【SSスレ】ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記 Part49

[1 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:42:08]

トリニティ付近に捨てられて衰弱していた赤ん坊を拾ってしまったセリナ
周辺状況のきな臭さから救護騎士団で世話をすることを決める団長
以降救護騎士団の出動時、背中に赤ん坊がおんぶされている姿が目撃されるように
――――――――――――――――――
という概念をSSにするスレ。49スレ目。
1.5アニバーサリー。それどころではない。

本編(１連の話)は５スレ目で終わっている
既に番外編(他校生徒とのスピンオフや、本編の幕間のお話)

もはや物語の整合とかキャラの成長とか気にせず書きたいものを書いている。
見たい概念や概要を書いてくれたら俺がＳＳにしていく。
狙い目は話と話の合間の何かこっかなーと言ってる時。

お前らが考えて、俺が書く。そういうスレ。

書きたい人、書ける人は供給してくれると俺が喜ぶ。
俺は反応しないけど確実に喜んでいる。

スレが続く限り、俺が妖怪ＳＳ生成ＡＩになるために
可能な限り毎日、救護騎士団とトリニティの子守りのお話や
子供と接するブルアカキャラのお話を書いていく。
(お話の途中で落ちたらまとめ読みの所に行くと、その終わりまで読めると思う。)

最近なぜかＣ＆Ｃの子守り(別世界線)の話も始まった
本当になぜだ。
こっちはスレ末尾にごくまれに更新される。

[2 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:43:12]

前スレ

【SSスレ】ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記 Part48｜あにまん掲示板

今までのスレをまとめてくれてる所

なんとスレを跨ぐ続きものもここからまとめて飛べる。

ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記過去スレまとめ | Writening

まとめつくってくれた人のレスと、まとめスレの編集の仕方

https://bbs.animanch.com/board/3626523/?res=18

まとめるつもりだけど遅々として進まないまとめ読みできるところ

やらなきゃとは思うけど、遅々として進まない。

ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記（本編／子育て日記） - ハーメルン

【このスレでしか出てこない固有名詞について】

スズラン：>>1のセリナが拾って来て救護騎士団で育てることになった子供の名前。

盾ちゃん：５スレ目のおつかいの時に出てきたスズランから盾を貰った子。固有名詞は決めてない。

シズク　：１３スレ目からの続きもの「家族」に出て来た子の名前。

人形ちゃん：１１スレ目、夏祭り編で貰った呪いのお人形。固有名詞があった。そういえばあった。

亜麻羽根部(作中)：１０スレ目、シスターフッドの記録で出て来た秘密倶楽部。スズランファンクラブ。

亜麻羽根部(現実)：謎の連携を見せるスレ民たち。なぜか無言で連携する。すごくてこわい。

アザミ　：別件Ｃ＆Ｃ編の赤ちゃんの名前。名前を直後に原作キャラに名前が被った。やらかした。

カトレア：別件Ｃ＆Ｃ編のお嬢様の名前。お話を引っ張る人としてレギュラー化予定。

【どんなお話なの？】

救護騎士団が子育てをしたり、トリニティ生がそれに巻き込まれたり

キヴォトスの色々な所に行ってキヴォトスの生徒と親交を深めたりする話。

特に山も谷もオチもない。ひたすらにぬるま湯のような世界。

【長いのにもう追いつけるわけねえだろ】

１スレ～５スレ目が本編。ここまででトリニティの関係性は分かると思う。

あとは各自好きなキャラが出そうなとこを読めばたいだい分かる。

前後や世界に繋がりはあるけど、繋がってるからどうということはない。

[3 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:44:19]

前回までのあらすじ
ついにスレ概要が３０行に収まらなくなった。困った。
と、思ったらまとめサイトにまとめてくれた。
ずっとまとめを更新してくれてる人がいる。ありがたい。

１～５スレ目：子育て奮闘記(日記形式)本編
出来る限りちゃんと続き物意識してるのはここまで。

６スレ目以降：　ぜ　ん　ぶ　番　外　編（まとめをご参照）

救護騎士団の【思い出】
→短編やスレ冒頭のスレ落ち対策のお話
　よく失敗して中編くらいになることもある。

救護騎士団の【アルバム】
→中編～長編。他校の子達とのお話はだいたいこれ。

特に物語上のつながりや時系列はない
（季節でスズランの成長具合が変わるくらい。）

前スレ：図書館探索編。
　　　　そして百花繚乱紛争調停委員会編、はじまったとこ。

今回のスレ落ち対策は「ナギママ。」

[4 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:45:21]

