閃略兵器-Evil★Twinアストラム その9

  • 1くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:30:54
  • 2二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 22:33:45

    リンクマーカーって何個までいけるんやろ

  • 3くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:34:47

    前回までのあらすじ

    LIVE★Twinは一般人で飼い主
    閃刀姫は軍人で傭兵としての雇われ先
    S-Forceは仕事先
    アポロウーサとリースは部下
    エクソシスターはガチファン(うちイレーヌがかつての仲間の転生先疑惑)

    だいたいそんなかーんじー。
    星鍵スケコマシ日和〜〜〜〜

  • 4くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:35:16

    >>2

    マーカーの数的には縦横斜めで……8?

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 22:36:28

    もうアウラムの胃はぼろぼろだよ

  • 6くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:38:13

    幼馴染は生涯かけてあるき続け
    兄貴はいつも通り万能で余計なことをしたりもする
    クロノダイバーは癒やし
    IPマスカレーナはルパンと銭形

    だいたいそんなかーんじー

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 22:45:12

    アヴィダ時代の知り合いは神様関連とかかな。デミスとルインにも会った事ありそう。
    二人の苦悩というか、何度もチャンス与えているのに成長せずに滅ぼすしかない世界とか多くて辛い……ってなっている所に、すっと染み込むアウラムのカウンセリング。

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 22:46:00

    9かぁ……
    アウラムVSギルスの戦闘シーン(訓練)を書こう書こう思ってたらこんなところにまできてしまった

  • 9くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:46:52

    >>7

    正直それはさっきスレちらっと見て(いけそうだなー)って思った。自分たちの大事な人のために戦ってきた星遺物のメンバーあの二人特攻そう

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 22:47:16

    1ネタがここまで伸びるとはな...

  • 11くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:47:23

    >>8

    くれくれ…戦闘描写下手くそだから前回書いたけど微妙だったんだ…

  • 12くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 22:51:19

    さて、今日は何を書こうか実はまだ定まってない…何を書こうか……

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 23:07:54

    あらためて星遺物のストーリー見直してたんだけどニーサンがディンギルスをその場で錬成してた……

    錬成……錬金術?もしかしてニーサンってその気になればオルフェゴール軍団を即席で作り出したりとかできるの?

  • 14くれくれ幽霊乞食22/04/22(金) 23:15:43

    >>13

    確かクリマスクがディンギルス錬成しながら迎え撃ってる映像だったなぁ。まあたぶん……あんなの作れる以上心とかに拘らなければ………

  • 15二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 23:21:03

    ディンギルスの錬成はジャックナイツのコアを利用した説をどこかで見たような気がする

  • 16二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 23:43:23

    ただ汎用リンク4ってだけのネタがここまで広がるとはな...

  • 17くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:21:53

    サバイバー都市。いい加減説明不要の何でもありの街である。この街に新たなる人物が足を踏み入れる。

    「ふふっ…ついに来たわよ…ここで働いているそうね小夜丸…」

    彼女の名はメイカ・エトランゼ。花魁と見間違うほどに派手かつ愛らしい立ち姿であるがれっきとしたクノイチである。そして小夜丸とはどうやら浅からぬ因縁があるようだ。

    「待ってなさい…今日こそあなたに格というものを見せてあげる……ふふふふふっ…………」

    不敵に笑い彼女が働いているという職場の本部を目指す。右へ…左へ…まっすぐ……Uターン……一回回って……再び不敵に笑う。

    「……格というものを見せてあげる……だから………ここどこか教えてよぉ…………」

    メイカ・エトランゼ。どうやら小夜丸と浅からぬ因縁があり、彼女に負けず劣らずのポンコツのようだった。

    「…ん?君、どうかしたの?」
    「ふえっ………あ、あの…私S-Forceの本部に行きたくてここまで来たんですけど道がわからなくて……」

    彼女に声をかけたのは毎度おなじみ星鍵スケコマシ野郎こと星の勇者兼S-Forceのアウラムである。

    「あぁ、そういうことなら一緒に行こうか?俺もこれから戻る予定だったし。」
    「…!S-Forceの方だったのてすか!?ぜひ!是非お願いします!」
    「お、おぉ。分かったよ。それじゃあついてきて。」

    こうして二人は本部に向かう。その途中で自分のことを話したりもしていた。

  • 18くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:22:32

    「へぇ、それじゃあアークロードさんは最近入ったばかりなんだ?」
    「うん。まあその割に色々と変なことが起きてるからなんかなれた気もするけど…」
    「期待の新人ってやつだ!!いいなぁ!私もそんな感じに皆の期待に答えたいなぁ!」
    「そ、そうかな?(なんか誰かに似てるような…)」

    脳裏に過ぎるお調子者の先輩であった。

    「(殿方とこんなに楽しくはすの初めてかも…!アークロードさん良い人そうだし来てよかった…!)」
    「えっとメイカは…どうしてこの街に?しかもS-Forceに…」
    「……決着をつけなくてはならない子がいるの…私のクノイチ人生に賭けて…私のライバルと勝負を!」
    「クノイチ…?あの、それってもしかして…」
    「あれ、後輩くん?今戻りですか?」

    脳裏に過ぎったお調子者の先輩の影が強くなったため、それとなく聞き出そうとした瞬間その件の先輩が来ていた。

    「あ…先輩…」
    「……!小夜丸…!!」
    「あっ、めーちゃん!」
    「その呼び方やめなさい!!」

    もしかして険悪なのだろうかと危惧したアウラムだったが一切問題なさそうだったしこの二人的にそれはないだろうなと考えを改めた。

    「えー、どうしてですか?昔はちーちゃんって呼んでくれたのに…」
    「む、昔の話でしょう!?乱波小夜丸!!今日こそクノイチとしてどちらが最高か白黒つける時よ!!」
    「忍術勝負ですね!受けて立ちます!」
    「……この街のど真ん中で勝負しようとしてる時点でどっちも忍者としてはアウトでは?」
    「勝負の判定は…」 
    「決まっているわ…」
    「「よりかっこよく忍術演出した方の勝ち!!」
    「忍者の勝負としてそれでいいの!?」

  • 19くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:23:50

    かくして果たしてこれは忍者の勝負と言っていいのかわからない勝負が一般通行人とアウラ厶立ち会いのもと行われることになった。

    「先行は私からよ…!木の葉隠れの術!!」
    「お、なんか葉っぱが舞い上がって女の子隠してる。」
    「すげえ風」
    「ふふっ…どうかしら小夜丸。今なら降参も許してあげるけど?」
    「(めちゃくちゃ目立ってるのは良いのかな……)」

    技術はすごいのだが…対して小夜丸はその術に対し不敵な笑みを浮かべる。

    「めーちゃん…腕を上げたんだね…でも私はさらに上をいく!」
    「…!その構えは…木の葉隠の術!」
    「同じ術の対決で力量差を見せるつもりなのか!?」
    「これが私の木の葉隠れ!」

    そう言って小夜丸が使ったものは…

    「こ、紅葉…!!この時期に紅葉だ!!」
    「なんと…燃えるような赤が美しい…」
    「そんな…ギャラリーの反応が私のときよりもいい…」
    「ふふっ…これが私の木の葉隠れ…かっこいいでしょう!」
    「あの……忍者としての勝負で目立っていいの!?」
    「後で倒せばいいんです!忍者ですから!」
    「脳筋がすぎる!?」

    勝負条件としては一応小夜丸の勝ちなのだが忍者勝負としては彼女に入れたくないアウラムである。

  • 20くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:24:23

    「……負けた…差を着けていたと思ったのに…こんな…」
    「(いやあんまり変わらないと思う……)」
    「めーちゃん…」
    「……ちーちゃんに一度でも勝ちたくて、ずっと里で努力してたのに……これじゃあなんのために…」
    「えっ……とさ…」

    メイカはかなり落ち込んでいる、それほどに自信があったようだ…
    それを見て流石にかわいそうと思ったのかアウラムが声をかける。

    「俺もまあ…勝ちたいって思うけどよく負けちゃう人がいるんだ。すごい何でもできる人でさ…」
    「…?」
    「何度も昔挑んだけどそのたびに負けて…悔しくてもうやらないほうがいいのかなって諦めそうにもなった。」
    「……その人とはどうなったの…?」
    「まだ負け越しだよ…でも、大事な戦いで一回勝てた。」
    「……!!」

    メイカにとって負け続けた相手に挑んでいく気持ちがよくわかった…自分もそうだ…そして、それでもこの人は一回…確かに勝った…

    「まあ…だからさ。いつかは勝てるかもしれない…それがどれだけ遠くても、諦めなければ…応援してるよ。」
    「……ひゃ…ひゃい……」

    自分のことを理解してくれる人を…応援してくれる殿方に初めて会えたメイカー心が高鳴る…

    「(この人……なんて優しいの……どうしてこんなに気にかけて……ま、まさか……)」
    「めーちゃん…私はいつでも勝負は受けて立ちます!この小夜丸逃げも隠れも…めーちゃん?」
    「……も、もしかしてアークロードさんは私のことが好き…?」
    「「はいぃ!?」」

    斜め上すぎる発想にスポーツマンシップ精神でお互いを讃えようとした小夜丸ですら驚愕の声を上げる。

  • 21くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:25:14

    「ど、どういうことですか後輩くん!?」
    「お、俺に言われても……」
    「初対面で私のことをこれだけ寄り添い労る殿方など……こちらに気があるとしか……」
    「待って待って急展開すぎる!?」 
    「なんかすごいことになってるね?」
    「公開告白?」
    「外野はちょっとさっさと通り過ぎてもらっていい!?」

    好き放題な言われようである。

    「……あの…私殿方との経験など僅かなものです…夫婦がどういったものかをまだ分かっていない未熟者ですが……」
    「話が数段飛びしてない!?」
    「………わ…」
    「?」
    「私の後輩くんです!!!」

    ついにキレた小夜丸にアウラムの片腕が掴まれる。そしてもう片方の手をメイカが慌ててつかむ。

    「ちょっ…いたたたたた!?」
    「離しなさいちーちゃん!旦那様痛がってるでしょう!?」
    「めーちゃんが離してください!それにたぶん後輩くんなのでそんな意図はありません!」
    「と、とりあえずふたりとも離して!?ちょっ…誰か助けて!?」

  • 22くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:25:24

    アウラムはここ最近良く神に助けを求めるように祈ることが多くなった。そしてその祈りはそこそこの確率で叶う。

    「a-vida!お呼びでしょうか…?」
    「あ、アポロウーサ…!この二人を止めてくれると……」
    「「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!!!」」
    「…………a-vida,これはつまりa-vidaの綱引きに勝てたらa-vidaをもらえるということでしょうか…?」
    「違うよ!?」

    祈りが正しく届くかは別である。そんな教訓ができた気がするアウラムであった。

  • 23くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 00:26:31

    流石にラッシュデュエルまで組み込むのはヤンキーすぎない?(理性)
    忍者をポンコツにしていくのは辞めるのだ。

    あ、そろそろネタ出しきつくなってきたしリクエストとか概念とか改めても募ること考えるか…

  • 24二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 00:44:38

    神繋がりなら閉ざされし世界の冥神は?相手のアストラムくん食べてもらったから思いついただけだけど

  • 25くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 01:27:07

    >>24

    彼女に対する印象「俺のアストラムとアークロードを寝取りやがって……」って印象なのでとりあえずwikiで少しでも設定を見よう。

  • 26二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 01:39:51

    ニンギルス←シュメール神話が由来

    サロスエレスさん←シュメール語が由来


    先生、これは……!?

  • 27くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 01:43:21

    >>26

    出るか…?ガラテアちゃんのライバル…

  • 28二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 09:01:14

    ニーサンも修羅場になるのか…

  • 29二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 09:45:44

    サロスエレスさんから見たら、 
    冥界からイヴを引っ張り出そうと頑張ってる時にチラチラ見てた。
    本人も死んだと思ったらロボットになって復活して出ていった。って印象なのかな?
    最後が面白人間すぎる…

  • 30くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 10:43:35

    おもしれー男が本格的に面白い人なのずるい…いや本人たちは至って真面目なんだけど…

  • 31二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 14:49:04

    漫画版レイちゃん13歳とかアウラム君昔思い出してそう

  • 32くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 15:06:31

    >>31

    漫画版設定をどこまで採用するべきか悩んでる。詰んでるんじゃが?a-vidaでまたぴかー!!しないと助からない世界なんじゃが?

    まあ多分13は採用してもよさそう。なんとなくアウラ厶、アヴラム時代がそのくらいの歳そう。

  • 33二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 16:20:33

    あの漫画はOCGストーリーとは別解釈で描かれてるみたいだからアニメの5D'sと漫画のファイブフィールくらいには違うものだと思うし、無理に片方にだけ合わせることもないんじゃないかな
    個人的にレイちゃんはOCGイラストだと流石に13歳の見た目ではないのでは…と思った(15〜18歳くらいに見える)

  • 34くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 16:45:09

    でいっかぁ。まあなんかうまいこと合成したりどっちか取ったりしながら詰め寄ろう。

  • 35二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 20:43:24

    アウラム「えっ!!?13歳だったの!!?」
    レイ「はい。そういえば言ってませんでした。」
    ニンギルス「13歳の子供を一人戦場に出すなど……」
    レイ「仕方ないですよ。閃刀システムを扱えるのは私やロゼのような適合者だけ。クローン技術などに関しては不十分ですし……何より軍の皆さんが一番悔しいでしょうし」
    ニンギルス「そうだろうな。だが、お前にはまだ未来がある。戦争が終わった今、少しくらい我儘を言っても良いと思うぞ」
    レイ「なんだか子供扱いしてません?」
    アウラム「あはは、そうかな?」
    レイ「私、赤ちゃん産めるんですよ?アウラムさんの赤ちゃん。」
    ロゼ「私もアウラムの子供産む」
    アウラム「ちょっ!!!??」

    こんな感じの会話が思いついた。

  • 36くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 21:00:00

    >>35

    これはいけいけ閃刀姫

  • 37くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 21:34:14

    この世界には様々な神がいる。一般的に広く信仰されている神は全知全能で知られている。それ以外神であれば様々な分野の担当をすることになる。例えば双星神は世界を作り変えることができる。世界を維持するための機構を有し、世界を正しき道に導く権能を持つ破壊神もいる。
    そしてその中には冥界を管理し維持する神もいるのだ。その一柱がサロス=エレス・クルヌギアスである。

    「……というわけで、貴方は転生するまでの間ここで過ごすことになるけど…文句はないですね?」
    「……文句はあるがどうせ聞き入れぬのだろう?」
    「よく分かっていますね。」
    「一度は妹を連れ戻すことに失敗したからな。」

    彼女に相対するのはニンギルス…オルフェゴールを率いて神の座を自分が作った妹の人形に委ねるために世界に仇なし、最後は全ての元凶であるりーすを止め力尽きた男である。

    「貴方のことは知っています。死した妹を蘇らせるなど…私に喧嘩を売る行為ですよ。」
    「ふっ…そのつもりだったからな。」
    「…理解しかねますね。あなたの行動は常軌を逸している…」

    妹を蘇らせる…そう考えること自体はサロスも自分自身は納得しかねるが理解はできる。人は家族を尊ぶものですあるからだ。だが実際に行動を起こし蘇らせたものを神の座へ導こうとする…それは理解できない。明らかな神への…世界への叛逆だ。

  • 38くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 21:34:46

    「貴方は運が良かった。もしも本当に妹を蘇らせていたら私からの神罰を受けていたでしょう…そして、ここに来た以上貴方はもう、逃げることはできない…理解できましたか?」
    「…幾つか勘違いをしているぞ冥界の神よ。」
    「…不遜ですね。何をですか?」
    「俺は極論自分が死んでも構わん…ここに来た以上貴様を殺して逃げることもしない。」
    「……意外ですね。妹を蘇らせる…などという動機を持つものは基本的に自分も妹と共に生きることが前提の願いでしたが…」
    「俺にとっては…妹と弟分があのような不幸で終わる世界のほうがどうかしているから動いただけだ。」 

    ニンギルスの「目的」は確かにガラテア…イヴを神へと召し上げることで世界を正しく運営することであったがその動機………根本的なところはあくまで自分の家族のため……「個人のため」だったのだ。

    「…………理解不能ね。ただ個人のために戦ったなんて、貴方が憎んだあの女と変わらないのじゃない?」
    「そうかもしれんな…だが…それをするだけの理由が、情が、俺にはあったのだ。」
    「……………理解できない…が…気に入りましたニンギルス。」
    「…なんだと?」
    「私は冥界を管理する神…故に冥界に来たものの自由…それを僅かですがある程度の裁量にかけられます。まあ基本的には転生待ちオンリーですが。」
    「……何の話だ?」
    「ですから…貴方を私の…」

