【CP注意】ジョー×モモミーズ概念スレ3

  • 1125/08/19(火) 08:50:50

    ジョー×金トレモモミーズおよびジョー×モモミを中心に語るスレ


    これまでのあらすじ

    ジョーはジェンドルにアルカディアス・モモキングを奪われてしまい、仲間の協力あって取り返したものの帰ってきたのはモモキング要素がほとんどない金トレモモミーズだった!(初代スレ)ジョーとモモミーズは複雑な心情を持ちながらなんとか友情を築きあげた。しかしある日、ジョー達は「Girl Mage」のメンバーでモモキングにそっくりなピンクダーク・モモミ(桃色ミミ)に出会う。ジョーは一人で自分を追い込んでしまうが、モモミのライブとモモミーズ達ジョーカーズの支えで仲間の存在を思い出し、モモキングの絵を描いて生みなおすことに成功したのであった!(前スレ)

    そしてジョーは小学6年生に進級した!!

    前スレ(スレ主の事情により立て直しました)

    【CP注意?】ジョーカーズ?なにそれ?|あにまん掲示板あたしの名前は、ガリュディアス・モモミーズ。切札ジョーの、最高の切り札、だったはずの存在。諸悪の根源ジェンドルのせいでディスペクターとなってしまい戻れなくなったあたしを、ジョーは優しく受け入れてくれた…bbs.animanch.com
  • 21◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 08:53:39
  • 31◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 08:57:00
  • 41◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 08:58:18

    前スレ134よりスレ主がまた長編SS書いております

    あらすじ

    成金となったウサギ団の策略にまんまとハマったジョーだが、そこにハイドが乱入!ハイドは頂上電融 ジョルト・ザ・ジョクスト4thを見せつけてきた!

    おかえり!ジョニー! | Writening馬のひづめの音がする。パカパカという音。だが、それは少しずつ自分から離れていく。オレは銀色の馬に乗った赤い男を見つける。だが彼は自分に気づかない。地平線の彼方にまっすぐと馬を走らせている。彼の影…writening.net
  • 51◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 09:01:27

    一応トリップもつけ始めました

    スレ主としてはSSは書きますが自分に構わずどんどん書き込んでくださって構いませんので!

  • 61◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 09:04:23

    とりあえず10まで保守がてらSS落としていきます
    ーーーーーーーーー

    「最近、よく出掛けているが何をしているんだい?」
    父親に聞かれた私はいたずらっぽく答える。
    「"おともだち"のところ!」
    「もしかして男の子なのかい?アイドルをやってるのだからスキャンダルには気をつけなさい」
    「そんなこと言われなくても分かってるもんパパ」
    そう言いながら私は考える。ジョーの父親ってどんな人なんだろう。

    ファストフード店。しま◯らの服を着たモモミーズがハンバーガーを頬張っている。センスが悪いわけではないが、美しい外見に対して地味すぎる。誘ってくれればイオンかどこかに連れていって彼女の服を選んであげたのに……。
    そんなことを考えながら、私とジョーは雑談していた。
    「オレの父ちゃん?」
    「うん。私見たことない気がする」
    「そうだっけ?」
    ジョーはフライドポテトをつまんでいる。私はフラッペのストローをくるくる回す。
    「私はあったことありますよ、若い頃のですけど」
    ピョンチキで過去にでも戻ったことがあるのかな?

  • 71◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 09:06:55

    「帰ってこないんだっけ、普段から」
    「うん。モモミちゃんのお父さんは?」
    話を逸らされた気がするが、私は答える。 
    「優しいけど音楽には厳しいんだよねー」
    「へー」
    「昔からダンスもバレエもピアノも習ってきたしー今はアイドルの仕事が忙しくてダンスくらいしかあんまやれてないけど」
    「桃色ファミリーだっけ?有名だもんね」
    「めんどくさいよ、家族が著名人だと…ってジョーもそうだっけ。おじさん総理大臣だもん」
    モモキング時代に、切札勝舞に会ったことはなかった…はずだ。"拙者"が不甲斐ないばかりに途中でディスペクターになってしまったから。だが、何度もテレビで私は見かけたことがある。
    「あんま厄介なことは起こってないかな。必要になるまでは親戚だって言わないようにしてるんよね」

  • 81◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 09:08:20

    「ならよかった。でも親族が金持ちだと普通の家が羨ましくならない?なんか昔から警備とかルールとかも厳しかったし、習い事とかもぎっしりだし自由じゃないなーって」
    私がジョーに共感してほしくて言うと、ジョーはぽかんとする。
    「そう?うちそんなことなかったな」
    言われてみるとジョーが堅苦しい縛りに困っていた様子は昔もなかった。私は少し残念に思いながらフラッペを飲み進める。
    「ってかオレの家はモモミちゃんちとかシャチョーんちとかキラんちとかと違って普通寄りだよ」
    「ジョー、あんた今この世の普通の小学生全員を敵に回したけど」
    私はモモミーズを見る。
    し◯むらの服とはいえ、全身一式女の子に買ってあげられる子なんて普通じゃないに決まってるじゃないの!!

  • 91◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 09:10:28

    モモミちゃんちは音楽一家で上流家庭だと思う
    ジョーは恵まれている方だが比較対象がルシファーとかヨーデルとかシャチョーとかキラなので普通よりだと勘違いしている

  • 101◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 09:15:45

    これで10
    そういえば自分の設定としてはキング!19話からの分岐になります
    18話でぬるっと奪われるモモキングですが、ヒミコの仕事が早くてボルツ達の救出が間に合わなかったという設定です

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 09:46:54

    12月にはジェンドル消滅だろうか
    戻らずにモモミーズがレギュラー化するのは
    視聴者全員が衝撃を受けそう

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 11:56:31

    スレ立てと詳細情報追加感謝です

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 14:59:37

    アニメのチョコっとハウス回でやたら駄菓子に詳しかったりと、(最上級)庶民みたいな感じよねジョー氏…

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 16:14:14

    そういえばモモミは12歳で勝舞が世界を救ったと知ってるの珍しいな
    総理に就任した時の演説を聞いてたのかも

  • 151◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 16:36:16

    >>4

    これからデュエマに入っていきますが細かいルール違反があっても見逃してください

    一応何度も確認してあるはずですが……


    「ジョー氏!」

    「ジョー!」

    モモキングとモモミーズがデッキーから飛び出して、オレの隣に立つ。

    「あのカードの一つがジョニー?」

    モモミーズがオレの背中を叩いて言う。

    「うん。もう片方は多分……昔の父ちゃんの切り札」

    「ほうそうか。まあいい」

    ハイドはデッキを取り出す。

    「デュエマだ」

    「ああ。ジョニーを返してもらうぞ」

    モモキングとモモミーズがデッキに入る。オレはシールドを並べ手札を引く。

    「ジョー様、落ち着いてください。あのときみたいに……」

    「わかってる」

    デッキーは心配そうに眺めている。

    ハイドはディスタスを並べ、ディスペクターを呼び出す作戦のようだ。だが、オレの方が早い。

    「夢双英雄モモキングDMを召喚!!」

  • 161◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 16:37:18

    「ジョー氏、行くでござるよ!」

    「モモキングDMをボルシャック・モモキングNEXにスター進化し、モモスターモンキッドをガヨウ神<シューマッハ.Star>に進化!ボルシャック・モモキングの能力により、山札から1枚目をめくり火のクリーチャーなら出せる!!」

    オレはカードをめくる。やはり来てくれた。

    「頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22をバトルゾーンに出す!!」

    「ジョー、あたしに任せて!」

    「ああ!ボルシャック・モモキングで攻撃の時、新たにモモスターケントナークをバトルゾーンへ!」

    モモキングは三枚のシールドを割る。

    「シールドトリガー。猛菌キューティー2が二枚。ケントナークとガヨウ神はこのターン攻撃できない。」

    「ターンエンドの時、モモミーズの効果で手札からハッピーたんをバトルゾーンに!」

    モモキングも、モモミーズも並んだ。大丈夫、大丈夫……だよね?

  • 171◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 16:42:15

    私達は他の参加者達に囲まれていた。いや、他の参加者ではない。彼らは最初からジョーを陥れるためのエキストラだったのだ。
    「ボルツくん、本気出して良いと思う?」
    「ああ、ダチがピンチなのに駆けつけないほうがダメだろ」
    ボルツはスケボーを取り出す。私は襲いかかってきた男に蹴りを加え、誰かの肩に手をかけて勢いをつけてジャンプする。その高さ、2メートルくらい。私に視線が集まる裏で、ボルツはスケボーを用意し走り始める。私は一回転宙で回ると、板のボルツの後ろに着地した。
    「マジでBADな身体能力だなあ?」
    「ボルツくんとそう変わらないと思うけど」
    「ジョーのダチはやっぱ普通じゃねえ奴ばっかだな」
    「そう?」
    まあ、自分でも普通ではないと思うけどね。
    私、前世はドラゴンだもの。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:47:56

    2mジャンプしたのは凄い
    バレエやピアノも習いながらこの身体能力は驚異的すぎる
    モモミーズを同じ存在のように感じる訳だ

  • 191◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 20:26:07

    「ボクのターン、だな。キューティー2達を破壊し、Vol-Val-8を召喚!!」
    「ぼる、ばる、えいと……?」
    「Vol-Val-8でボルシャック・モモキングを攻撃の時、能力により、山札から5枚を見て、2枚を手札に」
    ハイドは不敵な笑みを浮かべながらカードを手札に加える。近くで様子をうかがっていたぴょんこ姫が肩を震わせながら涙目に言う。
    「次のターンジョニー様が来る気がするだわさ!」
    「お前、手札を見たのか?」
    「いや乙女の勘だわさ!!」
    オレは盤面を見る。
    「いや、この数を超えられるわけがない。ハイドに次のターンなんて……」
    大丈夫、なはずなのに。手が震えている。
    「Vol-Val-8のもう一つの攻撃時能力発動。パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊する」
    「ええっ……!」
    ジョーのガヨウ神、ハッピーたん、ケントナークが破壊される。そして、Vol-Val-8はビームをモモキングに向かって放つ。モモキングは受身を取って致命傷を防ぐが、鎧ははがれてしまう。
    「くっ……」

  • 201◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 20:28:02

    オレのバトルゾーンにはモモキングDMとモモミーズ、モンキッドが残っている。
    「ターンエンドの時。このターン、4体以上のクリーチャーがバトルゾーンに出たので追加ターンを得る」
    「えっ……!」
    「つまり、ボクのターンだ。ドロー。そして、君たちが待っていたクリーチャーを召喚するとしようか」
    ハイドは1枚のカードをオレに見せつけるようにバトルゾーンにたたきつける。
    「頂上電融 ジョルト・ザ・ジョクスト4thを召喚!」
    「ジョニー!!」
    「ジョニー様!!」
    ディスペクターは何も言わない。右半身と左半身が電融で繋げられているのだ。まともに喋ることもできないのだろう。
    「ジョニーをこんな姿にして……」
    「ジェンドル様が奥の手として用意していたカードがここまで効くとはな」
    ハイドは笑う。オレが拳を握って怒りを抑えようとする。

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:11:29

    この時空だとハイドは今回で初めてボルバル8を出した?
    ジェンドルの消滅が先送りされた影響かも

  • 221◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 23:08:13

    あんまりこちらの設定を開示したくないのですが、自分のSSの設定として出しておきます
    ・ジェンドルはバラモルドに必要な12枚のカードを集めきる前にジョーではないデュエルマスターに敗れた(誰かは決まってないけどあの子かなくらいは考えてる)
    ・ジェンドルを中途半端な時に倒したせいでディスペクターが元に戻ってないしハイド達もジェンドルを慕ったまま
    ・ヒミコが正史より仕事が早いのでモモキングもジョニーもディスペクターにできた
    ・ハイドは自分が負ける前にジェンドルが死んだので狂ってる感が公式より薄いしまだ電融使い

  • 231◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 23:09:36

    >>20

    あの日がフラッシュバックする。

    ヒミコの罠で奪われてしまったモモキング。

    ボルツとキャンベロが取り返しに行ってくれたのに、手遅れで。

    ジェンドルが、モモミーズを見せつけるようにオレとのデュエルで召喚して。

    そして……そして……なすすべもなく、負けて……


    「ジョー様!」

    デッキーの声が聞こえて、オレは顔を上げる。デッキーはオレの肩元まで浮かんで言った。

    「あなたは何をしにきたのですか、ガットル1」

    「何を?」

    「ジェンドルの復讐なはずがありません。ジェンドルを殺したのはジョー様ではないでしょう?」

    「ああ、そうだな。ボクの狙いは君たちそのものだ」

    「えっ……」

    「クリーチャーを作り出す力、過去に戻れる力……切札ジョー、君には使えるのだろう?」

    ハイドはジョルトのカードに触れる。

    「もしこのカードで君を倒したら、君は正気を保っていられるのかな?」

    「……!」

    「知ってるさ、モモミーズの時、君は……」

  • 241◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 23:18:06

    「これ以上しゃべるな!!」
    オレはデュエル台を両手で叩く。
    「デュエマを進めろよ」
    「ジョーさま……」
    頭に血が登っている。思考がぐちゃぐちゃだ。あいつの狙いはオレを惑わすこと。落ち着け。
    「そんなに取り乱すなんてね。ではVol-Val-8でシールドブレイクのとき、手札を増やしつつパワー6000以下のモモキングDMとモンキッドを破壊」
    Vol-Val-8はその巨体でモモキングDMに襲い掛かる。抵抗するものの、Vol-Val-8に轢かれてモモキングは破壊されてしまう。
    「モモキング!!」
    モモミーズのEXライフであるシールドも含め三枚のシールドも割れる。オレのシールドは残り3枚。
    「では、ジョルト・ザ・ジョクストでシールドブレイク」
    「シールドトリガー、いさマーシー!」
    オレはいさマーシーを出すが、ジョニーの能力を考えればブロックされないのは容易に想像ができる。
    「ジョルト・ザ・ジョクストでシールドブレイクの時、攻撃時能力発動。相手のクリーチャーを一体選び、バトルすることが可能。そして……ジョルトはアンタップする」
    ジョルトは左手でいさマーシーを掴み地面へと押し込み破壊する。そのままシルバーの頭のような腕から弾丸を放ち、ジョーのシールドを二枚割る。

  • 251◆dRwnnMDWyQ25/08/19(火) 23:20:22

    トリガーはない。そしてジョルトはアンタップしている。ということは……
    「もう一回だ。ジョルトで最後のシールドをブレイク!!」
    「ハーッ!!」
    ジョルトはもう一度構える。
    「ジョニー様に2度引き金を引かせるなだわさー!」
    ぴょんこ姫の言葉は届かない。オレの最後のシールドを、ジョルトの弾丸が撃ちぬいた。
    「ターンエンドだ」

    シールドがゼロ。あの時の記憶が、また脳裏に浮かぶ。

    また、あの時みたいにまた負けてしまったら?またオレ自身の手で大事な相棒を取り戻せなかったら?怖い。怖い。
    そう思った瞬間、力が抜けて、膝を落としてしまう。
    自分の心を折ろうとしている奴の前で、こんな姿を見せたくないのに。立て、立つんだジョー。今度はちゃんとオレの手でジョニーを取り戻すんだから……。

    でも万が一負けたら。
    ……次は立ち直れるのだろうか。

    自信が、ない……。








    「ジョー」


    オレの小さな手を、きれいな青い手がつかんだ。

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 05:16:07

    >>22

    この世界線だと終末縫合王できてないことにもなるのか…

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:48:38

    ジェンドル倒されたのか…
    アダムに挑んでダーツデリートされたとか?

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 10:35:16

    そういえばモモミは小6でアイドルを始めたの?

