型月の好きなセリフ、言い回しスレ2

  • 1二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 16:57:13
  • 2二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:05:35

    アニメから入ったから藤乃の「曲がれ」が「凶れ」だったのはびっくりした
    かっこいいけど

  • 3二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:15:07

    そうだ、だとしても。
    逃げ出す事は、まだできない。
    はじめは呪いだった。もう戦うしかないと思った。
    でも今は違う。多くのものを踏みつけて、多くのものを置き去りにして、それでも、自分を肯定できる『何か』がある。
    あの時。自分は『生きるため』と叫んだ。その言葉であの『善』を打倒した。
    なら、自分なりに、その答えを出さないと。
    今は分からない。ただ、生きたい、という願望しかない。
    そうだ。悪いか。願いなんて、たいてい都合のいいものだ。
    その都合のいいものが見たくて、ここまで積み重ねてきたんだ。
    どうしてそう思うのかを知るために、これからも走り続けるんだ。
    それを今更、“自信がない”とか“割が合わない”とか

  • 4二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:27:11

    ───いや。だとしても、まだ。

    だから止めてしまえばいい。もう楽になっていいんだ。藤丸立香。

    君の行動は、カルデアの冠位指定とやらは、ちょっと荷が重すぎた。

    彼の言葉はオレ/わたしを気遣ってのものだった。
    そうだ。ずっと誰かにそう言ってほしかった。
    もういいと。あらゆる出来事はすべて、別に、途中で終わってもいいのだと。

    そうだ、だとしても

    ───だとしても?

    投げ出す事は、まだできない。

    それは、どうして?

    はじめは呪いだった。もう戦うしかないと思った。
    でも今は違う。
    多くのものを踏みつけて、多くのものを置き去りにして、
    それでも、自分を肯定できる『何か』がある。

  • 5二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:30:04

    「……タツミ。殺した瞬間から、あなたのことが好きだった」

    どうしようもなく身勝手で美しい恋だったと思う

  • 6二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:31:03

    >>3

    被った……

  • 7二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:35:17

    このレスは削除されています

  • 8二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:35:48

    ・・・おい!!
    お前ら、こっちを見ろよ!!

  • 9二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:41:15

    >>3

    >>4


    これ良いよね、皆んなはリアルタイムで見た時どう思った?

  • 10二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 18:35:27

    「初めの三日は、そりゃあもう散々な泣き喚わめきようだったがの、四日目からは声も出さなくなったわ。今日などは明け方から蟲蔵に放り込んで、どれだけ保つか試しておるのだが、ホホ、半日も蟲どもに嬲なぶられ続けて、まだ息がある。なかなかどうして、遠坂の素材も捨てたものではない」

    憎しみすら通り越した殺意に、雁夜の肩が震えた。
    今すぐにもこの外道の魔術師に摑つかみかかり、皺首を力の限り絞め上げ、へし折りたい――そんな抗あらがいがたい衝動が、雁夜の内側で猛り狂う。
    だが雁夜とて承知していた。瘦せても枯れても臓硯は魔術師。この場で雁夜一人を殺してのける程度のことは造作もない。力業に訴えたところで雁夜には欠片ほどの勝算もないのだ。
    桜を救おうと思うなら、交渉以外の手段はない。
    雁夜の中の葛藤かっとうを見透かしたのか、臓硯はまるで満足した猫が喉を鳴らすかのように、陰鬱な含み笑いを漏らした。

    「さて、どうする? すでに頭から爪先まで蟲どもに犯されぬいた、壊れかけの小娘一匹。それでもなお救いたいと申すなら、まぁ、考えてやらんでもない」

  • 11二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 18:57:47

    「私は美遊も世界も両方救う!」
    「どちらかしか選べないなんて、はじめからそれが間違ってる!」
    「人の願いを、希望を託すのが聖杯なんでしょ!? だったらどうして全ての人の幸せを願わないの!」

  • 12二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 19:31:06

    雁夜は無言のまま、ただかぶりを振って最後の躊躇を拒絶した。
    ひとたび体内に蟲を入れれば、彼は臓硯の傀儡となる。もうそれきり老魔術師への反逆は叶わない。だがそれでも、魔術師の資格さえ手に入れたなら、間桐の血を引く雁夜はまず間違いなく令呪を宿す。

    聖杯戦争。
    遠坂桜を救済する唯一のチャンス。生身のままの自分では決して手の届かない選択肢。
    その代価として、おそらく雁夜は命を落とすだろう。他のマスターに仕留められずとも、わずか一年という短期間のうちに刻印虫を育てるとなれば、蟲に食い蝕むしばまれた雁夜の肉体には、ほんの数カ月の余命しか残されまい。

    だが、構わない。

    雁夜の決断は遅すぎた。もし彼が十年前に同じ覚悟を決めていたならば、葵の子供は母親の元で無事に暮らしていただろう。かつて彼の拒んだ運命が、巡り巡って、何の咎とがもない少女の上に降りかかったのだ。
    それを償う術はない。贖罪の道があるとすれば、せめて少女の未来の人生だけでも取り戻すことしかない。

    加えて、聖杯を手にするために、残る六人のマスターを悉ことごとく殺し尽くすというのであれば……
    桜という少女に悲劇をもたらした当事者たちのうち、少なくとも一人については、この手で引導を渡してやれる。

    “遠坂、時臣……”

    始まりの御三家の一角、遠坂の当主たるあの男の手にもまた、間違いなく令呪が刻まれていることだろう。
    葵と桜への罪の意識とも、臓硯への怒りとも違う、今日まで努めて意識すまいとしていた憎悪の堆積。
    昏い情念が、間桐雁夜の胸の奥で埋火のように静かに燃えはじめていた。

  • 13二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 19:51:41

    ───女の話をしよう。

    着替えた時から、女は衆目を集めていた。

    虫も殺せない可憐さで、女は男を管理する。

    節度のある生活を! なるほどそいつは聞こえがいい。
    無駄のない人生を! いかにもそいつは素晴らしい。

    待っているのは計算監獄。無垢なるものこそ残酷だ。

    眉目秀麗。品行方正。なのにどうしてこうなった?

  • 14二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 20:01:24

    だからさ。ありもしない星を探すのは、寂しいけど、ちょっとだけ楽しいね。

    これは嘘じゃないんだろうなって思ってる

  • 15二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 00:19:41

    「問おう───貴方が、私のマスターか?」
    「これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私と共にある。ここに───契約は完了した」

  • 16二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 06:40:09

    ───でも この ゆめ。
    ───いない はずの ひとたち が いる。
    ───いるん だよ。
    ───もっと はなしたい。
    ───みんなと。
    ───もっと いっしょ に いたい。

    「ならば立ち止まれ。俺の言葉も何もかも忘れて、立ち止まれ。」
    「俺はあまり歓迎しないけどな。だが、決めるのはいつだってキミだよ。」

    でも

    「……ええ。」

    まだ、立ち止まれない

    「そうね。」

    まだ、胸を張るに足る、
    自分の『答え』を、見つけていない

    「───そうか。
     それは君らしい理由だね。藤丸君。」

    「ならば瞼を開け!我が共犯者!その手、その指先を高らかに空へと伸ばすといい!
     大帝国の祖曰く、おまえにはすべてが許されている。ハハ、ハハハハハハハ! すべてだ!
     太古の歌声に浸り、呪詛に敗れ、打ちひしがれながら……愛しき花を手折る事も!
     脳細胞の一片のみになっても反逆を続け、咆哮し、その手を……愛しき者へと手を伸ばす事も!
     願い、欲し、足掻け。大欲抱くモノこそがヒトである!己を制さんとする古き価値を! 殺せ!
     そうとも!おまえであれば!

