- 1125/07/26(土) 17:22:14
このスレは三輪と日下部をPCとしてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
閲覧注意は発狂した時の症状やグロテスクな描写があった時の保険としてつけていて、CP要素はないのでそういったレスは控えてね
新規世界線の新規キャラシでシナリオのメインテーマは"記憶喪失バニーガール×アラサー社畜男"
原作軸ではなく呪術も知らない二人になっているよ、因みに三輪は成人済みなので安心してね
今回はばじりこ🌿さま作成シナリオの『BunnyGirl & DoggyBoy』をお借りしているよ
このスレではシナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
このスレやシナリオの感想やネタバレなどをSNSなどで言うのもやめてね。TRPGではシナリオの内容を人から見える所で話すのは厳禁だったりするよ
単発スレなので過去通過シナリオのネタバレは控えてね
ルルブは6版を使用、ハウスルールもあるけど詳しい説明はしないのでこの卓の処理が正しいわけじゃないよ
今回は行動安価なしなので二人がどうなるかを見守っていてね
出目が余程狂わなければロスト率は低いはずだよ
以下、シナリオの概要
HO1『Bunny』-三輪 霞
あなたは記憶喪失だが、何故だかバニー服を着用している。
HO2『Doggy』-日下部 篤也
あなたは商社で働くサラリーマンだ。
会社に忠誠(笑)を誓うあなたは今日もあくせく働いている。
「How about the funny Easter Egg?」
今までのあらすじ
この ばにーふくは のろわれていて ぬげません……?
出目の優等生日下部……だったはずがどうした?
オマエの勤め先ヤバくね? - 2125/07/26(土) 17:23:14
- 3125/07/26(土) 17:24:14
- 4125/07/26(土) 17:25:14
- 5125/07/26(土) 17:26:17
- 6125/07/26(土) 17:27:17
- 7125/07/26(土) 17:33:47
二人が向かうことにしたのはダーツバーだった。
コクレン商事が怪しいという線が濃厚になった今、問題の全容を知るべきだろうと言う判断だ。
先にBunny Club Always Easter、つまりは三輪が世話になっているクラブに戻るという話も出たのだが、よく分かっていない状況で危険かもしれないのに今は帰りたくないと三輪が言ったこともあり、後回しになった次第だ。
車種が違って見えるおかげか、単純に彼らの運がいいからか、特に問題も起きずにダーツ&バー「リリウム」へと到着する。
そこはすこし狭い通りにひっそりと佇むバーで、所謂穴場というやつだろう。
からん、と耳障りの良いドアベルの音と共に入り口の扉を開けば、シンプルなダーツボードが並んでいるのが目につく。
少し遅れて、バーカウンターの奥からマスターが「いらっしゃいませ」と静かに呼びかけてきた。
マスターやほかの客から話を聞くことが出来そうだ
バニーガールとスーツ姿の男が入って来たというのに、マスターは動揺する素振りを一切見せない。
「あの、すみません!ここ最近、何か変わったことはありませんでしたか?」
カウンター越しに三輪がマスターにそう尋ねれば、「変わっていないことの方が少ないですよ」と落ち着いた声音で返してくる。
「ここで耳にする話は。どこの組員がやられたとか、どの俳優が不倫しているだとか、ガス爆発に見せかけたテロの話だとか。お客様同士のご歓談なので、私はできるだけ忘れるようにしていますが」
「それは、どこの組員の話だとかは教えては……貰えない、ですよね」
「そうですね」
三輪がそこで引くと、今度は日下部が話を引き継ぐ。
「ガス爆発に見せかけたテロ、とは?」
「2週間ほど前ですか。◯◯通りの方で爆発があったとか何とか。死傷者も出たそうで。お労しいことです」
〈信用〉
日下部(80) dice1d100=49 (49)
- 8二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:33:51
ダイス神♡アツヤのかっこいいとこもっと見せて♡
でも醜態も見たいのでOKです - 9125/07/26(土) 17:40:13
〈信用〉
【成功】
「その死傷者ってが俺の知り合いでな。事故じゃなくてテロ、誰かの故意だって話なら詳しく聞かせてくれ。あれは事故じゃないのか?」
バニーガール連れのイカれた男に真っ当なことを言われたマスターはおそらく珍しくも少し言葉に間を開けた。
だが日下部の顔を見てそれは嘘ではないと判断したらしい。
「周辺を通りがかった方曰く、女性の悲鳴のようなものが聞こえた……とか。しかし実際にご遺体が発見されたのは男性1人のみ。それが怪しいと噂に尾鰭が付いているようですね」
「テロって証拠はない、と」
「そうですね。あくまでも噂でしかありません」
「アンタは信じてるのか?」
「どうでしょうね」
そんな二人の会話を聞いていた三輪だったが、突如脳裏に凄惨な瞬間が浮かんだ。
炸裂音。
悲鳴。
熱波。
破砕するコンクリート。
全身にずきりと傷が疼くような感覚が走る。その感覚が不穏で、不快で、ただただ恐ろしい。
〈SANチェック〉1/1d4
三輪(66) dice1d100=42 (42)
- 10二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:17:20
>オマエの勤め先ヤバくね?
