【閲注TRPG】BunnyGirl & DoggyBoy3【CoC×三輪日下部】

  • 1125/07/30(水) 22:50:34

    このスレは三輪と日下部をPCとしてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
    閲覧注意は発狂した時の症状やグロテスクな描写があった時の保険としてつけていて、CP要素はないのでそういったレスは控えてね

    新規世界線の新規キャラシでシナリオのメインテーマは"記憶喪失バニーガール×アラサー社畜男"
    原作軸ではなく呪術も知らない二人になっているよ、因みに三輪は成人済みなので安心してね

    今回はばじりこ🌿さま作成シナリオの『BunnyGirl & DoggyBoy』をお借りしているよ
    このスレではシナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    このスレやシナリオの感想やネタバレなどをSNSなどで言うのもやめてね。TRPGではシナリオの内容を人から見える所で話すのは厳禁だったりするよ
    単発スレなので過去通過シナリオのネタバレは控えてね

    ルルブは6版を使用、ハウスルールもあるけど詳しい説明はしないのでこの卓の処理が正しいわけじゃないよ
    今回は行動安価なしなので二人がどうなるかを見守っていてね
    出目が余程狂わなければロスト率は低いはずだよ

    以下、シナリオの概要

    HO1『Bunny』-三輪 霞
    あなたは記憶喪失だが、何故だかバニー服を着用している。

    HO2『Doggy』-日下部 篤也
    あなたは商社で働くサラリーマンだ。
    会社に忠誠(笑)を誓うあなたは今日もあくせく働いている。

    「How about the funny Easter Egg?」

    今までのあらすじ
    1Cを3回(うちノーカン1回)出した、クリティカルは1しか出さない三輪!
    100Fを3回出した、100Fに愛されし男となった日下部!
    我ら!!

  • 2125/07/30(水) 22:51:37
  • 3125/07/30(水) 22:52:44
  • 4125/07/30(水) 22:53:50
  • 5125/07/30(水) 22:54:52

    HO1『Bunny』-三輪 霞

    iachara.com

    HO2『Doggy』-日下部 篤也

    iachara.com
  • 6125/07/30(水) 22:56:09
  • 7二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:57:00

    たておつ
    この極端な出目のバディがよぉ……

  • 8125/07/30(水) 23:06:00

    ≪イブン=グハジの粉末の使用≫

    三輪:MP14→13


    思いついたまま、行動を起こしてみれば体の中から何かが抜けていくような感覚に襲われた。

    三輪が突如粉のようなものを宙に撒いた姿を目撃した日下部も、その正体が何であるか思い出したらしい。

    そして変化は一瞬だった。


    そこに一人の女性が姿を表した。

    焼け焦げてボロボロになったバニースーツ。痛々しい火傷の跡。

    そこにいたのは、間違いなくこの場所で死んだ女性の地縛霊であり……三輪と瓜二つの容姿をしている女性だった。


    「あなたは……」

    「もう、やっと気づいた、ずっと待ってたんだよ?」


    そう言って笑いかけた顔を、日下部は知っているはずなのに知らないと思わされた。

    ここに居るのは三輪ではない。

    ――――ならば彼女こそがアイカ、なのだろう。


    〈SANチェック〉0/1

    三輪(53) dice1d100=34 (34)

    日下部(68) dice1d100=1 (1)

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:07:49

    アイカさん……!!
    日下部はおばけ苦手かと思ったらむちゃくちゃ落ち着いてるじゃんなんなんだよ

  • 10125/07/30(水) 23:13:28

    〈SANチェック〉0/1
    【成功】三輪・日下部

    日下部は腑に落ちたような心地がした。
    幽霊だなんだ、何をしたいかも分からないしこちらからも何も出来ないものは恐ろしいが、こうして事実の一つとなればそこまで怯えることもない。

    「一応聞いておくが、名前は?」
    「堀川愛花。源氏名はらぶかね。このカッコは……まぁ、察してよ」

    やはり彼女はアイカ、堀川愛花なのだ。
    そしてこうして幽霊として現れるということは、彼女はここで死んだのだろう。

    「なんでコイツが、三輪がお前さんと同じ顔してるのかは分かるか」
    「そんなのあたしが聞きたいんだけど?なにバニースーツまでしっかり着てんのさ」

    けらけらとおかしそうに笑う愛花と三輪の姿はやはり同じ、と言っても過言ではない。
    だが三輪のバニースーツは焼け焦げていないし、彼女の顔には火傷の痕もない。

    「……愛花さん。ここで何があったのか、教えてくれませんか」

    三輪はオーナーから渡された鍵をぎゅっと握り締めてそう告げれば、「ん、いいよ。教えたげる」と答えが返って来る。

    「答え合わせしよっか」

  • 11125/07/30(水) 23:18:44

    「あたしの家さ、家庭環境サイアクで。DVとかヤバかったし。だから早く稼いで独り立ちしなきゃーって思って。最初はあそこのビルの横でたむろしてたんだけど、こんなとこにいるぐらいならうちのクラブで働かないか〜ってそこのオーナーに誘われて。案外ちゃんと働けてたんだけどさ、やっぱああいう店ってとんでもなく厄介なのがいるんだよね。金払いはいいから付き合ってあげてたけど、あの脂ハゲ……マジでキモかった。葛谷って奴。あの日もテキトーに相手してたんだけど、大きい仕事任されたとかで気が大きくなってベロベロまで酔ってて、ずっとベタベタ触ってくんの。ホント最悪だった」

    葛谷のことを言われるとどうしても日下部は居心地が悪くなる。かと言って元上司が悪かったと謝るのも違うだろう。
    愛花も日下部に謝って欲しいと思っているわけではなかったようで、そのまま話は続いた。

    「でさ、なんか外に連れ出そうとしてくるわけ。オーナーも止めてくれてたんだけど、ちょっと目を離した隙に強引に……。マジで嫌だったけど、こいつここで暴れ出したらみんなにもメーワクかかんなって思って。ちょっとその辺ぶらついて時間稼ぎながら、ワンチャン警察に駆け込めばいっかって思ってたの。そしたら……あれ、何?いきなり瞬間移動みたいな。は?訳わかんないって思いながら逃げてたらここにいて……」

    瞬間移動。流石にそれは二人も知らない謎の技術だ。
    だが今までの経験からするに、よく分からない何かを使っていても驚きはしない。

    「でさ、あいつ目がマジだったし、逃げても逃げてもワープみたいなので追いついてくるし。捕まって、もうダメだって思ったら……いきなり爆発したってワケ。意味わかんないよね。ま、その変な爆発?で自分が死んだのがわかったのもこんな状態になってからなんだけど。はは、あたしの人生何だったんだろうね。……ま、あいつに無理やりやられるぐらいならあそこで死んでよかったのかもね。道連れであいつも死んでざまあ見ろってカンジ。それで全部終わりだ~……って思ってたら、めっちゃ光る怪獣?みたいなのに追い回されて……必死に隠れてたらどっか行ったんだけど、また戻ってくるかもって考えたら……」

    そう語る彼女の顔色は、死してなお明らかにわかるほどに青白い。
    軽い口調とは裏腹に、相当の恐怖に耐え忍んでいたのだとわかるだろう。

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:21:32

    あれこれアイカさんはムクロジの庭の人間じゃないっぽい?
    三輪ちゃんの自我がまた別でムクロジの庭の人間か…?

  • 13125/07/30(水) 23:25:42

    それから三輪に向き直って、愛花は不器用に笑った。

    「あとさ、そこのあたし……まぁあたしじゃないんだけどさ。爆発する直前あそこにいたでしょ。ユーレイになったから?何となく魂みたいなの?わかるんだけど……あたし見たんだよね」
    「見たって、もしかして」
    「人の形した黒いぐちゃぐちゃの化け物と、女の子が戦ってたの。女の子って言ってもあたしと同じぐらいだったんだけどさ。爆発する直前、あたしのこと見つけて庇おうとしてくれて……ま、間に合わなかったんだけど」

    結果として、助けられなかった。
    傍から見れば意味などなかったのかもしれない。
    だけども、それは彼女にとって無意味ではなかった。

    「それでもありがとね。なんであたしの姿してんのかは全然わかんないけど、キミが生きててくれたのは……うん、なんか嬉しかったかも」

    そう言って、愛花の幽霊は三輪へと近付き、顔を引き寄せて額同士をこつんと当てる。
    同じ顔が二つ、表情の作り方や火傷の有無という違いがあれど、まるで鏡のように二人の顔が向き合った。

    その瞬間だった。
    三輪の脳内で、ビデオテープを巻き戻すように映像がある地点まで遡り……そして、過去の記憶が再生される。

    私は「ムクロジの庭」と呼ばれる機関のエージェントだった。
    冒涜的な魔術を使う犯罪者や、おぞましい人外魔境の存在……社会の裏で暗躍するそれらを食い止め、人々の安寧を維持するのが私の役目。
    そのためなら、危険人物を暗殺することも辞さない、そんな組織に私は居た。

    その日の標的はとある商社に勤務する男。
    危険な魔術や怪物を用いる反社会勢力のフロント企業として、その商社は影響力を高めていた。
    その中で、次に重要な取引を任されることになっていると情報を掴んだのが標的の男……すなわち日下部さんだった。
    私は上に指示されるままに取引現場を襲撃し、何とかして「卵」と呼ばれる危険な物品が取引されるのを阻止しようとしたのだ。
    ――――それが罠だったとは知らずに。

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:25:47

    お労しいが普通に一般人っぽいな
    この場所には一般バニーアイカさんと葛谷と日下部擬態ショゴスと三輪(ムクロジの庭エージェント)の4人がいた感じ?

  • 15125/07/30(水) 23:26:57

    私は日下部さんに擬態したショゴスに迎撃され、絶体絶命の危機に晒された。

    あくまで人間の暗殺任務だったから対神話生物用意の装備は持ち合わせてなくて、苦境に立たされた。

    そこに投げ込まれたのが……「対ショゴス裂創徹甲弾」。

    まだ開発段階だったはずのそれは遺憾無くその効力を発揮した。

    ――――私と、偶然そこに居合わせてしまった愛花さんと、それを追い立てていた葛谷を巻き添えにして。


    その後、瀕死の私は見た。聞いた。


    後から現場を訪れた「彼」が、皮膚の制御を用いて私の外見を改ざんしたところを。

    記憶を曇らせる呪文によって、あなたの存在をなかったことにした男のことを。


    そうだ。彼だけだった。

    私が「堀川愛花」だと刷り込みをしようとしていたのは。


    「……そういうことだったんですね」


    私は理解した。思い出した。

    この状況を作った黒幕が誰なのか。

    民間人を巻き込んでしまったミスを隠蔽するために偽装に偽装を重ね、虚偽の報告書を提出しようとしていた男の名を。

    それは──――ムクロジの庭、エージェントβ「伊上 修也」。

    彼が発端だ。


    〈SANチェック〉1/1d3+1

    三輪(53) dice1d100=57 (57)

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:32:01

    イガミ~~…電話で誰かに仇を取りたいって言ってたのも嘘かワレ

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:35:18

    >>16

    あれの心理学ファンブルで仲間思いなんだなと出たあたりそういう事か…おお…

    死んだのは民間人じゃなくてエージェントですよって隠蔽としてはくそ大胆だな

  • 18125/07/30(水) 23:37:21

    〈SANチェック〉1/1d3+1

    【失敗】三輪:SAN53 – [ dice1d3=1 (1) +1]


    エージェントとして生きてきた記憶を取り戻せば、今まではよく分からなかったことも分かるようになった。

    得体のしれないと思っていた呪文も、身近なものの一つだったのだ。


    そして自分の任務に関わっていた「卵」のことも、今ならwかある。

    アレは本当に何かの卵というわけじゃなくて、何らかの突然変異によって変容したショゴス細胞の塊だ。

    大人しくケースに入っている以上は休眠状態にあるのだと思うけど、もしアレが目覚めれば際限なくショゴスが生み出され街はメチャクチャになってしまう。


    ≪三輪のキャラシ更新≫

    目標に『「卵」を回収あるいは破壊して帰還する』が追加

    記憶を取り戻し本来の動きのキレを取り戻したことで〈キック〉〈回避〉に+10%、ダメージボーナスが一段階上昇。

    〈クトゥルフ神話技能〉を20%獲得


    失われたものを取り返したというのに、そこには喜びはなかった。

    振るえる程の怒りが身を焼き尽くす。

    イガミさん、エージェントβを許すわけにはいかない。

    自分だけじゃなくて、あの人は愛花さんをも巻き込んでその命を奪ったのだ。

    そして今は日下部さんをも巻き込んで、自分にとって都合のいい形で周囲を騙そうとしている。

    思い通りになんか、絶対にさせない。


    「……愛花さん、パスワードは分かりますか」

    「ん、それを伝えるためにここで待ってた。多分これマジで大事なやつだからって。パスワードは『Easter Egg 666』。よくわかんないけど、これでケース?を開けたりロックしたりできるんだってさ」

    「ありがとうございます。際にもう一つ、良いですか」

    「あたしに?」

    「はい、オーナーがこれを渡して欲しいと。それに……帰る場所はここにあるって伝えて、とまでは言われてないですけど。オーナーはそう言ってました」

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:41:20

    パスワード聞かされたのがアイカさんならどんなに三輪ちゃん詰めても出てこないはずだ
    あと三輪はなんか騙されてこの現場に向かわされたって感じなんだよな囮とか餌とか言われてたし

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:45:03

    アイカさん真っ当にバニーやってただけなのにもうオーナーの元に帰れないんだな…
    ただでさえキレキレな三輪ちゃんのバニーキックがパワーアップした

  • 21125/07/30(水) 23:46:43

    三輪が渡したのはオーナーから笑された、マスコットのついた鍵だ。

    オーナーの素直じゃない所を、オーナーの優しい所を、三輪よりも長い時間傍に居て知っていた愛花は顔をぐしゃりと歪めながら、鍵を大切な宝物のように握り締める。


    「……っ、ほんっと、あんのお節介ババア……寂しいなら寂しいって言えバカっ……!」


    そう叫ぶように言った後、愛花はぼろぼろと涙を流す。

    拭うことさえせずに、握り締めた鍵を顔の前で両手で包んだ。


    「ごめん、ごめんね、あたし帰れなかった……まだまだ返しきれてないもの、たくさんあったのに……!」


    そう泣きじゃくっていた時間はそう長くはなかった。

    ぐすんと鼻を啜って目を擦った愛花はまだ赤い瞳のまま、三輪に向き直る。


    「……ごめんね、ありがと。あたしはもう帰れない、けど、あの人にこれだけ伝えて欲しい」


    二人は似た者同士だったのかもしれない。

    生きている間にそれを言葉にすることは互いになく、こうして終わってしまった。

    だけれど、まだ伝える術があるのならば。


    「あたし、あんたに会えて幸せだった……生まれた時からサイアクだったし、幸せな最期も迎えられなかった……人生ほんとサイアクだらけだったけど、あんたと一緒にいる時は、これでも結構、幸せでいられたんだよ……って」

