- 1二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:50:13
- 2二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:52:44
リズ姉キャパオーバーするだろ
- 3二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:54:17
- 4二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:54:55
ど直球に「好きだ」って言いそう
- 5二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:54:58
つまりシュライグは片想いと思っててしかも自分は鉄獣戦線のリーダーという立場なのにそんな告白だなんて迷惑かもしれないそれでも想いをこのままにしておきたくない伝えたいって思った
…ってコト!? - 6二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:55:51
そうなるな、フェリジット姉さんヤバいな
- 7二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:56:45
- 8二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:57:26
ええやん
- 9二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 23:02:12
シュラフェリ純愛概念って珍しくない?
- 10二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 23:37:20
なぜ、伸びない?
保守 - 11二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 23:38:49
仲間達が勝手に盛大な結婚式挙げたあと「新婚さんなんだから旅行にでも行ってろや」って前線から追い出されそう
- 12二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 00:27:17
「シュライグ、この後ちょっと暇よね。一緒に街歩こ」
「ああ、街の様子を視察するのも大事だな」
暖簾に腕押し、泥に杭。フェリジットの何度目かのアプローチも虚しくデートなんて雰囲気にはならなかった。完全に仕事である。商品を見て流通やら考えたり、賑わう店舗を数えたり、ちょっと汚い貧民街やら労働者が集まる酒場になんて入ったりした。
「おい、姉ちゃん。おっぱいでかいじゃねえか。ちょっと揉ませろや」
店に入った途端に義足の男がそんな冗談を言う。民度などほぼ無い酒場なのだ。こういうのもいると割り切ってスルーした。
「断る。俺の女に変なことを言うな」
珍しくシュライグは怒っていた。珍しいことだが、こんな場所で争いごとなんてごめんだった。
「へー、いつも私のおっぱい揉んでいる人がよく言うわね」
酒場で笑いが起こった。
二人で夜道を歩く。
「酷い酒だったわね。料理も不味かったけど、とても安かったから文句言えなかったわね。あの酒、密造酒じゃないかしら」
「あの店は傷痍軍人が多くいた。店主もそうだったな。働くにも職がないんだろう」
シュライグの声に覇気がない。なぜか落ち込んでいるようだ。
「すまなかった。あの時なぜか無性に腹が立った」
「別にいいのよ。シュライグは言葉が足りてないこと多いし」
「そうか。そうかもな……」
シュライグは少し黙った。
「悪い酒を飲んで、俺は悪酔いしている。だから聞き流してくれ」
「……愚痴なら聞いてあげる」
「俺はフェリジットと一緒にいるとポカポカする。だからフェリジットが傷つくところを見たくない」
「私のこと、好きって意味かしら」
フェリジットはわざと冗談めかして尋ねた。そうでもないと彼の言葉で傷ついてしまう。
「そうだ。好きだ。好意を寄せている。だが忘れてくれ。組織で色濃い沙汰なんてろくな事にならない。それに大切な友人を失いたくない」 - 13二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 00:30:22
フェリジットに予防線張らせるシュライグはさぁ…
- 14二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 00:32:40
両片想いは素晴らしいぞ…そのあと嬉しさのあまり涙を流すシュライグも見たいぞ
- 15二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 00:39:44
純愛SSはいい
脳が回復する - 16二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 01:02:36
月がまだ昇っている途中の時間だ。
「ねえ、シュライグ。飲み直そ。夕飯安く済んだし、お酒一本ぐらい買ってもいいでしょっ」
「……そうだな」
シュライグは肩を落とす。完全に告白して振られた男の図であった。一方、フェリジットは予想外な答えが返ってきて仮面を外すタイミングを見失ったのだ。自分が傷つかないように、恋をいつか諦められるように、思っていたのが仇になった。
ちょっとだけすれ違う二人は、すぐ出来るはずの答え合わせを後回しにしてしまった。
彼はグラスを掲げた。
「友人に乾杯」
シュライグは捨鉢になっていた。普段なら絶対やらないようなことをする。
「ええ」
「顔が赤いな。飲みすぎているのか?」
「シュライグと同じぐらいしか飲んでないわよ?」
「……そうだったな」
フェリジットはどうやって自分の想いを伝えていいのか分からずにいた。あの瞬間に戻れたらと思ったが、戻ったとしてもうまくできる自信はない。自分が好きな人に好かれているということがなにより嬉しかった。
シュライグはフェリジットの複雑な顔を心配そうに眺める。
「平気か?」
「そ、そうでもない……かも?」
「忘れてくれ。酔っぱらいの変な言葉だ」
「忘れないっ!」
フェリジットはムキになる。こんな風に勘違いされたままでは困るのだ。
「友人の痴態なんて……」
「私だってシュライグのこと好き。友人なんかじゃなくて恋人になりたい」
「……」
フェリジットは言葉を遮った。シュライグは言葉に詰まる。
「そうか。俺も好きだ。フェリジット」
シュライグは天を見上げた。涙を見せないようにする彼の癖だった。
- 17二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 01:03:22
この概念めっちゃ好き。やっぱり純愛いいよね
- 18二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 01:07:18
相思相愛の男女が夜にふたりきりで酒飲むとかもうこのあとアレやん
- 19二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 03:09:38
それ死亡フラグですやん
- 20二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 03:11:00
純愛って時々見るとやっぱいいよな
- 21二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 07:39:04
次の日、上機嫌なフェリジットとソワソワしているシュライグの姿がそこにはあった
- 22二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 08:34:50
エッチなことし…していない!?