  • 17二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 17:21:41

    認めよう。
    殺し合う事は避けられない。
    肉親でさえ、隣人でさえ、競い合う相手なのだと。
    それが人間の本質だ。
    動物を絶命させ、資源を食い荒らし、消費するだけの命。
    しかし、ならば───
    彼らの争いには、何の意味があったのか。

  • 18二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 23:50:11

    「50点ですね。 これでフラガラックは封じられたのかもしれません」
    「ですがただそれだけです。そんなもの、死なない程度に殴ればいい」
    「その気になれば自分の痛覚など無視できる」

    痛覚を共有する呪いをかけられても全く怯まないバゼットの脳筋ぶりが感じられて好きなセリフ

  • 19二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 04:31:02

    ――失われたものへの追悼はあるけれど なに、地球が無くなったわけでもない。
     道があるのなら、自分はきっと歩いていける。
     願いに、目的に貴賤はない。小さくとも、一つだけであっても、叶えたい願いを持って歩き続ければ、最後に、大きな花を咲かすだろう。
     それが、ついには自分をここまで連れてきたように。
     心配はない。現在には変えて行こうとする人々がいて。大切に思える人がいる。
     一緒に、同じ時を生きていく事が出来る。一緒に進んでいく事が出来る。
     ああ――それはなんて待ち遠しい、希望に満ちた――

  • 20二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 06:02:20

    初めはただの子供だと思っていた。…ううん 実際にそうだった
    ごく普通という幸せを当たり前に浴びて育った、明るく真っ直ぐなただの子供

    思えばそんな子供になんて過酷なことをさせてしまったのか
    戦って、傷ついて、迷って…それでもイリヤは最後には必ず前を見つめた
    勝算なんて考えずなんの保証もない未来に飛び込んだ
    それはもう大人が失ってしまった気持ち
    ごく普通の少女のごく普通の我儘(願い)

  • 21二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 17:24:28

    私は今、君たち人間の精神性を理解した。限りある命を得て、ようやく。
    ……長い、長い旅路だった。 3000年もの間、ここに引きこもっていただけだがね。
    私は私の譲れないものの為に君を止める。君は君の生還のために、一秒でも早く私を止める。
    ―――言葉にするべき敬意は以上だ。

    それでは、この探索の終わりを始めよう。人理焼却を巡るグランドオーダー。七つの特異点、七つの世界を越えてきたマスターよ。
    我が名はゲーティア。人理を以て人理を滅ぼし、その先を目指したもの。
    誰もいない極点。 ……誰も望まない虚空の希望ほしを目指し続けたもの。

  • 22二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 23:46:17

    「士郎の生き方は酷く歪よ。自分よりも他人が大切なんて間違ってる」
    「そもそも自分ってのは秤にかけられない別格。いわば秤そのものでしょう。なのにアンタはその秤を壊してでも他人を助けようとする」
    「アンタが中身のない、ただ生きてるだけの人間なら、それでもいい。でも、士郎には自分があるじゃない。そんな確固たる自意識がある人間が、自分を蔑ろにして他人の幸福だけを願って生きるなんて、そんな機械と同じ生き方をしてたら壊れるのは当然なのよ」

    「助かったのなら、まず自分を大切にしなさい!」
    「助からなかった人たちには悪いけれど、あんたが助けられたのは偶然よ。 なら、その幸運を噛みしめなさい!」
    「人助けがしたいなら、どんどんやればいい。でも、それは自分が幸せになってから!」
    「それだけ辛い思いをしたのなら、その分、喜びだってなくちゃ嘘でしょう!!」

  • 23二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 23:51:35

    「遠坂は正しい。遠坂の言うように、きっと俺はどこか間違えているんだろうな」
    「でも、いいんだ。俺が間違っていたとしても、誰かの為になりたいって想いが間違いのはずないんだからな」
    「遠坂、ありがとう」

  • 24二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 05:46:39

    良い旅を、シオン・エルトナム。
    思うまま……いや、予測のまま進むがいい。
    黒い大地に生まれた娘。
    ただ独り、冥界を飛ぶ鳥のように。

    人理強いFate世界なのに何故月姫世界のことまで知ってるのかと思わなくもない

  • 25二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 06:18:55

    「1つだけ条件がある」
    「ロード・エルメロイにはII世をつけてほしい。僕には重い名だ。相応しいのは先生だけだろう」
    「個人としては今でも好かない。でも魔術師としては尊敬している」

  • 26二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 06:50:00

    ——————初めに名前を。
    次に、在り方を教えよう。

     それが彼女の聞いた、魔術師の唯一の言葉。

     風車が回っていた。
    煉瓦造りの塔は、その三つ葉で風を織る。
    草原は一斉にたなびき、夕焼けはひどく遠く。
    風は、駆けぬける竜のように迅く、雄大に過ぎていく。

     魔術師が座る椅子が揺れている。
    その椅子の下で、共に夕焼けを見るのが彼女の日課だった。
     もちろん彼女は夕焼けが好きだったわけではない。
    もともと好きだとか嫌いだとか、そういった感情を彼女はまだ知らない。
    それでも飽きずに夕焼けを見つめていたのは、ただ主の真似をしようという動物的な思いつきだった。

     秋はその日に終わった。
    錆びた黄金の草原は、明日から段々と鋼色の荒野へと変わっていくだろう。
     風は冷たく、風車はいつもより早く回り、夕焼けは今まで見た中で一番赤かった。
     だから。
    そんな予感がしていたといえば、確かに予感はしていたのだ。

  • 27二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 06:50:56

     魔術師は一人で、結局、彼女が知り得る範囲で最期まで独りだった。
    何の研究をしていたのかなんて彼女に解る筈がない。
    魔術師というものは魔法を求めて、自分でもその次の自分でも辿りつけないと知っていながら血脈を重ねていく者らしい。
    それでも、気の遠くなるような継承を繰り返しても、魔法に辿りつける魔術師なんていないのだ。
    魔術師では永遠に魔法には辿りつけず、彼らは永遠に報われない。

     魔術師が一番はじめに学ぶのは、自分たちのやることは全て無駄だと覚悟することらしい。
    それでも代を重ねて研き上げた技術を後継ぎに託していくのだ、と彼女は二番目の主に聞かされたことがある。

     けど、それだとこの魔術師はなんだったのだろう。
     弟子もとらず、魔法を求めていたわけでもない。
    栄光なんて興味もなく。
     長く、おそらくはただの一度も満足したコトなんてなかった。

    ————それは、なにも残さない人生だった。

     他人と関係を持つ時間も惜しんで研究にうちこんで、ただの一度も報われず。
    いいや、きっと報われようなんて、そんな余分なことさえ思わなかったに違いない。
    あの老人が求めたのは過程だけ。
    結果なんて知らない。
    ただ、際限なく学ぼうとしていただけ。
    それが魔術師の全てだった。
    もちろん、そんな人生が楽しかった筈はない。

     ……だって、やっぱり。
    楽しい、だなんて感情も、研究には余分なコトだったに違いないから。

  • 28二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 06:53:10

    ——————おまえに在り方を教えよう。

     はじめて、恐る恐る目を開けて世界を見たあと。
    今にも崩れそうな枯れ木のような、
    何をしても欠片さえ出さない岩のような、
    年老いた魔術師は彼女に教えた。

    「使い魔は、自らの意志で行動してはならぬものだ」

     それが彼女の聞いた、魔術師のただ一つの言葉。
     彼女は教えに従った。

     終わりのような時間だと彼女は思った。
    風は冷たく、風車はいつもより早く回り、夕焼けは今まで見た中で一番赤かったから。

     だから、予感がしたのだ。
    彼女は椅子の下から出て魔術師を見上げた。
    その相貌に変わりはない。
    何一つ変化はなく、遠い落陽を見つめたまま、わずかに口元が動いた気がした。

     彼女はかけあがる。
    初めて自分から魔術師に触れた。
    膝の上に重ねられていた本に乗って、よく聞こえるように耳をたてた。

     何十年ぶりだろう。
    初めと二番目。
    ようやくその次になる教えを聞けるのだと、
    彼女は初めて、期待で主を見上げていた。

  • 29二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 06:54:46

     しわがれた手の平が彼女を撫でた。
    彼女は驚いて動けなくなってしまった。
    知らない。
    ただ頭を撫でられただけなのに、ずっとこうしていたくて、体が動かなくなってしまうなんて知らなかった。

