【閲覧注意】虎杖悠仁が秘匿死刑されず、お兄ちゃんと逃避行して10年経った世界線

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 12:30:19

    呪霊が見えるだけで呪力は空っぽな悠仁と、弟の死を許せなかった脹相。
    今も追跡されてるけれど、当時ほどの勢いはない。山奥の小屋でぐっすり眠れる程度の安全は保たれてる。
    10年経っても生きる理由が見つからなくて、悠仁は抜け殻の状態。
    かつての明るさは消え失せ、ぼうっとしていることが多くなった。
    そんな姿を見て、脹相は酷い自責の念に駆られるんだけれど、弟の死に顔なんてもう見たくないから、
    今日もその場凌ぎの生活を送る。
    朝目覚めて、脹相が朝ごはんの支度をしていると、匂いを嗅ぎつけた悠仁がベッドから降りる。
    バランスの良い食事を与えているけれど、悠仁の顔色は一向に改善せず、生気がなくて青白い。美味しいと言って笑う笑顔もぎこちなくて、実年齢より老けて見える。
    日中は畑の世話をしたり、魚を釣ったりして時間を潰す。買い物目的以外でも街へ降りてぶらぶらすることはあるけれど、悠仁の興味関心を高めるものは見つかっていない。逆に脹相は現代に詳しくなり、今では悠仁より俗世的になってしまった。
    いつもと変わらない、引き伸ばしたような一日が終わって、日に日に夜が長くなっていく。月明かりの下、変わらない寝顔をしばらく眺めてから、脹相も自分のベッドへ戻る。
    「わがままなお兄ちゃんですまない」
    去り際に溢れた微かな独り言、それを何度も反芻しながら、悠仁はやっと眠りにつくのだった。

    あと5年くらいすると、悠仁はふらっと小屋を出て、高専へ向かうと思う。
    繋がりが断ち切られた感覚、兄として失格の不甲斐なさ、またしても最後まで一緒にいられなかった事実に、脹相は膝から崩れ落ちるだろうなあ
    ぽつんと置き去りの脹相お兄ちゃんって、迷子の子猫ちゃんみたい。かわいそうでかわいいんだ。
    好きだよ

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 12:36:05

    お兄ちゃん大好き

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 12:43:15

    虎杖と伏黒の足首に惹かれ、単行本を手に取った2週間前の自分を褒めたい。おかげで脹相お兄ちゃんに出会えました。ありがとう...

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 12:44:47

    脹相の苦々しい顔は胸が痛くなるけど本当に愛おしいんだよ

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 12:51:40

    10人兄弟に囲まれて笑ってほしいし、それはそうとして部屋の隅で丸くなるお兄ちゃんも欲しい。心ばかりが追い詰められて、体が追いつかなくなっちゃうんだ...。常に綱渡り状態のお兄ちゃん...おいたわしや......

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 13:20:45

    >>1

    処刑後の悠仁は死体さえ残ってなさそう。脹相はショックのあまり茫然自失のまま高専に向かうんだけれど、結局途中で引き返す。

    10年の自給自足の生活で昔よりずっとらしくなった畑や、流し台に置かれた2人分の皿、読みかけの本だとか、悠仁の残り香はちゃんとあるのに、もう帰ってくることも、声を聞くことも叶わないんだ、ってやっと悠仁の「死」を理解して、真冬に半袖でも大丈夫だった脹相は、そこで初めて「寒い」という感覚を掴むんだよね。

    悠仁のためにマフラーを編んだこともあったな、なんて思いながら脹相は暖炉に火をつける。薪をいくらくべたところで、体の震えが治るわけじゃないんだけれどね......

  • 7いいぞもっとやれ22/04/03(日) 13:25:26

    何だよこの悲しいスレは…
    せっかく妄想するなら幸せな妄想しようぜ…

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 13:41:18

    >>7

    幸せいっぱいなお兄ちゃんと同じくらい、兄を奪われた脹相も好きなんだ......。兄でなくなった脹相なんて想像できなくて、でもそれが妄想を掻き立てる。全く予想できないからこそ可能性は無限大。つまり脹相お兄ちゃんは宇宙なのさ

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 13:51:14

    どうしてあんなに体育座りが似合うんだろう

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 13:58:47

    >>9

    お兄ちゃんの体育座りは、胎児だった頃の名残りだと思ってる。更にあんな狭い所を選んでるし、お兄ちゃんも困った時は母胎に帰りたくなるのかもしれない

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 14:11:23

    母胎といえば、お兄ちゃんと悠仁が出会った場所が駅っていうのもいいよね。電車に乗ると眠たくなったり、心地よくなるのはお母さんのお腹にいた頃を思い出すからっていうし。
    母のお腹の中で争う脹相と悠仁......。今思い返してみると、二人が兄弟であることを示唆していたのかも?

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 14:23:21

    脹相はお母さんの顔を覚えているんだろうか? 覚えていたとしても、苦痛と絶望で歪んだ顔なんだろうな......。おのれ加茂憲倫

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 14:58:41

    >>10

    毛布の中でうずくまるお兄ちゃんを幻視した

  • 14二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 15:21:25

    >>13

    ホットミルクをちびちび飲んでそう。お鼻の先が赤くなっててかわいいね

  • 15二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 16:03:18

    >>6

    兄弟を失った脹相には、一人放浪旅をしてほしいな。桜吹雪、蝉の声、紅葉と雪景色...兄弟の分まで世界の彩りを目に焼き付けてほしい。押し花にして、各地の名物と一緒に虎杖の墓へお供えするんだ。

    秘匿死刑されて存在すら抹消された悠仁だけれど、脹相お兄ちゃんが自作したお世辞にも立派と言えないお墓のおかげで、虎杖悠仁がこの世に生まれ、傷つきながらも歩み、この世を去ったことが証明されているんだよ。

    そして数百年後、墓が苔むしった頃に、悠仁の生まれ変わりが脹相の前に現れるんだ......