    「……はい、絶対伝えます。愛花さん、私絶対に生きて帰りますから」

    「うん、そうして。あの人に二人も失わせるわけにはいかないからさ」


    そう言って、愛花は泣いた跡が強く残る顔で笑った。

    そしてそのまま、マスコットと一緒に光の粒子に包まれて消えていく。


    〈聞き耳〉

    三輪(65) dice1d100=19 (19)

  • 22125/07/30(水) 23:51:54

    〈聞き耳〉

    【成功】三輪


    「ふ……ぅ、っぐ」


    自分の同じようにわんわんと泣いてしまいたいとも思った。


    「……オマエはよくやったよ」


    日下部も話の流れで、三輪の雰囲気が変わったことで、記憶を取り戻したらしいことは察していたのだろう。

    気丈にあろうとする三輪をどうにか慰めてやりたいと思いながら手を伸ばしたその時だった。


    しかし三輪がそうは出来なかったのは、日下部が力不足だったからではない。

    背後から砂利を踏む音が聞こえてくることに気付き、三輪はぴくりと動きを止める。

    日下部も先程まで無かった人の臭いがあることで背後から人が迫って来ていることに気付いていた。


    〈回避〉

    三輪(80) dice1d100=61 (61)

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:52:42

    三輪ちゃんの抹殺は最初から決まってたっぽいけど、ムクロジの庭全体の方針なんだろうか
    まだひとひねりありそう

  • 24125/07/30(水) 23:57:42

    そこで鳴り響いたのは先程まで聞こえていたラップ音とは違う、発砲音だった。

    分かっていたというように最低限の動きでそれを避けた三輪は、ゆっくりと振り向く。

    するとその視線の先で拳銃を構えていたのは――――あそこで死んだはずのイガミだった。


    「いやぁ、すごいすごい!よくここまで辿り着いたな、その根性は大したもんだぜ。憎らしいほどにな」


    二人がここに来るのを待っていたかのように拍手をしながら出迎える。

    ――――が、余裕綽々といった台詞に反して微妙に息を切らせているのがわかる。顔色も悪い。


    「日下部……と、エージェントα、思い出しちまったか?ここで何があったか。お前の体に何が起きてるか」

    「あなたが中途半端に隠そうとしてくれたおかげで、思い出しましたよ」

    「そう睨むなよ。確かにまぁ、あの時色々とミスをしたのは事実だ。まさか取引現場に泥酔したバカに、バカお気に入りのウサギちゃんが来てたなんて思いもよらなかった。その結果がコレだ」


    けらけらと笑ってみせたイガミは両手を広げ、まるで自身が王様かのように振舞う。


    「だがな、忘れちゃいけないぜ?アンタ諸共全部吹き飛ばしちまえって命令したのは上だ!オレはむしろ、瀕死のアンタの丸焦げになった体をケアしてやったんだぜ?ガワはともかくだ、感謝してほしいぐらいだ」


    〈心理学〉

    三輪(61) dice1d100=56 (56)

    日下部(70) dice1d100=98 (98)


    〈アイデア〉

    三輪(70) dice1d100=47 (47)

    日下部(80) dice1d100=30 (30)

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:04:39

    本来は日下部擬態ショゴスと三輪だけを当てるつもりだった…?
    イガミの言うこと全然分からないマン日下部

  • 26125/07/31(木) 00:05:25

    〈心理学〉
    【成功】三輪 【ファンブル】日下部
    〈アイデア〉
    【成功】三輪・日下部

    日下部はその言葉にゾッとする。
    もしそう言った組織そのものが敵に回り、三輪を殺そうとしているのならば勝ち筋はあるのだろうか。
    このまま自分と二人、ここで殺されるのではないかと言う”詰み”の未来が色濃く見える。

    日下部:SAN68→67

    だが三輪はそれを聞き、彼女にしては珍しく嘲るように鼻で笑った。

    「見え見えの嘘で誤魔化そうとしないでください。そもそもうちは万年人手不足。簡単に私を切り捨てられるような状況じゃないことも分かってます」
    「はッ、全部お見通しかよ。つまんねーな」

    そう言いながら肩を竦めたイガミを見て、嘘だったのかよと日下部はげんなりとした。

    だがそれとは別に腑に落ちたこともあった。
    三輪から焼け焦げたような匂いがする理由。
    爆発によって大火傷を負った身体を、皮膚の制御によって応急処置的に覆っているからだ。
    日下部の嗅覚はバニーガールの「ガワ」に包まれた、その奥の三輪本人の肉体を見逃さなかったのだ。
    彼女がバニースーツを脱げないのも当然だ。これは彼女の皮膚と癒着している……否、それ自体がもはや彼女の皮膚の一部だと言ってもおかしくない。

  • 27125/07/31(木) 00:11:27

    「だがバレたからには仕方ねえ!卵を回収できなかった失態、民間人を巻き込んだ失態、今ここでお前に被せちまえばいい」


    三輪が見抜いたことで悪意を隠すことは完全に諦めたのか、イガミは三輪をせせら笑う。


    「元からお前は死んだって上には報告してあるんだ、全部忘れてただのバニーガールとしてご奉仕してりゃ幸せだったのになぁ!」

    「それが通るとでも思ってるんですか」

    「ああ、通るさ。通してみせる」


    イガミは舞台俳優か何かのように大仰に手を動かし、三輪たちの前に立ち塞がる。


    「“エージェントαは作戦に失敗して「卵」の回収もままならずに民間人を巻き込んで自爆、そのまま犠牲になりました。その無念を晴らすためにエージェントβは単独で事件を追い、見事「卵」を持ち逃げしたコクレン商事の社員・オブジェクトAを討伐して「卵」を取り戻しました”……この筋書きで行こうか!」


    彼の中では既に決まっていたことなのだろう。

    だからこそ、あの報告書は没になった。もっと都合のいい筋書きがあったからだ。


    「それじゃあ、仲良しごっこはオシマイだ。大人しくくたばりやがれ」


    ■■VSイガミ 戦闘開始 Round1■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→イガミ(15)


    躊躇なく自分へと向けられた拳銃を見て、三輪は今までよりも俊敏に動いた。

    元から体に染みついていた技術だったとはいえ、自覚した今はその鋭さを増す。


    「くたばるのはあなたの方ですよ、エージェントβ」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=46 (46)

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:11:50

    アイカさん(バニガの姿)の全身着ぐるみ着てるようなものなのかな
    なんかうさ耳とか自体にも痛覚ありそうな感じはちょっとしてた

  • 29125/07/31(木) 00:14:29

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【キックのみ成功】


    しかし三輪だけではなく、イガミも同じエージェント。

    鋭い蹴りを目の前にしても動揺した素振りもなく、それを避けようとする。


    「やってみろよ、バニーちゃん!そんな姿で出来るもんならな!」


    〈回避〉

    イガミ(75) dice1d100=89 (89)

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:16:06

    拳銃やだぁ…最初の一撃入ってくれたな
    やってくれバニーキック

  • 31125/07/31(木) 00:17:02

    〈回避〉

    【成功】


    しかし三輪はそんな言葉に煽られることなく、外した一発目を囮にそのまま地面に手を着いて体を反転しつつイガミの顎を思いっきり蹴り上げる。


    ≪ダメージ算出≫1d6+1d6(ダメージボーナスが一段階上昇しているため)

    dice2d6=5 3 (8)

  • 32125/07/31(木) 00:24:08

    >>31

    〈回避〉

    【失敗】の間違い、処理はあってるのでこのまま


    軽い体には見合わない一撃がイガミを吹っ飛ばす。

    曲芸染みた真似をした張本人である三輪はそれを気にした様子もなく、イガミを冷めた目つきで見下ろしていた。


    「そのバニーちゃんに見下ろされているあなたはなんでしょうね」

    「クソ、クソクソクソ!!いつも俺の邪魔ばっかりしやがって、この……!!」


    口から血痰を吐き出しながら三輪を罵るイガミを見て、日下部は一つ溜息を吐いた。


    「オマエにどんな事情があるかは知らないが、あまりにも見るに堪えないな。それがお前さんの本性か?」

    「うるさいうるさいうるさい!!コイツを殺したらアンタも殺してやる!!」

    「そう言われちゃどうぞ、とは言えない……よなぁ!!」


    〈キック〉

    日下部(55) dice1d100=31 (31)

  • 33125/07/31(木) 00:25:56

    続けて日下部も二人の戦いに参戦すれば、イガミは舌打ちしながらもそれを避けようとする。


    「オレの邪魔を、するな!!」


    〈回避〉

    イガミ(75) dice1d100=15 (15)

  • 34125/07/31(木) 00:28:59

    〈回避〉

    【スペシャル】イガミ


    こんな有様でもエージェント、と言うべきか。

    日下部の一撃は躱され、イガミは三輪に狙いを定める。


    ≪イガミの行動≫

    1.〈投擲(小型爆弾)〉イガミ(70) dice1d100=59 (59)

    2.〈スペツナズナイフ〉イガミ(45) dice1d100=15 (15)

    3.〈拳銃〉イガミ(30) dice2d100=64 73 (137)

    dice1d3=1 (1)

  • 35125/07/31(木) 00:30:24

    三輪に向かって飛んできたのは小さな何か。

    しかしそれを反射的に食らったらマズいもの、と判断した三輪はそれを蹴り返そうとする。


    〈キック〉

    三輪(90) dice1d100=87 (87)

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:31:12

    ぴったりスペシャルだったか…小型爆弾こわ!返せたかな?

  • 37125/07/31(木) 00:35:26

    〈キック〉

    【成功】


    受け流すように蹴り返せば、それはイガミにぶつかることは無く宙で爆発した。

    三輪はその爆発に若干体を震わせた。

    そんな様子を見てイガミは笑った後、頭をぐしゃぐしゃにかき乱す。


    「ずっと、ずっとずっとお前が邪魔だったんだよ! どれだけオレが必死こいても涼しい顔して上回りやがる! 女の癖にッ!!」


    そう叫ぶイガミを見ながらも、三輪と日下部は疑問に思うことがあった。

    なぜイガミは自分達が堀川愛花と接触してから話しかけてきたのか。

    三輪に真相を思い出して欲しくなかったのなら、その前に阻止すればいい。

    そうしなくては意味がない。

    そのために遺体の偽装までしてあの廃ガレージを出発したのではなかったのか?


    だが今は長く考え続けられる時間はない。


    ■■VSイガミ 戦闘開始 Round2■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→イガミ(15)


    「私が邪魔だったら、私に挑めば良かったのに!そんな程度のことで他の人を巻き込むなんて」


    ギリ、と三輪は歯を食いしばる。

    そんなものはくだらない嫉妬心だ。


    「そんな程度のこと?はは、ははははは!!」

    「笑ってられるのは今の内ですよ。私ももう、容赦はしません」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=72 (72)

  • 38125/07/31(木) 00:36:48

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【キックのみ成功】


    「それはこっちの台詞だ、クソ女!何も思い出せないアンタを殺すことも出来たんだ!!」


    〈回避〉

    イガミ(75) dice1d100=80 (80)

  • 39125/07/31(木) 00:38:14

    〈回避〉

    【失敗】


    「殺せなかったの間違いなんじゃないですか?」


    三輪はそう言いながら顎を庇うように動いたイガミのがら空きの腹に向かって蹴りを叩き込む。

    みしり、と骨が軋む感覚があった。


    ≪ダメージ算出≫1d6+1d6(ダメージボーナスが一段階上昇しているため)

    dice2d6=4 4 (8)

  • 40二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:41:40

    三輪エージェントっょぃ
    イガミがあんま戦闘タイプじゃないのかもしれないけどこれは涼しい顔してイガミを上回る女

  • 41125/07/31(木) 00:43:30

    しかしその時、イガミはニヤリと笑った。

    その異変に三輪が気付くも、遅い。


    突如イガミの腹が爆発――――したかのように思えた。

    その勢いにふっ飛ばされ、三輪は無理矢理距離をとらされる。


    「う、ッ」

    「おい三輪!」

    「わ、たしは大丈夫です!」


    ≪ダメージ算出≫爆発反応装甲

    dice1d5=5 (5)


    しかしそれを使ったイガミも無傷ではない。

    げほげほと噎せ、息も荒い。

    そのくせ瞳だけは三輪のことを憎悪に染まった目で見ているからたちが悪い。


    「クソ、力の差ってもん理解出来ない奴はこれだから嫌いなんだ……!」


    〈キック〉

    日下部(55) dice1d100=4 (4)

  • 42125/07/31(木) 00:46:28

    〈ショックロール〉三輪:HP10→5、CON×5に失敗で気絶

    三輪(14*5,70) dice1d100=50 (50)


    〈回避〉日下部のクリティカルはダメージ2倍で処理

    イガミ(75) dice1d100=4 (4)

  • 43125/07/31(木) 00:49:17

    ふっ飛ばされた三輪は意識が飛びそうになるも、それをどうにか留める。

    視界の中では日下部が蹴りをお見舞いするも、それを上手く流したイガミが見え――――そして目が合う。


    「この程度で終わりなわけないだろ!!」


    爛々とした瞳が三輪を射抜いた。


    ≪イガミの行動≫

    1.〈投擲(小型爆弾)〉イガミ(70) dice1d100=75 (75)

    2.〈スペツナズナイフ〉イガミ(45) dice1d100=59 (59)

    3.〈拳銃〉イガミ(30) dice2d100=60 97 (157)

    dice1d3=2 (2)

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:51:49

    なになに急にハイレベルな戦いしてた執着を感じる

  • 45125/07/31(木) 00:52:37

    〈スペツナズナイフ〉

    【失敗】


    振り被られたナイフを三輪は避けてみせる。

    だが次の瞬間、刃の部分が射出された。


    「え?……ッ、ぐ」

    「はは、油断したな!どうせ避けられるなんてことは分かってんだよ!!」


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d3=3 (3)

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:56:41

    うわっクリティカルで回避不可か!?
    三輪ちゃんのHPがもうやばい…

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:00:51

    なんか三輪ちゃん全ての戦闘で一回は最大値ダメもらってる?なんて幸の薄い子なんだ…

  • 48125/07/31(木) 01:01:57

    腹部への直撃はどうにか避けたものの、腕にざっくりと刺さったそれは三輪が押さえる前に抜けていく。
    栓を失った傷跡からは血が溢れていき、三輪は自分の体がぐらりと揺らぐのを感じた。
    あ、マズい。
    そう思った時には膝をついていた。

    「オレがお前の尻拭いだと?ふざけやがって!みんなお前を過大評価して、オレの能力を低く見積もりやがる!だから吹き飛ばしてやったんだよ!お前の功績も!スカした面もな!気色悪い髪色も全部、全部全部全部!!ハハハッ!!」