死んでない方の上司も直接上に掛け合って日下部を昇進させようとしてたの今思うとヤバ案件なのか?という気がする
- 11125/07/26(土) 18:18:01
〈SANチェック〉1/1d4
【成功】三輪:66→65
瞬きの間にその幻覚のような何かは消え去る。
ぐらりと体が一瞬傾ぐが、バーカウンターに手を着けば転ぶことは避けられた。
「どうした」
少しの間ぼーっとしていた彼女に気付いた日下部と、そんな三輪が視界に入っていただろうマスターの視線が三輪へと集まる。
「え……っと、その……あ!”らぶか”という名前か、”アイカ”という名前に心当たりはありませんか!」
「すみません、存じ上げませんね」
「じゃあ私のこと、見たことありますか?」
そう言いながら三輪がじっとマスターを見れば、マスターはゆっくりと首を横に振る。
「すみません、お役には立てないようですね」
「そう、ですか……」
客のプライバシーは守るということか、もしくは本当に知らないか。
少なくともマスターに切り込めるような情報は持ち合わせていない。
そうなればよりガードの緩そうな客へとターゲットを映す。
「あの、すみません!ちょっとお話良いですか!」
可愛らしいバニーにそう話しかけられ、断れる客は滅多に居ない。
使えるものは使っておけ、ということである。 - 12125/07/26(土) 18:38:03
「最近変わったことはありませんでしたか?」
「バニーちゃん警察ごっこでもしてるの?それとも探偵ごっこかな」
「ごっこじゃないです!」
「まあ、うーん。この所は治安が悪くなったって聞いたねぇ。確かに暴走族だか珍走団だかが増えたようにも感じるし、今日も車を飛ばしてる連中がいたらしいね。それに夜遅い時間になってくると明らかにカタギじゃないだろうなって集団を見かけるようになったよ」
車を飛ばしている連中、というのは自分たちと自分たちを追っていた者たちなのだろう。
これは自分たちのせいでもあるな?と三輪も勘付いたがにこりと笑って誤魔化した。
「あとは……ガス爆発がテロじゃないかって噂は聞いたことがありますか?」
「近所のバアさん達がそんな話で騒いでたような……まあテロってことは流石にないんじゃないかと思うけどなぁ」
「じゃあ、”らぶか”や、”アイカ”って名前に聞き覚えがあったりしますか……?」
「んー……?」
少し視線を宙に彷徨わせた男は何かを思い出すように指先をテーブルの上に何度かぶつけたが、「聞いたことがあるような……あっ、思い出した」と口にした。
「本当にですか!」
「この話は……しても良いけど、うーん。ただで教えるってのも野暮な話だからねぇ……じゃあこうしよう。せっかくダーツ&バーにいるんだし、僕にダーツの点数で勝ったら教えてあげるよ」
「えっ!?」
折角”らぶか”、もしくは”アイカ”の情報が分かりそうだというのに、勝負に勝たないと分からないとは。
「こっちも事情があるんだが、な」
「それがお仕事なら話は別だけど、君達のそれに僕の遊びに付き合ってくれたら話すって言ってるんだから優しい方じゃない?」
男の言にも一理ある、と言えば一理ある。ならば勝負に乗るしかない……のだろう。 - 13125/07/26(土) 18:48:52
★ミニゲーム「ダーツ」
1ラウンドに3回投擲するカウントアップのルールで進行するが、ゲーム時間を短縮して3ラウンド間での点数を競う。
〈投擲〉でダーツを投げ、成功すれば〈幸運〉/失敗の場合は〈幸運〉-30%。
〈投擲〉成功→〈幸運〉成功で2d10点。
〈投擲〉成功→〈幸運〉失敗で2d6点。
〈投擲〉失敗→〈幸運〉-30成功で1d10点。
〈投擲〉失敗→〈幸運〉-30失敗で1d3点。
どちらかでクリティカルが出れば+10点、片方でもファンブルが出たら0点。
また、ダーツを投擲するPCは投擲前に〈POW×5〉に成功すれば集中力を高めることができたとして〈投擲〉に+30%。
もう一人のPCは〈APP×5〉で相手を魅了して気を散らせたり、〈言いくるめ〉で揺さぶりをかけることで相手の投擲技能に-20%のマイナス補正をかけることができる。
なお、ここでは〈投擲〉に成功するたび1d3技能値が成長する。
おじさん客の〈投擲〉は40%、〈幸運〉は60%。
ラウンドごとにどちらが何を担当するかは変えても構わない。
≪どっちがダーツする?≫3ラウンドあるので
1.三輪 2.日下部
dice3d2=2 2 2 (6)
- 14125/07/26(土) 18:57:57
「じゃあ日下部さん、任せました!」
にっこにこの笑顔で三輪にそう振られ、日下部は心の底からの「は?」が口から零れ出た。
「だって私、ダーツの経験なんて多分ありませんし」
「だとしても今の流れで俺に振るか?」
「問題ありますか?」
「大ありだろうが」
「僕としてはどっちでもいいよ~」
心の中でもう一度日下部は「なんでだよ」と突っ込む羽目になった。
「頑張ってください日下部さん!私のためにも!!」
「そんな応援があるの羨ましいなぁ」
内臓が出そうな程の深い溜息を吐いた日下部であったが、ダーツを握る。手に馴染むようなものではないが、やらねばならないらしい。
「お先にどうぞ」
「ではお言葉に甘えて」
若干棘がある声音で答えながらも、日下部はなるようになれとダーツを放った。
〈POW×5〉
日下部(16*5,80) dice1d100=44 (44)
〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正
日下部(25) dice1d100=32 (32)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
日下部(80) dice1d100=87 (87)
- 15125/07/26(土) 19:00:04
〈POW×5〉
【成功】
〈投擲+30〉
【成功】dice1d3=2 (2) の技能成長
〈幸運〉
【失敗】
≪点数≫
dice2d6=2 1 (3)
- 16125/07/26(土) 19:06:15
「すごい!当たりましたよ日下部さん!これって何点ですか!!」
「3点だねぇ」
「……3点?5点満点ですか?」
「20のトリプルが最高点だから、60点満点かな」
「…………日下部さん?」
「あともうちょっとでブルだから惜しくはあるけどね」
「俺もこんな洒落たものはやったことないんだよ……!!」
日下部が若干キレつつもそう叫べば、「へぇ……」と三輪が半目になる。
「日下部さんってダーツ下手なんですね」
「ならオマエがやるか?あ?」
「がんばれー」
「明らかにやる気ない顔すんな!!」
〈POW×5〉
日下部(16*5,80) dice2d100=55 52 (107)
〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正、成功の場合の成長値dice2d3=1 2 (3)
日下部(27) dice2d100=77 40 (117)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
日下部(80) dice2d100=44 62 (106)
- 17125/07/26(土) 19:16:11
≪1投目≫
〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=8 (8) 点
≪2投目≫
〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【成功】 〈幸運〉【成功】
→ dice2d10=7 10 (17) 点 〈投擲〉技能成長 dice1d3=3 (3)
「…………」
「言いたいことがあれば言ってみろ」
「別に、なんでもないですよ」
「何でもないって顔じゃねぇだろうが……!」
