「俺たちは別の世界に転生し三人兄弟として生まれ変わったわけだが」part90

  • 1125/07/26(土) 14:25:00
  • 2125/07/26(土) 14:26:02
  • 3125/07/26(土) 14:42:56

    あと10スレでこのスレpart100に行くわけですが、ダラダラと進めながら、終わりまでの構想は練ってはいます

    ここ最近の今までにも増してややこしい設定の開示はそれに合わせてなのですが……ね

    もうちょっと、どうにかならなかったのかという後悔は有ります……


    あと、これは余談なんですけど前に書いてた番外編が全て消えたショックを割と最近まで引きずってました……

  • 4125/07/26(土) 14:53:59

    前スレでも言った通り、通常運行をする予定ではありますが、まだどうするかは決めておりません
    久しぶりにこういうのが見たい!という意見があれば、それを参考に進めても良いかなとも思ってます
    とはいえ、流石にリアタイで呼んでくれてる人もかなり少なくなってはいると思うので、そこら辺は様子を見て改めて決めようかなと
    今日はそのためにちょっとお休みします
    設定やスレなどをまとめる作業もあるので

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 14:58:21

    お疲れ様です
    ついにこのスレも終わりへと向かうのですね……

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:09:52

    立て乙

  • 7125/07/26(土) 15:10:40

    >>5

    終わりへと向かってるはずなんですけど、やってる本人は本当に終わりに向かってる?と疑問に思うことが度々あったりはします

    なので、まだまだ時間はかかります……

    (当初はpart100あたりで終わるだろうという予定だったのですが、なんか思いのほか時間かかるな?となってるので、part100は優に超えそうなんですよね……)

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:12:40

    >>7

    意外と進んだり進まなかったりしますよね……

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:15:26

    part100超えたのに誰も脱落者がいなくてすごい

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:19:43

    保守

  • 11125/07/26(土) 15:23:33

    >>8

    スッと進んでくれる時は進んでくれるんですけど、長くなる時はとことん長くなるので、ある程度飛ばすところは飛ばしながら、それでも無理そうなら血涙流しながら進めてます……


    >>9

    モブとかこの前のマリーンさんとかは一応脱落してるんですけど、それ以外だと割と大丈夫なんですよね

    ストッパーをたくさん用意し過ぎた感はありますし、個人的にキャラロストに抵抗感が出てて、緩い設定にしてるのは有ります……

    ただ、今のところ展開次第ではロスト扱いになりそうなキャラも実は居たりします。日和ってしないかもしれませんが

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 21:51:55

    長く続けばキャラに愛着が湧きますからね…必要であってもロストは躊躇いますよね。

    読みたい話といえば…そうですね、過去の鵺達の話が気になります。3人とどんな風に出会ったのか、そしてどんな気持ちで転生する3人を見守って来たのか、とか。今世で出会った時にどう思ったのか。
    それとレノアさんやイザーク達の事情も気になります。高位の神である彼女達がどこまで事情を知って何を思って3人と関わっているのか。
    3人の視点では知ることのない話が読んでみたいです。

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 23:41:56

    地味に気になってるマユお母さんの若い頃

  • 14125/07/26(土) 23:51:59

    >>12

    細かいところ全然詰めてないですけどやりたいですね~

    特に鵺たちの話はぬらりひょん視点か鵺視点で色々と書けそうなので

    イザークは確定で過去話はやろうとは決めてます。タイミングがどこになるか分かりませんが


    後、他に3人の視点で知ることがなかった話としては、今回解決したオルガの詳しい話や、なぜムウとマリューの間に子供が居ないのかとか、ヤンチャしてた頃から双子に出会うまでのアズラエルの話とか、ギルバートとマユがくっつくまでの話とか、ラウおじさんがなぜ才能があるのに払い屋に参加していないのかとか、色々とあったりするんですよね

  • 15125/07/26(土) 23:56:48

    >>13

    こうなると、いっそのこと覚悟決めて特定のキャラの過去編をやるのいいかもしれませんね

    特に安価とかはしませんが、過去編が見たいキャラがおりましたらレスしてください

    数の多かった話を採用してやろうかなと思います


    明日の夕方(17:00ぐらい)までが締め切りになります

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 01:52:36

    身近な存在でありながら、そういうことにほぼ関りがないのは気になってたからラウおじさんに一票

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 09:02:42

    ほしゅ

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 15:20:00

    ☆彡

  • 19125/07/27(日) 17:35:38

    やっぱり書き込みが少ないので、今まで安価で新キャラ決めてたものも見直さなきゃいけませんね。当然と言えば当然なのですが

    とりあえず、誰の過去話をやるかについては折角レスしてくださった方もおりますので、その中から決めたいと思います


    誰の過去編をやる?dice1d3=2 (2)

    1.鵺

    2.マユ

    3.ラウ

  • 20125/07/27(日) 18:39:47

    今日は20:30頃開始とさせてください

  • 21125/07/27(日) 20:28:57

    ちょっと早いですが始めたいと思います
    それではマユ過去編スタートです

    ~???~

    ―これは、とある少女の記憶である。
    ―少女の前には今にも命の火が消えそうな女性が、薄い布団の上で呻いている。

    「ごめんなさい。私は貴女を置いて、お父さんの元に行くわ」

    ―女性はか細い声で少女に言う。

    「聞いて。貴女は絶対に貴女の本名を他者に伝えてはなりません。それが例え愛する者であったとしても、決して」

    ―ゴホゴホと咳込みながら、土気色になった顔を悲しみでゆがませる。

    「貴女はこれまで通り、"マユ・アスカ"として生きるのです。そうすれば、私たちの後を追う者たちから逃れることが出来るでしょう」

  • 22125/07/27(日) 20:42:11

    ―女性の呼吸が、徐々にその回数を減らしていく。瞼はまどろみ、今にも夢の世界に堕ちてしまいそうだ。

    「……マユ。可愛い可愛い私たちの娘。本来なら、私たちの因縁などに巻き込まれる必要なんてなかったのに」

    ―女性は最後の力を振り絞り、少女に言う。

    「マユ、愛しています。この命が尽きて、魂が輪廻へと帰ろうと。貴女をずっと、愛しているわ」

    ―女性はそう言って、ゆっくりと目を閉じる。呼吸は泊り、少女が握っていた手には、微かな力さえも感じられない。
    ―けれど少女は冷静だった。まだ幼く、親にまだ甘えたがる年齢だというのに。

    「……知ってるよ、お母さん。大丈夫、心配しなくても、これから先の未来、私は死ぬまでずっと、"マユ・アスカ"として生きるから。お母さんお父さんを苦しめた人たちと出会うことは、決して無いから」

    ―少女は母の手を胸のあたりで交差させ、少し乱れてしまった布団を整える。そして、電話が置かれている台までゆっくりと歩き、横に様々な番号の書かれたメモを無視して、ある番号を入力したのち、受話器を取る。

    「―もしもし、警察ですか?母が死にました」

    ―開けた窓から、虫の音が聞こえる。
    ―ある真夏の夜こと。こうして少女―マユ・アスカーは、独りになった。

  • 23125/07/27(日) 20:50:07

    ~それから数年後、少女マユ・アスカ。現在15歳~


    ―通っている高校の玄関にて


    女子生徒1「うわっ、雨降って来た。私傘持ってきてないよー」

    女子生徒2「普段から折りたたみ傘持ってきててよかったぁ」

    女子生徒1「ねえ、一緒に傘入っていい?」

    女子生徒2「ええ?傘小さいから絶対濡れるし嫌なんだけどぉ」

    女子生徒1「でも、私このまま濡れて帰ることになるしー」

    女子生徒2「自業自得じゃん、それ。適当に誰かから傘借りれば?」

    女子生徒1「雨降ってるんだからそんな子居るわけないじゃん。ああもう、どうしよう……」

    マユ「傘無いなら私の貸してあげようか?」

    女子生徒1「え?」

  • 24125/07/27(日) 20:59:14

    女子生徒2「えっと、確かアスカさん?だよね?いいの?自分の無くなっちゃうんじゃない?」

    マユ「心配しなくても大丈夫だよ。私、折り畳みと普通の二つ持ってきてるから」

    女子生徒1「そ、それじゃあ、遠慮なく……」

    マユ「傘は明日、玄関の傘立てに入れてくれれば大丈夫だから。それじゃあね」(普通の傘の方を女子生徒に渡し、自分んは折り畳み傘をさして、颯爽と別れる)

    女子生徒1「あっ……折り畳みじゃない方貸してくれた」

    女子生徒2「マジぃ?男子だったらヤバかったね」

    女子生徒1「だねー……」

  • 25125/07/27(日) 21:11:55

    ―雨の中、傘を差しながら上機嫌に歩く。


    マユ「~♪」

    ???『良かったの?あっちの方を貸して。あれ、気に入ってる方じゃなかった?』(マユにしか聞こえない声)

    マユ「いいんだよ酒呑童子。"あの子たちにはあれでいいの"」

    酒呑童子『……また例の未来視?今度は何を見たのよ』

    マユ「大したものは見てないよ。しいて言うなら、あの子たちはこれで小さな命を救えるって事」

    酒吞童子『小さな命ねぇ……貴女の未来視はどうでもいいことも見れちゃうのね』

    マユ「見れるっていうか、強制的に見させられる、が正しいけどね。私、未だに完璧には制御出来ないんだよね、これ」(自分の眼球を指さしながら)

    酒呑童子『人間には手の余る代物なんだし、えぐり取っちゃいなさいよ。私、痛み無く綺麗に取ってあげられるわよ?』

    マユ「今更過ぎるなぁ。私、もうこれ無しじゃ生きられなくなってるから遠慮しておくね」

    酒吞童子『変な冗談言うのね。どうせそうなってもしぶとく生きるだろうに』

    マユ「……本当にそうなんだけどなぁ」(ボソッと言う)

