【閲注TRPG】BunnyGirl & DoggyBoy2【CoC×三輪日下部】

  • 1125/07/26(土) 17:22:14

    このスレは三輪と日下部をPCとしてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
    閲覧注意は発狂した時の症状やグロテスクな描写があった時の保険としてつけていて、CP要素はないのでそういったレスは控えてね

    新規世界線の新規キャラシでシナリオのメインテーマは"記憶喪失バニーガール×アラサー社畜男"
    原作軸ではなく呪術も知らない二人になっているよ、因みに三輪は成人済みなので安心してね

    今回はばじりこ🌿さま作成シナリオの『BunnyGirl & DoggyBoy』をお借りしているよ
    このスレではシナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    このスレやシナリオの感想やネタバレなどをSNSなどで言うのもやめてね。TRPGではシナリオの内容を人から見える所で話すのは厳禁だったりするよ
    単発スレなので過去通過シナリオのネタバレは控えてね

    ルルブは6版を使用、ハウスルールもあるけど詳しい説明はしないのでこの卓の処理が正しいわけじゃないよ
    今回は行動安価なしなので二人がどうなるかを見守っていてね
    出目が余程狂わなければロスト率は低いはずだよ

    以下、シナリオの概要

    HO1『Bunny』-三輪 霞
    あなたは記憶喪失だが、何故だかバニー服を着用している。

    HO2『Doggy』-日下部 篤也
    あなたは商社で働くサラリーマンだ。
    会社に忠誠(笑)を誓うあなたは今日もあくせく働いている。

    「How about the funny Easter Egg?」

    今までのあらすじ
    この ばにーふくは のろわれていて ぬげません……?
    出目の優等生日下部……だったはずがどうした?
    オマエの勤め先ヤバくね?

  • 2125/07/26(土) 17:23:14
  • 3125/07/26(土) 17:24:14
  • 4125/07/26(土) 17:25:14
  • 5125/07/26(土) 17:26:17

    HO1『Bunny』-三輪 霞

    iachara.com

    HO2『Doggy』-日下部 篤也

    iachara.com
  • 6125/07/26(土) 17:27:17
  • 7125/07/26(土) 17:33:47

    二人が向かうことにしたのはダーツバーだった。

    コクレン商事が怪しいという線が濃厚になった今、問題の全容を知るべきだろうと言う判断だ。

    先にBunny Club Always Easter、つまりは三輪が世話になっているクラブに戻るという話も出たのだが、よく分かっていない状況で危険かもしれないのに今は帰りたくないと三輪が言ったこともあり、後回しになった次第だ。


    車種が違って見えるおかげか、単純に彼らの運がいいからか、特に問題も起きずにダーツ&バー「リリウム」へと到着する。


    そこはすこし狭い通りにひっそりと佇むバーで、所謂穴場というやつだろう。

    からん、と耳障りの良いドアベルの音と共に入り口の扉を開けば、シンプルなダーツボードが並んでいるのが目につく。

    少し遅れて、バーカウンターの奥からマスターが「いらっしゃいませ」と静かに呼びかけてきた。

    マスターやほかの客から話を聞くことが出来そうだ


    バニーガールとスーツ姿の男が入って来たというのに、マスターは動揺する素振りを一切見せない。


    「あの、すみません!ここ最近、何か変わったことはありませんでしたか?」


    カウンター越しに三輪がマスターにそう尋ねれば、「変わっていないことの方が少ないですよ」と落ち着いた声音で返してくる。


    「ここで耳にする話は。どこの組員がやられたとか、どの俳優が不倫しているだとか、ガス爆発に見せかけたテロの話だとか。お客様同士のご歓談なので、私はできるだけ忘れるようにしていますが」

    「それは、どこの組員の話だとかは教えては……貰えない、ですよね」

    「そうですね」


    三輪がそこで引くと、今度は日下部が話を引き継ぐ。


    「ガス爆発に見せかけたテロ、とは?」

    「2週間ほど前ですか。◯◯通りの方で爆発があったとか何とか。死傷者も出たそうで。お労しいことです」


    〈信用〉

    日下部(80) dice1d100=49 (49)

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:33:51

    ダイス神♡アツヤのかっこいいとこもっと見せて♡
    でも醜態も見たいのでOKです

  • 9125/07/26(土) 17:40:13

    〈信用〉

    【成功】


    「その死傷者ってが俺の知り合いでな。事故じゃなくてテロ、誰かの故意だって話なら詳しく聞かせてくれ。あれは事故じゃないのか?」


    バニーガール連れのイカれた男に真っ当なことを言われたマスターはおそらく珍しくも少し言葉に間を開けた。

    だが日下部の顔を見てそれは嘘ではないと判断したらしい。


    「周辺を通りがかった方曰く、女性の悲鳴のようなものが聞こえた……とか。しかし実際にご遺体が発見されたのは男性1人のみ。それが怪しいと噂に尾鰭が付いているようですね」

    「テロって証拠はない、と」

    「そうですね。あくまでも噂でしかありません」

    「アンタは信じてるのか?」

    「どうでしょうね」


    そんな二人の会話を聞いていた三輪だったが、突如脳裏に凄惨な瞬間が浮かんだ。


    炸裂音。

    悲鳴。

    熱波。

    破砕するコンクリート。

    全身にずきりと傷が疼くような感覚が走る。その感覚が不穏で、不快で、ただただ恐ろしい。


    〈SANチェック〉1/1d4

    三輪(66) dice1d100=42 (42)

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 18:17:20

    >オマエの勤め先ヤバくね?

    死んでない方の上司も直接上に掛け合って日下部を昇進させようとしてたの今思うとヤバ案件なのか?という気がする

  • 11125/07/26(土) 18:18:01

    〈SANチェック〉1/1d4
    【成功】三輪:66→65

    瞬きの間にその幻覚のような何かは消え去る。
    ぐらりと体が一瞬傾ぐが、バーカウンターに手を着けば転ぶことは避けられた。

    「どうした」

    少しの間ぼーっとしていた彼女に気付いた日下部と、そんな三輪が視界に入っていただろうマスターの視線が三輪へと集まる。

    「え……っと、その……あ!”らぶか”という名前か、”アイカ”という名前に心当たりはありませんか!」
    「すみません、存じ上げませんね」
    「じゃあ私のこと、見たことありますか?」

    そう言いながら三輪がじっとマスターを見れば、マスターはゆっくりと首を横に振る。

    「すみません、お役には立てないようですね」
    「そう、ですか……」

    客のプライバシーは守るということか、もしくは本当に知らないか。
    少なくともマスターに切り込めるような情報は持ち合わせていない。

    そうなればよりガードの緩そうな客へとターゲットを映す。

    「あの、すみません!ちょっとお話良いですか!」

    可愛らしいバニーにそう話しかけられ、断れる客は滅多に居ない。
    使えるものは使っておけ、ということである。

  • 12125/07/26(土) 18:38:03

    「最近変わったことはありませんでしたか?」
    「バニーちゃん警察ごっこでもしてるの?それとも探偵ごっこかな」
    「ごっこじゃないです!」
    「まあ、うーん。この所は治安が悪くなったって聞いたねぇ。確かに暴走族だか珍走団だかが増えたようにも感じるし、今日も車を飛ばしてる連中がいたらしいね。それに夜遅い時間になってくると明らかにカタギじゃないだろうなって集団を見かけるようになったよ」

    車を飛ばしている連中、というのは自分たちと自分たちを追っていた者たちなのだろう。
    これは自分たちのせいでもあるな?と三輪も勘付いたがにこりと笑って誤魔化した。

    「あとは……ガス爆発がテロじゃないかって噂は聞いたことがありますか?」
    「近所のバアさん達がそんな話で騒いでたような……まあテロってことは流石にないんじゃないかと思うけどなぁ」
    「じゃあ、”らぶか”や、”アイカ”って名前に聞き覚えがあったりしますか……?」
    「んー……?」

    少し視線を宙に彷徨わせた男は何かを思い出すように指先をテーブルの上に何度かぶつけたが、「聞いたことがあるような……あっ、思い出した」と口にした。

    「本当にですか!」
    「この話は……しても良いけど、うーん。ただで教えるってのも野暮な話だからねぇ……じゃあこうしよう。せっかくダーツ&バーにいるんだし、僕にダーツの点数で勝ったら教えてあげるよ」
    「えっ!?」

    折角”らぶか”、もしくは”アイカ”の情報が分かりそうだというのに、勝負に勝たないと分からないとは。

    「こっちも事情があるんだが、な」
    「それがお仕事なら話は別だけど、君達のそれに僕の遊びに付き合ってくれたら話すって言ってるんだから優しい方じゃない?」

    男の言にも一理ある、と言えば一理ある。ならば勝負に乗るしかない……のだろう。

  • 13125/07/26(土) 18:48:52

    ★ミニゲーム「ダーツ」

    1ラウンドに3回投擲するカウントアップのルールで進行するが、ゲーム時間を短縮して3ラウンド間での点数を競う。

    〈投擲〉でダーツを投げ、成功すれば〈幸運〉/失敗の場合は〈幸運〉-30%。


    〈投擲〉成功→〈幸運〉成功で2d10点。

    〈投擲〉成功→〈幸運〉失敗で2d6点。

    〈投擲〉失敗→〈幸運〉-30成功で1d10点。

    〈投擲〉失敗→〈幸運〉-30失敗で1d3点。


    どちらかでクリティカルが出れば+10点、片方でもファンブルが出たら0点。

    また、ダーツを投擲するPCは投擲前に〈POW×5〉に成功すれば集中力を高めることができたとして〈投擲〉に+30%。

    もう一人のPCは〈APP×5〉で相手を魅了して気を散らせたり、〈言いくるめ〉で揺さぶりをかけることで相手の投擲技能に-20%のマイナス補正をかけることができる。

    なお、ここでは〈投擲〉に成功するたび1d3技能値が成長する。


    おじさん客の〈投擲〉は40%、〈幸運〉は60%。

    ラウンドごとにどちらが何を担当するかは変えても構わない。


    ≪どっちがダーツする?≫3ラウンドあるので

    1.三輪 2.日下部

    dice3d2=2 2 2 (6)

  • 14125/07/26(土) 18:57:57

    「じゃあ日下部さん、任せました!」


    にっこにこの笑顔で三輪にそう振られ、日下部は心の底からの「は?」が口から零れ出た。


    「だって私、ダーツの経験なんて多分ありませんし」

    「だとしても今の流れで俺に振るか?」

    「問題ありますか?」

    「大ありだろうが」

    「僕としてはどっちでもいいよ~」


    心の中でもう一度日下部は「なんでだよ」と突っ込む羽目になった。


    「頑張ってください日下部さん!私のためにも!!」

    「そんな応援があるの羨ましいなぁ」


    内臓が出そうな程の深い溜息を吐いた日下部であったが、ダーツを握る。手に馴染むようなものではないが、やらねばならないらしい。


    「お先にどうぞ」

    「ではお言葉に甘えて」


    若干棘がある声音で答えながらも、日下部はなるようになれとダーツを放った。


    〈POW×5〉

    日下部(16*5,80) dice1d100=44 (44)


    〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正

    日下部(25) dice1d100=32 (32)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    日下部(80) dice1d100=87 (87)

  • 15125/07/26(土) 19:00:04

    〈POW×5〉

    【成功】

    〈投擲+30〉

    【成功】dice1d3=2 (2) の技能成長

    〈幸運〉

    【失敗】


    ≪点数≫

    dice2d6=2 1 (3)

  • 16125/07/26(土) 19:06:15

    「すごい!当たりましたよ日下部さん!これって何点ですか!!」

    「3点だねぇ」

    「……3点?5点満点ですか?」

    「20のトリプルが最高点だから、60点満点かな」

    「…………日下部さん?」

    「あともうちょっとでブルだから惜しくはあるけどね」

    「俺もこんな洒落たものはやったことないんだよ……!!」


    日下部が若干キレつつもそう叫べば、「へぇ……」と三輪が半目になる。


    「日下部さんってダーツ下手なんですね」

    「ならオマエがやるか?あ?」

    「がんばれー」

    「明らかにやる気ない顔すんな!!」


    〈POW×5〉

    日下部(16*5,80) dice2d100=55 52 (107)


    〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正、成功の場合の成長値dice2d3=1 2 (3)

    日下部(27) dice2d100=77 40 (117)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    日下部(80) dice2d100=44 62 (106)

  • 17125/07/26(土) 19:16:11

    ≪1投目≫

    〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=8 (8)

    ≪2投目≫

    〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【成功】 〈幸運〉【成功】

    → dice2d10=7 10 (17) 点 〈投擲〉技能成長 dice1d3=3 (3)


    「…………」

    「言いたいことがあれば言ってみろ」

    「別に、なんでもないですよ」

    「何でもないって顔じゃねぇだろうが……!」


    じゃれ合っている(?)二人を傍目におじさん客がダーツを構える。

    それを見ていた三輪はハッとしたような顔になり、ごそごそと謎の動きをする。


    「おい」

    「しっ、静かにですよ日下部さん」


    〈APP×5〉

    三輪(15*5,75) dice1d100=51 (51)

  • 18125/07/26(土) 19:21:15

    〈APP×5〉

    【成功】


    ダーツを投げるその瞬間、三輪が突然「あー、ここちょっと暑いかもしれないなぁ!」と口にしながら軽く胸を寄せる。

    本人も羞恥があるのか薄ら顔が赤くなっているため、嘘っぽくは見えない。

    言葉だけ聞くとお粗末なものではあったのだが、敢えて存在を主張させるように形を歪めた胸は視線を集めるようなものだ。

    本人の羞恥までも見抜くならば、そこも美味しい点の一つとなるのかもしれない。


    〈投擲-20〉

    おじさん客(40-20,20) dice1d100=45 (45)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    おじさん客(60) dice1d100=4 (4)

  • 19125/07/26(土) 19:23:15

    〈投擲-20〉

    【失敗】

    〈幸運-30〉

    【クリティカル】


    ≪点数≫

    dice1d10=3 (3) + 10

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 19:25:45

    3ラウンド全部日下部に任せる三輪ちゃんも振るわない日下部もバニーを活かしたお色気妨害する三輪ちゃんもおじさんのクリティカルも全部草
    おもしれーダーツ!

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 19:26:07

    日下部が28点だから一気に半分近く追いつかれてる

  • 22125/07/26(土) 19:28:59

    「うーん、狙った所じゃなかったけどまあいっか」


    別に13点というのもさほど高くはない点数なのだが、日下部の一投の最高点も17だ。

    そう考えると中々に手ごわい……のかもしれない。


    「待て待て、そんなのやめろ。しなくていい!」

    「じゃあ日下部さんがもっとズバーンと良い点出してくださいよ!」

    「オマエは余計なもの出そうとするな!」

    「余計なものってなんですか!?」


    小声での喧嘩を傍目に、おじさんは二投目の準備をする。

    再びハッとした顔をした三輪が今度は「がんばってくださぁい!」と笑顔で手を振った。


    〈APP×5〉

    三輪(15*5,75) dice2d100=86 85 (171)


    〈投擲〉三輪の〈APP×5〉成功の場合、-20%の補正

    おじさん客(40) dice2d100=85 51 (136)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    おじさん客(60) dice2d100=77 11 (88)

  • 23125/07/26(土) 19:34:09

    ≪1投目≫

    〈APP×5〉【失敗】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【失敗】

    → dice1d3=3 (3)

    ≪2投目≫

    〈APP×5〉【失敗】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=8 (8)


    本人的には頑張ったはずの色仕掛け、は何の結果ももたらさなかった。

    思ったよりも単純におじさん客のダーツの技量が無かったのが救いなだけである。


    「動くな、喋るな、分かったな?」

    「も、もう一回!次こそは!!」

    「その長くて鬱陶しい耳を引っこ抜かれたくなかったら大人しくしてろ」

    「日下部さんが頑張ってくれたら私だって大人しくするもん……」


    中々に痛い所を突かれた日下部は呻いた。

    ダーツが下手だと年下の女性に色仕掛けをさせることになるらしい。

    そんなことあってたまるか。

  • 24125/07/26(土) 19:37:51

    【ラウンド2】

    日下部:28点 おじさん客:24点


    ギリギリ日下部が勝っているものの、後ろで控えるのは色仕掛けも辞さないと謎の気負いをしている三輪。

    色んな意味で頭が痛くなりそうな日下部はダーツを片手にゆっくりと息を吐く。

    まずは精神の集中。冷静に、狙うべきところを狙う。


    「…………はぁ」


    深呼吸ではなく溜息になった気がするも、仕方ない。


    「よし」


    改めて姿勢を正し、先程の経験から調整しつつもダーツを放つ。


    〈POW×5〉

    日下部(16*5,80) dice3d100=21 94 73 (188)


    〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正。成功の場合の成長値dice3d3=3 3 1 (7)

    日下部(30) dice3d100=87 40 53 (180)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    日下部(80) dice3d100=38 90 43 (171)

  • 25125/07/26(土) 19:41:11

    ≪1投目≫

    〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=9 (9)

    ≪2投目≫

    〈POW×5〉【失敗】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【失敗】

    → dice1d3=1 (1)

    ≪3投目≫

    〈POW×5〉【成功】 〈投擲〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=3 (3)

  • 26125/07/26(土) 19:45:52

    >>25

    ≪3投目≫だけ訂正!

    〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【成功】 〈幸運〉【成功】

    → dice2d10=7 4 (11) 〈投擲〉技能成長 dice1d3=2 (2)

  • 27125/07/26(土) 19:56:17

    日下部:28+21=49点


    三投目の点数が出る時まで、三輪の目は死んでいたし日下部の目も死んでいた。

    だがどうにか最後に二桁を出せたことで多少空気は回復した……のかもしれない。

    そう言えど、一回目よりも点数が悪かったのも確かなのだが。


    「これが日下部さんの本気ですか?」

    「素人なんだから仕方ないだろ」

    「1点って」

    「隣は18と20だろうが!」

    「ないっすー」

    「思ってもないことを」

    「まあでも最後に11点取ってくれたので良しとします。それはそうと、これからは私の仕事ですね!」

    「やめろって言っただろ!」

    「私だって沢山点取ってって頼んだのに聞いてくれませんでしたよね?」


    若干内輪揉めしながらも、内緒話(今までのは小声とする)に勤しんでいる二人を優しい目で見ていたおじさん客は「よーし、負けてられないな」と腕まくりをする。

    ハッとした三輪は日下部を退けつつ、「日下部さんなんかに負けないでー!」と言いつつ、軽く飛び跳ねた。

    後半は完全に意識したものではなかったのだろうが、まあ揺れる。そりゃ揺れる。

    日下部は比較的至近距離でそれを目撃してしまい、目の辺りを片手で覆った。せめてわざとならば良かったが、わざとですらない。

    そもそも色仕掛けの解像度が悪過ぎる三輪を一旦ここから叩き出すか否か、日下部は割と本気で迷っていた。


    〈APP×5〉

    三輪(15*5,75) dice3d100=6 1 91 (98)


    〈投擲〉三輪の〈APP×5〉成功の場合、-20%の補正

    おじさん客(40) dice3d100=11 56 84 (151)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    おじさん客(60) dice3d100=65 67 23 (155)

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 19:59:35

    三輪の色仕掛け(無意識)が!

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:02:41

    1C出した後の失敗は流石におじさんも気を引き締めたのかな

  • 30125/07/26(土) 20:09:49

    ≪1投目≫

    〈APP×5〉【スペシャル】 〈投擲-25〉【成功】 〈幸運-30〉【失敗】

    → dice2d6=3 4 (7)

    ≪2投目≫

    〈APP×5〉【クリティカル】

    →0点、1Cなのでこれ以降投擲技能に常時-10

    ≪3投目≫

    〈APP×5〉【失敗】 〈投擲-10〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=5 (5)


    問題は起こるべきして起こったのだろう。

    三輪に目を取られた一投目に続き二投目。

    おじさん客がダーツを投げる直前、再び可愛らしく応援に勤しもうとした三輪は足を滑らせ、転んでしまった。

    床に欠けている所があったらしく、そこにヒールが取られたのだ。

    バランスを崩した三輪はそのまますっ転び、尻餅をつく。


    「いたたた……」


    投げ出された脚は緩く開かれ、膝が曲げられている。

    元よりバニー服らしいハイレグ部分がこれでもかと言う程に晒され、おじさん客の手元は完全に狂いあらぬ方向へとダーツは飛んでいった。

    硬直していた日下部は反射的に三輪の頭を勢いよく叩き、半ば無理矢理に立ち上がらせる。


    「オマエ本当にいい加減にしろよ……!」


    三輪はすぐにはその叫びの意味が分からなかったようだが、ハッと気づいたようで所在なさげに日下部と、そして店内に居た他のお客様に視線を向ける。


    「み、見ました、か……?」


    先程の比じゃないくらいに顔を赤くした三輪にそう聞かれても「何も見てない」とは誰一人言えなかった。

    顔を赤くした三輪はそのまま両手で顔を覆って少しの間立ち尽くすしかなかった。

  • 31125/07/26(土) 20:16:19

    【ラウンド3】

    日下部:49点 おじさん客:36点


    どこかのお客様(複数人)からあちらのお客様へ、ということで三輪の近くのテーブルにはアルコールが詰まれている。

    二人が頼んでいたのはノンアルコールのドリンクであったし、三輪はそれに手を付けずに耳まで赤くなったままだ。

    まあウサミミはいつも通りのカラーなのだが。ウサミミだし。


    こうなったらさっさと終わらせるしかない。

    全力で恥ずかしがっている様子を見ていると、此方まで手元が狂いそうだと日下部はゆっくりと息を吐く。

    そんな頃、三輪がちらと顔を覆っていた手を少しずらす。

    そして日下部の方へと小さな小さな声で「頑張ってください……」と告げる。

    なんだかもう色んな意味で羞恥が移った日下部は天井を見上げた。うわぁ、照明オシャレ。


    こんなんで集中出来るか?

    するしかないだろ、ということで最後のラウンドが始まった。


    〈POW×5〉

    日下部(16*5,80) dice3d100=13 42 1 (56)


    〈投擲〉〈POW×5〉成功の場合、+30%の補正。成功の場合の成長値dice3d3=3 2 3 (8)

    日下部(32) dice3d100=12 75 59 (146)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    日下部(80) dice3d100=18 31 6 (55)

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:18:05

    大サービスバニーに応えるように日下部も1クリ面白すぎるからやめろ

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:20:42

    店内の皆さんから無言のありがとうドリンクが届いてるしバニーとスーツはイチャイチャしてるし(してない)

  • 34125/07/26(土) 20:24:59

    ≪1投目≫

    〈POW×5〉【スペシャル】 〈投擲+35〉【成功】 〈幸運〉【成功】

    → dice2d10=4 5 (9)

    ≪2投目≫

    〈POW×5〉【成功】 〈投擲+30〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=9 (9)

    ≪3投目≫

    〈POW×5〉【クリティカル】 〈投擲+40〉【成功】 〈幸運〉【スペシャル】

    → dice2d10=1 10 (11)

  • 35125/07/26(土) 20:31:26

    日下部:49+29=78点


    ハチャメチャに点を取った。

    なんかもうゾーン入ってる?ってくらいに点取った。

    店内の客たちは思った。コイツかわいこちゃんに応援されて盛り上がってる?と。


    因みに三輪はそれどころじゃなかったので、そんな声は聞こえてなかった。


    「……ヨシ」


    逆に日下部はこれってそういう感じに見えるか?と動揺していた。

    別に今まで全力を出していなかったわけではないのだが、これでは自分がスケベ野郎に見えるのでは?と思っている。


    「いやぁ……これだけ点差を離されちゃったらちょっとキツイなぁ」


    そう言いながらもおじさん客はダーツを持つ。


    「潔く"らぶか"か"アイカ"についての話をしてくれても良いんですよ」

    「でもせっかくだし最後までやらせて貰おうかな」


    そう言うとおじさん客はちらと三輪の方を見たが、当然目は合わなかった。


    〈投擲〉

    おじさん客(40) dice3d100=59 52 26 (137)


    〈幸運〉〈投擲〉失敗の場合、-30%の補正

    おじさん客(60) dice3d100=10 31 48 (89)

  • 36125/07/26(土) 20:33:53

    (永続デバフ〈投擲-10〉記載し忘れ)


    ≪1投目≫

    〈投擲-10〉【失敗】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice1d10=1 (1)

    ≪2投目≫

    〈投擲-10〉【失敗】 〈幸運-30〉【失敗】

    → dice1d3=2 (2)

    ≪3投目≫

    〈投擲-10〉【成功】 〈幸運-30〉【成功】

    → dice2d10=4 6 (10)

  • 37125/07/26(土) 20:40:59

    ■■最終結果■■
    日下部:78点 おじさん客:49点

    「いやぁ楽しかった。最近はこういう勝負に乗ってくれる人がなかなかいなくてね。いい筋してたよ」

    終わってみれば日下部の圧勝だった。
    負けたと言うのに機嫌良さげにおじさん客は日下部の背をばしばしと叩く。

    「で、僕が知ってるのはらぶかって子なんだけど」

    そう言いながら三輪の方をちらと見て、「確かバニークラブの従業員の子だよ。ほら、あのK町の」

    「と言っても僕が直接その子とどうこうって訳じゃなくて、僕の知り合いから又聞きした話なんだけどね。それなりに大きい商社のお偉いさんのお気に入りなんだとか」

    そう言いながらおじさん客は顎のあたりを触る。何かを思い出すように視線を宙にやってから、「あぁ」と合点がいったのか呟いた。

    「確か……コクレン商事だったかな?あのいっつも忙しそうにしてるとこ。仕事が忙しい分、息抜きはパーっとやってるのかもしれないねぇ。というかあのお店、アフターの制度とかあるのかい?しかもバニーの格好のまんま。えらく脂ぎっ……失礼、羽振りの良さそうな男と夜中に連れ歩いてるの見たって小耳に挟んだよ」

    アフター。バニーの格好。コクレン商事。

    「もしかして君達のことかとも思ったけど、そういう感じではないしね」

    残念。コイツもコクレン商事の男であるし、バニーもK町のバニークラブのバニーである。

    「そ、そうなんですね……」

    三輪がちょっと気まずそうに視線を逸らし、ここでその反応はやめてくれと日下部は叫びかけた。
    誤解だ!と言ったところで誰も誤解とは思ってくれない。スーツ姿のおじさんがバニーを連れ回しているのは悲しくも事実であるので。

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:44:34

    かわいこちゃんに応援されたくて本気出してなかったみたいだ
    バニークラブオーナーも三輪の事らぶかって言ってたしもしかして今の三輪ちゃんの容姿は我々が知ってる三輪ちゃんではなかったりする?

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 20:51:24

    ガス爆発テロの時にらぶかさんの体に入っちゃったとか

  • 40125/07/26(土) 20:54:05

    「え、えぇと、K町のバニークラブはアフターなんてやってませんよ……?」

    「じゃあ君の所はやってるんだ。どこのお店?」

    「ち、違ッ!え、えっと!これは……わ、私のは趣味!そう!趣味なので!!」


    しんとバーが静まり返る。

    趣味。

    三輪本人というよりも日下部に視線が集まる。日下部は死んだ。

    これにて日下部はバニー系のお店のお嬢ちゃんとアフターに勤しむヤバ目のオジサンから趣味で女の子にバニーの格好をさせるヤバいオジサンに進化した。


    「そ、それよりもですね!アイカって名前には聞き覚えはないんですよね?」

    「聞き覚えはないけど、そのらぶかちゃんとアイカちゃんってのはどういう関係なの?」

    「それは私も分からなくて……私に似てる子、らしいんですが」


    三輪がそう言えばおじさん客は「こういうのはあんまりよくないかもしれないけどさ」と前置きをした上で話を続ける。


    「もしかしてアイカってらぶかちゃん?の本名なんじゃない?愛を英訳してラブ、そのまま“あいか”から“らぶか”。ただの他人かもしれないけどね」

    「あ、そっか……」


    そう言われてしっくりと来た。

    自分をらぶかと呼んだオーナー。自分をアイカと呼んだタクト。


    会話が一段落したのを見計らってか、趣味でバニー服を着ていることになった三輪に他の客が集まって来そうな中、オーナーが「少し良いですか?」と声をかけてくる。


    「お二人共怪我をしているようですね。お酒を楽しむのは健康体が一番ですから、また次にいらっしゃった時は是非」


    そう言って二人の怪我を治療してくれる。


    ≪HP回復≫

    三輪:HP7 + [dice1d3=2 (2) +1]

    日下部:HP12 + [dice1d3=2 (2) +1]

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 21:02:13

    アフターじゃなくて趣味でバニー服着てくれる彼女を持つおじさんは一周回って尊敬の念を集めそう
    けっこうボロボロだったから回復ありがたいな!

  • 42125/07/26(土) 23:04:24

    色々と失ったものはあったものの得られたものが合った中、車の方に二人は戻ることとなった。

    日下部は相変わらず若干死んでいる。


    「お、お疲れ。どうだった?」

    「日下部さんが死にました」

    「なんで?」

    「聞くな……」


    疲れようともまだやるべきことが終わったわけではない。


    「で、次はどこに行くんだ?」


    ≪探索箇所≫

    1.Bunny Club Always Easter

    2.日下部の自宅

    dice1d2=2 (2)


    〈幸運〉どちらか成功で追手に見つからない

    三輪(70) dice1d100=30 (30)

    日下部(80) dice1d100=16 (16)

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 00:45:47

    日下部ハウスに一時帰宅だ
    そういえば窓割れてんだよな

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 10:42:50

    保守

  • 45125/07/27(日) 12:24:50

    〈幸運〉どちらか成功で追手に見つからない

    【スペシャル】日下部 【成功】三輪


    「あー……なら一旦俺の部屋の様子も見てみるか。窓割ったままだしよ」


    日下部の自室はあの時逃げ出したっきりの状況である。

    一度様子を見に帰りたいと思うのは妥当だろう。


    「出来れば貴重品はどうにか回収したいものだが……」


    三輪はほぼ手ぶらだったので日下部の部屋に取りに行きたいものは特にない。

    反して日下部はそうともいかない。


    「一応、気をつけておけよ。車はすぐ出せるようにしとくぜ」


    イガミにそう言われながらも日下部の家の前に車をつけ、二人は下りて歩いていく。


    ここはあまり家賃の高くないアパートだ。

    激務の間に体を休めるだけの場所なら、そう良い物件でなくてもいいからである。

    しかし妙なのは、ドアを破壊して中で発砲騒ぎがあったというのに警察が来ている様子が無いという点だ。

    通報されなかったのだろうか?あんな乱闘があったというのに?強烈な違和感が二人の脳内を駆け巡る。


    「少し騒ぎになってるかもしれないとは思ってたが、ここまで何もないってのもな」

    「でも警察が来てたりしたら私たちも捕まっちゃったでしょうし、今はこれで良いんじゃないですか?」

    「なんの裏もないならそうだけどよ」

    「でもまた拳銃とか出て来たら大変ですよね。誰も居ませんように……!」


    〈聞き耳〉

    三輪(65) dice1d100=71 (71)

  • 46125/07/27(日) 12:31:04

    〈聞き耳〉

    【失敗】


    元より鼻も良く、自分の家ということもあって日下部は手慣れた様子で稲の前へと向かう。

    ドアは蝶番を壊されていたので、玄関に違和感が少なくなるように立てかけられているだけなのだが。


    「そういや窓どころじゃなかったな」

    「完全に誰でも入れる状況になってますね」


    そう言いながら家に入れば、思った以上には荒れていなかった。

    だが脱出の際に窓を壊したことで窓ガラスが散乱していたりはする。

    注意しなければ手を切ってしまうかもしれない。


    「探し物がそのまま鞄の中に入っててくれりゃ、話は早いんだが」


    〈目星〉

    日下部(65) dice1d100=16 (16)

  • 47125/07/27(日) 12:47:54

    〈目星〉

    【成功】


    そんなことをぼやきつつも鞄の中を覗き込めば、ガラスの破片と一緒という状況ではあるが社員証は職場の鍵。加えて貴重品類が目に入る。

    一度鞄の中身をひっくり返してから必要なものだけ鞄の中に戻していく。


    「日下部さーん。見つかりましたか?」

    「大体はな」

    「じゃあ車に戻ります?」


    靴を履いたまま家の中で探し物をしたせいもあり、家の中の荒れ具合はさらに悪化している。

    ことが全て済んだらどうにか日常に帰りたいものだが、そうも上手くいくのだろうか。

    なにせ自分の勤め先が真っ当な場所ではない可能性が高くなっているのだ。


    「どうなるんだか」

    「生きてれば人間どうにかなりますよ!」


    バニー服が脱げなくなってもどうにか生きている三輪から言われれば説得力があった。

    人生、そういうものなのかもしれない。


    〈アイデア〉

    日下部(80) dice1d100=69 (69)

  • 48125/07/27(日) 13:05:49

    〈アイデア〉

    【成功】


    そんなことを考えていれば、ふと気付く。


    「オマエ、服は普通に上から着られるんだよな?」

    「そう……ですね?」

    「うちの会社の中にも入るなら、その格好のままじゃマズいんだよ」

    「同伴です!って感じでどうにかならないですか?」

    「なるか馬鹿」


    そう言いながら日下部は二着のコートを出す。

    明らかに男物と分かる服を着せることに思う所はあるのだが、バニー服のまま自分で店に行かせるわけにもいかない。

    よく分からない連中に追いかけられているなら、尚のこと。


    「持っていくんですか?」

    「そうじゃない。着とけ」

    「……これを、ですか?」

    「嫌ならいい」

    「実はちょっと寒かったので丁度良いです!日下部さん、ありがとうございます!!」


    そう言った三輪はついでに、とばかりに置いてあった帽子も拝借していく。

    それは良いとは言ってない、とはわざわざ日下部も言わなかった。


    〈変装〉コート+帽子でどうにか怪しさ軽減できる?小道具の使用で+30の補正

    三輪(1+30,31) dice1d100=22 (22)