じゃれ合っている(?)二人を傍目におじさん客がダーツを構える。
それを見ていた三輪はハッとしたような顔になり、ごそごそと謎の動きをする。
「おい」
「しっ、静かにですよ日下部さん」
〈APP×5〉
三輪(15*5,75) dice1d100=51 (51)
- 18125/07/26(土) 19:21:15
〈APP×5〉
【成功】
ダーツを投げるその瞬間、三輪が突然「あー、ここちょっと暑いかもしれないなぁ!」と口にしながら軽く胸を寄せる。
本人も羞恥があるのか薄ら顔が赤くなっているため、嘘っぽくは見えない。
言葉だけ聞くとお粗末なものではあったのだが、敢えて存在を主張させるように形を歪めた胸は視線を集めるようなものだ。
本人の羞恥までも見抜くならば、そこも美味しい点の一つとなるのかもしれない。
〈投擲-20〉
おじさん客(40-20,20) dice1d100=45 (45)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
おじさん客(60) dice1d100=4 (4)
- 19125/07/26(土) 19:23:15
〈投擲-20〉
【失敗】
〈幸運-30〉
【クリティカル】
≪点数≫
dice1d10=3 (3) + 10
- 20二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 19:25:45
3ラウンド全部日下部に任せる三輪ちゃんも振るわない日下部もバニーを活かしたお色気妨害する三輪ちゃんもおじさんのクリティカルも全部草
おもしれーダーツ! - 21二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 19:26:07
日下部が28点だから一気に半分近く追いつかれてる
- 22125/07/26(土) 19:28:59
「うーん、狙った所じゃなかったけどまあいっか」
別に13点というのもさほど高くはない点数なのだが、日下部の一投の最高点も17だ。
そう考えると中々に手ごわい……のかもしれない。
「待て待て、そんなのやめろ。しなくていい!」
「じゃあ日下部さんがもっとズバーンと良い点出してくださいよ!」
「オマエは余計なもの出そうとするな!」
「余計なものってなんですか!?」
小声での喧嘩を傍目に、おじさんは二投目の準備をする。
再びハッとした顔をした三輪が今度は「がんばってくださぁい!」と笑顔で手を振った。
〈APP×5〉
三輪(15*5,75) dice2d100=86 85 (171)
〈投擲〉三輪の〈APP×5〉成功の場合、-20%の補正
おじさん客(40) dice2d100=85 51 (136)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
おじさん客(60) dice2d100=77 11 (88)
- 23125/07/26(土) 19:34:09
≪1投目≫
〈APP×5〉【失敗】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【失敗】
→ dice1d3=3 (3) 点
≪2投目≫
〈APP×5〉【失敗】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=8 (8) 点
本人的には頑張ったはずの色仕掛け、は何の結果ももたらさなかった。
思ったよりも単純におじさん客のダーツの技量が無かったのが救いなだけである。
「動くな、喋るな、分かったな?」
「も、もう一回!次こそは!!」
「その長くて鬱陶しい耳を引っこ抜かれたくなかったら大人しくしてろ」
「日下部さんが頑張ってくれたら私だって大人しくするもん……」
中々に痛い所を突かれた日下部は呻いた。
ダーツが下手だと年下の女性に色仕掛けをさせることになるらしい。
そんなことあってたまるか。
- 24125/07/26(土) 19:37:51
【ラウンド2】
日下部:28点 おじさん客:24点
ギリギリ日下部が勝っているものの、後ろで控えるのは色仕掛けも辞さないと謎の気負いをしている三輪。
色んな意味で頭が痛くなりそうな日下部はダーツを片手にゆっくりと息を吐く。
まずは精神の集中。冷静に、狙うべきところを狙う。
「…………はぁ」
深呼吸ではなく溜息になった気がするも、仕方ない。
「よし」
改めて姿勢を正し、先程の経験から調整しつつもダーツを放つ。
〈POW×5〉
日下部(16*5,80) dice3d100=21 94 73 (188)
〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正。成功の場合の成長値dice3d3=3 3 1 (7)
日下部(30) dice3d100=87 40 53 (180)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
日下部(80) dice3d100=38 90 43 (171)
- 25125/07/26(土) 19:41:11
≪1投目≫
〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=9 (9) 点
≪2投目≫
〈POW×5〉【失敗】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【失敗】
→ dice1d3=1 (1) 点
≪3投目≫
〈POW×5〉【成功】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=3 (3) 点
- 26125/07/26(土) 19:45:52
- 27125/07/26(土) 19:56:17
日下部:28+21=49点
三投目の点数が出る時まで、三輪の目は死んでいたし日下部の目も死んでいた。
だがどうにか最後に二桁を出せたことで多少空気は回復した……のかもしれない。
そう言えど、一回目よりも点数が悪かったのも確かなのだが。
「これが日下部さんの本気ですか?」
「素人なんだから仕方ないだろ」
「1点って」
「隣は18と20だろうが!」
「ないっすー」
「思ってもないことを」
「まあでも最後に11点取ってくれたので良しとします。それはそうと、これからは私の仕事ですね!」
「やめろって言っただろ!」
「私だって沢山点取ってって頼んだのに聞いてくれませんでしたよね?」
若干内輪揉めしながらも、内緒話(今までのは小声とする)に勤しんでいる二人を優しい目で見ていたおじさん客は「よーし、負けてられないな」と腕まくりをする。
ハッとした三輪は日下部を退けつつ、「日下部さんなんかに負けないでー!」と言いつつ、軽く飛び跳ねた。
後半は完全に意識したものではなかったのだろうが、まあ揺れる。そりゃ揺れる。
日下部は比較的至近距離でそれを目撃してしまい、目の辺りを片手で覆った。せめてわざとならば良かったが、わざとですらない。
そもそも色仕掛けの解像度が悪過ぎる三輪を一旦ここから叩き出すか否か、日下部は割と本気で迷っていた。
〈APP×5〉
三輪(15*5,75) dice3d100=6 1 91 (98)
〈投擲〉三輪の〈APP×5〉成功の場合、-20%の補正
おじさん客(40) dice3d100=11 56 84 (151)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
おじさん客(60) dice3d100=65 67 23 (155)
- 28二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 19:59:35
三輪の色仕掛け(無意識)が!
