- 1二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:36:59
──この感情の名前を、私はとっくに知っている。
彼女は私のことに勘付いていながらも、若さゆえの逸りとして納得しようとしているけれど、思い通りにいかせるつもりなど毛頭ない。
「そして私が一流のトレーナーよ」
放課後のトレーナー室は茜色に染まっていた。
イオンで買い替えた薄いカーテンレースが翻るたび、夕焼けも自在に形を変える。外でカワカミさんとそのトレーナーの叫び声が聞こえる。彼女らとは、高松宮で再戦を交わしている。
「キングが望むなら、私はあなたの道に付き合う」
菊花賞の後、私の道を肯定してくれた言葉。恐らく私の決定打。ほどなくして訪れた正月。借りたコートの嗅いだことのない香水の芳香は、妙に熱かった顔面と一緒に、鼻腔の奥深くに思い出として横たわっていた。
「クリスマスパーティー開いてくれて嬉しいよ。ありがとね。
ネイチャちゃんとお昼食べるの? うん、いいよ。行っておいで。
どんな競技よりも私はキングのレースが一番好きだな」
おバカね、本当。テーブルに突っ伏したまま眠っている横顔を秒針の音が強調する。リップクリームを塗った直後なのか、唇が潤っているのが見て取れた。
「いつまで経ってもへっぽこなんだから……」
どうして気の迷いなどと思ったのだろう。あなたといて感じる喜怒哀楽を紐解いていけば、目次よりも早くその言葉に突き当たるのに。
このキングがそれすらわからないと思われていたのならそのうち腹を割って話し合う必要があるだろう。
私は彼女の前髪をかき上げると、小さなニキビができていた。机の片隅に居並ぶエナジードリンクの墓標。彼女がキングヘイローのために時間と健康を費やした証明。
そこにふっと、唇を這わせた。
「……ゆっくり眠るのを許してあげる。感謝なさいな」
そうは言っても、聞こえているのか定かではないが。
ただ、いつかこの接吻を取り立てに来る。
その時になってあなたがどういう答えを用意しているのか、今から楽しみだった。 - 2二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:37:34
- 3二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:38:08
いいSSだ
そしてなんだこのクソスレタイは - 4二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:39:31
スレタイとスレ画が何一つあってなくて草
- 5二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:41:08
一流がアバンの使徒にでもなったのかと思ったらなんだいこの一流は…
- 6二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:42:25
趣味のアバンストラッシュも頑張ってたんだろうか
- 7二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:43:06
めっちゃ良いSS書いてそんなトレーナーがアバンストラッシュの練習をしてる所を見てしまったオチかと思ったけどそんな事なかった
- 8二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:44:08
なんでトレーナーがエナドリの飲み過ぎでハイになってアバンストラッシュする光景がないんだ…
- 9二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:51:10
♀トレキングだ!!!!!!
保護して幸せにしろ!!!!!! - 10二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 00:06:55
スレタイをドラクエ関連にするゲッシュでも契ったの?
- 11二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 01:12:29
し、新型スレタイ詐欺SS……だと!?
うーん、内容100点、スレタイ0点! - 12二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 12:38:54
????
- 13二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 14:00:38
スレタイは外で叫んでるカワカミプリンセスの声かもしれない
- 14二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 14:01:57
最近クソタイトル良質ss詐欺流行ってるの?
- 15二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 17:38:05
>>あなたといて感じる喜怒哀楽を紐解いていけば、目次よりも早くその言葉に突き当たるのに。
ここすき