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 13:42:39

    男物のコートの下はバニーガール!?
    素敵な感じになってしまったがちゃんとなんとかなっている…

  • 50125/07/27(日) 14:22:47

    〈変装〉コート+帽子でどうにか怪しさ軽減できる?小道具の使用で+30の補正

    【成功】


    ウサミミは帽子で隠し、バニー服はトレンチコートで隠す。

    そうすれば出来上がるのは……男物のコートを身に纏った三輪、ということである。


    「これで一安心ですね!」

    「あー……」

    「なんですかその顔」

    「まあ、……とにかく大人しくしてろよ」

    「私そんなに暴れると思われてるんですか?」


    露出度が高いわけではなくなったのだが、それで問題がすべて解決という風なわけではない。

    何せ男物。しかも会社の連中に見られた場合、日下部が普段使っているものと分かる。

    これなら着せない方がマシか?いや、バニー服よりはマシだろう、多分。

    底辺同士の選択肢、日下部は虚空を見上げる。

    どうにか何も起こりませんように、と。

    そう思いながら玄関から出て車に乗り込もうとした――――そんな時だった、日下部は自分と三輪以外の人の臭いを自らの鼻が感じ取ったことを自覚する。


    〈回避〉日下部は人の気配に気付けたので+20%の補正

    三輪(70) dice1d100=56 (56)

    日下部(60+20,80) dice1d100=35 (35)

  • 51125/07/27(日) 14:33:14

    〈回避〉日下部は人の気配に気付けたので+20%の補正

    【成功】三輪・日下部


    外に出ようとしたその瞬間、ドア横の死角からナイフの刃先が飛び出してくる。

    その一撃は二人して辛うじて避けられたものの、ナイフを持っていた男は二人を纏めて部屋の中に蹴り飛ばし、再びナイフを振るう。


    「クソ、またかよ……!」

    「日下部さん!」


    どうやらこの男をどうにかしなければならないらしい。

    家に帰って来ると思われていて張られていたのか、偶然か。

    どちらだろうと殺されるわけにはいかないのだ。


    ■■戦闘開始■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→刺客の男(13)


    謎の瞬発力の良さを誇る三輪は大人しく下がるようなことはせず、男の方へと飛び掛かる。


    「いい加減に、して!!」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(80-30) dice1d100=96 (96)

  • 52125/07/27(日) 14:39:51

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【ファンブル】


    今まではバニー服という露出度が高いことによる可動域の制限がなかった。

    だが今は日下部のトレンチコートを借り、それを身に纏っているという状況。

    即ち、何が起きたかと言えば。三輪が大きく足を振り上げようとしてそのまま躊躇半端な体勢で服が体に引っかかる。

    それ以上持ち上がらなかった脚のせいでバランスを崩し、蹈鞴を踏んで無防備な背中を相手に晒すことになる。


    「う、ッわ……ぁ!」

    「クソ……三輪!!」


    慌てたように日下部がそこにフォローに入る。


    「退け……!!」


    〈キック〉

    日下部(55) dice1d100=67 (67)

  • 53125/07/27(日) 14:41:54

    〈キック〉

    【失敗】


    しかし牽制として放たれた一撃は当たらず、刺客の男は無防備な三輪の背中にナイフを振り下ろそうとする。


    〈ナイフ〉当たった場合、三輪のファンブル補正で回避不可

    視覚の男(50) dice1d100=22 (22)

  • 54125/07/27(日) 14:43:03

    《ダメージ算出》三輪のHPは10

    dice2d4=4 4 (8) (ナイフ1d4+db)

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:43:26

    最大値…

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:46:25

    おいおいおいおいおいおい

  • 57125/07/27(日) 14:47:48

    銀色に鈍く輝くナイフの切っ先が振り下ろされていくのを、日下部は見ていた。

    このままでは三輪を深く傷つけるであろう、その一撃。

    考えるような時間はない。

    ただただ、気付けば床を蹴っていた。


    〈DEX対抗〉日下部と刺客の男で、成功で三輪を庇える(ダメージはそのまま食らう、日下部のHPは15)

    日下部(16-13,65) dice1d100=13 (13)

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:49:54

    日下部ーーー!!かっこいいよ…
    ダーツバーで手当してもらってなかったら三輪ちゃん死んでたのヤバすぎるな…

  • 59125/07/27(日) 14:57:03

    〈DEX対抗〉

    【スペシャル】ダメージ減衰1、 日下部:HP15→8


    自らに訪れるはずの衝撃に耐えるため、三輪は目を瞑った。そして数瞬後、肉を刃が貫く音が響く。

    だが――――痛みは、ない。


    「……は、こんなこと、する気はなかった……んだがな」


    げふり、と噎せれば日下部の口からは血が零れていた。

    脇腹に深々と刺さったナイフはそのままずるりと抜かれ、栓を失ったせいで血がとめどなく溢れていく。


    「ぁ……あ……!!」


    自分の腹を手で押さえるも、それくらいでは血は止まらない。服を汚し、床に滴り、赤が視界を埋め尽くしていく。


    「こっちは気にするな!これくらいじゃ死なねぇよ!」


    そう叫ぶと同時、日下部は噎せ込んだ。それが希望的観測であることも、このままではマズいことだって三輪には分かる。


    ■■Round2■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→刺客の男(13)


    ――――やるしかない、のだ。自分が。守るために、進むために。


    「ぁ、ぁあああああ!!」


    涙で滲む視界の中、三輪は日下部を庇うように前へと飛び出し、赤く濡れたナイフを持つ男へと今度こそ何も傷つけさせないと狙いを定めた。


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(80-30) dice1d100=38 (38)

  • 60125/07/27(日) 15:00:48

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【キックのみ成功】


    その狙いは的確だった。

    だが刺客の男も、それを黙って食らってやるほど優しくはない。


    〈回避〉

    視覚の男(30) dice1d100=42 (42)

  • 61125/07/27(日) 15:02:46

    しかし三輪も執念深く、相手を狙った。

    敢えて避けさせた一撃に続く、本命の二撃目。

    男はそちらを予想することが出来なかったのだろう、三輪の蹴りが男へと叩き込まれる。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d6=2 (2) + dice1d4=4 (4)

  • 62125/07/27(日) 15:07:34

    しかし男の意識を奪うにはそれだけでは足りなかった。

    三輪がぐっと歯を食いしばりながら二撃目を食らわせてやろうと鼻を啜りながらも叫ぶ。


    「日下部さんの、仇……!」

    「人を勝手に殺すな……」


    だがそんな三輪を止めたのも、日下部だった。

    明らかにまだ出血が収まっていないと一目で分かるものの、日下部は男に「おい」と話しかける。


    「何が狙いだ」

    「……オマエが知る理由はない」

    「人にこんな穴を開けさせといてよく言うぜ」


    一歩、二歩。近付いていく日下部に気負いはないように思えた。

    だがそこから三歩目を踏み出したと思った瞬間、日下部の姿勢がぐっと沈み込む。


    「やられっぱなしで居る気はないんだ、なッ!!」


    〈キック〉

    日下部(55) dice1d100=56 (56)

  • 63125/07/27(日) 15:10:49

    〈キック〉

    【失敗】


    だが相手もその程度は予想していたらしい。

    血を流しながら攻勢に打って出た日下部の一撃は空を切る。

    それに舌打ちした日下部が床を蹴れば内側から溢れて来る赤がその面積をさらに広げた。


    ≪対象≫

    1.三輪

    2.日下部

    dice1d2=1 (1)


    〈ナイフ〉

    刺客の男(50) dice1d100=23 (23)

  • 64125/07/27(日) 15:12:30

    〈ナイフ〉

    【成功】


    しかし男は既に手負いの日下部ではなく、今度こそ三輪を狙おうと刃を振り被る。

    赤い飛沫が床に飛び散るそのさまが三輪にはやけにゆっくりと見えた。


    〈回避〉

    三輪(70) dice1d100=92 (92)

  • 65125/07/27(日) 15:14:21

    《ダメージ算出》三輪のHPは10

    dice2d4=2 1 (3)

  • 66125/07/27(日) 15:20:59

    三輪:HP10→7


    あ、切られる。避けられない。

    三輪がそう思うとほぼ同時、トレンチコートの袖がバッサリと切られ、その下の皮膚も切り裂いた。

    焼けるような熱さ、じくじくと痛みが苛む。


    「三輪!!」


    自分の方が余程重症だと言うのに、日下部の焦ったような叫びがその場に響く。

    なんでこうなっちゃんだろう。なんで記憶がないんだろう。なんで私が、日下部さんが、こんな目に遭わなければいけないんだろう。

    分からない。分かるはずもない。でも、ここで死にたくはない。

    脚じゃなかっただけマシだと思え。日下部さんはお腹を刺されてる。

    まだ動ける。まだ大丈夫。まだ……!


    「あぁ、クソ。やっぱり襲われてたのかよ!!」


    そんな時、イガミが玄関からやって来た。どうやら物音か何かで異変に気付いたらしい。


    刺客の男がイガミに気を取られると同時、三輪はその隙を狙う。


    ■■Round3■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→イガミ(15)→刺客の男(13)


    もう言葉など必要なかった。


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(80-30) dice1d100=20 (20)

  • 67125/07/27(日) 18:39:48

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【成功】


    確実に鋭さを増した三輪が男に接敵する。

    床を踏み飛び出す音は軽やかに、されど勢いは先程の比ではない。


    気を緩めれば地に伏すことになるだろうと、そう男が気付いた時には三輪の爪先が眼前に迫っていた。


    〈回避〉

    刺客の男(30) dice1d100=82 (82)

  • 68125/07/27(日) 18:46:14

    〈回避〉

    【失敗】


    ≪ダメージ算出≫

    dice2d6=3 4 (7) + dice1d4=3 (3)

  • 69125/07/27(日) 18:48:18

    〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶、相手に与えるダメージ1/3

    三輪(10-7,65) dice1d100=74 (74)

  • 70125/07/27(日) 19:16:49

    三輪の一撃が相手を射抜けば、骨が砕けるような感触が伝わって来る。

    肉を打つだけではないその感触は耐え難き不快感があったが、それでも最後まで力を抜くことが出来なかった。

    そのまま足を振り抜けば男は後方へと吹っ飛び、イガミがそれを間一髪で避ける。


    ■■戦闘終了■■


    肩を揺らしながら荒い息をした三輪とイガミの目が合い、それから三輪は後ろを振り向く。

    そこには腹を押さえた日下部が額に脂汗を滲ませて壁に凭れていた。


    「イガミさん!!日下部さんが、刺されて……!」

    「致命傷……っぽくないな?」

    「死にはしないって言っただろ」

    「そういう問題じゃないですから!!」


    若干半泣きの三輪はそう叫ぶも、イガミと日下部も「まあギリギリどうにかなるだろ……」みたいな顔をしている。


    「今夜にでも病院に連れて行ってやるよ」

    「それまでは調べること調べとけってことだろ」

    「ご明察!」

    「そんなこと言ってる場合ですか!?」


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=1 (1)

    日下部(65) dice1d100=5 (5)

  • 71二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 19:27:01

    まさかのダブルクリティカル

  • 72125/07/27(日) 19:32:36

    〈目星〉

    【クリティカル】三輪・日下部


    「とにかく!まずは治療です!!日下部さんの家にも救急箱くらいありますよね!?」

    「そこの引き出しな」

    「ここですね!えっと消毒液に包帯……よし!」


    三輪がドタバタとしているとイガミは玄関に転がっていた男を抱え上げ、「コイツどうにかしてくる」と玄関から出て行こうとする。


    「ちょっと待て、これだけ騒ぎになっていてもおかしくはない暴れ方しておいて長居は出来ないだろ」

    「騒ぎになるのはあっちも一緒だから、あちらさんがどの程度の規模で動いてんのかは未知数だが、聞きつけた人間の記憶を曇らせる程度ならわけないだろうぜ」

    「記憶を曇らせる、だ?」

    「……そりゃまぁ、一種の催眠みたいなもんだ。ただのオカルトじゃねえ、そういう確固たる技術があるんだよ」


    そう言ったイガミは「じゃあな、すぐ戻って来る」と言って玄関から出ていく。

    その間、二人は応急手当に勤しむことになった。


    〈応急手当〉二人分のクリティカル報酬にて+50%の補正と回復量+1。一回目は三輪に、二回目は日下部に

    三輪(30+50,80) dice2d100=88 6 (94)

    日下部(30+50,80) dice2d100=40 43 (83)

  • 73125/07/27(日) 19:45:05

    〈応急手当〉

    【スペシャル】三輪→日下部(回復量+1) 【成功】日下部→三輪、日下部→日下部 【失敗】三輪→三輪


    ここまでで随分とボロボロになった。

    腹部を刺された日下部に対し、半泣きになりながら消毒液を患部にぶちまけた三輪のせい(おかげ)で日下部は口から悲鳴が零れ出そうになった。

    尋常じゃないくらいに染みると思いながらも消毒を終え、止血のためにも包帯をキツめに巻いていけば三輪が鼻を啜った。


    「気にすんな」

    「気にしますよ……私があの時、ちゃんと避けていれば」

    「人にナイフ向ける馬鹿の方がおかしいんだろ」

    「そうじゃないって、日下部さんも分かってますよね!!」


    周囲には血を吸ったタオルが幾つも積まれた。

    三輪とで腕を裂かれており、折角借りたトレンチコートも血塗れだ。


    「オマエはイガミと車に残ってるか」

    「……いやです」

    「なら泣くのはもう少し後にしとけ」

    「…………分かりました」


    互いの治療が一段落した後、三輪は立ち上がった。

    そうしてまだ座っている日下部を見下ろし、「私、ちゃんと日下部さんを守りますから」と宣言する。


    「生意気なこと言わず、大人しく守られとけ。ガキなんだからよ」

    「私ガキじゃないですし」

    「実際の年も分かってないんだろ?ガキってのを否定する奴は全員ガキだ」


    ≪回復量≫

    三輪:dice1d3=2 (2) +1

    日下部:dice2d3=3 2 (5) +3

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 19:45:21

    一気に1Cと5Cすご…!?三輪ちゃんの応急手当もCにイチタリナイで惜しかったけど振れがすごいな

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 19:46:59

    だいぶ回復できてよかった

  • 76125/07/27(日) 20:05:08

    三輪:HP7→10 日下部:HP8→16(全快)

    そうこうしていれば再び家を出る準備だ。
    日下部の持ち物然り、三輪の支度然り。
    どうにか日下部がもう一枚コートを出して来たものの、もう後はないらしい。
    血濡れのコートはとりあえず家の中に投げておくしかないだろう。

    しかし家を出る時、三輪は床に落ちていた小さな袋に気が付いた。
    それは小さめのジップロックに入った何かの粉末だった。
    ラベルには「イブン=グハジの粉末 不可視の物体を可視化する」と書かれている。

    「日下部さん、これって日下部さんのものですか?」
    「俺のものなわけないだろ」
    「そう言えば、さっき襲い掛かってきた人のポケットから袋が飛び出していたような……」
    「ってことはアイツが落としていったってことか。それにしても不可視の物体を可視化する、なぁ」

    日下部が手を差し出せば、三輪はその袋を渡す。
    そして日下部が封を開け、仰ぐようにして中身の匂いを嗅いだ。

    「特に臭いはしないな」
    「とりあえず日下部さんが持っててください!」
    「へいへい。イガミでにも聞いておくか」

    そんな会話をしながら車に戻れば、既に準備を終えたらしいイガミが車内で待っていた。

    「で、次はどこに行くんだ?」
    「バニークラブにお願いします。……私も、オーナーに聞きたいことがあるので」

  • 77125/07/27(日) 20:20:00

    バニークラブへと向かう道中、そう言えばと思い出した日下部は話を切り出した。


    「イブン=グハジの粉末とやらをあの男が落としていったんだが、これについて何か知ってるか?」

    「……なんだその粉」


    赤信号で車が止まれば、イガミはその粉をちらと見る。


    「まあ、アンタらが持ってて言いがかりでもつけられたら面倒だろ。俺が持っておくぜ」


    そう言ってイガミは日下部に向かって手を差し出した。


    〈心理学〉

    三輪(61) dice1d100=60 (60)

    日下部(70) dice1d100=73 (73)