  • 26125/07/27(日) 21:29:19

    ???「アスカさん、誰と話してるの?」

    マユ「!?……うわ!びっくりした。ヤマトくん、いきなりどうしたの?」

    ギルバート「いや、アスカさんが独り言を言っていたように思えたから、もしかしたら誰か居るのかと思って」

    マユ「え、やだ私、口に出してたの?もー、恥ずかしい!」

    ギルバート「口に出してた……?」

    マユ「うん。ほら、一人で歩いてるときってなんか暇じゃない?だから、今日現代文(※)で読まされた内容を思い出して暇潰してたの」

    ギルバート「は、はあ……」

    マユ「ヤマトくんは今日は一人なの?いつも一緒に居るクルーゼくんは?」

    ラウ「ここだ」


    ※現在は「論理国語」と「文学国語」に分かれたらしい。知らなかった……

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 21:35:52

    このレスは削除されています

  • 28125/07/27(日) 21:37:50

    マユ「あ、クルーゼくんも居たんだね!」

    ラウ「……」

    マユ「……何かなぁ?もしかして、仲のいい幼馴染が取られるのが嫌なのかなぁ?」

    ラウ「なっ!」

    マユ「なーんて、冗談だよ、冗談。そもそも私、ヤマトくんとは今年会ったばかりのただのクラスメイトだしね。ねー、ヤマトくん」

    ギルバート「ただのクラスメイト……」

    マユ「……それでヤマトくん、私に何か用事でもあったの?」

    ギルバート「え?ううん、何もないけど」

    マユ「じゃあ、私急ぎの用事思い出したから行くね。車には気を付けてねー!」(と言ってダッシュでその場を去る)

    ギルバート「あっ……」

  • 29125/07/27(日) 21:45:00

    ラウ「……逃げられたな、ギル」

    ギルバート「別に逃げられてたわけじゃないよ……」

    ラウ「あれは確実に逃げてるだろ。はあ、相手に避けれてるんだったら、そろそろ諦めたらどうだ?」

    ギルバート「諦める……?何を?僕はただ、アスカさんが居たから話しかけただけなんだが」

    ラウ「……はあ。ギル、前にも言ったが、彼女には近づかないほうが良い。……なにか、悪いものが纏わりついている。下手に関われば、お前は」

    ギルバート「ラウ、君のことを信じてないわけじゃないけど、今回ばかりは見守るだけにしててくれないか?」

    ラウ「なんでだ」

    ギルバート「……なんで変わらないけど、彼女を一人にさせちゃいけない気がするんだ」

    ラウ「……それは俗にいう、一目惚れというやつか?」

    ギルバート「dice1d2=1 (1)

    1.そ、そうじゃない!そうじゃないからね!……多分

    2.……どうなんだろう?よくわからないよ

  • 30125/07/27(日) 21:58:22

    ~二人と別れて~


    マユ「……はあ、やっと撒いたかぁ」

    酒吞童子『ねえ、前からちょっと気になってたんだけど』

    マユ「なに?」

    酒呑童子『貴女、なんでヤマトって言う子供を避けるの?』

    マユ「えー?避けてなんかないよー」

    酒吞童子『今丁度、撒いたとか言わなかった?』

    マユ「……まあ、あれだよ。単純に彼が苦手なだけ」

    酒吞童子『意外ね。心臓に毛どころか鋼鉄でも纏ってるんじゃないかってぐらい、図々しくて遠慮のない貴女に、苦手な物があるなんて』

    マユ「ちょっと、私だってか弱い乙女なんだから、そんなこと言うと泣いちゃうよ?」

    酒吞童子『………私の一撃をそこら辺の小枝で受け流した奴がか弱い乙女だなんて笑わせるわね』

    マユ「マユ―、箸より重いもの持てないもーん」

    酒吞童子『……こんな状況じゃなきゃ、貴女の事、一発ぶん殴れたのに』

    マユ「きゃー、暴力的―!」

  • 31125/07/27(日) 22:03:20

    ~マユ、帰宅~


    マユ「ただいまー!」


    マユが今住んでいる場所dice1d2=1 (1)

    1.児童養護施設

    2.母の死後、引き取ってくれた元警察の人の家

  • 32125/07/27(日) 22:06:43

    施設の職員dice1d2=2 (2)

    1.SEEDシリーズのキャラ

    2.それ以外のガンダムシリーズのキャラ

  • 33125/07/27(日) 22:12:58

    だーれだ(今回は安価は行わず、独断と偏見で決めた人選の中からダイスで決定します)

    dice1d4=4 (4)

    1.ブライト(初代~)

    2.ジンネマン(UC)

    3.テクス(X)

    4.イアン(00)

  • 34125/07/27(日) 22:24:13

    ???「お、マユお帰り。どうだ、学校は。新しい土地にも慣れたか?」

    マユ「結構慣れたよ。学校の方もトラブルとか全然無いから安心して、イアンさん!」

    イアン「トラブルは確かに気にしちゃいるが、そこじゃねぇよ。……ま、上手くやれてんならいいさ」

    マユ「ふふ。あ、そうだイアンさん、今日は何を手伝えばいい?」

    イアン「ん?そうだな、特にねぇから宿題でもやってろ」

    マユ「ええ?ほんとかなぁ?」

    イアン「まったく。そんなに手伝いてーなら、うちのちび共の面倒見てやってくれ。それぐらいで出来るだろ?」

    マユ「わかったよ!」(レクリエーションルームに行く)

  • 35125/07/27(日) 22:33:52

    施設職員1「マユちゃん、元気ですねー」
    イアン「そうだな。元気ありすぎてちと煩いが」
    施設職員2「まあまあ、元気が無いよりいいですよ。……しかし、あの噂って本当だったんでしょうか?」
    施設職員1「あの気味の悪い噂ね。正直私はあの施設長が嫌がらせで広めただけだと思いますよ?だって、あの子が居た前の施設の施設長って確かあの子を追い出した後、捕まったじゃないですか。子供に手を出したって容疑で」
    施設職員2「まあ、確かに」
    イアン「おいお前ら、その話ここですんなって言っただろ?ガキ共に聞かれたらどうするんだ」
    施設職員1「あっ、す、すみません、軽率でした……」
    イアン「たく……」

  • 36125/07/27(日) 22:35:38

    今日はここまでにします

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 23:07:40

    お疲れ様でした

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 08:11:57

    ほしゅ

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 15:09:00

    ☆彡

  • 40125/07/28(月) 18:43:44

    今日はお休みします

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:40:46

    ho

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 07:36:07

    syu

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 16:53:58

    ほしゅ

  • 44125/07/29(火) 18:43:36

    今日は20:30頃の開始予定です

  • 45125/07/29(火) 20:30:51

    それでは再開します


    ~夜、マユの個室~


    マユ「ふはー、疲れたー!」(ベッドで大の字になって寝転がる)

    酒呑童子『やかましかったわね』

    マユ「子供なんてそんなものでしょ?……それにしても、流石に傘の件はツッコまれるよねぇ。折りたたみ傘は施設の予備だし」

    酒呑童子『ここでもそういうの一々気にするのね。施設って本当に面倒』

    マユ「前より全然良いけどね。そもそも、施設のルール破ったの私だし?理不尽に叱られるより全然マシ」

    酒吞童子『そういうものかしら?』

  • 46125/07/29(火) 20:45:20

    マユ「………ねえ、酒呑童子」

    酒呑童子『なに?』

    マユ「もし仮にさ、自分が絶対に外的要因で死ぬ未来とその死を避けて寿命で死ぬ未来、どっちかを選べるならどうする?因みに前者には家族が出て来て、後者は生涯死ぬまで独身とするね」

    酒吞童子『なにそれ。別にどうでもいいけど、普通は後者じゃない?人間って基本的に死を恐れる生きものでしょ?』

    マユ「ま、そうだよね。独身だって別に楽しみや友人がないというわけでもないし、家族が出来るからと言って、それが本当の幸福になる保証はどこにもない。なら、長く生きて楽しく暮らした方が、相対的な幸福度は違うよね」

    酒吞童子『ま、私ならどっちの未来も気に入らなければ、どっちも選ばず違う未来を選ぶけどね』

    マユ「ストロングスタイルだなぁ」

  • 47125/07/29(火) 20:48:28

    酒吞童子『で、なんでこんなくだらない質問してきたの?』

    マユ「暇だからだけど?」

    酒吞童子『私を暇つぶしの道具にしないでくれる?』

    マユ「酒吞童子だって、どうせ何も出来なくて暇なんだしいいでしょ?」

    酒吞童子『……そうしたのは誰だったかしら?』

    マユ「聞こえなーい、聞こえなーい」

    酒吞童子『ああもう、本当に殴りたいわ!!』

  • 48125/07/29(火) 21:04:26

    ―施設が移動となって、早4カ月。移動自体は去年から既に決まっていたことではあるし、本当は学生寮や下宿がある場所を受験して出ていくつもりだったんだけど、諸事情で出来なくなったから、仕方なくここの施設の近くにある高校を受けた。
    ―そうして無事合格して、高校を卒業する3年間はここでお世話になることになった。本来なら、避けたかった未来だったけど、色々と事情が重なると、この未来は避けて通ることが出来なくなってしまっていた。
    ―運命って言うのは、本当に融通が利かないと思う。避けられる未来はあるけれど、それはなんでもって言うわけじゃない。だから私は、妥協というものを覚えた。
    ―どこかで無理だと思ったら、潔く手を引く。そして、流れに身を任せる。あらゆる未来が見える私が、心穏やかに生きていくための工夫だった。

  • 49125/07/29(火) 21:16:00

    ~次の日、教室で~


    女子生徒1「アスカさん、昨日は傘有難うね。言われた通り、傘は傘立てに入れておいたから」

    マユ「わかった。昨日は本当に災難だったね。濡れずに帰れた?」

    女子生徒1「それが聞いてよ!昨日帰りにね、捨て犬が川に流されちゃっててさ!慌てて借りた傘使ってどうにか助けたんだけどさ、おかげで制服びちょびちょになったんだよね。折角傘借りたのにさー」

    マユ「そうだったんだ。犬はその後どうなったの?」

    女子生徒1「親に無理言って病院行って検査してもらって、今は一時的に私の家に居るの。でさ、うちの住んでるアパート、ペット禁止だから、里親募集しようとしてるんだけど、アスカさんの家は犬飼える?」