     けれどそれは一瞬だけだったと思う。
    魔術師は遠くを見つめたままで彼女から手を離して、一言も残さず、その、長い長い人生を終えた。

     なんの意味もない終わりだった。
    もとよりなんの意味もない生でもあったのだから、それはまあ、仕方のないことだと思う。

     ただ最期の最期で、魔術師は失敗をした。
    たとえ無意識で行ったことにしたって、彼女に触れるコトはなかった。
    それで彼は魔術師ではなく、寂しい老人になって息を引き取ってしまったのだから。

    ——————訳も解らず、彼女は鳴いた。

     だって、あんまりにもあんまりだ。
    そんな人並みの感傷を見せるなんてあんまりだ。
    そのせいで、魔術師は自らの孤高はただの孤独ではなかったのかと、最期の最期に迷ってしまったのだから。

     そうして葬送の鐘の音を、彼女は椅子の上で聞いていた。

  • 30二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 06:56:38

    —————彼女は空席に揺られて夢を見る。

     ただの一度しか触れなかった主。
    ただの一度だけ触れてくれた主。
    自らの最期を台無しにしてまで別れを告げてくれた、無口だったある魔術師。

     ……だから、それが悲しい。
    老人がどれほど彼女を必要としていて、どれほど彼女を愛していたか。
    そんなもの、彼女が一人になってから教えられても、もうこの椅子には誰も座りはしないのだから。

     そうして秋は終わって、鋼色の冬が来た。
    そのあとのコトを彼女は知らない。
    新しい主人がやってきて彼女を引き受けて行っただけだ。

     だから、彼女が覚えている風景は三つだけ。
    生まれて初めて、そうしてずっと見つめ続けていた錆びた黄金。
    何も語らなかった主の背中。
    それと——————

     それと、
    ただ一度だけ魔術師の膝の上で見た、その年一番の赤い夕日と、しわがれた—————

  • 31二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 17:45:05

    避けようのない死、逃げようのない終わり。
    結末を前にしたとき、本質は表れる。
    祈りも救いも不要。戦いは今日、ここで終わる。
    その狭間で――どうか、見せてほしい。
    かつてそうであったように、人間の全てが、
    絶望の中で光を見いだせるのかを。

  • 32二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 00:10:21

    「『人を殺す』という方向性に特化した呪いの塊。それがあの『影』の本体だ。間桐桜という代依がいなければ形を得る事もできない出産予定児だがね」

    「アレは『門』である間桐桜を浸食し、間桐桜に自らを上書きして、この世に誕生しようとしている。アインツベルンの聖杯なら、こんな事にはならなかったのだろうがな。間桐桜は汚れた聖杯の破片を埋め込まれた特別性だ」

    「だが、安心しろ。間桐桜に理性がある限り、いかに間桐桜を汚染しようと、間桐桜を乗っ取る事はできん。あの『影』は間桐桜の理性が弱くなった僅かな時間に姿を見せるだけだ。間桐桜が『呪い』を自らの一部として受け入れるか、『呪い』の魔力量に耐えきれずに理性が壊れた時、初めてあの『影』は間桐桜になる。故に、すでにあの『影』は間桐桜そのものという事だ」

    「この世に明確な悪の定義はない。だが、それでも絶対の悪があるとするなら、それは産まれてくる命を奪う事ではないのか? 故に私はたとえ悪魔であろうと、この世に生まれてくるモノを祝福する」

    「お前は間桐桜が生きる事を望み、私は間桐桜が孕んだ『闇』を祝福したいと思った。目的は違えど利害は一致し、結果、間桐桜は生き延びた。お前が間桐桜を擁護するように、私は聖杯の中の胎児の誕生を祝福する」

  • 33二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 07:36:06

    死んでいたモノが蘇る。
    生きていないモノが目を覚ます。
    霧に包まれた深い森。
    沼地にひそむ火を噴くトカゲ。
    午前零時をむかえてはしゃぎだすパペットたち。

    久遠寺有珠の細い指は、年老いた猫の背中を撫でるように優しく、遊園地全体を変貌させ───

    「いいわ─── ごっこ遊びをしましょう、青子」

    ……ありし日の夢の廃棄場は、一夜かぎりの王国に生まれ変わる。
    それは現実を侵食する不死身の魔物。
    一度解き放たれれば、決して獲物を逃がさない暗黒童話。

    「逃げられるものなら逃げて見せて。
     どこまで行けるか分からないけれど─── この夜を越えることができたのなら、貴女の勝ちにしてあげる」

    絶望的な戦いの開幕宣言。
    親愛と悲しみ、それと無邪気な愉悦をこめて、
    黒衣の魔女は友人へと歌いかけた。


    BGMで流れるチャイコフスキーのロミオとジュリエットと相まって印象的な

  • 34二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 15:44:10

    そりゃあ愛だろうよ。より強く愛している方が、本当に“支配している”側と言える。
    これは全てに共通する結論だぞ。だからこそ世の中は馬鹿らしい! 結局はそんなものでひっくり返るのだからな!

  • 35二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 17:31:24

    「彼は利用されただけだ。君はナイフによる殺人でナイフを法廷に立たせるのか!?」

  • 36二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 23:20:56

    「美しい小鳥だと思ったのだが―――その実、獅子の類であったか」
    「女を見る目には自信があったのだが、どちらも修行不足という事か」

  • 37二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 02:58:31

    でも、何があろうと、どれほど未来に不安があろうと、怖がることはないと思う。
    基本人間は無力で上手くいくことなんて滅多にない。
    大抵は骨折り損で、こんなこともあるさと、笑って誤魔化すのが日常だ。
    それを思い知って、その強さに助けられた……短くも長い旅だった。
    とりあえず、自分にはまだできることがある。
    それを疑うこともなく、新しい一年を始めよう。


    MOONLIGHT/LOSTROOMで主人公がラストを締めくくる言葉
    この後2部序章に繋がるから中々…!

  • 38二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 05:56:26

    「逃げない!未来はいつだって前にしかない!」

  • 39二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 14:55:53

    ───女の話をしよう。

    肥大化した自我は、女の人生を食い潰した。

    誰だろうと夢を見る自由はある。

    理想の自分。理想の快楽。理想の未来。
    理想の他人。理想の恋人。理想の別離。

    誰だろうと、安い夢を見る自由はある。
       だが、その大半は悪夢だ。

  • 40二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 15:05:41

    私は世界を動かせず、けれど世界は私を鈍らせない。どうぞご免遊ばせ、私の無知なる殺人にお付き合いくださいまし。『故国に愛を、溺れるような夢を(ラ・レーヴ・アンソレイエ)』。さようなら、愛されるあなた

    シャルロットの宝具のセリフ大好き

  • 41二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 15:07:23

    ここにはただ、意志があった。

    負けないという強い意志があり、
    最後まで諦めないと誓って走り抜けた。


    ———これは夢想の絵画。
    神に頼らぬ英雄たちが、誰一人欠けることなくひとつの船に集った、決してありえぬ世界の姿。
    それでも君は思い描く。
    曙光を帆に受け航走する、彼らの勇姿を。

  • 42二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 21:24:41

    「──我 聖杯に願う

    美遊がもう苦しまなくていい世界になりますように
    やさしい人たちに出会って…笑いあえる友達を作って…

    あたたかで ささやかな──幸せをつかめますように」

  • 43二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 03:51:52

    「とうに、聖杯戦争は失われた。
    この人工楽園で行われていたのはかつての残像だ。
    ここは敗北者たちの庭。決して変わらない結末を見続ける辺獄だった
    だが、ここに奇跡は成った。
    有り得ざる一二九人目のマスター、きみの存在こそが、私の、最後の仕事だ

    残響は確かに空に届いた。
    その道行きに、どうか光あらんことを」

  • 44二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 06:01:42

    「私は自分を育てなかった人間だ。自分の欲というものが薄い。そんな私が何故かあの女の願いを叶えてやりたいと思った。これは人間らしい欲望だと思うのだが」

  • 45二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 15:43:08

    行き場のない妄執を打つものは、
    救いのない妄執だ。
    穏やかであれば救われる───
    才能があれば成し遂げられるなど、勘違いも甚だしい。

    才能も懺悔も不要だ。
    そろそろ羽化する時だぞ、音楽長。
    いまこそ方向の時。
    カドック同様、その間違いを正すがいい。

  • 46二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 15:46:32

    なんかもう型月の言い回しで会話できそうだな

  • 47二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:26:03

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  • 48二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:26:51

