- 1ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 22:52:29
需要があったようなので建て直しました。
前スレのダイナレスラー全員同居設定でもいいかなとパンクラに限定しない感じのスレタイに。
シチュや設定投下、他の方のSSもお待ちしております。
前スレ↓
【閲覧注意】俺「ハァハァ……パンクラトプス……パンクラトプス……」|あにまん掲示板まだ目覚めないパンクラトプスの布団に潜り込み、股間に顔を埋める。早朝の生理現象による固い感触と一晩かけて熟成された雄の臭いが布団という密閉空間で俺を狂わせる。その生暖かい空気を思いっきり吸い込み、極太…bbs.animanch.com - 2ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 22:54:19
とりあえず前>>150のパンクラ覗き見シチュ投下します。
今回は地の文パンクラ視点です。
- 3ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 22:55:28
────勃ってしまった。
今日はあいつも用事で出かけたとやらでいないし、シャワーでも浴びてさっさと寝ようと思ったのだが。
あいつに甘えられながら寝るのが当たり前になったせいか、いないとなると逆に意識して、そんな中で浴びたシャワーが行為の準備のそれを思い出させて。
とはいえ放っておけばいつか治まるだろうと意識せずに身体を洗うことにした。
……したのだが、その意識せずにというのが何故か今回に限って難しく、無意味に意識を向けてしまい硬度を保ったまで時間が過ぎ去る。
仕方なく、まだ萎えない性器の包皮をゆっくりと剥いた。
いつもなら洗面器にお湯を貯めて洗うのだが、固く天を突くそれを座って洗うのは不可能に思えた。
仕方なくできるだけ弱くしたシャワーで流す。
弱くしたにも関わらず、シャワーの水圧はその一筋一筋が弱い亀頭の粘膜を強く刺激した。
思わず変な声が漏れたが、不潔なままで置くわけにもいかず我慢して汚れを洗い流す。
いや、汚くてもあいつは気にしないどころかむしろ喜ぶのだろうが……
喜びながらも絶対にからかってくるから嫌だ。
ああ、まただ。
またあの馬鹿のことばかり考えている。
もう充分綺麗に洗えた逸物を未練がましく弄り続け、鈴口からはぬるりとした体液を吐き出していた。
「ああもう、クソッ!!」
毒づきながら陰茎を握り込んで扱き上げた。 - 4ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 22:57:34
あいつの尻の中を思い出して竿を扱けば、記憶の中のそれには到底及ばないはずなのに快感で膝の力が抜けた。
湯を張っていない浴槽の縁に体重を預ける。
────あいつも俺の尻の中で同じように感じてくれていたのだろうか。
ふとそう思ったときには無意識に自分の尻穴を弄っていた。
随分と遊び慣れてしまったそれはローションもなしにするりと指先を飲み込んでしまう。
その指一つ分のサイズ感がまたあいつのモノを想起させ(本人は「もうちょっとだけ俺の方が大きい」と怒るだろうが)興奮を増大させる。
行為にちょうどいい体勢を求め、自分の体格からすれば決して広いとは言えない浴室で身体を捻る。
浴槽の内側に乗り出すようにして頭からずり落ちれば、勝手に尻が持ち上がり穴が広がった。
無心に指を抜き差し、中をかき回す。
共に亀頭を握り込むようにして刺激を与えれば、腰から下全体の神経が甘い快感で痺れるように感じられた。
あいつの顔、あいつの体温、あいつの舌先、あいつの声。
快楽に白む思考に無秩序に浮かんでは溶けて消えるその全てが無自覚に同じ人物を映し出していた。
肉体が限界を迎える。
ただの自慰行為だったはずが、息は荒く、体温は上がり切り、汗腺からは濃い雄の臭いが立ち込めていた。
異様とも思える充実感。
冷たい風に火照りを覚ましながら息を整えるが、まだ射精は終わらない。
そのまま事後の余韻に浸ろうとして、ふと違和感に気づく。
…………冷たい風?
なんで密閉空間の浴室に風が吹くんだ?
頭を持ち上げて振り返ってみると、折れ戸を薄く開いた隙間からあいつの顔が覗いていた。 - 5ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 22:58:54
「ピキャアアアアアアアアアアアアア!!?」
悲鳴と呼ぶには珍妙に過ぎる、肺から押し出された空気が無意味に喉を鳴らしただけの音が出た。
本能的に飛び起きて向き直るも、全裸であることを思い出して股間を隠す。
まだ勃起したまま射精を続けるそれは手のひらで隠しきれず非常に恥ずかしい思いをした。
「何で!? 今日はいないハズじゃあ……」
問い質しながらも動転し過ぎて却って冷静さを取り戻した頭は推理を弾き出していた。
もしたまたま早く帰ってこれて、脱衣所の様子から俺が風呂に入っているのがわかったならば。
そうなったら覗く。
こいつは絶対に覗く。
事実覗かれた結果がこれだ。
「お前この馬鹿ふざけんなよマジで、限度ってもんが……
えっ、ちょッ!?
お前何で脱いで……いやお返しって何だよ!?
何を見せつけてんだよ馬鹿! おいやめろ馬鹿!!
ああもう、何なんだよお前はよおおおおお!!!」
今日の教訓。
他人のオ◯ニーを見せられても楽しくない。 - 6ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 23:01:54
とりあえず今回は以上となります。
目指せ今回こそスレ完走!
あと今後は執筆に体力奪われない健全シチュの日常回みたいなのも投下していきたいと思います。 - 7二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:05:52
おお!あのスレの人か
- 8二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:07:12
- 9二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:08:24
何故か総合格闘技になりました、まあそこまで外れてないから…
- 10二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:09:14
どえらいのがきた・・
- 11ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 23:15:56
ありがとうごさいます。
他のダイナレスラーの設定ふわっふわなのでしばらくは書きやすいパンクラメインで書くとは思います。
とりあえずシステゴくんはデュエルの方で便利に使え過ぎて頼み断れない押しに弱いタイプの印象がある。
- 12二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:18:53
やっぱいいね
- 13二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:23:45
コエロフィシラットはッス口調で俺くんとダイナレスラーのナイスアシストをしてからあとはごゆっくりーって手を振り退散しそう
- 14二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:30:05
そういえばそのうち保管庫とかに入れたりするんやろか
- 15ガチムチダイナレスリング22/04/10(日) 23:40:45
あー、確かに軽い感じはいいですね。
いつもスクラップ経由のハリファイバーで呼び出して置きながらパンクラで投げ飛ばしてごめんね……
これですか?
掲載許可ならご自由にして貰っていいんですけど、場違い感あるしそもそも誰が管理してるかよくわかってない……
- 16二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:52:38
作者さんとかが好きに保管してる感じやね
Seesaaは今のところ編集したい人が編集してる感じ
作者名とかタグとか付けれるよ
ただここのはかなり特殊だから保管する場合は色々注意書きとかタグ付けとかした方がいいかもしれない
- 17二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:54:12
一応先に他の利用者に確認取った方がいいかもねぇ…
- 18ガチムチダイナレスリング22/04/11(月) 00:10:21
一旦保留ですかね。
BL系SSが保管庫に増えた頃合い見てから伺い立ててみるとか?
シュライグの人以外見たことないですけど。 - 19二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:11:23
- 20二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:14:49
スレ建ててキャッキャする分にはそこそこ盛り上がるけどssってなると全然よねBL関連
シュラシコとかあんなに乱立してたんにss書いてんのあの人くらいやぞ - 21二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 07:40:15
保守
- 22ガチムチダイナレスリング22/04/11(月) 17:08:48
- 23二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 17:16:32
かわいい
- 24二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:42:37
ホの字のスレなんてあにまん全体で見てもほとんどないから本当にありがたい
崇めとこ - 25ガチムチダイナレスリング22/04/11(月) 22:06:00
健全回、時系列巻き戻ってます。
あと今回も地の文パンクラ視点です。 - 26ガチムチダイナレスリング22/04/11(月) 22:06:38
「パンクラトプスはさ」
「ああ」
「やっぱりシダとかソテツとか食べたい?」
「…………おちょくってる?」
どうやら手料理を振舞ってくれるらしい。
人間が食うのと同じもので構わないと返すと、手慣れた様子でエプロンを着けてキッチンに入った。
折角なのでテーブルに着き遠目に調理を眺めてみる。
冷蔵庫から何やら野菜を取り出して調理道具を取り揃えていく様子は迷いがない。
包丁が刻む小気味良い音、次いで炒めた食材から立ち昇る食欲を唆る香り。
まだ数分しか経過していないにも関わらず、あいつが皿を持ってキッチンから出てきた。
「まだ作るけど冷めない内に順番に食べちゃって」
「わかった、ところでこれは?」
「豆苗とアスパラのペペロンチーノ風です」
食べてみれば、シャキシャキとした食感を残したままの豆苗がニンニクと鷹の爪の風味を抽出したオリーブ油をまとい、塩気も効いてこれでなかなか食べ応えがある。
肉厚に削ぎ切りされたアスパラも油と相性がよく、豆苗との風味と食感の違いが箸を止まらせない。
舌鼓を打ちながら皿を空にした頃に、ちょうど新しい料理が運ばれてきた。 - 27ガチムチダイナレスリング22/04/11(月) 22:08:10
「もやしの中華炒めです」
ラー油だろうか、真っ赤に染まったそれは見た目通りに鮮烈な辛味で舌を喜ばせる。
先程の鷹の爪による辛さより数段強く、しかし他の味や香り、何よりもやしという食材がそれを嫌味にさせない。
砕いたナッツ類の香ばしさや食感もよいアクセントとなり、刺激に覆われた舌を飽きさせないままこれも完食した。
「塩キャベツです」
そして辛さに侵された舌をリセットするように、あっさりとした皿が追加される。
生でも柔らかな春キャベツに塩昆布を混ぜ合わせた和風の味付けは熱った身体を優しく冷ましてくれるようだ。
料理一つ一つの完成度もさることながら、出す順番にまで気を配るおもてなしの精神は俺の胃を満足させ……
満足させ……いや、足りなくない?
「あの……肉は?」
「えっ、パンクラトプスって草食じゃないの!?」
「だから人間と同じでいいっつったよね俺!?」
最初のやり取りが大真面目なものだと今更思い知らされ、種族の違いと付き合い方について軽く頭を抱える。
まさかわざわざ肉抜き、どころか油や調味料においてまで動物性食品を一切使わない皿ばかりだしていたと聞かされ驚いた。
だからだろうか、相互理解のためにももっと意識して言葉を多くして語り合おうと心に決めた。
知って欲しいこと、知りたいこと、これからの関係においてそれはたくさんあるはずなのだから。
そう考える間にあいつが申し訳なさそうに追加で急いで作ってくれたベーコンエッグは、何故かいつもより美味しく感じられた。 - 28ガチムチダイナレスリング22/04/11(月) 22:10:08
書いてから思ったけどダイナレスラー全員同居なら俺くん毎日飯係では?
まあ時系列巻き戻ってる前提で書いてるし邂逅初期とかそういうのでいいか。 - 29二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 00:09:15
夜のおかずどころか普通の主食が欲しくなってしまった、やっぱり地の文が上手いっすね
そして最初からパンクラトプスは可愛かったんだな、あの顔で満足させ……いや、足りなくない?って考えていると思うと萌える - 30二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 09:32:27
スレのしょごりゅう
- 31ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 09:33:02
キングTレッスルによる横恋慕と脳破壊シチュ拾おうと悪戦苦闘してるんですけど、何故かどんどんキングTレッスルがアホの子に……
キングTレッスルファンの方、このまま執筆進めて大丈夫ですかね?
というかナチュラルにキングTレッスルがホモ大前提なのもいいんですかね……?
頼れるダイナレスラーのエースはどこに……
あと俺くんの他のダイナレスラーたちからの呼び方って遊戯王だと何が適切なんでしょうか。
『マスター』呼びでいいの? - 32二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 09:40:25
困ったらマスター
シュラシコ兄貴にもそう書いてある - 33二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 09:46:05
大丈夫だと思うぞ、そもホモ設定とかが嫌な人はスレタイで来ないと思うしアホの子でもうちの子はうちの子スタイルで平気…というよりただの二次創作だから文句を言われる筋合いはないよ
呼び方はマスターとかご主人とかが合うのかな?
