- 1二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:11:34
曲のリンクともしキャラも指定したいなら書いてくれれば書く
ガイドライン違反になりそうなことと過度な下ネタなんかは禁止させてもらうな
ちなみにキャラは無理に指定しなくてもこっちで決めることもできるぞ
アニソンでもボカロでもゲーム曲でもアーティストのCDでもなんでもいいぞ
ちなみに前スレから歌詞→音楽にスレタイ変えたけど、試験的に歌詞のないBGMを曲調から書いてみようと思う
リクエストしたい人はしてみてほしい
前スレ
【SS】歌詞でSS書く|あにまん掲示板曲のリンクともしキャラも指定したいなら書いてくれれば書く人がもし多くくるようだったら全部書けなくなるかもしれないがその時は公平にダイスで決めるよちなみにキャラは無理に指定しなくてもこっちで決めることも…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:13:43
- 3二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:17:37
- 4二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:17:54
10まで保守って言うけど既に何すればいいからわからないからもうリクエスト投げてくれる人いるなら投げてくれると嬉しい
- 5二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:18:31
- 6二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:20:47
- 7二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:22:02
多分歌詞付きなのに歌詞が聞き取れない、歌詞リストも出てこないなんてことがなければ全部書けるから大丈夫だ!
- 8二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:24:32
- 9二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:25:04
- 10二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:25:28
- 11二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:25:48
- 12二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:26:44
断り忘れたんだが、BGMの方は元のゲームとかあると思うけど、そこまで色々ゲームやれてないので元々使われてるシーンとかけ離れるかもしれないことを謝罪しておく…
- 13二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:30:21
- 14二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:32:07
- 15二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:32:20
- 16二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:33:17
- 17二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 11:43:34
- 18二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 14:00:56
- 19二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 14:05:09
- 20二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 14:07:03
- 21二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 14:43:20
- 22二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 14:44:01
離れてる間にリクエストがすごい数に…
ありがとう、時間かかるかもだけどじっくり書いて行くよ - 23二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 14:55:42
…目の前にはピアノがある。
見覚えのないピアノだ。だけど弾きなれた感覚がする。
自分はこのピアノを弾かなければいけない。そう思った。
…期待の眼差して見つめてくる2人の少女のために。
ピアノから優しい音色が溢れ出す。
見ている少女たちは無邪気な笑顔を見せ、すっかり聞き入っていた。
(…アタシ、ピアノなんて弾けたっけ…?)
そんな疑問はあったが、その笑顔を見るとどうでもよくなった。
「…もっと楽しんで」
曲を邪魔しない小さな声でそう呟き、しばらくピアノを弾きづつけた。
「…イシン?タイシン!ターーーイシーーーン!!!」
「………なに…?うるさい…」
ふと顔を上げればそこはトレセンのカフェテリア。
ピアノなんてそこにはなかった。
「あっ、タイシン起きた!」
「珍しいな、ゲームしながら寝てしまっていたなんて…」
「え…?」
見れば、自分の手には途中でゲームオーバーになった音ゲーの画面が表示されたスマホがあった。
「…あー、なるほど。夢か…」
「夢?…何か面白い夢でも見たのか?」
「えっ、ほんと!?ねえねえ教えてよ!アタシ気になる!」
「やだ」
「そんなっ!?」
…2人にそっくりな少女にピアノを弾いて聴かせていた、なんて…
恥ずかしくて言えやしない。
- 24二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:04:22
- 25二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:11:06
- 26二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:13:07
- 27二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:15:44
- 28二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:21:54
前スレの166です。感想書きます
リクエストしてキャラ指定はしてませんでしたが、曲的にはフクキタル辺りかな~っと思ってましたが、ネイチャとマベサンという意外な人選で個人的にセンスあるなと思いました
落ち込んでるネイチャを励ますマベサンが本当にいい子で、多分このSSで言うマーベラスは幸せのことだと思うんですけど、幸せには色んな種類があることをネイチャに教えるマベサンが尊くて最高でした…… - 29二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:23:30
- 30二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:26:45
- 31二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:43:11
- 32二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:55:51
書こうとしたらもうあった。ありがとう同士!