    「それは戦士と戦士の命を賭しても果たさねばならぬ約定だ。故に彼が僅かな時しか、この世に在れないというなら、その刹那の時に俺は全てを出し尽くす!」

  • 49二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 02:11:48

    「――汝三大の言霊を纏まとう七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―!」

    そう呪禱の結びをつけるとともに、時臣は身体に流れ込む魔力の奔流を限界まで加速させる。
    逆巻く風と稲光。見守る綺礼たちでさえ目を開けていられないほどの風圧の中、召喚の紋様が燦然さんぜんと輝きを放つ。
    ついに魔法陣の中の経路はこの世ならざる場所と繫がり……滔々と溢れる眩いばかりの光の奥から、現れいでる黄金の立ち姿。その心奪われて、璃正神父は忘我の呟つぶやきを漏らす。

    「……勝ったぞ綺礼。この戦い、我々の勝利だ……」

    アニメ版では時臣の負けフラグのセリフとして有名だが、実は原作では言峰綺礼の父親の言峰璃正のセリフなのである

  • 50二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 04:10:59

    ───ぶつかる刃と刃、力と技もおよそ互角。

       あ ら ゆ る す べ て
    否、時間と空間と存在と概念を超越せしめる両者の剣は、まさに対極にあるものだった。

    かたや無二を超えようとする零の剣。
    それはいわば“ただ一つの正解”を目指す道。
    幾万、幾億とある“​選択肢”。
    それらすべてを検証し、潰し、無意味と押し止め。
    ただ一つの“正解”に辿り着く、いわば“有限”の剣である。
    究極にまで、これ以上ないというほどにその存在を削り落として、それでもなお残る“何か”。
    それが武蔵の“零”。
    たとえ神仏であろうと避けられぬ“結末”を確定させる剣。

    かたや多重に連なる分け身の剣。
    それはいわば“多くの可能性”を認める道。
    本来であれば有限の一手。
    時間のある空間では一つしか実行できない斬撃。
    それを同時に認め、多くの“正解”を創り出す、いわば無限の剣である。
    極限にまで、これ以上はないというほどに己が存在を透明化し、その上で掴める“何か”。
    それが小次郎の“燕返し”。
    たとえ神仏であろうと躱せぬ“未来”を編み出す剣。

    無限の領域。
    或いは、無の領域。
    時間もなく、空間もなく。
    因果もなく、善悪もなく。
    それは刃に魂を載せて疾らせる者だけが到達する、無念無想の境地か。

  • 51二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 04:28:33

    ……そうだ。
    おまえは正しい衛宮士郎。
    その誤認、その感傷の罪深さに目を焼かれるとしても。

    美しいと感じたものに、オレも、そうやって憧れたかった。

    ただ、憧れてみたかった―――

  • 52二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 13:59:51

    「なに!? 何なのこれは!? これだけあれば魔術用の宝石に困らない!」
    「これを…全部…!? 神か!?」
    「あぁ…目がクラクラしてきた…。落ち着け私…そしてイシュタル…。そんな旨い話あるわけないでしょ!?」

    大量の金銀宝石を前に、一時的にイシュタルの依代の遠坂凛の人格が表に出た(厳密にはメイン人格はイシュタルのままだが影響が強くなった)シーン
    でも遠坂さんは落ち着いて自分の恰好を見た方がいいと思う

  • 53二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 22:34:19

    「あ――無事ですか、マスター」

    声はひどく透明な気がした。
    葛木に変化はない。
    短く、ああ、と答えただけで、その口調に揺らぎもない。

    「良かった、あなたに死なれては困ります」

    それでもいいと。
    否、そんな相手だからこそ良かったのだと、女は口元に笑みをこぼす。

    「でも、残念です。やっと望みが見つかったのに」

    頬をなぞる指が力なく落ちる。
    キャスターの体が、足元から消えていく。

    「悲嘆することはない。お前の望みは私が代わりに果たすだけだ」

    あまりに誠実なその言葉に。
    儚いユメを見るように笑って、

    「それは駄目でしょうね。だって私の望みは・・・・・・」

    ――さっきまで叶っていたのだから。

    希代の魔女は、眠るように崩れ落ちた

  • 54二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 05:54:58

        「ここに一枚の絵があるとする。私は欠片だ」

    言葉は紡ぐ。

    「パズルの欠片。絵に開いた穴。いまだ埋められない空白」

    最後にして、原初の希望を。

    わたし
    「余白があるうちは、絵は完成しない。
    だから私は欠片であり続けた。
    完成してしまった絵は、それで終わりだからね」

    故に諦めてはいるが、
    結論を下すわけにはいかない、と彼は言った。

    変わる事のない絵と、終わる事のない絵。
    どちらかが“永遠”の概念に相応しいか。

    「無論、人生は完成する事が目的だ。
    どのような生命も、どのような文明もいつかは終わる。
    我々はその終わりを目指している。今も、昔も」

    「だが、いま君が描くその絵は───」

    おわり    アートグラフ
    「完成に足る、美しい紋様と言えるのかね?」

  • 55二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 12:33:27

    この想いは借り物。
    誰かを救う誰かの姿を見て真似ただけの飾りものだ。
    あの時、自分の中は空っぽだった。誰もが平等に死んで誰一人救えなかった。
    人間なんてそんなものだと諦めないと、とても生きてはいられなかった。
    だから…だからこそ、その理想に憧れた

    偽物でも叶えられない願いでもいい。
    全てを救うことはできないと。誰かが犠牲にならないと救いはないとわかってる。
    そんなものが理想にすぎないと知った上で、なお理想を求め続けた

    その果てに奴はここに辿り着いた

    お前が信じるもの。お前が信じたもの。その正体が偽善だとアイツは言った。
    でも、そう言ったアイツこそが最後までその偽善を貫き通した。
    ならやっていける。借り物のまま、偽物のままでも構わない。俺はそれでいい。
    衛宮士郎は最後まで、この夢を張り続けられる。

    たとえ、その先に求めていたものが何一つないとしても

  • 56二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 15:13:17

    さぁ、選択せよ衛宮士郎。

    傍観か敵対か……。

    いずれにせよ君の背から正義は崩れ落ちるだろう。

  • 57二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 21:55:41

    ───とても楽しかったのだ。
    この日々が。

  • 58二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 22:01:51

    ゼルレッチの
    いつか気が付く、君の人生は目が覚めているだけで楽しいのだ

  • 59二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 22:11:45

    「あえて言うなら密林の化身!大いなる戦士たちの具現! ジャガーマン!」
    「この牙を恐れぬならかかってこい!」

  • 60二次元好きの匿名さん22/06/13(月) 05:55:40

    「それ、一方的すぎないか? リョコウバトだって数が減ってくれば、人間には近寄らないんじゃ」
    「そこが彼らの不幸だったのよ。
     リョコウバトは繁殖力が非常に弱くて、自衛手段を持たない鳥だった。大群で暮らすこと。それだけが、彼らの身を守る手段だったの」

    「彼らが五十億の王国を築けたのは、それまで天敵がいなかったからなんでしょうね。先住民であるインディアンも彼らを乱獲する事はなかったと言うし
     けど入植者たちは自然のサイクルにはてんで疎かった。
     何より、あの夥しい数の鳥が絶滅するなんて夢にも思わなかった。
     リョコウバトにしたら青天の霹靂よ。まさか何世紀も遅れて、海の向こうから天敵がやってくるなんて」

    「そうして1896年。人間はようやく、ねっきょを覚ますほどの現実に直面したわ。
     たったこ25万弱。
     それが確認されたリョコウバトこ総数。何もかも手遅れよ。急いで保護法が作られたけど、人間の慣習はそう簡単には変わらないわ」

    「あるいは、狩人たちはこう思ったのかもしれない。
     まだ25万羽もいるじゃないか、千羽や二千羽ぐらいなら独り占めしても構わないだろう、って」

    まほよで印象的だった話

  • 61二次元好きの匿名さん22/06/13(月) 06:11:17

    「勇者の心臓しかグルメな私はいただかにゃいのだ」
    「鳥が好き!魚も好き!人とか食べる!ジャガーの戦士!ここにー…テレポーテーション!」

  • 62二次元好きの匿名さん22/06/13(月) 17:40:09

    ―――ハ、ハハハハハハ。そうかそうか、そうか至らぬか。
     何千年タタリを続けようと貴様には至れぬというのか朱い月よ!!!
     だが! 滅びぬ! 私は滅びぬぞ。たとえ今宵が私の果てだとしても。
     貴様を仕留めれば嘘も消えよう。元よりこの方法(タタリ)で至らぬとあらば真夏の夜の夢もこれまで。
     貴様を飲みつくしその力を持って次の手段を講じよう!!!
    我が名はワラキアの夜。現象と成った不滅の存在だ!!!