- 29二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:02:41
1C出した後の失敗は流石におじさんも気を引き締めたのかな
- 30125/07/26(土) 20:09:49
≪1投目≫
〈APP×5〉【スペシャル】 〈投擲-25〉【成功】 〈幸運-30〉【失敗】
→ dice2d6=3 4 (7) 点
≪2投目≫
〈APP×5〉【クリティカル】
→0点、1Cなのでこれ以降投擲技能に常時-10
≪3投目≫
〈APP×5〉【失敗】 〈投擲-10〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=5 (5) 点
問題は起こるべきして起こったのだろう。
三輪に目を取られた一投目に続き二投目。
おじさん客がダーツを投げる直前、再び可愛らしく応援に勤しもうとした三輪は足を滑らせ、転んでしまった。
床に欠けている所があったらしく、そこにヒールが取られたのだ。
バランスを崩した三輪はそのまますっ転び、尻餅をつく。
「いたたた……」
投げ出された脚は緩く開かれ、膝が曲げられている。
元よりバニー服らしいハイレグ部分がこれでもかと言う程に晒され、おじさん客の手元は完全に狂いあらぬ方向へとダーツは飛んでいった。
硬直していた日下部は反射的に三輪の頭を勢いよく叩き、半ば無理矢理に立ち上がらせる。
「オマエ本当にいい加減にしろよ……!」
三輪はすぐにはその叫びの意味が分からなかったようだが、ハッと気づいたようで所在なさげに日下部と、そして店内に居た他のお客様に視線を向ける。
「み、見ました、か……?」
先程の比じゃないくらいに顔を赤くした三輪にそう聞かれても「何も見てない」とは誰一人言えなかった。
顔を赤くした三輪はそのまま両手で顔を覆って少しの間立ち尽くすしかなかった。
- 31125/07/26(土) 20:16:19
【ラウンド3】
日下部:49点 おじさん客:36点
どこかのお客様(複数人)からあちらのお客様へ、ということで三輪の近くのテーブルにはアルコールが詰まれている。
二人が頼んでいたのはノンアルコールのドリンクであったし、三輪はそれに手を付けずに耳まで赤くなったままだ。
まあウサミミはいつも通りのカラーなのだが。ウサミミだし。
こうなったらさっさと終わらせるしかない。
全力で恥ずかしがっている様子を見ていると、此方まで手元が狂いそうだと日下部はゆっくりと息を吐く。
そんな頃、三輪がちらと顔を覆っていた手を少しずらす。
そして日下部の方へと小さな小さな声で「頑張ってください……」と告げる。
なんだかもう色んな意味で羞恥が移った日下部は天井を見上げた。うわぁ、照明オシャレ。
こんなんで集中出来るか?
するしかないだろ、ということで最後のラウンドが始まった。
〈POW×5〉
日下部(16*5,80) dice3d100=13 42 1 (56)
〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正。成功の場合の成長値dice3d3=3 2 3 (8)
日下部(32) dice3d100=12 75 59 (146)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
日下部(80) dice3d100=18 31 6 (55)
- 32二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:18:05
大サービスバニーに応えるように日下部も1クリ面白すぎるからやめろ
- 33二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:20:42
店内の皆さんから無言のありがとうドリンクが届いてるしバニーとスーツはイチャイチャしてるし(してない)
- 34125/07/26(土) 20:24:59
≪1投目≫
〈POW×5〉【スペシャル】 〈投擲+35〉【成功】 〈幸運〉【成功】
→ dice2d10=4 5 (9) 点
≪2投目≫
〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=9 (9) 点
≪3投目≫
〈POW×5〉【クリティカル】 〈投擲+40〉【成功】 〈幸運〉【スペシャル】
→ dice2d10=1 10 (11) 点
- 35125/07/26(土) 20:31:26
日下部:49+29=78点
ハチャメチャに点を取った。
なんかもうゾーン入ってる?ってくらいに点取った。
店内の客たちは思った。コイツかわいこちゃんに応援されて盛り上がってる?と。
因みに三輪はそれどころじゃなかったので、そんな声は聞こえてなかった。
「……ヨシ」
逆に日下部はこれってそういう感じに見えるか?と動揺していた。
別に今まで全力を出していなかったわけではないのだが、これでは自分がスケベ野郎に見えるのでは?と思っている。
「いやぁ……これだけ点差を離されちゃったらちょっとキツイなぁ」
そう言いながらもおじさん客はダーツを持つ。
「潔く"らぶか"か"アイカ"についての話をしてくれても良いんですよ」
「でもせっかくだし最後までやらせて貰おうかな」
そう言うとおじさん客はちらと三輪の方を見たが、当然目は合わなかった。
〈投擲〉
おじさん客(40) dice3d100=59 52 26 (137)
〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正
おじさん客(60) dice3d100=10 31 48 (89)
- 36125/07/26(土) 20:33:53
(永続デバフ〈投擲-10〉記載し忘れ)
≪1投目≫
〈投擲-10〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice1d10=1 (1) 点
≪2投目≫
〈投擲-10〉【失敗】 〈幸運-30〉【失敗】
→ dice1d3=2 (2) 点
≪3投目≫
〈投擲-10〉【成功】 〈幸運-30〉【成功】
→ dice2d10=4 6 (10) 点
- 37125/07/26(土) 20:40:59
■■最終結果■■
日下部:78点 おじさん客:49点
「いやぁ楽しかった。最近はこういう勝負に乗ってくれる人がなかなかいなくてね。いい筋してたよ」
終わってみれば日下部の圧勝だった。
負けたと言うのに機嫌良さげにおじさん客は日下部の背をばしばしと叩く。
「で、僕が知ってるのはらぶかって子なんだけど」
そう言いながら三輪の方をちらと見て、「確かバニークラブの従業員の子だよ。ほら、あのK町の」
「と言っても僕が直接その子とどうこうって訳じゃなくて、僕の知り合いから又聞きした話なんだけどね。それなりに大きい商社のお偉いさんのお気に入りなんだとか」
そう言いながらおじさん客は顎のあたりを触る。何かを思い出すように視線を宙にやってから、「あぁ」と合点がいったのか呟いた。
「確か……コクレン商事だったかな?あのいっつも忙しそうにしてるとこ。仕事が忙しい分、息抜きはパーっとやってるのかもしれないねぇ。というかあのお店、アフターの制度とかあるのかい?しかもバニーの格好のまんま。えらく脂ぎっ……失礼、羽振りの良さそうな男と夜中に連れ歩いてるの見たって小耳に挟んだよ」
アフター。バニーの格好。コクレン商事。
「もしかして君達のことかとも思ったけど、そういう感じではないしね」
残念。コイツもコクレン商事の男であるし、バニーもK町のバニークラブのバニーである。
「そ、そうなんですね……」
三輪がちょっと気まずそうに視線を逸らし、ここでその反応はやめてくれと日下部は叫びかけた。
誤解だ!と言ったところで誰も誤解とは思ってくれない。スーツ姿のおじさんがバニーを連れ回しているのは悲しくも事実であるので。 - 38二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:44:34