  • 291◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 12:37:49

    「大丈夫だよ。あたしがいる」

    「モモミーズ」

    「あたしのパワー知ってる?99000だよ?あんな50000とか10000とかただの小鳥の囀りみたいなもんだよ?」

    「……いや、でもパワーだけじゃ……」

    「あたしのおかげであいつ呪文唱えられないし、ジョーのターンだからなんでもクリーチャー出せるよ!多分パワー高すぎて私を倒すのも無理だろうしね」

    「……ありがとう」

    そうだ。あの時とは違う。あの時と違って、オレにはモモキングもモモミーズもいる。大丈夫。

    「ドロー」

    まじか。このカード紛れてたのか。大会の前に数えたらぴったり40枚だったはずなんだけどなあ。ま、いっか。オレはそのカードを右端に加えると、モモスターキャンベロを召喚する。

    「モモミーズでVol-Val-8を攻撃の時、呪文禁時王秘伝エンドオブランド!能力により、ジョルトを破壊する!」

    「どちらもEXライフで防ぐ!」

    モモミーズの刀の斬撃で、2つのEXライフが消える。

    「キャンベロでシールドブレイクの時侵略、キャンベロ<レッゾ.Star>!登場時能力により、お前は次のターンクリーチャーを一体しかできない!」

  • 301◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 12:39:26

    「それだけかい?シールドチェック、なし。倒しきれていないじゃないか」
    「ターンエンドの時、自分の手札からクリーチャーを……」
    ジョーは右端のカードに手を触れる。ジェンドルを倒してから、モモミーズと出会った。そして……
    「これ今どういう状況!?」
    「マジでBADな展開みてえだな」
    モモミちゃんとボルツがステージに近づいているのが見えた。オレは口角をあげる。
    そう、彼女にも、出会えたんだ!!
    「頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22をバトルゾーンに出す!」
    「なん、だと!?」
    いつかモモミちゃんと一緒に描いたモモミーズをオレはバトルゾーンに出す。バトルゾーンに、アイドルの姿をしたモモミらしきクリーチャーが……いや違う。
    「ってえええ!!?なんで私ここにいるの!?ここクリーチャーの場所じゃない!!」
    モモミちゃん本人が降臨した。
    「どういうことだあ?」
    ボルツが困惑している。オレもちょっとびっくりだが、少し胸が高まっているのも感じた。

  • 311◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 12:42:33

    「モモミ、一緒に戦お!」
    モモミーズがモモミちゃんの腕を振り回す。
    「私はもうクリーチャーであることは捨てたのに!!」
    「ジョーのため!」
    「なら仕方ない!……今あんたとタメ張れるくらいのパワーは戻ってるっぽいしね」
    モモミは服を整え、ハイドのクリーチャーをじっと見つめる。EXライフのシールドがジョーの前に現れる。
    「モモミちゃん、どうか頼む」
    「任せて」
    オレは胸を張って2人のモモミーズの後ろに立つ。2人がいたから、立ち直れた。そしてきっと、今も立ち上がれる。
    「何が起こったのかはわからないが、ボクのターンだ。スピードアタッカーの剣薔電融 バザガロズソールを召喚。そして、ジョルト・ザ・ジョクストでシールドブレイクの時、キャンベロとバトルだ」
    キャンベロもまたジョルトの左手に吹き飛ばされ、レッゾStarの姿が解除されてしまう。
    「これで、ボクを認めてくれた、ボクを必要としてくれたジェンドル様を!!」
    そんなハイドの声を無視して、オレはシールドに手をかける。
    「ジョニー、すぐに楽にしてやるからな。この一発にすべてをかける!!」
    オレはカードをめくる。

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:20:47

    ジョニーを開放するにはデュエル中にバトルで破壊する必要があるのか

  • 331◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 19:45:17

    来たぜ!
    「シールドトリガー!モモからうまれたモモキング!!効果により1ドロー!」
    オレはカードを引く。来てくれたね。モモキング。
    「キャンベロを、王道英雄キング・モモキングKGにスター進化だあああああ!!」
    「モモキング、あとは頼んだ!」
    キャンベロにカードが重なり、モモキングへと進化していく。王の中の王。それが、キング・モモキングKG!
    「これぞ王道、ジョー氏の道!未来に咲かせよジョー氏の花!!」
    「登場時能力により、ジョルトとバトル!!」
    モモキングは龍のまとう大剣をジョルトへと振り下ろす。
    「ジョニー殿。そしてもう一人の剣士殿。またあとで会おうでござる!」
    ジョルトにもうEXライフはない。爆音とともにその場に散った。
    「だが、ジョルトを倒したところで、ボクにはVol-Val-8が!」
    「呪文の効果により、お前はモモキングに可能な限り攻撃する!そして、モモキングKGはこのターン、バトル中パワー101万2千だ!!」
    「モモキングすごーい!」
    「私たちの10倍以上って……」
    モモミーズは手を顔の前で合わせて喜び、モモミちゃんは若干引いている。

  • 341◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 19:46:27

    「ジョー氏にとどめをさしたければ拙者からだ!拙者を倒せればな!!」
    「くっ、ターンエンドだ」
    オレのターン。カードを引いて、モモミーズ、モモミ、モモキングの3人を見る。
    「行くよ!」
    「「「おう!!」」」
    オレはハイドを見る。
    「ハイド、オレはお前のことを全く知らないし、ジェンドルとどういう関係なのかも知らない。でも、仲間を冒涜するお前たちを、オレは許さない。オレは今、お前たちを乗り越えて、未来を掴む!!」
    あの日、オレはジェンドルに負けて、モモキングを取り返せなかった。ずっと後悔し続けていた。リベンジもできなかった。
    でも、もう大丈夫。オレは仲間と共に今、過去を乗り越える。
    「モモキングKGで攻撃の時、バザガロズソールとバトル!効果によりお前の最後のシールドであるEXライフを墓地に!!」
    「なん、だと……」
    ハイドの顔が崩れる。オレは勝利を確信して笑う。
    「モモキングKGでダイレクトアタックだあああ!!!!」
    「ジョー氏の心はぜったいにもう折らせないでござるっ!!」

  • 351◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 23:26:18

    手足を縛ったハイドからオレはすべてのカードを回収する。ジョルトもオレの手の中に戻った瞬間、ジョニーとモルトの二枚に分かれた。
    「ジョニーさまーっ!……まっ今日のところは、私達は何もしないでやるだわさ」
    「そうでありますね」
    「カバですめえ~」
    「代わりに、ジョニー様をいじめたこの男だけは絶対に許さないだわさ!!」
    「ひいいいいい!!」
    ぴょんこ姫はでこちゃんレベルの気迫でハイドに迫る。ハイドはこれまでの無表情がウソかのように顔がこわばっていた。
    「しんだほうがマシと思えるくらいの地獄を見せてやるだわさあ!!」
    「ハイドはあの人達に任せておけばいっか。で、あの人達は誰なの?」
    「ジョー様……」
    デッキーがあきれているが、どこで会った人だっけ?
    「おーい、ジョー!!」
    ボルツがステージを上ってきた。
    「大変だったみてえだな」
    「ほんとにね。でも……」

  • 361◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 23:27:24

    オレはモモキングとモモミーズ、そしてモモミちゃんの方を見る。
    「みんなのおかげで取り返せたよ」
    モモキングは鼻をかきながら、
    「ジョー氏があきらめなかった故の勝利でござる」
    「あきらめずに済んだのは、モモミーズが励ましてくれたからだよ。ありがとう」
    「……うん。あたし、ジョーの役に立てたんだね」
    モモミーズは刀を握りながらほほ笑む。
    「そうよ。さすが、私の片割れ」
    モモミちゃんがモモミーズを背中から抱き締める。
    「えへへ……そうかなあ?」
    モモミーズは照れ臭そうに笑った。
    「ジョー様、ジョー様。ジョニーがカードの中で空気読んで待ってるのでそろそろ……」
    デッキーに言われ、オレは自分の手のジョニーのカードをこする。



    「おかえり、ジョニー」

  • 371◆dRwnnMDWyQ25/08/20(水) 23:35:38

    長文SSにお付き合いいただきありがとうございました
    ハイドはアバクと合流されるとめんどくさくなるからウサギ団に押し付けました
    ウサギ団の元できっと鍛えられて正常な精神を取り戻していってくれるでしょう、多分

    キングMAXの無料配信始まって改めて見て思ったのですが、アバク本当にどうすればいいですか!?保留にしてるだけでいつ襲い掛かってきてもおかしくないんですよね…

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 05:19:38

    >50000とか10000とかただの小鳥の囀りみたいなもんだよ

    あ、あんたほどのパワーの持ち主がそういうのなら…

    実際禁断連中使ってる時に17000低いなとか思っちゃったことあるからなんもいえねえ

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:12:11

    >>37

    アバク襲来はアバクが正々堂々(来るかわからないが)とデュエルをジョーに挑みに行くのはどうですか?


    とりあえずデッキー(とジョー星)どうするかで

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 08:16:06

    JOとミカドレオが生まれなくても
    DMとキーナリーが代わりに居れば割と問題は無さそう

  • 411◆dRwnnMDWyQ25/08/21(木) 14:37:02
  • 42二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 17:01:56

    この世界線のジェンドルがいなくなった後のガットルズのその後が気になる

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:16:28

    >>42

    ヒミコとかどこ行ったんだろうな

    拐われた経緯的にジョーやモモミ達にとっては一番会いたくない相手だろうし

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:53:29

    >>43

    ジェンドルが倒された瞬間正気になってアバクの元に行ったとか?

    ジョー星とモモミが無事ならこの際何でもいいけど

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 11:56:44

    流石にここでジョー星が吹っ飛ぶとキツイよ

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 16:01:38

    モモミーズは食事や睡眠の必要が無いのだろうか
    下手したら無酸素でも平気そうだけど

  • 471◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 19:03:11

    今SSを書き溜めてはいますが、キングMAX2話が公開されて確認してから出したいのでお待ちください
    なんで2話公開されないんだ?

    ジョー星は今のところ無事ですよ、ジョー星は()
    ジョー星つぶすとアニメ版はデッキーが死亡フラグ立っちゃうのでなんとしてでも死守しないと…

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 19:05:10

    >>47

    あ…

    (ジョー星とデッキー無事でも別のが無事じゃないパターンだ)

  • 491◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 23:34:14

    公式様更新ありがとうございます!ちゃんと時間通り更新しろ!!

    ーーーーーーーーー

    ハイドとの戦いを終え、ジョーカーズ星に帰ってきたあたし達。留守番していたジョーカーズ達もそわそわしている。
    「あなたがジョーが言っていたジョニーなのね」
    「あ、ああ」
    「本当に強そうだわ。モモキングとどちらが強いのかしら?」
    あたしがモモキングを見て言うと、モモキングはジョニーを見る。
    「確かに、ジョニー殿、一戦交えてみないか?」
    ジョーカーズ達から歓声が沸く。
    「ジョニーの兄貴が負けるわけないんや!」
    「モモキングなんてふっとばしちまえー」
    「いやいやモモキングの方が強いに決まってるでしょう!」
    「モモキングはドラゴンでありキングなんだ!」
    でも、実際どっちが勝つのかしら。モモキングは強いけど、ジョニーもジョーが初めて描いた切り札なのだもの。相当な実力者のはず。
    「……いや、いい。面倒だ。まず何で戦うんだ?」
    「面倒なのか?ならそこで腕相撲だっていいでござるよ?」

  • 501◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 23:35:48

    「……腕相撲はモモミーズが最強だろ?」
    ジョニーの言葉にあたしは首をかしげる。
    モモキングよりあたしが強い?モモキングはドラゴンそのものなのよ?あたしは半分贋作の鳥で人間の姿なのに。
    「たしかに……」
    「だよねえ」
    「まじかよ?」
    「いやいやあの子が腕相撲なんてできるわけ……」
    ジョーカーズがガヤガヤとしている。
    「ほらモモキングとやってみろよ」
    ジョニーに言われ、あたしは腕を出す。星中のジョーカーズが見守る中、あたし達は右手を合わせる。
    「レディ、ゴー!」
    ……あれ?弱くない?
    あたしは左にバタンと手を倒した。
    「うわあああほんとにモモミーズのが強いのかあ!」
    「あの外見でーっ!?」
    「だよな……99000だしな……」
    「モモキングもKGになれば勝てたんじゃねえのか」
    「じゃあジョニーとも……ってあれ?」
    あたし達が見回すとジョニーはもう消えていた。

  • 511◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 23:37:09

    あたし達はジョニーを探していた。
    「ジョニーの奴、しれっと逃げやがって……よほどモモキングに負けるのが怖いのかな?」
    キャンベロが言う。
    「ジョニーって強いんじゃないの?」
    あたしが聞くと、キャンベロは顔に手を当てる。
    「ぼく達も強いって聞いてたんだけどね。今日初めて会ったしわかんないなあ」
    「ふーん」
    だから皆あんなにモモキングとどっちが強いのか言い争ってたのね。
    「あそこ、ヤッタレマン達だわ」
    ヤッタレマンとパーリ騎士、ツタンカーネンあたし達が近づくと、話し声が聞こえてきた。
    「ジョニーの奴、目的を達成してこれたんかね?」
    「あー、そういうことかあ」
    「自然文明で再会したときあいつ気まずそうにしてたことあったな。あれと一緒ってことネン?」
    「ジョニーの話してるの?」
    キャンベロが聞くと、ヤッタレマンが笑う。
    「いや、ジョニーのことだから目的も達成できずジョーに助けられて帰ってきちゃってめっちゃ気まずくって合わせる顔がないから皆の前から逃げてるんだろって話」
    「あー」

  • 521◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 23:39:06

    「どういうこと?」
    あたしが言うと、キャンベロが肩をすくめて言った。
    「ジョニーはディスペクターになっちゃったことが恥ずかしくてジョーに会いたくないんだってさ」
    「なぜ恥ずかしいのかしら?元の姿に普通に戻れたのならいいじゃない」
    「君が言うと重いネン」
    ジョニーは何を考えてるのかしら?ジョーはジョニーに会えただけでとーっても嬉しがってるはずなのに。
    「あたしがジョニーに言うわ!胸張ってジョーやあたし達の前にいなさいって!」
    「そうだな、皆で探そうぜ」
    「おー!!」

    「ジョニー、やっと見つけたわ!!」
    崖の上で彼はぼーっとジョーカーズ星を眺めていた。あたしの声に気づいて振り向く。
    「モモミーズ、だったか」
    「ジョニーはジョーに会うのが気まずいの?」
    あたしが言うと、ジョニーはあたしから目を反らして
    「……そうだ」
    と一言だけ言った。

  • 531◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 23:40:58

    「なんで?ジョーはあなたが帰ってきただけで嬉しいのよ。自分が守るべきだと思ってたジョーに助けられて複雑なのはわかるけど、ジョーが成長したってことだから胸を張らなくちゃ!!」
    「いや、それもそうなんだが……予想よりジョーが成長しててびっくりしてるんだ」
    「えっ?」
    ジョニーはあたしの顔から足元をじろじろと見る。
    「……何?あたしが関係あるの?」
    「その……ジョー、一年見ない間に背が伸びててさ」
    「それだけじゃないんでしょ?」
    あたしがジョニーに顔を近づけて聞くと、ジョニーは
    「わかった、これ以上近づくな話すから!」
    「いいわよ」
    「……ふー。ジョー、君やもう一人の子みたいな女の子を描くようになったんだな、って思ってな」
    「えっ?」
    「……それ自体が悪いことじゃないんだけどな。ジョーももうそういう時期なのかって思うとな……少し見なくなった間においていかれてるような気分に……」
    「あたしジョーに描かれてないわ」
    「えっ?」
    「これはディスペクターになった副作用みたいなもの。別にジョーの趣味じゃないわよ」

  • 541◆dRwnnMDWyQ25/08/22(金) 23:42:12

    ジョニーは目をぱちくりしたあと、帽子を被り直し、
    「すまない、勘違いしていた」
    と謝る。あたしは唇を尖らせた。
    「もう。あたしジョニーが羨ましいわ。どうしてジョニーはディスペクターになったのに人間にならずに済んだの?どうして片割れがアイドルに転生したりしてないの?」
    「すまなかった、贅沢な悩みだったな」
    ジョニーの表情が軽くなったように感じた。よかったわ。これでジョーは素直に喜んでくれるわね。


    「ジョー!!どれだけオレが無駄足を踏まされたと思ってる!!!!!」
    ジョニーはジョーの頭をごりごりとしている。
    「ジョニーいたいいたい!」
    「おまえが!胸の傷痕の犯人を!設定してなかったせいで!この世に犯人なんていなかったんだよ!設定は責任もってちゃんと練ろ!!」
    「ごめん、ごめんってばー」
    あたしはモモキングと顔を見合わせる。
    「ジョー氏、楽しそうでござるね」
    ジョーカーズ星は今日からもっと賑やかになりそうだわ!

