ダイタクヘリオス「催眠アプリぃ……?」【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:17:49

    いつの間にか携帯に入っていた見知らぬアプリを見つめる。
    「いやいやいや……さすがにニセモノっしょ」
    アンインストールしようと画面に手を伸ばす。
    「なに見てるのヘリオス?」
    「おわぁ!?」
    横からパーマーに声をかけられる。
    その拍子にアプリをタップしてしまったらしく画面が切り替わる。
    四角とか三角とか丸とかが滅茶苦茶に変形している。
    「み、見ちゃダメ!」
    そう言って慌てて画面を隠す。
    思わず自分も目を瞑ってしまう。
    「ヘリオス?」
    いつもの優しいパーマーの声。
    恐る恐る目を開ける。
    目の前には心配そうに見つめるパーマーの顔があった。
    なんだ、やっぱニセモノじゃん。
    安心してしまってつい笑みがこぼれる。
    「ごめんね、パーマー。なんでもないから」

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:18:00

    ポケットに携帯をしまおうとする。
    その手をパーマーにつかまれた。
    「私に催眠をかけようとすることがなんでもないこと?」
    心臓が口から飛び出そうになった。
    パーマーが距離を詰めてくる。
    ウチは詰めた分後ずさる。
    詰める。
    後ずさる。
    背中に壁が当たる。
    構わずパーマーが近づいてきた。
    「ねえ、私になにをしてほしかったの?」
    耳元で甘い声がささやく。
    「ちがっ、違うんだってパーマー……」
    ウチの弱々しい反撃も胸に伸びてきた手で止められる。
    「じゃあ、なんでこんなにドキドキしてるの?」
    「そっ、れはぁ……」
    言葉を続けようとしても、パーマーの手に心臓を掴まれているようでそれ以上声が出なかった。
    しゅる、と衣擦れの音がやけに大きく聞こえた。
    パーマーの熱がさらに鮮明に伝わってくる。
    「ヘリオスが答えてくれないなら……私がヘリオスを好きにしちゃうよ?」
    いつもの優しい顔なのに、目だけがギラギラとウチを喰らおうと光っている。
    「……いい、よ」
    パーマーの笑みが、そして目が。
    嬉しそうに歪んだ。

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:19:45
  • 4二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:41:32

    パマヘリありがとう……

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