【閲注TRPG】九仙過災4【CoC×PC宿儺鹿紫雲夏油家入伏黒五条真希羂索KPC虎杖】

  • 1125/11/24(月) 18:38:23

    このスレはKPCが虎杖、HO1宿儺HO2鹿紫雲HO3夏油HO4家入HO5伏黒HO6五条HO7真希HO8羂索としてクトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ
    閲覧注意は発狂した時の症状やグロテスクな描写用のため。CP要素はないからそういったレスはしないでね
    今回は原作からの記憶の持越し、つまりは転生パロっぽい世界線だけどその設定はシナリオには関係ないよ
    呪霊が居ない代わりにクトゥルフ的諸々が居る世界ってことだけどシリアスにはなり過ぎないかつ湿度も高くなり過ぎないフレーバー的な要素でしかないよ

    今回はばじりこ🌿さま作成シナリオの『九仙過災』をお借りするよ
    このスレではシナリオのネタバレを大いに含むので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    このスレやシナリオの感想やネタバレなどをSNSなどで言うのもやめてね。TRPGではシナリオの内容を人から見える所で話すのは厳禁だったりするよ

    ルルブは6版を使用、ハウスルールもあるけど詳しい説明はしないのでこの卓の処理が必ずしもルルブ的に正しいわけじゃないよ
    キャラシの作成も少しルルブから外れた作り方になるので注意
    今回は少し特殊な設定と状況になるので行動安価なし
    感想とか疑問でスレが賑やかだとスレ主も嬉しいので気軽にレスしていってね

    ダイスの判定はクリティカルは01~05、ファンブルは96~100、スペシャル適応

    分からないことがあればスレ主やスレ民が答えてくれるからスレの途中で聞いてくれて大丈夫だよ

    目を覚ますと、そこは中華風の空中庭園だった。
    賓客は九人。退路は見当たらない。
    何の因果か天仙の力を得たあなた達。
    絢爛な中華服を身に纏い、箱庭に巣食う厄災を祓う運命に身を委ねる。
    「以亵渎反亵渎〈冒涜を以て冒涜を殺せ〉」
    今は無き呪術に別れを告げて、彼らが出会ったのは――――新たな力。
    さて、あの日の続きを。否、新たな物語を始めようか。

    前回のあらすじ
    やたら早かった蜻蛉A
    善良な村人浩然との遭遇
    おや、夏油の様子が……?

  • 2125/11/24(月) 18:39:24
  • 3125/11/24(月) 18:40:24
  • 4125/11/24(月) 18:41:29
  • 5125/11/24(月) 18:42:30

    【キャラシ一覧】

    HO1『鳳凰〈ほうおう〉』-宿儺

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    HO2『応龍〈おうりゅう〉』-鹿紫雲 一

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    HO3『麒麟〈きりん〉』-夏油 傑

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    HO4『霊亀〈れいき〉』-家入 硝子

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    HO5『饕餮〈とうてつ〉』-伏黒 恵

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    HO6『窮奇〈きゅうき〉』-五条 悟

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    HO7『檮杌〈とうごつ〉』-禪院 真希

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    HO8『渾沌〈こんとん〉』-羂索

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    KPC『桃源〈とうげん〉』-虎杖 悠仁

    iachara.com
  • 6125/11/24(月) 18:43:31
  • 7125/11/24(月) 18:55:43

    ≪探索場所≫1.長老の家 2.畑 3.井戸 4.子供たち 5.浩然の家
    【長老の家】鹿紫雲・夏油・五条・羂索
    【子供たち】家入
    【浩然の家】宿儺・伏黒・真希

    「傑がまた戻りたいって言うのは予想してたけど、そっちは何?」
    「私もちょっと気になることがあってね」
    「俺はコイツのボディーガード」
    「普通にさっきまでちょこちょこ別行動してたよね?」
    「人が居るなら話は別だろ」

    五条に引き摺られる形になっている夏油は不満そうではあるが、長老の家に向かうことまでは許しているらしい。
    そもそも一人で戻ろうとしたところを掴まえられてこうなっているのだが。

    「あんまり事を荒立てないでよ。悠仁も居るし」
    「それはコイツに言えよ」

    鹿紫雲のツッコミ通り、この面々では上辺だけ取り繕うのも面倒になったようで夏油は五条腕を払うと、「あんなのを信じてるなんて本気?」と嫌悪を露わにする。

    「毒虫に効く薬を占有するということは、この場所ではそれが権力の証拠になるんだろうね。それぞれの家に少量ずつでも置いておくべきだろうに」
    「多数の場所でそういった薬品を管理するのはお勧めしないね。条件によっては劣化が早いこともあるし、使い方がよく分からない者が駄目にすることだってある。そう目くじらを立てるようなことではないと思うけど」

    羂索がそう言えば目上かつ一応親戚である人間にまで噛みつくのは憚られたのか、「そうですか」とだけ返す。
    だがどこからどう見ても納得しているようには見えない。

    「この村の事情なんて俺たちには関係ないだろ。どこで誰が死のうとも自業自得だ」
    「ッ、それは」
    「はいはい、とにかく悠仁の様子見がてら話を聞いてみれば良いんじゃない?何か理由があってそうせざるを得ない可能性があるのに、よく分からないまま噛みつくのはどうかと思うけど」

    そんな会話をしつつ、四人は長老の家を訪れるのであった。

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:01:27

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:06:22

    虎杖もう元気になったかな
    一人で暇してるか長老とお喋りでもしてるか

  • 10125/11/24(月) 19:13:34

    長老の家は他の家屋と比べて少し広い程度で、造りとしては同じ物のようだ。

    そのスペースも何かの紙束が詰まった棚や薬品の入った壺などで占領されており、生活空間そのものはむしろ手狭なように思える。

    わらが敷かれた簡素な寝床では虎杖が寝かされており、今のところ容態は安定しているようで静かに眠っている。

    額の上には濡れた布巾が乗せられており、長老が適宜取り替えているようだ。

    四人が来たことに気付くと長老は替えたばかりなのであろう布巾を片手に持ちながら、柔らかく微笑んだ。


    「傷が深いようで、奥まで毒が染み込んでいたようじゃ……しかし安静にしていればその内に目を覚ますでしょうな」

    「……そうですか、それはさぞ尽力してくださったようで」

    「こうして少しでもよく眠れるようにと思うくらいじゃよ」


    慇懃無礼という言葉の擬人化を疑うような夏油の態度に五条は溜息を吐く。

    やたら夏油が長老を疑っていることまでは薄ら分かっているものの、どうしてそうなったに関しては納得いく理由はない。


    「私も多少心得があるものでね。少し様子を見ても良いかな」

    「ええ、どうぞ。必要なものがあればそこの棚のもので良ければお使いくだされ」


    その言葉を受けた羂索は「ありがとう」と口にしながらも、虎杖の様子を確認する――――と同時に家探しを始めた。

    この場所の生活レベルのチェックでもしているのだろう。


    「それにしてもここは毒虫共が襲ってくることもあるんだろ?よく生き残りが居るな」

    「少し前までは毒虫どもの仕業で草木は枯れ落ち、湧水は濁り、到底人の住める場所では無かったのです。今は毒虫に立ち向かわんとした村の若い衆の奮起の甲斐あって持ち直したが、それもいつまで持つかどうか……」

    「だから藁にも縋りたい気分だってことかよ」


    その藁というのは先程長老が口にしたお告げのことであったが、鹿紫雲の皮肉には気付かなかったらしい。


    〈医学〉手当出来るかな

    羂索(50) dice1d100=11 (11)

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:19:48

    ちゃんと看病してくれてる
    畑や井戸にも毒の爪痕があったりするのかな

  • 12125/11/24(月) 19:23:19

    〈医学〉手当出来るかな

    【成功】羂索


    家探しのついでに虎杖の元へと戻って来た羂索はテキパキと様子を確認し、ついでのように棚から取り出した謎の物体を口に突っ込んだりなんかしていた。


    「それ何?」

    「多分体にいいものだよ」


    長老はそれに対し「この辺りの果実にまでお詳しいとは、流石ですな」とにこやかなので間違ってはいないらしい。

    それのおかげか、もしくは偶然か寝苦しそうに唸っていた虎杖の様子が少し落ち着いたように見えた。


    ≪SAN回復≫

    虎杖:SAN75→76


    「あー……えーっと、なんだったっけ。そうだ、お告げについて詳しいことを聞いても良い?」


    得体の知れない場所にある得体の知れないものを親戚の子供の口に突っ込む羂索に対し、一ミリくらいは思う所があった五条もそれを流した。

    そうなれば誰も突っ込む者は居ない。


    「我らは天仙様によって救われると、預言を賜りました。国も都の防衛を固め、この村は見捨てられてしもうたも同然。外からの報せも最後に来たのはいつ頃じゃったか……そんな我らにはもう伝承しか縋る先がござらんのです。あの疫病神に対抗できるのは、もはや天仙様を置いて他にはおりませぬ故」


    そう口にする長老の瞳にはやはりどこか縋るような色がある。そしてどこか重みのある口調で続けた。


    「どうか、どうか桃逸真君のお導きのあらん事を……」


    〈アイデア〉話の中で気付くことがあったか(夏油はファンブル補正で-20)

    鹿紫雲(75) dice1d100=90 (90)

    夏油(85-20,65) dice1d100=77 (77)

    五条(90) dice1d100=84 (84)

    羂索(90) dice1d100=36 (36)

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:27:55

    寝てる間に親戚に謎の物体食べさせられてSAN回復する虎杖ちょっと笑う美味しかったのかな
    大事そうな話だからアイデア成功者いてよかった

  • 14125/11/24(月) 19:33:28

    〈アイデア〉話の中で気付くことがあったか(夏油はファンブル補正で-20)
    【成功】五条・羂索
    【失敗】鹿紫雲・夏油

    長老への嫌悪が強い夏油はその感情に引っ張られ、会話の内容に関して考える余裕はなかったらしい。
    鹿紫雲も話半分、と言うよりもお告げ自体に興味がなかったのだろう。
    だが五条と羂索は長老の言葉から、彼がしている誤解に気付いた。
    洞天は奥若洛木を封印するために作り出された空間、らしい。虎杖の言葉を信じるならばではあるが。
    察するに、この村はその封印に一緒に巻き込まれたのだろう。
    長老は国に見捨てられたと勘違いしているが、その国もとうの昔に滅びていることを知らないのだ。
    この隔離された世界の中で、この村だけが当時の絶望の中で取り残されている。
    だがそうと知ったとして、出来ることはそう多くはない。
    自分たちに出来るのはここから脱出するために奥若洛木を倒すことくらいだ。

    「この近くに毒虫の巣でもあるのか?」
    「あちらの山の奥からあやつらはやって来ましてな……散々この村を荒らした挙句、連れ去られた村人もおったのじゃ。今はあの山の最奥の廃寺に居を構える怪物。あれらは疫病神が遣わした毒虫の尖兵と、その配下ござりましょう。元よりあの寺には近付いてはならぬとこの村では代々伝えられておりましてな……何でもあの場所には邪教が蔓延っているとか。滅びた今となっても遺恨を遺すとは。数日前に村を経った最後の男衆も戻りませぬ……最悪の事態を覚悟せねばなりますまい」
    「数日前、なぁ」
    「抗えるものならば抗いたいと、そう望む者もまだ居るのじゃ。自分ではどうにもならないと分かっていても、信じるものもなければ諦めもつかないものじゃ」
    「そういやアイツ、浩然だったか?足に怪我してただろ。あれも毒虫のせいなのか?」

    そう鹿紫雲が問えば長老は痛ましいものを思い出すかのように、視線を落とす。

  • 15二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:37:36

    そういう感じか…村ごとでかい獄門疆に取り込まれちゃってたみたいな…

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:43:36

    わあ…悲しいことが起きている
    せめて倒すしかないよなあ…

  • 17125/11/24(月) 19:43:38

    「浩然はあの毒虫どもに抗うため……そして最初に奴らがこの村を襲った時に攫われた恋人を取り戻すため、山奥まで征討に向かったのじゃが、その時に深手を追ってしまいましてな……命辛々でこの村まで帰還したは良いものの仲間は全滅。恋人も取り戻せなんだ。あの脚では戦うこともできぬ。少しでも村の力になればと働いてはくれているのじゃが、生き延びてしまった己を責め続けるあやつを見てはおれぬのです……」
    「……恋人?」

    思わず、といったように五条が聞き返せば長老は小さく頷く。

    「……慧美(フェイメイ)。名前の通り、聡明で美しい娘じゃった。幼い頃から浩然に似合いの良い子で……儂の孫娘にございました」

    その言葉に長老へ嫌悪感を覚えていた夏油でさえも言葉を失う。
    孫娘を毒虫に攫われ、自分は生き延びて。
    それで何かに縋りたいと思ってしまう気持ちをどうして責められようか。

    「それは……」
    「この子は儂が見ていましょうぞ。もうすぐ日も暮れる。今日はゆっくり休んで英気を養ってくだされ」

    少し疲れた様子の長老は優し気な手つきで再び虎杖の額にある布巾を替える。

    「分かったよ。悠仁のことをよろしくお願いします」

    五条は珍しく丁寧にそう告げると、家を後にする。
    続いて鹿紫雲、羂索が。そして最後に夏油が家を出る前に、一度振り返る。

    「……あなたは本当にその預言を信じているんですか」
    「儂らはただ、いつか救われたいと願っているだけですぞ。本当に、ただそれだけなんじゃ」
    「そう、ですか」

    夏油はそれを最後に小さく「それでは」と呟くと長老の家を後にした。

  • 18二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:45:26

    恋人が攫われたのか…辛いな…
    何故攫われたんだろう…生贄とかかな
    夏油も流石に警戒解けたかな?哀れだなって気持ちが強そうだけど

  • 19125/11/24(月) 19:51:12

    家入も最初は長老の家へ行き、虎杖の様子を見ようと思っていたが大の男四人が揃って向かう様子を見て、足を止めた。

    予定を変えることにしてもさてどうするかと考えていれば、道端で遊んでいる数人の子供たちが目に入る。

    彼らは無邪気に遊んでいるようだったが、家入の姿を見ると「天仙さまだ!」と興奮した様子で駆け寄ってくる。


    「なぁなぁ天仙さま!緑の天仙さまは今暇なのか?」

    「俺達と遊ぼうぜ!天仙さまだからすっげぇんだろ!」


    明るい声にこういうのは自分の役割じゃないんだが、なんて考えたものの目を輝かせた子供の誘いを断るには代わりとなる生贄が見つからなかった。

    こういうのこそ精神年齢が同じヤツにでも押し付けるべきだというのに。


    「天仙さまはやめてくれ」

    「でも天仙さまなんだろ?」


    期待させるのも申し訳ないが、子供の夢を壊すのも同じく気が引ける。

    どうせやることが"天仙さま"と一緒ならと、家入は諦めた。


    「何をして遊んでたんだ」

    「追いかけっこ!天仙さまもやろうぜ!」


    そう言いながら子供は家入の腕を引く。

    どうやら巻き込まれてやるしかないらしい。


    〈DEX×5〉3人いるので3成功で全員捕まえられる

    家入(15*5,75) dice3d100=37 30 87 (154)

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:53:54

    おお二人捕まえた
    一人は素早かったんだな…子供は可愛いな

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:56:01

    ダウナーな養護教諭家入さんが一人で異国の子供と追いかけっこを…ちょっと面白微笑ましい

  • 22125/11/24(月) 19:58:20

    〈DEX×5〉3人いるので3成功で全員捕まえられる

    【2成功1失敗】家入


    どうにか二人は捕まえられたものの、残る一人は中々捕まらない。

    子供ながらに素早く、最終的に転びかけた子供をギリギリ支えたことでそれを捕まえられたと子供が思ってくれたのが幸いだった。


    「これで終わり。もっと早いヤツが見たかったら黄色の仙人さまにでも遊んで貰え」


    家入がそう言いながらその辺にあった石の上に腰掛けると、そんな家入の周囲を子供たちが跳び回る。


    「天仙さますげーー! 思ったよりはあんまり早くなかったけど!」

    「素直だな。君たちもこれからもっと速く走れるようになるんじゃないか?」

    「そういや天仙さまは悪い虫をやっつけてくれるんだろ?長老さまもそう言ってたし」

    「そう、だな。襲われたなら戦わないといけなくなる」

    「あんね、うちの父ちゃん、おれが赤ん坊の頃にあいつらを倒しに行ったまま戻らないんだ。でもぜったい仇を討ってくれるって母ちゃんが言ってた! 長老のむかしばなしは本当だったんだ!」


