれ?それってただ交換してるだけでは…」 
    「そうと決まったら早く帰ろうか。」
    「わっ!!………はい!」

    小夜丸にとっては初めての後輩なのである。

    「(……本当は、もっと距離を詰めてみたい気持ちはあります。ちゃんと名前を呼ぶ他の人が…ちょっとだけ羨ましくはあります。でも…)」

    別に恥ずかしいのではない。この関係が壊れてしまうのが怖いのではない。
    ただこの関係含めて好きなのだ。

  • 187くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 16:40:55

    殆どの人が彼のことをアウラムと呼ぶ。きっと誰かが後ろからその呼び方で呼んでも声とか後ろ向いたりでワンテンポ誰が呼んだか考える…でも…

    「後輩くん!」
    「何、先輩?」
    「呼びたくなっただけです!」
    「なんだそりゃ」
    「(……きっと、この呼び方なら私だってすぐに気づいてくれる。この呼ばれ方なら私はすぐに気づく。だって、たった一人の後輩なんだもの。たった一人の先輩だもの。)」

    自分にとって、彼にとっての唯一。誰にも渡したくない…ある種の特別…

    「(……こんなことを考えるのはやっぱりヘタレなのでしょうか…?でもやっぱり……私は…)」
    「そろそろ着くよ。」
    「はーい!」

    「(……この人の隣で並ぶ瞬間が、私は一番好きだな……)」

    派手好きな忍者は、誰にも悟らせずに想いを秘める…

  • 188くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 16:42:37

    っていうSSをください(連日14日目)
    2週間連続要望の記念すべき14日目は小夜丸ちゃんです。なんかしっとりさせすぎな気もしますが元気な子が見せるしっとりした独占欲が好きたからです。斬首は受け入れよう。

  • 189二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 16:45:06

    連日14日目の更新ともなると文章捌きかわ洗練されてるのがわかるな



    まって連日14日目???2週間???

  • 190くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 16:49:55

    正確には3月31日がジャックナイツ閃刀姫の後編みたいなのだから13日半?だいたい半月以内に16個ほどかけた計算になるかな?

  • 191二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 22:33:15

    アウラムくん、村の幼女に将来はお嫁さんにしてって求婚されてイヴをやきもきさせたことがありそう
    そんな妹と弟分の関係の進展を見守るニーサンっていうささやかな日常が昔はあったんだろうなって

    それにしても2週間連続はすごいな…

  • 192くれくれ幽霊乞食22/04/13(水) 22:50:36

    楽しくなったのと誰かがちょっとくらいは楽しみにしてくれてるのかなって思ったときの嬉しさとせっかくならいけるところまで行きたいっていうチャレンジ精神といろんな人たちみたいなSS書きに近づきたいっていう祈りでここまで来た。

    たぶん村での初恋メーカーだったと思いますよアウラム、ギルス、イヴの3人。全員タイプが違うけど善良でお人好しな美男美女だし…

  • 193くれくれ幽霊乞食22/04/14(木) 08:39:32

    なにはともあれ完走が近づいてきたな

  • 194二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 12:55:26

    リンク8まで行ったらマーカーが全部埋まることになるんだな
    すごい(小並感)

  • 195二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 19:18:00

    2週間投稿し続けるのマジですごいな...ss読むの楽しみだったけどやっぱリアルが優先だし、大変そうなら無理しない程度でいいと思う。
    他の人を乗せて疾走できるアークロード形態、意外と格好いいな。2人でPSYフレーム珍走団とレースしてしまい、プラティナに怒られる前スレの話を思いだした。
    あと、後輩が出来て喜ぶ小夜丸ちゃん、可愛いよね

  • 196くれくれ幽霊乞食22/04/14(木) 19:23:19

    まあ流石に2週間達成できたし頻度は減るけど、まあそれはそれとして書いて誰かが反応してくれて走り切ることが楽しいのはよく分かった…あとは誤字を直せばな!!!

    アークロードくんの速さはかなり盛ります。車くらいの速さで立体的に動けるのを想定してます。当然ティナさんには正座させられます。おのれPSYフレーム。

    リンク8アストラムとかいうクソボケスケコマシができあがるか…?

  • 197くれくれ幽霊乞食22/04/14(木) 19:32:31
  • 198二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 19:36:09

    立ておつ~その8まで来るとはすごいな

  • 199くれくれ幽霊乞食22/04/14(木) 19:51:03

    そろそろリンクマーカーに収まらない

  • 200二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 19:54:44

    200なら修羅場突入

オススメ

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