- 1二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 08:29:22
- 2二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 08:31:07
【注意】
・スレ主は今回が初TRPGなのでお手柔らかにお願いします
・微閲覧注意
・転生して双子してる世界線です。記憶とかは後で能力値とか決める時に一緒に決めます
・シナリオ『キルキルイキル』のネタバレを含みます。またエンディング前のスレ内でのシナリオのネタバレはお控えください
・シナリオの改変があります
・反応いただけるとありがたいです
前スレ
【閲注】宿儺と虎杖で【TRPG】|あにまん掲示板ある日君たちはリビングダイニングで目を覚ました目の前には見慣れぬメモ、そして見慣れた一本の包丁「生き残りたければ、もう一人を殺せ」bbs.animanch.com - 3二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 08:34:54
- 4125/05/30(金) 08:38:14
- 5125/05/30(金) 08:39:35
現在の家族構成
1両親爺ちゃん共にいる
2両親はいないけど爺ちゃんがいる
3二人だけ
dice1d3=1 (1)
文系か理系か
虎杖dice1d2=2 (2)
宿儺dice1d2=1 (1)
1で文系2で理系
親は普通です
双子との家族仲の良さ
dice1d100=90 (90)
- 6125/05/30(金) 08:39:47
湿度互いに豪雨だけどなんでこんなんなっちゃったの?
1最初から
2じわじわ上がって行った
3何かきっかけがあった
宿儺dice1d3=1 (1)
悠仁dice1d3=1 (1)
互いに直して欲しいとこある?
1に近いほど全然ない100に近いほどめっちゃある
宿儺→悠仁dice1d100=29 (29)
悠仁→宿儺dice1d100=89 (89)
両親や爺ちゃんたちにちゃんと顔見せてる?
1 結構頻繁に
2夏休みとか長期休暇の時は帰ってきてる
3全然
dice1d3=3 (3)
- 7二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 08:43:23
たておつ!
両親と爺ちゃんに全然顔みせてないのかよ!偶には帰ってきなさい! - 8125/05/30(金) 08:44:56
水場
水場に足を踏み入れようとするとバキッという音の後物凄い轟音が響き、鏡台付近からは瓦礫の山で先に進めなくなってしまった
未だに微かにある鏡の欠片を虎杖悠仁がみると、そこに映った自分の顔はまるでモヤでもかかっているかのようにボヤけている
貴方は、自分の顔が分からなくなる
今まで写っていたのは本当に自分の顔だったのだろうか…?
SAN値チェック
悠仁>>9
(69以下で成功)
- 9二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 08:57:01
dice1d100=40 (40)
- 10125/05/30(金) 09:06:41
成功
悠仁「…宿儺」
宿儺「なんだ」
悠仁「俺ってどんな顔だったっけ…なんか思い出せんくなってきた」
宿儺「…他の奴らからすれば俺とそっくりらしいが、俺より呑気で間抜けな顔をしてる。本当にもう時間がないようだな」
分岐
次はどちらに行きますか?
1悠仁の部屋
2宿儺の部屋
- 11二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:07:49
宿儺の部屋!
- 12125/05/30(金) 09:26:08
虎杖宿儺の部屋
まず虎杖宿儺が中に入ります
すると凄い勢いで扉は閉まり貴方たちは分断されてしまった
悠仁「はあ!?おい宿儺!?クソッ!開かねえ!!」
貴方が渾身の力で殴っても蹴っても扉はびくともしない
これまで色々不可解な事は起きたが2人で行動することを遮るようなことはなかったはずなのに
貴方は言いようの無い焦燥感に襲われる
悠仁(…いや、大丈夫。殺し合いさせる為に俺たちをここに閉じ込めてんだから、どっちしろすぐ会える…はず…)
そうと決まれば、後は自分のするべきことをするだけ
虎杖悠仁は自分の部屋の扉に手をかけた - 13125/05/30(金) 09:33:49
まず虎杖宿儺視点から始めます
扉を開けると、そこは貴方がいつか訪れた総合病院の診察室になっていた
周囲の器具や壁には触ることが出来ず、まるで幽霊のように通り抜けてしまう
貴方が丸椅子に座ると程なくして白衣を着た医者らしき女が現れるだろう
それは間違いなく貴方が以前診察を受けた医師なのだが、その顔には何やらモヤのようなものがかかりよく見ることができない
写真の顔を思い出せなかったのと同じように貴方の記憶から抜け落ちてしまったようだ
だが貴方の中にはその女への漠然とした敵意、怒り、殺意があるだろう
医師は椅子に着席すると、虎杖宿儺に向かって話し始めた - 14125/05/30(金) 09:37:35
「虎杖さん、診断の結果が出ました。驚かずに聞いてくださいね。貴方は解離性同一性障害、いわゆる多重人格の疑いがあります」
貴方はその一言でそれが先日訪れた病院での追体験だと気づくだろう
「貴方がお話ししてくださった兄の虎杖悠仁さんですが、彼は既に亡くなっておられます。あなた方が10歳の頃行方不明になってから戻られていないのです」
「恐らく、貴方はそのショックから虎杖悠仁さんの人格を、貴方の中に作り上げてしまったのでしょう」
「貴方は、貴方たちはそのことに気がつかないまま、今日まで互いが互いを存在しているものであると認識して生きてきたのでしょう」
「そのせいで、貴方の脳には甚大な負担がかかってしまっているようなのです。おっしゃっていた通り頭痛や記憶の混濁は今日まで2人分の人生を処理してきた脳に限界が来てしまったため現れた症状でしょう」
「そのまま放っておけば症状は進み、貴方という人格は消えて無くなってしまうかもしれません。これ以上このお体で2人分の人生を処理することは不可能です」
「大変申し上げにくいことですが、どちらかの人格を…消さなければ、どちらの人格も消えてしまいます」
「近く、貴方の潜在意識の中で虎杖悠仁さんと会う事があるかもしれません。その時が、話し合う最後になるかもしれない」
「貴方が、貴方として生き続けたいのであれば、無慈悲なことを申し上げますが…貴方の中の虎杖悠仁さんを殺してしまう他ないでしょう」
貴方はこの時、医者に向かって何と言ったのか思い出すことが出来ない。怒ったのか、泣いたのか、叫んだのか、その記憶は定かではないが
今貴方が感じている感情とおおよそ同じことを考えていたに違いない - 15二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:46:05
辛いな…
- 16二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:46:53
めっちゃ情報出たな 悠仁の方が死んでるのか…
- 17125/05/30(金) 09:47:00
「貴方が…貴方たちがそれでも、どちらも消えると分かっていてもそれでも2人で生きたいのであれば…全ての事実を伝え、お互い納得することが重要です。相互に理解をすることで脳への負担は僅かですが軽減されるでしょう」
「ですが忘れないでください。2人で生き続ければ貴方たちは間違いなく、近いうちに、2人共、消えてしまいます。これは、決して避けられない事実です」
ボヤけていた声が少しはっきりしてくる。医者の口調はどこかで聞いた覚えのあるものに変わっていく
「……もうちょっと早く訪れてくれてればね〜、処置のしようもあったんだけど、惜しいことしたな〜。ごめんね…虎杖宿儺くん」
医師はそう言って笑うと椅子から降り何処かへ帰ってしまう
貴方が医師を呼び止めようとしても貴方の手は医師の体をすり抜けてしまい、掴めることはない
自分たちの境遇について真実を知ってしまいSAN値チェック
29以下で成功
- 18125/05/30(金) 09:47:23
安価ミス
- 19二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:49:19
- 20125/05/30(金) 09:55:09
成功→1d3
失敗→1d6
失敗したのでSAN値dice1d6=6 (6) 低下!!5か6なら発狂来るぞ!