    狂ったように笑うイガミを前にしながら、三輪は霞む意識の中で拳を握りしめる。
    まだだ、まだこんな所で気絶なんてしていられないのに。

    「くさかべさ、にげて」

    上手く呂律も回らない。
    自分で決着を付けようと思っていたというのに、この有様だ。
    そう思っていれば、三輪の前に日下部が立ちはだかる。
    分かっていた。自分が動けなくなればこうなるのは分かっていたはずだったのに。

    「少しでも傷を塞げ。時間は……俺が稼いでやる」

    こんなことを言うのは自分らしくはないとも思う。
    だがこんなにボロボロになった女の子を前に、今更尻尾撒いて逃げられるか。
    自分がイガミを倒すには正直自身はない。
    だがイガミの言動の端々から余裕の無さが伺えること。
    もしかすると、イガミは自分達が堀川愛花と接触する現場に間に合わなかったのではないだろうか?という疑問。
    でないと、わざわざあそこで遅れてきた理由が無い。イガミが何かしらに妨害されていたとすれば、時間を稼ぐことこそが有効打になる可能性もある。

    (三輪HP2で本来自動気絶です)

  • 49125/07/31(木) 01:05:47

    ■■VSイガミ 戦闘開始 Round3■■

    DEX順:イガミ(15)→[三輪(17)→日下部(16)]


    イガミは自分の手で三輪をここまで追い詰めたことが愉快で仕方ないのだろう。


    「退いてくれよ。じゃないと先にアンタを殺しちまう」

    「俺もコイツも殺さない、ってのはどうだ?」

    「はは、面白くない冗談だ」


    その言葉通り、イガミは少しも殺意を衰えさせずに二人を見据える。


    「二度は言わない。退け」

    「何度も同じことを言わせるな。――――お断りだ」

    「そうか……なら、死.ね」


    ≪イガミの行動≫

    1.〈投擲(小型爆弾)〉イガミ(70) dice1d100=71 (71)

    2.〈スペツナズナイフ〉イガミ(45) dice1d100=92 (92)

    3.〈拳銃〉イガミ(30) dice2d100=42 94 (136)

    dice1d3=2 (2)

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:09:28

    外してくれてよかった…日下部普通の一般(元)社畜だからどこまでやれるのか心配だ…

  • 51125/07/31(木) 01:12:44

    〈スペツナズナイフ〉

    【失敗】


    三輪を狙って繰り出されたそれを日下部は庇いに入る。

    相手もそれを見越してか、間を縫おうとしたがそれをさせなかったのは日下部だ。

    となれば舌打ちをしたイガミが再び刃先を射出し、その飛び出した刃もまた――――日下部に阻まれる。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d3=1 (1)


    それを見たイガミの表情はこわばっていた。


    ぶつぶつと「早く、早くくたばれ……頼む、マジで、じゃねえと……」と呟いているのが聞こえた。

    確信する。イガミが焦っている。怯えている。いったい何に? その答えはすぐそこまで来ていた。


    視界の端で、チカチカと青白い閃光が見えた。見覚えのあるその光が、本能的な危機感を呼び覚ます。

    すぐさま日下部はぎゅっと瞼を閉じ、三輪の顔の前にも手をかざして視界を塞いだ。

    イガミはそんな日下部の行動を見て一瞬だけ戸惑ったようだったが、すぐにそれが何を意味するかを理解して同じように目を塞ごうとする……が、間に合わなかった。


    「ぐッ……ヤバい……!」


    まるで軍用の閃光弾のような鮮烈な光。窓ガラスが割れる音と、瓦礫を踏み砕く音が響く。

    二人が咄嗟に目を開ければ、そこにいたのはコクレン商事であなた達を襲ってきた光り輝く怪物。イオド。魂を狩り取るもの。

    イオドは動きの鈍ったイガミを素早く触手で絡め取ると、万力のような力で縛り上げ宙に掲げた。


    「クソ!クソ!追いついてきやがった!離せこのッ……ぐあああ!!」


    点と点が線で繋がる。イガミは言っていた。凡そ餌に釣られてきたのだろうと。

    魂を喰らうイオドにとっての餌とは?人間に違いない。だが五体満足の人間を追いかけて狩るよりも、そこから動けないおあつらえ向きの魂を貪った方が幾分も楽だ。

  • 52125/07/31(木) 01:14:54

    イオドはこの爆破事件で地縛霊となった愛花と葛谷を狙っていたのだ。

    その証拠に、イガミが捕まっている触手とはまた別の触手に捕まっている大柄な男……黒く焦げてはいるが、間違いなくあれは葛谷の魂の残骸だと日下部はわかる。

    とはいえ、その中身はイオドに既に食い尽くされてしまった後だろう。

    本来ならば愛花も食うことができていたはずだが、イオドはそれを妨害してディナーテーブルを台無しにした何者かに怒り狂っているらしい。

    その矛先は、最初に現場に戻ってきたイガミに向いていたようだ。

    嫌っていたとはいえ、一応は知っている人間の末路を、そして目の前で人間がイオドに捕食される光景を目にすれば動揺せずにはいられない。


    〈SANチェック〉1d3/1d6

    三輪(51) dice1d100=89 (89)

    日下部(67) dice1d100=73 (73)

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:15:46

    あっ

  • 54125/07/31(木) 01:15:55

    〈SANチェック〉1d3/1d6

    【失敗】三輪:SAN51 – dice1d6=3 (3) 日下部:SAN67 – dice1d6=4 (4)

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:17:16

    アイカさんさっき成仏できててよかった本当によかった

  • 56125/07/31(木) 01:20:31

    「い、痛い、痛い痛い痛い!お、オレのっ、に、肉、骨がっ、ぎゃあああああ!やめろおおおおッ!!!」


    どうにか流れる血を押さえ、回復に努めた三輪はギリギリのところで動けるようになっていた。


    三輪:HP2→3


    とはいえ、ただそれだけではイオドから逃げることは出来ない。

    自分たちが獲物にならないように、隠れなくては。


    「く、さかべさん」

    「分かってる。動けるか」

    「はい」


    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉、片方でも成功すれば隠れられる。

    三輪(70) dice1d100=24 (24)

    日下部(40) dice1d100=33 (33)

  • 57125/07/31(木) 01:23:21

    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉、片方でも成功すれば隠れられる。

    【成功】三輪・日下部


    そして二人が物陰に隠れれば、イガミを食らうのに夢中になっていたイオドは食事を続けた。

    やがてイオドは満足したのか複眼で周囲を見回したあとにスッと何事も無かったかのようにその場から消滅する。

    いつまで息を止めていただろうか。張り詰めていた空気が弛緩し、イオドが去っていったと実感した時には冷や汗とも脂汗ともつかない汗がドッと噴き出てきた。

    その場に残されたのは2つの遺体と、2人の生者だけ。


    イガミの叫びが脳裏にこびりついている。だがもうイガミが声をあげることは無い。

    彼は壮絶な最期を迎え、ここで終わったのだから。


    〈SANチェック〉1d2/1d6

    三輪(48) dice1d100=19 (19)

    日下部(63) dice1d100=80 (80)

  • 58125/07/31(木) 01:24:22

    〈SANチェック〉1d2/1d6

    【成功】三輪:SAN48 - dice1d2=1 (1) 日下部:SAN63 - dice1d6=1 (1)

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:24:34

    三輪ちゃんこれ以上減らないでよかった…

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:25:24

    ギリギリ乗り切れたか…

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:25:38

    二人ともちょっとチビッてそう

  • 62125/07/31(木) 01:28:47

    1Cと100Fを三回ずつ出す男、運が良いのか悪いのか分からないね
    因みに二人共に不定はギリギリ避けてるよ
    三輪の処理に関しては気絶されるとここで高確率で詰むので特殊処理としたよ
    実はここ、クライマックスシーンじゃないんだ
    今日はここまで、ここからが本当のクライマックスシーンの始まりだよ

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:30:30

    ここからが本当の地獄だ…?

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:34:55

    バニーガールの方もうすでに満身創痍に見えますが…!?
    三輪を守ってくれ日下部の極端ダイス

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 09:37:00

    無事にエンディング迎えられると思ったらまだここからなの??三輪ちゃん頑張って持ちこたえて…

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 18:25:06

    あと何があるんだ日下部の元職場で遭遇した本居とショゴスはイオドにやられたよな?
    もっかいイオド来んのかな…

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 19:55:46

    あと脅威になりそうなものといったら卵かな

  • 68125/07/31(木) 21:21:45

    ガチャ爆死した日に1C出すとその運をガチャに分けてくれとなるのはTRPGプレイヤーあるあるだと思うよ
    さて今日はとことんついてないのかそれともこっちに運吸われたのか確かめていくよ

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:34:00

    スレ主もファンパレのお兄ちゃん中々来なかったのかな…(親近感)

  • 70125/07/31(木) 21:34:56

    ドッと二人に疲れが押し寄せる。
    だがそのまま全てが終わったと思えないのは、まだ問題が残っているからだ。

    「日下部さん、すみません。私、全部思い出しました」

    漸く多少は動けるようになった三輪は、それでも満身創痍だ。
    爆発の余波をもろに食らい、それに加えて腕の出血。元よりどちらかと言えば華奢な三輪からすればそれは致命傷になりえるものである。

    「……どうすんだ、これから」
    「私は自分のやり残した仕事を片付けなければいけません」

    そう言いながら日下部の方を振り向かず、イガミの遺体のポケットから覗いていた手帳を三輪は手に取った。
    その様子はどこか今までの三輪とは違うようにも思えたが、彼女の表情はギリギリのところで取り繕っているだけで、そこには悲しみも色濃い。

    「で、俺はどうすりゃ良いって?」
    「少しの間追われることにはなるでしょうから、隠れて頂くことにはなりますが……事情を説明してオーナーの元で少し過ごすのもありかもしれません」
    「……あのなぁ」

    日下部は手帳を見ている三輪の方へと近付き、「せめてそういうのはこっちを見てから言ってみろ」と言いながら爆風で乱れたままの前髪の下から晒されている額にデコピンをお見舞いする。
    バシッと良い音が響き、それと同時に三輪の瞳からはぼろりと涙が零れ落ちた。

    「今更ここで逃げ隠れ出来るかよ。俺はもう会社も辞めたし、こんだけ首を突っ込んでる。ハイさようならとはいかないだろ」
    「でも、私。本当は」

    三輪は最初、日下部を殺そうとしていた。エージェントαとして得ていた情報が正しかったのなら、その決断が間違っていたとは思えない。
    しかし実際は罠に嵌められた方ではあったのだが、日下部を殺そうとしていたのは事実である。

    「謝るな。俺も知らない内にヤバいブツの片棒担がされていたのを助けて貰った、と言えなくもないからな」

  • 71125/07/31(木) 21:47:00

    「う、うぅ……日下部さぁん」

    「おい泣くな、クソ、人の服をハンカチ代わりにするな!!」


    べそべそと泣いている三輪は先程までの嫌味な程優秀なエージェントα、と言った風ではない。

    鼻を啜ってから三輪は「これ、なんですけど……」と日下部に手帳の中身を見せる。


    「これは……比較的最近、うちの……じゃなくて、コクレン商事とコンタクトがあった会社だな」

    「殆ど全て横線で打ち消されているんですけど、その中の一つ『比良尼工業』だけ丸印がつけられてるんです」

    「嘉数川の勤務先だな。もしかしてそこにある、もしくは取引先がそこってことか」

    「でも問題はどこと取引されるかじゃなくて、今どこにあるかなんです」

    「今どこに……そういやデータベースにはマホロバ理科学研究所の技術でしか中身を取り出すことはできない、って書いてあったか」

    「はい。だからパスワードが分からなくなった今、その研究所に送られている可能性が高いと思うんです」

    「パスワードが分からなくなったので教えてください、とは費用的も信用問題的にも大変なことになるだろうしな」

    「だからまず私はそれを頼りにマホロバ理科学研究所に行ってみようと思ってるんですが……」

    「待て、その前に行かなきゃならない場所があるだろ」

    「へ?」

    「病院だ。これからもどうせまたドンパチやる可能性があるんだろ?ならまずはその怪我を治して貰え」

    「あ、あー……」


    死んでないなら大丈夫!という感じで押し切ろうと一瞬三輪も思ったが、これは駄目だなと日下部の顔を見てきゅっと黙る。


    〈アイデア〉

    三輪(70) dice1d100=72 (72)

    日下部(80) dice1d100=19 (19)

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:52:36

    優等生エージェントな三輪ちゃんも可愛いが日下部にデコピンされて崩れる三輪ちゃんも可愛いよ

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:55:07

    このレスは削除されています

  • 74125/07/31(木) 21:56:12

    〈アイデア〉
    【成功】日下部 【失敗】三輪

    「そういやマホロバ理科学研究所ってよ、マホロバ科学センターって名称で科学技術に関する展示を一般向けに開放しているだろ?センターの方に一般客として潜入してバックヤードの方に忍び込む方が良いだろ」
    「……日下部さん、少し慣れてきましたか?」
    「こんな目に遭えば嫌でもな」

    肩を竦めた日下部を見ながら三輪は笑った。
    自分が真の意味で自分を取り戻してからも、日下部との関係はあまり変わらないらしい。

    「……っと」

    イガミの死体に手を合わせた日下部はそのままポケットから車の鍵を取り出す。
    だが鍵を探す際に指に当たったものもついでに取り出せば、三輪が「あ」と声を漏らす。

    「なんだこれ」
    「それ……多分爆弾、ですね」
    「……マジか?」
    「多分イガミさんが作ったものですね。うーん……色々と思う所はありますが、持っていきます。爆弾に罪はないですし」
    「まあ……そうだな」
    「はい!」

    ≪裂創炸裂弾(試作)×2≫
    武器として用いる場合は〈投擲〉で判定、成功で3d10ダメージ。
    失敗した場合は爆心地が逸れてしまい2d6ダメージまで下がり、さらに〈幸運〉失敗で自分にも1d6ダメージ

  • 75125/07/31(木) 22:04:16

    二人は廃ガレージの方に戻り、イガミの車で動くことになる。

    そしてマホロバ科学センターに向かう前に病院へと駆け込むことにした。

    医者には相当問い詰められたのだが、どうにか無事に怪我の治療をして貰えた。

    日下部がだいぶ疑われていたのは言うまでもないだろう。


    ≪回復量≫三輪は爆発の怪我+ナイフの怪我の治療。日下部はナイフの怪我の治療

    三輪:HP3 + [ dice2d3=3 1 (4) +2 ]

    日下部:HP14 + [ dice1d3=3 (3) +1 ]

