TOUGHベストバウト調査報告書

1二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:46:09

これでも私はタフシリーズが好きでね。少し前にシリーズを最初から読み直させてもらったよ。その結果魅力的な試合が多すぎてどのバウトが最も面白かったか決められないことが分かった。

このスレの結果です。

TOUGHベストバウト調査｜あにまん掲示板これでも私はタフシリーズが好きでね。少し前にシリーズを最初から読み直させてもらったよ。その結果魅力的な試合が多すぎてどのバウトが最も面白かったか決められないことが分かった。というわけで今回はTOUGH…bbs.animanch.com

上位6個の個人的所感を書いておくので暇な時にでも読んでいただければと思います。

3～6位は大接戦となりました。

2二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:46:45

結果は以下の図の通り
上位6個は
1位147票　静虎の息子　宮沢熹一　VS　熹一の父親　宮沢静虎
2位117票　灘神影流　宮沢熹一　VS　幽玄真影流　日下部覚吾
3位101票　灘神影流当主　宮沢熹一　VS　鬼龍の息子　マーシオ”ジェット”内藤
4位99票　灘神影流当主　宮沢熹一　VS　武器商人　有働征二
4位99票　猛牛　ブル・マツダ　VS　ネオ・プロレスラー　鯱山十蔵
6位96票　灘神影流当主　宮沢熹一　VS　灘神影流　宮沢尊鷹

>>6

3二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:47:38

ウドちゃんは完全に語録が山ほど出てくるって理由ですよね？

>>5 >>10

4二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:48:27

1位147票　静虎の息子　宮沢熹一　VS　熹一の父親　宮沢静虎
『その小さな虎には母親が居なかった　父親は狩りの仕方闘い方種族としての掟自然界の厳しさなど生きていく上で必要なあらゆることを愛情を持って教え込んだ　やがてその虎は大きく逞しく成長し立派な若虎となったが……　父親は若虎となった我が子に対し命懸けの闘いを仕掛けるのだった　誰もこの闘いを止めることはできないそれが虎として生まれた宿命なのだから…』『熹一は強くなります　父と本気で闘えるほどに…！！　いずれ父を超えていくでしょう　極論を言えば父は息子に殺されることを望んでいる…　その日が父にとって最上にして最高の瞬間なのです‥！！　だからこそ手加減などしない…！！　本気で潰しにかかる…！！！』
ついにその日がやってきた。子が父を超える日が。父と子、師弟、超えるべき壁、憧れの存在。言葉に表すことは出来るがそんな単純なものではない宿命の親子対決。虎の子として、灘神影流を継ぐ者として、灘神影流を愛する者として「静かなる虎：宮沢静虎」に挑む。
高校鉄拳伝473話＋TOUGHでの試合開始193話、合計666話で描いてきた熹一と静虎の絆。その区切りであり父から子へ、真の意味で灘神影流当主が継承される試合。静虎は一人の武人として、灘神影流を継ぐ者として虎腿蹴、夜叉燕、波濤返しなど灘神影流の技で応戦。愛する人との約束を破ることになっても、子を壊すことになっても全力で叩き潰す。それが彼にとって最大の愛の形。それを互いに理解しているからこそ繰り広げられる激戦。
激しい技の応酬、父の背中を追い続けた過去回想、熹一の玄腿覚醒など見どころが有り過ぎて語り切れない本試合。最後の決まり手が灘神影流で誰も習得することが出来なかった究極の当身技・幻突で有ることによって熹一が静虎を完全に超えたこと、熹一の父親は誰なのか？という疑問を読者に印象付けている。
『ありがとう　お前がいたから”父親”になれた‥　父親として‥お前に育ててもらった‥　ありがとう‥』という静虎のセリフはこれ書いてる人間がタフで一番好きなセリフ。自分を超えた息子に対してかける言葉が「感謝」で有ることが静虎らしく、親子の絆を表している。何回読んでも涙が出るんだよねすごくない？