かわいこちゃんに応援されたくて本気出してなかったみたいだ
バニークラブオーナーも三輪の事らぶかって言ってたしもしかして今の三輪ちゃんの容姿は我々が知ってる三輪ちゃんではなかったりする? - 39二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:51:24
ガス爆発テロの時にらぶかさんの体に入っちゃったとか
- 40125/07/26(土) 20:54:05
「え、えぇと、K町のバニークラブはアフターなんてやってませんよ……?」
「じゃあ君の所はやってるんだ。どこのお店?」
「ち、違ッ!え、えっと!これは……わ、私のは趣味!そう!趣味なので!!」
しんとバーが静まり返る。
趣味。
三輪本人というよりも日下部に視線が集まる。日下部は死んだ。
これにて日下部はバニー系のお店のお嬢ちゃんとアフターに勤しむヤバ目のオジサンから趣味で女の子にバニーの格好をさせるヤバいオジサンに進化した。
「そ、それよりもですね!アイカって名前には聞き覚えはないんですよね?」
「聞き覚えはないけど、そのらぶかちゃんとアイカちゃんってのはどういう関係なの?」
「それは私も分からなくて……私に似てる子、らしいんですが」
三輪がそう言えばおじさん客は「こういうのはあんまりよくないかもしれないけどさ」と前置きをした上で話を続ける。
「もしかしてアイカってらぶかちゃん?の本名なんじゃない?愛を英訳してラブ、そのまま“あいか”から“らぶか”。ただの他人かもしれないけどね」
「あ、そっか……」
そう言われてしっくりと来た。
自分をらぶかと呼んだオーナー。自分をアイカと呼んだタクト。
会話が一段落したのを見計らってか、趣味でバニー服を着ていることになった三輪に他の客が集まって来そうな中、オーナーが「少し良いですか?」と声をかけてくる。
「お二人共怪我をしているようですね。お酒を楽しむのは健康体が一番ですから、また次にいらっしゃった時は是非」
そう言って二人の怪我を治療してくれる。
≪HP回復≫
三輪:HP7 + [dice1d3=2 (2) +1]
日下部:HP12 + [dice1d3=2 (2) +1]
- 41二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 21:02:13
アフターじゃなくて趣味でバニー服着てくれる彼女を持つおじさんは一周回って尊敬の念を集めそう
けっこうボロボロだったから回復ありがたいな! - 42125/07/26(土) 23:04:24
色々と失ったものはあったものの得られたものが合った中、車の方に二人は戻ることとなった。
日下部は相変わらず若干死んでいる。
「お、お疲れ。どうだった?」
「日下部さんが死にました」
「なんで?」
「聞くな……」
疲れようともまだやるべきことが終わったわけではない。
「で、次はどこに行くんだ?」
≪探索箇所≫
1.Bunny Club Always Easter
2.日下部の自宅
dice1d2=2 (2)
〈幸運〉どちらか成功で追手に見つからない
三輪(70) dice1d100=30 (30)
日下部(80) dice1d100=16 (16)
- 43二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 00:45:47
日下部ハウスに一時帰宅だ
そういえば窓割れてんだよな - 44二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 10:42:50
保守
- 45125/07/27(日) 12:24:50
〈幸運〉どちらか成功で追手に見つからない
【スペシャル】日下部 【成功】三輪
「あー……なら一旦俺の部屋の様子も見てみるか。窓割ったままだしよ」
日下部の自室はあの時逃げ出したっきりの状況である。
一度様子を見に帰りたいと思うのは妥当だろう。
「出来れば貴重品はどうにか回収したいものだが……」
三輪はほぼ手ぶらだったので日下部の部屋に取りに行きたいものは特にない。
反して日下部はそうともいかない。
「一応、気をつけておけよ。車はすぐ出せるようにしとくぜ」
イガミにそう言われながらも日下部の家の前に車をつけ、二人は下りて歩いていく。
ここはあまり家賃の高くないアパートだ。
激務の間に体を休めるだけの場所なら、そう良い物件でなくてもいいからである。
しかし妙なのは、ドアを破壊して中で発砲騒ぎがあったというのに警察が来ている様子が無いという点だ。
通報されなかったのだろうか?あんな乱闘があったというのに?強烈な違和感が二人の脳内を駆け巡る。
「少し騒ぎになってるかもしれないとは思ってたが、ここまで何もないってのもな」
「でも警察が来てたりしたら私たちも捕まっちゃったでしょうし、今はこれで良いんじゃないですか?」
「なんの裏もないならそうだけどよ」
「でもまた拳銃とか出て来たら大変ですよね。誰も居ませんように……!」
〈聞き耳〉
三輪(65) dice1d100=71 (71)
- 46125/07/27(日) 12:31:04
〈聞き耳〉
【失敗】
元より鼻も良く、自分の家ということもあって日下部は手慣れた様子で稲の前へと向かう。
ドアは蝶番を壊されていたので、玄関に違和感が少なくなるように立てかけられているだけなのだが。
「そういや窓どころじゃなかったな」
「完全に誰でも入れる状況になってますね」
そう言いながら家に入れば、思った以上には荒れていなかった。
だが脱出の際に窓を壊したことで窓ガラスが散乱していたりはする。
注意しなければ手を切ってしまうかもしれない。
「探し物がそのまま鞄の中に入っててくれりゃ、話は早いんだが」
〈目星〉
日下部(65) dice1d100=16 (16)
- 47125/07/27(日) 12:47:54
〈目星〉
【成功】
そんなことをぼやきつつも鞄の中を覗き込めば、ガラスの破片と一緒という状況ではあるが社員証は職場の鍵。加えて貴重品類が目に入る。
一度鞄の中身をひっくり返してから必要なものだけ鞄の中に戻していく。
「日下部さーん。見つかりましたか?」
「大体はな」
「じゃあ車に戻ります?」
靴を履いたまま家の中で探し物をしたせいもあり、家の中の荒れ具合はさらに悪化している。
ことが全て済んだらどうにか日常に帰りたいものだが、そうも上手くいくのだろうか。
なにせ自分の勤め先が真っ当な場所ではない可能性が高くなっているのだ。
「どうなるんだか」
「生きてれば人間どうにかなりますよ!」
バニー服が脱げなくなってもどうにか生きている三輪から言われれば説得力があった。
人生、そういうものなのかもしれない。
〈アイデア〉
日下部(80) dice1d100=69 (69)
- 48125/07/27(日) 13:05:49
〈アイデア〉
【成功】
そんなことを考えていれば、ふと気付く。
「オマエ、服は普通に上から着られるんだよな?」
「そう……ですね?」
「うちの会社の中にも入るなら、その格好のままじゃマズいんだよ」
「同伴です!って感じでどうにかならないですか?」
「なるか馬鹿」
そう言いながら日下部は二着のコートを出す。
明らかに男物と分かる服を着せることに思う所はあるのだが、バニー服のまま自分で店に行かせるわけにもいかない。
よく分からない連中に追いかけられているなら、尚のこと。
「持っていくんですか?」
「そうじゃない。着とけ」
「……これを、ですか?」
「嫌ならいい」
「実はちょっと寒かったので丁度良いです!日下部さん、ありがとうございます!!」
そう言った三輪はついでに、とばかりに置いてあった帽子も拝借していく。
それは良いとは言ってない、とはわざわざ日下部も言わなかった。
〈変装〉コート+帽子でどうにか怪しさ軽減できる?小道具の使用で+30の補正
三輪(1+30,31) dice1d100=22 (22)
- 49二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 13:42:39
男物のコートの下はバニーガール!?