救護騎士団の思い出：おまんまごと
桐藤ナギサ
――――――――――――――――
実のところ、私はスズランさんに対して
特別な感情を抱いているわけではない。

それは子供は可愛いし、先生をパパと呼び
先生からも愛情らしきものを注がれているとなれば
私も無下にするつもりはない。

何よりもミネ団長を敵に回すような行為をするよりも
協力的立場を取った方が良いという
政治的な判断が大きな割合を占める。

それでも、他人の子供というものにまで
心血を注げる程、私はお人好しではない。

「スズランさん、今日は何をして遊びましょうか。」

「にゃーぃ。」

「はい、ナギサお姉ちゃんですよ。」

これはあくまで、ミネ団長へと宣言した
トリニティの協力姿勢へのポーズ。
そして、宣言したからには守られるべき制約。

ミネ団長が持ってきたたくさんの玩具を
昨日と明日に詰め込んだ仕事の隙間に広げ
私はスズランの前に座って、スズランさんが選ぶのを待つ。

[5 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:46:22]

玩具の中には新しく追加された
ぬいぐるみで構成された低年齢向けのおままごとセット。

そんな玩具を一つ一つ手に取って
どれにしようかと悩むスズランさんの目の前で
スズランさんの自主性を待つ私に向けられたのは
セイアさんの冷めた目線。

「……なんですか、セイアさん。」

「それでスズランを特別視していない
　というのは無理があると思うんだけどね。」

呆れ半分に私を見るセイアさんの表情は
なんだか柔らかいようにも見えて
どういう感情なのかが読み取りにくい。

穏やかなようにも見えるし
私を嘲笑しているようにも見える。
どう取ればよいのか分からない意味に私の口を反論が飛び出す。

「これはあくまで、トリニティの利益のために必要なことかと。」

「ほほう、ぜひご高説頂きたいものだね。」

「ミネ団長はあまりに自由な御方ですから
　協力姿勢を見せる事で、こちらにも協力して頂けるならば……」

考えずとも口から出て来る多彩な理論。

[6 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:47:27]

言葉巧みに説明をしているというのに
セイアさんの眉根は一つも動かず
興味もなさそうに紅茶を啜って私達を眺めるその目。

ひとしきりの私の説明を聞き終えて
ほんの少し疲れたように、
呆れたようなため息をつくと、ほんの少し優しく微笑んだ。

「まあ、君がそれで幸せならそれでいいさ。」

「だから私の幸せではなく
　トリニティの為だと説明している通りですが……。」

「そうだね、……ほら、スズランが玩具を決めたようだよ。」

よいしょ、とその小さな体を椅子から降ろし
私の隣まで歩み寄ってきたセイアさん。
スズランさんが手に取った野菜やフルーツ
料理やスイーツを模したぬいぐるみ。

それに私が目を落とすと
私の横に膝をついて、セイアさんが遊び方を指し示した。

「ほら、スズラン。どうぞ。」

「ぅじょー。」

ケーキのぬいぐるみを一つプラスチックのお皿に乗せて
スズランの方へと差し出すセイアさん。

[7 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:48:49]

スズランさんが真似をして
プラスチックのお皿にニンジンが一つ乗せて
セイアさんの方へと差し出される。

「あら、スズランさん。
　真似っ子がお上手ですね。」

「じょーじょ。」

私の方にも魚が乗せられたお皿が差し出され
上手く言えない「どうぞ」も追いかける。
きっとこの頃の子供は色んな事をこうやって覚えていくのだろう。

そんな姿に、せっかくならばと欲が出て
私は小さなたくさんの食べ物のぬいぐるみと
４つある紅茶の注がれたティーカップのぬいぐるみを
スズランさんの前に並べて、小さなティータイムを作り上げる。

「スズランさん、ティータイムですよ。」

「ちー？」

「ティータイム、お茶の時間です。」

首を傾げるスズランさん。
きっと救護騎士団でも行われているであろうティータイム。
ミネ団長の紅茶へのこだわりは並々ならないものではあるし
定期的に開かれるお茶会も、スズランさんが来た今も
きちんと開催をされているはずだ。

[8 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:50:11]

「ちゃ。」

「そうです。お茶です。」

「おーちゃ。」

「はい、とってもお上手ですよ。」

新しい言葉を覚えた様子のスズランさん。
何度も何度も繰り返し、言葉を確認するスズランさん。
こうなると、さらに欲が出てきて
もっとたくさんの言葉を教えたくなってしまうのは
もしかすると悪い癖なのかもしれない。

