【ルドトレ♀】耳をいじってもらうSS

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:44:45

    トレーナー室、放課後。トレーニングに励むウマ娘とそのトレーナーやオフなのか友人と廊下で話す声が環境音として鼓膜を揺らす。私はこのトレセン学園の生徒会長であるシンボリルドルフの担当トレーナーだ。彼女の戦績は華々しいものだが、私自身はおそらくどこにでもいる普通の成人女性のはず。そう、彼女が頑張ったのだ。そんな私はむず痒さを心のどこかで感じながらも、ひとつ思い切ることにした。
    「ルドルフにお願いがあるんだけど……」
    「お願いとは何かな、トレーナー君」
    「その……耳を」
    「耳を?」
    言いたいのにうまく言えない。年上としてのプライドが邪魔をしている。彼女はとても大人びてはいるが、私よりも年下の女の子だ。たじろいでいると彼女はゆっくりと私の手を取った。彼女のぬくもりを感じ、気持ちが少し落ち着く。
    「ゆっくりでいい。今日はトレーニングがない日だ」
    「うん……その、ルドルフに耳掃除してもらったでしょう、その時に……」
    私は以前、彼女に耳掃除をしてもらったことがある。その際、彼女に耳を悪戯されてしまい私はその時のそれを忘れられずにいた。平たく言うと、その悪戯がとても良かったのだ。そんな私とは対照的に彼女は少しバツの悪そうな顔をした。
    「…軽佻浮薄、君の反応があまりにも可愛らしかったとは言え、少々やり過ぎた。悪いと思って……」
    「違うの、怒っている訳じゃなくて」
    「違うとは」
    「忘れられなくて、良かったから……」
    ええいままよ。言ってしまえ、そう思った。私がそう言うと彼女はまたしてあげようと笑う。彼女に釣られて頬がゆるんだ。私から距離を取ってソファーに座り直した彼女は脚を揃え、ぽんぽんと自身の太ももを叩いた。
    「さあ、ここに頭を乗せて横になるんだ」
    彼女に言われるがまま、私はパンプスを脱いで彼女のお腹を見るように彼女の脚に頭を預ける。無敗3冠、7冠ウマ娘の膝枕は私だけの特権だろう、とても贅沢だ。
    「トレーナー君、私の方ではなく」
    「え?」
    「反対を向こうか」
    肩に手を添えられ、反対を向くように促される。仰向けになると、穏やかな笑みを浮かべた彼女が私を見下ろしていた。もう少し、と促された私は彼女に背を向けるように膝枕に甘んじた。

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:45:00

    >>1

    「これで良いの?」

    「ああ、その方が君の可愛らしい表情がよく見える」

    私の頭を撫でながら、顔を近付け彼女は言った。年上としてのプライドだなんて、彼女との関係にはくだらないものではないか。無意識に私は腰に添えられていた彼女の手に触れた。

    「トレーナー君?」

    「安心するから、手を……」

    「ふふふっ、今日の君は甘えただな」

    「いや?」

    「そんなことはないさ。それでは始めようか」

    私の手に彼女の手が重なる。好きだからだろう、彼女の手は、ぬくもりはとても安心する。あたたかくて今にも眠りに落ちてしまいそうになる。

    「私に囁かれたいとは君も物好きだ」

    瞼を閉じた私の耳に唇を近付け彼女は囁いた。唇が触れ合う音、彼女の優しい声が私の耳を支配する。無意識に手が、肩がぴくりと動く。手が動くと、重ねられていただけの彼女の手がやんわりと握られた。羞恥心とも違ったむず痒さのようなものから私の顔に熱が集まっていく。

    「顔を赤らめて、まだ何も甘い言葉を言ってないだろう?」

    「ルドルフの声、好きだから」

    「……それは、嬉しいね」

    「ふふふ、照れて―――ひゃぁ」

    照れていそうな彼女を少し揶揄うと耳にふーっと優しく息を吹かれた。不意打ちだ。私は情けない程に気の抜けた声を出し、身体をびくりと震わせた。

    「照れていないよ」

    「……耳ふーってした」

    「好きだろう?」

    「ハイ……」

    「もっとしてあげても良いのだが、そればかりでは君も慣れてしまうだろう」

    慣れるようなものなのだろうか。あの弁慶だって泣き所は泣き所のままだっただろうに、なんて考えていると彼女の指がゆっくりと耳朶に触れる。息がふんわりと口から洩れ、身体の力が完全に抜けきってしまった。