    〈アイデア〉気付くことはあるかな

    家入(75) dice1d100=71 (71)

  • 23125/11/24(月) 20:01:25

    〈アイデア〉気付くことはあるかな
    【成功】

    話をしていて、家入は気付くことがあった。
    そういえば、この村にいる男性は浩然以外みな老人だ。
    戦える者は奥若洛木の配下の虫を征討しに山へと向かい……そして彼以外は誰も戻らなかったのだろう。
    未来ある若者も、子供たちの父親も、皆。

    「あっちの村の端っこに住んでる浩然にーちゃんも毒虫と戦ったんだぜ! おれもにーちゃんみたいに逞しい男になるんだ!」
    「母ちゃんの前で浩然にーちゃんの話すると悲しそうなカオするから、おれたちは遊びにいけないんだけど……仙人さまからみんな心配してるって言ってくれよ!」

    しかしそのような状態であろうとも、子供たちの瞳からは希望が消えていない。
    それは天仙さまの存在を信じていたからのか、もしくは大人たちが導いた結果か。

    「……あぁ、伝えておく。その代わり、君たちも無理はするなよ」

    願わくば、この子たちが無理をせず、これ以上の喪失を知ることがないようにと家入は願った。

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 20:04:27

    さっきの話と合わせると外から人が来る望みもなく男手はほぼほぼいない村って考えると厳しい環境だ
    せめてガキ世代は健やかに育って…

  • 25二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 20:05:21

    絶望の中でもこの子達は守られてるんだなぁ…
    この子達も成長したら行ってしまうのかもしれないな
    その前になんとかして健やかに育ってくれるといいな

  • 26二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 20:11:01

    黄色いヤツ遊んでくれるかな?ってフフってなった

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 20:22:12

    若者いないけど子供がいるのがまだ救いかな…辛いね

  • 28二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 20:37:07

    時間経過どうなってるんだろう
    外の世界では封印からかなりの年月経ってそうな雰囲気だけど

  • 29125/11/24(月) 22:07:27

    家入が子供たちからの伝言を約束したからには伝えようと浩然の家へと向かう途中、民家の傍にある畑が目に入った。
    隅には干からびた豆の蔓が枯れ草に絡まり、色褪せた葉が今にも落ちそうで、かつて青々としていたであろう野菜の畝も、今はほとんど茎だけになって風に揺れていた。
    木の柵は長年の雨風に晒され、あちこちが朽ちて傾いている。かかしも片腕を失い、顔を描いた布が色褪せて裂けていた。
    畑だとは分かるものの、畑らしくはない。これも毒虫だの疫病神だの、そう言ったものの影響なのだろうか。

    「うちの畑に何か用かしら」
    「すみません、あまり使われている様子ではないことが気になったので」

    家入に話しかけて来た中年女性はこの畑の主らしい。
    見知らぬ誰かの訪れに少し警戒しているようだが、溜息混じりに事の次第を教えてくれる。

    「あんまり土に栄養が無いのか、実入りが悪くてねぇ……それもこれもあの虫の大群に荒らされてからだわ。保存してた分もかなり食われちゃって……どうにかならないかしら」

    その言葉通り、困っているのは本当のことなのだろう。
    家入は自分の手を見つめた後、「少し手を加えても良いですか」と申し出る。

    「木の柵でも修理してくれるのかしら。まあ、いいわよ」

    本当はそうではないのだが、家入はやって見せた方が早いと畑の土に手で触れる。
    かさついた土を前に、家入は自らの内にある力を解放した。

    ≪異能力の行使によるMP消費≫MPを1消費し、植物を操る
    家入:MP16→15

    半ば予想通り、家入の力に呼応するように萎れかけていた葉や茎はあっという間にみずみずしく伸び始め、鮮やかな花を咲かせたかと思えばそれらは存分に水分と栄養を蓄えた恵みを実らせる。
    芋類は土の中で溢れんばかりに成長し、少し掘り出せば大ぶりな芋が次々と顔を覗かせた。

    「いつまで効果があるかは保証出来ませんが、蓄えにでもしてください」

  • 30二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:14:41

    これは…仙人様って崇められそう

  • 31125/11/24(月) 22:17:12

    この村の人間には薬を分けて貰った恩がある。
    出来ることがあるならば無理のない範囲ではしても良いかと、そう思った故の行動だった。
    実際、いつまでこう青々としているかは家入にも分からない。
    少なくとも永遠にではないのだろう、ということは理解している。

    目の前で行使された軌跡を前に女性は腰を抜かすほどに驚いており、家入が手を差し伸べれば「天仙様の預言は本当だったのね……何とお礼を言えばいいか……」と深く感謝される。

    「ずっと実が生り続けるとは限りませんよ」
    「たとえ天仙さまにもそんなことまでは望まないわよ」

    もう一度、「本当にありがとうございます」と礼を言いながら家入の手を取った女性は「参考になるかは分からないけど、私が知っている範囲のことを話すわね」と毒虫について教えてくれる。

    「最初にこの村にあの毒虫が来た時から、もうどれだけ経つかしら、人の大きさはゆうに超える大きな虫がたくさんの配下を連れて襲ってきてねぇ。突然のことで村中は大混乱だったわ。食糧だろうが柵だろうがお構いなしに食い破られて……家ごと潰された人もいたぐらいだもの」

    哀し気に視線を伏せたその女性は今でのその光景を鮮明に覚えているのだろう。眦に薄ら涙が浮かぶが、首を横に振ってから言葉を続ける。

    「そして何人かの人が連れていかれちゃってねぇ。恐ろしい事だわ。それを取り戻しに何人も山奥に行ってはそのまま帰ってこなくて……うちの主人もそう。今までに帰ってきたのは浩然だけ。必ず連れ帰るからって約束してくれたけれど……今のあの子にこれ以上背負わせるのは酷だわ」
    「……近くに居た子供たちも浩然さんのことを心配していると、そう言ってましたよ」
    「あの子を恨んでるなんてそんなことはないのに、どうしてもそう思っちゃうんだろうね。私も……あの時主人に手を伸ばせてたらって、そう思うことがあるもの」

    失われたものは戻ってこない。
    あの時手を伸ばせていたらどうなっていたかと夢想しても、実際には手を伸ばせなかったとそれだけのこと。

    「その気持ちは私にも分かりますよ」

    後悔なんて誰にだってあるものだ。
    呪術師にも、天仙さまとやらにも、そして――――人間にも。

    ≪SAN回復≫女性に感謝されたので
    家入:SAN72→73

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:20:58

    何人か連れていかれて…しかし浩然は戻ってきている…
    なんか…とあるゲームの酷い話が頭よぎるから怖いな…

  • 33二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:23:57

    「たとえ天仙さまにもそんなことまでは望まないわよ」
    良い人だな……

  • 34125/11/24(月) 22:25:42

    鹿紫雲、夏油、五条に羂索の四人が長老の家を後にして村の中を歩いていれば、村のはずれに、今では誰も使わなくなったであろう古い井戸がぽつんと佇んでいるのを発見する。

    石積みの縁はところどころ崩れ、苔と黒ずんだ泥に覆われていた。

    かつて水を汲んだ木製の滑車は、もはや動くこともなく、紐の切れた桶が井戸の中に落ちたまま深い闇の底に沈んでいる。

    蜘蛛の巣が井戸の口を覆い、そこに舞い込んだ落ち葉が風に震えていた。

    昔はこの水で喉を潤した村人たちの声も、今では跡形もない。

    井戸を見ていれば、腰の曲がった高齢の女性が杖をつきながら歩み寄り話しかけてくる。


    「その井戸はもう使えんよ。どうにも、ここ数年は雨が降ることもめっきり少なくなってねぇ。まだ生きてる井戸も他にはあるが、今となっちゃ村全体が水不足さ」

    「水不足?」


    夏油がそう問えば、高齢の女性は深く頷く。


    「いっそのことあの虫どもに殺されて終わる方が、飢えと渇きに苦しんで力尽きるより有情なのかもしれんねぇ……」


    空を見上げるも、雨雲の姿は見えない。

    生きたいと願うのではなく、せめてこう死にたいと願うさまは哀愁を誘った。


    「オマエ、雨が降って欲しいのか」


    だが鹿紫雲はそんな女性の葛藤も知らず、淡々と問う。

    それを受けた女性は不快な思いをした様子もなく、「降ってくれた方が嬉しいに決まってるじゃないか。私はともかく、子供たちだって居るんだ」と答える。


    「ふぅん」


    すると鹿紫雲は指先を真上に立てる――――その瞬間、ピリリと空気が震えた。


    ≪異能力の行使によるMP消費≫MPを1d5消費し、広範囲に雷と豪雨を巻き起こす

    鹿紫雲:MP19- [ dice1d5=3 (3) ]

  • 35二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:29:07

    水もなかったのか…子供達とか優先して守られてるんだろうな…
    カッシーやってくれるのか

  • 36125/11/24(月) 22:36:45

    ≪異能力の行使によるMP消費≫MPを1d5消費し、広範囲に雷と豪雨を巻き起こす
    鹿紫雲:MP19→16

    急に辺りは薄暗くなり始め、空を見上げれば雨雲が村の遥か上空を包んでいる。そしてそのまま一面の積乱雲は大粒の雨を降らし始めた。
    否が応でも外に居れば雨に濡れることになるが、同じく雨に濡れている女性は目を見開いて「恵みの雨じゃ……!」と手を合わせて鹿紫雲を拝む。

    「……やることには反対しないけどさ、僕たちまでびしょ濡れなんだけど?」
    「別にいいだろ、濡れるくらい。大したことじゃねぇよ」
    「風邪引いたらどうすんのよ」
    「ンな柔じゃねぇよ」

    だからお前のことではなく、と五条は呆れるもこれだけ喜ばれる様子を見ればこれ以上の小言はなという気になる。
    いつの間にか夏油と羂索は既に住民が居た近くの家の中にお邪魔しており、思わず五条は「なんでだよ」とツッコんだ。
    次第に井戸の中には冷たく透明な水が満ちていく。
    実際には雨もそう長続きはしなかった(させなかった)が、それでもここまで雨が降るのは貴重だったのだろう。
    他の村人たちも濡れ鼠になっている者も多かったが、誰もが喜びを露わにしていた。

    「こんなものしかないが、貰ってくれんか?」

    女性は鹿紫雲にそう言いながら、この村に代々伝わるという力がみなぎる秘薬とやらをくれる。
    羂索が「これ何で出来てるの?」と尋ね数度言葉を躱せば、「効果が無いってわけでもないんじゃない?」とお墨付き(?)が返って来た。

    ≪アイテムゲット≫
    力がみなぎる秘薬……服用するとこのシナリオ中に限りCONが+3される。使えるのは一人だけ

    ≪SAN回復≫感謝されたことによる達成感……?でSAN+1
    鹿紫雲:SAN74→75
    夏油:SAN69→70
    五条:SAN92→93
    羂索:SAN94→95

  • 37二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:47:08

    なんかいいものもらったな
    カッシーがなんかそういう事したくなったの好きだ

  • 38125/11/24(月) 22:51:18

    伏黒と真希は浩然に話を聞こうと思っていたのだが、そこに何故か宿儺も一緒に着いて来ていた。

    しかも同じ方向に向かって歩いているというのに、会話は一切ない。

    伏黒にとっては友人の親戚というだけだが、真希にとってはそうではなく思う所は十二分にあった。


    「何でこういう時には居ないんだよ、あのバカ目隠し」


    少なくとも今は目隠しではないのだが、真希がそう呟けば宿儺は「ハ」と明らかな嘲笑を零す。

    何も覚えていないらしい伏黒が居なければ拳で語らうような未来も有り得たかもしれないが、結果的にはそうならなかったので良しとするしかない。


    浩然の家は村の外れに位置しており、他の家々よりも少しだけ孤立している。

    家の周りには手入れされた畑と、年季の入った小さな倉庫がいくつか並んでいるが、家自体は小さく質素なものだった。


    「おーい、浩然。居るか?」


    声をかけながら中を覗いてみれば、壁には農具に混じって石や鉄でできた剣や槍が立てかけられている。

    それらの武器を宿儺は少し興味深そうに見ていたが、三人の来訪に気付いた浩然は「何か足りないものでもあったか?」と気にかけてくれる。


    「少し話を聞きたいのですが、大丈夫ですか」

    「役に立つ話が出来るかは分からないが……少し待ってくれ、茶くらいは出そう」


    そう言いながら浩然がお茶を用意する間、三人は家の中を改めて見回した。


    〈アイデア〉何か気付くか

    宿儺(90) dice1d100=98 (98)

    伏黒(85) dice1d100=95 (95)

    真希(75) dice1d100=25 (25)

  • 39二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:56:40

    宿儺がファンブってる!
    伏黒も危なかったな!真希さん成功したからせめて分かるか?

  • 40125/11/24(月) 23:00:59

    〈アイデア〉何か気付くか
    【成功】真希
    【失敗】伏黒
    【ファンブル】宿儺

    浩然が席を外している間、宿儺は武具が立てかけられている壁に近付き、それを手に取った。

    「使えるものの一つはあるかと思えば、ガラクタばかりだな」

    辛うじて使えそうだと思った鉄の剣すらも柄の部分がもげそうで、宿儺は放るように剣を元の場所に戻そうとした、のだが。
    ガッ、と。何かの音が響く。
    数瞬後、宿儺の頭上から何かが振って来る。
    それは古びた小さな小刀だったようだが、軽くそれを片手で掴む。
    だがその勢いで刃を覆っていた鞘が割れてしまったようで、掌を刃が一閃した。

    「今のは何の音だ!?……と、すまない。棚が古くなっていたようだな」

    客人に怪我をさせてしまったことを気に病んだ浩然が宿儺に頭を下げるものの、これに関しては勝手に家探しした宿儺が10:0で悪い。

    「この程度で騒ぐな」

    そう言い放ったあと、宿儺は浩然の方へと小刀を投げる。
    剥き身のそれを一般人が受け止められるとは思えず、真希が代わりにキャッチしてから浩然へと手渡した。

    「気にすんな。本当に大丈夫だよ、コイツは。十回刺したところで死なねぇよ、多分」
    「そう、なのか……?」
    「それより、これはなんだ?」

    この事態をそれよりという言葉で済ませた真希が見つめていたのはは同じく部屋にあった武具の内の一つ、槍だった。

  • 41125/11/24(月) 23:27:57

    真希が示したのはこの時代の武具としての槍にしては珍しい三叉槍だ。
    所謂トライデントを思わせる形状をしていて、丹念に磨き上げられた穂先は鈍く蒼銀に輝いている。
    浩然は会話が別の者に流れたことに少々混乱していたようだが、宿儺が腕組みをして「早くしろ」と急かすものだから「わ、わかった」と戸惑いながらも話を始めた。

    「どうも俺の曾祖父は海に近い地域の民だったようでな。元はそっちの神を信仰していたんだと。確か……『海尽天尊(かいじんてんそん)』だったか。これはその神様の加護を受けた代物らしい。災害の影響でこちらに移り住んだ曾祖父を、当時ここの村娘だった曽祖母が受け入れたとか何とか」

    そう言いながら浩然は真希が示した槍を立てかけられてあった壁から手に取る。

    「とはいえ、俺も知っているのはこのくらいだ。すまないな」
    「それだけ質が違う気がしたから気になったんだ。良い槍だな」
    「ありがとう。そう言われると俺も嬉しい」

    再び元の場所へと槍を戻した浩然は「お茶を持ってくるのを忘れていた」と言い、改めて三人にお茶を出してくれる。
    そのお茶を飲みながら、まずは伏黒が口を開いた。

    「この村を襲う毒虫について知っていることだけで良いので教えてくれませんか」
    「おおかたの話は長老から聞いた通りだが、あいつらのせいで村は滅茶苦茶だ。一時期はすぐ近くまで襲いにくることもあってな……今でこそ仲間達が合わせた手傷のおかげで山奥の潰れた寺に押し込められてはいるが、癒えるのも時間の問題だ。追撃に行った奴らが帰らないのも気にかかる。未だに奴らの毒のせいで起き上がることすらできない者もいる……もう終わりの時はすぐそこまで来てるのかもな」
    「薬が効かないこともあるんですか」
    「全く効かないということはないが、怪我の深さや薬を塗るまでの時間などで変わるんだ。君たちと共に居た子は比較的毒の効きが悪かった方だろう」
    「そう、なんですね」

    その状況で薬を分けてくれたのはやはり浩然と長老の人柄が現れている。

  • 42125/11/24(月) 23:31:52

    「その寺に居る毒虫について何か分かることはありますか」

    「大物が巨大な蝶や蛾に似た姿をしていたことは覚えている。恐らくはそいつがあそこの敵将だろう。羽ばたくたびに突風を巻き起こしながら毒の粉を振り撒く厄介な敵だ。あんなものの背後に、さらに疫病神なんてものがいることを考えると……悍ましさに身の毛もよだつようだ。今でもあの羽音を思い出すだけで……う……っ」


    そう言うと気分が悪そうに浩然は口元を覆った。


    「大丈夫ですか」

    「……すまない、思い出すだけでこうなってしまう。先程も情けない姿を見せたな」

    「誰にだって苦手なもんくらいあるさ。でも蝶、なぁ」

    「俺達も蜻蛉やその幼生、雀蜂とは戦いましたが……」

    「毒の粉を振り撒くってなら口でも覆っておいた方が安心かもな」

    「どちらにせよ、そんな状況なら虎杖が治っていようとも連れていけませんね」

    「家入さんが悠仁にかかりっきりになるってのも問題だしな」


    〈アイデア〉会話への違和感

    宿儺(90) dice1d100=80 (80)

    伏黒(85) dice1d100=82 (82)

    真希(75) dice1d100=98 (98)

  • 43二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 23:34:08

    毒の粉とかもあったのに平気だったんだな…運が良かったのか?
    とか思ってたら今度は逆が起きてる!真希さんファンブルだ

  • 44125/11/24(月) 23:42:41

    〈アイデア〉会話への違和感
    【成功】宿儺・伏黒
    【ファンブル】真希

    ふと、宿儺と伏黒は違和感を覚えた。
    浩然がトラウマになっているのは虫の羽音のようだが、どれだけ大きいとしても蝶や蛾のような姿をした虫がそのようなけたたましい羽音を立てるだろうか?

