- 1125/07/21(月) 23:09:00
このスレは三輪と日下部をPCとしてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
閲覧注意は発狂した時の症状やグロテスクな描写があった時の保険としてつけていて、CP要素はないのでそういったレスは控えてね
新規世界線の新規キャラシでシナリオのメインテーマは"記憶喪失バニーガール×アラサー社畜男"
原作軸ではなく呪術も知らない二人になっているよ、因みに三輪は成人済みなので安心してね
今回はばじりこ🌿さま作成シナリオの『BunnyGirl & DoggyBoy』をお借りしているよ
このスレではシナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
このスレやシナリオの感想やネタバレなどをSNSなどで言うのもやめてね。TRPGではシナリオの内容を人から見える所で話すのは厳禁だったりするよ
単発スレなので過去通過シナリオのネタバレは控えてね
ルルブは6版を使用、ハウスルールもあるけど詳しい説明はしないのでこの卓の処理が正しいわけじゃないよ
今回は行動安価なしなので二人がどうなるかを見守っていてね
出目が余程狂わなければロスト率は低いはずだよ
以下、シナリオの概要
HO1『Bunny』-三輪 霞
あなたは記憶喪失だが、何故だかバニー服を着用している。
HO2『Doggy』-日下部 篤也
あなたは商社で働くサラリーマンだ。
会社に忠誠(笑)を誓うあなたは今日もあくせく働いている。
「How about the funny Easter Egg?」 - 2125/07/21(月) 23:10:00
- 3125/07/21(月) 23:11:00
- 4125/07/21(月) 23:12:00
- 5125/07/21(月) 23:19:21
HO1『Bunny』導入
サイレンの騒音とぎらぎらとした赤い光、それから生ゴミの饐えた臭いで目を覚ます。
どうやらここは廃ビルや寂れたアパートが並ぶ街の路地裏らしい。
そんなところで倒れていたようで、背中の硬いコンクリートの感覚に不快感を覚えて身を起こした。
「ここ、は……」
誘われるように、人通りの少ない道路へと出る。
近くで火事でもあったのだろうか、消防車や救急車が何台か大通りを横切っていくのが見えた。
時は深夜。細々とした三日月の下。
彼女が身に着けている心許ない布面積の衣装から露出した素肌を冷たい風が刺す。
思わず身震いして……なぜ? と脳内に無数の疑問符が浮かんだ。
「…………え?」
改めて自分の服装を確認してみれば、所謂バニーガールの格好をしているのがわかった。
逆に今までなぜ気付かなかったのだろう。未だにぼんやりとした思考でここに至るまでのことを思い出そうとする。
〈アイデア〉
???(70) dice1d100=8 (8)
- 6二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 23:21:32
単発スレ!バニーガール三輪ちゃんだーー!!
この二人なんか面白くて好きなので楽しみ - 7二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 23:23:48
新スレ嬉しい楽しみ!結構しっかりと思い出せる三輪ちゃん(バニー服の姿)
- 8125/07/21(月) 23:26:46
〈アイデア〉
【スペシャル】
どうにもここに至るまでのことが、うまく思い出せない。
「私、なんでこんな格好を……それになんで倒れて……」
ここに来るまでのことはおろか、住所も、職業も、人間関係その全てを思い出すことが出来ない。
更には自分が何者なのかすらも。ぼんやりと何かが過ぎったような気もするも、それも一瞬にして消えてしまう。
ただ、心の中には「何かを完遂しなければ」という使命感と「なぜ自分が」という絶望や失望に近い感情が残り香のように燻っていた。
この感情はいったい何なのだろう。
その時だった。
「お姉さんお姉さん、こんなとこで何やってるの」
と、彼女へと話しかけてくる人物が居た。どうやら警察官のようだ。
その瞬間、脳裏に「職質」という文字がよぎる。
深夜にバニーガールが街を徘徊。当然の帰結だった。
それは分かってしまうことが最早恨めしい。平然とした顔で「それが何ですか?」と言えるようだったら良かったのに。
「何と言われても……その、わ、私!怪しくはないんです!本当です!!」
焦ったようにそう言えば、警察官は困ったように笑う。
「そんな格好でうろついて……寒いでしょ、今日10°C切ってるらしいよ?」
「言われたらもっと寒くなってきました……」
「お名前は? 今なにしてたの? どこから来たの」
「そッ、それは……」 - 9二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 23:31:27
嫌々ながらもバニーガールで完遂しなければならない何か…?
この状態で職質はピンチすぎる - 10125/07/21(月) 23:32:08
本当のことを言えば分からない、が答えだ。
誤魔化しでもなんでもないが、それを警察官に言って信じて貰えるか。
何せ今の自分はバニーガールである。どうして?
「K町のバニークラブってもっと向こうでしょ?」
ろくな答えも返せていないというのに、質問攻めにされる。
彼らが職務を全うしているだけだというのは頭ではわかっていても、記憶が無く状況をまだ飲み込みきれていない今、それは酷なことだった。
「それは、その……私…………」
助けを求めるべきなのだろうか。
でもそうするべきじゃないのかもしれないとも思う。
ごちゃごちゃと感情が入り交じり、言葉が上手く出てこない。
「まずは身分証。ほら、見せて」
そう言われても、そんなものがあるかどうか。
手荷物など何もなく、どこから出せと言うのか。胸か?と自分の胸を見下ろせば入りそうではあるが、入っては無さそうだ。そりゃそう。
「それとも何か疚しいことでもある?一人?さっきまで誰かと居たりした?」
やはり全ての質問の答えは”分からない”だ。
どう言えば分かってくれるだろう。どう答えれば自分の身を守れるだろう。
そう考えたとして、警察官たちが求める情報をろくに提示できないことも分かっている・
根本的に自分の事を何も証明できない以上は状況が悪化していくだけだ
いっそ、このまま走って逃げてしまうかなんてことが脳裏に過ぎったその時だった。 - 11125/07/21(月) 23:37:15
「ちょっと、そこで何やってんの」
横から声がかけられ、そちらを見れば、一人の高齢の女性が煙草をふかしながらそこに立っていた。
彼女は鋭い目つきのままにこちらへと歩み寄ってくる。
「うちのが迷惑かけてすまないね、酔っぱらいの客が無茶言ってこの子をこんな時間まで連れ出しちまったんだ」
呆然としながらその高齢の女性を見下ろせば、言葉は続く。
「ったく、衣装は店ん中だけだって言ってんのに……ほら帰るよ『らぶか』」
『らぶか』。それが自分を呼んでいるのだろうことは分かる。
だけどそれを聞いてそう言えば自分の名前は『らぶか』だった!とは思えない。
「お巡りさんがたも大変なことだね。ガス爆発だか何だかだろ? この子は無関係だからお暇させてもらうよ」
そう言って女性はバニーガールの手を引いてその場から離れる。
警察官も「は、はぁ……そういう事ならお気を付けて」と言ってあなた達を見送った。
警察という一番の敵……なのかは定かではないが、乗り越えられたことに安堵する。
そうこうしていればそのまま「このままうちの店行くよ、ほら乗った乗った」と近くに停めてあった車に乗せられる。
「あ、あの私、その……」
「話は後だよ。早くしな」
悪意は感じられなかった。だからこそそれ以上は抵抗せず、車内から後方に流れていく景色をぼーっと見る。
疲れていた、ということもあるだろう。自分を知っているらしい、ということもあったのかもしれない。
しかししばらく車を走らせたところで、助手席に座っていた自分に彼女は一言告げる。
「アンタ、らぶかじゃないだろ」 - 12125/07/21(月) 23:43:58
「そう、なんですか……?」
一方的に『らぶか』と呼ばれ、そして今度は『らぶかではない』と告げられる。
『らぶか』というのが誰のことなのかは分からないが、自分のことではないというのは確かなことなのだろう。
「じゃあ、私は一体……」
戸惑いながらも自分の手を見下ろすも、女性は車の灰皿に煙草をぐりっと押し付けて溜息をつく。
「まぁいいさ。アタシも鬼じゃない。何かの縁だ、一晩泊めるぐらいはしてやるよ」
「一泊だけ、なんですか?」
「アンタも意外と言うもんだね。ぼーっとしてるように見えるのに」
「だって私を連れて来たのはあなたじゃないですかぁ……!」
その後、車が停まったのはK町の一角。
テナントビルの地下階に連れられ、そこがバニークラブであることを理解すると同時に、彼女がここのオーナーなのだろうと察しがついた。
裏口からバックヤードに入り、そのままタオルと着替えを持たされる。
「冷えてるだろ。シャワーぐらい浴びてきな」
「すっごく寒いので、お言葉に甘えさせて貰いますね!」
バニーガールなんて外を出歩くような恰好ではない。
車の中は多少温かかったといえど、それまでに寒さを感じるに十分だった。
案内されるままに備え付けの浴室に続く脱衣所に入り、一息吐く。
記憶もない。多分お金もないし、身分証もない。
それでもどうにかなる。……ううん、してみせる!と空元気とも言える覚悟をしながらも、何故か着ていたバニー服を脱ごうとする。
「…………あ、あれ?」
脱げない。ビックリするほど脱げなかった。 - 13二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 23:48:05
しまった!呪われた装備か!?
らぶかさんはここの従業員の名前なんだろうか - 14125/07/21(月) 23:51:20
着た記憶もないからこそ、脱ぎ方もよく分からなかったが、それにしたって脱げない。
「え、えぇ……!?」
否、脱ぎ方が分からないなんていう次元の話ではない。
布を引っ張れば皮膚が突っ張るような感覚があり、ファスナーなどの金具を下ろそうとしても微動だにしない。
「な、なんで!?」
暫く脱衣所で格闘していたが、まるで完全に皮膚と癒着しているかのようにバニー服が体から離れてはくれなかった。
それは異様としか言いようがない。
服が脱げない、にしたってどうしてバニー服。
途方に暮れて脱衣所で立ち尽くす。
折角渡してくれた着替えもこのままじゃ無駄になるし、そもそもシャワーを浴びるにもバニー服ごと浴びることになる。
「私が何をしたって言うんですか……!?」
そう叫べども、やはりバニー服は脱げなかった。
〈SANチェック〉1d2/1d4
???(70) dice1d100=34 (34)
- 15125/07/21(月) 23:58:05
〈SANチェック〉1d2/1d4
【成功】70 – dice1d2=2 (2)
それからは怒涛の展開だった。
「脱げないんです……!!」
半泣きになりながら先程の女性にそう告げれば、オーナーは絶句した。当然だ。
「記憶もないし、お金もないのに、これだけしか私にはないなんて、ない方がマシなのに……!!」
「……記憶もない?」
「思い出せないんです!名前も、何をしてたのかも、全部!!」
記憶喪失の話を聞いていよいよ放っておくわけにはいかなくなったのか、女性は深く溜息を吐いた。
「あんたここに住みな」
「……え?」
「ただし家賃は入れてもらうよ。ちょうどここ以外に働けるとこも無さそうだからねぇ」
バニー服で雇ってくれるところなどバニークラブ以外にあるだろうか。いやない。
最初から警察官に泣きついていればよかったのでは?と一瞬思いはしたが、警察官の前で「バニー服が脱げないから脱がしてください」なんて頼めるはずもない。
悲しいことに消去法。どうにかしようもなかった。
そして住み込みでクラブで働くようになって2週間後、ことは起きた。
- 16125/07/22(火) 00:00:25
HO1『Bunny』-三輪 霞
iachara.com - 17二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 00:03:19
記憶喪失だからかと思ってたけどダイス振られる時も名前でないしなにこれは…?
- 18二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 00:04:31
結構戦えそうなバニーガールだ…
- 19125/07/22(火) 00:06:28
HO2『Doggy』導入
仕事。仕事。仕事。
労働。労働。労働。
残業。残業。残業。残業の山。
「あー……」
ここ2週間で日下部のただでさえ忙しかった日々は、さらに多忙を極めることとなった。
よりによって直属の上司がガス爆発だか何だかで亡くなったのが直接的な原因なのだが、それで自分に大量の仕事が回ってくるのはおかしくないだろうか。
誰も悪くない、誰の責任でもない事故なのだから、誰か一人に押し付けずに社内でもっと分担でもすれば良いものを。
そんな泣き言が全く意味を成さないことはとうにわかりきった事だった。なにせ資本主義の犬であるので。
「なんで俺がここまでやらなきゃいけないんだよ。帰らせろっての」
溜息を吐きながら天井を見れば蛍光灯が見下ろしてくる。
上にあるのは太陽でも神でもなんでもなく、無情な光だけ。
「……帰りてぇ」
〈経理〉
日下部(70) dice1d100=39 (39)
- 20二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 00:12:03
疲れた日下部だ
疲れた日下部は健康にいいね - 21125/07/22(火) 00:14:10
〈経理〉
【成功】
文句を言いながらも手は動く。
最早考えずともに仕事を処理する手は止まらない。
だからこそ仕事が彼に集中しているのだが、手の抜き方が上手いようで下手な日下部はそのまま目の前の山をどうにか攻略し切る。
ほぼ毎日やっていることではあれど、仕事が一段落すれば多少気が抜ける。
≪SAN回復≫仕事が一段落したので
80 + dice1d3=2 (2)
そうして一息吐いていれば、目の前のデスクに缶コーヒーが現れる。
「お疲れ、日下部君……って、これはまた憔悴してるねぇ」
そんな言葉にPCの画面から目線を上げれば、そこにいたのは上司の一人である本居がいた。
日下部に大量の仕事を遺していった葛谷とは同期で、一人になった日下部のことをしばしば気にかけてくれている。
にこやかで部下にも紳士的な笑みを崩さないため、セクハラパワハラのオンパレードで蛇蝎のごとく嫌われていた同期の葛谷とは天と地ほどの差があった。
「……っす、どうも」
「日下部君はよくやってるよ、うん。僕らが君と同じくらいだった頃こんなに仕事できなかったもん。最近の若いもんはすごいねぇ」
日下部もアラサーだ。若い者と言われたら否定しそうになるも、目の前の本居よりは若いことは事実である。
缶コーヒーのプルタブを持ち上げ、中身を口に運べば思ったよりも甘さのある液体が口に流れ込んだ。
「葛谷は……あんまり故人の悪口を言うもんじゃないがね、自分の仕事もかなり君に押し付けていたようだったから……これも今になって発覚したことさ。能力だけはある男だと思っていたが、それも君の力によるものだったってことだね」
そう言うと本居は少し声のトーンを落とす。
- 22二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 00:20:35
ガス爆発事故のとき三輪ちゃんとニアミスしてたのかな
- 23125/07/22(火) 00:23:10
「だからね、僕から上に色々と直談判してきたんだ。それで現場の実態を改めて調査した結果、君を葛谷がいたポストに昇進させるべきだ……って話になってね」
昇進。そう聞いて素直に喜べなかったことが分かったのか、本居は「あまり嬉しくなさそうだ」と口にする。
「これ以上の無茶振りが飛んでくるのは正直ごめんですよ。既に手一杯、を超えてるぐらいですから」
「ああ、君が今取り掛かっている案件についても心配しなくていい。残りは僕が上手く配分しておく形で話はまとまりそうだから。事後報告になってしまった事だけ謝らせてほしい。これが一段落さえすれば、君も満足できると思うよ」
信じて良いものかと若干疑ってしまうのは日下部という男の性。
しかし「これからも期待してるよ」と本居に背中を軽く叩かれ、殆ど空になっていた缶コーヒーの中身が僅かに音を立てる。
今まで葛谷に不当に押し付けられていた仕事量と自分の仕事量、ほぼ2人分の仕事をしていたと考えれば、昇進してもここからさらに仕事が増えることは無いだろう。
おそらくはそうだ、と思わなければやってられない。
本居の言を信じるのなら、むしろ自分の案件に集中できるし、給料も上がっていいこと尽くしだ。
今までの体制はともかく、この先には久々に希望が持てそうかもしれない。
「そうだ、このあと飲みに行かないかい? もちろん僕の奢りさ、ちょっと早めの昇進祝いみたいなもんだと思ってよ」
ここまで言われれば断りにくい。
会話の最中でさえもメールやらなんやらで増えた気配のするやるべきことを鑑みると、流れる可能性もあると思いつつも「時間があれば」と答えておく。
だがその後、何年かぶりに金曜に定時であがることが許された日下部は、本居に連れられて飲みに行くことになった。 - 24125/07/22(火) 00:26:13
……の、だが。
連れられているのが近くの居酒屋などではなくK町な時点で何となくそんな予感はしていたが、テナントビルの地下階の扉には「Bunny Club Always Easter」と描かれており、普通に飲み会をしようという店ではないことは明らかだった。
「飲み会じゃなかったんですか、俺は大衆居酒屋で十分ですけど」
「安心して、ここお酒もちゃんと美味しいとこだから」
「そうじゃなくてですね」
「まぁ、サービス料とかで割高なのは否めないけどね。奢りだから許してよ」
バニークラブよりは普通の飲み屋が良いし、そもそも飲み会するよりも帰りたいし。
なんだよバニークラブって。
そう文句たらたらだろうとも、本人にはこれ以上は言えない。
悲しき資本主義の犬。
ワンと鳴けと言われれば割と結構鳴かなければいけないもの。
本居は愉快そうな笑顔を浮かべながらその扉を開いた。
枯れ葉の匂いのする秋の冷たい空気から一変して、扉の奥からは甘い香水と酩酊しそうなアルコールの匂いが漂っている。
「…………帰りてぇ」
数時間振りにそんな言葉が口から零れたものの、幸か不幸か本居にも他の誰にもその呟きが届くことは無かった。 - 25125/07/22(火) 00:27:21
HO2『Doggy』-日下部 篤也
iachara.com - 26125/07/22(火) 00:30:23
バニー服脱げない三輪はキャストに最初「バニーちゃん」と呼ばれてたけど、全員バニーだなってことで「ハニーちゃん」になり、外で呼ぶ名前もあった方が良いよね、ってことでニバちゃんって呼ばれてたのが聞き間違えきっかけで三輪ちゃんになった、って一連の流れが二週間の間にあったので次からは"三輪"で🎲振るよ
ってことで今日はここまで、次回は二人の出会い編だよ - 27二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 00:30:42
兎と犬が出会ってしまう
- 28二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 03:57:44
気がついたら来てた!