前の記憶あるとはいえ今はそれなりに幸せな普通の生活なのでそこまで耐性ないんでしょうね
- 21二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:58:39
発狂だ!!!
- 22125/05/30(金) 10:00:39
- 23二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 10:03:30
- 24二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 10:08:46
惜しい!発狂の時間!!
- 25二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 10:11:45
発狂内容によってはめちゃくちゃまずいのでは…?!6番あたりが怖いぞ…!!
- 26二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 10:12:31
このレスは削除されています
- 27125/05/30(金) 10:16:55
- 28二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 10:22:08
定期的に幻覚見てる上に喋り続けちゃう感じか
- 29125/05/30(金) 11:52:29
一気に流れ込んでくる医師の言葉を理解できない。小僧が…虎杖悠仁が10歳の時から行方不明で…死んでいる、俺が作り出した…どちらか殺さ無ければならない…2人で生き続けても近いうち消える…?
『嘘つき』
いつの間にか医師の座っていた椅子には幼い頃の自分が座っている
幻覚なのは分かっている、無視を決め込むがソレは話し続けた
『ほんとは途中から全部分かってたんだろ?ゆうじがもう死んでるのも、オマエが多重人格なのも、どっちか死なないといけないのも、オマエが死ぬべきなのも、見たくないものから目を逸らしてただけで』
幼い自分に触れようと手を伸ばしてもそれは掴めず手からすり抜けるだけだった
そしてその言葉と共に幼い日の自分の姿がぐにゃりと歪む
次の瞬間そこに映ったのは
「…悠仁…?」
ぽっかりと頭部に穴が空き、目から血を流しながら笑っている幼い日の虎杖悠仁だった
『ずっと一緒にお話ししようね』
アイデア
dice1d100=82 (82) 30以下で成功
- 30二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:02:59
ヒェッ…幻覚こわ…
- 31125/05/30(金) 12:10:23
失敗したので貴方は何も気がつかない
そのまま幻覚の方に意識を持っていかれる
『ずっと一緒にお話ししようね』
宿儺「…うん…」
無意識にそう答えるとその幻は跡形もなく消えてしまった
宿儺「…あ…悠仁は…?」
宿儺「ああ…そうか…病院…?今病院にいて…診察を受けて…悠仁は家で…掃除?掃除…をしていて……違った悠仁はもう…ずっと前から死んでて…?違う、死んでるのは俺で…その後また生まれて…また片割れが……アイツが兄で…ここは家の中で……」 - 32125/05/30(金) 12:11:43
悠仁のターン
扉を開けると中は何もない無機質な部屋になっていた。足元に敷き詰められた緑色のタイル以外は、部屋に立ち込める異様な闇のせいで視認する事はできない
虎杖悠仁が一歩足を踏み入れるとすぐさま意識が暗転し、貴方はその場に倒れてしまうだろう
程なくして双瞼を射す眩しい光で目を覚ます
貴方は見慣れない手術台に横たわっており、その目に差した光は手術台についた照明のようだ
周囲には、生臭く、鉄臭い湿気を帯びた嫌な臭気が漂っている
貴方はその身を起こしたところで気づくだろう。自分の体が幼い子供の体に縮んでしまっている
手術台に置かれた金属製のワゴンに映り込む貴方の姿は、幼い虎杖宿儺の姿になっていた - 33125/05/30(金) 12:13:06
割れるような頭痛に頭を触ればその指先にはぬるりと赤い血液が付着する
貴方はこの光景に見覚えがある。貴方は幼い頃この光景を目撃したことがあるはずだ。そこで貴方は気がつくだろう。これは幼い頃の追体験であることに
幼い虎杖宿儺の姿をした貴方は体の自由が効かず、ただその体からのかつての記憶を目撃しているにすぎないようであった
周囲を見渡せば貴方が眠る手術台の横にもう一台手術台が置かれている
そこに、もう1人、誰かが眠っている
恐る恐る近づけば、それは、幼い日の貴方であった
力なくだらりと垂れた腕、見開かれた目、血の気の引いた皮膚
そして、ぽっかり穴の空いた、頭部
幼い貴方の頭蓋骨は無惨にも割り開かれ、その内側にあったはずの脳髄がすっかり取り除かれていた
確認するまでもなく貴方は気づいてしまうだろう、そこにいる幼い貴方がもう既に生きていないことに
SAN値69以下で成功
dice1d100=22 (22)
- 34二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:15:19
悠仁つっよい!!
そして宿儺複数狂気発動でおいたわしいことになってる… - 35二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:19:43
なんで頭部が…
- 36125/05/30(金) 12:26:23
成功なのでSAN値dice1d3=1 (1) 減少
程なく、部屋から幾つかの足音と、虫が羽ばたく音が聞こえるだろう
女のしゃがれたひどく不明瞭な声が聞こえる
「ああ、片方は死んでしまったか。やはり体が幼すぎたか?」
「1人生き残っている。それで十分だろう」
「いや、それより現れたのは、脳の人格なんだろう?実験はそれで充分じゃないのか」
「今はそうだけど〜成長によって変化があるかもしれないでしょ〜?まだまだ観察せねばならないのだよ、成体では意味ないからね〜」
そう言いながら貴方に歩み寄る1人の女
女は白衣を纏い不愉快な笑みを浮かべていた
「や!おはよ〜虎杖悠仁くん。君が無事で何よりだよ〜」
「安心しなさ〜い、君はちゃ〜んとお家に返してあげるからね〜」
「あ、そうだ、君の大事な弟くんも返してあげるね〜。入れる予定だった体がさ〜死んでしまったから、代わりに入れ物を用意してあげたよ〜。会話くらいはできるだろう?」
そう言って女は貴方に向かって金属製の大きな円筒を差し出した
円筒上の物体からは、ごぽごぽと泡立つような水の音に合わせて人の呻き声のようなものが聞こえてくる
それは「苦しい」「痛い」「出して」と哀願する幼い虎杖宿儺の声であった
- 37125/05/30(金) 12:26:51
その後貴方は気づけばタイムカプセルを埋めに訪れた裏山に立ち尽くしていた
それから間もなく周囲を捜索していた警察に保護されるにいたる。その手に、銀色の円筒体を持って。
幼い日の貴方は、自分の身に起きたことを理解できず、またそのあまりにも残酷な現実を直視できず
その記憶を封印してしまったようだ - 38125/05/30(金) 12:37:57