    「蝶か蛾だと?」

    ぼそりと宿儺がそう呟き、続いて「それらの虫共が羽音を立てるか?さっき貴様が怯えていたのは小さな羽虫だろう」と指摘する。

    「……すまない、自分でも記憶が朧げなんだ」

    そう申し訳なさそうに口にした後、「明確に思い出すことが出来なくて本当にすまない……すまない」と更に謝罪を重ねる。
    その様子を見れば浩然が嘘を吐いているようには見えないが、もしかすると何か彼の記憶と食い違っている所があるのかもしれない。

    「少なくとも、蝶のような虫は見たんですね?」
    「……あぁ、そのように思っている」
    「それだけでも助かりました。ありがとうございます」

    伏黒が礼を言えば、宿儺はつまらんとばかりに視線を他所へと逸らす。

    「まあ虫で痛い目を見ればどんな虫もそりゃ嫌いになるだろ」

    真希はそう言い放ち、一つ伸びをして立ち上がる。「そういやさっき雨音がしてなかったか?」と言いながら外を覗き込もうとすれば、影が過ぎる。
    避ける間もなく入り口から現れたデカい影にぶつかり、尻餅をつくことになった。

    ≪HP減少≫ファンブルで-1(宿儺の分も忘れてたので一緒に)
    宿儺:HP15→14
    真希:HP15→14

  • 45二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 23:43:54

    つまりもっとヤバい何かが出てくるのか…?
    よく考えたら毒の粉は虎杖大丈夫なんだろうか

  • 46125/11/24(月) 23:59:42

    「あれ、大丈夫?」


    ぶつかられた夏油はけろりとしており、腹が立った真希が一発夏油を殴ろうとするも夏油はこういう時に殴られてはくれない男である。

    ひょいと避けると「やっぱり浩然さんの家に居たようだね」と後ろに声をかける。

    夏油の後ろには残る全員が大集合しており、自然と家の中がミチミチになる。


    「どう考えても狭いだろうが!」

    「はは……狭くてすまない」


    浩然は再び皆にお茶を淹れてくれ、ミチミチの中で会話は再開する。


    「もう足の怪我について聞いたら帰るつもりだったってのに、どうしてこうなるんだよ」


    大きく溜息を吐いた真希の前で浩然は自分の足を見下ろす。すぐに何を指しているか分かったのだろう。


    「あぁ、これか。俺も奴らと戦ったが、その中の大物に足を深く食い千切られてしまってな。仲間に生かされて情けなくも逃げ帰ってはきたが、もう満足に戦うことはできんだろう。必死で逃げてきたからその時の記憶ですら曖昧だ。ゆっくりなら動けないこともないから、今はせめて村の役に立てないかと畑仕事に専念してはいるが……父親や夫、友を喪った皆の目には、恋人すら救えず一人だけ逃げ帰った俺のことはさぞや恨めしく映るだろう」


    そこまで一息で話した後、「すまない、暗い話をしてしまった」と空気を変えるようにそう言った。

    そんな中、家入がすっと手を上げる。


    「傷口を見せて貰うことは可能か?」

    「あぁ、見ていて心地の良いものではないが、それでも良いならば」


    〈医学〉どんな怪我かな

    家入(70) dice1d100=71 (71)

    羂索(50) dice1d100=35 (35)

  • 47125/11/25(火) 00:06:17

    〈医学〉どんな怪我かな
    【成功】羂索
    【失敗】家入

    浩然が包帯を解き、晒された傷跡を見てみれば確かに肉が少し抉れている。
    傷が塞がっていてこれという事は、元々はもっと深い傷だったのだろう。歩行機能に支障が出てもおかしくはない程の傷だ。
    しかし妙なのは、食い破られたというよりは鋭い刃物のようなものですっぱりと切り裂かれた跡に近いという点だ。

    「食い破られたって言ってたけど、鋭い牙でもあった?」

    そう言いながら羂索は傷口を示し、抉れている部分に触れぬままそれを辿るように指を動かす。

    「食い破られたならもっとぐちゃぐちゃになると思うけど、これは随分と傷がまっすぐだ。牙で裂かれたとか、刃物で切られたとか、そんな感じの傷に見えるけど」
    「そう、なのか?」
    「浩然さんはその時の記憶が曖昧なそうです。……思い違いの可能性もあるかもしれない、とのことで」

    浩然は思い出すためにか少しの間黙っていたが、やはり首を横に振る。

    「俺はこんなことさえも出来ない、のか」

    そうして落ち込んだ浩然を前に、家入は告げる。

    「この村の子供たちはあなたのことを心配してましたよ。他にもあなたの名前を挙げる大人も居ましたが、その時に聞いたのは恨み言ではなかった」

    しかしその言葉を笑顔で受け取るには、あまりにも傷はまだ痛むらしい。「そうか……」と複雑そうな表情で呟き、彼は俯いてしまう。

  • 48125/11/25(火) 00:17:14

    「自分を責める気持ちは分かるよ。大切な人を助けられなかったのなら、それを気に病むことはむしろ当然だ」

    五条がそう切り出せば浩然は慧美のことを示していると分かったらしい。「そうか、そのことも聞いたのか」と呟いた。

    「責めているわけじゃないんだ。ただ……そうだ、その通りに俺は彼女を取り戻す事も、仲間と最後まで戦い抜くことが出来なかった……最低の腰抜けだ」

    自責の念に満ちた言葉が聞いているだけで心が痛みそうになるものだ。
    そんな中、浩然は揺れる瞳で八人を見回した。

    「君たちは本当にあのお告げの仙人ってやつなのか? 本気であいつらと戦うつもりなのか?」
    「そうなるのかもね。お告げとやらに関しては僕たちも正直分からないって感じだけど、少なくとも蜻蛉とか蜂は今まで倒して来たから、考えなしの無謀ってわけでもないよ」
    「……特別な存在だってことは分かる。その身なりや様子からしてその辺の村の人間って訳でもないんだろう」

    哀しみに揺れていた瞳が確固たる意志を持っていく。
    そして浩然はぎゅっと拳を握ると、まっすぐと五条を見返した。

    「教えてくれ、君たちはどこから来た何者なのか。そして、これは勘なんだが……都は、国は、この世界は、どうなったんだ?」

    五条は一瞬、言うべきかどうかを迷った。
    だがそのほんの僅かな一瞬の間に口を開いた者がいた。――――羂索だ。

    「ここは外の世界と切り離された箱庭だよ。君が知る都も国ももうない。君の勘とやらはきっと間違ってはないんじゃない?」
    「そ、うなのか」

    羂索を責めるような視線が数本。だが羂索は「嘘を教えるのもどうかと思うけど」と反省した素振りは微塵もない。
    静かに頷いた浩然は何を考えているか、良く読み取れなかった。

  • 49125/11/25(火) 00:38:34

    「……ともかく、俺から話せることは全て話した。この件に関してはこの村で俺が一番詳しいだろうから、他の者に聞いても徒労に終わるだけだろう。今日のところはゆっくり休むといい。その間に長老の家の彼も少しずつ快方に向かうはずだ」

    その言葉を最後に、八人は浩然の家を出ることになる。

    気が付けば外はもう暗くなっており、一日の終わりを告げるだろう。
    尤も、この洞天の一日が本当に一日なのかはわかるはずも無いのだが。
    家入は一度長老の家に虎杖の様子を見に行っていたが、虎杖は目を覚まさないままだ。
    八人は用意された家に戻り、そのまま疲労が溜まった身体を休めるため一夜を明かすことになる。
    寝る前にそれぞれが聞いたことなどを共有したが、やはり分かるのは寺に居るだろう蝶のような毒虫を倒すということ。
    もしかすると蝶以外のものも居るかもしれないが、どちらにせよ斃さねばならない。
    虎杖が駆けたままであろうとも、それでも先に進むために、明日には山奥の方へと向かい、奥若洛木の配下の毒虫を討伐しに向かうことになるだろう。

  • 50125/11/25(火) 00:40:31

    ≪HP回復≫長老から治療道具一式を借りて治療したHP+1d6

    宿儺:HP14 + [ dice1d6=3 (3) ]

    鹿紫雲:HP12 + [ dice1d6=2 (2) ]

    夏油:HP12 + [ dice1d6=3 (3) ]

    伏黒:HP13→14(全回復)

    五条:HP16→17(全回復)

    真希:HP14→15(全回復)


    ≪MP回復≫安全な寝床で睡眠がとれたMP+1d6

    宿儺:MP22→23(全回復)

    鹿紫雲:MP16 + [ dice1d6=6 (6) ]

    夏油:MP16 + [ dice1d6=1 (1) ]

    家入:MP15 + [ dice1d6=6 (6) ]

    伏黒:MP14 + [ dice1d6=6 (6) ]

    五条:MP22→23(全回復)

    真希:MP17→18(全回復)

    羂索:MP21 + [ dice1d6=1 (1) ]


    ≪SAN回復≫一段落出来たSAN+1d3

    宿儺:SAN91 + [ dice1d3=1 (1) ]

    鹿紫雲:SAN75 + [ dice1d3=1 (1) ]

    夏油:SAN70 + [ dice1d3=2 (2) ]

    家入:SAN73 + [ dice1d3=1 (1) ]

    伏黒:SAN77 + [ dice1d3=2 (2) ]

    五条:SAN93 + [ dice1d3=2 (2) ]

    真希:SAN64 + [ dice1d3=3 (3) ]

    羂索:SAN95→96(最大値)

  • 51二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 00:51:08

    MP6か1かで対照的だなあ
    虎杖明日には元気だといいな

  • 52125/11/25(火) 00:54:33

    ≪HP回復≫長老から治療道具一式を借りて治療したHP+1d6
    宿儺:HP14→17
    鹿紫雲:HP12→14
    夏油:HP12→15

    ≪MP回復≫安全な寝床で睡眠がとれたMP+1d6
    鹿紫雲:MP16→20(全回復)
    夏油:MP16→17
    家入:MP15→19(全回復)
    伏黒:MP14→19(全回復)
    羂索:MP21→22

    ≪SAN回復≫一段落出来たSAN+1d3
    宿儺:SAN91→92
    鹿紫雲:SAN75→76
    夏油:SAN70→72
    家入:SAN73→74
    伏黒:SAN77→79
    五条:SAN93→95
    真希:SAN64→67

    【不定の狂気の更新】(一定期間以内に1/5以上のSANを喪失すると不定の狂気)
    宿儺:SAN92 (不定の狂気入りライン:73)
    鹿紫雲:SAN76 (不定の狂気入りライン:60)
    夏油:SAN72 (不定の狂気入りライン:57)
    家入:SAN74 (不定の狂気入りライン:59)
    伏黒:SAN79 (不定の狂気入りライン:63)
    五条:SAN95 (不定の狂気入りライン:76)
    真希:SAN67 (不定の狂気入りライン:53)
    羂索:SAN96 (不定の狂気入りライン:76)

  • 53125/11/25(火) 01:03:35

    ということでシナリオ中の一日が終わったところでスレ主も今日はここまで

    9スレで全部登場キャラのスレ画を回せるけど終わりそうにない気もしてきたよ

  • 54二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 01:12:33

    スレ主お疲れ様です
    まさかまだまだ続く大長編だったりするのですか!?楽しみです
    全員出たら宿儺に戻るのだろうか…
    皆無事で終わりまで行って欲しいな

  • 55二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 07:31:30

    長編楽しみー!
    浩然の怪我とか虫の記憶違いみたいなの気になるな
    嘘ついてるわけではなさそうだけど

  • 56二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 13:28:31

    そういえば雀蜂に蜻蛉に蝶や蛾と虫のなかでも飛ぶのばっか敵になってるんだな
    しかも羽音に怯えてたとこから更に別の飛ぶ虫も出てきそうだし

  • 57二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 17:04:15

    一応だけど毒持ちのも多いかな?と思ったけど蜻蛉毒持ってないから羽持ちに毒付与されてるのかな

  • 58二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 17:43:01

    虎杖の出す桃食べすぎると貯まる???と因■による■神汚■って別のものだよね
    両方とも増えた分はもう減らないんだっけ

  • 59二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 17:45:19

    >>58

    精神汚染は蟠桃食べると減るっぽい

  • 60二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 17:47:24

    >>58

    どちらかというと戦闘とかで使いまくった後に起きてることでむしろ桃はそのポイント減らしてる

    ただし桃ポイントが増える

    一日の経過かなと思ってたんだけど今回の終わりになかったから戦闘の方かなとなった

  • 61二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:03:38

    >>59

    >>60

    なるほどありがとう

    桃食べると◾️は減るけど桃ポイントが増えるんだね

  • 62二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:07:35

    桃ポイント貯まると耐性ができて回復しづらくなる?もしくは中毒になって定期的に食べないとSAN値が減る?

  • 63二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:28:55

    あっ一日というか時間経過だった
    実は桃ポイントが悪いものじゃなかったらいいなと思ってるけど実際はどうなんだろうね…

  • 64125/11/25(火) 21:39:16

    蟠桃ポイントはそのまま蟠桃を食べた数のことだよ
    食べた数なので増えることはあっても減ることはない感じ

    もう一つの秘匿っぽい方は何かしらのレベルが0からスタートしてそれが上がったり下がったりしてるよ
    既に分かっている範囲だと蟠桃を食べるとレベルが下がる(最低が0で0以下にはならない)、≪因■による■神汚■≫で1d100を振って???だと上がる
    因みに最高レベルは3だから実は夏油が王手してるよ
    虎杖がダウン中は蟠桃を食べてレベルを下げられないからどうなるだろうね

  • 65二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:40:39

    夏油さん地味に王手掛かってた!?
    夏油さん100Fとかもだけど割と今回不憫枠にいる…?
    それを超えて暴走大暴れ枠になったりするんだろうか

  • 66125/11/25(火) 21:45:46

    狭い家の中、若干ミチミチになりながらも眠りについた翌朝。

    木の梁が剥き出しになった屋根の下で目を覚ますと、早朝特有の空気の冷たさが肌に感じられる。

    村は快晴であったが奥若洛木の配下が住まうという山の方は分厚い雲と霧に覆われているようで、遠目でもその異質さが伺えるようだった。

    各々が好きに支度をする中、村をふらつく者もいる。

    彼らの存在は昨日の諸々で村中に知れ渡っており、擦れ違えばお辞儀が返ってきたり話しかけられたりもするだろう。


    ≪何をして過ごすか≫

    1.借りた空き家に残る 2.村の中を散歩する 3.浩然の家へ行く


    宿儺 dice1d3=1 (1)

    鹿紫雲 dice1d3=1 (1)

    夏油 dice1d3=1 (1)

    家入 dice1d3=1 (1)

    伏黒 dice1d3=3 (3)

    五条 dice1d3=1 (1)

    真希 dice1d3=2 (2)

    羂索 dice1d3=1 (1)

  • 67二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:51:12

    学生組以外やる気なくて草
    息が合ってるとも言える…のか?