    マユ「私、今住んでるところ施設だから」

    女子生徒1「あっ……ご、ごめんね?知らなかったから……」

    マユ「ううん、気にしてないから大丈夫。けど、もしかしたら職員さんの誰かが引き取ってくれるかもしれないから、一応言ってみるね」

    女子生徒1「マジ!?有難う!」

  • 50125/07/29(火) 21:20:51

    ―女子生徒1が席に戻って


    酒吞童子『飼ってくれる人なんて居るのかしら?』

    マユ「(dice1d3=3 (3)

    1.うちの施設には居ないけど、すぐ里親は見つかるから大丈夫だよ

    2.一人、カウンセラーで来てる人が犬飼いたがってるはずだから、その人になるよ

    3.うちの施設、犬猫のアレルギー持ってる子居ないから、ケアの一環で飼うことになるよ

    )」

  • 51125/07/29(火) 21:35:00

    酒吞童子『あら、決まってる未来だったのね』

    マユ「(確定された未来ってわけじゃなかったけどね。まあ、あの施設の人たちにはかなりお世話になるから、先にお礼しておこうかなって思ってたのは事実)」

    酒吞童子『お礼って先にしていいものだったかしら?どうでもいいけど』

    マユ「(お礼なんだから時期とかあんまり関係ないんじゃない?)」

  • 52125/07/29(火) 21:42:54

    ~放課後~


    ギルバート「アスカさん」

    マユ「っ……なに?ヤマトくん」

    ギルバート「今日の掃除当番なんだけど、担当の生徒が居ないんだ。何か知ってるかな?」

    マユ「ああ、それならもう帰っちゃったと思うよ?なんか、急ぎの用事があるみたいだったし」

    ギルバート「……せめて、誰かに伝えてくれてたら良かったんだけどな」

    マユ「今日の掃除当番って、ヤマトくんもだっけ?」

    ギルバート「うん。まあ、別になにか急ぎの用事があるわけでもないから、独りでゆっくりやっても問題ないけどね」

    マユ「dice1d2=2 (2)

    1.そっか、じゃあ頑張って(後でクルーゼくんに伝えて、それとなーく手伝うよう誘導しておこうかな)

    2.……なら、手伝ってあげるよ

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:46:18

    このレスは削除されています

  • 54125/07/29(火) 21:48:59

    ギルバート「え?いいのかい?」

    マユ「流石にそんなこと聞いて帰るほど薄情じゃないよ、私」

    ギルバート「そ、そっか。とても嬉しいよ」(凄く嬉しそうに笑う)

    マユ「………ささ、さっさと始めちゃお。私、一応早く帰りたいし」

    ギルバート「そ、そうだね。黒板は僕がやるから、アスカさんは掃き掃除を頼めるかな?」

    マユ「うん、いいよ」

    酒吞童子『苦手じゃなかったの?』

    マユ「(苦手だから手伝わないわけじゃないって。……今凄く後悔してるけど)」

    酒吞童子『ふーん?』

  • 55125/07/29(火) 21:57:31

    ―二人は黙々と掃除中


    ギルバート「……あの、アスカさん」

    マユ「なに?」

    ギルバート「アスカさんは中学の頃何をしていたのかな?」

    マユ「え?突然何かな?」

    ギルバート「あ、いや、同じ学校の人じゃないし、それに部活動には入る気ないみたいだから、ちょっと気になって」

    マユ「んー、特に何も。部活も入ってなかったよ」

    ギルバート「そうなんだ。なにかやりたいことがなかったって事かな?」

    マユ「そうだね。あと、私施設育ちだし、その手伝いで忙しいって言うのもあるかな」

    ギルバート「あ、そっか。アスカさんは施設に住んでるんだったね。あれ?なら、中学校はどこに通ってたの?」

    マユ「さて、どこでしょう」

  • 56125/07/29(火) 22:06:16

    ギルバート「……もしかして、デリケートな話題だったのかな?」

    マユ「別にそんなんでも無いけど。それにしても、なんでヤマトくんはそんなこと知りたいの?」

    ギルバート「え!?あっ、べ、別に他意はなくて!」

    マユ「えー、何照れてるのさ。もしかして、私に惚れちゃったとかぁ?」

    ギルバート「……」(顔を赤らめながらうつむく)

    マユ「………dice1d2=1 (1)

    1.なーんて冗談だよ。ごめんね?困らせちゃって

    2.諦めて欲しいんだけどなぁ(小声で言う)

  • 57125/07/29(火) 22:11:18

    ギルバート「あ、い、いや、えっと」

    マユ「私、掃き掃除終わったからゴミ捨ててくるね。ヤマトくん、そっち終わったらもう掃除終わりだから、戻ってくるまで待たなくていいからね」(ゴミ箱を持って教室から出る)

    ギルバート「え、あっ……はぁ、やっぱり避けられてるかもしれない。僕、何かしたのかな?」

  • 58125/07/29(火) 22:14:12

    今日はここまでにします

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:17:05

    お疲れ様でした

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:43:20

    ほしゅ

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 14:57:14

    ほしゅ

  • 62125/07/30(水) 18:47:13

    今日はお休みです

    津波警報は流石に焦りました……まだ警報が解かれたわけではないので、完全に安心することは出来ませんが、とりあえずこのまま何事も無いことを祈ります

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:02:49

    お疲れ様です

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 08:01:23

    ho

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 15:24:22

    保守

  • 66125/07/31(木) 18:50:40

    今日もお休みします

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:12:52

    お疲れ様です

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 01:48:46

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:45:17

    ho

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:57:58

    しゅ

  • 71125/08/01(金) 18:47:28

    今日もお休みします

    明日は19:30頃の予定です

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:37:03

    お疲れ様です

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:35:53

    ☆彡

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 15:28:35

    ほしゅ

  • 75125/08/02(土) 19:15:10

    ちょっと早いですが再開します


    ~学校廊下、階段付近~


    男子生徒1「いえーい!」(階段の手すりに乗っかって滑り落ちてる)

    男子生徒2「ひゅー!」(同じく)

    男子生徒3「お前ら先生来たら叱られるって!」(言葉とは裏腹に咎める気のない明るい声)

    男子生徒1「大丈夫だって、って、わあ!?」(何かに引っ掛かり階段から転げ落ちる)


    マユdice1d2=2 (2)

    1.落ちてきて男子に巻き込まれて転げ落ちたふりをして助ける

    2.咄嗟に片手で支えて助ける

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:30:09

    このレスは削除されています

  • 77125/08/02(土) 19:31:13

    男子生徒1「いっ……たくねえ?えっ?」(思わず硬直)

    マユ「……楽しいのは分かるけど、今度から気を付けてね」(笑顔の安定するまで支えたのち、颯爽とその場から去る)

    男子生徒1「は、はい……」

    男子生徒2「……あの子すげぇ。お前良かったな、あの子居なかったら怪我してたじゃん」

    男子生徒1「……お、俺、ちょっとドキッとしちまった」(胸を抑えて)

    男子生徒3「何言ってんだお前」


    ~少し離れた、外の物置が上から見える窓~


    マユ「……」


    ―マユは窓の外を見る。外では一人の気弱そうな生徒を囲って、数人の生徒がいじめをしているようだ。


    ラウ「助けないのか?」(マユの前方から来る。何か手に持っているようだ)

    マユ「……んー、タイミングが悪いかなぁ」

    ラウ「助けるのにタイミングが必要なんだな、勉強になった」


    ―ラウは窓を開けて、手に持っている黒板消しを外に投げ、いじめをしている生徒に投げつける。

  • 78125/08/02(土) 19:38:19

    ―いじめをしている生徒は、どこかから降ってきた黒板消しに気を取られ、慌てふためく。

    ―その隙にいじめられていた生徒はその場から逃げ出すことが出来たようだ。


    マユ「やるぅ」

    ラウ「お前にとっては、アレを助けることは簡単なことなんじゃないか?」

    マユ「どうしてそう思うの?」

    ラウ「お前は怪異を操ることができるんだろう?怪異に頼めばアレを止めることなど簡単だろう。それともお前は、先ほどの生徒は助けて、いじめを受けている生徒は助けないのか?」

    マユ「……誤解しているようだけど、私は怪異を操ることは出来ないよ」

    ラウ「なら、お前にまとわりついている”ソレ"はなんだ?」

  • 79125/08/02(土) 19:46:33

    マユ「……この子は勝負に勝ったご褒美、みたいなものだよ。操ってるわけじゃない。どちらかというと、力を借りてるってところかな?」

    ラウ「……」

    マユ「ふふ、疑ってるね。大丈夫だよ、どちらにせよ私はヤマトくんには手を出さないから。というか、こっちとしても、ヤマトくんとはあんまり関わりたくないから、私を睨みつけてないで、そっちでどうにかしてよ」

    ラウ「それが出来れば苦労はしない」

    マユ「幼馴染の癖に役に立たないなぁ」

    ラウ「幼馴染とは言え俺はただの他人だからな」

    マユ「まあ、それはそっか。でも、君の感は正しいから、ちゃーんと手綱は握っておいてね。……ああそうだ、最後に一つだけいい?」

    ラウ「なんだ?」

    マユ「一度関わるって決めたなら、ちゃんと最後まで面倒を見なきゃいけないよ。じゃないと、一人の人生を潰すことになるんだから」

    ラウ「?」

  • 80125/08/02(土) 19:54:54

    マユ「わからないならわからないでいいよ。どうせ君の人生には何も関係ないことだからね」

    ラウ「……」

    マユ「それじゃ、私これからゴミ捨ててこなきゃいけないから行くね。じゃあね」(足早にその場から去る)

    ラウ「(彼女は一体何者なんだ。本当に人間なのか?……ギルの身に何も起きなければいいが)」

  • 81125/08/02(土) 19:57:30

    dice1d2=2 (2)

    1.何もなく、落とした黒板消しを拾いに外に向かう

    2.顔を上げると、物陰に隠れているギルバートが見えたので近づく

  • 82125/08/02(土) 19:59:45

    ラウ「……ギル?こんなところで何をしているんだ?」

    ギルバート「……どうして」

    ラウ「?」

    ギルバート「どうしてあんなにも親しそうに……も、もしかして、君と彼女は付き合っているのか!?」

    ラウ「はあ!?どうしてそうなる!!変な事を考えるな!!!」

  • 83125/08/02(土) 20:11:21

    ~施設に帰宅後~


    マユ「イアンさーん」

    イアン「マユお帰り。お前、ちゃんと傘持って帰って来たか?」

    マユ「大丈夫、ちゃんとあるよ。それでイアンさん、ちょっと話があるんだけど、今暇?」

    イアン「暇じゃねぇが、話を聞けないほどじゃないから聞いてやるよ。どうした?」

    マユ「あのね――」(犬の件を話す)

