【閲注TRPG】PL植物トリオで初めての新クトゥルフ神話TRPG

  • 1125/10/05(日) 00:16:02

    虎杖「確かにさ、忌庫の整理中に手元滑らせて棚壊してありとあらゆる呪物が落っこちて来てそれを引っ被ったのは俺が悪いと思うよ」

    虎杖「でもさ、流石にこうなるのは予想外じゃん?」

    【新クトゥルフ神話TRPGでシナリオを一つクリアしないと出られない部屋】

    虎杖「マジで何?」

    伏黒「いい加減にしろ。あれだけふざけるなって言ったよな」

    釘崎「掃除中のガキ共の真似か?あ゛?何わざわざ人のこと巻き込んでんのよ」

    虎杖「ごめんって……、でもミ=ゴみたいなぬいぐるみあったらビビるじゃん!?」

    釘崎「それにビビッて飛び上がって棚破壊したアンタ程じゃないわよ。キュウリ見たネコみたいな反応しやがって……」

    伏黒「今更ミ=ゴ如きでビビるなよ」

    虎杖「昨日クトゥルフ神話TRPGやったばっかだったから……出目腐ってミ=ゴに殺されかけたし」

    釘崎「アンタいつもクリティカルとファンブルの差が酷過ぎんのよ」

    虎杖「自分で操作出来ないもんは仕方なくね……?」

    伏黒「それより、こんなふざけた条件付けだがだからこそやらないと出られないんじゃないか」

    釘崎「コイツ一人で良いんじゃない?」

    虎杖「そこをどうにか!!」
    ※初心者向け&6版は知ってるけど7版は知らない人向けの解説を挟みつつ進めていくよ。閲覧注意は保険

  • 2125/10/05(日) 00:17:15
  • 3二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:17:46

    キャラがTRPGやるタイプか!安心ですね

  • 4125/10/05(日) 00:18:22

    今回お借りする予定のシナリオ

    眠り猫おこすべからず

    新クトゥルフ神話TRPG 現代日本シナリオ 眠り猫おこすべからずcoc.a.la9.jp
  • 5125/10/05(日) 00:19:23
  • 6二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:20:22

    こんな時間に新卓が!
    嬉しい見るぞ

  • 7125/10/05(日) 00:20:23
  • 8二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:23:05

    >>7

    まとめてくれるのすごく助かる!!

    ありがとう!

  • 9125/10/05(日) 00:27:06

    Q.6版と7版って何?
    A.Call of Cthulhu-クトゥルフ神話TRPG-は2019年に発売された(日本語版)ものからCall of Cthulhu-新クトゥルフ神話TRPG-と呼ばれ、2019年以前のものがルールブックの6版、最新版が7版と呼ばれている。
    ルールのアップデートや改変があるため、もはや別物。ゲームシステムに大きな変更があるため6版と7版では色んなものが変わっている
    ゲームとかもリマスター版やリメイク版、キャラ育成用シナリオの追加などで大きく状況が変わるからそんな感じの認識で
    5年以上前に発売された6版でプレイするプレイヤーが今でも相当数いるが、そもそもダイマするなら7版でやらなければならないのでは?と思ったので7版ダイマ回もとい初心者向け説明回だよ

  • 10125/10/05(日) 00:29:48

    スレ進行に当たって分からないことなどがあれば聞いてくれれば拾っていくので気軽に興味を持ってルルブに手を出そう!
    今回は進行の上で行動安価や🎲安価はないので気を抜いてのんびり見て行ってね

  • 11125/10/05(日) 00:32:33

    虎杖「KPとか居ないとさ、一人で出来るもんじゃねぇし」

    釘崎「……はぁ、付き合ってやるからさっさと終わらせましょ」

    伏黒「待て、さっきから気になっていたがここに書いてあるのは『新クトゥルフ神話TRPG』だ。『クトゥルフ神話TRPG』じゃない」

    虎杖「スーパークトゥルフ神話TRPG的な?」

    釘崎「そう言えば、それってもしかして6版じゃなくて7版のことよね」

    虎杖「あー、そういや6版と7版で結構ルール違うんだっけ?」

    伏黒「7版の方はやったことあるか?」

    虎杖「ない」

    釘崎「私もないわね。出てるのは知ってたけど、買い替えて新しいルールでやりたいって思う程じゃなかったし」

    伏黒「俺も多少は知ってるが、実際にやったことはない」

    虎杖「……もしかして詰んでる?せめてルルブとかあれば」
    ※ルルブ、ルールブックの略

    ドサドサドサッ(どこからともなく『Call of Cthulhu-新クトゥルフ神話TRPG-』が3冊降って来る)

    虎杖「お、おぉ……」

    釘崎「7版でやれって圧が凄いのよ。どうなってんの?」

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:34:03

    流石【新クトゥルフ神話TRPGでシナリオを一つクリアしないと出られない部屋】だ

  • 13125/10/05(日) 00:44:40

    ■そもそも『Call of Cthulhu-新クトゥルフ神話TRPG-』ってどんなゲーム?

    TRPGというのはテーブルトークRPGの略。
    その中でもCall of Cthulhu、クトゥルフの呼び声はクトゥルフ神話の世界観を体験するホラージャンルの作品である。
    そもそもクトゥルフ神話とは何か?と言えば20世紀にアメリカで創作された架空の神話のこと。
    太古の地球を支配していたが、現在は地上から姿を消している強大な力を持つ恐るべき異形の者ども(旧支配者)が現代に蘇る――――なんてものが共通のテーマとしてあり、そもそもの成り立ちが数人の作家間で共有され広がっていったもので、現在は「多くの者がクトゥルフ神話(原作)を元にシナリオ(二次創作)を作る」といった形になるのも頷ける。

    噛み砕けば『宇宙的恐怖と直面し、理解の範疇を超えるような恐ろしいことを一探索者であるキャラクターが抗う』ゲーム。
    ……なのだが、CoC(Call of Cthulhuの略)があまりにも広がったため遊び方も増え、宇宙的恐怖が本題ではないものも増えている。
    ホラーが苦手だけどCoCをやっている、なんて人も居るので多種多少な遊び方が出来るのでTRPGに挑戦するならCoCというのもあながち間違いではない。

    遊び方も様々、プレイスタイルも様々。
    人と人とのコミュニケーションによって成り立つことが理解出来ていれば楽しく遊べる。

    (スレ主の説明が絶対にあっているかは正直微妙に自信ないので話半分、入り口程度に思ってね)

  • 14125/10/05(日) 00:50:06

    伏黒「ならシナリオは。やるなら必要だろ……………………クソ、反応なしか」

    釘崎「出てこないわね。使えない」

    伏黒「KPは他に居るってことか?」
    ※KP(キーパー)。CoCにおいてゲームの進行役の名称。KPに対して参加者はPL(プレイヤー)、PLの作るキャラクターをPC(プレイヤーキャラ)や探索者と呼ぶ

    虎杖「まずはPC作れってことかも」

    釘崎「普通は推奨技能の事前提示やシナリオの舞台くらいは説明があるものでしょ?」

    伏黒「……待て、テーブルの上のメモに文字が浮き上がって来たぞ」

    虎杖「『舞台は現代日本』、だって」

    釘崎「だから推奨技能はどうなってんのよ」
    ※シナリオをプレイする際にどのような技能を取ったらいいか、が事前に提示される場合が多い。キャラ作りの際にあると有難い

    伏黒「ある程度対応出来るように3人でカバーするしかない、か」

    釘崎「どちらにせよまずは能力値の決定ね。ダイスは」

    ゴロゴロゴロッ

    虎杖「ウワッ!?見て釘崎、100面ダイスもある!ゴルフボール!!」
    ※100面ダイスを1つロールする場合は1d100、6面ダイスを3つロールする場合は3d6などと表す

    釘崎「誰のせいでこうなったと思ってんのよ!!」

    虎杖「い゛ッ!!」

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:52:54

    リアル卓をやる人はみんなこのゴルフボールみたいなダイス持ってるのかな?
    面白いな…

  • 16125/10/05(日) 00:53:05

    伏黒「キャラシ作るにしろ、6版と7版では能力値の計算が違うらしい」
    ※キャラシ(キャラシート)、探索者シート。能力値や取得技能などを記載するもの

    釘崎「何一人で真面目ぶってんのよ」

    伏黒「オマエらがふざけてるからだろ」

    虎杖「ふざけてるつもりはねぇんだけど……」

    伏黒「あ゛?」

    虎杖「ごめんって……」

    伏黒「6版ではSTRを始め、3d6の結果がそのまま能力値になってただろ。7版ではそれを5倍にした値が能力値になる」
    ※STRなどの用語の説明は後述

    釘崎「わざわざ5倍にする意味あるわけ?」

    伏黒「元々〈STR×5〉とかで振ってたから、使わない値じゃないだろ。それにそこから1/2、1/5と区切って扱うらしい」

    釘崎「……聞くよりも読んだ方が早い気がしてきたわね」

    虎杖「伏黒に説明して貰った方が早くね?」

    伏黒「せめて一回は読め」

    虎杖「ルルブ読むのあんま得意じゃねぇんだけどなぁ……」

  • 17125/10/05(日) 00:54:07

    ■探索者の能力値について

    STR(Strength、筋力)3D6をロールし、その値を5倍にする
    STRは文字通り探索者の筋肉の力を表す。
    これが高ければ高いほどに探索者は重いものを持ち上げたり、しっかりと何かにしがみついたりできる。
    近接戦で探索者が与えるダメージを決定する。
    もしSTRがゼロになった場合はベッドから出ることが出来ない程の病弱な人、ということになる。

    CON(Constitution、体力)3D6をロールし、その値を5倍にする
    CONは健康状態、活力、バイタリティーを表す。
    毒や病気などが探索者のCONを直接脅かし、高いCONを持つ探索者はより多くの耐久力を持つことが多く、負傷や攻撃に抵抗する力がある。
    もしCONがゼロになった場合、探索者は死亡する。

    SIZ(Size、体格)2D6+6をロールし、その値を5倍にする
    SIZは身長と体重の両方を平均して1つの値で表したもの。
    小さな穴を潜ろうとした場合や遮蔽物に隠れる時などにSIZを使用する。
    SIZは耐久力とダメージ・ボーナス、そしてビルドを決定する際にも用いる。
    もしSIZがゼロになった場合、探索者が消えてしまったことを意味する。

    DEX(Dexterity、敏捷性)3D6をロールし、その値を5倍にする
    DEXの値が高いほどにより機敏で素早く、体が柔らかいということを表す。
    落下しそうになった時に何かを掴めたか、相手よりも早く動けたか、器用さが求められる作業をこなせたかなどに用いられる。
    戦闘時にはDEXが高いものから行動することになる。
    もしDEXがゼロになった場合、ぎくしゃくとして肉体的な作業を行えない。

    APP(Apperrance、外見)3D6をロールし、その値を5倍にする
    APPは肉体的な魅力と個性の両方を表す。
    高いAPPを持っている人は好感が持てる人物であるが、必ずしも美貌に恵まれているとは限らない。
    社会的な出会いや人にいい印象を与えようとする場合に役に立つこともある。
    もしAPPがゼロならば目を覆いたくなる程に醜い容姿かつ、どこへ行っても酷い態度を取られることになるだろう。

  • 18125/10/05(日) 00:55:35

    INT(Intelligence、知性)2D6+6をロールし、その値を5倍にする
    INTは探索者がどれだけ学び、記憶し、情報を分析し、複雑なパズルを解決出来るかを表す。
    単純な知識量とはまた違い、正解を導き出せるかという瞬発的なもの。
    個人的な興味の技能ポイントの算出にも用いられる。
    もしINTがゼロならば、片言にしか話せない知性なき愚か者となるだろう。

    POW(Power、精神力)3D6をロールし、その値を5倍にする
    POWは意志の力を表す。POWが高い程に魔術への適性が高く、魔術への抵抗力があることとなる。
    特別な注意書きがない限り、ゲームの間に失われたPOWは永久に失われる。
    ゲーム開始時の正気ポイント(SAN)はキャラクターのPOWと等しく、POWの1/5をマジック・ポイント(MP)として取得する。
    MPはPOWとは違い、プレイ中に消費しても再生することが出来る。
    もしPOWがゼロになった場合はゾンビのような生きる目的のない人間であり、魔法を使うことも出来ないような存在となる。

    EDU(Education、教育)2D6+6をロールし、その値を5倍にする
    EDUは探索者が持つ秩序だった事実に基づく知識を表し、探索者が過ごしたフルタイムの教育機関も示す。
    あくまでEDUは情報を持っていることを表し、それを知的に利用することを表すわけではない。(→知的利用はINTとなる)
    EDU60で高校卒業、70前後ならば大学に通った人物、80以上ならば大学卒業レベルの学業を修めて学位を持つ。
    他にもEDUはどれだけ職業的な技能ポイントを持っているかを決定する要素でもあり、探索者の〈母国語〉技能の初期値も表す。
    〈知識〉ロールを行う際にも利用される。
    もしEDUがゼロならば、生まれたての幼児か記憶喪失となるだろう。

    幸運
    探索者の創造の際、3D6をロールしてそれを5倍し、幸運の値を決める。

  • 19125/10/05(日) 00:57:11

    年齢
    プレイヤーは自分の探索者の年齢を15歳から90歳まで自由に選ぶことが出来る。
    この範囲外の作成となる場合、それを認めるかはキーパー次第となる。
    決定した年齢によって能力値に適切な修正を行うこと。

    ダメージ・ボーナス(DB)とビルド[SIZおよびSTR]
    ダメージ・ボーナスとビルドはSIZとSTRを加えた合計値で表(ルルブ記載)を参照し算出する。
    近接戦では示されたダメージ・ボーナスをキャラクターの一撃の全てに加える。拳のような生来の武器でも近接戦武器でも同様。
    ビルドは戦闘マヌーバーとチェイスの際に使用されるほか、スケール感を与える。(後述)

    耐久力[CONおよびSIZ]
    耐久力は探索者が与えられたダメージの累積を記録し、痛みや疲労困憊、死によって倒れる前にどれほど長い間、行動をとり続けることが出来るかを示す。
    キャラクターの耐久力はCONとSIZを合計して10で割って決定し、端数は切り捨てる。

    移動率(MOV)
    探索者は1ラウンドに自分のMOV値の5倍に等しい距離(m)を移動することが出来る(人間ではない存在には適応されない)。
    DEXとSTRの両方がSIZよりも小さい:MOV7
    STRかDEXのどちらかがSIZ以上ある、もしくはこれら3つの能力値が全て等しい:MOV8
    STRとDEXの両方がSIZより大きい:MOV9
    ただし年齢により減少する場合がある。

    職業
    探索者がどう生計を立てているかを示すものであり、それよって得意であるはずの技能も決まる。
    職業サンプル(ルルブ記載)を見ながら決めると良い。

  • 20125/10/05(日) 01:00:53

    ■能力値に関する6版と7版での主な変更点
    ①STR・CON・DEX・APP・POWが3D6から3D6の5倍に、SIZ・INTが2D6+6から2D6の5倍に、EDUが3D6+3から2d6+6の5倍に
    →所謂、〈能力値×5〉に変更する形。EDUは算出方法が変わっているので注意
    ②〈幸運〉がPOW×5ではなく、独立
    →精神力が強いけど運がない、というキャラ作成も可能に
    ③能力値のことをフル・バリューと呼び、能力値の1/2を「ハード」のロール、能力値の1/5を「イクストリーム」のロールと呼ぶ
    →〈STR×5〉ではなく〈STR〉に。わざわざ5倍にせずともそのままの値でダイスロールが出来るように
    →それに従い、クリティカルとファンブルの適応にも変化があるが後述する。

  • 21二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:02:34

    >>15

    10面ダイス2個で代用したりする方法があるらしいからみんながみんな持ってるわけでもなさそう

  • 22125/10/05(日) 01:06:28

    多くの場合は10面ダイスを2個使って、一の位と十の位で1d100の代用をするよ
    ゴルフボールもとい100面ダイスは出目が分かりにくいしね
    でもスレ主は基本的にWebダイス使うかな。楽だし一目で結果分かるので