またゆっくり楽しみます - 29二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 08:42:24
wktk
- 30二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 09:04:11
このレスは削除されています
- 31二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 15:35:03
保守
- 32二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:42:43
ちょっとぐらいならずらせるっぽいね
- 33125/07/22(火) 21:40:26
バニーガール三輪のトイレ事情はギリギリズラせるので人権は守られているよ
バニー服に関しては理想のバニー服で再生してあげてね
因みにちゃんと耳もあるし取れないよ - 34125/07/22(火) 22:05:42
バニークラブ『Always Easter』に入店し、キャストの案内に従い日下部とその上司である本居が席に着けば、二人のバニーがその座席に付くことになる。
「マナです、よろしくお願いしまーす♡来てくれたのはこれが初めてですよね?」
零れ落ちそうな胸をぎゅぎゅっと収めた……若干収まってない気もしなくもないが、そう言いながらにこにこと微笑んでいる。
本名は当然他にあるのだが、所謂源氏名というやつである。
そしてもう一人、マナに続いてやってきたのは視線をふらつかせながらも覚悟したかのようにぎゅっと目を瞑ってから口を開く。
「ハ、ハニーです!よろしくお願いします!!」
硬さが残るものの、そう叫んだのは他でもない記憶喪失バニーガールの彼女である。
バニーだからハニーと、何の捻りもない源氏名を与えられた彼女は自分がそう名乗ることにやはり羞恥心が抜けないらしい。
いつもならこうして注文を聞いてお喋りして、遊んでと。キャストが対応するのだが、この日は違った。
オーナーがわざわざバッグヤードから出て来て、その座席に付いたお客様のところまでやってきたのだ。
こうして表に出てくることは滅諦に無い、というよりも初めてかもしれないとハニー……改め、こちらも聞き間違いがきっかけで名付けて貰った”三輪”は驚いた。
「あれ、オーナーどうしたの?」
マナも気になったようで手を止めれば、オーナーはお客様の内の一人、本居に目を向けていた。
「あんた……もしかしてシンペーちゃんかい?」
「ははは、いやぁご無沙汰してて。最後に来させてもらったの20年ぐらい前じゃない? 覚えててくれてるなんてね」
シンペーちゃん。晋平。
日下部はそれが本居の下の名前であることに気付いたものの、よく来てたのではなく20年ぐらい前に来たという話を聞いて少し安堵した。
割と尊敬出来る法の上司がバニークラブ通いでずぶずぶになっているとは思いたくなかったからだ。 - 35125/07/22(火) 22:13:17
「それまでしょっちゅう来てたじゃないかい。葛谷の坊主はずっと来てたけど最近見ないねぇ」
来てたのかよ、と日下部は内心ツッコむ。
だがその後に出て来た葛谷という名前を聞いて、思わず本居へと視線を向ける。
葛谷は死んでいる、ガス爆発に巻き込まれて。だがそれを告げるとしたら自分ではない。
「あー、うん、まぁね。それより今日はうちの優秀なのを連れてきててね。ま、この機会に息抜きにでもと」
どうやら葛谷の末路、とも言えるものを本居は言う気がないらしい。
ならばそれに合わせるか、と日下部は差し出されたメニューを見ているふりを続けることにした。
そうして旧知の仲だったらしい二人の談笑は暫し続く。
そうなれば三輪はどうすれば良いか迷いつつも、メニューを見ている日下部に視線を向ける。
その視線に気付いたのか、日下部が視線を上げる。そして僅かに一瞬、二人の視線が交差した。
――――その時、三輪は日下部に対して「この人だ」と、強く感じた。
だがその感覚が何を示すのか、その意味も、何がこの人なのかまでは分からない。
〈聞き耳〉
日下部(80) dice1d100=69 (69)
- 36二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:20:46
葛谷バニーガール好きだったのか…
三輪ちゃんと日下部も知り合い?日下部の方は見覚えなさそうだな - 37125/07/22(火) 22:24:05
〈聞き耳〉
【成功】
結局、二人の視線はすぐに外れた。
だがその時、日下部は身動ぎした三輪から香水やシャンプーの臭いに混じって、なんだか焦げ臭いような臭いがした気がした。
丁度その時、話しが一段落したらしい本居が日下部に「あいつが幅利かすようになってから、何となく顔出しづらくなってた所でね……」とこっそり語る。
葛谷の性格を考えると、一緒に呑みたい人間ではないのは確かだ。
そんな内緒話するオジサン二人を見た三輪の先輩であるマナはむ、と可愛らしく拗ねたふりをする。
「あ、ここに来て内緒話ですか〜?」
そう言いながら本居の隣に座り、下から覗き見るように見上げてにこりと笑う。
「私達と喋りましょうよ〜!ハニちゃんも、ね?」
そう三輪のことも誘い、三輪も慌てつつも日下部の隣に腰を下ろした。
「何か飲みませんか?うちのおつまみも結構美味しいんですよ!私、ここの賄いがすっごく好きで!」
住み込みで働いている三輪の三食は主にここの賄いばかりだ。
それでも二週間、飽きたとは思わなかった。
「日下部君はどうする?適当に頼んじゃってもいい?」
「その方が助かりますね」
「じゃあ――――」
そうしてお酒とフードメニューを幾つか頼めば、お酒はすぐに出てきたがフードメニューはまだ時間がかかる。
「せっかくだし、待つ間にゲームでもどうですか?ブラックジャック、ハニちゃんが負けたらサービスするよぉ」 - 38二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:30:44
むっバニガのサービスだと?
- 39二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:32:35
そっか聞き耳は嗅覚情報も拾えるんだっけ…なんの焦げだ
そしてどんなサービスなんだ - 40125/07/22(火) 22:39:04
「私ですか!?」
「マナはディーラーやるから。ハニちゃんもこの前ルールは教えたでしょ?」
確かにブラックジャックのルールは教えて貰ったので知っている。
簡単に言えばトランプを引いて21を目指すカードゲームだ。
ただし22以上になったらバースト、そのため22以上にならないように21に近づけるのがポイントだ。
2から10までは数字通り、JからKまでは10。Aは1でも10でも好きな方を選べる。
サービスと言ってもえっちなことではなく、お酒が一杯ただで飲める程度。
だがたかが酒一杯であれど負けは負け。給料から天引き……なんてことはないが、気が引けるのも確か。
敢えて負けて得意げにさせて更なる注文を稼ぐという技術は三輪にはまだ身につけられていない。
……まあえっちなサービスをすることもないわけではないのだが。それはキャストによりけり、である。
「日下部君もブラックジャックは分かるよね?」
「まあ……少しなら」
「それじゃあ僕の分も任せるよ」
「……分かりましたよ」
そう言って本居はにこにこと新人バニーのゲーム相手という役割を日下部に押し付けた。
本来はディーラーとプレイヤーの個別のバトルになるのだが、今回は三輪と日下部のサシというバトルになるらしい。
面倒ごとはやめてくださいよ、という心情が日下部の顔の前面に出ていたが、上司からの命令からは逃れられない。
中々に世知辛いものだ。
「ハニちゃん頑張れ~!」
マナはそう言いながらも、二人の前にカードを二枚ずつ配る。
≪ブラックジャック≫1~13でA~K、追加で引くことも可能
三輪 dice2d13=13 6 (19)
日下部 dice2d13=11 1 (12)
- 41二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:43:13
三輪はこれでキープが無難かな?
- 42125/07/22(火) 22:45:29
Aは1か11!!
- 43125/07/22(火) 22:54:20
≪ブラックジャック、初手≫1~13でA~K
三輪 Kと6(16)
日下部 JとA(21、ナチュラルブラックジャック)
三輪はまず自分の手元に来たカードを見て、微妙だなぁ……というのがあからさまに顔に出る。
16ならば残りは5、即ち1~5までしか許されず、6以上が出ればバーストで0点になるのだ。
確率論で言えば引かない方が良い、のだが16のまま勝負に出るのはあまり良い手札とは言えない。
どうするかと三輪が迷っていれば、日下部が自分の前にカードを表で二枚置く。
そこにあったのはJとA、つまり21。ナチュラルブラックジャックである。
「え゛」
「わぁ、日下部さんすごーい!」
マナは手を叩いて日下部を讃えるも、三輪は思わず目の前のカードを見ながら固まってしまう。
問答無用、三輪の負けだ。
運が良いんだか悪いんだかと、日下部は溜息を吐く。勝ちたかったわけでは全然ない。何せ本居の奢りだし。
「ほらほらハニちゃん。こうなったらサービスしてあげないと!」
そう言いながらテーブルに運ばれてきたのはチョコの盛り合わせ。言ってしまえばポッキーだ。
先輩がやるのは見て来たが、自分がやるのは初めてだと三輪はそれを握る。
日下部は様子がおかしくなった気がする、と思わずずり下がるも背もたれで阻まれて終わった。
「おい、余計なことはしなくて」
「そぉい!!」
せめて「あーん」とか、そう言えよと日下部はポッキーに刺された後にそう思った。 - 44二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:57:08
豪運の日下部を強めのサービスが襲う
- 45125/07/22(火) 23:11:53
日下部がポッキーに刺されるという珍事件が起こったその後、流石にマナにも怒られた三輪はしゅんとしている。
客を穴あきにしようとしたのだから当然だ。
「すみません、日下部さん……」
しかし日下部の難はそこで終わりではなかった。
マナに今度はちゃんとやってね(圧)と言われた三輪は今度こそちゃんとポッキーを持ち、日下部の隣に座った上でその先端を口元に向けて来ている。
「え、えっと……あーん、してください」
気まずさと羞恥、伏目がちで視線は彷徨っている。
頬が薄らと赤く染まっており、先程の暴挙とは裏腹に大多数の人間によっては天国のような状況だったのかもしれないが、日下部はただひたすらに勘弁してくれと天を仰ぎたくなった。
慣れた様子でならまだしも、こうも戸惑われると色々と困る。
だが口にしないと終わらないだろうと先を噛めば、パキリとポッキーは中程から折れてしまう。
味など分かるはずもない。
日下部はそのまま並々と入ったままだったグラスを一気に煽り、その中身を空にした。
因みに三輪は実際に齧られると、馬に人参食べさせてるみたいだなと若干羞恥が落ち着いてしまっていたので、なんとも噛み合っていなかった。
「じゃあもう一回、今度こそハニちゃんも勝てるように頑張ってね!」
「はい!頑張ります!!」
いや、懲りろよオマエ。と日下部は遠い目をしつつ、本居は相変わらずにこにこと笑っていた。 - 46二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 23:24:05
ハニちゃん可愛いな
日下部はもっと有難かっていいと思いますよ - 47125/07/22(火) 23:28:48
日下部は自分の意識が薄ぼんやりと覚醒していくことを自覚する。
気が付くと自宅のベッドで横になっていて、見知った天井が視界に映った。
それから、ぐわんとその天井が回転して、ゆらめいて、三半規管を殴りつけるように刺激する。
頭が痛い。くらくらする。
「クソ……飲み過ぎたか……」
これは駄目だ。完全に二日酔いの症状だ。
出た声も若干擦れており、体も重く感じる。
「あ゛―、結局あの後……」
何があったかと、思い出そうとしたところで自分の腕の中で何やら柔らかい感触がしたような気がして、視線をそちらに向ける。
「…………は?」
そこにはバニーガールが居た。
昨日ハニちゃんと呼ばれていたバニーガールだ。
すやすやと寝息を立てて、彼女は自分の腕の中に収まっている。
一瞬完全に止まっていた思考が否が応でも現実に追いつく。
これはもしや、……いやいや、いやいやいやいや!!
慌ててずり下がれば今度は背凭れに阻まれることなく、そのままベッドから落下する。
その衝撃で若干目が覚めても、ベッドの中のバニーガールという視界の暴力は消えてくれない。
「はー、待て待て待て待て……本当に待て、嘘だろ……?」
〈SANチェック〉1/1d3
日下部(82) dice1d100=85 (85)
- 48二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 23:30:29
めちゃくちゃ動揺してて草
そりゃそう!こっちもドキドキすんよ! - 49二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 23:35:14
状況証拠的には黒だが…メタ的にはCP要素はないスレ…!
