- 1125/08/09(土) 21:35:37
あたしの名前は、ガリュディアス・モモミーズ。
切札ジョーの、最高の切り札、だったはずの存在。
諸悪の根源ジェンドルのせいでディスペクターとなってしまい戻れなくなったあたしを、ジョーは優しく受け入れてくれた。
最初は互いにもやもやしていたけど、今は違う。ジョーは、こんなあたしでも、ジョーカーズの一員として扱ってくれた。
だから、あたしはモモキングの代わりにジョーに誠心誠意仕えるって決意した。
あたしは、姿が変わってもジョーのそばにいるって決めた。
「皆の桃色!ピンクダーク・モモミです!」
あの女が現れる、その日までは。
↓前スレ(スレ主=前スレ主)
【一応閲覧注意】ジョーカーズ星って凄いのね!|あにまん掲示板bbs.animanch.com - 2125/08/09(土) 21:36:56
ジョーの世界で流行り始めた謎のアイドル「Girl Mage」。彼女達はなぜか魔導具を模した服装を着ていた。ジョーと友人ゼーロJr.は、真相を調べるためにライブに潜入した。
そのトリとして登場した「全員スターズ」の中にいた…「モモミ」を名乗る謎の女。
当然ジョーは硬直した。あたしも、理解ができなかった。
右半分が桃色に染まった髪と、胸の桃を模したブローチ。そして水色の見覚えのある色合いをしたヘアピンと、ブラックホールのような、水色の瞳…。
それは、それは私と同じ、モモキングだった。
そして、それは私と同じ……頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ '22だった。
ライブが終わってすぐに、ジョーはモモミという少女に接触しようとした。
「モモキング!!」
あたしであったはずの名前があたし以外を呼んでいる。
「男の子?ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ」
「ねえ、モモキングなんでしょ?ねえ!オレはジョーだよ!切札ジョー!」
「なにこいつ……わたしはピンクダーク・モモミです!これ以上は警備員の方を……」
「……ジョーカーズ!君はジョーカーズの一員なんだ」
あの日、あたしを連れ戻すために言った言葉が、あたし以外にも使われる。
でも仕方ない。これで片割れ…なのか?とにかくジョーの元にジョーカーズを連れ戻せるならそれでいい……から。
しかし、彼女の反応はあたしにとってもジョーにとっても予想外のものだった。
「ジョーカーズ?なにそれ?」
あたしよりもずっとモモキングそっくりな彼女は、不愉快そうな顔で答えた。 - 3125/08/09(土) 21:39:56
ここまで導入考えたのであとはモモミーズちゃん曇らせでもジョー曇らせでもモモミちゃん曇らせでも皆様お好きにどうぞ
↓デッキーがいなくてウェディングがいる類似スレ様
ジョー「デッキーがいなくなってからしばらく経った」|あにまん掲示板ジョー「なんやかんやあってジョニーやモモキングとも再開したりキャンベロが女の子になったりモモキングがディスペクターになったりしたけど今度はガルモモが女の子になって増えた」モモキング「ジョー氏!?そんな…bbs.animanch.com - 4二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:49:48
曇らせ確定かよ!?
ディスペクター案件はどう分岐しても残酷になるな - 5二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:51:34
またジョー君が曇らされてる…
- 6二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:57:34
ほら…ジョーは曇らせても美しいしそこから晴らせに向かって逆転する姿も美しいし…
- 7二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:02:14
モモミーズと違ってモモミちゃんはジョーカーズマーク剥奪されてるんだよな
- 8二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:07:18
ジョーを追い返したあと…
モモミ「なんだったんだろう……」
コンパス「お菓子持ってき……うわっ!?大丈夫!?」
モモミ「?何かあったの!?」
コンパス「いやだって……泣いてるじゃん!」
モモミ「……え?」(ポロポロ) - 9二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:24:15
これモモミの経歴次第で更に地獄になるやつでは?