  • 23125/10/05(日) 01:08:46

    虎杖「振るダイス自体はあんまり変わんない感じ?」


    伏黒「幸運が別で決まるのと、後EDUは振るダイスも変わってる」


    釘崎「5倍にして値が大きくなるのは慣れない内は数値の処理が面倒ね。それにわざわざ1/2と1/5まで計算してメモしておかないといけないのも」


    伏黒「今まで曖昧だった部分に対しての分かりやすい対処が出来るようになってるのと、他にも良い変更はある」


    ペラ……ペラ……


    釘崎「アンタ一人で先にどこまで読んでんのよ」


    伏黒「一通り目を通さないとマズいだろ」


    虎杖「とりあえず書いてある通りのダイス振ってキャラシ埋めれば……って、あれ。キャラシの名前欄にもう名前書いてある」


    釘崎「……自分の名前ね。なにこれ、自分を演じろってこと?」


    伏黒「ただPCの名前がPLと同じだけなら良いが……そうともいかなかった場合思っていた以上に面倒なことになる可能性もある。油断するなよ」


    釘崎「能力値のダイスが思った以上に重要になるヤツじゃない?」


    伏黒「その可能性は大いにある」


    虎杖「なんかよく分かんねぇけど、……とりあえずダイス振るぜ?」


    PC虎杖悠仁

    STR [dice3d6=3 3 4 (10) ×5] CON [dice3d6=5 2 6 (13) ×5] DEX [dice3d6=2 4 6 (12) ×5] APP [dice3d6=1 6 4 (11) ×5] POW [dice3d6=4 2 6 (12) ×5]

    SIZ [[dice2d6=3 5 (8) +6]×5]  INT[[dice2d6=5 3 (8) +6]×5] EDU[[dice2d6=3 4 (7) +6]×5]

    幸運[dice3d6=1 1 4 (6) ×5]

  • 24二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:11:24

    幸運低い

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:15:50

    経験者っぽい虎杖も珍しそうにしてたし皆持ってる訳じゃないのだなゴルフボール

    >>18

    POWってゲーム中どんな時に減ったりするんだっけ

    スレ見てるとHPMPとSANはもりもり変動しててよくハラハラしています

  • 26125/10/05(日) 01:22:45

    虎杖「ダイス振る度に勝手にキャラシが埋まってくんだけど、これどうなってんの?」


    iachara.com

    釘崎「全体的にそこそこでつまんないわね……って、幸運が酷い」


    伏黒「POWがこの値だったら大事故だろ」


    虎杖「SAN30じゃないならまだマシ」


    伏黒「振り直しは……なさそうだな、この感じだと」


    虎杖「ちょっと運が悪いけど、全体的にそこそこ?」


    釘崎「さっき言ったわよ、それ」


    伏黒「それ以外に表しようが無いだろ」


    虎杖「何するにも困らなそうってことで!」


    釘崎「器用貧乏以下ね」


    虎杖「始まる前からそんなに言う?」


    伏黒「……俺も振るか」


    PC伏黒恵

    STR [dice3d6=2 5 3 (10) ×5] CON [dice3d6=1 2 4 (7) ×5] DEX [dice3d6=4 4 4 (12) ×5] APP [dice3d6=6 5 6 (17) ×5] POW [dice3d6=5 4 1 (10) ×5]

    SIZ [[dice2d6=4 6 (10) +6]×5]  INT[[dice2d6=2 3 (5) +6]×5] EDU[[dice2d6=1 3 (4) +6]×5]

    幸運[dice3d6=6 5 1 (12) ×5]

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:26:29

    6版のステータスを見慣れてるとバグ値みたいでおもしろいね
    なんか爆イケな伏黒恵が生まれてる気がする

  • 28125/10/05(日) 01:33:58

    伏黒「なるほどな」


    iachara.com

    釘崎「何カッコつけてんのよ貧弱バカのウドの大木のくせして」


    虎杖「実際この伏黒カッコいいんじゃね?APP17あるし、幸運俺の2倍あるし」


    伏黒「ダメージ・ボーナスが着いてるなら貧弱じゃねぇだろ」


    釘崎「ならバカで良いわよ」


    虎杖「俺よりもINTもEDUも3ずつ低いのか」


    釘崎「致命的ね」


    虎杖「それはむしろ俺のことディスってない?」


    伏黒「俺は30は出してない」


    虎杖「伏黒もそっち側?」


    釘崎「じゃあトリは私ね。情けないアンタらに変わって目に物見せてやるわ!」


    PC釘崎野薔薇

    STR [dice3d6=6 4 4 (14) ×5] CON [dice3d6=5 3 5 (13) ×5] DEX [dice3d6=5 3 5 (13) ×5] APP [dice3d6=2 6 5 (13) ×5] POW [dice3d6=4 6 6 (16) ×5]

    SIZ [[dice2d6=5 5 (10) +6]×5]  INT[[dice2d6=3 6 (9) +6]×5] EDU[[dice2d6=3 2 (5) +6]×5]

    幸運[dice3d6=6 5 1 (12) ×5]

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:39:08

    でかくて精神力の高い釘崎?安心感ある

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:42:09

    EDU以外全体的に上振れてる

  • 31125/10/05(日) 01:49:12

    釘崎「勝ったわ」


    iachara.com

    虎杖「釘崎に勝ってんのEDUしかないんだけど、つーかマジで最低値俺の幸運30じゃん」


    伏黒「勝つとか負けるとかの話じゃないだろ」


    釘崎「APPで勝ってさぞご機嫌か?あ?」


    伏黒「APPなんて一番いらないだろ」


    釘崎「いざとなったらAPPロールでどうにか誑し込むのが今回のアンタの役割ね」


    虎杖「釘崎もダメボあるし」


    釘崎「視界に入るくらい大きくなってから出直せチビ」


    虎杖「70って平均以上だから!!」


    釘崎「あとは職業決めて技能ね……って、また文字が浮かび上がって」


    伏黒「年齢欄に俺達の今の年齢、か。それとSTR&SIZから合計5ポイント、EDUから5ポイント減らせ?」


    虎杖「そういやさっき15歳~19歳のキャラの場合はそうしろって書いてあんの呼んだかも」


    釘崎「それと、幸運をもう1回振って高い方の値を使っていいみたいね」


    虎杖「オッシャァ!!今度こそ90狙う!!」

  • 32125/10/05(日) 02:04:02

    虎杖「STRとSIZから合計5ポイント減らせって、どうする?」


    伏黒「SIZだろうな」


    釘崎「アンタさらにチビになるわけ?」


    虎杖「平均だから!!65が平均!!」


    釘崎「SIZを5ポイント、EDUを5ポイント減らして……あとは幸運をもう1回振れば良いのね?」


    伏黒「EDUが減るのは少し痛いが、ルールなら仕方ない」


    釘崎「学生探索者で6版ならEDUがもっと悲惨なことになるから、多少マシだと思うしかないわね」


    虎杖「そういや6版だとEDU+6が最低年齢だったよな」


    伏黒「それを実質12なら良い方だろ」


    釘崎「アンタの実質9も妥当っちゃ妥当ね」


    虎杖「じゃあそろそろ良いよな?リベンジ行きます!!おりゃ!!幸運!!来い!![dice3d6=4 5 4 (13) ×5]」


    伏黒「落ち着け。1ゾロ出るぞ[dice3d6=1 1 3 (5) ×5]」


    釘崎「むしろ1ゾロ出たら幸運15にしたらどう?[dice3d6=4 2 1 (7) ×5]」

  • 33125/10/05(日) 02:10:03

    虎杖「イ、ヨッシャ~~!!!65!!!」

    伏黒「で、次は今度こそ職業と技能だな」

    釘崎「とは言っても職業に関してはあくまで参考程度になるんでしょうけど」

    虎杖「あれ、無視?」

    伏黒「技能の方も6版と変わってる部分が多いから気をつけろよ」

    釘崎「言われなくても分かってるわよ」

    伏黒「それと虎杖、〈マーシャルアーツ〉〈キック〉はもうないぞ」

    虎杖「マジで!!!?!?」

  • 34125/10/05(日) 02:11:31

    ■探索者の技能について

    職業技能
    職業に紐づき、職業によって指定された能力値を使って職業技能ポイントを計算する。
    6版ではEDUを元に算出されていたが、EDU以外の技能で算出されることもあるようになったおかげでキャラメイクの幅が非常に広がっている。
    選んだ職業に応じて指定された範囲内の値に〈信用〉へポイントを割り振らなければいけない。その〈信用〉の値によって周囲からどう認識されているかが決まる。

    個人的な興味の技能
    探索者は趣味や職業以外の生活活動からも経験、技能、知識を得ることがあり、これを個人的な興味の技能と呼ぶ。
    探索者のINTを2倍したポイントを獲得し、あらゆる技能にポイントを割り振ることが出来る。ただし〈クトゥルフ神話〉には割り振ることが出来ない。
    職業技能に更にポイントを割り振ることも出来る。

    武器と射撃技能
    〈近接戦闘〉技能と〈射撃〉技能はさまざまな専門分野の武器を探索者が使えるようにするもの。
    6版とは設定がかなり異なっており、〈こぶし〉〈キック〉〈頭突き〉などが全て〈近接戦闘(格闘)〉に吸収。ダメージは1D3+DBとかなり減少している。
    つまり〈マーシャルアーツ〉〈キック〉にダメージボーナス載せて3d6!は滅びた。

    〈信用〉
    探索者の開始時の〈信用〉技能の値は探索者が選んだ職業によってキャラクター想像の際に決定する。
    ゲームの中で〈信用〉はキャラクターが利用可能なお金の量、余裕をもって送れる全般的な生活水準、社会におけるキャラクターの相対的な地位も示す。

  • 35125/10/05(日) 02:12:41

    ■探索者の作成について

    能力値以外の設定
    その探索者が今までどうやって生きて来たのか、これからどのようなRP(ロールプレイ、役割を演じる)をしていくのかの指針となる。
    あくまでも自分一人が好ましいと思うものではなく、KPや他のPLとどのように関わっていくかを考えた上での作成が重要。
    協調性がない探索者を作り、何をするにも他のPCに誘われないと動かなかったり動く理由を自分以外のPLやPCに任せることはお勧めしない(気心の知れた仲間と合意の上でなら話は別)。
    自分と他者の双方が楽しめるような探索者情報を押しつけがましくならない程度で作り上げておこう。そのキャラの自己紹介を"簡潔で"魅力的に出来るようになるくらいのイメージ。
    だが他のPLに「その情報キャラシ(キャラシート、探索者情報が記載されているもの)に書いてあるんですけど」とキャラシを覚えさせることが当然だと思うものもやめよう。
    難しければルルブのキャラシの欄や表などを使って埋めてみればいい。極論、必要な数値さえ埋めていればゲーム中に探索者は完成していくので。
    (例:"カレーうどんが好き"よりも"カレーうどんが好きだが不器用なので食べる度に服をカレーで汚す羽目になるし、そういう時に限って服は白い"で探索者の好きな食べ物とDEXと幸運の低さが分かる。この辺は結構好みとKP・PLによる)

    ■選択ルール、ハウスルールについて

    ルルブにも記載がある、ゲーム中に採用するかどうかを選べる"選択ルール"やKPが提示するその卓独自のルールの"ハウスルール"などがある。
    これらは基本的にKPが決定権を持っているため、KPとPLでどこまで採用するかを確認しておこう。
    くれぐれも他の卓で知った選択ルールやハウスルールをKPに強要してはならぬ。

  • 36125/10/05(日) 02:13:45

    ■技能について

    探索者が何をどれくらい出来るのか、の指標。
    技能ごとに初期値(多くの人間が最低限これくらいは出来るだろう、という値。今まで一人も殴ったことがない人間でも人を殴れないわけではない)が決まっており、その初期値に自分が得たポイント(職業技能ポイントや個人的な興味の技能ポイント)を割り振っていこう。
    技能値は高ければ高い程熟練されているということになり、基本的に1D100を振って技能値"以下"を出せればその技能を用いた行動に成功したことになる。
    だがただ泳ぐことと川で泳ぐこと、海で流された時に岸まで辿り着けるか……など条件の厳しさによってレギュラー(技能値そのままでのダイスロール)、ハード(技能値を1/2にしてダイスロール)、イクストリーム(技能値を1/5にしてダイスロール)と変わっていく。KPの指示に従おう。
    レギュラーでのダイスロールでもハード以下、イクストリーム以下でより良い結果が得られるので熟練した技能程いい結果が得られやすい。
    広く浅く満遍なくとるよりはシナリオでの推奨技能を中心にある程度"何が出来る探索者なのか"を意識して技能を取った方がRPしやすいし、活躍の機会が得やすい。
    よく言われる『三大探索技能』は〈目星〉〈聞き耳〉〈図書館〉。SAN値が低すぎなければとりあえずは問っておこう。情報収集における要。腐ることはほぼない。
    これに加えて耐久値回復は〈応急手当〉〈医学〉、SAN回復や発狂の処置は〈精神分析〉。何かと戦うなら〈近接戦闘〉〈回避〉など、能力値と相談しながらポイントを割り振ろう。何もかもが出来る探索者の作成は不可能なので、何かが出来る探索者であれば十分。
    6版から技能の種類も増えたり変わっているが、詳細はルルブを読もう。今回は出て来た〈技能〉に関して説明をしていく。

    結果の呼び方はより良い成果が得られる順にクリティカル(決定的成功、01)、イクストリーム(技能値1/5以下)、ハード(技能値1/2以下)、レギュラー(技能値以下)、失敗(技能値よりも大きい)、ファンブル(致命的失敗、技能値(成功値)が50以上の場合は100、50よりも小さい場合は96~100)となる。
    対抗時に結果が同ランクだった場合、高い技能値or能力値を持つ者が勝利する。それも同値ならば手詰まりもしくは再ロール。

  • 37125/10/05(日) 02:16:26

    今日はここまで
    説明に関しては読まなくても良いっちゃ良いので雰囲気だけで楽しめるならそれでも大丈夫だよ

  • 38二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 02:28:51

    1ゾロ出なくてよかったね!
    お馴染みの〈マーシャルアーツ〉〈キック〉7版だとないのか

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 06:51:12

    >>25

    呪文使う時にMP以外にPOWをコストにすることがあるっぽい。ルルブ見た感じ神格との接触みたいな強力な呪文使う時にPOWもコストにすることが多いみたい


    あとは超レアケースだけど「アザトースの呪詛(相手のPOWを奪う呪文)」喰らったら減る


    6版ルルブしか持ってないから間違ってたら申し訳ない

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 08:42:09

    >>25

    普通の探索者ならまず変動することはないな

    例外的にPOW対抗ロールが必要な呪文をかけたり幸運で1クリが出た時増加することはあるらしいが

    あと神格を信仰することで与えられることもある(名状し難き誓約)

    減る場合は呪文を受けたり神話生物の攻撃を受ける(ティンダロスの猟犬など)、強力な呪文のコスト(神格との接触や刀身を清める)

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 10:00:48

    いつの間にかきてたスレ主の新卓脱出システムがセ部屋になってて草

  • 42125/10/05(日) 11:26:59

    質問を見逃してた、すまん
    他の人が答えてくれている通り、HPやMPとは違って能力値(この場合はPOW)自体が変動することはあまりないよ
    でも呪文や敵や何かしらの行為よっては一時的に消耗することのよくあるMPだけじゃなくてその人が持つ精神力そのものであるPOWも減ることがあったり、増えることもある
    呪文などによる対抗POWロールがあってそれに勝利したり、〈幸運〉で1クリ出した時はPOWが成長するチャンスが貰えるね

    HP(耐久力)、MP、SAN→よく増減する
    幸運→選択ルールの採用によっては増減する
    STRを始めとするそれ以外の能力値→場合によっては増減するが、それはレアケース(加齢による数値の変化、シナリオ中の出来事によるものetc)なのでシナリオ終了時の報酬としての補填が基本的にはない

    ウォーターサーバーとかでボタンを押して水を出してもボトルの中身の補充は簡単……ってのがMP。実際に時間経過で回復するので
    POWの減少はウォーターサーバーのボトルそのものが小さくなってしまうので出せる水の総量も減るし、減った容量を増やすのは個人では基本的に無理、みたいなもの……で通じるのかなこれ。逆に分かりにくかったらごめんよ