気安い所になると兄弟とかバディとか呼びそう - 34ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 09:56:32
了解しました。
そもそも現時点で脳破壊にすらならない気がしてますがお言葉に甘えて好き勝手やってみます。
兄弟呼びいいなぁ……けどダイナレスラー同士で呼び合っててもイマイチ俺くんが兄弟呼びされる図が浮かばない……
マスター呼びでいっか。 - 35二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 11:55:21
- 36ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 13:53:11
素人なのでいろいろ作り甘いですけどね。
因みに素体に衣装着せてあるのでキャストオフ可能。
まあ脱がせたらなんの変哲もないトリケラトプスのマスコットなんですが。
レスの画像投稿機能に合わせたリサイズのやり方よくわからない……
https://i.imgur.com/cmYcsaJ.jpgi.imgur.com - 37ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 20:41:35
健全回、他のダイナレスラーとの絡みの習作。
- 38ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 20:44:13
「はい、唐揚げできたから持っていってね」
「はふっ、ほーはひッス」
「こらつまみ食いするなコエロフィシラット!」
「ははは、沢山あるから構わないよシステゴくん」
「マスターは甘いんですよ、こいつはいつも……」
「おーい、キングの奴がつまみ早く出せってうるさいんだがもうできてるか?」
「あれ、出しておいたイカ明太は?」
「あいつ速攻完食しやがった……」
ダイナレスラーたちが一堂に会して酒まで開け始めると俄かに騒がしくなる。
パンクラトプスが持ち帰ったオーダーに合わせ、千切りにした白ネギ、ショウガ、ミョウガに硬膜を除き花切りにして下茹でした砂肝を乗せる。
素直にポン酢でも良いのだが、今回は豆板醤とホールの花椒と和えて熱した油を回し注いだ。
肉食系にはこっちの方がウケがいい。
真面目な性分のシステゴと立ち回りが器用なコエロフィシラットには前から手伝ってもらうことが多かったが、最近はパンクラトプスもキッチンに入るようになった。
千切ったレタスを冷水から引き上げ盛り付けていく姿も随分と様になってきたようだ。
それにスライスしたトマトとアボカド、そしてモッツァレラチーズ……ではなく何故か絹ごし豆腐とワカメを乗せて、アンチョビとオリーブ油のソースをかければカプレーゼもどきの珍妙な品が仕上がる。
こっちは草食系にウケがいい。
予定の皿を8割仕上げたあたりで3人にもテーブルに着いてもらい、残りの皿を完成させそろそろ欲しいであろう追加のビールと共に持って自分も食卓に向かう。
「ゲヘヘヘヘ、かわいいなァシステゴはァ」
「あの、ちょっと……そういうのやめて下さいキングさん……」
そこには完全にできあがったキングTレッスルによるパワハラとセクハラを受けるシステゴくんの姿があった。 - 39ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 20:47:10
背中から胸に腕を回して揉みながら、だらしない顔で頬擦りを続けるキングTレッスル。
傍目には羨ましい限りだが、システゴくんは全く嬉しそうではない。
それを眺めて『システゴくんなら無理に助けて空気が冷えるとそれに責任感じるタイプだしギリギリまで様子を見るか』と割と気軽に構えている自分も中々に酷い。
「調子に乗るな」
「あ痛ァ!!?」
などと考えていたらパンクラトプスの拳骨が炸裂していた。
「システゴが嫌がっているだろう」
「いいだろ男同士減るもんじゃねえし」
「男同士でも分別はつけろ、というかお前は男好きでやってることだろうが」
「ほぉ……じゃあ男好き同士なら構わねえなァ!!」
キングTレッスルがらそう叫び勢いよく立ち上がり、パンクラトプスの頬に唇を寄せた。
不意をつかれたのか避けられず、更に硬直した身体に酔漢からの魔手が襲い掛かる。
絡みつくように無遠慮に腹と言わず胸と言わず撫で回し、鼻息を荒くしながら頬に吸い付き続ける。
そんな状態で十数秒もなすがままにされていたパンクラトプスがやっと我を取り戻す。
────その顔は菩薩のような微笑みを浮かべ、こめかみに青筋を立てていた。
キングTレッスルの太い首に腕を回して容赦なく締め上げる。
「ぐぇっ!?」
「ちょっとこのバカの酔い覚ましてくるから皆んなはそのまま気にせず飯食っててくれ」
「…………ああいうの、ちょっと憧れるなぁ」
「流石にあれに憧れるのは止めといた方がいいッスよ」
などと珍しく本気で引いた様子のコエロフィシラットにツッコまれつつ、外から響く衝撃音と悲鳴を肴にナスの天ぷらを摘むのだった。
うむ、自画自賛ながら美味い。 - 40ガチムチダイナレスリング22/04/12(火) 20:50:30
とりあえずこんな感じで。
他のダイナレスラーたちのキャラも追々固めていきたい。 - 41二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 22:17:47
流石草食系
いいように××されまくるシステゴくん解釈一致過ぎて尊死 - 42二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 00:06:26
健常回も良いっすねぇ
ここの家の壁になりたい - 43二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 00:11:47
かわいいなぁ…
- 44二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 06:53:04
やはりキングはガチガチのガチなのか・・・
- 45二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 12:15:07
保守
- 46ガチムチダイナレスリング22/04/13(水) 19:55:12
健全回。
健全回続きですが不健全ネタが難航してるので許して欲しい。
あとなろうでやたらと飯ネタ擦る理由がやっと分かりました。
飯ネタって何も考えなくてもスラスラ話が作れるからだったんですね。 - 47ガチムチダイナレスリング22/04/13(水) 19:56:55
「マスター、俺気づいちゃったんッスよ……アンタの隠し事」
洗い物を片付けながら二人きりとなったキッチンで、コエロフィシラットが真剣な声音でそう囁いてきた。
暫しの間沈黙が流れ、皿を洗う水音とそれを順番に拭き上げる作業音が空間を支配する。
意を決して俺から沈黙を破った。
「…………嫌だなぁ、俺にそんな隠し事なんて」
「今日のカニ玉、あれカニカマ使ってたッスよね?」
思わず手に持っていた金属ボウルを取り落とし、甲高い金属音が鳴り響く。
固まった頭を無理やり回してみれば、獲物を顎門に捉えた獰猛な肉食獣の顔がそこにあった。
「クククッ……心配いらねえッス、気づいたのは恐らく俺一人」
「当たり前だ、知れ渡れば暴動が起きるぞ」
バレなければ何事もなく、食事中にバレても笑い話ですんだ。
だがこれは駄目だ。
後から騙されていたと知らされるのは、人の怒りを容易く煽り怨嗟の炎を灯す。
気づきながらもその場で騒がず、後から強請ってくるというのは俺の想像を超えた最悪だった。
「何が望みだ」
「俺はねえ……アレが好きなんッスよ」
「外側が真っ黒に染まってて、なのに割ると中から半熟の黄身がトロリと溢れるあの玉子がね」
「…………味付け玉子か。 わかった、明日仕込んでおこう」
「毎日ッス」
「何?」
「──────俺はね、あの玉子を毎日食べたいんッス」 - 48ガチムチダイナレスリング22/04/13(水) 19:58:49
暫し思案し、慎重に言葉を選んで返した。
「…………麺つゆや、中華スープの素から合わせた漬けダレでいいのなら可能だ」
「駄目ッス、ちゃんと煮豚のタレで漬けるッス」
「くっ……!」
「紛い物で犯した罪を紛い物で雪ごうっていうのは都合が良すぎるッスよねえ?」
確かにお手軽にそれっぽく合わせた漬けダレと違って、じっくり煮込んだ肉の出汁と煮溶けた香味野菜の旨味をたっぷり含んだ煮豚のタレで漬けた玉子の味は別格だ。
しかし問題がある。
「無理だ……お前のためだけに1個だけ漬けるなんて皆が許さない」
「だがそうなると常備菜として大量に仕込まなければならない」
「確かに常備菜としての味付け玉子の能力は高い、そのままおつまみにもなるし大皿で出す炒飯や汁無しそばに飾ってもいいから作りすぎて困ることもない」
「だが、足りないんだ……週一で煮豚を炊いてもその煮汁だけで毎日玉子は仕込めない!」
「玉子から滲み出た水分で薄まるし、仮に火入しても衛生上怖くて漬けダレの使い回しはしたくないんだ!」
何とか妥協案を引き出そうと必死に弁舌を振るうが、その相手は獣の眼光を眇め口角を持ち上げた。
まるでその言葉を待っていたかのように。
「──────なら、その漬けダレの量さえ解決できればいいッスね」 - 49ガチムチダイナレスリング22/04/13(水) 20:00:24
いつの間に取り出したのか、その手には奇妙な形状の容器を携えていた。
球形を四つ並べて繋げたようなその器具の使い道を自ずと理解してしまう。
「まさか……それは!」
「漬けダレを満遍なく行き渡らせることで少量のタレで玉子を漬けられる『味付け玉子メーカー』ッス」
玉子の形状にフィットした容器に、円弧を描いた落とし蓋をすることで少量のタレに玉子を完全に水没させる。
味付け玉子に魅了された者の妄執の結晶と言えるそれが何故こんな場所に?
いや、順番が逆なのだ。
まず味付け玉子メーカーを用意し、弱みを握って味付け玉子作りを強要し、会話を誘導して要求を押し通す。
毎日料理を手伝い、俺の料理を間近で見てきたコエロフィシラットならタレの必要量も煮豚の調理頻度も逆算できたはずだ。
分かっていながら俺が無理だと論理的に説明し譲歩を引き出そうとすることも、その理論武装が逆にこちらの首を絞めることも計算づくで……
「まさか、最初からっ……!」
「それじゃあ味付け玉子、楽しみにしてるッスよ」
洗い物をきれいに片付け終え、肩で風を切りながらキッチンを出て行くその姿は勝者の風格を隠そうともしない。
「…………チクショウ……チクショオオオオオオオッ!!!」
──────認めよう。
これは厨房を預かる者としての完全敗北だった。
無様な敗者の慟哭は夜の帷に呑まれ溶け消えていった。 - 50ガチムチダイナレスリング22/04/13(水) 20:01:33
〜ッス口調のキャラめっちゃ書きやすいし書いてて楽しい。
- 51二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 21:22:13
なるほど、これはヒールレスラーだな
エロでも健常でもキャッキャしながら楽しめているから気にしなくて平気よ、むしろ毎日SS投稿してくれて大丈夫?ってなっている
SSをこちらも考えて書ければいいんだけどかなり難しいから感想とか保守ぐらいしか出来なくてすまない - 52二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 21:25:09
パンクラトプスはスキドレをも仕留めてくれる英雄だからな
- 53ガチムチダイナレスリング22/04/14(木) 01:32:17
確かにこれはヒール、まあお互いわかった上で遊びでやってますけどね。(本来なら「こんなのあったから味玉作って」「いいよ」の2行で終わる)
投稿頻度に関しては前スレで投下打ち切ったらすぐに落ちちゃったのもあるので可能な限り頑張ろうと思います。
あと他の人がSS書けないのは未だに設定ふわっふわにしてる自分が悪い。
未登場のダイナレスラーはこんなキャラだろうなとか、こういうシチュみたいなとかだけでも投げてくれれば助かります。
- 54二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 02:45:41
カパプテラは見た目的に敬語キャラかmeとか言うルー語キャラの2通りが過ぎったな
イスラエル由来の格闘技みたいだからそこの特産品であるオリーブオイルとかワインに因んで厨房手伝い組に追加できるかも?あとはワインに目がないとか
効果で考えるならパルクリオとキングを立てる→尊敬しているみたいな感じかな? - 55二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 04:33:48
効果からのキャラ付けとか難しい事は分からんが
カパプテラは敬語キャラには激しく同意
ついでに言うとコスチュームが最シコなんで貞操観念ゆるっゆるのビッチ系イケメンを想起してる
「昨夜はお楽しみでしたねえ、マスター?」みたいな感じでマスターには誘い受けだけど
輪姦要員になるときは攻めもそつなくこなす感じだと理想的 - 56二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 06:06:20
レスラーなら受け攻め両方こなせるのは必須技能でしょ
- 57二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 06:11:33
システゴくんは被食者本能つよつよで総受け気味なのがコンプレックスだけどそもそも真正M概念
マゾレスラーっていいよねという話 - 58二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 11:54:12
アンペロは…うすとかなんスかとか言う寡黙な生意気後輩口調で交合う時は饒舌になるSって感じがする
- 59二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 19:53:59
肉食草食の比率って割と半々、なのか?
- 60ガチムチダイナレスリング22/04/14(木) 20:06:44
シコスレらしい盛り上がりでいっぱい嬉しい……
カパプテラは自分の中でキングのキャラ固まってきたのでそれに絡めるなら追々。
システゴくんには自分の性癖に無自覚なまま流されて玩ばれて感じている自分に自己嫌悪とかして欲しいですねぇ。
あとマーシャル組だとアンキロが好み、物書きとしてはブロマンスもいいけど脳味噌のスケベな部分が毎晩3人で盛り合えと囁いてきて困る。
閑話休題、前スレよりキングTレッスル脳破壊シチュです。
まずはパンクラ視点の導入編から、本編は後日投下します。 - 61ガチムチダイナレスリング22/04/14(木) 20:08:12
「ゲヘヘヘヘ、随分楽しんでるらしいじゃねえかパンクラよお!」
スパーリング中、不意にキングTレッスルが下卑た顔でそう言い放ってきた。
背後を取られ固められ、どうにかクラッチを切ろうとしていたその動きを止めてしまい、隙をつかれて股間を鷲掴みにされる。
そのままいやらしい笑みを貼り付け揉み込むように指を動かしてきた。
「俺ともヨロシクやろうやァ
ここがイイんか? ん?