  • 16二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 16:45:07

    >>15

    吐く息すら熱くて煩わしい夏の日、幼い悠仁(前世の記憶はなし)は母の言いつけを破り、虫取り網を片手に森へと足を踏み入れる。

    真夏の森は鬱蒼としていて、見たこともない虫がたくさんいるんだ。少年心に火をつけられて、気がつけばもう陽が沈む頃。日光が木々に遮られて、普段より数段暗い帰り道に、悠仁はなんとも言えない不安を覚える。爺ちゃんが教えてくれた「逢魔時」の話も思い出しちゃって、悠仁はギュッと目を瞑りながら走り出すんだ。

    懸命に地を蹴ること数分、真っ暗な視界が少し明るんだところで、森を抜けたんだ、と悠仁は目を開く。そこにあったのは生まれ育った街ではなく、半分潰れた古めかしい家と、その傍にぽつねんと建つ小さな墓、不可思議な雰囲気を纏う男が一人、侘しげに佇んでいた。

  • 17二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 17:58:33

    アニメ1話見終えたよ! ぬるぬる動いててすごいね...お兄ちゃんたちの登場が楽しみだ......。
    花屋での悠仁で思ったんだけれど、悠仁って植物に水やりする姿が異様に似合うよね。九相図だと血塗はプチトマトやアサガオ(観察日記もつける)、壊相はガーベラ、脹相お兄ちゃんはハエトリグサを育ててそう。存記ランチ時空なら、花を愛でる呪胎九相図兄弟が見れたんだろうなあ......

  • 18二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 18:10:51

    ランチのところ、後ろに咲いている花が黄スイセンに見えたので、ついでに花言葉も調べてみた。
    「私のもとへ帰って」「愛に応えて」なんだね......

  • 19二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 18:53:05

    >>16

    地面に根を張っているんじゃないかと思うくらい微動だにせず、脹相は違和感の正体を視線のみで窺う。瞬間、ポカンと呆けている目前の少年が「虎杖悠仁」であることを悟り、久しく呼んでいなかったその名をつい口から溢してしまうんだ。

    悠仁の方は知らない男の人に名前を呼ばれて、かなりたじろいでいる。家族の顔を脳裏に浮かべながら後退り、数秒の沈黙の後、弱々しくて上ずった声で「だれ?」と問うた。

    前世の記憶がないことを寂しく思いつつ安堵し、同時に何も知らぬ子供に関わるべきではないと判断した脹相は「墓守りだ」とだけ答える。初めて聞いた言葉に、悠仁はコテンと首を傾げた。


    墓守りさんとヒミツの夏休み......

  • 20二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 18:58:01

    最高
    続けてください

  • 21二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 20:02:12

    >>19

    一夏の交流のみの場合、最終的に脹相は「墓守り」のまま死んじゃうんだ。

    お母さんお父さん、爺ちゃんとも違う心遣いがとても居心地良くて「墓守りさんのことをみんなにも知ってほしい」という良心から、悠仁は学校のお友達を連れて、勝手知ったる獣道を行く。

    今や草木の肥やしとなった廃屋、誰かのお墓、初対面より目に艶がある墓守りさん...夏なのにここだけは穏やかな風が吹いていて、心の底から安心できる。

    悠仁は墓守りさんの所へ駆け出す。でもお友達はその場で棒立ちになったまま、辺りを見渡しているんだ。ボロ屋と墓には気づいているけれど、肝心の墓守りさんに関しては一切の反応を示さない。それどころか白けたような表情さえ見せていて、悠仁の背に嫌な汗が伝う。興奮はすっかり冷め、呼吸も浅くなっていく。

    実は数百という時の流れの中で、脹相の呪いは風化し、格も下がり、この場に在り続けることさえ危うい存在へと成っていたんだ。ほつれた糸みたいに薄い繋がりのおかげで悠仁は見えているけれど、大体の人は脹相を認識できない。撫でる手つきが小慣れてるとか、山麓まで送ってくれるところも全部、共有できないんだ。

    お友達を帰らせた後、悠仁は墓守りさんと少し話して、いつもより早く家に帰った。


    翌日、いつもの虫取り網を持って、悠仁は墓守りさんの元へ向かう。

    墓守りさんはいなかった。

  • 22二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 20:37:37

    >>21

    友達に紹介さえしなければ、脹相は辛うじて存在できる。

    冬、悠仁から赤のマフラーを貰うことで「繋がり」ができ、一緒にいたいという悠仁の「呪い」が、脹相をお兄ちゃんにしてくれるんだ...

  • 23二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 20:50:56

    >>22

    素敵…

  • 24二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 22:34:09

    結局お兄ちゃんに回帰しちゃうあたり、脹相と兄は切り離せないんだね...。もう少し悠仁が大きくなったら、放浪旅で行ったところを今度は二人で行こうね。思い出をなぞるようにゆっくり歩くんだよ......

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