- 1二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 21:40:20
ある日トレーナー室を訪れたフクキタル。
目に入ったのは床に倒れたトレーナー。
「トレーナーさん⁉︎」
フクキタルは驚いた。若干の狼狽とともにトレーナーに駆け寄る。
「……ん……フクキタル……」
意外にも返事はすぐに帰って来た。
「よ、良かった〜……じゃない、何してるんですか⁉︎」
「……美味しかった」
「…………」
どうにも会話が成立しない。
とりあえずそのまま放っておくわけにもいかないから、とフクキタルはトレーナーをソファへ運び、そして寝かせた。
再度何があったか聞き出そうとする。
「……それで本当に何があったんですか?」
「……フ……は……」
「?」
声は小さく滑舌も悪い。仕方がないので、フクキタルは自分から近づくことにした。
ソファの高さにある顔。耳を近づけようとフクキタルは膝立ちになった。その時である。
「……うーん」
突如謎の声と共に目を瞑ったままのトレーナーがフクキタルを抱きしめた。
「⁉︎……⁉︎⁉⁉︎⁉︎︎」
フクキタルの身体がビクン、と痙攣した。
「フクキタルは……柔らかいなぁ」
「…………」
フクキタルの尻尾が揺れ始める。少しずつ。でも確実に。ユラユラと。
本人も気付かないうちに、フクキタルは目を瞑っていた。
時間が経つにつれ、尻尾の揺れが収まっていく。
最後に一度直立した後、尻尾は完全に動きを止めた。
安らかな2つの寝息が部屋を満たす。
トレーナーの机の上には甘酒が置きっぱなしになっている。 - 2二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 21:41:15
(セリフ多めにしないとフクキタルである意味がないことに書いてて気付きました)
- 3二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 21:41:27
スヤスヤフクキタル……
- 4二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 21:41:46
あーいい遥かにいい
- 5二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 21:45:39
いい...
- 6二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 21:52:25
- 7二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 23:08:18
フクキタルは柔らかい