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 07:16:59

    あとはジョラゴンか…

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 08:53:43

    ジョニーも言動が小動物な美人に顔を近づけられるのは恥ずかしいのか

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 10:30:51

    そういやアルモモだけじゃなくてガリュミーズ(=デスザーク?)も奪われて素材にされたってことになりそうだけどゼーロjrはどう反応したのかちょっと気になるな
    書いてたのに見落としてたら申し訳ないけど

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 14:49:28

    モモミが12歳位ならジョーの家に通ってもバレなさそう
    14~16ならかなり目立ってた

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:42:04

    >>54

    設定云々ちゃんと思うところがあったのねジョニー.....

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:47:16

    >>45

    最悪頼れるのがジョラゴンしか居なくなるからね…

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:05:53

    >>59

    そこは原作でもちょびっと苦言っぽいの言ってるからね…

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:06:58

    家族と一年ぶりに会ったら美少女絵師になってたら気まずいわ

  • 631◆dRwnnMDWyQ25/08/23(土) 23:20:02

    賽銭箱に小銭を投げ、願い事をする。
    オレちゃんは顔を上げ、隣のモモミを見る。
    「こんなちっちゃい神社でご利益があるのかな?」
    「目の前で言うなよ……」
    ジョーと遊んで別れたあと、たまたまモモミと方向が一緒だったので道よりしながら2人で帰ってきていた。
    「しかし……」
    オレちゃんはモモミをじろじろ見る。
    「何よ?」
    「おまえ、ほんとにモモキングなのか?」
    「そうでもあるしそうじゃないとも言えるけど。まあ今は桃色ミミであり、ガリュメイジのモモミだから」
    「よくわかんねえ」
    オレちゃんは頭をかきながら出口に向かう。
    そう、モモミはモモキングでもあり、アイドルでもあるんだよな。……アイドル、といったらかわいい女の子だが……そんなにかわいいか?かわいい女の子ならももちゃんがいるし、言いたくねえがヒミコやコニーだってかわいい側だし、あとチョウキとかいう奴も美人ではあった。ヒミコ達の三人の性格面はひでえもんだが。……かわいい子って割と溢れてるよな?

  • 641◆dRwnnMDWyQ25/08/23(土) 23:21:41

    奥に人影が見えた。黄緑色のモジャモジャとした髪の毛……あれは……
    「ヒミコ……」
    オレちゃんが呟くと、モモミが裏に隠れてオレちゃんの背中の服を引っ張りながら腰を落とす。肩が強ばっている。
    「あら?火文明のデュエルマスターじゃない。その後ろのは?」
    ヒミコが話しかけてくる。
    「知り合いだよ」
    「えーっ?あんたみたいなかませ犬が女の子と一緒にいられるんだー」
    「……大丈夫か?モモミ」
    オレちゃんが聞くとモモミは呟く。
    「見るだけで嫌なの、あいつ……」
    目が震えている。オレちゃんは庇うように手を広げる。
    「で、ヒミコ、おまえは今何してるんだ。ハイドみたいにジェンドルを……」

  • 651◆dRwnnMDWyQ25/08/23(土) 23:24:07

    「ハイドに会えたの?私最近会ってないのよ」
    「本当っすかね?まーた罠にはめようとしてたり……」
    ダチッコが疑うと、ヒミコは首を振る。
    「もうおしまいよ。ジェンドル様は確かに大事な人だったわ、でも死んでしまったなら仕方ないじゃない。歴史上でもどれだけ偉大な人でも今の時代に蘇ったりしない。死んだらもう終わりよ」
    「……そうかもな」
    ハイドとは違って、彼女の忠誠心はそこまでだったのかもしれない。
    「まあ、今後はオレちゃんやジョー達に関わるじゃねえぞ。モモミ、行こうぜ」
    オレちゃんはモモミの手を取り、引っ張る。モモミの手を掴みながら、ヒミコの隣を通る。
    「……」
    ヒミコは黙ってオレちゃん達を見送った。

  • 661◆dRwnnMDWyQ25/08/23(土) 23:25:47

    外はすっかり暗くなってきていた。オレちゃんがモモミの手を引っ張ったまま歩いていると、手を突然振り払われる。
    「一応私、アイドルだから。なにかあってもやだし、それに……」
    オレちゃんがぽかんとしてると、肩のダチッコが口を開く。
    「ボッさん、これ以上言わせるのは酷っすよ?モモミちゃんは女の子っすから」
    ま、まさか……ジョーのことが?モモキングなのに?
    「す、すまねえ」
    「その、助けてくれてありがとう」
    モモミはオレちゃんから距離を取り、夜空に手を伸ばす。
    「私、ヒミコのことが怖いんだ。あの時、騙されて、有無を言わせぬままにカードにされてさらわれて……」
    「……」
    「そのあとのことは全然覚えてないんだよね。だから最後の記憶があいつで……過去の後悔が浮かびあがってぐるぐるする」
    彼女はテレビでも、ジョーの前でも見せない、弱気な声だった。その背中は小さくて、モモキングには全く見えない。
    「私聞いたよ。ボルツ、"拙者"のこと、助けにきてくれたんでしょ?」

  • 671◆dRwnnMDWyQ25/08/23(土) 23:27:32

    「まあ、あの神社でヒミコに会って、キャンベロと合流できたからな。たまたまだ」
    「それでも、ジョーよりも早く助けにきてくれたんでしょ?流石火文明のデュエルマスター、マジでBADな速攻だね」
    モモミはマスクの下で微笑む。
    「あなたがジョーのそばにずっといてくれて良かった。拙者が生まれる前も、拙者が離れた後も」
    オレちゃんは何も言葉を発せず、ぽけっと口をあける。夜の光に照らされた青い瞳の魅惑は、眼鏡では隠しきれていない。外にハネている髪の毛が夜風に揺られている。彼女からは一般人と違う、オーラに満ち溢れていた。

    ふーあぶねえ。事前に目の前の彼女があのモモキングで、ジョーに好意を持っていると聞いてなかったらオレちゃんも落ちてたかもしれねえ。
    「何、そんな惚けた顔しちゃって」
    モモミは笑う。オレちゃんは深呼吸したあと軽口をたたく。
    「アイドルなんだから行動には気を付けろよ、そんなんじゃすぐ男が勘違いするぞ」
    「アイドルなのでいろんな男の子を魅了するのが仕事でーす」
    目の前の彼女がモモキングかどうかはまだわからない。でもアイドルというのはよく納得がいった。

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:30:23

    良い…

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 07:53:34

    モモミーズが自分の死でモモキングが戻ると考えたのは
    キャンベロの毒殺未遂でエクストライフが消えたからだろうか
    まあモモキング要素が転生済みだから意味ないけど

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:22:21

    王来のアニメあんまり好きじゃなかったけどこれは好き
    もう本編でいいですよ(ニコニコ)

  • 711◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 16:26:20

    >>57

    今書いてるのが終わったら考えます

    >>70

    (これまでもだしこれからは特に本編でやるわけねえなって展開がくるからそう言われると複雑ですね)

    目処が立ったのでそろそろ長編(完結編の予定)出せると思います

    神アートの受注期間中に終わらせたいですね

  • 721◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 21:42:09

    漫画版の描写からジョーの誕生日は4月の可能性が高いので誕生日回です

    ーーーーーーーーー
    「ジョーのおたんじょうび?」
    「そう明日はジョー氏のお誕生日でござる。喫茶たきがわを貸し切ってみんなでお誕生日会でござるよ!!」
    「モモミーズは、ジョー様の誕生日プレゼントは用意した?」
    キャンベロに聞かれ、あたしは首をかしげる。
    「誕生日にはプレゼントが必要なの?」
    「あーそうだよね、闇文明にそんな文化ないしジョーカーズも誕生日は細々としか祝ってないもんね」
    ふーん、人間は誕生日を祝うのね。ゼーロもそんなことしてなかったわ。
    「わかった。今からプレゼントを作るわ!お菓子を作りましょう!」
    「いいね、ぼくも手伝うキャン!」
    「やめるでござる!!お主たちは特に!!」
    モモキングが必死に止めてくるわ。どうして?
    「ジョニーが良い企画を持ってきたでござる。キャンベロもモモミーズも手伝え」


    「ジョー、お誕生日おめでとう!!」
    ジョーのお友達がたくさん集まってて、ジョーカーズも一部が出てきている。
    「こんなにみんな集まってくれたんだね!」

  • 731◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 21:43:14

    「オレちゃんと親父からはラーメン無料券だ。常連のお前にはなんと3枚」
    「ねえ大丈夫!?親父んとこ厳しくなかったっけ!?」
    「まあまあもらっとけ。一枚はオレちゃんからだ」
    ジョーが心配しつつも喜ばしそうに受け取る。
    「ももからは、ママと用意したお花と、あとパパからちょっとした画材もね」
    「こんなにいいの?ありがとう」
    「それだけじゃなくて、自然文明の皆があとでもっと盛大にクリーチャーワールドで祝いたいと言っていたよ」
    「えええ!?どうして!?……去年そんなことなかったよね?」
    「12歳の誕生日だからじゃない?はい、ボクからはこれ」
    キャップが大きな箱を渡す。ジョーが包装紙を破ると、カラフルな外箱が見えた。ジョーが開けると、ゴム製の何かやメガネみたいなものがいろいろ入っている。
    「何これ……浮き輪とかゴーグルとかいろいろセット?」
    「身長も伸びたし前のじゃ合わないだろ?……また水文明の海に遊びにおいでよってこと」
    「もちろん!」
    水文明……あたしは水文明を持ってるけど、水文明出身ではないのよね。海って楽しいのかしら。

  • 741◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 21:44:37

    「ヒカルの誕生日プレゼントは?」
    「もうおばさんに渡してあるんだ」
    「はーい、持ってきたわよ~」
    ジョーの母親がアイスみたいなものをもってきてくれる。
    「キラの好物じゃねえか」
    「ボルツ、これはソフトクリームじゃなくてジェラートだ。そんなのも見分けがつかないのか」
    「いいねいいねー冷たいもの食べたい気分だったしー!みんなで食べて天国行こうぜ」
    「おお、こんなにたくさん……」
    ジョーの母親がテーブルの上にジェラートを置く。ジョーは色とりどりのジェラートを覗き込む。
    「キラくんいっぱい持ってきてくれたからまだあまりがあるのよ、ジョー」
    「嘘だろ!?キラ、ありがとな」
    「親友の誕生日だからな。結構奮発したんだぜ」
    「まあ、キラはジョーと遊ぶ以外に金使いそうにねえもんな」
    「おいボルツそれはどういう意味だ」
    「じゃあ、みんな食べようぜー!」
    ジョーが手を挙げて言うと、モモキングが腕を伸ばして飛び込んでくる。
    「待つでござる!拙者たちのプレゼントがまだ渡せてないでござる!!」

  • 751◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 21:45:42

    モモキングはバイナラドアから紙の筒を取り出し、ジョニーと一緒にジョーの前に運ぶ。
    「ジョー氏、ジョーカーズ一同からはこれでござる!」
    モモキングとジョニーが一枚の大きな紙の端をもって、ばんと広げる。
    「じゃーん!ジョー氏とデッキーの絵でござる!」
    「いつも描いてもらってるからな。オレたちが今度はジョーを描いて驚かせようってなったんだ」
    モモキングとジョニーは鼻を高くしてジョーに見せる。
    「……ははっ、何それ」
    ジョーはくすりと笑う。
    「ジョー、あたしはここの部分の色を塗ったのよ!」
    あたしがスカーフの先っぽの部分を指すと、モンキッドがモモミーズの下を指さす。
    「もう、モモミーズだけずるいぞ。おれはこの部分を塗ったんだ」
    「まて、わたしは……」
    「俺たちはあの辺なんだぜー!」
    ジョーカーズたちがわちゃわちゃと絵に指や手を向ける。
    「みんな、とりあえず落ち着こうか」
    ジョーの言葉で全員整列する。
    「ありがとうね!ジョーカーズのみんな!」
    ジョーがこんなに喜んでくれるなんて、みんなを徹夜させたかいがあったわ!

  • 761◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 22:44:44

    「ごめんね、こんな夜に時間作ってこんなとこまで呼び出しちゃって」
    私は駅で待っていた。ジョーが手を振ってくれる。
    「仕事で忙しいんでしょ?わざわざ誕生日に時間あけてくれてありがとう」
    「これ。その、私のソロカバーのCDなんだけど」
    「……もしかしてあの時の?」
    「元々そういう歌ってみたの企画があって録ったの。でもCDに焼いたのはジョーに渡すものだけ」
    少し恥ずかしい。本当に自分の歌でいいのだろうか。
    「ありがとう!これで何度も『スタート!』聞けるね」
    「他にも色々入ってるから!全部聞いてよ」
    頬がいつもより熱い。マスクの下だからジョーにはばれてないよね?
    「うん!もちろんだよ。あっ、そうだ今度のGWのライブの応募外れちゃったから、配信で見ようと思ってる。やっぱガリュメイジは大人気だね~」
    その大人気アイドルと今2人きりなんだけど?ジョーは気づいていないようね。
    「そうね、ライブはやっぱりファンクラブに入ってた方が……」
    そんな話をしていた時。私は遠くからの視線に気づく。

  • 771◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 22:46:22

    「ジョー、誰かいる」
    「えっ?」
    変なのがついてこないよう、気を付けてたはずなんだけど。
    「ごめん、油断してた。今日はありがと」
    「こちらこそありがとうね」
    すぐに私はジョーから離れ、駅の改札に入る。
    ジョーとの関係を隠したいわけじゃないし、むしろギリギリを渡りたいくらい。でも、そのせいでグループに迷惑をかけるのは申し訳ないし、プロとしてダメだ。
    「……」
    私はそんなことを考えながらホームでぴたりと足を止める。
    視線が消えた?

    ……まさか狙いは最初から私ではなく……ジョー!?

    背筋が凍る。私はくるりと一回転し、電車を背に全速力で駆け出した。

  • 781◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 22:47:44

    「すごいなあ、よく視線なんてわかるよね」
    「芸能人だからなのか、それとも元クリーチャーだからなんですかね?」
    オレはモモミちゃんから貰ったCDを抱えて持ちながら帰り道を歩いていた。
    「わざわざ時間作ってもらっちゃって申し訳なかったよ」
    「モモミもジョーカーズなのですから、ジョー様が大好きなんですよ……恋愛的意味なら許しませんが」
    「デッキーったらそんなわけないでしょ?だって向こうは超大人気アイドル、オレは普通の小学生なんだから」
    「『あんた今この世の普通の小学生全員を敵に回したけど』って言われちゃいますよ?」
    「デッキー物真似うまーい」
    「ジョー様が普通の小学生で満足されたら困りますよ。あなたはデュエルマスターなんですから」
    「そういやそうだったねー」
    「忘れてたんですかジョー様。今度自然文明にも招待されてるのに、そんなのじゃ困りますよ」
    「大丈夫だって」
    オレは軽口をたたく。

  • 791◆dRwnnMDWyQ25/08/24(日) 22:49:59

    今日は楽しい誕生日だったな。デュエマもみんなでやって、ボードゲームなんかもやったりして、おいしい食べ物も食べて、モモミちゃんとも会って……
    「よし、12歳も目いっぱい楽しむぞー!」
    「おー!」
    デッキーと一緒に夜道を歩く。空がいつもより赤黒く、心なしか暗く感じる。
    「雨でも降るのかな。早めに帰ろうっか」
    オレが足を早めようとしたそのとき。
    人影が見えた。見覚えのある髪型、紫の服――。
    心臓がドクンと鳴る。オレは足を止める。
    楽しい誕生日は、終わりを迎える。
    「切札ジョー、久しぶりだな」
    「鬼札、アバク……」
    昔の宿敵が、オレの前に突如現れた。


    ーーーーーーーーー

    今日はここまで更新しないつもりでしたが、月曜日の朝からこんなのぶん投げるのもどうかと思ったので今出し切りました。アバクと決着をつけたいと思います。例のとおり長いですがお付き合いいただけますとうれしいです。

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:25:28

    ありがてぇ、この先が楽しみで仕方ない!