  • 76125/07/31(木) 22:16:06

    医者からの手当ては受けたが、本来ならそうホイホイ動いていい状況ではない。

    日下部も一回腹を刺されているはずなのだが、あまり動きに影響が残っていないっぽいことに三輪は三輪でドン引きしていた。

    しかし同じく日下部も三輪がまだ動けそうなことにドン引きしているのでお互い様である。


    バニースーツを着たボロボロの女性(しかもバニースーツは脱ぎたがらない)とスーツの男、が色んな意味で危機から脱した後、車で向かうはマホロバ科学センターだ。

    爆風のせいでボロボロになった服を買い替えるのに日下部をパシった三輪は再びサイズの合わないコートを身に纏っていた。

    因みに今回三回目の男物のコートである。


    そして辿り着いてみれば、入館料は一般客が500円、中学生以下が無料という看板が入り口に立っていた。

    子供達に広く科学の門戸を開きたいという館長の意向でリーズナブルな料金体系となっている……らしい。

    その裏で冒涜的な研究が行われているとは誰が想像するだろうか。

    少なくとも休日の家族連れや、調べ物をしに来たであろう学生達といった観覧客達には関係のないことだ。

    みな展示されているロケットの模型や恐竜の骨格標本に夢中で、これだけ賑わっているのであれば服装にさえ気を付ければ簡単に溶け込むことができるだろう。


    「……日下部さん、どうしましょう」

    「なるべく注目は集めたくないが」


    ちらちらと二人を見るような人も居るも、現在はその程度。

    だがバックヤードに入るなら一目で一般客とバレるような状況ではマズいだろう。


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=93 (93)


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=7 (7)

  • 77125/07/31(木) 22:27:41

    〈目星〉

    【失敗】三輪

    〈聞き耳〉

    【スペシャル】日下部


    「……!見てください日下部さん」

    「なんだ」

    「恐竜ってこんなに大きいんですね!こういうところ初めて来ました!!」


    ちゃんと考えろと叱る気すら沸かなかった日下部はきらきらとした瞳で恐竜の骨格標本を見る三輪を死んだ目で見ていた。

    これがエージェントα?本当に?……とはいえ、日下部自身が先に解決策を思いついていたからの態度でもあったのだが。


    「バックヤードに潜り込むならうってつけの格好があるぞ」


    そう言って日下部が三輪に示したのはトイレだ。

    そこには「清掃中につき使用禁止」と看板を置いてトイレの清掃に入っていくのが目に入る。


    「サイズに余裕があればその格好でも上からそのまま着られるだろ」

    「……た、確かに……!」


    バニー生活二週間目にして初めての発見である。まあウサミミはどう足搔いても帽子くらいでしか隠せないのだが。


    「清掃員には悪いが……行ってこい、三輪」

    「はい!」


    〈忍び歩き〉スペシャルで+10%の補正

    三輪(70+10,80) dice1d100=99 (99)


    〈キック〉スペシャルで+10%の補正。上限99

    三輪(90+10,99) dice1d100=69 (69)

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:31:38

    これがエージェントα?本当に?

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:31:54

    ファンブッた!

  • 80125/07/31(木) 22:32:12

    〈忍び歩き〉スペシャルで+10%の補正

    【ファンブル】

    〈キック〉スペシャルで+10%の補正。上限99

    【成功】


    こっそりと中に入ろうとした三輪だったが、中に入った瞬間にしっかりと清掃員と目があった。


    「あ」

    「……あ、あの?」


    困惑気な清掃員に対し、三輪はすぅっと息を吸って――――


    「ごめんなさい!諸事情で、追剥しに行きました!!」

    「は、はぁ!?」


    三輪の叫びが外からでも聞こえて来た日下部が慌てて飛び込めば、既に清掃員は伸びていたが三輪はあまりにも大きな音を立て過ぎた。


    「日下部さん!服ゲットです!」

    「この馬鹿!!こんなに大きな音立てたらすぐに警備員が飛んでくるぞ!!」

    「…………あ。ど、どうしましょう!?」


    〈聞き耳〉ファンブルにつき+20%補正

    警備員(50+20,70) dice1d100=31 (31)

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:35:54

    当然のように聞き付けられとる

  • 82125/07/31(木) 22:37:50

    〈聞き耳〉ファンブルにつき+20%補正

    【成功】


    外からはドタバタと足音のようなものが聞こえてくる。

    どうにか言い訳を出来るような状況にしなければならない。


    「とりあえずオマエはコイツらをトイレの個室に突っ込んでおけ!」

    「はい!」

    「ついでにオマエも隠れろ!」

    「はい!!」


    慌ただしくも清掃員のユニフォームに着替えた日下部は一人、駆け込んできた警備員を出迎える。


    「物音が外まで聞こえてきましたが、大丈夫ですか?」

    「あー……ちょっと清掃用具を倒してしまって」


    その言葉通り、さっき日下部が蹴飛ばした清掃用具の中身がぶちまけられている。


    「すみません、騒がしくして。すぐ片付けますんで」


    これがサラリーマンとして生きて来た男の、嘘を本当に見せかける顔だ!!とばかりに日下部は警備員に心底申し訳なさそうな顔をしてみせる。


    〈信用〉

    日下部(80) dice1d100=33 (33)

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:39:53

    優秀エージェントのはずの三輪ちゃんの危なっかしいところに元社畜の日下部のフォロー力がスーッと効いて…

  • 84125/07/31(木) 22:46:39

    〈信用〉
    【成功】

    警備員は日下部を見て、「手伝いましょうか」と声をかけてくる。
    どうやら信じてくれたらしい。

    「いえ、大丈夫です。多少また物音がするかもしれませんが、片付けているだけなのでね」
    「怪我をしないように気を付けてくださいね」

    そう言って警備員は去っていった。
    そのまま足音が遠ざかっていくのを聞いて、日下部は一つ大きく息を吐く。

    「あ゛ー……馬鹿で良かった」
    「出て来る感想がそれで良いんですか……?」

    三輪が個室トイレからそーっと出てくる。
    しかもいつの間にか着替え終わっていた。

    「オマエが一番感謝するべきだと思うが?」
    「えっ、いやぁ、そのぉ……ごめんなさい!!」
    「大声出すな!」
    「理不尽!!」

    色々とあったものの、二人はバックヤードに身を滑り込ませる。
    これからは、どうにか「卵」を捜索して確保するのが目標だ。

    「……臭うな。ショゴス、って言ったか?アレの臭いがする」
    「じゃあやっぱりここに『卵』があるんですね」

  • 85125/07/31(木) 22:52:46

    ■■卵の元に辿り着け!Round1■■


    〈聞き耳〉に成功することで警備員を避けつつ「卵」の元へと少しずつ近付ける。

    基本的には1ラウンドに1進行し、10ラウンド以内に一定回数の進行が出来ればケースが解錠される前に「卵」の元へと辿り着ける。

    また〈聞き耳〉の結果に応じたイベント表を振り、出目によってイベントが発生する。


    「どうにか臭いを追えますか?」

    「まあ……出来るだろ」

    「流石日下部さん!頼もしいですね!よっ、日下部犬!」

    「まさかとは思うが、それを誉め言葉だと思ってるのか?」


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=85 (85)


    ≪イベント表≫

    〈聞き耳〉が成功→ dice1d6=2 (2)

    〈聞き耳〉が失敗→ dice1d8=3 (3)

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:55:25

    よっ、日下部犬!で声出して笑っちゃったし失敗するしもう

  • 87125/07/31(木) 22:59:59

    〈聞き耳〉

    【失敗】


    少し気付くのが遅れたが、道の先に職員が居る。

    恐らくは素人の上に、そこに居るのは一人だ。


    「……こっちが近道だ」

    「分かりました。眠って貰うということですね!」


    エージェントαとして覚醒してから人に暴力を振るうことに若干躊躇がない、もしくはタガが外れている三輪がにこにこしながら近付いていく。


    「あのー、すみませーん!」

    「はい、どうかしましたか?」

    「あなたには眠って貰いますね、ごめんなさい!!」


    〈キック〉

    三輪(90) dice1d100=66 (66)

  • 88125/07/31(木) 23:05:15

    〈聞き耳〉

    【失敗】


    〈キック〉

    【成功】


    「ていっ」

    「!!!!?!?!?」


    可愛らしい声とは裏腹に的確に相手の意識を奪う一撃。

    ぐったりと力を失った職員を力尽きて眠ってしまったかのように寝かせ、三輪は「やりましたよ日下部さん!」とぺかぺかの笑顔で振り返る。


    「あぁ……そうだな……」


    日下部がイガミよ、オマエは本当にこれに勝てなかったのか?と若干失礼なことを思いながらも二人は足を進めた。


    ■■卵の元に辿り着け!Round2■■

    進行度1


    「順調ですね!このままサクサクっと行きましょう!」

    「静かにしてろ。こっちは音も聞いてんだ」

    「(分かりました……!)」

    「(極端だなコイツ)」


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=7 (7)


    ≪イベント表≫

    〈聞き耳〉が成功→ dice1d6=6 (6)

    〈聞き耳〉が失敗→ dice1d8=5 (5)

  • 89125/07/31(木) 23:10:01

    (上の〈聞き耳〉【失敗】はミスだから気にしないで、すまん)


    〈聞き耳〉

    【スペシャル】


    二人が進んでいれば、日下部が急に三輪を止めた。

    なんだろうと不思議に思えば、隣の実験室で突如爆発が起きる。

    当然人が集まって来るが、ここさえすり抜けられれば人の少なくなった道をスムーズに進めるだろう。

    二人は目を合わせて、こっそりと先に進もうとする。


    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉、スペシャル補正で+10%の補正

    三輪(70+10,80) dice1d100=36 (36)

    日下部(40+10,50) dice1d100=97 (97)

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:13:01

    日下部…隠れるの苦手か…?

  • 91125/07/31(木) 23:14:23

    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉、スペシャル補正で+10%の補正

    【成功】三輪 【ファンブル】日下部


    どうにか三輪がスススっと通り抜けようとしたが、日下部が前から来る人にドンとぶつかった。

    そしてはたと目が合えば、相手の男が怪訝そうな顔をする。


    「あぁ、君は清掃員か。なら丁度いい、手伝ってくれ!水が必要なんだ!」


    そう言われてしまえばこの格好をしている以上、断れない。


    「あー、……いや、これから行かなきゃいけない所があってですね」

    「こっちの方が先だ。ほら」


    日下部が捕まってしまえば正しい道など分かるはずもない。

    三輪は「日下部さん……!!」と非難の目を向けるが、さっきやらかしたのは三輪なのでお互い様のようなものだ。


    ■■卵の元に辿り着け!Round3■■

    進行度0


    築けば元の場所まで戻って来てしまっていた。これもそれも爆発事故のせいだ。


    「ここ……さっき見ましたよね」

    「言うな」


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=87 (87)


    ≪イベント表≫

    〈聞き耳〉が成功→ dice1d6=5 (5)

    〈聞き耳〉が失敗→ dice1d8=7 (7)

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:16:56

    日下部の鼻…極端じゃない…?
    80なんだからそれなりでいいんだよそれなりで!

  • 93125/07/31(木) 23:17:35

    〈聞き耳〉

    【失敗】


    気疲れもあってか、気付くのが遅れたのだが行先に警備員が一人居る。

    多少の心得はあるため、こっそりと一撃で倒さなければ先に進めないだろう。


    「……いきます」

    「任せた」


    言葉少なくそう合図をし、三輪は警備員と距離を詰める。


    〈忍び歩き〉

    三輪(70) dice1d100=95 (95)


    〈キック〉

    三輪(90) dice1d100=87 (87)

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:21:50

    安心技能値のはずなのに出目が高くてハラハラするんだ

  • 95125/07/31(木) 23:23:07

    〈忍び歩き〉

    【失敗】

    〈キック〉

    【成功】


    日下部はそんな三輪を見て、さっきも見たなこういう状況……と若干遠い目になる。


    「待て、なんだオマエは!」

    「私が……見えてるんですか……?」

    「ふざけるな!」

    「え、なんで私が見えてるんですか!?」


    本気か冗談か分からないことを言いながら三輪は改めて警備員と向かい合う。

    こうなれば解決するのは”暴”のみである。


    「うぐぐ、勘が鈍ったかな。体が違うせいかな」

    「……!?まさか、憑依!?」

    「あ、憑依じゃなくてこれは……なんでしょう?」


    警棒を構えた警備員を前に、二人は正々堂々と暴力を振るうことにした。


    ■■VS警備員 Round1■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→警備員(10)


    「……そんなこと言ってる場合じゃなくて!あぁ、もう!!」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=73 (73)

  • 96125/07/31(木) 23:24:25

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【キックのみ成功】


    三輪は警備員と距離を詰め、鋭い蹴りを放った。


    〈回避〉

    警備員(20) dice1d100=62 (62)

  • 97125/07/31(木) 23:25:28

    〈回避〉

    【失敗】


    それは相手に避けることを許さない一撃。

    命を奪う気はないものの、それなりの勢いで警備員を吹っ飛ばす。


    ≪ダメージ算出≫

    dice2d6=4 2 (6)

  • 98125/07/31(木) 23:27:08

    〈ノックアウト攻撃〉成功で相手は気絶

    三輪(6-10,30) dice1d100=86 (86)


    〈ショックロール〉上記が失敗でチャレンジ、失敗で気絶

    警備員(10*5,50) dice1d100=45 (45)

  • 99125/07/31(木) 23:28:16

    しかし三輪の一撃で気絶に至らなかったものの、そんな警備員に追い打ちをかけるように日下部が動く。


    〈キック〉

    日下部(55) dice1d100=87 (87)

  • 100125/07/31(木) 23:30:56

    しかし警備員はどうにか体勢を立て直し、日下部の蹴りを避けると警棒を振り被る。


    「この、ぉ!!」


    ≪対象≫

    1.三輪

    2.日下部

    dice1d2=2 (2)


    〈警棒〉

    警備員(40) dice1d100=21 (21)

  • 101125/07/31(木) 23:31:59

    〈警棒〉

    【成功】


    狙われた日下部は当然、それを避けようと試みる。


    〈回避〉

    日下部(60) dice1d100=51 (51)

  • 102125/07/31(木) 23:33:24

    〈回避〉

    【成功】


    どうにか警棒を避ければ、三者に再び距離が空く。

    なるべくこの男を早くどうにかしなければ、と焦りも湧いて来るだろう。


    ■■VS警備員 Round2■■

    DEX順:三輪(17)→日下部(16)→警備員(10)


    「ごめんなさい、一発で終わらせるつもりだったのに……!」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=10 (10)

  • 103125/07/31(木) 23:35:23

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【スペシャル】キック 【成功】マーシャルアーツ


    三輪の一撃は鋭さをさらに増していた。

    確実に命を、もとい意識を刈り取ることを目的としたものだ。


    〈回避〉スペシャル補正で-10%

    警備員(20-10,10) dice1d100=34 (34)