家に帰った貴方は、持たされた円筒体そのものを虎杖宿儺だと思い込むようになった。そこに虎杖宿儺が存在していると思い込むことにしたのだ
毎日、毎日、その円筒体と会話していた貴方だったが、日が経つにつれその円筒体から発される声は弱々しいものになっていった
その頃、貴方の中には虎杖宿儺の人格が形成され始めていた
幼い貴方は自分の中に生まれた弟の人格を本物の弟だと錯覚するようになる
そうして貴方は弟の代用品であったあの円筒体を
そのすべての記憶と共に家にあった金庫に閉じ込め、鍵をかけた
「…宿儺、ずっと一緒にお話ししようね」
目を逸らしている真実を永遠に忘却し、ずっと共に生きる為に - 39二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:41:11
本当の人格は虎杖の方だったんだ…想像の10倍くらい残酷…
- 40二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:59:21
ぐああこっちもこっちで辛い…
- 41125/05/30(金) 13:58:29
気がつけば、貴方は薄暗い診察室の椅子に座っている
そこは最近訪れたことのあるような、見覚えのある診察室であった
目前には白衣を着た女が1人向かい合うように座っている
それは、あの日、貴方に円筒体を渡し、笑いかけた、あの女であった
「やあ!久しぶりだね〜虎杖悠仁く〜ん。君が元気そうで何よりだ」
「君たちのおかげでさあ〜私の研究また一歩前進したよ〜。協力してくれてありがとね〜」
「私は、私たちはね〜人の〜心について、研究してるんだ〜」
「それらはず〜っと人の脳に宿るとされてきたんだけど〜でも実際本当にそうかは証明されてなかったんだよ〜」
「だから〜試すことにしたんだ〜。人間2人の、脳を入れ替えてその体に現れる人格がどちらになるのか」 - 42125/05/30(金) 14:00:37
「結果その体に現れたのは〜君の人格だったわけだけど〜、時間と共に変化することもあるかも〜!と思ってね、しばらく様子を見させてもらっていたのだよ」
「するとどうだ!君の中に失われた虎杖宿儺の人格が生まれた!!…それがその体に宿った記憶から作られたものなのか〜それとも、君が作り出してしまった偽物の人格なのかは結局分かわずじまいだけどね〜」
「だが、これはすごい発見なのだよ!これで次の実験に進むことができる!いや〜君には感謝してるよ〜虎杖悠仁くん。…いや、虎杖宿儺くんなのかな?最近はもう虎杖宿儺くんとしての人格が強くなっているようだね〜」 - 43125/05/30(金) 14:01:59
「長く持った方だがも〜その脳も限界みたいだね〜。人間の矮小な脳じゃ、2人分の人生は処理できなかったらしい」
「損傷も激しい。間も無く君たち2人の人格は消えてしまうだろう」
「回避するにはどちらか1人の人格を殺しちゃう他ないだろうね〜あ〜…勿体無い話だなあ〜」
「近く、君たちの脳が崩壊する直前に、その潜在意識の中で虎杖宿儺に会うことができるかもしれない。そこで話し合うといい。虎杖悠仁と、虎杖宿儺、どちらが残るのか」
「全てが崩壊する前に〜、虎杖宿儺を殺してしまうといいだろうね〜。それは元々君の脳なんだから、君が生き残るべきだと私は思うよ〜」 - 44125/05/30(金) 14:03:27
「虎杖宿儺を殺したいなら…刃は要らない。ただ現実をつきつけてやればいい」
そういうと女は貴方に小さな鍵を手渡した
「君の封じられた記憶を起こす為の鍵だよ。その金庫をあけ、あの中にある本物の虎杖宿儺を見せてやればいい。そうすれば、君の中にある虎杖宿儺の人格も、全てを思い出すことが出来るだろう」
「自分が偽物だと知れば、彼の人格は、君が手を下すまでもなく消滅させることができる。それでも、2人で生きたいのであれば、よく話し合うことだ。そのままの生活を続ければ、間違いなく2人共消えてしまうけど、それでも2人が納得すれば僅かながら崩壊の速度は抑えられるだろう」
「でもそうするなら決して、今日思い出したことを彼に言ってはいけないよ。知れば虎杖宿儺は消えてしまうからね」 - 45二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 14:20:39
どの選択してもある意味バッドエンドである意味ハッピーエンドなやつ!!
- 46二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 14:21:12
辛い選択を迫ってくるなあ…!!!
- 47125/05/30(金) 14:25:53
「…さあ〜、好きな未来を選ぶといい。安心しなさ〜い、今後君がどうなろうとも私はもう一切関与しないよ〜」
「残りの人生を好きに謳歌するといい」
ここで医師に何か言いたいことがあれば言うことができます
安価
- 48二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 15:41:24
絶対許さない的な
- 49125/05/30(金) 17:30:56
「許さない...?う~ん、まあそうだろうね~。私も許されるとは思ってないし~私が犯した罪から来た罰は受け入れるつもりだよ〜」
「虎杖悠仁が生き残るなら、私を殺しにくるのかな~?楽しみにしてるね」
そう言いながら笑うと、女は席から立ち部屋から出て行ってしまった
と言うことですべての真実を知った貴方のSAN値チェック
68以下で成功
- 50二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 17:31:46
- 51125/05/30(金) 17:34:34
悠仁鬼強ええ!!流石百折不撓
SAN値dice1d3=3 (3) 減少
- 52二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 17:35:02
メンタル強!?
- 53125/05/30(金) 18:08:48
貴方が部屋を出るとほぼ同じタイミングで虎杖宿儺が部屋から出てきます
宿儺「……オマエ…」
悠仁「…すく、な…」
『自分が偽物だと知れば、彼の人格は、君が手を下すまでもなく消滅させることができる。』
『でもそうするなら決して今日思い出したことを彼に言ってはいけないよ。知れば虎杖宿儺は消えてしまうからね』
悠仁「…大丈夫だったかー」
宿儺「オマエは……幻覚か?本物……?本物だな…小さくなくて…頭……もあるし…大きいし、さっき病院で診察…?受けていたんだが……いつの間に家に…あ…は……?オマエ…生き…てる?…やはりあの女嘘を………行方不明も…嘘?……よかった…何故こんなに家が荒れて…」
悠仁「ちょ、ちょっと待て!!一旦落ち着け!!」
明らかに疲弊し様子のおかしい弟を落ち着くまで座らせ撫でてやる
悠仁「…どうするかな」
それは虎杖悠仁自身がどんな行動を取るべきか、思考する時間でもあった - 54二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 18:17:11
そういえば多弁症6分発動だからまだ継続してんのか!