  • 811◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 07:27:24

    こいつ、生きてたのか……。
    「奇遇、だね。オレ、家に帰るところだから」
    そうそう、たまたま会っただけだよね。気まずいし、別に話すこともないし、さっさと離れよう。
    オレはアバクの隣をすれ違おうとする。だが、横を通ろうとした瞬間、アバクはがしりとオレの肩を掴む。
    「オレはお前に用があってきたんだ」
    そう言って、アバクはオレの肩を押す。オレは姿勢を崩して尻もちをつく。
    「なにしやが……」
    オレが立ち上がろうとすると、アバクは左手でオレの襟元を掴む。力が強い。痛い。
    「うっ」
    オレは抵抗しようとアバクの腕をつかみ返し力を込める。だが、アバクは右手でオレの首に槍をつきつけてきた。
    「ジョー様!」
    「これ以上抵抗するな。命がどうなってもいいのか?」
    「な、なにしにきやがった……」
    近い。槍の目と目が合い、慌てて目をそらすと、今度はアバクと目があう。
    「お前の大事なものを奪いにきたんだ」
    アバクの瞳は真っ黒で、負の感情に溢れている。ヤバい、やられる。

  • 821◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 07:28:31

    「ジョーを放せええええ!!!」
    その瞬間。声が聞こえた。目の前のアバクが突然
    「ぐあっ!!」
    という声をあげる。オレは衝動で手を放される。アバクの後ろに桃色と黒色の髪が見えた。
    「ジョー、助けにきたよ!」
    「モモミちゃん!!」
    モモミちゃんは拳をあげている。アバクはなんとか立ち上がる。
    「……まさか邪魔が入るとはな……」
    オレはデッキケースからカードを取り出し、モモキングとジョニーを待機させる。デッキーもオレの隣でアバクを睨む。
    「仕方ない……切札ジョー。オレとデュエルをしないか?」
    「今から?」
    「明日の日が落ちるころ、鬼タワーがもともとあった場所に来い。もしオレが勝ったらお前に言うことを聞いてもらう」
    「……ジョー様がそのデュエルを受ける理由がありません!」
    デッキーの言葉に、アバクは笑う。
    「オレが負けたら、お前とお前の仲間に今後一切関わらないと約束しよう」
    アバクの槍の目がぎょろぎょろと動いている。もしここでアバクを放置すれば、先ほどみたいにまた襲い掛かってくるのだろう。

  • 831◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 07:29:31

    「わかった。いいよ」
    オレは首を縦に振った。
    「じゃあ、あばよ。切札ジョー」
    アバクはその場で消える。暗くなっていた空に月の光が差した。
    「ふー。モモミちゃん、助けにきてくれてありがとうね」
    「ま、まあ。私だって、元モモキングだし。ジョーに何かあったら怖いもの」
    モモミちゃんは指を自分のほおに当ててくるくると回している。
    「本当に、デュエルするの?」
    「うん。受けた勝負は買わなきゃ。それが男ってもんだろ?」
    「かっこつけなくったっていいのに」

    オレとモモミちゃんはその後すぐに別れた。明日、仲間と一緒にデュエマの応援に来てくれる、と約束して。
    誕生日は、アバクから、オレの人生で最悪となる決闘をプレゼントされて終わった。

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 08:39:05

    アナカラージャオウガで4キルされたのか?
    モモミーズの早期着地に成功すればギリギリ何とかなりそう

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 12:30:15

    最後の引きでこの先の展開を察せれるのですが…

    スレ主さん、もしかしてキングMAXより酷い展開(ジョー星破壊)になります…?

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 13:37:23

    >>84

    ラジオとアーテルが無いなら4キルに耐える事は出来そう

    ネイチャーやラキナンを使われたら知らん

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 19:02:57

    モモミーズがモモミに刀を向けるシーンをイラストで見てみたいです

  • 881◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 23:15:06

    「それで、今日の夕方、オレアバクとデュエマすることになったんだ」
    オレが言うと、キラ、ボルツ、キャップは眉を曲げた。
    「なんだよ、それ。大丈夫なのか?」
    「心配だからみんなに見守っててほしいんだ。あ、負けそうとかじゃなくて」
    オレはデッキを取り出す。
    「モモキングだけじゃない。オレにはジョニーもモモミーズもいるんだ。絶対アバクには勝つよ」
    「ジョー……もちろん、ついてくぜ」
    「マジでBADな勝利を見せてくれよ!」
    「厄介者は倒して天国行っちゃおうぜー!」
    オレの自信に三人は背中を押してくれる。
    「じゃあ、これからデッキの調整するから手伝ってよ!」
    「もちろんいいぜ」
    休み時間と放課後のギリギリまでの時間を、オレはデッキの調整に費やした。

    「モモミちゃん。本当に来てくれたんだね」
    鬼タワーの跡地ではモモミちゃんが待っていた。
    「ジョーとジョーカーズの戦いは見届けたいもん」
    「ジョー、彼女がモモミさんかい?」
    そっか、キラとキャップにはまだ会わせたことなかったっけ。

  • 891◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 23:16:12

    「あー。オレの遠い親戚。クリーチャーのこともジョーカーズのことも知ってるんだ」
    「しかもマジで物理で強い。多分並みのクリーチャーなら素で倒せる」
    「あー、ジョーの親戚だもんな……母方の方か……」
    「だねー」
    ボルツが補足情報を伝え、しかもそれに二人は納得している。なぜ?
    「モモミです。2人ともよろしく」
    メガネをつけているのでアイドルとはわからないみたい。モモミちゃんは隠したいんだし、気づかれなくてよかった。
    「じゃ、親睦を深めるのはオレがデュエルに勝ったあとってことで」
    太陽の下の部分が地面についた時だった。
    「切札ジョー、約束通りきたようだな」
    「アバク」
    オレはデッキを構える。
    「では、決闘の場に案内しよう」
    「えっ?」
    アバクは槍で地面をたたく。すると、オレの真下に穴が開き……
    「うわああああああ!!!」
    オレとアバクだけが、どこかにワープした。仲間たちを、置いていったまま。

  • 901◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 23:18:47

    ジョーが目の前で消えた。
    「アバクの奴、ジョーと二人きりになって何をする気だ?」
    「ボクたちにデュエルの様子を見せる気がない、なんて……」
    嫌な汗が私の額に滴る。
    「とりあえず、ジョーがどこに連れ去られたのか探すか?」
    キラが提案したその時。
    「いや、目星はついている」
    上空から声が聞こえた。私達が顔をあげると、ゼーロ……じゃなかったゼーロJr.がいた。
    「ゼーロJr.、どうしてここに」
    「最近、この辺りできな臭い動きがあると思って調べていた。モモミーズ。お前ならわかるんじゃないか?ジョーとアバクが向かった場所が」
    「……モモミーズって」
    私に視線が集まる。できる、かな?少し挑戦してみるが、よくわからない。
    「なら、やり方を変えよう。ジョーを探すのではなく、自分の半身を探せ」
    私は神経を研ぎ澄ませる。片割れよ、答えて!
    『こっち』
    私は一つの方向を見る。モモミーズは……ジョーはあっちにいる。
    「あっちの方角」
    「ほんとにモモミーズなの?君」
    キャップとキラが目を丸くする。ゼーロJr.が私の言葉を元に上空から行先を見る。

  • 911◆dRwnnMDWyQ25/08/25(月) 23:21:05

    「かつてこの町の隣町には、王来学園という学園があったそうだ。まっすぐ先にその跡地が見える」
    「王来学園、だと!?」
    キラが声を高くする。王来学園、私は聞いたことない。
    「知ってるのか?」
    「ああ。光文明で独自に調査していたのだが、以前突然爆破事故が起こり、消滅した学園だ」
    「しょう、めつって……」
    「光文明が独自に調査するってことは、相当ヤバいとこだったんだね?」
    「危険な実験が行われていたらしいんだ」
    キラは言う。危険な実験?学園で?そんな恐ろしい場所に、どうしてジョーが……。
    「もしかすると鬼札アバクは、危険な学園を復活させてもう一度鬼の世界を築こうとしているのかもしれない。とにかく急ぐぞ」
    私達は頷いた。

  • 921◆dRwnnMDWyQ25/08/26(火) 07:49:04

    王来学園の校門についた。私たちは足を踏み入れる。
    「あら、ほんとに来るなんてね」
    その声で、私の体は硬直する。後ろの皆も私に続いて止まった。
    「ヒミコ……!?」
    「なぜ王来学園に!?」
    黄色い瞳が、私たちをとらえる。
    「目的は同じだから、アバクに協力してるわけ。っていってもデュエルマスター全員止めろって無茶振りにも程があると思うんだけど……」
    ボルツが私の肩を持つ。
    「大丈夫か?」
    「う、うん」
    「でも、まさか、私にこんな震えてる子がいるなんてね。ごめんねーかませ犬の彼氏だっけ?私あんたのことまーったく覚えてないんだよね」
    「……!」
    『モモキングつかまえた~』
    私の脳裏に浮かぶ、あの日のあの女の言葉。その時の言い方にそっくりで……
    私はその場にしゃがみこんでしまう。ボルツが私の背中をさすってくれる。
    呼吸が落ち着かない。

  • 931◆dRwnnMDWyQ25/08/26(火) 07:50:31

    キャップとヒミコの口論が起こっているようだが、私の耳には入ってこない。
    ボルツがあわてているのが見える。キラが目の前にしゃがむ。
    「……こういう時は息を吸って……」
    吸って
    「はい深く吐いて……吐いて……吐いて」
    吐く。
    「もう一回、吸って……吐いて……」
    「はー」
    少しだけ心が落ち着いた。あいつはまだ怖いけど。
    「ごめんなさい。変なところ見せて……」
    「……ボルツ、何があったかわかるか?」
    「モモキングをさらった犯人だよ、ヒミコは」
    「ああ……君は本当にモモミーズ……モモキングなのか」
    キラとボルツの裏で、キャップ達がデュエマを始めている。
    「ヒミコはキャップに任せ俺達は先を急ぐぞ」
    ゼーロJr.の声に私は立ち上がり、足を動かした。急がなくちゃ。すごく不穏な予感がする。

  • 941◆dRwnnMDWyQ25/08/26(火) 07:55:36

    落とされた先で、オレは立ち上がる。
    「なんだ、ここ?」
    そこは、崩れかけた廃墟だった。がれきに埋まったデュエル台に、ひび割れたホワイトボードらしき何か……。
    「学校、ですかね?」
    オレとデッキーの疑問にアバクは答えた。
    「ここはオレたちが昔通っていた学園だ。もし、お前が負けたら、ここをよみがえらせるのに協力してもらう」
    意外とまともな目的だな……。でも、本当に学園をよみがえらせて良いことがあるのかわからないし、好き勝手やられるのは嫌だし、まずデュエマに勝ってから話は聞くことにしよう。
    「オレは勝つよ。オレ、お前がいなくなってからも強くなったからね」
    「オレの方が鬼強いに決まってるだろう」
    オレたちは互いにデッキを取り出す。

    「デュエマ、スタート!」

    アバクはタマシードという新たなカードを使ってきた。オレはモモダチキャンベロ、モモダチモンキッドを召喚してある。オレたちのシールドは互いに5枚そのまま残っている。

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 08:23:51

    >>27

    大人アダムに挑まれて1ターンキルされたか

    ジェンドルの末路としては良く似合うな

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 17:06:00

    マジでこの先、どうなるんだろうか

  • 971◆dRwnnMDWyQ25/08/26(火) 20:55:38

    先に動いたのはアバクだった。

    「鬼札ドロー!!ストリエ雷鬼の巻を、邪王来混沌三眼鬼にスター進化だ!!」

    「スター進化!アバクも使うのか!?」

    アバクの手にあった槍が、バトルフィールドに入り込み、まがまがしい鬼の姿になって降臨する。

    「邪王来混沌三眼鬼でシールドを攻撃の時、それがターン初めての攻撃なら、オレは進化クリーチャーとタマシードを出すことができる!!」

    アバクは山札の下二枚をめくる。

    「ロマネス仙鬼の封をバトルゾーンに出し、それをカチコミ入道 <バトライ.鬼>にスター進化だ!!」

    「クリーチャーが並んだ!?」

    「仙鬼の封の能力により、コスト5以下であるモモダチキャンベロを破壊!そして、カチコミ入道の効果でモンキッドとバトルだ!!」

    「くっ!」

    オレの盤面はすべて消し飛び、槍がしっぽでシールドをたたき割る。カチコミ入道も続けて攻撃してきた。

    「シールドトリガー!灰になるほどヒート!ドンドラ・ドラ息子をバトルゾーンに!!手札に勝熱英雄モモキングを加える!」

    「それだけか?ターンエンドだ」

  • 981◆dRwnnMDWyQ25/08/26(火) 20:57:55

    オレはドローする。よし、来たな!
    「いくよみんな!」
    「「「おう!!」」」
    手札にいる、ジョニー、モモキング、モモミーズが応えた。
    「まずはヤッタレマンを召喚!!そしてドンドラ・ドラ息子の能力でJ・O・Eを使い、メラビート・ザ・ジョニーを召喚だあ!!!」
    「ファイヤー!!!」
    火をまとったジョニーがスケボーに乗って現れる。
    「そして、マスターWメラビート!!ジョニーとドラ息子の能力によりJ・O・Eを手に入れた勝熱英雄モモキングと、頂上混成ガリュディアス・モモミーズ'22をバトルゾーンに!!」
    モモミーズのEXライフでシールドが増える。ヤッタレマン、ドラ息子、モモミーズ、モモキングがスケボーに乗る。
    「モモキング!もっと右!バランス崩れる!」
    ヤッタレマンの声にモモキングがずれるが、逆に右に傾いてしまう。モモキングは急いでモモミーズを掴む。
    「もう、あたしが落ちる!」
    「す、すまないでござる!!」
    「おい、もうスピード出すが大丈夫か?」
    ジョニーのあきれた声が聞こえる。

  • 991◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 00:44:34

    「そして、クリーチャーが五体いるから、お前のクリーチャーをすべて破壊だあ!!!」
    「「「引き金は二度引かねえ、燃える一発がすべてだ(でござる)!!」」」
    皆の声が揃う。邪王来混沌三眼鬼、カチコミ入道が炎の弾丸に巻き込まれ破壊される。
    モモミーズで3ブレイク、モモキングで2ブレイク。モモキングはアンタップだ。
    「シールドトリガー、ヨウガン竜鬼の封!!能力によりパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する!もう一つ、鬼ヶ羅刹 ジャオウガのG・ストライクによりモモキングはこのターン攻撃できない!!」
    「だが、ジョニーで攻撃できる!ダイレクトアタックだ!!」
    「自分がゲームに負けるとき、一王二命三眼槍を山札の一番下において敗北を回避する!」
    アバクは槍を回し、ジョニーの攻撃を受け止める。ジョニーのスケボーは勢いが止まった。
    「すまない、ジョー!」
    「大丈夫……!ターンエンド。モモミーズの能力により、王盟合体 サンダイオーをバトルゾーンへ!……そして、J・O・Eの効果により、ジョニー、モモキングは山札の一番下に、モモミーズはEXライフを消費して生き残る」
    「ジョー氏!仲間を信じて頑張るでござる!」
    「オレたちはまた戻ってくるからな!」
    「うん!」
    オレのシールドは残り一枚。この一枚にかける!

  • 1001◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 00:46:09

    アバクがドローする。

    「鬼札ドロー!ストリエ雷鬼の巻を、マガン金剛 <Nワル.鬼>にスター進化!そして、鬼エンド発動!」

    アバクは一枚のカードを叩き出す。

    「コストを支払わずに鬼ヶ羅刹 ジャオウガを召喚だ!!」

    「スピードアタッカーの、新たなジャオウガ!?」

    だがオレは慌てない。大丈夫、みんななら来てくれる。オレたちなら、勝てる!!