    「普段はつけていないが、君の耳にはピアスホールがあるからやりやすい」

    彼女はピアスホールを目安にして私の耳朶を指で揉み始めた。

    「せっかく開けているんだ、付けたらいい」

    「…いいのが、ん…見つからないから」

    「それなら今度君に私の耳飾りと同じデザイン、小振りのピアスを用意しよう」

    「ぁ……それは、なんだか悪い」

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:45:16

    >>2

    流石に気が引けると、耳に彼女の指の感触を感じながらもそう思った。くだらないと思っていた年上としてのそれはまだ健在のようだ。

    「遠慮する必要はない。私の大事な君に悪い虫が寄ってこられては困るからね」

    「寄ってこない、よ…ぁ……」

    「そうだろうか、こんなに可愛らしいんだ。君が私のものだとわかるようにしなくてはいけないだろう?」

    「っぁ……」

    耳に指が触れているせいか、それとも彼女の言葉のせいか、両方か。私の顔は、熱を集め過ぎてゆでだこのようになってしまっているだろう。おそらく彼女に触れられ、囁かれ続けている耳も同じように赤くなっているだろう。

    「ふふふっ…耳まで真っ赤になっているが、そんなに嬉しかったかな」

    熱のせいか思考は蕩かされ、私は漏れるだけの息と言葉にならない声だけを紡ぐ。好きなひとの体温、声、香り、彼女のそれはじわりじわりと着実に私を支配する。ぼーっとした思考の中、彼女の歯が私の耳珠に触れ、そのままやんわりと咬んだ。蕩けた思考の中、声を抑えることもせず、弱弱しく声を漏らした。慌てて空いている手で口元を抑えても後の祭りである。

    「抑えなくていい、ここには君と私しか居ないだろう」

    今一番甘い言い方だ、そう思った。咬まれた耳珠にキスをされる。握られていた手は強くなっている。離したくない、とそう言っている気がした。

    「もう少し、強く咬んでもいいかな?」

    彼女の意図はこの蕩けた思考の中でも何となく察せるところがあった。彼女が私に対してひどいことをするような娘ではないと理解しているから、黙ってうなずいた。彼女はありがとうと一言添え、私の耳珠を先程より強く咬んだ。無意識に肩が大きく動き、悲鳴とも言い難い声色の高い声が漏れる。しばらく咬まれていると満足そうに吐息を漏らし、彼女の歯は離れた。

    「可愛い……その様子だと満足頂けたようだ」

    私の身体を仰向けにし、私の情けないであろう表情を見ながら彼女はそう言った。

    「ルド…ル、フ……」

    「少しゆっくりしようか、このままで良い。寝てしまっても構わないよ」

    彼女の手で眼を伏せられると、無意識に彼女の手を握り返した。

    「ふふふ、大丈夫。離れたりしないさ」

    彼女の長い髪が頬を撫で、額が重なる。

    「君を手放す気など毛頭ないのだから」

    まどろみの中、唇に感触を感じた。

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:47:23

    ここで一番最初に書いた文を地文ありにしたものになります。

    書いてみたら結構長くなってしまい、これ短スパンで書くのきついわとなり今に至ります。

    書けたらやっていこうかなと、難しい過去作もありますが。

    ♀トレ「ルドルフにお願いがあるんだけど…」耳を?この間、君の耳掃除をさせてもらった時に色々としてしまったのは少々悪いと思って…違う?悪戯されたの良かったからもっとして欲しい?ふふふっ…そうか、それならまたしてあげよう。そんなに嬉しそうにはにか…bbs.animanch.com
  • 5二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:49:43
  • 6二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:50:11

    ご馳走様でした
    就寝のお供にします

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 22:54:02

    これが無敗3冠バの実力…(ごちそうさまでした!)

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 23:00:54

    ああ……すき……

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 23:08:50

    地の文あるとまた違うな
    良い…

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 23:17:20

    >>4

    最近スランプ気味だったのもあり、リハビリも兼ねていたり。

    天丼はあまり良いものではないとはわかっていても。

    結構別物になってしまっていたり。

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 23:38:08

    書けているから無理せずゆっくりでええんやで

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 05:45:48

    耳責めはやはり良い

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