    そこまで言ってサロスは止まる。新たな客人の気配…それも死者ではなく、自分と同類が来たからだ。

    「…貴方が新しい同胞ですか…a-vida。」
    「冥界の神…ですよね?その人を冥界へ送るのはちょっとまってほしいんだ。」
    「…アウラム!?何故ここに…同胞だと…?」

    彼の突撃をしたところまでは見送ったニンギルスだったがそこから先は知らなかった。もしもこの時知っていれば、彼のこの後の行動ももしかしたら変わったかも知れない。

  • 39くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 21:35:26

    「冥界へ送るのを待ってほしい…とはどういうことですか?冥界の管理は私の仕事のはずです。」
    「世界を作り直す…そのためには、あの戦いで失った命を戻す必要があるんだ。その人も当然…ね。」
    「………権限の無茶な振りかざしであればやめておきなさい。神になってハイになっているだけならば私は許す気はありません。」
    「世界のために必要だからだよ。」
    「…………………言葉に偽りなしですか……良いでしょう。世界再生は貴方の管轄……許可します。」
    「ありがとう。」
    「待てアウラム!世界再生だと!?神になっただと!?まさか貴様イヴがようやく帰ってきたというのに…今度はお前が消えるというのか!?」
    「……ギルス」

    アウラムがニンギルスを光の玉へ包む。冥界の奥からは散っていた魂…あのガラテアを含めた魂たちが現世へ向かっていく…そしてニンギルスもまた例外ではない。

    「あとは任せた。」
    「───アウラムぅぅぅ!!!!」

    ニンギルスの叫びが木霊する。止める暇もなく彼は弟分との別れを…唐突にすることとなった。また彼は大事なものを失い歩くことになっていくだろう…

    「………今回は就任サービスです。次からはもっと審査しますよ。…貴方はこれから辛い人生…いえ、神生になるのですから。」
    「覚悟してるよ。」
    「それと、ニンギルスの魂は私の管轄な入れていただけますか?」
    「え?なんで?」
    「……気に入りましたの。あの方…個人の力で神へと挑む勢力となり実際届きかけた…あの力は冥界にほしいのです…」

    その眼は冥界の主人らしく暗く輝く。あの魂は実に逸材だ。逃す手はない。 

    「彼を私の伴侶候補としてチェックしておきます…あぁ、その時が来たら貴方にも手伝ってもらいますよa-vida。」
    「……えっと…拒否権…」
    「たった今サービスをしましたし…恩返しくらい考えても良いのですよ?」
    「………ガンバラセテイタダキマス」

    a-vidaは己の兄貴分がもしかしたら女運悪いのかもしれない…そう考えながらなんとか穏便に済むよう頑張ろうと決めたのであった。

  • 40くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 21:38:13

    というわけでやばい人に目をつけられたニーサンです。弟分と揃って女運が悪い。
    ちなみに独自解釈ですが神の共通点というか資格として「世界のために己を捨てられるか」「世界のためにどれだけ動けるか」というものを定めています(だからサロスさんもa-vidaも世界のためにを原動力にしてる。)何が言いたいかというとリースはそういう意味では神の資格が抜け落ちてるのでまあ……残念ながら………(悲しいね……)これからたまにこの要素は使うかもしれないし忘れるかもしれませんね。

  • 41二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 22:59:18

    サバイバー都市、ありとあらゆる種族や属性の知的生命体が集まる都市。
    それ故に組織、施設なども幅広いジャンルが存在しており、どんなニーズにでも対応できるようになっている。
    それがアンデッド用の洗剤だったり、ドラゴン用のブラシだったり、様々な規格と仕様に合わせた工具だったりと何でも揃っている。
    当然、街の施設もであり各種族に合わせた施設が多々存在している。
    雌雄が存在する生物ならば、ほぼ存在する快楽を楽しむ風俗街もまた存在していた。
    そんなホテルの一室で交わる一組の男女。
    「んぅ♡あっ♡あぁっ♡もっとぉ♡」
    「うぅ、くッ」
    パンパン!と激しく肉が打ち付けられる音が、ピンク色の照明で照らされたベッドの上で響いていた。
    鍛え上げられた逞しい腕で女の腰を掴み、自分の腰を叩きつけているのは、我等が星の勇者であるアウラム。
    そんな勇者の激しい腰使いに夢中になっている裸の女はIP:マスカレーナだ。
    「あっ♡ああんっ♡勇者様の性剣が♡私のナカを抉ってぇ♡おほぉッ♡ダ、ダメぇ♡しょこはぁぁ♡♡♡」
    巧みな勇者の腰使いによって弱点を的確に抉られ、マスカレーナの表情から余裕が消し飛ぶ。
    同時に彼女を貫いている性剣も更に力強くなり、アストラムへなっている彼の本気具合が分かるだろう。
    「ぐぅぅ!凄く絡みついてくる……けど、負けるかぁ!!」
    「あひぃぃぃん♡♡あっ♡ああああっ♡リンクしちゃううう♡私とアウラムさんでリンク召喚するぅぅ♡♡♡」
    「「ああああああああっっっ♡♡♡」」
    マスカレーナの胎内に出し切ったアウラムは、彼女に重なるようにして倒れ込む。
    そのまま二人は心地よい気怠さに身を任せて眠りに付いた。

  • 42二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 23:23:56

    どうして二人がこのような場所で、身体を交える事になったのか?
    たまたまマスカレーナが手に入れた非合法の媚薬が原因であった。

    いつものように小夜丸との追いかけっこで逃げ切ったマスカレーナだったが、今回はアウラムとクラッシュしてしまった。
    その弾みで媚薬を落とし、二人は薄めて使用する原液を浴びてしまい。そのままホテルに駆け込んでしまったのだ。
    早朝の日差しを浴びながら、二人はひっそりとホテルから出てきていた。
    「ごめんね?まさかあんな事になるなんて……」
    「いや、こっちこそ激しくしちゃったし、何度も中に出したから……その」
    責任を取ろうとするアウラムの口を、マスカレーナの指が塞いだ。
    「別に責任とかいいから。ただ気持ち良かったんだから、それで良いでしょ?」
    「でも……」
    「そんなに責任取りたいなら、次はもっと…ね♡」
    妖艶な表情を浮かべて去ってゆくマスカレーナに、アウラムは逃げられたなぁと思うのだった。


    (ふふっ、アウラムさんとそういう関係になるのも悪くないけど、今はこの関係で楽しみたいかな♡
    でも、もし私が欲しくなったら覚悟してよね♡勇者サマ♡)

  • 43二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 23:25:32

    セフレのマスカレーナ概念を書いてみた。

    割と軽いノリでしてくれるけど、本気になったら重くなりそう。

  • 44くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 23:33:46

    たぶん本気には本気(重め)になるんだろうなぁ…ある意味安心してたらカッ攫われるから一番警戒しないといけなさそう。

  • 45二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 23:42:13

    エトランゼとエクソシスターは何なんだろうか?
    エクソシスターはともかくエトランゼはラッシュやん?

  • 46くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 23:45:39

    >>45

    だいたいどっかのスレのせい。私は悪くない(対象に取らない効果)

  • 47くれくれ幽霊乞食22/04/23(土) 23:52:17

    ちなみに何なら書いた本人が(これ無理ない?)って思ったから許してほしい。書ききったけど。

  • 48二次元好きの匿名さん22/04/24(日) 04:14:45

    アウラム君の身体は実は生身ではなくソルティス的な義体で仮に欠損しても創造の力で再生できるとかそういう概念(語彙力)
    普通にしてたら神とは思えない穏やかなお兄さんなのに傷ついても血が出ないのを見て
    「本当に人を捨てちゃったんだ」って切ない気持ちになるレイロゼ
    昔と違って今は怪我してもすぐ治せるから皆の盾になっても大丈夫!
    とか人の心が分からないことほざいてゴリウーレイちゃんに腹パンされてほしい

  • 49くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 09:04:38

    >>48

    (実はアウラムが現代にいるなんやかんやの部分考えてたし使えるところもらっておこうかな…)

    腹パン誰にされても文句言えないセリフぇ……

  • 50二次元好きの匿名さん22/04/24(日) 16:57:26

    47だが自分の妄想はフリー素材なのでネタにしてくれて全然OK
    過去スレでも同じ話題出てるけど地上に戻ったアウラム君が人なのか人と同じ形と機能を持ってる何かなのか気になるところ

  • 51くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 17:37:52

    >>50

    オッケー!!ならばなんか捏ねくって悪魔転生するわ!!

  • 52くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:45:22

    「………またやり直しね」
    「分かっていたことだ。まだやり直しが効くならば幸いだろう。」

    破滅の女神ルイン。終焉の覇王デミス。彼らは世界を滅ぼすためにのみ現れる信仰する者どころか存在すらも知られることがない数少ない神である。
    一見すれば人類の敵といえるがその本質は世界が間違った道へ進む際に現れ世界を間違う前に戻す、或いは修正不可であれば完璧に消すことが彼らの役割である。人類、もしくは世界へのある種の愛を持つ彼らは幾度も世界のためにやり直し、絶望し、憐憫を抱き滅ぼしてきた。

    「……自身が神になるためにあのようなことをするとは…どうなさいやすかデミス?」
    「……まだだめだ、彼らが戦っている。その結末の果を見るまでは…」

    彼らが見定めているのは星遺物の存在がある世界。この世界ではとある科学者が己の欲のためだけに世界を敵に回し、その科学者の仲間が対抗して世界を守っていった。

    「……最後は世界を管理するために自らを機械の体に、ですか…」
    「……もう少し見定めるか。」

    その時より彼らの星遺物世界への観察は始まった。機械の体になった彼らは世界を溢れすぎないように、そして死なせてしまわないように最善の管理をしてきた。正しい世界の在り方かと問われれば首を傾げるがまだ修正が自分たちで可能であるとして其の果てをまず神は視ていた。

    「……少年たちが機械の兵たちに謀反を起こし始めましたね。」
    「彼らの行動が、どうなるのか…気になるのはあの科学者までも復活したことだが…」

    彼らの悪い予感は的中した。少年たちは利用されそのうちの一人である少女は科学者の依代として体を奪われ、機械の兵士たちも次々とその身を変えられていく…だが…

    「一人の機械兵は少年に可能性を見出し力を託す。少女は大事な者たちを守るために自ら命を落とす…」
    「残された少年の一人は…苦しみながらもまた歩き出したか…」
    「…彼らがこうならないよう早めのうちにやり直すことは可能です。可能ですが……」
    「……彼らが立ち上がったことを、嘘にはしたくないと考えてしまう我々がいるね。」
    「…見守りましょう。もしもの時が来るまでに。」

    このとき彼らは既に神としてはありえない選択をした。世界のために選択をする彼らが個人を尊重し期待したのだ。

  • 53くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:46:17

    少年の旅はまだまだ続く。様々なメンバーを集め、かつての友と戦い。友を失う。あの時彼らを苦しめた全ての元凶が蘇り、それでも。

    「……それでも貴方は立とうとするのですね。」
    「仲間は君を、立つと信じているのだね。」

    少しずつ、希望が集まる。少女と相棒の小龍の復活。友の決死の攻撃により悪逆の彼女は抑え込まれた。
    だが…

    「……星神器デミウルギア…あれは我々でも手に負えないものですね。」
    「あぁ。かの女は既に奴と一体化している。止めるのは不可能だろう。」
    「……このままでは皆死んでしまいますね…あれを野放しにすれば他の世界にすら影響が出かねない。いっそ…」
    「………やり直しでは間に合わないな…我の力で、彼らの世界を終わらせてあげるべきなのだろうね……」
    「……デミス…そう思うのであれば…なぜ力を行使しないのですか?」

    分かっていたことだ。イドリースがデミウルギアと一体化を図る時点で彼らは世界を終わらせるべきだった。それが役目であった……はずなのだ…

    「……彼らが……彼は諦めていないからだ。」
    「え…?……!」

    視点を変えれば少年が仲間の力を…かつて自らを救った恩人の力も、自分を守るために死した少女の力も。すべてを束ねて新たなる力を目覚めさせる。

    「……ですが、彼が突撃しても壊すことはできない……できるとしたら…」
    「デミウルギアのコントロールを奪うことのみ。」
    「それでは彼は戻ることは…まさか…」
    「……彼は、それすらも厭わないようだね。」

    デミスの考えは正しかった。少年は自らが帰れないことを悲しみながらも、世界のために。守るべきもののために自ら神の座へと就いた。こうして闇の力を内包したデミウルギアは新たなる存在へと昇華した。

    「………凄いですね、彼は。神すらも諦めたあの状況ですべてを救ってみせた。」
    「……そうだね、彼らが諦めていたら、我々はこの世界を消していた……彼は…彼らは。人間でありながら我々を超えたのかもしれないね。」

  • 54くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:46:33

    だからこそ惜しい……哀しい。1番幸せであるべき存在である少年は神へと至った。きっと何かをしなければこのまま彼は神としての生が始まる。決して不幸ばかりではない…だが、英雄の末路としてみれば終わらない戦いを望まれる彼のこれからの在り方は些か不憫なものだ。

    「……デミス。」
    「あぁ、私も同じことを考えていたよ。」
    「……主神様に怒られてしまいますね。」
    「なーに。封印でもなんでも甘んじて受け入れよう。かの主は決して愚かではない。我々の役目を考えず追放するような男ではないさ。」

    そして彼らはa-vidaに神として一部接続、仕込みをする。

    「流石に彼を今すぐ蘇らせることはできませんね。もとより彼を神から降ろすことはできませんし。」
    「彼のアバターをもとに少しずつデータを保存しておくしかないね。a-vidaとの繋がりをそのままにするとしたら…何万年かかることやら…」
    「彼をそのまま戻せないことは心残りですが…やらないよりはマシですね。」
    「まさか破滅の神と呼ばれる我々が創造なんてね。」
    「たまにはいいじゃないですか。」

    破滅の神は少しずつ…創り上げていく。彼が少しでも守った世界で生きられるように…

  • 55くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:46:57

    「…それじゃあ、アウラムさんの体は本体じゃないということですか?」
    「そういうことになるね、いやa-vidaとつながってはいるのだけど…データをそのまま現実世界に持ってきたみたいな?」

    場面は閃刀姫たちが所属する軍隊の訓練場。ちょっとした事故によってかなりの怪我をおったはずのアウラムだったが血が出る様子がないのを焦りまくったレイが泣き始めたためにアウラムから自分の体について話したのである。

    「もちろん、大怪我をしたらそのぶん動けなくなるし痛いのは変わらないけど、極論腕がちぎれても修復に時間をかければ治すことができるんだ。」
    「そっか、だからこの前入院したんだ。」
    「それもあるけど…あんまりこの体のこと話したら流石にまずいからね…俺の正体を知ってるのはギルスとガラテア。キスキルとリィラ。エクソシスター。あとは2人だけなんだし。」
    「でも良かったです…アウラムさんが目に見えないほどの重症の結果変なことになったのかと思って私…」
    「心配かけさせちゃったね。でも大丈夫だよ!この体なら消滅するまでの範囲なら気にすることなく庇えるしね!」
    「「ふんっ!!」」
    「かはっ!?」

    ダブル腹パンであった。想像したのかやや涙目のダブル腹パンであった。

    「貴方はもう少し貴方のことを思ってる私達のことを考えてください!!」
    「……もしそんなこと本当にしようとしたら私達が管理するよ。」
    「何を!?」

    だがアウラムも流石に反省する…残された者の気持ちというものがわからないわけではないのだ…むしろ…

  • 56くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:47:37

    「…なかなか苦労しているようだね。」
    「え…?」
    「……?あの、どちら様ですか?」
    「いや失礼。ただの一般人と思ってくれ…まあそれは置いておこう。どうしても君に聞きたいことと言いたいことがあってきたんだ。」
    「…俺に?」

    突然声をかけてきたのは黒い鎧を着たおそらく男と赤い服の女性であった。

    「聞きたいことは…君は今幸せだろうか?」
    「……なんかの宗教ですか?」
    「ははは!そう思われても仕方ないね。」
    「…あなたが変な聞き方するからですよ…」
    「……あの、ここは軍事施設ですので一般人は…」

    レイも流石に不審であると感じて追い出すことを考える中アウラムは言われたことを少し考えて。

    「……そうですね…辛いことはいっぱいありました。」
    「………」
    「でも……今も昔も…いい人達に恵まれて…そういう意味では幸せだと思います。」
    「……そうか、よかった…」

    その答えに本当に嬉しそうにしながら黒い男は笑ったような気がした。

    「…それでは去らねばならんな。」
    「あ、ちょっと!せめてどこの人か教えていただかないと…!」 
    「いけませんよ。もう一つ言うことがあるからここまで来たのですから………a-vida。」
    「「「!!!」」」