  • 78125/07/27(日) 20:25:10

    〈心理学〉

    【成功】三輪 【失敗】日下部


    日下部は特に持っている理由もなかったこともあり、イガミにそのまま渡そうとした――――のだが、それを遮るように三輪が日下部の手からそれを抜き取った。


    「なにやってんだ」

    「えっ、と……オーナーにもこれを知ってるか、聞いておきたくって、ですね」


    口ごもりながらそう言えば、日下部は「それで良いか?」とイガミに尋ねた。


    「そういうものまで知っているようには思えないぞ」

    「でももしかしたら知ってるかもしれないですし。……それとも、私たちが持っていることがそんなにマズいんですか」


    三輪がそう問えばイガミは「なら必要なくなったらいつでも渡してくれ」と引いた。

    その様子を見れば先程三輪が感じた――――その粉末を持っていると聞いた時、イガミの表情に浮かんだ焦りは見間違いだったのではないかとも思える。


    「はい、そうしますね」


    何故、イガミは焦ったのだろうか。

    その答えは出ないまま、車は前へと進んで行く。


    〈幸運〉

    三輪(70) dice1d100=25 (25)

    日下部(80) dice1d100=96 (96)

  • 79125/07/27(日) 20:56:58

    〈幸運〉

    【成功】三輪 【ファンブル】日下部


    「そう言えばよ、なんでバニーやめたんだ?」


    先程までの空気を誤魔化すようにイガミが三輪へとそう話を振る。

    確かに言葉通り、三輪は日下部のコートを借りた状態だ。

    ついでに帽子もかぶっているため、ぱっと見ではバニーとは分からない。


    「ちょっと寒かったので?」

    「どう見ても男物のコートって分かるぞ、それ」

    「まあ……しょうがないです」

    「もしくはこういう格好の方が好みだった?」

    「やめろこの流れで俺に話を振るな」

    「でも日下部さんって普通にバニーとか好きそうですよね」

    「オマエは何言ってんだ?」

    「だってそもそも私を持ち帰ったの日下部さんじゃないですか」

    「あれは……事故だろ」

    「でもごめんなさい、私は日下部さんを喜ばせるためにこの格好をしているわけじゃないので……」

    「だれも喜んでねぇよ」

    「でもこういう人こそ意外と露出少な目の格好の中からわーお♡みたいなのも好きだったりするけど」

    「そうなんですか?」

    「なわけないだろ!!」


    〈SANチェック〉1/1d3

    日下部(79) dice1d100=48 (48)

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 21:39:18

    イガミが何か隠してるっぽいの?
    助けてくれた理由も不明だけど敵だったら嫌だ…
    ただのいい人であってくれー

  • 81125/07/27(日) 22:11:19

    〈SANチェック〉1/1d3
    【成功】日下部:SAN79→78

    そうこうしていれば、目的地に辿り着く。テナントビルの地下1階に店を構えるバニークラブだ。
    ちなみに地下2階もオーナーが貸し切っており、酒類の保存やシャワールーム、元は空き部屋だった三輪の生活空間もそこにある。
    店の入り口は今の時間帯は閉まっているので、裏口から入る必要があるがその鍵は三輪が持っていた。

    「連絡出来なかったから怒られちゃうかな……」
    「……そうなったら怒られるべきは俺の方だろ」
    「あ、確かにそうですね!」

    そして躊躇を無くした三輪が裏口の鍵を開けて入れば、その音を聞きつけたらしいオーナーが様子を見に来る。
    二人を交互に見て「朝帰りとはいい度胸だね」と言ってくるが、すぐに「冗談だよ。おかえり。何か用があるんだろ?アンタも寛いできな」と迎えてくれた。
    日下部は朝帰りという言葉にドッと肝が冷えたが、冗談だということに誰よりも安心していた。

    「今日、実は色々あって。……私、命を狙われてるみたいなんです」
    「……そうかい」
    「不本意ながら、俺や本居さんが勤めるコクレン商事がどうもきな臭いようでしてね」
    「私がここに居ることでオーナーや皆に迷惑がかかるようなことはしませんから、どうにか話だけでも聞かせてくれませんか」

    そう三輪と日下部が告げればオーナーは煙草をふかしながら、視線を伏せる。

    「そんならウチの中は安全地帯って考えていいよ。ウチはあっちからすりゃあお得意様のひとつだからね、暴れでもしたら今後に差し障るだろ」
    「……それって」
    「別に違法なことはしちゃいないさ、アタシらは表側のお得意様だからね。むしろ変な取引でもしてたらあたしが蹴っ飛ばすよ」

    コクレン商事と裏社会の繋がりを把握はしているようだがそれを警察に通報したりといったことはしていないらしい。
    互いに触らぬ神に何とやら、というやつだろう。

  • 82125/07/27(日) 22:16:51

    「そんで何を聞きに来たんだい、こっちも暇じゃないんだ」

    「えっと、それは……」

    「昼は食べたのかい?」

    「まだです、朝ごはんを食べたっきりで」

    「だったら食べてきな、有り合わせのモンしかないけどね。何か飲むかい。コーヒー、紅茶、麦茶……酒は出さないよ。こんな昼間っから」

    「私は紅茶で!日下部さんはどうしますか?」

    「あー、……ならコーヒーで」


    つっけんどんなようにも思えるが、オーナーの行動は自分たちを慮ってくれているものばかりだ。

    三輪は料理の支度をコートを脱ぎ捨てて手伝いに行き、日下部は一つ息を吐きながら途中のコンビニで買ったとあるものを取り出し、見下ろしている。

    これを使う可能性が高くなるのかもしれないが、それが良いことなのかは分からない。

    だが一つのけじめとして、日下部はそれにペンを走らせた。


    そして出来上がったのはレトルトのパスタであったが、食事をしてほっと一息吐ける。

    怪我をした痕跡が残る二人を見てか、オーナーは≪応急キット≫を一つ手渡してくれる。


    ≪SAN回復≫

    三輪:SAN65 + dice1d3=1 (1)

    日下部:SAN78 + dice1d3=2 (2)


    ≪応急キット≫

    〈応急手当〉に補正+50%。使い切り。

  • 83125/07/27(日) 22:38:08

    食事をして一息吐いた後、三輪は改めて佇まいを直した。

    そしてオーナーも煙を吐き出した後、短くなった煙草を灰皿に押し付ける。


    「……オーナーは私と会った時、最初に私のことを”らぶか”と呼んだのを覚えてます。らぶかさんは……この店の従業員だった人、なんですか?」

    「そうさな。だが辞めたけどね。クビを言い渡した覚えはないんだが、これだけ出勤してこなけりゃどっちにしろだ」

    「じゃあアイカさんは……」

    「アタシが従業員の個人情報ホイホイ話すわけないだろう。教えてやらないよ」


    それは最早答えのようなものだった。アイカも従業員、と言うよりもやはりらぶかの本名である可能性が高いのだろう。


    「もう少し詳しく教えて貰っても良いですか」

    「どうしてだい?」

    「それは……、私はらぶかさんのことを、アイカさんのことを知るべきだと思うからです」


    そのせいで殺されかけているから、ではない。

    ただ知りたかった。自分を拾ってくれたオーナーが彼女に何を思っていたか。そして彼女がどう生きていたのかを。


    「お願いします、オーナー……!」


    〈APP×5〉

    三輪(15*5,75) dice1d100=25 (25)


    〈言いくるめ〉上記の〈APP×5〉が成功で+50%の補正

    三輪(39) dice1d100=19 (19)

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:39:53

    話してくれそうだ

  • 85125/07/27(日) 22:44:52

    〈APP×5〉
    【成功】
    〈言いくるめ+50〉
    【成功】

    「ふぅ……仕方ない、少し話してやるよ。といってもありふれた話さ」

    そう言いながらオーナーは新しく煙草に火をつけ、煙をくゆらせる。

    「あの子とはあっちのビルの横でたむろしてるとこで会ってねぇ。こんな若い子がなんて荒んだ目ぇしてんだいって最初に思ったよ。気付いたらうちに連れて帰ってたね。アンタとおんなじさ。風呂に入れて、飯食わせて、寝床をくれてやって。アンタが今住んでるとこは元々らぶかが住んでたのさ」
    「そう、だったんですね……」
    「一応アタシも誘拐犯ってワケにはいかないからねぇ。あの子にゃ大反対されたけど家にも電話したよ。そしたらそんなガキは知らない、とさ。アタシその時なんて言ったっけね。色々言ってやったあとに受話器叩きつけたことだけは覚えてるよ」

    過去を懐かしむように、オーナーは煙草の煙を吐き出した。

    「ガキだろうがタダで住まわせる義理は無い……とはいえ当時はあの子も未成年だったからね。もちろんホールには出さなかったよ。客に出せるツマミの作り方を叩き込んで、あとは皿洗いぐらいかね。案外飲み込みは早かったから育てんのは楽だったよ」
    「でもらぶかさんはバニー服を着ていた、んですよね?」
    「そうさ、ホールに出たいって言い出したのはあの子からだよ。実際、あの子の働きぶりは人気だったからね。見てくれも良い。ハタチ超えてホールに入るようになって、すぐにナンバーワンかっさらっていったよ。その分だいぶ生意気になって、ほかの子にいらないちょっかいかけるようにもなったけれど」

    そんなあの子が、いきなりいなくなるなんてねぇ……と、懐かしそうにしていたオーナーの表情がわかりやすく曇る。
    そのまま灰皿に煙草を押し付けると、慣れた手つきでもう一本箱から取り出して火をつける。

    「あの子がいなくなって2週間になるかね……そのうちフラッと戻ってくるだろうとは思ってたが、あの夜らぶかの生き写しみたいなアンタを見て驚いたさ。だが年寄りのカンってのは余計な時にも働くみたいでねぇ……一目見て、あの子じゃないって思ったのさ。記憶を失ったあの子なのか、あの子の姿をした別人なのか。そこまでは知らないけれどね」

  • 86125/07/27(日) 22:48:56

    三輪が視線を伏せれば「勘違いしないでくれよ」とオーナーは口にした。


    「アタシはアンタのこと、一度たりともあの子と重ねて見たこたぁ無い。言ったろ、アンタはらぶかじゃないって。あの子はあの子で、アンタはアンタだ。少なくとも……うん、アンタはあの子よりよっぽど素直さ」


    オーナーは口の端を歪ませるように笑うと、「ちょっと待ってな」と言って奥の引き出しの中を漁る。

    そこから何かを取り出すと、三輪にそれを差し出す。三輪がそれを受け取って見てみれば、それはうさぎのマスコットが付いた鍵だった。


    「それ、あの子がいなくなる前にウチに置きっぱなしにしてたモンさ。アンタは見りゃわかると思うが、ウチの裏口の鍵だよ」


    三輪も同じものを持っている。先程使ったばかりだ。だがその鍵にはうさぎのマスコットなど付いていない。


    「もしあの子に会うことがあったら……渡しておくれ。連絡もなく店を放っぽりだすドラ娘だが、帰る場所はここにあるってね。そしたらそうだねぇ、アンタ達の生活スペースも広げないと。全く、金のかかる娘達だよ」


    と言って、オーナーはそっぽを向いてしまった。それが素直じゃない彼女なりの照れ隠しであることを三輪は知っている。


    「オーナー!私……」

    「あぁそうだ、それ渡すついでにこれもくれてやるよ。アンタのとこの客の忘れ物だと思うんだが、いつまで経っても取りにくる様子もなくてね。ついでに見つけたから持ってきな」


    と、誤魔化すように日下部にもペンダントを二つ渡してくる。

    いきなり話しかけられたことに驚きながらも日下部はそれを受け取った。

    綺麗な水晶が嵌め込まれており、そう高価なものというわけでもなさそうだがよく出来ているとわかる。


    〈POW×5〉

    三輪(14*5,70) dice1d100=26 (26)

    日下部(16*5,80) dice1d100=14 (14)

  • 87125/07/27(日) 23:05:26

    〈POW×5〉
    【スペシャル】日下部 【成功】三輪

    三輪は日下部が持っている推奨から、かすかに不思議な力を感じた。
    更に日下部はこの水晶はいざという時に自分たちを守ってくれる何かがあるのかもしれないと、なんとなく察する。

    「オマエも持っておけ」

    そう言って一つ手渡せば、三輪は光に透かした後にペンダントを自分の首につける。
    そしてオーナーに似合ってますか?と尋ねれば「まあまあだね」なんて答えが返って来る。

    「……私、ちゃんと帰ってきますから。それにらぶかさん……いえ、アイカさんにもちゃんと鍵を渡して来ます」

    オーナーをまっすぐと見つめ、三輪はそう言い切った。重ねた年月を感じさせる手を取り、両手で包む。

    「だからオーナーは私たちにただいまって言う準備をしておいてくださいね!」
    「……堀川愛花、あの子の名前だよ」

    三輪の手をぎゅっと握り返したオーナーはそう言った後、「無事に帰って来るんだよ」と三輪のことを優しい目で見つめた。

    「はい!」

    ≪水晶のペンダント≫
    このペンダントは一度にSAN値が15以上減少した際に自動で割れ、SAN値減少を丸ごと肩代わりしてくれる。使用できるのは一度きり

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 23:15:56

    こんなアイテムが出てくるってことは一度にSAN値が15以上減少しそうなイベントが起こりうるのか

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 23:19:36

    アイカさん今どんな状態なのか分からんけど無事にここに帰ってきてほしいな…

  • 90125/07/27(日) 23:25:27

    その後、オーナーと別れ車に戻った二人はそのまま最後の目的地、コクレン商事へと向かっていた。


    「良いか、余計なことは言うなよ」

    「はい!」

    「こうなったら自分の身を守ることを優先しろ」

    「分かってます!」

    「だが無茶はするな」

    「それは日下部さんも同じですけど」


    そんな言い含めをしていれば、イガミは「ちょっと良いか?」と声をかけてくる。


    「こっちが欲しいのは取引先の顧客リストだ。このUSBに取り込んでこい。少なくとも過去5、6年分くらいは必要だ」


    普通に考えれば外部の記録媒体に取り込んで社外の人間に渡すなどタブーにもほどがある。


    「勘違いすんなよ、別にオレは商売のために情報が欲しいわけじゃねえ。アンタらの顧客からヤバい奴らがどれだけいるか炙り出さなくちゃならねえんだ。社会風紀と人命のためにな。胡散臭く聞こえるかもしれねえがマジもマジ、大真面目に言ってんだ」


    思う所はやはり十二分あるが、自身の会社が割とヤバ目なことは薄々どころかそこそこ感じ取っている。

    イガミだけではなく、オーナーを含めた複数人からそう言った情報を得たことも理由としては大きい。


    「試しては見るが、無理かもしれないぞ」

    「なるべく最善を尽くしてくれよ」


    〈幸運〉

    三輪(70) dice1d100=54 (54)

    日下部(80) dice1d100=12 (12)

  • 91125/07/27(日) 23:32:15

    〈幸運〉

    【スペシャル】日下部 【成功】三輪


    追手に見つかることもなく、無事に辿り着いたのは日下部の勤め先であるコクレン商事だ。

    コクレン商事は大企業というわけではないものの業界ではそこそこの規模の会社となっている。

    休日なので今日は閉まっているのだが、社員証を提示して警備員に事情を話せば中に入ることは容易……なはずだ。


    「良いか、オマエは何も言わずにここに居るのが当然だって顔だけしとけ」

    「分かってますよ」

    「なるべく俺の後ろに立って俯いてろ」

    「だから分かってますって」


    信じて良いのか?と疑いながらも日下部は顔なじみである警備員に話しかけた。


    「すみません、ちょっと入れて貰って良いですか。緊急で確認したいことがありまして」

    「あぁ、日下部さん。……えぇと、後ろの方は?」

    「相手方の社長の娘さんなんですよ。どうしても今すぐ確認して欲しいと、休日に呼び出されてしまって」


    〈信用〉

    日下部(80) dice1d100=41 (41)


    〈変装〉日下部のコートと帽子により+30%(着替えてたので更新)

    三輪(1+30,31) dice1d100=93 (93)

  • 92125/07/27(日) 23:39:30

    〈信用〉

    【成功】日下部

    〈変装〉

    【失敗】三輪


    警備員が日下部の顔を覚えていたこともあり、後ろの三輪のことはだいぶ不審そうな目で見ていたが中へと通してくれる。

    日下部は暫く三輪と行動したせいで感覚が多少狂っていたが、今の三輪は明らかにオーバーサイズの男物のコートに着られていると分かる女性である。

    少なくとも仕事着と言い張るには無理があるだろう。

    だが日下部の信用を得ていたこともあり、どうにか問題は起こさずに済んでいた。


    そのまま二人がオフィスに入れば人気は無くがらんとしている。

    日下部が自分のPCを立ち上げれば、ある程度の情報はUSBに取り込むことができる。

    しかし基本的には直近のものばかりであり、過去の情報も回収するには資料庫を漁る必要があるだろう。


    「へぇー!ここが日下部さんの席ですか?」


    そう言いながら三輪は興味深そうに引き出しを開けて、特に面白いものが見つからなかったのかすぐに閉めていた。


    「大人しくしてろ。誰が来るか分からないんだぞ」

    「はぁい」

    「やっぱり資料庫に行くしかないか、……ここで終われば話は早かったんだが」


    〈聞き耳〉

    三輪(65) dice1d100=24 (24)

    日下部(80) dice1d100=31 (31)

  • 93125/07/27(日) 23:44:52

    〈聞き耳〉

    【成功】三輪・日下部


    どこからか、ごぼりという水音のようなものが聞こえた気がする。


    「……?何か今、変な音がしませんでした?」

    「水の音か?」

    「でもなんでそんな音がするんでしょう」


    理由は分からないまま、多少の警戒をしつつも資料庫に向かおうとした時、ごぼごぼと沼のような、溺死する人間が泡を吹くような、不快な音とともにオフィスの換気扇から黒い泥に似た物体がぼとり、ぼとりと垂れ落ちる。

    本能的に危機感を覚えた二人はすぐさま身を隠さなくてはならないと直感する。


    〈DEX×5〉先程の聞き耳に成功していたので+10%の補正

    三輪(17*5,85+10,95) dice1d100=7 (7)

    日下部(16*5,80+10,90) dice1d100=12 (12)

  • 94125/07/27(日) 23:51:17

    〈DEX×5〉

    【スペシャル】三輪・日下部


    類稀なる反応速度によって二人はデスクの物陰に飛び込んだ。

    ぞっと肌が粟立つような感覚は並大抵のものではない。

    声も出せぬような緊張感の中、それは蠢く。


    リリ……テケリリ……テケ、リリ……と、奇怪な鳴き声を発しながら黒い泥はその場で沸き立ち、起き上がり、次第にそれは人の形を成していった。

    それはスーツ姿のビジネスマンのようだが、肝心の顔は人間のそれではなく、無数の眼球や牙のようなものが飛び出た怪物そのものだった。

    粗末な擬態を終えた怪物は、そのまま今まさにあなた達がデータを取り込んでいたデスク周辺を漁ると、オフィスをきょろきょろと見回して徘徊し始めた。

    それは明らかに二人を探しているように思えた。


    〈SANチェック〉1d6/1d20

    三輪(66) dice1d100=31 (31)

    日下部(80) dice1d100=22 (22)

  • 95125/07/27(日) 23:52:30

    〈SANチェック〉1d6/1d20

    【成功】三輪:SAN66 - dice1d6=4 (4) 日下部:SAN80 - dice1d6=1 (1)

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 23:55:35

    テケリ・リ!