  • 68二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:52:53

    前もそうだけどこんなにいるのに偏ってて草

  • 69125/11/25(火) 22:01:29

    ≪何をして過ごすか≫

    【借りた空き家に残る】宿儺・鹿紫雲・夏油・家入・五条・羂索

    【村の中を散歩する】真希

    【浩然の家へ行く】伏黒


    村の中をふらふらしているかと思えば全然そんなことはなかった一行。

    寒さに負けただの、村人に話しかけられたくはなかっただの、まだ寝こけているだの、理由は様々だが家から離れたのは真希と伏黒だけだった。

    家を出る時に伏黒が後ろを振り返れば騒がしく、伏黒は見なかったふりをしてそのまま足を進めた。

    背後から「それ僕の布団だって言ってんだろ!」「君のは隅に転がってる方だよ」「あのクソ薄いボロ布はオマエがじゃんけんで負けてオマエのに決まっただろうが!」なんて会話やら、「そう言えば人を治療できるみたいだけど、千切れた腕までどうにか出来る?」「試してみないと分からないな。実験台になってくれるのか?」なんて会話も聞こえてくる。

    改めて考えるとなんて滅茶苦茶な集団だろうか、と今は一人で寝ているだろう虎杖のことを伏黒は少しだけ羨ましくなった。

    だが長老の元へ行くのは後でという話になっている。


    「恵はどうするんだ?」

    「浩然さんの所に行こうと思ってます。色々と気にしていたようなので」

    「ふーん、そうかよ。私はその辺ちょっと出歩いて来るだけだけどな。あれ以上騒がしい中に居るよりは外の空気を吸ってた方がマシだっての」

    「俺もそう思います」


    分かれ道で二人は別れると、真希は畑で作業をしている村民を見かけた。

    目が合えばぺこりと頭を下げられるも、そう言う雰囲気はあまり好きでなかった。

    どうせすることもないからと、真希は女性たちに近付き「手伝うことはあるか?」と申し出れば最初は恐縮されたものの、収穫作業を手伝うことになる。


    〈DEX×5〉上手に収穫できるかな

    真希(17*5,85) dice1d100=19 (19)

  • 70二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:03:02

    上手な収穫だ

  • 71125/11/25(火) 22:07:36

    〈DEX×5〉上手に収穫できるかな
    【成功】真希

    ただ力任せにではなく器用に収穫を進めていけば普段よりも早く終わって助かったと女性たちに礼を言われる。

    「天仙さま、本当にありがとうございます。こんなことまで手伝って貰ってしまって」
    「その天仙さまってのはむず痒いからやめてくれよ」

    真っ向から感謝の意をぶつけられ、真希がそう言えば女性たちはくすくすと笑う。

    「そうだ。手伝っていただいたお礼です。数は多くありませんが、これをどうぞ」

    そうして手渡されたのはたった今、収穫を終えたばかりの野菜たちだ。
    籠の上に盛られたそれは彼女たちにとっても貴重なものだろうに、彼女たちの笑みに曇りはない。
    長年の精神的、肉体的な疲れはあるだろうがそれでもここで懸命に生きている。
    自分たちにとっては非日常でも、ここに生きる彼女らにとってはこれが日常なのだろう。

    「……貰っておく」

    真希がそう言えば女性たちは嬉しそうに笑った。
    そうして真希が籠を抱え家に戻るのであった。

    ≪SAN回復≫達成感でSAN+1
    真希:SAN67→68

  • 72125/11/25(火) 22:19:35

    そして浩然の家に行った伏黒はと言えば、畑の付近で槍を手に鍛錬しているのを見かけた。
    怪我をした脚を上手く庇い機動力を切り捨てつつも一撃の威力に懸けているようだ。
    その瞳は真剣だ。
    仮想の敵に対しての攻撃なのだろう、槍の矛先は目の前と言うよりはやや斜め上に向いている。

    浩然に特別な力はない。
    足に怪我をしてトラウマを負ってまで、それでも未だにこうして足掻き生きようとしている。
    今まで伏黒の生きて来た日常は多少バイオレンスなことがあっても、ここに来てからの戦いはやはり非日常としか言いようがない。
    もしも特別な力など何もなかったとして、剣や槍だけを持ってあの毒虫たちと戦えただろうか。
    ――――分からない。分かるはずもない。

    「…………浩然さん」

    少し迷いはしたもののそう話しかければ、浩然は槍から手を離さずに伏黒を見た。
    先程からここに立っていたのだが、今気づいたらしい。

    「すまない。何か用だろうか」
    「用といった用はないんですが……俺も落ち着かなくて」

    そう言えばこれから伏黒たちがどうするかを思い出したのだろう。
    浩然は少し間を置いてから、「もしや君も訓練を?」と尋ねてくる。
    伏黒としてはそのつもりはなかったのだが、期待のようなものが見え隠れしていること、そして結果的には彼の訓練を邪魔してしまったこともあり、気付けば頷いていた。

    「そうか。相手がいる方が俺も助かる。この村にはもう戦える者は居ないからな、久し振りだ」

    そうして先が潰れた槍を持った浩然と伏黒とで模擬戦のようなことをすることになったのだが、その勝敗は二人のみぞ知る――――ということで。

  • 73125/11/25(火) 22:26:35

    それから少しして、伏黒と真希も一旦家に戻った後に八人は虎杖の様子を見に長老の家へと向かうことになる。

    虎杖は未だに目を覚ましていないようだが、幾分か顔色はよく見える。

    長老は既に目を覚ましており、囲炉裏で焚かれた火で鍋に入った何かを煮込んでいる最中だった。湯気とともに仄かに食欲をそそる匂いが充満している。


    「おや、丁度いらっしゃいましたな。本日は山の方へ向かわれるのじゃろう。天仙様がたにとってはそう豪勢なものではないかもしれませぬが、どうぞ英気を養ってくだされ」


    そう言って長老が蓋を開ければ、赤く濁った色のスープがゆっくりと煮立ち湯気がふわりと立ち上る。

    所謂、火鍋というものだろう。鍋の中では白菜や大根に筍、そして数枚の薄切りにした干し肉が漂い、時折小さな泡がぷつぷつと跳ねては湯気の中に豊かな香りを増していく。


    「さっき野菜を貰ったんだが、これも入れられるか?」

    「おお、ではそのように」


    真希から野菜を受け取った長老は手早く刻んで一緒に煮込んでくれる。

    改めて考えれば、マトモな食事はいつぶりだろうか。匂いを嗅いでいるだけで余計にお腹が空いて来る。


    〈知識-20〉こういった村の食生活について知っているか

    宿儺(75-20,55) dice1d100=91 (91)

    鹿紫雲(55-20,35) dice1d100=38 (38)

    夏油(80-20,60) dice1d100=23 (23)

    家入(90-20,70) dice1d100=59 (59)

    伏黒(45-20,25) dice1d100=1 (1)

    五条(85-20,65) dice1d100=93 (93)

    真希(50-20,30) dice1d100=1 (1)

    羂索(105-20,85) dice1d100=26 (26)

  • 74二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:29:14

    2人で訓練してるのいいな…って思ったらえっえっ何これ何これ1クリが凄いことになってますね
    村で動いた2人の結果なのか

  • 75二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:34:17

    他のメンバーからどした…?って思われそうなくらいこういう食生活に精通したトークできそうだな

  • 76二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:40:24

    1クリが被ることなんてあるんだ??

  • 77125/11/25(火) 22:43:18

    〈知識-20〉こういった村の食生活について知っているか

    【クリティカル】伏黒・真希

    【成功】夏油・家入・羂索

    【失敗】宿儺・鹿紫雲・五条


    こうして長老は当たり前のように料理を振舞っていてくれているものの、これが当たり前ではないことを夏油や家入、そして羂索は分かっていた。

    ここの正確な時代背景は不明だが、これくらいの農村では雑穀米の粥に漬物程度の質素な食事が主だと推測できる。

    この火鍋は貴重な保存食を使ってもなお賓客をもてなそうという、長老からの誠意と真心そのものと言えるだろう。


    伏黒や真希はその知識に加え、先程村を歩いていた時の村民たちの様子を見ていれば、この村でどれだけ食事という本来は当たり前に出来るはずのことがギリギリになっているかも知っていた。

    感動で泣く、なんていうことは二人の柄ではないが胸にグッとくるものが合ったのも事実。


    「渡したのは私の方だけどよ、残しても良かったんだぜ」

    「いえいえ、儂らが出来るのはこのくらいじゃ。少しでも力になれたらそれだけで十分というものじゃよ」

    「俺達は俺達の出来ることをしてきます」


    そうして少し経てば、「まだ熱いのでお気を付けくだされ」と言いながら鍋から取り分けた具材をゆっくりと木の器に注いで手渡してくれた。

    火鍋といえば唐辛子などの香辛料が多分に入ったものを想像するが、味わいは見かけよりも辛くはなく優しい口当たりをしている。

    わずかな塩と複数の香辛料で整えられたその味はまるで山の恵みをそのまま煮出したように旨味に溢れ、素朴ながらも豊かな風味が口の中に広がる。

    一口食べるごとに、心からその温かさを感じる。単に食べ物がただお腹を満たすものではなく、体全体に力を与えてくれるような、そんな感覚があった。


    ≪SAN回復≫火鍋を食べてSAN+1d6(1クリだった伏黒と真希は1d6+3の回復)(羂索は既にSAN上限)

    宿儺:SAN92 + [ dice1d6=4 (4) ]

    鹿紫雲:SAN76 + [ dice1d6=2 (2) ]

    夏油:SAN72 + [ dice1d6=3 (3) ]

    家入:SAN74 + [ dice1d6=4 (4) ]

    伏黒:SAN79 + [ dice1d6=4 (4) +3]

    五条:SAN95→96(SAN上限)

    真希:SAN68 + [ dice1d6=3 (3) +3]

  • 78二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:47:05

    成程…全力の真心だったんだな
    真希さん伏黒はなんか触れ合いが長くなった分グッとくるよなあ
    何とかいい方向に迎えられないかな

  • 79二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:49:44

    村の人みんないい人達だね

  • 80125/11/25(火) 22:58:02

    ≪SAN回復≫火鍋を食べてSAN+1d6(1クリだった伏黒と真希は1d6+3の回復)(羂索は既にSAN上限)
    宿儺:SAN92→96(SAN上限)
    鹿紫雲:SAN76→78
    夏油:SAN72→75
    家入:SAN74→78
    伏黒:SAN79→86
    真希:SAN68→74

    それから長老が作ってくれた火鍋をぺろりと食べ終え、村を出る準備を整える。
    とは言え、元よりろくに荷物などもない彼らが出来ることは殆ど無いのだが。
    目指すは奥若洛木の配下の討伐。
    蝶、もしくは蛾のような毒虫が居るらしい山奥の廃寺だ。自分たちがここから出るためとはいえ、村の希望となる八人の出征を村人達総出で見送ることだろう。

    「あはは、まるでヒーローか何かにでもなった気分だね。天仙さまって存在は彼らにとってはヒーローみたいなものなのかもしれないけど」
    「ここまでされちゃ倒せませんでした、なんて言えないよね。そうでなくとも自分のためにも倒さなければならない敵ではあるし」
    「そう言いながら、オマエらが満更でもないのが透けて見えるぞ」
    「そこまでじゃ……ねぇ?」
    「うんうん」
    「アホらし」

    こういった見送りにも動じていない者、少し居心地が悪い者、村人たちの存在をほぼほぼ無視している者と反応はそれぞれだ。
    そんな中、八人を見送る村人達の中から一人の青年が前に出る。浩然だ。
    彼は家の壁に立てかけられていた槍を手に八人と向かい合う。何事かと村人達が見守る中、浩然は口を開いた。

    「頼む。俺のことも連れて行ってくれ。足の傷はしっかり補強してある、道中で足を引っ張ることは無いと誓おう。道は覚えているから君たちだけよりも正確な案内ができる。戦いの中でも囮くらいならできるはずだ」

    視線を逸らすことなく、まっすぐと八人を見据える浩然にはトラウマで震えていたあの時とは全く違っていた。

    「無理を言っているのは承知の上。だがこの目で確かめたいんだ……俺が忘れてしまっている大切な事を。あの日何があったのかを。どの道、俺に残された時間は多くはないのだろう。ならばこれまでの生き方を悔いてきたとしても、散り際でまで悔いを残したくはない。頼む。絶望的かもしれないが、俺に慧美を救う最後の機会をくれないか」

  • 81二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:01:52

    虎杖もいない状態でいくの既に不安になってきた
    浩然も死なないでくれよ…道案内自体は嬉しいけど

  • 82二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:04:31

    虎杖いないのキツそうだけど大丈夫かな
    前回のバトルけっこう桃食べてたよね

  • 83二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:07:28

    死にに行くような言い方するな

  • 84125/11/25(火) 23:11:02

    異能を得た自分たちとは違う、ただの人間。
    虎杖と同じかそれ以上に毒に弱い可能性だってある。
    だがそんなことは本人も重々分かっているのだろう。その上で、それらを受け止めた上で浩然は再び前へと進むことを選んだのだろう。
    浩然と朝に会っていた伏黒は彼が本気であることも理解していた。こうして着いて来ると言うとまでは思っていなかったが。

    「着いて来るのなら、あなたは死ぬことになる」

    意外にも最初に口を開いたのは家入だった。まっすぐと浩然を見返し、覚悟を理解した上でそう問うた。

    「分かっている」
    「本当に分かっているのか?亡骸さえも村に帰って来ることはなく、形さえも残さずに死ぬかもしれないんだぞ」
    「硝子、無駄だよ」

    家入の肩に手を置いた夏油は首を横に振った。視線は浩然へと向けたまま、「こういう顔をした人間は自分の意見を変えないよ」と告げた。
    そう言われた家入はいつかの日のことを思い出し、相当イラっとしたが大人なので辛うじて耐えた。

    「僕たちはさ、死体を持ち帰ることはしないよ」
    「あぁ、それでいい」

    続く五条の脅しにも屈した様子はなく、浩然はそう答えた。
    村の人間、子供たちや女性たちは口を挟みたそうにもしていたが、結局誰もが口を閉ざした。彼の決意を邪魔したくはないのだろう。

    「……じゃあ、良いんじゃない?案内人が居ないせいで辿り着けませんでした、なんて馬鹿みたいなことになったら笑えないしさ」

    その言葉を受け浩然は「感謝する……!」と再び槍を握り直して八人へと頭を下げた。
    こうして八人に浩然が加わり九人となった一行は浩然の案内で廃寺へと向かうことになったのであった。

  • 85二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:15:11

    そうだよな…多分毒的に一般人は即殺でも出来ない限り無理そうだし
    でもその覚悟あるなら誰も止められないか…でも出来れば死なないで欲しいな

  • 86125/11/25(火) 23:22:11

    村を経ってから少し、日中でも山の中は鬱蒼とした木々で視界が悪く、中腹辺りからは霧も出始めて非常に迷いやすくなっている。


    「こっちだ」


    しかし浩然は廃寺の正確な位置を把握しているようで、案内人という名に相応しく八人を導いていく。

    暫く歩けば、目的地に到着した。


    その廃寺は静かに、しかし不穏に身を潜めていた。

    濃い霧が昼夜を問わず立ち込め、周囲の木々はねじれるように伸び、どれも黒ずんだ苔と赤錆のような胞子に覆われている。

    半ば崩れかけた石段を登っていけば、かつて栄えたであろう朱塗りの門は黒く煤けて扉の片方が歯が欠けたように外れかかっているのが見えた。

    門の上には達筆な漢字のようなものが書かれた木札がしがみ付くように張り付いていたが、その意味は既に読み取れぬほど酷く風化している。この場所は、時を忘れたように死んでいた。


    「ここだ。ここで、俺は……」


    そう呟きながら浩然は一際強く槍を握り締める。

    数多の記憶が蘇っているのだろう。


    〈アイデア〉廃寺を見て気付くことはあるかな

    宿儺(90) dice1d100=98 (98)

    鹿紫雲(75) dice1d100=43 (43)

    夏油(85) dice1d100=95 (95)

    家入(75) dice1d100=16 (16)

    伏黒(85) dice1d100=59 (59)

    五条(90) dice1d100=8 (8)

    真希(75) dice1d100=76 (76)

    羂索(90) dice1d100=93 (93)

  • 87二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:28:55

    ファンぶってる!
    て…敵に気づかれたりしない!?