  • 57くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:48:05

    その名だけで、この人たちは普通ではないのだと分かった。その名を知っているということは少なくともアウラムの正体を知っているのだから。3人が警戒を少ししていると女は投げる言葉を考えて…

    「……ありがとう。」 
    「……え?」
    「諦めないでいてくれて…私達に諦めさせないでいてくれてありがとう…おかげで…もう少し人を信じられます。」
    「それだけを言いたかったんだ…驚かせてすまなかったね……引き続き、今を楽しんでいてくれ。」

    そう言って男たちは消えた。残された3人はしばらく呆気にとられて。

    「……なんだったのでしょう?」
    「…さあ?アウラムのこと知ってたみたいだけど…」
    「……うん。なんだろうな…悪い人たちの感じは…少なくともしなかったよ…」



    神は見定める。世界が正しく進むように。時には絶望し、憐れみながらやり直し、救うように滅ぼす。
    だが彼らは知っている……信じている。人が立ち上がれる力を持っている……いつの日か自分たちで正しく歩いていくことを……

  • 58くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 19:51:14

    というわけで、星遺物物語最初のファン概念のルイン様とデミス様でした。

    今のアウラムくんについて個人的な想像をするとなんとなくデジモンみたいな感じかなっていうのを思いついて行いました。元からデータをもとに色々インストールと解析してらなんか人が出てきたって感じですしね。
    ちなみにルイン様とデミス様はバレたときおじいちゃんに怒られましたが思うことあったのか「帝王に抵抗するための勢力を作るために彼を現代の人々と接触させる」「巨神との戦いの功労」という理由付けをしてもらい許してもらいました。

  • 59二次元好きの匿名さん22/04/24(日) 21:45:54

    少年の英雄譚マジ尊い……でも自己犠牲離別ENDは良くないよね、というデミスとルイン。

    神々の間でもアウラム君、良いよねと末っ子みたいに可愛がられているのかも。
    ただし一部の面々からは人間の成り上がりが!と良く思われてなかったりとかもしそう。

    神「う〜む、神の座に辿り着いた者でも良い子だから何か餞別をあげよう。聖杯とか…」
    ルシフェル「は?人間の成り上がりがふざけんな!」
    失楽の堕天使「は〜?私には許さず、成り上がりにはあげるとか許せないわ!!」

  • 60くれくれ幽霊乞食22/04/24(日) 22:33:45

    神様的には基本的に少年が誰かのために戦い神に成り上がったのは好感度高そう。一部(どっかの禁断シリーズの方々)はちょっとあれだけどな!!

  • 61二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 06:40:22

    DT世界の神は管理システムの面が強いけどa-vidaは明確に世界に住む生命に肩入れしてる神だから、神勢の中で評価割れてそう
    アウラム君自身が神が地上の命を救う選択をするのは世界を滅ぼす以上の罪ではないかと考えているような描写がマスターガイドにある
    カウンター罠の神様は人の頃に道を踏み外さず生きて生命に寄り添うa-vidaを高く評価してると思う
    堕天使は絶対にa-vidaが嫌いだしこいつ神の癖にいい子ちゃんかよムカつくわとか思ってる

  • 62くれくれ幽霊乞食22/04/25(月) 08:11:10

    なるほど、そういう記述あったのか。マスターガイド色々書いてんのなぁ…
    カウンター神様と堕天使の方向の違う圧倒的信頼。

  • 63二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 18:13:14

    OCG界の神はロクでもないのが多いけどカウンター罠の神は秘宝をクソ女に複数回パクられてもまずは忠告で済ませてくれる超寛大な神
    なお現在進行形で堕天使達と戦争中な上にクソ女が堕天使になった後さらに二人の聖女に反逆される模様

  • 64二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 19:52:28

    アウラムと出会ってから人生の絶頂期のような気分のイレーヌ。いつもの買い物帰りに見慣れぬ露天商を見つける。そこで怪しい占い師の女に恋愛関連の事について言われ、無料で恋愛成就のアイテムを貰ってしまう。
    占い師の正体は失楽の堕天使で、恋愛成就のアイテムもイレーヌとアウラムを堕落させるための物。
    「ふふふ、愛憎に溺れてしまいなさいな!そして愛しい男の為に狂い堕落し、我等の仲間となった時、あの爺はどんな顔をするのかしらねぇ!!あはははは!!」

    こんな感じで引き起こされるエクソシスターのグチョドロ愛憎恋愛劇とか思いついた。
    愛憎と言ってもイレーヌの恋心が暴走して、一族の悲願を果たすにはアウラムとの子供を作るしか無いとか考えたり、性的なことに慣れる訓練と称してエリスがアウラムに頼み込んだりなど……

    エクソシスター同士で殺し合ったりとか、そういう血なまぐさい方向で考えていたのに、目論見が外れた失楽の堕天使はヒスって、他の堕天使達からはま〜たやってるよ……と呆れられる。

  • 65くれくれ幽霊乞食22/04/25(月) 20:37:53

    またあの女逆ギレしてる……

  • 66くれくれ幽霊乞食22/04/25(月) 22:06:23

    お前もはよ帰ってこい

  • 67二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:14:34

    その絵見たとき笑ったけどいやアストラムはまだ死んでない(はずだ)から、俺はそう信じてるからって主張したくなった

  • 68くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 00:57:16

    ジェムナイトクリスタルさんが頑張ったらしいので信じようね。

  • 69くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 00:58:04

    「あの…アウラムさん!私と一緒にデートに来てくれませんか!?」
    「………はいぃ!?」

    唐突にアウラムのデバイスにレイから連絡がかかってきていた。

    「……つまり、カップル限定のパフェと記念ポーチがあってそれのために俺と来てほしいと。」
    「えっと……まあ……はい。」

    やけに歯切れの悪い答え方だったが言わないのであれば少なくとも今は関係ないと判断して追求しなかった。

    「何日がいいんだ?」
    「えっと…明後日でよければ…」
    「うん……オッケー。開いてるよ。」
    「よかった…!それじゃあその日に…」
    「オッケー、それじゃあ明後日に。」

    その後ちょっとした世間話をして通話を切った。レイは自室で緊張が解けて一息ついていた。

    「……さそえたぁ……」
    「……ぬけがけ?」
    「ロゼ!?いつから…」
    「レイが誘ってたあたり。」
    「最初から!?」

    緊張と成功した喜びで完全にレイは気づいていなかったのだ。軍人としてどうなのか?とロゼは思ったが言わないであげることにした。

  • 70くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 00:58:45

    「……それよりも私を差し置いてアウラムとデートなんてずるい。」
    「うっ……そ、その日はロゼテストでこれないから…」
    「……………」
    「……はい……狙いました……ごめんなさい……」
    「……貸し1ね。」
    「……はい……」

    抜け駆けへの罪悪感はあったのか素直に要求を飲んだレイであった。

    そして当日。

    「すみませんアウラムさん!待たせてしまいました…!」
    「いや、時間丁度だよ。俺がちょっと早く来ただけ。」

    2人ともお互い見慣れてきたラフな私服で来ていた。(ちなみに最初でかけた時はロゼも入れた3人ともいつもの格好てありそれを知ったキスキルとリィラに「いや非番のお出かけくらいもうちょっと気軽な格好で行きな!!」と色々コーディネートされたのだ)

    「まだちょっとおやつの時間…には早いかな?」
    「そうですね…何処かで時間を潰しましょうか?」
    「そうだな…とはいえどこにするか…」
    「…あの、良ければなんですけど…」

  • 71くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 00:59:41

    レイが提案したのはアクセサリー店であった。お手頃な値段でおしゃれなアクセサリーが手に入ると若者の間では人気なのだとか。(キスキルリィラ調べ)

    「レイがこういうところに来たがるのは意外だね。」
    「……その…戦争が終わって普通の女の子の生活も視野に入れてもいいんじゃないかってオペレーターさんに言われて…私くらいの女の子ならこういうのに憧れるのかなって…」
    「…そっか。とりあえず順番に見ていこう。」

    その言葉にレイも頷き順に見ていく。

    「ピアス……はまだ流石に怖いですね……」
    「痛いとは聞くね…あ、イヤリングならあるよ。」
    「本当だ…きれいですね…」

    「ブレスレットですか…」
    「銀のブレスレットか…レイの白い手なら似合いそうだね。」
    「それもしかして頼りないとか生っちょろいって言ってます?」
    「いいや?きれいな白だから映えるだろうなって。」
    「………!!!」

    「ゆ……指輪ですか……」
    「ドクロの指輪とかもあるね。」
    「いや……それはちょっと……」
    「とはいえ色々あるね…少しつけてみる?」
    「え!?あ、あの……それはちょっと早いような……」
    「早いも何もつけてみないと指に合うかわからないだろう?ほら、右手の中指とかいいと思うんだけど……どうしたのレイ?」
    「………別に………なんでも………」

    色々なものを見ていくがレイはどれもしっくりこなかった…いや指輪はある意味しっくり来ているがちょっと自分には刺激が強かったらしい。

  • 72くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 01:00:47

    「…あ、ネックレスですね。」
    「天然石のネックレスか…色々あるね。」
    「ん、んー……」
    「お困りですか?」

    どうやら先程から困っているレイを見ていたのか店員の一人が話しかけてきた。

    「アクセサリーってよく分からなくて、どういったのがいいのかなって…」
    「そうですね…お客様ですと髪色が映えるような色の石を選ぶのも良いかと…例えば青系の色などはいかがでしょう?」
    「んー………それならこれかな?」

    アウラムが選んだのはアクアマリンの石であった。

    「…うん。やっぱりレイは明るい青が似合うな。」
    「………そういうところですよ…」
    「なんで!?」
    「妹さんによくお似合いですね。」
    「…妹…ですか…」
    「お客様?」

    妹と言われてチクリと来た。レイは髪色などからこれまでも実はアウラムと出かけたとき兄妹と間違われることが多かった。別にそれは良いのだ。好きな人と似ていると思われることはそこまで嫌ではない…ただ、どうしても意識してしまう。自分がまだ相手からしたら子供なのだと…

    「あぁ、妹じゃないですよ。この子は……」

    アウラムはレイをちらりと見て。

    「彼女ですよ。」
    「…!」

    なんの臆面もなくそう答えた。

  • 73くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 01:01:24

    「これは失礼を…それでは包装は恋人向けにしておきますね。」
    「お願いします。」
    「……あ…あの…アウラムさん…」

    店員が行ったあと口をパクパクしながらアウラムに問いかけようとするが、言葉が出ない。

    「あーいや……今日はデートってことできたし一応はカップルっぽい気持ちでいたほうがいいかなって…嫌だったらごめん。」
    「い…いえ!そんなことは!」
    「それなら良かったんだけど…ちょっと調子に乗りすぎたかな…」

    口を覆って少し顔を隠すアウラムをレイはレイで直視できなかった。今見てしまったら頭の中すべてがフリーズしてしまいそうだったから…

    「おまたせしました……なんかすっごい初々しい空気が……」

  • 74くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 01:02:29

    そんなことがあって目的地カフェにて。

    「おまたせしました!恋するラブラブ♡いちごソーダと甘い愛のシロップホットケーキです!ごゆっくりどうぞ!」
    「「……………」」

    出されたのは何故かストロー一本のソーダとやけにでかいホットケーキであった。周りはなんかあーんしていた。

    「………とりあえずちょっと分けようか?」
    「……い、いえ……業に入っては業に従えといいますし!!」
    「……えっと…じゃあ…俺から。あーん。」
    「……あ、あーん………」

    かつて同じような状況になったときはあーんされて逃亡したりしたが今は違う。かなりぎくしゃくしていたが食べることに成功した。

    「(……味分かんなかった……)そ、それじゃあ私からも…あーん……」
    「あーん……」
    「(……前は耐えれたけど今度はフォーク使って近寄る分なんか緊張度上がってる気がする!!わ…この人やっぱりかっこいい…いや考えてたらどんどん熱くなるよ私!?)」
    「…大丈夫?」
    「だだだ…大丈夫なので目を閉じていてください!」
    「あ…うん…」

    顔が近づいていくのに比例して自分の顔が熱くなるのを感じる。彼の目が開いていると更に温度が上がるからだめだ…とはいえなんとか食べさせることにも成功した。

  • 75くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 01:02:40

    「……すみません…ちょっとのどが渇いたので先にいただきますね…」
    「あぁ、うんどうぞ。」
    「それじゃあ……………………………飲めないんですけど……」
    「え………?」

    こういうストローはアベックストローと呼ばれるものであり片方から飲んでも空気がもう片方から入ってくるから飲むことができないのである。だからよくテレビでやってるバカップルなんかは両サイドから同時に吸っているのだ。

    「………流石に……」
    「それは…早いな……」

    ストローを外してレイはコップに直接口をつけて飲むことにした。豪快な飲み方だったという。

    「あ、俺も少しもらっていい?」
    「あ、はいどう……いや……えっと………ゴクゴクゴク」
    「飲むスピードが上がった!?」

  • 76くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 01:03:07

    その日の夜、ようやくテストとそのレポートの終わったロゼは事実に帰ってきた。

    「もう……一日拘束されてた……レイ、ただいま。アウラムとどうだったの?……ってあれ?」

    ロゼが帰ってくるとレイは疲れていたのかゆっくり眠っていた。

    「今日一日でよっぽど疲れたのかな?まあ寝間着には着替えてるから起こさなくてもいっか?……ってあれ?」

    よく見るとレイの手元には大事そうに持っているアクアマリンのネックレスがあった。アクセサリーに最近興味を持っていたのを思い出し彼と買いに行ったのかもしれないと結論付けた。

    「……眺めてたら眠ったのかな?壊れたら大変だし、ここに置いておくよレイ?」

    ネックレスを枕元の棚の上に置いておく。起きたときにこれで気づくはずである。

    「……わたし……アウラムさんの彼女……」
    「………むぅ…羨ましいな……私も今度誘わないと。」

    夢の中。レイは何度も彼に言われた言葉を思い出す。いつか本物にするのだと決意を抱きながら。
    アクアマリンは淡く輝いた。

  • 77くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 01:05:15

    そろそろいちゃつかせたくなりました(病気)
    アウラムが彼女といったのは妹扱い(子供扱い)を嫌がったレイへの配慮もあります。言った後で後悔しました。
    個人的にはレイちゃん深い色よりも明るい色の宝石とかのほうが似合うと思うんですよね。ロゼは逆に深いの似合いそう。

  • 78二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 11:31:04

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 17:52:56

    レイちゃんがズルさを覚え始めてる…

    そういえばアウラム君は神になったとき何歳だったんだろうな
    村人時代のアウラム君とイヴは13〜15歳くらいで、ニーサンは二人に比べて相当デカいからこの時点で20歳超えてそうだけど
    周囲の女の子をあからさまに年下の庇護対象みたいに扱うけど実は本人も本来なら未成年の歳ですみたいなこともあり得るのかも

  • 80くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 18:11:32

    ロゼ「私が育てた」素質はあったのがロゼの強引レベルの行動力に影響受けたと思います。

    イヴ死亡からパラディオン結成とオルフェゴールとの戦争までのスパンが数年くらいの間みたいだからイメージとしては16〜18ですかね?本人的には「いやまあ、実年齢というか精神年齢は十何万歳だから…」って言いそうだけど問い詰めたら溢しそう。

  • 81二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 23:33:07

    ニーサンも開始時17,8くらいでオルフェゴール時に20前半ってイメージ

  • 82くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 23:43:02

    星の勇者アウラムはその日挙動不審であった。周囲を異様に気にしておりなにかに警戒しているような……

    「(……できれば知り合いには見つかりたくない……いやでもこれ傍から見たらこうやってる方が怪しいんじゃ…)」
    「ん?おぉアウラムじゃないか!どうしたんだそんなに周り気にして?」
    「!??!」

    彼に話しかけたのはクロノダイバー・リダン。立場上はS-forseに所属しているアウラムとは敵同士なのだが色々あって仲がいい。だがそんな彼に対しても…いやだからこそアウラムは異常に反応し持っていた袋を落としてしまった。