  • 97125/07/28(月) 00:00:51

    「なっ、ななな、なんですかあれ……!?日下部さんの同僚ですか!?」

    「なわけないだろ!……クソ、俺達がここに来たことがもうバレたか」


    手汗で手をびしょびしょにしながらも三輪はちらちらと人型の何かを見ては「ひえぇ……」と零している。

    日下部は一周回って「うちの会社ってこういう感じかぁ……」と若干遠い目をしていた。


    「ここで逃げ帰ったら次はない。バレずにさっさと資料庫に向かうぞ」

    「隠れながら、ですよね?」

    「先導は俺がする。タイミングだけ間違えずに、動くべき時は動けよ」

    「分かりました……!」


    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉。先程のスペシャル恩恵で+10%の補正

    三輪(70+10,80) dice1d100=25 (25)

    日下部(40+10,50) dice1d100=86 (86)


    〈DEX×5〉先程のスペシャル恩恵で+10%の補正

    三輪(17*5,85+10,95) dice1d100=62 (62)

    日下部(16*5,80+10,90) dice1d100=100 (100)


    〈隠密技能〉+〈DEX×5〉の両成功をどちらかでも出来ていれば無事に資料庫に辿り着けるものとする

  • 98125/07/28(月) 00:04:16

    今日はここまでにしていい?
    ついでに現在のクリファンまとめ
    クリティカルは1Cしか出さない女三輪、1C×2&100F×2の男日下部の明日は如何に

    三輪→APP×5 1C、目星1C、キック&マーシャルアーツ96F、言いくるめ99F
    日下部→目星1C、POW×5 1C、心理学2C、信用3C、回避3C、目星5C、幸運96F、幸運97F、言いくるめ100F、DEX×5 100F(初期値成功-応急手当)

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 00:21:23

    出目ェ!!いや笑っちゃった

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 00:25:52

    職場にショゴス!?
    日下部のダイス縦横無尽すぎて

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 08:14:58

    このレスは削除されています

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 10:10:37

    日下部いよいよチームゴリっ子入りが内定しそうでピンチなのに笑ってしまう

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 18:45:22

    大事なアイテムを破壊したりはしてないからまだゴリっ子入りではない…はず…
    でも何らかの主人公並みに波瀾万丈な出目で笑う

  • 104125/07/28(月) 21:44:38

    虎杖と五条(と伏黒)が「今回のファンブラー」の襷を日下部に押し付けようとしているけど本人から受け取り拒否をされている存在しない盤外
    三輪は「私、1Cしか出さないんで!」とちょっとドヤってみたら釘崎に「調子に乗ってるとゴリるわよ」と脅されてるかもしれない存在しない盤外

  • 105125/07/28(月) 21:53:38

    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉。先程のスペシャル恩恵で+10%の補正

    【成功】三輪 【失敗】日下部

    〈DEX×5〉先程のスペシャル恩恵で+10%の補正

    【成功】三輪 【ファンブル】日下部


    三輪は日下部が示す方向に音も立てずに物陰から物陰へと移っていく。

    それに続いていた日下部は多少の物音は立てていたが、どうにか三輪の後をついていった……のだが。


    ガッ


    「う、お、あッ!?」


    ガタガタッ ゴンッ


    床を這っていたコードに蹴躓き、見事にすっ転ぶ。

    それに気付いた三輪がデスクの陰から呆然としたように振り向いているも、フォローは間に合わない。


    日下部:HP16→15


    それだけの音を立てれば、当然そこに何かが居るとバレるというものだ。

    彼らを探している異形がゆっくりと音の発生源を確かめるべく振り返る。


    〈DEX対抗〉人型に擬態中ショゴスDEX10

    日下部(16-10,80) dice1d100=71 (71)


    〈隠れる〉

    日下部(40) dice1d100=77 (77)


    〈DEX対抗〉と〈隠れる〉の両成功でギリギリ隠れられる

  • 106125/07/28(月) 22:14:06

    〈DEX対抗〉人型に擬態中ショゴスDEX10

    【成功】

    〈隠れる〉

    【失敗】


    ソレが完全に振り返り切る前に日下部は動くことが出来た。

    しかし動けたとして、上手く隠れられなければ意味がない。

    見られたと、日下部は無数の眼球が蠢く音を聞いた気がした。

    三輪も物陰から飛び出そうとしたのを手で留め、日下部は「あー、クソ!!」と叫びながら敢えて姿を見せて駆け出した。

    啜れば当然、ソレは日下部を追いかけて来る。

    救いはそこまで足が早くはないことだろうか。幾つかの部署を迂回して少しずつ距離を離していけば撒ける……はずだ。

    行先は既に三輪にも伝えている。

    となれば後は自分が引きつけて、撒くだけだ。


    「なんでこの年になって全力で鬼ごっこなんざしなくちゃならねぇんだよ……!!」


    すっ転んだ日下部の自業自得ではあるのだが、そう口にしなければやってられなかった。


    〈DEX対抗〉人型に擬態中ショゴスDEX10

    日下部(16-10,80) dice3d100=58 26 11 (95)


    3回全成功で三輪と無事に資料庫で合流

  • 107125/07/28(月) 22:31:10

    〈DEX対抗〉人型に擬態中ショゴスDEX10

    【スペシャル】&【成功】×2


    訳の分からないバケモノに追いかけられながらも徐々に距離を離していき、資料庫からは少し離れた場所で完全に撒いてから日下部は資料庫に駆け込んだ。

    資料庫の中には三輪が隅っこに隠れるようにして入口の方を覗き込んでいたが、入って来たのが日下部と気付けば近付いて来る。


    「日下部さん!大丈夫でしたか!?怪我は、あいつはどうなったんですか!?」


    肩を上下させている日下部に詰め寄った三輪だが、日下部はそれを手で制す。

    そして暫くそのままぜいはあとしていたが、どうにか呼吸が整えられれば区切りのように深い息を吐いた。


    「適当な場所で撒いた。足が速くないのが救いだな。だが触手みたいなのを伸ばしてくるのが厄介だ」

    「よくぞ御無事で」

    「なんで急に武士みたいになるんだよ」

    「日下部さんが切腹するようなことにならなくて良かったです」

    「してたまるか」


    そう言うと日下部はデータベースからイガミに求められた情報を検索していく。

    三輪はその間、少し暇だったので入り口の当たりの警戒をしつつも積まれた紙資料に目を通し始めた。


    〈図書館〉

    三輪(70) dice1d100=49 (49)


    〈コンピューター〉

    日下部(80) dice1d100=81 (81)

  • 108125/07/28(月) 22:36:16

    〈図書館〉

    【成功】

    〈コンピューター〉

    【失敗】


    三輪がパラパラと資料に目を通していると、10年前の取引先に「Bunny Club Always Easter」の名前があることに気付く。

    酒類の卸売店との契約の仲介をしていたようだ。担当者は「本居 晋平」と記載されている。


    「日下部さん日下部さん。この人ってシンペーちゃんですか?」

    「あ?」


    日下部は一旦手を止め、三輪が持ってきた紙に目を通す。


    「あー、そうだな」

    「へー!」


    三輪の話を聞いていた一瞬、画面から目を離していたせいで一瞬記憶が飛んだような飛んでないような。

    どこまでチェックしたかが分からなくなり、日下部は「あー……疲れてんだな、俺」と零しながらももう一度頭から見直すことになった。


    「こういうの見てると目が滑りますよね」

    「……まあ、そうだな」


    〈コンピューター〉

    日下部(80) dice1d100=100 (100)

  • 109125/07/28(月) 22:37:17

    日下部ァ!!!!!!!!!!!!

  • 110125/07/28(月) 22:55:22

    〈コンピューター〉

    【ファンブル】


    そうそう長居はしたくない。

    姿が見られている以上、狙いがバレてしまえば面倒だ。

    あのようなものを差し向けられるくらいに自分を排除する気があるとすれば、出くわしてしまえばどうにもならない。

    だがその焦りこそが日下部がいつも通りのパフォーマンスを発揮出来ない原因となる。


    「……!日下部さん、誰かが来ます!」


    扉の向こうへと意識を裂いていた三輪がそう言えば、日下部の額には汗が滲む。

    あれがまた来るのか。

    居場所がバレてしまえばここで待ち伏せされる可能性だってある。

    そうなれば一巻の終わりだ。

    姿を隠し、誰も入ってこないことを祈るしかない。


    〈幸運〉

    三輪(70) dice1d100=74 (74)

    日下部(80) dice1d100=46 (46)

  • 111125/07/28(月) 23:02:09

    〈幸運〉

    【成功】日下部 【失敗】三輪


    二人が息を殺して棚の陰に隠れれば、扉が開く。

    そうして足音が聞こえて来て――――中に居る二人には気付かなかったのか、その足音は遠のいていった。

    暫く二人は動けずに居て、ようやく動けるようになったのはソレが出て行ってから一分以上経ってからだ。


    「し、死ぬかと思いました……」

    「撒いた程度じゃ駄目ってことかよ」

    「早くパパっと終わらせてこんな所とはおさらばしたいです」

    「俺も心底そう思う」


    無駄に精神をすり減らすことになった二人だが、まだやるべきことは終わってない。


    「……頑張れ!って応援してた方が良いですか?」

    「頼むから大人しくしててくれ」

    「はぁい……」


    〈SANチェック〉1d2/1d3+1

    三輪(62) dice1d100=1 (1)

    日下部(79) dice1d100=31 (31)


    〈コンピューター〉

    日下部(80) dice1d100=37 (37)

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:06:07

    ミワッ!?

  • 113二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:08:18

    宣言通り1Cしか出さない三輪と100Fの帰りが早すぎる日下部!!?

  • 114125/07/28(月) 23:15:16

    〈SANチェック〉1d2/1d3+1

    【成功】三輪:SAN62 – dice1d2=2 (2) 日下部:SAN79 – dice1d2=1 (1)

    〈コンピューター〉

    【成功】


    思った以上の時間をかけながらも漸くあらかたのデータを取り込むことが出来た日下部は一つ息を吐いた。

    その中でも気になった部分を見直していく。


    『「取引停止顧客リスト」

    ・株式会社FUTAGUN

    ・賀舎那建設

    ・蓮田生命

    ・株式会社北辰工業

    ・外尾商業


    諸般の事情により、上記企業との取引を一時凍結する。事後処理に関しては各担当者により対処済』


    〈図書館〉

    日下部(70) dice1d100=48 (48)


    〈コンピューター〉

    日下部(80) dice1d100=57 (57)

  • 115125/07/28(月) 23:20:21

    〈図書館〉

    【成功】

    〈コンピューター〉

    【成功】


    気になったこれらの企業について調べてみれば、バックに「須磨洲会」「四代目布袋組」「黄牛会」「二代目銀戸会」などといった暴力団がいたことがわかる。

    暴力団の所謂フロント企業は発覚次第、社名や代表者の名前が公表されるようになっているため、これらは足切りを食らったのだろう。


    「完全にこの辺りも黒ってことかよ」


    心のどこかではまだ辛うじて自身の勤める会社を信じていたいという感情はあるのだが、出てくる情報全てが真っ黒である以上、望みは薄い。

    そもそもあんな化け物が社内を歩き回ってる時点でこんな会社はこっちからお断り、というヤツだが。


    「調べ終わりましたか?」

    「あー……あともう少しだな」

    「さっきのが来ないうちに終わらせてくださいよ!」

    「へいへい」


    次に目を通しておくとすれば、これらの企業がどんな取引を行っていたかだろう。


    〈経理〉

    日下部(70) dice1d100=40 (40)

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:20:26

    リストの企業が胡乱…
    なんで取引停止になったんだろう

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:26:58

    でたな胡乱な暴力団

  • 118125/07/28(月) 23:29:05

    〈経理〉
    【成功】

    半ば予想通りではあったが、不透明な収支がある。
    所謂「架空取引」だとか「裏金」だとか、そういったワードが脳裏に浮かぶ。
    この場でさっと目を通して分かる程度なのだ。これを然るべき機関に提出して詳しく精査すれば、立派な刑事事件になるだろう。

    これにてイガミに言われていたデータの回収は完了だ。
    しかしイガミが言っていたことがどうにも引っかかる。自分が所属している所はいったい何なのか。知らず知らずのうちに何をさせられていたのか。
    さらにデータベースの奥深くを調べていくと、『指定組織対策計画進捗報告書_担当:葛谷』というファイルが出てくる。
    気になってクリックしてみれば、どうやら開くにはパスワードを必要とするようだ。

    「あれ、パスワードですか?」

    いつの間にか画面を覗き込んできていた三輪が残念そうにつぶやく。「これじゃあ内容も分かりませんね」と、至って真っ当なことを言う……のだが。
    葛谷にかなりの仕事を押し付けられていた日下部は、葛谷が持っているデータを参照することもあった。
    最初の方は葛谷に確認をとって必要な部分のデータを渡されていたのだが、途中から面倒になったのか「これで大概のファイルは開くから自分でやれ」と言ってパスワードを教えてきたのだ。
    当時は呆れ返ったものだが、担当者が葛谷なのであれば同様にこのファイルも開くかもしれない。
    そのパスワードは「Raw3Low_0831」だ。覚えたくもない葛谷の誕生日をこれで覚えさせられたものである。
    そしてそのパスワードを入力すれば、あっけなくファイルは開いた。

    「……えっ!?」
    「こういうことになるから、オマエは人にパスワードを教えるなよ」
    「日下部さんには絶対に教えないようにします」
    「そうじゃねぇだろ」

  • 119125/07/28(月) 23:31:38

    『「指定組織について」 報告者:葛谷 楼三郎

    弊社の活動を監視及び妨害しているのは「ムクロジの庭」だと思われる。

    ここ数年で被害を受けることが増加しており、夜間に取引先の者が襲撃を受けるケースも多々あった。

    目を付けた対象の周囲から削り、資金力や信用を損なわせる手口は以前にムクロジの庭から干渉を受けた時と同じであり、今回もそれに間違いはないと思われる。

    よって、これ以上の被害の拡大を防ぐため、せめてその手を遅らせるためにも迅速に牽制が必要である。


    あちらのここ数ヶ月での足取りから推察して、あちらは既に「卵」の取引に関して情報を掴んでいるようだ。

    それを逆手に取って偽の取引現場を作成し、そこを狙って襲撃に来る相手方のエージェントを抹殺する計画を提案する。

    取り寄せ元の星の知恵派曰く「卵」のケースは特別頑丈に作らせた特注品であるとの事で模倣はできない。よって本物を利用。

    どちらにせよ物理的手段での破壊は不可能に近く、パスワードによる開錠もしくはケースの生産元であるマホロバ理科学研究所の技術でしか中身を取り出すことはできないため安全性は確保されている。

    暗殺型の培養ショゴスの準備は完了済。こちらの部下に擬態させることで標的を誤認させ迎撃するのが有効だろう。

    その後、「門」を使って「卵」と相手方エージェントを回収。もし生きていれば尋問予定』


    そして添付ファイルには、とある社員の情報が記載されていた。

    内容からして、ショゴスとやらに「擬態」させる人物についてのものだと推察できる。


    「……は?」


    そこにあったのは、日下部の情報だった。

    知らず知らずのうちに日下部は正体不明の暗殺計画に巻き込まれていたらしい。


    〈SANチェック〉1/1d4

    日下部(78) dice1d100=23 (23)

  • 120二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:36:28

    さっきのショゴス御社産だったんだ…えっじゃあ日下部そっくりショゴスもいる!?