  • 63二次元好きの匿名さん22/06/13(月) 23:32:24

    「―――みっともないが。誰かを助けたいという気持ちがあるなら、アンタはギリギリ英霊(人間)だ」

  • 64二次元好きの匿名さん22/06/14(火) 05:51:23

    このレスは削除されています

  • 65二次元好きの匿名さん22/06/14(火) 05:51:28

    ……なぜだ。なぜなんだ。
    なんでいつも、最後になって裏切られるんだ!
    ああ、いつもこうだ!
    私はいつもこうだった……!
    何処にいっても私はのけ者だった。敗者だった。
    つまはじき者だった。
    知っているさ、私が嫌われ者だってコトぐらい!
    でも、だからってどうしろと言う!
    嫌われる理由が分からない!
    人に好かれる方法なんて分からない!
    私だって、努力はしたんだ!
    私なりに最善を尽くしてきたんだよ!
    なにも一番なんて望んではいなかったんだよ?
    二番でも三番でも満足だった!
    だが、はは、結果はどうだ。
    三番どころか成果すら出せなかった!
    ああ……いたい、いたーい!
    やめろ、やめてくれ―――ぃ!
    くそう、今まで何もいいことがなかったのに!
    やっと、やっとここで成功できると思ったのに……!
    どこまで行っても私の人生はどん詰まりなのか、
    チクショウ、チクショウ…………っっっ!
    死にたくない、まだ死にたくない!
    だってそうだろう、私はまだ、一度も、一度も―――
    ・・・ ・・・・・・・・・・・・・
    一度も、他人に認められていないんだ!
    ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
    まだ誰にも、誰にも愛されていないんだよ……!

  • 66二次元好きの匿名さん22/06/14(火) 17:08:04

    人間の生きる意味とか価値とか、そんなものはないよ?最後までね。
    意味なんてものを問い出したら、それこそあらゆるものにない。
    だって、意味はあるものではなく、後からつけられるものだからだ。
    意味を持たないまま人間は生まれ、育ち、寿命を迎える。
    そうして終わった時にようやく、その生命がどういうものだったのか、という意味が生まれる。
    これを人生と言うんだよ。
    ボクらは意味の為に生きるんじゃない。
    生きた事に、意味を見いだす為に生きているんだ。

  • 67二次元好きの匿名さん22/06/14(火) 19:37:04

    お前がこれから学ぶことは、その全てが無駄なのだ

    型月世界の魔術師の端的な在り方

  • 68二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 05:48:41

    「でも、それでもやはり―――
     あの言葉には、無理があると思うのです。」
    「……君の考えを聞かせて欲しい。」
    「はい。信用してはならない……。
     つまりカルデアのスタッフに裏切り者がいるという言葉。
     それを裏付ける証拠もなく、何より動機がない。
     ホワイダニット、とミステリでは呼称されます。」
    「ああ、以前誰かに聞いたことがあるな。
     『魔術師はほとんどあらゆる超常現象を可能にするため、どうやったかには意味がない
     けれど、どうしてやったのか……ホワイダニットだけは、例外なく意味があるのだ』と。」

    どこかで聞いたことある気がした話

  • 69二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 05:50:49

    「お願い、私で…ううん、私たちで最後にして」
    「正直ね、もう痛くて苦しくて泣きだす寸前だったの私たち」

  • 70二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 17:24:45

    >>65

    救わねば……

  • 71二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 17:29:36

    多くの魔神は燃え尽き、神殿は崩壊した。
    我が消滅を以て、人理焼却も消滅する。
    ────だが……最後の勝ちまでは譲れない。
    始めよう、カルデアのマスター。お前の勝ち(価値)を、私の手で焼却する……!

  • 72二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 17:32:05

    「――――城が出来た、か。そいつは一言多かったな、妖術師。」
    「奥の手はねぇのかって? 阿呆が。んなもん、あるに決まってンだろ。」

    「かつて求めた究極の一刀。
     其は、肉を断ち骨を断ち命を絶つ鋼の刃やいばにあらず。
     我が業みが求めるは怨恨の清算。
     縁を切り、定めを切り、業を切る。
     ―――即ち。宿業からの解放なり。

     ……其処に至るは数多の研鑽。
     千の刀、万の刀を象かたちどり、築きに築いた刀塚かたなづか。
     此処に辿るはあらゆる収斂しゅうれん。
     此処に示すはあらゆる宿願。
     此処に積もるはあらゆる非業―――
     我が人生の全ては、この一振りに至るために。

  • 73二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 17:48:23

    「この・・・! 行き場に迷え、クソ神父! 断言するけどね、地獄だってアンタみたいなのは願い下げで、煉獄だって他の連中が図太くなるってんで、タライ回しよ! アンタみたいな不能者は性に合わない天国あたりで針の筵にくるまってろっての!」

  • 74二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 22:21:43

    「待たせたね遠坂。色々邪魔も入ったけど、これでようやく二人きりだ。残るサーヴァントもあと3人。ここで君が泣き疲れる頃には全部片がつく」

    「けど良かったよ。お前には色々用があったんだ。ほんと、困るよ遠坂。簡単に死なれちゃ今まで我慢してきた僕に申し訳が立たないだろう」


    「―――さあ、媚びてみろよ遠坂。お前の態度次第で助けてやらないこともないぜ?」

    「それに聖杯はもう僕の物だ。お前も僕の物になるんなら、分けてやらないことも―――」

  • 75二次元好きの匿名さん22/06/15(水) 23:46:45

    「―――呆れた。まだそんな事を言ってるの? 慎二、アンタ、本当に馬鹿じゃないの?」

    「まだ懲りないのかって言ってるのよ。あんたは綺礼にいいように利用されただけ。あの金ぴかサーヴァントはあんたの手に負える相手じゃない。そんなの慎二だって本当はわかってるでしょう? 死にたくないなら、とっとと逃げ出しなさい」

  • 76二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 05:51:30

    このレスは削除されています

  • 77二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 06:20:59

     女の話をしよう
    愛に溺れた瞳は語る。

     愛を守る時。女は女神と等しくなる。
    “私のすべては、貴方のために”

    おまえの体が目当てだ、と男は笑った。
     まるでケダモノね、と女は言った。

    おまえの心は俺のものだ、と男は笑った。
     ええその通りよ、と女は言った。

      助けてくれ、と男は言った。
    ケダモノではまだ足りない、と女は笑った。

     愛しているのに、と男は言った。
     ええその通りよ、と女は笑った。

     男女はヴェールの向こうで一つになる。
    癒着する肌のように、熱に溶ける氷のように。

      溺愛を具現する女は笑う。
    すべてを支配してこそ、真実の愛たり得るのだと。

    その章のボスであるメルトリリスのことを言ってるようで、ある黒幕の女のことでもある語り

  • 78二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 06:33:33

    『真名を明かせよ、オベロン』
    あれ。気づいていたのかい、主人公?」
    「まいったなあ。となると、わざわざタイミングを計っていたコトが恥ずかしいけど……」
    「まあ、だからどうだって話。そもそも君には隠していなかったからね。」
    「どうでもいい駒の中でも、一番どうでもいい駒だったからさ。」

    ここのオベロンと主人公のやり取り、すごい好き

  • 79二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 17:42:44

    見事ッ……―――
    見事、見事、見事……也……
    人類の……皆々さま……まこと……にッ……見事……!
    獣の位へ至れなんだはこの道満最大の不覚であれど、
    是ほど……くく、く……是……ほどの……!
    天地人たる諸力の粋を、以て……
    打ち倒されるので、あれば……ンン、良き哉……!
    赤龍の御子!
    帝釈天の御子!
    大江の鬼ら!
    鬼切安綱!
    神剣草那芸!
    そして、英雄を扶くる妹の力と……
    汎人類史の残滓たるカルデアの、マスター、か……
               ・・・・
    此処まで揃えばこれなる我が本体も砕けよう!
    退去やむなし! ええ、ええ! ンンンン良き哉ァ!
    お見事! です!