    「っと悪い、驚かせちゃったな。中身大丈夫か?」
    「ちょっ、まって…!」
    「俺が落とさせちゃったんだから拾うくらい別に気にしなくても……」

    リダンがやけに大げさな彼の反応を笑いながら袋を拾うと中身が少し見えた。

    『スレンダー特集!!ドスケベセクシー写真集め!!!』

    「「……………………………」」

    2人の間に長い沈黙が流れて……

    「…………ごめん…」
    「せめてからかってくれないか!?」

    本当に申し訳無さそうな彼の顔が一番傷ついたという。

  • 83くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 23:43:51

    『うーん。やっぱり今の子は肉付きもあっていいねぇ…』
    『紅蓮、またそんなものを見ているのか。』
    『なんだよ紺碧。機械の体とはいえ眼福ってものがあるだろう?』
    『否定はしないがよくも集めてくるな……レイ嬢たちには見つからないようにしておけよ?教育に悪いしな。』
    『分かってるって……お、これは……おーい天穹、ちょっと来てくれ。』
    『ん?何紅蓮?』
    『こいつをお前に渡す。』
    『んーなんだこ………れ………』
    『遠慮するな!この子とか嬢ちゃんたちやあの子と似てるしいいんじゃないか?』
    『紅蓮お前というやつは……』
    『い…いや俺はこういうのは……』
    『なーに言ってやがるんだお前も男ならこういうのは一つくらい持っとけワハハハ!!』

    「……ってな感じで押し付けられたんだ……」
    「………突っ返せなかったあたり興味あったり…」
    「変な勘ぐりするな!!ないよ!!」

    場所は変わってアウラムの自室。今日はLive★twinの2人は配信のために出かけているためリダンを連れて事情の説明と今のうちに隠蔽をすることになったのだ。

    「捨てるのは?」
    「一応人から貰ったものだから…」
    「(こいつ物の整理とか苦手そうだなぁ…)まあいいだろう。この一流の怪盗クロノダイバーに任せておけ!」
    「おぉ…いつになく頼もしい…」

    果たしてこんなことのためにその一流の腕を使っていいのか?そうツッコむ者は誰もいなかった。

  • 84くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 23:44:25

    「いいか。物を隠したり騙すときのやり方は視線を別の場所へ持っていくこと、部屋自体をそれがあっても気づかれないよう変えることだ。」
    「部屋を…?」
    「例えば盗品の宝石があったとして、宝石一個ぽんと置いてあったら怪しいけど、宝石コレクション!って感じでショーウィンドウに他の宝石も入れて飾っておけばわからないだろう?」
    「例えが極悪だけどまあ…」
    「この場合はこの手の本があっても違和感がないよう作り変える…つまり…」

    リダンが巧みに工作をする。その速さはまさに一流の怪盗である。
    「こうだ!!」
    「こうだじゃないよ!?なんでキスキルとリィラのポスターとかグッズだらけの魔の部屋に!?」
    「お前の部屋によく立ち入るのはあの2人だからな。これならあの2人からしたら自分たちのことを熱心に応援しているみたいで気分がいいしそれに気が取られてエロ本あってもバレないだろう。」
    「同居人がこんな部屋してるのはたとえどんな関係でもなかなかにキツイよ!?」

    訂正。一流のバカであった。

    「じゃあどんなのがいいんだ。」
    「例えばこんな感じでベッドの下とかよく聞くけど…」
    「あぁやめておけ。メジャーすぎるしお母さんは案外そういうの見てるぞ。」
    「お母さんって誰!?でもそうなるとどんなところが…」
    「ふむ…なら…」

    少しリダンが考えて再び工作に乗り出す。そして…

    「これでどうだ?」
    「どうだじゃないよ!?」

    できあがったのは棚に大きくSF(S-forceシンボル)か記された机であった(鍵付き)

    「これなら中に仕事用書類が入ってるといえば触れにくいだろ。」
    「あの人たちの好奇心旺盛からするとこんなあからさまなの開けそうな気がするんだけど…」

  • 85くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 23:45:20

    そして彼らの隠し場所探しは迷走していく…

    「観葉植物の裏!」
    「掃除したときにわかりやすい!」
    「天井裏!」
    「ここアパートみたいなもんだよ!?」
    「トイレットペーパー置き場!」
    「正気!?」

    難航に難航を重ね1時間…ついに…

    「「本棚!!!」」
    「「………………」」
    「……あれ?いける?」
    「背表紙がややネックだがこの手のブックカバーを作るのは造作もない…ほら。」
    「あ、ありがとう…あ、いけるな…」

    本棚には普通の小説や雑誌からエクソシスターからもらった聖書。ニンギルスから受け取った指南書まで無造作に入れられているため今更この本があっても案外分かりにくくなっていた。

    「……なんか、初心に帰るって大事なんだな…」
    「こんなことで分かりたくなかったけどね…あー…ようやく安心した…」
    「全くだ…あ、そうだ。せっかくならさっきの俺ちょっと見ていい?」
    「えー?あとちょっとで2人とも帰ってくるぞ?」
    「ちょっとくらいなら大丈夫だってぱっと見るだけだから…」
    「ちょっ…だめだって、本当に時間がそろそろ…ってうわっ!?」
    「おあ!?」

    本の取り合いになりもみくちゃになった2人だったがアウラムがバランスを崩してリダンに倒れ込み…

  • 86くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 23:45:30

    「疲れたぁ…アウラムーそろそろご飯作るけど今日何が…」
    「「「あっ…」」」
    「アウラムー?サラダ油そろそろ切れるの思い出したんだけど替えとかどこ……あっ……」

    ちょうどそのタイミングでキスキルとリィラ2人とも帰ってきた…アウラムがリダンを押し倒している(しかもなぜか自分たちのグッズ大量に置かれてる部屋で)場面のタイミングで…

    「「「「……………………」」」」
    「………うちら外食するから……」
    「い、一時間くらいは帰ってこないからごゆっくり…」
    「「待て待て待て待て!!!!!」」

    その後誤解を解くために必死で2人は説得したという。ちなみにこのインパクトによってエロ本のことは少しも気づかれなかったし後日同人作家リーラによるアウラムとリダンによく似た男たちのBL同人誌が売られ結構な人気が出たという…

  • 87くれくれ幽霊乞食22/04/26(火) 23:47:14

    ここのところ真面目なの多かったのでバカなのやりたかったです。
    最初エロ本協力者を誰がいいか考えて「まず兄さんは除外だな……できれば男友達でイケメンで理解ありそうなの……リダンだな!!」リダンには犠牲になってもらいました。
    このエッチ本見つかったら大変なことになりそうですね?(しらんけど)

  • 88二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 04:12:48

    これあれだ…ロゼあたりが渡す現場を見てるやつだ…

  • 89くれくれ幽霊乞食22/04/27(水) 07:53:23

    ロゼ「もっと渡せ」
    紅蓮さん「はい…………」

    になるか写真のポーズをそれとなくアウラムにするか。いずれにせよ台風の目になりそうなロゼとそれに巻き込まれるかヤケクソで自分もやってしまいそうなレイのあしたはどっちだ

  • 90二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:12:01

    友達がエロ本持ち歩いてるの見ても笑わずにごめんなさいして隠すの手伝ってくれるリダン滅茶苦茶いい奴だな…青少年にエロ本押し付けるのは男相手でもセクハラだぞ紅蓮の機界騎士!
    男がエロ本に興味無いって言っても大体信用されないと思うけどアウラムくんはマジで興味無さそうな感じする

  • 91くれくれ幽霊乞食22/04/27(水) 13:44:22

    リダンくんは好青年だと思ってます。ちょっとアホそうだけど。
    紅蓮さんは昔の人間だから……あとで紺碧さんがちくって翠嵐さんが説教してくれますたぶん。(一応「これ巫女ちゃんに似てるな。教えてやろ」って感じの善意ではある)
    アウラムくんは完璧に興味がないわけではないけどそういう本とかなかっただろうからすごい気恥ずかしくなると思います。ちょっと過激な写真集でも直視できないようなタイプのイメージ。

  • 92くれくれ幽霊乞食22/04/27(水) 20:44:51

    ところで「お前が始めた設定だろう?」って言われたらそのとおりなんですけど、アウラムデジモン系だと仮定するとひょっとしてこれ「融合召喚!!」しても遺伝子とかあれそれはデータなわけで…取り敢えず子どもつくるとかむりなのでは?ってことにさっき気づきました。まあでも星遺物とか軍の力とか悪魔の力とかでなんかすればいいか…(ガバか?)

  • 93二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 21:37:01

    a-vidaの創造の力で何とかなるのでは?
    神ではなくても鍵の継承者のイヴの影響でガラテアが無から生まれたり、星遺物から守護竜が生まれたりしてるし
    元々星杯世界の地上に生命が繁栄している理由も神の創造と破壊の力に由来しているらしいからa-vidaが地上に復活した影響で知らん生命が誕生してそう

  • 94くれくれ幽霊乞食22/04/27(水) 21:40:47

    あぁ、それならいけるか。というか創造もだけどそういう意味だと豊穣としても信仰されてそうだな。

  • 95二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 23:56:03

    >>39

    ニーサンのssありがたい

  • 96くれくれ幽霊乞食22/04/27(水) 23:58:42

    >>95

    喜んでもらったら一番嬉しい。

    チート気味万能でアウラムイヴイムドゥークの兄貴分してるニーサンが好きだよ。

  • 97くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 00:50:26

    ──ずっと前から、この子の手はボロボロだと思っていた。子供には不釣り合いなほど…
    ──仕事によってそうなってるのかもしれない…そう思って、そんなに無理しなくていいのにと思った。
    ──彼の正体を知ってからは…やっぱり、無理してほしくないなと心から思った。

    「………ふぅ。」
    「こっち終わったよエリスお姉ちゃん!」
    「ありがとうステラ。それじゃあそろそろ休憩していいよ。」
    「ううん。お姉ちゃんまだでしょう?手伝う!」
    「ふふっ、ありがとう。それじゃあこの聖書の整理お願いしようかな。」
    「はーい!」

    現在エクソシスター達はとある教会で寝泊まりをしている。今日は移り住んでからしばらくしていなかった教会の整理をすることになったのだ。現在イレーヌとソフィアは買い出しに行きエリスとステラ……

    「エリス、このでかいのはどこに置けばいいかな?」
    「アストラムさん!それは上の物置に置いていただけると……運べます?」
    「このくらい余裕余裕。」

    そしてたまたま遊びに来ていたアウラムが整理をすることになっていた。

    『ここかなり広いし、結構重そうな荷物あったら男手が必要でしょう?良ければ手伝うよ。」
    『アストラム様にこのような整理をさせるわけには…!』
    『まあまあ姉様。アークロードさんはこう言ってるんだし甘えておこうよ。』
    『しかし…』
    『それにほらイレーヌ…アストラムさんと共同作業できるチャンスだよ?』こそっ
    『……………っ……いや……でも………』
    『イレーヌお姉ちゃんがここまで悩んでるの初めて見たの。』

    ということがあってイレーヌは最後まで微妙に拒否していたがアウラムが押して納得させたのである。
    ちなみに割り振りはくじで決まりイレーヌ(とさりげにソフィアが)心底悔しそうにしていたという。

  • 98くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 00:51:00

    「まあ…ていってもこう広いと分担せざるを得ないんだけどね……あはは…」
    「ちょっと残念なの…」

    乾いた笑いを浮かべるエリスに素直に同調するステラ。その様子を見てエリスは以前から気になっていたことを聴くことにした。

    「…あのさ。ステラはアストラムさん…アヴラムくんが好きだったんだよね?それは……今も?」
    「……えっとね…私こういう気持ち初めて…お姉ちゃんたちへの好きとはちょっと違う…アヴラムくんといた時、思い出すときドキドキする気持ち……私はこれが、恋だといいなって思ったの。」

    大事そうにその思いを語る妹を見てエリスは本当なのだと悟る。

    「……今は歳とか色々釣り合わなくても?」
    「いつか大きくなればきっとなんとかなるの!私はこの初めての気持ちを無駄にしたくないもん!」
    「……そっか……ステラはかっこいいなぁ…」
    「お姉ちゃん?」

    ステラの頭をなでてやりながら、自分はどうなのかを考える。

    「お姉ちゃんはお兄ちゃんのどんなところが好きなの?」
    「えっ!?えっ……とそうだな……」

    色んなことを思い出す。彼の優しさ。力強さ。ふとした時に欲しい言葉をくれる天然の人たらし……これは悪口かもしれない……色んなものが頭をめぐり…

    「……手かな…」
    「手?」

    一番好きで、ちょっぴり嫌いなところを思い出した。

  • 99くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 00:52:09

    「一度ね、アストラムさんに抱えてもらったことがあるの。」
    「あ、イレーヌお姉ちゃんが前ちらっと言ってた…」
    「あ…うんそれ……その時にふと「この人の手は力強くて…すごい傷だらけだ」って気づいたの。」
    「…アヴラムくんの時もそうだったの。聞いたら「古い傷だから大丈夫」って言ってたの。」
    「うん…正直子供には…たとえアークロードさんの姿のときでも…不釣り合いなほどに傷付いた手。私達のよりもずっと大きな手…」

    整理の手を進める。少し大きな箱を棚の上に乗せようと背伸びをする。

    「私はあの手が……っ……ふん……!!」
    「お姉ちゃん、手伝う!」
    「ううん…ステラだと身長足りなくて危ないから私が……って…きゃっ!?」
    「お姉ちゃん!」

    なんとか持ち上げようとしたがバランスを崩し乗せたと思った箱が落ちてきた。思わず目を瞑り痛みに備えるが…

    「……?」
    「ふぅ…間に合った…」
    「お兄ちゃん!」
    「アストラムさん…」

    いつの間にか彼の片腕にすっぽり収まっております荷物の方はもう片方の腕で抑えられていた。

    「こういう力仕事のときは呼んでって言ったでしょ?」
    「ご、ごめんなさい。何度も重いのを持たせて大変かなって思ったから…」
    「2人が怪我するほうが俺にとっては辛いんだ。頼れるときは頼ってほしい。」
    「……はい…」 
    「お兄ちゃん、ごめんなさいなの…」
    「分かれば良し!2人とも疲れてるだろうし少し休んでおきなよ。俺もあと少ししたら行くからさ。」
    「わ、わかったよ。」
    「はいなの!」

  • 100くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 00:52:38

    そう言ってアウラムは去っていく。残された2人であったがエリスがポツリと先程の続きを語る。

    「…私ねステラ。アウラムさんのあの大きな手が好き…大事な人を守るために何度も伸ばした手…私達のことをそっと抱きしめてくれる手…」

    先程抱かれた箇所を触れてみる。我ながらなんともまあ単純なもので、あれだけでそこが燃えるように熱いのだ。

    「…でも、それは何度も無茶をしてきたってこと…あの人は何度も無茶したからあんなに傷だらけの手なんだって思ったらさ…ちょっと嫌になっちゃうの。そうやって自分を省みないあの人にも…そう思ってるのに守る対象を出られない自分にも…」
    「お姉ちゃん…」
    「…ステラ。私もあの人が…アストラムさんが好き…せめてあの人の傷だらけの手を包めるように…」
    「…お姉ちゃん、私も…そんな素敵な人になりたいの!」

    2人の姉妹の密談。恋する乙女たちの細やかな願い。彼の横に立つのは難しいことだけど。ライバルは多いけど。少しでもあの人の傷だらけの手が癒せるような…そんな人になれたなら……

  • 101くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 00:53:08

    おまけ

    「……アストラム様との共同作業はどうでしたか?」
    「そ、そんな恨めしそうに言わなくても…共同作業っていうほど一緒じゃなかったし…」
    「羨ましいですよぉ……」
    「お姉ちゃん、次があるの。」
    「ところでそのアークロードさんは?」

    ソフィアが不在の彼を探そうとすると何やらいい匂いがしてきて。

    「あ、イレーヌ、ソフィア。ちょうどよかった。パイ温め直したから良かったらどう?」
    「パイ?」
    「元々これのお裾分けに来たからね…暇だしなんとなく料理の幅増やしたくて作ってみたけど同居人がちょうどいないタイミングだったから食べる人がいなくて…良ければ一緒に食べてくれると助かるんだけど…だめかな?」
    「「……食べる(食べます)」」

    こうして2人の機嫌は割と簡単に治ったのであった。

  • 102くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 00:58:56

    エリスちゃんステラちゃんが何気他2人よりちょっと少なかったので(一作だけど)書きたかった。聖人に憧れ、だからこそその方の傷を少しでも癒やしたい聖職者としての心と乙女の心が組み合わさって恋が燃える。そんなお話。

  • 103二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 09:22:34

    暑くなってきたので海へ行こうという事になり、キスキルとリィラの水着選びに付き合うアウラム君。
    過激な水着を選ぼうとする二人に慌てるアウラム君、そんな時にレイロゼにエクソシスターや小夜丸が偶然にもやって来てしまう。

    慌ててごまかそうとするもアウラム君の手には過激な水着があったので、誤解を生む。

  • 104くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 09:48:41

    そういう趣味(見る)なのかそういう趣味(実用)なのかで行動変わりそう。なおその後に出てくる(エクソシスターからしたら)知らない二人組がアストラムと似たような水着片手に仲良くしてる図。
    (一瞬アストラムの(男性版)あぶない水着かと思った。こう、際どいブーメラン的な)

