まだ見ぬ未来の、我が子への贈り物

1◆uDvzsvBOdU8j22/06/21(火) 20:49:45

「突然なんだが、トレーナー君。君に渡したいものがある」
「……？　見たことないお菓子ですね、何ですかこれ」
「私の地元限定で販売されてるものでな……昨日親から仕送りが届いて、君と一緒に食べるようにと」
「なるほど……いただきます」

「どうかな、トレーナー君？これは私が幼い頃から好きだったもので……君の口にも合えばいいんだが」
「うん、美味しいです！ここらで売ってないのが惜しいくらいですね」
「！　そうか……ならよかった」
「わざわざありがとうございます。ハヤヒデさんのお母様にも、よろしく伝えてください」
「ふふっ、分かったよ。気に入ったのなら、また送ってもらうとしよう」

2◆uDvzsvBOdU8j22/06/21(火) 20:50:16

「それにしても、仕送りですか……いずれ自分の子どもが独り立ちする事になったら、私も送ることになるんですかね」
「……子どもへの物質的な援助という見方をすれば、今のうちに考えておいた方がいいものなのかもしれないな」
「シミュレーションでもしてみますか」

「さっき君にも好評いただいた地元のお菓子などはやはり有効か……あとはやはり生活必需品だな」
「……どうでしょう。送らなくてもちゃんと生活する人なら、自分で選んで買おうとするんじゃないでしょうか」
「うむ、確かに……」
「逆に生活しない人からしても、別にいらないと思われてむしろ迷惑に感じる可能性も」
「それはそれでものすごく心配になるんだが」

「楽に作れる料理のレシピとそれから……後はそうだ。クロレラは絶対必要だ」
「クロレラですか……良いと思いますが、何故？」
「健康面のカバーにクロレラは打ってつけだ。クロレラは万病に効くからな。いくら入ってても良い」
「クロレラへの信頼が凄まじい……」

「無添加の洗剤に、防災用の持ち出し袋……あと、もしものための護身用のスプレーとかも……」
「想定してる状況が多すぎませんか……？親から護身用のグッズが送られてきたらびっくりしますよ」
「いや、もうこうなったら私自身を送るわけにはいかないのか？」
「恐ろしいことを言わないでください」
「というか、そもそも私は子どもに一人暮らしなどしてほしくないんだが」
「話の大前提から覆そうとしてません？」

3◆uDvzsvBOdU8j22/06/21(火) 20:51:05

「なんと言いますか……ハヤヒデさん、愛情いっぱいですね」
「ぐっ……単なる褒め言葉として受け取れないな……」
「いや、届いたらすごく嬉しくなるなとは思うんです。しかし、その調子ではダンボールがいくつあっても足りませんよ？」
「し、仕方ないだろう！だって送る相手は、私たちの子……」

「「…………………………………」」

「す、すまない……私はまた、勝手に……変な前提を…………」
「…………大丈夫です。私も……無意識に、同じ前提で話してましたから」

4二次元好きの匿名さん22/06/21(火) 21:04:36

お前ら早く結婚しろ

5二次元好きの匿名さん22/06/21(火) 21:23:05

敬語ハヤトレの人！

6◆uDvzsvBOdU8j22/06/21(火) 21:29:00

姉貴のエミュに関するプチ情報

•ブライアンとの会話中では母のことを「母さん」と呼んでる(ホーム画面)

•トレーナーとの会話中では父のことを「父」と呼んでる(キャラストーリー6話)

それだけ。まあ普通はそうだよね

他のやつはこっちから

敬語ハヤトレ概念が流行らない(自作SSまとめ)｜あにまん掲示板お世話になっております。お待たせしたのかどうか分からないけど、そろそろかなと思って立ててみたよ。不定期更新だけどよろしくね。https://bbs.animanch.com/board/232470/…bbs.animanch.com