素敵な感じになってしまったがちゃんとなんとかなっている… - 50125/07/27(日) 14:22:47
〈変装〉コート+帽子でどうにか怪しさ軽減できる?小道具の使用で+30の補正
【成功】
ウサミミは帽子で隠し、バニー服はトレンチコートで隠す。
そうすれば出来上がるのは……男物のコートを身に纏った三輪、ということである。
「これで一安心ですね!」
「あー……」
「なんですかその顔」
「まあ、……とにかく大人しくしてろよ」
「私そんなに暴れると思われてるんですか?」
露出度が高いわけではなくなったのだが、それで問題がすべて解決という風なわけではない。
何せ男物。しかも会社の連中に見られた場合、日下部が普段使っているものと分かる。
これなら着せない方がマシか?いや、バニー服よりはマシだろう、多分。
底辺同士の選択肢、日下部は虚空を見上げる。
どうにか何も起こりませんように、と。
そう思いながら玄関から出て車に乗り込もうとした――――そんな時だった、日下部は自分と三輪以外の人の臭いを自らの鼻が感じ取ったことを自覚する。
〈回避〉日下部は人の気配に気付けたので+20%の補正
三輪(70) dice1d100=56 (56)
日下部(60+20,80) dice1d100=35 (35)
- 51125/07/27(日) 14:33:14
〈回避〉日下部は人の気配に気付けたので+20%の補正
【成功】三輪・日下部
外に出ようとしたその瞬間、ドア横の死角からナイフの刃先が飛び出してくる。
その一撃は二人して辛うじて避けられたものの、ナイフを持っていた男は二人を纏めて部屋の中に蹴り飛ばし、再びナイフを振るう。
「クソ、またかよ……!」
「日下部さん!」
どうやらこの男をどうにかしなければならないらしい。
家に帰って来ると思われていて張られていたのか、偶然か。
どちらだろうと殺されるわけにはいかないのだ。
■■戦闘開始■■
DEX順:三輪(17)→日下部(16)→刺客の男(13)
謎の瞬発力の良さを誇る三輪は大人しく下がるようなことはせず、男の方へと飛び掛かる。
「いい加減に、して!!」
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
三輪(80-30) dice1d100=96 (96)
- 52125/07/27(日) 14:39:51
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
【ファンブル】
今まではバニー服という露出度が高いことによる可動域の制限がなかった。
だが今は日下部のトレンチコートを借り、それを身に纏っているという状況。
即ち、何が起きたかと言えば。三輪が大きく足を振り上げようとしてそのまま躊躇半端な体勢で服が体に引っかかる。
それ以上持ち上がらなかった脚のせいでバランスを崩し、蹈鞴を踏んで無防備な背中を相手に晒すことになる。
「う、ッわ……ぁ!」
「クソ……三輪!!」
慌てたように日下部がそこにフォローに入る。
「退け……!!」
〈キック〉
日下部(55) dice1d100=67 (67)
- 53125/07/27(日) 14:41:54
〈キック〉
【失敗】
しかし牽制として放たれた一撃は当たらず、刺客の男は無防備な三輪の背中にナイフを振り下ろそうとする。
〈ナイフ〉当たった場合、三輪のファンブル補正で回避不可
視覚の男(50) dice1d100=22 (22)
- 54125/07/27(日) 14:43:03
《ダメージ算出》三輪のHPは10
dice2d4=4 4 (8) (ナイフ1d4+db)
- 55二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:43:26
最大値…
- 56二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:46:25
おいおいおいおいおいおい
- 57125/07/27(日) 14:47:48
銀色に鈍く輝くナイフの切っ先が振り下ろされていくのを、日下部は見ていた。
このままでは三輪を深く傷つけるであろう、その一撃。
考えるような時間はない。
ただただ、気付けば床を蹴っていた。
〈DEX対抗〉日下部と刺客の男で、成功で三輪を庇える(ダメージはそのまま食らう、日下部のHPは15)
日下部(16-13,65) dice1d100=13 (13)
- 58二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:49:54
日下部ーーー!!かっこいいよ…
ダーツバーで手当してもらってなかったら三輪ちゃん死んでたのヤバすぎるな… - 59125/07/27(日) 14:57:03
〈DEX対抗〉
【スペシャル】ダメージ減衰1、 日下部:HP15→8
自らに訪れるはずの衝撃に耐えるため、三輪は目を瞑った。そして数瞬後、肉を刃が貫く音が響く。
だが――――痛みは、ない。
「……は、こんなこと、する気はなかった……んだがな」
げふり、と噎せれば日下部の口からは血が零れていた。
脇腹に深々と刺さったナイフはそのままずるりと抜かれ、栓を失ったせいで血がとめどなく溢れていく。
「ぁ……あ……!!」
自分の腹を手で押さえるも、それくらいでは血は止まらない。服を汚し、床に滴り、赤が視界を埋め尽くしていく。
「こっちは気にするな!これくらいじゃ死なねぇよ!」
そう叫ぶと同時、日下部は噎せ込んだ。それが希望的観測であることも、このままではマズいことだって三輪には分かる。
■■Round2■■
DEX順:三輪(17)→日下部(16)→刺客の男(13)
――――やるしかない、のだ。自分が。守るために、進むために。
「ぁ、ぁあああああ!!」
涙で滲む視界の中、三輪は日下部を庇うように前へと飛び出し、赤く濡れたナイフを持つ男へと今度こそ何も傷つけさせないと狙いを定めた。
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
三輪(80-30) dice1d100=38 (38)
- 60125/07/27(日) 15:00:48
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
【キックのみ成功】
その狙いは的確だった。
だが刺客の男も、それを黙って食らってやるほど優しくはない。
〈回避〉
視覚の男(30) dice1d100=42 (42)
- 61125/07/27(日) 15:02:46
しかし三輪も執念深く、相手を狙った。