  • 121125/07/28(月) 23:37:21

    〈SANチェック〉1/1d4

    【成功】日下部:SAN78→77


    日下部と同様に画面を見ていた三輪は表示されている「ムクロジの庭」という言葉に見覚えがあった。

    この既視感は何だろう。

    そして、この使命感はなんだろうか。

    ――――そうだ、自分の目的は日下部篤也を……。

    しかしその先は思い出せない。

    確か、誰かに日下部の写真を見せられて、それから……それから?


    「……俺は一体何に巻き込まれて、何をさせられそうになってたんだよ」

    「………………あ、そうですね。なんで日下部さんが」

    「なにぼーっとしてんだ」

    「えぇと、なんで日下部さんなんだろうって」

    「そりゃ俺が一番思ってるに決まってんだろ」


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=56 (56)

    日下部(65) dice1d100=47 (47)

  • 122125/07/28(月) 23:43:00

    〈目星〉
    【成功】

    偽の取引現場の候補としていくつかの場所が挙げられている。
    それらを一つずつ見ていけば、その中には2週間前にガス爆発が起きたとされる廃ビルがあった。
    日下部はそこで葛谷が死んでいることも知っている。
    なぜこんな場所に居たのかが疑問だったが、これがただのガス爆発で無かったとすれば……この作戦とやらの途中で何かあったのだろうか。
    そもそも自分に擬態させた何かを向かわせるならば葛谷が現場に向かうリスクを冒さずとも済む話だというのに。
    しかしそれは今考えても分かることではない。
    予想以上に時間をかけてしまったこともあり、さっさとこんな場所からはおさらばするべきだろう。

    「こっちは終わったぞ」
    「じゃあ帰ります、よね?」
    「こんな所に残れるか」

    そして二人がオフィスを出ようとしたところで、一人の男があなた達を出迎える。
    白髪混じりの髪にスーツ姿のその男は、薄く微笑を湛えながらあなた達に歩み寄ってきた。
    それは、あの日にバニークラブで日下部を連れてきた上司……本居だった。

    「日下部くん……いけないなぁ。君も人間だからね、少しのミスは仕方ない。オフィスに少しばかり忘れ物をすることもあるだろう。とはいえ、今の君に持ち帰りでやらないといけない仕事は無かったはずだけどねぇ……用事を済ませたらすぐに帰らないと、勤怠管理がなってないとかで上に小言を言われてしまうのは僕らなんだ。わかってほしいなぁ」

    本居は、微笑のまま続ける。
    ――――その背後に、あの化け物を連れて。

    「さて、さっさと本題に入ろう。僕は君を見逃すことができる。君の隣の……そう、彼女を置いて行くのならね」

    三輪は警戒するように一歩下がるも、「話は終わってないよ。それに君には選択肢はないんだ」と本居が脅し紛いのことを口にした。

  • 123二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:44:16

    これ三輪ちゃんがムクロジの庭のエージェントで事前に日下部の写真を見てた感じか?

  • 124125/07/28(月) 23:49:46

    「日下部くんがもし断るというのなら……うん、僕はこれでも君をかなり買っているんだ。可能な限り手荒い真似は避けたいんだ」
    「じゃあこのまま見逃してくれたりしませんかね」
    「それは難しいな。でも、そっちの君が葛谷から聞いた極めて重要なパスワードを教えてくれるなら、出来るかもしれないけどね」

    日下部が三輪の方を見れば、困惑しきった三輪の表情が目に入る。
    三輪はそんなものは知らない。心当たりなど微塵も無い。むしろ知っているのなら教えて欲しいくらいだった。

    だって、あの箱のパスワードは我々も……我々も?何のことだ?箱?
    知らない感情が、湧き出てくる。私はいったい何を知っていて、何を知らなかったんだっけ?
    わからない。
    でも、そのパスワードとやらを知らないことは、知らなかったことだけは、わかる。

    「……教えたくても、知らないので。無理な物は無理です」

    三輪にしては固い声音でそう言えば、本居は「困るなぁ」と零す。
    そして妙に柔らかかった口調が少し苛立ちのようなものを纏った。

    「知らないはずはないだろう。あの男が漏らしたはずだ。セキュリティのために担当者しかそれを把握していないから、僕たちも困り果てているんだ。取引先もカンカンでね。こちらとしても余計な出費は避けたいし、これ以上時間をかけてもいられないんだ。葛谷から本当に何も聞いていないのかい?……ねぇ、らぶかちゃん」

    そう言って、本居は懐からボイスレコーダーを取り出す。そこから流れ出したのは、泥酔した葛谷と聞き覚えのある女性の声だった。

    『おれはぁ……ヒック、おれはこんなところでぇ、おわりゅ男じゃねえんだぁ……らぶかちゃんもそう思うでしょぉ?』
    『あ、あはは……うん、そうだねー。楼三郎さんはいっつも頑張ってるもんねー』
    『ぐふふ、そうだろうそうだろう? だからぁ、とくべつに大事な合言葉を教えたげるよぉ』
    『すごーい! それ何〜?』
    『ふふ、ぐふふふ、すごいだろ、この取引がおわればぁ、おれはいっきに上にのぼりつめてぇ、ヒクッ、ぜんぶぜぇんぶ、おりぇのもんだぁ』
    『へぇ〜! そうなんだー! 流石〜!』
    『らぶかちゃんは俺のお気に入りだからぁ、ヒック、しっててもいいよなぁ。その合言葉はぁ、ぐふ、らぶかちゃん、手ぇ出して』
    『え? う、うん……』
    『これがぁ、こうしてぇ……こうなんだぜぇ』

  • 125二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:52:13

    これショゴスがバニー姿のらぶかに擬態してるから服は脱げないし耳は取れないとかありうるのでは

  • 126125/07/28(月) 23:58:42

    それは、葛谷と三輪の会話だった。

    察するに、葛谷は三輪……否、らぶかの手のひらを指でなぞるように何かを書いたようだ。

    だがこの音声だけでは葛谷が何を書いたのかはわからない。

    三輪は自分の声をした女性が気持ちの悪い酔っ払いの相手をさせられている音声を聞いて思わず鳥肌が立つ。

    記憶にはないが気持ち悪くて仕方がない。


    〈SANチェック〉0/1

    三輪(60) dice1d100=22 (22)


    「こういう事が起こったら困るから、一定以上の階級の人間には小型のレコーダーを着けるように言われていてね。もちろん葛谷自身もそれを知っているはずなんだが、酒に飲まれてそれすらも忘れたみたいだ……同期として恥ずかしいよ全く」


    ふう、と一つ息を吐いてから本居は感情の読みにくい表情と声のままで話を続ける。


    「まぁ、僕も僕でどうにも穏健派が過ぎるみたいでね。上の言う通り、日下部くんと店に行った段階で聞いておけばよかったんだが……あそこのお店はうちのお客さんでもあったから下手に手も出せなくてさ」


    そうか、あの日あの場所に連れて行かれたのもわざとだったのか。

    何もかもが仕組まれていたようで、腹が立ってくる。


    「ならコイツが俺の家まで来たのも最初から仕組んでたってことですか」

    「え?いやぁ、それは僕としても予想外でびっくりしたけど」


    三輪の視線が痛い気がする。こうなったらもうそこまで仕組んでおけよと日下部は思った。

    だが気を取り直して、とでも言いたいのか本居は一瞬変になりかけた雰囲気を正すように咳払いをする。


    「もう一度だけ聞くよ。日下部くん、彼女を置いて帰りなさい。そうすればこの追いかけっこは終わりだと周知しよう。君は安全に家に帰れるし、今回の騒動についても僕が招いたミスと上には報告する。実際その節はあるからね。それで僕が降格になったら、君の昇進の話は少し先になってしまうかもしれないが……葛谷の下にいた時のような思いはさせないさ」

  • 127125/07/29(火) 00:01:33

    シナリオ内で実質1C×3も堂々たる100F×3も初めてじゃないかな
    今日はここまで

    因みにKP経験者なら分かってくれると思うけど、世の中には壊していいものと壊しちゃいけないものがあるんだ

  • 128二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:07:41

    1Cに愛される三輪ちゃんも100Fに愛される日下部もオモロ…
    怖いしちゃいけないアイテムがこのシナリオに出てこないことを願う…

  • 129二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 09:39:12

    このレスは削除されています

  • 130二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 09:43:12

    記録保持者が2人も誕生してる笑
    まだ致命的なやらかしは無いよね…?
    もしかしてすでに取り返しがつかないことになってる可能性もあるのか…?大丈夫だよね?

  • 131二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:32:04

    保守

  • 132二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:09:03

    ボイスレコーダー聞くに三輪(らぶか)とコクレン商事が違う勢力なのは確かっぽいから三輪が実は擬態したショゴスならどっちの勢力もショゴスを所有してることになりそうだが果たして…

  • 133二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:23:30

    >>132

    擬態だった場合ボイスレコーダーは本物のらぶかとの会話かと思ってた

  • 134125/07/29(火) 21:52:17

    最終局面ならともかく、途中の100Fで進行不可とかエンド分岐するほどのペナルティは課さないようにしてるよ
    最後の最後で誰がどう見ても分かる「ここで100Fしなかったら」はアガるけど、どこで詰んだか分からないのに惰性でシナリオ続けて終わった後に「ここの情報拾えなかった時点で詰んでた」はKPスレ主的に好きじゃないので

  • 135125/07/29(火) 22:05:44

    日下部はその言葉を聞いて、過去の日々が否が応でも脳裏に駆け巡る。
    入社してからそれなりの時間が経っており、自分でも当たり前のようにそこそこ仕事が出来るという自負もあった。
    忙しさのせいでろくに趣味もつくれなかったこともあり、貯まっていく一方の貯金。
    家に帰って、深夜二時からビールを胃に流し込むのが唯一の息抜きだった。
    そりゃあ、感謝もある。忙しさに見合った給料はあった。だから辞めなかった。

    「……日下部さん」

    三輪が少し不安そうに自分を見上げるのを見て、一つ息を吐く。

    「本居さん。アンタには感謝もしてる。多分、俺がやってたことを一番知ってくれてたのはアンタなんだろうな」
    「そうだね。僕は君の頑張りを見てそれが報われて欲しいと思ったんだ」

    その言葉を聞いたのが一週間前だったら、きっとこうはならなかっただろう。
    だけれどもそれを日下部は幸運なことだと、今は思っている。
    懐からとあるものを取り出すも、それは元はコンビニで買ったもの。ペンを走らせて書き上げた――――退職届。

    「だがな、生憎俺は化け物が闊歩する会社なんぞには怖くて居られない」

    ニヤリと笑い、退職届を本居の方に放り投げる。

    「コイツを犠牲にして自分だけ知らないふりして生きるなんざ、お断りだ」

    そこまで言うと日下部はくつくつと肩を震わせて笑い始める。「ん?」と三輪が感動から引き戻されて違和感を覚えると同時、日下部は叫んだ。

    「これで明日からこの年で無事に無職だよ、クソッタレ!!」
    「日下部さん?」
    「その代わり徹底的に潰してやるよ、こんな黒よりも真っ黒なクソ会社はよ!!」
    「日下部さん??」

  • 136二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:10:22

    社畜が元気に退職届け出すシーン!社畜が元気に退職届け出すシーン好き!
    バケモノに普通にビビってもいるのが日下部らしくていい

  • 137125/07/29(火) 22:13:03

    どうにも退職ハイに陥っているらしい日下部には最早怖いものなど何もない。
    長年にわたる社畜の呪縛、犬である不自由から解放されて目がよろしくない感じにギラギラしてしまっている。
    隣に居る三輪は若干引いていた。アラサー男が明日から無職になることの重大さがあまりピンと来ていないのだろう。
    だがそんな日下部の行動に一番衝撃を受けていたのは三輪ではない。
    その一連の叫びを見ていた本居は小さな声で「……そうか」と呟く。

    「三輪、分かってるな」
    「え、何をですか?」
    「これから俺たちはここをぶっ潰すぞ」
    「エッ!?それは流石にマズくないですか!?」
    「うちの会社……じゃもうないが、ここを定年まで勤めた時の退職金の額がそんなに知りたいって?」
    「知りたくないですけど!?」

    茶番のようなやりとりをしている二人を傍目に、本居は冷たい声で告げる。

    「……残念だ。飼い犬に手を噛まれた気分さ。ショゴス、食いなさい」

    人型に擬態していた怪物は、次第にその輪郭を不定形に変えていく。
    溶けるように崩れていくそれは、みるみるうちにその姿を目玉と鉤爪の並ぶ泥の異形へと変えていった。

    「あれ、あの、とりあえず逃げませんか!?」
    「ハハ、今更だろ」
    「叩けば治ったりしませんかね!?」

    三輪が日下部をぐいと引っ張るも、化け物はそうして無数の鉤爪の付いた触手を伸ばし、二人を目がけて高速で振り下ろした──その時だった。

  • 138二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:16:19

    なんだ!?

  • 139125/07/29(火) 22:22:55

    二人の視界を覆ったのは漆黒の触手ではなく、目も眩むような鮮烈な光。

    奪われた視界の中で、ぐちゃり、ぐしゃ、という何かが潰れるような水音と「な、なんだこれは……やめろ!こっちに来るな……うわあああ!」という本居の悲鳴が聞こえてきた。

    動きたくとも、どちらにう動くのが正解かさえも分からない。

    三輪は咄嗟に手を伸ばした先、日下部の腕にしがみつく。


    「く、日下部さん。これって」

    「……静かに、声は出すな」


    ぐ、と音の方向に日下部が一歩出る。

    そうしていれば次第に眩んでいた視力が回復し始めた。


    そこにあったのは、踏み荒らされて蒸気のようなものをあげながら消失していく黒い怪物と、驚いたような顔で倒れている……恐らくは、絶命している本居。

    そして、オフィスの天井にまで至る、大きな、大きな影。

    きらめく水晶と鱗に覆われた半透明の肉体は一見すると幻想的でありながら深海魚のようにグロテスクでもあり、植物の根のような付属肢から分泌される粘着質な体液もまたネオン街のような眩い光を放っていた。

    ぎょろぎょろと周囲を探るように蠢いていた複眼は二人の姿を捉えると、一斉にその視線を硬直する二人に浴びせかける。


    二人が知る由もないが、”ソレ”の名はイオド。輝ける追跡者がここに降臨した。


    〈SANチェック〉1d6/3d30 (既に日下部は一時的狂気:退職ハイに陥っているものとする)

    三輪(60) dice1d100=19 (19)

    日下部(77) dice1d100=26 (26)

  • 140二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:26:21

    わっデッカSANチェックきたけどとりあえずセーフ
    退職ハイは草

  • 141125/07/29(火) 22:26:44

    〈SANチェック〉1d6/3d30 (既に日下部は一時的狂気:退職ハイに陥っているものとする)

    【成功】三輪:SAN60 – dice1d6=1 (1) 日下部:SAN77 – dice1d6=6 (6)

  • 142125/07/29(火) 22:34:51

    三輪はそれを見て、またなんか変なものが出て来たなぁ……と思っていた。

    だがそれよりも気になっているのは日下部の様子だ。

    言ってしまえばそう、正気に思えない。

    目の前のバケモノに本居が殺されたことは気になっているものの、となりの日下部の方が何をするか分からないように思える。


    「コイツ家に吊るせばミラーボール代わりにはなるか?」

    「日下部さん?」

    「これからは電気代も節約した方が良いだろ。丁度良い」

    「日下部さん???」


    どうしよう。完全に日下部がおかしい。三輪は少しどころかかなり困った。

    だがそんな二人にイオドは甘くない。

    二人に向かって触手を震わせながら迫り来るのならば、とにもかくにもまずは逃げなくてはならないだろう。


    「逃げますよ!!!ねぇ、日下部さん!!!!!」


    三輪が必死にそう言えば、日下部は「冗談に決まってるだろ」と口にするもさっきまでのは絶対冗談なんかじゃないと三輪は思った。

    大きな体のせいか屋内ではかなり動きにくそうなイオドから逃げながら、どうにか脱出しなければならない。


    ▼ここからイオドとのチェイス。

    イオドとのDEX対抗に3回ずつ成功すれば逃げおおせる。

    屋内でかなり動きづらいのか、イオドのDEXは11まで落ちている。DEX対抗に失敗するとイオドの攻撃が飛んでくる。

    ラウンドの最初に一人が〈幸運〉を振り、成功/失敗それぞれでハプニング表1d3をロール。結果に応じてバフやデバフがかかる。

    なお〈幸運〉ロールは交互に振るものとする。


    ≪幸運ロール、先に振るのは?≫

    1.三輪

    2.日下部

    dice1d2=2 (2)

  • 143125/07/29(火) 22:41:24

    ■■チェイスRound1■■


    ぼーっとしていれば死ぬしかない。

    得体のしれない何かと戦うよりは、社外に出てイガミと合流すべきだろう。


    〈幸運〉

    日下部(80) dice1d100=58 (58)


    ≪ハプニング表≫

    dice1d3=3 (3)

  • 144二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:41:58

    水晶のペンダントはイオド遭遇用か!なんか変に発狂してる人がいるけど直葬されなくてよかった~!