    (等と、云いつつ)
    (この羅刹王、ただでは死なぬ!)
    (く、くく、く―――
     天竺は霊鷲山の法道仙人伝えし、仙術の大秘奥ッ!)
    (是を今こそ全霊にて解き放ちて、
     対粛正防御なき貴様ら一挙に消し飛ばしてくれようぞ)
    (負荷の激しきこと甚だしければこそ、
     接続を避けては来たが、最早、これまで)
    (疑似思想鍵紋、励起―――)

  • 80二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 19:06:55

    ふらりと立ち寄ったバーで、不思議な雰囲気の男と出会った。
    軽やかに、嘲笑するように、一仕事終えた後だと男は言った。
    「アンタ、美術商だろ? 視線で分かるさ。
     習慣的に、この店で一番美しいものを探してる」
    男は絵画に詳しかった。奇縁、と言っていいだろう。
    この街の美術館にある、一枚の絵について語り合った。
    ティツィアーノ。天上の愛と地上の愛。
    「実のところ、オレは芸術オンチでね。
     美しいものが分からない。
     偉大なもの。整ったもの。尊いもの。
     よく出来ている事は分かるが、それだけだ。
     世間様の言う"愛"ってヤツを感じない」
    美とは人に愛を与え、また、与えられるものを言う。
    その歓びを、充足を、男は持ち得なかったらしい。
    「美は過去形であるべきだ。
     無くした時。損なった時に、それが自分にとって
     かげがえのないものだったと気づく。
     称賛じゃなく哀悼だよ。もう戻らないからこそ、
     何より美しいものになる」
    賛同は示せなかった。
    なぜなら、それは───
    「ああ。その通りだ兄弟。
     愛を感じるために傷をつけた瞬間、
     オレが愛したカタチは失われる。
     まったく無意味だ。救いも報いもない。
     なら、はじめから愛さなきゃいいって話さ」
    笑い話のように言って、男は席を立った。
    ───遠くで、死を連想させるような、救急車の音がしていた。

  • 81二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 20:43:19

    もう戦う力はないだって?
     そんなの当り前だ。だって始めから自分(わたし)に戦う力なんてない。
     今まで残れたのは多くの仲間の助けがあったから。勝ち進めたのは自分を支えてくれるサーヴァントがいてくれたから。
     ………そうだ。
     自分には戦う力なんてない。できる事はただ、前に進む事だけだった。
     それだけを頑なに守ってきた。それだけが、自分の誇りだったのだ。
     だから――
     前に進めるうちは、体がまだ動くうちは、
     自分から止まることだけはしたくない――!
    いいよね、四肢の感覚がなくなろうと前に進む系主人公

  • 82二次元好きの匿名さん22/06/16(木) 20:56:38

    既出だったらスマソ


    語り部は沈黙し、演奏は途絶えても、物語は終わらない。
    それが喜劇であっても悲劇であっても、喝采があるかぎり、物語は終わらない
    それは数多の人生のように。
    報われなかった私たちと、まだ途中にいる私たちに、温かな祝福を。

    ———私たちの道行きは、これからも続いている。

    レアルタヌアラストのこれ、余韻も相まってめちゃくちゃ涙腺に来た

  • 83二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 05:37:38

    いや―――いや、いや、助けて、誰か助けて!
    わた、わたし、こんなところで死にたくない!
    だってまだ褒められてない……!
    誰も、わたしを認めてくれていないじゃない……!
    どうして!? どうしてこんなコトばっかりなの!?

    誰もわたしを評価してくれなかった!
    みんなわたしを嫌っていた!
    やだ、やめて、いやいやいやいやいやいやいや……!
    だってまだ何もしていない!
    生まれてからずっと、ただの一度も、
    誰にも認めてもらえなかったのに―――!


    これがきのこが考えた最愛のお嬢様キャラ、ソラウのリベンジで今度こそ幸せにしてやろうと思ってたらの末路…
    果たして2部ではどうなるやら!

  • 84二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 08:24:15

    なんか、神父がマーボーを食ってる。

    「───」
    言葉がない。
    なんでこの場所に言峰がいるのか。
    なんであんな煮立った釜みたいな麻婆豆腐を食ってるのか。
    それもすごい勢いで。
    額に汗を滲ませて、水などいらぬ、一度手を止めれば二度とさじが動かぬとばかりの、修羅の如き気迫。
    というか、意地になってないか、あいつ。 食べるスピードが尋常じゃないぞ。
    もしかして美味いのか。あのラー油と唐辛子を煮込んで合体事故を起こしたような外道マーボーが美味いというのか。
    だとしたらヤバい。言峰もヤバいが、この店もヤバい。
    アレ、絶対まずい量のスパイスが入ってる。 そうじゃなきゃ説明がつかない。

  • 85二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 19:27:15

    上手くできないことだらけで……
    それでも……みんなに助けられるだけじゃ駄目だ……
    まずは自分にできることをやらなくちゃって。頑張ってきたけど……。
    時間が経てば経つほど自分が凡人だって思い知らされる。どんなにトレーニングをしても。魔術の勉強をしても。
    たまにこうして一人になると……なんで俺なんかが……他に適任者がいたはずだって……そんな良くないことまで……

    でもまぁ……何にもできないのはどうあがいてもほんとのことだし。
    そこからは逃げられないのなら……せめて強がらないと。
    凡人であるのなら、その平凡さを発揮しないとそれこそ役立たずだし。
    俺は誰かの代わりじゃなくて、藤丸立香としてみんなの信頼に応えたいんだ

  • 86二次元好きの匿名さん22/06/18(土) 06:19:21

    我こそは。
    英霊剣豪の仕掛けを発案せしキャスター・リンボ。
    我こそは。
    『異星の神』の大使徒たるアルターエゴ・リンボ。
    我こそは。
    展覧聖杯戦争、第七にして最大最強のキャスター。
    そして。

    我こそは、
    地獄界曼荼羅を成さんとする八将神が一柱。
    ――――――黄幡神・蘆屋道満である。

    ンン、ンンンンンンンンン……
    ンンンンンンふふふふふふふふふふふはははは。
    ンンンぅうううハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。
    と、云う訳にて。
    どうかどうかお喜びください皆々さま。
    展覧聖杯戦争は仕舞いとなります。
    我が持ちたる聖杯に納めし魂は四騎に過ぎず、
    是では、いけない。
    是では、我が悲願大願は成就されませぬ。
    ええ、ええ。人類史に依る皆々さま……
    貴方がたの活躍たるや見事なるもの。
    この道満もといリンボ、いたく驚かされました。
    人の想い。
    人の抗い。
    我が企てを遥かに超えるモノでありました……
    と。フフ。
    まあ、嘘は。
    このあたりにいたしまして。

  • 87二次元好きの匿名さん22/06/18(土) 17:35:53

    はぁ。これで旅も終わり、かな。
    零へ至った。
    私、目指すモノをとうとう見つけた。
    見つけてしまったからには……
    ええ、これで終わり。
    零の境地へ辿り着いたら、もうやる事がないんだもの。
    私が帰っていい世界は、とっくになくなっているんだし。
    すべては泡沫の夢の如し。
    …………悔いは、ない。
    ないはずなのに……。
    炎を見ながら消えるっていうのは、なんだか……。
    イヤな感じ……。
    私、自分で思っていたよりも欲張りね。
    最後に見る光景は……どうせなら、うん―――
    ―――とびきりの、青い空が良かったなぁ―――

  • 88二次元好きの匿名さん22/06/18(土) 22:39:46

    その日、リョーマは風邪を引いたので大蛇は何か精のつくものをとってきてあげることにしました。
    早く元気になって、また一緒に走ろうと、大蛇は張り切って出かけました。

    そしてリョーマは死んだのです。
    大蛇は元々はその人間を食べに来たはずなのに、その肉も血も口に入れる気がしませんでした。

    竜になれなかった大蛇の女と人の身で龍と呼ばれた男。
    そんな二人ぼっちの昔ばなし。

  • 89二次元好きの匿名さん22/06/19(日) 06:35:05

    長い道程と酷薄な選択が君を待つ。
    たが、僕は信じている。
    ―――戦え、少年。僕は信頼している。
    人間にはその責務に耐えるだけの、強靭さがあると!