- 33二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:59:37
- 34二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:13:02
- 35二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:13:37
- 36二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:14:08
どんな曲でも多分大丈夫なんだが…想像以上の勢いで追いつく気がしなくなってきたな…!
- 37二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:41:38
- 38二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:42:08
- 39二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:44:31
- 40二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 16:45:19
大丈夫だ、特に誰が悪いわけでもないからな!
- 41二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 19:40:42
- 42二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 20:49:26
俺たちは待つぜ、いつまでも
- 43二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 21:05:46
関係ないけど何故かドトウで脳内再生された
- 44二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 22:59:16
賑やかな街並み。ただししとしとと雨が降っている。
マチカネタンホイザと自分は並んで歩いていた。
雨で景色がくすんで見える。
「…どうかしましたか?」
…自分は雨が好きではないのだと、そう伝える。
「そうなんですねぇ。まあ確かに、濡れちゃいますしねぇ…私としては雨の時しか出来ない楽しみもあって、まあまあ好きなんですけどね。例えばー…ほら!」
彼女は大きな水溜まりを見つけると、長靴でパシャパシャと水を蹴る。
「子供っぽいかもしれませんけど、結構楽しいんですよ。こう、蹴った時のスラーッ!って感触とか楽しいですし」
恐る恐る彼女の真似をしてみる。
確かに、結構楽しかった。
そんなことをして遊んでいると、急に眩しさを感じる。
「あっ!雨、上がりましたよ!」
そう言って彼女は傘を下ろし、早足で空を見上げに行く。
そこには開けた視界が広がっていた。
雨は確かに上がっていた。景色の色も元に戻って見えた。
けれどそれは雨が上がったからではない。
「わー!みてみてください!虹かかってますよー!すごいですねぇ!」
その君の笑顔が、自分の景色に色をくれた。
これからの雨は、少し楽しくなりそうだ。
- 45二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 22:59:40
歌詞がないと本当に捉え方が無限大になるから…自分のこの解釈でいいのか悩みどころだな
- 46二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 23:11:34
「…へえ。それでキミは、アタシに勝負を挑みにきたんだね」
そう言って笑う目の前の人物。
いかにも楽しげな顔をしているが…クラシック三冠を獲った、まごう事無き実力者である。
その名は…ミスターシービー。
「…一つ確認するけど。手加減は一切しないよ?」
そんなのは当たり前だと、胸を張り言い返す。
「…あはは、ごめんごめん。失礼なこと言っちゃったね」
物腰は柔らかい。
けれど自分との実力の差は計り知れない。
はたから見ればもはや思い出のための挑戦にも見えるだろう。
RPGで例えるなら、圧倒的な『ラスボス』。
勝てば私にハッピーエンドが訪れるのは間違いない。
負けても別にバッドエンドな訳ではないが…
やはり、本能として負けたくはない。
「さて、実力出しきれないと失礼だし、ちょっとストレッチでもするね」
そう言って軽く体を動かし出す彼女。
美しい髪が揺れる。
楽しげな笑顔。何かを期待している眼差し。
『自由』な彼女が、ルールのあるレースを走り続ける理由は…ここにあるのだろう。
ならば、それにしっかり応えられるレースをしなければ。
「それじゃあ…よろしくね?」
ゲートが、開いた。
- 47二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 00:17:54
いいねぇ!