  • 88二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:29:58

    ファンブル宿儺とスペシャル五条だ!
    廃寺の雰囲気怖いよ~

  • 89125/11/25(火) 23:33:07

    〈アイデア〉
    【スペシャル】五条
    【成功】鹿紫雲・家入・伏黒
    【失敗】夏油・真希・羂索
    【ファンブル】宿儺

    ふと五条を始め、鹿紫雲や家入、そして伏黒は気付く。
    死体が無かった。
    ここで村人達が戦って死んだとすれば、腐った死体と対面するくらいは覚悟の上だったが……まるで自分達がここに足を踏み入れるまで誰も訪れたことなど無いとシラを切っているように、寺の境内は妙に殺風景だ。

    しかし五条は地面には戦いの跡が残っていることに気付く。血痕らしきものや、戦いで壊れたと思われる柱など。
    まるで死体だけがそっくりそのままどこかへと移動させられたかのような、そんな印象だ。

    浩然は自分が足を止めていたことに遅れて気付いたような顔をして、「……確か、こっちだ」と言って八人を本堂のある奥へと案内した――――のだが。
    突如後方でガッ、と。何とも言い難い音がして全員が振り向く。
    そうして視線の先にあったのは、おそらくは体重のせいで床を踏み抜いていた宿儺だった。

    「…………ぶッ」

    噴き出す五条に釣られるように夏油は顔を背け、「笑ったら駄目じゃないか、悟」と告げる声は震えている。
    家入と真希はあの両面宿儺が床を踏み抜くなんてことをしたせいでそっと視線を逸らす。肩が震えているのはきっと気のせいではない。
    だが宿儺はそのまま足をただ抜く――――のではなく、壊れた床板を蹴り上げて穴をより大きく広げた後に「脆い」と若干キレていた。

    「私達が通って大丈夫だったんだから床が脆いってよりも宿儺が重かっただけでしょ」

    しかし味方……のようなそうではないような男、羂索の裏切りによりギリギリのところで笑わないようにしていた伏黒までもが小さく肩を震わせていた。
    こんな場所でこんなコントのようなことが起こるとはだれも思っていなかったが、普通に心配げに宿儺を見つめた浩然の「怪我はないか?」という言葉によって数人が決壊、ちょっとした人外魔境に片足を突っ込みかけることになったのであった。

    ≪HP減少≫HP-1、ファンブル補正
    宿儺:HP17→16

  • 90二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:36:36

    宿儺もちょっと急に不憫になってきたな!
    いかんいかんボスに辿り着いてないのに人外魔境始まるところだった
    でも宿儺を知ってたら仕方ないよな分かるよ

  • 91二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:38:46

    老朽化した床に宿儺の巨体はとても耐えきれんかった…そんだけだ…
    死体はもしかして食べられちゃったりしてんのかな

  • 92125/11/25(火) 23:41:16

    色々あったがどうにか気を取り直した後、漸く辿り着いたのは廃寺の境内の最奥部である。

    ひび割れた石畳は苔と落ち葉に覆われ、長年誰も踏み入れなかったことを物語っていた。

    その先に佇む大きな建造物こそが本殿だ。扉は固く閉ざされているが木材は腐敗しかかっているのが見て分かる。

    浩然が扉を前に立ち止まるも、先程までのあれこれのせいで苛立ちが収まり切っていない宿儺がその扉を躊躇なしに蹴破った。

    ガァアアンンンン!!!!と隠密もクソもない大きな音を立てて扉が吹っ飛んでいく。

    来るなら来い、むしろ早く戦わせろとでも思っているのだろうか。幸か不幸かそうして破壊された入り口は深淵のように大口を開いている。


    無言で足を進めた宿儺に続き中に入れば、暗闇の中に微かに見えるものは腐敗し、崩れかけた仏像や祭壇。

    天井からは朽ちた木片が風に軋んで剥がれ落ち、床には無数のひび割れと暗い血のような染みが点々と広がっている。

    浩然は眉間に皺を寄せながら持って来ていたらしい蝋燭で周囲を照らす。

    その表情は恐怖というよりは、どこか困惑の色が混じっているように見えた。


    「ここで間違いは無い、はず……なのだが。死体どころか虫の一匹も見られない。何か妙だ」


    〈アイデア〉気付くことはあるかな

    宿儺(90) dice1d100=50 (50)

    鹿紫雲(75) dice1d100=90 (90)

    夏油(85) dice1d100=18 (18)

    家入(75) dice1d100=40 (40)

    伏黒(85) dice1d100=19 (19)

    五条(90) dice1d100=8 (8)

    真希(75) dice1d100=88 (88)

    羂索(90) dice1d100=48 (48)

  • 93二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:41:59

    毒持ちと戦う時に虎杖いないの心配だけど浩然がちょっとでも薬持ってきてたりしないかな

  • 94二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:44:19

    罠とかじゃないよね…?
    五条が冴えてて頼りになるぅ!

  • 95二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:45:35

    五条は今回ビンビンだね

  • 96125/11/25(火) 23:46:51

    〈アイデア〉気付くことはあるかな

    【スペシャル】五条

    【成功】宿儺・夏油・家入・伏黒・羂索

    【失敗】鹿紫雲・真希


    先程と同様に、どうにも引っかかる。そもそもここに奥若洛木の配下が潜んでいたとして、虫がわざわざ内側から鍵をかけるなどするだろうか?


    「ここの入口さ、なんで閉まってたんだろうね。虫がわざわざそんなことする?出来る?」


    しかし五条はそこで言葉を止めず、続ける。


    「虫以外の何かが居る可能性もあるかもね。浩然は前にここに来た時に虫以外のものは見てないの?」

    「……見ていない、はずだ。少なくとも覚えている範囲では、だが」

    「一応虫以外にも何か居るかもしれないってことは全員考えておいて。それこそ人間、とかさ」

    「!それは」

    「村から攫われた生存者の可能性もあるし、それ以外の可能性もある」

    「そう、か。そうだ。その通りだ」


    一層この場の不穏さが増す。果たして彼らを待っているものの正体とは、一体なんだろうか。


    〈聞き耳〉何か聞こえるかな

    宿儺(70) dice1d100=40 (40)

    鹿紫雲(65) dice1d100=62 (62)

    夏油(55) dice1d100=10 (10)

    家入(50) dice1d100=78 (78)

    伏黒(60) dice1d100=53 (53)

    五条(45) dice1d100=51 (51)

    真希(80) dice1d100=3 (3)

    羂索(67) dice1d100=90 (90)

  • 97二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:49:17

    真希さんクリティカル!
    これで不意打ちとかみたいなのはないかも…?
    何が待ってるんだろう…

  • 98二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:49:44

    今度は真希がクリったし夏油もスペシャルだ
    この不穏な振りでクリティカルは嬉しいな!

  • 99125/11/25(火) 23:54:38

    〈聞き耳〉何か聞こえるかな
    【クリティカル】真希(次の〈聞き耳〉に+20の補正、自動成功)
    【スぺシャル】夏油
    【成功】宿儺・鹿紫雲・伏黒
    【失敗】家入・五条・羂索

    耳を澄ませてみれば、どこからか風が流れる音がすることに気付く。
    明らかな空洞がこの空間に存在しているようだ。

    「これは……こっちか」

    そう言いながら真希が音のする方を辿ってみれば、仏像の近くに辿り着く。
    本来なら重そうなはずのそれも、どうやら見かけほど重くはなさそうだ。
    ぐ、と真希が押そうとするもそれでも一人では少ししか動かない。
    続いて夏油と伏黒まで協力すれば呆気なく動いていく。

    「虫が隠し通路を作ると思うか?」
    「少なくとも私はそんなことが出来る虫は知らないけど」
    「これは一層警戒した方が良さそうですね。何か隠したいものがこの先にあるかもしれませんし」

    仏像を完全に動かし終わった時、その下には大きな穴が空いていた。
    暗闇の中に広がる地下への入り口。
    まるで何かがその下で待機しているかのように、嫌な気配と腐肉のような臭気を感じる。立ち上る空気が妙に冷たく感じた。
    奴らが潜んでいるとすればこの先だ。足場を慎重に降りていけば下に行くことができそうだ。
    宿儺が以前のように炎を指先に灯そうとするも浩然が持っていた蝋燭で事足りた。
    蝋燭の明かりだけが照らす道を九人は進むことになる。

  • 100二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:56:32

    村人たち真人の改造人間みたいにされてたらどうしよう

  • 101二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:57:32

    これ明らかに虫を操る誰かいるよね…?

  • 102125/11/26(水) 00:00:57

    そうして進んで行った先、真希が足を止めた。


    「ここに何かある」


    自然と全員が足を止めれば、確かに壁の奥で雫が反響する音が聞こえてくる。

    真希が壁を探れば、岩肌に違和感を覚える場所があるのを見つけた。

    なんとなしにそこを押してみれば、最初からそのような仕掛けだったかのようにその部分の岩がずれ、横道が続いているのが見えた。


    「ハ、この先に一体何があるんだか」


    恐怖、というよりも予感があった。

    ろくでもない真実こそがこの先にあるのではないかという、彼女の生きた年月が呼び寄せたそんな予感が。


    真希が見つけた横道を歩いていくと、教室ほどの広さをした空間に辿り着く。

    もはや襤褸切れのような布が被せられ寝台のようになった平たい岩や、木でできた作業机。

    その上には劣化してカビに覆われた紙が散らばっており、まるで何かを記録するかのようにずらりと文字が並んでいた。


    ≪探索場所≫

    1.作業机 2.棚 3.寝台 4.牢


    宿儺 dice1d4=2 (2)

    鹿紫雲 dice1d4=4 (4)

    夏油 dice1d4=4 (4)

    家入 dice1d4=3 (3)

    伏黒 dice1d4=1 (1)

    五条 dice1d4=1 (1)

    真希 dice1d4=4 (4)

    羂索 dice1d4=3 (3)


    (ここで真希の〈聞き耳〉自動成功としてクリティカル処理)

  • 103二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:02:56

    何か…明らかに人為的だな…
    何が見つかるかな

  • 104二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:04:42

    閉まってた本殿の扉に仏像の隠し扉に地下の隠し通路ってなんか戦から女子供を守るための場所みたいにも感じる

  • 105125/11/26(水) 00:06:51

    ≪探索場所≫

    【作業机】伏黒・五条

    【棚】宿儺

    【寝台】家入・羂索

    【牢】鹿紫雲・夏油・真希


    伏黒と五条が確認した机の上には何かを記録したらしい紙束があった。

    そこには中国語で何かが書かれている。


    「ウワ、どうせこれろくでもないやつだよ恵」

    「言われなくても分かってますよ」

    「さて、どれくらいろくでもないか確かめるとしますか」


    そんなことを話しながら二人はそれぞれ劣化して所々読めなくなっている紙を手に取った。


    〈中国語〉読めるかな?(母国語と同じ技能値)

    伏黒(70) dice1d100=54 (54)

    五条(85) dice1d100=89 (89)

  • 106二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:07:00

    >>104

    と思ったけど牢…牢があるのか…

    捕虜のような扱いを受けてる人の部屋…?

  • 107二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:07:51

    五条さんなんか割と中国語が読めなくなる時がくるね

  • 108二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:09:09

    さっきまで人がいた気配とか形跡とかはないのかな
    今も使われてる部屋?

  • 109125/11/26(水) 00:12:35

    〈中国語〉読めるかな?(母国語と同じ技能値)
    【成功】伏黒
    【失敗】五条

    「ウワ読みにく……えー、うーん……?」

    五条がそう零しながら、紙の状態が劣悪なことによる読みにくさによって顔を顰めている。
    難しい内容を読み解くならともかく、そもそも読めないものを読むことに対して面倒さを感じているようだ。

    「なんかの実験してたって分かれば十分、ってことになんない?」

    そう言いながら五条が隣の伏黒を見れば、五条とは違い読み進めていたらしい伏黒が机の上に紙を叩きつけるように置く。
    その様子にぎょっとした五条に対し、伏黒は固い声で吐き捨てた。

    「……これは、人体実験の記録です」

    《机の上に置かれていた紙束》
    神◼︎眷◼︎◼︎人◼︎◼︎◼︎合実◼︎につ◼︎て
     一號…◼︎属の毒◼︎に◼︎◼︎きれず肉◼︎◼︎腐食。失敗。
     二號…儀◼︎◼︎に魂が霧◼︎。失◼︎。
     三號…融◼︎には◼︎功す◼︎◼︎翌◼︎に衰◼︎◼︎。◼︎敗。
    (しばらく失敗の記録が続く)
     三◼︎八號…成功。蜂型の◼︎属とし◼︎覚◼︎。
     三十◼︎號…◼︎功。三◼︎八號◼︎同型。
     四十◼︎か◼︎四十七號までも麓の◼︎民の◼︎体を素◼︎とし同◼︎の◼︎◼︎体の作◼︎◼︎◼︎功。量産◼︎制を◼︎える。
    (実験の記録が続く)
     六十一號…成◼︎。蜂型の融◼︎技◼︎を応◼︎し幼体◼︎ら蜻◼︎◼︎と◼︎◼︎◼︎醒。
     六十二號…成功。こ◼︎◼︎も麓◼︎村◼︎の肉体を◼︎◼︎として作◼︎し、蛹◼︎◼︎態を経て蝶◼︎◼︎覚◼︎。◼︎成度は過◼︎◼︎高傑◼︎と◼︎える
    (その後もひたすら実験の記録が綴られている)

  • 110二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:14:38

    うわっ人体融合…かな?
    つ…つまり敵は攫われた人達原料に作られたって事!?
    最悪だ!死体ないのもそういう事!?