- 10二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:27:48
ハッピーエンドルート行けたら追加でジョーカーズマーク書き込んで綺麗に話の〆にできそう
- 11二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:18:36
拙いですがssをば…
──
「あ、見て見てデッキー。テレビでGirl Mageやってるよ」
「…ジョー様」
「やっぱり皆すごいよね、テレビで見ても生で見ても──」
「……ジョー様」
「ほらちゃんと見てってデッキー、この子は──あの子は──」
「………ジョー様!」
ジョーは、その時初めて、彼の忠実なるデッキケースにちゃんと意識を向けたかに見えた。とはいえ、ジョーはデッキーの視線も言わんとするところもとっくに分かっていた。分かっていて、この時に至るまで知らんぷりをした。デッキーをテレビという話題に遠ざけようとしたのだ──もしくは自分が逃げ込もうとしたのかもしれないが。
「ジョー様、どう、なさるのですか」
「どう、かぁ」
要領を得ない切り返し。
「あの子は、ジョーカーズかもしれない。確かにそうだね」
「かもしれない、ではありませんよジョー様──」
「かもしれない、だよ」
あの子。
まるで他人だ。ジョーカーズはジョーの家族ではなかったか?
モモキングはそうだった。では、モモミーズはジョーの家族か? こっちのモモミーズはきっと頷くだろう。
では、あの、“モモミ”と名乗る彼女は? - 12二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:20:02
「モモミ──さんには、モモキングの記憶がないんだよ? 偶然たまたま、姿と気配がすっごくモモキングに似てるだけのそっくりさん……なのかもね」
「ですが! もしモモキングなら、ジョーカーズなら、ジョー様には彼女を迎え入れる、義務があるのですよ!? ジョーカーズのマスターとして、です!」
「そうかもしれないけど!!」
叫んでから、ジョーは自分の声が想像以上に大きかった事に驚いた。それを冷ややかに感じているもう1人の自分が、胸の中にいる事にも。まるでジョーが2人いる気分だ。
「もし、モモミさんがモモキングだと、しても……今のあの人は、モモミさんだよ。モモキングじゃないんだ」
「……」
「ジョーカーズじゃない、普通のニンゲンで。人気アイドルで。ちょっと特別な人かもしれないけど、オレたちとおんなじように、生きてて」
「ジョー様…」
「ねぇ、デッキー。オレはさ──そうやって生きてる人から、“モモミさん”を盗っちゃうなんて、出来ないよ……!」
ジョーの中にある、デュエル・ウォーリアを打ち倒し元の世界に返した経験。
それを鑑みたのなら。彼女がモモキングだという確証があったのなら。また違ったのかもしれないが。
少なくともジョーには、彼女からヒトの部分を引き剥がすだけの勇気はなかった。
この小さな小さな英雄にできる事といったら──気にしていないフリをする、それだけ。
問題はない、カレーパンが苦手じゃないフリをするのと、大した違いはないのだから。
──
俺の文才ではこれが限界だったよ… - 13二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:50:07
モモミーズちゃんはまだモモキングという存在がいたことは認識できていたのに、モモミちゃんはモモキングのこともジョーのことも何も知らない普通の人間なのほんときつい(褒め言葉)
- 14125/08/10(日) 08:12:53
あの日から、ずっと頭から離れない。もう一人の"モモキング"の姿。
モモキングはモモミーズになったんだから、あれは他人のそら似だ。そういって励ましてくれるジョーカーズもいた。
だが、あのあとのジョーやキャンベロ達の態度を思えば……あれがモモキングではない、と否定できないのだ。
何よりあたしが感じている。あれは同一の存在。アルカディアス・モモキングとガ・リューズが合体した、ガリュディアス・モモミーズ。
もしも元々同じ存在で、彼女がモモキング側の魂であるならば……会いにいこう。
バイナラドアを通れば、すぐに片割れの居場所にたどり着く。あたしの姿は美しいらしいから、テレビのスタジオでも怪しまれない。
その姿はすぐに見つかった。ちょうどいい。一人だ。
「ゼニガタったら、まだ戻らないの?」
時計を見てそわそわしている彼女。跳ねた黒色のツインテールは少し青みがかっている。モモミーズと同じような色で。
「モモミーズ」
「うん?」
あたしが声をかけると、モモミは振り向く。
「どうしましたか?……すみません、この番組の出演者、でしたっけ?」
「……」
彼女は、突如現れたあたしに混乱しているようだった。
「一つに戻ろう」
「何を言って……」
あたしは刀を抜き、彼女の前に向ける。
「あなたとあたし。元は同じ存在。あなたがいれば、モモキングが戻ってくる」
「……!」 - 15125/08/10(日) 08:14:26
命の危険を感じたのだろうか。彼女は走ってどこかに逃げようとする。だがあたしはクリーチャー。その程度見極められる。あたしは先回りして、彼女の前に立つ。
「なんなの!あんた!どこのじむ、しょ!?いや不審者なの?」
「ジョーカーズ」
「……!まさか、前あの侵入者の男の子と一緒にいた!」
あたしは何も言葉を返さず、彼女を壁際まで追い詰める。あたしは刀を彼女すれすれに刺す。壁に傷が入った。
「ほ、ほんもの……!」
「この刀は本来、モモキングのもの……あたしじゃない。使うべきはあたしたち」
「ねえ、ドッキリ!ドッキリですよね!早くネタばらし!してくださいよ!」
彼女は涙目で震えながら言う。ドッキリ、とはなんだろうか?