- 48二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 05:36:27
- 49二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 09:11:34
あげ
- 50二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 16:37:12
保守
- 51二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 19:10:48
保守
- 52二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 22:11:43
「『一緒に果てが見たい』_ねぇ」
最後の最後で、自分を夢に繋ぎ止めた言葉。
もう着ることは無くなると思っていた制服を整えながら、考える。
「トレーナー、という人種は好きになれそうにもないが…ふむ」
彼だけは…少し違うと感じた。
菊花賞を走る彼女。
彼と果てを見るためなら、プランを変えている場合ではなかった。
もしかしたら研究者としては間違った選択かもしれない。
「けれどそんなの…関係ないなぁ!」
足の不安なんて関係ない。そんなのどうとだってできる。
素行の悪さからくる悪評も関係ない。後からいくらだって評判は生み出せる。
…幻でもなんでもない、三冠ウマ娘がその日誕生した。
『タキオン!おめでとう!』
…彼はいつも通りの、狂気を湛えた目で迎える。
「ああ、ありがとう」
『ど、どうしたの…?珍しいくらい楽しそうな顔してるけど…』
「ん?いや、楽しいからね。実際」
今、彼と走る時間が、なによりも楽しい。
- 53二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 22:52:48
少しおしゃれなカフェでのひととき。
「トレーナーさま〜。楽しめておりますでしょうか〜?」
メジロブライトが、そう聞いてくる。
『ああ、楽しいよ』
ゆったりとした、くつろげる雰囲気が漂っている。
目の前でお茶を飲む彼女を見て、ふとこの間のレースを思い出す。
…彼女がレースに出ると、いつも衝撃を受ける。
普段あんなにのんびりとしている彼女が、覚悟の決まった表情で…ものすごい速度で駆けていく。
その光景が、脳裏に焼き付いている。
「トレーナーさま〜?」
声をかけられ、はっとする。
『ご、ごめん…ぼーっとしてたね、何かな』
「こちらのケーキ、届きましたわ〜。美味しそうですわよ〜」
ふとそちらをみると、確かにケーキがあった。
…届いたのはだいぶ前だが。
『ありがとう』
何はともあれ、そう伝える。
「どういたしまして〜」
…彼女とカフェでくつろぐ時間は、とても楽しい。
けれど、こんな時ですら彼女がレースで走るところをもっと見たい…その思考が頭をよぎるのは、きっとトレーナーの性なのだろう。
- 54二次元好きの匿名さん22/07/13(水) 22:55:39
狂気で自ら燃え盛る者はいつ見ても美しい……。
- 55二次元好きの匿名さん22/07/14(木) 00:44:15
あげ
- 56二次元好きの匿名さん22/07/14(木) 08:44:40
保守
- 57二次元好きの匿名さん22/07/14(木) 16:45:42
保守
- 58二次元好きの匿名さん22/07/14(木) 20:41:24
「…寒いわね…」
静かな夜。私たちは星を眺めていた。
思わずトレーナーの方を見る。
『…どうしたの?悪いけど、防寒具はこれ以上はないんだ…』
「…そう」
別に攻めるつもりではなかったけど。
ただそこにトレーナーがいて、私がここにいるこの時間が。…ただ心地よかっただけ。
「…星、綺麗ね」
『ああ、綺麗だな。…願い事とかしたら叶うかな?』
「…さあ」
なんてことない会話。
普段突き放してしまうから、こういう近い距離での会話は貴重だ。
(…別に、嫌ってるわけじゃないから)
そう思っても、口に出すのは難しいもので。
(こんな人生でも…トレーナーがいてくれたのは、きっと幸せなこと)
「…1人ぼっちで星を見てた時より楽しいわ」
『それならよかったよ』
「まあ…1人ぼっちが2人いるだけかもしれないけれど」
『ははっ、それはそうかもな』
…その後、しばらく沈黙が流れた。
とりあえず何かを言いたくて、適当なことを言う。
「流れ星が見たい…」
そう言って空を指差す。
その瞬間、奇跡のように流れ星が流れる。
『…!わぁ…すごいな、アヤベ…!』
「…まさかこんなことが起きるなんてね…ふふっ」
その星が瞬く夜は、とても_楽しかった。
- 59二次元好きの匿名さん22/07/14(木) 21:26:09
おぅおぅおぅ
保守 - 60二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 00:30:05
あげ
- 61二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 08:56:44
あげ
- 62二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 16:42:45
保守
- 63二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 16:55:21
このレスは削除されています
- 64二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 17:58:19