ノーセンシティブだ落ち着け日下部! - 50125/07/22(火) 23:41:47
〈SANチェック〉1/1d3
【失敗】82 – dice1d3=1 (1)
普段はこれでも面倒臭がりではあるものの冷静沈着な男ではあるのだ。
だが流石にバニークラブで出会った女の子(二十代前半程度に見える)を持ち帰ってしまったとなればその限りではないらしい。
自分の服装を確認すれば全裸ではないし、昨日の格好とほぼ同じ。何枚かは脱いでいるがそれだけだ。……それだけか?
そもそもやらかしたならなんでバニー服のままなんだ。
着たまましたのか?嘘だろ。
日下部は頭を抱えてしゃがみ込む、バニー服に興奮するようなヘキなどなかったはずだ。
じゃあこの状況はなんなんだ。
ベッド近くのゴミ箱を覗き込み、特にまあ問題なものは入ってないことを確認する。
ヨシ、きっと大丈夫。
持ち帰ってる時点で大丈夫じゃない?正論は嫌いなんだよ黙ってろ。
「ん……んぅ……?」
内心そこそこパニックに陥っていた日下部とは裏腹にここでハニちゃんの起床である。
目元を擦り、ゆっくりと瞼を持ち上げた。
そして何度か瞬きをしてから日下部を認めると、ハニちゃんは「あ!!」と叫ぶ。
「昨日は大変だったんですからね!!」
終わった――――、と日下部は天を仰いだ。
- 51二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 23:41:48
ずらせるけど脱げないバニーだからセンシティブなことしてた場合とんだ特殊プレイだけどしてないだろうからセーフ
- 52二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 23:51:00
やましい事はなかったんだろうけどそこも含めて似合うというか映えるシチュエーションだ
- 53125/07/23(水) 00:00:34
三輪は怒っていた。
言葉通り、この日下部という男に酷い目に遭わされたからだ。
昨日、日下部もその上司である本居も普段の疲労の反動かベロッベロに酔っていた。
本居の介護……もとい解放をマナが、そして日下部の解放をしたのが三輪である。
あの一瞬の「この人だ」という感覚がどうにも気になったこともあり、日下部をタクシーに乗せて家まで送ってやった。
まあそれは自分も酔っていて正常な判断が出来ていなかったせいかもしれないし、スタッフとしてのサービス精神かもしれないが、そこは置いておくとしよう。
とにもかくにも、その後が大変だったのだ。
家に送り届けて帰ろうと思えば鍵がないと言い出し、代わりに鍵を探して開けてやれば何故かそのまま引き摺り込まれ、予想外の出来事に硬直してる間にそのままベッドに辿り着き抱き枕にされた。
酔った人間特有の温かいと言うよりは熱い体温に包まれ、一瞬で眠りに落ちた日下部を見て三輪はそのまま眠くなってしまい、今に至るというわけだ。
「帰ろうと思ってたのに、無理矢理連れて来られて!」
「……」
「しかも全然離してくれないし!」
「…………」
「やめてって言ったのに!」
「………………」
日下部の顔色がどんどんと悪くなっていく。
脳内に駆け巡っているありとあらゆることは存在しない記憶なのだが、三輪はそのような誤解をされているとは微塵も思っていない。
寝ていようが何だろうが外れることのないウサギ耳がぴょんと立っているのが場違いとも言えた。
そもそもアラサー独身男恋人なしの自宅にバニーガールが居ること自体場違いなのだが。
昨日の一連の流れのせいで日下部への遠慮が若干、というよりもかなり消えてしまった三輪はそのままお酒とお酒による体温上昇人間からのハグのせいで汗でべたついた体を実感し、「なんかベタベタするし……」と呟く。
日下部は辛うじて「風呂は、廊下出て右側に」と口にすれば三輪は「お借りしますね!」とパタパタと部屋を出ていった。
因みにこの誤解は三輪が風呂から出た後(シャワーによる丸洗い)、「酔った勢いで人を抱き枕にする癖でもあるんですか?」という質問が発せられるまで続いたのであった。 - 54二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 00:05:26
「責任」の二文字がでかくのしかかる日下部の脳内想像して草生えちゃった
バニーガールと熱い夜(健全)を過ごしたようですね… - 55125/07/23(水) 00:19:34
どうにか誤解が解け、土曜の朝だということもあって日下部も風呂に入った後、二人はテーブルを挟んで食パンを齧っていた。
オーブントースターで焼いてバターを塗っただけの食パンを齧る日下部は自分の部屋にバニーガールが居る異常さに若干慣れつつある。
未だに耳さえ外さないのはプロ意識何だろうか、とよく分からないことを考える余裕さえ出てきたくらいだ。
「ジャムとかないんですか」
「ない」
「目玉焼きとかハムとかベーコンとかウインナーとか」
「そんなものはない」
「流石に卵がないなんて有り得ないですよね。……わ、卵すらない」
「無いって言っただろ」
遠慮なく人の家の冷蔵庫を開けた三輪はその虚無さに呆然とした。こうなればバターがあるだけマシな気がしてくる。
「よくこれだけで足りますね」
「朝は時間がないことが多いからな」
「へぇー!忙しいんですね」
そう言いながらもバターしか塗っていない食パンを食べ終わった三輪はふうと一息吐く。
「ごちそうさまでした!」
「あー、オマエ。……なんだ、その……ハニちゃん」
「三輪で良いですよ」
「易々と名前を教えるな」
「じゃあ日下部さんは人をベッドに連れ込まないようにした方が良いんじゃないですか?」
日下部は黙った。黙るしかなかった。そう言われてしまえば手も足も出ない。
「冗談ですよ!」
そう言って三輪は笑ったが、日下部は「はは……」と乾いた笑いを零すことしか出来なかった。 - 56125/07/23(水) 00:30:56
そんな時、ピンポーンとインターホンが鳴る。
宅配便なら良いとして、万が一知り合いだったらマズ過ぎる、と日下部は冷や汗を流す。
この家には今バニーガールが居るのだ。自然発生したバニーガールではなく、自分が連れ込んだ。
場合によっては居留守を使うしかないと、ドアスコープで外を覗いてみればそこには昨日同じテーブルで本居に着いていたマナが居た。
こちらは流石に服装が私服になっていたが。
「すみませーん、ハニーちゃん居ますか~?」
コンコン、と扉がノックされる。
「その子、うちの店に泊まり込みなんですけど、まだ帰ってないらしくてぇ……様子見てくるように言われて来たんですけどぉ」
送り届けたっきり帰ってこないとなれば自分が第一容疑者になるのはさもありなん。
これで居留守を使えばもっとマズいことになる予感しかしない。
何もしてません、何も起こってませんと信じて貰わなければ困る。
「あ、マナ先輩!」
三輪もその声に気付いたのか、玄関の方に近付いて来る。
「心配かけちゃったかなぁ。あとでオーナーにも謝らなくちゃ」
バニー服が脱げない以上、移動はタクシーを呼ばなければと思っていたが今の三輪は一文無し。
ここに来るまでは日下部の財布からタクシー代を捻出していたが、これからどうしようと迷っていたのも確か。
不安材料が一つ消えたことは喜ばしい。
〈聞き耳〉
日下部(80) dice1d100=23 (23)
- 57125/07/23(水) 00:37:25
〈聞き耳〉
【成功】
これで日下部としても厄介事から解放されると安堵していたのだが、ふと気付く。
扉の外からしてくる匂いは、昨日の彼女の匂いとは違っていた。
香水の有無や化粧の違いで多少の誤差はあるが、扉の外の人物からはその匂いが一切しない。そして根本的に体臭の特徴が違う。
鼻が利く日下部は扉越しであっても、それだけのことに気付くことが出来た。だが分かったのはそれだけではない。
さらに隠しきれない……これは、火薬の匂いだ。嫌な予感がする。
「……待て」
小さな声で三輪を制止すれば、三輪はきょとんと首を傾げた。
「なんですか?お詫びの品でもあるんですか?」
「そうじゃない、コイツは……待て」
「すみませ〜ん、すみませ〜ん! いないんですか〜?」
そうして何度かインターホンが鳴る。
その間、日下部は三輪の腕を掴んで止めていた。
それ以上玄関の方に近付かないようにと、三輪は困惑しながらも日下部のことを見返している。
「理由を聞いても良いですか。私、これ以上ここに居る気はないですから」
きっぱりそう言うも、日下部は言葉に迷う。
なにせ扉越しの相手が三輪の知っているマナではないかもしれないなんて、そう言って信じられると思うのか。
〈言いくるめ〉
日下部(75) dice1d100=49 (49)
- 58二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 00:43:04
一介の社畜にしては妙に優秀だ日下部…日下部っぽいけど
- 59125/07/23(水) 00:43:58
〈言いくるめ〉
【成功】
「一晩ここで過ごしたとバレたら、何があったか誤解されるぞ」
さっきまで日下部がそうだったように、というのは三輪も分かったらしい。
「それともそういうことはよくあるのか」
「ないですよ!うちの店、もしそういうことしたってバレたらクビになると思うので」
「なら……困るだろ」
詳しい説明はせめてもう少し後に。今は飛び出しそうになっている三輪を止めなくてはならない。
「それ、日下部さんが言いますか?」
「だから俺たちでどういう説明をするか決めておくって話だよ」
「なるほど……!」
どうにか三輪を丸め込めた日下部は安堵する。
そんな会話をしていれば、不在だと判断したのかマナは諦めた様子で足音が遠ざかっていった。
それを確かめた日下部は三輪の腕を離し、三輪は自身の腕を擦る。痛かったわけではないが、なんとなくだ。
「店の電話番号は分かるか」
「覚えてますよ!」
「なら後で連絡しろ」
「タクシーだけ呼んで貰えれば自分で帰れますけど」
「また誰かが押し掛けて来ても困るだろ」
他人ではあるが、マズそうな出来事に巻き込まれかけていることを知れば放置はしにくい。
自分が気付いた真実を全て伝える気は日下部にはなかったのだが。 - 60二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 00:46:56
火薬の匂いって物騒じゃない?バニー姿で他人の家の朝食もりもり食べる三輪ちゃん好き
- 61125/07/23(水) 00:48:38
だが二人の作戦会議は長く続かなかった。
しばらくして……ドン!という音がドアの外……いや、ドアから聞こえてきた。
「……は?」
「え、……えっ!?」
もう一度ドンと音がした瞬間、鍵のかかったドアはドアの役割を失い、いとも簡単に蹴破られる。見たところ蝶番が破壊されたらしい。
そこには先程ドアの外にいた、マナの姿があった……が、その顔の半分が皮膚が溶け落ちるように崩れており、その皮の中からは知らない男の顔が覗いていた。
「マナ先輩……じゃない」
怯えたような声を出す三輪はその男を凝視する。
日下部は自分の予想があながち間違っていなかったことを悟り、舌打ちを零した。
マスクや化粧とは明らかに異なる奇妙な変装。
体臭の違いも当然だ。
なにせこれはマナと名乗ったあのバニーガールとは異なる人物。
有り得ないことだが、実際に目の前で起こってしまえば認めるしかなかった。
〈SANチェック〉1d3/1d5
三輪(68) dice1d100=31 (31)
日下部(81) dice1d100=58 (58)
- 62二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 00:53:09
先輩の皮を被ってるだけ?擬態?
- 63125/07/23(水) 00:53:48
〈SANチェック〉1d3/1d5
【成功】三輪:68 – dice1d3=2 (2) 日下部:81 – dice1d3=1 (1)
「ったく、変装の呪文にも制限時間があんだよ。でないと癒着して戻れなくなっちまうからなぁ……大人しく付いてこなかったお前らのせいだぞ?」
二人の強張った顔に気付いたのか、男はそう言い放つ。
変装の呪文。明らかに怪しいと分かる文言だが、妙な変装を男がしていたのも事実である。
日下部がこのような出来事が起こる覚えが三輪にあるか尋ねようとしたその時、懐から取り出した拳銃を三輪に向けて発砲した。
火薬の匂いの原因はこれかと、日下部は咄嗟に三輪を押し退ける形で男へとタックルを仕掛ける。
「人の家で物騒なもん使ってんじゃねぇよ!!」
〈DEX×5〉
日下部(16*5,80) dice1d100=65 (65)
- 64125/07/23(水) 00:57:16
〈DEX×5〉
【成功】
日下部が実際に男を伸すことは出来なかったが、崩れた体勢で発砲されたおかげで三輪も心構えをする時間があった。
「避けろ!!」
そう日下部が叫ぶ中、三輪は自らに襲い来る銃弾から逃れようとその場から飛び退く。
〈回避〉日下部の〈DEX×5〉成功により+30の補正、上限99
三輪(70+30,99) dice1d100=34 (34)
- 65二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 00:58:35
バニー連れ込み事故に動揺してた以外はずっとかっこいいなアツヤ!
- 66125/07/23(水) 01:00:21
〈回避〉
【成功】
華麗な身のこなしで銃弾を避けた三輪を見た男は自らを邪魔した日下部へとその銃口を向ける。
しかし三輪はそれを予想していたかのように男へと距離を詰める。
そのさまを見た日下部は思わず馬鹿と叫びそうになったが、三輪はそのまま男目掛けて蹴りを放つ。
「させない!」
〈キック〉
三輪(80) dice1d100=59 (59)
- 67二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 01:01:18
もしかして判定成功しかしてない?