    イアン「捨て犬ねぇ……俺は無理だが、他ならもしかしたら居るかもしれないから、俺の方から話すわ」

    マユ「お願いねー。それじゃあ私、宿題から部屋に戻るね」

    イアン「おう、夕飯には呼ぶわ」

  • 84125/08/02(土) 20:20:55

    ~マユの部屋~


    マユ「……はあああ、疲れたぁ」(ベッドに倒れこむ)

    酒呑童子『しばらく付けられてたわね』

    マユ「んー?……ああ、ヤマトくんの事?かわいいよね、気になってストーキングしちゃうなんて」

    酒吞童子『あら貴女、あの子の事苦手なんじゃなかったの?』

    マユ「……冗談だってー。もう、なに本気にしてるの?」

    酒吞童子『……その反応は語るに落ちてない?』

    マユ「んー?何がぁ?」

    酒吞童子『……もういいわ』

  • 85125/08/02(土) 20:33:37

    マユ「……」


    ―苦手なのは本当だ。だけど、可愛いと思うのも本当だった。

    ―今年を含めた高校の3年間は私はの人生の分岐点にあたる。

    ―この3年間で私は決めなくてはならない。

    ―短い人生を全力で駆け抜けるか、それとも後悔したまま長い人生を生きるか。

    ―そして彼はその選択肢を選ぶための重要な人物だった。

  • 86125/08/02(土) 20:37:27

    ギルバートがマユに告白するのは高校dice1d3=1 (1) 年生の出来事である

  • 87125/08/02(土) 20:39:35

    はやぁい

  • 88125/08/02(土) 20:54:24

    ~それからというもの~


    ギルバート「アスカさん、今日は一緒に帰らないかい?実は商店街に美味しいタイ焼き屋が」

    マユ「ごめんねー、今日は施設の手伝いがあるから」


    ~ギルバートはめげずにマユに話しかけ続け~


    ギルバート「アスカさん、先生の手伝いをしているの?手伝うよ」

    マユ「大丈夫。このノート先生のデスクに置いてくるだけだから」


    ~どれだけ邪険にされようとも~


    ギルバート「アスカさん、今日こそ一緒に帰ろう」

    マユ「……無理☆」

  • 89125/08/02(土) 21:02:11

    ~それでも彼女を諦めなかった~


    ギルバート「アスカさん」

    マユ「…………」




    ~マユの部屋~


    マユ「流石にそろそろ怖くなってきた」

    酒呑童子『諦め悪いわね、あの子』

    マユ「うん、本当にね」

    酒吞童子『でも、なんで貴女は未来視であの子を避けようとしないの?』

    マユ「……無理なんだよ。この時期の彼がどんな動きをするのか、私には視ることが出来ないの」

    酒吞童子『どういうこと?』

    マユ「運命のいたずらってやつだよ。私の未来視は、思っているほど便利なものじゃないの」

  • 90125/08/02(土) 21:24:53

    酒吞童子『そうなの?』

    マユ「だって、考えても見てよ。私の未来視は最悪の未来を回避できるものから、絶対に回避できない未来まで結構幅が広いんだよ?本来、未来って言うのはほんの少しの行動で色んな可能性に分岐するから、未来視もざっくりとしたものに収まるの

    それにね、前にも言ったけど、私は視たい未来が視れるってわけじゃなくて、啓示みたいにある日突然見るって感じだから、制御が出来てるってわけじゃない。だから、見れないときはとことん見れないの」

    酒吞童子『そういえばそうだったわね。でも、なんであの坊やだけ視れないのかしら?』

    マユ「……さあね。それにしてもどうしようかな」

    酒吞童子『素直に迷惑だって言えばいいじゃない』

    マユ「……それが言えたら苦労しないよ」

  • 91125/08/02(土) 21:27:56

    ―扉がノックされる


    マユ「はーい、誰ですかー?」

    施設の子供1「マユちゃーん、dice1d3=2 (2)

    1.ポチ

    2.たろう

    3.アーサー

    のさんぽ、いっしょにいこー!」

    マユ「わかったよー、準備するからちょっと待っててねー!」

  • 92125/08/02(土) 21:32:06

    因みに引き取った犬はdice1d3=1 (1)

    1.推定1歳前後なので、十分大きい(小型犬)

    2.まだ少しちっちゃいけど、散歩できないほどじゃない(中型犬)

    3.まだまだ小さいので、散歩と言っても抱っこして散歩するだけ

  • 93125/08/02(土) 21:41:39

    たろう「わんわん!」

    施設の子供1「たろう、ひっぱっちゃだめ!」

    マユ「あははは、やっぱりたろうは元気だね。引き取られたばかりの頃は大人しかったのに」

    施設の子供2「げんきになってよかったねー」

    マユ「そうだね。……あっ」

    ギルバート「あれ、アスカさんこんにちは。その子たちは?」(たまたま買い物に出たらバッタリ会った)

    マユ「……同じ施設でお世話になってる子だよ」

    ギルバート「そうなんだ。あ、犬の散歩中?施設ってペット大丈夫なんだ」

    施設の子供2「イアンさんがねー、かってもいいっていったのー」

    ギルバート「そうなんだね」

  • 94125/08/02(土) 21:59:00

    マユ「……ところで、ヤマトくんはどうしてここに?」

    ギルバート「買い物しようかなって思って、近くのスーパーに行ってたんだ。今帰るところなんだけど、折角だし一緒に散歩してもいいかな?」

    マユ「……えっと、それは」

    施設の子供1「いいよ!いっしょにいこう、マユちゃんのおともだちのひと!」

    施設の子供2「みんなでおさんぽしたほうがたのしーもんねー」

    マユ「……dice1d2=2 (2)

    1.わ、私は今日は遠慮したいなー。そもそも、喋ってて遅くなったりでもしたら、怒られるの私だし?

    2.だってさー。よかったね、ヤマトくん

  • 95125/08/02(土) 22:09:39

    ギルバート「本当にいいの!やった!」

    施設の子供2「おにいちゃんすごくうれしそうだねー」

    ギルバート「ああ、嬉しいよ。ずっと避けられてばかりだったからね」

    施設の子供1「さけられてた?マユちゃんってこのひとのこときらいなの?」

    マユ「……そ、そういうわけじゃないよー」

    ギルバート「よかった。ちょっと強引に誘い過ぎていると注意されていたから、嫌われてても可笑しくないとは思っていたんだ。けど、嫌われてなくてよかった」

    マユ「(グイグイ来てたのは自覚あったんだ……)」

  • 96125/08/02(土) 22:17:57

    ~子供たちの後ろに見守るように歩く二人~


    ギルバート「……」

    マユ「……」

    ギルバート「……いざこういう状況になると、何を話していいかわからなくなるね」

    マユ「だったら喋らなくてもいいんじゃないかな?だってほら、今日はいい天気だし、黙って歩いてても気持ちいいよ?」

    ギルバート「でも、君は喋るのが好きなんじゃないのかい?」

    マユ「……なんでそう思うの?」

    ギルバート「だって、いつも独り言をしているじゃないか。だから、喋るのが好きなのかなって」

    マユ「私をお喋りモンスターだと思ってるってコトー?」

    ギルバート「モンスターとは思ってないけど……」

    マユ「そう?」

  • 97125/08/02(土) 22:23:24

    ギルバート「けど、君が静かな方がいいというのなら、僕は黙ろうかな」

    マユ「……お気遣いドウモアリガトウゴザイマス」

    ギルバート「ああでも、折角の機会だから一つだけ聞きたいことがあるんだけど、良いかな?」

    マユ「……ナニカナ?」

    ギルバート「dice1d2=2 (2)

    1.………アスカさんはもしかして、彼氏が居たりするのかな?

    2.好きなものはなにかな?かわいい系かい?それともかっこいい系?

    3.アスカさんは甘いものは好き?

  • 98125/08/02(土) 22:24:33

    >>97

    ダイスミスdice1d3=3 (3)

  • 99125/08/02(土) 22:29:30

    マユ「まあ、好きだけど……」

    ギルバート「なら今度、一緒に駅前に行こう。移動販売のクレープ屋が来るようになってね、一緒に行きたかったんだ。勿論、僕のおごりでいいよ」

    マユ「……お、お友達が居るでしょ?その人と一緒に行けばいいじゃん」

    ギルバート「僕は君と一緒に行きたいんだ。……やっぱり駄目かな?」

    マユ「……えっと」

  • 100125/08/02(土) 22:40:33

    施設の子供1「マユちゃんいじめてるの?いじめはだめだよ!」

    ギルバート「え?いや、いじめてるわけじゃないよ。ただ、今度一緒に甘いものを食べに行こうって約束しようとしたんだ」

    施設の子供2「あまいものいいなー」

    ギルバート「……そういえば、施設ではお菓子とかはあんまりでないのかな?」

    施設の子供1「ううん、でるよー!でも、そんなにいっぱいはないかな」

    施設の子供2「おやつがあるひはすごくうれしいひー」

    ギルバート「そっか。なら、今度遊びに来るときは、なにかみんなで分けられるお菓子を持って行かないとだね」

    施設の子供1「いいの?やったー!」

    マユ「……軽々しくそんなこと言っちゃだめだよ?皆期待しちゃうから」

    ギルバート「精々お徳用のお菓子しか持っていけないから、確かにあんまり期待されるのは確かに困るかもね。僕はバイトもしていないし。だけど、なるべく持っていくようにはするね。あ、勿論職員の人に許可を貰ってからね」