5二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:48:53

>>3

普通にバトルも面白いんだ、上位に来ても文句無いんだ

6二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:49:20

>>2

ふうん　キー坊って奴は結構名試合メーカーなんだな

7二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:49:24

2位117票　54　灘神影流　宮沢熹一　VS　幽玄真影流　日下部覚吾
灘神影流と幽玄真影流、元は一つだった流派。拳聖；日下部丈一郎の弟子ファントム・ジョー：金城剣史と灘神影流：宮沢鬼龍との闘いを皮切りに再び生まれた両者の因縁。互いの当主がその因縁に決着を付けるべく闘う。両者の当主は同じ「玄腿」を持つ血のつながりが有る親子。全世界が証人となる最強を決める闘いが始まるのだった。
TOUGH最終戦。朦朧拳や陰陽互恨の術含めたオカルト要素が強い幽玄だが、覚悟は幽玄の総帥らしくとんでも技のオンパレード。それら全てが猿先生の超作画で演出されるTOUGHという物語の最終戦に相応しい見ごたえ。特に湖の中での戦いは水の演出がとんでもないことになっている。猿先生本当にすごいと思うよ。
オカルト技ばかり話題に出るが双手穿孔拳や四玉突きなど純粋に殺意が高すぎる技も多数ある。ちなみに鬼龍のおじさん曰く幽玄は打撃に特化した武術らしいが塒固めや象塊などトリッキーな技も多い。宮沢三兄弟＋幽玄死天王による戦闘解説は余りにも豪華。恐らく世界最強9人があの場に集まっている。
決まり手は幻突返し。玄腿を持つものしか使う事の出来ない幻突を静虎の得意技である弾丸滑りを応用して返すという灘神影流と幽玄真影流を纏め上げた熹一に相応しい技。その演出は本当に綺麗でかっこいい。
闘いの後熹一は灘神影流と幽玄真影流を統一し「灘・真・神影流」を立ち上げ幽玄の道場が有った朧山に道場を構えた。自分たちの手で作るから尊いんだ絆が深まるんだ。
陽はまた昇る、という言葉でTOUGHという物語は締めくくられる。静虎達から熹一が沢山のものを受け継いだように熹一もまた誰かに引き継いでいくのだろうという事が分かる良い締め方。龍継ぐで道場潰していたことは言うな、ワシは今機嫌が悪いんじゃ。まあ外伝扱いだしキー坊の成長物語はTOUGHで完結しているから気にしなくてもいいんやけどな。

8二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:49:53

3位101票　37　灘神影流当主　宮沢熹一　VS　鬼龍の息子　マーシオ”ジェット”内藤
多くの激戦が繰り広げられたハイパーバトル。闇のフィクサーが暗躍するこの大会。多くの思惑が錯綜するがこの二人の熱き想いはそんなものは関係ない。さあどちらが強いのか決めよう。
静虎の息子：熹一VS鬼龍の息子：ジェット。この肩書だけなら鉄拳伝における熹一VSガルシアを思い出すがジェットとガルシアを取り巻く環境や関係は全く異なる。ジェットはボボパンして生まれた子供だからかストリートチルドレンから救われ鬼龍の寵愛を受けた。幼いころから鬼龍による龍の英才教育を受けた正真正銘の龍を継ぐ男。その実力は本物で有り多くの試合を圧倒。ハイパーキクタ戦では圧倒的パワーの差が有る中菊田をハイキックで失神させ限界寸前だった救う。パワー、スピード、テクニック、判断力を兼ね備えたオールラウンダーはまさに龍の遺伝子を証明する者だった。
試合前鬼龍の死を受け胸に龍のタトューを刻み、鬼龍を殺した尊鷹に手話で次はお前を殺すと宣言するなど本当に鬼龍をリスペクトしている事が分かるジェット。試合中に血のつながりが有る父親と判明した時は本当に喜んで奮起した。その愛情ガルシアは兎も角龍星とか姫次にも分けてやれよと言いたくもない。
35番のVSクソレフェリーは闇のフィクサーによる試合操作を吹っ飛ばす爽快なシーン。会話は出来ずとも熹一とジェット二人の想いは一つという事が分かる。ただバルカン・ボビーなど随所にマフィア場面が入るなど猿先生の悪癖が出ている試合でも有る。試合内容は良いだけに非常にもったいない。
試合後もうお前とは二度と闘いたくないと最大の賛辞を贈るキー坊に対し、手話でもう一度闘おうと伝える。鉄拳伝序盤の「闘いで分かり合う」を思い出す非常に爽やかなシーンだがそのすぐ後に悲劇が起こる。この展開は正直嫌だった。
鬼龍を庇い凶弾に倒れたジェット。彼は尊敬する父親を守れた事に満足し逝った。彼が眠る墓標、その墓には彼の父によってこう刻まれた「KIRYU’S SUN(鬼龍の息子)」と。
展開は兎も角この時の鬼龍の描写はかなり心に来る。思えばここが鬼龍最大のターニングポイントである。