  • 43125/10/05(日) 12:46:51

    虎杖「学生で探索者作るとさ、技能値高く取りにくいよな。こっちはとりあえず〈応急手当〉と〈目星〉〈聞き耳〉〈図書館〉は取っといた」

    釘崎「〈精神分析〉を少しだけ取ったけど、最悪ぶん殴るからよろしく」

    虎杖「そういや7版って〈値切り〉消えた?」

    伏黒「〈値切り〉が消えた代わりに〈威圧〉と〈魅惑〉が増えたな」

    釘崎「〈言いくるめ〉は短時間で行えるけど効果短め、〈説得〉は長時間かかるけど効果は長め。〈威圧〉は脅しで〈魅惑〉は……まあそのままね」

    虎杖「言葉だけじゃなくて態度でどうにかするってのも指針として分かりやすいかも?」

    釘崎「そういやアンタ、前にゴジョセンがKPやった時にどんな言葉で言いくるめるか聞かれて-50の補正されてたわね」

    伏黒「結局ファンブル出してたよな」

    虎杖「あれは俺が悪いと思うけど五条先生も悪いと思う」

    釘崎「流石に『これから雨が降るんだけど布団とか外に干してない!?』は論外」

    虎杖「布団干してる時に雨降られんの困るじゃん……」


    ■対人関係技能

    〈言いくるめ〉〈説得〉〈威圧〉〈魅惑〉の四つになり、その差が明確化した。6版までであった〈値切り〉は消失。
    探索者がどのように他の人間へと接するかを表している。〈言いくるめ〉はその場での誤魔化し、〈説得〉は最低30分時間がかかる代わりに相手の考えを変えることが出来、〈威圧〉は高圧的な対峙で相手に言うことを聞かせ、〈魅惑〉は外見的要素だけではなく人柄でも良く、相手の行動を正反対に変えることは出来ないが自分の要求が通りやすくなる。
    相手が〈心理学〉をどの程度持っているかによってダイスロールの難易度が変わる。50以上でハード、90以上でイクストリーム。

  • 44125/10/05(日) 12:58:17

    伏黒「変わったと言えば〈応急手当〉と〈医学〉もだな」

    釘崎「そこに〈精神分析〉足せば完璧ね。困った時の精神科医」

    虎杖「とりあえず高めのEDU出たら医者が安牌だよなぁ」

    釘崎「PL同士の相談なしでキャラシ作ったら全員医者だった、も稀に良くあるわよね」

    虎杖「んで7版では〈応急手当〉じゃないと瀕死状態からの回復は出来ないんだ」

    伏黒「ダメージに関しても最大耐久力の1/2以上のダメージを食らわなければHPがゼロになっても意識不明で済むようになったみたいだな」

    釘崎「6版だと足の小指を十回ぶつけてHP-1×10でも死ぬことが有り得るから意外と描写に困るのよね」

    虎杖「小さなダメージの積み重ねで『これで死ぬ!?』ってのはたまにあるよな」

    伏黒「その代わり最大耐久力の1/2以上を失ったら重傷を負った探索者がHPを0にすると瀕死となる」

    釘崎「瀕死からの回復に〈応急手当〉が必須、そこから更に回復させるなら〈医学〉と」


    ■〈応急手当〉と〈医学〉について

    6版よりも差が明確化。
    〈応急手当〉は耐久値を失った一時間以内のみ、もし相手が意識を失っていた場合は成功で耐久値を1回復するとともに意識を回復させることが出来る。
    瀕死状態に陥っていた場合は〈応急手当〉で相手の容態を1時間安定させ、一時的な耐久値1を与える。1時間以上経過した時点で1時間ごとにCONロール、失敗すれば一時的な耐久値が失われて瀕死に。そうなれば死を避けるためにラウンドごとにCONロールすることになる。
    〈応急手当〉は技能使用者が最大二人同時に行え、どちらかでも成功すれば良い。
    〈応急手当〉のみが瀕死状態にある探索者の命を救うことが出来、それ以降の対処が〈医学〉となる。
    〈医学〉の治療は最低1時間かかるとし、耐久値回復の値は1D3とする。

  • 45125/10/05(日) 13:07:30

    釘崎「ってことは〈応急手当〉さえ成功すればとりあえずは死ななくて済むってことよね?」

    伏黒「6版とは違ってHPにマイナスの概念がなくなったこともあって治療は成功してもダメージ回復が間に合わずに死ぬこともなくなった」

    虎杖「1d3で2以上出してれば蘇生だったのに、そこで1出して死亡ってなると〈医学〉失敗した時よりもキツイよな」

    伏黒「その代わり最大耐久力以上のダメージを受けたら死ぬことになる」

    釘崎「そこまで来たら死ぬ時は死ぬわよ」

    虎杖「元は6版でも〈応急手当〉と〈医学〉とどっちも高く取る理由ある?って思ったこと結構ある」

    釘崎「〈値切り〉もそうだけど、違いは分かるけど使い方が良く分からない技能ってあったわよね」

    伏黒「その辺りの調整が目的だったってことだろ」

    ■負傷と治癒について

    攻撃によって与えられたダメージはその量によって通常のダメージか重傷に分けられる(6版ではなかった概念)。
    キャラクターの最大耐久力の1/2未満の場合は通常ダメージ、1/2以上の場合は重傷。更に最大耐久力を上回った場合は死である。
    通常ダメージの効果では意識不明になることはあっても死ぬことはない。
    重傷を負ったキャラクターが耐久力をゼロにまで減少させた場合は死亡する。
    重傷を負うとただちに転倒し、伏せ状態になる。そしてCONロールを行い、成功すれば意識不明にはならない。
    重傷を得ているキャラクターが耐久力をゼロにまで減少させた場合、瀕死状態となる。
    累積したダメージは現在耐久力がゼロになればそれ以上は記録されず、耐久力がゼロになることはない。ゼロになったキャラクターは意識不明となる。
    耐久がゼロになった場合、以下の三通りが考えられる。
    ①通常のダメージのみなら時間が経てば回復する②重傷を負っていた場合は〈応急手当〉を受けなければすぐに死亡する。③最大耐久力より大きなダメージを受けたのなら死は必然となる
    〈応急手当〉は1時間以内の怪我に対し、成功すれば耐久力を1ポイント回復させる。瀕死のキャラクターを安定状態に出来る。
    〈医学〉は治療に最低でも1時間かかるが、ダメージを受けた後ならいつでも行え、1d3ポイント回復する(1日以上の時間経過で難易度は上がる)。瀕死状態のキャラクターには〈応急手当〉が成功しなければ使えない。

  • 46125/10/05(日) 13:10:48

    ■瀕死について

    瀕死とはキャラクターの耐久力がゼロにまで減少し、重傷を負っている状態を呼ぶ。
    瀕死になれば意識不明に陥りPLは次のラウンドとその後の各ラウンドの終わりにCONロールを行わなければならない。
    これらのCONロールに1回失敗した場合、そのキャラクターはただちに死亡する。瀕死状態のキャラクターの容態を安定させるには〈応急手当〉しか使うことが出来ない。
    〈応急手当〉に成功して瀕死状態のキャラクターが安定させることが出来た場合は一時的な耐久力が与えられるが、それに続いて〈医学〉ロールに成功しなければならない。〈応急手当〉によって獲得した一時的な耐久力(1ポイント)は1時間経つごとにCONロールを行って失敗すれば一時的な耐久力を失って容体が悪化したことになり瀕死状態にお散った時点に戻る。そして再び〈応急手当〉と各ラウンドの終わりにCONロールを必要とすることになる。
    通常のダメージのみならば1日あたり1ポイントの耐久力を回復していく。
    重傷の回復はゲームでの各週の終わりにCONロールを必要とする。CONロールが成功すれば1d3ポイントの耐久力が回復し、失敗すれば回復しない。
    イクストリームの成功なら2d3の耐久力が回復、そのキャラクターが快適な環境で完全に休養していた場合はボーナス・ダイスが1つ受け取れる。
    有効な医療のケアを受けていた場合はボーナス・ダイス1つ受け取れ、ケアを与えていた医師で最も技能値が高い人はその週の終わりに〈医学〉ロールに成功しなければならない(患者のCONロールが行われる前)。
    逆に環境が良くない場合、もしくは医師や看護師の〈医学〉がファンブルだった場合(両方でも)はペナルティー・ダイス1つを受け取る。
    重傷を治癒するにはキャラクターの回復露オールでイクストリーム成功を出すか、キャラクターの現在耐久力が半分まで回復した場合。
    回復ロールがファンブルすれば消えない傷跡、合併症、容態の悪化などの結果が生じる。

  • 47125/10/05(日) 14:34:30

    虎杖「そういやここに書いてあるペナルティー・ダイスってさ」

    伏黒「他のシステムでもよくあるが、文字通りの意味だ。振るダイスが増える」

    釘崎「確かボーナス・ダイスだとより良い方を採用出来て、ペナルティー・ダイスはその逆。悪い方を採用するのよね?」

    伏黒「さっきの〈幸運〉もある種のボーナス・ダイスだ。ここで言うボーナス・ダイスとはまた違うが」

    虎杖「元々6版ではペナルティー・ダイスってなかったよな?」

    伏黒「ない。難易度設定も同じだな。基準はなくKP次第だ」

    釘崎「それが罷り通るから-50の補正も有り得るわけね」

    虎杖「一足先にやったイクストリームってことか……嬉しくねぇけど」

    ■ボーナス・ダイス、ペナルティー・ダイスについて

    ボーナス・ダイス、もしくはペナルティー・ダイスが付与された場合には1d100ではなく十の位の1d10と一の位の1d10とで分けて考えることになる。
    もしどちらかのダイスが1つ付与されたら、十の位の1d10を二回振る。ボーナス・ダイスだった場合はより低い方を採用し、ペナルティー・ダイスだった場合はより高い方を採用する。
    ボーナス・ダイスとペナルティー・ダイスは互いを打ち消すことが出来る。
    技能ロールでは難易度設定(レギュラー、ハード、イクストリーム)、対抗技能ではペナルティーかボーナスが与えられることになる。
    例:ペナルティー・ダイスが1つ付与されたので十の位を2d10で振った。2と4が出たのでより高い方の4を採用し、加えて一の位の1d10では10が出たので結果は40となる。

  • 48125/10/05(日) 14:49:49

    虎杖「とりあえずこんなもん?能力値と技能以外って自分でPCやるならわざわざ書くのも面倒っつーか困るっつーか」

    伏黒「一応全員で探索者を作成したが、KPはどうするかも分からないままだろ」

    釘崎「そう言えばそうだったわね。おいコラ、さっさとシナリオ寄越しなさいよ」

    虎杖「もしかして一人だけ別室とか?」

    釘崎「なんでそうなるのよ」

    虎杖「シナリオのネタバレ禁止的な?」

    伏黒「KPとしての言動に制約がある可能性も有り得るな」

    虎杖「だったらPL側の方が気楽で良いかも……って、あれ?なんかキャラシの文字光ってね?」

    釘崎「まさか私たち全員がPLかつPCになるってこと?それよりも光り過ぎ、眩しくて目が開けられない……!!」

    虎杖「なんでこんなことになってんだよ!!」

    伏黒「大体オマエのせいだろ」

    釘崎「アンタのこと後でぶん殴るから覚悟しなさい」

    虎杖「さっきもう殴ってんのに!?ってかマジで光り過ぎ――――ぁ」

  • 49125/10/05(日) 15:06:09

    気付けば地に足がつかないような浮遊感と、何かに引っ張られるような感覚に襲われていた。

    閉じていた瞼を焼く閃光が引いたと思い、瞼を持ち上げてみればそこには青空が広がっている。

    改めて周りを見渡せばどうやら自分はスキー場のリフトのようなものに乗っているらしい。


    少しずつ現状を理解すれば、ここ「いねむり山」の山頂にある展望台に三人で訪れていたことを思い出す。

    今は紅葉の季節であり、いねむり山の展望台は紅葉が一望出来る穴場スポットらしい。おそらく展望台から見える景色は格別、のはず。

    釘崎が見つけて来て、なんやかんやでお馴染みの三人で出向くことになった――――というわけである。

    然程規模が大きいものではなく、前や後ろを見ても三人以外の人影はない。

    反対側から降りて来る座席も空席であり、流行りに先駆け過ぎたのかそれとも流行っていないのか、人の気配は微塵もなかった。


    「え……、うおッ」


    見回していたせいかバランスを崩しかけた虎杖が体をぐらつかせるも、落ちる前にどうにか体勢を安定させる。

    そこまでではなかったものの、伏黒も釘崎も状況の変化に戸惑っていた。


    「これ、そういうことよね?」

    「そういうことだな」


    半ば予想はしていたものの、その中でも当たって欲しくはない類の予想が当たってしまっていた。

    つまりはと言えば、――――シナリオの追体験をしろと、そういうことなのだろう。


    ≪一人乗りリフトに乗っている順番(値が低い人から前)≫

    虎杖 dice1d100=86 (86)

    伏黒 dice1d100=99 (99)

    釘崎 dice1d100=5 (5)

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 15:17:50

    細々と色々違うんだな~交渉系技能増えたの面白いかも
    重賞とか瀕死の概念あたりはまだちょっとピンとこないけど6の時も卓見てこれはどうなんの!?ってハラハラしてるうちに何となく理解してったな

  • 51125/10/05(日) 15:18:27

    釘崎が後ろの二人の方を振り向けば、何とも言えない顔をした虎杖と伏黒が目に入る。

    互いの顔を見れば先程まで自分たちがどのような状況に居たか、その記憶が同じものであると想像がつくだろう。

    この世界の自分として設定されているだろう記憶が脳裏に流れ込んだこともあり、気分が良いとは言えない。

    それに加え、肉体的な変化もある。身長や体格など、他にも普段は出来ないことが出来そうだと思えたり、逆も然りである。

    しかしそこに違和感があまりないのはこの世界の自分としての記憶があるからだ。


    「これってこれから起こる問題をどうにかすればシナリオクリアになるってことよね?」


    釘崎が後ろに向かってそう叫べば、虎杖と伏黒はとりあえず前を向けとばかりに手振りで返す。

    妙な所で心配性なんだかお節介なんだかと釘崎が前を向き直せば、変わらず青空と無人のリフトが視界に入った。


    「……げ」


    ふと気付き自分の呪力を確かめようとして見れば、何かが阻むかのように感じられはするもののそれを使うことが出来ない。

    術式の一つでも使えればと思ったが、そうはいかないようだ。

    三人共に術式は使用不可、その上であのキャラクターシートの通りの”自分”として頑張らなければならない、ということらしい。


    「せめて少しでもマシなシナリオでありますように……」


    クトゥルフ神話に関連するシナリオで少しでもマシなものがあるかどうかの真偽は別として、釘崎はそう願わずにはいられなかった。


    ≪誰かのスマホに連絡、誰の?≫

    1.虎杖

    2.伏黒

    3.釘崎

    dice1d3=1 (1)

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 15:26:09

    皆の最終的なキャラシおもろ
    The平均のオカ研虎杖とデカイケメンの帰宅部伏黒と一軍っぽいバド部釘崎…

  • 53二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 15:32:41

    物理的にPCになっちゃうタイプのやつだ怖い
    運試しみたいな初ダイスでクリティカルとファンブルが出ていて波乱の予感

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 19:07:30

    応急手当に成功したけどその後のHP回復量ダイスが足りず蘇生ならず…ってパターンがなくなったのはいいけど応急手当で一時的に安定させただけだと1時間ごとに絶命チャンスくるのか…
    シナリオによるけどちょっと誰かピンチになって実演してみてほしいな(鬼)

  • 55125/10/05(日) 19:11:19

    そんな時、虎杖の持つスマホがメッセージの受信を告げる。
    見てみれば送り主は五条のようだ。
    どうやらここでも高校の担任の教師らしく、真面目(?)に授業をしている風景が脳裏に浮かんだような浮かんでいないような。
    とにもかくにも中身を確認しなければ始まらないと、メッセージを見てみれば内容は以下の通り。


    《五条からのメッセージ》
    ――――――――――

    いねむり山に行ってるみたいだけど、霧が酷いみたいだね
    調べてみたら霧についての書き込みが幾つかあったけど、これも日頃の行いかな?
    一応、いねむり山で検索しておきな。山の天気は変わりやすいからね


    追伸
    お礼はいねむり饅頭の白と黒と茶の三色セットで良いよ

    ――――――――――


    「……どう考えても『これから霧が出て酷い目に遭います!』の導入だろこれ」

    虎杖はげんなりしながらも伏黒と釘崎にメッセージを転送すれば、視界に入る釘崎が項垂れるのが見えた。
    見えずとも背後の伏黒は天を仰いでいるような気配がする。

    「あと多分この五条先生の本音はお土産頼むの忘れてた、だろ。心配してくれてんのも本当かもしれんけど」

    とにかくここまで丁寧に「さっさといねむり山について調べろ」と示されればそうしない道理もない。
    三人は頂上に辿り着くまで、凡そ5分間を有益に使うべくそれぞれが「いねむり山」について調べ始めた。

  • 56125/10/05(日) 19:22:24

    「いねむり山」そのものについての情報はなんとなく事前に調べたような記憶が蘇って来る、気がする。
    ならばと現在、霧が出ているらしいという情報を拾うべきだろうと最新の投稿について探してみればあっという間に目的の投稿は見つかった。


