- 1フクトレ尻尾2も書かなくちゃ21/09/25(土) 16:46:27
ここのスレをまず見てね。part3Xとかあるけど
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/https://bbs.animanch.com/board/60076/普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえ…bbs.animanch.comリアタイで考えながら打ち込むので時間はかかるよ
あと普通にTSしたまま結婚妊娠してることも有り得る(絶対ではない)想定でいくので無理な人はブラウザバックだ
- 2二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18:16:21
期待
- 3二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18:44:59
スレ落ちるまでの時間がかなり短いから一発目出したあとから2発目の間持つかの方が不安になってくるなこれ
- 4頭スズトレ21/09/25(土) 19:09:09
名前変え忘れたぁ!!
なんか10までは伸ばさないと落ちる的なのをみたのでテキトーに伸ばしときます - 5二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 19:18:45
とりあえず保持のためにコメントしておこう
ブラトレはいいぞ - 6頭スズトレ21/09/25(土) 19:40:55
個人的には湿度ない方が好きだからブラトレも好き。正直SSで他のトレとスズトレ絡ませるならブラトレがいい(キャラ把握まだしきれてないけど)
- 7二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20:31:28
SSと絵はいくら増えてもよい
- 8二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20:51:06
ブラトレは多分TSトレーナー陣の中だと1番早いからまずは彼(彼女)を越える事をスズトレが目標に据えるとか?
- 9二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20:53:56
期待
- 10二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21:38:24
名も無きウマソウルがめっちゃ強者になってしまったがブラトレは元気です
- 11二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21:45:37
これでしばらく寿命伸びるかな?
いつまでも待っとるで… - 12二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 23:24:34
寝る前に最後にタイムリミットを伸ばしとこ
あんたのおかげでSSの意欲が湧き出まくってるよ…ありがとう…本当にありがとう… - 13二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 00:20:25
念の為の保守
- 14二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 04:16:43
深夜の保守
- 15二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 08:24:57
保守
- 16二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 13:04:42
こんにち161-81-58-86
- 17二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 13:13:54
よくわからんがSS書くなら保守して維持してもらうより書ける段階になってから建てたほうがいいんじゃない?
- 18スズトレ-1 ◆fJ23Sd3uMc21/09/26(日) 13:44:42
天高くウマ肥ゆる秋、とは上手く言ったものだと思う。
最も今日は冬だが。
空はどこまでも澄み切っていて絶好のレース日和だ。
ウマ娘になって鋭敏化された感覚にも丁度いい。
今思うと、もうあれから10年経つのか、と少々感慨深いものがある。