ナチュラルブラックジャックも出すし…やれやれ系有能主人公か…? - 68二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 01:02:53
拳銃は当たると怖いけど三輪ちゃんの技能値も結構安心して見れる数値なんだよな
バニーキックだ - 69125/07/23(水) 01:03:51
〈キック〉
【成功】
それは男を倒すと言うよりは狙いを妨げるため、先程の日下部と同様の行動である。
それを理解してしまった日下部は自分よりも年下の女に守られたことに思う所はあれど、今はそんなことを言っている場合ではない。
「あぁ、クソ!邪魔だ!!」
名も知らぬ男はそう叫び、日下部に向けて発砲する。
三輪も射線から外れ、残すは日下部だけだ。
〈回避〉三輪の〈キック〉成功により+40の補正、上限99
日下部(60+40,99) dice1d100=52 (52)
- 70125/07/23(水) 01:08:01
現時点でこのスレでの失敗はバニ三輪と同衾してた時の日下部のSANチェックのみだよ
無事に拳銃を避けられたところで今日はここまで
このシナリオは面子指定なしでフォームに来てたんだけどやるならこの二人しか居ないだろってことで三輪と日下部になったよ - 71二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 01:15:21
唯一の失敗そこなの面白すぎる
初対面一夜明けてなのに謎に息が合ってていいな - 72二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 09:48:58
保守
- 73二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 12:00:52
- 74二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 16:03:05
このレスは削除されています
- 75二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 16:38:41
かわいい
- 76125/07/23(水) 21:37:09
バニ輪ちゃんカワイイカワイイね
スレ内の三輪はバニーガールのまま二週間過ごしてるのでバニー服への羞恥が妙な方向で消えているのでバニー服での新鮮な羞恥は売り切れてるかもしれない
じゃなきゃほぼ初対面アラサー男とバニー服のまま食パンを食べてリラックスしない
日下部は(服を勧めるべきか?だがそれもセクハラになるか?そもそもなんでコイツずっと耳まで着けたままなんだよ風呂入って出てもつけ直すって相当だぞ)なんて考えていたよ
- 77125/07/23(水) 21:47:10
〈回避〉
【成功】
三輪のサポートもあってか、日下部も無事に自らを狙う銃弾を回避して見せる。
だがそう何発も連続して避けられるかと言えば難しいだろう。
それを男も分かっているのか、三輪に視線を向けた男は底意地悪そうに口角を上げた。
「おい女、ケースのパスワードを吐け。それだけわかれば殺すのはそいつだけにしてやる」
待て待て、俺はどちらにせよ殺されるのかよ。なんて日下部がげんなりする。
バニークラブの人間のふりをして押し掛けてきた時点でうすうす気づいていたが、これで狙いは三輪確定じゃねぇかと三輪の反応を窺えば、三輪は強張った表情のままだ。
それはマズいことを知られている、と言うよりは意味の分からないことを言われていると言ったように見える。
向こうが見捨てるならこっちも見捨てるしかないと思っていた日下部はそうならない可能性が高いことに気付き、内心で舌打ちする。
どちらにせよ面倒に巻き込まれたままになるらしい。
だが三輪が言葉を返す前に、男は下品にゲラゲラと笑う。
「ま、どちらにせよ上にはケースが開くまでお前の身柄は確保しとけって言われてんだけどな。俺だってこんな上玉を傷物にすんのは心が痛むんだ、無駄な抵抗は辞めてさっさと投降しな」
突然の絶体絶命だ。
こんな襲撃を受ける心当たりなんて日下部にも、そして記憶を失っている三輪にも毛ほども無い。
だが目の前の男は明確な殺意をもって二人を加害しようとしている。
男は自分の優位に酔いしれているが、銃口は此方に向けたまま。命乞いや説得など聞く耳も持たれないだろう。
ともかく逃げなければ。尻尾を巻いて。脱兎の如く。
〈目星〉
三輪(75) dice1d100=13 (13)
日下部(65) dice1d100=42 (42)
- 78125/07/23(水) 21:58:16
〈目星〉
【スペシャル】三輪 【成功】日下部
こんな状況など当然初めての経験だ。
だが慣れていないからと言って、何も考えずにぼーっとしているわけにはいかない。
どうするべきかを考えながらちらと家の中を見渡せば、玄関とは逆方向に窓があることをお思い出す。
ここは二階であるが大した高さではなく、入り口のドアを抑えられている以上、ここから逃走するほかないだろう。
そして三輪はその”閉まっている”窓を見て、開けている時間はないと判断する。
この状況でそんなことをしてみろ、無防備な背中を狙って弾丸が飛んでくるに決まっている。
そうなれば、だ。
「……分かりました」
三輪は自分の両手を降参の意を表すべく上げてみせる。その手が震えていたのは演技ではなく、彼女の素だ。
怖いものは怖い。銃口がまっすぐ自分に向けられているのなら、尚のこと。
「私は……死にたくない」
記憶がなかろうとも、バニー服が脱げなかろうとも、三輪に死ぬ気はない。
死んだ方がマシな目に既にあっているとも言えなくもないが、もっと死んだ方がマシな目にも遭いたくはない。
「じゃあコイツは処理す」
る、と男が言いながら銃口が自分から日下部に移るのを目にした瞬間、三輪は玄関の扉が壊されたことによって足元まで飛んできていた自分の履いていたハイヒールを拾い上げ、それと男目掛けて投げつける。
見事にそれは当たり、男が銃を取り零しそうになっているのを傍目に三輪は振り返りざま日下部の腕を掴み、走り出す。 - 79125/07/23(水) 22:03:27
何も分からないままではあるが、男には三輪を生かす理由はあっても日下部を生かす理由はないらしい。
そして日下部が殺されそうになっているのは自分のせいだということも、三輪は分かっていた。
真っ直ぐと向かうは窓の方だ。
三輪はそのまま速度を緩めず、窓の方へと突っ込んでいく。
「おい待て、その勢いでなにするつもり」
薄ら予想はついていながらも、日下部が身を固くすると同時に三輪は窓に向かってさっきまで自分が座っていた椅子を叩きつける。
見事に叩き割られ、凄まじい音を立てながらガラスが周囲に飛び散った。
「俺の家の窓!!!!」
「すみません、でも今はそんなこと言ってる場合じゃないと思います!!」
そしてそのまま窓に向かって突っ込めば、ギザギザと割れたガラスが身を掠めていく。
〈幸運〉
三輪(70) dice1d100=84 (84)
日下部(80) dice1d100=83 (83)
- 80二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 22:05:03
あっ
- 81125/07/23(水) 22:14:01
〈幸運〉
【失敗】
勢い任せに割られた窓ガラスを潜り抜ければ、二人の腕や足に鋭い痛みが走る。
どうやら鋭く尖ったガラスが皮膚を裂いたらしい。
だがそれも銃弾を受けることに比べたらかすり傷のようなものだ。
三輪:HP13→12 日下部:HP16→15
そしてそのまま二階の窓から飛び降りることになるのだが、三輪はそれでも日下部を掴んだまま離さなかった。
重力に従い、地面へ向かって二人は落ちていく。その刹那、ウサギの耳が風に煽られてひらひら揺れた。
「おい待て、このまま落ちる気か!?」
「イケる気がするので大丈夫です!!」
「大丈夫なわけあるか、この馬鹿!!」
〈跳躍〉
三輪(70) dice1d100=53 (53)
- 82125/07/23(水) 22:17:11
〈跳躍〉
【成功】
若干このような非日常にハイになっているらしい三輪はそのまま日下部を引っ張る。
女性にしては力が強いと言えたが、それでも二人の身長差はそれなりのもの。
抱え上げるような真似は出来るはずもない、のだが。
「行きますよ!」
「行くな馬鹿、離せ俺は自分で……!!」
〈STR-SIZ対抗〉三輪のSTRと日下部のSIZの対抗
三輪(14-15,45) dice1d100=54 (54)
- 83125/07/23(水) 22:19:29
〈STR-SIZ対抗〉
【失敗】
結果は言わずもがな、である。
日下部が暴れたせいか、もしくは単純に三輪の腕力が足りなかったのか。
二人は空中分解し、一足先に三輪が一人で上手に着地する。
僅かな差で日下部もそのまま地面にぶつかり、もとい降り立ち――――
〈跳躍〉
日下部(25) dice1d100=41 (41)
- 84125/07/23(水) 22:30:42
〈跳躍〉
【失敗】
空中であんなにドタバタしていたのにもかかわらず、靴すら履いてない状況での着地だというのに窓ガラス以外の怪我や痛みは見受けられない三輪とは違い、日下部は衝撃を殺し損ねて膝を擦り剥く。
足首がゴキリと言ったのは気のせいであろう。気のせいであれ。
日下部:HP15 – dice1d3=3 (3)
しかしそのまま蹲っているわけにはいかない。
発砲音が響き、上から男が身を乗り出して二人を狙っている。
距離が離れたおかげか、命中精度が下がってその弾丸は避けるまでもなく外れていた。
だが後を追われれば再び追いつかれるのも時間の問題である。男も飛び降りようと思えばこの程度の高さ、追って来るのは容易いだろう。
「あぁ、クソ。逃げるぞ!!」
「逃げるってどこにですか!?」
「俺が知るか!!」
そんなことを叫びながらも、二人は走り出す。
そうなれば生まれるのは土曜日の朝の住宅街を全力疾走するアラサー男と、並走するなぜかバニーガール姿の女。否が応でも注目が集まる。
ホースを手に洗車していた男性が日下部をガン見して固まり、そのホースの水をモロに浴びた猫が奇声をあげながら飛び上がり、小さな子供が「ママ何あれ〜」と指差し、その母親が「ハロウィンの予行演習かしらね〜」とその目をふさぐ。
「せめてその耳だけでも外しとけ!!」
「無理です!!」
「今はそのプロ根性だかなんだか知らねぇもんは捨てておけ!!」
「だから無理なんですって!!」
- 85125/07/23(水) 22:47:18
二人して大声で叫びながら走っていれば、大通りに差し掛かったところで2台の黒い自動車が走ってくる。
車窓から覗くスーツ姿の運転手の男の顔つきは険しく、明らかにこちらを狙っているとわかった。
「またかよ、この野郎!」
「わわ、看板!看板ありました!!」
ゆっくりと開け放たれる窓から伸びる腕、手に握られた拳銃がこちらを狙い撃とうと銃口を向けてくる。看板の陰に飛び込んで事なきを得るが、状況はさらに悪化した。
悲鳴が上がる。街中で二人はますます悪目立ちしていた。
「どうすんだよこれ」
「どうしましょう……」
「二手に分かれるか?」
「見捨てるんですか!?」
「せめてその格好をどうにかしろ」
「だからどうにもならないんですって!!」
物陰でイチャコラ(?)するアラサーおじさんとバニーガール。どう足搔いても注目を集めている。
このままでは万事休すと思われたが、その時黒い車と二人の間に割って入るように、白いレクサスが強引なハンドリングで滑り込む。
バタンと助手席と後部座席のドアが開き、運転手の男が「乗れ!死ぬぞ!」と叫んだ。
顔を見合わせて悩んだのは一瞬、もうこうなればやけっぱちだ。
二人が車に飛び込めば、レクサスは法定速度も交通ルールも踏み倒して文字通りの爆走を始めた。
運転手の男は冷や汗を流しながらも、忙しなくハンドルを切りながらあなた達に視線を向けずに話しかける。
「自己紹介は後だ! 撒くぞ!」
すごい、映画みたいだときらきらした目でその男を見た三輪だった……のだが。
「まぁオレこの辺の道あんまり知らないんだけどな! カーナビなんて設定してる暇ねえから誘導よろしく!」
どうやら受難はまだ続くらしい。 - 86125/07/23(水) 22:58:57
■■チェイスルール■■
黒い車2台はラウンドの最後に〈運転〉50%に成功すると1マス進み、射程圏内であればこちらに拳銃(30%/射程2マス/1d10ダメージ)を撃って妨害してくる。
〈目星〉で進路を確認して〈交渉技能〉で上手く誘導できたか判定。
〈目星〉失敗で〈交渉技能〉に-20%。〈交渉技能〉に成功すれば、男の〈運転〉技能60%に+20%の補正が入る。
この効果は三輪と日下部の二人分累積する。
運転技能成功で2マス進行、スペシャル以下で3マス進行。相手の拳銃を回避するのも男の運転技能を使用する。
先にゴールに到着すればクリア。こちらの自動車の耐久力(50)がゼロになると捕まってしまう
■■チェイスRound1■■
E□□□P□□□□G
E……敵の車 P……二人が乗る車 G……ゴール
日下部は助手席に乗り込み、三輪は後部座席へと乗り込む。
「とりあえず後ろのを振り切れば良いんだな?」
「そうそう、頼むよお二人さん!」
「じゃあなるべく人が居ない場所を目指すべきってことですよね?」
前に身を乗り出した三輪のウサミミが車の天井にぶつかってぐんにゃりとしているが、それに構っている場合ではない。
〈目星〉
三輪(75) dice1d100=53 (53)
日下部(65) dice1d100=28 (28)
- 87125/07/23(水) 23:02:28
まだ多少の距離はあるが、それでも安心出来るものではない。
「あっちとかどうですか!」
「あっちってどっち?」
「説明出来ないなら大人しくシートベルトでもしておけ」
「私のこと馬鹿だと思ってますか!?」
〈交渉技能〉三輪は言いくるめ、日下部は信用
三輪(39) dice1d100=44 (44)
日下部(80) dice1d100=21 (21)
- 88125/07/23(水) 23:07:31
〈交渉技能〉
【成功】日下部 【失敗】三輪
「右は駄目だ。行き止まりになってる。この二つ先の信号を左に行け」
日下部の適切な案内を受け、男はハンドルを切る。
「振り落とされんなよ?」
そう言って更にアクセルを踏めば加速する。万が一にでも他の車にぶつかったり、人間を轢いてしまえば大惨事間違いなしだ。
〈運転〉日下部の〈交渉技能〉成功により+20%の補正
男(60+20,80) dice1d100=71 (71)
- 89125/07/23(水) 23:12:04
〈運転〉
【成功】2マス前進
しかし後続の黒い車たちも諦めずに追って来る。
そのせいで周囲は阿鼻叫喚となっていた。
〈運転〉
黒い車(50) dice1d100=89 (89)
- 90125/07/23(水) 23:14:14
〈運転〉
【失敗】
だがこちらの運転の方が一歩も二歩も上手だったらしい。
距離が縮まることは無く、開いていく一方だ。
■■チェイスRound2■■
E□□□□□P□□G
しかしこちらもそれに油断することなく、車を走らせ続けなくてはならない。
〈目星〉
三輪(75) dice1d100=16 (16)
日下部(65) dice1d100=1 (1)
〈交渉技能〉三輪は言いくるめ、日下部は信用(上記の〈目星〉失敗で-20%の補正)
三輪(39) dice1d100=99 (99)
日下部(80) dice1d100=44 (44)
- 91二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:16:05
1レス内でクリティカルとファンブル両方出るとは
- 92二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:17:56
ちょっと目を離した隙に映画みたいな展開と出目に
- 93125/07/23(水) 23:21:32
〈目星〉
【クリティカル】日下部 【成功】三輪
〈交渉技能〉三輪は言いくるめ、日下部は信用(〈目星〉クリティカルで日下部は+20の補正、上限99での🎲)
【成功】日下部 【ファンブル】三輪
「そっちです!!そっちがこう、なんかうまい感じに行くと思います!!」
「そこは右手に」
「もっとスピード出してください!まだイケるはずです!!」
「お」
「わわわわッ!?見てくださいあそこ!!可愛い犬が居ますよ!!」
「いい加減にしろ!!!!」
「い゛ッ!?やめて、耳引っ張らないでください!!」
飛び出ていた耳を一纏めにして掴む日下部の額には青筋が立っており、三輪は千切れるんじゃないかという強さで引っこ抜かれそうになっているせいで涙目だ。
最早案内どころの話ではない。