  • 104125/07/31(木) 23:36:31

    〈回避〉

    【失敗】


    ≪ダメージ算出≫

    dice3d6=2 5 2 (9)

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:37:35

    ここでその謝り方は怖いって!
    警備員…安らかに(死んでない)

  • 106125/07/31(木) 23:39:49

    若干死んだか?と思うような一撃だったが、流石プロのエージェント。殺さずにギリギリ気絶で留めたらしい。

    骨くらいは折れているかもしれないが、このような研究に関わっている時点でろくなヤツじゃない、と信じるしかない。


    「今までの二倍のペースで行きますよ日下部さん!」

    「無駄に時間を食ったな。このままじゃマズいぞ」


    ■■卵の元に辿り着け!Round4■■

    進行度0


    「あとどれくらい猶予があるんでしょうか」

    「そんなこと気にしても仕方ないだろ。今は探すしかない」

    「うぅ……!日下部さんの鼻!頑張ってください!!」

    「オマエは普通に応援できないのか?」


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=49 (49)


    ≪イベント表≫

    〈聞き耳〉が成功→ dice1d6=3 (3)

    〈聞き耳〉が失敗→ dice1d8=7 (7)

  • 107125/07/31(木) 23:41:55

    〈聞き耳〉

    【成功】イベント3


    デジャヴ。また進行方向に一人職員が居る。


    「……こうなったらもう、ごめんなさい!サーチアンドデストロイ三輪です!!」

    「デストロイはするな!!」


    〈キック〉

    三輪(90) dice1d100=39 (39)

  • 108125/07/31(木) 23:45:52

    〈キック〉

    【成功】


    無事に職員をデストロイ(気絶)させた三輪と、そして日下部は先に進んで行く。


    ■■卵の元に辿り着け!Round5■■

    進行度1


    「このまま順調に進めれば……!」


    人を蹴っ飛ばして気絶させて進むのは”順調”の枠には入らないだろ、と日下部は思ったがツッコミせずに黙っていることにした。

    そもそもサーチアンドデストロイ三輪、と言うよりはサーチ日下部&デストロイ三輪である。


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=8 (8)


    ≪イベント表≫

    〈聞き耳〉が成功→ dice1d6=6 (6)

    〈聞き耳〉が失敗→ dice1d8=2 (2)

  • 109二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:48:41

    役割分担がしっかりしているバディは良いもの
    スペシャルだ

  • 110125/07/31(木) 23:49:27

    〈聞き耳〉

    【スペシャル】イベント6


    デジャヴ。また通りがかった実験室が爆発した。

    どうなってんだここは。三輪がデストロイするまでもない。


    「今度こそですよ、今度こそ!!」

    「……分かってる」


    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉、スペシャル補正で+10%の補正。どちらか成功でクリア

    三輪(70+10,80) dice1d100=60 (60)

    日下部(40+10,50) dice1d100=79 (79)

  • 111125/07/31(木) 23:52:27

    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉、スペシャル補正で+10%の補正

    【成功】三輪 【失敗】日下部


    どうにか二人は人込みをすり抜け、先に進むことが出来た。

    人が少ない場所では全力で走ることだって可能だ。だいぶ距離を稼げたであろう。


    ■■卵の元に辿り着け!Round6■■

    進行度3


    「これなら全部の実験室を爆発させながら進みますか?」

    「それはもうテロだってことになるだろ」

    「そっかぁ……」


    若干、本気で残念そうにする三輪に日下部は「コイツマジでエージェントか?」と疑問に思った。


    〈聞き耳〉

    日下部(80) dice1d100=80 (80)


    ≪イベント表≫

    〈聞き耳〉が成功→ dice1d6=6 (6)

    〈聞き耳〉が失敗→ dice1d8=3 (3)

  • 112125/07/31(木) 23:55:26

    〈聞き耳〉

    【成功】イベント6


    また実験室が爆発した。なんで?

    日下部は三輪を「オマエか?」と怪訝そうな顔をしたが、三輪は慌てて首を横に振る。冤罪だ。

    もしかするとここの研究所は「これから毎日実験室を爆破しようぜ!」がモットーなのかもしれない。潰れろ。


    やることは結局先程までと変わらない。

    即ち、バレないようにこっそりと……だ。


    〈隠密技能〉三輪は〈忍び歩き〉、日下部は〈隠れる〉

    三輪(70) dice1d100=49 (49)

    日下部(40) dice1d100=27 (27)

  • 113125/08/01(金) 00:01:23

    気付けば二人は、「第六特質実験室」とプレートが掲げられた重厚な扉の前に辿り着いていた。

    「第六特質実験室……?ここも爆発したりするんでしょうか。次は一体どこに……って、日下部さん?」
    「……ここだ」

    臭いの先はこの扉の中に繋がっている。そしてこの部屋の付近で臭いが濃くなっていることがないのならば、今もこの中にあると考えていいのだろう。

    「ここに『卵』が?」
    「おそらくはな。……開けるぞ」

    鉄製の重い扉を開けば、そこは大量の機械で埋め尽くされた教室ほどの広さの空間だった。
    そこにあったのは二人の人影。
    一人は奥でアタッシュケースに何か手を加えている白衣の男。もう一人はスーツを着た、日下部には見覚えのある男。嘉数川 照夫だった。
    嘉数川の肩書を知った今では、所謂インテリヤクザのようにしか見えない。

    二人は無事に『卵』の元に辿り着いた、というわけである。

    ■■卵の元に辿り着け!ミッションクリアで終了■■

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 00:03:35

    爆発の恩恵でたどり着いたよかった

  • 115125/08/01(金) 00:07:24

    クリティカル0ファンブル2が今日の戦果だよ
    今日はここまで、ガチャの爆死が実験室の爆発を吸い寄せたのかな
    ご察しの通りファンパレのお兄ちゃんガチャでスレ主は爆死したよ
    スレ終わるまでこれ以上爆発しても困るからガチャ禁しておくよ

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 05:22:57

    実験室を爆破しながら進む二人笑
    なんとかたどり着けてよかった
    スレ主の所にお兄ちゃんが来ますように

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:58:10

    このレスは削除されています

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:12:41

    今夜も楽しみだぜ

  • 119125/08/01(金) 22:18:11

    二人は爆破したんじゃなくて通りがかった部屋が何故か爆発してるだけだから無罪だよ
    そういう星の元に生まれたなら切実に研究所から出て行ってくれとは思うけど

  • 120125/08/01(金) 22:27:53

    実験室に入って来た二人を見返した嘉数川は神経質そうに眼鏡に数回触れるような動作をして、厭味ったらしく唇の端を持ち上げた。

    「ようやくお出ましですか……日下部さぁん、随分と重役出勤ですねぇ。おっと失礼、あなたの所はお休み中でしたか。羨ましいことですよ、どこかのどなたかが仕事を増やしてくださったおかげで私は今日もこうして背広に袖を通していますから」
    「知らない内に迷惑をおかけしたようで、どうもすみませんねぇ」

    全くすまないと思ってないような口ぶりの日下部に対し、嘉数川は瞼をピクリと震わせる。
    だがそれを押し殺したように、薄く笑みを浮かべるだけに留めた。。

    「いえいえ、お気になさらず結構。致命的な過失を犯したのはあなたの上司であって、あなたにいくら何を言っても意味が無いことは重々承知しておりますよ。まぁ……今後の取引をどうするかは上の判断に委ねられますが」
    「どうするもこうするもご自由にどうぞ。俺が口出し出来る範囲のことじゃないってのは重々分かってますので」

    暖簾に腕押し。
    煽る嘉数川を全て躱す日下部からすれば、良くも巻き込んでくれやがったな二度目はないぞ、俺会社辞めたしコイツ(三輪)が動いてるし、といった風だ。
    だが嘉数川からすればそんなことはどうでもよかった。

    「私はですねぇ、日下部さん。最高効率で成果を上げたいのですよ。使えるものは使える時に使う、ビジネスの鉄則です。特に私どものような立場の人間はね。その点で言えば、今現在後ろ盾の無いあなたは非常にEasyな相手だ」

    どうやら日下部が既にコクレン商事を辞めたことも知っているらしい。
    伝わっていてもおかしくないとは思っていたが、出来るだけそこを誤魔化したかった日下部としては内心舌打ちものだ。

    「後ろ盾が無い人間ほど揺さぶりやすいものはありませんよ。例えばそう、中毒者や借金地獄のクズ、それから……環境に馴染めず群れから逸れた世間知らずの子供」

    そう言われ思い出すのは、昨日出会った少年たち。
    三輪も嘉数川が誰を指しているのか分かったのか、表情を歪めた。

  • 121125/08/01(金) 22:35:03

    「ふっ、あそこのガキはいい。コミュニティの強度が低いおかげで、逸れもの同士で群れはするが一人が捕まれば蜘蛛の子を散らしたように逃げ出す。逃げ出したガキをまた適当な寝床と飯で雇って頭数を揃えれば、全容を掴むことが極めて困難な犯罪グループの出来上がりだ」

    そこまで言うと嘉数川は「全体的にレベルが低いと言うのが欠点ですがね」と肩を竦める。
    瞳には”ガキ”を見下す色しか伺えない。彼にとっては文字通り、駒でしかないのだろう。

    「これを利用すれば少々強引な手立てを使っても尻尾は掴みづらい……今の我々の市場の穴場ですよ」

    嘉数川は卑しい笑みを浮かべながら、身振り手振りを大きくして得意げに語る。
    聞くに堪えない言葉たちに三輪が一歩前に出る。解錠作業をこれ以上続けさせるわけにもいかない。
    これは時間稼ぎでもある、無駄な時間だ。
    それに対しても嘉数川は「来ると分かっていたのに何も対策をしない程愚かじゃないんですよ私は」と告げた。
    だがそれとほぼ同時、嘉数川の背後でガチャリと言う音が響く。
    まるで――――そう、それは解錠の音のように聞こえた。
    そして「卵」のケースをいじっていた初老の職員が口を開く。

    「お、あー……えっと、なんでしたっけ。そう、嘉数川さん」
    「はい博士、何か」
    「これねぇ、開いたよ。開いたんだけどねぇ、うーん」
    「あぁ、ありがとうございます。何か問題でも?」
    「問題っていうか、なんというかね。まぁ問題っちゃ問題なんですけども」
    「……はっきり仰っていただいても?」
    「開けてから気付いたんですが、これ安全装置とか付いてないですねぇ」

    作業台の上のアタッシュケースは開かれ、中には20cm四方ほどの透明な箱が入っていた。
    その内部に密閉されている紫色の血管のようなものが浮き出た黒々とした卵形の物体が「卵」……変異したショゴス細胞の塊であるとわかる。

  • 122125/08/01(金) 22:37:15

    職員の言葉に何が言いたい、とでも言うかのように嘉数川は眉を顰める。


    「安全装置が付いているものなんですね?」

    「はぁ、私も初めて見るモノではありますが、この手の危険物には大概ね」

    「……安全装置が無いとどうなるか伺っても?」

    「あぁ、いえいえ大丈夫ですよ。解放してすぐに活性化しないのならそう身構えることもない。とりあえずロックは解除できたんで、一旦ケースだけでも閉じま……」


    次の瞬間、博士の鼻から上が無くなっていた。

    べちゃり、という音を立てて床に倒れ伏し足元に血溜まりができる。

    一拍遅れて、目の前の光景に理解が追いついた嘉数川が焦った様子で懐から拳銃を抜いた。

    「卵」に向けて数発発砲するも、それは「卵」から伸びた、今しがた博士を捕食した黒い触手に弾かれてしまう。

    よく見れば「卵」はその表面に無数の血走った目玉を浮かばせており、それが覚醒状態にあることは明白だった。


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=26 (26)

    日下部(65) dice1d100=54 (54)

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:43:57

    やばい

  • 124125/08/01(金) 22:45:12

    〈目星〉

    【成功】


    二人はケースの中から一枚のポストカードが落ちるのを見た。

    そこにはピエロのイラストと一緒に「How about the funny Easter Egg?(愉快なイースターエッグはいかが?)」と書かれている。

    おそらくはこういった被害が出ることを計算の上での趣味の悪い「サプライズ」なのだ。

    これを仕組んだ連中はろくなものではない。

    ぞっと肌が粟立つのは、そこにある悪意に触れたからだろう。


    三輪:SAN47→46 日下部:SAN62→61


    同じようにそのポストカードに気付いたのか、嘉数川はここにきて一番表情を歪めた。


    「……クソ、星の知恵派のペテン共め」


    そう零した直後に無数の触手に引きずりこまれ、ごり、ばき、にちゃりという音を立てながら食い殺されてしまった。

    休眠状態から目覚めたショゴス細胞、その無差別の捕食行動はショゴスというものを知っていたはずの二人にも衝撃を与えるに十分だった。


    〈SANチェック〉1d3/2d4

    三輪(46) dice1d100=84 (84)

    日下部(61) dice1d100=37 (37)

  • 125125/08/01(金) 22:46:29

    〈SANチェック〉1d3/2d4

    【成功】日下部:SAN46 - dice1d3=2 (2)

    【失敗】三輪:SAN61 - dice2d4=1 2 (3)

  • 126125/08/01(金) 22:55:22

    目の前で容易く人が死んでいく。
    この二日間で何人の死を看取ったのだろうか。
    良くも悪くも人は慣れを知る生き物である。
    だからこそと言うべきか、日下部は目の前で起きた二つの死を前にどうするべきかを考えていた。
    だがこういったものとの付き合いが浅く、ほぼないと言っても過言ではない彼にどうするべきかなど分かるはずもない。
    となればこの場において、唯一頼れる人間を頼るしかない。

    「これはどうするべきだ!一旦引いた方が良いのか!?」

    しかし三輪の反応は一瞬遅れる。
    積み重なる死を前に、自分の命の危機に、そして日下部をこのような場所にまで連れて来て巻き込んでしまったことに、動揺の方が勝ったのだ。

    ――――だからこそ、行動が遅れた。
    先にソレに気付いたのは日下部の方だった。だが日下部も間に合わない。

    「避けろ!!」

    血を吐くような必死の叫び。
    三輪がその言葉の意味を理解する時にはもう遅かった。
    彼女に巨大な触手が迫り、ぐぱりと先端が開く。

    「え」

    そんな呆気ない一言を零す間くらいしかなく、三輪はその大きな口に呑み込まれてしまった。

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:57:50

    ミワーッッ

  • 128125/08/01(金) 23:03:05

    三輪は全身を生暖かい肉塊に包まれていた。

    急激に光を失った視界は、今はただ蠕動する黒い闇を映すだけだ。

    このまま食い殺されて終わるのか。泥のようでありながら確かな実体と質量を持つ肉の壁がぎちぎちと三輪の身体を圧迫し、骨が軋む。


    「う……っ、く」


    腕を振り回そうとしても、それ以上の圧力で締め付けられる。

    ぬめった肉はその程度など反抗にすらならないとでも言うかのように、三輪の身体を押し潰そうとしていた。


    「い、……やぁッ」


    喉の奥から零れた悲鳴。

    だがこの肉壁の向こう側にはそんなものは一切届かないだろう。

    この「卵」についての情報が脳裏を駆け巡る。

    先に待つのは獲物としてずるずると消化されるだけでなく、怪物の擬態を形作る遺伝子情報として死んだあとも酷使され続ける死を超えた絶望。

    巨大な舌で舐めしゃぶられながら飲み込まれ、消化される。

    蠢く肉壁の奇妙な温度だけしか分からない。

    全身の骨が軋む音を聞きながら、三輪の瞳からは涙が溢れ出ていた。


    〈SANチェック〉1/1d6

    三輪(43) dice1d100=3 (3)