ここが…………
いや、あのォ…………
少しぐらい反応をですね…………」
無視していると予想外だったのか最初のテンションがどんどん尻すぼみになっていく。
隙だらけだったのでとりあえず投げ飛ばしておいた。 - 62ガチムチダイナレスリング22/04/14(木) 20:10:09
──
────
──────
「あのさァ、練習中にああいうの止めない?」
「いーじゃん別に……お前だって男好きだろ?」
「確かに今の俺は男と付き合ってこそいるが、だからといってお前には興味ないぞ」
「言い方ァッ!!」
正座させたキングTレッスルを叱るも堪えた様子が見られない。
確かにコイツがホモだとは昔から知っていたし過剰なスキンシップやらは今までもあったがここまで酷くなるとは。
呆れていると何故か馬鹿が立ち上がりバックダブルバイセップスを決めてきた。
「どうよこの身体?」
「はぁ……俺は別に男の身体とか興味ないぞ」
「えぇ……」
「男だから好きじゃなくてあいつだから好きというか、そもそも人は見た目じゃなくて」
『内面だろう?』
その言葉を口に出す前に走馬灯のように思い出される数々の……狼藉。
すぐにからかってくるし、調子に乗るし、他人の身体をオモチャにすることに躊躇がないんだよなァあいつ。
俺に許されるラインだと判断したら無茶苦茶やるし、そのラインも最近甘えてますます緩くなっている気がする。
「…………なんで俺、あいつのこと好きなんだ?」
「おい、急に惚気るな」 - 63ガチムチダイナレスリング22/04/14(木) 20:12:01
──
────
──────
「ということが今日あってだな」
「えっ、そのあとキングとは何もなかったの?」
「ないない、というかなんであることに期待してんのお前?」
「ダイナレスラー同士の絡みとかそれはそれで見てみたい」
「勘弁してくれよ……俺は嫌だしお前が他のやつにフラフラするのも嫌だからな」
「分かってるよ、こう正直に白状してること自体が誓約と証明みたいなものだと思って」
「はぁ……ホントなんでお前のこと好きなんだか」
「それはあれじゃない?」
「ん?」
「『好きになるのに理由は要らないが、好きでい続けるには理由が必要である』みたいなの」
「あー……なんかしっくりくるなそれ」
「というわけで、お互い好きでい続けるための理由づくりをしようか?」
そうして俺たちは若い恋仲に相応しい夜を過ごした。 - 64ガチムチダイナレスリング22/04/14(木) 20:14:15
既に「肉食系を極めたイケイケ系オープンゲイ」という当初の予定の路線から脱輪してますがこのまま突っ走る所存です。
うちの子はうちの子の精神は大事。 - 65二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 21:18:41
誰でもいいからこのキングさんを慰めてやれ。。。不憫すぎるw
- 66二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 21:21:20
キングTレックス、コイツ、馬鹿と短時間で呼び方が急落していって笑った
このキングが脳破壊ってちょっと想像出来ないな、続きが気になってマスターデュエルしか手につかない - 67二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 04:42:35
それはそれ、これはこれ精神を公言してる時点で俺君の脳は無敵なのでは
- 68ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:00:18
キングTレッスル脳破壊シチュ本編、投下します。
会話の切り出し方結構悩む方なので、それを天丼ネタで解消してるのは許して欲しい。 - 69ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:01:41
「ゲヘヘヘヘ、随分楽しんでるらしいじゃねえかご主人よお!」
そう言い放ちながら背後から現れたキングTレッスルに股間を握られた。
胸や腹にも指を這わしながら両手で俺の身体を揉みしだいてくる。
その指先の太くゴツゴツとした印象と裏腹に意外と丁寧かつ繊細な技巧派だったのはレスリングに必要で鍛えたものか、はたまた男体を悦ばすために修めたものか。
敢えてされるがままに任せ、あまつさえ体重を背中に預けて脱力してやった。
折角なので衣服越しに感じる柔軟だが人間の皮膚よりは硬さを感じる鱗と、その下の筋肉の弾力と体温の熱さを堪能する。
「あれ……抵抗しないのか?」
「別にいいけどやられたことは全部あとでパンクラトプスに報告するね」
「対処が的確ゥ……」
力では敵いようがないため抵抗が無意味というのもあるが、毎晩のようにパンクラトプスに甘えていても好みの身体の持ち主から迫られることに悦ぶのだから我ながら本当に欲望に弱い。
明らかに不義と呼べるそれへの申し訳なさはちゃんとあるのだが、身体を求められること自体には全く悪い気はしないため肉体も素直に反応してしまう。
俺をそうさせた張本人も特に負い目も感じないようで、硬度を得たそれをそのまま布越しにサイズ感を確かめるよう指先で弄ぶ。
「あれ、こんなもんであいつ満足してんの?」
「ちゃんと満足させてます大きなお世話です。 ところで流石にそろそろ止めにしない?」
「なんだもうイきそうか?」
「いや全然平気だけど、一応パンクラトプスに貞操捧げるよう言い含められてるんでもう勘弁して下さい」
「へいへい」
遊びの範疇に収まるように苦言を呈すれば案外素直に解放してくれた。
これで一線を超えていない判定が二人の間で共通認識なのは良く良く考えればおかしいことに気付き内心ひやりとする。
まあいいや、パンクラトプスにはちゃんと報告しておこう。 - 70ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:04:08
「ところでキングってパンクラトプスのこと好きなの?」
「好きっていうか、ああまで『興味ありませんー』って態度取られたら振り向かせたくなるじゃん?」
「小学生かな?」
「おいおい、俺はモテるし経験の豊富さも自慢だぜ?」
「その相手ってちょっと会わない期間長かっただけで疎遠になって連絡もつかなくなったりしてない?」
「…………何で分かんの?」
「それ身体だけが目的でしょ、簡単にヤれる便利な男みたいな悪評立ってたんじゃないの?」
「そんなんだから恋愛経験値貯まってなくて小学生で止まってるんでしょ」
「……………………」
いかん真っ白に燃え尽きてる。
ちょっといじめるつもりがオーバーキルをかましてしまったようだ。
キングTレッスルの男の部分を支えていた柱の一つをへし折ってしまった実感がある。
「ま、まあ身体が魅力的なのは事実だし?」
「そうだよなァ! パンクラの野郎『男の身体とか興味ない』とか抜かしやがって……」
「それは事実だと思うよ、俺に合わせてくれてるだけで結構価値観はノンケのままだし」
「えぇ……そんなことあるか?」
「だから同じような体格の男から性的に迫られるの怖いんじゃないの?」
「昔からエロい目では見てたしあいつもそれ分かってるハズなんだが」
「それパンクラトプスの寛大さと、キング自身もちゃんと弁えてたからでしょ」
「それは……アイツもゲイになったって知ったら嬉しくてつい……」
「それは分かる」
「だよな!!」 - 71ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:05:55
「まあそういうわけでパンクラトプスも非常に嫌がってるので自重をお願いします」
「分かるって言ったじゃん……」
「それはそれ、これはこれ」
「ちぇっ」
「スパーリングに付き合ってくれるぐらいだし過剰に避けられてないなら正攻法でいきなよ」
「正攻法ねぇ……因みにご主人の場合どうパンクラの奴を落としたんだ」
「あっ」
「?」
「…………夜這いかけました」
「散々説教垂れておいてテメェも身体目的じゃねえかゴルァッ!!!」
「そ、そこにちゃんと愛はあったから……」
「そんなんでいいなら俺もパンクラのこと好きだよ!!」
ウマが合う、というか気兼ねなく話せて非常に会話が弾むのだが。
そのせいで恋愛観小学生と謗った相手と同レベルということが判明。
分別付けずに実行した点では俺の方が下まである。
「チクショウ、それなら先に無理矢理犯しとくんだった……」
「いや夜這いっていってもフェラだけだったし」
「それで落とせるなら幾らでも咥えるわ!」
「でも確かに既成事実作ってから押し込むって俺のときと同じやり方だし、有効かも……?」
「よし今晩襲おう」
「それは止めてあげて、せめて俺がいるときにして」
「えっ、お前同伴ならいいの?」
「間に挟まっていいなら」
「3Pかぁ……そういやまだしたことねェな」
「キングこそそれでいいんだ」
「スケベなパンクラ見られりゃ俺は何でもいいぞ」
そういうことになった。 - 72ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:07:37
──
────
──────
「挿れるぞ」
そう告げながら腰を下ろしたのは挿れられる側のパンクラトプスだ。
巨体による騎乗位はまるで捕食行為のような圧巻さがある。
できるだけ奥まで当たるように腰を突き出してやるが、動作の主導権は相手に任せる。
尻穴の快感にこうまで嵌まり込んでくれたことには今でも毎回えも言われぬ感慨深さを感じていた。
搾り取り吸い尽くそうという意志を隠しもしない、一方的に貪られるような行為も悪くない。
「お尻気持ちいい?」
「見ての通りだよ」
腰の上下に合わせて豪快に振り回される巨砲は、包皮から僅かに覗かせた桃色の先端から透明な先走りを絶え間なく垂れ流し続けている。
巨大な陰嚢を優しく撫で回し、汗と共に手に移った青臭い雄の臭いを嗅げば興奮が一層高まった。
そのまま互いに高め合い、少しずつ絶頂への階段を登ろうというそのとき。
「ゲヘヘヘヘ、お楽しみ真っ最中じゃねえかお二人さんよお!」
示し合わせてわざと鍵を開けていた扉を開け放ち、全裸の闖入者が登場したのだった。 - 73ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:09:08
「はっ?」
「ごめんパンクラトプス、俺が呼んだ」
「お呼ばれしました!」
俺もキングTレッスルの裸を見るのは初めてだったが、やはり良い筋肉をしている。
既に勃起した逸物は太さでパンクラトプスにも劣らず、その上で長さもしっかりありとてもデカい。
包皮は余っておらず淫水焼けした亀頭からは使い込まれた印象を受け、経験人数の自慢は決して盛られた話ではないのだろうと説得力をもたらしていた。
「うわパンクラえっろ!」
「帰れ」
「まあまあ、折角だし」
「折角ってなにがだ?」
「俺も混ぜろよー、3Pしようぜ3P!」
「断る」
俺たち馬鹿二人のテンションとは対照的に、パンクラトプスは怒り半分呆れ半分といった様子で冷めきっていた。
それが伝播し部屋全体の空気が冷え込む。
「俺さァ、こういうの嫌だって言ったよね?」
「その……もちろん自由意志の尊重は大前提として機会を作るのはまた別かなぁ、なんて……」
「こう、勢いと雰囲気で流せばなんかいい感じにならないかなぁ、とか……」
「気持ち悪い」
「「えっ」」
「正直言ってそういうの気持ち悪い」
「いや、でも今ご主人と真っ最中だし……ほら、お前も俺のチ◯コ欲しいとか思わない?」
「お前の裸見ても嬉しくも楽しくもない」
「………………」
悲嘆に暮れた沈黙が場を支配する。 - 74ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:10:41
「…………もう諦めようよキング、俺でよければ相手するから」
「いやそれも許さんが」
「え、いや……でも……」
「俺じゃ不満なのか?」
「いやいや滅相もない! パンクラトプスが一番に決まってるよ!?」
「裏切り者ーッ!! 説得もっと頑張って!?」
「ええぇ……あの、ほら、その……流石にキングが可哀想なのでほんの少しぐらいなら……」
「俺はあの馬鹿が可哀想だろうが全く困らないが」
「酷くない?」
「むしろ友達付き合い自体考え直そうかと思ってる」
「悪かった! マジで悪かったからそれだけは許して……」
全裸で土下座するキングTレッスル。
パンクラトプスは怒ってこそいるが、それは『馬鹿がまた馬鹿やらかした』のギリギリ範疇であり、これ以上下手に地雷を踏み抜かなければ関係が拗れることはない……と信じたい。
「分かったから帰れ」
「…………せめて最後まで見ていっていい?」
「ちょっとキング、それは止めといた方が……」
「折角のパンクラのエロシーンじゃん!! せめて記憶に焼き付けたいじゃん!?」
「はぁ、いいけど邪魔にならんよう隅っこに引っ込んでろよ」
予想外の要求と、予想外の快諾。
本当に部屋の隅に座り込んだキングTレッスル。
「じゃあ再開するぞー」
「あ、はい」
そして何事もなかったかのように行為が再開された。 - 75ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:12:11
「あの……怒ってない?」
「怒ってるし雰囲気ぶち壊しだし二度とやるな」
「はい……」
こうなると騎乗位による圧迫感は少し怖い。
とはいえ行為としては丁寧なそれで、怒りをぶつけるような激しさは微塵も感じられない。
今回は流石に甘えすぎた。
というか何で雰囲気で押し流せるとか思っていたのか。
そして気になる部屋の隅からの物音。
キングTレッスルが恨みがましくこちらを見ながら一人で致していた。
「どうした? お前のことだから見せつけながらヤるのが楽しいだとかか?」
「ははは……そうだね……パンクラトプスは?」
「全然だな、むしろ邪魔。 お前ら変態の考えることは丸で解らん」
乾いた笑いと共にそう合わせれば、本当に楽しくなさそうな声音で応えてくる。
流石の俺も今回は憐れさが勝る。
というか本当に何で部屋に残ったのか。
自室に帰って記憶の中のパンクラトプスの裸をオカズにシコってた方がまだダメージが小さかったのではないのか。
「ぐずっ、うええ……」
そして聞こえる鼻水を啜る音と嗚咽。
好きな相手が他の男と絡む様を見せつけられながら自慰などすれば悔しさと虚しさと哀れさで誰でもそうなる。
一歩間違えれば自分の姿だったと肝に銘じ、いまいち身が入らないパンクラトプスとの行為に集中する。
なんだかんだで温かな肉に包まれる物理的な快感は心理的なマイナスを上回り、そのまま彼の中で果てた。
キングTレッスルはまだ部屋の隅で泣きながら右手を動かし続けていた。
合掌。 - 76ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 05:13:46
キングTレッスル脳破壊シチュ(嘘は言っていない)
別にパンクラが重いわけじゃなくて、二人の頭と下半身が軽すぎるだけです。
なんでこいつらパンクラのこと好きなのにパンクラのこと何も分かってないの?
というかどうしてこうなったの?
作者にもわかんないよ! - 77二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 05:38:24
そうきたか……
- 78二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 09:27:25
脳破壊言っていたこちら側にも冷水をぶっかけられた気分、これが新しい脳破壊…!
塩態度ではあるけどパンクラとキングはかなり仲良いんじゃないか?こんなことされてもギリギリセーフ判定だし
キングは可哀想だけど全て自業自得なんだよね、パンクラのこともなんか恋っていうより友愛の延長みたいだし本当に好きな人が出来たら変わる…いや変わりそうにはないけど不遇状況は改善される?
今回もとても良いSSをありがとうございます - 79二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 09:34:11
好きっていうか………振り向かせたくなるってかいてありましたね、失敬しました
- 80ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 19:25:00
あんまりにもあんまりなんでもうちょっとだけ続くんじゃ。
キングTレッスル視点のエピローグ的なもの投下します。 - 81二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 19:25:10
経験豊富だけど自分がガツガツする、されるおセッセしかしたことなさそうだなキング
ちょっと特殊なプレイをされて慌てるキングとか萌える - 82ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 19:26:00
「お前、あれから俺のこと避けてるだろ?」
パンクラトプスのその声がぶっきらぼうに聞こえたのは、俺の中に燻る怯えのせいか。
無遠慮に身体的な距離を詰めようとするのはいつもは俺の役目だった筈が、この時ばかりは逆転していた。
「そ、そんなつもりはないけど……」
「はぁ……まあいい。 俺たちの流儀ならこうするのが一番いいだろう」
彼が親指を立てて背後のリングを指し示す。
「こいよダチ公」
断れるはずもなかった。 - 83ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 19:28:55
対角線上のコーナーから向かい合い、あと一息で制空圏という距離まで詰める。
技の基点としてどこに腕を差し込むかを牽制し合いながら読み合えば、目論見を同じくした結果として互いの両掌ががっしりと組み合う。
種族としての肩から首周りにかけての骨格の作りと筋繊維の量は両人遜色ないものの、体格の僅かな違いと目指す格闘スタイルに合わせた鍛え方の差異から力比べでは俺に優位が傾く。
次第に押し込まれて行く状況を打開すべくパンクラトプスがわざと力を抜いてバランスを崩し、そのイニシアチブを重心移動に置き換え背後に回ろうとステップを踏む。
だがそれを読んでいた俺は進路上に腕を差し込んで移動を許さず、逆に相手の軸足に自分の足を絡めながら背後に滑り込む。
肩をクラッチし、絡めた足を利用しながら二人分の体重の重心を故意に偏らせ縺れ合うように引き倒した。
片足の自由を封じたまま、相手の肩においた腕を首に回して固める。
だが完全に関節を固め切ったわけではないそれは容易に抜け出せる。
抜け出せるからこそ、下手に動けばそれを利用して今度こそ完全に関節を極められるリスクもある。
その読み合いのために動きが止まった一呼吸で意識してしまった。
絡み合う身体、密着した鱗肌、筋肉の蠢動、呼気と汗と体温。
そう認識してしまえば脳裏にフラッシュバックするあの日の裸体。
パンクラトプスからの歩み寄りへの愚かな裏切りと知りながら、充血してゆく肉棒を押し留めることができない。
そして当然この状況でそれに気づかぬ相手ではない。
「わざとじゃない! わざとじゃないんだって!!」
「ほらお前も男なら分かるだろ!? 勝手にこうなってどうしようもないことあるだろ!?」
「真面目にやらんか馬鹿、へし折れても知らんぞ」
「おうふ……」
その惨状を想像して一気に萎えた。
かなり隙だらけだったと思うのだが、言葉とは裏腹に怪我しないよう猛りが治まるのを待っていてくれたようだ。
「再開するぞ」
「応よ!」
今度は言われた通り集中し、相手の筋肉の起こりや重心の移動を肌で感じながら仕掛けるべき技を高速で頭の中で組み替えてゆく。
ときに力づくで、ときに技術によって試合を優位に運び、終にはパンクラトプスから見事タップアウトをもぎ取ったのだった。 - 84ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 19:30:20
──
────
──────
「さっきは悪かった」
「改めて何だよ、お前にしては珍しい」
「ちゃんとケジメというか、さっきの今でダチ失うのは嫌なので……」
「あの夜はああ脅したが俺もそこまで薄情じゃないぞ」
「そうなん?」
「ただお前に性欲向かないのも、お前からの過剰な性欲が気持ち悪いのも事実だからそこは弁えろ」
「うっ……努力はしてみますがその、どうしても意識しちゃうことがあるといいますか……」
「その努力が見て取れれば俺も怒らんし、劣情を完全に失くせとは言わん」
「いいの?」
「お前との付き合いも長いし今更だろ」
「おぉ心の友よっ……! じゃあ今夜お前で抜くから!!」
「いちいち言わんでいい!!」
やめろとは言わないその優しさに甘えて宣言通りその夜のオカズにさせてもらった。
我ながら下らない確認の仕方だったが、やっぱりパンクラトプスのことが好きだと思う。
友達以上恋人未満のその『好き』の位置がどこにあるのか、実際に身体を重ねて確かめてみたいと思うのが男の性だ。
どうすればあいつを振り向かせられるだろうか?