なんか…何だかんだ兄弟やってて和むとかじゃないけど和む - 55二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 18:25:26
精神分析(こぶし)で少し落ち着かせられないかな
- 56125/05/30(金) 19:01:27
約6分後
悠仁「…落ち着いたか?」
宿儺「………黙れ………撫でるな…殺.すぞ…」
悠仁「今それ言うのは洒落にならんて」
2人はいつものように、リビングの椅子に腰掛けていた
ただし虎杖宿儺は正気を取り戻したものの病院での女との会話、幻覚、その後のことに色々と悶絶してダイニングに突っ伏しているが
…数分間色々余計なことを口走った気がする。今日2回目の失態、いつもはアイツが何かやらかす側なのに、ここに来てから本当にらしくない
…それほどまでに、前世からの記憶が手伝ってお世辞にも好きとはいえないコイツを何だかんだ懐に入れていたということなのだろうか
宿儺「……はあ」
悠仁「…今オマエに包丁持たせたら色々危なっかしいし、やっぱ俺が一」
宿儺「…貴様に持たせたら俺の許可なく勝手に自死するだろ」
悠仁「…シ、シナイヨ?」
宿儺「本当に昔から嘘が下手だなオマエ」
前の…秤金次との会話で速攻で詐称を見破られていたことを思い出し、少し笑う
ああ、そうだこれは確認しなければならない
宿儺「オマエ、『あの』俺が自分だと言っていたな?」
悠仁「え、あーあれか……うん、そうだけどそれがどうしたの?」 - 57二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 19:04:04
ひぇそこ切り込むかあ いや切り込まないと行けないとこだけど
- 58125/05/30(金) 19:53:55
宿儺「……俺の幻覚で…頭に穴が開いて、脳みそが無くなっている小さいオマエが出てきた」
その言葉に、虎杖悠仁はあの場所で見た自分の遺体を思い出す
悠仁「……へぇ…グロい幻覚…」
宿儺「あの時は…混乱していたが、先刻思い返したらあの傷はどこかで見覚えがあると思った」
宿儺「二度目に水場に入った時、俺の額にいつの間にか出来ていた傷の位置が、丁度、小さいオマエの切られていた場所と同じだった」
ドクン
心臓が高速で脈打ち始める
ようや冷静さを取り戻した直後にこれだ。本当に俺の弟は賢い
だが今ばかりはその頭と勘の良さが恨めしかった - 59二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 20:08:50
気づいて欲しくないよなそりゃ
流石の察しの良さだけども - 60二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 20:18:12
全てに気付いちゃったら人格消えるよなこれヤバイ
- 61125/05/30(金) 20:24:26
悠仁「……へぇ…でもそれってオマエの幻覚じゃん?偶々じゃない?」
宿儺「…俺には、10歳の頃オマエと一緒に、あの女に着いて行ってから11歳までの記憶がない。アルバムにも、11歳の頃の俺が写った写真にオマエは誰だと書いてあった」
悠仁「…」
宿儺「俺たちの人格が2つになったのは、俺たちが行方不明になった後だ」
宿儺「最初は…俺がショックでオマエの人格を生み出したんだと思っていたが、それでもいくつか辻褄が合わないことがある」
宿儺「…この体の主人格は、オマエなんじゃないのか?」
悠仁「ははっ、ほんとに、何言ってんの、この体どっからどう見てもオマエのなんだから主人格は…」
『決して、今日思い出したことを彼に言ってはいけないよ。全てを知れば虎杖宿儺は消えてしまうからね』
宿儺「…あの時、オマエは、殺されて、頭を切られ、脳を取り除かれて…それは俺ー」
悠仁「ッ…やめろ!!!」
気づいたら今まで出したことのない大声で叫んでいた - 62二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 20:27:31
ひえ…地獄展開…
- 63二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 20:28:59
辛い辛い
- 64125/05/30(金) 20:46:42
ビリビリと空気が揺れる
悠仁「…ごめん」
虎杖宿儺は呆気に取られ、虎杖悠仁は呆然とする
咄嗟に叫んでしまった。でも、そうしてなきゃコイツは…真実に辿り着いてしまうかもしれない
宿儺「…オマエ……全部知ってるんじゃないか?」
悠仁「…何が?」
そう答えるのが精一杯だった
宿儺「…本当に嘘が下手だな。…俺と別れた後、あの部屋で何があった?」
悠仁「…絶対言えない、言うくらいなら死ぬ」 - 65125/05/30(金) 20:59:54
空気が重い
でも、それは、それだけは譲れなかった
宿儺「…分かった、もうその話はしない」
良かった、何とか引き下がってくれた
心の底から安堵すると同時にやっぱり弟を殺すなど絶対しない、できる訳ないと実感する
宿儺「…別に、責めるつもりで言った訳じゃないからな愚兄」
悠仁「…え」
宿儺「あの時は、俺もそれどころじゃなかったが…オマエあの部屋を出て来てからずっと顔色が悪かっただろ」
悠仁「そう、だったんだ」
気づかなかったけど、そういえば手がとてつもなく冷たくなっていた
宿儺「…俺ばかり頼りきりなのも癪だ。オマエも頼る時は頼れ……おい、何笑っている質問責めにしていいのか?」
悠仁「…あははっ、ごめんごめんマジでやめて」
うん、コイツのことは絶対守るし、俺が知ったことも全部墓場まで持っていこう - 66二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 21:05:09
薄い氷が張ってる湖の上みたいな不安感がある…
- 67125/05/30(金) 21:40:21
悠仁「…それにしてもすごいよなあ、同じ体で兄弟やってたなんて」
ガラガラと天井から時々瓦礫のカケラが降ってくる
もう時間は少ないことを告げる様に
宿儺「…ははっ、確かに、周りから見たらさぞ間抜けに見えただろうな」
悠仁「しかも性格似てるならまだしもむしろ真逆だし、絶対内心困惑されてたじゃん」
…それでも良いから、ずっとそのままでいたかった
それがどちらが思ったことなのか、或いはどちらも思ったことなのかは分からない
悠仁「…宿儺、俺殺してオマエが外に出ろよ」
宿儺「…共に生きる選択肢はハナからないのだな」
悠仁「えー?だってお互いがちゃんと納得しないとそれできないらしいじゃん。俺もオマエも完全に納得なんてできないだろ」
宿儺「…そうだな」 - 68125/05/30(金) 21:41:15
今日はここで終わり
多分明後日くらいで全部終わります。最後まで見届けてくれると嬉しいです - 69二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 21:44:41
おつです!
ついにどっちが死ぬかの話し合い始まっちゃう…なんかどことなく岩手の時の薄氷の上の共存みたいな空気感じるな… - 70二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 22:18:43
死なないで…
- 71二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 07:54:13
⭐️
- 72二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 11:56:09
共存の選択肢ないのかあ
- 73125/05/31(土) 20:14:15
悠仁「…宿儺、俺殺してオマエが外に出ろよ」
宿儺「…共に生きる選択肢はハナからないのだな」
悠仁「えー?だってお互いがちゃんと納得しないとそれできないらしいじゃん。俺もオマエも完全に納得なんてできないだろ」
宿儺「…そうだな」
1分ほど時間が経っただろうか
少しずつ、崩壊していくリビングで再び言葉を発したのは宿儺だった
宿儺「…分かった。望み通り殺してやる」
悠仁「…うん、ありがとう」
宿儺「…何だその顔」
悠仁「いや、殺るのはいいんだけど…もうちょいなんか…惜しんで欲しいじゃん!?」
宿儺「なんだそれは…泣いて寂しがれば満足か?」
悠仁「いや、オマエをそんな目に合わせたいわけでもないけど…ははっ、自分でもなんかよく分かんないわ」
宿儺「…目線が合うと刺しにくいから後ろ向け。出来るだけ楽に殺してやる」
そう言いながら宿儺は見慣れた包丁を取り出す
そういやコイツ包丁捌きめっちゃ上手かったよな。確かに的確に刺してくれそうな気がする
そう思いながら壁の方を向いた
宿儺「遺言くらいは聞いてやる」
悠仁「…こういう時何言えばいいんだろうなあ」 - 74二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 20:16:56
どっちが死ぬにしてもつらいおのれ白衣…
- 75二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:04:06
いかんせんお互いに重いの知ってるから辛い
この双子はさあ… - 76二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:09:21
泣くかはさておきどんな形であれ引きずると思うぞ虎杖
- 77二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 08:07:04
キツイ…
- 78125/06/01(日) 12:08:40
悠仁「…色々考えたけど、上手くまとまんないし一言にしとくわ」
悠仁は微笑む
悠仁「俺の分まで長生きしろよ!」
宿儺「…」
宿儺は鈍く光る包丁を両手で持ち…己の方へ向けた
結論から言うと、コイツを殺す選択をするつもりは最初からない
『次があれば生き方を変えてみるのもいいかもしれない』
『当然だろう負けたんだからな』
負ければ死体も同然。今世では真っ当に生きる道を選ぶと決めている
例え殺すのが人ではなく人格であってもそれを曲げることになる生き方をするつもりは無かった
それに恐らく、後から出来た人格は自分の方なのだろう
今存在している『虎杖宿儺の人格』が体や魂に宿った記憶からできた本物の人格なのか、虎杖悠仁の記憶から出来た偽物の人格なのかは誰にも分からないが
その人格ではなく本来の人格が死ぬのは割に合わないだろう - 79二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 12:22:01
ちょっとそんな気はしたけど!!!
