いつもありがとう、トレーナー…大好きなの!【誕生日記念SS】

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:28:52

    「誕生日おめでとう、アイネス」

    「えへへ、ありがとなの!なんだか照れるなぁ……」

    今日はあたし、アイネスフウジンの誕生日なの!
    友達や家族、近所の人達……周りに居る皆から祝ってもらえる、とってもとっても嬉しい日なの!

    それで、もう友達から誕生日を祝って貰ったんだけど、その後にみんな気を遣ってくれたみたいで……あっという間にトレーナーとあたしの二人だけになっちゃった……!

    今もトレーナーから見ればいつものあたしに思えるかも知れないけど、いきなりトレーナーと二人きりになっちゃったからほんとはドキドキして心臓の音が凄い事になっちゃってるの…!もうバックバクなの!!

    や……やっぱりあたしがトレーナーの事を好きだって事、もうみんなにバレちゃってるのかな…!?
    ああ…恥ずかしくて更にドキドキしてきちゃった……!か、顔が熱くなってトレーナーと目を合わせられないの〜……!!

    「それにしても綺麗だな」

    「ひゃい!?」

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:29:04

    「ど…どうしたアイネス?」

    「え……い、今……綺麗って……?」

    いいい…いきなり何を言い出すの…トレーナー……!?

    「ああ…このケーキ、アイネスの友達が作ってくれたんだろ?凄い綺麗に出来てるよな……しかも美味しい。プロ目指してもいいんじゃないか?これ」

    「あ…ああ……そ、そういう事!!
    そ、そうだね!とっても素敵なケーキなの!あ、後で皆にはお礼をしないとね…!」

    もう、トレーナーってば……!き、きれいだなんて言うから…い、一瞬あたしに言ってるのか、なんて勘違いしちゃったの……!!

    「おいおい、今日はアイネスの誕生日なんだし、お礼とかは気にせず、ありがたく受け取っておけば良いんだぞ?」

    「あっ、う…うん!そ、そうだよね…」

    「…今日どうかしたのか?なんだか少し様子が変だが……具合が悪そうなら休んだ方が……」

    「!! そ、そんな事ないの!全然元気だからこのままで大丈夫だよ!!
    ただ…ただトレーナーと二人きりだって思うと、嬉しくて舞いあがっちゃっただけで……」

    「えっ……」

    「あっ……」

    ……ああああああ!?やっ…やっちゃったの…!!トレーナーと一緒に居たいと思って、余計な事まで言っちゃった…!!
    どどどど、どうしよう…!トレーナーも驚いて何も言わなくなったの…!い、一体何やってるのあたし!!!

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:29:41

    「……そうか、ありがとう。
    ちょっと驚いたけど……俺も君と一緒に居れて嬉しいよ、アイネス」

    え…?

    「最初出会った時は…まあ当然だが君の事をあまり知らなくてね。活発な子だな、くらいにしか思っていなかった。
    でも、レースで走る君を見て一気に君に惹き込まれた。走りながら物凄く楽しそうに笑う君の姿に一目惚れしたのかもしれない」

    ひ……一目惚れ……って….…

    「そして、関わっていくうちにとても優しい子なんだって分かった。
    自分の事よりも妹達を優先して家族の為に働き続けたり、近所の子の面倒を見てあげたり、周りのウマ娘達に付き添ってあげたり…
    とにかく君はいつも誰かの為に行動していたね」

    う…うう……自分の事を聞いてるだけなのに、とっても恥ずかしくなってくるの……

    「そして俺に対してもその優しさは変わらなかった。俺が落ち込んでいる時に精一杯体を動かしながら応援してくれたり、食生活がだらしなかった時もわざわざ料理を作ってきてくれたり……ずっと俺に暖かい言葉をかけてくれたお陰で挫けそうな時もなんとか持ち直す事も出来た。
    そんな君と一緒に居れる時間が、何よりも大切なものになったんだ」

    ……トレーナー………

    「だから俺にも君をこれからも支えさせて欲しい…今まで以上に…ずっと。レースでも、日常でも。
    君はプライベートの時も忙しくて苦労しているからね…直接的なお金の支援は立場的に難しいけど…まあ、パフェを奢ったりとか…アイネスの妹達の面倒を見るくらいなら」

    ……トレーナーはズルいよ……いつもあたしの欲しい言葉をくれるもん……

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:30:24

    「ほんとにいいの…?あたしの手伝いをするのはすっごく大変だよ…妹達のお世話もとても疲れるし、バイトもいっぱい掛け持ちしてるからプライベートの時間もトレーナーとは合わせづらいと思うし……あたしだって…色々わがまま言っちゃうかも知れないの……」

    「構わないさ。そのくらいの苦労は覚悟の上だ。君だってわがままを言いたいならどんどん言ってくれて良いんだ。その為に俺が居る。今度は俺が君を支えてみせるって決めたから」

    あ…あれ……おかしいな……なんだか涙が出てきちゃった……

    「うんっ……ありがとう……ぐすっ……」

    「いや、こちらこそありがとう。俺を信用して、俺の提案を受け入れてくれて……

    ……あっ、そうだ。誕生日プレゼント、そういえばまだだったな。
    ……情け無い話ですまないが、アイネスのプレゼントは何が良いかずっと悩んでたら結局決まらなくってさ……アイネスが今一番欲しいものを直接聞いてプレゼントすることにしたんだ。
    アイネスは今何が欲しい?」

    「ひっく……プレゼントなんて……今のでも十分なのに……」

    「君はいつも頑張ってるからな……ご褒美だよ。なんでも良いんだ。
    流石に全ては叶えられないけど、俺に出来る事ならなんでも」

    「…………じゃあ…………」

    ────本当はもう既に貴方からは数え切れない程のものを貰ってるけど。一つ───わがままを言って良いなら。

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:30:53

    「────じゃあ……て……

    手を……繋いで……一緒に…帰りたい……の……」

    「───なんだ、そんな事で良いのか…?もっとなんというか……豪華な食事をしたいとか、有名な遊園地に行くとかでも……」

    「ううん…トレーナーと一緒に帰るのが、あたしが1番やりたかったことだから……」

    「分かった……それじゃ、お手をどうぞ…かな?」

    「───あ、ありがとなの………えへへ……手、繋いじゃったね………

    ……あ!そういえば、そろそろスーパーの特売セールが始まるの!!急がなくちゃ!!トレーナー!!早く行こう!!」

    「あ、ちょっと待って……!!きゅ、急に引っ張ったら…!!」

    「えへへ、今日はとことん付き合ってもらうの!!!」

    「ちょ、ちょっと待ってくれ〜〜〜!!!」

    ───今は『お願い』って形でしか貴方と手を繋げないけど。もしも叶うなら。
    明日も明後日もその先も…大人になっても……ずっとずぅーと貴方と手を繋いで一緒に帰りたいの─────

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:43:19

    良い。

  • 7スレ主22/04/10(日) 22:45:12

    読んで下さり、ありがとうございました。まただいぶ甘めの話を書いてしまった…

    さらっとオリジナル設定みたいなのを作ってしまった気がするがこうでもしないと未実装勢書けない…

  • 8スレ主22/04/10(日) 22:55:57
  • 9二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:31:46

    オレ アイネス ジッソウ イッショウ マツ

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:56:16

    正直言うと1ヶ月以内に来て欲しい
    俺はもう我慢出来ない

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:57:05

    大作

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:08:16

    尊すぎる…ありがとうスレ主…。心のデジたんがビックバンを起こしたよ

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 08:15:03

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