〈運転〉三輪の〈交渉技能〉ファンブルにより-20%の補正
男(60-20,40) dice1d100=32 (32)
- 94125/07/23(水) 23:25:43
〈運転〉
【成功】2マス前進
しかしこんな状況だというのに男は頑張った。滅茶苦茶頑張った。
今も尚「耳引っ張られて痛がるのはキャラ設定か?そんなことしてる場合かよ」だの、「設定じゃなくて本当に痛いんです!!」だの、「へいへい、そうですか」だの、「そっちがその気なら私も日下部さんの耳引き千切りますよ!!」だの、まあ大騒ぎだ。
男は若干死んだ目になっていたが、ハンドル捌きだけはいやに的確だった。
こちらがそんな状況になっているとはつゆ知らず、黒い車も追い続けて来る。
〈運転〉
黒い車(50) dice1d100=44 (44)
- 95125/07/23(水) 23:28:37
〈運転〉
【成功】1マス進む
だいぶ距離は離れたが、後ろを振り返ればまだ追って来ている。
あともう少しでどうにかなりそうではあるのだが。
■■チェイスRound3■■
E□□□□□□□PG
「あのー……お二人さん?案内は?」
そんな男の声が聞こえてきて我に返ったのか、日下部は咳払いをして三輪は「あはははは……」と誤魔化すように笑った。
気を取り直して最後まで気を抜かずにいかなければならない。
もう気を抜いてるって?それは野暮というものだ。
〈目星〉
三輪(75) dice1d100=29 (29)
日下部(65) dice1d100=25 (25)
〈交渉技能〉三輪は言いくるめ、日下部は信用
三輪(39) dice1d100=62 (62)
日下部(80) dice1d100=3 (3)
- 96二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:34:34
謎の運転手と日下部めちゃくちゃ頑張ってて草
三輪ちゃんは可愛い係なのでセーフ - 97125/07/23(水) 23:35:56
〈目星〉
【成功】三輪・日下部
〈交渉技能〉三輪は言いくるめ、日下部は信用(上記の〈目星〉失敗で-20%の補正)
【クリティカル】日下部 【失敗】三輪
再び三輪が口を開こうとすれば日下部が先んじて「オマエは黙ってろ」と釘をさす。
完全に戦力外宣言された三輪はしょんぼりしながら後部座席に腰を下ろし、日下部は漸くマトモに案内が出来ると男に道順を説明していく。
「ここまで来ればこっちの裏道に入って何度か曲がれば振り切れるはずだ」
「なるほどね、じゃあここを右?」
「この一つ先の方が良いはずだ」
「了解っ、と」
〈運転〉日下部の〈交渉技能〉クリティカルにより+40%の補正,上限99
男(60+40,99) dice1d100=25 (25)
- 98125/07/23(水) 23:40:48
日下部の案内通りに走らせれば、然程時間も立たずに後続の車は消えた。
どうやら振り切ることに成功したらしい。
■■チェイス終了■■
それからまた車を少し走らせて到着したのは都心部からは少し離れた人気の無い場所にある廃ガレージだった。
男は逃げ切ったことを確認すると「はぁ……なんでオレがこんな事しなくちゃなんないんだよ……畜生ぉ」と弱音を吐きながらも二人を車から降ろして古びたベンチに座るよう声をかける。
「オレはイガミ。訳あってアンタらに死なれちゃ困るので助けた。以上だ。質問されてもほとんど答えらんねーぞ」
改めて男……イガミと向き合うことになるも、銃弾が飛び交う場所から助けてくれたにしては随分とそっけない。
三輪も日下部もイガミに感謝はしているが、はいそうですかで済ませるのは無理がある。
〈アイデア〉
三輪(70) dice1d100=46 (46)
- 99125/07/23(水) 23:48:42
〈アイデア〉
【成功】
三輪は男のことを改めて見てみれば、この男にどこかで会ったことがあるような感覚がすることに気付いた。
しかも一度や二度ではない気がする。それも、バニークラブではないどこかで。
「……あの、私たち会ったことありますか?」
「アンタみたいな別嬪さんと会ったことがあれば忘れないと思うがね」
イガミはそう答えるも、三輪は釈然としなかった。
だがそんな二人に割り入ったのは日下部だ。
「俺たちを助けた理由は?」
「だから自己紹介で言った通り。ま、立場上の問題ってヤツ。詮索されてもハイわかりましたとはいかねーの。逆に今アンタらはどういう状況よ。何がわかってて何がわかってねーの?」
「追って来たのが誰なのかも、なんで狙われてるのかも、全部分からない。ついでに、コイツが誰なのかもな」
日下部はそう言いながら三輪を指差せば、三輪は「私は……三輪、ですよ」と自信なさげにそう呟いた。
「んー、まあ追って来たヤツらくらいは良いか。ヤーさんだよ。本職の。ま、子飼いの殺し屋なり鉄砲玉なり雇ってるかもしんねーけど大枠で言やぁそういう奴らよ」
「尚更なんでそんな奴らがコイツを……」
「まあ、アンタはそうだろうな。コイツを匿ってるなら始末しとこうってだけだろうし。本命はそっちのウサギさんの方だぜ。何も覚えてねえのか? ま、オレも詳しいことは知らねーが」
〈心理学〉
三輪(61) dice1d100=49 (49)
日下部(70) dice1d100=2 (2)
- 100二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:58:40
日下部肉体はわりとボロっとダメージ受けてるのにずっと冴えててシゴデキおっさんすぎる
- 101125/07/24(木) 00:00:14
〈心理学〉
【クリティカル】日下部 【成功】三輪
三輪は思わず疑わし気にイガミを見た。
どう考えても嘘を吐いている。
危ない橋を渡っているのは確かだろうから、自分たちに力を貸そうというのは本当なのだろう。
だがこの男はきっと何か明確な理由があって自分たちに関わろうとしているはずだ。
そしてそれに加え、日下部はイガミの言葉で引っかかることがあった。
「『何も覚えてない?』ってのは、どういうことだ」
「あー?知らねぇの?コイツ、記憶喪失ってヤツだよ」
イガミはそう言うと三輪を指差す。そう言われた三輪も知られているとは思っていなかったのか驚いたようだが、こくりと頷いた。
「私、実は二週間よりも前の記憶がないんです」
「それをアンタは知っていた、と」
「こっちにも色々あってな」
「ふーん?」
助けてくれたのは確かだが、やはり怪しい。
日下部がそう思いながらもイガミを見つめていれば、イガミも日下部のことをじっと見つめ返す。
「……ん? アンタどこかで……確か……あ、おまっ、お前あん時の……!」
そこまで言うとイガミは口元を抑え数条、そこから爆発したように笑い始める。
「っふふ、ははは! 何だよそうかよ! アンタ何も知らずにこのバニーちゃんと一緒にここまで来ちまった訳だ! 運が良いのか悪いのか……傑作だぜ」
イガミは日下部の肩をバンバン叩きながら一通り大笑いするも、日下部はそれを鬱陶しそうに振り払った。 - 102二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 00:06:40
どっかで会ったことあるのか?
- 103125/07/24(木) 00:11:04
「アンタしくじったな。どういう因果かは知らんが、もう会社にゃ戻れねえぜ。次の働き口のこと考えるこったな」
「は?どういうことだ」
「アンタの職場、当ててやろうか。コクレン商事だろ?多分アンタは何も知らずに下働きさせられてたんだろうが、あそこは名前も中身も上層部も真っ黒だぜ。何てったって……おっと!ちっとばかし口が滑りすぎたぜ!」
どうにも雲行きが怪しくなってきた。
場合によっては自分は関係ないと逃げても良かったのだが、どうにも無理矢理中心に引き摺り込まれようとしている気がする。
「真っ黒、だぁ?」
「はは、知らなくても当然だ。一応はそれなりにうまくやってるようだしな」
それを鵜呑みにするわけにはいかないが、現時点でそれが嘘だったとしてそんな嘘をつく旨味がこの男にはないはずだ。
そんなことを考えているとイガミがにまりと笑う。
「なぁアンタら、真実を知りたくはないか?なぜ自分の命が狙われてるのか!自分が所属してる所はいったい何なのか!知らず知らずのうちに何をさせられてたか!」
煽るような物言いに日下部が口を開こうとすれば、それを制止するように掌をこちらに向けて来る。
「おっと焦るなよ兄弟、オレだって一から十まで知ってるわけじゃねえんだ。下手に不確実なことを教えて、先走ったアンタら素人が死んじまったら元も子もねえ。オレの流儀にも反する。流石にそのぐらいの事情はわかってくれよ?」
随分と芝居がかった言い草だが、死んだら元も子もないのは事実。
イガミは指を一本立てると、二人のことを交互に指差した。
「取引と行こう。アンタの専門分野だぜ、サラリーマン。アンタらは自分の身に起きていることを知らなくちゃ命が無い。オレも本腰入れて動くには情報がほしい。だからオレはアンタらに情報を与えてやるし、遠出が必要なら足にもなってやる。その代わりに実働部隊はアンタらだ。最終的なゴールは互いの身の安全。互いの利益は一致してるはずだぜ?どうだい」 - 104125/07/24(木) 00:16:29
「どうって言われてもな。それを飲むかどうかの判断材料すらこっちにはないんだ。フェアじゃないだろ」
「フェア、なあ」
「協力し合うってなら尚更、そういうものがパフォーマンスとして必要ってことだ」
様々な切り口で、少しでも多くイガミから情報を引き出すべきだろう。
そう判断した日下部は目の前のイガミを見据え、口角を上げて見返した。
〈説得〉
日下部(55) dice1d100=63 (63)
- 105二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 00:18:52
ガス爆発で死んだ上司とバニークラブ連れてってくれた上司もなんかやばいことしてたのか?
- 106125/07/24(木) 00:21:01
〈説得〉
【失敗】
「俺としては命がけで助けてやっただけで十分だと思っていたんだけどなぁ」
そう言われてしまえばそこまでだ。
だがここで「はいそうですか」とはいかない。
「なら俺達もこれ以上危ない橋を渡りたくはない。警察に駆け込むってのはどうだ?」
「それで助かるとでも?」
「土産話があればそうなる可能性もあるんじゃないか、ってことだよ」
今度は日下部の方が煽って見れば、「へぇ」とイガミは目を細めて笑う。
〈言いくるめ〉
日下部(75) dice1d100=100 (100)
- 107二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 00:22:10
あっファンブった
- 108125/07/24(木) 00:23:58
KPが求めているもの→〈交渉技能〉で3つまで情報が引き出せる
日下部が出したもの→100F
今日はここまで、100Fなので残り二回振れた〈交渉技能〉チャンスが消し飛んだよ - 109二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:56:42
ここぞで失敗する男日下部
- 110二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 11:10:28
イガミ絶対たくさん情報持ってるじゃん三輪ちゃんのこと教えてよと思ってたら日下部!
- 111二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 11:13:25
もう三輪に頑張って貰うしか
- 112二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 13:00:45
スレ主の100ファンお帰りなさい!
- 113二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:48:31
保守
- 114125/07/24(木) 21:47:57
スレ主の100Fはどうぞお帰りください、巣に帰れだよ
気軽に茶化したりこれからどうなるかの予想とか感想とか気軽にレスしていってね - 115125/07/24(木) 21:57:32
〈言いくるめ〉
【ファンブル】
「もしかしてさぁ、なんか誤解してる?」
せせら笑うようにイガミは日下部のことを見返した。
「確かにオレは協力しようとしてるよ。死なれたら寝覚めが悪いからっつー、そのくらいの理由でな?」
細められた瞳は僅かに悪意が覗いている。どうにかイガミを言いくるめて手伝わせようとしているその魂胆を見抜かれたのだろう。
「だからアンタらを餌にして都合がいいところだけひとつまみ、ってのも出来なくはないんだな、これが」
「……それが本音か」
「アハハ、冗談だって、冗談。そう怖い顔しないでくれよ。オレってそんな酷いヤツに見えてる?ショックだなぁ」
そう言いはするものの、イガミの言葉は全てが冗談ではないだろうことが日下部には分かる。
サラリーマンとしての今までの経験が取り返しのつかないミスをしたと、そう囁いて来た。
だがこの場でイガミと向かい合うっているのは日下部だけではない。
「……あの!」
そう声を上げたのはここに居るもう一人、三輪である。
「日下部さんは私が巻き込んでしまったんですよね。なら……お願いです、私たちを助けてくれませんかイガミさん」
そう言いながら三輪は頭を下げる。真剣なその態度とは裏腹にウサミミが暢気に揺れていた。
〈APP×5〉
三輪(15*5,75) dice1d100=68 (68)
- 116125/07/24(木) 22:16:08
〈APP×5〉
【成功】
そんな三輪の様子を少しの間黙って見下ろしていたイガミだったが、どこかまんざらでもない様子で「これじゃあオレが苛めてるみたいじゃん」と口にする。
「オレとしてもアンタらに動いて貰った方が良いワケ。変なことさえしなきゃオレは味方だぜ?」
そう言いながら日下部に視線を寄越すのは釘をさすことが目的なのだろう。
日下部は開きかけた口を閉じ、この場では黙ることにした。
「アンタらを襲ったヤツらはコクレン商事が雇ったか、あるいは取引先の人間だ。信じたくないならそれで良いが、迂闊に自分から口の中に飛び込んでくれるなよ?」
そう言ってからイガミは二人に情報を集めるのならおすすめの場所、とやらを一応は教えてくれる。
▼イガミがピックアップした街中の探索箇所
・ダーツ&バー「リリウム」→「ざっくり探りを入れるならここだな」
・K町某所ビル横→「トー…いや、皆までは言わんさ。ま、有用な情報が出てくるだろうぜ」
・Bunny Club Always Easter→「ここも情報が集まる場所だし色々わかるかもな」
・コクレン商事→「今日明日は会社自体が休みだろ? ちょっと忘れ物取りに来ましたって体で資料を漁るなら今だ」
・日下部の自宅…「コクレン商事に行くなら鍵と社員証が必要だろ。ちっと危ねえ橋だが先に取りに帰らねえと話にならねえ」
「で、どうする?」
≪探索箇所≫
1.ダーツ&バー「リリウム」
2.K町某所ビル横
3.Bunny Club Always Easter
4.日下部の自宅
dice1d4=2 (2)
- 117二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 22:23:26
治安が悪そうなプレイスが選ばれたわね…
- 118125/07/24(木) 22:26:54
「オマエがバニークラブに住み込みってのは本当なのか?」
「はい!」
「なら一度帰って着替えて来い」
日下部としては当たり前のことを言ったつもりだった。
だが三輪はぎくりと体を固めると人差し指同士を絡ませて視線を逸らす。
ここまで来ればもう誤魔化し続けてはいられない。
「私が着ているこのバニー服はですね、実は脱げないようになってて……」
「どれだけその格好にこだわりがあるか俺には関係ないが、いい加減冗談言ってる場合じゃないだろ」
「本当なんですって!」
三輪はそう言いながらバニー服の後ろにあるファスナーを日下部の前に晒す。
髪の毛を避ければ白くて細い首筋が露わになり、太陽光を受けて金具が煌めいた。
「じゃあ日下部さんが脱がしてみてくださいよ!!」
「はぁッ!?」
「ひゅー、オレこれ見てて良いヤツ?」
「ほら、どうぞ!!」
三輪はそう言うも、流石に日下部は日和った。
何が楽しくてこんな土曜の朝っぱらから太陽を浴びつつバニーガールを脱がさなければいけないのか。
一周回って美人局ではないのか?と混乱の最中そう思った。 - 119二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 22:31:30
脱がしてみてくださいよって言われてファスナー下ろしたら怖いお兄さんが来るやつだと思われてる?