晴れた空に照らされた街を、弾むように歩く君。
「…ちょっとどうしたのよ!置いてくわよ!?」
『ごめんスイープ、ぼーっとしてた』
「まったくもう…」
だって君の小さな背中に、思わず見惚れてしまっていたから。
「まあいいのよ、どうせもうすぐ着くしね…あっ、ほらほら!」
いきなり彼女は走り出す。
『あっ、ちょっと待って!』
ウマ娘の速度には勝てるわけなかったが…彼女が泊まったタイミングで、必死に追いつく。
「ほらほら前見なさいよ!下なんか向いてないで!!!」
『ちょ、ちょっと待…あ…』
そこには広大な海が広がっていた。
陽の光を浴びて、キラキラと輝いている。
「ふふん、すごいでしょ?ここには海の魔力が満ちてるって、グランマが言ってたの!だからアンタと来たかったってわけ!」
『…すごい、綺麗だな』
「ちょっと、聞いてるの!?…綺麗なのは、そうだけど!」
2人、海を見つめる。
「…どこまで続いてるのかしらねー」
『きっとどこまでも、だよ』
「ほんとっ!?それならそれなら…!」
これはまだ無邪気で幼い彼女との、小さな思い出。
- 65二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 17:59:43
- 66二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 18:12:13
- 67二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 18:13:23
- 68二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 18:13:52
ありがとうございます
- 69二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 18:24:48
このレスは削除されています
- 70二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 18:25:22
「わざわざ海外に応援に来たのか?…勝てるかもわからないのに」
「…アンタらしくもないわね。昔だったら勝つことしか考えなかったのに」
彼女にそう言われて思い出す。
…『日本ダービー』を勝ったあの日。
ティアラ路線を歩んでいた自分が、路線を投げ捨て自分を実現した日。
…最高に「カッコイイ」自分を目指していた。
「…そうだな…懐かしいよ」
「何懐かしがってるのよ。…今でもアンタはアンタでしょ?ウオッカ」
そう言われても。
もうすっかりあの頃から自分は変わってしまった。
笑えない。笑おうと思っても笑えない。
彼女が…ダイワスカーレットがライバルとして走っていた頃の、無邪気な自分とは変わってしまったんだ。
「変わってなんてないでしょ」
スカーレットはそう答える。
「事実変わってるんだよ。それは事実で_」
「人柄なんて変わったと思っててもどこか変わってないものよ。アンタもまだ、どこか『カッコイイバカ』のままなんじゃないの?」
…『カッコイイバカ』。彼女に散々言われた言葉だ。
ふと、側頭部に手を当てる。
昔、「なんだかカッケーから」という理由で買った、よくわからない髪飾りがついていた。
そういえば、気に入っていて外そうとも思っていなかった。
「そう言う変わらない”ウオッカ”が、次のレースで勝つのを期待してるわよ」
そう言って彼女は去っていった。
気がつけば微笑みが漏れていた。
…次のレース、なんとしても勝たなければと、そう思った。
- 71二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 18:45:21
書いてくださってありがとうございます!
- 72二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:43:46
好きだなぁ。
- 73二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 23:28:49
「キングちゃん?空見てるの?」
「…ウララさん。ええ、空を見てるわ」
「曇ってるよー?お星様もお月様も見えないよー…」
そんな曇った空を、キングヘイローはぼんやりと見つめていた。
「…今日のレースね、負けてしまったの」
「…負けちゃった、の?」
「ええ。…大事なレースだった」
ハルウララの心が揺れる。
彼女は負け続きで、”大事なレース”になんてそもそも出られない。
だから覚悟なんてわからない。
けれど、負けて悔しい、つらいのはわかる。
「…キングちゃん!」
彼女は勢いよくキングに飛びつく。
「きゃっ!?ちょっとウララさん、何して…」
「今日はウララにいっぱい甘えていいよ!いくらでも悲しいこと、言っていいからね!」
…どう見ても彼女が甘えてるようにしか見えない体勢。
けれどそれは彼女なりの気遣いだった。
「…あ」
思わずキングの瞳から涙がこぼれる。
「いちりゅー…って難しそうだけど…悲しい時は泣いてもいいと思うよ!」
そのウララの幼いながらの気遣いが…彼女の涙を決壊させる。
「うあ…ああぁ…!!!」
一晩泣ききったら、きっと明日には”一流のウマ娘”が帰ってくるのだろう。
けれど、今だけは。
「よしよし!すごいね、キングちゃんは…」
- 74二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 01:07:22
ウララちゃんママ好き...