    「マガン金剛でシールドブレイク!!」

    アバクの声が聞こえる。さあ、来い!!オレがカードをめくり、下町のナポレタンの名前を見つけた、その一瞬だった。





    胸に、何がか突き刺さった。

  • 1011◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 00:49:15

    呼吸が止まる。胸から激痛が一気に広がる。オレはカードを落としながら、下を見る。赤と青の槍の邪悪の目とオレの目が合った。
    「ジョー様!!!!!」
    デッキーの声が聞こえる。オレは体の力が抜けて、その場で倒れこむ。しかいがちかちかする。くるしい、いたい。
    そんな感覚もどんどん遠ざかっていく。
    「デッ、キー……にげ……」
    それがオレのさいごの言葉だった。



    ーーーーーーーーー


    ジョー星を壊せないなら、ジョーごとやればいいじゃないですか()
    こんなの本編でできるわけないでしょう?

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 01:36:53

    それ勝太がやられたやつ!

  • 1031◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 07:00:56

    「手に入れたぞ!アバク!!強きデュエリストの魂を!!」
    槍の声がバトルフィールドの外から聞こえる。あたしは突然の衝撃に、膝を落としていた。
    ジョーがしんだ?体の片側が一気に力を失っていく。目の前のサンダイオーが消えかかっていた。
    「まって、そんなはずない。だって。ジョーはジョーなのよ」
    でも、ジョーはただの人間よ。あたしのジョーカーズではない心の部分が、そう言っている。
    クリーチャーの攻撃をもろに受けたら?死ぬに決まってるじゃない。
    「ジョー!!」
    あたしはバトルフィールドを飛び出し、ジョーの隣に座る。あたしはジョーを揺さぶる。
    「ジョー!ジョー!」
    「勝負はついたのだ。さあ、デッキーを渡せ」
    「渡すわけないわ!ジョーはトリガーを引いてた。あなたの妨害がなければ負けてなかったのよ!」
    あたしは泣いて呆然としているデッキーを拾い、ジョーをかばうように左手を広げる。
    「おい、槍、お前はさっき何をした?」
    アバクが目を大きくさせて、槍に聞く。
    「我らの野望の達成に必要なのは、あの創造の力を持つデッキケースと、切札ジョーの存在だと言っていただろう?魂を奪ったのだ」
    「デュエルの途中、なのにか!?」
    アバクと槍が話している中、あたしはジョーとデッキーを抱え、アバクから距離を取る。

  • 1041◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 07:02:02

    それより魂が取られたってなに?あたしが戸惑っていたその時だった。
    「貴様、ジョーに何をしたああああ!!!!!」
    「……!」
    突然駆けてやってきたキラが青い剣をアバクの前に振り下ろした。アバクは当然、槍で防ぐ。
    「正義を受ける覚悟はできているかっ!?」
    「アバク、試そうじゃないか。復活するジャオウガの力をな!」
    キラとアバクで決闘が始まろうとしている。あたしは肩を叩かれた。
    「モモミーズ、ここから逃げるぞ」
    ゼーロJr.に助けてもらい、あたしはデッキーとジョーを抱えてその場を離れた。
    魂のなくなったジョーを。

    「じょーさま……」
    デッキーが先ほどからそれしか発さない。ジョーの体はジョーの母親に引き渡した。今は大学病院という場所で診察を受けている……らしい。
    「息子が原因不明で意識がないなんて、おばさん心配してるだろうね……」
    「しかし……ルールを破って直接攻撃を加えるなんてよ……」
    キャップとボルツが怒りを隠せていない。

  • 1051◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 07:03:30

    それ以上に、あたしが気になるのは片割れであるモモミだった。
    「ジョーを、助けにいけなかった。間に合わなかった……」
    「あれは仕方ないさ。ヒミコの妨害が入ったんだから」
    キャップの励ましに、モモミは首を振る。
    「それでも、もしあの時私がヒミコにおびえなければ間に合ってたかもしれない。ジョーをかばえたかもしれないの!……今すぐ、ジョーの魂を取り返しにいかなきゃ!」
    「キラが行ってるだろ」
    そのように咎めるボルツの表情は暗い。勝てるかわからないのだろう。
    上から見ていたゼーロJr.が突然、
    「モモミーズの片割れ。お前は一旦家に帰れ」
    という。
    あたしの家は今帰っても何もないわよ。だってジョーカーズの仲間はジョーと一緒に……つまりモモミを家に帰らせるの?
    「私が!?なんで!?」
    あたしが視線を向けると、モモミは当然反発する。
    「お前に重要な役割を託す」
    そう言いながら、ゼーロJr.はあたしの肩とデッキーの頭に手を置いた。

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 07:42:04

    あの槍は胸を刺す位なら独断でするだろうな

    この世界線のジョーはラスボス限定で補正が半分消滅するのだろうか

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 13:44:12

    ジョーが死んだらジョーカーズ全員が実態化不能になるのだろうか
    モモミーズは取り残されそうだけど

  • 1081◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 16:46:15

    おまけ

    キャップ「そういえばゼーロJr.から誕生日プレゼント何かもらったのー?」

    ジョー「夜突然『闇に染めてやる』ってきた」

    デッキー「遠回しにジョー様に闇文明の力をくれるって言ってくれたんですよね」

    ジョー「それでデッキーのパワーアップを試みたんだけどうまくいかなかったんだよねー。だから夜中ずっとデュエマしてた」

    キラ「道理でデッキがまとまっているわけだ。でも、そんだけデュエマすればアバクにも勝てる自信が沸くわけだな」


    ジョーのニコニコ誕ジョー日プレゼント!(アバク編その1) | Writening「ジョーのおたんじょうび?」 「そう明日はジョー氏のお誕生日でござる。喫茶たきがわを貸し切ってみんなでお誕生日会でござるよ!!」 「モモミーズは、ジョー様の誕生日プレゼントは用意した?」 キャンベ…writening.net
    ジョーのドキドキ誕ジョー日プレゼント(アバク編その2) | Writening「それで、今日の夕方、オレアバクとデュエマすることになったんだ」 オレが言うと、キラ、ボルツ、キャップは眉を曲げた。 「なんだよ、それ。大丈夫なのか?」 「心配だからみんなに見守っててほしいんだ。…writening.net
  • 109二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 17:31:10

    うわぁ…そういえば槍が居たな…

    これジョラゴン合流も不味いのでは?(最悪ジョーカーズ全員消滅があり得るので)

  • 1101◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 19:59:56

    終わらない可能性が出てきたのでペースあげてきます

    ーーーーーーーーー

    「君の役目はデッキーを連れてなるべくアバクから距離を取ることだ。王来学園の復活にはデッキーが必須。渡すわけにはいかない。そしてアバクは手に入れるためにキラを倒したらデュエルマスターを順々に倒しに来るはずだ」
    「キラが負けるって決まったわけじゃないよ、ゼーロJr.」
    キャップはスマホンをキラのところに送って録画させているらしい。
    「まあでも、アバクから見たときにデッキーが逃げ込む先なんて普通ボルツかボクだろうしね。裏をつくのは良い作戦だと思う」
    「俺達はそれぞれ別れてアバクに勝つためにパワーアップの修行をする。そしてアバクに俺たちの誰かで勝つんだ」
    「キラまだ負けたわけじゃねえからな?だがその方針で行くのには賛成だ。ももちゃんにもちゃんと連絡を取っておかねえとな」
    「というわけだ。それぞれで動くぞ」
    ゼーロJr.から私はデッキーを渡される。デッキーもまだ状況が飲み込めていないだろう。
    「じゃあ、俺はこいつらを家まで送ってくる」
    ゼーロJr.のワープで、私達は自室にワープさせられていた。
    「大丈夫だ。俺達が必ずアバクを止める」
    そう言い残してゼーロJr.は消えた。

  • 1111◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 20:01:15

    私は深呼吸する。まだ頭がすっきりしない。
    「モモミーズ。カードに戻ってくれるかな……家族にびっくりされちゃうから」
    最初に出た言葉がそれだった。ジョーの話をしたら涙が止まらなくなりそうだもの。
    「ジョーカーズ星、誰もいないから。かえりたく、ない」
    「あ……」
    モモミーズの答えに私ははっとする。ジョーカーズはジョーの心から生まれたんだもの。皆も一緒に……
    「うっ……」
    キャンベロが?モンキッドが?ケントナークが?モモキングが?皆が?消え、ちゃったの?
    現実が自分の胸を強く握ってくる。
    涙で視界のピントが合わない。
    「モモミ、モモミーズ」
    デッキーの声が耳に入った。
    「もう泣くのはこれっきりです。私達は生き残ったのですから。ジョー様を助けるために、私達でできることをやるしかありません!!」
    私より先に、デッキーは立ち上がった。
    「デッキー……」
    「もちろん、言われる前からそのつもり」
    モモミーズが刀を握りながら頷く。
    「ジョーの仇を討ってあたし達はジョーを取り返す」
    そう、だけど……

    私には何ができるの?

  • 1121◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 20:49:02

    学校を今日は休み、三時頃事務所に向かった。
    「活動休止させてください」
    そうマネージャーに言って、認めてもらって。私はふらふらと事務所を歩いていた。
    「ねえ、大丈夫?」
    「カワイ……ごめん、私、もう帰らなきゃ」
    「メンバーの活動休止なんて大問題だから。少しくらいリーダーに話していってくれたっていいじゃない」
    カワイにそう言われたら、足を止めるしかなかった。

    2人で事務所のソファーに座る。
    「……大事な人が意識不明で、それは、私のせい、なの……」
    「えっ!?……あえて大事な人が誰かは聞かない。それで、私のせいって?」
    「私がもっと早く助けにいけていれば……」
    「もっと早く、助けに?……事故にでもあったの?」
    「……そんなところ」
    「事故は仕方ないじゃない、あなたが防げるものじゃなかった」
    「違うの!!」
    私の口からいつもより高い声が発せられる。
    「私が守りたい人だった、ずっと昔から守らなきゃいけない人だった。なのに私は、助けられなかった。かばうこともできなかった……」
    「ねえ、それは事件じゃない?……それでもよ」
    カワイは私の手を取る。

  • 1131◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 20:50:21

    「あなたは普通の女の子なの」
    「違う、私は!!ジョーが!!」
    「あなたは普通の女の子。アイドルをやっているだけの女の子」
    カワイの瞳が、私をじっと見据える。
    「わた、しは……なんで、なんで普通の女の子なの?クリーチャーだったら、もっとジョーを守れたかもしれないのに。私は……私は……弱くて……」
    「でも、あなたはアイドルをやっている」
    「あい、どる……」
    すとんと、彼女の言葉が私の胸に入った。
    「モモミ。あなたにできることは、なに?」
    カワイは立ち上がる。
    「そろそろ仕事の会議あるから、私行くね」
    「うん……ありがと」
    カワイは私の肩を叩く。
    「今度、その子が元気になったら教えてよ?あなたの彼氏」
    「……かれしじゃ、ないもん……」
    カワイは会議室の方に向かって去る。

  • 1141◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 22:33:41

    ぼーっと見送ると、逆転団のメンバーが廊下から飛び出てきた。
    「ごめんこっそり聞いちゃってたんだけど、彼ピが意識不明の重体ってマジ?」
    本物のギャルであり、私と入った時期も近いキスミーが言う。
    「か、彼氏じゃない!!」
    「もう、アイドルなのにー。気をつけなさいよー」
    団長――チーム開始直後から在籍しているグリコが言う。彼女は私に注意しているが、その口調は軽い。
    「ずるいずるいー!どこにそんな男いたんだよー!モモミに釣り合う子なんているわけないじゃーん」
    私と年齢がほとんど変わらないボクドーがぴょんぴょん飛び跳ねながら言う。
    「だから彼氏じゃないって!」
    「ブスジマー、モモミっちに恋について教えてあげてよー。いつも言ってるじゃん。『恋はいつでも猛毒です』って」
    「ううっ、別に恋なんてしたことなくて……そうですよね、私が恋に語るなんておこがましいですよね……」
    いつも根暗なブスジマは今日もネガティブだ。
    「アイドルなのに恋愛とか、本気で言ってるの」
    クールで少し口調が強いユキエが肩を組んで言う。
    「だ、だから彼氏じゃ……」
    「その人のこと心配なら、確かに少し活動休止するのは理にかなってると思う。パフォーマンスに影響が出たらやだし」
    「あ、ありがとう」
    私がお礼を言うと、ユキエは少しほほ笑んだ。

  • 1151◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 22:36:19

    「あっ、ドーロズ、帰るの遅かったわね。私達より早く仕事終わる予定じゃなかったっけ?」
    団長の声に私は出口へと視線を動かす。
    「みんなでご飯食べに行ってきたんです!」
    コンドウが言う。
    「やっべ、なんかみんな揃ってる。だるいな」
    ダルイがそんなことを言いながら私達から距離を取ってあくびをかいている。
    「聞いてみんなーモモミっちがー、彼ピが意識不明になっちゃって活動休止するんだってー」
    「表向きの理由は体調不良だからキスミー!あと彼氏じゃない!!」
    私が反論するが、ドーロズのメンバーにも伝わってしまった。
    「嘘でしょう?あのダンスも歌も私よりずっと上手だけど、暴れ馬なモモミちゃんが?」
    ナガレカワ先輩が首をかしげる。その「嘘でしょう?」は活動休止になってしまうことに対して?それとも暴れ馬に彼氏ができたことに対して?
    「今度デート行くときは言ってくれればいくらでもおしゃれにしてやるぜ?自分の帽子を使えば、オフでもめっちゃかわいくなれるぜ」
    チーム1のおしゃれさん、ボーコが帽子をくいっと上げる。
    「アイドルなのに恋人とかあーしより空気よんでねえじゃねえか!そのギリギリ尊敬するぜ!」
    「ワカンネーちゃんの料理おいしいから教えてあげれば?モモミちゃんの彼氏超喜んでくれそうじゃん!」
    ワカンネーとコンドウが私に向かって言う。
    だから彼氏じゃない……もう否定するの疲れた。

  • 1161◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 23:28:47

    私はワーキャー言ってるメンバーを放置してその場を立ち去ろうとすると、事務所の奥から全員スターズのゼニガタとカルクナイがやってきた。2人には挨拶してから帰るつもりだったのだが……今来るとは……。
    「何、騒いでるのかしら?」
    カルクナイが言うと、ボクドーが二人に寄る。
    「ゼニガタ探偵なら、モモミの彼氏わかっちゃうんじゃないか!」
    「彼氏……ああ、そういえば最近やけに帰りが早いし自主レッスンも来ないなとは思ってたけど」
    「さすが、探偵!モモミの行動がわかっていたと!」
    「いや、そういうわけじゃ……」
    「あらあら、それで彼氏ができたのを咎められて活動休止に?うちってそんな契約だったかしら」
    カルクナイが言うと、グリコが否定する。
    「彼氏が事故で意識なくなっててパフォーマンスが落ちちゃうから自主的に、だって」
    「あらまあ……そんなことがあったのね。かわいそうだけど、さっさと男とちゃんと向き合って、今後について決めなさい」
    皆の母親カルクナイの言葉は厳しい。だが……
    「その間は私達がリカバリーしてあげるわ。彼を待つにしても、アイドルに復帰するとしても」
    「帰ってきたときにファンが奪われてても恨んだりしないでよね?」
    カルクナイとゼニガタはすぐに優しい言葉をかけてくれる。2人は頼もしい先輩だ。

  • 1171◆dRwnnMDWyQ25/08/27(水) 23:31:34

    「みんな、ありがとう。私、すぐ戻ってきます!」
    そう言って私はみんなをかき分けて、事務所を飛び出した。

    家に帰宅する道。日が沈み始めている。
    私は普通の女の子。たくさんの友達がいて、恋もしていて、アイドルもやっている。そんな普通の女の子。
    でも……
    「モモミ」
    デッキーが私の目の前に浮かび上がります。
    「私はあなたが普通の女の子で良かったと思っています。だから、今あなたはここにいるのだから。もしジョーカーズだったらジョー様の魂が奪われた時にあなたも……」
    「デッキー……」
    デッキーからモモミーズが飛び出てくる。
    「モモミ、やろう。半分ジョーカーズじゃないあたしたちだから。ジョーを救いにいけるんだよ」
    「モモミーズ……」
    私がやるべきこと、それは……歌うこと。歌うことしかできない私だけど。
    「デッキー、モモミーズ、力を貸して。私のライブで、ジョーを救って見せる!」