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:04:04

    意外と余裕あるな…

  • 130二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:06:45

    もう三輪のSAN値を削らないで…と思ったけど割と耐えてる

  • 131125/08/01(金) 23:08:04

    〈SANチェック〉1/1d6
    【成功】三輪:SAN43→42

    怖くて仕方がなかった。
    だけれど、それと同時に何故か希望もあった。
    ここに居るのは一人じゃない。三輪が信じている、ここまで文句を言いながらも巻き込まれることを選んでくれた、優しい男が居るのを知っている。

    「たすけて」

    今度はさっきよりもはっきりと声が出た。
    彼女が助けを求めるのは不特定多数、などではない。

    「助けて、日下部さん……!!」

    その叫びは届かないと知っていた。
    だがそれと同時、この叫びは無意味ではないことも知っていた。

    次の瞬間、三輪の視界は暗闇から白へと映り変わる。

  • 132125/08/01(金) 23:15:59

    時はほんの僅かに遡り、三輪が触手に吞み込まれた直後のこと。
    自分の近くに突き立った、人間さえも丸呑み出来る大きな触手を拳でドンと叩くも、動じた様子はない。

    「三輪……!くそ、どうすりゃいいんだよ!!」

    何故か特に動きを見せない触手から逃げるのは簡単だった。
    そうすれば自分の命は助かるだろうとも思ったが、そうする選択肢もあるはずなのに日下部の中には存在しない。
    素手では無理だ。だがあの爆弾擬きは三輪が持っている。
    体内であれを爆発させれば出て来られるかもしれないが、爆心地に近い状態で爆発などさせてみろ、ただの自爆だ。
    なにかないかと日下部が周囲を見渡せば、博士の死体のすぐそばにSFチックな光線銃のようなものが落ちていることに気付く。
    何か使えるものはないか、どうにかこの状況を好転させられないか、必死に考えを巡らせていた日下部は衝動的にそれを手に取った。
    得体の知れない男が落とした、これまた得体の知れないもの。
    信用など出来ないが、これを使う他ない。

    トリガーに指をかけ、触手に銃口を押し当てる。
    そして指に力を入れれば、押し当てた銃口から凄まじい火花が散り触手全体に電光が走る。
    「卵」は悲鳴とも泣き声ともつかぬ声のようなものを上げながら触手を痙攣させ、三輪を丸ごと吐き出した。
    全身が粘液に濡れてはいるが傷ひとつなく、そのまま転がり出てからどうにか体勢を立て直し、ぱちぱちと瞬きした後に「日下部さぁん……!」と赤くなった目で日下部を見た。

    「どっか溶けてないか!?」
    「無事です!多分!!骨も折れてない……はず!!」
    「なら良し!」
    「それよりもこれ、大丈夫なんですか……?」
    「大丈夫……だったら良かったが」

    その言葉通り、三輪を吐き出した「卵」には変化、もしくは異変が起きていた。

  • 133二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:17:48

    日下部が外にいるからSAN値減らない三輪ちゃんめっちゃいいな
    原作イメージで日本刀でも持ち出したのかと思ったよハイテクだった

  • 134125/08/01(金) 23:22:38

    「卵」は全身を震わせながら、高電圧によって焼け焦げた表皮をどろりと溶かし崩す。
    しかしみるみるうちに傷跡らしきものは覆われ、溶け合い、湧き出した肉によって塞がってしまった。
    変化はそれだけに留まらない。
    際限なく分裂し続けるショゴス細胞は、物理法則など無視したかのように「卵」から黒い汚泥や青紫色の膿汁を滴らせた肉塊、節足類の脚、異形の複眼、捻れ曲がった牙、様々なモノを生み出しては体外に溢れさせていく。
    その質量はもはやひとつの実験室に収まらず、距離を取ろうと退避する二人の跡を追うようにバックヤードの周辺一帯に黒い血管のような根を張り始めた。
    その最奥。その中心。その中枢。
    膨れ上がった細胞の塊は卵から切り出した妊婦の腹のような大きさとなり、そこからぼとり、ぼとりと何かが産み出される。
    それは、出来損なった、ヒトのような何かだった。嗚咽のような声を発しながら、細い手脚を生やして立ち上がる黒い生命体。
    ――――その頭頂部からは……ぴょこりと、うさぎの耳が伸びる。

    ソレは、いっそ場違いなほどに完璧に、冒涜的に、――――バニーガールのシルエットを模っていた。

    「こ、これって」
    「嘘だろ……?」

    二人は否が応でも理解した。
    これが、舐めずり、呑み込み、喰らったものを取り込み、それを模倣したショゴスであることを。
    今からこの街を侵略するのが、科学者の頭脳と知能犯の悪辣さを持ち合わせた、際限なく生み出され続ける三輪の成り損ない達であることを。
    ――――ここの観覧客の、街の住民達の、社会の命運を握っているのが、自分達であることを。

    これより始まるのは覚醒したショゴス細胞の苗床、黒い兎達の底なしの巣穴との最終戦闘である。

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:26:10

    量産型バニー三輪!?アカンですよ

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:29:17

    悪役属性と科学者属性のついた三輪バニーが一匹三輪バニーが二匹三輪バニーが三匹…ってこと?

  • 137125/08/01(金) 23:42:21

    ■■VS黒い兎達の底なしの巣穴 Round1■■

    DEX順:本体(??)→三輪(17)→日下部(16)→黒い兎A(14)→黒い兎B(14)


    バニーガールのようななにかと、それを生み出し続けるもの。

    人の見た目を真似しただけの、不気味な何か。

    黒い兎のようでもあるが、それはあくまでシルエットだけだ。


    〈アイデア〉

    三輪(70) dice1d100=40 (40)

    日下部(80) dice1d100=79 (79)

  • 138125/08/01(金) 23:47:42

    〈アイデア〉

    【成功】


    「あれ多分、ただ殴ったり蹴ったりするだけじゃ効かないと思います!」

    「……ならこれはどうだ。これが当たったらさっきオマエを吐き出したが」

    「電撃銃ですよね?それなら多分……でも、当てるのが大変だと思います。一応お聞きしますが、日下部さんってそういうの使ったことあります?」

    「あるわけないだろ」

    「……とにかく、なるべく露払いはします!日下部さんは身を守りつつ、出来ればそれを当ててください!!」

    「目標はケースのロックで間違いないか?」

    「はい!『卵』を消耗させつつ、ケースをロックし直せばきっと落ち着くはずです。あくまでも消耗に留めるつもりじゃないと、回復したりするかもしれませんし」


    ★最終戦闘ルール

    ・勝利条件は『ケースをロックして「卵」を再度封印すること』もしくは『「卵」の破壊』である。ロックのためのパスワードはあなた達の知る通り。「卵」が消耗して動きが鈍ったところを閉じてしまうのが手っ取り早いだろう。

    ・黒い兎は次々に産み落とされていくが、この空間自体が狭いおかげでまともに身動きを取ってこちらに襲いかかってくるのはせいぜい3体ずつが限界だ。倒し続ければ本体の消耗にもつながるだろう。

    ・また、本体を消耗させるのであれば日下部が拾った電撃銃も有効。1d10ダメージ。ただし先程と違い銃口を押し当てるような余裕は無いため、照準を定めて撃つには基本成功率30%の〈電撃銃〉技能に成功しなくてはならない。撃つ前に〈INT×5〉に成功すれば、そのたびに扱い方に慣れて1d10ずつ成長することができる。

    ・裂創炸裂弾を使う場合、〈投擲〉成功でそこに存在する黒い兎を全て倒すことができる。失敗した場合は戦闘に参加している黒い兎にのみ通常通りのダメージ。


    しかし本体も何もしないまま、なんてことはない。


    ≪行動≫

    1.〈汚泥〉本体(50) dice1d100=25 (25)

    2.〈押し潰し〉本体(20) dice1d100=86 (86)

    3.〈産み落とす〉本体(90) dice1d100=51 (51)

    dice1d3=2 (2)

  • 139二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:51:15

    見分けがつけないような精巧ななり損ないじゃないのはよかったな

  • 140125/08/01(金) 23:51:50

    本体は蠢き、二人を押し潰そうとするもこの狭い場所では波打って襲い掛かって来るまでに猶予はある。

    二人は互いに飛び退いてその攻撃を避けつつ、三輪は黒い兎Aに向かって駆けていく。


    「人を勝手に呑み込んでコピー品を生み出すなんて、これじゃあ私が悪いみたいじゃないですか!!」


    そう叫ぶと本家バニーは偽物バニーに向かって鋭い蹴りを繰り出した。


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=32 (32)


    →成功で下記ダイスロール発生

    〈回避〉

    黒い兎A(30) dice1d100=67 (67)

  • 141125/08/01(金) 23:53:03

    〈キック〉

    【成功】三輪

    〈回避〉

    【失敗】黒い兎A


    ≪ダメージ算出≫

    dice2d6=3 6 (9)

  • 142125/08/02(土) 00:00:41

    思った以上に黒い兎は脆かったらしく、三輪の蹴りを受けて爆散する。

    動きはそこそこに素早いものの、耐久力的には大したものではないらしい。


    日下部はそれを見つつ、先程の三輪の指示通りに本体に向かって電撃銃を構えた。

    当たる確率は五分五分……よりも低いだろう。

    だが――――やるしかない。


    「頼むから当たってくれよ……!神頼み、なんてガラじゃないっての!」


    〈INT×5〉

    日下部(16*5,80) dice1d100=12 (12)

    →成功で〈電撃銃〉技能をdice1d10=7 (7) 成長


    〈電撃銃〉上記ロールが成功していた場合、技能成長分を目標値に加算

    日下部(30+?) dice1d100=5 (5)

  • 143125/08/02(土) 00:05:02

    〈INT×5〉

    【スペシャル】技能成長値に+1

    →〈電撃銃〉30から38に成長

    〈電撃銃〉

    【クリティカル】ダメージ二倍


    人生で二度目の発砲、のようなもの。

    だと言うのに日下部の神経は研ぎ澄まされ、距離があると言うのにも関わらず見事に本体へと電撃をぶちかました。


    ≪ダメージ算出≫

    dice2d10=3 10 (13)

  • 144二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:07:20

    日下部の銃の才能がすごい

  • 145125/08/02(土) 00:08:57

    目を焼くような光と共に、電撃がクリーンヒットした本体はその体をのたうち回らせる。

    明らかに効いていると一目で分かった。

    きっとこれは無駄な抵抗なんかじゃない。


    「日下部さん!いっそのことうちに来ませんか!」

    「はぁっ!?」

    「その腕前なら大丈夫ですよ!生き残れます!!」

    「お断り、だ!!」


    そんな会話をしていると、無粋な兎が割り込んできた。


    ≪対象≫

    1.三輪

    2.日下部

    dice1d2=1 (1)


    ≪行動≫

    1.〈キック〉黒い兎B(40) dice1d100=64 (64)

    2.〈かぎ爪〉黒い兎B(30) dice1d100=87 (87)

    dice1d2=2 (2)

  • 146125/08/02(土) 00:13:21

    しかし流石の本家本元バニーはそれを容易く避ける。

    この程度、敵ではないらしい。


    「ふふっ、こっちには日下部さんがついてるんですからね!」

    「やめろ、オマエが調子に乗るとろくなことが起きる気がしないんだよ……!!」


    ■■VS黒い兎達の底なしの巣穴 Round2■■

    DEX順:本体(??)→三輪(17)→日下部(16)→黒い兎B(14)


    電撃銃によって手痛いダメージを受けたものの、まだまだ動ける余力があるらしい。

    体を波打たせ、また何かしでかそうとしているのが二人の視界に入る。


    ≪行動≫

    1.〈汚泥〉本体(50) dice1d100=37 (37)

    2.〈押し潰し〉本体(20) dice1d100=82 (82)

    3.〈産み落とす〉本体(90) dice1d100=13 (13)

    dice1d3=1 (1)

  • 147125/08/02(土) 00:16:05

    次の瞬間、ソレは膨らんだかと思えば何かを吐き出した。

    黒い兎ではなく、液体のようなもの。

    黒い波となって押し寄せたそれはその場の全員に襲い掛かった。


    〈跳躍〉

    三輪(70) dice1d100=76 (76)

    日下部(25) dice1d100=16 (16)

    黒い兎B(60) dice1d100=39 (39)

  • 148125/08/02(土) 00:20:19

    〈跳躍〉

    【成功】日下部・黒い兎B 【失敗】三輪


    日下部はどうにか反射的にその場を飛び退くも、三輪はそれをもろに被ることになる。


    「うわ、なんですかこれ!?ベタベタします!!?!?」


    どうやら毒などではないらしいが、体が重くなったらしい。

    少し動けば振り払えるもののようだが、この黒い波を受けた直後ではもし攻撃の矛先が向いたとしても避けにくくなるだろう。


    ※〈汚泥〉の攻撃後、〈跳躍〉に失敗すると次の〈回避〉に-20%の補正


    とはいえ、ここで怯んで立ち尽くすだけの三輪ではない。


    「毒とかじゃないっぽいので大丈夫です!多分!!」


    そう叫ぶと同時、もう一匹の黒い兎目掛けて再び駆け出した。


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=37 (37)


    →〈キック〉成功で下記ダイスロール発生

    〈回避〉

    黒い兎B(30) dice1d100=59 (59)


    →〈回避〉失敗でダメージ発生

    ≪ダメージ算出≫

    〈キック〉のみ成功 dice2d6=5 1 (6)

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉ともに成功 dice3d6=2 3 2 (7)

  • 149125/08/02(土) 00:24:34

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【キックのみ成功】三輪

    〈回避〉

    【失敗】黒い兎B


    再び華麗に舞って黒い兎を蹴りつけた三輪はそれを爆散させる。

    人型には似ているが人間ではないことは彼女の中で躊躇を無くさせる。

    しかも自分を中途半端に真似たとなれば尚のこと。


    「こちら三輪、オールクリーン!」


    言葉通り、日下部が集中できる環境を作った三輪の声はよく響く。

    ここまでお膳立てされれば、上手く出来ませんでしたとは言いたくはない。


    「ありがと、な!」


    〈INT×5〉

    日下部(16*5,80) dice1d100=55 (55)