    マユ「……そんなに施設に行ってみたいの?」

    ギルバート「というか、休日でも君に会いたいから、かな?」

    マユ「……アア、ソウオデスカ」

  • 101125/08/02(土) 22:41:33

    今日はここまでにします

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:12:24

    お疲れ様でした

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:27:42

    ho

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:48:51

    ダイス結果で溺愛してるのは知ってるけど、ホントにグイグイだなw

  • 105125/08/03(日) 19:10:26

    お知らせが遅れましたが、今日は19:30頃の再開予定です

  • 106125/08/03(日) 19:32:53

    それでは再開


    施設の子供2「おにいちゃんはなんでまゆおねえちゃんにあいたいのー?」

    ギルバート「……な、何と言ったらいいんだろうね?」

    施設の子供2「すきなのー?」

    ギルバート「ぶっ!?い、いや、好きというかね?」

    施設の子供2「じゃあきらいー?」

    ギルバート「いや、嫌いじゃないよ。絶対に」

    施設の子供2「じゃあ、すきなんだねー」

    ギルバート「……」

    マユ「(なんでヤマトくん動揺してるんだろ……。凄く今更じゃない?もしかして、私に好意がバレてないとでも思われてるのかな?)」

    酒呑童子『馬鹿なのね、この子』

  • 107125/08/03(日) 19:48:57

    施設の子供1「え、じゃあマユちゃんとキスしちゃうの?」

    ギルバート「えっ!?!?!?」

    マユ「好きだからキスするって、随分と飛躍したなー」

    施設の子供1「ちがうの?」

    マユ「好きにも色々あるからねー。親愛、友愛、恋愛、性愛、博愛。君が今想像してるのは恋愛でしょ?」

    施設の子供1「わかんないけど、うん」

    マユ「好きって言ったらそっち想像しちゃうから仕方ないねー。でも、好きにも色んなものがあるってちゃんと覚えておかないと、そんなつもりなくても人を傷つけちゃうかもしれないから、今後は気を付けようねー」

    施設の子供1「わかったー!」

    施設の子供2「はーい」

    ギルバート「……ほっ」

    マユ「(何安心してるんだか……)」

  • 108125/08/03(日) 19:54:20

    施設の子供2「だったら、おにいちゃんはまゆおねえちゃんのことはどういうすきなのー?」

    ギルバート「え、えっとね……dice1d2=2 (2)

    1.友愛、になるのかな?

    2.…………黙秘権というのは無いのかな?

  • 109125/08/03(日) 19:59:42

    施設の子供2「もくひけん?」

    マユ「(嘘でも友愛って言えばいいじゃん!答えないのは逆にそういうことだって言ってるようなものだよ!!!!)」

    酒吞童子『一周回って面白いわ、この子』

    マユ「……そろそろ公園着くね。ほら、たろうも待ちきれないみたいだし、先に行って遊んできなさい。私たちは公園のベンチで座って見てるから。あ、うんちはちゃんと片付けるんだよ?」

    施設の子供1「だいじょうぶ!うんちぶくろちゃんともってるし!」

    施設の子供2「じゃあ、さきあそんでるねー」

    マユ「怪我しないようにね」

    ギルバート「……」

    マユ「……とりあえず、公園着いたら座って休憩しようか」

    ギルバート「……うん」

  • 110125/08/03(日) 20:12:30

    ~公園のベンチ~


    ギルバート「……ごめんね、誤解されるようなことを言ってしまって」

    マユ「今に始まったことかな?」

    ギルバート「……」

    マユ「別に気にしてないよー。でも、なんでそんなに私の事構うのかな?かなぁ?」

    ギルバート「……」

    マユ「……私、割と強めに断ったりしてるのに、よく諦めないよね。もしかして、マゾだったり?」

    ギルバート「まぞ?」

    マユ「あー……まあいいや。ともかく、あんまりいい印象持たれることはしてないのに、なんで君は私にこだわるの?こだわっても、君の望むようなことが起きるわけないのに」

    ギルバート「……別に何か見返りを求めてるわけじゃないよ。僕はただ、アスカさんと仲良くなれたらいいなって思ってるだけなんだ」

    マユ「……物好きなんだね」

    ギルバート「そうかな?僕はそんなことないと思うけど」

  • 111125/08/03(日) 20:31:57

    マユ「……」

    ギルバート「ごめん、迷惑なのはわかってるんだ。だけど、ここで諦めたら……なんというか、一生後悔する気がしてね。だから、君がどれだけ僕のことを避けてても、嫌われたとしても、やめるわけにはいかないんだ」

    マユ「なにそれ?なにかの使命感ってやつ?今すぐ辞めたほうが良いよ?きっと、良くないことになるから」

    ギルバート「君が幸せになるなら、良くないことが起きても、大したことは無いけどね」

    マユ「……………………」

    酒吞童子『自分が相手に良くないことをするかもって発想はないんだ?』

    マユ「……自分が、相手を傷つけたりするって発想はないんだね?」

    酒吞童子『なんで私のマネをしたの?』

    ギルバート「……それは確かに嫌だね」

    マユ「そう、だから…………ちゃんと、他人との距離は測るべきだと思うよ」

    酒吞童子『もう、ちゃんと答えて……って、あれ?もしかして、貴女って彼の事』

    マユ「(酒呑童子!さっきから煩いよ!黙って!!!!)」

    酒吞童子『なんでよ』

  • 112125/08/03(日) 20:52:43

    ギルバート「……そうだね、そうしようか」

    マユ「うんうん」

    ギルバート「君が心の底から僕を嫌がって来るなら、そうしよう」

    マユ「…………そうなってからだと遅いと思うよ?」

    ギルバート「だって、僕が君のことを諦めたら、君はどこか遠くへ行きそうだしね。人間関係に亀裂が起きても同じようなことが起きるなら、僕は後悔しない方を選ぶよ」

    マユ「…………………」

  • 113125/08/03(日) 21:00:38

    ~しばらくして~


    施設の子供2「まゆおねえちゃん、もうつかれたからかえろー。あれ?まゆおねえちゃん、どうしたの?どこかわるいの?」

    マユ「……い、いや、なんでもないよ。そっか、疲れちゃったんだね。時間もいい感じだし、そろそろ帰ろうか」(膝に顔を埋めてた)

    施設の子供1「あれー?マユちゃんかおまっかだよ?ねっちゅーしょー?」

    マユ「そ、そうかな?まあ、夏近いからか今日ちょっと暑いしね!帰ったら麦茶飲んで涼もうか」

    施設の子供1「うん!」

    ギルバート「じゃあ、僕はもう帰るね」

    施設の子供2「かえっちゃうのー?」

    ギルバート「うん。今日はこのぐらいにしておいたほうが良いと思うから。でも、また会いに行くからね」

    施設の子供2「おかしももってくるの?」

    ギルバート「うん、許可が取れればそうするつもりだよ」

    施設の子供2「やったー」

    施設の子供1「たのしみにしてるね!」

  • 114125/08/03(日) 21:15:44

    ~施設へ帰ってきて、マユの部屋~


    マユ「はぁ……」

    酒吞童子『……貴女ってあの坊やの事が好きだったのね』

    マユ「べ、べべべ、別にそんなんじゃないけどぉ!?」

    酒吞童子『その反応はどうあがいたってそんなことあるわよ。両想いなら良い事じゃない。何をそんなに恐れているのかしら?……確か彼の未来が視れないって言ってたわね。もしかして、貴女って未来視があるせいで、常に未来が視えてないと不安になるタイプ?』

    マユ「そうじゃないけど……いや、それもあるけど、一番の理由はそこじゃないよ」

    酒吞童子『ならなによ』

    マユ「……言わない」

    酒吞童子『……そう』

  • 115125/08/03(日) 21:29:56

    ―看破されたように、私は彼のことが好き。それは友人としてではなく、恋愛という意味での「好き」だ。

    ―それも、彼と出会うずっと前から。

    ―私は酒吞童子に嘘をついている。

    ―私は彼の未来だけは視えないと言ったが、実際はほんの少しだけ視たことがある。

    ―まだ幼い頃。未来視によって、両親の死を予見したばかりだった私は、ある予知夢を見た。

    ―それは、私が誰かに優しく抱きしめられている瞬間だった。

    ―暖かくて、優しくて……。誰がそうしてくれているのか知りたくて、顔を見上げたら、優しい目をした彼が居た。

    ―その時の私には彼はただの見知らぬ人だった。

    ―だけど、その夢を見ながら私は直感した。

    ―この人が、私の「運命の人」なのだと。

  • 116125/08/03(日) 21:34:41

    ―実際、彼は間違いなく「運命の人」だった。

    ―だって、私が彼の手を取るか取らないかで、未来が大きく変わる。

    ―だからこそ、私はまだ選べずにいるんだ。

    ―だって、私が愛した両親の願いは、

    ―私が"長く生きること"なんだから。

  • 117125/08/03(日) 21:41:04

    ~さらに数週間後、夏休みに突入し~


    ギルバート「今日も入れてくれてありがとうございます。これ、業務用ですけどお菓子です。皆で分けて食べてください」

    イアン「おお、有難うな。しっかし、来るたびにお土産なんて持ってこなくていいんだぞ?大変だろう」

    ギルバート「いえ、施設の子との約束を破るわけにはいきませんから。それで、アスカさんは?」

    イアン「レクリエーションルームだよ。うちのチビたちも喜ぶから言ってやってくれないか?靴は……流石にもう覚えたよな?」

    ギルバート「はい」

  • 118125/08/03(日) 21:52:03

    ~レクリエーションルーム~


    施設の子供1「あ、ギルくんだ!きょうもきたんだ!」

    施設の子供2「ぎるおにいちゃんこんにちはー」

    ギルバート「こんにちは」

    施設の子供3「まゆちゃーん、ぎるくんがきたよー!」

    マユ「別に待ってないんだけどなぁ」

    施設の子供4「でも、ちょっとうれしそうだよ?」

    マユ「気のせいじゃないかなぁ?」

  • 119125/08/03(日) 21:55:08

    ギルバート「アスカさん、こんにちは。今日は何をして遊ぶ予定なのかな?」

    マユ「……dice1d2=2 (2)