    《「いねむり山」で検索して得られたSNSの投稿》
    ――――――――――

    発信.者:鎌倉佐羽 発信時間:30分前
    いねむり山ついた! すごい景色! 最高! #いねむり山

    発信.者:鎌倉佐羽 発信時間:20分前
    縁結びの鐘はすごい音! 山のどこにいても聞こえるんじゃないかな? #いねむり山

    発信.者:鎌倉佐羽 発信時間:10分前
    眠り猫みつけた! 思ってたより小さい! だっこしちゃった! #いねむり山

    発信.者:鎌倉佐羽 発信時間:5分前
    すごい霧! なんかすごい眠い! #いねむり山

    ――――――――――


    どうやらいねむり山に霧が出ているのは本当らしい。
    しかもすごい眠くなると、何かに巻き込まれる嫌な予感しかしない。
    晴れていれば景色が良いことだけは救いだが、どうせシナリオ中に楽しめるのはエンディング後かそれさえもないかのどちらかだと三人は薄々分かっている。

    それにしても何が出て来るのかと、知識から展開の予想がつかないかを窺おうとするも具体的なものは思い出せない。
    どうやらズルは駄目、ということらしい。
    真面目にやれとのことなのだろう。

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 19:25:38

    TRPG経験者だからメタ読みもできる三人にふふってなる
    でも具体的なことはわかんないからやるしかないんだね

  • 58125/10/05(日) 19:46:01

    そんな投稿に目を通し終わってから少し、リフトが山頂に近付くとあれほど快晴だったはずなのにだんだんと霧が出てくる。
    また、リフトの動きが不安定になり、止まっては動きを繰り返すようになった。明らかに異常な動作である。
    プレイヤーとしても、そして呪術師としてもこういったことに慣れている三人は足元と周囲への確認を怠らない。
    飛び降りるにせよ、まだ地面へと距離はある。雪が降っている時ならばともかく、地面に着地するには危険が伴うだろう。

    どうするべきかと、そしてこのシナリオではどうすることを求められているのかと、そんなことを考えていた三人だったが一つの異変に気付く。
    ずっと無人だったリフトの反対側、降りて来る方の座席の一つが妙なことになっていた。
    座席全体が薄いメッシュのようなものに包まれて、まるで繭のようにも見える。

    「なによ、これ……」

    三人の内で先頭の釘崎が近付いて来るそれに目を凝らし、息を飲む。
    よく見るとその繭の中には二人の男女が入っていた。
    一つのリフトに無理矢理に二人で乗り込んで、座席の男性に女性がしがみ付いているような状態のままメッシュに包まれ、絶命しているのだ。
    ピクリとも動かないそれは生きているとは思えず、どこからどう見ても死んでいるようにしか見えない。
    普通ならば見ることのない、異常な死体の目撃は少なからず三人に衝撃を与えることだろう。

    ――――と、そんな時だった。
    まるでテレビのチャンネルを切り替えるように三人の視界は一変する。
    そうして切り替わった先、そこには先程まで三人が居た謎の部屋が広がっていた。
    それぞれの手の中には100面ダイスが1つずつ、テーブルの上のメモには『〈SANチェック〉1/1d4』の文字。

    「ダイスは物理的に振れってことかよ!?」
    「そう言えばこれTRPGだったわね」
    「戦闘とかどうするんだよ」

    どうやら思った以上に不思議なことになっているらしかった。

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 19:48:51

    確かにリフトの上でダイスは振れない
    めちゃめちゃ高性能なVRみたいな初めてのパターンだw

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 19:56:51

    >>41

    セ(ッションしないと出られない)部屋!

  • 61125/10/05(日) 19:57:06

    釘崎「それにしたってなんで自分でダイス振ることになるのよ」

    伏黒「自分で選んだ結果だということを重視して、あっちの俺達に影響を与える繋がりの強化にでもしてるんじゃないか」

    虎杖「テキトーに言ってる?伏黒やけになってねぇ?」

    伏黒「うるせぇ」

    ■正気度ポイントと〈正気度ロール(SANチェック)〉について

    正気度ロールは1d100で正気度ポイント以下を出せば成功し、襲い来る恐怖に対して正気を保てた(減少量が少ない)ということになる。
    〈正気度ロール〉0/1と書かれていた場合は成功で0の減少、失敗で1の減少という意味。
    ファンブルを出した場合は正気度ポイントを最大減少値失う。
    最大正気度は[99ー現在の〈クトゥルフ神話〉技能]で導き出すことが出来る。
    つまり正気度ポイントが高いキャラクターほど正気を失いにくく、正気度ポイントが低いキャラクターほど正気を失いやすい。
    スレ主のスレでは基本的に〈SANチェック〉と表記する。

    ■狂気について

    "新クトゥルフ神話TRPG"において狂気とは、心的外傷をもたらす経験及びクトゥルフ神話に関連した超常的な知識によって引き起こされる。
    狂気の状況は失った正気度ポイントの量と割合により、一時的狂気、不定の狂気、永久的狂気の三種類がある。
    流れとしては、狂気の発作→潜在的狂気→回復。
    一時的狂気とは1つの原因による正気度の喪失が5ポイント以上になった場合、INTロールをさせて成功すれば起こったことを理解してしまったこととなり一時的狂気に陥る。
    一時的狂気の症状は直ちに始まり、1D10時間続く。
    不定の狂気とはゲーム上での「1日」に現在正気度ポイントの1/5以上を失った場合に回復までの期間が定まらない"不定の狂気"に陥る。
    この場合の「1日」はあくまでKPの設定する一区切りの期間を言い、緊張状態から解放されてゆっくり一休みできる状況までを「1日」としても良い。
    永久的狂気は正気度ポイントがゼロに陥ったことを表し、ゲームへの復帰が高確率で不可能になる。正気がない、となれば当然だ。
    最初にクトゥルフ神話神話に関係したことで狂気の発作に陥った場合、〈クトゥルフ神話技能〉に5ポイント加える。
    その後さらクトゥルフ神話に関係したことで狂気に陥るごとに1ポイントずつ増加する。

  • 62125/10/05(日) 20:04:30

    虎杖「とにかくダイス振るか。俺ゴルフボールは振るの初めてかも」


    伏黒「思ったよりも転がるから勢いつけるなよ」


    釘崎「全員SANが50以上ならファンブルは100のみよね?」


    虎杖「ヤツの名前出すのやめようぜ」


    釘崎「最大でも4なら今のうちに出しておきなさいよ」


    伏黒「最後まで出さなきゃいいだろ」


    釘崎「なら今回ファンブル出したヤツには何か奢って貰おうかしら」


    虎杖「釘崎が出したら?」


    釘崎「私は出さないけど、出したらガムでも奢ってやるわよ」


    虎杖「ガムは微妙だけど、出したくない気持ちの上乗せってことでいいかも。よっしゃ振るぜ!あ、ヤベ」


    釘崎「部屋の隅まで転がってったわね」


    伏黒「だから言っただろ」


    〈SANチェック(正気度ロール)〉1/1d4

    虎杖(60) dice1d100=6 (6)

    伏黒(50) dice1d100=38 (38)

    釘崎(80) dice1d100=46 (46)


    ※()内の数字以下で成功、よりも大きければ失敗。今回は失敗した場合に1d4を更に振って減少値が決まる。

  • 63二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 20:10:21

    6版の過去スレだとSANチェックはクリファンノーカンだったっけか?SANチェックで100出したのに減少値振ったら大したことなくてよかったみたいなのもあったような
    出てもかすり傷な時には出ないもんだ!

  • 64125/10/05(日) 20:17:55

    〈SANチェック〉
    【成功】虎杖、伏黒、釘崎

    ≪SAN減少≫
    虎杖:SAN60→59 (現時点で不定の狂気が発症するのは48)
    伏黒:SAN50→49 (現時点で不定の狂気が発症するのは40)
    釘崎:SAN80→79 (現時点で不定の狂気が発症するのは64)

    虎杖「よっし、全員セーフ!あ、振り終わったらダイス一旦消えんの?」

    釘崎「伏黒が不定になるまであと9ね」

    伏黒「シャレにならないからやめろ」

    虎杖「またキャラシ勝手に書き換わってる。これ楽で良いかも。結構書き換えるの忘れてたりするんだよな」

    釘崎「こんなクソみたいな状況に慣れてんじゃないわよ」

    伏黒「あの死体に注視出来れば何か分かるかもしれないが……」

    釘崎「ダイス出て来たわね」

    虎杖「事前許可制?宣言すれば振れる感じ?」

    釘崎「尚更あっちでダイス振りたくなったらどうすんのよ」

    虎杖「ダイス振らせて!!!って叫んでみる?」

    釘崎「駄目だったら一発で不審者認定じゃない」

  • 65125/10/05(日) 20:37:01

    伏黒「7版ルルブで採用されたプッシュ・ロールについて丁度良いから説明しておく」


    釘崎「失敗したらもう一回触れるけど、プッシュ・ロールにも失敗したら普通の失敗よりも悪い結果が出るってやつでしょ?」


    伏黒「ここぞという時、もしくは三人とも失敗した時に使うべきだろうな」


    虎杖「それフラグ?」


    釘崎「これで全失敗ならアンタがプッシュするってわけで」


    虎杖「異議なし!」


    伏黒「おい。使うとしても目星が高いヤツが使うべきだろ」


    釘崎「人に押し付けるわけ?」


    〈目星〉死体に対して何か気付くかな?

    虎杖(60) dice1d100=31 (31)

    伏黒(55) dice1d100=44 (44)

    釘崎(75) dice1d100=69 (69)


    ■プッシュ・ロールについて


    6版ではなかったシステム。

    戦闘技能やSANチェック(襲い来る恐怖に打ち克てたか、正気の有無を確かめる)、対抗技能時などを除き、失敗したダイスロールに再挑戦が出来る。

    ただし、失敗からの挽回を狙うのでプッシュ・ロールでも失敗した場合は失敗以上のデメリットがある。分かりやすく言えば通常ダイスロール時のファンブル(致命的失敗、ただの失敗よりも取り返しのつかない失敗のこと)のようになる。

    そもそも一度目のロールでファンブルが出た場合はプッシュ・ロールも不可。

    挑戦するかどうかはPLが選べるので、使用するか否かはPL次第。

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 20:54:52

    いつでも使える訳じゃないし賭けだけどプッシュロールの使いどころ面白そう
    言いくるめプッシュロール失敗とか確かにすごい怪しまれそうだもんな

  • 67125/10/05(日) 20:59:29

    〈目星〉

    【成功】虎杖・伏黒・釘崎


    それぞれが自分のダイス目が成功の結果をもたらしたと気付けば瞬きの刹那、再び視界が切り替わる。

    思ったよりは感覚のズレもなく、再びリフトに座っている自分を認識すると同時、近付いて来る死体に対し目を逸らすことなく視界に収めることが出来た。

    胸の中に過ぎる恐怖は先程までなかったもののようにも思えるが、それは先程のSANチェックによる正気度ポイントの減少によるものだろう。


    その男女はこのリフトに乗る前、ふもとのリフト乗り場でも見たリフトの係員と売店の店員の制服を着ていると分かる。

    おそらくは展望台の方で働いていた人間だったのだろう。それに加え、二人の顔色が黒に近い紫へと変色していることにも気付くことが出来る。


    しかしそうだと分かっても、リフトからリフトへと飛び移るなんて真似は今の三人に出来るはずもない。

    となればそのまま通り過ぎていく反対側の座席に対して出来ることは何もなく、その二つの死体は背後へと消えていった。


    明らかに展望台の方で何かが起きているのだろうと想像がつくも、リフトは刻一刻と頂上へと近付いていく。

    だが動いたり止まったりとを繰り返していたリフトはあと少しで降りられるという所でついに止まってしまった。

    霧は更に深くなり、リフト乗り場の様子はよく見えない。

    声を出して良いのか、どうするべきなのかと三人が警戒し始めて凡そ三十秒。次の瞬間、リフトのケーブルが大きく揺れた。

    ぐわんと撓むような衝撃の在処へと咄嗟に視線を向ければ、自分たちの頭上を飛び越えてリフトの上り下り両方のケーブルの間に黒っぽいアドバルーンのようなものが見えた。

    そのアドバルーンのようなものが動くたびに、ケーブルが大きく揺れる。そして先ほどすれ違った男女の死体のほうに向かっていく。


    得体の知れない何かが居ると、改めてその事実を突き付けられる。

    霧のせいでよく見えないことが幸か不幸か、三人は再び新たな恐怖と直面することになったというわけだ。


    そして再び、視界が切り替わる。つまりはまあ、ダイスのお時間だ。


    〈SANチェック〉0/1

    虎杖(59) dice1d100=48 (48)

    伏黒(49) dice1d100=46 (46)

    釘崎(79) dice1d100=21 (21)

    ※伏黒のみ成功値が50未満なのでファンブルの値が96~100に

  • 68125/10/05(日) 21:07:48

    〈SANチェック〉0/1
    【成功】虎杖・伏黒・釘崎

    ≪SAN減少≫
    なし

    虎杖「なんかもうさ、知ってたって感じだよな。どうする?」

    伏黒「飛び降りろって誘導だろうな」

    虎杖「だよなぁ……、〈跳躍〉取った?俺取ってないけど」
    ※〈跳躍〉は高い所から上手く飛び降りたり、飛び移ったりする時に使う。何故か意外と使うことが多くなりがちな技能

    釘崎「取ってない。あの程度の高さなら大したダメージにはならないんじゃない?」

    虎杖「普段なら俺が先に飛び降りて二人受け止めるけどさぁ……」

    伏黒「今ここで一番STRが高いのは」

    釘崎「私ね」

    虎杖「死ぬ気で頑張って降りような、伏黒」

    伏黒「そうだな」

    釘崎「受け止める気は微塵もなかったけど、そう言われるのも腹立つわね」

  • 69二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:14:46

    >>62SANが50以上ならファンブルは100のみ

    >>67伏黒のみ成功値が50未満なのでファンブルの値が96~100に

    これは7版の仕様なのかな…?

    >>63と合わせてSANチェックちょっと変わってる?

  • 70二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:17:52

    >>69

    >>36にファンブルその他の説明ある

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:20:13

    >>70

    技能値(成功値)が50以上の場合は100、50よりも小さい場合は96~100)となる

    だねありがとう見落としてた!

  • 72125/10/05(日) 21:20:37

    7版ではSANチェックだけじゃなくてクリティカルが01のみ、イクストリーム(能力値・技能値1/5以下)、ハード(能力値・技能値1/2以下)、レギュラー(能力値・技能値以下)、ファンブル(成功値が49以下の場合は96~100、成功値が50以上の場合は100のみ)に変更されてるよ
    6版ではクリティカル(01~05)、スペシャル(能力値・技能値1/5以下)、成功、ファンブル(96~100)だったからそこも変更点の一つだね

    そしてSANチェックにもファンブル適応がされるようになったんだけど、この最大値減少は結構シャレにならないのでSANが49以下になった時の特大SANチェックの危険度がぐんと上がってるんだ

  • 73125/10/05(日) 21:23:32

    虎杖「そもそもこれダメージどんくらい?」

    伏黒「誰に聞いてんだよ」

    虎杖「この部屋?」

    釘崎「答えるわけないでしょ」

    虎杖「……お、メモに〈跳躍〉失敗時のダメージは1d4-1だって。受け止めるなら〈STR〉で失敗したら両者1d4-1のダメージらしいぜ」

    釘崎「中途半端に律儀なのが腹立つわね」

    伏黒「全員〈跳躍〉初期値で20ならファンブルは96~100、ファンブルだった場合はどうしようもないが……選択ルールの採用で幸運の消費はあるか」

    【👍】

    釘崎「コイツ急にふざけ始めたわよ」

    虎杖「意外とフレンドリーだったりする?」

    釘崎「無理矢理シナリオに付き合わせてる……部屋?がフレンドリーとかふざけたこと抜かしてんじゃないわよ」

    ■選択ルール:幸運を消費するについて

    プレイヤーは技能や能力値のロールをした時に幸運を消費して結果を変更することが出来る。
    幸運1につき結果を1変更出来るものの、消費した幸運はシナリオ終了後に自動的に回復しない(耐久値やMPとは別。ただし幸運を回復させる方法もある)。
    幸運を消費することで失敗を成功に変えることも出来るものの、それ以降の幸運ロールの成功値が下がることになる。
    幸運を消費できるのは自分のダイスロールのみ、プッシュ・ロールの結果を変えることは出来ない。
    クリティカル、ファンブル、銃火器の故障の結果は常に適応され、これも幸運を消費して変えることは出来ない。
    これも選択ルールであるが、シナリオ終了後に1d100をロールして幸運の値よりも大きな値を出した時に1d10幸運の値を回復させられる。

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:27:59

    見ただけで最大減少値30とかの神話生物とか結構いたからSANチェックにファンブル適応されるの怖いね
    部屋がちょっとかわいい…

  • 75125/10/05(日) 21:35:50

    伏黒「基本的なルールとは違ってKPが採用するか決められる選択ルールの内の一つだが、あった方が有難いのは確かだ」


    虎杖「苦虫噛み潰したような顔って感じ」


    釘崎「なら〈跳躍〉を21で失敗した時には〈幸運〉を1消費して成功にするって手もあるってことよね?」


    虎杖「でもプッシュ・ロールの方では使えないから、使うとしても一回目のみか。で、ファンブル出したら結果は変えられない」


    伏黒「回復手段が充実しているとは言えないからな、幸運を消費するのも場合によっては有りだ」


    虎杖「つーかさ、これここで失敗したって分かった上で飛び降りんの結構嫌じゃね……?」


    釘崎「しかもダメージまで振ってから、最悪」


    伏黒「成功すればいいだろ」


    虎杖「20以下って体感50と同じくらいの確率で成功するよな」


    釘崎「まあ……そうね」


    〈跳躍〉無事に着地出来たかな?(ファンブルは96~100)

    虎杖(20) dice1d100=53 (53)

    伏黒(20) dice1d100=32 (32)

    釘崎(20) dice1d100=21 (21)

  • 76二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:37:58

    釘崎が予言のように21出しとる!