  • 105二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 18:54:28

    アストラムの姿でブーメランパンツの水着にさせられた結果、聖なる御身をそんなに晒すなんて破廉恥な……と思いつつも、ガン見するエクソシスター達。
    砂浜に足を取られたステラだが、アストラムの逞しい胸元に素肌で密着して、ほわぁ~となる。
    イレーヌはアストラムに日焼け止めを塗ってくれないかと頼む。
    エリスがお約束のポロリをアウラムの眼前でやってしまったり、ソフィアがナンパされたりしてるのをアウラムが助けたりとドキドキイベントもある。

    レイ、ロゼ、エクソシスター達でビーチバレーする事になり、砂浜での訓練に良いという事で白熱する。軍人であるレイとロゼ、悪魔と戦う仕事であるため互角に戦えるエクソシスター達。
    そんな光景を離れたところから眺めながら、パラソルチェアでくつろぐキスリィとマスカレーナ。
    ライフセーバーをやっている小夜丸。

    そんな光景を嬉しそうに観察しているジャックナイツ、時計屋に客が来ないので海の家で働いているクロノダイバー達。

    すると、微かに神の力っぽいのを感じられる亀を助けると、竜宮城へ案内された先で出会うは海晶乙女による歓待。

  • 106二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 19:01:08

    >>101

    イレーヌとソフィアだけパイ貰って羨ましいみたいな話になって、エリスとステラも言葉通りにパイが食べたかったんだとアウラムくんは解釈して自分が練習で作ったやつより美味しいだろうからと次から店売りのパイを人数分用意するとかやりそう

    違う、そうじゃない

  • 107くれくれ幽霊乞食22/04/28(木) 19:26:55

    >>105

    (こうしてみるとエクソシスターたちもやっぱ能力たけぇなぁ……)アウラムブーメラン水着を嬉々として着せる奴ら(キスリィマスカレーナ)と手で隠しながら指の隙間から見る奴ら(エクソシスターの一部とレイと小夜丸)とガン見する奴ら(ロゼとエクソシスターの一部と留守番中のアポロウーサ)


    >>106

    一応イメージ的には全員分は持ってきてる感じだったけどまあ後日また持ってきてくれたら嬉しいのですが…ってお願いしたら「オッケー!この前ギルスとガラテアが教えてくれた店なんだけどね!」っていいところのお店のお菓子を持ってくる絵面はあまりにも想像が容易い。

  • 108イヴがいるIFです22/04/29(金) 01:11:36

    その日、イヴは不機嫌であった。

    「……あの、イヴ。どうかしたの?」
    「…なにもないけど?」
    「そ…そっか…」

    アウラムですら(長い付き合いがあるにしても)気づくほどである。イムドゥークはゴロゴロとあやされているが。

    「よう…やく会えた幼馴染がずーーーっと他の女の子に構ってばっかのことなんて怒ってないけどー?」
    「………やっぱり怒ってあたたたたた抓るのやめてごくごく小さな部位だからなんかより痛く感じる」

    イヴとイムドゥークが転生してからというもののアウラムはチョクチョク連絡をすることはあった…がどうしても仕事や家事、閃刀姫、エクソシスターたちへの顔出しと時間に追われイヴとの時間があまり多くなかったのだ。

    「ごめん…レイやロゼとエクソシスターたちは色々気になってさ…」
    「……………一応聞くけど男女の仲とかじゃ…」
    「………な、ないです。」
    「吃られるも疑うんだけど…まあいいや…」
    「エクソシスターのみんなは最近ここに来たことや、俺のことを慕ってくれてる子たちだからどうしてもね…」
    「私達のこと、いつの間にか聖書になってたからね…この時代で転生してびっくりしたよ…」
    「ほんとね…俺最近まで絵本のことしか知らなかった…」
    「閃刀姫のあの子達は?」
    「…レイとロゼはちょうど、俺たちが旅に出た頃の歳だったから…他人の気がしなくてさ。」
    「……そうだね、それは私も思うよ。」

    旅立ちのあの日、まだ自分たちは15ほどだっただろうか?色んな物に翻弄されてきてまともな旅とは言えなかったが…

  • 109イヴがいるIFです22/04/29(金) 01:12:07

    「……皆で旅してた頃は楽しかったよ。」
    「アウラムったら初めての外ではしゃいでたもんね。」
    「…それはイヴだって同じだったくせに…」
    「私は節度を保ったはしゃぎ方だったもーん。」

    この場にニンギルスがいたら「どちらも同じくらいだったぞ」とコメントしてたであろう。2人ともしばらくぐぬぬと見合った。

    「でも旅って言うと私はイムとの旅の方がそれっぽく感じるかなぁ。世界中探し回ったわけだし。」
    「……ごめん。」
    「そんな申し訳無さそうに謝らないでよ…色々あったわよ。砂漠も歩いたし海も行ったし氷山も見た…一回タイムスリップもしたよ。」
    「…タイムスリップ…?」
    「そっちは?」
    「ん?んー…俺のは旅っていうか派遣って感じだったけど…森とか神殿とか山奥に派遣されたこともあったし…地の底で堕天使とぶつかったこともあったよ。」
    「…神様ってブラックなの?」
    「…いや、そんなことは…」

    その後も二人は思い出を話していく。出会った人たち、見てきた光景。交わした言葉。大変だったこと。

    「…なんか、貴方も大変だったんだね。」
    「イヴの方は大冒険って感じだなぁ。」
    「私の冒険録とかも聖書に残ってるのよ?地図とかも書いてたんだけど調べたらすごい値段で売られてた。」
    「……残ってるの?」
    「いや……どうだろ……偽物かもだけど……」
    「……でもあれだなぁ。」
    「あれね…」
    「「やっぱり皆で旅をしてみたかったなぁ…」」

    遠い記憶…ずっと叶うことはもうないとどこかで諦めてそれでも捨てられずにいた願望…でも、今なら…

  • 110イヴがいるIFです22/04/29(金) 01:12:40

    「……あのさイヴ。今度ギルスも誘って山登りしてみる?」
    「……ご飯どうする?」
    「材料持ち寄って3人で作る。」
    「乗った!」
    「テント用意しないとなぁ。」
    「兄さんなら自力でクラフトしそうだけどねー。」
    「いやまさかそんな……」
    「………やりそうね…」

    あれから何万年もたった。変わったものも変わらないものも多くあって…だからこそ、今やり直してみたいことを。あの時できなかった続きをしたい思いは2人とも一致していた。

    「ねえ、アウラム。」
    「ん?」
    「別に色んな人と会ったり遊んだりするのは構わないし……まあ…うん……その……人間関係にどうこうは……いわない……けど………」

    最後のあたりがとても不服そうではあるが彼からは目を離さない。

    「少しは、私のことも気にかけないと拗ねるから。」
    「……分かったよ、イヴは寂しがりやだししょうがないな。」
    「なっ…アウラムだって同じくせに!」
    「分かってるよ、今度はちゃんと一緒にいる。」
    「……急に消えたら怒るから。」
    「そっちこそ。」 
    「「ゆびきりげんまん嘘ついたらはりせんぼんのーます」」
    「「ゆーびきった。」」

    これは約束だ。もう二度と大事な人の前で消えないという。2人の約束。失うのも失わせるのも、どちらもその痛みをよく知っているから。
    星に誘われし君たちよ、どうか幸せな夢で、一時でも願いが叶いますように。

  • 111イヴがいるIFです22/04/29(金) 01:13:11

    おまけ

    「…え?アウラム彼女とか結局あのあとできなかったの?」
    「……悪かったかよ。」
    「いや……貴方昔から女の子と縁があるから…私がいない間にさっさと付き合ってるのかと…(ボソッ)」
    「…?最後なんて言ったか聞こえなかったけど…たしかに女性とは結構縁があったけど、その人たちからしたら俺は不思議な友達って感じだろうしなぁ。」
    「…………そうだ、こういうやつだった…」   

    イヴは話でしか聞いたことないライバルたちとかつては託し託されたライバルであったヴェルスパーダのことを思い出してため息をついた。 

    「…そういうイヴは…その…いたのか?」 
    「え?私は……旅から旅でそういう人作る暇なかったし…(あなた以外に好きになる人いなかったし…)」
    「……そっ……か…」
    「…なんか複雑そうだけど…別に君の責任じゃないからそこ勘違いしないように。」
    「わ、わかってる。」

    釘を差したところでふと気づく。あれ?そういう罪悪感オンリーなら複雑そうにする…?そう思ってアウラムの方を見れば露骨に顔をそらされた。

    「…アウラム?」
    「……その……正直ちょっとだけ…いたら悔しいなとは…」
    「……嫉妬?」
    「……はい…」
    「……ふーん……ふーん……」

    まさか彼が嫉妬するとは思わず、その後このときの反応を寝る前に思い出すようになったイヴであった。

  • 112くれくれ幽霊乞食22/04/29(金) 01:15:28

    イヴがいるとやっぱり色々他のヒロインなぎ倒して独走していくイメージあります。幼なじみ補正なんやかんや強め。(だからイヴは固定ルートでパラレルにしてるともいう)
    ちなみにアウラム的にはあの格好が恰好なだけに正直気が気じゃなかったと言ったとか言ってないとか。

  • 113二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 12:03:30

    イヴはアウラム君と仲いい女の子達に嫉妬心がないわけじゃないけど
    「最後にはこのイヴの横におればよい」的なラオウメンタルで構えそう
    世界に存在するかも分からなかった頃に比べればいつでも話せる場所にいるだけで十分過ぎる進歩だから

    ただイヴもアウラム君も物分り良すぎて相手が幸せなら相手が自分以外を選んでも納得してしまいそうなところもある
    もっとわがままになろうぜ

  • 114くれくれ幽霊乞食22/04/29(金) 12:34:37

    少なくともイヴは今隣りにいるならなんとでもなる(切実)だからなぁ…君たち本編で一緒の期間そんな多くないのほんと……

    基本イヴもアウラムもお互いがお互いに「相手が幸せならそれが一番」ってスタイルは普通にしてそうだから祝福はしそう(見えない場所で落ち込みそう)
    いい子達にはぜひ報われてほしい

  • 115二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 15:40:20

    世界を見定める役目を手伝う事になったアウラム君。
    アポロウーサを引き連れて、デミスとルインをついて行く。
    そこで鬱になりそうな仕事をやってると、アウラム君は思わず助言者として干渉したくなり、二人にただやり直させるだけでなく、助言者も必要では?と言う。

    人間の自立を犯さない程度に干渉したいので、意思を飛ばせる器をデミスとルインのセンスに任せたら宣告者になっていた……

  • 116くれくれ幽霊乞食22/04/29(金) 16:32:23

    時械神じゃなくてよかったのかもしれない(いやでもルイン様もデミス様もセンスすごいな…)

  • 117二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 17:11:31

    とある辺境の世界でデミスとルインによる裁定を手伝うことになったa-vidaことアウラム。
    間違った人にやり直させるリセットだけでなく、助言を行うことで教える必要もあると二人にアバターを頼んでいた。
    しかし、それはかつての旅路において今の部下にして宿敵である野心家の妖精と同じ役割にも似た行いであった。
    (ただやり直すだけじゃ駄目だ。間違いや原因を学ばなければいけないんだ……)
    しかし、それは神という座に立つ存在によるエゴなのではないのか?
    人として生まれて育ち、勇者としての生を果たしたアウラムからすれば傲慢にも思える行いであった。
    それでも人を救いたいという想いだけは変わらない。それは再生と滅亡を行うデミスとルインも同じだろう。
    「出来たぞa-vida」
    「あ、ありがとうございま……んんッ!!?」
    干渉用の思念アバターを見たアウラムは、その奇抜過ぎるデザインに目を疑った。
    一見、ずんぐりとした鳥にも見える天使のような何か。
    「威圧感を感じさせず可愛らしくとも威厳ある姿に出来たと思うのですが、どうでしょうか?」
    「ええっ!?あっ、えっとぉ……い、良いと思いますよ!?個性的で!」
    何とか絞り出した答えにデミスとルインは満足そうだ。悪意は一切ないのだろう。
    「この宣告者は合体分離が出来るのだ!」
    「それぞれ手分けして宣告を行い、取り返しのつかない過ちを犯さないように導きましょう」
    何故か、いつもよりデミスとルインは楽しそうだ。見ているだけでなく干渉して助けられることが嬉しいのだろう。
    (この二人……二柱も優しい神様なんだな。センスはアレだけど)
    アウラムは複雑そうな気持で宣告者を操作して、様々な人々の相談を聞いたりしてゆくのだった……

    後の世に宣告者は崇められ、特別な才能のある少女は巫女としての役割を果たす事になる。

  • 118くれくれ幽霊乞食22/04/29(金) 18:11:09

    2柱とも遊戯王神の中でも優しい方なんだよなぁたぶん…やり方が権能の関係なのかもしれないけどかなりヤンデレチックなだけで…

  • 119二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 21:05:30

    ある程度距離感保つためには人間じゃない見た目の方がいいっていうのはまあ分かるけど
    イケメンのアストラムと美女のルインのガワがあのミラーボールに謎の突起が付いたような天使になるのか…
    見た目がキモい天使の神託をしっかり受け取ってくれる神巫ちゃんは傑物か?

    ルインができるのは世界の時間の逆転でデミスができるのは世界の破壊だから個々の人間には干渉できないのかもね
    生命の記憶と人格を保持したまま滅亡した惑星を再生させるa-vidaは中々滅茶苦茶なことやってる

  • 120くれくれ幽霊乞食22/04/29(金) 21:43:01

    まあ巫女ちゃんはなんかすげえ肝座ってそうだし………

    他作品で悪いけどFateやらの神の権能とか見ると「それができる」けど「それとは担当別なのは苦手(できない)」は割とあるんだろうなぁ。神様が何でもありで干渉しまくったら他の神様との角たちそうだし。

  • 121二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 00:43:22

    他にも森で行方不明になる人が多いとのことで調査に来たアウラムとレイとロゼ。
    そこは蠱惑魔の森であり、森の住人かな?と疑似餌達と会話する。
    最近、ここに来た人たちが行方不明になっているんだけど知らない?と聞くも、知らないと言われる。
    それどころか一緒に良いことしましょう?と誘ってくる。

    モンスターパニック系の物語になりそうだなと思ったけど、アウラム君ならアストラムで解決できそうだから話が膨らまないな……

  • 122くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 00:46:32

    そういうときはだいたい「アストラムの力を使うなよ…」すればいい(了解 トランザム!!!)

    (なんか書こうとしたが今日はだめです。人間なので。一ヶ月記録は建てられなかったよ…)

  • 123二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 01:02:05

    >>122

    ここまでずっと続いてる方が異常なので……

    しばらくゆっくり休んでもええんやで……?