- 75二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 10:12:47
保守
- 76二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 18:05:26
あげ
- 77二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 00:08:40
早めの保守。
- 78二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 01:53:53
いつも助かります
- 79二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 10:53:27
保守
- 80二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 19:01:26
保守
- 81二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 22:16:58
そこでの勝利が、きっとこれからの挑戦権となる。
そこに彼女は立っていた。
「ナカヤマフェスタですが…少し落ち着かない様子ですね?」
「一番人気はもちろんあの娘!いやぁ、楽しみですねぇ…」
…この瞬間は幻ではない。
(もう自分の走りは散々見られてきてる)
今更切り札も何もない_そう思われるだろう。
遊戯でもない、切り札など必要ない…彼女はそう決心した。
(ここまで積み重ねてきた純粋な走りで…勝つ!)
研ぎ澄まされた走り。
けれど間違えれば全てが終わる。
…『あの娘』が全てを掻っ攫おうとする。
(けど悪ぃな…打ちのめす準備はできてんだ…!)
「ナカヤマフェスタです!…1着になりました!!!」
それが彼女の全身全霊。
(っし…!まずは1つ…)
嬉しさは溢れている。…だが彼女は、これで終わるつもりはなかった。
たくさんのウマ娘が夢見たレース…それを目指して、彼女はまだ進む。
- 82二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 23:34:39
- 83二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 01:38:08
あげ
- 84二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 09:26:36
ほしゅ
- 85二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 15:17:00
ほっしゅ
- 86二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 20:47:01
保守
- 87二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 21:17:29
頭痛ゆえ今日更新できるかわからない…すまない…
もし書き上がったら投げるけど今日はあまり期待しないでほしい… - 88二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 21:26:55
- 89二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 23:20:11
- 90二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 00:19:26
あげ
- 91二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 01:46:58
「さあ、舞台の始まりさ!」
目の前を走る_憧れ。
前回も前々回も届かなかった、憧れ。
…今回こそは。
「やあああああああああ!!!」
普段おっとりとした彼女とは思えぬ鬼気を纏い、目の前を走る『憧れ』を追いかける。
…そして、追い抜く。追い抜いてみせる。
「_ドトウ先頭!ドトウ先頭!ドトウの執念が通じるのか!」
流れる景色。煌びやかな影を後方に置き去る。
(…私は、オペラオーさんをずっと追いかけてきました)
走る間、思い出が溢れる。
(どんなときも、あんなに堂々とできるオペラオーさんに憧れてて…)
脚は、前へと進むのをやめない。
(その憧れを…)
「越えて…みせますううううううううう!!!」
絶対に負けたくない。
その「執念」が通じた瞬間だった。
「…おめでとう、ドトウ」
「あ…オペラオーさん…その…」
「…キミは…ボクに『勝った』よ」
「…!ありがとうございますぅ!」
その勝利を噛み締める。
…噛み締めた後は、”次”へ意識を向ける番だ。
次こそは負けない。次も勝つ。
その思いをお互いに抱えながら…覇王と怒涛はまだ走る。
- 92二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 02:00:01
頭痛はマシになったので少し書く
心配してくれた人がいて嬉しかった、ありがとう - 93二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 02:00:34
…いつからだろう。『勝ちたい』気持ちが消えていたのは。
「…こんなんじゃ、あの日のアタシに怒られちゃうね」
過去は振り返らずに進んできた。
けれどいつだか…「負けてもいい」「見ていて楽しいレースができればいい」
…そう考えてしまっていた。
「やっぱりアタシ…『勝ちたい』!」
その思いを胸に、彼女は_ウイニングチケットは、再び走る。
「今のままじゃっ…ダメなんだああああああ!!!」
友人_ライバルも追い抜いて。
…今までがどんなに低迷していても、これからまた強くなって行けばいい。
明日は明日の風が吹くのだから。
「…ウイニングチケット、復活勝利!!!」
「…やったぁ!『勝った』!」
1人で喜ぶチケット。
「…なんだ。ちゃんと勝ちたいって…思えるようになったんだ」
「どうやら…もう心配はないようだな」
まだまだ青い彼女。そんな彼女は確かに、今日1つ成長した。
- 94二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 02:51:34
…自分は弱い。
それは分かりきっていた。
けれど、そんなのは関係ない。
自分の描く『真実』を掴み取ってみせる…
彼女は、言語ができなくとも確かにそんな気持ちを持っていた。
「むむぅ…また負けちゃったぁ…」
「ウララー!よく走りきったよー!」
「あ、ありがとー!」
…自分が走ることで、喜んでくれる人がいる。
なら、自分が勝てばもっと喜んでくれるだろう。
(わたしは弱いけど…だからこそ、勝ったら『勇気』をもっともっといっぱい上げられるよね!)