  • 77125/10/05(日) 21:41:53

    〈跳躍〉

    【失敗】虎杖・伏黒・釘崎


    釘崎「あぁもう分かってるわよ。〈幸運〉1ポイント消費してダイスの結果を20にすれば良いんでしょ!?」


    虎杖「完璧なフラグ回収じゃん釘崎」


    釘崎「あ゛?」


    虎杖「ごめんって……」


    釘崎「一番ド下手に転がり落ちた癖に生意気」


    伏黒「俺は……やめておく」


    虎杖「まあ俺もかな。プッシュ・ロールするには20は怖いし。ダメージ2倍とか最大値固定ってなっても嫌だし」


    釘崎「なら私だけ成功ね」


    虎杖「で、俺たちはダメージダイスか……」


    釘崎「最低値出せばダメージゼロ、ってことで気張れ」


    ≪幸運の消費≫

    釘崎:〈幸運〉60→59、〈跳躍〉21→20で【成功】に


    ≪跳躍失敗によるダメージ≫

    虎杖 dice1d4=3 (3) -1

    伏黒 dice1d4=1 (1) -1

  • 78二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 00:53:41

    虎杖のみちょいダメージだ

  • 79二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 07:34:03

    色んなパターンの状況を見たいけど無事に帰ってもほしいジレンマ
    最悪PCがロストしても通過済になればPLは部屋から出られるかな

  • 80二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 15:11:56

    初心者ですまんキャラクターの最大耐久力って最大HPってことであってる?
    虎杖のくらうダメージの場合2だと通常ダメージだけど7だと最大耐久値の1/2以上で重症の処理に入る感じ?

  • 81125/10/06(月) 21:19:05

    >>80

    あってるよ

    耐久力=HPだし、最大値耐久力=最大HP

    虎杖の場合はHP13なので7以上のダメージを一度に受けたら重傷を負ったことになる

    逆に6までのダメージなら何回受けても重傷にならず、瀕死状態になることはない

  • 82125/10/06(月) 21:28:50

    6版の処理
    ・最大HPを上回るダメージを受けても回復(〈医学〉や〈応急手当〉)さえ間に合ってHP1以上に出来れば死なない
    ・HP3の状態で5のダメージを受けた場合はHP-2となり、回復量で3以上を出さなければ死ぬ
    ・どんなに小さなダメージでも重ねて受けてHP0になって回復が間に合わなければ死ぬ
    →小さな怪我の積み重ねで死ぬことはあるものの、大きなダメージを負っても〈ショックロール(現在HPの1/2以上のダメージを負った時に意識を保てるか)〉にさえ成功していれば動ける

    7版の処理
    ・最大HP以上のダメージを受けた場合、その瞬間に死ぬ
    ・HP3の状態で5のダメージを受けた場合もHP0とし、それ以前に重傷を負っていなければ意識不明の気絶で済む。ただし重症を負っていた場合は〈応急手当〉に成功しないと〈CON〉に失敗した時点で死ぬ
    →重症、瀕死などの枠組みが増えたことによってより大きなダメージを受けることへのデメリットが増加。逆に小さな怪我の積み重ねでは死ぬことがなくなった

    6版では虎杖がリフトから7回落ちたら死ぬけど、7版では虎杖がリフトから7回落ちても気絶するだけで済む
    どっちもメリットとデメリットがあるから、どっちがいいかは好みかな

  • 83125/10/06(月) 21:44:39

    ≪跳躍失敗によるダメージ≫
    虎杖:HP13→11
    伏黒:HP減少なし

    俺だけかよ……!なんて虎杖の情けない叫びが聞こえるか否やのタイミングで再び三人の視界が切り替わった。
    変わらずに視界が悪いリフトの上、気付けば最後からは「ガリッボリッ」と何が起きているのか想像もしたくないような音が聞こえてきている。
    ケーブルは揺れ続けており、このまま座っていると振り落とされることになるかもしれない。
    もうすぐリフト乗り場だったため座席から地面までの距離はたかが知れていることは確認済みだ、そうなれば三つの影が動き出すことなど言うまでもない。

    一足先に飛び降りたのは戦闘の釘崎だ。危なげない動きで地面に着地し、振り返る。
    そして釘崎が見ている中で虎杖、伏黒と続くが二人はどうにも上手く着地出来なかったらしい。
    伏黒はどすんと尻餅をつき、虎杖は着地の際に手を擦り剥いている。じわりと滲んだ血が遠目からでも確認出来た。
    周囲は急な斜面と森になっており、背後の謎の生き物らしき物体から逃げるならば上へと逃げるしかないだろう。

    「手当をしてる暇はないわよ」
    「分かってる。こんくらい平気」
    「脇道に逸れるよりまずはリフト乗り場か、展望台か」
    「さっきのSNSの書き込みをしたのはおそらく観光客よね。さっきの二人じゃない」
    「生存者の確認と事態の把握が第一、ってことで良いよな?」
    「あぁ、それと物音は立てるなよ」

    設定上はただの高校一年生。だがその中身は呪術師としての記憶がある三人だ。
    先程の着地に関しても虎杖と伏黒もダイス結果に抗おうと上手く着地しようとして見ていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。
    これ以上血が足元に落ちないようにハンカチを巻いた虎杖はぐるりと肩を回す。不調が出るほどの怪我ではない。
    そうして三人が斜面を早足で上がっていけば、リフト乗り場が目に入る。
    あちこちが薄いメッシュのようなもので広く覆われており、それは先程リフトの上に出来ていた繭のようなものと同じに思えた。
    どうやらリフトが不調だったのはリフトのケーブルを回転させる滑車にたくさんの意図が絡みついていたかららしい。
    素人が修理をすることは難しそうだと一目で分かるし、先程の妙な何かが襲い掛かって来ても面倒だろう。

  • 84125/10/06(月) 21:58:15

    「触るなよ」
    「触んねぇって……」

    伏黒からの警告を受けた虎杖はげんなりしながらもそう答えた。
    釘崎にも口にはしないものの触りそうだと思われていることに察しがついたのか、肩を落とす。

    「ここに生存者は居ないっぽい、よな?」
    「アレがここから降りてきたことを考えるとここに生存者がいる可能性は低い。もし逃げるならさっさとリフトに乗ってたはずだ」
    「擦れ違ったのはあの二人……二人?だけよね」
    「最低一人は書き込みを見るに誰かが居る。縁結びの鐘と眠り猫の順に回っていたらしいが、地図があるとしてもこの先だろうな」
    「大声出して叫んで探すのは流石にマズいっぽいし、地道に捜索?」
    「とりあえずここに残っていても仕方ないし、この先の展望台の方へさっさと行くわよ」

    リフト乗り場の出入り口はそのまま売店の中へと繋がっていた。
    足音を殺し、他にも何か居るのではないかと警戒しながら三人は足を進めていく。
    リフトのチケットや土産物を販売する小さな施設のようだがしんと静まり返り、今は無人らしく人の気配はない。
    しかしそれよりも気になったのは店内が酷い有様となっていることだ。
    売店の入口からリフト乗り場に向かってまっすぐに戸棚がなぎ倒され、商品が散乱している。
    まるで暴走トラックでも突っ込んだかのような有様だ。

    「正面衝突は避けたい相手ね」
    「ここでは大体そうだろ」
    「殴ってどうにか出来んなら楽なんだけど、っと」

    小さな声で会話していると、壁にいねむり山の案内図が大きく掲示されていることに気付く。
    何がどこにあるか、把握するには十分だろう。

  • 85二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 22:03:15

    ダメージと治療についてすっきりわかったありがてぇ
    蛾の化け物でもいるのかな

  • 86125/10/06(月) 22:20:25

    「……お、五条先生が言ってた饅頭ある」

    「ンなこと言ってる場合か?」

    「饅頭探してたんじゃなくて!この場合ほら、とりあえず木刀とかないかと思ったんだよ」

    「伏黒」

    「1d8」※木刀のダメージ

    「見当たんなかったけど」

    「チッ、使えないわね」

    「俺のせいなん……?」


    どうやら戦いに使える武器のようなものはないらしい。

    それで勝てるのかは別として、あれば心強いと思ったものこそないということなどよくあること。


    「それよりも、ここだ」


    そう言って伏黒が示したのは地図にかかれた”眠り猫”という文字。

    それはSNSで投稿されていたものだが、登山道の途中にあるようだ。


    「売店出て展望カフェの方も一応確認した後に向かってみる?」

    「まずは情報収集よね」


    明らかに何かありそうな場所にまっすぐ向かうのも、こんなとこには居られない!と逃げ出すのもクトゥルフ神話TRPGでは悪手も悪手。

    プレイヤーでもある彼らがそう話してみると、またもやプツリと視界が切り替わる。

    今度は何だとテーブルの上のメモを見てみれば、そこには〈INT〉と浮かび上がっていた。

    そうなればやることは一つ、である。


    〈INT〉何か気付くことはあるかな?

    虎杖(70) dice1d100=76 (76)

    伏黒(55) dice1d100=89 (89)

    釘崎(75) dice1d100=6 (6)

    ※全員50以上なのでファンブルは100のみ

  • 87二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 22:26:19

    木刀そこそこ強い…なかったの残念だね

  • 88125/10/06(月) 22:32:14

    〈INT〉
    【イクストリーム(能力値の1/5以下)】釘崎 【失敗】虎杖・伏黒

    釘崎「55はまだ良いとして、おい70」

    虎杖「ファンブルじゃないし許して!」

    伏黒「釘崎が成功したならプッシュ・ロールはしなくて良いか」

    釘崎「どうせ振らせても失敗かファンブルなのが目に見えてるわね」

    虎杖「もう釘崎は〈INT〉での情報分かってんの?」

    釘崎「まだ。向こうに戻ったら分かるんじゃない?」

    伏黒「この状況での〈INT〉なら行動方針になるようなものだろうな」

    虎杖「こういうとこで全失敗とかすると結構痛いのあるある」

    伏黒「またSNSで何か書き込みがないかチェックしても良いかもしれない。ダイスロールは必要あるか?」

    【✖】

    釘崎「あとは……分かること次第ってことで良い?」

    虎杖「木刀もねぇし、……ってこれももしかしてダイスロール必要だったヤツ?〈幸運〉とか〈目星〉とか」

    【✖✖】

    虎杖「増えた……」

  • 89125/10/06(月) 22:47:15

    相変わらずのトンデモ場面転換に三人がほんの一瞬だけ身を強張らせたその後、釘崎は視線を斜め上へと滑らせる。

    「下の売店で流れてたBGMがここでは止まってるわね」

    不気味な程の静けさの正体はそれだったらしい。
    音を発するはずのスピーカーを探してみれば、すぐに見つかった。
    元々壁に設置されていたらしいスピーカーは無理に引き剥がされ、しかも大量のメッシュに包まれてい繭のようになっている。
    しかも露出している部分には大穴が開いており、そこには鼻が痛くなりそうな刺激臭を放つ液体に塗れている。
    暫し釘崎はそれを見下ろしていたが、ふと思いつくのはリフトで擦れ違った二人分の死体。
    変色した顔色はただ事ではないと分かるものであるが、それに加えてメッシュのような何か。

    「……毒、それに糸」

    何かに思考を誘導されているかのような違和感はあるものの、先程のダイスの結果を見ればそれも腑に落ちる。
    本来ならばあの程度の高さから落ちて怪我などするはずのない虎杖が怪我をする状況なのだ、これもシステムのうちの一つなのだろう。

    「…………毒蜘蛛」

    ぼんやりと思い出せるような思い出せないような何かがある。
    しかしその正体までは見つけることが出来ず、釘崎は首を横に振った。

    「リフトのケーブルの上を伝って行ったのも、クモなら納得出来るわね」

    そしてもう一つ、おそらくは重要なこと。

    「ソイツは音を嫌がる、もしくは音を頼りにしてる。スピーカーを狙って攻撃していたのがその証拠ね」

    釘崎がそれを二人に告げればなるほどとばかりに二人は頷く。
    アドバルーンのような膨らんだ何かはクモの腹部だったのだろうか。
    あのサイズの毒蜘蛛を当てにしなければいけないとは、あまり考えたくはないものであるが。

  • 90125/10/06(月) 22:54:37

    そして伏黒もスマホの電波が通じることを確かめつつSNSを検索すれば先程とは違う人物の書き込みが目に付いた。


    《「いねむり山」で検索して得られたSNSの投稿》
    ――――――――――

    発信.者:七味とんと 発信時間:1分前
    誰か助けて! カフェの倉庫にいます! #いねむり山

    ――――――――――


    「カフェの倉庫、1分前の投稿だ」

    画面を虎杖と釘崎に見せれば、凡その行動はすぐに決まる。
    だが虎杖はふと思いついたようにスマホを指差した。

    「そういや警察への通報は?」
    「やめとけ。あんなものが居る場所に獲物増やしてどうする」
    「だよなぁ」

    二人の会話を傍目に釘崎が七味とんとのSNSの書き込みをざっと読めば、この人物が展望台のカフェの従業員だとわかる。

    「役に立つ情報を知ってる可能性が高いんじゃない?ここに居てもアレが戻ってくるかもしれないし」

    そうして三人は生存者らしい”七味とんと”を探すべく、カフェの倉庫へと向かうことになった。

  • 91二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 22:59:31

    でっかい毒蜘蛛かあ怖いな
    七味とんとさん生きてるといいな

  • 92二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 23:03:29

    山を静かにさせたいのかな
    音出しちゃいけない系のシチュエーションホラー緊張するし怖い

  • 93125/10/06(月) 23:32:47

    売店の外に影がないかを確かめつつも外に出れば、本来は白い玉砂利のしかれた気持ちの良い広場のはずだが、いまは深い霧に覆われて、景色を楽しむことはできない。
    人が出歩いている……なんてことはなく、しんと静まり返っている。
    だが砂利の地面のあちこちがツルハシで引っ掻いたように深く抉れ、粘着力のあるメッシュのようなもの、つまりはクモの糸らしきものが付着していた。

    「大暴れしてたっぽい?」
    「対面することになれば相当厄介だろうな」
    「今のアンタは毒食らったら終わりってこと忘れるんじゃないわよ」
    「あ、……あー……」

    既に「毒ならまあワンチャン」くらいに思っていた虎杖が両端から頭を叩かれる。
    常よりも叩きやすい位置に頭があることに気付いた釘崎は二発目三発目と続けていた。
    そうふざけてはいるものの、周囲の確認は怠っていない。
    そして無事に展望カフェ「シエスタ」の方へとやってくれば、酷い有様になったカフェが目に入る。
    元は景色を眺めながらお茶や軽食が楽しめるような洒落たカフェだったようだが、今や入り口のドアは破壊されてスチール製のドア枠も大きく歪んでいる。
    こちらも売店と同じく、トラックでも突っ込んだかのような状況だ。
    そして入口とは離れた壁には音楽を流すためのスピーカーがあるのだが、それも滅茶苦茶に壊されている。
    だがこちらは売店のものとは違ってツルハシのようなもので滅多打ちにされたかのような壊れ方をしていた。

