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ワンピース百物語|あにまん掲示板bbs.animanch.com洒落怖ンピース|あにまん掲示板ワンピとホラーのマッチ具合は最高だと思ってんすがね……原作キャラ視点で怖い話どんどん投下して行ってくれbbs.animanch.com - 3125/07/08(火) 15:14:37
『海の上で、海に向かって手を振るな』
昔、クソジジイに言われたことだ。なんでだよと理由を訊けば、
「てめェが、お人よしのクソバカだからだ」と吐き捨てられた。
青空が刺すように眩しく、波はまるで何かを誘うように穏やかだった。
ベタつく磯の匂いと、タバコの香りが鼻腔を抜けて、肺の奥でゆっくりと混ざり合う。
あの時はバカ呼ばわりされたことに腹を立てて、本当の理由は聞けずじまいになってしまった。
ふと思い出した記憶は、吐き出した煙と消えていく。
こういうのはブルックに訊けばいいだろうか……いや、アイツはこういった類は苦手だったはずだ。
麗しく聡明で、博識で可憐なロビンちゃんなら、何か解決策を知っているだろうか……。
とりあえず、塩でも持ってくるか。
タバコを靴底で押し潰す。じゅ、と湿った音がした。
煙の消えた跡にも、まだ磯の匂いがしつこく絡みついていた。
まったく、年寄りの言うことと牛の鞦(くつわ)は外れそうで外れないってのは、よく言ったものだ。
だけど、それにしたって、腑に落ちない。
───おれは、手なんか振ってねェんだがなァ。 - 4二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 15:56:39
ワンピ×ホラー好きだから助かる
サンジ優しいから霊とかいっぱいこさえて来そう - 5二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 16:12:25
ペチペチ、パシャン… ペチペチ、パシャン…
不寝番をしていると深夜にこうして聞きなれない水音が聞こえてくる事がある
最初は波が船を叩く音だと思って気にしてなかったがピシャピシャ、バシャン!と何かを訴えるように鳴る時もある
気になって物知りなキラーさんに音の原因を聞いたが「気にするな。目さえ合わせなきゃ害はねぇ」とよく分からない答えが返って来た
「気にするなって言われてもな~、気になっちまうんだよな~」
目が合うという事はこの音は”誰か”が鳴らしているのだろうか?船から身を乗り出せばその”誰か”が分かるかもしれない
好奇心に負けてソロソロと欄干に近付くと、音は徐々に大きく速くバシャバシャとおれを急かす様に鳴り響く
その音に誘われるように欄干に手をついて身を乗り出すが、夜の海は暗くて海面に誰がいるのかよく見えない
もう少し、もう少し近付けば見えるはず…
「何やってやがる」
聞き覚えのある声に振り返る間もなく、おれはモヒカンを掴まれ物凄い力で後ろへ引き倒された
したたかに打ち付けた尻をさすりながら声の主を見上げると、眉間にシワを寄せたお頭が口をへの字に曲げてこちらを見ていた
「いや、変な音がするから誰が鳴らしてんのか気になって…」
おれがそう答えるとお頭は夜の海を睨みつけたかと思えば、腕を一振りしてバチバチと船の周りに眩い紫電を走らせた
「これでもう鳴らねえよ」
「え?それはどういう…」
「いいから見張りに戻りやがれ!明日のメシ抜きにすんぞ!」
怒声に追い立てられて持ち場に戻れば、お頭の言う通り本当にもう音はしなくなった
昼になってから冷静によく考えてみれば夜の海面で船を叩く者などいるはずがない
なら一体あの音のは何だったんだ?あのまま身を乗り出して音の正体と目が合ったらおれは一体どうなっていたんだろう? - 6二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 16:18:21
あれ?昨日も建ってなかった?
- 7二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 16:59:42
食べ物を作り出せる能力者にはよくあることだ
時々、腹が減ったと泣く声が聞こえることがある
誰もいない部屋の隅、明かりを落とした廊下の奥、あるいは夢の中で
ただ小さく、でもはっきりと聞こえる
そんな時には このアメを一つ、海に放ってやるといい
次第に声は聞こえなくなる
自分で作り出した食べ物じゃダメなのかって?