    1.今日は雨降ってるから、室内で遊べるものなら何でもって感じだよ

    2.これから少しだけ遠くの公園に行って水遊びする予定だよ

  • 120125/08/03(日) 22:01:23

    ギルバート「そうなのか。なら、僕もついて行くよ」

    マユ「濡れても着替えは用意できないからね?」

    ギルバート「構わないよ、念のため準備はしてきたから」

    マユ「……」

    施設の子供5「マユちゃん、そろそろ準備終わるから皆外に出してだって。あ、ヤマトさんこんにちは。今日も来てくれてたんですね」

    ギルバート「うん。子供たちとも約束していたしね」

    施設の子供5「……進展、どうです?」(ギルバートにこっそり耳打ち)

    ギルバート「……全く」

    施設の子供5「そうですか……私、応援してますからね!」

    ギルバート「あはは、有難う」

    マユ「(なんでヤマトくんは、こんなに早く施設の皆と打ち解けられてるのさ……)」

    酒吞童子『順調に外堀埋められてるわね』

  • 121125/08/03(日) 22:02:45

    今日はここまでにします

    明日は未定です

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 23:38:02

    お疲れ様でした

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:22:44

    保守

    なんかこのスレでは珍しい男子側が積極的なカップルで新鮮ですね

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 15:15:48

    ☆彡

  • 125125/08/04(月) 18:51:19

    今日はお休みします

  • 126二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:00:46

    ほしゅ

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 01:08:58

    ほっしゅ

  • 128二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 08:17:14

    保守

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 15:20:01

    ほしゅ

  • 130125/08/05(火) 18:44:25

    今日もお休みです

  • 131二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:15:10

    ☆彡

  • 132二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 07:57:03

    ほしゅ

  • 133二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 15:37:59

    ☆彡

  • 134125/08/06(水) 18:46:47

    今日もお休みです

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 23:12:01

    ☆彡

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 08:03:56

    ☆彡

  • 137二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 15:07:29

    ほしゅ

  • 138125/08/07(木) 18:49:58

    今日は20:30頃の開始予定です

  • 139125/08/07(木) 20:42:42

    それでは再開


    ~公園にて~


    ―子供たちが楽しく水遊びをしている

    ―その間、マユは子供たちに何かあったときの為に、全体を見渡せる場所で待機している、という建前で、ギルバートから離れる


    マユ「………ねえ、なんであの人止めないの?私に近づけさせたくなかったんじゃないの?」

    ラウ「なぜ俺が居るとわかった」

    マユ「わかるよ~。買い物頼まれた帰りに、たまたまヤマトくんが子供たちと遊んでる姿と、サボってる私の姿が見えたから、軽く挨拶に来たんでしょ?」

    ラウ「そうだが……まあいい。それに関してだが、警告してもああなのでな、諦めた」

    マユ「諦めないでよぉ。君の幼馴染が怪異に喰われても知らないよ?」

    ラウ「そうならないんじゃないか?お前が居るのだから」

    マユ「……根拠は?」

    ラウ「最近、正確にはお前と関わるようになってから、あいつに霊が憑りつく頻度が減ったのでな。お前にまとわりついているものの影響なのか、はたまたお前が何かしているのか不明だが、少なくともこのままにしておいても問題ないだろうと結論付けた」

    マユ「上手い話には必ず裏があるの知らないの?」

    ラウ「判断しようにも俺は専門家でもないからな。どちらにせよ、悪化しないのであれば見守るほかないさ」

  • 140125/08/07(木) 20:49:53

    マユ「……はあ、頼み綱だったんだけどなぁ」

    ラウ「ところで、お前はなぜあいつを避ける?」

    マユ「………別にそんなんじゃないよ」

    ラウ「そんなことあるだろ。……そんなに嫌なら、嫌と正直に言った方がいいんじゃないか?そうじゃないなら、そろそろあいつを受け入れてやってくれないか。相談を持ち掛けられる頻度が多くて辟易してるんだ」

    マユ「……………私は」

  • 141125/08/07(木) 20:57:30

    施設の子供5「マユちゃん、そろそろ水飲み休憩にしたいから、飲み物の準備を……あれ、その人は?」

    マユ「……クラスメイト。たまたま通りがかったからちょっと話してたの。飲み物の準備だね、わかったよ。それじゃあクルーゼくん、私そろそろ……っ?」(何かを感じ取ったのか、眉を顰める)

    ラウ「……?どうした」

    マユ「……」(キョロキョロとあたりを見渡す)

    施設の子供5「マユちゃん?」

    マユ「ごめん、ちょっとトイレ行きたくなったから、先にこれもってみんなのところ行ってて貰える?」(と言って、飲み物の入ったビニール袋を渡す)

    施設の子供5「え?う、うん」

  • 142125/08/07(木) 21:05:13

    ―公園のトイレの中


    マユ「うわっ、暑さでむわっとしてるせいで匂いやばっ」

    酒吞童子『それで、いきなりどうしたの?まさか、本当にトイレに行きたかったわけじゃないわよね?』

    マユ「……dice1d2=2 (2)

    1.あれ、生霊かなぁ

    2.古典的なことしてくるなぁ

  • 143125/08/07(木) 21:09:54

    酒吞童子『何の話?』

    マユ「3,2、1……はい」(何かを掴みとる)

    酒吞童子『……それなに?』

    マユ「なにって、呪いだけど」

    酒吞童子『呪いって視認できるものだったかしら?』

    マユ「こうやって掴めるようにしてるだけ。……んー、素人のだし大体こんなものよね。それにしても、丑の刻参りなんて、あの子よく知ってたなぁ。調べたのかな?」

    酒吞童子『それどうするの?』

    マユ「dice1d2=1 (1)

    1.とりあえず1回目はこのまま見逃してあげようかなって。2回目は流石にないけど

    2.呪われたんだったら、呪いを返すまでだよ

  • 144125/08/07(木) 21:30:00

    酒吞童子『お優しいのね。ところで、貴女を呪ったのって、前に居た施設の子?』

    マユ「そうそう、お山の大将だった子ね。丑の刻参りが出来てるなら、少年院には行かなかったみたいだね。まあ、確かに大人をイケナイコトに誘った以外は悪いことしてないしね」

    酒吞童子『貴女への嫌がらせは悪い事じゃないのね?』

    マユ「あれ、一応証拠がないから全部私が自分でやったことになってるからね。とはいえ、薄々気づいてる子はいたし、職員さんたちも馬鹿じゃないからね。時間の問題じゃないかな。むしろ、施設内で孤立しちゃったからこそ、私を呪ったのかもしれないけど」

    酒呑童子『なるほどね……ところで』

    マユ「なに?」

    酒吞童子『なんでこんな真昼間から丑の刻参り?呪術ってちゃんとしたやり方しないと、相手にかかる呪いの効力がかなり弱いわりに、自分に返ってくる呪いが通常よりも酷くなるんじゃなかった?』

    マユ「仕方ないよ。あの子は知識のない素人なんだから」

  • 145125/08/07(木) 21:47:24

    マユ「さて……問題はこれだけじゃないんだよね」

    酒吞童子『あら、他にもあるの?』

    マユ「うん。どうしよっかなぁ。抜け出したいのは山々なんだけど、どう言い訳しようか……」

    ギルバート「アスカさーん、大丈夫ー?」(トイレの外から大声で)

    マユ「!?や、ヤマトくん、どうしたの?なにかあった?」(慌てて外に出る)

    ギルバート「いや、具合が悪いのかと思ってちょっと心配になって。それで、僕もトイレに行きたかったし、ついでに様子を見に来たんだ。とはいえ、流石に女子トイレに入れないから、外から大声で呼ぶ程度しか出来ないけど」

    マユ「……そ、そっか」

    ギルバート「それで、体調は?」

    マユ「え、えっと……(あ、これで体調悪いって言って帰れば、抜け出せる?)ちょっと悪いかも。動ける今のうちに施設に戻って休みたいかも」

    ギルバート「そっか。なら、施設まで送るよ」

    マユ「え”っ。い、いや、一人で帰れるよ。それよりも私の代わりにみんなの事見ててもらえると助かるんだけど……」

  • 146125/08/07(木) 21:57:38

    ギルバート「それなら問題ないよ。さっき、同伴している施設の人が、「君が具合悪そうにしていたら、君を施設まで送ってあげて」と言っていたからね。それに、さっきラウが来て、僕の代わりをやってくれてるんだ。彼は昔から年下のこの面倒を見るのが好きだし、好かれやすくもあるから大丈夫だよ」

    マユ「(逃げ道塞がれてたっっっ!!!)そ、そうなんだ……そっか……なら、ヨロシクオネガイイタシマス」

    ギルバート「うん」

  • 147125/08/07(木) 22:01:07

    今日はここまでにします

    明日は未定です

  • 148二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:08:10

    お疲れ様でした

  • 149二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:29:10

    保守

  • 150二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 14:38:33

    ☆彡

  • 151125/08/08(金) 18:29:43

    今日はお休みです

    因みに補足なのですが、>>139でギルバートが言っても聞かなかったから諦めたとありますが、実際は単純にマユの言う通りにするのが癪だったという理由の方が大きいです

  • 152二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 23:26:13

    お疲れ様です

  • 153二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:02:01

    保守

  • 154二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 15:49:59

    ほしゅ

  • 155125/08/09(土) 19:05:13

    今日は20:00以降なら出来そうなので、そのぐらいに開始いたします

  • 156二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:08:46

    このレスは削除されています

  • 157125/08/09(土) 20:10:12

    それでは再開


    ~施設に帰る道中~


    マユ「……」

    ギルバート「歩くのが辛いならおぶっていくよ?」

    マユ「大丈夫だよ(どうしようかなぁ……まあ、凄く切羽詰まってるわけじゃないし、施設着いてから抜け出すのはありか……)」

    ギルバート「さっきから気になっていたけど、なにか気になるものでもあるの?」

    マユ「え?なんでそう思うの?」

    ギルバート「なにか探している素振りをしていたから。それで、どうなのかな?」

    マユ「別にそういうわけじゃないよー。多分気のせいだね」

    ギルバート「……本当にそうかな?」

  • 158125/08/09(土) 20:21:03

    マユ「もー、疑り深いなぁ」

    ギルバート「といってもね……アスカさんはどうにも隠し事が多い気がしてるから」

    マユ「女は隠し事が多いと魅力が増えるんだぞ☆」

    ギルバート「隠し事をしているのは認めるんだね」

    マユ「さて、それはどうでしょう?」

    ギルバート「手強いな……ん?あそこに居るのは……」(少し離れた場所に目線を向けている)