運命が変わったあの時、こんな日が来るなんて思いもなかった。三女神のいたずらとでもいうべきか
今日はWDF。
かつての教え子でありレース相手……サイレンススズカとの初の直接対決の日だ。 - 19スズトレ-2 ◆fJ23Sd3uMc21/09/26(日) 17:46:19
レース場までの道中、マイクを持った女性とカメラを持った男が近づいてきた。
「XXXX選手ですね?」
今時珍しいことにマスコミだ。特に選手の移動中にマイクをもって近づいてくるのは今時本当に珍しい。
「本日のレース、調子はどうですか?」
ぐい、とリポーターらしき女性がマイクをこちら側へ近づける。
「もちろん、絶好調です」
「なるほど。流石は元トレーナー、体調管理はお手のモノ、ということですね」
ほー、と感心した表情になる取材クルー達。なかなか良い画が撮れてるようで何よりだ
「本日はかつての教え子でもあるサイレンススズカさんとの直接対決ということになりますが……」
リポーターがマイクをずい、っと押し出してくる。どうやらこれが今回の本題だったらしい。
当然だ。彼女のファンも自分のファンも、彼女のトレーナーが自分であることはよく知っている。
だから返す。模範解答を
「はい、教え子だけあって彼女の強さはよくわかっています。油断はしませんよ」
嘘だ。いや、嘘ではないけれど、決してそれだけではない
彼女以外へのサポートに魅力を感じなくなった
レースの快感を知ってしまったあの日から、俺の目標は彼女ただ一人だった
今でもあの日のことを、たまに思い出すことがある - 20スズトレ-3 ◆fJ23Sd3uMc21/09/26(日) 22:44:39
あれは確か、スズカと一緒に併走した時だった
スズカがWDT入りすると聞いた時。
……そして、ウマ娘化したトレーナーにトゥインクルシリーズ特別枠としての門戸が開かれたときだった
条件は現在のトゥインクルシリーズに担当しているウマ娘がいないこと、だったはずだ
そんな時、自分にも悩みが出来た
……自分も、トゥインクルシリーズに出てみたい
でも、決心がつかない。肉体的にもついていけるか怪しい
そんな中、スズカは声をかけてきたのだった
「トレーナーさん、私と勝負しましょう」
舞台は芝1800m。
しかし、その時の自分にはまだ何故スズカがそんな誘いをしてきたのかが分からなかった
「……どうして?」
「走れば分かります」
スズカは答えを教えてはくれなかった。
ただ、誘いを断ることはしなかった
なぜなら、その時の目に炎が宿っているように見えたから。
かつての秋の天皇賞のように。
それを断ったら、自分は「サイレンススズカのトレーナー」ではなくなる気がしたから
……そうして、誰も知らないレースが始まった - 21スズトレ-4 ◆fJ23Sd3uMc21/09/27(月) 01:31:51
「どん」
そしてレースが始まる
サイレンススズカはいつも通りに見慣れた、しかし完璧なフォームでどんどんと先へ、先へと進んでいく
そして自分と差が──出来なかった
(え?)
不調?それとも手加減?いや、でも彼女のフォームは100%いつも通りだ。
そうか、これは私が速いのか。私がスピードを上げていたのか
(なんで?)
なんで自分はスピードを上げている?そうまでしてどうしてスズカに追いつこうとする?
スズカの逃げは殺人的なハイペースなのは間違いないのに?それは間違いなく自分が一番よく知っているのに?
でも、足は動く。スピードはとどまることを知らない
なんで?なんで?なんで?
でもいくら疑問が脳を埋め尽くしても止めようとは、それどころか遅くしようとすら思わなかった
むしろ加速していく足が、スズカを捕らえたその時に、景色が開けた
(ああ、そっか)
それは静かで、綺麗で、澄み切っていて、これが、先頭の景色だったんだね。スズカ
君と、君が見た景色に私はずっと焦がれていたんだ
「大丈夫ですか、トレーナーさん」
そうしてあの後、すっころんで勝負は中断になった
「うん。……大丈夫」
あの時見えた景色を見て、心は決まった。でも、その前に
「スズカ」
「何ですか?」
「……これを、見せたかったんだよね?」
「……はい」
夕日に照らされるスズカは、あまりにも綺麗で。
それはそれは満足そうに笑っていた
「行くよ、トゥインクルシリーズ。走ってみる」
そうして、私の挑戦が始まったのだった - 22◆fJ23Sd3uMc21/09/27(月) 12:59:32
保守
- 23スズトレ-5 ◆fJ23Sd3uMc21/09/27(月) 22:44:12
「よっ」
後ろからからからと車輪が回る音がした
振り返るとそこには見知った顔