    「ここもスピーカーが壊れてるわね」
    「毒とか糸以外にも結構力強そうだよな、これ」
    「居場所がバレたら面倒だ。さっさと中に入るぞ」

    そうして三人が中に入れば、入り口付近の床にはツルハシで引っ掻いたかのような深い傷が無数についているのが分かる。
    同じく入り口付近のカウンターや座席はとてつもない力で叩き壊されているようだ。

    それ以外となれば展望カフェ「シエスタ」の店内は、景色を眺められる木調のカフェスペースと、厨房や事務室などの従業員用のスペースに分かれている。
    景色がよく見えるようにガラス窓はとても大きいが、いまは霧のせいで外は真っ白だ。
    カフェは無人のように見え、座席には客のいた痕跡もない。中を歩き回って見ても厨房や事務室にも誰もいない。

  • 94二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 23:38:44

    売店の方は暴走トラックでも突っ込んだかのような有様でこっちはツルハシで滅多打ちにされたかのような壊れ方かぁ
    攻撃方法の違いかな

  • 95125/10/06(月) 23:42:28

    「誰も居ないわね。あとは……」

    粗方探し回って残ったのは開かずの扉である。
    厨房の奥には比較的頑丈なスチール製のドアがあり、そこは釘崎が開こうとしても開かなかった扉だ。

    「とりあえず声掛けてみる?壊すよりはマシじゃね?」
    「でも声出してアレが来たらマズいわよ」

    伏黒があまり音を立てないように扉を数度ノックするも、扉の反対側は沈黙したままだ。

    「……どうする?」
    「そもそもここまで頑丈な扉が今の私たちに壊せる?」
    「声掛けるって言っても、万が一追いかけられたら俺たちだけじゃなくて中に居るかもしれない人まで危険に晒すってのはなぁ」

    そうこうしていれば伏黒がスマホを片手に「少し待ってろ」と二人を制止する。
    その声に大人しく二人が待っていれば、伏黒が視線を扉へと移すと同時に扉の中から足音が聞こえて来た。
    そして然程時間がかからず、扉が開き中から女性が姿を見せる。

    「助けに来てくれて、ありがとう……!」

    涙ながらに礼を言われるも、二人はどうして彼女が出て来たのかどうか分からずに首を傾げれば伏黒が二人にスマホの画面を見せる。
    そこにはSNSで彼女とメッセージを交わしたログが映っており、中から出てくるようにと伏黒が促した結果らしい。

    「流石伏黒サン!!」
    「うるせぇ」
    「いでッ」

    緊張状態にあったらしい彼女、七味とんとも目の前で繰り広げられたどこか気の抜けるやりとりにくすりと笑った。

  • 96二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 23:47:30

    おお、無事でよかった

  • 97二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 23:49:35

    えSNSからの接触はダイス判定なしでOKってことだったのか!
    PL伏黒の頭がいい

  • 98二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 23:50:43

    >>97

    (頭に余計なえが入ってしまった)

  • 99125/10/06(月) 23:57:53

    「君たちが来てくれたってことは、もう外は安全なのかな?」
    「まだ油断は出来ない状況。私たちも逃げて来たの」

    釘崎がそう返せば七味とんとは顔を蒼ざめさせる。
    しかし自分よりも年下の子供たちの前で情けない態度は見せられないと思ったのか、気を取り直すように拳を握り締めた。

    「何があったのか聞いて良いですか」
    「えっと……外に霧が出て来たと思ったら、いきなりドアが壊されて大きな黒い怪物が中に入ろうとしてきたの」
    「その怪物の見た目は?」
    「ごめんね、そこまではよく分からなくって。大き過ぎて中に入ることが出来なかったみたいなんだけど、その後広場の方で何かが争うような大きな音がしてた気がするかな」
    「確かに荒らされてたのって入口の方だけだったよな」
    「一回厨房に逃げた後、裏口から車で逃げようとしたら……店長が一人で逃げた後だったの。霧の中で歩いて登山道を下りるのは怖かったから、こうして倉庫に隠れてたんだよね」
    「その店長とやらは最低ね」
    「でも私も自分が先に車に着いてたら店長のことを待てたか分からないから、お互い様だよ」
    「それで七味さんは」

    虎杖がそう切り出すと一瞬呆けたような顔をした後、七味は「そう言えば名乗ってなかったね。私は七海桐子(ななうみ とうこ)、七味とんとはハンドルネームだから」と少し照れたように口にする。

    「そういや俺達も名乗ってなかったか。俺は虎杖悠仁」
    「伏黒恵」
    「私は釘崎野薔薇。この状況になったきっかけとか思い当たる点とかはある?このままじゃ安心して外を出歩けないでしょ、お互いに」
    「……ごめんね。私もどうしてこうなったのか分からなくて」

    どうやら頼みの綱の七味とんと、ではなく七海桐子もこの状況を打開するための情報は知らないらしい。
    だがふと虎杖に視線を移し、その手に巻かれているハンカチに目を留めれば「怪我をしてるの?救急箱を取って来るね」と倉庫の方へと戻っていく。
    悪い人ではないことも、おそらく嘘をついていないだろうこともなんとなくは分かる。
    彼女も含め、自分たちの身の安全を確保するのが急務だろう。

  • 100二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:05:48

    NPCがナナミンだ(ナナミンではない)
    こういう時に先に逃げ出した人はどっかで犠牲になってそうだが果たして…

  • 101125/10/07(火) 00:08:42

    【〈応急手当〉】

    虎杖「……おぉ、急に戻った」

    釘崎「明らかにヤバいヤツと対面するフラグが立ってるんだから回復出来るうちにしておいた方が良いわよ」

    虎杖「だよなぁ。で、治療終わったらどうする?」

    伏黒「争ったような音、というのが気になる」

    釘崎「人間追いかけ回してたんじゃないの?」

    伏黒「スピーカーにも傷が二種類あっただろ。もしかするとクモは二匹以上いる可能性がある」

    虎杖「あ、あー……。毒注入してたっぽいのがリフトの方居て、もう一匹もしくはそれ以上がふらふらしてるって可能性?」

    釘崎「ありそう、って言うよりもおそらくそれが正解ね。こうなったら登山口の方に待ち伏せしてるんじゃない?」

    伏黒「眠り猫の所に行くなら確実に何か起きるだろうな」

    虎杖「ってことはさ、店長って」

    釘崎「死んでるに一票」

    伏黒「同じく」

    虎杖「だよなぁ……。これはもうホラーあるあるの方」

  • 102二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:19:09

    >>84

    この細い登山道で車に乗った状態ででかい蜘蛛にエンカしたら厳しそう…

  • 103125/10/07(火) 00:26:13

    伏黒「おそらく鐘を使えってことだろ」


    虎杖「金?」


    釘崎「SNSの書き込みでもあった縁結びの鐘?そう言えば山のどこに居ても聞こえそう、だったかしら」


    伏黒「鐘を鳴らしてクモを集めて登山道降りて眠り猫に向かう、という流れになるはずだ」


    虎杖「ちょっとメタいけど分かる」


    釘崎「でも鐘鳴らして集めるにしろ、そこから逃げられなきゃ囲まれて終わるわよ。しかも一度やったらあの広場に近付けなくなる可能性も高いし」


    伏黒「一度登山道の方を除きに行って何が起こるかの確認。あとは立て看板の内容とNPCに眠り猫について聞いてみるか」


    虎杖「伏黒って結構シナリオの流れからメタ読みするよな」


    釘崎「たまにドン引きするタイミングでその時出てくる神話生物当てるわよねコイツ」


    伏黒「遊びじゃねぇんだぞ」


    虎杖「今はそうだけどさ……」


    釘崎「はいはい、じゃあとりあえず〈応急手当〉振って終わり?二人同時にやって、どっちかでも成功すればいいのよね?」


    虎杖「一応伏黒手伝って、俺50だし。ってなわけでそぉい!!」


    〈応急手当〉無事に手当て出来るかな?

    虎杖(50) dice1d100=39 (39)

    伏黒(50) dice1d100=77 (77)

    ※ファンブルは100のみ、どちらかでも成功すれば〈応急手当〉成功とみなす

  • 104二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:33:40

    応急手当成功ヨシ!
    鐘鳴らしてそこからうまく離れられればバトルかわせそうというかバトルしちゃいけない相手か?

  • 105125/10/07(火) 00:46:17

    〈応急手当〉
    【成功】虎杖 【失敗】伏黒

    ≪HP回復≫
    虎杖:HP11→12

    「この救急箱使って。傷口を洗うのにはこのペットボトルで。厨房の水は出るか分からないから」

    気付けば三人の前に戻って来ていた七海に渡された救急箱とペットボトルを受け取りながら、虎杖と伏黒は手の治療を試みる。
    厨房の流しで丁度石の上に着いてしまったせいでサックリと切れている傷口に水をかければ砂と血が混ざって流れていく。
    その間、釘崎は七海に”眠り猫”について聞いてみることにした。

    「アイツの治療が終わったらこれから登山道を下りて行こうかと思ってるんだけど、途中にある眠り猫ってどういうもの?」
    「この霧の中を……?危ないんじゃないかな」
    「でもここでじっとしていても助けが来るか分からないわよ」
    「……でも」

    大人らしい反応に釘崎は一つ溜息を吐きつつ、「危ないと思ったらすぐに戻るわ。死にたいわけじゃないもの」と口にすれば七海も少しは安心したらしい。

    「眠り猫は登山道を5分くらい下ったところにある、小さな石の猫のことよ。山の守り神らしくて、地元の人は大切にしてるみたい。ここにバイトに入ったとき、「眠り猫」は絶対に動かしちゃいけないって言われたっけ」

    最後の方は独り言染みていたが、釘崎はスマホを手に例の投稿を七海へと見せる。

    「この人、その動かしちゃいけない”眠り猫”を動かしたみたいね」
    「……もしかして、それが原因で、なーんて」
    「少なくとも関係ない、とは言い切れないんじゃない?」

    まさか、と言いたげな七海だが釘崎はむしろ納得がいった。
    つまりはその”眠り猫”を動かしてしまったことに対してどうにかするのが今回のシナリオの目的なのだろうと想像がついたからだ。

  • 106125/10/07(火) 00:54:51

    今日はここまで
    このシナリオは割と探索者たちに分かりやすく導線が示されているのもあって回しやすいね

  • 107二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 01:00:16

    抱っこしたって言ってるから名物的なリアル猫ちゃんかとも思ったけどお地蔵様的なあれだった

    祠壊しモブだったか鎌倉佐羽

    >>56

  • 108二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 01:05:54

    リフト使おうとしたらやっぱ死なんだろうな…

  • 109二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 08:05:45

    PLの思考が入るタイプはそれがそのまま解説みたいで理解の助けになるな
    7版だと応急手当成功すると回復量は1固定かな

  • 110二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 11:59:06

    シナリオタイトルの眠り猫おこすべからずってそういうことか
    もう起こしちゃってるからなんとかして寝かせないといけないのかな

  • 111125/10/07(火) 21:08:45

    >>109

    6版だと〈医学〉も〈応急手当〉も1d3の回復で、違いは医学的知識がない(〈医学〉で分かる情報が拾えない)ことくらい

    7版では〈応急手当〉の回復値は1で怪我の治療は怪我をしてから一時間以内。だけど瀕死状態の人間を安定化させることが出来るよ

    同じく7版の〈医学〉は回復量が1d3かつ怪我をしてから1時間以内という制限がなし、ただ瀕死の人間には〈応急手当〉をしないと体力の回復には移れない


    〈応急手当〉と〈医学〉を併せ持つことへの重要さが7版だとかなり上がってるから、(HPが減ることをするシナリオなら)正直一人は医者居ないとキツくね?って感じ

  • 112125/10/07(火) 21:31:26

    だがそうと分かるのはあくまでもPLという視点を併せ持つ”釘崎野薔薇”だからだ、ということも彼女は自覚している。
    こういった出来事に初めて出くわす人間がそこまでの考えには至らないだろう、とも。

    「どちらにせよここに居残ってまたあの怪物に襲われるくらいなら登山道を下りた方が良いのは確かじゃない?」

    されど子供を守ろうとする大人の厄介さ、もとい優しさも分かっている。

    「本当にそうするとは限らないけど。私よりもアイツらの方がビビってるかもしれないし」

    そう言いながら先程までドタバタとしていた虎杖と伏黒の方へと視線を向ければ、二人も丁度治療が終わったらしい。
    虎杖の手に巻かれていた不格好に歪んだハンカチが包帯へと変わっており、本人も手を握っては開いてと繰り返し動きに問題がないことを確かめている。

    「こっちは大丈夫だけど、そっちは?」
    「眠り猫は山の守り神、動かしちゃ駄目」
    「あー……そゆこと」
    「すみません、その眠り猫をもし動かしてしまったらどうすれば良いかについての伝承はありませんか?」

    爆速コミュニケーションにより虎杖と伏黒も事の次第を把握したので伏黒が追撃するも、あまりに受け入れの速さに七海は目を白黒とさせている。

    「あ、あんまり詳しくは知らないけど……、そういえば看板に眠り猫について書いてあったような気がするかも」
    「なら俺たちはその看板の確認をしてきます。七海さんはどうしますか」
    「外にはさっきの……怪物がまだ居るかもしれないんだよね?」
    「そうですね」

    虎杖が口を開こうとするも釘崎に「黙ってろ」とばかりに睨まれて静かに口を閉じる。
    七海は選択肢を預けられ、少しの間黙っていたものの「私も行く」と決心したようだ。

    「大丈夫!七海サンのことは俺たちが守るし」

    そう自分よりも年下の子供に言われ、七海は改めて自分もしっかりしなければと思い直していた。

  • 113125/10/07(火) 21:53:40

    改めてカフェから出る前に必要なのは軽い作戦会議である。

    「どうやら怪物は大きな音を気にするようです。音を頼りに獲物を探しているのか、それとも大きな音が嫌いなのかは分かりませんが、どちらにせよ大きな音を立てるのは避けるべきことだと思ってください」

    淡々とした伏黒の忠告に七海は「分かった。驚いても声を出しちゃ駄目ってことだね」と頷いている。
    中にはこういった時に「ガキの言うことなんか聞けるかよ!」と逆上する非術師も知っている三人は「クトゥルフTRPGのNPCの方が治安が良い」なんて悲しいことを思ったりもした。
    NPCの中でもやたら顔が良かったりすると治安が悪いどころの話ではなくなることもよくあるのだが。

    「看板って登山道の入口付近にあるんだっけ。その先はどうする?」
    「様子見か、その先に人の気配があるか窺うくらいだな」
    「了解。それじゃ、行きましょ」

    迷いなく歩き始めた三人に七海も続き、カフェから出て登山道の方まで向かっていく。
    相変わらずに人の気配も、怪物の気配もない静まり返った広場が彼らを出迎えていた。
    歩みの先にあるのは舗装された登山道であり、地図曰くこれは麓まで続いているらしい。
    道幅は軽トラックが何とか一台走れる程度でそこまで広くもないが、狭すぎるほどではない。
    そして登山道の入口には、立て看板があった。


    ≪立て看板-いねむり山の昔話-≫
    ――――――――――――

    なぜか、この山ではいねむりしてしまうものが多かった。ひどいときにはいねむりしたまま死ぬものまでおり、みんな山に入るのをこわがった。
    ところが、この山にはきこりが一人でくらしていた。人にもケモノにもやさしい男で、シロという猫をたいそうかわいがっていた。そのせいか、木こりが山でいねむりすると、いつもシロが起こしてくれたという。
     そんなシロにあやかろうと、この山のものたちは「眠り猫」の石像を祭ることにした。それからというもの、この山でいねむりするものはいなくなったそうな。めでたしめでたし。

    ――――――――――――

  • 114125/10/07(火) 22:08:43

    「……そういやSNSの書き込みですごく眠いって書いてあったわよね」
    「どう考えても眠り猫をどうにかしろってことだろ」
    「んじゃこのまま眠り猫見に行く?」

    半ば予想通りの内容ではあったのだが、解決方法までは書かれていない。
    となれば尚更眠り猫の方へと向かわなければいけないということだけしか分からない。

    「鐘がどうなっているかも確認しておくべきだ」
    「どうやって鳴らすのかもついでに確かめておくわよ」
    「それで良いですか、七海さん」
    「あ、うん。私は大丈夫だよ」