  • 124くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 01:13:05

    夏。サマーシーズン。ここサバイバー都市にもサマーシーズンが到来した。夏といえば海、山、肝試し。色んなイベントが目白押しで子どもは遊びに行き大人は旅行を計画する。そんなこんなで街がはしゃいでいるとき。

    「「「……………………暑い…………」」」

    我らが星の勇者とLIVE★Twinの三人はグロッキーになっていた。

    「だらしないぞ。百歩譲ってそこ2人はともかく。アウラムお前というやつは。」
    「……仕方ないだろうギルス………俺たちの時代のときより暑くなってるじゃん………」
    「しかもこんな時にエアコン壊れるとか信じられないんだけど……」
    「信じられなくても事実なんだからしゃーないでしょ……アイスこれで何個目だっけ……」
    「5から先は覚えて無い…」
    「お腹壊すわよ?」

    体が生身とは程遠い(一応外部は人間態も自由自在だが)ギルスとシンプルに忍耐強いガラテアを除いて動く気すら起きないほどに暑さに参っていた。

    「このままこの家にいたらやる気起きずに死んじゃうのかな……」
    「縁起でもないこと言わないでよ……」
    「でもそろそろ冷蔵庫の中身がなくなりそうだし……せめてエアコン治るまでの間にどこか避暑地で避難を………」
    「あぁ、それならば。丁度いいものがあるぞ?」
    「「「?」」」

  • 125くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 01:14:06

    夏。夏といえばプール。スイカ。花火に夏祭り…そして……

    『海だぁ!!!』

    あの時ギルスが言うには

    「この時代で色々手を出したはいいがつい別荘にも手をだしてな。たまには風を通さねばならんのだがちょうどそこが隠れた避暑地になっていてな。海も近いし一緒にどうだ?」

    「……って言われたケド…ほんとあのおにーちゃん何でもありなのやばくね…?」
    「何万年も前からそう思ってたよ……」
    「っていうかそれはいいんだけど………」

    リィラはギルスが運転する車の中の後ろのメンバーを……相棒含めた“9人”を見ていた。

    「避暑地に海かぁ……私そういう場所で遊んだことないなぁ…」
    「私も…水着は可愛いの選んだけどね。」
    「……アウラムさんに少しでも響くといいよね……」
    「最悪は夜這い…」
    「ロゼぇ!?」

    「そ…それでは貴女があの巡礼者イヴ…!!」
    「あはは…そんな大層なものじゃないんだけど…」
    「贖罪者ギルス……星竜イムドゥーク…星の勇者…アストラム………はゎわわ………わわわわ………」
    「お、お姉ちゃんどうしよう!?イレーヌお姉ちゃんがフリーズしちゃった!?」
    「イレーヌ…アストラム様のことは特に憧れだけど星遺物物語自体のファンだからなぁ…」
    「このオールスターは過激派ファンの姉さまには刺激が強すぎた。」
    「だ、だいじょうぶ?寄ったならお外を見るといいよ。場所変わる?」
    「て…天使のようなお優しさ…これがイヴ様…」

  • 126くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 01:14:17

    まさかのこの大人数。しかもエクソシスターたちに至っては自分たちのことバレたら色々消されるのでは?と不安でいっぱいであった。幸い星遺物物語の登場人物に夢中なようだが…

    「……なんか……波乱の予感がするんだけど……」
    「奇遇ねリィラ、うちも……」

    取り敢えず陸に近いところで遊ぼう。そう決めたキスキルとリィラであった。

  • 127くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 01:15:22

    >>123

    ありがとう…ちょこちょこ気を抜いてく…


    取り敢えず導入だけ寝る前に思いついたから書き連ねる夏休み勇者たち。

  • 128二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 10:54:07

    一月近く毎日SS投稿してたのが凄すぎるんだよなぁ…
    流石に無理はしない方がいいぞ兄貴

  • 129二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 11:40:38

    何事も体が資本だからな
    体に気を付けるんやで

  • 130くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 11:44:15

    >>128

    >>129

    ありがとうー。気をつける(お酒一本飲んだら思いの外眠くなってたからっていうのがでかかったりするのは言うの控えておこう。)

  • 131くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 11:48:00

    (あ、そうそう。今回は多分長編でお送りいたします。やりたいこととかを分けてくと長くなるからな)

  • 132二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 21:16:43

    なんかアウラム君とイヴとニーサンでキャンプやったりB級映画見たりゲーム配信やったりしてるの見たいな
    全員マイクラが上手そう

  • 133くれくれ幽霊乞食22/04/30(土) 23:05:40

    3人とも色々作りそう(剣とか地下基地とか)
    あとスマブラとかでニーサンはめっちゃ地面ギリギリで待ち構えて殺しそう。空中殺法もうまそう。

  • 134くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:50:15

    「改めて私はイヴ。アウラムや兄さんとは同郷だけど…正確には2人とは違って私達は転生だから色々違うの。この子はイムドゥーク。仲良くしてね。」
    「よ、よよよよよ……よろしくおねがいしま………」
    「イレーヌ硬い硬い……すみませんイヴ様。御身のご厚意に感謝します…」
    「エリスお姉ちゃんも硬いよ……」
    「これだからガチファンは………」

    無事到着して水着の着替の時改めてイヴは自己紹介を行った。流石にエクソシスター達はまだ憧れのほうが先に出て硬いが他のメンバーとはかなり打ち解けていた。

    「あのイヴさん…幼少期の皆さんのお話とか良ければ今度聞かせていただいても…?」
    「アウラム昔のことは教えてくれないから。」 
    「あの人ったら意地っ張りなんだから…いいよ。今日の夜お話しましょうか。」
    「…!ありがとうございます!」
    「すごい嬉しい…」

    特に閃刀姫たちは境遇に思うことがあるのか2人を妹のようにかわいかっていた(内心アウラムがこの子達をかわいがっていた理由がわかったとか)

    「じゅ、巡礼者イヴ様…良ければ私も…」
    「もちろんいいよ。他の3人もね。」
    「「「「はい!」」」」
    「うちらもいい?」
    「できればあいつの恥ずかしエピソードとかだと面白いんだけど。」
    「色々あるわよー。」
    「……言っといてなんだけどノリノリすぎない?」
    「溜まってたんかな……」
    「ふふっ…たまには彼にも多少恥ずかしい思いしてもらわないとあの鈍感はすーぐ変なこと言い出すから…」
    『あー………』

    ガチファンですらその言葉には納得してしまった。

  • 135くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:51:12

    そうしてしばらくしてから全員が水着に着替えた。流石に全員美女揃いであり千人が振り向くほどであった…がその中でも特に異彩を放っていたのは…

    「む……またきつくなったでしょうか…?」
    「イレーヌったらまた?」
    「エリスだって前回よりも大きいサイズを買ってるじゃないですか。」
    「わー…聖職者とは思えないほどすごいの持ってる……」
    「うちらと同じくらいかそれ以上…?やばぁ…」

    このメンバーであった。特にイレーヌは聖職者であることに初見だと気づけないほどである。

    「「「………………」」」
    「さっきまで楽しそうにしてたイヴさんとステラちゃんとソフィアさんが一気に死んだ目に!?」
    「………分かってた……分かってたケド……」
    「ずっと昔からあのくらい大きくなるって……信じてた……のに……な……」
    「希望は捨てられたの。」
    「ステラが聖職者として言っちゃだめなこと言ってる。」
    「……というか…レイちゃんとロゼちゃんはこっち側だと思ってたのに……」
    「えっと…普段はなるべく抑えつけるようにしてるので……」
    「あの高速戦闘だと流石に邪魔。」
    「……言ってみたかったな……そのセリフ……」
    「成長期がまだ終わってないはずなの………」

    といってもレイもロゼも15くらいのため年相応の少し上寄りだが…それでもやはり傷心中の3人には効いていた。

    「と…ところでアウラムさんとギルスさんはまだ着替え中でしょうか?」
    「あぁ、あの2人なら着替え終わったら先にパラソルとか設営するって言ってたからビーチの方にいるんじゃないかな?」
    「まあ…あのお二方にそのような雑務を任せきりにするわけには……私も参ります。」
    「もう終わってるかもだけどねー。まあそれよりも、他のメンバーは衝撃に備えるほうがいいかも。」
    「衝撃?」
    「それは見てからのお楽しみ。」

  • 136くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:52:49

    やけにキスキルとリィラがウキウキしているため全員が疑問に思っていると。

    「あ、来ましたねみなさん!」
    「小夜丸さん!」
    「「げっ……」」
    「なんでキスキルとリィラは隠れてるの。」
    「小夜丸さん、どうしてここに?お仕事で来れないって言ってたけど…」
    「ギルスさんの提案でライフセーバーとして来させてもらったんです!これなら勤務時間という扱いで皆さんと遊べます!」
    「それいいの…?」
    「仕事は?」
    「リーダーからも「Ms.小夜丸はこちらよりもそっちのほうが適正高いと判断。許可しよう」と言われましたから大丈夫ですよ!」
    「(…もしかしてたらい回し気味にこっちきた…?)」

    エリスを筆頭に何人かはその考えが過ぎったがそんなことはないと信じ否定した。

    「…ところでなんでダイバースーツ?」
    「一応はライフセーバーですから。例え深海に沈んでも助けにいけますよ!」
    「沈み切る前に間に合わないんじゃ…」
    「暑くないのですか?」
    「平気ですよ!忍者なので!」
    「…答えになってない気がする。」

    一方イヴとステラ、ソフィアたちさきほど元気を取り戻した組は小夜丸の一部を見た。ダイバースーツ故かかなりボディラインが強調された兵器クラスであった。

    「「「……………………はぁ…………」」」
    「なぜ私を見てため息をつくのですか!?」
    「す、すみません小夜丸さん…今3人共ちょっとナイーブでして…」
    「それよりアウラムのところ急ごう?」
    「……そうですね……」
    『(アウラム(さん)のこと話題にしたらちょっと元気出たなこの人…)』

  • 137くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:53:28

    とはいえもう色々な物で衝撃を受けた。小夜丸の登場もありこれ以上驚くことなどない。皆そう思っていた。


    「お、いたいた…アウラムー、兄さん。設営どう………」
    「あ、みんな。そろそろ終わるよ。」
    「パラソルにテント。飲み物もあるからしっかり飲んだり日陰で休んでおくのだぞ。それとここは人が少ないから貸し切りのつもりで遊ぶといい。」

    ニンギルスが丁寧に説明しているのを女性陣は聞くことができなかった。LIVE★Twinを除く全員がそれどころではなく釘付けにされていたのだ。それほどの衝撃とは?

    ニンギルスとアウラムの水着がブーメラン水着であった。

    「…………なんでレイと小夜丸先輩、エリスとイレーヌは目を隠してるの?」
    「ど……どくすぎたので……」
    「憧れの勇者様のあんな際どい……それにあんな逞しい腹筋………」
    「私あの腕で抱っこされて………それにあんなぎりぎり………」
    「後輩くんだめですそういう格好は風紀が!!!」
    「目の隙間からちらりと見ながら言っても説得力がないぞ。」
    「2人ともなんでその水着なの?」

    初心4人衆。或いはへたれ4人衆を放っておきロゼが全員気になっていることを聞くことにした。水着ならば他にもある。それこそ海パンだってあるのだ。わざわざこれを選んだ理由など早々思いつかない…

  • 138くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:54:10

    「え?現代の海ではこれが一番いいんじゃないのか?」
    「キスキルとリィラに言われてな。この前俺たちの水着選びのときにアドバイスを貰ってたのだ。泳ぎやすくスピードも出るので適しているとな。」
    『(お前たちが犯人か!!!)』
    「「大成功ー!」」

    複雑な目で何人かが睨むとキスキルとリィラはハイタッチをしていた。すべて計算済みのようだ。

    「…もしかして変だったか?」
    「ううん。似合ってる。」
    「アヴラムくんなら溺れたときはすぐ助けてくれるから安心なの!」
    「ライフセーバーはいるんだけどね。後で写真撮っていい?」 
    「写真か?ちょっと恥ずかしいけど…いいよ。」

    ガッツリ積極組は初心組が動けないうちにあれよあれよと話しかけていく。なお視線は水着も自然と見て焼き付けたという。

    「……好かれてるね、アウラム。」
    「色んなところで頑張った結果だ。元より好かれるやつではあったしな。」
    「それは分かってたけどやっぱり実際に見るとね…」
    「……俺としてはお前たちが幸せでいてくれることが1番だよ。」
    「……うん。ありがとう兄さん……でも…」
    「?」
    「…兄さんもしかしてあの2人に合わせた?」
    「ふっ…妹のためにもな…それに機能美的にも気に入っているのは嘘ではないぞ。」
    「……こういう人だったなぁ……」

    何万年という時間をかけても兄は兄であった。そう思ったイヴであった。

  • 139くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:54:32

    ちなみにアウラムは平然としているが…

    「(………………みんな体のラインとかこうして意識すると綺麗すぎてやばい…!!)」

    心の中が中学生くらいまで若返っており目を合わせられなかったという。

  • 140くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 00:59:30

    つづくのだー

    はよ海入れろ(百人の声)水着とかできれば色々一人ずつ考えたかったけど長くなりそうだし割愛しました。ただステラはワンピース水着みたいな感じでイレーヌさんはパレオついてるやつかなってイメージはあります。黒ビキニとか着てそうなキスキルとリィラとか。

    ちなみにそれぞれのとある部位の測定は

    イレーヌ=>エリス=小夜丸=>リィラ=>キスキル>レイ=ロゼ>>>>イヴ>ソフィア=ステラを想定。ステラとソフィアまだ伸びしろはあります。

  • 141二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 02:08:35

    このレスは削除されています

  • 142二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 02:10:04

    >>140

    ステラとソフィアってことは……

    イヴは、その……

  • 143くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 02:28:53

    >>142

    まあなんというか…イメージ的に転生したイヴはだいたいリイヴ時代なので………その………そろそろ成長期も終わる頃というか………

  • 144二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 04:16:56

    マスカレーナが来てたらヤバかった。凄まじい胸囲に加えて、大胆な水着を着てきそう。

    お留守番しているアポロウーサは不機嫌そうな予感がする。

  • 145くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 09:08:03

    マスカレーナは参戦したら小夜丸とどこまでも泳いで逃亡しないといけないからしょうがないね(悩殺水着着てるマスカレーナ)
    流石に人数増えると管理大変なのでそこ二人はお留守番してもらってますがリースと共に残されたアポロウーサの機嫌は如何に。

  • 146くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 20:30:13

    あと少しでジャックナイツ閃刀姫組めそうだなってちょっとによついている。途中斬機も組むこと決めたけどあと少しでレイロゼにイケメンを渡すプレイができる…

  • 147二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 20:41:02

    美少女と共闘するイケメンのシチュは健康にいい、聖書にもそう書いてある
    純閃刀姫でも星杯のニーサンを入れることあるから何気に共闘機会は多いな

  • 148くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 21:07:00

    SS書きまくってからガチャ引いたからエンゲージ以外はそこそこ揃ったので。やっぱり書いたら出ます。

  • 149二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 22:59:18

    海といえばスイカ割り…と思ったけど
    アウラムニーサンあたりは勿論レイロゼは高機動戦闘慣れてるだろうし小夜丸も一応忍者だからあっさり割れるんだろうな
    ただしエクソシスターはラッキースケベする(断言)

  • 150くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 23:26:42

    なんだかんだ全体的にこのメンバー身体スペック高いからな…(キスリィはあくまで怪盗だからそこまで常識外れではないくらいか)イヴも転生体で元がゴリラじゃないから難儀しそう。
    イレーヌとエリスは間違いなくらっきーすけべ要員だろうなっていう信頼。

  • 151二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 23:45:06

    折角だし体力に自身のある面々で遠泳対決とかしてみて欲しい

  • 152くれくれ幽霊乞食22/05/01(日) 23:57:54

    やってほしいものが多い…ので私考えました。なんかやります(大雑把に)

  • 153二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 00:04:15

    あと海らしい遊びと言えばビーチバレーとかかな?
    本気で叩きすぎてボール割りそうなヤツが何人かいるけど…

  • 154二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 00:06:00

    ちなみにみんなはサンオイル派?日焼け止め派?

  • 155くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 00:12:44

    ぶっちゃけて言うと「よし海で三本勝負しようぜ!!人数は審判という名の外野で楽しむキスキルリィラを除いて……星遺物組3人にエクソシスター4人…閃刀姫2人で……小夜丸で10人…?5人にしてどう分ければ…………?」な最中です。



    >>154

    イメージ的には。サンオイルが キスキルとリィラ。ステラとエリス

    日焼け止めが閃刀姫2人、小夜丸。イヴ。イレーヌとソフィアかな。

    日焼け止め組は「とりあえず焼くとまずいからこれ!!」って感じ。でもそんくらい真っ白。


    番外編でリースはサンオイル。でもたぶん上に砂載せられたりで変な焼け方するタイプ。

    アポロウーサはそもそも塗らなさそう(焼けなさそう)

  • 156くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 00:14:29

    より正確に言うならイレーヌは「焼くのも一つのおしゃれ」って感じで本で見たのを鵜呑みにして試行錯誤するタイプ。ソフィアはイレーヌに分けてもらった感じ。(逆にステラの方はエリスに分けてもらったからここはエクソシスターそれぞれ分かれた)

  • 157くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 02:17:31

    一連の話も落ち着き取り敢えず何を遊ぶかという話になるところでピタリと全体が止まった。

    「…海で遊ぶって泳ぐこと以外にあるのかな?」
    「たくさんあるはず…だけどわからない……」

    決して全員インドアではない。インドアではないのだがそもそも遊ぶことに慣れていない者たちであるため一部を除く全員がやることを思いつけないでいた。

    「まあ色々あるといえばあるよ。一言に海っつっても砂浜だって色々遊べることはあるしね。」
    「そうそう。それに海の家で食べたりするのも醍醐味っしょ?」

    そんな中で打開策を出すキスキルとリィラ。流石にこういった場所での遊び方も理解しているようだ。

    「あぁ、食べ物だったらちょうどここに来る前にバイトを頼んだ者たちがいてな。そいつらがいいものを持ってきてくれてるはずだ…噂をすれば…」
    「ニンギルスー。遅くなっちゃった……な……」
    「頼まれてたものだがこれでいい…か……」
    「海の家の準備もできて……」
    「…………クロノダイバー!?」
    「「「………ヒトチガイデス」」」
    「無茶すぎますよ!!なんでここに!?」