どっちにしたって引き摺る!!! - 80125/06/01(日) 12:41:51
後これは……口が裂けても言うつもりはないが、兄を無くした後の自分が怖い
己はこの男を心底嫌悪しているし、一生相入れることはないが、それと同じくらいハッキリ寄辺と定義している
だからなのか前の記憶がありながら、俺は前の記憶など関係ない本能のような所ではコイツを兄として扱い
愚かにも前の記憶がないコイツは、俺を弟として扱った
…今世の生き方は決めているから、脳はコイツのなんだから本来の人格が生きるのが道理、というよりなんだかんだで兄として慕っていたらしいコイツを無くしたらどうなるかなど考えたくもないというエゴが大半なのかもしれない
本当に大概だな、と心の中で嘲笑した
宿儺「…だが、まぁ……寂しくなるな」
この体では慣れていないそういう行為に手が竦むが、なんとか心臓に向けて包丁を動かした - 81125/06/01(日) 13:38:39
悠仁「……ッ、危ねえ」
宿儺「……は?」
無意識に目を閉じていたらしい
血を滲ませながら鈍く光る包丁は宿儺の服に到達する寸前で止まっている
悠仁の片腕は包丁の持ち手を、あろうことかもう片腕は包丁の刀身の部分を思いっきり掴んでいた
悠仁「オマエも大概嘘下手なー、正反対って言ったけど何だかんだ似てんじゃない?」
笑いかけながら包丁を握る力を強める
宿儺「……馬鹿力が…!離せ」
俺は技術が絡まない素の握力なら自分の方が上であることに今までで1番感謝した
悠仁「無理に決まってんだろ…ったく了承もなしに勝手に死のうとしてんじゃねーよ」
まあ、俺が逆の立場でもそうしてただろうけど
悠仁「……最初からこうなるって分かってたのにな。死ぬのが怖くて、オマエに引導渡すようなことした」
あの部屋に入って見た、幼い自分の凄惨な死体のせいでどうしても死ぬことに怖気付いてしまっていたが
今の勢いのままいけば大丈夫、もう殺れる
悠仁「ごめん」
渾身の力で刃先をこちらに手繰り寄せると思いっきり腹に突き刺す
辺りに真っ赤な花が咲いた - 82二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 13:47:32
虎杖ならそうするのはわかるんだけどさぁ…
- 83二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 13:50:42
ああああ死んだ!!?死んだ!!
- 84二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 14:05:01
そうだな虎杖は自死を選ぶやつだよ
- 85二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 14:06:16
オマエはそういうやつだよ……!!!ウワーーーッ
- 86125/06/01(日) 21:51:07
悠仁「…ぐっ……」
ぐらりと後ろに倒れる体が壁にもたれ掛かると、そのままズルズルと下がっていく
生まれつき体が頑丈で痛みに鈍い方だけど、流石に痛いな
ジワリと体中に汗が滲んで、呼吸が速くなっていく
気づけば少しずつ崩壊していた部屋は、時間が止まったように、自分たち以外の全てのものが止まっていた宿儺「一……」
…血が、傷、深い…反転……致命傷……死
宿儺「…お、まえ…」
悠仁「…は…ご、めんな、オマエ、のこと、置いて……死にたくは…無かったんだけど…あー…これ、俺死んだら、伏黒…とか、順平、たちになんて言えばいいんだろ...」
宿儺「……ッ、もう…いい、つまらん謝罪はするな」
悠仁「……うん…結局…また、一緒には生きられなかったな…」
宿儺「…」
…また?なんでそんなこそ言ったんだっけ
まあ、いいか、とにかく時間ないし、今は - 87二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 22:11:47
このレスは削除されています
- 88125/06/01(日) 22:15:21
「……最後だし、二個くらい…お願い聞いてくんない?」
「…聞くだけなら」
「…へへっ、やった…じゃあ、一個目」
「俺の分まで…幸せになって欲しいし、長生きしてほしい……間違っても、あの医者探し出して…復讐とか……下らないことすんなよ?」
「…!……する訳ないだろ」
「…ははっ…分かってるって…でも、なんか……言っとかないと、いけない気がした」
ああ、少しずつ、体が冷えていく
「…二個目は」
「うん……えっ、と…俺ちゃんと…オマエの、兄貴やれてた?」
「…基準は」
「えー?じゃあ…俺の…弟で良かった?…とか、?」
「……今さっき、死のうとしてた時点で察しろ阿保。……こんなに馬鹿で愚かな兄を大…好きでいてやってる弟置いていくとか地獄確定だからな。そうなりたく無かったらさっさと生き返れ馬鹿愚兄」
「…一言多いんだよなぁ...でも、そっか…へへ、良かった…ッ」
視界がぼんやりしていく
失血だけじゃなく、どうやら涙のせいでもあるらしい
「…オマエがいてくれたから、色々あったけど壊れずに幸せに生きれた」
体験したことを、受け入れられない残酷な現実と恐怖で記憶から封印してしまうくらいあの頃自分は追い詰められていたけど
それを越えてまた生きることができたのは、紛れもなく目の前にいる虎杖宿儺のおかげ
偽物かもしれないと言われようとそれは絶対変わらない真実だし、誰がなんと言おうとコイツは俺の弟だ
「…俺の、弟になってくれて…ずっと隣にいてくれて、ありがとう」
人の腕の中って…こんなあったかかったっけ…
体は全身血が出て冷たいはずなのに
なんか、すごくあったかくて、眠い
…寂しくなるなぁ
部屋は白い光に包まれた - 89二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 22:18:30
お兄ちゃんみたいなこという…
- 90二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 22:36:31
虎杖…虎杖ならこうしただろうなって説得力あるけど一緒に生きて欲しかった…
デレ宿儺は健康に良い(状況から全力で目を逸らす)
あと長生きしろよ、復讐、弟になってくれてって虎杖に記憶はないけど潜在的にはあったのか、魂が同じ故に出て来た言葉だったのか… - 91二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 07:30:22
ああ……スレ主のエミュが素晴らしすぎていつまでもこの2人見ていたいと思ってたけど2人が自分を選択しようとしていたところで泣いてしまった……白衣が許せない……
- 92二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 08:39:08
終わりたくねえよ…(髙羽画像略)
- 93125/06/02(月) 11:02:46
次に目を覚ますとそこはベッドの上だ。どこかの病院らしい
傍に立っていた見慣れぬ若い医師が目を覚ました貴方を見て酷く安堵した表情を浮かべるだろう
「ご無事で何よりです」
医師の話によると、貴方は診察に訪れたその日、院内で昏睡状態に陥って目が覚めなかったのだという
脳に残された甚大な障害から、もう目が覚めることはないかも知れないと思われていたそうだ
目覚めた貴方が、死んでしまった虎杖悠仁のことについて尋ねれば医師は黙って首を横に振るだろう
「貴方がこうして目覚められたということは、もう1人の人格は、完全に消えてしまったと考えられます」
医者はそう告げると頭を下げた