    そして鐘の方へと歩いていけば、展望台の端にある西洋風の大きな鐘が目に入る。
    鐘の台座にはピンク色の大きなハートがあしらわれており、とってつけたような軽薄さを感じさせた。

    「ダッサ……」
    「こんなもんだろ」
    「それにしてもダサすぎんのよ」
    「あはは……一応一日に何回かは鳴るんだけどなぁ。結構大きくて店の中まで聞こえるんだよね」

    鐘はロープを引っ張ることで誰でも自由に鳴らせるようになっており、更に近付けば案内板に「恋人同士で鳴らせば幸せになれる。一人で鳴らせば恋人と出会える」なんて書いてあることが分かる。

    「眠り猫は恋愛絡みにも首突っ込んでくるわけ?」
    「最近出来たものだから、……内緒だけど多分根拠はないんじゃないかな」
    「ダッッッサ……」

    寂れた観光あるある。藁にも縋りたい結果がこれなのだろう。
    それ以上は特に目ぼしいこともなく、四人はこれからどうするかの決断を迫られていた。

  • 115二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 22:17:22

    きこりとシロ和む
    蜘蛛の化け物が眠らせる呪文でも使うのかな…

  • 116二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 22:21:49

    特にご利益のなさそうな縁結びの鐘!
    大きな音なら蜘蛛集める役目は果たしてくれそう

  • 117125/10/07(火) 22:29:44

    「……鐘は一度使うと壊される可能性が高い」

    伏黒がそう告げた意味が虎杖と釘崎には理解出来た。
    つまりのところ、使うべきタイミングで使えなければ困るということだ。

    「ならとりあえず眠り猫確かめに行く?」
    「いざとなったら大音量で音楽流した虎杖のスマホでもぶん投げましょ」
    「なんで俺の?」
    「もし登山道の途中で襲われそうになったら引き返しましょう。カフェの奥の倉庫まで入って来られるとは思えませんし」

    伏黒がそれで良いか、と七海に確認を取れば「……分かった」と強張った表情でそう告げる。

    「いざとなったら俺が抱えて、……あー」
    「今アンタ伏黒と同じくらいの速さなの忘れるんじゃないわよ」
    「その言い方止めろ」
    「そこまで足が遅いわけじゃないから大丈夫だよ!……たぶん」

    若干自信は無さそうだったが、今の虎杖と伏黒も平均よりちょい上くらいの速さでしかない。
    しかも釘崎の方が速いので特に虎杖は普段と同じ感覚で動けば裏目に出るだろう。

    とにもかくにも登山道を下りようとすれば、途中に軽トラックが横転しているのが見えた。
    車体は傷だらけで、ツルハシで叩かれたような深い穴がいくつも開いている。
    エンジンも破壊されているようで、この軽トラックを動かすことは出来ないだろう。

    「これ……うちの軽トラだ」

    そう七海が呟くも、軽トラの窓ガラスにはヒビが入り、大量の血が内側から飛び散っている有様だ。
    どうにか中を覗き込めば血の合間から見える車内には、全身の骨がぐちゃぐちゃに砕けた血まみれの中年男性の死体がある。

    「店長……!」

  • 118二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 22:35:56

    ああやはり死んでる店長…
    NPCをNPCと認識できるのは精神衛生上ちょっとマシか
    PCとしてはSANチェックかもしれないが

  • 119125/10/07(火) 22:45:04

    釘崎「そりゃそうね、って思う以外にある?」


    虎杖「任務中なら動揺するかもだけど、シナリオ中のNPCって分かってるのもあって『おわ……』くらいだよなぁ、正直」


    伏黒「こっちに引き戻されたのはSANチェックのせいだろ」


    【〈SANチェック〉0/1d3】


    釘崎「軽トラには毒っぽいのはついてなかったわよね?あと糸も」


    虎杖「やっぱ最低でも二匹居んのかな。でも死体残ってて内側だけ血塗れでぐしゃぐしゃになってるって何が起こってんの?」


    伏黒「トラックごと抱えて振ったんだろ。壁にぶつかって潰れていったんじゃないか」


    虎杖「グロ……」


    釘崎「それを淡々と言うな。鳥肌立ったわよ」


    虎杖「つーかさ、それ軽トラ振り回せるくらいのパワーがあるってことになんねぇ?」


    伏黒「直接の戦闘は避けるべきシナリオなんだろ」


    釘崎「鐘鳴らして誘き出してる間にやるべきことやって終わり、で済めば一番良いけど」


    〈SANチェック〉0/1d3

    虎杖(59) dice1d100=35 (35)

    伏黒(49) dice1d100=53 (53)

    釘崎(79) dice1d100=70 (70)

    ※伏黒のみファンブル96~100、虎杖・釘崎はファンブル100のみ

  • 120125/10/07(火) 22:55:33

    〈SANチェック〉0/1d3

    【成功】虎杖・釘崎 【失敗】伏黒


    ≪SAN減少≫

    伏黒:SAN49 – dice1d3=3 (3)


    釘崎「一番冷静っぽい面しといてこれ?」


    虎杖「もし伏黒が発狂しても大声出す前に口封じするから任せといて」


    釘崎「それ伏黒死んでるやつよ」


    伏黒「まだ発狂してねぇよ」


    虎杖「でも大きな音出す発狂引き当てたら結構マズいのは変わらないよな」


    釘崎「いつもの虎杖なら締め落とせって言うけど、今のアンタには無理よね?」


    虎杖「多分キツイと思う。STRだけで言えば釘崎が一番高いけどさ」


    伏黒「最悪の場合は見捨てて良い」


    「「却下」」


    伏黒「……ならより大きなものを出すものを複数作れ。スマホで良い」


    釘崎「実際はそうなるわよね。ともかく、アンタもそれ以上SAN減らさないように気張りなさいよ」


    伏黒「善処はする」

  • 121125/10/07(火) 23:29:52

    ≪SAN減少≫
    伏黒:SAN49→46 (不定の狂気まであと6)

    先程も男女の死体を見ていたが、こちらの方が命の終わりというものが生々しく突き付けられる。
    感じる血臭は気のせいか、それとも現実なのか。それを判断する術はない。

    「は……ッ」

    鼓動が大きく鼓膜を震わせ、窓ガラス越しに男と目が合った気がして伏黒は己の口を咄嗟に手で押さえた。
    音を出してはいけない。あの怪物が今にも襲い掛かってくるかもしれないと、這い寄る恐怖に追い詰められていく。
    顔色は蒼褪め、額に滲む汗が目に入り視界が歪んだ。
    心のどこかではこれが自分の感情ではないと、そう理解もしている。
    だがそうと割り切れるほどに薄っぺらいものではなく、伏黒はゆっくりと息を吐きながら瞼を下ろした。
    そんな伏黒の様子に気付いた虎杖と釘崎が伏黒を軽トラから引き剥がそうとするのとほぼ同時、登山道を更に下った方にある大木が大きく揺れる。
    四人同時にそちらを見るも、影は見えない。だがそこに何かが居ると分かれば十分だ。
    虎杖が伏黒の腕を、そして釘崎は七海の腕を取り登山道を駆け上っていく。
    声の一つも出さずに足音だけが響く中、四人はカフェの中に飛び込んで入り口から更に遠ざかり――――ようやく一息吐くことが出来た。

    「絶対なんか居た」
    「誰か何が居たか見えた?」
    「私は見えなかったよ」
    「俺も見てない。でも結構揺れてたから居たのも結構デカいんだと思う」

    どうやらここまで追って来ては居ないらしいが、軽トラごとシェイクするような怪物が登山道を途中で待ち構えているのは確かなようだ。
    あえて大丈夫かどうか聞いて来ない虎杖と釘崎に感謝しつつ、伏黒はゆっくりと息を吐く。
    未だに胸に残る恐怖だけとも説明がつかない何かは存在を主張するも、それに呑まれる程ではまだない。
    視線を上げ、七海と目が合えば彼女も心配そうに伏黒を見つめている。様子がおかしいことも気付かれていたのだろう。
    だがそう心配されなければならない程、今の伏黒だって弱くはないのだ。

    「すみません、七海さん。今から言うものがここにあるかどうか教えて貰えますか」

  • 122125/10/08(水) 00:04:39

    通り道にヤツが居るとなれば、鐘を使わない手はない。
    なるべく大きな音を出すとなればスマホでは力不足であるし、そう考えるのも妥当である。
    ただ問題があるとすれば鐘を鳴らすとして、鳴らした人間が無事に逃げられるかどうかという点だ。
    それをどうにかすべく伏黒が提案したのは簡単なこと。

    「長い紐状の物ってことだったけど、荷造り用のビニール紐で良いかな」

    即ち、鐘を鳴らすロープを長くしてしまえと、そういうことだ。

    「十分です、ありがとうございます」
    「……本当にやるの?警察とか呼んで、ここで待ってるっていうのは」
    「ふらふらしてるのが凶悪犯とかならそうするけど相手は怪物。いつまでここが安全かも分からないし、私たちは行くわよ」

    釘崎にバッサリと切られれば七海も「そう、だよね」とやはり戸惑いがちに三人を見回す。
    一方、巻いてある紐をひたすら伸ばしている虎杖は絡まないように気を付けながらも腕をシャカシャカ動かしていた。

    「とりあえず音鳴らして引き付けて登山道ダッシュで駆け下りて、そっちの方が無事に麓に辿り着けると思う」
    「私たちはリフトの方から来たけど、あっちは駄目。動く気配もないわ」

    真面目な顔をしているが虎杖はずっとシャカシャカしている。若干滑車を回すハムスターを彷彿とさせるような腕の動かし方だ。

    「……大丈夫、着いていくよ。眠り猫が関係してるかはまだ信じられないけど、麓まで下りるには登山道を下るしかないのは分かってるし」
    「勝算がないわけじゃないから、俺たちに任せといて」
    「おそらく鐘を鳴らした瞬間に集まって来ると思うので、登山道の方から鐘の方に向かったのを確認出来次第、登山道を下ります」
    「なら私、ロープの先にこれ結んでくるわ」
    「俺行くよ」
    「黙ってなさいこの鈍足。さっき私たちに全然追いつけてなかったの忘れたわけ?」

    悲しいかな、釘崎と七海の方がDEXが高い。
    ぐうの音も出なかった虎杖は「オネガイシマス……」と未だに手をシャカシャカと動かしながら釘崎を見送ったのであった。

  • 123二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:08:22

    ハラハラする!
    蜘蛛が鐘の方に向かうの確認しなきゃいけないしそこでSANチェックあるかな
    遠目からなら大丈夫だろうか

  • 124二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:14:58

    ロープ長くするの単純だけど思いつかなかった
    安価だったら1番足が早いやつが鳴らしてダッシュで帰ってくる!とか脳筋戦法で危険を呼び込むところだよ…

  • 125125/10/08(水) 00:24:16

    そうして出来上がったクソ長ロープ。
    解けないようにしっかりと結ばれたそれの端はカフェの店内にまで繋がっている。

    「じゃあ行くわよ」

    釘崎がロープを手にするまで再び先程同じように「鈍足共が何言ってんだ、あ?」というやりとりで封殺されていた。
    残る面々は厨房側の扉の方でスタンバイしており、釘崎は口パクで「三、二、一」とカウントした次の瞬間、腕を大きく振るう。

    カーン カンカンカンカンカンカン!!!!!!!

    予想の十倍くらいの騒音を立てる鐘への有難みなど微塵も湧かなかった。
    釘崎自身も途中から面白さが勝っていたらしく、完全に笑いを耐えるような顔になっている。
    だが笑っていられたのは三十秒にも満たなかった。
    二方向から大きな何かが掛けてくるような、鐘意外にも砂利が蹴散らされる音がその場に響く。
    釘崎は一際大きく鐘を鳴らした後は紐から手を離し、厨房側の扉に身を寄せていた三人と合流する。
    そうなれば次の瞬間、何かがひしゃげる音が響き、続いて争うような音。
    四人はそのまま厨房側の扉から飛び出し、後ろを振り返らずに登山道を駆け下りていった。

    先程見た軽トラックを通り過ぎてさらに暫く下山していると、途中にポツンと地味な立て看板があった。
    そこには白地に黒で「眠り猫」とだけペンキで書いてある。
    立て看板の脇には、お地蔵様が立っているような石の台座があり、お供え物らしい湯飲みが置いてあった。
    周囲は草刈りと掃除がされており、大切にされていることがわかる。
    ただ、驚くべきことに、その台座には肝心の「眠り猫」がない。
    台座には、いままでここになにかが置いてあった痕跡がある。その痕跡の大きさは、ちょうど猫くらいだ。

    「え、なんで無いの……?」

    呆然としたような七海の発言に、本来はここに在るべきものがないのだと悟るには十分だ。
    まさかとは思うがSNSに書き込んだ人間が持ち逃げしたのだろうか。石の猫を?
    どちらにせよ探すしかない。三人が目配せすると同時、予想通り視界は一変した。

  • 126二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:30:50

    途中で面白くなっちゃう釘崎好き
    眠り猫動かしたのみならず持ち去ったんか!?

  • 127125/10/08(水) 00:32:54

    虎杖「手掛かり探すなら〈目星〉?」


    釘崎「近くに下手人が居るなら〈聞き耳〉の可能性もあるわね」


    伏黒「引き摺ったなら〈追跡〉かもな」


    【〈聞き耳〉or〈目星〉or〈追跡〉】


    虎杖「どれでも良いんだ。俺は〈目星〉60が一番高い」


    伏黒「〈聞き耳〉が65」


    釘崎「〈目星〉75、勝ったわ」


    虎杖「流石に最低60で三人失敗することはなくね?……ってのはフラグ?」


    釘崎「ここでファンブル出したらシバくわよ」


    虎杖「いーや、ここまで来たらクリティカル……は無理としてもイクストリーム出すから余裕」


    伏黒「更にフラグ重ねてんじゃねぇよ」


    〈目星〉何か見えるかな?

    虎杖(60) dice1d100=95 (95)

    釘崎(75) dice1d100=85 (85)


    〈聞き耳〉何か聞こえるかな?

    伏黒(65) dice1d100=73 (73)


    ※全員技能値50以上なのでファンブルは100のみ

  • 128二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:34:25

    ファンブルは出なかったけど見事にフラグになってしまった

  • 129125/10/08(水) 00:40:12

    〈目星〉

    【失敗】虎杖・釘崎


    〈聞き耳〉

    【失敗】伏黒


    釘崎「おいこらカス」


    伏黒「ここまでフラグ立てたならプッシュ・ロール振れ」


    虎杖「いやいやいや!?二人だって失敗してんじゃん!?」


    伏黒「幸運の消費でも良い」


    虎杖「幸運35の消費は流石に嫌なんだけど!!?!?」


    釘崎「イクストリーム出すなら余裕だろ?あ?」


    虎杖「幸運の消費よりはまだ……うぐ、じゃあ俺が失敗したら釘崎もプッシュ・ロールしてくれる?」


    釘崎「分かってるわよ。その代わりまずはアンタが死ぬのを見届けてから」


    虎杖「流石に死なねぇって……流石にすぐ怪物が戻って来るってのはねぇよな?」


    釘崎「せめて大きな音出して逃げんのよ」


    虎杖「うぐぐぐ……まあ60%なら当たるよな、多分。虎杖、いきまーす!!」


    〈目星のプッシュ・ロール〉

    虎杖(60) dice1d100=27 (27)

  • 130二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:41:33

    フラグ回収すんの上手いんだからって笑っちゃった
    プッシュロール成功!セーフ!