既に呪文を行使するヤーさんが家に乗り込んできてるからあながち間違いでもないのかもしれない - 120125/07/24(木) 22:39:06
「日下部さんがやらないならイガミさんに頼みますよ!」
「お、ラッキー。これって誘われてるみたいなもんっしょ」
「待て待て待て!分かった!!だからそのまま動くな!!」
どういう状況なんだこれは、と思いながらも日下部は小さなファスナーに手を伸ばす。
勢いよく下ろすなんて愚行は起こさない。少しでも金具が動いた時点でほら見たことかと言ってやればいい。
自衛のためにもスマホの録音機能でも起動させておくか?だがそもそもこんなことしなくとも酔った弾みとは言え持ち帰ってしまった時点でこれ以上ない程の脅しの種になるはずだ。
ぐるぐる色々なことを考えながらもつまみに触れて下に引っ張るも、微動だにしない。
否、多少は動くのだがそれは完全に固定されているように見えるファスナーごと下に引っ張られている。
「……は?」
もう少し強く引っ張ってみれば三輪が「そんなに引っ張らないでください、痛いんです!」と叫ぶ。
慌てて手を離すも、気のせいでなければまるでバニー服と皮膚が完全にくっついてしまっているかのように動いていた気がする。
「……どうなってんだこれ」
「それは私が一番聞きたいんですよ!私の目標は自分がどこの誰だったか知ることと」
そして日下部の方へと向き直った三輪はぐっと拳を握り、それを天に向かって持ち上げる。
「このバニー服とおさらばすることなんですから!」
どこか遠くで鳥が鳴いている。
日下部は言葉を失っていたものの、辛うじて「出来ると、いいな……」なんて言葉を返したのであった。 - 121二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 22:48:56
ウサミミ引っ張った時も頭皮がグイグイされて痛かったんだろうな
- 122125/07/24(木) 22:54:26
「それじゃあ行きましょう!とりあえず一番近いところに向かってください!」
「あいよ。ここからなら……」
なんやかんやあったもののカーナビを弄って行先を決めたイガミがK町某所ビル横へと向かう。
再び助手席に座っている日下部がミラー越しに改めて三輪の服を「なんなんだよこれ」と眺めていれば三輪がその視線に気付き、「なんですか?」と首を傾げる。
バニー服に慣れ過ぎて羞恥心はどこかに飛んで行ってしまっているらしい。
「厄介なヤツと出くわさないことを祈るしかない、が」
そう言いながら車を走らせる。
厄介なヤツ、とは先程追って来た者たちのことだろう。
〈幸運〉どちらかでも成功で出くわさずに済む
三輪(70) dice1d100=32 (32)
日下部(80) dice1d100=97 (97)
- 123125/07/24(木) 23:03:05
〈幸運〉どちらかでも成功で出くわさずに済む
【成功】三輪 【ファンブル】日下部
車を走らせている間、日下部は世にも奇妙な”脱げないバニー服”に思いを馳せる。
「脱げないっていつからなんだ」
「二週間前に路地裏で倒れてて起きたらこの格好で、それからずっとですよ。記憶もないし、これは脱げないし、大変でした……」
二週間。
自分の家に居た時からやたらプロ意識があるのか何なのかと思っていたが、そうではなく不可抗力。
「……そう言えばオマエ、風呂入る時どうしたんだよ」
シャワーの音が聞こえて来たからこそ、風呂に入っていたのは間違いない。
単純な疑問からそう問えば、三輪はジトっとした目で日下部を見つめた。
「日下部さんってデリカシーないんですね」
「当然の疑問だろうが!」
「このまま丸洗いですよ!ちょっとだけ動かせるところは動かして、それで……」
煽られるがままに言わなくて良い所まで言ってしまったと気付いたのか、三輪は顔を赤くして叫ぶ。
「へ、変態!!」
「誤解だ誤解!!なんでそうなる!?」
〈SANチェック〉1/1d3
日下部(80) dice1d100=48 (48)
- 124二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 23:17:43
ファンブル出したくせにイチャつきやがって…(イチャついてはいない)
- 125二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 23:43:08
当然の疑問といえば当然の疑問
こんなことでSAN減るな!ファンブったから仕方ない - 126125/07/24(木) 23:46:12
〈SANチェック〉1/1d3
【成功】日下部:80→79
ちょっとした痴話喧嘩(?)もあったりしたものの、無事に車は目的地へと辿り着く。
無駄に日下部の精神が削れた気もするが、それはそれこれはこれ。
実際、三輪自身も風呂やトイレなどに関して二週間経てども慣れていないのは確かで、出来れば触れて欲しくない所であった。
「……いつまでそんな顔してんだ」
「日下部さんのせいですけど?」
「悪いって謝っただろ」
「それが謝る人の態度ですか?」
そんな会話をしながらバニーガールとスーツ姿のオジサンは歩く。
風呂に入って着替えたはずの日下部がスーツ姿のままで居るのはバニーがバニーだったからである。
因みに裸足だった二人にイガミから靴が支給されていたため、更に不審者要素が足されるということはギリギリなかった。
ビル横を覗き込んでみれば缶チューハイやエナジードリンクなどを片手に、若者たちが座り込んだり寝そべったりとたむろしている。
治安はあまり良いとは言えなさそうだ。
「とりあえず……どうにか話を聞いてみるべきですよね。すいませーん!」
「おい馬鹿、考えなしに突っ込むな……!」
〈幸運〉
三輪(70) dice1d100=38 (38)
日下部(80) dice1d100=89 (89)
- 127125/07/24(木) 23:53:12
〈幸運〉
【成功】三輪 【失敗】日下部
どうにか酔ってなさそうな人を見つけた三輪は躊躇なく近付いていく。
バニークラブで得た経験の賜物なのだろうか。
そんなものは生きていくうえで得てはいけないような経験である気もするが。
「え、バニー?」
「ヤバ、今日キマんの早くね(笑)」
けらけらと笑う男二人に三輪はささっと近付く。
慌てて追いかけてきた日下部もそれに続いた。
「そのお酒、美味しいですか?」
「バニーちゃんも飲む?」
「いえ!大丈夫です!」
割と穏やかな雰囲気……に見える。
土曜の朝からこんな所で飲んでるということに目を瞑れば、だが。
三輪は日下部の方を振り返り、どうにか説得してくれと視線を向ける。
どうにかって言ったって何をだよと目で問えば、私のことですよ!と手振りが返って来た。
なら自分で聞けよ、とは言わずに日下部は「あー……」と零しつつ、「ちょっと良いか?」と二人に話しかけた。
〈言いくるめ〉
日下部(75) dice1d100=31 (31)
- 128125/07/25(金) 00:17:00
〈言いくるめ〉
【成功】
「誰、オッサン。この子の”パパ”?」
不躾な質問に日下部は「ンなわけないだろ」と思いつつもその質問を敢えて無視する。
「コイツは最近頭を打って記憶喪失になったらしくてな。自分の名前すら忘れてると来た。誰かコイツを知ってるヤツが居ないかと思ってな」
「あ、あと”らぶか”って名前に聞き覚えがあったら教えて欲しいです!」
詳しいことを隠しつつそう聞けば、「らぶか?知ってる?」「パパ活やってる時の名前とかじゃね?」なんて話をしている。
記憶がない以上、それを有り得ないと言えないのが問題だ。
「じゃあ……私に見覚えがあったりとかしませんか?」
「知り合いにバニーちゃんは居ないって。それとも新手のナンパだったりする?バニーちゃんそんなオッサンやめてこっちで一緒に飲もうぜ」
「私は私のことを知っている人を探しているので、知らないならごめんなさい!」
と、そうこうしていればどこからか「ア、アイカ……?」と戸惑ったような声が聞こえてくる。
三輪が視線を上げれば、そこには髪の長いホスト風の少年が立っていた。
二人の目が合えば、「やっぱそうじゃん!どこ行ってたんだよ!?てかその人誰!?」と明らかに取り乱した様子で三輪に詰め寄っている。
「え!?わ、私ですか?」
「冗談やめろよ!なんでオマエ急に、あーもーとりあえずこっち来いよ。話聞かせろって」
そう言いながら三輪の腕を掴むが、その力はかなりのものだ。
「は、離してください……!」
〈こぶし(パンチ)〉
三輪(50) dice1d100=45 (45)
- 129二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:19:26
愛繋がりでらぶかさんの本名っぽいなアイカ
三輪ちゃん誰かのボディ乗っ取ってたりする? - 130二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:21:45
バニーパンチだ
- 131125/07/25(金) 00:23:49
三輪が言いくるめの99Fだけなのに対し、日下部は1Cと100F含む3クリティカル2ファンブルなのでこの後が怖いね
今日はここまで、スレ主🎲の三輪はあんまり🎲運がいい感じはしないからこの後に纏まって来ないことを祈るしかないよ - 132二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 09:37:45
日下部このスレだけでゴリっこメンバーに入れそうな勢いで草だよ
三輪ちゃんがんばれ - 133二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 14:37:50
追いついたけど序盤の日下部の昼行灯っぽく見せて実は超有能なオッサンですみたいなキャラ立ちから出目が暴れていくの笑った
この二人、二人だけでもしっかりわちゃわちゃドタバタしてくれる感じが読んでてめっちゃ楽しい - 134125/07/25(金) 22:25:04
ファンブルで大事なものを破壊したら日下部ゴリっ子メンバーに加入して貰おうかな
ファンブラーズが歴代で破壊してきたものを一覧にしたら凄そうだね - 135125/07/25(金) 22:36:25
〈こぶし(パンチ)〉
【成功】
三輪は詰め寄って来た少年を払い除けると、少年は自分が強引に腕を掴んでいたことに気付いたらしい。
空になった手をそのまま下ろし、「す、すいません……」と謝った。
「あの、アイカって……誰なんですか」
三輪がそう問えば「あー……一時期、って言ってもそんなに長くはないけど、この辺りに居た知り合いなんだよ」と答える。
先程の剣幕とは裏腹に、どうにか落ち着いてくれたらしい。
「似てるだけってことか」
「そのバニーちゃん記憶喪失なんだってよー」
「記憶喪失?じゃあ……」
そう言って改めて三輪のことをまじまじと見るも、「でもなんか印象が違うんだよな」と首を傾げる。
「そのアイカさんについて聞かせて貰っても良いですか?」
「家に居場所がないとかで相談乗ったりしてたんだ」
「もしかしてタクト、ヤってた?」
「ヤってねぇよ!相談聞いてたけど、そういう隙は無かったし。抜け目ない感じ?結構強かだったからさ」
タクトと呼ばれた少年と先程まで三輪たちが話していた少年たちが茶化すように会話しながらも、アイカについて教えてくれる。
日下部は「抜け目ない。結構強か」と小さな声で呟いたあと、三輪を見やる。
結構強か、というのはまだ分かったとしても、三輪は抜け目がないようには見えない。むしろ抜け目だらけだ。
「一応気に掛かってはいたから動揺した。ごめん、腕掴んで」
そう言って再び頭を下げたタクトは悪意など一切見受けられないように思えた。 - 136125/07/25(金) 22:48:10
「アイカ……さんのことについて他に知っていることはありますか?」
「あー……俺もそこまでアイカのことをよく知ってたわけじゃないんだよ。さっき言った通り、ここに居たのも短い間だし」
どうやら三輪と見た目が似ているらしい”アイカ”はこういった所に居たらしい。
ついでに分かることと言えば、家に居場所がないということも。
「助かりました、ありがとうございます!」
三輪がそう言いながら頭を下げれば、タクトは「こっちこそ乱暴してごめん」と笑う。
「アイカって名前に覚えはあるか?」
「ないですね。全然しっくりこないです。もし日下部さんにアイカって呼ばれても三分くらい気付かないと思います」
「それは気付けよ」
そんな会話をしていた時だった。
どこからか異様な臭いがしてきたことに日下部は気付く。
鉄臭いとも思えるこれは――――間違いなく血の臭いだ。
〈聞き耳〉
日下部(80) dice1d100=45 (45)
- 137125/07/25(金) 23:00:37
〈聞き耳〉
【成功】
その臭いはどうやら狭い路地裏の向こう側から漂って来ているらしい。
日下部が急に顔を上げて一方向を見ているのに気付いた三輪は日下部の顔の前で手を振る。
「日下部さーん?どうかしましたか?」
「ろくでもないことが起こった気配がすると思ってな」
げんなりとそう言えば、三輪は日下部が見ていた方向を見る。
「そうですか……」
行かずともさっさと逃げるのが吉か?なんて日下部が思っていれば、三輪がぐっと拳を握る。
「それじゃあ、行きましょうか!あっちですね!」
「待て」
「ほら案内してくださいよ!」
「いい加減にしろよウサギ女」
「ウサギ女じゃなくてバニーガール三輪です」
「オマエそれで良いのか?」
ふんすと厄介事に首を突っ込む気満々の二人を見ていたタクトは「あ」と声を零すと「あんまり路地裏とか入ると危ないっすよ。こんくらいしか持ってないけど、どぞ」と言いながら絆創膏を一枚くれる。
≪取得アイテム≫
絆創膏(治療時のHP回復量を+1、1回のみ)
〈聞き耳〉
日下部(80) dice1d100=31 (31)
- 138125/07/25(金) 23:09:59
〈聞き耳〉
【成功】
日下部の背中をバシバシと叩く三輪に流されるように日下部が血の臭いに近付くように案内していく。
「日下部さんって鼻が良いんですか?」
「まあ……そうだな」
「なんだかイヌっぽいですね。私はウサギですけど」
「お褒めの言葉どーも」
「これって誉め言葉なんですか?」
「オマエなぁ」
入り組んだ道を進んでいけば、数人の人だかりができている場所へと辿り着く。
壁際に追い詰められながら座り込んでいる男。
何度も殴られたのか顔には痣ができて腫れ上がっており、体には切り傷らしきものも付いていた。
それを取り囲む3人の男……いや、暗がりに溶け込む黒い服やフードで見えづらいが、彼らも少年と言って差し支えないだろう。
そのうちの一人は小型のナイフを手にしていた。
「いい加減にしろよおっさん。持ち逃げしたカネはどこにやったんだって聞いてんだよ」
「早く吐かないとそろそろマジでやるよ?」
「だっ、だからっ!お前らには関係ないだろ!そんな話俺は知らない!」
「じゃあテルさんが嘘ついてるってのかよ?なぁ?」
「それ、おまっ……佐々沼組の……ぐっ!」
というやり取りをしながら、男は少年の一人に鳩尾を蹴り飛ばされて悶絶する。
そこでリーダー格と思われる少年は二人に気付いたのか、蹲る男を横目に二人を睨みつけた。 - 139125/07/25(金) 23:25:35
「これは……どういう状況なんですか?」
「見たままだろ」
どうにも気の抜けた会話をするバニーガールとスーツ姿の男に少年たちは不愉快そうだ。
「あ?何見てんだお前ら?」
「な、なぁ……これチクられたらテルさんに……」
「チッ、じゃあここでやっちまうか」
こそこそと、と言ってもこそこそし切れていないが、そう言いながら三人は三輪と日下部に向かって敵意を露わにする。
「どうすんだ。巻き込まれたぞ」
「とりあえず……どうしましょう?」
「考えなしもいい加減にしろよオマエ」
二人が何を言おうとも、少年たちは話を聞く気がないらしい。
つまりは適度にボコして大人しくなって貰う他ない、ということだ。
■■戦闘開始■■
DEX順:三輪(17)→日下部(16)→下っ端の少年(14)→リーダー格の少年(11)→下っ端の少年(7)
「私たちはテルさん?なんて人も知らないのでそう手荒なことはしないで、落ち着いて話しましょう!」
「じゃあなんでこんな所にバニーガールが居るんだよ!」
「それは……こう、知りたいことがあって……?」
「クソ、やっぱり探りに来たのかよ!逃がしちゃおけねぇ!」
「あわわわわ……、これは、そう!正当防衛なので恨まないでくださいね!!」
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
三輪(80-30) dice1d100=44 (44)
- 140125/07/26(土) 00:20:30
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
【キックのみ成功】
三輪とて好戦的とは言い難いが、それでも襲われたら反射的に手や足が出ることもある。
なんて言ったって彼女はバニー、意外と足癖が悪いウサギちゃんなのだ。
「ナイフなんて人に向けたら駄目ですよ!」
そう言いつつも狙うはナイフを持つ、リーダー格の少年だ。
バニーの鋭いヒールでナイフごと腕をふっ飛ばされそうになった少年はその一撃を避けようとする。