……などと妄想に浸りながらその夜は微睡に沈んでいった。 - 85ガチムチダイナレスリング22/04/15(金) 19:33:14
祝小卒。
どうでもいいけど恋愛観小学生の下位概念として『恋愛観野生動物』というパワーワードを産み出してしまいあまりにも俺くんにジャストフィットし過ぎて腹筋を軽く痛めたことをここに告解します。
まさにそのイメージですね、遊びというかスポーツ感覚というか。
特殊プレイどころかちょっとねっとり前戯しただけで初心な反応してくれそう。
- 86二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 20:12:45
元々表現が上手いと思っていたけどプロレス描写も出来るとは…感服しました
好きなのかな?→オカズにして確かめる、どんな好き?→おセッセで確かめたいは野生動物なんよ
小学校卒業したはずなのに下位概念が抜けてない! - 87二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 20:35:25
前スレでは可愛いばっかりだったけどパンクラトプスは本当に良い男だな、惚れるわ
- 88二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 05:47:15
保守
- 89ガチムチダイナレスリング22/04/16(土) 06:29:02
- 90二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 13:51:02
むぅ…いい機会だからダイナレスラー使っているけどやっぱり難しいな、勝とうとするとどうしても恐竜が主役になってしまう
キングとパンクラを並べてフィニッシュしたい - 91ガチムチダイナレスリング22/04/16(土) 14:35:19
キングのダイナレスラー3体要求のハードルが恐ろしく高いのが悪い。
一応スクラップ恐竜テンプレ展開のアルゴオヴィスクラップラプター+ベビケラorプチラノ盤面から、
ラプターefベビケラ破壊ベビケラefシステゴssアルゴ素材リンク1ssリンク1とラプターでハリファイバーssハリファイバーefコエロフィシラットss究極進化薬(アルゴ、リンク1)パンクラssでキングが立ちます。
あとは手札にコスト用の恐竜が元々あればシステゴss時にイグアノドラッカサーチしてキングパンクラの構えが可能ですね。
因みに相手が生き残ってもハリとオヴィラプターが余っているためイナゴバロネスができます。
後攻でダイナレスラーたちの展開効果使える場合はシステゴでサーチしたワールドダイナレスリングをスクラップワイバーンで割ったりしてさらに展開できます。
先行取れたら素直にラギアウーサしましょう。
テンプレ恐竜+ダイナレスラーパーツでデッキ枚数が恐ろしく増えるため展開の安定性のために誘発とまくり札どこまで削るかが難しい……
- 92二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 19:00:35
- 93ダイナレスラー22/04/16(土) 22:38:01
頑張ってください、高説垂れておきながら自分はまだゴールド3……
SS執筆とかシンクロフェスとか人形制作諸々で時間足りないという言い訳、休日の使い方下手すぎる……
そもMDからのニュービーなのでデュエル自体が弱いんでしょうね。
破壊蛮竜処理して安心し切って竜破壊残ってるのにドルカ立てた馬鹿は私です。
- 94二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 00:44:41
好きなことで休日が埋まったらそれで良いと思いますよ。
もしどれかがやらなくてはいけないという感情でしたらスパッと切ってしたいことしちゃいましょう、自分最優先で!
スキドレなどの妨害が残っているのに展開しようとして不発するお馬鹿さんもここにいます。やはりある程度マッチング運もありますね、多分今はシンクロフェスにお熱の人が多いのでランクも上げやすいかも? - 95二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 05:42:57
保守
- 96二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 14:30:51
ダイナレスラーにベアハッグされたい、保守です
- 97ガチムチダイナレスリング22/04/17(日) 22:28:34
キング×カパプテラ。短め。
最近キングのエロを書きたくて仕方ない。 - 98ガチムチダイナレスリング22/04/17(日) 22:29:37
「ああっ、キング! キングッ!!」
空を飛ぶための身体は筋肉の密度感に反して驚くほど軽い。
そんなスラリと細く絞まった身体のどこに俺の逸物全てを納める余裕があるのかと不意に不安に思ってしまう。
対面座位で突き上げれば、翼手の鉤爪を遠慮がちに突き立て、密着した逞しい胸板から激しい鼓動を送ってくる。
物欲しそうに開いた嘴に舌を捻じ込めば、恍惚に蕩けた目が仄暗い部屋で妖しく光った。
細長い雄の先端をしとどに濡らし、雌としての役目を十全に愉しむ姿はどこか不安定だ。
『俺から求められる』ことを望んでいる。
望み通りに相手の身体の負担など考えない乱暴な支配欲を振り翳してやった。
体温が熱い。
高まりをそのまま無遠慮に胎内にぶちこむ。
同時にカパプテラも達し、白濁を噴き上げながら痙攣した腸粘膜で俺の全てを絞り取ろうとする。
一連の行為を終え一呼吸吐いた俺とは対照的に、未だに快感に酔い痴れた曖昧模糊とした表情で嘴から甘い声音が漏れる。
「キング……この程度で満足する貴方ではないですよね?」
据え膳食わぬは男の恥とは思うが、後腐れのない関係というものは望めない相手だとも思う。
盟友として大切に思う気持ちこそあれ、そういう自分の理想からは少し外れた妄執にも似た思慕の情が苦手でもあった。 - 99ガチムチダイナレスリング22/04/17(日) 22:30:38
オスビッチと崇拝系の折衷案。
指向性持って多少はマシになってるけど本質的にニンフォマニアっぽいかな? - 100二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:59:38
直球エロだ!ありがとうございます!!
ダイナレスラーの中では細めなので妖艶な感じが似合う、こんなキャラが昼は大衆の前でプロレスをやっていると思うとなんかそそるな - 101ガチムチダイナレスリング22/04/18(月) 05:18:37
朝から健全回。
あと見返したらカパプテラの性格案はあくまで「尊敬」止まりだったのに何故か三つぐらいギアを上げて勝手に「崇拝」にしていたことが判明して困惑してる……
あっれれー? おかしーなー? - 102ガチムチダイナレスリング22/04/18(月) 05:20:43
コエロフィシラットと二人で夕飯の仕込みを終えた頃にはすでに日が暮れ始めていた。
とはいえ温かい料理を作り始めるには時刻が早く、かといって自室に戻れば忙しなくキッチンに舞い戻る羽目になるだろう。
持て余した暇、二人きり、夕日に赤く染まった密室。
郷愁に浸るような空気の中、精一杯の微笑みを湛えて言葉を紡いだ。
「────ねえ……キス、してみよっか?」
「その『俺の表情一番変えたやつ優勝』みたいな遊び、やめてくれないッスか?」
眉一つ動かさず(元々眉毛無いけど)けんもほろろに突き離してくる。
常に飄々とした彼の色んな表情を見てみたい欲は呆気なく看破の上に却下されてしまった。
意地で表情を固定しているようだが呆れ顔の空気感は隠そうともしていない。
喜怒哀楽さえ基本的に抑制している彼にすればそれでも隙を見せている方……いやこれただの警告だな。
「悪かったって、なんか良い雰囲気だったし行けるかなって」
「雰囲気は流されるもんじゃなくて自分で作るもんッスよ、減点50点で赤点ッス」
「手厳しい……」
「仮にOKされてたとしてパンクラさんに何て言い訳するつもりだったんッスか」
「…………そういう言い訳ならコエロフィシラットの方が上手そうなんで任せて良い?」
「言い訳必要になった時点で減点80点、持ち点マイナスに突入でお友だち免許失効ッス」
「えっ、何そのシステム聞いてない」
というかその言い方だとキスそのものは拒否ってなくない?
あれ、ノンケである前提のネタ振りだったのに君男もイケるクチだったの?
「マスターみたいな尻も頭も口も軽い上に面倒臭い男は願い下げッス、熨斗つけてパンクラさんにお返しするッス」
「し、思考盗聴……」 - 103ガチムチダイナレスリング22/04/18(月) 05:23:22
アルミホイルを頭に巻く……のは流石に資源の無駄なので金属ボウルを被ってみたら洗い物を増やすなと怒られてしまった。
確かに俺は彼ほど腹芸が得意では無いとはいえなんだその会話予測精度は。
「はぁ……それだけ分かりやすくて自覚ないんッスか、すぐ鼻の下伸ばす癖やめた方がいいッスよ」
「うへぇ……ストライクゾーン広くてごめんなさい」
「謝るところそこなあたりマスターって本当にクズ野郎ッスよね」
「辛辣ゥ……」
パンクラトプスやキングみたいな抱かれても頭ひとつ以上身長差がある筋肉の塊みたいなのも魅力的だけど、スラリとした身体にバランスよく筋肉が盛られたイケメンも好きだよ?
嵐の夜を共に過ごさなくても『ともだちなのにおいしそう』はあるんだよ?
「マスターはクズ野郎ッス、忌憚のない意見ってやつッス」
ぐうの音も出ない正論だった。
とはいえ嫌われたわけでもなく、むしろ嫌いだとか鬱陶しいだとかまだ思ってないからこそ『ここが分水嶺だぞ』と前倒しで教えてくれている優しさがそこにはある。
勿論その時点で半歩踏み込み過ぎているのでこれで貸し一つ、分かってはいるが友だちに求めるコミュニケーション能力じゃなく無い?
いやまあ、友だち付き合いとは別でそういう使える/使えないのラベル貼りとかする男ではあるし、それ込みでさえ付き合い易さを感じているのは自分なのでこれも自己責任か。
とりあえず利子が嵩むと碌なことにならないので即時返済を試みておこう。
「ところで何か食べたいものとかある?」
「今のところ味玉で満足してるッスけど……敢えて言えばデザートッスかね?」
「君ほんと卵が好きだよねえ」
「因みに太らない体質なんでカロリー計算は無用ッスよ」
「……期間や頻度だけは直接お尋ねしても?」
「そこはマスターの誠意の見せ所ッスね」
「………………」
「まぁお友だち免許は仮免にして返してやるッス、精々精進するッス」
その日から俺の献立ルーティンに週二日のコエロフィシラット専用特濃カスタードプリンが追加されたのだった。 - 104ガチムチダイナレスリング22/04/18(月) 05:29:35
因みにコエロフィシラットの卵好きは食性をオヴィラプトルと混同して1敗、オヴィラプトルの学説がいつの間にか修正されていて2敗という経緯があったり。
(卵を食べようとしてる卵泥棒だ!→自分の卵大事に育ててた化石だったよ……)
でもプリン食べてるコエロフィシラットの絵が脳内から離れなかったので設定としてぶち込んでいく。
うちの子はうちの子です。 - 105二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 08:15:53
コエロくん、名前に反して意外と潔癖なのか・・・(酷い偏見)
- 106二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 12:16:51
本当だ、コエロフィシラットの中にエロフが隠れてる(酷い風評被害)
潔癖どころか割と数寄者ですが、パンクラに目をつけられる以上は絶対に俺くんお断りでしょうね。
まあ尻軽口軽面倒臭いも本心からの言葉ですが。
- 107二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 18:19:22
コエロフィシラットくん飄々としているけど目の前で卵ひとパック落とされたら尋常じゃ無いぐらいガタガタになりそう
- 108二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 19:39:37
コエロくん男女問わず可愛い子が好みで一夜限りの関係をしてそうだな
メンヘラとか面倒臭そうなのはは持ち前の勘の良さで回避して - 109二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 19:59:38
- 110二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 20:54:47
- 111二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:01:57
- 112ガチムチダイナレスリング22/04/18(月) 22:37:20
- 113二次元好きの匿名さん22/04/19(火) 04:40:22
肉食が性欲を持て余すのは肉食だから仕方ないね大自然の摂理ってやつだ
- 114二次元好きの匿名さん22/04/19(火) 07:45:20
システゴは押しに弱い
からの
喘ぎ声が「馬鹿になっちゃうぅ〜♥️」
までは想像できた
確かステゴザウルスって脳味噌小さかったはず - 115ガチムチダイナレスリング22/04/19(火) 13:05:29
- 116二次元好きの匿名さん22/04/19(火) 13:34:44
ドラゴンメイド・パンクラトプス?!