  • 131125/10/08(水) 00:46:02

    〈目星〉
    【ハード】虎杖

    虎杖「うらっしゃぁ!!」

    釘崎「チッ、イクストリームどこ行ったのよ」

    伏黒「プッシュ・ロールに成功すれば一度目の失敗はなかったことになる。成功さえすれば何も問題はないってことだ」

    虎杖「これあっちに戻ったら俺が二人に手掛かり見つけたこと言って、んで追いかける感じ?」

    釘崎「それにしてもあの書き方だとただ抱き上げただけに見えたけど、本当に持ち去ってたと思う?」

    伏黒「どうだろうな。持ち去ったのか、自分で動いたのか」

    虎杖「自分で動いたって……あー、そういや眠り猫ってシロってモデルが居たんだっけ」

    釘崎「だっこされたことで眠り猫が起きてどっかに行っちゃった、ってこと?」

    伏黒「それを元の場所に戻せばシナリオクリアの可能性が高いだろうな」

    虎杖「なるほど?」

    釘崎「どちらにせよのんびりしてたら怪物が追い付いて来る可能性も高いわね。さっさと見つけて次にするべきことを見つけるわよ」

    虎杖「ラジャ―!」

  • 132125/10/08(水) 00:51:37

    今日はここまで
    一度くらいプッシュ・ロールを振って貰いたかったし、プッシュ・ロールの失敗もあっても良いかと思ったことを懺悔しておくよ
    (スレ主のスレの)虎杖はフラグを立てれば回収率が高い

    何か手掛かりを発見する時に自分で技能の提案をする場合と、先にKPが〈〇〇〉に成功したら何か分かるかもよと言う場合のどっちもあるよ
    KPとPLのコミュニケーションが必須だから、その辺は臨機応変だね

  • 133二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:52:06

    半分以下の成功だからハードなのか

    >だっこされたことで眠り猫が起きてどっかに行っちゃった

    なにそれちょっとかわいい

  • 134二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:55:28

    乙でした
    ちょっと7版の判定に慣れてきた気がする

  • 135125/10/08(水) 01:03:24

    スレ主的に7版は失敗のリカバリーがしやすいのかなと思うよ
    ファンブル自体も能力値(技能値)が50以上だと100だけだし、100さえ出なければプッシュ・ロールか幸運の消費でどうにかなるので
    一番最後の滅茶苦茶重要なダイスのために幸運50使って成功に回す、みたいなことがあればこの先自分が得られるはずだった幸いをも全て犠牲にして掴み取った運命!みたいな美味しさも演出出来るしね
    幸運の消費に関しては選択ルールだけど、キャンペーン(複数のシナリオを同じPCで回していくセット)じゃないなら幸運で相当楽出来ちゃうから、場合によっては採用しない方が面白いこともあると思うけど
    スレ主的には死にかけた時の〈応急手当〉とか〈CON〉に幸運消費出来るのは保険として相当有難い

    6版と7版のどっちが良いか、見てて楽しいか、面白いかとか教えてくれたらスレ主が立てるCoCスレの参考にするから気軽に教えてね

  • 136二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 10:24:19

    幸運の消費に上限は特にないのか…?
    羂索に攻撃した時の三輪ちゃんの縛り思い出しちゃったよ

  • 137二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 17:31:40

    ロスト率的にかなり厳しめのシナリオとか7版のルールでやってみたら体感変わったりするのかな…?
    過去シナリオの鬱くしいロスト展開などを思い出してあそこでプッシュ・ロールあればなとか思い巡らせてしまった

  • 138125/10/08(水) 21:49:50

    >>136

    幸運の消費に上限はないよ

    でも〈幸運〉が低くなるといざという時に結構困るけど(割と使う機会が多いし、失敗すると良くないことがほぼ確定で起きる/良いことが起こらない技能なので)、シナリオ通過で回復したとしても1d10くらいだから使えば使う程毎回シナリオで良くないことが起こるようになるから使わずに済むなら使わない方が良いのはそう


    >>137

    プッシュ・ロールも幸運の消費も言ってしまえば運命への悪足掻きみたいなものだから、あればバッドエンドの確率が減るのは本当にそう

    でもバッドエンドまで行く時って100ファンが関係してることも多いからどうにもならない時はどうにもならないかも

    とはいえそれを"面白い・有難い"と思うか、"つまらない"と思うかは人それぞれって感じじゃないかな

  • 139125/10/08(水) 22:13:29

    最早視界の切り替わりには慣れたものだ。
    虎杖も瞬き一つの間に一変していたとしても、やるべきことは手掛かりを探すことだと視線を辺りに巡らせる。
    霧のせいで相も変わらずに視界は悪いが、その中に黒が過ぎった気がして注視する。
    気のせいではないと確信があり、虎杖が足を進めればそこに居たのは一匹の黒猫だった。

    「……猫?」

    慌てた虎杖が思わず「猫居た!」と小さな声で叫ぶという妙なことをすれば、残る三人も異変に気付き追う虎杖を追いかける。
    そして然程距離が離れていない場所で猫は足を止めるが、そこには10匹近い猫が何かを囲んで輪になっている。
    その輪の中心には女性が倒れていた。その女性には目立った外傷はなく、ただ眠っているだけのようにも見える。
    猫たちは殆どが野良猫のようだったが、中には首輪をしている猫も居た。飼い猫も混ざっているのだろう。

    「眠り猫の元になったのはシロ。なら……」

    立て看板の内容を思い出し、半ば反射的に白い猫が居るかを探せば確かにそこに一匹だけ真っ白な猫が居た。
    とても美しい白い毛並みで、気品のある顔立ちをしている。

    「もしかしてさ、シロだったりする?もう一回眠ってくれると助かるんだけど……多分……?」

    しかし虎杖が話しかけてもシロ(仮)は微動だにしない。
    残る伏黒と釘崎、そして七海も猫の集会を見つけて足を止める。

    「この人は……鎌倉佐羽か?」
    「眠り猫抱き上げて眠くなってたって言ってたし、その可能性は高いわね」

    釘崎が鎌倉に近付くべく猫を追い払おうとしたその瞬間だった。
    猫たちは四人の方に視線を向けると一斉に毛を逆立てて威嚇する。
    唐突なそれに四人が怯むとほぼ同時、ことは起きた。

  • 140125/10/08(水) 22:20:50

    【〈心理学〉】猫が何をしたいのか分かるかな?

    虎杖(45) dice1d100=95 (95)

    伏黒(55) dice1d100=92 (92)

    釘崎(40) dice1d100=96 (96)


    ※虎杖・釘崎はファンブル96~100、伏黒はファンブル100のみ

    ※〈心理学〉は大抵の場合はシークレットダイスという、結果が分からないようにKPが振るもの

    ※つまり成功か失敗かPLとPCが分からずに、どう感じたかの情報だけKPから与えられる

  • 141二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:23:05

    なんと全員90台だ
    釘崎ファンブルだ

  • 142二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:35:20

    もしかしてKPが振ったシークレットダイスの場合はプッシュ・ロールもできない?

    >>138

    のバッドエンドに関わるダイスの話でも思ったけどそもそもファンブル出した子はプッシュ・ロールさせてもらえんのだよな…

  • 143125/10/08(水) 22:40:47

    〈心理学〉
    【失敗】虎杖・伏黒 【ファンブル】釘崎
    ※失敗の虎杖と伏黒はプッシュ・ロールは使えるが、今回は使わなかったことに
    ※KPの描写が「何を考えているか分からない」とかの場合はプッシュ・ロール申請に流れやすい、のだと思われる
    ※〈心理学〉はKPが振っているので”自分のダイスロール”ではないため幸運の消費は適応外

    虎杖と伏黒は猫の咄嗟の威嚇に驚き、警戒のため体を強張らせる。
    もしや推定鎌倉佐羽と思われる女性が眠り猫を動かしてしまったことへの罰か何かでも与えるつもりなのかもしれないと思うも、未だ生きている人間をNPCと分かっていてもどうなっても良いとは思えない。

    「……ッ!?」

    そして釘崎はと言えば本気で猫が飛び掛かって来るように思え、一歩後退ろうとして尻餅をつく。
    その時についた手首が軽くゴキリと嫌な音を立てるも、動けない程ではない。

    ≪HP減少≫ファンブルによるHP減少
    釘崎:HP14→13

    「立てる?七海サンと一緒にちょい後ろ下がってて」
    「アンタに庇われる程ビビりになったつもりはないわよ」
    「釘崎のことビビりだとか思ったことねぇっての」

    虎杖と釘崎がそんな会話をしている中、一匹だけ威嚇せずに悠然としている猫が居た。
    それは虎杖が見つけた白猫である。
    まるで人間のように四人それぞれに視線を送った上で、猫はじっと目の前の四人を改めて見やる。

    「そやつは助けるに値するのか?」

    どう考えても目の前の白猫は四人に向かって喋りかけている。
    猫が喋るはずはないと思いはするも、喋っているのだから受け入れるしかない。
    そやつ、つまりはおそらくこの事態を招いたであろう鎌倉佐羽を助けるのかと、そんな問いであった。

  • 144二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:45:32

    素朴な名前に反して気高そうな雰囲気と喋り方だ

  • 145125/10/08(水) 22:53:54

    助けるに値する人間なのか。
    その問いは探索者である虎杖と伏黒、そして釘崎に向けられたものでしかない。
    だがその問いは呪術師である彼らには身近にある問いでもあった。
    だからと言うべきか、誰が答えるよりも先に口を開いたのは虎杖だ。

    「助けるよ」

    あっけなくも簡単な答え。
    鎌倉佐羽がこの事態を招いていたとしても、きっとそこに悪意はなかったのだろう。
    少なくとも誰かの命を脅かしたいと思ったわけでもなく、ちょっとしたルール違反のつもりだったのかもしれない。

    「この人に怒ってるんだとしたら、その気持ちも分かる。寝てた所を起こされたなら腹も立つよな」

    白猫は虎杖の言葉を黙って聞いている。
    猫の威嚇が響く中での問答は奇妙なものではあったが、今すぐに猫たちが襲い掛かって来るというようなことはない。

    「それでも『悪いことをしたから死んでも仕方ない』とは思えないし、思いたくない」
    「寝てた所を起こされただけにしては罰が重いんじゃない?わざわざそう聞かれて、どうでも良いとは言えないのよ人間って。あとでちゅーるでも持ってきてあげるから、それで我慢しなさい」
    「よく分からないけど、助けて良いなら助けてあげた方が良い……と思うなぁ」

    釘崎、七海とが言葉を続ければ白猫は「そうか」と言葉を零す。
    そして虎杖の腕の中にいきなり飛び込んできて、慌てつつも虎杖が受け取れば腕の中から「私のお気に入りの場所まで連れていきなさい」と告げた。
    それだけ言うと眠るように目を閉じてしまい、そこから白猫はずしりと重みを増して眠り猫の石像になっていく。

    「お……ぉお……?」

    立て看板に綴られていた昔話曰く、きこりはヒトとケモノに優しい男だったらしい。
    そんなきこりをシロは起こしに行っていたのだから、これが正解のはずだと伏黒は一息吐く。
    もしこれがきこりはケモノにだけ優しい男で、見捨てることが必須ならばもっと面倒なことになっていただろうと、そうではないことに感謝しながら。

  • 146二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:57:57

    おおちゃんと伏線と正解があるタイプの問答だった
    皆素で答えたんだろうけどよかったよかった

  • 147二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 23:04:25

    シロの形態変化すずめの○締りのダイジンみたいでかわいい
    いいやつの木こりを好きなんだったら確かにそうなるか

  • 148二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 01:07:19

    お気に入りの場所どこだろう元々の石像があった場所でいいのか?

  • 149125/10/09(木) 01:37:08

    しかし安堵の時間はそう長くは続かなかった。

    霧の中から木々がへし折れていく大きな音が響き、ついに彼らの前に怪物が現れる。


    それは紫を帯びた藍色をした巨大なクモだった。

    ただし、その脚の爪は黒く、鋭く、まるでツルハシのような硬さを持っている。

    毒液をしたたらせる牙は、まるで大型工作機械のカッターを思わせ、きっとひと噛みで人間の手足など簡単に切断してしまうだろう。

    複数の無機質な複眼がどこを見ているかはわからない。

    ただ、この怪物がたくさんのごちそうを前にして狂喜していることだけは、なぜか確信できた。


    ド、と心臓が嫌な音を立てる。

    目前に迫るそれは間違いなく自分たちを死に近づけるものだ。

    とはいえその死を受け入れるわけにはいかない。

    ならばやはり抗うしかなかった。

    己の気力を振り絞り、この恐怖に打ち克たねばならない。


    ブツリと視界が切り替わる。

    そうして示されたのは今までで一番大きな数字だ。


    【〈SANチェック〉0/1d10】


    三人は互いに顔を見合わせ、手の中にあるそれに思いを込めて送り出す。

    転がったダイスが示したものは――――


    〈SANチェック〉0/1d10

    虎杖(59) dice1d100=92 (92)

    伏黒(46) dice1d100=63 (63)

    釘崎(79) dice1d100=54 (54)

    ※虎杖・釘崎はファンブル100のみ、伏黒はファンブル96~100

  • 150125/10/09(木) 01:43:52

    〈SANチェック〉0/1d10

    【成功】釘崎 【失敗】虎杖・伏黒


    釘崎「5以上出したらぶん殴るわよ」


    虎杖「でもほら、〈アイデア〉成功しなきゃどうにかなるし!!」


    伏黒「〈アイデア〉にはプッシュ・ロールか幸運の消費を使えるはずだ」


    釘崎「とはいえアンタは6以上出したらその時点で不定の狂気だろうが」


    虎杖「……釘崎、信じて。さっき釘崎がファンブル出した時もHP-1くらいで済んだし、今回もさ!!」


    釘崎「明らかにラスボス出て来てる時のファンブルや発狂がヤバいってことくらいアンタも分かってるでしょうが!!」


    伏黒「俺はまだ良い。問題は眠り猫を持ってる虎杖の方だ」


    釘崎「アンタが発狂するのも良いわけないでしょ」


    虎杖「俺は最大値削れても不定はギリギリまだ平気だから……」


    伏黒「ともかく、振るぞ。話はそれからだ」


    虎杖「1出ろ1出ろ1出ろ……!!!!」


    ≪SAN減少≫

    虎杖:SAN59 – dice1d10=7 (7)

    伏黒:SAN46 – dice1d10=4 (4)

    釘崎:減少なし

  • 151二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 01:46:09

    いきなりラスボスきたと思ったらダイスがわりと塩だ!

  • 152125/10/09(木) 01:49:53

    ≪SAN減少≫

    虎杖:SAN59→52 (一度に5以上の減少、〈アイデア〉に成功で一時的狂気)

    伏黒:SAN46→42 (不定の狂気まであと2)


    虎杖「あ゛ッ……」


    伏黒「ギリギリセーフか。……こっちは、だが」


    釘崎「死ぬ気で〈アイデア〉失敗しなさい。じゃないと一時的狂気!!発狂内容がどうなるかもこの状況じゃ読めたもんじゃないってのに」


    虎杖「……そういやさ、俺〈アイデア〉70あるんだよね」


    釘崎「今ファンブル出さずにどうすんのよ」


    虎杖「流石にファンブル出すのもマズくない?」


    釘崎「話の例えに決まってんでしょ」


    伏黒「冗談じゃなく、オマエが手に持ってる眠り猫も合わせてここは堪え所だぞ」


    虎杖「伏黒だってあと2減ったら不定だってのに……」


    伏黒「2減らなきゃ不定じゃない」


    虎杖「俺だって〈アイデア〉失敗すれば狂気じゃねぇし!唸れ俺のダイス運!!!!!」


    〈アイデア〉成功すると狂気の原因について理解してしまうので一時的狂気

    虎杖(70) dice1d100=90 (90)

  • 153二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 01:52:51

    よく70に勝ったな!
    INT70だがおバカでヨシ!

  • 154125/10/09(木) 02:00:18

    〈アイデア〉

    【失敗】虎杖


    虎杖「馬鹿でよかった!馬鹿でよかった!!あっちの俺も馬鹿で居てくれてありがとう!!!!」


    釘崎「こんな情けない感謝の仕方ある?」


    伏黒「ここで7削れたのはデカいが、それでも発狂しなかっただけまだマシだ」


    虎杖「俺さ、一時的狂気の〈アイデア〉失敗率高いの自慢なんだよね」


    釘崎「確かにアンタ結構失敗してるわよね。それはそうとその自慢情けないけど。そもそも5以上一度にSAN喪失するような状況にすんな」


    伏黒「ともかく、これからの話だ。眠り猫をお気に入りの場所、おそらくは元の場所に戻すことが目的になるだろう」


    虎杖「クモの攻撃回避しつつ〈DEX〉とか?そういやだけど、気のせいじゃなきゃあのクモ俺目掛けて突進しようとしてきた途中だったと思う」


    釘崎「アンタってよりも眠り猫が狙われてる可能性もあるわね。意識を逸らすべき?スマホ鳴らして〈投擲〉で遠くに投げるってのはどうよ」


    【〇】


    伏黒「俺は、……一旦釘崎の〈投擲〉の様子を見る」


    釘崎「なら先に振るわよ。アンタの出番はないから安心しなさい」


    〈投擲〉

    釘崎(60) dice1d100=34 (34)

  • 155125/10/09(木) 02:03:34

    今日はここまで、多分明日で終わるはず
    眠り猫が虎杖を選んだのは虎杖が一番〈幸運〉が高かったからだよ

  • 156二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 02:10:06

    乙でした!
    やっぱり釘崎は頼りになるな

スレッドは10/9 12:10頃に落ちます

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