- 23二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 08:53:24
この話でフェリジットの発言は逆になっている部分を作っているんですね
「別にいいのよ。シュライグは言葉が足りてないこと多いし」→この後、言葉が足りてないのはフェリジットの方
「……愚痴なら聞いてあげる」→心の中で愚痴っているのはフェリジット。愚痴を聞いているのは読者
だからこの後は
「へー、いつも私のおっぱい揉んでいる人がよく言うわね」→シュライグの雄っぱいを揉むのはフェリジット、ということになります。もちろん嘘です - 24二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 08:55:40
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 08:57:36
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 14:36:19
告った瞬間フェリジットが本気で泣き出して そんなに俺は嫌われていたのかとガチ凹みするクソボケシュライグ概念
なおその直後に感極まったフェリジットからキスされて今度はシュライグがパニックに陥るものとする - 27二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 17:53:45
そういうの好き
- 28二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 21:38:07
保守
- 29二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 21:40:41
これにはキットちゃんもにっこり
- 30二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 21:41:14
贅沢言わないから烙印ストーリーはこれで終わらせてくれ
あとついでにフルルもコスモクロアも生き返らせてくれ - 31二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 21:42:54
朝が来た。
ベッドにシュライグの温もりはなかった。フェリジットは体を起こす。昨晩の体だけを重ね合わせただけなのに、心まで満たされている。
(駄目な女なんだろうな。自分の体のせいにして好きなシュライグの気持ちも考えないなんて)
フェリジットの発情期は少しだけ重かった。誰でもいいから男を欲してしまう。そんな発情期を自室で耐えている時にシュライグが来たのだ。
その日、フェリジットは彼を押し倒した。正気に戻った朝に一つの約束を結んだ。
「起きたか?」
シュライグはフェリジットに声をかける。
「朝食は作った。味の保証はしない」
「着替えたら行くね。待ってて」
フェリジットは脱ぎ散らかしたままの服を片付ける。昨晩使ったタオルはもうなかった。捨ててしまったのだろう。ようやく服を着た彼女はシュライグの元へ向かった。
「美味しいじゃない。この味保証するわよ」
「そうか」
「それで今日はどうするの? まだ、時間があるはずよね」
フェリジットは唇を布で拭った。
「街の視察をしたい。付き合ってくれるか?」
「いいわよ。そういう約束だもんね」
二人の関係はあの日の約束で繋がっていた。
フェリジットの欲求を解消する。その次の日はシュライグに付き合う。すごく淡白な関係。
『だがキスをするのは違うだろう。俺たちは恋人同士ではないんだから。この関係には線引きが必要だ』
『変な線引きね。シュライグらしい』
『ああ。そうかもな。だがそれがいい』 - 32二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 23:30:10
「デートだったら完璧じゃないかしら」
「気のせいだろう」
思わずフェリジットの尻尾が揺れる。今日はなぜかいつものクソボケを発症しなかった。
この街で有名な演劇を見て、その後なぜか予約してあったレストランに入った。美味しい食事を食べながら、さっきの劇の感想を話す。
定番といえば定番だが、貧民街やら物の流通やら調べることを覚悟していたフェリジットのハードルを軽々飛び越えるものである。
「ハンカチを捨てるシーン良かったわね。もう後には引けないぞって感じがして」
「『これより先は偽りの関係に終止符を打つ。友を一人失い、敵を一人作る』だったか」
「そうそう。最後の剣戟も良かったし、なんだか満足したわ」
「そうだな」
フェリジットは自分のことを割り切っていた。発情期がある面倒くさい女など誰とも恋をしない方がいい。こんな自分を理解してくれるほど、世界は優しくないし平和でもないことは分かっていた。
ただ目の前にいる友人と恋人ごっこをしているだけで楽しい。
「俺はフェリジットのことが好きかもしれない」
「ふふっ、私もシュライグのこと好きよ」
シュライグはナプキンを襟元から取った。
「そういう体質だからといって俺なんかで申し訳ないと思っていた。いつかフェリジットはいい人を見つけるからその繋ぎで良かった」
「そんなことない。私はシュライグが……」
「何度もそれでいいと思おうとした。だけど、俺はフェリジットへの想いを諦められなかった。好きだ、フェリジット」
フェリジットは突然のことで頭が動かなかった。ただ、目から涙がこぼれ落ちた。諦めたはずのものがすぐ側にある気がした。
「すまん。迷惑だったな。忘れてくれ」
フェリジットはシュライグに口付けした。
- 33二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 23:31:04
別スレの116のネタ一度書きたかった
- 34二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 06:18:06
保守