めちゃくちゃ可愛い!! - 117二次元好きの匿名さん22/04/19(火) 20:47:43
ブリム細かーい!スレ主さんの愛情全方位に凄いですね
- 118ガチムチダイナレスリング22/04/19(火) 20:59:59
キャラ数盛ったら健全回なのに書いても書いても終わらなくなったので今夜はショートエロでお茶を濁す。
「パンクラトプスは『イラマチオハンドル』って知ってる?」
「知らないけど絶対ロクでもないやつだろそれ」
パンクラトプスは青春をレスリングに捧げた健全男子なのでこういう二次エロとか企画モノAVの遊びが入ったノリは大抵伝わらない(普通のエロ本は持ってる)
最近は俺に染まってきたとはいえ、未だにそっち系構文で言葉責めしたりすると素で怒らせたりするので常識の擦り合わせが大変だ。
「その角って舐めても扱いても特に何も感じないんでしょ? 割と性感帯設定とかもあるのに」
「設定ってなんだ設定って……まあ表面近くには神経通ってないんじゃねえかな」
「じゃあ乱暴めに握っても大丈夫だよね、やろうか」
「だから俺その味苦手……」
「ゴムつけるから、ね?」
「一度言い出したら人の話聞かねえよなお前」
と言いつつ渋々と付き合ってくれるのがいつものパンクラトプスだった。
ウキウキで角を握り、大きく開かせた嘴に挿入して腰を振る。
こ、これは……
「パンクラトプスの頭が大きい分口の中も広く喉まで届かないし、噛まない様に口広げて貰った分だけ密着感も微妙……」
現実は同人誌のようには上手くいかない。
謝って普通にフェラしてもらったら今度はちゃんと気持ちよかった。 - 119ガチムチダイナレスリング22/04/19(火) 21:01:01
キング「これ単純にご主人が短小……」
俺くん「ダイナレスラーサイズ基準にするのやめてもらえないかな?」
俺くんが巨根絶倫だったらパンクラが可哀想なことになりそうだし多分今ぐらいが丁度いい。 - 120二次元好きの匿名さん22/04/19(火) 23:47:08
俺くん目線だとパンクラが上目遣いでこっちをみてて音も結構なっているだろうから状況だけみると大変そそるんだろうな
ちなみに上手いフェラは隙間とかないから音がほとんど鳴らないみたいね - 121二次元好きの匿名さん22/04/20(水) 05:23:30
淫語文化は日本語文化の集大成だからね 積極的に実践して慣れていくべき
- 122二次元好きの匿名さん22/04/20(水) 09:03:33
キングに夜のことを話しているのちょっと面白いな、ちょっと前だったらまた突撃かましてパンクラにひかれてたんだろうな
- 123ガチムチダイナレスリング22/04/20(水) 14:50:19
俺くんは彼氏自慢しつつ勝ち組煽りで調子に乗れるしキングは実際パンクラの性生活気になるし落とすための一助になる情報に飢えてるしwin-winの関係。
- 124ガチムチダイナレスリング22/04/20(水) 21:25:44
ダメだ、時間足りなくて今日はSS投下できそうにない……
悪いけどみんな好きなダイナメイドでも妄想しててくれ。
恥ずかしさで悶絶するパンクラとキング。
恥ずかしさで悶絶(意味深)するシステゴ。
自分のスタイルに無駄に自信あるせいで逆に鏡の前で悩殺ポーズとか探し始めるカパプテラ。
平然と着こなして儲け話に使えないかと考え始めるコエロフィシラット。
みたいな。 - 125二次元好きの匿名さん22/04/20(水) 22:00:41
酒の勢いでキングが自らメイド服に→そのまま横にいたシステゴくんがキングに着せられる→コエロくんは静かに逃げようとするけど捕まり着せられる(もうお婿に行けないッスと顔を覆っている)→キング、システゴ、いつのまにか着ていたカパプテラに着せられるパンクラ
その後パンクラが3人に正座させて説教するがメイド服のままのその姿をマーシャルトリオに見られてキャパオーバーし大暴れENDまでみえた - 126二次元好きの匿名さん22/04/20(水) 22:04:33
コエロ君の蟲惑魔、もとい小悪魔属性が加速している
これで普通にどエロいところを見せられた日にはどうなってしまうのか - 127二次元好きの匿名さん22/04/20(水) 22:06:50
メイド服にも色々あるからね特にスカート丈
クラシカルなロングでも真っ赤になって固まってるシステゴに対して超ミニで悩殺ポーズを決めるカパプテラは想像に難くない - 128二次元好きの匿名さん22/04/20(水) 22:17:24
ドラゴンメイドの法則:スカートは長い方がエッッッッッッ
- 129二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 05:22:49
- 130ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:23:04
やたら長くなった健全回投下します。
キャラ設定案沢山もらったあたりから構想自体は練り始めてたのに出力遅くなって若干季節外れ感漂い始めたお花見ネタです。
システゴくんだとそのまま流されちゃうし俺くんも思い止まらないしでパンクラ菩薩スマイル一直線……
ある意味天丼ネタ盛り合わせだけどちゃんと文章に起こしたことはまだ少ないしいつか書いてみたいと思います。
- 131ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:24:05
────四月、桜。
レジャーシートを広げたダイナレスラーの一団が公園の一区画を占領していた。
無論、他の客の迷惑にならないよう言い含めてはあるが、春の陽気と酒気に当てられた彼らがそれをどこまで守れるかは未知数である。
そんな心配をしていれば、一番やらかしそうな人物として目下監視対象としていたキングTレッスルの大声が響き渡る。
「ゲヘヘヘヘ、お前も好きだったとはなァ!」
「ち、ちがっ……俺はそんなつもりじゃ……」
「口開けろオラァ!!」
「もがっ!? むぐっ……」
口の周りを白い液体でベトベトにしたシステゴくんの姿がそこにあった。
「カワイイ顔してとんだ肉食系じゃねえかよォ?」
「や、やめっ……」
「おや、我らが偉大なるキングTレッスルの施しを拒絶するのですかな?」
「げえ! カパプテラ!?」
「貴方の忠実なる信徒カパプテラ、ここに」
「いやそれリングの上での設定……あー、人のこと言えねーがお前もできあがってるな?」
「うぷっ……む、無理……」
サングリア(3リットルパック)片手に現れたカパプテラがそこに加わりカオス度が加速した。
因みに今システゴくんのお口に捩じ込まれているのがロッテルダム名物カプサロン。
おそらくヨーグルトソースの山盛りサラダだと勘違いして手に取ったのだろうが、その下にはフライドポテトとチキンケバブに大量のチーズを盛ってオーブンで焼き上げたカロリーボムが仕込んである。
『なんか例の見た目が悪い山盛りラーメンと似た空気を感じる』とはパンクラトプスの言。
先ほど、手伝って貰おうと声をかけたらしきコエロフィシラットから『まずはこの味玉サンドを片付けてからッス』と断られる声が聞こえていた。
次に助けを求めた先がキングで、あとはご覧の惨状だ。 - 132ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:25:51
明らかに肉食系向きのそれを胃袋に詰め込まれたシステゴくんはグロッキー気味だが、まあ酒の場合と違って命の危険とは無縁だろう。
というか割と見えた未来だと思うのだが、なぜ彼は自分からキングに絡んで行ったのだろうか。
一人のレスラーとしては尊敬していると本人から聞いたことはあるが、酒の席での彼奴の危険性は一番身に染みて理解しているはずでは?
嫌がり方を見ていても本心から嫌がっている様にしか見えないのだが、実はイジメられるのが好きな性癖だったりするのだろうか。
「ふっ、キングからの薫陶を受けながら情けない奴め」
「代わりにこのカパプテラめが貴方の全てを受け止めましょう!」
「私のここならいつでもキングのために空けてあります、さあ!!」
「ああ、うん……それじゃあ」
「はうん」
上手く断る理由を見つけられず若干引きながらもその胸に触れるキングと、恍惚の表情を浮かべるカパプテラ。
彼のキングへの想いのベースは畏敬の念のハズだが、酒で箍が外れたのか非常に妖しい雰囲気を迸らせていた。
酔いから覚めた後の自己嫌悪が酷そうなので後でフォローしておこう。 - 133ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:28:44
腕にカパプテラを絡ませながら冷凍ミックスベリーを沈めたサングリアを飲み始めたキングに別れを告げ、おにぎりを頬張るエスクリマメンチを通り過ぎ、見廻りを一通り終えて定位置となったパンクラトプスの胡座の上に座り直す。
恋仲が周知の事実となってからは周りの目を気にせずいちゃつくようになり、最初は苦言を呈していた彼も最近は割り切って甘えさせてくれるようになった。
安定感のある腹筋と胸板に背中を預ければ、頭ひとつ上からビールが喉を通る豪快な音が聞こえる。
音だけで酔いそうなそれを肴に、俺もコークハイを傾ける。
実は炭酸系は苦手なのだが、その苦手さが飲み過ぎないペースを作ってくれる。
それほど酒にも強くないのに、口当たりの良過ぎるスクリュードライバーやカルーアミルクだとついつい飲み過ぎてしまうのが目に見えているからこその対策だ。
俺の飲み方を見たキングから『女子かッ!!』と突っ込まれた事もあったが体質なのだから仕方がない。
「この生春巻き美味いな、食うか?」
「ありがと、まあ作ったの俺なんだけど」
指で摘んだ半分食べかけのオーソドックスな海老の生春巻きをそのまま俺の口元まで運び、俺も手では受け取らず直接かぶりつく。
流石にそのまま彼の指を舐めるのは怒られそうなので自重したものの、この時点で驚くほど恥じらいがない。
厳格とは行かないまでも真面目寄りな性格で、ダイナレスラーたちの兄貴分であり平時のまとめ役を務める彼をここまでアホな恋愛脳にしてしまったことに罪悪感と達成感を同時に感じてしまう。
振り返ってみれば酔いからか、それとも他の原因か、鱗に覆われた上からでもわかるほど頬を紅潮させた彼の顔があった。
思わず唇を突き出し、それに気づいた彼が嘴をゆっくりと近づけ、触れ合おうというその瞬間。
「よっ! お熱いね兄弟!!」
マーシャルアンキロの気風の良い声がかけられたのだった。 - 134ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:30:28
彼に揶揄する気は微塵もなく、仲睦まじさに良いものを見させてもらったといった風情だったが、公衆の面前ですることでもないので二人とも寸前で思い留まった。
俺はまだしもパンクラトプスまで自制心を失いかけたのは酒と春の陽気が悪い、という事にしておく。
「面白くないのォ、ぶちゅーっといかんかいぶちゅーっと!! ……って痛ァ!?」
「……うッス」
その背後にはマーシャルアンキロとは逆に完全にからかいにきたマーシャルアンガと、それを尻尾を思いっきり踏んづけて黙らしたマーシャルアンペロの二人もいた。
おそらくこの『……うッス』は『こんにちは』1割、『このアホのことは気にしなくていいんで』6割、『アンタら白昼堂々と何してんの?』3割だと思われる。
最近慣れてきたが高密度圧縮言語は正直やめて欲しい。
「ハハッ、許してやってくれ。 兄弟の作ったつまみが美味くて酒がついつい進みすぎちまうのさァ」
「応よご馳走さん! まあも一つご馳走さんと行きたかったところじゃったが……わーっとるわアンペロ、俺の尻尾を煎餅にする気か」
「……うッス」
アンペロはおそらく『懲りねーなコイツ』『アンタらも隙作るなよ』、あと視線の方向から『こうならないようアンガとキングの距離取ったの俺の努力ってわかってる? 労って欲しいぐらいだよ』だと思われる。
ご希望に応えて近くの重箱からネギチャーシューブリトー(白髪ネギ、かいわれ大根、カリフラワー、厚切りチャーシューとマヨネーズに中華風甘辛味噌ダレ)を取ってあげた。
中身が溢れないように両手で持って食べる姿といつもの小生意気な態度のギャップがなんとも微笑ましい。 - 135ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:33:08
バツの悪さを自棄飲み気味の酒量で誤魔化そうとしたパンクラトプスと隙あらば下世話な絡み酒を繰り出そうとするマーシャルアンガの二大脅威を俺とマーシャルアンペロのタッグで乗り切れば、仲良し三人組はくだを巻きながら退散していった。
あれを笑いながらフォローもなく楽しんでいたマーシャルアンキロは器が大きいというか何というか。
再びパンクラトプスの胡座に抱かれて、春眠に微睡むような心地でゆったりと時間が流れてゆく。
宴もたけなわ、銘々に食事と酒と桜を楽しむダイナレスラーたちの姿を見ていればやはりきてよかったな、と独りごちる。
「ああ、皆も感謝していることだろう。 改めて俺からも礼を言わせてくれ、マスター」
ぬるりと現れそう告げたのは、桜の花びらが浮かぶ升酒を片手にしたスピノサバットだ。
リングの上での痛快さ、戦場での勇猛さからは想像できないほどプライベートでは寡黙を貫く彼がこうしてわざわざ足を運んでまで礼を言いにきたのには少しばかり驚かされた。
とはいえ彼の同胞に対する愛情深さは俺も知るところだ。
ダイナレスラーたちの喧騒から一歩引いた立ち位置から見守るような距離感は、意外に思われるだろうが俺の好むところでもあり、パンクラトプスが絡まない場所では割とその距離感を共有する機会も多い。
細く精悍なかんばせは変化に乏しく見えて、眇められた瞳には慈愛と喜色が浮かんでいる。
人一人、恐竜二頭、桜の樹。
午後の日が暖かに春を炙り、花びらを巻き上げる春風の中、まるで百年も昔からそうしていたかのように、暫しこの平和なひとときを静かに享受するのだった。 - 136ガチムチダイナレスリング22/04/21(木) 12:39:04
さよなら妖艶で耽美なカパプテラ……(登場2回目)
マーシャルアンガは似非広島弁っぽい感じにしたかったのに文字に起こすとジジイ臭いだけになって困った、脳内会話だといい感じになるんだけど台詞数少ないせいかな……
スピノサバットはクソボケイケメン枠になりました。明日の投下で盛大にクソボケさせます(登場2回目) - 137二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 19:47:00
スピノサバットくん改めて見るとかなりイケメンだよね、シンクロフェスではお世話になった
格闘技と同じく紳士的っぽいけどそういう人がクソボケってとてもいいな - 138二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 19:50:26
みんなでワイワイガヤガヤのほのぼの回もとても良い
マーシャルトリオも良いキャラしているね - 139二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 21:41:07
システゴ……コイツはなかなか根が深い
リーマンもので言うところの糞上司のパワハラに耐えてるように見えて内心絶頂してるドM部下のフィールを感じるぜ…… - 140二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 04:57:16
やっぱプテラが股を開くのはキング限定なのかな?
- 141ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:13:44
キング×スピノサバット投下します。
居住空間の解像度の低さとガバさが目立ち始めてきた気がするけどそこら辺は適当に都合よく解釈して流して下さい。
本人に自覚がなくて無意識に惹かれてる要素が足されてさらに酷いことに。
嫌だけど気持ちよくて、でも無自覚だから何で気持ちいいか分からないみたいなのが欲しい。
- 142ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:15:23
「グヘへへへ……パーンークーラー」
「酔いすぎだ馬鹿」
確かに酔ってはいるが、実はそこまで深酒はしていない。
酔った勢いにすればこうして胸板に抱きついて頬擦りするぐらいは呆れ顔で許してくれるという卑怯な計算がそこにはあった。
得難い友人であり、身体を求め確かめたい相手でもあるこの男の落とし方に困り果ててはこんなことばかりしている自分に少し自己嫌悪を覚える。
それでも逞しく張った胸板の弾力と温かさに軽い興奮とそれを上回る安心感を得てしまうのが俺という男の性だ。
ずり落ちるようにして綺麗に割れた腹筋の感触も頬肉で堪能し、後頭部が胡座をかいた膝の上に行き着いた。
その膝枕の体勢で目を瞑れば、パンクラトプスの手のひらが優しく額を撫でてくれる。
全く、俺には興味がないなどと宣いつつ、酔い潰れた友人に対してこういうことを平然とやってのけるのだから堪らない。
そのバツの悪さを隠すように寝返りをうつと偶然、本当に偶然に彼の柔らかな股間に鼻先が当たってしまった。
紛れもなく偶然なのだし、酔い潰れていると思われていたなら怒られないよな?