「テイトレさん、どうも。……それに乗ってる姿は久々ですね」
「まあ今は色々都合がいいからな」
彼女の体を見て、そういえばそうだった、と納得する
「……で、お前は」
「今日レースですね」
そういうと、彼女はいかにも眩しそうに眼を細める
「そうだよな。お前も、ブラトレも、いつの間にかG1も連勝してたし、……遠い所に行ったなあ、と思ってさ」
そういえば彼女はあくまでテイオーのトレーナーになるために自らの足を砕いていた人だった
本当は、走りたかったのだろうか、この人も。
もし走れるのであれば、あの時足を砕いていなければ、あそこまで行けたのだろうか、と。
幻と知りながらそれを見ずにはいられないのだろうか
そう思い、返す言葉を逡巡して……、なけなしの脳みそから絞り出す
「……私は、走ることを選んで、貴方は支えることを選んだ」
相手の目を見据える
「選んだ道は、どうでしたか?」
セルフでトレーナーをして、スズカと似た、でも違う道を通った
迷いも苦渋も色々とあったけど、勝利も見たい景色も十分に見れた
貴方も、そうではないですか?、と、言外に。
「帝王様の隣だよ、悪いわけないじゃないか」
そういうと、彼女はゆっくりと視線を上げる
一時的かもしれないが、幻は影すらその目にはなかった
「では、私は行きますね」
「おう、またな」
私はレース場へ、貴方は家へ。道は分かれるが、その先もまだ続く
そうして、私の足はレース場についた - 24スズトレ-6 ◆fJ23Sd3uMc21/09/27(月) 23:37:09
慣れたはずの控室を見渡す。その場所の意味が変わったのも大分前だった
トゥインクルへ行ってWDFに入って……そうして待ちわびた今日が来る
そんな感慨に浸っていたら、ノックの音が耳に入った
「どうぞー」
誰だろうか。特に約束した相手はいないのだけれども
とりあえずは顔をそちらへ向けて、開く扉の向こうから顔を出す来訪者でも拝もうか
「……」
スズカだ。スズカだった
「どうした?急に来て」
声は震えていないだろうか。
「いえ、少々挨拶を、と思って」
「そ、そっか」
恐らく私の顔には驚愕の顔が浮かんでいることだろう
晴天の霹靂とはまさにこのことだ
脳に浮かんだ言葉を流してるだけで、会話が出来ているわけではない
「あの時は、途中で終わってしまいましたね」
その言葉に、脳が落ち着く
「……そうだね」
何を言っているのかはすぐにわかる。あの時の、10年前のレースのことだ
スズカは過去へ向けていた目線を今の私に戻して、問う
「なんであの時トレーナーさんと模擬レースを提案したと思いますか?」
「先頭の景色を見せたかったんじゃないの?」
その答えは分かってるそう思って返した。返した、が、
「それだけではありません」
それだけでは不十分だった。かつてのいつもよりも真剣な眼差しでそう言われ
私は、問わずにはいられなかった
「じゃあ、他の理由は?」
「貴方と走ってみたかった」
彼女の人差し指一本が、ゆっくり、しかししっかりとこちらへ向く
「貴方と先頭の景色を競ってみたかったんです、トレーナーさん」 - 25スズトレ-終 ◆fJ23Sd3uMc21/09/27(月) 23:44:34
「私とここまで走ってくれた貴方と、どこまでも競ってみたかったんです」
スズカは、競い合うのが好きなわけじゃない
それは自分が一番よく知っている
それは、つまり自分が特別だということで
「貴方と競える今日を、ずっと待ち望んできました」
彼女の一番のファンとして、嬉しくないはずがない
ゲートに入りながら、嚙み締めつつも、心の中で兜の緒を締めなおす。
「……いいレースにしましょう」
そうして、ゲートが閉まる
もう両手で足りない数やっているはずなのに、今日だけは初めてしたような気分になる
待ち望んだ瞬間は、もう目の前に迫っていた
『各ウマ娘、ゲートに揃いました。今一斉に』
──かくして、二回目の「ドン」が響いた - 26◆fJ23Sd3uMc21/09/27(月) 23:46:02
と、いうわけでスズトレ編終了となります
次リクエストがあれば、このスレに書いていただければ、同じく書いていきたいと思います - 27二次元好きの匿名さん21/09/28(火) 00:53:50
良い。
- 28ガンマギリ頭スズトレ21/09/28(火) 05:35:41
- 29二次元好きの匿名さん21/09/28(火) 11:24:03
ライバルは良きもの
互いを深く理解しあえてからだから
感情が10倍くらいドン!してるのいい… - 30@wikiの頭スズトレ21/09/28(火) 21:50:29
最高のものを見せてもらったからなんとしてもここは死守する