    ーーーーーーーーー

    ガリュメイジの皆の登場シーンは、描きたかったものの一つです

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 06:48:44

    漫画の超天篇でもそうだけど、大切な人を失ったときこそ友との交流がスーッと効くの良いよね…

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 08:16:19

    デュエル中に魂を奪った事は
    アバクの方が衝撃を受けてるのか

    やっぱハイドが居ない時の方が正気なのかも

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:17:14

    このレスは削除されています

  • 1211◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 09:21:35

     「ボッさん……行くんすか?」
    「ゼーロJr.が負けそうってなら仕方ねえだろ」
    オレちゃんはブランドと目を合わせる。まだS-MAX進化は完成していない。今のオレちゃん達でアバクにどの程度通用するだろうか。
    だが、オレちゃんが最後の希望だ。キラもキャップも敗れた。ゼーロJr.が先にアバクに挑んでくれ、オレちゃんが覚醒する時間を稼いでくれた。それでも今はまだS-MAX進化には到達していないが……ここで逃げたりなんてしねえ。
    「マジでBADにやってやろうじゃねえか!!」
    「ボッさん……!オレっちは最後までついてくっす!」
    「おう!!」
    と火文明から地球に帰ってきたがいいが……
    「……って、なんでおまえここに!!」
    モモミとデッキー、モモミーズが王来学園の前で立っていた。
    「今からアバクのところ行くんだよね。私が戦う」
    「待て待て待て!!おまえが勝てる相手じゃない!!」
    オレちゃんが止めようとするが、3人はやる気に満ち溢れている。
    「主の仇は、あたし達がとる」
    「主人の危機は私達がなんとかします」
    「それが侍、というものだから!!」
    その眼差し。その熱。その声。
    ……そうか、そうだったな。おまえは……
    「わかったよ。譲ってやる。アバクの元に行くぞ!」

  • 1221◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 11:30:26

    「CRYMAXジャオウガでダイレクトアタックだ!!」
    ジャオウガがゼーロJr.に向かって足で突撃しようとしたタイミングで、モモミーズがゼーロJr.を拾う。
    「なぜお前が!?」
    「ジョーの友達で、ゼーロ様の息子であるあなたを傷つけたくない」
    「……この程度逃げられた。が、お礼は言っておく」
    モモミーズはゼーロJr.をオレちゃんたちの隣に下ろす。アバクは鬼S-MAX進化を解除して、槍を手にオレちゃんたちの前に降り立った。
    「来たか、火のデュエルマスター、ボルツ。デッキーを連れてきてくれたようだな」
    「戦うのはオレちゃんじゃねえよ」
    そう言って、オレちゃんはモモミの背中を叩く。
    「私達が、相手よ!」
    「デュエルマスターでもない小娘がオレたちに挑んでくるとは。冗談も鬼よしてほしいぜ」
    「ルールを破るようなただの鬼に、小娘なんて言われたくない!」
    モモミの反論に、アバクは顔をしかめた。
    「あら、ほんとうにあんたたちが戦えるの?」
    「ヒミコ、いたのか」
    「さっきのデュエルからずっと見てたわよ」
    モモミの体が強張り、モモミーズの羽がつんと立ったのが目に入る。

  • 1231◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 11:32:54

    「私のことがこわいくせに……」
    大丈夫か?だが、オレちゃんの心配をよそにモモミは言った。
    「怖い?そんなわけないでしょ?」
    彼女は強がるように笑う。
    「武士として最も怖いこと……主を失うことを経験した私達が……あんたごときで怖がるわけがない!」
    デッキーとモモミーズもうなずく。
    「何よそれ……」
    三人の熱意が、ヒミコをひるませる。アバクは何かに気づいたように、目を大きく開く。
    「……小娘、いや貴様は……名はなんという?」
    「桃色ミミ、またの名をガリュメイジの、ピンクダーク・モモミ」
    アバクは腑に落ちない顔をしていたが、それもすぐに崩れ、にやりと笑った。
    「……まあいい。デュエマを受けてやろう」
    アバクとモモミは向かいあい、デッキを取り出す。これから二人の決闘が始まるのだ。
    オレちゃんも前に出て、ヒミコに話しかける。
    「ヒミコ、オレちゃんとやろうぜ。お前がオレちゃんに勝ててもデッキーを渡していい……お前とは、決着をつけておきたかったんだよ」
    「……まあ、いいわよ。その戦い、挑んだことを後悔させてやるから」
    こうして、オレちゃんたちの最終決戦が始まった。

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:37:37

    crymaxに近づいてて熱い
    アニメを途中からリアタイしてなかったのが理解度に関わってきて悔やまれるぜ…まあちょうどやってるから頑張って観てるけど

  • 1251◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 22:07:24

    「デュエマスタート!!」
    ボルツから事前にもらっていた情報通り、アバクはタマシードや小型スター進化クリーチャーを並べ手札補充をしている。彼の切り札はデュエリストとクリーチャーが一体化する超強力な力、S-MAX進化を備えたCRYMAX ジャオウガだ。
    「呪文 堕呪 バレッドゥ!!」
    私は呪文を唱える。ダルイとダルイのサインが描かれたカード。
    「なんだ、そのふざけた絵のカードは?」
    「なぜ、お前が魔導具を!!いや、確かにありえるのか……」
    アバクとゼーロJr.がそれぞれ困惑している。まあそうだろう。デッキーに相談して、新しくカードを作りたいといったときを思い出す。
    「ガリュメイジのチェキを、良い感じになんかカードにして!ジョーのためだから!」
    「……確かに戦力がないのは確かです……チャレンジしてみますか」
    いつもならルールに厳しくて頑固なデッキーが珍しく素直に挑戦的な提案を受け入れた。
    それで、生まれたのがこれである。
    モモミーズやゼーロJr.の反応を見るに、やっぱりゼーロ関係の既存のカードみたいだけど……まあ、そんなのどうでもいい。このデッキなら勝てるって私は思ってるから。
    だってガリュメイジは、私のもう一つの居場所だから!
    「よし、来た。来い無月フィールド!卍 新世壊 卍!」
    引いた手札から、フィールドを展開する。
    「ターンエンド!!」

  • 1261◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 22:11:21

    「何をする気かは知らないが、こちらも準備のターンとしよう!タマシード、ストリエ雷鬼の巻とシュウマツ破鬼の封をバトルゾーンに出す!」
    アバクは何かを山札の下に仕込み、カードを捨てて三枚引く。
    「ターンエンドだ」
    互いに手札を交換し、強いカードを出すのを狙っている。かくいう私も……。
    「ユキエ先輩、力を貸して!呪文 堕呪 ウキドゥ!!」
    シールドを一枚見て墓地に送り、その後シールドを追加。そして手札を引ける強力なカード。
    「コンドウ先輩、お願いします!!呪文、堕呪 ゴンパドゥ!!」
    山札から三枚を見て、一枚好きなカードを手に入れられるカード。私は全員スターズのメンバーを選ぶ。
    唱えた呪文は、無月フィールドの下に溜まる。
    「ターンエンド!!」
    「それだけか?そろそろオレは動くぜ。鬼札ドロー!!」
    アバクはマナチャージすると、引いたカードを召喚する。
    「邪王来混沌三眼鬼を召喚だ!!」
    「来たわね、ジョーの魂を奪った奴!!」

  • 1271◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 23:58:27

    「お前は、ジョーを取り戻したいのだろう?オレも同じだ」
    はあ?何言ってるの。私が冷たい目を向けると、目の前の奴は手を広げていった。
    「オレも、くそったれだったが唯一の居場所だったあの日々を取り戻したい。だからデッキーが欲しいんだ」
    アバクはそう言いながら邪王来混沌三眼鬼をタップする。
    「各ターン初めての攻撃時、能力により山札の下から二枚を表向きにし、進化クリーチャーとタマシードを一体ずつ出せる!まずはストリエ雷鬼の巻をバトルゾーンに出す。そして現れよ、CRYMAXジャオウガ!!!」
    アバクの姿が鬼に呑み込まれて変化する。バトルフィールドに時空の割れ目ができ、そこから這い出るようにジャオウガは現れた。
    「これが、S-MAX進化……」
    ジョーもまだ手に入れていない、クリーチャーとキズナを限界まで高めることでできる進化……。
    「これは鬼S-MAX進化だ!!」
    「何が違うの!?」
    「何もかもが違う!!!ジャオウガの登場時能力発動。各プレイヤーは三枚シールドを残し、残りを墓地へ」
    カワイのカードが墓地に置かれる。トリガーだったから少し残念だけど……。
    「そのまま邪王来混沌三眼鬼でシールドを二枚ブレイクだあ!!」
    「……」
    トリガー、なし。

  • 1281◆dRwnnMDWyQ25/08/28(木) 23:59:49

    「そしてオンソク童子 <ターボ.鬼>で最後のシールドをブレイク!!」

    ここで引けなきゃ、当然負け。デッキーの方を見ると、まっすぐカードを見て、微塵も恐れが存在しなかった。うん同じ気持ちだよ。私達が、負けるはずないもの!!

    私はカードをめくる。見覚えのある帽子とメガネが目に入った。

    「ボーコ先輩、ありがとうございます!スーパーシールドトリガー!堕呪 ギャプドゥ!」

    このターン、クリーチャーは攻撃できない。無月フィールドの下に私はカードを置く。これで三枚。

    「……それもお前の先輩なのか」

    「うん。私の……ガリュメイジの大事なメンバーよ」

    「貴様には居場所があるのか……まあいい。ターンエンドだ」

    アバクは緑の瞳をぐるりと回す。

    「……ふー」

    私はとんとんと膝上を叩く。ライブ前のルーティン。音楽にリズムを合わせて。ステージの裏から、あの光に立つ前に心を落ち着けるための。

    「ドロー。呪文、堕呪 カージグリ。能力により、邪王来混沌三眼鬼を手札に戻させる」

    四枚のカードが、卍 新世壊 卍に集う。

    ここまで、みんながいつもみたいにつないでくれた。次は私達の番。この歌が来るときが、出番の合図。

    「開け、無月の門99!!」

  • 1291◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 00:05:23

    「ねえ、どうしてアイドルを始めたの?」
    デビュー当初、カワイに聞かれたことがある。私は営業用ではない、率直な理由を述べた。
    「私んち音楽一家だからさ。これまで学んできたダンスや歌がどれくらい通用するのか試したかったんだよね」
    「それだけじゃないでしょ?」
    「……そう、かな」
    あの時聞かれた時は、ピンときてなかったけど。今ならわかる気がする。

    あなたに見つけてもらいたかったから。
    あなたに会いたかったから。

    私はカードをテーブルに置き、髪を縛ってメガネを外す。
    「大事な人のために歌います!!!『Girl Meets You』!!!」

    隣で戦っていたボルツがスピーカーを置き、音楽を流してくれる。
    アバクやゼーロJr.がまばたきしているのが見えた。
    私は口を開く。

    ジョー、聞いててよ、私の歌!!見ててよ、私のダンス!!

    一音一音を伸ばして切って響かせて。
    手を伸ばして、足を曲げて、腰を振って。
    曲の一番が終わる。

  • 1301◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 07:52:10

    私は手札をもう一度手に取る。ボルツは音量のつまみを0にしてくれた。
    「何をしているんだ貴様!!!」
    「……この歌と共に。呪文『月下卍解ガ・リュミーズ』!!能力により、手札または墓地からドルスザク・クリーチャーが四体出せる!!」
    カワイ、ゼニガタ、カルクナイ。私の大事なチームの皆。お願い、力を貸して!!
    「『無月』の頂 $スザーク$、卍月 ガ・リュザーク 卍、ガル・ラガンザーク、そして頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ’22をバトルゾーンに出す!!!」
    カラフルなライトがちかちかと点滅する。全員スターズにそっくりな三人のクリーチャーが手を振りながら、バトルフィールドに降り立つ。ジャオウガ達が不愉快そうに彼女たちを見ている。
    そして、空から門が開く。水色の髪をなびかせて、青いドレスの彼女が降り立つ。私はモモミーズと視線を合わせる。
    「スザークの効果により、ジャオウガを破壊し、相手の手札をみないで選び捨てさせる!」
    「タマシードを3枚破壊し、ジャオウガは生き残る!!」
    ジャオウガはむしゃくしゃとタマシードを食べている。私は口角を上げる。
    「呪文のもう一つの効果。私は、追加ターンを得る。つまり……次も私のターンってこと!!」
    「な、に!?」
    「ターンエンドの時、モモミーズの効果で新たなクリーチャーを出すことができる。もちろん出すのは……私!!」
    私はカードをバトルゾーンに出す。その瞬間、私の体は光りだし、バトルフィールドへと吸い込まれる。ただのワンピースが、いつものアイドルの紺色の衣装に変化する。

  • 1311◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 07:54:53

    リボンを整えて、スカートを叩いてっと。
    「モモミ、参ジョーです!!」
    私がいつものダブルピースポーズを取ると、アバクは硬直する。
    「S-MAX進化か?……いや違う。貴様がクリーチャーだったのか!!」
    ジャオウガがこちらを睨んでくる。
    「お前、モモキングか?」
    「……ばれちゃ仕方ないなあ。その通り。モモミーズ!」
    「わかった。やろう」
    モモミーズは少しいたずらっぽい笑みを見せたあと、すぐに真剣さを取り戻し、私の隣に並び立った。
    「さっき、名前を聞いてきたよね。そう、私は桃色ミミであり、モモミであり……そして!!」
    モモミーズが刀を前に掲げる。
    「水のように我流を生き!」
    私が、マイクを空に掲げる。
    「桃のような輝く明日(あす)へ!」
    「2つの頂ジョー混ぜて成れ」「最強の頂上(キング)!!」
    「「私/あたし達は頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ’22!!!!」」

  • 132二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 13:22:17

    ジャオウガを破壊してでも敗北回避する勝利欲は
    アニメ版アバクにあるのだろうか

  • 1331◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 14:46:40

    「さっきあんた言ってたよね。『オレたちも同じだ』って」
    モモミが笑う。
    「バーカ言わないでくれる?私のジョーは誰かから奪ってまで、自分の大事なものを取り返そうとなってしない!」
    モモミは指を立てて、アバクに突きつける。
    「ジョーは、私を見つけても、無理やり私を連れてこようとなんてしなかった。私がいるところを尊重してくれて……」
    そう、ジョーは決してモモミのことをモモキングなんて認めようとしなかった。認めてしまえば、今いるモモミの居場所を奪ってしまうと心配してたから。
    「それがどうした!……元から奴には恵まれていた奴にはわからないだろうな……居場所もくっそたれな学園しかなくて、それも奪われて!!」
    アバクは拳を握る。彼の過去に何があったのだろう。
    「この世は弱肉強食だ。壊して奪って手に入れるしかねえんだよ」
    「恵まれてた……、そうかしら」
    あたしは口を開いた。
    「あたしは、二人の主に大切にされたわ。でも、本当に二人が望んでたのはあたしじゃなかった。ゼーロ様が欲しかったのは、ドラゴンで、ジョーが欲しかったのはモモキングで。2人の隣はあたしの場所じゃなかった」

  • 1341◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 14:48:36

    ゼーロ様の元にいたころが嫌だったわけじゃない。あの人に仕えていたことを後悔してるわけじゃない。でも……もっと楽しい場所を知ってしまった。もっと明るい場所を知ってしまった。
    だからその場所にいたくて、ジョーの隣にいようとした。けれど本当はジョーの相棒はモモキングのはずで、あたしの居心地は悪かった。でも。
    「でも掴んだ。あたしは、あたしでいられる場所を!ジョーのそばを!!」
    あたしは、今、胸を張ってジョーカーズだって言える。
    「あなたは少しでも変えようとした!?自分自身を!!!あなたは信じようとした!?あなたのそばにいる、誰かを!!!!」
    「……同じだと思うな!!」
    アバクは声を荒げた。
    「貴様の同情も説教も聞きたくない」
    モモミがあたしの手を握る。
    「こいつに構ってる暇なんてない、始めよう。私達の追加ターン!!!」
    「うん!!!」