そう思い目を瞑ったまま数秒経ってもパンクラトプスは動きも怒鳴りもしない。
このまま何事もなければ流してくれる、逆側に寝返りをうって無かったことにしろ。
そう理性が猛烈な警報を鳴らし続けるのに、悲しいかな、俺の本能はそれをまとめて踏みつけた。
思いっきり臭いを吸い込む。
「んすうううううう…………」
「アウト」
「はうっ!?」
調子に乗りすぎた俺は割とガチめの威力の延髄チョップを食らったのだった。 - 143ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:18:29
「ううう……下手こいたァ……」
いっそのこと延髄チョップで気でも失えればよかったが、脳天落としを食らっても耐えられるよう鍛えられたレスラーの太い首はそれすら許してくれない。
『馬鹿がいつもの馬鹿やらかした』止まりではあったが怒らせてしまったのは事実であり、早々に部屋に帰ったパンクラにとり残されてちびちびと酒を呷り続ける。
あのまま寝たふりで介抱され部屋に連れ帰ってもらえれば流れでワンチャンあったのではないか?
そんな取り留めのない思考を酒で加速させる悪循環。
「飲み過ぎはよくない」
そんな俺に声をかけてきたのは、いつの間にか正面に座って自分も酒を傾けていたスピノサバットだった。
リングの上での凶暴さと打って変わって、平時のこいつはいつも何を考えているのか分からない男だ。
付き合いも悪くないし、ダイナレスラーとしての同胞意識もちゃんとある奴だとはわかっているが、どこか一歩引いて外側から眺めていることが多い男だとも思う。
仕事ができる分、仕事だと割り切ってしまっているというのが俺の印象だ。
そんな男が見兼ねて忠告してきたということは、今の俺は傍目にも酷い状態らしい。
酒気に分離した理性がその通りだと同意してくるが、荒れた本能がそれを拒絶し牙を剥く、最低な絡み酒。
「うるせえ、飲まなきゃやってらんねーんだよ」
「そろそろパンクラトプスのことは諦めたらどうだ?」
「それができりゃ苦労してねーっつうの」
「ハッキリ言って脈が無いように見える、このままお互いが不満を募らせるぐらいなら……」
「だからうるせえんだよ!! こちとらあいつに一発ぶち込まねえともやもやつっかえてるモン吐き出せねえんだ!!」
「この気持ちをテメェにどうこうできんのかよ!! あぁッ!?」
「できるかは分からないが……俺が相手をして解消できる部分があるなら相手をしてやろう」
「えっ?」
「待っているから今夜は俺の部屋に来い、いいな?」
そういうことになった。 - 144ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:20:15
唐突な申し出に酔いも醒め、自室に戻ってシャワーを浴びてからスピノサバットの部屋に向かうと鍵がかかってなかったのでそのまま中に入った。
「悪いな、久しぶりだったから慣らすのに時間がかかった」
ちょうどシャワーから上がったばかりらしき全裸の奴がバスタオルで水気を拭き上げながら脱衣所から出てくるところだった。
まだ勃起してもいない逸物の大きさに驚く。
包皮は平時から余っておらず、俺ほど濃く淫水焼けをしてはいないものの角質化した亀頭粘膜の桃色は相応に燻み初々しさは感じられない。
体格は俺自身やパンクラトプスに近いものの顔立ちも体つきもどこか細っそりと締まった印象が強い。
無駄を削ぎ落としたその筋肉の密度はこれで俺と膂力で伍するほどなのだから侮れない。
普段の立ち位置のせいか俺としては珍しく性的な視線を向けたことが少ない相手だったが、こうしてお膳立てされてしまえばその魅力に抗えなかった。
だというのにその整ったかんばせはこの期に及んで無表情、しかも生意気な無愛想さではなく自然体としての無表情なのだから堪らない。
あちらから誘ってきておいてまるで俺に興味がないようでは無いか。
これも仲間内の不和を解消するための仕事の一環の積りか?
酒が抜けきっていない脳に溜まったフラストレーションが出口を求め、ありもしない被害妄想だと告げる理性を突き飛ばして口から出る。
「今夜は泣いても叫んでも俺が満足するまで許してやらねェぞ、覚悟はできてんだろうな?」
「努力はしよう」
平然とそう告げた唇に舌を捻じ込んだ。 - 145ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:22:08
口を吸い上げても、前戯として逸物を舐めさせても、目を眇めこそすれ例えばカパプテラのような熱っぽさは感じられない。
作業感というほど雑では無いが『そういうものだからそうしている』という若干の無機質さを感じてしまう。
奴の充血した竿はまだ怒張と呼ぶには硬さに余裕があるにも関わらず、俺の自慢の物を超えていた。
正直初めてみるサイズ感に燻り続けている不満感がまた焚き付けられ、早々に挿入することにした。
生でヤらせろ、中に出すぞと告げても驚きも嫌がりもしない態度に内心で透かしやがってと毒吐く。
背鰭が邪魔になるため限定された体位の中、奴の表情の変化を見逃すまいと対面座位を選び、腰を下ろさせた。
久しぶりだなどと言っていた癖に難なく呑み込んでいく様子に、まるで俺の逸物など大した物では無いと言われた気がしてまた無意味に怒りを沸かせてしまう。
これで下手くそなどと詰られては堪らないので、腸粘膜が馴染み動きに余裕ができ、痛みがないことを確認してから腰を振った。
目を閉じ、細く息を吐くスピノサバットの様子には確かに快楽への反応のそれであったが、期待したような嬌声もなく、肉体の反応も薄い。
「なに我慢してんだよ、正直に善がりやがれ」
そう囁きながら突き上げを一層激しくするとやっと表情に明確な変化が見られた。
だがそれもまた俺の期待を裏切る物だった。
瞳の色は困惑、そして遺憾。
「すまなかった、演技でもしてもっと感じているよう見せるべきだったか?」
流石にキレた。 - 146ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:23:42
「演技なんざ必要ねェ!! 情けねェイき顔晒させてやるから黙って雌穴になってやがれクソボケがッ!!」
「いや、俺も感じてはいるんだが……見てみろ」
喧嘩腰の罵詈雑言に怯懦も恐怖もおくびにも出さずそう告げた視線の先では、奴の巨大な逸物が我慢汁を止めどなく垂れ流しながらひくついていた。
先ほどの物言いが雄としての矜持を傷つけたなどとは全く気づいていないのは傲慢なのか単純に抜けているだけなのか。
瞳で訴える『感じている証拠ならこれほど明確なのだから安心して欲しい』というあくまで上から諭すような、駄々をこねる子供をあやすような空気がまた神経を逆撫でする。
リングの上におけるアイコンタクトと同じで、この意思疎通には表情の乏しさなどは関係ないため被害妄想だという言い訳も使えない。
怒りをそのまま尻穴に暴力的に突き込んでやっても堪える様子はなく、寧ろその動きに合わせて吸い上げようとさえしてくる。
沸騰した頭が絶対に先に絶頂させてやると意気込んだところで亀頭の粘膜と陰茎の神経は正直に白旗を揚げ、チクショウと内心吐き捨てながら無様に射精してしまった。
脳が訴える不満と反比例するかのような下半身の満足感が我が身の憐れみを加速させる。
「ん、出たか。 尻を突かれて出せる身体ではあるのだが、酒のせいか上手くいかんな……まだやれるなら体位を少し変えるか?」
勝負のつもりでいたのはこちらだけで、まさに一人相撲だったと告げる声を挑発と受け取り股間を再び硬く滾らせてゆく。
こっちは一発程度では満足しないド淫乱相手にも渡り合ってきた百戦錬磨を身上とするのだ。
横向きに寝かせたスピノサバットの片足を担ぎ上げ、俺自身の精液を垂れ流す肛門の奥深くに捻り込むように再び挿入した。 - 147ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:26:17
流石に行為を続けていれば奴の息も上がる、かと思ったがどうやら尻だけで達する為にわざと呼吸を深くしているだけだと気づいた。
目的を俺を悦ばすことより自らが絶頂することに切り替えたのは、身勝手さというより上手く行為を演出できない自責からせめて射精により自らの快楽を証明しようという意図が透けていた。
一度果てて冷静さを取り戻せば、相手の快感のために奉仕しようというスピノサバットの一貫した姿勢がやっと見て取れるようになったのだが、だからといって許す気は起きない。
この男には自分の快感を見てとった相手がまた快感を得ていくのだという性行為の基礎概念が抜け落ちているのだ。
言葉にしなくても、行動に見せなくてもわかってくれるだろうという深い愛情の一方通行で無表情に淡々と行う行為で満足している。
初めて自分を抱く男に何故そこまでの理解を求めているのか、本当にただ天然でズレているだけの馬鹿なのでは無いのか。
そんな疑念を抱きながらも腰を振り続ければ、精を吐き出そうと意図的に拍動させている陰茎の付け根から尻にかけての筋肉の動きに感度が上がった俺の亀頭が巻き込まれる形で二度目の射精を果たしてしまう。
「大丈夫か?」
「ま、まだまだァ……ッ!!」
流石に辛さを感じてきたが男の意地を突き通すために気合を入れ直し腰を振り続けた。
奴の呼気に鼻から僅かに抜けるような幽けき呻きが混ざりはじめ、突かれる度に先走りの糸を引きながら逸物が跳ね上がる。
「そろそろ、出ると思う……動きを止めず、見ていてくれ……」
恥じらうどころか成果を誇示するようにそう告げると、尻穴の締め付けが一層強くなり、そこに力づくで捻り込み続ければ押し出されるようにスピノサバットが粘り気の強い精液を漏らした。
勢いは弱く、その分長く垂れ流し続ける白濁を見た達成感に気を抜いた拍子に、俺も三度目の絶頂を迎えたのだった。 - 148ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:28:51
逸物を尻から抜き出し、疲労感から倒れ込む。
自分の身体に被さってきた俺を労わるように撫でる優しい手つきすら癪に触るのだから、すっかりコイツのことを嫌いになってしまったなと醒めた頭の隅で思考した。
「それでは次は俺の番だな」
「え゛っ!?」
「あぁ……三回も達したんだったな。 すまない、無理を……」
「できらァ!!」
反射的にそう虚勢を張ってしまった。
まあ重ねてきた経験の一環として処女などとっくの昔に捨てているし、タチに比べネコの機会は少なかったとはいえ自分があまり尻で感じにくい体質だとは知っている。
精々俺と同じように抱いても感じもしない相手にやきもきすればいい。
そう思いベッドに体を沈め股を開いて誘ってやった。
「ほら、こいよ」
「わかった、疲れているだろうし楽にしてくれ」
「────あとは俺に全て任せろ」 - 149ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:29:34
──
────
──────
「お゛っ❤️お゛お゛っ❤️い゛ぐっ❤️あ゛あ゛あ゛っ❤️お゛じり゛っ❤️お゛じり゛い゛ぐっ❤️あ゛っ❤️い゛ぐゔゔゔゔゔゔ〜〜〜❤️❤️❤️」 - 150ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:31:26
──
────
──────
負けた。
完膚なきまでに負けた。
途中で気付かされた奴の奉仕体質はネコよりも寧ろタチにおいて発揮される技能だった。
使い慣れていない尻穴を丁寧に解されあの巨根で貫かれ、指先と舌で全身を責められ続けた俺は次第に全身を性感帯へと変貌させ輪姦された生娘のようになっていった。
何が尻穴で感じにくい体質だ、絶頂の回数が記憶に残っていないとはもうそういうことではないのか。
短時間で開発され切り覚醒させられた事実に軽い恐怖とより濃い敗北感を味わう。
一度は作業感などと評した行為への姿勢もあれほど徹底されればもう逆に情熱的だ。
未だに全身の火照りが抜けず、紅潮したまま涙と涎と鼻水と勢いよく浴びた自身の精液でぐちゃぐちゃになった顔を両手で覆い女々しく縮こまっていた。
「流石に満足しただろう、また溜まれば相手をしてやる」
そういって先にシャワーを浴びに行った背中は仕事をやり切ったという達成感に肩で風を切っていた。
どうも性欲を暴走させた思春期のガキ程度の問題意識で、これで解決したと本気で思っているらしい。
やはり心の機微が伝わらないというか、機微を読み取る機能自体はあるのだがその読み取り方がズレたり見当違いに解釈されている節がある。
「チクショウ……クソボケがァ……」
わかった、やはり俺はスピノサバットのことが大嫌いだ。
嫌いで嫌いで嫌い過ぎて、俺と同じように快楽に堕とし屈服させ善がり狂う無様を見て雪辱を晴らさないことには収まりが付きそうにない。
ああもう。
パンクラトプスだけでも手一杯なのに本気になる相手をこれ以上増やすんじゃねえ。 - 151ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 05:36:10
なんでキングの濡れ場書くと書き手の制御離れてカオス化するんです……?
カパプテラのときぐらいしかまともにキングの男が立ってないっていう。
貴方だけのカパプテラとか言ってるけど基本的に機会見つければ誰にも股開くと思う。
行為の練習も自分磨きでこれもキングに捧げるためとか何とかそれぐらい平然と言う男だ奴は。
- 152二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 09:56:05
行為中のクソボケ初めてみたかも、悪意0どころか好意でしかも上手なのが厄介ですね好き
- 153二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 11:10:24
即落ち二コマじゃねぇか!!
- 154二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 15:52:44
考えようとしたけどキングの夢SSって難易度6素材ロンゴミアントレベルじゃない?パンクラのしりを追っかけないキングはキングじゃないし
唯一を見つけられるのかこの男…? - 155ガチムチダイナレスリング22/04/22(金) 20:15:56
別にクソボケにしたかった訳でもなく、花見回で登場させるに当たって先にキャラ固めたくてキングと絡ませた結果こうなったっていう。(つまり執筆と投稿の時系列が逆になってる)
『仕事ができる男』を基軸に『余裕な顔しててもち○ち○の反応で感じてるの丸わかりの男子かわいい』という自分の趣味をぶち込んだ結果、何故かキングとの化学反応でクソボケ化したという経緯が……
これも狙ってやってないのに自然に即オチ2コマ展開になったやつ。
すごくない?
正直執着心というか、支配欲や所有欲みたいなのは薄いと思います。
トロフィーが欲しいんじゃなくてトロフィーを手に入れる行為に価値を求めるタイプなんで、パンクラに対してでさえ一発ヤれれば執着薄れるというか。
自分が束縛されるの嫌で色んな相手を抱きたい以上は相手にも強く言えないっていうのもありますが唯一無二の恋人って概念からは遠過ぎますね。
楽しむことを優先している結果として横暴さが見えずアホの子に見えますが、それが個として強すぎる孤独感さえ潰して補完する余地がないとも言える夢殺し……
一応、男としての魅力を認められたい承認欲求自体は強いのでそこをくすぐり続ければ甘い関係っぽくはなると思います。
まあ長々と語ったけどうちの子はうちの子なんで解釈違いとか気にせずyouも書いちゃいなYO!