彼女の脚は、誰かに『勇気』を分けるために使われている。
「いっちに、いっちに…」
「あら、ウララさん。…トレーニング?」
「あ、キングちゃん!うん、次こそ勝ちたいからね!」
「…あんなに集中してるなんて…ウララさん、集中苦手なのに…」
…現状彼女にできることなら、なんでもするくらいの覚悟だった。
(わたしがまだ…諦めないでいられるうちに、勝ちたい…!)
「うららららーっ!らっ…らああああああっ!!!」
「ウララーっ!がんばれー!」
いくら負けを重ね知名度を上げたウマ娘といえど、勝ちたい気持ちは確かにそこにある。
弱さに甘えていた自分をやめて、少しでも前へと進む。
…『運命』すら塗りつぶす『真実』を手に入れるために。
- 95二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 03:02:18
何度も何度も、怪我にその栄光を阻まれてきたウマ娘。
…トウカイテイオーが、有馬記念で走る。
正直、抱いていた期待は、神の起こすような『奇跡』であり、彼女自身が起こす何かではなかった。
「…ゲートが開きました」
…彼女も走り出す。
何度も折れかけてきたその脚で、前へ進んでいる。
『…テイオー…頑張ってくれ』
いち間客でしかない自分の応援は、届くはずもないのだろうが…
…レース後半。
「…だあああああああああああッ!!!」
『…!?』
彼女はその脚を全力で使い、前へと進む。
…1人、また1人と追い抜いていく。
いつしか…先頭に立ってしまう。
『…がんばれ…がんばれテイオーっ!!!』
大声で、心からの願いを叫んだ。
その願いは…届いた。
「…どうだ!これがボクの…トウカイテイオーの『奇跡の復活』だあっ!!!ボクは…これからもっとたくさん勝つ!そして、復活が奇跡でも勝利は奇跡じゃないって証明してみせるもんね!」
…勝利した彼女は語った。
神の起こす奇跡なんて、いらなかった。
彼女は、彼女自身の力で『奇跡』をつかみ取れた。
『…ファンになっちゃうよ、こんなの…』
…自分の眼には、テイオーのゴールの瞬間が焼き付いていた。
- 96二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 06:06:53
…憎しみのこもった視線が自分を刺す。
これが今までもらってきた愛の代わり。これからの自分を構成するモノ。
(…どうせすぐ慣れるよね)
その通りで、すぐに慣れてしまう自分が嫌でもあった。
…レースでの実力はメキメキと成長していった。
「パーマー。この調子なら有マ記念も夢じゃないぞ」
「…どうも、ありがとうございます」
…あの頃の自分に伝えたい。
あのトレーナーは…自分にとって何より大切だったと。
去っていく時…何がなんでも追いかけなきゃいけなかったと。
「…わぁ…空、綺麗…」
空だけは相も変わらず綺麗だ。
そばにあの人がいなくても。
「もっと綺麗だったのかな…本当は。あはは…」
…”迎え”が来たのは、その少し後のことだった。
「ねえ、今日はなんのトレーニングする?」
晴れた空のような明るい表情で、パーマーは語りかける。
『そうだな…今日はお出かけでもしよう』
「お、いいじゃん!私こないだヘリオスに教えてもらった超テンアゲなスポット…って言ってた水族館、行ってみたいなー!」
『わかった、今日の行き先はそこにしようか』
「やったー!」
…実力より何より、大切な人がそこにいた。
もちろんレースの結果が欲しくないわけじゃない。けれど…
(私は、この人に1着を上げたい)
- 97二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 06:07:12
キャラがブレてたらすまない…
- 98二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:41:35
- 99二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:42:28
- 100二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:53:45
- 101二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:54:56
- 102二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:55:00
そう思ってくれたらよかった!こちらこそありがとう!