  • 145125/07/29(火) 22:44:34

    〈幸運〉

    【成功】

    ≪ハプニング表≫

    成功-3


    冴え渡った頭はどのルートを辿るべきかを的確に判断出来る。

    最短ルートはどこかを日下部は右、左と口出ししながら二人は走った。


    〈DEX対抗〉イオドは11、ハプニング表の補正で+10%

    三輪(17-11,80+10,90) dice1d100=56 (56)

    日下部(16-11,75+10,85) dice1d100=8 (8)

  • 146125/07/29(火) 22:47:48

    〈DEX対抗〉イオドは11、ハプニング表の補正で+10%

    【スペシャル】日下部 【成功】三輪


    イオドが振り回す触手に当たることなく、二人は走り続ける。


    ■■チェイスRound2■■


    「そこを右だ!」

    「右、ですね!!」


    三輪の方が若干足が速いこともあり、日下部はその背中を追いかける。

    きちんと指示を出してくれると信じているからこそ、三輪の速度が落ちることもない。


    〈幸運〉

    三輪(70) dice1d100=22 (22)


    ≪ハプニング表≫

    dice1d3=1 (1)

  • 147二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:49:52

    いい感じいい感じ

  • 148125/07/29(火) 22:50:55

    〈幸運〉

    【成功】

    ≪ハプニング表≫

    成功-1


    どうやら曲がり角を幾つも曲がったおかげか、イオドは二人を見失ったらしい。

    今こそ一気に距離を離すチャンスだと、二人はより一層床を蹴る脚に力を込めた。


    〈DEX対抗〉イオドは11、ハプニング表の補正で自動成功

    【成功】三輪・日下部


    ■■チェイスRound3■■


    あともう少しで外に出られる。

    どうにかこのまま脱出したいものだが。


    〈幸運〉

    日下部(80) dice1d100=68 (68)


    ≪ハプニング表≫

    dice1d3=2 (2)

  • 149二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:54:40

    ハプニング表見事にばらけたな

  • 150125/07/29(火) 22:55:29

    〈幸運〉

    【成功】

    ≪ハプニング表≫

    成功-2


    どうにか二人の居場所に気付いたらしいイオドが最後に姿を見せるが、背後で何かが倒れたような音が響く。

    そんなまさか。あんなヤバいものが転ぶわけ……うわ、転んでる。


    〈DEX対抗〉イオドは11、ハプニング表の補正で+30の補正、上限99

    三輪(17-11,80+30,99) dice1d100=27 (27)

    日下部(16-11,75+30,99) dice1d100=54 (54)

  • 151125/07/29(火) 23:10:39

    〈DEX対抗〉イオドは11、ハプニング表の補正で+30の補正、上限99
    【成功】三輪・日下部

    ある程度まで距離を離して唖然とする警備員の横を駆け抜けていけば、それ以上イオドが追って来ることは無かった。

    ■■チェイス終了■■

    そしてそのままイガミの車へと駆け込みながら、「早く車を出せ!」と日下部が叫ぶとイガミは勢いよくアクセルを踏む。

    「で、何があったって?」
    「やたら光る、あー……あれはなんだ?」
    「その前には黒くて人型っぽくてでも人じゃなくてテケテケ鳴いてるのとか!水晶っぽいのにべちゃべちゃと液体が出てるのとか!」
    「……とにかく、化け物に追いかけられて慌てて出て来たってわけだ。データはほら、コイツだ」
    「お、助かった……と言いたいところだけどよ、水晶で光ってって……なんでそんな奴がこんな時に……クソ、恐らくだがこれに関しちゃマジで運が悪い。誰が召喚したわけでもなく餌に釣られて勝手に出てきた奴だろうよ」
    「イガミさんは知ってるんですか?」
    「その特徴は多分、イオドって奴だ。捕まれば魂を食われる。対処法は気付かれる前に身を隠すか、見つかったら全力で逃げるしかない。襲われたこと自体はサイアクだが、襲われたのが屋内でラッキーだったな。外で追ってきたらそれこそ車がいるぜ」
    「外では出くわしたくないな。中でもごめんだが」
    「じゃあもしかして黒いのも分かるんですか?」
    「そっちはショゴスだな。簡単に言やぁ生きた黒い沼ってとこだろう。カチ会ったのが擬態用に調整した個体じゃなけりゃ、今頃は押しつぶされるか飲み込まれるかでお陀仏だったぜ」
    「あれが擬態用、なぁ」
    「スワンプマンって知ってるか?汚泥の化学物質と雷が反応して生命体が生まれるとかどうとかって思考実験の話だが……アレは思考実験のための仮説じゃなくて、マジでショゴスが雷で変質するところを見たんじゃないかって言われててよ。成体のショゴスに火や雷はあんまし効かねえんだが、不安定な状態の奴には体組織を変質したり離散させちまうから高圧電流や強い衝撃はむしろ有効なんだってよ。ま、覚えてて得なことは……そうそうねえと思うがな」

  • 152125/07/29(火) 23:16:32

    「あと気になるのは”ムクロジの庭”、だな。うちの会社……じゃなくてコクレン商事と敵対してるようだったが、知ってるか?」

    イオドにショゴス。
    そして怪しげな呪文を含め、イガミもどちらかと言えばそっち側だ。
    日下部が半ば確信しながらもそう問えば、イガミは「あー……」と声を漏らす。

    「まぁ、そうだな。今更隠してもしゃあねえか。そうだよ、オレはムクロジの庭の人間だよ。こういうヤバい事柄……キャッチーな言葉で言やぁ社会の闇?を裏で解決してる。んで今は仲間がやられたからこの事件を追ってる。そこに重要参考人のアンタらが現れたから調査のために協力してもらってるって寸法だ。隠してて悪かったよ、でもこんなの急に言われても混乱しただろ」
    「コクレン商事と敵対してるってなら敵の敵は味方、ってことで安心したぜ」
    「フツーにオレを信じてくれって」

    けらけらと笑ったイガミは日下部と、そして後部座席に座る三輪へもミラー越しに視線を向ける。

    「実際、他人事ってわけじゃなかったろ?アンタらはガッツリ巻き込まれた人間で、このままだとフツーに死ぬ。だから解決するほかない。わかったか?日下部篤也に三輪……っと、色々知った今となっちゃこっちで呼んだ方がいいか?らぶか、堀川愛花さんよ」

    その問いかけに三輪は喉の奥に何かが詰まったかのような違和感を覚えた。
    何かが違う。言葉で説明できない、この妙に噛み合わない感じは何だろうか。
    じくじくとありもしない傷が疼く。

    「助けてくれたことに感謝はしてるが、こうも危ない橋を渡らされたら感謝も消える」
    「そんな殺生な」

    日下部とイガミの会話が続く中、三輪は自分の手を見下ろした。
    この違和感はどうしたら消えるのだろうか。

    しかし悩むことがあっても、時は流れていくものだ。すっかり日も落ちて今日という日が終わる。
    イガミは「夜は危ねえのが増えるから隠れて休む方がいい。闇に紛れて〜とか考えるんじゃねーぞ」と言って、シャワー付きのネットカフェに寄ってから最初の廃ガレージに車を回してくれた。

  • 153125/07/29(火) 23:22:11

    イガミは購入してあった清潔な毛布をガレージの床に敷き、「せっかく用意してやったんだから寝るならそこで寝な。風邪ひかれてこっちに移されちゃたまらん」と寝床を用意してくれた。

    ちなみにイガミは車中泊で済ませるようで、既に彼の姿はガレージにはない。

    こんな状況では寝れないかもしれないなんて考えるも、散々走り回って色々なものに振り回されたせいか、気付けば三輪は眠りに落ちていた。


    三輪は夢を見る。あの光景がリフレインする。

    熱くて、痛くて、そして冷たくなる。

    その場に投げ込まれた「それ」は、轟音と共に破裂してその衝撃が辺りを破壊していく。

    あれはただの爆弾ではなかった。爆発と同時に、大量の破片をばら撒く特注の破壊兵器。

    ああ、そうか。だからだ。だから、あの人の……日下部の姿をしたあの化け物、ショゴスにも効いたんだ。

    ショゴスに効きづらい物理的な攻撃も、あれだけの手数があれば押し切れる。

    腑に落ちるとはこういうことを言うのだ、きっと。あの場所、あの瞬間の自分を客観視して、はじめて気付く。


    悔しい。悔しい。――――――悔しい!!

    ああ、そうだ。思い出した。これは、悔しいという感情だ。

    あの場所で「自分」の内に湧き上がったものだ。彼が囮だと気付けなかった。誘い出されたと気付けなかった。

    彼が彼の姿を取っただけの化け物だと気付けなかった。それを分かっていたヤツに私もまた囮にされたことに、気付けなかった。


    「悪いな、アンタ最初から餌だったってわけ」


    そう嘲る声が、した。


    〈SANチェック〉1d3/1d6

    三輪(59) dice1d100=71 (71)

  • 154125/07/29(火) 23:23:31

    ≪SAN減少≫

    三輪:SAN59 - dice1d6=3 (3)

  • 155125/07/29(火) 23:30:52

    三輪が既に眠っているのを傍目に、日下部はゆっくりと息を吐く。

    辞表なんてものを投げつけてはみたが、こうして少し時間が経てば現実味も失せていく。

    殺されかかって、化け物に追いかけられて、信じられないようなことが連続で起きた。


    「ホントにどうなってんだよ」


    最早ここまで来ると若干笑えてさえ来る。事実は小説より奇なり、とはこのことだろう。

    バニー服姿で布団を被って眠っている三輪の頭からはここ一日で見慣れてしまったウサミミがぴょこんと飛び出している。

    娘なんて程に年の差があるわけではないが、どうにも幼く思えて仕方がない。

    だが親でもない年上の男に寝顔を見られてるのはごめんだろうと日下部が目を逸らせば、ガレージの外から話声がすることに気付いた。

    これは――――イガミの声だ。他の人間の声はしないため、電話でもしているのだろうか。


    何を話しているか気になったが、それと合わせるように三輪が小さく唸るような声がその場に響く。

    視線を戻せば、三輪は顔を顰めて魘されているようだった。悪夢でも見ているのかもしれない。


    「……ガキはガキらしく、よく眠っとけ」


    そう言いながら少し迷いつつも枕に中途半端に刺さっていたウサミミを伸ばしてやれば、表情が和らいだ……ような気がした。


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=73 (73)

  • 156125/07/29(火) 23:34:35

    「だからわかってるってば。あいつの仇は俺が必ずとる。それだけのために俺はここまで来たんだぜ。ここまで来て引き下がれるかよ。上の命令だっつーならよ、その上が満足する結果を出してやる」


    おそらくはではあるが、電話の相手の声は流石に聞こえないがイガミの声は思ったよりも鮮明に聞こえて来た。

    イガミの言う仇とは、ムクロジの庭の人間のことなのだろう。

    本当は葛谷以外の犠牲者が出ていて、それが抹殺計画なんてものを立てられていたエージェントだったのかもしれない。


    〈心理学〉

    日下部(70) dice1d100=98 (98)

  • 157二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:35:29

    またもやファンブル

  • 158二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:39:10

    なんとなく重要そうだからここは成功してほしかったぞ日下部!!

  • 159125/07/29(火) 23:43:10

    〈心理学〉

    【ファンブル】


    イガミは随分と仲間想いらしい。

    そんなイガミの声を聞きながら、日下部も眠りに落ちていく。


    三輪:SAN56→57(日下部による声掛けでの回復)


    ――――翌朝、ガレージの窓から差し込む光で二人は目を覚ます。

    拭き込む隙間風に身震いしながら身を起こせば、日下部の嗅覚は外から噎せ返るような濃い血の匂いがすることを教えてくれる。


    「……ッ、おい三輪。動けるか」

    「えぇ?なんですか、もうちょっと寝たいんですけど……うぅ……寒い」

    「血の匂いがする」

    「……え」


    ハッと目が覚めたらしい三輪が立ち上がれば、日下部は先に外に出る。

    そしてその血の匂いがする方へと視線を向ければ――――惨状が広がっていた。

    そこにあったのは驚いた表情のまま大の字で横になっている姿。

    額には撃ち抜かれたように穴が空いており、そこから赤々とした血の池が出来上がっていた。

    ――――それはどこからどう見ても、イガミの遺体だ。


    〈SANチェック〉1/1d6

    三輪(57) dice1d100=47 (47)

    日下部(71) dice1d100=26 (26)

  • 160125/07/29(火) 23:46:53

    〈SANチェック〉1/1d6

    【成功】三輪:SAN57→56 日下部:SAN71→70


    「イガミ、さん……?」


    三輪が呆然としながら遺体に近付くも、死んでいるのならば当然動くことは無い。

    日下部も昨日最後に聞いたイガミの声がリフレインする。

    受け入れ難い現実が目の前に広がっていた。


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=28 (28)

    日下部(65) dice1d100=43 (43)


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=29 (29)

  • 161二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:47:20

    えっ…死!?
    イガミ登場したとこ読み返してたけど三輪が記憶喪失なことも知ってたし三輪もイガミに見覚えあったし三輪(=堀川愛花)とムクロジの庭のメンバー同士として親交があったって感じかな…

  • 162125/07/29(火) 23:51:52

    〈目星〉

    【成功】三輪・日下部

    〈聞き耳〉

    【成功】日下部


    しかしだからこそと言うべきか、二人は異変に気付いた。

    二人の前に転がっている遺体をよく見れば、襟元で隠れている場所で見えづらいが、首に手術痕のような、肉の継ぎ目のような跡がある。


    「日下部さん、これって」

    「待て。コイツ……匂いが違う。生きてるか死んでるかの違いってだけならお手上げだが、コイツは……」


    本当にイガミなのか?と。そんな疑問が沸き上がった。

    日下部は遺体に残るその跡をもう少し詳しく調べるために遺体のシャツのボタンを外して首元をはだけさせる。

    そこには肩口のあたりから背中にかけてヤクザのような入れ墨があった。


    「…………どういうことだ」

    「顔はイガミさんですけど、イガミさんってこんな入れ墨ありました?」

    「シャツを脱いだところは見てないが、少なくとも首にはこんな跡はなかったはずだ」


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=28 (28)

    日下部(65) dice1d100=35 (35)

  • 163125/07/29(火) 23:55:30

    〈目星〉

    【成功】三輪・日下部


    何か手掛かりはないかと二人が周囲を見渡せば、一枚の紙が落ちていることに気付く。


    ▼現場に落ちていた紙

    『「報告書」 エージェントβ

    ◯月×日(2週間前の日付)

    取引現場の廃ビルにてオブジェクトAの姿を確認。ただし挙動からオブジェクトAに擬態したショゴスであると断定。

    アタッシュケースには確かに「卵」が入っている模様。エージェントαが強襲するも、激しい抵抗を受けて重体。

    作戦続行が不可能と判断し、対ショゴス裂創徹甲弾にて戦闘不能のエージェントαごと標的を抹殺。

    なおオブジェクトAの上司であるオブジェクトBもその場に居合わせていたが、こちらは爆発の余波で死亡した模様。


    △月◯日(昨日の日付)

    黒蓮会の手先から逃走する、本物のオブジェクトAと民間人を確認。救出済。コクレン商事摘発の重要参考人として調査に同行させる。

    民間人(以下、オブジェクトCとする)はオブジェクトBより「卵」の箱のパスワードを教えられていると思われるが、記憶が混濁した様子があり特定不可』


    また、これに赤ペンで大きくバツがされておりこの内容での提出はされていないように思える。


    「オブジェクトA……?それにエージェントα……」

    「エージェントβってのがイガミと考えるのが妥当、だろうが……」


    〈アイデア〉

    三輪(70) dice1d100=11 (11)

    日下部(80) dice1d100=7 (7)

  • 164二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:01:21

    >>153

    ここで最初から餌として囮にされた三輪ちゃん(堀川愛花)の仇を取ろうとしてるイガミ?と思ったら死んだ…と思ったら体が別人?