  • 1351◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 14:50:37

    「では、ドローですね!」
    モモミの代わりにデッキーがカードを動かしてくれる。
    「じゃあ、行くよ!スザークでシールドをブレイクの時、ジャオウガを破壊し相手の手札を捨てさせる!!」
    スザークが手を銃の形に変えて、バーンと撃ち抜く。アイドルのかわいさには見合わない鋭い弾が放たれ、ジャオウガを貫く。
    「ジャオウガーーーっ!!」
    ジャオウガが胸を抱えながら優しそうな顔をアバクに見せ、そのまま破壊された。
    「……シールドを3枚ブレイク!!」
    スザークはまた銃を撃つ。シールド3枚がハートに包まれてパキンと割れた。
    アバクはカードをめくて、目を開く。
    そして、数秒の沈黙……。
    この数を、まさか逆転できるカードがあるの?あたしはモモミと顔を合わせる。
    「……トリガー、はない」
    アバクはそう一言言った。
    あたしとモモミは互いに頷いた。
    「じゃあ、行くよ!!!」
    「頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ’22でダイレクトアタック!!!!」
    あたしとモモミは手を繋ぎ、アバクの元に駆け寄る。モモミがもう片方の手であたしの手の上から刀をにぎる。刀を振り上げ、そして……

    そのままアバクの前へ振り下ろした。

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 18:11:54

    >>103

    イラスト映えしそうな絶望展開だな

    誰か書いて

  • 1371◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 22:43:37

    「ジャオウガーーーっ!!!」
    ジャオウガが破壊された。最強の、オレの相棒が。
    ジャオウガの無念、鬼晴らしてやる。
    だが、女どもの数は多いし、無駄に強い。これを逆転する方法などあるのか?
    オレは慎重に最後の3枚のシールドをめくった。
    あった。トリガーのヴィオラの黒像に、鬼エンドのジャオウガOGだ!
    ヴィオラの黒像でガ・リュザークを破壊して、ジャオウガを蘇生して、タマシードを使いつつ敗北を回避しながらジャオウガOGでブロッカーであるガル・ラガンザークを破壊すれば!!!!
    「やめねえか、アバク」
    「……!」
    ジャオウガの声が聞こえた。
    「これは敗けだ。このターンの終わりにガ・リュザークは復活する。次のターンこちらが使えるのは3マナのみ。相手のシールドは2枚だ」
    だが、諦めるわけには……オレはヒミコの方を見る。ヒミコはボルツの前に膝をついていた。……あいつ、負けたのか。
    オレが負けるわけにはいかねえ。なんとしてでも……

  • 1381◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 22:45:38

    「おまえはまたやる気か?」
    ああ当然だ。
    「そういう意味じゃなく……なあ、おまえだって気づいてるだろう?あのとき……」
    ……オレはジョーに勝っただろ!もうダイレクトアタックまで行けていた。槍は先に殴っただけだ!
    オレの否定に、ジャオウガは事実を突きつける。
    「いや、槍がトリガーを防いだだけだ。物理攻撃で」
    オレは唾を飲み込んだ。だが!
    「鬼はどんな手を使っても勝つ。それはそうだ……だが、おまえは本当にそうしたかったか?」
    「……」
    図星だった。ズルなんかして勝ちたくなかった。
    デュエマのルールに乗っ取って勝たなきゃ、オレを裏切ったあいつらや、あいつらを操っていたジェンドルと何が違うんだ……!
    だけど、そんなのどうでもいいだろ。オレはもう鬼なのだ。オレは何をしたって勝たなきゃいけねえ。そうじゃなきゃ、オレは自分の居場所を取り戻せねえ。そうだろう?ジャオウガ。
    そう、だろう……
    「……トリガー、はない」
    オレの口から、そんな言葉が飛び出てきた。

  • 1391◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 22:46:41

    「ダイレクトアタック!!!!」
    二人のモモキングは寸手のところでその刀を振り下ろした。
    「……さあ、鬼札アバク!ジョー達の魂を返しなさい!!」
    オレははっとする。なにオレは自分から負けてるんだ。だがまだ、いける。こいつらをこの槍で突き刺せば……オレは槍を強く握る。
    『あなたは少しでも変えようとした!?自分自身を!!!』
    脳裏に、その言葉が浮かんだ。はあ、まさかあいつらの言葉に揺れているのか?
    『本当はそうしたかったか?』
    本当にしたかったこと……本当になりたかったもの……それは……
    少なくとも、互いにズルなんかせず、ヒミコやハイドとデュエマしてえな……
    「それが本当の望みか」
    ジャオウガの声が聞こえた。鬼のくせに、オレを見守るような声音で。

  • 1401◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 23:22:09

    「ダイレクトアタック!!!!」
    あたしたちは寸手のところでその刀を振り下ろした。
    殺す必要はない。ジョーなら殺したりしないから。主の意思を尊重する。
    「……さあ、鬼札アバク!ジョー達の魂を返しなさい!!」
    「……」
    まだ攻撃を続ける気なのかしら。あたしは警戒を怠らない。
    しかし、彼は素直に槍を差し出した。
    「……どういう魂胆?」
    「返せって言われたから返してんだよ。あーそうか。かえさなくていいのか」
    「いや、返してよ!!」
    「危ないからとりあえずあたしが受け取る」
    あたしは闇に満ち溢れた槍に触れようとする。その時だった。
    「これで終わらせるわけがないだろう?」
    槍はアバクに巻き付いた。
    「うああああああ!!!!」
    「アバク!!」
    ヒミコの叫びが聞こえた。アバクは目の前で倒れ、槍はクリーチャーの形になって顕現する。

  • 1411◆dRwnnMDWyQ25/08/29(金) 23:26:27

    「残念だ。せっかくここまで利用してやったというのに……」
    「あれが、真の元凶……?」
    アバクのカードから、ジャオウガが飛び出てきて槍に膝蹴りを食らわさせる。だが、槍はもろともしていない。
    「ジャオウガ、貴様裏切るのか?」
    あたしもジャンプし刀を振って当てるが、傷一つつかない。
    「こいつ、強い!!!」
    「ここまでの力を持っているとは……」
    「デュエルマスタークラスを4人も食っているのだ。異常に強くなっていてもおかしくはない!」
    ゼーロJr.の声が後ろから聞こえた。
    「モモミ!!デッキーを守って!!!」
    皆が後ろに下がったのを確認して、あたしはジャオウガと協力しながら攻撃を加える。だが、なかなか向こうは怯まない。
    「その程度かああああ!!!!」
    鬼のおたけびで、あたしとジャオウガは吹き飛ばされる。
    「おまえさえ!おまえさえ手に入れれば我の念願が叶うのだっ!!!」
    槍はモモミとデッキーに向かって突撃する。私は立ち上がる。
    絶対渡させない……でもこのままじゃ間に合わない!
    全力で駆け寄り、手を伸ばしたその瞬間。
    バーンと、巨大な銃の音が鳴った。何発も撃ち込まれ、目の前が白煙で包まれる。
    ……だれ……!?

  • 1421ラストスパートです◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 06:53:04

    「ジョーと仲間を傷つける奴は、許さねえ!!!」
    沢山の銃を背中に抱えたドラゴンが、目の前に現れた。
    「ジョラゴン!?」
    ボルツとデッキーの高い声が聞こえた。
    ジョラゴンって……まさかジョーのドラゴン!?
    なんでいるの!?
    「これは間に合った、のかな?」
    かわいらしい声が聞こえて、あたしが声の主を確認すると、それはももちゃんだった。ボルツが問いかける。
    「ももちゃん、まさかジョラゴンを連れてきたのか?」
    「うん、色々事情があって、ジョラゴン自然文明にいたの。で諸々あってももが女王様を説得してここまで連れてきたんだ!」
    「何があったんだよ!?」
    あたしはジョラゴンを見る。
    「あなたも、ジョーカーズ?」
    「ああ。でもオレにはドラゴンとしての本物の命があるから……ジョーに何かあっても消えることがなかったんだぜ」
    本当に強そうなドラゴン……モモキングやジョニーとはまた別のオーラがある。そうだわ、昔ゼーロ様の元にいたころジョーが使ってたドラゴンだわ。ゼーロ様の憧れのドラゴンだった。

  • 1431◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 07:02:05

    あたしはジョラゴンに言う。
    「ジョラゴン。お願い、手伝って。あいつ倒すの!」
    「もちろん、言われなくてもそのつもりだ!」
    あたしとジョラゴンとジャオウガが並ぶ……あれ、もう一人いる?
    「オレちゃん達も参加するぜ!!」
    なんかすっごいごつい衣装の男の子と、猿のクリーチャーね。
    「誰?」
    「オレちゃんだよ、オレちゃん!ボルツ!!」
    「……ボルツはもっと赤くてツンツンしてるわ」
    「S-MAX進化するとこうなるんだよ!」
    まあ、いいわ。
    あたし達が並ぶと、槍は沢山の目をにょろりと回した。
    「邪魔だ邪魔だ!!我は世界を破壊するのだ!!」
    「世界の邪魔なのはおまえだ!!!!」
    ジョラゴンは充填準備をしている。

  • 1441◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 07:03:45

    すごい攻撃を出すつもりね!あたしはボルツに目配せする。ボルツに意図が伝わったようだ。
    「ブランド!!」
    ブランドは全力の拳を槍に向かってぶつける。あたしはその隙に槍の裏に回る。
    「その程度……」
    「こっちよ!!」
    槍に向かって黄色く輝く刀を振り下ろす。斬りきれないが……大丈夫!
    「ジャオウガ!!!」
    そしてその間に上空に回っていたジャオウガが鋭い足を槍に突き刺すように降りてきた!!
    「ぐっ!!!!」
    さすがに連続攻撃なら消耗も激しいでしょ?さあ、やっちゃって!!!
    あたし達はさっと逃げる。その瞬間。
    「ジョラゴン・ゲット・ワイルド!!!!」
    ジョラゴンの大砲が、槍に向かって撃ち込まれた!!!!

  • 145二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 13:23:53

    ジョラゴン!ジョラゴンじゃないか!
    そういえば本物のドラゴンとして覚醒していたの忘れていたわ!

  • 1461◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 15:48:59

    流石の連続攻撃に、槍が耐えきれるはずもなく。
    「ぐわああああああああああ!!!!!」
    見にくい断末魔をあげながら、すべての元凶は散り散りになって消えていった。
    そして、魂が飛び出していく。
    「ジョー……」
    モモミーズが呟いた。すべて終わったんだな。オレちゃんは地面に降り、進化を解除する。
    ヒミコが、アバクの手を取り必死に呼び掛けている。
    「アバク!アバク!」
    「……ん」
    彼の目が開いた。
    「アバクーーっ!!!もう!!!心配かけて!!」
    「ヒ、ミコ……」
    ジャオウガが変な表情をしているが……あれは彼なりの精一杯の笑顔だろうか?
    「アバクが目を覚ましたってことは!」
    「ジョー様も!」
    「早く行かなきゃ」
    「オレに乗ってきゃいいだろ!」
    モモミ達はジョラゴンに乗る。ここ地球なんだが……まあいっか。ドラゴンくらいじゃ河越の住人が驚くわけないだろ。普段なら止める側のデッキーがノリノリだし。
    「じゃあまたあとで!!」
    ジョラゴンは翼を上下に動かして空高くあがる。オレちゃん達は手を振って見送った。

  • 147二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 15:50:57

    このレスは削除されています

  • 1481◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 15:52:19

    「で、これからお前らどうするんだよ」
    オレちゃんはアバク達をじろっと見る。
    「さあな。全く考えてねえよ。槍もなくなったしな」
    「まあ、お前のことが大好きな女の子と切り札がいるんだからどうにでもなるんじゃねーの?」
    「「なっ」」
    ヒミコとアバクの顔が茹でダコのように真っ赤になって少し固まったあと、
    「なんでそんなこと言うのよ!!」
    「うるせえ!!お前に言われなくても分かってる!」
    と二人で声をあわせて言い、また少し固まるとヒミコがアバクの頭を叩いた。
    「言われなくても分かってるって何!?」
    「いってえ!!」
    「このカップルは置いておいてオレちゃん達は帰るぞー」
    オレちゃんはももちゃんとゼーロJr.の元に寄る。
    「アバク達に何もしなくていいのか?」
    ゼーロJr.が言うので、オレちゃんは笑う。
    「まっ、そこはジョー達が決めることだろ。今はあんな奴らよりダチのとこ行こうぜ」
    「それもそうっすね」
    「もも、ジョーくん達のこと心配だよ」
    ダチッコとももちゃんの言葉にゼーロJr.はため息をつきつつ、アバク達に背中を向けた。

  • 1491◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 19:51:11

    何もない、暗闇の中。オレは寝転がっていた。
    オレしんじゃったのかな。

    まだあの攻撃が痛く感じる。

    最悪。ルール破って攻撃してくるとかさ。
    デュエルなんかじゃないだろあれ……

    これでオレの人生終わりなのかな?

    これで……




    少しの時間が経った。

    何かが聞こえる。

    これは、歌……?

    モモミちゃんのこえ……?

    まだ、行ける。

    この声を目指せば。

    オレは立ち上がる。

    君が、君たちがいる光に向かって……!

  • 1501◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 21:27:42

    「ジョー!!!」
    その光は母親の額に繋がっていた。
    「……でこちゃんじゃん」
    オレのほんのちょっとの残念感には気づかず、でこちゃんはオレの肩に触れる。
    「ジョー!!良かった目覚めたわ!!」
    「でこちゃん立ち上がれないから!」
    「あら、ごめんジョー……」
    でこちゃん、めっちゃ泣いてるじゃん。ほんとにオレ危なかったのか……。胸の辺りに触れたが、特に穴が空いてる感じはなかった。ジョニーとお揃いみたいな事態にならなくて良かった。絶対良かったって言う部分そこじゃないけど。
    「……デッキーは!?」
    「デッキー?ああ、デッキケース?デッキが入ってる方はそこに置いてあるけど……白黒の子は……」
    「……どうなっちゃったの!!??」
    どうしよう。デッキーに何かあったら。
    ピンと、何かの気配を感じた。
    「でこちゃん窓から離れて!!!」
    「えっ?」
    窓の向こうから鳥が突っ込んでくるのが見えた……いや鳥よりでかいな……まさか……!!

  • 1511◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 21:32:50

    勢いよく窓に刀が突き刺さり、パーンと窓が割れた。そこから、2人転がりこんでくる。
    「「ジョー!」」
    「ジョー様!」
    「デッキー!モモミちゃん!モモミーズ!!」
    「よかった!目を覚ましたのね!!」
    「ジョー様が、ご無事でよかった……!」
    ねえ、窓割れてるんだけどなんでそんな平常でいられるの!?
    と思いながらオレが窓の方を見ると、
    「ジョー!元気になったか?」
    「ジョラゴン!!!」
    ジョラゴンが顔を出して手を振っていた。自分より小さい窓から入ってこない程度の良識はあったか……いやなんでお前いるんだよ!?旅の途中でジョニーと別れてから音沙汰なかったじゃん!!
    オレは情報量に頭を抱える。
    「ジョー、この子達は……!」
    「切札さん、何かございましたか!」
    でこちゃんが戦闘姿勢に入り、看護師も集まってきていた。
    オレは赤いデッキケースに手を伸ばし、一枚のカードを擦る。
    「洗脳センノー、なんかいい感じに洗脳して」
    「わかったブーン!河越の病院ではこれくらいふつー。ふつーったらふつー」
    ああ、なんでこういうときに最初に呼ぶジョーカーズが洗脳センノーなんだろうな……
    とりあえずオレはベッドから出てデッキーを掴むと全員にペタンコブレスを浴びさせるのだった。

  • 1521◆dRwnnMDWyQ25/08/30(土) 21:41:38

    長い物語でしたが、明日エピローグを出して完結させたいと思います
    皆さまあと少しの間ですが、お付き合いいただけると嬉しいです

  • 1531◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 07:29:49

    エピローグ

    喫茶たきがわで、オレは昼ご飯を待っていた。
    「ご注文のオムライスでーす」
    オレはうちの店の新たな店員からオムライスを受けとる。最近2人の店員が入ったのだ。
    「アバクくん!です伸ばさない!」
    「はい!」
    「ヒミちゃん、そっちの机吹いておいて!」
    「わ、わかりました!」
    そう。アバクとヒミコである。あの2人が、うちのエプロンなんて着て働いているのを見ると……
    「ふふっ」
    「ジョー貴様また笑ったな!!」
    「えー?店長の息子でお客様に、そんな態度取っていいのー?」
    「……ぐっ申し訳ありません」
    アバクの肩が震えている。あー面白い。

  • 1541◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 07:33:16

    先週くらいにボルツに引っ張られて2人が謝りにきたので、オレはとーっても寛大な心で許してやった。そして、優しいオレは仕事のない2人のために就職先を……喫茶たきがわを紹介してあげたのだ。喫茶たきがわは学歴不問だから中学も卒業してない2人にちょうど良かった。
    直接被害を受けたキラとキャップもちょーぜつ優しいから、2人のことを許してくれた上、キャップは喫茶店の真下にある自分の家を譲ってくれて、キラはアバク達のやってきたことが丁寧に記された完璧な履歴書を書いてくれた。うちは即採用だからその履歴書を使うことはなかったけど、2人の態度が悪かったらすぐにでこちゃんに提出するつもりだ。
    でこちゃんも人手を欲しがっていたから、今2人は休みも取れないくらい重用されている。

    オレの母親の恐ろしさを身をもって感じているだろう。……もしアバク達がオレを意識不明にした犯人なんてでこちゃんが知ったらどうなるんだろうね?アバク達だって想像くらいはできるはずだ。
    「アバク!ケチャップ足りない!持ってきて!」
    「うる……、はい、わかりましたー!」
    「ヒミちゃん、これから買い出し行ってきてくれる?」
    「こ、この量を……!?」
    いやー良い気味だね!!!オレはヒミコがついでくれたコーヒーを優雅に飲んだ。

  • 155二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 13:42:52

    学歴不問で即採用か…

    「仕事キツイよ給料安いよ休み無いよ」を実践してるブラック職場だからな
    自宅の立地的に仮病が不可能なのは哀れ

    同じ部屋に同棲まで強制進展させたキャップはナイス!

