ある日を境に悩めるルドルフの♀トレーナー

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 21:23:36

    私はシンボリルドルフのトレーナーをしている。同じ視座に立ち、彼女の掲げる理想の為の手助けをしていると思っている。彼女は荘厳華麗、文武両道。トレセン学園の生徒会長として、皇帝としてとてもできた娘である。そんな彼女に対して、私の個人的な感情で悩みをある日を境に抱えている。

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 21:26:23

    >>1

    それはとても冷え込んだクリスマスだった。生徒会主催のクリスマスパーティーが催され、生徒会の面々が色々と動いていたが、副会長のエアグルーヴが休憩を一切せずに動いていたルドルフを気遣い休憩させた時のこと。私は彼女に連れられ、誰もいない屋上に来た。あの時の景色はとても目に焼き付いている。冷たく暗い空を彩る星々、イルミネーションや街灯で彩られた夜の街並み、私は目を輝かせた。その時、彼女は音楽が流れ始めた、向かっても間に合わないからここで私と踊ろう、君をエスコートしてみせると。私は彼女の差し出された手に自身の手を重ね、誰も居ない屋上で彼女と2人きりの舞踏会を楽しんだ。彼女が穏やかな笑みを浮かべ、不慣れな私をエスコートしきった。同時に彼女がいつもよりずっと近くにあって私は鼓動が早くなるのを感じていた。顔に出ていたかもしれないが、彼女がそれを指摘することはなかったのでどうだったか、わからない。

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 21:29:08

    >>2

    その頃からだった、彼女に手を引かれたり、笑顔を向けられたりすると鼓動が早くなるようになった。彼女が時折するキザな言動を真に受けて振り回されていた。彼女がどういうつもりで私にそういう事をするのか真意もわからず、私自身のこの感情も何かをわからずただ、彼女が冠を授かれるように、笑顔で居られるように日々を重ねていた。そんなある日だった。福引きを回す機会があり、特賞の温泉旅行を引き当てたのだ。彼女と2人きりで行くことが決まり、裸の付き合いで思い切って彼女に言動の真意を聞くのもありだと判断した。

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 21:41:58

    >>3

    温泉旅行の日が来た。旅館に着き、部屋へ案内された。女2人には十分過ぎる部屋だ。部屋には露天風呂も付いているそうだ、後で一緒に入らないかと彼女が声を掛けてきた。心臓がどきりとしたが平常を装い、私は承諾した。大浴場では聞きづらいことであったからだ。食事の前に入る事が決まり、旅館の周囲の散歩を彼女と楽しんだ。刻々と近付くその時から目を逸らしながら。

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 21:49:42

    >>4

    露天風呂へ入る時間が来た。平常心、平常心と高鳴る心臓を抑えながら私は露天風呂へ足を運んだ。互いに一糸纏わず生まれたままの姿でいつもどおり他愛のない話やデビュー前からの彼女との思い出話に花を咲かせていた時だった。彼女が背中を流し合わないかと声を掛けてきたのだ。丁度話も一区切りついたし、彼女に真意を確認するチャンスだと思い、私はそれを承諾した。

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 21:59:01

    >>5

    彼女の鍛えられつつも女性らしさのあるしなやかな背を流しながら、私は真意を確認した。どうして、私にそういう言動を…まるで私を揶揄うみたいな事を時々するの?と。自身でも何を聞いているのだろうと思わず、流していた手が止まってしまった。俯き、彼女の濡れ重く揺れる尾を見ることしかできなかった。尾が奥へ行き、彼女がこちらに身体を向けた。

  • 7二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:04:22

    >>6

    彼女は顔を上げてトレーナー君、といつもよりずっと優しい声で、いつもよりずっと優しく丁寧に私の手を取った。思わず私は泣き出しそうになった。彼女になんて事を聞いてしまったのだろうと、後悔と自責に苛まれながら彼女の方へと顔を上げた。

  • 8二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:15:19

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  • 9二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:18:00

