- 1二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 22:23:07
- 2二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:13:51
オウギには自分の何処に非があるのかわからぬ。
- 3二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:27:05
- 4二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:28:09
今すぐ滅びろそんな家
- 5二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:29:54
けれども快楽に対しては、人一倍敏感であった。
- 6二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:31:07
オウギは激怒した。必ずかの邪智暴虐のニセ当主、ナオビトを除かなければならぬと決意した。
オウギには自分の何処に非があるのかわからぬ。
オウギは、特別一級呪術師である。けれども権力に対しては、人一倍に敏感であった。 - 7二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:37:55
オウギは両手でチョウジュロウのからだをゆすぶって質問を重ねた。チョウジュロウは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「此奴本当に…」
「なぜ殺すのだ」
「此奴本当に…」
「たくさんの人を殺したのか。」
「此奴本当に…」
「おどろいた。当主は乱心か。」
「此奴本当に…」
聞いて、オウギは激怒した。「呆れた当主だ。生かして置けぬ。奴を打ち倒し、儂が新たな当主になるべきだ」 - 8二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:38:54
- 9二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:48:56
どうか、ワイもアッチ側に入れてくれまいか。アッチ側の一人にしてほしい
- 10二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 23:53:08
人質にされるジンイチ
- 11二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 00:03:16
「この刀で何をするつもりであったか。言え!」
暴君ナオビトは静かに、けれども威厳を以って問いつめた。その王の顔は蒼白で、眉間の皺は、刻み込まれたように深かった。
「儂をニセ当主の手から救うのだ。」とオウギは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」ナオビトは、憫笑した。
「仕方の無いやつじゃ。おまえには、強かったから当主になったという事がわからぬ。」
「言うな!」とオウギは、いきり立って反駁した。「儂の実力を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。ナオビトは、儂の躯躯留隊からの評判をさえ疑って居られる。」 - 12二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 07:35:40
「儂をニセ当主の手から救うのだ。」でダメだったww
- 13二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 12:34:40
これは王様を改心させられないメロス
- 14二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 13:12:28
改心もなにも扇がゴネてるだけだしなあ
- 15二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 13:15:07
ワザとやったと思われるが…
- 16二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 19:42:14
その頃ヨメは結婚式を挙げていた
- 17二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 19:52:19
オウギ「NTRやんけ〜!!」
- 18二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 21:45:41
「ああ、当主は悧巧だ。自惚れているがよい。儂は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、オウギは足もとに視線を落し3分程ためらい、「ただ、儂に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。2人の出来損ないを始末してやりたいのです。三日のうちに、儂は出来損ない供を始末し必ず、ここへ帰って来ます。」
「ばかな。」とナオビトはしわがれた声で低く笑った。「とんでもない嘘を言うわい。そやつらが何らかの要因で力が目覚めればどうする?」
「そのようなことがあろうはずがございません。」オウギは必死で言い張った。「儂は約束を守ります。儂を、三日間だけ許して下さい。そんなに儂を信じられないならばよろしい、この屋敷に甚壱という男がいます。儂の無二の友人だ。あれを人質としてここに置いて行こう。儂が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。頼む、そうしろ」 - 19二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 06:04:13
扇さんは何にでもなれるな
- 20二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 06:46:39
生贄にされる甚壱さんに悲しき最期…
- 21二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 08:57:24
あにまん民の玩具にされた挙句有名文学の主人公にされる男
- 22二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 09:06:02
しわがれた声(CV中田譲治)
- 23二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 09:37:11
でもわりといける気はするんだ
- 24二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 13:35:31
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 13:36:23
竹馬の友、ジンイチは、深夜、屋敷に召された。暴君ナオビトの面前で、佳き友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。
オウギは、友に一切の事情を語った。ジンイチは無言でうなずき、オウギに背中を向けた。友と友の間は、それでよかった。ジンイチは縄打たれた。オウギは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。 - 26二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 21:43:02
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 21:52:23
甚壱くんが可哀想や
- 28二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 22:20:33
まだ直哉の方が鞭で打たれて欲しい
- 29二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 22:27:11
「はい、はじめは御子息の直哉様を。それからうんこクズを。それから、速い人を。それからドブカスを。それから顔だけは良い人を。それから人の心とかないんか?氏を。」
「おどろいた。当主は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、丙の皆様の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば投射の枠に入れられて殺されます。きょうは、六人殺されました。」
「呆れた当主だ。生かしてはおけぬ」 - 30二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 06:10:29
甚壱くん絶対恨んでるやろ
- 31二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 10:59:55
「儂だ、刑吏!扇だ!ジンイチを人質にした儂は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧りついた。屋敷の皆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。ジンイチの縄は、ほどかれたのである。
「ジンイチ」
オウギは眼に涙を浮べて耳打ちした。
「ナオビトを背後から殴れ。ちから一ぱいにブサイクメテオで殴れ。儂は、途中で一度、悪い夢を見た。お前がナオビトを殴ってくれなかったら、儂はとどめを刺すことができんのだ」 - 32二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 11:03:21
さす扇
- 33二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 13:31:25
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 13:32:04
既に故人で説明台詞の中で処理された直哉に悲しき現在…
- 35二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 19:39:34
オウギはパッとしない男だった。
刀をみっともなくぷらぷらさせていたため、たちまち丙隊に捕まってしまった。
捕らえられ、当主の前に引きずり出された。