  • 90二次元好きの匿名さん22/06/19(日) 16:39:59

    (鐘の音が聞こえる…なんと懐かしい…)
    (まるであの日々に戻ったようだ…)

  • 91二次元好きの匿名さん22/06/20(月) 00:21:56

    このレスは削除されています

  • 92二次元好きの匿名さん22/06/20(月) 05:58:33

    「このバカ女神が!」

  • 93二次元好きの匿名さん22/06/20(月) 06:46:01

    「さようなら、母さん。アナタは選ぶ機体(コドモ)を間違えた。」
    「……うん。アイツの言った事は、よく分からない。でも―――」
    「―――この体が。やるべき事を、覚えている。」
    「ウルクの大杯よ、力を貸しておくれ。」
    「ティアマト神の息子、キングゥがここに天の鎖の筺(な)を示(しめ)す!」
    「母の怒りは過去のもの。いま呼び覚ますは星の息吹―――」
    エ ヌ マ ・ エ リ シ ュ
    「人よ 神を繋ぎ止めよう―――!!!!!」

  • 94二次元好きの匿名さん22/06/20(月) 06:48:28

    >>93

    「───さらばだ、天の遺児よ。以前の貴様に勝るとも劣らぬ仕事───

     天の鎖は、ついに、創世の神の膂力すら抑えきった。

    ───無論だ。何を悲しむことがあろう。

     我は二度、友を見送った。

     一度目は悲嘆の中。だが此度は違う、その誇りある勇姿を、永遠にこの目に焼き付けたのだ。」

    ここ嫌いなやつおる?

  • 95二次元好きの匿名さん22/06/20(月) 17:45:18

    俺は、テメェを、絶対に許さない。
    俺に幸福な世界があることを教えてしまった失敗を、
    絶対に許さない。

    ・・・・・ ・・・・・
    だから立て、立って戦え。
    おまえが笑って生きられる世界が上等だと、
    生き残るべきだと傲岸に主張しろ。
    胸を張れ。
    胸を張って、弱っちろい世界のために戦え。
    ……負けるな。
    こんな、強いだけの世界に負けるな。

  • 96二次元好きの匿名さん22/06/21(火) 05:12:17

    確かにあらゆるものは永遠ではなく、
    最後には苦しみが待っている。
    だがそれは、断じて絶望なのではない。
    限られた生をもって死と断絶に立ち向かうもの。
    終わりを知りながら、別れと出会いを繰り返すもの。

    ……輝かしい、星の瞬きのような刹那の旅路。
    これを、愛と希望の物語と云う。

  • 97二次元好きの匿名さん22/06/21(火) 06:06:22

    このレスは削除されています

  • 98二次元好きの匿名さん22/06/21(火) 06:23:14

    喜べ少年。君の願いはようやく叶う。

  • 99二次元好きの匿名さん22/06/21(火) 17:44:40

    「亜種空想樹を開花させて
     もうひとつの『異星の神』を作る……?」

    はい。器、ですがね。
    器のみであれ、真に完全なるカタチへと至るならば、其処には意味が宿りましょう。
    器は神に。
    偽は真に。
    ならば……
    ………………………最早それでいいのでは?
    ・・・・・ ・・・・
    拙僧だけの『異星の神』がいてもいいのでは?

    「……?」

    ええ、ええ、拙僧は思い至った!
    幸い、この特異点には『異星の神』はなんら関心を持たぬご様子! であれば!
    日の本に!
    もう一柱!
    拙僧好みの『異星の神』を作ってしまえと!
    ンンンンンン何たる優雅、何たる合理、何たる王道!

    「自分だけの『異星の神』……?」

  • 100二次元好きの匿名さん22/06/22(水) 05:10:36

    聞け、この領域に集いし一騎当千、万夫不倒の英霊たちよ!
    本来相容れぬ敵同士、本来交わらぬ時代の者であっても、今は互いに背中を預けよ!
    人理焼却を防ぐためではなく、我らが契約者の道を開くため!
    我が真名はジャンヌ・ダルク! 主の御名のもとに、貴公らの盾となろう!


    リヨの呪いがかかってしまってる気がしなくもない

  • 101二次元好きの匿名さん22/06/22(水) 06:08:04

    「私には衛宮くんがいるから、間桐くんはいらないわ」

  • 102二次元好きの匿名さん22/06/22(水) 14:59:14

    あの時、おまえは見逃されたのではない。
    もう“終わるもの”と見捨てられたのだ。
    だが―――はは、ははは!
    結果はこの通りだ! 残念だったな魔術の王よ!
    貴様のただ一度の気まぐれ、
    ただ一度の姑息な罠は、ここでご破算となった!
    オレなんぞを選ぶからだバカ者め!
    ざまあない!
    歩むがいい! 足掻き続けろ!
    魂の牢獄より解き放たれて―――おまえは!

    いつの日か、世界を救うだろう!

  • 103二次元好きの匿名さん22/06/22(水) 21:33:51

    篝火に火を灯せ。祭壇に供物を捧げよ。
    魔術王の名のもとに、この星の新生を言祝ごう。

    見るがいい、この末路。人類史そのものが行った足切り。
    敗れ去った歴史の悪意の果てがこれだ。
    だが嘆くことはない。『なぜ』と被害者ぶることもない。
    弱いものを自然淘汰ではなく、自発的に排したのが人類の回答であったのなら、その役割が君たちに回ってきただけの話。
    我が名はソロモン。過去と未来を見渡す眼を以てこの結末を予期した者。
    そして、人類の最後の戦いを、彼岸より見届ける者だ

    空想の根は落ちた。空からの信号は途絶え、地表は漂白され、この惑星は独りぼっちの星となった。
    濾過異聞史現象――侵略され、白紙化した惑星。
    もはや正しい秩序はない! 人理を護る英霊はいない!
    何一つ味方となるものはいない。この地ではお前たちこそが『悪』なのだから!
    だが、こと生存において善悪による優劣はない。お前たちがまだ諦めないと言うのなら、
    あの時と同じく、何もかも無に帰したこの状況で、まだ生存を望むと言うのなら!
    愚かしくも! 力の限り叫ぶがいい!
    惜しげなくも過ちを重ね、あるゆる負債を積み上げてなお、
    『希望に満ちた人間の戦いは ここからだ』と!