  • 111二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:17:58

    六十二號が蝶型のラスボスかな……最高傑作だって…

  • 112125/11/26(水) 00:22:29

    「初めて成功したのは、おそらくここに書いてある三十八號なんでしょうね。そこから成功の記録が増えていって、それでも更に増え続けて……」


    少し震えている指先が"蜂"や"蛹"、"蝶"などという文字を示す。


    「俺たちが戦っていた毒虫は、もしかすると――――元は人間だったのかもしれません。そうでなくとも、虫と人体融合させられた人が確かに居るんです」


    そこまで喋ると伏黒は口を閉ざす。そして指だけで二か所、とある文字を示した。

    それは"麓の■民"と"麓■村■"と読める場所。

    ここでもしそんな実験をしていたのなら、人体実験の素材として使われたのは――――浩然の居る村だったのではないだろうか。

    実際に村に虫が襲ってきて人を攫ったとも言っており、加えてあるはずの死体がない状態だ。

     

    完璧に解読することはできなかったが、それでも明確に理解できることがある。

    この場所では命を冒涜した人体実験が行われていたという凄惨な事実。

    長老が邪教と称していたのも間違いではなかったと、そう突き付けられた。


    〈SANチェック〉0/1d2

    伏黒(86) dice1d100=47 (47)

    五条(96) dice1d100=4 (4)

  • 113二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:23:53

    本当に邪教みたいなもんだったんだなあ…
    五条勿体なかったなクリティカル数値だった

  • 114二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:25:06

    NPCだから探索割り振られてないけど浩然その辺にいる?これ聞いて戦えるかな…
    五条は一つの可能性として想定してそう

  • 115125/11/26(水) 00:34:36

    〈SANチェック〉0/1d2

    【成功】伏黒・五条:減少なし


    「……恵、過ぎたことは変えられない。変えられるのは先のことだけだ。どうしようもないことを僕らが背負い込む理由はないよ」

    「分かってます」


    少し冷たいようにも聞こえかねない言葉ではあったが、それは五条なりの伏黒へのフォローであった。


    「言うとしてもタイミングってものもあるし、後で僕が浩然に伝えておくから」


    それを伝えなければならないと思うことも負担になる。

    五条はそう言うと紙束を纏め直し、少し見えにくい場所に隠すように置いた。

    偶然誰かが目にすることがないように、だろう。


    「思うことがあるなら、この後思う存分発散しな。その代わり、あくまでも冷静にね」

    「……分かってますよ。五条先生じゃないですから」

    「おっと、それは聞き捨てならないなぁ。僕がいつ冷静じゃなかったって?」


    そして一方、棚の中を見ていた宿儺。

    棚の中には様々な器具や薬品の入った瓶などが並べられている。

    その中にはどう見ても医療用具とは思えないような、もっと言えば拷問器具のような凶悪な形状をした物も押し込められていた。

    ほとんどの瓶は空になっているが、時代錯誤な試験管数本の中には透明な液体が入っている。


    「ハ、随分と趣味が悪い。こんな穴倉に隠れているような輩らしい」


    〈中国語〉読めるかな?(母国語と同じ技能値)

    宿儺(75) dice1d100=32 (32)

  • 116二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:36:31

    1人だったけど危なげなく成功したな

  • 117二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:39:05

    一號…眷属の毒素に耐えきれず肉体が腐食。
    かなと思うと毒耐性は必須なのかな
    なんか足に怪我してた浩然さ…この実験受けてません?

  • 118125/11/26(水) 00:44:49

    〈中国語〉読めるかな?(母国語と同じ技能値)

    【成功】


    そこに書いてあったのは「解毒薬:即効性」という文字だった。

    そう書かれている試験管が[ dice1d3=1 (1) +1]本ある。

    どうやらこれは文字通りに解毒薬らしい。

    毒の治療に用いていた虎杖の出す蟠桃が使えない場では役に立つだろう。

    効果が疑わしい気もしなくもないが、いざという時に使えるかもしれないと思ったのだが、持ったままで居るのを鬱陶しく感じ、宿儺は羂索の姿を探した。


    ≪アイテムゲット≫

    解毒薬……解毒薬を使用するとあらゆる毒虫からの毒をラウンド消費無しで直ちに解除できるが、喉が焼けるような感覚と共に想像を絶する味が口内に広がるため〈SANチェック 0/1〉が入る。


    そして寝台に目を向けていた家入と羂索の二人。

    その寝台は平たく加工された大きな岩に毛布を被せただけの、かろうじて寝転がる機能だけを確保したような粗末なもの。

    少なくともここで安眠はできないだろう。どちらかと言えば手術台のような印象を受ける。

    その上には紙切れが落ちており、掠れかけているが何か書かれているのが分かりそうだ。


    「こういう場所にあるものって少しワクワクするよね。君もそう思わないかい?」

    「生憎、私の完成は真っ当でな。微塵もそう思わないよ」

    「それは残念だ」


    〈中国語〉読めるかな?(母国語と同じ技能値)、羂索は105だが上限99

    家入(90) dice1d100=33 (33)

    羂索(99) dice1d100=70 (70)

  • 119二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:47:09

    解毒剤2本かぁ……人数に対して心許ない本数だな

  • 120二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:47:36

    虎杖いない時の救済の解毒薬が最低値だ
    皆回避してほしいな

  • 121125/11/26(水) 00:52:38

    〈中国語〉読めるかな?(母国語と同じ技能値)、羂索は105だが上限99
    【成功】家入・羂索

    ≪紙切れの内容≫
    当施設については、検体が十分集まったため研究施設としては放棄と蟲偉様より指令あり。
    必要な資料と検体については蛹禍祀京に移送。なお、観測基地としては引き続き運用すること


    「検体が十分集まったため、ねぇ。詳しいことを知りたいものだけど」
    「そこは元より、この二つの言葉の意味は分かるか?」
    「生憎私にもサッパリ。でも聞くなら丁度いい人物が居るよね」

    そう言うと羂索は浩然を手招きする。

    「君はこれ読める?特にこの人の名前と、場所の名前らしきものに覚えは?」
    「すまない。どちらにも見た覚えはないが、これは蟲偉(グーウェイ)と読む」
    「君にも分からないどこかの場所、か。ふーん」
    「助かった、感謝する」
    「この程度で役に立てるならいつでも聞いてくれ」

    そう言って去って行く浩然と入れ替わり、宿儺がやって来た。
    そして試験管を二人の前に突き付けた。

    「何かいいものでも見つけた?」
    「解毒薬らしい。好きに使え」

    そうして一本を羂索に押し付け、残る一本は家入の手に渡る。
    もしかすると何度かの治療の礼かもしれないしそうでもないかもしれない。
    主に一番の理由は自分の手を塞いで居たくはない、なんてものではあるのだが。

  • 122二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:57:23

    なんだかんだ治療デバフ側の2人が解毒薬持てたな
    浩然も知らない何処かか…何処なんだ

  • 123125/11/26(水) 00:57:32

    そして牢を確認していたのは鹿紫雲と夏油、そして真希の三人だ。

    岩壁を掘ってくり抜かれた空間に金属製の檻がかけられ、座敷牢のような構造になっている。

    鍵がかかっていたようだが錆びて腐食し切っており、その内外を隔てる役割はとうに失われているようだ。

    壁面には殴り書きされたような黒ずんだ文字がびっしりと並んでおり、そこに何が書かれているのか、これが何で書かれているのか、ここに閉じ込められていた人々がどのような結末を辿ったかは想像に難くないだろう。


    「……最悪だ」


    吐き捨てるようにそう言った夏油は鋭い目で今は誰も居ない座敷牢を見つめている。

    真希はと言えばかつての記憶での実家を思い出し、若干懐かしさのようなものを覚えていた。

    だがそうなれば自動的にもう一つ思い出すものもあり、「同感だ」と口にする。


    「こんな場所で閉じ込めるなんざ、よくやるな」


    鹿紫雲はあまり興味もないようで、牢全体を見回している。

    既に無くなったものに思いを馳せてもと、そう思っているのだろう。


    〈目星〉何か見つかるかな

    鹿紫雲(75) dice1d100=74 (74)

    夏油(63) dice1d100=30 (30)

    真希(60) dice1d100=49 (49)

  • 124二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 01:00:05

    ここに捕まってた人たちももう実験に使われたんだろうな…

  • 125二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 01:02:26

    まだ実験はされてないけど次の素体として移送先に持ってかれてる可能性はあるけど希望は薄そうで辛い

  • 126125/11/26(水) 01:04:17

    〈目星〉何か見つかるかな
    【成功】鹿紫雲・夏油・真希

    そんな中、夏油が何かを見つける。
    牢の隅に衣服の残骸らしき襤褸切れに紛れて手のひらサイズの角張った金属片を見つける。
    複雑な形状をしており、こんな物を掘って形成できるものかと疑うほどだろう。
    表面にはびっしりと幾何学的な紋様が描かれている。

    「これは一体……」
    「うげ、明らかに怪しいじゃねぇか」
    「やけに浮いてるが、持ち主はどっち側だったんだろうな」
    「あまり持ってたい類のものじゃないんだけどね」

    しかし見つけてしまったからには捨てるわけにはいかず、
    夏油はそれをポケットに納める。
    何かヒントになるかもしれない、むしろなってくれという感じだ。

    そうして部屋全体を粗方見終われば、出来る範囲の情報共有の時間だ。

    「ここはたちの悪い実験施設だったみたいだね。浩然、ショックかもしれないけど言っておく。人間を素材にした実験をしていたかもしれない」
    「人間を素材にした、実験……?まさか、そんなことが」
    「信じても信じなくても良い。でも一応教えておく。これから何が起こるか分からないから、知らなかったからなんて言えないように」

    浩然は開きかけた口を閉じ、そして再び開くも告げるべき言葉が分からなかったらしい。
    しかし何かに気付いたような顔をした浩然が五条を見返せば、五条は頷く。
    浩然は片手で顔を覆い、「そんなことが、あっていいはずが……!」と呻くように呟いた。

  • 127二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 01:09:03

    どっちなんだろうな浩然の村のものなのか相手側のやらかした奴の持ち物なのか
    知ってしまったか…

  • 128125/11/26(水) 01:10:27

    「つまり人体実験の研究施設ってことか。結局人はそこに行きつくんだろうね」

    他人事のようにそう口にした羂索に家入や真希が「オマエがそれを言うか?」と言うような目で見つめた。

    「オマエもそうだろ」
    「いやだな、私はそんな非道なことをした覚えはないよ――――今は、ね」
    「はいはい、そうだろうよ。……本当にそうか?」
    「人を勝手に前科持ちにしないでよ」
    「前科より悪いものがついてるだろ」
    「お互い様だろう、それは」

    治安の悪い会話が繰り広げられつつも、それを理解出来る者は少ない。

    「羂索と私で解毒薬を一本ずつ持っている。もし毒の症状が出たら私たちのどちらかの元へ来てくれ」
    「解毒薬なんてあったのかよ」
    「宿儺がな、見つけたらしい」
    「へぇ……」

    真希から視線を受けても宿儺はそれを無視している。なんだかんだでそう言った反応にももう慣れてきた所だ。

    「あとは私がちょっと不思議な欠片を拾って持ってるくらいかな。何かに使えれば良いんだけど」
    「食うなよ、傑」
    「食べるわけないだろ」

    敢えて明るい会話をしているのはショックを受けている浩然を慰めるため……なのかもしれない。
    浩然もやがて気を取り直したのか、「すまない、先に行こう」と口にした。

  • 129125/11/26(水) 01:11:34

    ≪因■による■神汚■≫

    宿儺 dice1d100=97 (97)

    鹿紫雲 dice1d100=30 (30)

    夏油 dice1d100=18 (18)

    家入dice1d100=7 (7)

    伏黒 dice1d100=33 (33)

    五条 dice1d100=65 (65)

    真希 dice1d100=61 (61)

    羂索 dice1d100=69 (69)

  • 130二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 01:16:43

    おっ宿儺の■ポイント入るの初か?

  • 131二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 01:17:31

    夏油さん王手だったけどここではセーフ!
    宿儺がとうとう汚染され始めたかな
    このタイミングってことはなんだろ…?実は敵関係の汚染だったのかなこれ

  • 132125/11/26(水) 01:19:19

    ――――ふと、宿儺は気付く。
    この場が示す全ての事実が酷く醜いことに。
    得た力は炎。かつてと同じで、そして異なるもの。
    不浄を灼くためのもので、触れることさえ憚られる程の穢れを宿す害虫どもを灰にせねばならない。
    元が人間であろうとも、そんなことは大して重要ではない。
    一度穢れをその身に宿せば、燃やされるべきものとなるだけだ。

    「早く、燃やさねばな」

    この手で焼却しなくては。
    何を?――――全てだ。すべて。
    かつてとは違う、神聖なる炎で世界を浄化するのだ。
    生き方は変えた。そして変わった。
    やけにからだがあつい。あつすぎて、いやになるほどに。
    でもそれもなるようにして、そうなったものだ。
    何故ならば自分は、鳳凰の力を得たのだから。

    ≪因■による■神汚■≫
    宿儺:0→1

  • 133125/11/26(水) 01:22:54

    今日はここまで、因みに■レベルが一度も上がってないのは五条だけだよ

    探索は割とサクサクと終わらせてるので物足りなかったらごめんよ

  • 134二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 01:28:49

    精神汚染してないのが五条だけ…いざとなったらまず夏油が何かしら起きそうだからちょうどいいのかもしれない
    スレ主お疲れ座です!
    また続きを楽しみに待ちます!
    浩然は生き残れるのだろうか…全員死なないで欲しい

  • 135二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 05:48:19

    この◾️は何だろう覚醒してるような描写だから良いものだと思いたい…

  • 136二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 08:34:41

    すっくんの汚染描写(?)めっちゃ好き…

  • 137二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 09:13:01

    >>111

    中ボスって書きたかったのにラスボスって書いてた

    少なくともこの村人改造人間虫さんたちの背後に疫病神がいるのは確定なんだよな…

  • 138二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 12:31:45

    虎杖は自分の中に桃源がいるみたいなこと言ってたけど他の人の中にもそれぞれの天仙様?がいるのかな
    ◾️完凸すると出張ってくるとかなんだろうか

  • 139二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 19:13:57

    一段階目は「力を得たのだか」らで終わって二段階目は「力を身に宿しているのだから」で終わる
    三段階目はどうなるんだろうな

  • 140125/11/26(水) 21:36:42

    その一室を出てからしばらく歩みを進めたところで、狭苦しい地下道から開けた場所に出る。

    壁や床中に整然と並べられた石板のような物体の集団。

    どのような宗教の賜物かはわからないが、これが地下に作られた集団墓地のような場所であることは明らかである。

    しかしそれよりも目を引くものが、そこにはあった。


    暗がりの奥。灰色の岩壁に花開く色彩を見る。

    毒々しい赤と紫の警告色で彩られた翅。

    ――――八人は一目で理解する。あの巨大な蝶のような怪物が、あの村を窮地に追いやり多くの村人達を屠ってきた尖兵なのだと。


    〈SANチェック〉1d3/1d6

    宿儺(96) dice1d100=40 (40)

    鹿紫雲(78) dice1d100=28 (28)

    夏油(75) dice1d100=83 (83)

    家入(78) dice1d100=60 (60)

    伏黒(86) dice1d100=92 (92)

    五条(96) dice1d100=94 (94)

    真希(74) dice1d100=97 (97)

    羂索(96) dice1d100=63 (63)

  • 141125/11/26(水) 21:40:14

    〈SANチェック〉1d3/1d6

    【成功】宿儺・鹿紫雲・家入・五条・羂索:SAN1d3の減少

    【失敗】夏油・伏黒・真希:SAN1d6の減少


    ≪SAN減少≫

    宿儺:SAN96 - [ dice1d3=2 (2) ]

    鹿紫雲:SAN78 - [ dice1d3=3 (3) ]

    夏油:SAN75 - [ dice1d6=6 (6) ]

    家入:SAN78 - [ dice1d3=1 (1) ]

    伏黒:SAN86 - [ dice1d6=6 (6) ]

    五条:SAN96 - [ dice1d3=2 (2) ]

    真希:SAN74 - [ dice1d6=2 (2) ]

    羂索:SAN96 - [ dice1d3=3 (3) ]

  • 142125/11/26(水) 21:45:12

    ≪SAN減少≫

    宿儺:SAN96→94

    鹿紫雲:SAN78→75

    夏油:SAN75→69

    家入:SAN78→77

    伏黒:SAN86→80

    五条:SAN96→94

    真希:SAN74→72

    羂索:SAN96→93


    〈アイデア〉一度にSANを5以上減少させたことにより、成功で一時的狂気となる

    夏油(85) dice1d100=13 (13)

    伏黒(85) dice1d100=81 (81)

  • 143二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 21:50:32

    2人同時はマズいんでは

  • 144125/11/26(水) 21:51:42

    〈アイデア〉一度にSANを5以上減少させたことにより、成功で一時的狂気となる

    【スペシャル】夏油:一時的狂気

    【成功】伏黒:一時的狂気


    ≪狂気期間&狂気の参考表≫期間は左が夏油、右が伏黒

    1.短期の一時的狂気([ dice2d10=8 5 (13) +4]戦闘ラウンド)

    2.長期の一時的狂気([ dice2d10=3 5 (8) ×10]時間)

    夏油 dice1d2=1 (1) 伏黒 dice1d2=2 (2)


    ≪狂気表≫

    夏油 dice1d10=10 (10) 伏黒 dice1d10=8 (8)


    〈アイデア〉成功で前世の記憶チャレンジ(クリティカルで倍増、1Cで100に。ただし前世の記憶ポイントは上限100)

    夏油(85) dice1d100=78 (78)

    伏黒(85) dice1d100=88 (88)


    《前世の記憶》上記の〈アイデア〉に成功で前世の記憶ポイントが加算される

    夏油:29 + [ dice1d71=45 (45) ]