次は何を教えようかと
覚えやすい物の名前を探していると
隣に座っていたセイアさんのスマートフォンに着信音。

ちらりと横目に見る私から画面が見えないように
画面を傾けて、通知の内容を確認すると
膝をついていた体を少し重たそうに持ち上げる。

「すまない。少し席を外させてもらうよ。」

「仕事の連絡ですか？であれば私も……」

「いや。君はスズランの相手を頼むよ。
　少し人手を借りていくけれどいいかい？」

[9 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:51:32]

近くにいた生徒会の役員を呼び寄せて
小さく耳打ちをするセイアさん。
ぺこりと頭を下げるとアイコンタクトが伝わって
部屋の中の人達が銃と弾薬を準備し始める。

「セイアさん、もし戦闘の可能性があるならば私が。」

「いや、戦闘は終息しているそうだ。
　救護対象者の確認をする程度だ。それくらいならいいだろう？」

あまりに心配しすぎても
セイアさんが居やがると言う事は知っている。
それで逆効果になった試しもあるだけに
これ以上言うのは、得策ではないのだろう。

「……分かりました。それではお願いします。」

「大丈夫さ、すぐ戻るからね。
　扉守はつけておくから、何かあったら呼ぶといい。」

セイアさんがスズランさんに手を小さく振って
生徒会の役員たちを引き連れて、部室から立ち去ってゆく。

強情なあの性格はいつになったら治るのか
まったくため息が出そうにもなるが
今は目の前にいるスズランさんの事が優先だ。

皆さんが出ていたからと言って
油断をせずに、普段と同じ態度で再びスズランさんへと向かい合う。

[10 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:53:53]

「ではお茶会を続けましょうか。
　これは、ケーキ、ですよ。」

「けーい」

「はい、とってもお上手です。さすがはスズランさん。
　どれもお母さん……ママが食べている所を見たことがあるのでは？」

「んまんま？」

聞き慣れた言葉に首を傾げるスズランさん。
プラスチックのお皿にお皿に乗せられた
様々なお菓子や食べ物を眺めながら
どれかに見覚えがあったのか、大きな瞳に瞳をぱちくり。
何かと何かがつながったお顔を私に向ける。

「んまんま。」

「はい、いつかママと一緒に食べられるといいですね。
　きっとそう遠くはない日に実現しそうですけれど。」

スズランさんの成長速度はとつもなく早い。
健康上には問題ないという話で一安心ではあるものの
それがいつまで続くのかは分からない。

こうやって言葉をすぐに覚えて
最初はなんて言っているかも分からなかった頃を
懐かしく思う日も、そう遠くなく来るのだろう。
そう思えばこそ、少し魔が差してしまう。

[11 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 00:55:01]

「スズランさん。」

「あーぃ？」

魚のぬいぐるみの尻尾を掴んだスズランさんを抱き寄せる。
翼と手足をパタパタと動かして
空中でバランスを取ろうとする体を抱き寄せて
私は周囲を見渡して確認をする。

「ナギサママ、と言ってみて下さい。」

「ちゃー？」

「そちらではなく、ナギサママと。」

「ちゃまー」

音の印象的にはだいぶ近しいその言葉。
ミネ団長のことは「みねまぁま」
セリナさんのことは「せぃまぁま」
ハナエさんのことは「あままぁま」
そう呼んでいる姿を見たことがある。

きっと名詞については認識をしているのだろうし
きっと３人がそれぞれ教えたのであろうその呼び方。

そう覚えていて欲しいわけではないものの
一度くらい呼んでほしいその呼び方に私は何度も繰り替えす

[12 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 01:01:13]

「ナーギーサーマーマ。」

「んにゃんま。」

だんだんと近づいていく言葉の輪郭。
もう少し、もう少しだと近づいていく発音。

何度も何度も繰り返すうちに
スズランさんも少し飽きてしまったようで
抱き上げた私の胸をペシぺシと
魚のぬいぐるみを握って開いて齧り始めてしまう。

「あら、スズランさんダメですよ。
　これは本物のごはんではありませんからね。」

諦めようとスズランさんをマットに座り直させて
お口に近づけていたお魚のぬいぐるみを
そっとお口から放してみると
ちょっと不満そうに手足を上下にばたばたと。

「クリーニングははしてありますが
　体に良くありませんから。」

「にゃーぃ……んまんまー……」

「そんな事を言ってもダメですよ。
　……待ってください、今なんと言いましたか。」

驚いて私が動きを止めると、スズランさんもぴたりと止まる。

[13 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 01:02:22]