    まさかのクロノダイバーが水着にTシャツの出で立ちで登場した。いつもの暑そうなコートは脱ぎ捨て夏らしい格好であるといえるが彼らのファンが見たらバグりそうである。

  • 158くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 02:18:40

    「俺が頼んだといっただろう?」
    「ど、どういうことですか!?」
    「こいつらしばらく仕事がなかったらしくてな。少しの働き口がないか聞かれたからここで俺たちがいる間海の家の運営をしてもらうことになったのだ。」
    「……あの…一応俺S-Forceだし一緒に遊んだらまずいんじゃ…」
    「まあ……だから今は一般人ってことにして通してもらえると助かるかなって……ほら…ここあんまり人に知られてない穴場だから逆に出店とかないし…俺たちがその分働くから…」
    「必死じゃん。」
    「それだけピンチということだ…察してくれ…」
    「……わ、わかりました…今回は見逃しておいてあげます…」
    「「「よっしゃぁ!!」」」

    流石に不憫に思ったのか小夜丸も見逃すことにした。それでこの喜びようなのだから彼らの普段の苦労がうかがえる。

    「それで何頼んでたの兄さん?」
    「あぁ。これだ。」
    「スイカですか?」 
    「おっきい…」
    「結構いいものを買ったんだぜ?おたくらが遊んでる間に冷やしておくから後で食べにきな。」
    「おぉ…!ありがとう怪盗さん。」

  • 159くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 02:19:10

    全員が湧く中で2人…TwinのEvilな部分が出た。

    「じゃあそのスイカを冷やしてる間ちょーっと勝負しない?」
    『勝負?』
    「そう。5人で分けて3回勝負。勝ったチームが負けたチームにお願いできる。ってのはどうよ?」
    「色々つっこみたいけど…俺たち12人だから6人じゃないの?」
    「うちらにそんな超運動できるわけねーでしょ!!」
    「舐めんな!!あんたら人外身体能力持ちに勝てるか!外野で見てたほうが絶対楽しい!」 
    「はっきり言うなよ……」

    アウラムが呆れて「それするなら普通に遊んだほうがいいんじゃ…」とコメントしようとしたところで。

    「いいんじゃない?」
    「え?」
    「せっかく来たんだし競い合いして皆で親睦を深めるのもいいんじゃない?」
    「そうですね……訓練みたいなものと思えば私も精一杯できるかも…」
    「レイは真面目…でも私も張り合いがある方がいい。」
    「星の勇者の皆様とゲームができるのなら私としてはそれだけでも……」
    「それに勝ったほうが負けたチームにお願いできるっていうのも面白そうだしね!」

    思いの外全員乗り気であった。

    「いや…でも…」
    「それに…この前話したでしょ?兄さんや貴方と一緒にいろんなことやりたいって…」
    「………」
    「星の勇者の連携プレイ、見せてあげましょ!」
    「…だそうだぞアウラム。せっかくなら盛り上がる方がいいだろう?」
    「……わかったよ。俺もせっかくなら楽しい方がいいや!」

    温かい人間関係だ。こうして星杯に選ばれた彼らのチームが何十万年の時を越えて再び結成をした。

  • 160くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 02:19:52

    「あ、アウラムとニンギルスは分けないとだめよ?」
    「「「え?」」」
    「あんたらただでさえこの中だと少数な男でしかもこの面子の中だと一番の人外反則組なんだから分けないとずるでしょ?」
    「「ちょっ…」」
    「たしかに私もアウラムさんとニンギルスさんセットだと流石に勝てる気しないかも…」
    「それではアストラム様とニンギルス様を分けて残り四人を編成しましょうか?」
    「エクソシスターの皆さんはコンビを組んでたほうが力を発揮できるのでしたっけ?でしたら姉妹一組は固まってたほうがいいのではないでしょうか?」
    「お気遣いありがとう小夜丸さん。閃刀姫の2人はどうする?」
    「確認。勝負内容はどうするの?」
    「ビーチフラッグ、ビーチバレーボール、遠泳の3つ。できるだけ全員が出られるようにしてね!」
    「了解。まあ親睦会という意味なら。私達は分けてもらうのも大丈夫。」
    「それじゃあそれを踏まえて編成しましょうか……兄さん、アウラム。」
    「「え?」」
    「………精一杯やろうね!」

    こうして数十万年の時を越えたチームは数秒で解散された。

    そして出来上がったチームは

    アウラム レイ エリス ステラ 小夜丸

    ニンギルス ロゼ イレーヌ ソフィア イヴ

    審判 キスキル リィラ

    見学人兼サポーター 密かにいたガラテア クロノダイバーの皆さん

    今戦いの火蓋が切って落とされた。

  • 161くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 02:22:35

    だからはようみ入れ(色々詰め込み)
    実はプロット段階だと「レイロゼとビーチボールバレーする兄さんとアウラム」って構想あったんだけど。「流石にどっちかだけならともかく両方はずるくない?」となったため分けました。しょうがないね。
    (ガラテアは忘れてたというかシンプルに出す暇がなかったです。人が多いと大変だね……)

    導入を一つのSSとカウントしていいなら一ヶ月連続投稿達成だ……やったぞ……

  • 162二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 13:00:26

    期待して保守

  • 163二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 19:30:22

    アウラム君とニーサンは素の状態なら一般サイキック族と一般戦士(機械?)族のはずだし…一応キスリィも悪魔族だから人外ではある

    小夜丸ちゃんポンコツオーラ凄いから幼い印象あるけどかなりスタイルいいよね、イレーヌさんはイラストからして露骨過ぎる

  • 164くれくれ幽霊乞食22/05/02(月) 20:41:55

    現役世界の守護者(全盛期素でトロイメア一人で対処してたやつ)と現役神はちょっと………
    ちなみに残りの人外は閃刀姫だったりしますが自発的に分かれたので特に何も言われません。この場合の人外は「ちょっとやってること、やれることがばか」な奴らを指します。一般天使とブラックマジシャンならブラックマジシャンのほうが今回は人外です。

    (実はよく見たらステラとソフィアも思いの外大きい気配感じてあれ…?ってなってなおのことイヴ………?ってなったり…)

  • 165くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:37:23

    「それじゃあまずは第一勝負ビーチフラッグス!ルール確認!20m先の旗を後ろ向いたうつ伏せの状態からのスタートで取りに行く!これは1人参加してもらうよ!」
    「ルールで言えば一番こういうのに合ってるのは…小夜丸先輩?」
    「そうですね…小夜丸さんなら俊敏だし20mくらいなら敵いなさそうですし…」
    「まさに私の独壇場ですね!」
    「……なんか、すっごいズルい気がしないでもないですが…」
    「適材適所なの。」

    というわけでアウラム陣営は小夜丸が(大人気ない気がしながら)参戦となった。対するギルスチームは…

    「恐らくあちらは小夜丸だろう。俺たちの中でやつのスピードに対処できそうなのは俺とロゼだが…」
    「ニンギルスはアウラムを。私はレイを対処するほうがいいと思う。特にニンギルスは。」
    「ではこの勝負は落としでしょうか…?」
    「できれば少しでも勝ち星は取っておかないとあとの勝負のプレッシャー高いね…それに…」
    「どうせなら勝つ気でいく…そのほうがいいよ絶対。」

    ややあきらめムードな中でイヴはまっすぐに言う。せっかくなのだから負けたくないのは皆同じだ。

    「いずれにせよ、他はバレーと遠泳なんでしょ?だったら私が行く。私だとどっちも不利だしね。」
    「…分かった。イヴ、思いっきりやってこい。」
    「合点兄さん!」

    というわけでこちらはイヴに決まった。
    そして各自選出が終わり競争者以外は集まって勝負の行末を見守る。

  • 166くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:40:11

    「それじゃあ位置についてしっかりうつ伏せになってねー。」
    「よろしくおねがいしますイヴさん!」
    「えぇ、よろしくね小夜丸さん!」
    「…ギルス、イヴは勝てるの?」
    「さてな。あの子は前世の頃から俺たちに比べれば肉体派とは言えなかった。」
    「それじゃあイヴ様は不利ってこと?」
    「いや…」

    「イヴか…」
    「イヴさんってあんまりニンギルスさんみたいな無茶苦茶なイメージないですけど…実は運動神経抜群だったり?」
    「いや…正直ギルスや俺と比べればあんまりかな。」
    「それじゃあ小夜丸さんが勝ち星上げてくれそうなのかな?」
    「うーん…」

    「それじゃあ位置について…」

    「「あぁ見えて、あいつは負けず嫌いだからな…」」
    『?』

    全員がアウラムとニンギルス、それぞれの言った言葉の意味をとおうとしたところで。

    「よーい…どん!」

    ゲームが開始した。先に走ってるのは

  • 167くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:40:24

    「よし…これなら…!」
    「くっ…」
    「イヴさんのほうが前に出てる…!」
    「…単純な速さなら小夜丸のほうが有利みたいだけど、どうもあの子砂浜の走り方になれてない?」
    「もともと俺たちS-Forceがどうしてもビル群とかが舞台になるからね。こういう地面だとどうしても少なからずの走りにくさがあるんだ。それでも並大抵の速さなら負けることはないけど…」
    「イヴは各地を練り歩いてきた。森を歩くことも砂漠を走り去ることもな。」
    「…なるほど、イヴ様と小夜丸様とで差が出たのですね…」

    20mは決して広い距離ではない。スタートダッシュの差はかなり大きい…だが…

    「負けません…!!」
    「はやっ…!?こっちこそ…!!」
    「デッドヒートが始まりだした…!少しずつだが小夜丸さんがおいついてきてる…!」
    「小夜丸お姉ちゃん頑張れー!!」
    「イヴ様!あとちょっとだよ!」
    「スピードは小夜丸のほうが上回ってるから…イヴが逃げ切れるか小夜丸が追いつくか。」

    「「負けるもんかぁァァァ!!!!!」」

    2人が同時に旗に辿り着く。それを取ったのは…

  • 168くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:41:17

    「………やり……ましたぁ!!」
    「ナイス小夜丸先輩!」
    「すごいてすよ小夜丸さん!」

    「…ごめん兄さん、あとちょっとだったのに。」
    「気にするな…いや。あとはどうにか俺たちがする。たから今は悔しがるといい。」
    「うん…」
    「…イヴ様すごい悔しそうだね…」
    「さきほど言ったように負けず嫌いだからな。なに。当たりはしないさ。だが後で機嫌は取っておかんとな。」
    「ふふっ、やっぱりお兄ちゃんなのですね。」
    「何十万年も前からの兄だからな。」

    第1試合 アウラムチームの勝ち。

    「じゃあちょっと休憩入ったら次いこー!」
    「テンポ早!?」
    「続いてはビーチバレーボールだよ。15点マッチで2人参加だよー。」
    「まあ…2人なら…」
    「やはり…」

    というわけで両者ともエクソシスターの姉妹がそれぞれ参加となった。

    「イレーヌ!今日は負けないからね!」
    「お姉ちゃん!頑張ろうね!」
    「エリス。私も今日ばかりは無様な姿を見せられませんの。」
    「姉様。アヴラムにしっかりいいとこ見せるよ。」

    全員それぞれ気合が入り、それはプレイにも現れていた。

  • 169くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:41:49

    「お姉ちゃん行くよ!」
    「オッケーステラ!……えいっ!!」バシン
    「させないよ…!姉様!上がったよ!」
    「分かっております…!ソフィア、お願いします!」
    「うん…!えいっ!」

    「…ビーチバレー初めてなんだよな?」
    「コンビネーションを期待してたのは事実ですけど…まさかあそこまでうまいなんて…」

    最大の点としてラリーがすごい続く。ただでさえ走りにくい、飛びにくい砂浜においてレシーブやスパイクだけでなく姉組がしっかりブロックも織り交ぜているのだ。

    「エリスとイレーヌはもちろんだけど、ステラとソフィアもトスうまいわね。しっかりとお姉さんが撃てるようにしているわ。」
    「…いやガラテア。あれはあの2人が撃てるようにトスしているというよりも…」

    「お姉ちゃんお願い!」
    「(遠い…!?)……えいっ!!」
    「くっ…ソフィア、上げてください!」
    「分かってる…!…あっ…」
    「(あぁ…ネットに近い…!?)ツーです!」

    「……姉組が頑張って妹達のミスを悟らせすぎないよう頑張っているというのが正しいだろうな。」
    「…貴方も同じことしそうね。」
    「当然だ。お兄ちゃんだからな。」

    実際妹のために何でもした男が言うと説得力が違う。

  • 170くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:42:23

    「…にしてもすごいな。」
    「そうだね。なんだかんだステラとソフィアも攻守ともにしっかりできてるから自分たちにボール飛んできてもしっかり対処できて偉い…」
    「いやそうじゃなくて…」
    「?」

    アウラムの近くで見物していたリダンは跳ぶ彼女たちを見ながら。

    「…でかいなって。」
    「どストレートすぎないか!?」
    「あ。なにがって伝わるあたりアウラムもやっぱそう思ってたのか。」
    「い…いや別にやましいことは考えてなくてだな!」
    「ムッツリだなぁ案外。いやでもあんだけ動いてたらやっぱ視線行くよなぁ。」
    「いやだから俺は…!」

    アウラムが慌てて弁解しようとしたところで

    「ほべっ!?」ドゴォ
    「!?」
    「ごめんねなの!たまたまボールがそっち行っちゃったの!」
    「怪我はない?かなり強めで顔面にあたったみたいだから、応急処置したほうがいいかもね?」
    「「……………」」

    唐突にリダンの顔面にボールが飛んでいった。慌ててアウラムが見るとなぜか圧を感じるステラとソフィア。そして顔を赤くしながらタイムをもらいパーカーを着るエリスとイレーヌがいた。

    「お兄ちゃんたちと言えどお姉ちゃんのことを邪な言い方すると怒るなの!」
    「…それに私達に興味がないような態度も腹が立つから、悔い改めるように…ね?アヴラム?」
    「………はい…」

  • 171くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:43:24

    こういったトラブルがありながらもゲームは進み…
    エリスステラ13-14 イレーヌソフィア の状況まで進み、ラリーも長く続いている。

    「(どうしましょう…かなり疲労が…!)」
    「(元々慣れてない砂浜で体力削られるのは想定してたけど…!)」
    「お姉ちゃん!上げるよ!」
    「任せたよステラ!」

    エクソシスターの中でも前衛サイドの姉妹と後衛サイドの姉妹。その体力の差は普段なら小さいがここではかなり顕著になっていた。

    「エリスさんイレーヌさん頑張ってくださーい!」
    「ステラ、イレーヌ。ファイト。」

    チームの仲間たちも彼女たちを応援している。

    「(負けるわけには…それに…勝てば負けたチームに何でもお願いをできる…)」
    「姉様!エリスのスパイク来るよ!……姉様?」
    「(それってつまり……例えば普段ならできないようなことも…?)」
    「(なんかよくわからないけどイレーヌが隙だらけ…!)もらったよ!」バシン!
    「姉様!きてる!ボール!」
    「(つまり…アストラム様と手を繋いだり御奉仕させていただいたり……)」バシッ
    「む、動きが鈍くなったから心配したがレシーブは正確だな…」

    流石にゲーム中に不純なことを考え始めたとは誰も思っていない中でイレーヌが暴走思考になる。

  • 172くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:45:07

    「姉様ナイス!ライトの方にトスするからお願い!」
    「(あわよくば………そ…そそそそ添い寝とか…?!!?)」
    「ステラ止めるよ!」
    「うん!ばっちこいだよ!」
    「(そんなの……そんなの…!!)」
    「耐えられません!!!!」バァン!!!!!
    「「えっ?」」

    イレーヌが放ったスパイクはプロ顔負けのレーダーみたいな威力で放たれた。無意識でエリスはステラの手を引きボールから距離を取った。そうしなければ死ぬ…そう本能が訴えたのだ…

    「……あ、イン!勝者イレーヌ!ソフィア!」
    「……あ、あれ…?終わりました…?」
    「……お疲れ様姉さま…あとで何を考えてたかしっかり教えてよ?」
    「え!?え……っと……はい……」
    「ごめんみんな…最後避けちゃった…」
    「ごめんねなの…」
    「いや…あれは仕方ないですよ…」
    「見てた私達ですら怖かったですからあれ…」
    「跡くっきり残ってるな…」
    「あ…あはははは……」

  • 173くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:45:23

    「……とりあえず一勝だ、よくやった2人とも。」
    「い、いえ。お役に立てたならば何よりです。」
    「ニンギルス様。ロゼ。あとは任せるよ。」
    「バッチリ。」
    「兄さん、ロゼちゃん、ファイトだよ!」
    「私は今回傍観者だからどちらが勝ってもいいといえばいいけど…ギルスのかっこいいところは見たいもの。しっかり勝ってきてくださいな。」
    「分かっているとも…さて。久しぶりの対戦だな。アウラム…」

    「さあ、ラストスパートだレイ。頑張るぞ!」
    「はい!ロゼには負けられません…絶対に勝ちましょう!」

    第2試合 ニンギルスチームの勝利
    そして、最後の第3試合に勝敗は委ねられる。

  • 174くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 00:47:32

    不純なこと考えてるやつ多くない?
    キスキルとリィラの中で「あの子やべー」枠に密かに入れられるようなスパイクを見せつけたイレーヌさんでした。
    イヴはなんだかんだ身体能力は低くないと思います(生まれ育った環境が自然まみれでかつ長年旅してきたわけだし)ただアウラムとかニンギルスみたいな当時の全盛期戦士に比べるとちょっと劣る感じの。小夜丸ちゃんは特殊環境での修行を今後していくことを決めたとかなんとか。

  • 175くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 11:04:56

    (リダンにすごいあれな役を押し付け過ぎじゃない?でもこの中の男性陣で一番そういうの隠さなそうなのがリダンだし………)(アウラムはもうちょっとむっつりになるがいい)

  • 176二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 13:32:03

    リダンはそういう決して褒められたものではないけどある意味健全な思考を一番持ってそうなのは分かる
    逆にアウラムくんはもうちょっと相手を異性として意識してます的な雰囲気を出した方がいいかもしれないが、出さないから好かれるという見方もできるので難しいところ
    男女の区別なく必要なら同じように守ってくれそうだからなアウラムくん

    そういえばイヴちゃんが敵対チームにいるということはアウラムくんに何か言う事聞かせたいんか?