    マユ「どうしたの?……あの子」(ギルバートの目線の先を辿る)


    見覚えのある挙動不審の男子「…………」(かなり憔悴した顔で歩いている)


    マユ「(確か、いつぞや上級生にリンチにされそうになってた子だったかな?あんなところで何を………ああ、なるほど?)」

    ギルバート「君!ちょっと待って!」

  • 159125/08/09(土) 20:30:21

    見覚えのある気弱そうな男子「!?だ、だれ?」

    ギルバート「ああ、やっぱり。最近ラウが気にかけてる人だね。君、フラフラしているけど大丈夫かい?熱中症かな?」(男子の方へ駆け寄り、まじまじと体の状態を見る)

    見覚えのある気弱そうな男子(以下、気弱な男子)「あ、い、いや……あ、あの……えっと……」(かなりおどおどとした態度で、目を泳がせている。よく見ると、小さなカバンを抱えている)

    ギルバート「顔色が悪いね。隈も濃いから、もしかして寝不足かい?こんな暑い日に寝不足で外に出るのは危ないよ。家は何処かな?送るよ」

    気弱な男子「あ、ち、ちが……ぼ、ぼく、行かなきゃいけなくて……」

    マユ「何処に?」(ゆっくりと合流)

    気弱な男子「え、えっと…………」(小さなカバンを抱きかかえながらうつむき、俯いて沈黙する)

    マユ「……質問を変えるね。君のカバンの中に入ってるそれ、誰がどこから盗んできたの?」

  • 160125/08/09(土) 20:40:15

    気弱な男子「え!?な、なんで!?」

    ギルバート「カバンの中?盗んだ?どういうことかな?」

    気弱な男子「ち、ちがっ、ぼ、ぼくが盗んだんじゃなくて……えっと、えっと……」

    マユ「答えたくないならそれでもいいけど、それを返しに行ったところで、君だけじゃ怒りは収まらないだろうね」

    気弱な男子「え……?」

    マユ「……ヤマトくん、この子も連れて一旦施設に戻ろ?この子やヤマトくんの家より、安全なのは保障するから」

    ギルバート「どういうことかな?よくわからないのだけど」

    マユ「よくわからないならそれでもいいよ」(スタスタと施設の方へと歩く)

    気弱な男子「え、え?」

    マユ「ほら、助かりたいならついてきて。ヤマトくん、嫌ならこのまま帰ってもいいよ。施設の人には、急用が出来ちゃったから無理やり帰らせたって言っておくから」

    ギルバート「……いや、一緒について行くよ」

    マユ「……そう」

  • 161125/08/09(土) 20:47:47

    ~施設~


    イアン「お、無事帰ってこれたみたいだ……後ろのやつ誰だ?」

    気弱な男子「……あっ、え、えっと」(結局ついてきた)

    マユ「近くで倒れそうなところ保護してきたの。落ち着くまでちょっとだけ施設に入れてあげていい?」

    イアン「なんだ、熱中症か?隈もひでぇな。あんま長居はさせられねぇからな。落ち着いたら大人しく家に帰らせろよ?」

    マユ「うん。それじゃあ、応接室使わせてもらうからね」

    イアン「おう。後で保冷剤と飲み物持っていくわ。……ところでお前、体調は」

    マユ「自分より具合の悪い人見てると、治った気がしてくるよね?」

    イアン「お前も大人しく休んでおけよ?応接室のエアコンは勝手に付けていいが、温度は低くするなよ?」

    マユ「はーい」

  • 162125/08/09(土) 21:10:54

    ~応接室~


    ―イアンが飲み物などを持ってきてくれた後


    マユ「さてと、それじゃあまずそのカバンの中身について改めて聞くけど、誰がいつ、どこから盗んできたのかな?」

    気弱な男子「……ぼ、ぼくじゃない……です」

    マユ「そんなのは分かってるよ。脅されてるから言えないって言うんでしょ。わかった、ならこっちで当てるよ。……君をいじめてる上級生じゃない?」

    気弱な男子「!?!?」

    マユ「肝試して行った場所が曰く付きの場所だったんだね。そこで発見した"それ"をリーダー格の人がふざけて持ち帰ったら、悪夢や怪奇現象に悩むことになって、それを解決するために君に"それ"を元の場所に戻すように命令した、と」

    気弱な男子「な、なんで、そんなこと、わ、わかるの?」

    マユ「それは今はどうでもいいでしょ?因みに盗んだのは数日前?それとも昨日?」

    気弱な男子「……2日前」

    マユ「ならとっくに降りて来てるね。なるほどなぁ、ならさっき感じたあの気配は、君たちを追って来たやつだったんだね」

  • 163二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:20:15

    このレスは削除されています

  • 164125/08/09(土) 21:21:52

    気弱な男子「……ぼ、ぼく、どうなるんですか?」

    マユ「このままだと死んじゃうんじゃないかなぁ。相手、怒り心頭って感じだったし?むしろ、もう犠牲者は出てるのかな?次は君かもね」

    ギルバート「!?」

    気弱な男子「い、いやだ!死にたくない!死にたくないよぉ!!」

    ギルバート「……アスカさん、その、彼らを追いかけているものというのは」

    マユ「多分神様?マガツヒ……までは行かないけど、ともかく元々その土地に封じられていた存在だろうね」

    ギルバート「神……つまり、幽霊とかと同じ存在……になるよね?」

    マユ「クルーゼくんがそばに居るから、流石に少しは詳しいよね。そうだよ、この世ならざるもので、私たちのルールが通用しない相手。それを怒らせちゃったのなら、それ相応のことが起こるのは当たり前だよね?」

  • 165125/08/09(土) 21:44:05

    気弱な男子「いやだぁ、いやだよぉ……ぼ、ぼく、どうすれば……」

    マユ「封じ直すのが手っ取り早いかな?とはいえ、簡単には行かないね。他には何かした?」

    気弱な男子「わ、わかんないけど、特には……」

    マユ「そっか。なら、少し仮眠したら、肝試しした場所に案内してくれない?」

    気弱な男子「い、今すぐじゃ駄目なの?」

    マユ「今すぐでも良いけど、君今すぐ倒れそうなんだもん。大丈夫だよ、件の神様はここには入ってこれないし、悪夢だって見ないから。それは私が保証する。だから、安心してそこのソファーで寝てちょうだい」

    気弱な男子「……な、なら、ちょっとだけ」(ソファーに横になると、すぐに寝付く)

    ギルバート「……すぐ眠ったね。相当無理をしていたみたいだ」

    マユ「得体のしれない人間に助けを乞うぐらいだしね」

    ギルバート「ねえ、アスカさん」

    マユ「なにー?」

    ギルバート「君たちについて行ってもいいかな?」

    マユ「ぶっ!?」

  • 166125/08/09(土) 21:48:46

    ギルバート「大丈夫?」

    マユ「ごほっ、けほっ、ちょっと、唾気管に入っちゃったじゃん!!」

    ギルバート「ご、ごめん……でも、本気だからね?」

    マユ「今までの話聞いてたよね?明らかに首ツッコむと危険なのわからなかったのかな?かなぁ?」

    ギルバート「多少ならわかってるよ。だけど、それ以上に僕はアスカさんが心配なんだ。何も出来ないのはわかってるけど、君達だけで行かせるのだけはしたくないんだ」

    マユ「……ちょっとクルーゼくん!教育はしっかりしなさいよね!!」

    ギルバート「この場にラウはいないよ?」

    マユ「わかってるよ!!!!!」

  • 167125/08/09(土) 21:57:44

    マユ「ああもう……(このまま断っても着いてきそうなんだよなぁ。ああもう、クルーゼくんに賭けるしかないかなぁ!)」

    酒吞童子『別に彼が居たところで問題はないでしょ?何を騒いでるのよ……ああ、好きな人を危ない目に合わせたくないのね?』

    マユ「(煩いなぁ!ちょっと黙っててよ!!)」

    ギルバート「因みに、ラウが止めに来ても気にせず君たちについて行くから、そのつもりで居て貰えると助かるよ」

    マユ「…………頭痛い。どうしてそこまでしてついて行きたいのさ」

    ギルバート「さっきも言ったけど、君が心配なんだ。勿論、そこの彼もね。君の邪魔は絶対にしないと約束するから、どうか許してくれないかな?」

    マユ「…………………………わかった」(超小さい声で)

    ギルバート「ありがとう」

    マユ「…………(まあ、今回ので酷い目に遭って学習してくれれば、いい加減付きまとうのやめてくれるよね?……ひどい目に会うのかぁ……はぁ……嫌だなぁ……)」

  • 168125/08/09(土) 21:59:02

    今日はここまでにします

    明日は未定です

  • 169二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:02:09

    お疲れ様でした

  • 170二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:25:53

    ho

  • 171二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:21:00

    しゅ

  • 172125/08/10(日) 18:41:30

    今日はちょっと用事の都合で出来なさそうなのでお休みします

    明日も未定です

  • 173二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:56:29

    お疲れ様です

  • 174二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:49:29

    ☆彡

  • 175二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 15:05:10

    ☆彡

  • 176125/08/11(月) 19:05:49

    今日は20:30~21:00頃の開始予定です

  • 177125/08/11(月) 20:39:27

    それでは再開


    ~しばらくして~


    マユ「じゃあ、送ってくるねー……」

    イアン「なんだマユ、お前さっきより疲れてないか?」(因みにマユの大声などは、防音をしていたので聞こえてません)

    マユ「そんなことないよー」

    ギルバート「今日はあまりお手伝い出来ず申し訳ありません」

    イアン「良いって良いって。短い間だが、散々手伝ってもらってたからな。今日ぐらいなにもやらなくても気にはならねぇよ。それよりも気を付けてな。特に、お前さんはな」(気弱な男子の方を見ながら)