    →成功で〈電撃銃〉技能をdice1d10=3 (3) 成長


    〈電撃銃〉上記ロールが成功していた場合、技能成長分を目標値に加算

    日下部(38+?) dice1d100=23 (23)

  • 150125/08/02(土) 00:27:59

    〈INT×5〉

    【成功】

    →〈電撃銃〉38から41に成長

    〈電撃銃〉

    【成功】


    電撃銃は素人が使いこなせるようなものではない――――はずだ。

    だが日下部はこのような危機的状況であろうとも、もしくは危機的状況だからなのか、一切のミスもなくトリガーを引く。

    そうして放たれた電撃は再び「卵」を焼いた。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d10=6 (6)

  • 151二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:31:33

    三輪ちゃんも安定してるし日下部頼もしいな…
    これは再就職先にも困らない無職アラサー

  • 152125/08/02(土) 00:32:18

    聞いているだけで不快な声を上げながら、「卵」は暴れた。


    「……日下部さん。履歴書ください」

    「やめろそのマジトーン」

    「履歴書なんてなくても今ならコネで!!」

    「やめろって言ってんだろうが!」


    ■■VS黒い兎達の底なしの巣穴 Round3■■

    DEX順:本体(??)→三輪(17)→日下部(16)


    しかしこの程度では終わってくれないらしい。

    ぶくりと膨らんだかと思えば、巣穴が蠢く。


    〈産み落とす〉

    本体(90) dice1d100=5 (5)

  • 153125/08/02(土) 00:34:50

    〈産み落とす〉

    【クリティカル】


    巣穴から出て来たのは先程三輪が爆散させたはずの黒い兎。

    しかもそれは一匹ではなく、二匹。


    「う……またですか」

    「もしかしてこれが延々と続くのか?」

    「……や、やってやりますよ!!」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=3 (3)


    →〈キック〉成功で下記ダイスロール発生

    〈回避〉

    黒い兎C(30) dice1d100=71 (71)


    →〈回避〉失敗でダメージ発生

    ≪ダメージ算出≫

    〈キック〉のみ成功 dice2d6=4 1 (5)

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉ともに成功 dice3d6=6 1 3 (10)

  • 154二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:37:09

    クリティカル返しだ!乗ってるぞいい感じ

  • 155125/08/02(土) 00:39:10

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【クリティカル】三輪、即時行動追加

    〈回避〉

    【失敗】黒い兎C


    三輪は生み出されたばかりの黒い兎に向かって駆けると、顔のような位置を目掛けて足を振り抜く。

    あっけなく崩れ去った兎には見向きもせず、次なる兎へと迫った。


    「は、ぁッ!!」


    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    三輪(90-30) dice1d100=58 (58)


    →〈キック〉成功で下記ダイスロール発生

    〈回避〉

    黒い兎D(30) dice1d100=96 (96)


    →〈回避〉失敗でダメージ発生

    ≪ダメージ算出≫

    〈キック〉のみ成功 dice2d6=4 4 (8)

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉ともに成功 dice3d6=1 6 6 (13)

  • 156125/08/02(土) 00:43:11

    〈キック〉〈マーシャルアーツ〉

    【キックのみ成功】三輪

    〈回避〉

    【ファンブル】黒い兎D


    黒い兎には三輪の動きを捉えることすら難しかったのか、一呼吸分すらなく脳天に踵落としを食らって霧散する。

    本家バニーVSコピーバニーは圧倒的に本家本物が優秀のようだ。

    そんな姿を見ていれば、気合の一つや二つ入るというもの。

    大人の意地か、それとも年甲斐もなく街を救うヒーローというシチュエーションに酔っているのか。


    「三輪、避けろ!」

    「はい!」


    俊敏に三輪はその場から引くと同時、日下部は電撃銃のトリガーを引いた。


    〈INT×5〉

    日下部(16*5,80) dice1d100=72 (72)

    →成功で〈電撃銃〉技能をdice1d10=10 (10) 成長


    〈電撃銃〉上記ロールが成功していた場合、技能成長分を目標値に加算

    日下部(41+?) dice1d100=25 (25)

  • 157125/08/02(土) 00:46:51

    〈INT×5〉

    【成功】

    →〈電撃銃〉41から51に成長

    〈電撃銃〉

    【成功】


    高揚感が無いと言えば嘘になる。

    思わず上がっていた口角を誤魔化すように、場に閃光が満ちた。


    ≪ダメージ算出≫

    dice1d10=3 (3)

  • 158125/08/02(土) 00:51:04

    再び「卵」は表面を波打たせ、痛みに悶えるかのように蠢いた。

    そして先程と同じように、妊婦の腹のような膨らみが脈動する。


    「あれ、ちょっと気を抜きました!もっとこう、良い感じにバーンって感じでお願いします!!」

    「ド素人が当ててるだけマシだろうが!」

    「日下部さんはただの素人の枠には収まらないって信じてますから!」


    ■■VS黒い兎達の底なしの巣穴 Round4■■

    DEX順:本体(??)→三輪(17)→日下部(16)


    相当消耗している気配は感じるのだ。

    だがあともう一歩、足りないのだろう。


    〈産み落とす〉

    本体(90) dice1d100=4 (4)

  • 159125/08/02(土) 00:56:48

    〈産み落とす〉

    【クリティカル】


    そしてデジャヴ。

    巣穴から出て来たのは二体の黒い兎。

    だが全てが先程と同じ……にはならなかった。

    「卵」の動きがそれっきり、止んだのだ。


    「……日下部さん!!」

    「分かってる!」


    二人は本能的に察した。

    今こそ動くべき時なのだと。

    おそらく、「卵」は消耗し切って回復しようとしているのだ。

    ならばこの隙を逃すつもりはない。

    しかし本体の元へと近付くのに邪魔なのは、兎達だ。

    遮る二体の兎達を前に、三輪は駆け出した。


    「私たちの邪魔を、するな!!」


    彼女にしては珍しい叫びがその場に響く


    〈キック〉

    三輪(90) dice2d100=98 3 (101)

  • 160125/08/02(土) 00:58:08

    三輪?

  • 161二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:58:45

    dice2d100でファンブルとクリティカルを出すんじゃなあい!

  • 162二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:03:27

    絵に書いたような「今だ!」からの「何!?」だ
    おもしれーバニー…

  • 163125/08/02(土) 01:04:28

    〈キック〉

    【クリティカル】【ファンブル】

    →相殺して【成功】【失敗】の結果に


    しかし三輪よりも黒い兎が動く方が早かった。三輪の横をするりと一匹の兎が通り抜けていく。

    それを追うべきか少し迷ったものの、確実に一匹は潰しておくべきだと三輪は目の前の一体を蹴り飛ばす。


    「は、ァッ!!」


    回し蹴りの要領で兎をぶっ飛ばした三輪の背後、駆け出していた日下部と黒い兎が対面した。


    「オマエに足止めされるわけにはいかないんだよ!」


    日下部はそう叫ぶと、黒い兎を躱して本体の元へと駆け込もうとする。


    〈DEX×4〉黒い兎が1体存在するので〈DEX×5〉からのデバフ

    日下部(16*4,72) dice1d100=94 (94)

  • 164125/08/02(土) 01:08:04

    〈DEX×4〉黒い兎が1体存在するので〈DEX×5〉からのデバフ

    【失敗】


    しかし日下部はものの見事に黒い兎に行く先を遮られた。

    こんなのあり?ってくらいにはだ。

    急ブレーキをかけた日下部は一つ舌打ちをするも、その間にも動く影がある。


    ■■VS黒い兎達の底なしの巣穴 Round5■■


    「今度こそ……!!」


    三輪が再び黒い兎へと迫り、日下部の道を切り開こうとする。


    〈キック〉

    三輪(90) dice1d100=18 (18)

  • 165125/08/02(土) 01:10:39

    〈キック〉

    【スペシャル】


    今度こそ黒い兎を全員打ち払った三輪は兎を蹴り飛ばすと同時、叫ぶ。


    「行ってください日下部さん!!」

    「分かってる!!」


    そして日下部は今度こそ全力で本体の元へと駆け出した。


    〈DEX×5〉デバフなし、三輪のスペシャルにより+10%の補正

    日下部(16*5,80+10,90) dice1d100=3 (3)

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:12:30

    なんかこのバディ息合いすぎ!?
    日下部が一級エージェントすぎるし

  • 167125/08/02(土) 01:14:57

    〈DEX×5〉デバフなし、三輪のスペシャルにより+10%の補正

    【クリティカル】ターン消費なしで本体の元へ辿り着けたことに


    言葉は力だ。

    三輪からの信頼を受け、日下部は人生これ以上はという程に駆け抜けた。

    そして辿り着いたのは本体の、更にその奥。

    ケースには複雑なパネルが並んだ機械が繋がっていた。

    これを正しく操作してパスワードを入力すれば、街は救われる。

    だが街を救うだ、そんなことよりもだ。

    ――――こうして隣に居る相手を救える。それだけで十分だろう。


    「やってやるよ。こんなもんで俺を阻めると思うなよ!」


    〈コンピューター〉

    日下部(80) dice1d100=3 (3)

  • 168二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:17:04

    わろてる
    日下部、オマエは早くエージェントになれ

  • 169125/08/02(土) 01:21:01

    当然、日下部にとっては見たことのない装置だ。
    だが彼の今までの経験が、知識が、するべきことを明らかにさせる。
    全く躊躇もなく、手間取ることもなく、日下部は凡そ最短と言っていい程の最善を尽くした。

    そして最後、聞かれたのはお馴染みの言葉。

    『パスワードを入力してください』

    その問いに対し、日下部は慣れた手つきでキーボードを操作した。
    入力されたのは『Easter Egg 666』という文字。

    「これで」

    そして振り上げられた腕は、勢いよく終わりを告げる金を鳴らす。

    「終わり、だ!!」

    すると音を立ててケースが閉まっていく。
    広がっていたショゴスを断つ様に、もしくは力を奪い去るように。

    ■■戦闘終了■■

  • 170125/08/02(土) 01:28:17

    日下部は自分がやり切ったことを自覚すると同時、どさりとその場で尻餅をつく。
    元々はただのサラリーマン、現無職。
    このような状況でここまで動けたのが不思議なくらいなのだ。

    「日下部さん!」

    兎を蹴り倒していた三輪も一段落したのか、日下部に近付いて来る。
    大元の「卵」が力を失ったことで、そこから周囲を侵食していたショゴス細胞もまた蒸気を噴き出しながら塵となっていく。
    黒い兎達も産み落とされることがなくなり、先程の二体は三輪によって迅速に処理されていた。

    「おー……これで終わり、で良いんだよな?」
    「終わりですよ、勿論です!本当に……本当に、ありがとうございました!」

    泥のようなもので濡れて重くなったのか、コートは脱ぎ棄てていた三輪が日下部の前でぴょんと跳ねる。
    これがエージェントα。抜けている所はあるも、最後の最後でやり通した、街を救った相棒……とも言えるだろう。

    「こんな目に遭うのはこれで最後に」

    してくれよと。日下部がそう口にする前にぐらりと視界が揺れた。
    一瞬傷や疲労によるものを疑ったが、違う。
    物理的にこの建物の一部が揺れているとすぐに気が付く。

    「……これって、もしかしなくても……この建物が壊れかけてるとか、そんなまさか……」
    「くそ、終わったんじゃなかったのかよ……!」

    この辺り一帯の壁や床、天井にまで根を張っていたショゴス細胞がいきなり消失したことでひび割れの間に大きな隙間ができ、倒壊しかかっているらしい。

  • 171125/08/02(土) 01:30:48

    ★倒壊する建物から脱出せよ!

    〈DEX×5〉を三回振り、二回以上成功でクリア!


    「わわ、日下部さん!行きましょう!!」

    「だー!!こんなのばっかじゃねぇか!!」


    そうして二人は脱出のため、駆け出した。


    〈DEX×5〉

    三輪(17*5,85) dice1d100=19 (19)

    日下部(16*5,80) dice1d100=96 (96)

  • 172二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:32:46

    ラスボス倒して倒壊する建物から脱出するやつ!大好き!
    日下部の出目ずっと振り幅でかすぎんだよエンタメドッグがよ

  • 173125/08/02(土) 01:35:30

    しかし先に走り出していた三輪とは裏腹に、今までの疲労がドッと出たのか、日下部はがくんとその場に崩れ落ちる。

    それに気付いた三輪が振り返り、「日下部さん!?」と驚いた声を上げた。


    「先に行け!!俺も追いつく!!」


    三輪は困ったような顔をするも、日下部が立ち上がったのを見て落ちて来る瓦礫の小さなものを蹴り払いながら前へと進んで行く。


    〈DEX×5〉

    三輪(17*5,85) dice1d100=11 (11)

    日下部(16*5,80) dice1d100=21 (21)


    三輪:1回成功

    日下部:1回ファンブル

  • 174125/08/02(土) 01:38:32

    やはり三輪の足は速かった。

    しかも日下部が通りやすいように道を切り開く余裕すらあるのだ。

    こんな所で足を止めていられないと、生きて帰るのだと、三輪の本気が伺える。


    「あともう少し、ですから!!」


    日下部はこの年での全力疾走なんてもう二度とないと少し前に思ったはずなのに、今こうして走っていることにどこか笑いさえ込み上げて来た。


    「こんな思い、二度とごめんだ!!」


    〈DEX×5〉

    三輪(17*5,85) dice1d100=24 (24)

    日下部(16*5,80) dice1d100=67 (67)


    三輪:1回スペシャル、1回成功

    日下部:1回成功、1回ファンブル

  • 175二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:42:04

    セーフ!クリア!最後までハラハラさせる
    なんかもう笑えてきてる日下部好き

  • 176125/08/02(土) 01:46:29

    (三輪のスペシャル成功成功で日下部のファンブルを相殺)

    二人はどうにか、三輪のフォローもあったおかげで日下部もギリギリ何とか生き埋めにならずに走り続けることができた……のだが。
    道の先、階段は既に瓦礫で塞がっており降りることができない。

    「……えっ!?」
    「これは……無理だろ」

    ここまでどうにか走ったというのに、これ以上は道もない。
    どうする。どうなる。
    そう考えていれば、視界の端に壁に並んだ窓を捉えた。
    その先には別棟の壁、開いている大窓。

    「…………日下部さん、私を信じてくれますか」

    三輪がまっすぐと日下部のことを見やった。
    ここは地上5階。落ちれば無事では済まないだろう。
    迷っている暇はないのだ。どちらにせよ、このままでは生き埋めになる。
    賭けずにここで終わるのと、自分の命を賭けるのではどっちが良いか。
    少し前の自分ならば命など賭けなかっただろう。
    だが今の日下部はどうしてか、賭けたいとおもうようになってしまったのだ。

    「信じてやるよ」

    可能ならばこういう時に自分がどうにかするべきと動きたかったとも、まあ思いはするのだが。
    適材適所、というヤツだ。

    「……そうだな、もしここから生きて帰れたら」
    「待ってください、そういうのって死亡フラグですよね?」
    「オマエの頼みの一つや二つ、聞いてやるよ。命の恩人ならな」

  • 177125/08/02(土) 01:49:49

    「……ッ、絶対!絶対に聞いて貰いますからね!!」


    三輪はそう言うと日下部の手を取った。

    そう言えばと、思い出すのは日下部の自宅から飛び降りた時のこと……ではあるが。


    「よいしょ、っと!」

    「おい待て、この体勢は流石に」

    「行きますよ!!」


    〈STR-SIZ対抗〉三輪のSTRと日下部のSIZ対抗、失敗で次の〈跳躍〉に-20%の補正

    三輪(14-15,45) dice1d100=21 (21)

  • 178125/08/02(土) 01:52:02

    〈STR-SIZ対抗〉三輪のSTRと日下部のSIZ対抗、失敗で次の〈跳躍〉に-20%の補正

    【成功】


    身長差をものともせず、三輪は日下部を抱えると窓を開く。

    そして崩れ落ちる背後を振り返ることなく、窓枠を思いっきり蹴った。

    二人分の体重をものともせず、二人は宙に浮く。


    一瞬の浮遊感、そして――――


    〈跳躍〉

    三輪(70) dice1d100=15 (15)

  • 179二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:55:42

    前飛び降りた時はまぁまぁダメージ食らってた気がする
    完璧だよ三輪ちゃん

  • 180125/08/02(土) 01:58:20

    〈跳躍〉

    【成功】


    ウサギは見事に宙を跳んだ。

    バニーガールの女性がスーツ姿の男を姫抱きにしてビルとビルの間を跳ぶという、もはや怪奇現象。

    流石の日下部も肝が冷えたのか、「ォおおおおおっ!?」と叫ぶもどうにか無事に別棟に飛び込むことが出来、そのまま二人は床に転がった。


    「あはっ、あはははは!!日下部さん!私、やりましたよ!!」


    床に寝転がったまま、三輪は腕を天井に向けて突き上げた。

    女性らしい細い腕にしか見えないが、さっきまで日下部を抱えていたのだ。


    「オマエ……凄いな」


    色んな意味での微妙に誉め言葉……かな?という言葉だったが、三輪は「えっへん」と胸を張った。

    しかしまあ、これで終わりと言うわけにはいかない。


    「それで、ここってどこでしょう?」

    「無人なのがラッキーだが、長居するような場所ではないな」

    「わぁ、薬品が沢山。ここって保管庫でしょうか?」


    〈目星〉

    三輪(75) dice1d100=2 (2)

    日下部(65) dice1d100=60 (60)

  • 181二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:05:32

    ミワティカル

  • 182125/08/02(土) 02:06:00

    〈目星〉

    【クリティカル】三輪 【成功】日下部


    そんな中、三輪はとある薬品を棚の中から見つけた。

    二人の前にあった棚はあらゆる魔術に対抗し、その効力を科学的な技術で中和することのできる薬品が保管されている――――らしい。

    その内の一つ、赤く透き通った色の飴玉のようなものが入ったガラスケースの中には「皮膚の制御」とラベルが貼られている。


    「これを使えば私、元に戻れるかもしれません!」

    「そう言えばその姿はアイカのものだったか」

    「これでもうバニーちゃんとは言わせませんよ!」

    「おい待て、今飲むのか?」

    「これ、多分ちゃんと効果あるヤツです。私こういう勘は当たるので!それに呪文で無理矢理上書きするよりも、中和する方向で動いた方が身体に負荷が少ないはずですし」


    そう言うと日下部が止める間もなく三輪はそれを口の中に放り込んだ。

    薬の苦みを無理やり人工甘味料で抑えつけたような不自然な甘さが口内に広がる。

    しばらく舌の上で転がしていれば効果は急に現れた。

    全身の肌がカッと熱くなり、発汗が止まらなくなる。

    汗と一緒に皮膚も溶けてしまっているのだろうか、激しい痒みと痛みに同時に襲われて身悶えるほかなくなってしまうだろう。


    「う、ぅう……!!」

    「おい、三輪!拾い食いなんてするからだろうが!!」


    <SANチェック>1/1d3+1

    三輪(42) dice1d100=7 (7)

  • 183125/08/02(土) 02:12:26

    <SANチェック>1/1d3+1

    【成功】三輪:SAN42→41


    やがて症状が治ると、三輪の姿は堀川愛花のものではなくバニー服でもない、日下部にとっては見たことのない女性のものに変貌した。

    一番目を引くのは水色の長髪だろうか。さらりと靡くその髪色は奇抜とも言えたが、彼女の顔つきにはどうにも似合っているような気もする。

    ――――だが、問題はそこではなかった。


    「お、おい……」


    日下部の震えた声がその場に響く。

    三輪はまだかゆみと痛みの余韻があるのか「うぅ……」と呻いた後、「まだ何か変ですか……?」とろくに開いてない目でそう問うた。

    しかし、やはり問題はそこではない。


    「オマエ、その、あー……」


    日下部は三輪(真の姿)から目を逸らしながら、自身が着ていたコートを投げ渡そうとして、自身が清掃員の格好を羽織っていたことを思い出す。

    となればまあ……渡せるものはないような、あるような。


    「なんですか……?」


    そして漸く三輪は異変に気付く。


    「…………え゛」


    三輪がバニースーツを脱げなかったのは何故か。

    それが皮膚の制御によって作られたものだったかだ。

    では皮膚の制御における変化が中和されればどうなるか、と言えばだ。


    「…………キャ―――――――!!!!!!?!?」

  • 184二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:16:12

    えっもしかして今までずっと全裸だった…?
    いやっ毛皮のある獣みたいなもので全裸とはまた違う概念だ大丈夫大丈夫

  • 185125/08/02(土) 02:19:42

    それから三輪(全裸の姿)を一人部屋に置き、隣にあった宿直室から清潔な服をかっぱらい、部屋に投げ込んでから数分。
    見覚えのない水色の髪の女性がぐすんと鼻を啜りながら部屋から出て来たのを見て、日下部は視線を彷徨わせる。

    「……おい」
    「何も言わないでください」

    ハッキリとした拒絶が帰って来たが、正直日下部は「俺は悪くないだろ」とも思っていた。
    見てしまったことはまあ申し訳ないとは思うが、まあそれはそれ。

    「三」
    「私の頼み!!聞いてくれるんですよね!?忘れて!!ください!!」

    顔を赤や青に染めながらそう叫ぶ三輪の顔はやはり見覚えないが、先程までよりもなんだかしっくりくる気もする。
    どちらにせよ、命の恩人にそう言われれば是と返すしかない。

    「……分かった」
    「絶対ですよ!絶対ですからね!!」

    そんな茶番のようなやりとりをしながら二人が建物から出て少し歩いていれば、1台の自動車が二人のすぐそばへとやって来る。
    思わず警戒すれば、ゆっくりと開いた窓からは一人の中年男性が顔を覗かせた。
    三輪はそれがムクロジの庭においてあなたの上司にあたる人物だと分かり、「私の上司です!」と日下部に伝える。

    「エージェントα、任務達成ご苦労。想定外の妨害などもあったようだが……諸々の処遇や報酬については帰還後に話そう。乗りたまえ、楽にしていい」
    「分かりました!」

    そうして三輪は車に乗り込もうとするも、思い出したように日下部の方を振り返る。
    すると上司は分かっている、と言うかのように日下部の方へと視線を向けた。

    「それから日下部……だったか。君も多大なる協力、心から感謝する。君のおかげでまた一つ平和を脅かす危機は過ぎ去った。相応の謝礼とケアはこちらで行おう。だが君の自宅はまだ安全とは言い切れない、治療も含めてしばらくはうちで面倒を見よう。君も乗りなさい」

  • 186二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:22:09

    バニースーツ=自前の皮膚となるとそうか…

  • 187125/08/02(土) 02:22:54

    そう言って男は車の後部座席のドアを開ける。
    日下部としても抵抗する理由はなく、車に乗って二人はムクロジの庭の基地へと向かうことになる。

    それから二人は怪我の治療を行ったあと、一通りの身体検査を受けた上で「異常なし」と判断される。
    二人がまとめて会議室に呼び出されたのは、その一週間後のことだった。

    「改めてよくやった、エージェントα。今回の任務は最初こそ社会悪となる冒涜的組織の摘発というだけだったが、結果的に複数の敵対組織に大打撃をもたらすことができ、非常に重要な意義を持つこととなった。よって君は昇進となり、それに伴い給与も引き上げられる。具体的な内容については療養中の休暇で資料を確認し、せいぜい噛み締めたまえ」
    「……はい、ありがとうございます」

    嬉しいだけとは言えないのは、犠牲があったからだ。だが上司はそれを知ってか知らずか、淡々と話を続けた。

    「なお治療費については原則その50%を給与から天引きとしていたが、今回についてはエージェントβの口座から全額負担としている。虚偽の報告に同胞に対する深刻な傷害行為、これらは重大な規約違反だ。……まぁ当のエージェントβは既にこの世にはいないのだがな。彼に関する事後処理については規定通り進める手筈にはなっているが……エージェントα、君の希望があれば可能な限り取り入れよう。しかしよくあそこから自力で解決して帰還したものだ。驚嘆に値する」

    そこまで告げると今度は日下部にも向き直る。

    「君も、改めて協力感謝する。コクレン商事は解体を免れないだろうが、次の働き口についてはこちらの方でも斡旋できるように動こう。それなりにコネクションはあるし、少なくとも以前のように反社会勢力のフロント企業に就くことはない。こちらできちんと精査してから紹介しよう」

    だがそこまで言うと男は少し間を置いてから再び口を開いた。

    「それから、君が持っていたコクレン商事の不正な収支データについても確認させてもらったよ。あのデータがあれば、さらに危険な組織を炙り出し無力化させることができる。君は非常に優秀な上、正義感も持ち合わせた人間だ。もし君が良ければ、ムクロジの庭で我々と共に働く気は無いかな?」

  • 188二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:25:53

    そういえばエージェントαとしか呼ばれてないし三輪というのも仮の名なんだよな
    スカウトじゃん

  • 189125/08/02(土) 02:29:27

    「いや、結構です」

    日下部が即座に断れば、三輪が「えー!!」と大きな声で叫ぶ。

    「どうしてですか!私と一緒に正義の味方やりましょうよ!!」
    「それが嫌だから断ってるんだろうが!」
    「なんでですか!?」
    「命がいくつあっても足りないからに決まってんだろ!!」
    「いやです!!日下部さんもうちに入りましょうよ!無職なのに職の選り好みするんですか!?」
    「オッマエなぁ!!」

    歳の差がある人間の会話とは思えない同レベル(?)のやりとりに上司は少しばかり困ったように「あー……結論はそう急がなくて良い」と口を挟むが、当人たちには全く聞こえていない。

    「私の頼み、聞いてくれるんですよね!?」
    「一つ聞いただろ!」
    「あ!!忘れるって行ったのに!日下部さんの嘘吐き!!」
    「忘れられるわけないだろ!」
    「変態!!!!」
    「そういう意味じゃねぇよ!!」

    会議室で騒がしい声が二つ。
    まあこれもいずれ日常になるのだが。

  • 190125/08/02(土) 02:31:28

    それから二人の世界は変わった……かどうかは、よくわからない。
    意図せずして別人に成り変わったり、職場の汚職が判明したり、散々ではあったが思いのほか事態は収まるところに収まるものだ。
    少なくとも今のあなた達はバニーガールではないし、反社の手先の犬でもない。
    兎にも角にも、これにて一件落着なのである。

    それからしばらくして。
    K町のテナントビル地下1階の扉が心地よいドアベルの音色を奏でながら開かれる。
    甘い香水と酩酊しそうなアルコールの匂い。そして、その奥からは煙草の匂いした。

    「……いらっしゃい。なんだい、知った顔だね。見りゃわかるさ、外見の話じゃない」

    ふう、と煙草の煙が吐き出された。眩しいものを見るような目をしていたのは一瞬のこと。

    「積もる話もあるんだろう?カウンター空いてるよ。いい酒が入ってるんだ」

    彼女は口の端を歪めるように、いたずらっぽく、皮肉っぽくもある微笑を浮かべていた。

    エンドA「人間道」
    両者生還にてシナリオ終了

  • 191二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:40:05

    日常になるの!?日下部ここに再就職するやつじゃん!
    最後三輪ちゃんオーナーのとこ顔出しに行ったんだろうな…良いエンドだった乙
    継続キャラシにしてほしいくらい好きだな

  • 192125/08/02(土) 02:48:23
  • 193125/08/02(土) 02:52:13

    いつも通り残りはバニー服の好きな所かスレについてで適当に埋めておいてくれると助かるよ

  • 194二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:52:27

    次スレいくかと思ったらちょうど終わってしもたって打ってたら反省会スレきた嬉しい

  • 195二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:55:11

    両者生存のグッドエンドっぽくて嬉しい
    日下部には時々辞めてぇ~と思いながらこれからも三輪ちゃんとバディっていってほしいものですね

  • 196125/08/02(土) 02:56:53

    スレ主的にはムクロジの庭のエージェントにはなってないはずなのにちょいちょい巻き込まれて「あー!!またクビになる!!(ならない)」ってなってて欲しいよ
    三輪が「日下部さん!!!」って言えに飛び込んでくるたび、「俺の平穏な日々さようなら」してる日下部
    でも平穏な日々送れる人はあんなにクリファン出さないと思うから諦めた方が良いと思うよ、なんだあのクリファンの数は
    因みにエンド的には最善のトゥルーだよ
    ボス戦では一撃も食らわなかったのに道中ボロボロになってた二人は何だったんだろうね

  • 197二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 03:03:41

    何度お誘いされても絶対に首を縦に振らない日下部はいると思うし一般人(大嘘)みたいな人生を送る日下部は見たい
    巻き込まれるのが似合いすぎる男だし対処出来てしまう男…

  • 198125/08/02(土) 03:05:10

    三輪はずっとアイカの姿をしていたので三輪の外見描写を殆どなくしていたんだけど、割と初期に真相に気付いてたスレ民はすごかったね
    それはそうと三輪のバニーは幾らあっても良いと思うよ

  • 199二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 03:07:06

    ダイス運がバグりまくってる卓を見ると健康になるのでめちゃくちゃ楽しかった

  • 200二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 03:13:07

    あとから読むとあーそういう!っていう描写もあって面白かったな
    三輪ちゃんはエージェントの傍ら時々副業でバニーやってくれてもいいんですよ

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