敢えて避けさせた一撃に続く、本命の二撃目。
男はそちらを予想することが出来なかったのだろう、三輪の蹴りが男へと叩き込まれる。
≪ダメージ算出≫
dice1d6=2 (2) + dice1d4=4 (4)
- 62125/07/27(日) 15:07:34
しかし男の意識を奪うにはそれだけでは足りなかった。
三輪がぐっと歯を食いしばりながら二撃目を食らわせてやろうと鼻を啜りながらも叫ぶ。
「日下部さんの、仇……!」
「人を勝手に殺すな……」
だがそんな三輪を止めたのも、日下部だった。
明らかにまだ出血が収まっていないと一目で分かるものの、日下部は男に「おい」と話しかける。
「何が狙いだ」
「……オマエが知る理由はない」
「人にこんな穴を開けさせといてよく言うぜ」
一歩、二歩。近付いていく日下部に気負いはないように思えた。
だがそこから三歩目を踏み出したと思った瞬間、日下部の姿勢がぐっと沈み込む。
「やられっぱなしで居る気はないんだ、なッ!!」
〈キック〉
日下部(55) dice1d100=56 (56)
- 63125/07/27(日) 15:10:49
〈キック〉
【失敗】
だが相手もその程度は予想していたらしい。
血を流しながら攻勢に打って出た日下部の一撃は空を切る。
それに舌打ちした日下部が床を蹴れば内側から溢れて来る赤がその面積をさらに広げた。
≪対象≫
1.三輪
2.日下部
dice1d2=1 (1)
〈ナイフ〉
刺客の男(50) dice1d100=23 (23)
- 64125/07/27(日) 15:12:30
〈ナイフ〉
【成功】
しかし男は既に手負いの日下部ではなく、今度こそ三輪を狙おうと刃を振り被る。
赤い飛沫が床に飛び散るそのさまが三輪にはやけにゆっくりと見えた。
〈回避〉
三輪(70) dice1d100=92 (92)
- 65125/07/27(日) 15:14:21
《ダメージ算出》三輪のHPは10
dice2d4=2 1 (3)
- 66125/07/27(日) 15:20:59
三輪:HP10→7
あ、切られる。避けられない。
三輪がそう思うとほぼ同時、トレンチコートの袖がバッサリと切られ、その下の皮膚も切り裂いた。
焼けるような熱さ、じくじくと痛みが苛む。
「三輪!!」
自分の方が余程重症だと言うのに、日下部の焦ったような叫びがその場に響く。
なんでこうなっちゃんだろう。なんで記憶がないんだろう。なんで私が、日下部さんが、こんな目に遭わなければいけないんだろう。
分からない。分かるはずもない。でも、ここで死にたくはない。
脚じゃなかっただけマシだと思え。日下部さんはお腹を刺されてる。
まだ動ける。まだ大丈夫。まだ……!
「あぁ、クソ。やっぱり襲われてたのかよ!!」
そんな時、イガミが玄関からやって来た。どうやら物音か何かで異変に気付いたらしい。
刺客の男がイガミに気を取られると同時、三輪はその隙を狙う。
■■Round3■■
DEX順:三輪(17)→日下部(16)→イガミ(15)→刺客の男(13)
もう言葉など必要なかった。
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
三輪(80-30) dice1d100=20 (20)
- 67125/07/27(日) 18:39:48
〈キック〉〈マーシャルアーツ〉
【成功】
確実に鋭さを増した三輪が男に接敵する。
床を踏み飛び出す音は軽やかに、されど勢いは先程の比ではない。
気を緩めれば地に伏すことになるだろうと、そう男が気付いた時には三輪の爪先が眼前に迫っていた。
〈回避〉
刺客の男(30) dice1d100=82 (82)
- 68125/07/27(日) 18:46:14
〈回避〉
【失敗】
≪ダメージ算出≫
dice2d6=3 4 (7) + dice1d4=3 (3)
- 69125/07/27(日) 18:48:18
〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶、相手に与えるダメージ1/3
三輪(10-7,65) dice1d100=74 (74)
- 70125/07/27(日) 19:16:49
三輪の一撃が相手を射抜けば、骨が砕けるような感触が伝わって来る。
肉を打つだけではないその感触は耐え難き不快感があったが、それでも最後まで力を抜くことが出来なかった。
そのまま足を振り抜けば男は後方へと吹っ飛び、イガミがそれを間一髪で避ける。
■■戦闘終了■■
肩を揺らしながら荒い息をした三輪とイガミの目が合い、それから三輪は後ろを振り向く。
そこには腹を押さえた日下部が額に脂汗を滲ませて壁に凭れていた。
「イガミさん!!日下部さんが、刺されて……!」
「致命傷……っぽくないな?」
「死にはしないって言っただろ」
「そういう問題じゃないですから!!」
若干半泣きの三輪はそう叫ぶも、イガミと日下部も「まあギリギリどうにかなるだろ……」みたいな顔をしている。
「今夜にでも病院に連れて行ってやるよ」
「それまでは調べること調べとけってことだろ」
「ご明察!」
「そんなこと言ってる場合ですか!?」
〈目星〉
三輪(75) dice1d100=1 (1)
日下部(65) dice1d100=5 (5)
- 71二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 19:27:01
まさかのダブルクリティカル
- 72125/07/27(日) 19:32:36
〈目星〉
【クリティカル】三輪・日下部
「とにかく!まずは治療です!!日下部さんの家にも救急箱くらいありますよね!?」
「そこの引き出しな」
「ここですね!えっと消毒液に包帯……よし!」
三輪がドタバタとしているとイガミは玄関に転がっていた男を抱え上げ、「コイツどうにかしてくる」と玄関から出て行こうとする。
「ちょっと待て、これだけ騒ぎになっていてもおかしくはない暴れ方しておいて長居は出来ないだろ」
「騒ぎになるのはあっちも一緒だから、あちらさんがどの程度の規模で動いてんのかは未知数だが、聞きつけた人間の記憶を曇らせる程度ならわけないだろうぜ」
「記憶を曇らせる、だ?」
「……そりゃまぁ、一種の催眠みたいなもんだ。ただのオカルトじゃねえ、そういう確固たる技術があるんだよ」
そう言ったイガミは「じゃあな、すぐ戻って来る」と言って玄関から出ていく。
その間、二人は応急手当に勤しむことになった。
〈応急手当〉二人分のクリティカル報酬にて+50%の補正と回復量+1。一回目は三輪に、二回目は日下部に
三輪(30+50,80) dice2d100=88 6 (94)
