お前たちにも教えよう、バサラが世界を滅ぼす理由を

1二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 20:10:07

バサラはレーサーだった父親を失ったんだ。
そして金も住処も全てを奪われ小さなガレージで整備業を営んでいた。
それからバサラは父のようなレーサーになるために自分のバイクを作り始めた。1人、2人、3人…バサラの周りには仲間ができた。俺もその1人だ。
そこにオーナーがやって来た。オーナーの出資で俺達はついにバイクを完成させた。綺麗だった。真紅のボディはまるでバサラの心そのものだった。
だが、オーナーが欲しいのはそれだった。バイクだけ作らせ俺達を殺して対価を踏み倒す……それが奴の狙いだった。俺以外の仲間は溶かされオイルになってしまった。
バサラは理不尽に泣いた。オーナーを、俺達を利用した大人を、世界を呪った。あいつの悲しみは計り知れない。
その時、奇跡が起こった。バイクがクリーチャーになり立ち上がったんだ。そしてオーナーを轢き殺し、俺達は殺人犯として追われる身になった。
そのとき痛感したんだ。この世界は腐りきっている。こんな世界なら要らないと。
それと同時に理解したのさ。なら滅ぼせばいい。世界をゼロに戻し、大人達に復讐してやると。
禁断ならそれができる、ドキンダムこそ撃破されたが、最終禁断を揃えれば世界を滅ぼすことができる！
俺はそんなバサラの想いに惚れ込んだんだ。
だから……バサラの父親のトロフィーなんか……そんなものを見せて……万が一にもバサラが考え直すなんて……耐えられないんだよ！