    伏黒:2 + [ dice1d98=38 (38) ]


    01~10 一切の記憶なし

    11~20 なんとなく初対面ではないように感じる

    21~30 初めて会ったはずの相手の名前が分かる、ことがある

    31~40 前世で出会った人間の顔を見るとどんな会話をしたかの記憶が蘇る、ことがある

    41~50 飛び飛びだが一部の記憶があり、夢に見るようになる

    51~60 細かいところなど忘れている所も多いが、なんとなく自分の前世のようなものではないか?と疑う

    61~70 今自分が思い出したものは前世の記憶と呼ばれるものではないかと気付く

    71~80 自分ではない自分、前世で自分がどう生きたかの凡その流れを思い出す

    81~90 ほとんどの記憶を思い出すも、混乱が勝る

    91~100 記憶を完璧に思い出し、それを受け入れられた

  • 145125/11/26(水) 21:56:55

    ≪狂気内容≫

    夏油:昏迷or緊張症( dice1d2=1 (1) )を12戦闘ラウンド

    伏黒:短時間の心因反応を50時間


    〈アイデア〉成功で前世の記憶チャレンジ(クリティカルで倍増、1Cで100に。ただし前世の記憶ポイントは上限100)

    【成功】夏油

    【失敗】伏黒


    《前世の記憶》上記の〈アイデア〉に成功で前世の記憶ポイントが加算される

    夏油:29→74 自分ではない自分、前世で自分がどう生きたかの凡その流れを思い出す

    伏黒:2 一切の記憶なし

  • 146125/11/26(水) 22:08:01

    誰もが大なり小なり、その光景に息を飲んだ。
    話には聞いていた、蝶か蛾のようなこの廃寺に住まう毒虫の長のような存在。
    だがそれはあくまで己の頭の中で想像し、分かった気になっていただけだ。

    ぐわんと頭が揺れる。揺さぶられる。
    気が遠くなるような感覚の直後、夏油は目の前に居る何かを"■■"のようだと思った。
    ■■……そう、あれは…………呪霊?
    瞬間、胃の内容物がせり上がるような感覚があった。だがそれを飲み下し、妙に酸っぱい口の中が心地悪くて仕方がない。
    あれは呪霊ではない。呪霊とはなんだ。思い出した。――――思い出してしまった!
    視界の中には自分と同じ顔をした男が居た。親戚である男で、自分よりも年上だったから親族には羂索さんにそっくりねなんて言われながら育ったりして。
    違う、違う違う違う。私があれと同じ顔なのではない。あれが私と同じなのだ、あれが私から私を奪ったのだ。
    全てが繋がったわけではない。だからこそ意味が分からなかった。
    足掻いたとして無駄だった。
    全てが、ではない。だが救おうとした人間よりも失われた人間の方が多かったのだろう。
    己の決断が、死ぬ瞬間は悔いが無かったはずなのに、今更のように己の罪を突きつけられる。
    ――――ふと、思う。
    ここで自分が足掻いたとして、それが本当にいい方向に進むのだろうかと。
    いっそ何もしない方が良いのではと、そんな思考が過ぎった。

    あぁ、そうだ。その方が良い。

    とにかくなんだか、疲れていた。

    全てを拒絶してしまいたくなる程には。

  • 147125/11/26(水) 22:18:55

    その姿を見た時、あれがどれだけの命を奪って来たのかをありありと突き付けられた気がした。
    そして自分もその奪われる命の一つになるのではないかと、そんな思考がぐるぐると頭を巡る。
    瞬きすれば、何かが見えた。
    あれは――――死体だ。ここに居る全員の。
    そして地面に転がったそれらの死体が出来損ないの人形のように、虫と繋ぎ合わされたものへと変わっていく。
    折れた羽が、欠けた針が、中途半端な足が、開いたままとなった顎が、グロテスクとしか言いようがない姿のままでどうしてかこちらを見ている。
    毒によって体がドロドロに溶かされた虎杖が助けを求めるように腕を上げ、それが地面に転がった。

    死に誘われる。このままでは自分は死ぬと、死の予感が喉元まで迫って来ていた。
    どうすればいいのか。どうしなければならないのか。
    冷静な思考が遠ざかり、駆り立てられるように胸が痛む。
    死にたくはない。死ぬわけにはいかない。
    ならば――――倒さなければ。自分が死ぬ前にあれを、死を殺さなければ。

    誘われるように一歩踏み出せば、耳元で誰かが囁く。

    「オマエだけ生き残って、それに意味があるのか?」

    咄嗟に振り向けばそこには自分が居た。
    腕が折れ、足が曲がり、腹からは内臓を溢れさせた自分が。

    「オマエはどうせ、誰も助けられない」

    気付けば喉からは絶叫が溢れていた。
    腕を振り、自分を追い払おうとするも何かに腕を掴まれそれを振り払う。
    目の前にあるものが何か、もう分かりはしなかった。

  • 148125/11/26(水) 22:33:07

    突如崩れ落ちるように座り込んだ夏油と、叫びながら腕を振り回し始めた伏黒によって動揺が広がる。

    「どうした伏黒、落ち着……ッ」
    「来るな、退け!おれは、おれは……!!」
    「恵!くそ、全力で暴れんじゃねぇよ!!」

    咄嗟に家入が伏黒の腕を抑えようとするも、力の差か呆気なく振り払われて突き飛ばされるようになってしまった。
    遅れて真希も加勢に入るも、理性というリミッターが飛んでいる伏黒を押さえつけるのは例え二人がかりでも難しい。

    「おい、傑。何やってんだオマエも。……傑!!」

    そして夏油は五条が引き上げようとするも、脱力し切った夏油はただ首を横に振るだけで全てを拒絶したままだ。
    明らかに様子がおかしい二人を前にどうするべきかとゆっくり考える余裕は残念ながらない。
    彼らを狂気に陥れたその主、蝶の怪物は縄張りに部外者が立ち入ってきたことに気付いたのだろう、翅を羽ばたかせながらふわりと浮き上がり九人の方を振り返る。

    見えたのは美しき異形だった。
    本来ならば細長い口吻を携えた頭部があるはずの部分からは人間の女性に酷似した胴体が生え、この暗闇の中で爛々と赤い瞳を輝かせながら侵入者を凝視していた。
    微笑を讃えるように緩んだ口許は、目を凝らせばそれが笑みを浮かべているが故に口角が吊り上がっているのではなく、悍ましく、そして痛々しく口の両端が裂けているためだと理解するだろう。

    しかしそんな中、場違いとも思えるような浩然の小さな囁くような声がその場に落ちる。

    「────慧美?」

    立ち尽くすばかりとなり、美しき異形に視線を奪われたまま呆然と浩然は自らの恋人の名を呟いていた。

  • 149125/11/26(水) 22:39:05

    周囲の喧騒も視界に入っているはずなのに、浩然はただただ目を奪われていた。

    だが彼にとっての衝撃は、これだけでは終わらない。


    直後、静寂を切り裂くようにブブブブという大きな羽音が何十にもこの空洞の中で響く。

    蝶の怪物に付き従うように現れたそれらもまた、言わば半人半虫といった風な姿をしていた。

    確かに人の形はしているが、引き裂かれ割り開かれたような頭部からは蝿にも似た大きな複眼が飛び出しており、胴体からは半月形の羽と第三、第四の腕が皮膚を突き破るように生えている。

    その蝿人間達は手に槍や剣を手にこちらへとにじり寄ってきていた。


    〈SANチェック〉1/1d6 奇妙な蝿人間達、シャッガイからの昆虫に取り込まれた人間の末路を目撃により(発狂組は除外)

    宿儺(94) dice1d100=67 (67)

    鹿紫雲(75) dice1d100=43 (43)

    家入(77) dice1d100=64 (64)

    五条(94) dice1d100=98 (98)

    真希(72) dice1d100=64 (64)

    羂索(93) dice1d100=46 (46)

  • 150125/11/26(水) 22:41:15

    〈SANチェック〉1/1d6 奇妙な蝿人間達、シャッガイからの昆虫に取り込まれた人間の末路を目撃により(発狂組は除外)

    【成功】宿儺・鹿紫雲・家入・真希・羂索:SAN-1

    【失敗】五条:SAN-1d6


    ≪SAN減少≫

    宿儺:SAN94→93

    鹿紫雲:SAN75→74

    家入:SAN77→76

    五条:SAN94 - [ dice1d6=6 (6) ]

    真希:SAN72→71

    羂索:SAN93→92

  • 151二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 22:42:20

    これで五条まで一時的に狂気になったらだいぶやばいのでは

  • 152125/11/26(水) 22:44:04

    ≪SAN減少≫

    五条:SAN94→88


    〈アイデア〉一度にSANを5以上減少させたことにより、成功で一時的狂気となる

    五条(90) dice1d100=90 (90)

  • 153二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 22:45:10

    1足りてしまった

  • 154二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 22:45:46

    これは発狂しても仕方ない悍ましさ

  • 155125/11/26(水) 22:47:18

    〈アイデア〉一度にSANを5以上減少させたことにより、成功で一時的狂気となる

    【成功:一時的狂気】五条


    ≪狂気期間&狂気の参考表≫

    1.短期の一時的狂気([ dice1d10=6 (6) +4]戦闘ラウンド)

    2.長期の一時的狂気([ dice1d10=6 (6) ×10]時間)

    dice1d2=2 (2)


    ≪狂気内容≫

    dice1d10=8 (8)


    〈アイデア〉成功で前世の記憶チャレンジ(クリティカルで倍増、1Cで100に。ただし前世の記憶ポイントは上限100)

    五条(90) dice1d100=7 (7)


    《前世の記憶》上記の〈アイデア〉に成功で前世の記憶ポイントが加算される

    五条:31 + [ dice1d69=48 (48) ]


    31~40 前世で出会った人間の顔を見るとどんな会話をしたかの記憶が蘇る、ことがある

    41~50 飛び飛びだが一部の記憶があり、夢に見るようになる

    51~60 細かいところなど忘れている所も多いが、なんとなく自分の前世のようなものではないか?と疑う

    61~70 今自分が思い出したものは前世の記憶と呼ばれるものではないかと気付く

    71~80 自分ではない自分、前世で自分がどう生きたかの凡その流れを思い出す

    81~90 ほとんどの記憶を思い出すも、混乱が勝る

    91~100 記憶を完璧に思い出し、それを受け入れられた

  • 156二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 22:50:16

    9人中3人もやられてしまった

  • 157125/11/26(水) 22:59:45

    ≪狂気内容≫
    短時間の心因反応を60時間

    〈アイデア〉成功で前世の記憶チャレンジ(クリティカルで倍増、1Cで100に。ただし前世の記憶ポイントは上限100)
    【スペシャル(加算+10)】五条

    《前世の記憶》上記の〈アイデア〉に成功で前世の記憶ポイントが加算される
    五条:31→89

    何かが現れた気配に咄嗟に視線を向けた五条は、自分が目にしたものの悍ましさに一瞬全身の感覚が遠ざかった。
    そして自分の中で膨れ上がる何かを自覚するとともに、これは抑えなければならないものだと何かが告げる。
    逃げなければならない。
    逃げる?僕が?この五条悟が?
    あの時でさえ最後まで勝利を掴もうと戦ったのに。
    その瞬間、脳内を鮮明な映像が駆け抜けていく。
    喜びと悲しみと、そして寂しさと数多の感情が。

    「…………あ?」

    腕を掴む。動かない。当然だ、だって傑は。――――傑は?
    腕がある。どうして。怪我はしていない。なんで。
    殺したはずだ。殺せなかったはずだ。殺していないはずだ。
    ぐちゃぐちゃになった思考はどこまでもまとまりがなく、過去と現在とが交差して何が正しいのかさえも分からなくなる。
    殺さなくてはならなかった。殺したくはなかった。殺すべきだった。なら今は。
    今なら簡単に殺せる。殺すのか?でなければまた。

    どうするべきなのか、決められはしなかった。
    まとまりのない思考がただただ進んで行く。
    ――――あの日、夏油を商店街で見送るしか出来なかった時のように。

  • 158二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:07:45

    うわぁ発狂祭りだ

  • 159二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:09:29

    よりによって3人発狂…
    精神分析で回復できる奴が残ってるだけマシだけど…
    虎杖がいないのにこれはやばい

  • 160二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:14:07

    もうどうすんだよこれ

  • 161125/11/26(水) 23:14:17

    「あ……あぁ……お前達は……! 書豪(シューハオ)、昌(チャン)……建志(ジェンヂー)の兄貴に芳(ファン)さんの旦那、鋭(ルェイ)おじさん……家豪(ジャーハオ)の親父まで……!」


    その肩を、槍を握りしめた手を、丹念に包帯の巻かれた脚を震わせながら、浩然は恐れ慄くように掠れた声で「それら」の名前を呼ぶ。

    その様子を見れば否が応でも気付かざるを得ない。

    気付きたくない事に、気付くべきではなかった事に。そして、彼が思い出すべきではなかった真相に。

    これらは、毒虫を討伐するためにこの山奥へと向かった村人達の成れの果てだ。

    敗北した村の勇気ある戦士達はここで蟲に取り憑かれ、その私兵とされていたのだ。

    そして、ここで繰り返されていた非道な人体実験の末に──彼の恋人は故郷の村を苦しめる元凶へと成り果てたのだ。

    浩然はこの恐ろしい事実に直面し、狂気に呑まれた彼の脳は記憶という役割を放棄したのだろう。


    若干それどころじゃなくなりかけている面々もその声を聞き、真実を悟る。

    予想出来ていたとして、それがこうして哀しみと苦しみとを突きつけられた人間を目にすれば、多少は思う所があってもおかしくはないのものだ。


    〈SANチェック〉1/1d3 残酷な真実に気付いてしまったので(発狂組は除外)

    宿儺(93) dice1d100=12 (12)

    鹿紫雲(74) dice1d100=67 (67)

    家入(76) dice1d100=83 (83)

    真希(71) dice1d100=21 (21)

    羂索(92) dice1d100=87 (87)

  • 162二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:17:46

    家入さん耐えてくれ…!
    さしす丸ごと発狂はヤバイよ!

  • 163125/11/26(水) 23:22:52

    〈SANチェック〉1/1d3 残酷な真実に気付いてしまったので(発狂組は除外)

    【成功】宿儺・鹿紫雲・真希・羂索:SAN-1

    【失敗】家入:SAN-1d3


    ≪SAN減少≫

    宿儺:SAN93→92

    鹿紫雲:SAN74→73

    家入:SAN76 - [ dice1d3=1 (1) ]

    真希:SAN71→70

    羂索:SAN92→91


    凄惨な事実に再び直面し、浩然は膝をつく。額からは滝のような汗が大粒の雫となって地に落ちていった。

    その雫に彼の両眼から溢れ出る涙が混じり始める。


    「そうか……俺は、こんな事を忘れていたのか……そうだ、戦えなくなった俺を皆は庇って、この事を村の皆に伝えろと……なのに俺は、恐怖に負け、現実から目を逸らし……すべてを忘れて……!」


    明らかに平静を失っている人間が同時に三人。

    その事態の重さを誰よりも理解していた家入は彼女らしくもなく、「くそ……」と呟く。

    これがまだあっち側の、宿儺や鹿紫雲に羂索であればまだ良かった。

    こうなった時に見捨てられはしないだろうかと、そんな不安はやはり消えない。

    三人分の大暴れが無かっただけまだマシとみるか、だがそれはただギリギリ最悪ではないというだけだ。

    浩然も動揺している以上、元より微妙ではあったが彼も戦力に数えられないどころか何をするか分からない――――と、考えていたその時だった。


    浩然は目元を拭うと、手にした槍を支えに立ち上がる。それから俯いたままに、表情の読めない浩然は声を震わせながら叫ぶ。


    「──殺せッ!! 殺してくれ!! 彼らを……慧美の命を……これ以上奴らに冒涜させないでくれ! 皆の魂と誇りを……今、ここで、救い出してくれ! 俺も……もう逃げない! たとえ大それた力が無くとも……一度はここで折れた誇りを再び取り戻し、いずれ輪廻へと帰る皆の魂への手向けとしよう!!」


    たとえ特別な力を何一つ持たずとも、浩然は自分の意思で立ち直る。

    そしてその叫びをきっかけとするように、戦いの火蓋は切られた。

  • 164125/11/26(水) 23:23:54

    と、言うわけでここから戦闘開始なんだけどね

  • 165二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:28:05

    家入さん耐えてくれたのか
    戦闘どころじゃない人が3人もいますね…どうして画像略
    い…生き延びられそうですかね
    浩然はこれを伝えるべく降りてきてたのか…悲しいもんだな

  • 166125/11/26(水) 23:38:58

    ≪SAN減少≫

    家入:SAN76→75


    色々な出来事やアクシデントが同時に一行を襲っていたが、戦いに赴くかもしくは身を守らねばと思って身構えるとほぼ同時、全身が痺れるような感覚を受ける。

    元より浩然から毒の粉を振り撒くとは聞いていたため口を覆うように布を巻きつけていたのだが、それでも躱し切れるものではなかったらしい。

    急激に対象を弱らせるものではなく、少しずつ吸い込んだ者を弱らせるような仕組みになっているらしいのも気付くことができなかった要因だろう。

    おそらくはここで待ち構えていたのも既にその粉をこの空間に満ちさせていたせいだ。

    全く動けなくなる程ではないが、少なくとも動きに影響が出るほどではある。

    これをどうにかしなければ戦いにおいて圧倒的に不利になるはずだ。


    「羂索!」

    「分かっているよ。このまま見ていたい気持ちもないわけではないんだけれどね」


    そう言う羂索も意外と協力的に見えるのは、彼自身毒の影響で本調子ではないからなのかもしれない。


    「さっさと燃やし尽くして、終いにすれば良いだけだ」

    「逃げるなら勝手にしろ。だが俺の邪魔だけはするなよ」


    この状況であろうとも変わらない二人はここまで来るとほんの少しは安心感もある。

    真希はここで自分も狂気に落ちて良いのだろうかと少し迷いながらも、家入を守れるように敵の前へと立ちはだかる。


    〈目星〉毒をどうにか出来る方法は……?