    >>7

    彼女は穏やかな笑みを浮かべ、こう言った。そんな泣きそうな顔をしないでくれ、私は君を揶揄うつもりで君にそういう事をした訳じゃない。そう言われ自分の抱えている感情を理解し、思わず口が滑った。私は、貴女のその言動のせいで…私は貴女のトレーナーなのに、同性なのに…貴女のことを好きになってしまったと。耐えられず、涙が溢れてしまった。彼女の顔を見れないまま、溢れ出る涙をひたすら手で拭っていた。

  • 10二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:28:43

    >>9

    このあとから帰るまで彼女とどう接するのだろうか、そんな事まで考えている余裕はなかった。色々な感情で頭がどうにかなりそうになっていた。彼女は涙を拭うだけの私の手を静止させ、私の頬を撫でながら指でそっと涙を拭った。私は君が好きなんだ、君に振り向いて欲しくてそうしていたんだと真剣な顔で言った。

  • 11二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:40:13

    >>10

    見ての通り私は女だよ、貴女と同じ性だ。それでも良いの?と聞くと彼女は何も言わずに私を抱き締めた。彼女の胸と私の胸が交互に、ぴたりとお腹が重なるくらいに私を強く抱き締めながら、構わない、君が良いんだ、と力強く言った。

  • 12二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:48:44

    >>11

    あたたかい気持ちに溢れた。そっと彼女の背に腕を回し抱き締め返すと濡れた尾が嬉しそうに重く揺れていた。ずっと君とこうしたかった、この言葉を想いを伝えたかった、君を愛している、と彼女はこれでもかというくらい私に優しく言った。

  • 13二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 22:57:40

    >>12

    抱き締める腕を緩め、このままでは風邪を引いてしまうから、早く湯船に浸かろうと互いに身体を洗い合い、湯船に浸かった。彼女に身を寄せて、肩に頭を預けると彼女も寄り添った。君に苦しい想いをさせてすまなかったと言った。苦しかったけど、もう大丈夫だから良いよと返した。

  • 14二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 23:04:03

    >>13

    お風呂からあがり、旅館の浴衣に着替え彼女と美味しい食事を済ませた。夜の時間を彼女と寄り添い過ごしていた。彼女と時折言葉を交わすだけの静かで穏やかな時間がただただ愛おしかった。

  • 15二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 23:14:23

    >>14

    夜も深くなり、用意された布団の上で過ごしていた。彼女が私を後ろから抱き締めた。何かしようという訳じゃない、ただ一緒に眠らないかと言うのだ。胸元で重なる彼女の手を包みながら、眠るだけなら良いよと言った。ここはそういう事する場でもないし、私たちはまだそういう事をしてはいけないと互いに理解しているからだ。

  • 16二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 23:23:26

    >>15

    ひとつの布団に2人で入った。狭いけどあたたかくてやさしい空間だった。彼女と向かい合うように横になり抱き締められ、そっと頭を撫でながら彼女はありがとう、トレーナー君と口にした。私は彼女の浴衣をぎゅっと握り締めて、ありがとう、ルドルフと返した。彼女の胸に抱かれながら私は眠った。眠りに落ちる直前、愛していると額に柔らかな感触を感じながら。

  • 17二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 23:28:04

    >>16

    私は彼女の真意を確認し、私は彼女の恋人になった。彼女が学園を卒業するまではキス以上は絶対しない事を条件に少し甘くなった愛おしい日々を重ねている。

  • 18二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 23:29:24

    >>17

    fin

    (細々となりましたが、お付き合い頂きありがとうございました)

  • 19二次元好きの匿名さん21/09/17(金) 23:57:15

    ありがとう、今はただこれだけを言わせてほしい
    俺はこういうどこまでも甘く優しい物語を待っていたんだ

  • 20二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 00:04:23

    ありがとう

    このレスの後早急に>>1からいいねを押す仕事に着くつもりなんだ

  • 21二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 00:05:17

    ありがとうございます。
    色々とアレな文を書いていることが多いせいかたまにこういう話を書きたくなるんです

  • 22二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:52:59

    素晴らしい……脳が洗われるのを感じる

  • 23二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:56:19

    大変良き…

  • 24二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 12:32:21

    はぁ…、あなたの筆に祝福がありますように、そして彼女たちの道に幸あれ。

  • 25二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 13:37:30

    こういうのが欲しかったんだ…ありがとう

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