尚、あの女についてこの医者に尋ねても
「そのような医者はウチにはいない。貴方を診察したのは自分だ」
の一点張りだった
こうして貴方は、無事生還することができた
ずっと貴方のそばにいたはずの兄はもう存在しない
語りかけても、もう答えてくれることはない
それでも貴方の記憶の中で、生き続けている
【キルエンド】
エピローグがあります - 94二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 11:12:45
今度は置いて行かれる方になったな宿儺
エピローグ楽しみー! - 95二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:01:35
🌟
- 96二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:47:40
あの医者は何者だったんだろ…
- 97二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 06:44:20
ほし
- 98125/06/03(火) 10:39:04
一週間後
寝覚めるような感覚もないままに気が付いたそこは、随分と見覚えのある崩壊しかけた部屋
俺と彼奴が最後に過ごした部屋。彼奴との最後の記憶
「…最初からこうなると思ってたのに、また死ぬのが怖くて、オマエに引導渡すようなことした……ごめんな」
悠仁の声がする。この後のことなんて、もう分かり切っている
(___やはり夢か)
彼奴が死んでから、よく夢を見るようになった
見るのはいつも、嫌にリアルな同じ光景
最初は本物のようなその光景に無意識に手を伸ばし、呼吸を荒くしながら目覚めていたが、慣れとは恐ろしいもので、最近では目覚めた時残っているのはただ虚無感とぼんやりとした倦怠感だけ
今は夏休みで、大学に行かなくて良いのと、俺も彼奴も誰かをこの家にあげたことはなかったから誰かに家に来られることはないのは幸いだった
二つのスマホに溜まった大量の通知は、裏梅にしばらく連絡が取れないかもしれないと連絡した以外では未だ見れずにいる。誰かに会って、これまでのこと、今のことをどう話すべきかなど、まだ見当もつかない
…いや、ただそれをするのも億劫なだけだろうか
最近は、いつもそうだった
レポートを書いていても、飯を食っていても、テレビを見ていても
いつも隣にいたはずの彼奴の声が聞こえない
美味しい、暖かい、懐かしい、悲しい、悔しい。普段ならきっと感じていたであろう全て。一応何となく感じてる。可笑しいと思う事があれば口角が上がる。でも、心はそれに伴ってない。何も面白くなんかないし嬉しくもなんともない。まるで体と精神が無理やり切り離されたように
その事実に、段々と己の中で虚無的な感情が巣食っていく
「…腹が減った」
いつものようにカーテンを開け、顔を洗う
鏡を見ると、前髪の下りた自分が写っている。何となく、あれから髪を下ろして過ごしていた - 99125/06/03(火) 10:39:23
顔を洗い終えダイニングキッチンに入ると、微かにカレーの匂いがした
そういえば、昨日カレーを作ったのだった。食器を取りだしてカレーをよそう
「また作りすぎたな」
最近気付いたことだが、俺が手癖で食事を作ると必ず1.5人分になる。俺と代わっている間に、彼奴が1人分食べていたのだろう
いや、昔も体として存在はしていなかったのだろうが
ダイニングテーブルの傍にある椅子に腰掛け手を合わせた後、カレーを口元に運ぶ。いつも通りおいしいと思うと同時に、先日カレーを食べた記憶が蘇る。そういえば昨日もそうだが、5日前もカレーだったような気がする
しばらく独りでカレーを食べる。人のいない食事など、彼奴がいなくなってから何度も経験しているはずだが、この耳をつくような沈黙と食器を動かす音だけが響く寂寥には慣れない 「ご馳走様」と再び手を合わせ、食器を洗いながら窓の外をぼんやりと眺めれば、夏らしく入道雲と青い空が広がっている
課題もレポートも全て終わらせてしまったし、外に出る気分じゃない
予習しておくことに決めて自室に向かった - 100二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 11:04:36
しっかり引きずってるやんけ!
- 101二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 11:07:19
SAN値ゴリゴリに減ってたのも影響ありそう
宿儺のSAN値今23くらいだっけ - 102二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 11:17:02
湿度103の相手死亡SAN値ほぼ半分喪失発狂経験済み
じ、地獄の予感… - 103二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 13:41:34
このレスは削除されています
- 104125/06/03(火) 13:43:00
夜は静かだった
壁の向こうにいたはずの寝息もキッチン越しの無駄話もアイスの取り合いも、そういうものはもうどこにもない
歯を磨こうと水場に入って棚を開けると色違いの歯ブラシが2つあり、どちらの色がどちらの歯ブラシなのか今でも鮮明に思い出せる
2人の人格が1人の体で暮らしていたはずなのに、何故二つあるのかは懐疑的に思ったが、普段通りの光景を目の前にそんな事を考える気も失せた
歯磨き粉も、強いミント味と普通のミント味の2種類がある
俺は通常より更に辛いミントの方が好きだったが、彼奴は辛すぎるのは無理だと買い物中に普通の歯磨き粉を入れていた覚えがある - 105125/06/03(火) 13:44:50
歯を磨きおえて、部屋に戻ろうとすると彼奴の部屋の扉が目に映る
あれからまだこの部屋には一度も入っていない
…ずっと、共に生きてきた相手の痕跡が、家中に、見せ付けるように散らばっていると言うのに、その相手は空想上の相手でしたなんて、誰がこんな馬鹿げた話を真に受けるだろう
だってそうだろう。彼奴がもう帰っては来ない。もう、声を聞くことも出来ないなどー
ガチャ
背後から、ドアが開いて閉じる音がして、反射的に振り向く
「ごめん遅くなった!ただいま」
「……は……??」
玄関の前に彼奴がいた - 106二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 14:16:50
これはまた生んだのか本物かどっちだろ
- 107125/06/03(火) 14:21:57
「…どうした?」
俺が反応しないのに気づくと彼奴は何食わぬ顔で自分の傍まで歩いて来た
「……??………ッ!??」
絶っっ対に夢を見ている
そう思って頬を抓ってみるが、ちゃんと痛い
「………お、かえり…??」
クソ、おい夢ならさっさと覚めろ
そこまで思って…むしろ、今までのが夢だったんじゃないかと思い至る
先刻も思った。ずっと共に生きてきた相手の痕跡がこんなに家中に散らばっているのに、その相手は空想上の相手でしたなんて、そっちの方が余程非現実的だと
もしかしたら日常は何も変わっておらず、あれは全て壮大な夢の中で
いつも通り悠仁は扉を音を立てて開き、ただいまといつもの声を発しながら家へ帰ってくるかもしれない
そんな事を考えてしまえば、一気にそれが真実に思えてくる - 108二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 14:24:38
これもしかして前発狂の時来てた幻覚…?だったら辛いよ?
