- 1二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 05:21:22
- 2二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 05:36:44
- 3二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 05:39:01
- 4二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 05:57:13
ああ良い!!とっても素敵です!ありがとうございます。
- 5二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 07:55:54
保守
- 6二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 09:53:31
保守
- 7二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 10:43:00
>>2です
ヒマになったので2を肉付けしていきます
- 8二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 10:54:53
俺はアルベル、大道劇神様のしもべの1人さ。
大道劇神様は前々から鉄獣戦線の奴らを疎ましく思ってた。
そして何を思ったか大道劇神様は俺に鉄獣戦線の奴らに不良品の武器を売ってこいと言ってきた。
楽な任務、そう思った。
一見上等だがその実は粗悪品、そんな絶妙な物は簡単に調達できた。
鉄獣戦線の奴らとの待ち合わせ場所に向かった、 - 9二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:04:16
「はいはーい、鉄獣戦線のキットちゃんだよ! はじめましてだね、武器商人さん」
キットと名乗った女は俺を一切警戒していないようだった。
「この武器はなかなかのお値打ち品だと思いますよキットさん」
「どこが、ガラクタの山じゃない。このキットちゃんにはお見通しなんだから」 - 10二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:05:00
すいません続き書けなくなりました
- 11二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:40:40
- 12二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:42:46
誰かを嗤う立場の道化なのに何をすべきか分からなくなっちゃうのいいね
- 13二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:51:38
それはそれでアリですわね
- 14二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 13:04:38
続けて下さいませ
- 15二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 13:05:50
ちょっと長くなりそうだけど考えてみよう
- 16二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 19:43:09
「アルベルってさー結局何者なわけ?」
此方には目もくれず、作業台に向かったままのキットが口を開く。
無防備な背中を見せるとはずいぶんと信用されたものだ。
「さぁ?何者だと思う?」
「こっちが聞いてるんじゃん」
そうつぶやく彼女の表情は見えないけど、その愛らしい頬を膨らませているに違いない。
「ふふ、ごめんごめん、……僕は何者でもないよ。ただ舞台の上で踊るだけの役者さ」
「うさんくさいなー……、もうなれたけど……」
よし、できたと呟いて彼女は手を止める。
「アルベル、目をつぶって?」
「どうして?」
「いーいーかーら!つぶれー」
彼女の言うとおり、視界を闇で閉ざす。
ずっしりと重い感触が頭に伝わってきた。
「なにを?」
「……うさんくさい役者さんに、あたしからのお礼。まだきちんとしてなかったなーって。クラウン・クラウンなんて、ちょっと洒落てるでしょ!」
道化の王冠、彼女はそういいたいらしい。ピエロの意匠を施したヘルム、スプリガンズの愉快な装飾が施されたそれは愉快な道化にふさわしい仮面だ。
思わず笑みがこぼれる。あぁ、なんて嬉しいのだろう。
「あ、結構本気で笑ってる!」
「最高のプレゼントだからね、大事に使わせてもらうよ」
この仮面を着けて君の前にたったとき、どんな表情をするか楽しみで仕方なかった。 - 17二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 19:43:23
作戦決行日。
僕が待ち望んだ最高の日。
これよりスプリガンズの集落に強襲をかける。
あの迂闊な少女のお陰で、集落の情報は筒抜けだ。
彼女からもらった仮面を眺める。
お礼、といって、はにかんだ彼女の表情が脳裏に浮かぶ。
あぁ、なんて馬鹿馬鹿しい。僕は君に近づくために、芝居を打っただけだと言うのに。
命を救い、知恵を貸し、力となり、僕は彼女にとって信頼足る人物になった。
その彼女を裏切るのは最高に愉しいだろう。
だが───
仮面をつけ、刃を振るう。隣にいた“敵”が悲鳴を上げて倒れていった。
それよりも、もっと愉しいことを思い付いてしまった。
血迷ったか、と誰かが叫ぶ。いいや、僕は血迷ってなんかいない。
だってそうだろう?僕はデスピア、悲喜劇をこよなく愛する道化。
道化が敵に情を移して、死んでしまうなんて、最高に愉しいじゃないか! - 18二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 19:43:37
………なんて息巻いてみたものの、結局のところ僕は道化に過ぎない。
何人か斬り倒したところでそれでお仕舞い。何て呆気ない。
「……最高に無惨な殺し方をしてくれよ?」
僕の最期の言葉の意を、周囲の連中は汲んだようだ。
さすがデスピア、趣味が悪い。
あぁ、でも少し残念なのは。
「………あの、能天気な笑顔が泣き顔に変わるところ見たかったな」
もう、彼女の表情は見られないということだけだ。 - 19二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 19:43:50
「だぁらっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雄々しく可愛らしい雄叫びとともに周囲の景色が吹き飛んだ。
白の聖女が振るうハンマーが見える、灰塵の片割れが煌めくナイフを振るい、その姿を竜に変える。そして──
ものものしい機械に包まれた、無防備な背中が見えた。
彼女がこちらを見る、怒り、悲しみ、そういった表情がぐちゃぐちゃに混じった、非常にそそる表情をしていた。
思ったより──
「気分はよくないな……」
「はぁ!?なに?」
「……なんでもない」
彼女の怒声に身をすくめる、僕の目の前に油に汚れた手が差し出された。
僕は、その手を─── - 20二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 19:44:31
そんなに長くならなかった、やっぱりエッチな文章考えるほうが楽しいね!
- 21二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 21:48:50
うっわもう最高に尊い
- 22二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 09:04:12
保守
- 23二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 21:04:23
保守