  • 1561◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 13:43:41

    「じゃあ、いってきまーす!」
    オレは喫茶たきがわを出ると、駅へと向かう。GWで町は混んでいた。
    「ジョー様、ライブ楽しみですね!」
    「うん!!」
    今夜はガリュメイジのライブだ。モモミちゃんが快気祝いにチケットをくれたのだ。
    「今回のライブはちゃんとガリュメイジ皆が出るライブだから」
    「わかってるって」
    そんな会話を思い出し、オレは少し笑う。
    「モモミちゃんには助けてもらってばっかだし、ちゃんとお礼したいんだよな」
    「ジョーカーズがジョー様を助けるのは当然ではありませんか」
    「デッキーって完全にモモミちゃんのことジョーカーズのクリーチャーとして扱ってない?」
    「じゃあ、ジョー様にとって彼女はなんなのですか?」
    デッキーに聞かれ、オレは足を止める。
    「うーん……ともだち、だよ」
    「友達?本当に?」
    「ももちゃんとかと一緒だから!もー、デッキー。早く行こうぜ!」
    オレは照れを隠すように走る。って……別に本当にただの友達だし!!!

  • 1571◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 18:01:47

    逆転団、ドーロズのステージで会場は沸いている。オレもペンライトを握ってその波に心を任せていた。
    「まだまだ物足りないねー!」
    「じゃあ、あの子達を呼ぶために歌います!聴いてください!『Girl Meets You』!」
    グリコ団長の言葉とともに音楽が始まる。この曲はモモミちゃんのお父さんが作ってるんだっけ。
    この曲の途中から、モモミちゃんは現れる。全員スターズが見えた瞬間、盛り上がる観客達。
    曲が終わると、
    「みんなー盛り上がってるー!?」
    リーダー、カワイが叫ぶ。
    「じゃあ自己紹介行くよー」
    全員スターズの3人が終わると、いよいよモモミちゃんの出番。
    「ハートの色は」
    「ピンク色!」
    オレは周りにそろえて声を出す。

  • 1581◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 18:13:37

    「実力あれば!」

    「本気だぜ!」

    「ガリュメイジのポップアイコン、みんなの桃色、ピンクダーク・モモミです!」

    その一瞬、モモミちゃんと視線が合った気がした。彼女はダブルピースを出して、ウィンクする。

    全員の自己紹介が終わると、モモミが前に出る。

    「さあ、まだまだ盛り上がっていきますよー!!!次は、あなたに贈るカバー曲!みんな、私のカバーで予習してきたから、コールいけますよね!?」

    モモミちゃんがマイクを客席に向ける。

    「うおおおお」

    という歓声があがる。なんの曲だろうか。まあ、予習はしてあるから大丈夫だよね。

    「じゃあ、行きますよー!『百花繚乱ココロモヨウ』!!」

    おお、その曲か……モモミちゃんの十八番だね。

    「今恋するハートが咲き誇る百花繚乱ココロモヨウ!」

    Hyakka Ryouran Kokoromoyou

    「本気なのよつのる思いは誰も止められないわ」

    「イエーイ!」

    「あたしだけを見ていてほしいいじらしいね」


    「やっぱスモモも桃も桃のうち」

    「ハイハイ!」

    「甘くて酸っぱい恋のよう!」

    「ヘイ!」


    「百花繚乱心もよう!」


    今日のモモミちゃんは前よりずっと気持ちがこもってて、他のメンバーの歌とファンのコールも合わせてCDの音源の何十倍も熱を感じた。

    ライブに来られて、良かったな。

  • 1591◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:18:47

    夜も深いが、オレは川沿いの柵に手を置きながら待っていた。モモミーズが川に流れる船を目を輝かせながら見ている。
    「おまたせ、ジョー。ってなんでモモミーズいるの?」
    モモミちゃんが帽子にマスク、眼鏡と徹底防備で現れた。
    「夜遅くだから補導されないようにだよ。モモミーズ、見た目だけは大人だから」
    「保護者はどっちなんでしょうね」
    デッキーがつぶやく。
    「ライブ、お疲れ様。ライブの後に会う約束なんてしちゃってごめんね」
    「いいの、私のわがままだし。私もこのあといろいろ仕事で忙しいし、ジョーも林間学校とか運動会とかあるでしょ?」
    「うん……でも、こんな時間に出てきて大丈夫なの?」
    「メンバーみんなが送り出してくれたから20分くらいは。それ以上は無理だけど」
    「みんな、優しいんだね」
    「うん」
    オレたちは今日のライブの感想とか、客席ステージそれぞれから見たファンの様子とか、ライブの直前にあった出来事なんかを語る。
    「今日は月、見えないのね」
    「ほんとだね」
    「月が無いなら門を開いてあなたに会いにいく……なんてね?」

  • 1601◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:20:48

    水面には街の夜景が反射して月がなくてもきらめいている。
    「そろそろ時間?」
    オレが聞くと、モモミちゃんは寂しそうに言う。
    「そっか……ああ、時がずっと止まればいい。このままで……」
    「そうかもね……でもこれからもっと楽しいこともあるし、時間が止まったらもったいないよ」
    オレが川の水面を見ながら言うと、彼女は微笑んだ。
    「それもそうね。だって……」
    そういうと、モモミちゃんはオレの耳に口元を近づける。

    「私まだジョーに大好きって言えてないもの」

    「……!」
    オレが固まると、モモミちゃんは少し顔の向きを変える。その瞬間、オレの頬に熱を帯びた不思議な感覚が伝わる。
    「えっ!?」
    オレが思わず手を添えながら横を見ると、モモミちゃんはマスクを下に下げていたずらっ子のように笑う。
    「なーんてね?」

  • 1611◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:23:03

    オレの顔が真っ赤になって、言葉を失っていると。
    「モモミ!!ジョー様に!!」
    「何してるでござるかああああああああ!!!!」
    デッキーの口の中からモモキングが飛び出しモモミちゃんに斬りかかろうとした。
    彼女はさっと避けると、マスクを外して手を大きく振る。
    「じゃあまた遊ぼうね、ジョー!!」
    「……」
    オレが呆然としていると、
    「主に対して一線を超えるなど……」
    「あってはなりません……」
    デッキー達から不穏な気配がぷんぷんと漂っている。それを無視し、モモミーズはオレのそばにやってきて、しゃがむ。
    「ジョー。いつもと違うね。モモミのせいなの?」
    モモミーズはオレの手を取ると、自分の顔の近くにもってきてそっと口づけする。

    そう、口づけされた。

    オレの思考は停止した。

  • 1621◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:24:05

    「モモミの真似。なんでこれだけでモモキングとデッキーは騒いでるのかしら?」
    ポカーンと首をかしげる彼女の表情を見て、オレは現実に意識が戻る。
    「モモミーズ!!」
    「それはいろいろ意味があるんですー!」
    デッキーとモモキングの叫び声が聞こえるが、耳に内容が入ってこない。熱があがって、拍動が早まって、体がピンク色になって……。オレの頭が蒸発し、そのまま膝を落とした。

    この熱と胸のドキドキは誰のせい?

    小学生はあと少しで終わるけど、オレの青春はこれで終わりじゃない。これからが始まりだって、今更ながら気づいてしまった。

  • 1631あとがき◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:30:37

    これで物語は完結となります。
    ここまで自己満足の物語に付き合っていただきありがとうございました。私が書いた物のみで6万字を超えており、他の方からいただいたSSや皆さまのアイディアを含めるとそれ以上になります。
    ジョーを曇らせよう!という不健全な妄想から始まった物語でしたが、曇らせてしまった以上は自分の手でハッピーエンドにするのが責任だと考えるようになり、いつのまにかここまでの長編になってしまいました。このカテで珍しいSSスレにも関わらず最後まで付き合ってくださった皆様には感謝しています。感想レス・ハートが励みになりました。

  • 1641あとがき◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:32:42

    そして、絵をお描きくださった前スレ91様、そしてSSを書いてくださった方々、本当にうれしかったです。大事にさせていただきます。
    次スレを立てる予定はありませんが、もし神アートが届くころにSSが溜まっていれば……。
    拙い絵ではありますが、最後のシーンをイメージしたイラストをあげておきます。無事に貼れているだろうか?

  • 1651あとがき◆dRwnnMDWyQ25/08/31(日) 22:34:01

    というわけで、皆さま、神アートの予約は明日23:59まで!モモミーズはコンプリートセットじゃないと確定では手に入らないですよ!最後のチャンスをお逃しなく!私は当然買っております!

    https://takaratomymall.jp/shop/g/g4904810991458/

    明日はここまでのまとめと没になったSS等をあげていきたいと思います、もう少しお付き合いいただけると嬉しいです

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:37:40

    このレスは削除されています

  • 167二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:47:19

    前スレ11から不定期に拙いss書いてた者です
    夏休み明けからは全然書けなかったけど代わりにイッチのssをずっと見てたぞ 本当によく頑張ったな?
    完結おめでとう!

  • 168二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 00:07:22

    このスレは新たな知見をくれた、感謝が尽きない

  • 1691◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 07:50:17

    >>87

    スレ主の絵でよかったらどうぞ

    ミーズが刀を突きつけるのは私の画力じゃ無理です

  • 1701◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 07:54:05

    >>136

    スレ主が描いたぞ!細部は雰囲気で読み取ってください

    もっと絵がうまくなりたいです

  • 171二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 07:56:16

    >>169

    >>170

    ありがとうございます!!

  • 1721◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 15:57:30
  • 173二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:20:15

    >>22

    ジェンドルはどのデュエルマスターに倒されたのか気になります

    取り合えずアダムの可能性が高そうだけど

  • 1741◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 19:47:03

    おまけ

    ジョニー「お前自然文明で何してたの?」

    ジョラゴン「……(たまたま拾ったマラカスやスマホや自撮り棒で配信しまくってたらめっちゃ怒られて封印されたとか言ったらお小言飛んできそうだな)」

    ジョラゴン「そういうお前こそ光文明で何してたんだよ」

    ジョニー「……(ホワイトとの激闘のあとホワイトと話してたら後ろからくる影に全く気付かなくてそのまま誘拐されたとか言ったらバカにされそうだな)」

    ジョニー「そんなのどうでもいいだろ。……今は友との再会を分かち合おうぜ」

    ジョラゴン「その通りだな」

    本当の望みと自由の象徴(アバク編その5) | Writening「さっきあんた言ってたよね。『オレたちも同じだ』って」 モモミが笑う。 「バーカ言わないでくれる?私のジョーは誰かから奪ってまで、自分の大事なものを取り返そうとなってしない!」 モモミは指を立てて…writening.net
    君たちがいる光に向かって(アバク編その6) | Writening流石の連続攻撃に、槍が耐えきれるはずもなく。 「ぐわああああああああああ!!!!!」 見にくい断末魔をあげながら、すべての元凶は散り散りになって消えていった。 そして、魂が飛び出していく。 「ジョー…writening.net
  • 1751◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 19:48:54

    >>173

    敢えて決めてなかったのですがアダムで良い気がします

  • 1761◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 21:29:29

    おまけ

    キスミー「全員スターズの『百花繚乱ココロモヨウ』よかったよー。これなら彼ピにも届くんじゃない?」

    モモミ「だから、彼氏じゃない!……あいつ絶対鈍感ボーイだから気づいてないし」

    カワイ「あの茶色の髪の子と黄色いスカーフの子だよね。さあ、早く彼のところ行ってあげなさい」

    カルクナイ「彼氏くんが、本当の彼氏になったら私達に教えなさいよ~」

    ゼニガタ「20分くらいなら私達でリカバリーできるからさ」

    モモミ「ありがとう……いってきます!」

    エピローグ:桃色の日ジョーはこれからが始まり | Writening喫茶たきがわで、オレは昼ご飯を待っていた。 「ご注文のオムライスでーす」 オレはうちの店の新たな店員からオムライスを受けとる。最近2人の店員が入ったのだ。 「アバクくん!です伸ばさない!」 「はい!…writening.net
  • 1771◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 21:37:34
  • 1781◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 21:51:33

    読みにくくなってるので短編もまとめておきました


    1,「モモミーズのバレンタイン」

    2,「好きなタイプ」……膝枕するやつ

    3,「ジョーは今日から6年生」……キング初回ネタ

    4,「ももちゃんと桃色」……ももちゃんと初めて遭遇した話


    ジョー×モモミーズ短編集1 | Writening1,モモミーズのバレンタイン ジョー、地球では女の子が男の子にチョコレートをあげる日なのよね?だからあたし頑張って作ったの。 ちょこっとハウス先生にお菓子の作り方を1から教えてもらって、ヘットル先生…writening.net
  • 1791◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 21:55:19

    5,「ファッションセンターしま〇ら」……洋服を買うミーズちゃん

    6,「金持ちの事ジョー」……モモミとジョーの家庭環境の話。話の方向がずれて没となっていたパートも載せてあります

    7,「ジョニーが帰ってきた!」……気まずいジョニーさん

    8,「モモミとヒミコ」……ボルツ視点のヒミコとモモミの遭遇


    ジョー×モモミーズ短編集2 | Writening5,ファッションセンターしま〇ら 「ジョー、洋服がほしい」 「ようふく?」 ジョーは首を傾げたあと、コーディネイ人を指差す。しかしモモミーズは、 「あいつださい」 「ガーン!!」 コーディネイ人は衝撃…writening.net
  • 1801◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 22:09:12
  • 1811◆dRwnnMDWyQ25/09/01(月) 22:15:57

    以上これで私が出せるものは全部出し切りました
    本当はゼーロJr.やジョラゴンなど、他にもSS書きたかったけど、完結で力尽きてもう書けなくなってしまいまして……

    ずいぶんと重たいスレになってしまいましたね
    以降はスレ主側で自主的に保守することはありません、またどこかで会えたらお付き合いください

    最後になりますが、予約締切まで2時間切ってますから、後悔なきように!!

  • 182二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:52:53

    お疲れ様!
    マジで良いものを見させてもらいました

  • 183二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:42:45

    おつ!

  • 184二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 08:14:22

    面白かったです!
    ありがとうございました!
    没案のマラカスとカップ麺を買いに
    ドンキまで徒歩で行くアバクの姿に笑いました

  • 185二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 14:59:33

    お疲れ様でした!

  • 186二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 20:53:42

    ぜーはーする荷物持ちハイドを見れて満足しました

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています