秀逸だと思う小説の書き出しを教えてほしい

  • 1二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:42:28

    死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。



    これは私が秀逸だと思った太宰治の葉の冒頭です

  • 2二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:43:46

    >>1

    うーん趣のある文章やな

  • 3二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:44:22

    吾輩は猫である

  • 4二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:44:41

    メロスは激怒した

  • 5二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:46:06

    印象に残ってるのはあるけど、秀逸となるとなかなか

  • 6二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:53:51

    奇跡からしか始められないものがあるならば、奇跡でしか終われないものがあっても構わない。
    最初から始まりっぱなしなので誰にも止めることはできなくて、こうしてただ続いていく。
    続き方にも色々あって、続き方さえ続いていく。

  • 7二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 21:54:42

    桜の樹の下には屍体が埋まっている!

  • 8二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:01:45

    よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、私は、変な家庭の一員としてすごした。
    そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである。

  • 9二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:02:56

    ところで皆さんはホルモーという言葉を知っているだろうか

  • 10二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:03:56

     えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧さえつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔(ふつかよい)があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。

  • 11二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:04:24

    トンネルを抜けると雪国であった。

  • 12二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:05:04

    サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うとこれは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。

  • 13二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:05:09

    祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

  • 14二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:05:22

    一枚のガラスを境にして、冬と夏とがとなりあっていた。

  • 15二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:07:03

    >>11

    正確にはこれ

    「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

  • 16二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:07:18

    隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

  • 17二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:08:09

    朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と幽かすかな叫び声をお挙げになった。

  • 18二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:08:36

    ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。

  • 19二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:09:04

    水のように澄んだ空が星を漬し、星を現像していた。

  • 20二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:10:08

    申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。(太宰治 駆込み訴え)

  • 21素ぼくの「ぼく」ってNGなのか22/05/26(木) 22:10:52

    私がこれから書こうとしているきわめて奇怪な、またきわめて素ぼくな物語については、自分はそれを信じてもらえるとも思わないし、そう願いもしない。

  • 22二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:11:11

    …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

  • 23二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:12:35

    あ、あとどうせなら作家名や作品名も次いでに書いてくれると嬉しい

  • 24二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:12:51

    あさ、眼をさますときの気持ちは、面白い。(太宰治 女学生)

    太宰多くない?

  • 25二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:13:21

    恥の多い生涯を送って来ました

  • 26二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:14:28

    メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。

  • 27二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:16:15

    水のように澄んだ空が星を漬(ひた)し、星を現像していた。(サン=テグジュペリ 南方郵便機)

  • 28二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:17:15

    「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」宇佐見りん 推し、燃ゆ
    タイトルしか知らなかったけど、読みたくなってきた。

  • 29二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:21:46

    智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。
    夏目漱石・草枕冒頭
    この一文を読んだ時にこの本に出会えて良かったと思った。

  • 30二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:22:28

    よだかは、実にみにくい鳥です。(宮沢賢治 よだかの星)

    このタイトルでよだかが主人公の話なんだろうな、と思わせておいて初手にこの一文を入れてくる衝撃よ

  • 31二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:24:02

    叔父は文字だ。文字通り。 円城塔「これはペンです」

  • 32二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:26:46

    目を覚ましました。
    朝、目を覚ますということは、いつもあることで、別に変ったことではありません。しかし、何が変なのでしょう? 何かしら変なのです。
    (安部公房 壁)

  • 33二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:27:35

    親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。(坊っちゃん)

  • 34二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:45:21

    草原が燃えていた。火は広がる事はなく男は息をつきそれが土煙であることに気がついた(三国志北方謙三ver)

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