- 156二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 20:45:37
キングさんのこじらせ具合が割と深刻なレヴェルに・・・
- 157二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 05:38:57
保守
- 158二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 16:01:39
会話は少ないけどかなり煮詰まってきているシステゴくん、好きだなぁ
- 159二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 20:59:33
スピノサバットさん、デキる男の上に受け攻め両方こなせるけど頭のネジが完全にズレてるとか属性特盛過ぎない?w
- 160ガチムチダイナレスリング22/04/23(土) 22:35:44
- 161ガチムチダイナレスリング22/04/23(土) 22:37:20
「……ッス」
「……マジッスか?」
「……うッス」
「……ッスかぁー……」
何だこの会話は。
マーシャルアンペロとコエロフィシラットとはちょっと珍しい組み合わせだ。
意外と世話焼きなのに面倒臭がりで小生意気な部分で損をしてアンガ・アンペロとの三人組での行動ばかり目立つ彼にもまともな交友関係があったと知れて老婆心ながら安心する。
とはいえ圧縮言語の読解はあの二人が後ろにいるからこその空気感で補完している部分も多く、正直アンペロ一人相手に途中参加で読解するのは不可能だ。
「二人とも何の話してるの?」
興味もあったし会話に割って入って素直に聞いてみた。
アンペロのアイコンタクトにコエロが頷き返し、俺にも理解できる言語で経緯を解説してくれる。
「今までゲイのアンガさんに付き合わされてアンキロさんとアンペロがタチとして盛ってたのに、そのアンガさんがネコやめてタチやりたいとか言い出して話が拗れて大喧嘩になったそうッスよ」
猥談だった。
というか両刀なの隠してるんじゃ無いのかコエロは……
あ、アンペア側が相談できる相手が他にいなかっただけでカミングアウトした訳じゃ無いのね。
ってまたコミュニケーションの空中戦してるよ……いやまあ分かるからいいんだけど。
しかし、ノンケ前提の相手にゲイの痴情の絡れの相談持ち込むって、ブーメラン突き刺さるの分かってはいるけどダイナレスラーたちの風紀大丈夫かなぁ…… - 162ガチムチダイナレスリング22/04/23(土) 22:41:01
「ははは、苦労するね……それを解決するためにアンペロが率先して動いてる訳だ」
「……ッス」
「ホントに仲いいね君たち」
「は?」
「えっ、いやだって……喧嘩を仲直りさせたいから相談したんじゃ」
「アンガの馬鹿がどうなろうと知ったこっちゃないけど今更肉便器なくなると困るってだけなんだが?」
「というかアンガの野郎も短小なの事実だしキレるなよアンキロを雌穴扱いしようとして先に怒らせたのアイツなんだぞ!?」
「いい大人二人が売り言葉に買い言葉でマジギレとか恥ずかしいだろ俺に尻拭かせんなよざけんな馬鹿、ああもう馬鹿!!」
アンペロがキレた。
読解精度が不足し無自覚煽りになってしまったようだ。
まあ確かにそれはご愁傷様というか……何やってんのアンガ。
というかマーシャル組の股間ヒエラルキーがサラッと暴露されたぞいいのかアンガ。
「そうか、わかった……じゃあこうしよう」
「アンガが短小である事実を認めさせ謝罪させるために、ち◯ち◯品評会を実施する!」
「「は?」」
「審査員は俺!!」
「舐めてんの?」
「それただのマスターの趣味ッスよね」
冷めた二人の呆れ声がシンクロした結果、品評会は未実施で終わった(当たり前)
なお後ほどアンペロがアンガをしばき倒してアンキロに謝罪させ、ついでにアンガがネコ専になることを誓わされて事なきを得たという。
ついでに格差社会の現実を本人に確認してみれば『二人がデカすぎなんじゃあ! 俺も平均値はあるけェ!! ホントじゃぞ!?』とのことで……
自分でもよく使う言い訳だけど他人が使ってるの見たら見苦しいなこれ。 - 163ガチムチダイナレスリング22/04/23(土) 22:49:21
Q.実際のところは?
A.残念ながら平均値をCとしてD-ぐらいです……
ついでにアンキロC+、アンペロBぐらいのイメージ。
オープンスケベには生意気系後輩竿役に短小煽られながら絶頂して欲しいという趣味が駄々漏れな設定。 - 164ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 08:05:04
システゴくん大人気なので急いで>>129のリクエスト消化しましょう。
投下します。
- 165ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 08:06:47
当番制の順番で今日はシステゴくんが料理を手伝ってくれている。
真面目な性分のおかげか覚えも良く、今ではもう細かい指示などしなくてもテキパキと仕込みを終わらせてくれるようになった。
予め盛り付けラップをして冷蔵庫に入れたサラダ、研ぎ終え吸水中の生米、あとは弱火で煮込み続けるだけの鍋、刻み終え炒める順番別にボウルに分けた肉や野菜。
予定していた夕飯の準備は軒並み終わらせてしまったがまだ少し時刻が早い。
何か追加のつまみや常備菜でもあり合わせで作ってしまおうかとも考えたところで、暮れなずむキッチンに猛烈なデジャブを感じた。
持て余した暇、二人きり、夕日に赤く染まった密室。 郷愁に浸るような空気の中、精一杯の微笑みを湛えて言葉を紡いだ。 「────ねえ……キス、してみよっか?」
「えっ……ま、マスター?」
うん、普通はこういう反応だよね。
変な冗談だと頭から決めつけていたところでこうやって雰囲気を押し付けてしまえば多少言葉に詰まるぐらいの動揺は与えられる。
ホントにコエロフィシラットは喰えない男だ、でもそういうところも大好き。
「……嫌、かな?」
「だ、だってマスターには」
「嫌、だよね……俺なんかじゃ」
「あ…………」
調子に乗って続けてみた。
パンクラトプスの名前が出されると強制終了なので食い気味にならないよう気をつけてシステゴくんの言葉に被せて会話を誘導する。
あとは寂しげな笑顔を見せながら視線を外し、罪悪感を軽く煽ってやれば分かりやすく葛藤を得てくれた。
これもまたコエロから盗み見た技だがシステゴくんもアイツとよく連んでるよね?
こんなに引っかかりやすくて大丈夫?
食い物にされてない? - 166ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 08:08:23
「ち、違うんです、俺は! 俺は……」
「えっ……?」
などと考えていたら優しく手を取られた。
その表情は妙に熱っぽい。
キングやアンガのセクハラも嫌がるしそれに俺が加わって猥談を始めると苦言を呈したりと完全にノンケだと思っていたからこそのネタ振りだったのだが……この思考にも既視感あるな。
「男同士、嫌じゃない?」
「正直、嫌です……」
「なら無理しなくても」
「でもマスターにそう命じられたなら、俺は我慢できます」
ん?
パンクラトプスと同じく性別を飛び越えた個人的な慕情……じゃないよな。
自慢にならないけどシステゴくんに尊敬されたり恋心抱かれる謂れとか全くないし俺。
嫌だけどして欲しい?
して欲しくも無いけど我慢はできる?
あれ、なんだかこんがらがってきた……何か期待だけはされてる雰囲気は感じるんだけど。
愚直で垢抜けない顔立ちに恐怖と嫌悪を乗せながらそれを必死に抑えてちょっと期待しているという、何だかよくわからんが総合すると割と唆る表情で立ち竦む彼。
パンクラトプスに怒られるかなぁ……怒られるよなぁ……
でもかわいいしいっか。
そう軽いノリで思考を打ち切って不意打ち気味に唇を重ねた。 - 167ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 08:09:48
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
予想以上に目を白黒させているが流石にこの年齢でファーストキスとかないよね?
まあ仮にそうなら犬に噛まれたとでも思って忘れてもらおう。
初々しくも爬虫類系独特の青臭さを放つその唇を割り舌を挿入しようとするが、固く閉ざされ拒絶されてしまった。
だというのにその瞳は熱っぽく蕩けこの状況を楽しんでいるようにしか見えない。
そのまま肩を抱き寄せ、胸を密着させれば早鐘のような鼓動と上昇した体温を感じるが、身体自体は強張り唇は硬く閉ざされ俺を拒絶している。
肩に置いていた手のひらを撫でるように二の腕に滑らせ、背中……は骨板が邪魔なので脇下から脇腹に指先を這わせていけば俺の腹に当たる熱く固い感触を覚えた。
それにこちらからも腹を押し付けるようにして密着度を上げ情熱的に唇を吸い上げるが、しかし依然として身体全体は強張り唇は硬く閉ざされ俺を拒絶している。
…………何で?
反応は良いのに拒絶する意志が強いというのは、俺個人を生理的に受け付けないとかそういうことだろうか。
傷つくので違っていて欲しいという希望的観測は混じるが、なんかそれもまた違うんだよなぁ……
というかこのまま無理やり唇奪ってキスは下手みたいな評価は男の沽券に関わるので、せめて嫌だったけど気持ちよかったぐらいにはしておきたい。
そうやって未練がましくもう少し、もう少しと求め続けていると、恍惚としていたシステゴくんの瞳がいきなり醒めた。
何事かと思えば直後に背後から放たれる圧倒的威圧感。
嫌な予感とともに錆びついた螺子のように頭を後ろに回せば、菩薩の微笑でパンクラトプスが仁王立ちしていた。 - 168ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 08:15:21
「申し訳ありませんでしたあああああああああ!!!!!」
とりあえず速攻で土下座した。
どうやら時間が経ちすぎて、料理の仕上げと配膳を手伝いにパンクラトプスがやってくる時間にいつの間にか達してしまっていたようだ。
一旦俺を無視して、先ほどまでとは別の意味で身体が強張り動けなくなっているシステゴくんにパンクラトプスが歩み寄る。
「この馬鹿に無理やりやらされたのは分かるが、ケジメはつけないとな?」
システゴくんの瞳から絶望により光が消え、直後、脳天に落とされた拳骨は生体組織同士の衝突音としてギリギリで許される範囲の爆音を轟かせ、タフネスに於いて比類なきよう鍛え上げられたハズのレスラーの意識を一瞬で刈り取ってしまった。
し、死んでない……よね?
「さあて……お前にこれやると死ぬのはわかってるし手加減もできそうにないからな」
あれでも手加減はしているし、俺だったら死んでいたらしい。
口惜しそうに拳をゴキゴキ鳴らす様子はキングへのセクハラにキレたときでさえ見たことがなく、『馬鹿がまた馬鹿やらかした』の超えちゃいけないラインを超えてしまった事実を如実に現していた。
「じゃあこうするか。 お前が自分にとって一番辛いと思う罰を言ってみろ」
「ま、まさかの自己申告制……」
誠意を見せろということだろう。
正直一発痛い目見て終わらせたいけど、命の保障ができる範囲でパンクラトプスを納得させられる気がしない。
保身に走っていると思われたら関係に修復不可能な亀裂が入ることも分かりきっている……その上で説得力、実現性、後腐れの無さなどを慎重に吟味した結果、一つの答えを絞り出した。
「…………三日間、パンクラトプスとの添い寝禁止で」
「じゃあ一週間な」
「そんな殺生な!?」
「お前の考えた限界越えなきゃ罰にはならんよ」
それは、その通りなんですが……ッ!!
そして添い寝は勿論のことあらゆる肉体接触を一週間禁止され本当にそれを実施された俺は、もうパンクラトプス無しでは生きていけない身体にされていたことを分からされたのだった。
一週間はマジで辛いって。 - 169ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 08:20:31
恋愛観野生動物の俺くんは寂しいと死ぬ。
まあ実際のウサギは野生では群れないため寧ろ孤独な方がストレス少ないらしいんですけどね。
変換候補さんまでが『命の補償ができる範囲』とかいうパワーワードで殴ってきて全方位から殺されかけた俺くんの明日はどっちだ。
あと脳内のコエロフィシラットが「システゴのやつ、この展開になるの本能的に察知して本気の拳骨食うためにあえてマスター受け入れてないッスか?」
って自分でも予想外の角度から切り込んできて困惑した。 - 170二次元好きの匿名さん22/04/24(日) 12:32:20
脳内コエロくん面白いなw
ミニキャラになって注釈とか感想を添えてくれるのが想像出来る - 171二次元好きの匿名さん22/04/24(日) 22:25:07
年齢設定とか地味に気になる、パンクラキングスピノは年上の方だと思うけど
- 172ガチムチダイナレスリング22/04/24(日) 23:19:05
この場合種族差考慮した人間換算年齢になるのかな?
ガッチリ決めてた訳ではないですがイメージとして
俺くん(20)、パンクラ(26)、キング(25)、スピノ(30)
コエロ(19)、システゴ(19)、プテラ(22)
アンペロ(18)、アンキロ(26)、アンガ(28)
登場済みではこんなところでしょうか?