やめておいた方がいい、少なくともおれはオススメしない
寝不足で、余計な小ジワを増やしたくないならな
なにせあいつらは貪欲なんだ、一度やったら毎晩毎晩アメをくれと、うるさくて敵わないんだ - 8二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 18:29:01
黒い毛に覆われた3mほどの人型を見かけたり、火もないのに焦げ臭いにおいがしたり、どこからともなく「ろォー、ろォーー」と男の声が聞こえてきたり。
そんな現象が起こる島が存在する。
偉大なる航路の前半に。 - 9二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 18:36:12
- 10二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 19:02:27
- 11二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 20:55:01
「城の中になんかお札が貼られてる所あるじゃん?」
「ああ、そういやそんなのあったな」
「この前カイドウ様が酔っ払って剥がしてたんだよね」
「つってもあんなの迷信だろ?」
「いやそれが、"メアリーズにお化けが映る"ってバオファンが泣いてたでありんす」
「へぇ、本物だったんだアレ」
「で、昨日そのお化けがカイドウ様の部屋に出たんだって」
「度胸あるな、その男」
「たまたま怒り上戸だったからブチ切れて怒鳴ったらしいでありんす」
「ああ、確かにあれは凄かった」
「それでお化けもビビって逃げたんだとか」
「確かにな」
「さすがカイドウ様でありんす」
「あ、こんな所にいたのか姉貴。それより1人で何ブツブツ言ってんだ?」
「え?」 - 12二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 23:52:21
モブ海兵がかえってきた話
二年前、頂上戦争に徴兵され行方不明になった兄が、ある日ふらりと帰ってきた
二年前のあの日と何ひとつ変わらない姿で
母もおれも泣いて喜んだ
────でも、何かがおかしい
いつも通りの兄なんだ 優しくて 少しおっとりしていて
ピーマンが苦手で、残すと母に叱られるから
鼻をつまんで飲みこむ癖は子どものころから変わらない
なのに――
犬好きだった兄が、撫でるどころか近づこうとさえしない
昨日、昔から懐いていた近所の犬が兄に向かって激しく吠えた
兄は無表情のまま、どこか恨めしげな目で 黙って犬を見下ろしていた
……一体、あの戦争で兄に何があったんだろう - 13二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 01:29:18
- 14二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 08:20:26
“鷹の目”を模った人形は、どんな材料でどんな風に作っても必ず目の部分が光るようになる。
- 15二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 09:05:47
うわ!なんだよルフィ!!
飯ならまだ先だって言ったろ!!
は!!?何をそんなにキレてやがんだ!!!
包丁!?....•なんで俺は包丁を「こっち向き」に持ってんだ? - 16二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 13:48:56
どこかの船乗りの話
世界には自分と同じ顔をした人間が3人いるという話を聞いた事がある
どうやらこの島にはおれの親友と同じ顔をした島民が住んでいるらしく、親友は初対面の島民達に旧知の仲のように話しかけられていた
それが面白くて滞在中おれと親友は時間があれば島を散策し色んな島民と話をしながら親友のそっくりさんを探した
出港の日、ついに会えず仕舞いの親友のそっくりさんに後ろ髪を引かれながらおれ達は海に出た
段々と小さくなる港を眺めていると1人の男がこちらに手を振りながら走ってくる
よくよく見るとその男の顔は隣にいる親友にそっくりだったので、おれは「本当にお前と瓜二つじゃないか」と感心して親友に話しかけた
「待ってくれーー!!置いてかないでくれーー!!」
遠くからそんな声が耳に飛び込んできた - 17二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 17:12:58
自分の認識外で異変が起きてるの怖…
- 18二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 17:35:15
- 19二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 18:03:32
写真撮影が好きな船乗りがある王国に来た。その国には国民が一人もいないうえに、どこを見ても荒れている。壁や床はほとんど赤で、少し白色が見える。船乗りは写真を撮ろうとしたその時、耳をつんざくような悲鳴や泣き声が聞こえてきた。船乗りは恐怖に耐えながら写真を数枚撮った。写真を見返したら、すべての写真に白いもやのかかった大量の人のような影が映っていた。その後船乗りを見たものはいなかった。
ああ。そう言えばあの国、鉛が有名だったな。 - 20二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 22:02:28
アラバスタの砂漠を歩いている時、砂塵の中に一瞬でも大男の影を見たり、「クハハハハ」という地を這うような笑い声を聞いたりしたら、すぐにそこから離れろ。
本人が居なくとも、執念はいつまでも残るから。 - 21二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:00:45
昔みんなに内緒で有刺鉄線を超え隣の国に行ったたことがある
そこは不思議なとこでほとんどの建物が白く壁や床に赤いペンキがついてた
何より白い同い年位の子がたくさんいてよく一緒に遊んだ
今でも時々地元に帰り姿の変わらない白い友達に会いに言っている
下手です。すみません。 - 22二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 07:02:56
ワノ国には「丑の刻参り」という一種の呪いが存在するのだが、百獣海賊団の壊滅以降それを実行する者は大いに減った。
その理由は呪いに縋ってまで憎むような相手がいなくなったというのがほとんどであるが、一人だけ「恐ろしくなってやめた」と答えた者がいるという。
曰く、「釘を打ちつけようとした藁人形が、なぜか左腕が無い血塗れの男に見えた」と。