  • 177くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 13:44:44

    >>176

    もうちょいむっつりさせてもいいかもなぁ。(ニーサンはなんかそういうの捨ててそうだけど)


    イヴちゃんがニーさん陣営にいるのはなんだかんだ兄妹でこういうことを一緒にやるのが久しぶりだからというのと、やっぱりなにかしらやらせたいことがあるので。

  • 178二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 22:48:19

    アウラム君、リダンと並ぶと普通の大学生みたいになるな…
    基本的に女所帯で男連中も年上っぽいのが多いから、
    見た目だけとはいえ年が近い男子とお馬鹿な会話出来るのは楽しいんだろうな

  • 179くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:08:59

    >>178

    リダン側も相棒が冷静なタイプでこういう弄りがいのある同年代男子(しかも自分の正体も知ってる)は珍しいから仲良くしてる印象です。なんだかんだやっぱりお互いに「こいつだったら遠慮いらない」ってばかできる友達ってすごい貴重。

  • 180くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:38:24

    「最後の勝負は遠泳!!あの岩まで1人が泳ぎきったらもう1人がこっちまで戻ってくるのを競うリレー式!!」
    「ざっと50mくらいか。良心的だな…」
    「行くにしろ戻ってくるときにしろ往復したら絶対疲れるだろうし…」
    「「「「あー………」」」」

    最後の勝負で残った2人。アウラムとレイ。ニンギルスとロゼ。先鋒はアウラムとニンギルス、帰ってくるのにレイとロゼが務めることになった。先にレイとロゼは泳いで往復の岩場まで向かいアウラムとギルスは着水する。

    「それじゃー位置についてー。」
    「アウラム、以前の決着を着けるぞ。」
    「もちろん…まあでも…」
    「よーい」
    「レイ、そういえばこういう真剣勝負は久しぶり。」
    「そうだね、最近はアウラムさん相手のトレーニングが多かったし…とりあえず…」
    「どん!!」
    「「「「絶対今回は負けない!!」」」」

    キスキルが合図をするとともにまるで船が猛スピードを出したように水しぶきが起きてキスキルは流された。

    「うばぁ!?」
    「キスキル!?」
    「うわ……はえぇ……」
    「あれ100m往復でも良かったんじゃない…?」
    「まあ兄さんもアウラムも水泳なんて慣れてないし…それにレイちゃんとロゼちゃんもあるし…」
    「あの2人も大概化け物体力とスピードのような…」

    クロールでぐんぐん岩場まで泳いでいく二人。ブーメランパンツ水着も相まって水泳部遠征のようである。だがスピードで言えばややニンギルスのほうが速かった。

  • 181くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:38:51

    「(引き剥がせんな…てきるだけ後続のロゼに有利にしてやりたいが…)」
    「レイとロゼのスピードはだいたい同じくらい…!タッチの差次第でそのまま負けが決まる!)」
    「「(ここは負けられない…!)」

    2人の気持ちが一致し更にスピードが出る。先にたどり着いたのは…

    「ロゼ!」
    「承知。」
    「くっ…ごめんレイ、任せた!」
    「お任せください!」

    ほんの少しの差だがニンギルスが先にたどり着きそれを確認したロゼはすぐに着水した。それに少し遅れる形でアウラムもたどり着きレイもスタートをする。

    「おぉ…レイちゃんとロゼちゃんもすごい早い…」
    「マグロでも来てんのかって勢いだね…」
    「やっぱり100mでも良かったんじゃ…」

    見物人たちの言うようにこちらもかなりのスピードであった。間もなく勝負の結果がつくと誰の目から見ても分かる。

  • 182くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:39:27

    「俺たちもそろそろ戻るか。」
    「そうだね…2人ともスタートの直前楽しそうだったな。」

    …2人にとって勝負とはどちらが勝つか。遊びではなく何かを賭けた戦いだった。少なくとも…

    「頑張れーレイさん!」
    「ロゼ様!あと少しですよ!」
    「2人とも頑張れー!!」

    こうして友達とバカみたいに騒いだり応援されたりしながらライバルと競い合えるような楽しいことではなかったのだ。

    「(私達…楽しめるようになったんだねロゼ…)」
    「(戦争のときはどちらかが死ぬまで…死んだあともこんな気持ちになるなんて思わなかった…とっても楽しい…でも…ううん…)」
    「(だからこそ…)」
    「「(今日は負けたくない!)」

    残り15m。最後のスパートをかけようと力を入れたその時。

    「っ…!?」
    「(レイ…!?)」

    レイが突如として減速した。突如としてレイの足に鋭い痛みが走ったのだ。

    「(こんなタイミングで足をつった…!?あとちょっとなのに…!!)」
    「(…泳げばするみたいだねレイ。悪いけど、このまま決めるよ。)」
    「(負けたくない…!痛みはあるけど我慢すれば泳げきれる…!勝てる…!あと少しだけ…!!)」

    レイの身体能力ならば例え痛みがあってもとりあえず泳ぐことはできる。だがそれはあくまで溺れないという意味だ。早く泳ごうとすれば当然痛みは増す。それでも勝ちたいとレイがスパートをかけようとした瞬間。

  • 183くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:40:10

    「──だめだよ、レイ。」
    「っ!?…アウラムさん!?」

    アウラムがレイを横から抱える形で止めた。レイが不自然に遅くなったのを見て慌てて追いついてきたのだ。

    「離してください…!勝ちたいんです…!」
    「だめだ!!」
    「…!」

    ピシャリと叱りつける口調にレイは萎縮する。誰かに怒られる経験など彼女にとっては殆ど無い経験だ。

    「……楽しいのはわかるよ。ロゼに勝ちたい気持ちも…でも、もしもこれで無理して痛みがよりひどくなったら、皆と遊べなくなるかもしれないだろう?」
    「……それは……」
    「俺もせっかくここに来たんだからレイと遊びたいし、みんなもロゼも同じ気持ちだと思う。」
    「………」
    「またいつか、万全な状態でもう一回ロゼや皆と競える時に勝とう。今は我慢するんだ。いいな?」
    「……はい。」

    厳しく、どこか優しい声で諭されてレイも力を抜く。それに安堵してアウラムはレイをそのまま抱えて陸地まで向かう。

    「……泳げますよ?」
    「痛いんだろう?こういうときは甘えておきなさい。」
    「…いいんですか?」
    「良いよ。いつだってこっちは甘えられる準備ができてるんだから。」
    「…それじゃあ、遠慮なく…」

    こうして遠泳勝負はニンギルスとロゼの勝ちとなり、全体を通してニンギルスチームの勝利となった。

  • 184くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:42:10

    ちなみに。

    「………レイ、大丈夫?」
    「……えっと……うん…平気…」
    「そっか…良かった…これで安心して追及できる。」
    「えっと……」
    「……アウラムに抱きかかえられた気分はどうだった?」
    「………胸板がとてもたくましくて男の人だなってドキドキしてました………」

    こういった感じでレイの心配をされつつもアウラムに抱えられてどうだったのか聴かれたという。(同じ経験のあるエリスは「分かる…」と言いたげに深く頷いていた。)


    「後輩くん、助かりましたけど私の仕事なんですけど……」
    「……ごめん…つい体が……」
    「後輩くんなら心配はないとは思いましたけど、二次災害とかもあるので迂闊に行動しないように…」
    「はい…」

    そしてアウラムはアウラムで小夜丸(ライフセーバー)に怒られていた。

  • 185くれくれ幽霊乞食22/05/03(火) 23:44:11

    とりあえず勝負はこれにて決着!どちらが勝つかはちょっと悩んだんですけどこういう結果に落ち着かせました。レイやロゼには何の打算とか不安なく普通の女の子として友達と遊んてほしいと心から思います。

  • 186二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 03:35:41

    恋する乙女たちにとっては夜こそが本番かもしれない。

    夜の星空輝く砂浜というロマンチックなシチュエーションで、アウラムと二人きりになれるのは一体誰か。そういう展開だとイヴが強いんですけどね。

  • 187くれくれ幽霊乞食22/05/04(水) 08:25:31

    昼は友達と遊び、夜の時間。気になる人と2人で水を掛け合ったり星を見たり…青春してるなぁこいつら…(青春謳歌できなかったやつらが半分くらいいるけど)

  • 188二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 16:42:55

    レイちゃん感想を追求されてるけど前に抜け駆けしたのロゼに根に持たれてない?大丈夫?

  • 189くれくれ幽霊乞食22/05/04(水) 17:03:32

    わたロゼがそんなこと思うわけ無い。ただ単に感想を聞いただけ。悪意なんてあるわけがない。だからレイ、早く答えて。さあ。

  • 190くれくれ幽霊乞食22/05/04(水) 20:40:57

    やっ・・・とできたぁ・・・あんだけ閃刀姫SS書いといてと思われるかもだけどほんとここまでこぎつけられてよかった・・・

  • 191二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 22:54:12

    おお、デッキが完成している。おめでとう兄貴
    機界騎士は召喚権使わないからレイちゃん本体もデッキに入るのがより共闘感あっていいよね

  • 192くれくれ幽霊乞食22/05/04(水) 22:56:27

    ありがとー(参考にしたデッキがロゼいなかったのだけが心残りではあるけどちょっと運用に難あんのかなぁ…)

  • 193くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:00:20

    「それでは勝者チームから敗者への命令ターイム!」
    「どんどんぱふぱふ」
    「なんで参加してない2人がノリノリなの…頼むから常識の範囲内にしてよギルス…」
    「分かっているさ。お前たちがレイを弄っている間にこちらの話し合いは終わった。」

    三本勝負の内容はギルスチームの勝利となった。彼らが出した命令…それは…

    「レイちゃんこっち焼きそばお願い!」
    「はーい!」
    「S-Force。お好み焼きできたからロゼのところへ持ってってやれ。」
    「命令しないでいただきたいのですが!…まあいいでしょう!」

    海の家は自分たちの貸し切りである…とはいえ彼らもまだ経験がないため最初の少しの間だけ手伝ってあげてほしいという内容であった。

    「なんかつまんない終わり方な気もするけどなー…」
    「うちらの想定的にはもうちょっと粘っこいお願いが出るかと…」
    「それでは揉めかねんからな。それに…」
    「お待たせお姉ちゃんたち!かき氷だよ!!」
    「それとオムそばもいっちょうねー。」
    「ありがとうございます二人とも。」
    「お疲れ様。」
    「……楽しそうだねぇ。」
    「こういう経験がない人たちも多いから、せっかくなら楽しめるもんは楽しもうって兄さんが。」
    「あぁ、だからわざわざ海の家なんて用意したんだ、うちらだけでなんか変だと…ん?待って?ならもしかしてうちらがこういうことするってのバレて…」
    「ほい4人とも冷やし中華お待ち!」
    「ありがとうアウラム。この後の期待してるよー。」
    「わかってるよ…」

  • 194くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:01:14

    この後というのがなにか。それはアウラムのみ別個に命じられたスイカ割りイベである。

    「──もうちょっと右!」
    「あ、行き過ぎです少し下がって…」
    「そのままぐるっと回ってー」
    「いやそれは絶対おかしいよ!?っていうか今のリィラだろ!?」

    1つのスイカで一喜一憂するなどこのメンバーのうち何人が経験あるのだろう。少なくとも閃刀姫とエクソシスター、星遺物のメンバーは初めてのことである。

    「これは少し掛かりそうね…」
    「ふむ…スイカの距離の概算は取れており方角もフェイクこそあれどヒントはあるからすぐに分かるはずだが…まだまだ甘いなアウラム…」
    「いやそれぱっと出るの兄さんだけだから…私もできなくはないけど…」
    「(なんだこの兄妹…)」
    「後輩くん!上からドーンってやっちゃっえば当たります!」
    「いや…それは反則だろ…」
    「っていうかそれ割れんの…?」
    「なにがなんやら…」
    「くん…かう!!」
    「…!イムの声…なるほどこっちだな!」

    アウラムがイムドゥークの声(?)に反応しスイカの方向を見ると。見事に割ってみせた。

  • 195くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:02:06

    「……よし!きれいに割れてるな!」
    『いや待て待て!?』
    「え?」
    「なんでイムドゥークの声で分かったの?」
    「いやまあ…イムとは長い付き合いだし…」
    「…そういえば聖書でもイムドゥークとアストラム様は常に共にいた実質的な親友だと…」
    「まさかそれでイムドゥークの指示がわかったってこと…?っていうか私達よりも信頼して指示聞いたの…?」
    「いやー、イムと俺は一心同体だし…皆のこと信頼してなかったわけではないんだけど一番よく聞こえたのはイムだったから…」
    「…私のほうがイムとは実質長くいたけど!?」
    「イヴ様張り合うポイントそこなの!?」
    「はぁ!?イムとパラディオン立ち上げ含め一緒にずっと戦ってきたのは俺だぞ!?」
    「アウラムさんまでなんで乗るんですか!?」

    こうして馬鹿なことをしながら過ごすこと…それのなんとくだらなく、意味もなく…でも…



    その夜。イヴは砂浜へ来ていた。昼間の興奮が抜けきらず目が覚めてしまったのだ。

    「…あ。アウラム。」
    「ん?イヴ…どうかしたの?」
    「ちょっと眠れなくて夜風に当たりたくてさ。」
    「そっか。」

    イヴは特に何も言わずにアウラムの横に座る。それを咎めるほど無粋な仲ではない。2人は空を見上げる。

  • 196くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:03:00

    「星が綺麗ね…」
    「海もね。こうやって星を見上げるなんて久しぶりだよ。」
    「私はよく見上げるよ。君が星鍵を遺してきたことを思い出すもん。」
    「……ごめんって。何か遺したかったんだ。」
    「そう思うなら戻ってきてほしかったっていう我儘は何度でも言いますがー?」
    「くっ…」

    波の音が静かに響く。終わりなんてないかのようだ。

    「ねえ。」
    「ん?」
    「…楽しかったね。」
    「…そうだな。」

    くだらないこと、意味もないこと。でも楽しかったこと。それを友達と自由に笑いながらできる権利を、ようやく得ることができた。

    「また来たいね。」
    「行くさ。今度は別の場所もいいかもね。」
    「…とかいってまた消えたらみんな怒るわよ?」
    「俺をなんだと!?……あーもう、そう思うならいつもの。」
    「はいはい、いつもの。」

    小指を結んで契る。証人は星と海。

    「「またみんなで海に絶対行くよ。」」

    海に反射する星々は幻想のようにどこまでも広がり続けていた。

  • 197くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:03:54

    なんとかスレ内で終わらせれた…これで海編は完結…ちょっと無理やりかな?と思いつつやっぱり織姫と彦星は欠かせないなと思います。はよ帰ってこいよ彦星。

  • 198二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 00:10:37

    >>192

    閃刀姫ジャックナイツだとロゼの効果発動する場面が少ないのよね

    純閃刀姫だとロゼの役目ってリンク数伸ばすためだったりすると思うんだけど(純は使ってないから曖昧)ジャックナイツいるとそっちの展開力に頼った方が早いし火力出るしでね……

    紙ではピンで入れてたけど、ガチになればなるほど閃刀姫ジャックナイツにロゼは入らないと思われる

    活かしてあげたいとは思うんだけど……

  • 199くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:16:43
  • 200くれくれ幽霊乞食22/05/05(木) 00:28:35

    というわけで・・・200なら七夕に合わせて星遺物ストーリーの新規カードが来る!

オススメ

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