    宿儺(80) dice1d100=89 (89)

    鹿紫雲(75) dice1d100=99 (99)

    家入(60) dice1d100=13 (13)

    真希(60) dice1d100=46 (46)

    羂索(65) dice1d100=47 (47)

  • 167二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:40:59

    ただでさえ厄介な状況でさらに鹿紫雲がファンブル

  • 168二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:42:48

    カッシー!?
    な…なんかダイスが敵になってる気がする

  • 169125/11/26(水) 23:44:33

    〈目星〉毒をどうにか出来る方法は……?
    【成功】家入・真希・羂索
    【失敗】宿儺
    【ファンブル】鹿紫雲

    家入は天井付近の岩肌から若干光が漏れているのが見つけた。
    ここは完全な地下というではなく、地下道を通じた地表に近い洞窟なのかもしれない。
    何とかしてあそこまで駆け上がり岩を崩すことができれば、この空間に充満した毒の鱗粉を逃がすことが出来るだろう。
    だがその役割に一番適している人物は残念ながら狂気の中に居る。
    それこそ彼を、夏油を正気に戻さなければこのままなぶり殺しにされるかもしれない。

    「あそこの天井を壊せば風が吹くはずだ!」
    「おら、羂索!コイツを叩き起こせ!!」
    「人使いが荒いったらありゃしないよ」

    家入の示す方へと視線を持ち上げた鹿紫雲だったが、その時隙を縫うように蠅人間が襲い掛かって来る。
    直撃とはならなかったが、軽く腕を斬られたようだ。

    「……ハハ、良い度胸してんじゃねぇか!」

    ≪HP減少≫HP-1
    鹿紫雲:HP14→13

  • 170二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:49:23

    はやく毒逃さないとヤバいな…羂索頑張ってくれ

  • 171125/11/26(水) 23:54:27

    ■■Round1■■クリア条件:敵を全滅させろ

    DEX順:夏油→宿儺→[鹿紫雲・真希]→[夏油・五条・羂索]→[家入・伏黒・蠅人間A]→蠅人間B→蠅人間C→蝶々→蠅人間D→蠅人間E→浩然→蠅人間F

    状態異常:PC・NPC全員(全てのロールが-20の補正)、夏油(昏迷/12R)、五条(短時間の心因反応/60時間)、伏黒(短時間の心因反応/50時間)


    ≪行動順決定🎲≫同DEXの値が大きい人から行動

    DEX17

    鹿紫雲 dice1d100=95 (95)

    真希 dice1d100=9 (9)


    DEX16

    夏油 dice1d100=54 (54)

    五条 dice1d100

    羂索 dice1d100=28 (28)


    DEX15(家入・伏黒は-20)

    家入 dice1d100=20 (20)

    伏黒 dice1d100=71 (71)

    蠅人間A dice1d100=6 (6)

  • 172125/11/26(水) 23:55:47

    >>171 ミス

    五条 dice1d100=67 (67)

  • 173二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:57:17

    うーん昏迷も心因反応も長い
    ロールマイナスも痛いな…

  • 174125/11/26(水) 23:59:27

    また忘れてたのでキャラシ更新
    【初発狂により〈クトゥルフ神話〉+5%】
    夏油・伏黒・五条

    今日はここまで、どんなにSANが高くても発狂する時は発狂するの良い例だね

  • 175二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 00:01:00

    前回のバトルもけっこうギリギリだったから3人発狂してるのキツそうだなー虎杖がいないから家入さんの回復も節約しなきゃだし

  • 176二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 00:02:58

    スレ主お疲れ様です
    いやあどんなに強い力持っても最強はダイスの出目の影響なんだよな…
    なんかここからダイス走って楽勝に勝ててほしい

  • 177二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 07:20:46

    スレ主
    お疲れ様です
    夏油が記憶思い出した
    この後夏油の羂索や真希さんへの反応や対応がとても楽しみです

  • 178二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 07:21:00

    昨日の分読んだら大変なことになっとる
    登場しただけで三人発狂させる蝶々ちゃんやりすぎで浩然をお労しく思う暇もない!

  • 179二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 10:55:28

    天井壊すのに夏油が最適なのはキック+跳躍の補正あるからか
    壊すだけなら宿儺とかでもいいんだろうけど駆け上がるのが大変そう

  • 180二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 12:58:04

    ほぼ他人の3人でも発狂案件なのに恋人や友人のそんな姿見せられても気丈に振る舞う浩然さん立派すぎる
    元の彼等の尊厳を守るためにも絶対倒さないとだね…みんな頑張れ

  • 181二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 20:45:39

    夏油は色んな意味で正気に戻さないとだけど行動順的に先にターン消費扱いになっちゃうのかなこれ

  • 182125/11/27(木) 21:26:51

    因みに天井を壊すには〈跳躍〉もしくは〈登攀〉に成功すれば地点に到着、失敗で3R後に到着
    そこから天井に10ダメージを与えたら毒デバフの解除となるよ

    八人の中で〈跳躍〉もしくは〈登攀〉持ちは補正アリの夏油が〈跳躍〉65%(異能仕様でデバフなし)、伏黒が〈跳躍〉50%(デバフにより30%)、真希が〈登攀〉64%(デバフにより44%)

    頼むから全員生き残ってくれよ!ということで今日も始めていくよ

  • 183二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 21:36:48

    デバフなしの夏油が頑張った上で皆が耐えないとかあ!
    辛いな…生き延びれそう?

  • 184125/11/27(木) 21:41:58

    ■■Round1■■クリア条件:敵を全滅させろ

    DEX順:夏油→宿儺→鹿紫雲→真希→五条→夏油→羂索→伏黒→蠅人間A→蠅人間B→蠅人間C→蝶々→蠅人間D→蠅人間E→浩然→蠅人間F

    状態異常:PC・NPC全員(全てのロールが-20の補正)、夏油、五条(短時間の心因反応/60時間)、伏黒(短時間の心因反応/50時間)


    ■夏油のターン(HP15 MP17)(昏迷/12R)


    本来ならば毒の影響を受けずに動くことが出来るはずの夏油は未だに蹲ったまま、全てを拒絶している。異能を使わなければ動かない的があるだけのこと。このままでは敵の行動を避けることさえもろくに出来ないだろう。

    直視したくない現実と、決して変えることのできない過去もとい前世が彼に牙を剥いていた。そんな彼の腕を引く五条も、前世の記憶と混乱とでろくに動ける状況ではない。


    ■羂索のターン(HP16 MP22)(行動順の前後、宿儺・鹿紫雲・真希・五条・夏油の前に割り込みでこのラウンドの手番を終了)


    「私は君たちがここで死のうと、現実を受け入れなかろうとどうでも良いんだよ」


    そう言った羂索どこか冷めたように、乱雑に夏油の肩を蹴り倒す。

    そうして無理矢理視線を宙に向けさせ、顔を覗き込んだ。鏡写しのようなそっくりな顔が、違う表情で向き合っている。


    「助けを求めている誰かを見殺しにするくらい、慣れたものだろう?また君の偽善のせいで、思考停止のせいで、誰かが死ぬ。それを望むならそれだけのことなんだよ」


    挑発するように、羂索は夏油を嘲笑う。ここで選ぶのは夏油であり――――羂索ではない。


    「それが嫌なら抗ってみせたらどう?……あぁ、今なら一発くらいは殴られてあげようか」


    ≪異能力の行使によるMP消費≫狂気から掬い上げ、MP1につき+30%〈精神分析〉への補正を得る(最大95%)

    羂索:MP16→15


    〈精神分析〉+30%の補正(毒デバフで-20%)

    羂索(60+30-20,70) dice1d100=24 (24)


    ≪SAN回復≫〈精神分析〉が成功で

    夏油:SAN69 + [ dice1d3=2 (2) ]

  • 185二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 21:45:13

    成功!とりあえず良かった

  • 186二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 21:47:07

    成功したー!しかし手番に恵まれなかったな先に消費起きちゃったか
    次から頑張ってもらおう

  • 187125/11/27(木) 21:55:50

    〈精神分析〉+30%の補正(毒デバフで-20%)

    【成功】羂索


    ≪SAN回復≫〈精神分析〉が成功で

    夏油:SAN69→71


    その時、今までされるがままだった夏油の拳が持ち上がる。羂索に向けられたそれはぽすりと、勢いもなく当たった。


    「……本当に、何もかもが最悪の気分だよ」


    夏油の中には今まで年上の親戚として羂索との付き合いがあったし、それとかつて自分がされたことがごちゃ混ぜになって吐きそうになる程に腹立たしかった。

    だが今この瞬間、その怒りが自分を立ち上がらせたということも理解してしまっている。ここで感情のままに羂索に当たることは簡単だが、今の最善がそうではないことを夏油も分かっていた。


    ■夏油のターン(HP15 MP17)(行動順の前後、宿儺・鹿紫雲・真希・五条の前に割り込みでこのラウンドの手番を終了)

    ※夏油は異能によりRの最初と本来のDEX順による行動決定の行動順と二回行動になっているよ


    「気に食わないことがあるのなら天井でもぶち破って見たらどう?」

    「はは、今だけはその戯言を呑んであげるよ」


    一つ息を吐いた夏油は今までは意図的に使ってこなかった異能を、脚力の強化とは別のもう一つを解放する。


    ≪異能力の行使によるMP消費≫MPを1d3消費し、最長で5Rの間"透過"状態になる(起動・解除にはラウンドを消費しない)

    夏油:MP17 - [ dice1d3=1 (1) ]


    次の瞬間、夏油の姿が風景と同化し、視認できなくなる。

    それはこの世界から存在が希釈され、何人たりとも許可なくその体に触れることすらできなくなる事を意味していた。

    何人たりともその幻想に影響を与えることは出来ない――――つまりはこの場に満ちる、毒でさえも。


    〈跳躍〉+40の補正、上限95

    夏油(25+40,65) dice1d100=33 (33)

  • 188二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 21:57:39

    成功してくれた…!ありがとう色々複雑な時に

  • 189125/11/27(木) 22:08:09

    〈跳躍〉+40の補正、上限95

    【成功】


    姿を消したまま、夏油は足場を駆け上がっていく。まるで自分が存在しないものになったかのようだと考えながらも、それはあながち間違いではない。

    敵からも、そして味方からさえも今の夏油は存在しないもの。だからこそ、突破口を開くとすれば彼しかいない。

    一際強く地を蹴って、夏油はとうとう天井から一番近い場所へとやって来た。

    薄く光が漏れるそこは、彼にとって壊せないものではない。


    「確かに私は間違えたのかもしれない。それでも――――今、足を止める理由には残念ながらならないんだよ。私は諦めが悪いものでね」


    そう告げた夏油は確かにかつての日々と地続きの、そして新たな一歩を踏み出す夏油傑という男であった。


    ■鹿紫雲のターン(HP13 MP20)■(行動順の前後、宿儺の前に割り込みでこのラウンドの手番を終了)


    敵が自分たちの方へと向かってくるのを見て、鹿紫雲は後ろを振り返らずに全身からバチバチと雷光を放つ。


    「良いぜ、来いよ!相手してやる!」


    ≪異能力の行使によるMP消費≫MPを1d5消費し、広範囲に雷と豪雨を巻き起こして最大5体までの敵に1d8のダメージと20%の確率でスタンさせる

    鹿紫雲:MP20- [ dice1d5=1 (1) ]


    ≪対象≫最大5体まで

    蠅人間A・蠅人間B・蠅人間C・蠅人間D・蠅人間E


    〈回避〉

    蠅人間A(30) dice1d100=38 (38)

    蠅人間B(24) dice1d100=81 (81)

    蠅人間C(24) dice1d100=95 (95)

    蠅人間D(18) dice1d100=79 (79)

    蠅人間E(16) dice1d100=34 (34)

  • 190二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 22:11:06

    おお全員当たった
    蜻蛉がおかしかったんだなきっと

  • 191二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 22:11:39

    夏油立ち直って良かった!カッシー全部当てたのえらい!

  • 192125/11/27(木) 22:12:52

    ≪異能力の行使によるMP消費≫MPを1d5消費し、広範囲に雷と豪雨を巻き起こして最大5体までの敵に1d8のダメージと20%の確率でスタンさせる

    鹿紫雲:MP20→19


    〈回避〉

    【失敗】蠅人間A・蠅人間B・蠅人間C・蠅人間D・蠅人間E


    鹿紫雲の強い叫びに応えるように、仮初の天井を埋め尽くすように黒い雲が満ちていく。

    そして蠢く蠅人間の元、嵐が巻き起こる。

    吹き付ける風に、肌を叩く雨粒。そして――――全てを貫く雷光。


    ≪ダメージ≫

    蠅人間A:HP15 - [ dice1d8=3 (3) ]

    蠅人間B:HP14 - [ dice1d8=2 (2) ]

    蠅人間C:HP15 - [ dice1d8=6 (6) ]

    蠅人間D:HP11 - [ dice1d8=6 (6) ]

    蠅人間E:HP16 - [ dice1d8=8 (8) ]


    ≪スタン≫20以下で対象をスタンさせる

    蠅人間A: dice1d100=85 (85)

    蠅人間B: dice1d100=7 (7)

    蠅人間C: dice1d100=73 (73)

    蠅人間D: dice1d100=4 (4)

    蠅人間E: dice1d100=75 (75)

  • 193二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 22:14:34

    カッシー凄え!2体半分は減らしたし2体スタンした!
    意外と行けるかもしれない

  • 194二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 22:19:05

    カッシーありがとう!

  • 195125/11/27(木) 22:29:52
  • 196二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 22:32:46

    スレ立て乙です
    まだまだ不安な部分はあるんだよね…
    虎杖がいれば羂索2回動けたんだよなと思うといないのがまた悔やまれる

  • 197125/11/27(木) 23:01:53

    埋まってないので埋め代わりにおまけ

    これで無事に前世の記憶を回収したので存在しない盤外の五条と夏油がハイタッチしてる
    発狂してるのにそれやってるので多数のツッコミを食らっていたよ

  • 198二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 23:19:15

    立て乙です埋め〜
    盤外の五条と夏油のハイタッチ笑うw

  • 199二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 23:19:50

    追いついた
    発狂者三人からのスタートだったけどここまではなかなかいい感じなのでは!?

  • 200二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 23:26:18

    ただでさえ敵も味方も数が多くて乱戦なのに毒デバフとか発狂とかでごちゃごちゃしてるの大好き!
    処理はめちゃくちゃ大変そうだけど楽しんでおります

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