- 1二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:52:14
- 2二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:52:40
「マスター、源氏物語は読んだ事あるか?教科書に一編位は書いてるだろ!?カワイコチャン一杯出てるんです……だぜー!」
「そうそう、その一文は我ながら改心の……うおっほん!!」
余程自分が物語の登場人物と言う認識が強いのだろう。
『源氏物語』を語る際の彼は楽しげでありながらも、何処か客観的……を超えて作者じみている。
不思議だなぁ。 - 3二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:53:02
「紫式部……?嗚呼、うん、よく知ってるぞ!だってオレだ……ゲフンゲフン!!!」
「えっ、一度合って欲しい……?や、やー!やっぱ?オレモテモテだし!?作者さんも忙しいだろうしなー!!」
紫式部と引き合わせようとすると何故か必死に逃げ回り、誰も二人が一緒の所を見た事も無いらしい。
本人曰く「自分の作者と出会うなんて気恥ずかしいもんな!!!」との事だ。
尚紫式部も似たりよったりなコメントを残している。 - 4二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:53:28
「ひ、光源氏様だからな!陰陽師の一つや二つさわりくらいなら出来るに決まってる!」
何故かバーサーカーは陰陽道の技を諳んじている。
平安の世なら身を守る為に貴族だろうともその手の簡単な技を学んでいても可笑しくない!
目を逸らしながら断言する光源氏は絶対に蘆屋道満の前で技を使おうとはしない。 - 5二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:53:59
源氏物語・雲隠
「───これが、光源氏の行く末なれば。かくの如く書き表さん……『源氏物語・雲隠』」
「オレだからこそ知っている、オレだからこそ書き記そう、源氏物語五十四貼が一つ───雲隠」
本来「源氏物語雲隠」は失われている一貼とされており、内容を知っているのはそれこそ作者───と光源氏本人だろう。
逆手に取ったバーサーカーはこの宝具を展開する際に、「源氏物語の『雲隠』とはこの様な内容である」と定義する。
運命へ干渉する絶対的な強制力を帯びている一種の未来改竄宝具。
前後の内容や人物の移り変わりを察するに確かな事は「雲隠にて光源氏は亡くなっている」とされている。
故に、この宝具を発動する際の代償はバーサーカーの消滅である。 - 6二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:54:32
「そ、そんな目で見ないで下さいマスター!私だって時には羽目を外したいのです!!バーチャルな美青年の肉体を使ってもいいじゃないですか!!作者なんですもの!!!」
狂化:A−
結論から記すとこの『光源氏』は紫式部その人である。
ある日執筆に行き詰まっていた紫式部が気分転換に散歩をしていると何処からか天啓が降りてきた!
『イケメンになったりするのも悪くないと思うよ!僕もアイドルとしてうら若き青年のハートをガッチリ……あっ、ドア蹴破らないでアルトリ───!』
そうだ、光源氏になればいいじゃない。
そんなこんなで陰陽道の技を要らぬ方向へ注ぎ込んで生まれたのがこの『光源氏』のガワを被った紫式部であった!
はっちゃけている割には、時折顔を真っ赤にして布団へ飛び込み蓑虫となる。 - 7二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:55:05
「嗚呼、この娘が男であったのならば……」
遠い昔に呟かれた父の嘆き。
思い出したのはガワを作り上げてから数日後の昼下りだ。
愛する我が娘の並々ならぬ才能を知っているが故の言葉。
無論、紫式部と言う女の人生を恥じ入る心算も無ければ悔いている事も無い。
父の嘆きへ怒りを向ける理由も特段持ち合わせていない。
だが……ふと、思ったのだ。
『私が男だったのなら……どうなっていたのか』
細やかな思い付き、何の湿り気も帯びていない気紛れの考え。
とは言え『光源氏』の身空を仮初めだが手にしたのだ。
ならば───いっそ楽しまねばならぬだろう。 - 8二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:55:32
以上!
閉廷!
解散! - 9二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 20:58:00
いいねえこれ…
逆バ美肉でバレバレなのに誤魔化そうとする様、「これ紫式部が話してんだよな」っていう微笑ましさ、そしてマテリアル最後で史実と軽く絡むのがとても良い
そしてマーリンはこういうことする(確信) - 10二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 21:09:13
いいもん見れたありがとイッチ
- 11二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 22:29:42
うーん、超絶自己バフ疑似オダチェン付きバーサーカー!
- 12二次元好きの匿名さん22/06/24(金) 10:29:46
いーじゃん!
平安ネタめちゃ好き