- 109125/06/03(火) 14:43:33
「なんか元気なくない?大丈夫か?」
「別に、何でもない。変な…夢を見た気がする」
「へえー?オマエ寝つき良い方なのに。あ、風呂入ってこよっかな」
「もう栓は抜いたから貯めるなら自分で貯めろよ」
なんて事ないいつもの会話
心の底から安堵する
「マジ?じゃあガス代勿体無いし、今日はシャワーでいっか」
そう言いながら水場に向かう
何気なく悠仁の顔を見ると、額から少し血が出ていた
「おいオマエ、その傷どこでー」
見覚えのある位置の傷に嫌な予感を感じて触れようとすると
スカッと手は空を切り
次の瞬間、目の前にいたはずの相手は跡形もなく消えてしまった
「…………………あぁ……幻覚……」
そういえば、脳に残された甚大な障害の一つで、無理に人格を消したことによる軽度の鬱症状に加えて、偶に幻覚症状が出るかもしれないと医者に言われていた
薬を服用していたお陰で、今まで見ることはなかったが - 110二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 15:15:17
人の心…
- 111二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 17:38:20
ウワーーーッつらい…
- 112125/06/03(火) 18:31:04
一気に現実へと、引き戻された。今更思い出したが、もう遅かった
「…ッ…ぅ、ぐッ……」
あの日からずっと、辛うじて保っていた何か最後の一線のような物が崩壊する
水滴が虚空に落ちる。溢れ出した目元を拭っても、全く止まらない
誰かに聞かずとも、己の心中は無気力ながら荒れ狂っている事が分かる
もしかしなくても、俺の色々な大切な部分を勝手にアイツが持って行ったんじゃないか クソ、おい、返せ馬鹿。このままじゃ幸せになど生きれそうもないだろ
彼奴のせいでどんな時も心のどこかで"これが悠仁に生かされた時間"なんだと感じ続けながら、まるで何事もなかったように生きていく道しか選べなくなった
死ぬことも、あの女への復讐を糧に無理矢理前を向いて生きることも出来なくなって、家の中を歩いて思い出しては涙を流すだけの人形に成り下がってしまう
…いや違うか
前ならこんなことで泣いたりしなかっただろう。いちいち絶望する暇も泣く余裕もなかった
だが今世では、片割れを食う必要もなく、悠仁がいて、両親がいて、記憶はなかったがアイツらがいて、幸せだったんだろう
何も成り下がってなどいない。今までが高すぎただけ - 113125/06/03(火) 18:32:02
別に周りが憐れんだとしても、気味悪がられたとしても、2人で居られるだけで良かった
かと言って、アイツを死なせる気はサラサラなかったから、二人で最期を迎えるような不毛な決断はしなかった。俺が今生きていられるのは、間違いなくその延長線上
彼奴は俺に生きろと言ったが、そんなの本当は俺が彼奴に言いたかった
どうしても考えてしまう。本当にこれで良かったんだろうか 遺言なんて待たずに、躊躇せずに自害できていたら、彼奴が自分を刺すのを止められていたら、彼奴は、彼奴だけでも、今頃生きていたんじゃないのか これは本当に正しい選択肢だったのか
こんなことを考えている自分が馬鹿馬鹿しい。俺に生きていて欲しいと望んだのは、彼奴なのに
思考が混ざり合ってぐちゃぐちゃになっていく
何回目かも分からない涙が落ちた。頬と鼻筋に生温さと冷たさが混在する感覚を味わう。そのまま段々と、息苦しくなって、溺れるように意識を手放した - 114二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:57:39
軽度の鬱はSAN値短時間で大幅に減ったのも大きいのかな
何にせよドチャクソメンタルブレイクしてる… - 115二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 19:03:40
なんかしっかり人間になってたんだなと
- 116二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 19:33:45
珍しく弱気かのなんか全然違うのにセンシティブな気がしてくる
何だかんだ普通に人として生きてたんだな - 117二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 19:41:29
こっからハッピーエンドいけるのか…
- 118二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:14:36
(入れる保険は)ないです
- 119二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 08:28:43
見てたのは夢じゃなくて幻覚でした!
お辛い… - 120125/06/04(水) 10:35:07
『宿儺!』
自分を呼ぶ声が聞こえる。聞き覚えのある、もう聞くことができないはずの声 目の前は真っ暗で何も見えない。きっとこれは夢か何かだ。それともまた、寝付けていないだけで幻覚を見ているのか
自分の未練がましさに うんざりして溜息を吐き、もう一度ゆっくりと目を閉じる
『おい?無視すんなって!』
…やけにリアルだな。リアルすぎてイラついてきた。というか声帯も共有式だった筈なんだがここまで声が変わるものなのか。思わず舌打ちが漏れた
『舌打ちぃ!?なんだよもっと喜ぶと思ったのに…まあいいや』
バッ、と風を着る音とともに、視界がクリアになる 目の前には、海が広がっていた。海辺に立っていると、時折潮の満ち引きで海水が足に触れてくる - 121125/06/04(水) 10:40:46
現実世界ならばこんなことは有り得ない。精神世界の類、いわば生得領域だろう
そうだ、まだ彼奴はここに居るのか
勢いよく周りを見渡した。横を向くと、少し離れた場所に両手を上げて間抜けな顔をした
悠仁がいた
『…驚きすぎじゃない…?と言いたいとこだけど、まあ、俺もなんで今ここでオマエと話せてるかはよく分かってないんだよな。消えた俺の人格の、時期に消える最後の一欠片…?みたいな存在らしい……ってなんで無言で近づいてくんの…?怖い怖い殴られるー』
無言で近づき充分覚悟を決めながら抱きつく
…本当に、幻覚じゃなかった。都合の良い夢かもしれないが、今度はちゃんと触れられる
『…え!?…泣…オマ…大丈夫!?』
反射的に抱きつき返して宥める
…コイツが泣いてるとこ、小さい時以来初めてみた気がする
原因は、多分俺だ。そう気づくと、罪悪感でジクジク胸が痛んだ - 122二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 11:12:28
オワーッ救いがありそう ありがとう
- 123125/06/04(水) 11:44:22
しばらくすると多少落ち着いたようで、俺から体を離すと宿儺は言葉を発する
「………オマエ、あの後何があったのか、知らないのか」
『え、うん、あの後の事は全く知らねぇよ。気づいたら何故かここに居た感じ』
「…ならいい」
あんな無様な姿死んでも見られたくない
『でも何でいきなり会えたんだろ』
『……あ、もしかしてオマエが俺に会いたがってたとか?』
「煩い」
まあ、図星だが
「…………まあ…お前がいないと、存外静かだったからな」
『…そっか』
「まあ……寂しかった」
『…ふっ』
「あ゛?」
『ご、めん…、オマエが寂しいって言葉使うの、似合わなさすぎる…』
「…うざ……言うんじゃなかった」 - 124125/06/04(水) 11:57:08
『…でも、居なくなった後も俺のこと忘れないでくれて、良かったよ』
心の底から安堵した顔をするコイツに呆れる
すぐ忘れそうとでも思っていたのだろうか。些か心外だ
「…オマエのような鳥頭ならまだしも、そうじゃなければそうそう忘れん」
『いや俺も忘れねえよ!?』
「どうだか」
『忘れるわけねえって…まあでも確かに、オマエも俺のこと大好きだしそんな簡単に忘れるわけないか』
「だ……」
『ほら、あの時最後に言ってただろ?』
「…ッ……ぐ…」
そういう話じゃないと言いたかったが、言質を取られているので反論は分が悪い
『ははっ!ごめんごめん。安心しろ、俺の方が何倍もオマエのこと好きだし死んでも忘れねえから』
「…ブラコンか」
『オマエも人のこと言えないだろ!』 - 125二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 12:16:22
癒やし…一生仲良くブラコンしとけ必要だろ
- 126二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 12:21:37
> 死んでも忘れねえから
一回死んで忘れたじゃんってちょっと思ってしまった
- 127二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 12:29:10
本人は忘れる気ない!って心意気だけど実際は一回死んで忘れててそれを覚えてる相手が目の前にいるの美しいな
- 128125/06/04(水) 14:18:54
『…ほんと、またオマエと会えて、こうやって話せて凄え嬉しい』
悠仁がさっきの仕返しとばかりに抱きつくと、相手は心底驚いた顔になった
驚いた理由は抱きついたことではなくて、表情にあるが
「な……!?」
泣いてる
まさか、コイツまで泣きだすとは思わなかった
一瞬フリーズした後、さっきの見様見真似でおもむろに頭に片手を置いて、もう一方で背中をさする