  • 104二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 05:48:49

    ――寄り道がすぎるのはオレの起源かね。
    いい女には縁がない。早々に別れちまう。
    逆に悪い女ほど絡みついてきやがる。
    とくにメイヴは茨以上にしつこい女だったんだが……
    ……まったく。
    いい女になった瞬間、満足げに消えちまった。

  • 105二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 17:31:36

    ……かつて魔術師はこう言ってキャスパリーグを送り出した。
    “美しいものに触れてきなさい”と。
    ―――そうだ。
    私は本当に、美しいものを見た。
    刃を交えずとも倒せる悪があり、
    血を流さなかったからこそ、辿り着ける答えがあった。

    おめでとう、カルデアの善き人々。
    第四の獣は、君たちによって倒された。

  • 106二次元好きの匿名さん22/06/24(金) 01:29:42

    極点へ至る試み
    人類史全てを用いた彼方への旅
    魔術王を名乗ったモノの計画
    逆行運河/創世光年は失敗に終わった
    おめでとう諸君
    君たちの尽力によって、人理焼却事件は解決した
    成し遂げた試練 勝ち取った日常
    人理は揺るぎなく、未来はこの先も続くだろう
    だが
    君たちには一つ、致命的な見落としがあった
    遥かな神代、過去との対決は終わった
    であれば、次に現れるものは予想が付くだろう?
    これはその大事件の前の、ちょっとした謎解きだ
    大いなる戦いの前の、その予兆とも言える断章

  • 107二次元好きの匿名さん22/06/24(金) 01:44:31

    「未来に生きるお前たちは、誰であれ、英霊にとっては宝だ。我々は、お前たちという未来のために走ったのだから。」

    「無論だ。特別ではない君を、命あるかぎり、オレは庇護し続ける。」


    上がApocrypha、下がCCC。
    それぞれ『サーヴァント』、『施しの英雄カルナ』を端的に表す名言だと思っております。

  • 108二次元好きの匿名さん22/06/24(金) 05:10:41

    ……だから、誰かがやらなくてはならない
    ……誰もやろうとしないのであれば
    ……それは、自分がやるしかないのでは
    ……なぜなら
    ……あの地で最も人に血を流させた者は
    ……邪悪(愚か)な戦場を最も象徴する者は
    ……即ち、最も邪悪(愚か)であった者は───

    望み求めたのは、正しき世界。
    当たり前の。何の変哲もない。口に出す事も憚られるような。
    赤子と神のみが信じる事を許されるような。
    人が殺し合う事のない、正しき世界。
    邪悪を糾し尽くし、そこへ辿り着くために必要なもの。
    そのための力は。幸いにして、すぐ傍にあった───

  • 109二次元好きの匿名さん22/06/24(金) 17:00:53

    多くの魔神は燃え尽き、神殿は崩壊した。我が消滅を以って、人理焼却も消滅する。だが……最後の勝ちまでは譲れない……! 始めよう、カルデアのマスター。お前の価値/勝ちを、私の手で焼却する

  • 110二次元好きの匿名さん22/06/25(土) 04:01:28

    >>105

    ほんと好き

  • 111二次元好きの匿名さん22/06/25(土) 15:12:08

    ……メソポタミア世界の武器では
    傷一つ付けられない……そう言ったのは私でしたね。
    だが! 我が身はこの大地の武器にあらず、
    遠い魔境の神性なれば!
    メソポタミアの神、何するものぞ!
         シバルバ‐
    我ら南米の地下冥界、
    多くの生命を絶滅させた大衝突の力を見せてくれる
    我が身を燃える岩と成し、
    彗星となって大地を殺す!
    いくわよ―――ウルティモ・トペ・パターダ!
             シウ・コアトル
    燃えろ闘魂、炎、神をも灼き尽せ―――!


    アニメのここらは色々凄かった

  • 112二次元好きの匿名さん22/06/25(土) 21:25:47

    ―――女の話をしよう。

    目覚めた時から、女は病理に繋がれていた。

          重い鎖は満遍なく。
    つま先から頭まで、ミイラの如き死に化粧。

       自由がない、と余人は憐む。
       自由はない、と彼女は喜ぶ。

        鉄のドレスは難攻不落。
    城門開いたその奥に、在るのは乙女か魔性の罠か。

       他人の秘密は蜜の味というが、さて。

    果たして誰のことやろうなあ

  • 113二次元好きの匿名さん22/06/26(日) 00:18:37

    「大陸を支配するということは、天上におわす御方に代わり万物を統べるということに他ならない。慈しまれながら生まれる無辜の命たちも、戦場で草木の如く刈り取られる無惨の命たちも、すべて等しく。尊さも、惨さも、すべてはこの手の中にある」
    左手、かたちなき光を摑むが如く。
    「お前とて王であるなら僅かでも感じているだろうよ。民を庇護し、国を栄えさせるが故に、我らにはすべてが与えられ、何もかもが許される。我らこそがーーー」
    左手、尊きものを握り潰すが如く。
    「地上の神だ!」

    剣帝ルキウス。あまりに傲岸不遜だがこれもまたローマ。すき

  • 114二次元好きの匿名さん22/06/26(日) 06:55:02

    「僕だって笑うし、怒るんだよ」
    「いつまでも僕の友を勝手に使うなよ、雑種」

  • 115二次元好きの匿名さん22/06/26(日) 18:12:40

    求めて来た訳ではないの?
    なら―――ふふ、ごめんなさい。
    縁を結んでしまったのはこちらの方みたい。
    今のうちに謝っておくわ、藤丸君。
    私は眠っているから外のコトは分からないけれど、
    何が起きたのかは予測が出来る。
    どうせ斬った張ったの、
    ロマンスの欠片もない事件でしょう。
    災難ね、気の多いマスターさん。
    でもやれる事、やるべき事があるのはいい事だわ。
    ……ええ。私の事より、あなたの行く道について
    あれこれとお喋りしてみたいところだけれど―――
    残念。もう夜が明けてしまいそう。
    夢は終わる頃みたい。
    もしまた会える事になったら、
    その時は、どうか私の名前を口にしてね?

  • 116二次元好きの匿名さん22/06/27(月) 05:20:12

    「……意外だ。君は孤立しているというのに、複数を示す名が付いているおは思わなかった。
     似合わん。まったく、似合わん。
     だが、そちらでは正しい事だ。不釣り合いな場所にいるのなら、不釣り合いな名が必要だろう。
     稀少ではあるが、やはり無価値だ。
     全てを肯定する諦めは死に由来するものだろう。続くものがない以上、一代かぎりの才能は無価値だ」
        アレ
    「―――青子の行く末に影響を与えた君に興味を持ったが、失望した。
     無駄な時間を過ごしたようだ。
     今は結ばれているが、いずれ離れていくのを変えようのない結末だ。
     では立ち去りたまえ。
     私は死者に用はない。二度と会う事もないだろう」

    風景が霞んでいく。

    記憶が薄れていく。

    答えのなかった会話。

    意義のなかった時間のあと、全ては夢のように霧散した。

  • 117二次元好きの匿名さん22/06/27(月) 15:43:54

    あなたの首なんて、欲しくはないの

  • 118二次元好きの匿名さん22/06/27(月) 21:23:40

    ……ああ、人間として生きたい、という
    ソロモン王の願いは叶えられなかったけど。
    おめでとう。
    キミの願いは叶ったよ、ロマニ・アーキマン。

  • 119二次元好きの匿名さん22/06/28(火) 06:03:36

            アイツら
    「きみのために、汎人類史を無くすという
     僕の願いは、叶わなかったな。」

    “そのようにあれ”と生み出され、
    “そのあとはなし”と捨てられたもの。
    物語の中でしか存在できなかった、
    生け贄のような彼の愛。
    ―――あるいは。
    それに似たものに、もう出会っていたとしても、
    大嘘つきのオベロンに、
    それを認める事は、できなかった。

  • 120二次元好きの匿名さん22/06/28(火) 17:43:02

    保守!

  • 121二次元好きの匿名さん22/06/28(火) 17:54:17

    ローマとは浪漫であり———神代より卒業し、人として人を愛す心を得た、人間的なるもの、その全ての象徴である。

  • 122二次元好きの匿名さん22/06/28(火) 23:54:33

    最後にオレの名を覚えていけ

    オレを辱めたポセイドンに罪を償わせ、その代償に神の座をいただき───

    殺戮と暴虐、怒りと驕りに身をやつした愚かな王

    だが───この場においては、我が主との契約に全てを捧げよう!

    我が名はカイニス、神霊カイニス!

    キリシュタリア・ヴォーダイムが頼りにした、ただ一騎のサーヴァントだ!

  • 123二次元好きの匿名さん22/06/29(水) 05:08:57

    「呆れた。これだけ言ってもわからないのね。
    仕方ない。あなたにも理解できるように簡単に言ってあげる
    いい、間桐くん。私は弓道に興味がない以上に、あなたに興味がないって言ってるの。
    実際、あなたが射場にいたなんて気付かなかったし、きっとこれからも目に入らないわ」
    「───な、なんだと・・・・・・!」
    気に障ったのか乱暴な手が伸びてくる。
    それをひょい、と軽くかわして背を向ける。
    「じゃあね間桐くん。自意識過剰なのも結構だけど程々にした方がいいわよ」

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