    気弱な男子「は、はい。今日は本当にありがとうございました。大分体調が良くなりまた」

    イアン「ならよかったよ。じゃあ、またな」

  • 178125/08/11(月) 20:51:35

    ~外の出た直後~


    ラウ「ギル、ようやく出て来……彼は……」

    マユ「スー…………待ってたんだねー。皆施設に帰って来てたのに、君が居なかったからとっくに帰ってたと思ったよー」

    ラウ「ギルはともかく、関りの薄い俺が施設にお邪魔するのは憚られただけだ。それよりも、なぜ君が施設の中から出て来たんだ?」

    気弱な男子「え、えっと……」

    ギルバート「実は―」(かくかくしかじか)

    ラウ「――なるほど?つまりお前は、危険だとわかってる場所にわざわざついて行くということなんだな?」

    ギルバート「うん、そうなるね」

    ラウ「……………甘やかしすぎたか?」(天を仰ぐ)

    ギルバート「?」

    マユ「(そうだよ)」

  • 179125/08/11(月) 21:08:01

    ラウ「お前は憑かれやすいんだから、あまりそういうのには関わるなと言っただろ。なんでそうなるんだ」

    ギルバート「だって心配だから……」

    ラウ「全くお前は……おいアスカ、止めるならちゃんと止めてくれないと困るぞ」

    マユ「私には無理だよぉ。というか、君がちゃんと教育してないから悪いんじゃないの?」

    ラウ「俺のせいにするな」

    気弱な男子「わ、わぁ……」

    ギルバート「……二人とも仲いいね」(嫉妬)

    ラウ「これのどこが仲がいいと言うんだ!……俺もついて行く」

    マユ「え、マジぃ?君が一番危険度わかってるでしょ?まあ、確かに君が居てくれるとこっちとしては助かるんだけどさ」

    ラウ「……わかっている。だが、俺も専門家ではないにしろ、多少の心得はあるつもりだ。多少の時間稼ぎぐらいは出来る」

    マユ「なら、私が"や"ってる時のこの子たちのお守りは君に任せるね。ということだから二人とも、クルーゼ君の言うことは絶対に守ってね」

    気弱な男子「っ!っ!」(首をブンブンと縦に振る)

    ギルバート「…………わかった」(まだ嫉妬中)

  • 180125/08/11(月) 21:17:27

    ~道中~


    気弱な男子「……ね、ねえ、クルーゼ君」

    ラウ「なんだ?」

    気弱な男子「か、彼女って何者なの?な、なんか、凄く詳しいって言うか……って、てか、クルーゼ君もそういうの詳しいみたいなの、なんか以外だなぁ……って」

    ラウ「……多少、知る機会が多いだけだ」

    気弱な男子「そ、そっか……」

    ラウ「……ところでギル、お前はいつまで拗ねてるんだ」

    ギルバート「……拗ねてない」

    ラウ「明らかに拗ねてるだろ。まったく、お前は一度拗ね始めたら長いな。アスカとの関係が気になってるのなら、こんな女は願い下げだと言っただろう。何度説明させれば気が済むんだ」

    ギルバート「………」

    ラウ「睨むな」

  • 181125/08/11(月) 21:32:51

    気弱な男子「……」

    マユ「自分だけの友達じゃなかったのが残念?」

    気弱な男子「え、い、いや、えっと……その……」

    マユ「……彼は一生徒でしかないのを覚えておいたほうが良いよ」

    気弱な男子「え?な、なに?」

    マユ「彼は残念ながら君の救世主じゃない。君が助けを乞うべき相手はもっと他に居る」

    気弱な男子「あ、あの、それって、どういうこと?」

    マユ「私からの忠告。まあ、この忠告も、これから行く場所から無事に帰れなかったら、無意味になるんだけどね」

    気弱な男子「い、生きて、帰れない……?」(ガクガク震える)

    マユ「……大丈夫だよ、君たちは絶対に生きて返してあげる。そう、絶対にね?」

    気弱な男子「……(なんか、この子こわい……なんでだろう?)」

  • 182125/08/11(月) 21:40:15

    ~山の中の廃墟~


    ラウ「これは……神社か?朽ちてからかなりの時間が経過してるみたいだな」

    マユ「……」


    ラウdice1d100=96 (96)

    74以下で成功

    ギルバートdice1d100=8 (8)

    70以下で成功

    マユ自動成功

  • 183125/08/11(月) 21:48:15

    ギルバート「……なんだろう?凄く寒気がしてきた」

    ラウ「大丈夫か?お守りは」

    ギルバート「あるよ……アスカさん、本当にここに入るの?」

    マユ「勿論だよ。でも、君たちはここまでかなぁ。クルーゼくん」(何かを投げて渡す)

    ラウ「……なんだこれは?」(投げられたものを上手くキャッチする。どうやら藁で作った人形のようだ)

    マユ「形代、もしくはヒトガタ。要するに囮だよ。いざとなったらそれどっか離れた場所に投げて逃げれば、気をそらせるから」

    ラウ「……お前はどうするんだ。まさか、一人で行くつもりなのか?」

    マユ「もちのろん。ねえ、カバンの中のもの頂戴。私が元の場所に置きに行くから」

    気弱な男子「え、か、カバンごとじゃだめなの?」

    マユ「それでいいなら持ってくよ?」

    気弱な男子「じゃ、じゃあ……」(カバンごと渡す)

  • 184125/08/11(月) 21:56:46

    ギルバート「ま、待って!一人で行くのは流石に危険だ!せめて、ラウと一緒に」

    マユ「だーめ。君たちはここで待機だよ……ああ、そうだ。一つ、警告しておくね?」

    気弱な男子「け、警告?」

    マユ「"本当に命の危険を感じた時だけ、ここから離れて”。じゃないと、君達仲良く死体になると思うから」

    ギルバート「死体?」

    気弱な男子「え、え?」

    マユ「クルーゼくん、私が出てくるまでここと彼らをよろしくね」

    ラウ「待て、意味がよく分からない。なぜここから離れてはいけないんだ」

    マユ「大丈夫、すぐわかるからさ。それじゃ、行ってくるねー」

    ラウ「おい!待て!!」


    ―マユはラウの制止を無視し、廃墟の奥へと文字通り消えてしまう。


  • 185125/08/11(月) 22:05:31

    気弱な男子「え!?き、消えた!?」

    ギルバート「アスカさん!?」(追いかけようとする)

    ラウ「っ!?行くな!」

    ギルバート「ラウ!離してくれ!!」

    ラウ「周りをよく見ろ!!」


    ―ラウがそう叫ぶと、二人はハッとしたように周りを見る。

    ―そこには無数の目があった。

    ―いや正確には、白目以外が墨汁で塗りたくられたような黒い人が、こちらを見つめている。


    気弱な男子「ひっ!?」

    ギルバート「ら、ラウ、これは」

    ラウ「お前たちにもちゃんと見えてるんだな。……だとしたら、かなり強力な怪異なんだろう」

    気弱な男子「に、逃げないと!」(元来た道を戻ろうとする)

    ラウ「いや、待て。彼らをよく見ろ。様子がおかしい」(気弱な男子の腕を掴みながら)

    ギルバート「……?こちらには近づいて来ない?」

    ラウ「正確には”近づけない"のだろう。とはいえ、この状態でここに居なきゃいけないのか……」

    ギルバート「……」

    ラウ「……だから言っただろう?怪異と関わるのは碌なことにならないと」

    ギルバート「……(アスカさん……)」

  • 186125/08/11(月) 22:15:22

    ~一方その頃~


    マユ「ふー、上手く機能してくれてるみたいだね」

    酒吞童子『貴女、結構えぐいことやるのね。あの子たちを"蓋"にするなんて』

    マユ「着いて来るって聞かないから、お灸をすえる意味もあるよ。とはいえ、彼らが居なかったら、いじめられっ子くんを連れて怪異と対峙しなきゃいけなくなるから、どちらかと言えば楽になった……あー、いや、あんまり労力変わんないや……むしろ、遠隔で守らなきゃいけない分、ちょっとしんどいかも……」

    酒吞童子『別に無理やり置いてくればよかったじゃないの』

    マユ「それがね、それすると今度はいじめられっ子くんが死んじゃうから駄目なんだ」

    酒吞童子『面倒ね』

    マユ「そうなんだよー。本当に面倒くさい……」

  • 187125/08/11(月) 22:22:52

    酒吞童子『ところで、ここの怪異は本当に神様なのかしら?』

    マユ「神様ではあるよ。信仰がある神様って言うより、便宜上神って感じだけど」

    酒吞童子『ということは妖や悪霊の方なのね。で、カバンの中身は?』

    マユ「この怪異の一部。確か……ああ、そう”右腕"だね」


    ―ごそごそと借りたカバンの中を漁り、中にあるものを取り出す。

    ―それは干からびた人の腕だった。


    酒吞童子『……人の腕ね』

    マユ「うん。封印するときに四肢と胴体、それから首って感じで分けられてたっぽいから、まずはそれ探さないと」

    酒吞童子『集めてどうするのよ。それを元の場所に戻して封印するんじゃないの?』

    マユ「もっと強力なやり方をするから、一回集めないといけないんだ。大丈夫、影はもうすでに出てるけど、本体は"蓋"があるかぎり出ないから」

  • 188125/08/11(月) 22:28:57

    酒吞童子『"蓋"前提なら、やっぱり彼らについて来てもらって正解だったって事なのね』

    マユ「"蓋"前提ってわけじゃないよ。正直、無くても何とかはなってたし。あった方が安定するのは確かだけど」

    酒吞童子『なら、戻ったら彼らにお礼したほうが良いんじゃない?』

    マユ「お礼したら付けあがるから駄目でーす」

  • 189125/08/11(月) 22:30:06

    今日は新しいスレ立てたら終わります

  • 190125/08/11(月) 22:36:09
  • 191125/08/11(月) 22:39:09

    埋めついでに


    >>123

    アスランは一応積極的側ではあるんですけどね……当社比ですが

  • 192二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:56:54

    そうですね。でもアスカガに関してもカガリがかなり頑張ったと結果かと。

  • 193125/08/11(月) 23:05:40

    それはそう

  • 194二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 00:13:34

    うめ

  • 195二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 03:03:12

    うめうめ

  • 196二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 03:15:16

    うめーっしゅ

  • 197二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 04:19:52

    うめうめ

  • 198二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 04:23:20

    うめ

  • 199二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 04:24:22

    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 04:25:26

    200ならみんな幸せ

オススメ

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