慌てて抱き寄せなおして
スズランさんの言葉を聞き逃すまいと
できるだけ近くに、と少し高めに抱き寄せる。

「んなぃ、んまんま」

「もしかして今、ナギサママと。
　すみません、もう一度……もう一度お願いします。」

スマートフォンの録音機能を準備して
今日一度だけの言葉を撮り逃すまいと準備をする。
そして録音開始と共に、スズランさんが声を上げた。

「んにゃい、んまんまー」

ピコン、ときちんと録音ができた音がして
達成感と感動に浸る私の後ろでセイアさんの声がする。

「君は何を教えているんだい。」

「セイアさん、聞きましたか！今、ナギサママと……」

振り返ると、そこにはセイアさんだけではなく
ミネ団長までもがいつの間にか立っていて
ちょっと呆れたような、理解を示すような顔をしながら
私の言葉に反論をする。

「おそらくはそれは、まんま……かと。
　ちょうどお昼ですから、お腹が空いてしまったのだと思います。」

[14 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 01:48:37]

暴走するナギサ様ペロ……やっぱり面白い女ペロなナギサ様は

[15 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 02:02:01]

ミネに見られてもセイアに見られても呆れられることをやってらっしゃる…

[16 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 02:35:22]

ナギちゃんは入れ込むとおかしくなるから…
ミカとセイア相手にも頻繁におかしくなるしね～

[17 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 07:24:18]

きゅーご

[18 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 08:16:43]

ハフバとグルスト見てると本当にやりかねないのがまたなんとも

[19 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 09:20:38]

「特別な感情を抱いているわけではない」
「強情なあの性格」

一体どの口がそんなことほざいてるペシ

[20 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 12:30:31]

お昼の救護しとくっす

[21 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 14:15:21]

一応10時間は猶予あるけどどこで食らうか分からないから不安なのは分からなくはない
ただ前スレは一応ああは言われてるのだからちょっと控えるくらいがちょうど良いと思うのだが…

[22 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 17:09:21]

>>2のまとめやってくれてるところにいつの間にか『現まとめ編集者の連絡』と『避難所候補サイト』が書いてあるね

すごくありがたい

[23 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 20:54:27]

さて、主の書き込みが消えたり、今のところ昨日のは消えてなかったり、そんな日ではございますが

#救護騎士団の子育て奮闘記 お茶会　第二話 - お茶じぇっとのマンガ #漫画 #三峰スズラン #ブルーアーカイブ - pixiv

ペシ（漫画のほう、描きました。）

[24 二次元好きの匿名さん 25/10/07(火) 22:43:57]

しかしこれってどれくらいで安定したって判断出来るんだろうね…
常に戦々恐々状態になってるのもなかなかに大変だ

[25 二次元好きの匿名さん 25/10/08(水) 00:51:24]

もしスズランがナギサママと呼べてたら違う世界線が生まれてたかもしれなかったね

[26 二次元好きの匿名さん 25/10/08(水) 03:03:37]

救護騎士団のアルバム：ひゃっ！？（２）

救護騎士団のアルバム：ひゃっ！？（２）

今回の登場人物揃い踏み。

ここからどう持って行くかは何も決めてはいないけど

シュロは百花繚乱の本部にいるのだろうか。

そしてアヤメは今どうなっているんだろうか……

>>14:ナギちゃん出てくると毎回暴走しちゃうから……

>>15:なんでやナギちゃんかわいいやろ！！

>>16:一番おかしくしているのは激務のせいな可能性が。

>>17,>>20:きゅうごたすかる。

>>18:案外、お茶目というか無邪気なナギちゃんよねｗ

>>19:ナギちゃんなので。ナギちゃんなので。(大切な事なので)

>>21:そんなに厳密じゃなくていいよ！

あわよくばスレが消えた時もそうだけど、Ｃ＆Ｃ編書くスペース残ると良いなって！

>>22:見て来た。まとめの人も巻き込まれていたか……

しばらく継続して覗いてみて、荒れて無さそうなら引っ越すのもいいかもしれない。

>>24:MAXで２日くらいで消えてるから、今日明日消えないなら一安心、かなあ？

>>25:そんな世界になったらトリニティがもっと大変な事になってしまう。

亜麻羽根部が正式な部活動として活動しかねない……

お？規制解除？規制解除来たかもしれない。

[27 二次元好きの匿名さん 25/10/08(水) 03:29:00]

やっくでかるちやあですぞ！