彼女の桃色の髪が揺れている。苛立って仕方ない。自分は真っ青で、モモキングを思わせる要素などこの刀くらいしかないのに。この身と心に少しでもモモキングの要素があれば、ジョーを傷つけずに済んだかもしれないのに。
でもこれで終わり。一つに戻れば、きっと「頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22」にモモキングが帰ってくる。そうすれば、ジョーにモモキングを返してあげられるから。
あたしが、彼女に手を伸ばしたその瞬間だった。
「ペタンコブレス!!!」
後ろからジョーの声と共に、デッキーが背中に押し付けられたのは。
続きはまだないです - 16二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 16:39:35
このレスは削除されています
- 17二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:19:34
そういえばペタンコプレスをパナした相手って基本DWかジョーカーズ位でしたっけ
- 18125/08/10(日) 20:12:41
「モモミさん、ごめんなさい」
ジョーは深々と頭を下げる。
「ねえ、あんたは……」
「モモミ!どこー?」
ゼニガタの声がする。モモミは助けを呼ぶべきか、この少年に話を聞くか迷う。
「オレたちのことは忘れていいから。応援してます」
ジョーはそう言って少し苦い笑いを浮かべると、デッキーの口を開き消えてしまった。
モモミが呆然としていると、ゼニガタがやってくる。
「モモミ!あそこで待ってて言ったじゃない……ってなんで泣いてるの?」
「……泣いてる……私が」
また、私は泣いているの?
「モモミーズ!!何をする気だったの!?」
「……元に戻る気だった」
あたしは観念して答える。ジョーはいつになく怒りを見せていた。
「勝手なことしないでよ」
「……だって……ジョー、いつもあの女のこと見かける度にため息つくから」
ジョーははっとして目を大きく開く。
「あの女を知ってから、みんな明らかにあたしへの態度が違うし……特にモモダチの皆がわかりやすかったよ」
気まずそうに眺めていたキャンベロのしっぽが固まり、モンキッドとケントナークの動きが止まる。
「あたしはやっぱりモモキングじゃないもの。あの女の方が……」
「なんでそんなこと言うんだよ!!」
ジョーはモモミーズの言葉を遮る。
「あの人は人間で、モモミーズは今オレの目の前にいる君しかいない……から」
そのジョーの目は、自信がなさげだった。
「いつもジョーは我慢する。あたしが来た時だってそうだった。ジョーは優しいから」
あたしはジョーに背中を向け、逃げるように去る。ジョーは何も言わなかった。
「切札?ああ、私の知り合いに切札家と縁の深い者がいるが」
有名な作詞作曲家である父親、哲也に相談したモモミは、とある伝手を得た。 - 19125/08/10(日) 20:14:19
急募:ここからハッピーエンドへのアイディア
自分に遠慮せず書いていただいて構いませんので誰かこの曇天を晴らす方法ください
11さんのSSすごく好きです