絶対スケールより相対スケールのイメージが強いので必要に応じて縮めたり伸ばしたりしても大丈夫です。
(プロレス団体と見ればスピノ(32)パンクラ(28)ぐらいがしっくりくるし、部活動のノリだとアンペロ(16)コエロ(17)システゴ(17)でもそれなりにしっくりくる)
改めて実際の数字で並べてみるとアンペロ<アンキロ<アンガ、アンキロ=パンクラのイメージ自体はあったのに予想外にアンガの年齢が高くなったりしてちょっとびっくり。
- 173二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 09:20:57
保守
- 174二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 16:11:58
キングの方がパンクラより年下なの良いっすね、コエロくんと俺くんが思ったより若くて驚いた
- 175ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:28:42
システゴくんへのフォローとか諸々絡めた健全回。
- 176ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:29:16
キッチンに入るとシステゴくんがいた。
気絶したまま話もできず、そのまま避けられ続けて早数日。
真面目な性分の彼は料理当番をサボることもなく、こうしてやっとまともに話せそうな機会がやってきた。
「まずはゴメンね?」
「はぁ……本当に反省してますかマスター?」
「してるって、ていうか現在進行形で反省中だよ……」
絶賛接触禁止令によるお仕置き中である。
人肌、いや鱗肌が恋しい。
「巻き込んじゃって本当にゴメン! 頭はもう痛くない?」
「まあ、ある程度の痛みや怪我は付きものですから、慣れてますよ」
「ところでその……あのキスは気持ちよかった?」
「本当に反省してるんですか!?」
「反省はしてるんだけどそれはそれとしてね……すごく嫌そうだったのに勃起してたし」
「アレのせいで僕はっ……あ、いや……」
「えっ、何?」
「何でもない、何でもないですから!!」
「あと全然気持ちよくなんてなかったからできれば二度とやらないで下さい!!」
『僕』ねぇ……いつもは『俺』なのに、こっちが素か。
鍍金が剥がれるくらいの何かがあったんだろうけど、原因作った負い目もあるし誤魔化すぐらいだから追及はしないでおこう。 - 177ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:30:48
すっかり嫌われてしまったと思ったが、割と良好な関係を維持できていたことに胸を撫で下ろしながら会話を繋ぐ。
「できるだけ埋め合わせはするから、とりあえず今日のメニューとかシステゴくんの好きな物を最優先にするよ?」
「えっ、でも皆んなが食べる食事でそれは」
「こういうときぐらい欲張っちゃいなよ、それに毎日メニュー考えるのも大変だしリクエストもらえること自体結構ありがたいよ?」
「いきなり言われても困るんですけど……」
「んー……じゃあ、あっさり系とがっつり系ならどっち?」
「それならあっさりした方がいいです」
「和食、洋食、中華、あと材料の都合あるけどエスニックとか」
「いやあまり変わった料理よりは……やっぱり和食の安心感が欲しいですかね」
「温かいのと冷たいのだと?」
「最近急に蒸し暑さを感じるようになったし、涼しげだといいですかね」
「じゃあメインを素麺にして大根なますと翡翠茄子と、あとキュウリと海老の煮物を冷製風に作ろうか」
「肉食勢からのバッシング凄そう……」
「大丈夫大丈夫、素麺との食い合わせもいい棒棒鶏とか雲白肉とか白切鶏みたいな冷菜中華をガッツリ食わせておくから」
「また聞き覚えがない料理が……」
「基本は火入れした肉を冷やす系の割とお手軽なやつだよ、とりあえずお湯沸かしながらレンジで冷凍肉の解凍を」
そう指示を飛ばそうとしたとき、キッチンに見慣れぬ巨軀が突如として入ってきた。
「手伝いに来た、何をすればいい?」
スピノサバットだった。 - 178ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:36:57
スピノサバットがキッチンに入るのは初めてのことだ。
自炊経験くらいはあると本人は言うが、厨房を預かる者の自負として基本から丁寧に教えることにする。
まずは解凍した鶏の胸肉と腿肉、豚バラ肉の塊それぞれの表面に保湿用の砂糖を揉み込んでから長ネギの青い部分と薄切りにした生姜と共に茹でる。
旨味を封じ込めるには蒸し上げるのが最適解だが、冷やす時間も考慮すると夕飯の時刻に間に合わないため簡略化だ。
一通りやり方を見せて一部をスピノに手伝わせながらひと段落着いた頃には、システゴくんに任せていた海老の下処理を終えていた。
殻剥きと背腸取りだけでなく、塩と小麦粉で揉み洗いして滑りや臭みも綺麗にとってある良い仕上がりだ。
一度軽めに茹でこぼし、皮を剥いたキュウリと共に出汁で煮込んでゆく。
翡翠茄子は皮を剥いてから火入しても良いのだが、今回は皮付きのままで低温で素揚げし、火が完全に通ったところで氷水にあけて浮いた皮を剥いてゆく。
火入してからの皮剥きの方が千切れやすく面倒ではあるのだが、人手が多い今なら物量戦術で一気に処理してしまえる。
茄子の水気をよく絞ってから麺つゆより薄口の八方出汁で漬け、片栗粉で軽くとろみをつけ粗熱をとったキュウリと海老の煮物とともに冷蔵庫で寝かせる。
しっかり中まで茹で上がった豚バラ肉と鶏胸肉も冷蔵庫へ、鶏腿肉の方は鶏がらスープに酒・塩・長ネギ・生姜・八角・陳皮・ローリエを加えて一煮立ちさせた漬けダレに浸してから改めて冷蔵庫へ。 - 179ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:37:23
大根と人参は千切りにし、塩抜きしない前提の量のごく薄塩で揉み、しんなり水分が出てきたら軽く絞って砂糖・酢・柚子の搾り汁と刻んだ皮を加えて混ぜ合わせ味を馴染ませておく。
棒棒鶏用に下茹でした豆もやしと拍子木切りにしたキュウリ、鞘から出した枝豆、スライスしたトマトを皿に盛る。
更に醤油・砂糖・酢・ラー油・芝麻醬・刻んだ白ネギと生姜・砕いた胡桃とピーナッツを混ぜ合わせてタレを作っておく。
一方で雲白肉用にピーラーで薄切りにしたキュウリと幅広に刻んだレタス、カイワレ大根、そしてこちらにもスライスしたトマトを皿に盛っておく。
併せて醤油・砂糖・酢・ラー油・豆板醤・おろしニンニク・刻んだ白ネギと生姜・フライドオニオンを混ぜ合わせてこちらもタレを用意する。
あとは種々の常備菜やコエロフィシラット用の味玉、エスクリマメンチ用のおにぎりなどを用意すれば食事直前の仕上げを残すのみである。
スピノが思いの外包丁遣いに慣れており、指示も素直に聞いてくれたために非常にスムーズに仕込みを終わらせられた。
そうして食卓の準備をシステゴくんに任せてしまえば、キッチンには俺とスピノの二人だけが残されるかたちとなった。 - 180ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:38:13
持て余した暇、二人きり、夕日に赤く染まる密室。
とはいえ流石の俺もこれ以上パンクラトプスの逆鱗に触れる真似などしたくない。
などと考えていれば不意打ちで。
「────マスター、キスをしたいか?」
「ぶふぉっ!?」
思わず吹き出した。
「パンクラトプスだけでは満足いかぬというなら俺が相手をする、だからシステゴには手を出さないでやってくれ」
「あの……なんか中途半端に伝わってるみたいだけど、それ一応解決したことになってるし、パンクラトプスからの罰で俺は肉体接触禁止中の禁欲生活なんですよ」
「………………そうだったのか?」
「えぇ……もしかして今日いきなり手伝いに来たのって」
「システゴが心配だったのと、マスターの過剰な性欲の解消に、と」
「うん、過剰な性欲……」
「今までマスターは不躾な視線を向けたり卑猥な発言をすることはあってもいきなり口付けるような蛮行には及んでいなかったからな、何か性欲を持て余す理由でもあったのかと」
「はい、迷惑をお掛けしました申し開きもありません……」
「理由は言えないのか?」
「隠してる訳じゃなくて本当に魔が差しただけで……」
「そうか、では次に魔が差したときは俺の身体を自由に使えばいい」
なんだこいつ。 - 181ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:39:18
「誘惑止めて……パンクラトプスと破局したくないの……」
「いや誘惑しているわけでは……マスターはパンクラトプスと末長く幸せになればいいとは俺も思う」
「スピノサバットは俺にそういうことされるの嫌じゃないの?」
「全く嫌とは思わないから安心してくれ」
「…………でもそれ、パンクラトプスに対する不倫だよ?」
「それもそうか……ではパンクラトプスからも許可を」
「待て待て待て」
もう一度言う。
なんだこいつ。
「他人に過剰な性欲とかいっておいてそれはどうなの?」
「…………?」
「自分が何言ってるか分かってないの!?」
「あぁ、代償に俺から性欲処理を無理強いするつもりはないぞ、あくまでいつでもマスターを受け入れるというだけで」
「あのさぁ、スピノサバットって俺のこと好きなの?」
「好人物としては評価しているつもりだ」
「いやそういうのじゃなくて、恋人にしたい的な」
「性欲と恋愛感情は別ではないのか?」
なんだこいつ。
今までちょうどいい距離感で静かに並び合うような関係性だったせいで気づけなかったが、深く会話し始めると価値観が異次元すぎる。
割り切りが凄いのか単純に鈍感なのか、冷徹なのか天然ボケなのか……
いやどっちも後者に傾くのかな、なんか鼻につく計算高さとかサディストの雰囲気を全く感じない。
そういうタイプの極みみたいなのと結構な頻度で仲良く空中戦している身として断言しよう。
クソボケだわこいつ。 - 182ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:40:05
「とりあえず話がこじれそうなんでパンクラトプスには俺から報告しておきます、スピノサバットからアクションかけないように」
「了解だマスター」
「あと周囲から誤解されそうなんでさっきみたいな話は以降はなしで」
「分かっている、二人きりのときにしか話さない」
「…………うん、なんかもうそれでいいや」
タイミング噛み合えば思わず飛びついたような提案ではあったんだが、時期も空気も読めてないんだよなぁ。
などと宣う間にダイナレスラーたちが集まり始めたので料理の仕上げに取り掛かる。
まずはメインの素麺を茹で上げ冷水で締めて絞り大皿に盛り付ける。
麺つゆと胡麻ダレを用意して好みの濃さに薄めるための氷水と刻みネギ・おろし生姜・胡麻などの薬味を添える。
よく冷えたキュウリと海老の煮物も器に盛り、翡翠茄子は吸い過ぎた出汁を軽く絞っておろし生姜と鰹節を乗せる。
大根なますも味見してよく味が馴染んだことを確認してから器に盛り付けた。
鶏胸肉と豚バラ肉をそれぞれ薄切りにして予め用意しておいた野菜の上に盛ってタレを掛けて棒棒鶏と雲白肉を仕上げる。
漬けダレから鶏腿肉を引き上げてスライスし、大量に刻んだ白ネギとニンニクに花椒を混ぜてその上に盛り、熱した胡麻油を回し掛ければ白切鶏の完成だ。
次々と完成していく皿をスピノとシステゴくんに配膳して貰い、最後のひと皿とともに追加のビール瓶を持って自らも席に着く。
場所はパンクラトプスの隣、罰は続いているが怒りはとうに冷め切っているためベタベタと甘えなければ問題はない。
スピノとのやり取りで妙に気疲れし飲みたい気分だったので、苦手なビールにガムシロップと調理用のレモン果汁を加えてパナシェモドキを作って一気にグラスの半分ほどを呷った。
「このキュウリと海老の煮物美味いな」
「システゴくんの好みに合わせたんだけどパンクラトプスの口にも合うよね、寒い時期なら温かいまま食べても美味しいよ」
自らは翡翠茄子に舌鼓を打ちながらそう応える。
肌を合わせぬ距離で恋人の存在感を確かめるのもたまには悪くないなと、そう脳裏で独言ちながら微酔いの夜は更けていくのだった。 - 183ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:43:44
行数制限については毎回ちゃんと確認してから投下用に切り分けてたのに、今回初めて文字数の方でオーバーして焦った……
システゴくんの掘り下げより急に湧いて出たスピノサバットのクソボケ掘り下げのほうが何で文章量明らかに多いんですかね? - 184ガチムチダイナレスリング22/04/25(月) 20:51:03
そういえばそろそろスレ完走見え始めましたが次スレ建てます?
書けるネタ自体はありますけど飽きられてるようならスレ乱立は自重すべきかなとも思うし……
というか自分のSS投下専用スレってわけでもないんで、今更ながらもっと皆んな色んな妄想を語ってくれてもいいのよ? - 185二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:30:33
スピノさんがある意味1番やばくないか?下系だと誰も勝てない気がしてきた
飽きなんて全然してないぞ、ダイナ兄貴がきつくないならいくらでも見たい - 186二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 01:42:07
この時間帯に読むとなかなか胃に来るなぁ
- 187ガチムチダイナレスリング22/04/26(火) 08:07:17
- 188二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 08:08:21
もっと建てろもっとエッチなダイナレスラー見せろ
- 189二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 17:04:48
保守
- 190ガチムチダイナレスリング22/04/26(火) 20:56:31
今日用に書いてたやつが思いの外長くなったので急遽書き下ろした不健全な健全回。
「はぁ〜……タチやりたい」
「でもアンガって短小なんでしょ?」
「タチやれる程度の長さはあるわい!!」
「ほんとにー?」
「確かめてみるか?」
「そうしたいのは山々なんだけどパンクラトプスに怒られそうだしなぁ」
「アンガとご主人じゃん、何の話してんの?」
「アンガが短小の癖にタチやりたいんだって」
「言い方ァッ!!」
「どれどれ」
「はうっ」
「いいなぁ、キングはこういうときにやりたい放題で」
「んー……確かにご主人と同程度の短小だけど結構な太さあるぞ」
「じゃあ寸詰り感で実際以上に短く見えるタイプか」
「他人のチ◯コの品評会始めるのやめい! 恥ずかしいんじゃ!」
「キングが相手してあげればいいんじゃないの? タチ専ってわけでもないんでしょ?」
「まあ構わんっていや構わんのだが……あっ、そうだ」
「なんじゃあ?」
「スピノの奴なら喜んで相手してくれるんじゃないかな?」
「確かに、スピノなら大歓迎でやらせてくれるよね」
「な、なんかキングも兄弟も悪い顔しとりゃせんか……?」
「大丈夫大丈夫、アイツの愛情深さは本物だから、俺が保証する」
「性欲持て余してるアンガならあっちから声かけてくるのも時間の問題だし自分から行っちゃいなYO!」
「なーんか怪しいのう……しかしスピノがそっち系だったとはしらなかったけェ、折角だし誘ってみるか」
クソボケ被害者の会の輪を広げることに成功した俺とキングは思わずハイタッチを交わしたのだった。 - 191二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 02:31:16
保守
- 192二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 11:51:52
こじれている奴ほどスピノによるダメージがでかそう
まずないだろうけどパンクラ、あとはアンキロとかは小ダメージですみそうだな - 193二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 11:56:33
190超えたので次スレ建てました
【閲覧注意】ダイナレスラーシコスレ3|あにまん掲示板ダイナレスラーたちのエッチな妄想について語るスレです。通算3スレ目になるのでナンバリングはそっちに合わせました。シチュや設定投下、他の方のSSもお待ちしております。過去スレ↓https://bbs.a…bbs.animanch.com残りはシチュやカップリングのリクエストなんかで適当に埋めちゃってください。
特に俺くん×パンクラはもう変な特殊性癖方向に振るしかなくなってるので是非とも皆さんのお知恵を借りたい……
- 194二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 12:12:33
エロレス…は多分キングを含めるダイナレスラー全員拒絶するだろうな、その辺は絶対に譲らなそう
俺くんがプロレス技ってどんな感じなのって受けてみるけどパンクラが加減ミスで気絶、その後お詫びで俺くんが特殊性癖プレイとか
内容は……極限まで寸止め、焦らすかペットプレイとか……? - 195二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 12:16:33
あ、思いっきり勘違いして特殊性癖までに至る過程を提案してしまった
すまない忘れてくだされ - 196ガチムチダイナレスリング22/04/27(水) 12:22:53
正直言って「エッチなダイナレスラー見たかっただけなのに特殊性癖博覧会は違くね?」
ってなっちゃうことへの免罪符が欲しいだけなのでみんなが許容できそうな特殊性癖のサンプルが欲しいだけだったりする。
次スレ含めて気軽にレスしてね? - 197ガチムチダイナレスリング22/04/27(水) 21:06:38
完走させたいので保守あげ。
- 198二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 21:11:43
主人公君もダイナレスラーになって♡(TF性癖)
- 199二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 21:17:02
まさかここで同士を見つけるとは…しかも最後の最後で
- 200二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 21:19:03
200ならコエロがスピノの被害者会に加わる