思い返せば、別に前も今も泣くときは泣くやつだったが、あの空間でのコイツが妙に頼りになったから尚更意外に感じたのかもしれない - 129125/06/04(水) 14:19:47
「……おい」
『…うん……』
「…落ち着いたか」
『…うん、ごめん』
「…さっきまでヘラヘラしてた癖に、何故急に…」
『…まあ、俺も俺で色々、寂しかったのかもな』
「…へぇ」
『オマエも笑ってんじゃねえか!』
別に、コイツが泣くのも寂しいと口にするのも、特別珍しいことではなかったが、安堵した
自分だけじゃなく、コイツも同じことを感じていたらしい - 130125/06/04(水) 15:47:28
ふと下を見ると、いつの間にか潮が満ちて来ていて、膝下程度まで海水が来ていた
一旦海水の来ないところまで上がるぞと口にしようとすると
悠仁が少し寂しそうに笑っていた
『うん、もうそろそろ、時間かも』
「…は……」
気づけば悠仁の体が少しずつ、欠けていっている
欠片は潮風に乗ってキラキラと輝きながら、喪失していった
消えた俺の人格の、時期に消える最後の一欠片…?みたいな存在らしい
「……おい……悠仁…待てッ」
今度こそ二度と会えなくなると直感する。巫山戯るな、こんなに早く消え切るとは聞いていない - 131125/06/04(水) 15:48:32
『…オマエには生きて欲しかったから、もう二度と会わないつもりで死んだのに。またずっと一緒にいたいとか、どうかしてるな。俺』
「…ッ」
会えたら言いたいことが、たくさんあった筈なのに、言葉が出ない
『……あ…そっか』
寂しげに笑っていた悠仁がふと目を見開くと
こちらに目を合わせて、満面の笑みを浮かべた
『違ったな!俺ももう消えちゃうけどさ、そんなの関係なくずっと一緒だ』
だって、今までもこれからも
オマエは俺で、俺はオマエなんだから
そこで、途切れた どうやらこの身体が睡眠から目を覚ましたらしい 廊下にいた気がするが、濡れた瞼を開けるといつの間にか自分の部屋のベッドに横たわっている。締め切っていないカーテンからは日光が漏れ、眩しすぎるくらいに清々しい朝
…全く、前の記憶もない癖に前と同じようなことを言う
ただし、今回は奇しくも、比喩ではなく本当の意味でオマエは俺だと言える状態になっているが
そうだな 彼奴は、彼奴の魂はずっと傍で生きてたし、生きている
外へ出て、食材を買ったあと1人分の飯を食って、もう誰も使うことの無い悠仁の部屋へ入った - 132二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 20:10:34
オマエは俺だをそこに繋げてくるの良…
- 133二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 01:08:56
ほ
- 134二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 08:05:54
多少救いあって良かった…
- 135二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 15:06:08
悠仁の部屋あの空間では衣服とか漫画半分しかなかったけどどうなってんだろ
- 136125/06/05(木) 19:08:02
本棚に敷きつまった漫画達が目に入る
半分しかないなんてことはなく、全て揃っているし読んだ記憶がないものもチラホラとある
今度全部読み返すかと思いながら部屋の片付けを進めた
悠仁のものは、まだどうこうする気は無い。一気に家具ごと捨ててしまっても良いが、まあそれは、もっと後で良いだろう。この部屋の更新の時とか
そういえば、この部屋は悠仁の名義で借りさせていたことを思い出す。解約する時は、俺が彼奴になりきるかと少し笑った
相変わらず部屋は物だらけで、俺が買わないタイプの物ばかりだった
終わりが見えない途方も無い作業に明け暮れていると、ふと、漫画だらけの本棚に挟まった異物が目を引く
黄色いそれを取ってみれば、虎杖悠仁と虎杖宿儺の家族アルバムだった - 137125/06/05(木) 19:09:47
あの空間で見たのは虎杖悠仁の家族アルバムだった筈だが
そう思いながら開くと、幼い頃から10歳の頃の自分たちの写真が丁寧に収められていた
最後の方には、11歳の、人格としては虎杖悠仁である虎杖宿儺が1人で写っている写真も、血に濡れてどんな写真だったのか思い出せなくなってしまった最後の2人で写った写真もなく、裏山で遊んでいた時の、幼い自分たちが映っている写真と、何か小さい石が挟まっていた
そうだった、完全に記憶から忘れ去っていた
裏山で拾ったあの石、あの日埋めたタイムカプセル
裏山
気がつけば、スマホと財布を持って、家を飛び出していた - 138125/06/05(木) 19:12:13
もう6時を回っていたが、夏なので辺りはまだ明るい
道中で小さいシャベルを購入した。園芸用のだが、多分ある程度の土を掘るくらいなら行けるだろうと見込んで
しばらく走って、人気がなくなっていくと共に目的地が見えてくる坂をかけ登って、誰も人なんて来ないかつての秘密基地へと辿り着いた
息も絶えながら、みっともないが、口にする
「おい、悠仁、来たぞ」
来てみると、かつてここで遊んでいたことや、秘密基地もタイムカプセルも、気乗りしていなかった俺をアイツが無理矢理引っ張り出して生まれたことが鮮明に思い出される
欠けていた記憶が、一つずつ戻っていくような感覚だった - 139125/06/05(木) 20:50:49
息切れに深呼吸をすれば、空気が美味しかった。だから、俺達は幼い頃もこの場所が好きだった
「...ムカつく話だが、多分オマエのことは、これからも忘れないし、悔いていく」
「だがまあ俺は、長く生きれそうだからな」
「ここから、気長に遺言は守ってやる」
とりあえず、俺たちの親とジジイには近いうちに会って、説明できるだけ説明しなければならない
親子仲は良い部類だった筈だが、此方を心配するような視線に耐えかねたからなのか、ここ数年俺たちは滅多に会いに行かなくなっていたのを思い出す
こんな奇妙なことを、どう話せばいいものか
「オマエと開けると言っていたタイムカプセルだが」
大きな木のふもと。不自然な位置に置かれた、小石達間違いない、此処だ
掘り返せば、すっかり錆びたクッキー缶が出てきた
「もう、開けるぞ」
蓋が固い。カで無理やりこじ開けた。中に長年詰まっていた空気が弾けた
音が響いた - 140125/06/05(木) 20:53:13
中身を見て、思い出して、幼い頃の自分達にひとり呆れた
「ふっ、間抜け面」
『えー、良い写真じゃん』
そう笑いながら
背中越しに、アイツが座ってる気がした
この幻覚もあと数ヶ月で無くなるらしいが、一生続いても明日には見なくなっても、どちらでも良いと思った
「...そうだな」
だって、一緒なんだろ?
楽しげな笑顔を浮かべる双子が写った一枚の写真に、水滴の染みが滲んだ - 141125/06/05(木) 21:00:40
SAN値クソ低い記憶あり宿儺とお兄ちゃんしてる記憶なし悠仁に自分で沼ってしまって長くなりましたが以上です!
シナリオキルキルイキルめっちゃ面白いので良かったら調べてみてください! - 142二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:02:58
おつです!!!
めっちゃよかったです!!救いがあった!!
好きシナリオを好きなキャラ2人で見れたのですごい良かったです!!!! - 143二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 21:32:02
ラストの写真血で濡れて分からなくなってたやつか…楽しそうな笑顔なの良すぎて泣いた…
二人の記憶あり双子転生モノ好きなので見れて嬉しい! - 144二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:28:29
乙
エピローグまでたっぷりで楽しかった - 145二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 08:42:33
お疲れ様でした。エピローグ本当に大好きです。もう会えなくても2人はずっと一緒で、宿儺がこれから長生きしていくのが本当に大好きで救いがあって本当に良かった!
- 146二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 09:16:08
キルルート どちらかが死んで一人が生きる
イキキルルート 二人一緒に帰って短い時間生きる
キルキルルート どちらも死ぬ
あるけどすごい解釈一致なルートだった… - 147二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 15:19:58
どっちも湿度高いの改めてすごい
- 148二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 21:46:24
最近このシナリオ知ったからめちゃタイムリーだった
一心一体なったことある2人がやるのすごい合ってる - 149二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 07:26:14
他ルートだったらどんな感じなのかもちょっと気になる
- 150二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 17:18:56
好感度も湿度も割と解釈一致だったな