    状況的にオブジェクトAが日下部でオブジェクトBが葛谷でオブジェクトCが三輪か

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:06:10

    エージェントaがアイカか…?この内容の認識に間違いがあるかなにかでバツされてるってことかな
    ダイスでいい感じになにか気づけそうだ

  • 166125/07/30(水) 00:16:00

    〈アイデア〉

    【スペシャル】三輪・日下部


    「オブジェクトAはおそらく、と言うより確実に俺のことだ。知らないうちに自分の姿をしたショゴスが街を出歩いていたことは気色悪いとしか言いようがないがな。それで俺の上司で死亡者と言えば葛谷しかいない。つまりオブジェクトBは葛谷だ」

    「葛谷って人からパスワードを教えられた民間人と言うのは私……いえ、らぶかさんのことですよね?」


    胸がざわつくような感覚を三輪は覚えた。

    対ショゴス裂創徹甲弾にて戦闘不能のエージェントαごと標的を抹殺、という言葉。

    何故あの人は、イガミは今回の中心人物でもあるはずのエージェントαの存在を自分たちに伝えなかったのか。


    「エージェントα。俺の姿をしたショゴスで殺された……はずだが、死体は上がってない。仇を取るってのはエージェントαのことだとすれば……いや、おかしい」


    日下部はその紙の内、”作戦続行が不可能と判断し、対ショゴス裂創徹甲弾にて戦闘不能のエージェントαごと標的を抹殺”という一行に触れる。


    「これが事実なら、エージェントαを殺したのはエージェントβ。つまりイガミになる。それなのに仇だなんだと言ってたのか?その犠牲を仕方がないと報告するならともかく、なんでエージェントαがコクレン商事に殺されたかのような言い方を……」


    意図的に自分たちに何かを隠している。

    そうなれば尚更、目の前の死体はイガミであるのかが怪しくなってくる。

    とはいえ顔がイガミである以上はイガミでなければおかしい、はずなのだが。


    「……そういや俺の家に押し掛けて来たあの野郎、顔を変えてたよな」

    「…………!そう言えば、そうでしたね。それに同じかどうかは分からないですけど、イガミさんって車の外装を変えてたりもしてたし」

    「似たようなことが出来てもおかしくはない。だがなんでここにイガミの死体があると思わせた?それは誰にとっての得か」


    引っかかることがある一方、もう少しで何かが繋がるような感覚がある。


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=8 (8)

    日下部(65) dice1d100=16 (16)

  • 167125/07/30(水) 00:23:11

    〈目星〉

    【スペシャル】三輪 【成功】日下部


    何か手掛かりはないかと車の中を見てみれば、『術式マニュアル 隠匿編』と書かれたファイルが見つかった。


    「日下部さん、怪しいファイルが出てきました!」

    「……どこからどう見ても怪しいが中身は……ウワ」


    ▼『術式マニュアル 隠匿編』

    『・「皮膚の制御」(基本ルルブP279)

    対象の体の一般的な部位の中の1つについて、皮膚を融合させ、折り曲げ、改ざんすることで外見を偽ることができる。注ぎ込む魔力次第では全身の変容も可能。


    ・「記憶を曇らせる」(基本ルルブP255)

    この呪文の対象となった者は、ある特定の出来事を意識的に覚えていることができなくなる。

    呪文の使い手は呪文をかけようとしている出来事を知っていなければならず、具体的な指示を出さなければならない。


    ・「平凡な見せかけ」(基本ルルブP280)

    この呪文によって、クリーチャーあるいは品物が、見る者にとってまったくありふれた、取るに足らないものに見えてしまう。

    しかし、この手のものに慣れた者には見破られてしまうかもしれない。』


    読んでいるだけで日下部は頭がくらくらとして来るような気がした。


    日下部〈クトゥルフ神話技能〉+3%


    〈アイデア〉

    三輪(70) dice1d100=53 (53)

    日下部(80) dice1d100=82 (82)

  • 168二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:27:07

    いっぱい胡乱なの出てきた
    ガス爆発もとい戦闘時のショックかと思ってたけど記憶を曇らせる呪文も使われてる?

  • 169二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:29:25

    >平凡な見せかけ

    もしかしてバニー服とかウサミミも本当は"そう"じゃない可能性ある…?

  • 170125/07/30(水) 00:31:19

    〈アイデア〉
    【成功】三輪 【失敗】日下部

    「……この『皮膚の制御』とやらで誰かの死体をイガミさんの顔に変えた、ってことですよね?顔だけ変えたって考えると、私たちを追って来たのが入れ墨がありそうなヤクザの人なら、この遺体はイガミさんのものじゃない」
    「返り討ちにして自分の顔に変えて?」
    「そうなんです。やっぱり問題は、どうしてこんなことをしたか」
    「そりゃ……ここで自分が死んだって思わせたいから、になるよな」

    何故。

    「イガミさんは一体何を考えて、私たちに何を隠して……」

    イガミと出会ってから、もう少し遡るならば日下部の家で襲われてからの記憶が駆け巡る。
    色々な場所を調べて、そして。

    「……廃ビル」

    もう一つの違和感。イガミが提示した調べものの場所に、一か所あっても良い場所が存在しなかった。

    「爆発が起きた現場!」

    三輪はそう叫ぶと勢いよく立ち上がった。

    「なんで私たちはそこに行ってないんでしょうか。危ない場所に、コクレン商事にだって行ったのに」
    「イガミはそこに俺達を行かせたくなかった?そのために自分の死体を偽装したって?」
    「そこまでする何かが、私たちには隠さなければいけない何かがイガミさんにはあるはずです」
    「……まあこのままここに居たって仕方ない。行ってみるか?」
    「はい!」

  • 171125/07/30(水) 00:36:57

    「私、記憶喪失になってるのって記憶を曇らされたからなんじゃないかと思い始めて来たんですけど、そうするとおかしいんですよね」
    「……まあ、そうなるよな」
    「だってコクレン商事の人たちは私から引き出したい情報があるのに、忘れさせる必要がないはずなんです」
    「じゃあ天然ものかって考えるのも腑に落ちないわな」
    「そうなると私の記憶を曇らせたのはコクレン商事じゃなくて……イガミさんってことも有り得ますよね」

    三輪がぽつりとそう言えば、「そうかもな」と日下部は答える。

    「でもイガミさんもパスワードが知りたいはずだから、私の記憶を曇らせても困るはずなのに」

    どうにも矛盾がある。
    だがそれを解決出来るのはここではない。

    「廃ビルにイガミさんは居るんでしょうか」
    「さぁな」

    まだ分からないことは沢山ある。
    だが少しずつ何かが繋がって来ている。

    そして二人は事件の始まりの場所、爆発事故が起きたとされる廃ビルへと足を向けることになった。

  • 172二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:39:20

    「夜は危ねえのが増えるから隠れて休む方がいい。闇に紛れて〜とか考えるんじゃねーぞ」ってセリフ的にも日下部達に手を引かせたがってる?
    保護が中途半端な気もするが…上との兼ね合い?

  • 173125/07/30(水) 00:42:53

    道中の100Fはまだ笑えるけどクライマックスでの100Fは笑えないからこのまま大人しくしてて欲しいものだね
    今日はここまで、次は道中で三輪が思い出したことを日下部に話すシーンが挟まってからの廃ビル到着だよ

  • 174二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:38:47

    三輪ちゃんついに思い出すのか なんかドキドキする
    廃ビル着いたらまたバケモノ出てきそうで怖いな
    日下部さん頼みますよ!

  • 175二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 16:54:17

    所持したままのイブングハジの粉もどうするのか気になる

  • 176125/07/30(水) 21:54:53

    そろそろ情報が出揃って来たけどスレ民たちは真相を見抜けたかな?
    一つの節目がもうすぐ来るので楽しみにしててね

  • 177二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:06:00

    ワクワク!三輪ちゃん(らぶか?)のキャラシも今見返すとしっかりエージェントらしい技能に思える

  • 178125/07/30(水) 22:06:19

    廃ビルへの道を全力疾走、とまではいかない勢いで走っている二人だったが、ふと三輪が独り言のように言葉を落とす。

    「……私、思い出したことがあるんです」

    それは嬉しそうとは言い難いもので、日下部はそれにどう返すか少し迷ってから「そうか」とだけ返す。

    「パスワードとかは分からないままだけど……あの日、多分……対ショゴス裂創徹甲弾って名前のすごい爆弾に私は」

    それ以上は言葉にならず、三輪は黙り込む。
    足を止めるようなことは無いが、導き出される答えは彼女にとって良いものではない。

    「日下部さんの姿をしたショゴスに、囮に引っかかって……死んじゃった、のかなぁ」

    日下部はそれを否定してやるようなことは出来なかった。
    これだけ訳の分からないことが連続して起きているのだ。彼女が既に死んでいて、よく分からない何かになっている可能性だってあり得るかもしれないと思ってしまう。

    「私が何者かは分かりません。もしかすると死んでるのかもしれないし、人間じゃないのかもしれないし」

    今ここで三輪がそれを口にした理由は、ただ一つ。

    「それでも私、何も分からなくて困ってた所を助けて貰った恩は返したいんです。たとえ、私が何者だったとしても」

    記憶喪失の三輪を拾ったオーナー。……そして、不思議な縁で再び巡り合った自分の死因の一つ……であるかもしれない日下部。

    「日下部さん。もし私に何かあったらアイカさんと……オーナーのこと、よろしくお願いしますね」
    「そういうのはな、オマエがただ無事に帰ってただいまって言えばそれで充分なんだよ」
    「あはは、私もそう出来たらなとは思ってるんですが、もしもの時ってことですよ」

    振り向かずに三輪はそう言い切り、更に速度を上げる。真実が何であるかは分からないとしても、前に進むことを諦めたくはなかった。

  • 179125/07/30(水) 22:10:56

    辿り着いた廃ビルはその名の通り、日中でもどこか薄暗く不気味な場所だった。

    全く人通りがないわけではなく、爆発事故が起こったことになっている以上は迂闊に中に入る所を見られれば面倒なことになるだろう。


    「こっそりと中に入りましょう」


    こっそり動く。なんとなく嫌なことを思い出し、日下部は顔を顰めた。


    「私が先に行くので、日下部さんもこっそりですよ。こっそり!」

    「分かってる」

    「こういうのはきっとタイミングが重要ですからね!!」


    そんなことを言いながらも三輪の動きはなんとなく手慣れているように見えなくもない。


    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉

    三輪(70) dice1d100=75 (75)

    日下部(40) dice1d100=8 (8)

  • 180二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:13:59

    隠密は苦手なエージェントか…?代わりのように日下部がスペシャル

  • 181二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:18:07

    ファンブルじゃないからセーフ!

  • 182125/07/30(水) 22:19:12

    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉

    【スペシャル】日下部(失敗のフォローで処理) 【失敗】三輪


    しかし三輪はある種の慣れのようなもののせいで多少油断したのか、敢えて急いだ素振りもなくまっすぐと廃ビルに入ろうとする。

    そこを丁度通りがかった老人に見られそうになったところを日下部がぐいと腕を引き、そのまま走って廃ビルの中に飛び込んだ。


    「思いっきり見られそうになってたぞ」

    「そ、うですか?」

    「こんな所に忍び込む所を見られたら下手すると通報だな」

    「今更警察の厄介になるのは避けたいですね」


    声を顰めながらもそんな会話をしつつ周囲を見渡せば、火災現場のようにかなりボロボロであちこちが焦げているとわかる。

    これがガス爆発ではなく、爆弾によるものであると二人は既に知っている。


    「思ったよりもこう……すごい、ですね」

    「一応死人が出てる現場だからな」

    「怖いこと言うのやめてくださいよ。そういうこと言ってたら」


    その時、「パン!」という物音が上から聞こえてくる。見れば近くに階段があった。


    「……イガミさん、ですかね?」

    「人の匂いはしない、が……とにかく上行くぞ」

    「なんで日下部さんはそんなに躊躇がないんですか!?」

    「もうバケモノは散々見たからな」


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=97 (97)

    日下部(65) dice1d100=56 (56)

  • 183二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:22:01

    日下部も妙に嗅覚が利くけど普通に人間だよね?
    あとファンブルじゃないからセーフとか言ってすいませんでした

  • 184二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:23:09

    あららファンブル

  • 185二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:23:36

    稀によくある即落ち二コマだ

  • 186125/07/30(水) 22:27:06

    〈目星〉

    【成功】日下部 【ファンブル】三輪


    音の在処を探すために二階に辿り着いた二人だったが、三輪はきょろきょろと見回す際に足元が疎かになっていたらしい。


    「ッ、ぁあ!!」


    何かの破片に躓いた三輪はその場にべしゃりと転ぶ。

    どうにか怪我はせずに済んだようだが、床にべたりと手を着いてしまう。


    「いたた……」


    そんな三輪に手を貸してやろうとした日下部だったが、三輪が今こうして転んだ場所の異変に気付く。

    床に黒く焦げた何かがこびりついている。

    ちょうど人間2人分くらいの……そこまで考えて、まさにこれが焼け焦げた遺体のあった場所だとわかってしまう。

    ここで誰かが無惨にも命を散らしたのだろう。


    「オマエ、そこ……」

    「へ?……わ、うわぁッ!?」


    慌てて飛び退くも、その丁度真っ黒になっていた所に手を着いていたという事実は変わらない。

    三輪は涙目でその手を日下部のコートで拭おうとして頭を叩かれていた。


    〈SANチェック〉1d2/1d4(三輪はファンブル補正で1d2+1/1d4+1)

    三輪(56) dice1d100=41 (41)

    日下部(70) dice1d100=33 (33)

  • 187二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:28:53

    >>183

    >>5のキャラシによると嗅覚が鋭いことだけ決まってて「メタ的に言えば、それ自体は神話的事象に何も関係が無い」で鋭い経緯は何でもいいって感じらしい

  • 188125/07/30(水) 22:33:45

    〈SANチェック〉1d2/1d4(三輪はファンブル補正で1d2+1/1d4+1)

    【成功】三輪:SAN56 – [dice1d2 + 1] :SAN70 – dice1d2=1 (1)

  • 189125/07/30(水) 22:35:06

    >>188

    振りミスカス!ごめん!

    三輪の減少分はdice1d2=2 (2) +1

    日下部の減少分は1

  • 190二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:37:00

    葛谷はもちろんアイカさんもやっぱりここで一度死んではいるっぽいな…

    >>187

    ほんまやタイトル的なDoggyBoy要素だったか

    妙に日下部にしっくりくるいい設定…

  • 191二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:38:26

    優等生だった三輪ちゃんがファンブラーに…

  • 192125/07/30(水) 22:41:16

    三輪としてはだいぶ堪えたらしく、日下部に渡されたハンカチで必死に手を拭っている。

    しかし追い打ちをかけるように、何かが破裂するかのような「パン!パン!」という乾いた音が鳴り響いた。

    先程の物音はこれだろうが、その音は止まらずに鳴り続けている。


    「ご、ごめんなさいごめんなさい!!怒らせちゃいましたか!?」


    パン!


    「く、日下部さん日下部さん!!どうしましょうこれ!?」


    〈SANチェック〉0/1

    三輪(53) dice1d100=27 (27)

    日下部(69) dice1d100=90 (90)


    〈アイデア〉

    三輪(70) dice1d100=39 (39)

    日下部(80) dice1d100=43 (43)

  • 193二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:44:46

    銃声とかじゃないよね何…?ラップ音?

  • 194125/07/30(水) 22:48:02

    〈SANチェック〉0/1
    【成功】三輪:減少なし 【失敗】日下部:SAN69→68
    〈アイデア〉
    【成功】三輪・日下部

    大騒ぎする三輪とは裏腹に静かになっていた日下部だが、じっとりの掌が湿っていた。

    「これあれですよね。ラップ音とかそういう感じのやつですよね!?」
    「…………そんなもんは存在するわけないだろ」
    「え、声小さくないですか日下部さん。もっと声出していきましょうよ!!」

    パン!!

    「ッ、騒ぐんじゃねぇ!」
    「痛ッ!?なんで私今叩かれたんですか!?」

    ラップ音。何も存在しない場所からこういった音が鳴るという霊的現象だ。
    科学的に条件が証明されているケースもあるが、場所が場所だ。すぐそこに幽霊がいる……と考えてもおかしくはない。

    「私たちは怒らせるつもりはなくってですね、ここにイガミさんが来たん、じゃないか……って」

    三輪はそう言いながらふと思い出した。
    イガミが焦って自分たちから取り上げようとした例のもの。
    使い道が分からずにずっとポケットに入れっぱなしだったイブン=グハジの粉。

    「……『不可視の物体を可視化する』」

    真実を知る術はなかったはずだった。
    だがもし、当事者がここに居るのなら?

  • 195二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:49:33

    もしかして日下部:心霊系苦手
    本当にラップ音だったのか!?なら粉の使い時かも

  • 196二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:52:48

    ゴースト葛谷とゴーストらぶかさん来るか?

  • 197125/07/30(水) 22:58:16
  • 198二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:01:17

    声ちっちゃくなる日下部に草
    三輪ちゃんがんばれがんばれ!

  • 199二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:06:13

    次スレのあらすじに笑っちゃった
    100Fに愛されし日下部どうしてもここの顔がよぎってしまう
    がんばれ兎と犬!

  • 200二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:10:04

    100Fお手柔らかに👯

オススメ

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