「くそ、ッなんでバニーが一番喧嘩っ早いんだよ!!」
〈回避〉
リーダー格の少年(25) dice1d100=25 (25)
- 141125/07/26(土) 00:23:02
〈回避〉
【成功】
見事にバニー三輪の蹴りを避けた少年はそのまま三輪にナイフを振るおうとするも、それよりも先に動いたのは日下部だった。
「そんな物騒なもん振り回すってことは、自分が刺されても文句言えねぇんだよ、クソガキども!」
〈キック〉
日下部(55) dice1d100=63 (63)
- 142125/07/26(土) 00:26:13
〈キック〉
【失敗】
当たりはしなかったものの牽制にはなったのだろう。
二人から距離を取るように少年が飛び退いた。
だがそれと入れ替わるように、一人の少年が前へと飛び出してくる。
「この、くたばれ……!!」
≪対象≫
1.三輪
2.日下部
dice1d2=1 (1)
〈こぶし(パンチ)〉
下っ端の少年1(50) dice1d100=89 (89)
- 143125/07/26(土) 00:28:38
〈こぶし(パンチ)〉
【失敗】
しかし大ぶりの拳など三輪にとって簡単に躱せるものだ。
そもそも空を切るように繰り出されたそれは避けるまでもない。
だがその影に隠れるようにナイフを持った少年が再び飛び掛かって来る。
「くそくそくそくそ……!!なんでこんなことになるんだよ!!」
≪対象≫
1.三輪
2.日下部
dice1d2=2 (2)
〈ナイフ〉
リーダー格の少年(30) dice1d100=36 (36)
- 144125/07/26(土) 00:31:03
〈ナイフ〉
【失敗】
だがナイフを持った人間など、一番警戒して然るべき相手だ。
日下部は軽い身のこなしで一歩引けば銀の線が宙に走るだけに留まる。
しかし遅れてもう一人の少年もがむしゃらに動き回る。
「う、ぁああああ!!」
≪対象≫
1.三輪
2.日下部
dice1d2=1 (1)
〈頭突き〉
下っ端の少年2(65) dice1d100=3 (3)
- 145125/07/26(土) 00:32:51
≪処理方法≫
1.必中
2.ダメージ二倍
dice1d2=2 (2)
- 146125/07/26(土) 00:35:17
〈頭突き〉
【クリティカル】回避可能だが、当たればダメージ二倍
下っ端の少年2は三輪に掴みかかると、そのまま顔目掛けて頭突きを仕掛けてくる。
どうにかその拘束から逃れようと三輪が動くも、思った以上の力で掴みかかられていた。
「は、なして!!」
〈回避〉
三輪(70) dice1d100=86 (86)
- 147125/07/26(土) 00:36:40
≪ダメージ算出≫三輪のHPは12
dice2d4=3 4 (7)
- 148125/07/26(土) 00:39:13
〈ショックロール(CON×5)〉HPの1/2以上のダメージを負ったので発生、失敗で気絶
三輪(14*5,70) dice1d100=24 (24)
- 149125/07/26(土) 00:47:25
〈ショックロール(CON×5)〉
【成功】気絶回避
しかし三輪は拘束から抜け出すことが出来ず、そのままもろに頭突きを食らってしまう。
頭がぐわんと揺れると同時、掴みやすかったのだろうか相手にウサミミを引っ張られてしまえば逃げることも出来ない。
相手としてはそれで三輪が痛みを覚えるなんて思ってもみなかったのだろうが、三輪が「いた、ッ、ぁ、あ!!」と涙を滲ませながら叫べば高揚したのか低い声で笑った。
「三輪!!」
「やだ、やだやだやだ!!」
額が切れたのか出血しながら、目いっぱい引っ張られたせいで心なしかブチブチ……なんて音が聞こえてきている気がする。
霞みそうになる意識の中、視界が滲みながらも三輪が必死に腕を振り回せば何のダメージにもなっていないが少年は甚振るように三輪のことをドンと勢いよく突き飛ばす。
そのまま地面に転がるように足を滑らせれば、擦り傷による痛みにも襲われる。
思わず頭のてっぺんを押さえるが、そこにはまだウサミミが揺れている。どうにかギリギリ引き千切られずには済んだらしい。
片方すっぽ抜けたヒールがころんと転がり、それを少年たちは馬鹿にするように三輪たちの方に蹴飛ばした。
日下部は大きく舌打ちをしながらも、三輪を後ろ手に庇う。
「やって良いことと駄目なことも違いも分からないのか?」
「そっちが先に手を出して来たんだろ!」
「ナイフを出して来たのはオマエらだろうが!」
日下部がそう一括するも、三輪をやりこめたことがおかしくて仕方ないらしい。
「バニーちゃんごめんね、痛かったぁ?」
「やめろよ、笑って気が抜けるだろ」
「次はちゃんと狙うから安心しな!」
その場に満ちる雰囲気は、まさに最悪と言えた。 - 150125/07/26(土) 00:48:48
スレ主の振る🎲名物、なんかやけに強い敵
今日はここまで、明日になったら敵が弱体化してることを祈って - 151二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 08:01:45
三輪ちゃんほぼ最大値持ってかれてて怖いよー
まだ一人も倒してないのにいきなりピンチ - 152二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 13:40:32
うわー!!敵クリからのダメージ二倍からの回避70失敗からのほぼ最大値ダメージがあるかよ!!!あると言えばある
ヒロインピンチだ - 153125/07/26(土) 14:43:10
■■Round2■■
DEX順:三輪(17)→日下部(16)→下っ端の少年1(14)→リーダー格の少年(11)→下っ端の少年2(7)
何故か感覚もあれば痛覚もあるという、ウサミミを強い力で引っ張られたせいで三輪の目には自然と涙が浮かんでいる。
瞬きをすればポロポロと涙が零れたが、三輪はキッと少年たちに強い視線を向ける。
「……もう、怒りましたから」
そう言いつつも視線はやはり少し伏せられがちだ。
じんとした痛みはまだ続いていて、額から垂れて来る血を手の甲で拭う。
「オマエはイガミの所へ――――」
日下部が制止するも、三輪はもう一度「怒りましたから!」と口にする。
これは恐怖なのではなく、怒りであると。そう自分に言い聞かせるように。
日下部が三輪の腕を掴むよりも早く、三輪は駆け出した。
いつの間にか転がったハイヒールも既に履き直しており、コンクリートを貫かんばかりの硬質な音が響く。
だが少年たちはそれに怯む様子もなく、強がっているだけだと判断したらしい
「てい、やッ!!」
可愛らしい声とは裏腹に、鋭い一撃が繰り出された。
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
三輪(80-30) dice1d100=25 (25)
- 154125/07/26(土) 14:46:27
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
【両成功】
それは一目で先程よりも鋭いと分かる一撃であった。
自分に痛い目を見せた少年を蹴り抜く……と思えばすり抜けてナイフを狙った一撃。
少なくともこんな格好をしたバニーガールが繰り出していい威力ではない。
「う、わッ!?」
リーダー格の少年は反射的に避けようと一歩下がる。
〈回避〉
リーダー格の少年(25) dice1d100=76 (76)
- 155125/07/26(土) 14:53:19
〈回避〉
【失敗】
しかしたった一歩下がったくらいでは無駄な足掻きだった。
地面を強く蹴った三輪はそのままヒールが突き刺さりはしないように、程度の配慮を辛うじてしながらもリーダー格の少年のナイフを持っている側の腕、右腕を蹴りつける。
「とぉッ!!」
≪ダメージ算出≫
dice2d6=4 2 (6) + dice1d4=1 (1)
- 156125/07/26(土) 14:57:25
〈ノックアウト攻撃〉宣言忘れてたけど気絶目的キック、成功で相手は気絶
三輪(7-10,35) dice1d100=30 (30)
〈ショックロール〉上記が失敗でチャレンジ、失敗で気絶
リーダー格の少年(10*5,50) dice1d100=69 (69)
- 157125/07/26(土) 15:04:29
〈ノックアウト攻撃〉
【成功】3/7のダメージ、切り捨てでリーダー格の少年は2のダメージ、そして気絶
ナイフを奪われないようにと力を込めたせいもあったのか、そのままリーダー格の少年は蹴りをモロに食らってそのまま地を滑る。
それを見下ろすバニーガール、もとい三輪は腰に両手を当てて、ふうと息を吐いた。
「悪!即!斬!!」
「あってるのかそれ」
「良いんですよ、こういうのは気分なので」
「はいはい、そーですか。ったく、これ以上は暴れずに大人しくしとけよ」
「嫌です」
若干ハイになってるのか、三輪は残りの二人に目を向ける。
明らかにこのバニーって思ったよりもヤバくね?というような顔をしている少年たちだが……まあ判断が遅い。
そして彼らの敵はこの可愛らしいウサギちゃんだけではないのだ。
「人は見かけによらないって、今のうちに知れて良かったな」
日下部はそう言いつつも、よく見れば目は笑っていない。
バニーガールであれ命を狙われている原因の相手であれ、自分の目の前で彼女がこうして痛めつけられるさまなど見ていて気分のいいものではない。
自分が居るのにも関わらず、三輪を狙った。それはあの時であれば弱い者いじめでしかなかったことだろう。
「ついでに痛い目でもみておけ。勉強料だと思って……な!」
〈キック〉
日下部(55) dice1d100=30 (30)
- 158125/07/26(土) 15:08:37
〈キック〉
【成功】
狙ったのは先程三輪に頭突きした少年だ。
自分よりも身長のある大人の男からの蹴りが自分に向かって放たれていると察した少年は一瞬身を固くするも、避けようと試みる。
〈回避〉
下っ端の少年2(14) dice1d100=47 (47)
- 159125/07/26(土) 15:10:41
〈回避〉
【失敗】
しかしその反応の遅れを見逃す日下部ではなく、地面に転がしてやろうと少年の腹を靴底で蹴り抜いた。
≪ダメージ算出≫
dice1d6=6 (6) + dice1d4=3 (3)
- 160125/07/26(土) 15:12:21
〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶
日下部(9-13,30) dice1d100=33 (33)
〈ショックロール〉上記が失敗でチャレンジ、失敗で気絶
下っ端の少年2(13*5,65) dice1d100=60 (60)
- 161二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:15:26
おおっ日下部もほぼ最大値
おこですね - 162125/07/26(土) 15:15:27
〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶
【失敗】
〈ショックロール〉上記が失敗でチャレンジ、失敗で気絶
【成功】
技術も何もない、ただ力任せの一撃ではあった。
だが元々の男女の力の差か、それとも相手への躊躇のなさかリーダー格の少年よりも体格の良かった少年は地面に転がされ、気絶はしなかったものの何度も噎せ込んでいる。
日下部はそれを見下ろしながらトドメ(気絶)をさすかと地面を軽く小突くように靴先で叩くと、「あぁああああ!!」ともう一人の少年が叫んだ。
≪対象≫
1.三輪
2.日下部
dice1d2=2 (2)
〈こぶし(パンチ)〉
下っ端の少年1(50) dice1d100=4 (4)
- 163二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:16:43
やたらガッツがあるモブ敵!なんなんだ
- 164125/07/26(土) 15:17:02
≪処理方法≫
1.必中
2.ダメージ二倍
dice1d2=2 (2)
- 165125/07/26(土) 15:18:52
〈こぶし(パンチ)〉
【クリティカル】ダメージ二倍
仲間が気絶させられたこと、そして今も尚トドメを刺されそうになったことが少年を奮い立たせたらしい。
拳を振り上げた少年が日下部目掛けて間に立ちはだかるように駆け込んでくる。
「退けよ!!」
〈回避〉
日下部(60) dice1d100=3 (3)
- 166二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:21:10
さすアツ
- 167125/07/26(土) 15:21:31
〈回避〉
【クリティカル】攻撃ターンの割り込み
しかし日下部はその程度の行動は読んでいた、もといその攻撃こそを誘っていた。
感情的な一撃を軽々と避けた日下部はそのまま相手が突っ込んできたことを良いことに、両手をポケットに突っ込んだまま、気だるげな雰囲気とは裏腹に鋭い一撃を繰り出した。
「退くのはそっちだ、クソガキども」
〈キック〉
日下部(55) dice1d100=6 (6)
- 168二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:22:54
クリティカル惜しい動きキレッキレじゃん
日下部なんかじわじわダメージ削れてた気がするから回避できてよかった - 169125/07/26(土) 15:23:51
〈キック〉
【スペシャル】
的確な一撃は少年へと迫る。
舌打ちしながらもどうにかその一撃を避けようと少年は身を翻す。
〈回避〉日下部の〈キック〉スペシャルにより-10の補正
下っ端の少年1(40-10,30) dice1d100=7 (7)
- 170二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:26:01
なぜこんな路地裏でハイレベルな戦いが
補正前ならスペシャル…? - 171125/07/26(土) 15:29:46
〈回避〉
【成功】
しかし少年も意地があったのか、日下部の一撃を躱す。
「立て!このままじゃ俺達やられっぱなしだぞ!そんなんじゃこの後どうなるか……!」
「わ、分かってる!!」
そして庇ったことにより、体勢を立て直した少年2も起き上がり、失いかけていた戦意をどうにか取り戻したらしい。
「偉そうに俺たちの説教垂れるな!この……ハゲ!!」
「ハゲてはないだろうが!!」
「え、日下部さん頭頂部ヤバいんですか?生え際の方ですか?」
何故か味方からフレンドリーファイアが飛んできたものの、先程三輪に手痛い一撃を食らわせた少年が走り出す。
≪対象≫
1.三輪
2.日下部
dice1d2=2 (2)
〈頭突き〉
下っ端の少年2(65)dice1d100=67 (67)
- 172125/07/26(土) 15:33:54
〈頭突き〉
【失敗】
しかし相手が動いたことさえ分かっていれば避けるのは苦じゃない。
伸ばされた手を払い除け、日下部がその場から飛び退けば少年たちは顔を顰める。
適当にボコして黙らせればいいと思っていたのだろうが、なにせ敵にした相手がマズかった。
とはいえ三輪と日下部も無傷ではないのだが。特に三輪。日下部はここに来るまでにすでに負傷してたので。
■■Round3■■
DEX順:三輪(17)→日下部(16)→下っ端の少年1(14)→下っ端の少年2(7)
リーダー格の少年はともかくとして、何故かやたら動きが良い少年たちを相手に三輪はまだ無傷な方の少年を狙う。
「ここらで一旦やめておくというのはどうでしょうか」
「やめて欲しいのはそっちだろ!」
「それはそうですけど!!」
交渉決裂となれば叩くしかない。
再び三輪は強く地面を蹴り、距離を詰める。
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
三輪(80-30) dice1d100=43 (43)
- 173125/07/26(土) 15:36:58
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
【キックのみ成功】
三輪の駆け出しの速さは少年たちも既に知るところ。
タイミングを合わせてその鋭い蹴りを避けようと身を引いた。
〈回避〉
下っ端の少年2(40)dice1d100=92 (92)
- 174125/07/26(土) 15:38:59
〈回避〉
【失敗】
しかし足元に転がっていた石ころに脚を取られ、ぐらりと体勢を崩す。
そうなれば避けられるはずもない。
「隙あり!」
そして三輪の一撃は少年の側頭部を狙い、綺麗に入った。
≪ダメージ算出≫
dice1d6=1 (1) + dice1d4=1 (1)
- 175125/07/26(土) 15:44:03
〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶
三輪(2-8,20) dice1d100=20 (20)
- 176二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:45:47
最低値でピッタリ気絶だ!