>>23

9二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:50:20

4位99票　12　灘神影流当主　宮沢熹一　VS　武器商人　有働征二
猛者が犇めくハイパーバトル予選。鬼龍の部下である暴殺拳の使い手：彪、相手を徹底的に破壊する寝業師：新堂万次、大自然を味方につけ罠を張り巡らす佐渡一等軍曹を退けた熹一。次の相手は石から刃物を作り出し、自らも刃物の扱いに長けた元軍人の武器商人有働征二だった。
ハイパーバトル予選連戦の一人。どんな格闘技の名人でも刃物持った野蛮人には勝てないよね？という題材に対するTOUGHでの回答。常在戦場ならば身近に有る物で対抗する。服を鞭のように使い刃物の射程外から無力化するのだった。
使用する武器のようにキレッキレの罵倒を使いこなす有働。言葉の節々から格闘技を馬鹿にしている事が分かる。それだけではなく自分の作成した武器と技術に対する絶対的自信も見えて良い悪役。降参した振りをしてからの暴言＋不意打ちをあっけなく防がれるのもヘイト管理としてよくできている。
格闘漫画で武器を使用する奴は自分の知っている限り武器に頼り切って愚弄されるオチが多いがこの有働、元軍人という事も有り普通に強い。ムフフフ営業は夜の8時までそれ以降は格闘家に変身するのという台詞の通り格闘家らしい。恐らく殴りが強い人間が刃物を使えばもっと強いという理論の持ち主。
正直ここまでの人気は予想外でした。こういう意外な結果が出るから人気投票は面白い。このバウトに限らずハイパーバトル予選は全く違うタイプとの連戦なので見応えがある。しかしこの有働、どう考えても見た目がウ〇鈴木そっくりである。そしてそんなキャラを切れ味抜群煽りキャラにする部分は好感が持てない。キャラとしては好き。

10二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:50:34

>>3

ヘッ　ああいうキャラにきちんと勝てなきゃ主人公が強いという説得力が出せねえのよ

それをやってのけたキー坊は掛け値なしに鉄拳伝の頃より強くなってるぜ

11二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:50:50

4位99票　41　猛牛　ブル・マツダ　VS　ネオ・プロレスラー　鯱山十蔵
知名度も無くコネも無いロートル総合格闘家ブル・マルダ。試合を組んでもらう為ハイパーバトル優勝者である熹一にアポなしストリートファイト勝負を挑むが自分に勝利したと報告すればいいと返答される。しかしこれだけでは足りないと代理交渉人ブッカー・ゼロに新たなストリートファイト勝負をするよう命じられる。その相手は期待の若手プロレスラー鯱山十蔵だった。しかしこれはブッカー・ゼロが鯱山を売り出すために仕組んだ罠だった。これに対しブル・マツダはもう一度試合を組んでもらえるようブッカー・ゼロに懇願するがロートルの総合格闘家に価値は無いと切り捨てる。しかし熹一が鯱山とブル・マツダの試合をもう一度組んで欲しい、もしブル・マツダが勝てばブルの試合を組み、負けたら自分がブッカー・ゼロに協力するという契約を持ち掛ける。金の亡者ブッカー・ゼロは熹一のスター性を捨てるはずも無く試合は一か月後に開催されることが決定。誰もがブル・マツダ自身すら鯱山の勝利を疑わない約束されたクソ試合。それを覆すべく熹一とブル・マツダは山奥での修行を行い、ブル・マツダはへこたれそうになりながらも自身の弱い心とだらしない肉体を改造、「灘神影流：巨岩返し」を習得するのだった。闇のフィクサーが主催したモンスター・ウォーズのプレ興行でリベンジを挑むのだった。

12二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:52:37

試合開始後鯱山の圧倒的な打撃を前にストリートファイトでボコボコにされたトラウマが再発。自慢のタックルすら簡単に防がれ実力の差は誰もが分かる程だった。しかし彼には絶対に負けられない理由が有った。自身の酒癖とDVにより離婚し連絡を絶っていた18歳の娘が出産。娘もまたDVを受け離婚。女で一つ子供を育て上げなければならなくなった。そんな娘の助けに今度はなりたい。そんな二人に父として、おじいちゃんとしてカッコいい姿を見せたい。試合前に提案された八百長も関係ない。ロートルのおっさんの意地を見よといわんばかりに鯱山のタックルを巨岩返しでパンチを浴びせた。鯱山もこれに対し本気で殴り合うべき相手だと判断。勝負はノーガードの殴り合いとなり、勝利したのは鯱山。パンチによるKOだった。勝者は予想通り鯱山だったが試合内容は誰も予想していない大接戦でのKO勝ち。モンスター・ウォーズ開幕戦としてこれ以上ない盛り上がりを見せたのだった。試合後娘を会話するブル・マツダ。もうお父さんじゃなくておじいちゃんなんだよ、と声をかけられ和解し笑顔を見せる新人おじいちゃんブル・マツダであった。
人情短編ものとして良く出来たブル・マツダ編。くたびれたどうしようもないおっさんが主人公との修行を経て人生をやり直し最後は娘と和解。彼はもう道を踏み外すことは無いだろうと読者に印象付けてフェードアウト。とても綺麗な終わり方。
ハイパーバトルを優勝しもうキー坊に敵う相手は誰も居ないのでは？と思わせてからまさかの熹一師匠編。導く相手が若造ではなくロートルのおっさん、というのも良い味を出している。問題は次のヤクザ空手とかいう謎の相手に苦戦する事であった。御子神といいこの辺はヤクザ病最盛期である。