日下部(30+50,80) dice2d100=40 43 (83)
- 73125/07/27(日) 19:45:05
〈応急手当〉
【スペシャル】三輪→日下部(回復量+1) 【成功】日下部→三輪、日下部→日下部 【失敗】三輪→三輪
ここまでで随分とボロボロになった。
腹部を刺された日下部に対し、半泣きになりながら消毒液を患部にぶちまけた三輪のせい(おかげ)で日下部は口から悲鳴が零れ出そうになった。
尋常じゃないくらいに染みると思いながらも消毒を終え、止血のためにも包帯をキツめに巻いていけば三輪が鼻を啜った。
「気にすんな」
「気にしますよ……私があの時、ちゃんと避けていれば」
「人にナイフ向ける馬鹿の方がおかしいんだろ」
「そうじゃないって、日下部さんも分かってますよね!!」
周囲には血を吸ったタオルが幾つも積まれた。
三輪とで腕を裂かれており、折角借りたトレンチコートも血塗れだ。
「オマエはイガミと車に残ってるか」
「……いやです」
「なら泣くのはもう少し後にしとけ」
「…………分かりました」
互いの治療が一段落した後、三輪は立ち上がった。
そうしてまだ座っている日下部を見下ろし、「私、ちゃんと日下部さんを守りますから」と宣言する。
「生意気なこと言わず、大人しく守られとけ。ガキなんだからよ」
「私ガキじゃないですし」
「実際の年も分かってないんだろ?ガキってのを否定する奴は全員ガキだ」
≪回復量≫
三輪:dice1d3=2 (2) +1
日下部:dice2d3=3 2 (5) +3
- 74二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 19:45:21
一気に1Cと5Cすご…!?三輪ちゃんの応急手当もCにイチタリナイで惜しかったけど振れがすごいな
- 75二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 19:46:59
だいぶ回復できてよかった
- 76125/07/27(日) 20:05:08
三輪:HP7→10 日下部:HP8→16(全快)
そうこうしていれば再び家を出る準備だ。
日下部の持ち物然り、三輪の支度然り。
どうにか日下部がもう一枚コートを出して来たものの、もう後はないらしい。
血濡れのコートはとりあえず家の中に投げておくしかないだろう。
しかし家を出る時、三輪は床に落ちていた小さな袋に気が付いた。
それは小さめのジップロックに入った何かの粉末だった。
ラベルには「イブン=グハジの粉末 不可視の物体を可視化する」と書かれている。
「日下部さん、これって日下部さんのものですか?」
「俺のものなわけないだろ」
「そう言えば、さっき襲い掛かってきた人のポケットから袋が飛び出していたような……」
「ってことはアイツが落としていったってことか。それにしても不可視の物体を可視化する、なぁ」
日下部が手を差し出せば、三輪はその袋を渡す。
そして日下部が封を開け、仰ぐようにして中身の匂いを嗅いだ。
「特に臭いはしないな」
「とりあえず日下部さんが持っててください!」
「へいへい。イガミでにも聞いておくか」
そんな会話をしながら車に戻れば、既に準備を終えたらしいイガミが車内で待っていた。
「で、次はどこに行くんだ?」
「バニークラブにお願いします。……私も、オーナーに聞きたいことがあるので」 - 77125/07/27(日) 20:20:00
バニークラブへと向かう道中、そう言えばと思い出した日下部は話を切り出した。
「イブン=グハジの粉末とやらをあの男が落としていったんだが、これについて何か知ってるか?」
「……なんだその粉」
赤信号で車が止まれば、イガミはその粉をちらと見る。
「まあ、アンタらが持ってて言いがかりでもつけられたら面倒だろ。俺が持っておくぜ」
そう言ってイガミは日下部に向かって手を差し出した。
〈心理学〉
三輪(61) dice1d100=60 (60)
日下部(70) dice1d100=73 (73)
- 78125/07/27(日) 20:25:10
〈心理学〉
【成功】三輪 【失敗】日下部
日下部は特に持っている理由もなかったこともあり、イガミにそのまま渡そうとした――――のだが、それを遮るように三輪が日下部の手からそれを抜き取った。
「なにやってんだ」
「えっ、と……オーナーにもこれを知ってるか、聞いておきたくって、ですね」
口ごもりながらそう言えば、日下部は「それで良いか?」とイガミに尋ねた。
「そういうものまで知っているようには思えないぞ」
「でももしかしたら知ってるかもしれないですし。……それとも、私たちが持っていることがそんなにマズいんですか」
三輪がそう問えばイガミは「なら必要なくなったらいつでも渡してくれ」と引いた。
その様子を見れば先程三輪が感じた――――その粉末を持っていると聞いた時、イガミの表情に浮かんだ焦りは見間違いだったのではないかとも思える。
「はい、そうしますね」
何故、イガミは焦ったのだろうか。
その答えは出ないまま、車は前へと進んで行く。
〈幸運〉
三輪(70) dice1d100=25 (25)
日下部(80) dice1d100=96 (96)
- 79125/07/27(日) 20:56:58
〈幸運〉
【成功】三輪 【ファンブル】日下部
「そう言えばよ、なんでバニーやめたんだ?」
先程までの空気を誤魔化すようにイガミが三輪へとそう話を振る。
確かに言葉通り、三輪は日下部のコートを借りた状態だ。
ついでに帽子もかぶっているため、ぱっと見ではバニーとは分からない。
「ちょっと寒かったので?」
「どう見ても男物のコートって分かるぞ、それ」
「まあ……しょうがないです」
「もしくはこういう格好の方が好みだった?」
「やめろこの流れで俺に話を振るな」
「でも日下部さんって普通にバニーとか好きそうですよね」
「オマエは何言ってんだ?」
「だってそもそも私を持ち帰ったの日下部さんじゃないですか」
「あれは……事故だろ」
「でもごめんなさい、私は日下部さんを喜ばせるためにこの格好をしているわけじゃないので……」
「だれも喜んでねぇよ」
「でもこういう人こそ意外と露出少な目の格好の中からわーお♡みたいなのも好きだったりするけど」
「そうなんですか?」
「なわけないだろ!!」
〈SANチェック〉1/1d3
日下部(79) dice1d100=48 (48)
- 80二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 21:39:18
イガミが何か隠してるっぽいの?
助けてくれた理由も不明だけど敵だったら嫌だ…
ただのいい人であってくれー