- 177125/07/26(土) 15:48:52
〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶
【成功】3/2のダメージ、切り捨てで下っ端の少年1は1のダメージ、そして気絶
それは最小限のダメージで抑えられたはず……だった。
だが頭を揺らされた下っ端の少年はそのまま崩れ落ち、気がつけば立っているのは一人だけとなっている。
そこまで威力のある一撃には見えなかったのに崩れ落ちた仲間の少年を見て、自身がボロボロになっていることもあってビビったのだろう。
残る一人は口をわなわなと震わせている。
「……で、まだやるのか?この状況で俺達二人に勝てるとでも?これ以上は手遅れになるぞ」
日下部も若干三輪のパワー任せではないテクニカルな一撃にちょっとビビっていたのだが、それは一切表情に出さず、少年を見下ろした。
〈言いくるめ〉
日下部(75) dice1d100=35 (35)
- 178125/07/26(土) 15:55:46
〈言いくるめ〉
【成功】
こうなってしまえば明らかに優位なのは三輪と日下部である。
結果的には三輪に一撃を食らわせただけで、それ以外は掠りさえもさせられていないのだ。
「う、うぅ……」
少年はガクッと崩れ落ちると日下部の前で蹲るように土下座をした。
「わかった、わかったよ……こんな事もうやめるから、せめて警察にだけは……、お願いします……」
■■戦闘終了■■
日下部がちらりと三輪を見れば、三輪もそれに頷いた。
「最初っからそうしとけ。ったく」
その言葉に少年はゆっくりと顔を上げるも、日下部はそんな少年の前にしゃがみ込んで、「で、テルさんってのは誰だ」と尋ねた。
「テルさんのことは、い、言えない……!俺たちがバラしたってバレたらとんでもない事になる!みんなにも迷惑かかるから!頼むよ……!」
怯えの色が強く、本当に言いたくないのだろう。
「俺達には迷惑かけても良いって?警察を呼ばれたくないんだろ?」
そう言いながら日下部がスマホをちらつかせれば、少年の顔から血の気が引けていく。
〈説得〉
日下部(55) dice1d100=28 (28)
- 179二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:04:36
今更だがバニーガール姿のハイキックってエッチなのでは?
- 180125/07/26(土) 16:15:38
〈説得〉
【成功】
悪役染みた言い回しに三輪が「うわぁ……」みたいな顔をしているが、バニー服で飛んで跳ねてキックしてと大盤振る舞いしていたやつに言われたくないな、と日下部は思った。
怪我に関しては普通に心配しているが、それはそれこれはこれ。
「俺達も警察を呼びたいわけじゃない……そこのヤツには悪いと思うけどな。だがそれもオマエの態度次第だ。……どうする?」
視線をうろつかせながら迷った風な少年が答えを出すまで凡そ一分、日下部は黙って答えを待った。
「……テルさんは」
先に折れたのは日下部ではなく、少年だ。
「テルさんは俺たちみたいなのにもメシ食わせてくれて、泊まる場所もくれて……頭上がんねえんだ。こいつが金を持ち逃げしたから取り戻してきてくれって言われた時も、こんな事でしか恩は返せねえからって……タクトにはやめとけって言われたけど、俺達はあいつと違って顔の出来も良くねえし口も回んねえから他に稼ぎようもねえ」
「え、じゃあこの人ってただの被害者じゃないんですか!?」
「そうだよ!」
「それも本当のこととは限らないがな。で?」
「……テルさんは多分、ヤクザとか、暴力団とか……ああいうとこの人……少なくともその辺のチンピラとか半グレじゃないと思う。時計とか高そうなのつけてたし……だからバレたらヤバくて……」
見ている限り、嘘を吐いているようには思えない。
「……もうこんな風に人を殴ったりしちゃ駄目だよ。ナイフを使ったりとかも、そんなことしてたらいつか取り返しのつかないことになっちゃうんだから」
三輪はそう言い、汚れた地面に膝をついていた少年に手を伸ばした。 - 181二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:20:34
テルさんがヤクザなら日下部宅襲撃してきた奴らもその手下とかあるか?
- 182二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:23:11
タクトらぶか(アイカ)の面倒も見てたっぽいしこんなとこにいる割にはだがマトモな少年だ
- 183125/07/26(土) 16:23:31
自分が暴力を振るった相手にそうして手を差し伸べられたことで、少年は年相応の幼い顔で泣き笑いのような表情を浮かべる。
「私たちはこれからこの人からも話を聞きます。その間、二人の面倒を見てあげてください。って気絶させたのは私なんですけどね!!ごめんね!!」
「……俺達の方こそ殴りかかったりしてすんませんでした。その……バニーのお姉さんも…………ごめん」
「はい、私は大丈夫ですよ。この通り!」
落ち込んだ様子の少年の頭をわしゃわしゃと撫でてやった三輪は改めて日下部に向き直る。
次は男から話を聞く番だ。
事情が分かったからか、若干雑なような気もする手つきで日下部が男を揺らすと、「ううん……」と瞼が震え、持ち上がる。
「起きたか?助けたことに礼を感じてるなら、何があったか教えてくれ」
そう言いながら日下部が三輪の方を示すと、額から出血の跡が見える三輪が小さくこちらに手を振った。
「こっちもそれなりに満身創痍。少しくらい誠実になってくれても良いと思うが?」
つまりは自分たちのことを信用してこうなった理由を話せと、そういうことである。
〈信用〉
日下部(80) dice1d100=34 (34)
- 184二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:28:22
この世界の三輪ちゃんにも弟いるのかな…いたとしても記憶喪失中だけどなんか姉力を一瞬感じたね
- 185125/07/26(土) 16:31:14
〈信用〉
【成功】
男が三輪たちの背後、気絶したまま転がされている二人と、辛うじて動いてはいるがそれなりにボロボロの少年たちを見て自分を助けてくれたと思ったらしい。
藁にも縋る気で、というものなのだろうか。男は口早に話し始める。
「お、俺は……その、色々あって、借金まみれで……でも返せる目処なんて無かったんだ……ヤバい借金取りにも捕まって、終わったって思ってたら……し、仕事をやれば見逃してくれるって……それが、運び屋っつうか、ク、クスリの取引の受け子で……」
「ブラックもブラック過ぎるだろ。でその金を持ち出したって?」
日下部がそう言うと男は目を見開き、震える。だが次の瞬間、大きな声で叫んだ。
「俺はちゃんとやったんだ!持ち逃げなんてやってねえ!犯罪だってこともわかってる!でも命が無くちゃ意味がねえだろ!?俺は、ちゃんと金を受け取って、ちゃんと持ってく途中だったんだ……そしたら急に襲われて……ケースの中身が大金だってバレてるみたいに奪われたんだ!」
「……なるほどな」
日下部はその奪われた、ということさえも仕組んだことである可能性もあると思った。
手っ取り早く奴隷が欲しいなら、何かしらのミスをさせてしまえばいい。
単純にこの男の運がなかった、という可能性もあるが。
「こんな事がバレたら今度こそ殺されちまう……何とかしてそいつらをとっ捕まえて取り戻さないとって思って、金を受け渡す日を遅らせてもらって奴らのこと探してたんだ……そしたらこんな目に……このガキどもだって俺にヤクの取引をさせた暴力団に端金で雇われたんだろうよ……」
「……なあ、テルさんって人物に覚えはあるか?」
そう尋ねると男は少し考え込んでから、ごそごそと身動ぎする。それから一枚の名刺を手渡した。
「テルさんってのは、多分こいつのことだ……」
そこには『三代目佐々沼組 嘉数川 照夫』と書かれていた。
〈アイデア〉
日下部(80) dice1d100=6 (6)
- 186125/07/26(土) 16:42:43
〈アイデア〉
【スペシャル】
日下部はその男の名前に見覚えがあった。
なにせ、過去に取引をしたことがある。
珍しい苗字だったため印象に残っていたのだ。
確か「比良尼(ひらに)工業」といったか、そこまで大きくはない工業所だったはずだ。
建築業者との取引の仲介をした覚えがある。
コクレン商事がクロなのであれば、そこと取引をしていた企業もあるいは……。
「……なるほどな」
イガミの言う、自分たちを襲ったのはコクレン商事が雇ったか、あるいは取引先の人間という言葉。
取引先の男がこういったことを斡旋する輩らしい、となれば信憑性がぐんと増してくる。
「日下部さん、その……」
三輪が言葉に迷いながらも話しかけてくる。
おそらくは警察を呼ぶか否か、という所なのだろう。
「俺たちはこれ以上は関わらない。その代わり、せめて話し合いで片つけろ。どうしようもなかったら四人で警察駆け込むなり、好きにしろ」
つまりは現時点で警察を呼ばないと、そういうことだ。
「三輪、行くぞ」
「……はい!」
ボロボロになったとはいえ、にこやかに笑った三輪は四人の方を振り返って一度頭を下げた後、日下部と二人でイガミの元へ戻るのであった。 - 187125/07/26(土) 16:48:48
イガミの車に戻れば、ボロボロになった三輪を見てイガミが目を見開く。
「随分と暴れてきた感じ?」
「不可抗力だ」
「次行く前に手当でもしときな」
「分かってる」
「そこまで痛みはもうありませんし大丈夫で、いッ、たぁ!!」
日下部が三輪のウサミミを軽く引っ張れば、三輪は慌てて頭を押さえる。
「大人しく言うこと聞いとけ。その耳捥がれたくなかったらな」
「日下部さんの犬!鬼!!日下部さんも怪我してるくせに!!」
「こっちは擦り傷だっての。主にオマエが暴れたせいでな」
「うぐッ」
〈応急手当〉1つ目は三輪へ、2つ目は日下部へ
三輪(30) dice2d100=94 66 (160)
日下部(30) dice2d100=23 45 (68)
三輪はガラス+頭突きによる怪我(2回回復可能)
日下部はガラス+着地失敗による怪我(2回回復可能)
※1か所の怪我につき1回の回復が可能
- 188二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:53:16
このレスは削除されています
- 189二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:00:08
94ならファンブルじゃなくて普通の失敗なのでは
- 190125/07/26(土) 17:02:43
- 191125/07/26(土) 17:09:08
〈応急手当〉
【成功(初期値成功)】日下部→三輪 【失敗】三輪→三輪、三輪→日下部、日下部→日下部
「でも手当くらい自分で出来ますから!」
「見えない場所をどうやってだ」
「それはその……なんとなくで?」
「大人しくしとけ」
日下部はそう言いながら三輪の額を汚す乾いた血をイガミが差し出したペットボトルの水で濡らしたタオルで拭ってやる。
あまり目立たない生え際に近い位置での怪我だったため、再び血が止まるまで押さえた後に絆創膏を貼った。
「無茶はするな、良いな」
「……出来ると思ったんですよぉ」
「出来てないとは言わないが、次に無茶したらその目立つ耳掴んで下がらせるぞ」
「本当に取れそうなんでやめてください!!」
「目立たなくなって良いだろ」
「痛いんで嫌です!!」
≪回復量≫アイテム:絆創膏の使用で回復量+1(ミスにより消した188で出た目のコピペ)
dice1d3=1 (1) +1
- 192二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:09:18
敵の100F
いらないいらない!! - 193125/07/26(土) 17:13:57
それから日下部の治療に関しては張り切り過ぎた三輪に振り回されつつ、あまり上手くいっていないことによる車内での格闘を傍目に、イガミは車の外で車に手を添えた。
それから何かをぶつぶつと呟いたかと思えば、車の外装が一気に違う色に変化した。よく見ればナンバーも変わっていることが分かる。
「……なんだそれ」
漸く一段落したらしい日下部が車内から降りて来る。
「念には念を、だ。ちょっとしたトリックだよ。つっても乗ってる人間は外から丸見えだから、人探しに慣れてる連中からすりゃ気休め程度なんだけどな」
「なんだかすごいマジックみたいですね!」
「そうそう、あんま期待せずその程度で良いぜ」
イガミはそう言いながら肩を竦めた。彼にとっては然程驚くような何か、ではないらしい。
「ほらボサっとしてる暇があったら行先でも言ってくれ」
イガミは口笛を吐きながら鍵をくるくると指で回している。
そのまま全く別の車種に偽装された車で三人は目的地へと向かうことだろう。
▼イガミがピックアップした街中の探索箇所
[ダーツ&バー「リリウム」/K町某所ビル横(済)/Bunny Club Always Easter/コクレン商事/日下部の自宅]
≪探索箇所≫
1.ダーツ&バー「リリウム」
2.Bunny Club Always Easter
3.日下部の自宅
dice1d3=1 (1)
〈幸運〉どちらか成功で追手に見つからない
三輪(70) dice1d100=66 (66)
日下部(80) dice1d100=74 (74)
- 194二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:18:16
- 195二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:20:57
トリックじゃなくて絶対呪文じゃん~三輪ちゃんがバニ服脱げないのもなんかそういう呪文…?
- 196125/07/26(土) 17:28:27
次スレ、敵の100Fなら良いだろ!と思ったけどスレ主なら敵の1Fと味方の100F出しそうな気がするから狙うのはやめとくよ
【閲注TRPG】BunnyGirl & DoggyBoy2【CoC×三輪日下部】|あにまん掲示板このスレは三輪と日下部をPCとしてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ閲覧注意は発狂した時の症状やグロテスクな描写があった時の保険としてつけていて、CP要素はないのでそういったレスは控えてね新規…bbs.animanch.com - 197125/07/26(土) 17:55:56
埋め荒らし予防のためにスレ民は好みのバニーの話でもしてくれたらスレ主が助かるよ
閲覧注意はついてるけどカプと露骨な表現は避けてね - 198二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:00:36
バニーガールと聞いてまず思い浮かぶようなスタンダードなスタイルが好きです
あの襟と袖だけ謎にアクセ的に付いてるやつ…
この三輪ちゃんはバニーの上から服を着ることもできないんだろうか…着なくていいが - 199二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:14:20
網タイツ!網の目は大きめじゃなくて細かめ!
でもこのミワッはタイツ履いてたら詰みそう
しっぽは絶対あって欲しいです - 200二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:21:24
ボーイスタイル好き