13二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:53:12

6位96票　46　灘神影流当主　宮沢熹一　VS　灘神影流　宮沢尊鷹
ハイパーバトル本戦で実現しなかったカード。鬼龍曰く尊鷹はまだ熹一を当主として認めていない。自分の実力を認めさせるため、灘神影流当主として超えなければいけない壁。バトルキングと謡われた宮沢三兄弟長男：尊鷹との決戦。
兜浸掌や塊貫拳、塊蒐拳など殺意MAXの技を次々繰り出す尊鷹。自らの生来の気質である鬼になり熹一に襲い掛かる。後にも先にもここまで相手を殺しにかかっている尊鷹はここだけだと思う。闘いの時点で本気尊鷹に敵わなかった熹一。しかし驚異の成長でハイパーバトル予選の極限状態で片鱗を見せた「灘神影流・気眼・空眼」を会得するなど次第に尊鷹を超えていくのだった。
それらの技を静虎の得意技である波濤返しや弾丸滑りで躱していく熹一。尊鷹が人生トップクラスに楽しい瞬間だったと考えられる。ちなみに尊鷹は闘いの前から熹一を灘神影流当主として認めていたため鬼龍の見立ては見当違いも良い所だった模様。ただ鬼を開放して本気で闘える相手だったためハッピーハッピーだった模様。
ゾーンの境地はまだ分かるが互いの分身が闘うというオカルトを超えたオカルト展開。個人的にTOUGH一番のオカルトバウト。自分はゾーンという言葉が余り好きではないので普通に打撃技の応戦をして欲しかった。後折角灘神影流同士の闘いだから寝技の応酬も見たかった。この尊鷹戦の決まり手であるカウンター幻突は覚吾戦でも決定打となる。
不満点は結構有るバウトだが尊鷹の強さと熹一の成長速度が感じられる名バウト。それにしてもこの尊鷹、技の殺意が高すぎる。兜の上から頭を破壊したり、五年後確実に死に至らしめたり、腹を殴って脳を物理的に破壊したり、殴りで岩を文字通り粉々にしたり、蹴りで頭を切断する。これに加えて防御技である弾丸滑りと幽玄の技も習得しているから手に負えない。ただ寝技を一切使わないためその部分が弱点なのかもしれない。問題は寝技に持ち込んだらノーモーション仰臥・塊蒐拳が飛んでくるため必要がない説が有る。気で扉を破壊したりも出来るし顔をセルフ整形出来る。猿先生尊鷹に関しては色々盛りすぎたと思うよ。

14二次元好きの匿名さん22/07/07(木) 21:53:46

以上です。皆さんの好きなバウトは何位だったでしょうか。
高校鉄拳伝、TOUGHと人気投票を開催しましたが、改めてタフシリーズの魅力を再確認できて嬉しかったです。
龍継ぐはまだ完結していないので人気投票は行わないと思います。プレ・ボは買わなくていいから単行本は買え、鬼龍のように…。

再三ではありますが沢山の投票重ねてお礼申し上げます。

おまけ　鉄拳伝人気投票スレを久しぶりに見たらかなり投票数が増えていたので紹介
1位131票　41　熹一の父親　宮沢静虎　VS　“怪物”を超えた”怪物”　宮沢鬼龍
2位96票　11　灘神影流継承者　宮沢熹一　VS　プロレスの王　アイアン木場
2位96票　15　灘神影流継承者　宮沢熹一　VS　奇人朝昇　朝田昇
4位95票　35　灘神影流継承者　宮沢熹一　VS　壊れた人間兵器　エドガード・C・ガルシア
5位93票　16　格闘家　木場正治　VS　人間兵器　エドガード・C・ガルシア