- 103二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:55:25
- 104二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 15:04:41
保守
- 105二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 18:17:18
- 106二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 23:30:14
保守
- 107二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 04:25:11
保守
- 108二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 12:36:35
保守
- 109二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 19:50:09
保守
- 110二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 22:33:34
「それじゃあおやすみ、キングちゃん!」
「ええ、おやすみ、ウララさん」
そうして部屋の電気は消える。
…暗い部屋の布団の中、キングは1人悩んでいた。
(…今日も…負けた)
何度も何度も負け続けて…きっといつかは夢を掴めると、信じて走っている。
信じているのに…
(こんなに…心が痛い)
気がつけば涙が溢れていた。
「…キングちゃん…」
部屋の反対側の布団で眠るウララにも、静かに彼女が泣くのは聞こえていた。
…知りたい。
負けて悔しい彼女の気持ちを知って…寄り添いたい。
けれど…負ける重みをウララは知らない。知ることはきっとできない。
(わたしは…負けてもみんな喜んでくれる)
けれど彼女はきっと違う。勝つことを望まれ、勝つために走っている。
(本当は…もっと、キングちゃんの支えになりたいよ…)
2人の夜は更けていく。
いつか2人にくる朝までは…きっと長い。
けれど、明けない夜はない。彼女たちの悩みもいつかはきっと晴れるだろう。
- 111二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 22:47:42
本編で見た気がするほど解像度が高い。
ありがとうございます! - 112二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 01:51:17
あげ
- 113二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 03:00:56
うおぉ……思ったよりシリアスだぁ……。でも最後の一文のおかげで希望が持てる……
最初の二人の会話を見ると、いつもと変わりない様子に見える。でもキングには敗北という棘が心に何個も刺さってて、夢を叶えられると信じてるのに心に刺さってしまったそれが涙になってしまう……辛い
ウララも大切な友達が泣いているのに自分にはどうすることも出来ず、純粋さ故に敗北の重みを(負け続けているのにも関わらず)分からないから友達の心を知ることも出来ないという……やっぱ辛ぇわ
でも、二人の思いは叶うってことを分かってるから本当に素晴らしいです
- 114二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 09:52:10
保守
- 115二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 17:15:15
保守
- 116二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 19:18:03
…沈むような感覚。闇が開けるのはまだ先だろう。
この身が罰を欲する限り…闇は開けない。
辛さで叫んでも、叫んだ先には何もない。
「…あなたはまだ、私を見てる?」
あの子は今の自分を見て、支えてくれるだろうか?
そんなわけはない。だって自分の代わりにいなくなったのだから。
今日も走る。
光明の差しかけた未来を自分ですり潰す。
幸せになるなんて許されないと、目を逸らす。
弁明もできやしない。ただのエゴだ。
「はぁっ…はぁ」
まだ走る。
「…どうして、私なんかを見ているの?」
なぜあの娘たちは自分なんかに構うのか。
なんであのトレーナーは自分をスカウトしにきたのか。
わからない。
わからないけど…少しだけ、走る脚が止まった。
少しだけ、差した光を浴びてもいい気がした。
「アヤベさん!今日もトレーニングかい?よければボクと…」
「ごめんなさい」
「そんな!どうしてだい?」
「…今日は先約があるの」
『ごめんアヤベ、待たせちゃったかな?』
…たくさんの光に囲まれる自分を、少しだけ許せた。
- 117二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 21:41:16
- 118二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 23:42:32
- 119二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 00:47:36
あげ
- 120二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 09:45:31
ほしゅ
- 121二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 12:52:31
- 122二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 15:32:32
保守
- 123二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 15:36:20
- 124二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 15:39:00
- 125二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 15:45:02
- 126二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 17:48:32
- 127二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 23:17:46
保守
- 128二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 01:25:20
- 129二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 03:00:07
うおかっけぇ…やっぱりスゲェ…!
- 130二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 03:02:44
- 131二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 03:09:25
- 132二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 05:37:21
- 133二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 07:18:16
- 134二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 12:09:21
保守
- 135二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 12:14:14
- 136二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 19:22:34
- 137二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 19:49:18
- 138二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 01:39:09
保守
- 139二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 11:00:35
保守
- 140二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 11:56:31
あげ
- 141二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 12:53:04
これの41:50から45:10までの曲で……。一応コメントに和訳された歌詞もあります
指定というか出来れば主役はモブの子で。出来れば曲調のように激しい情熱的な性格で
何かのレース(GⅠでもGⅡでもGⅢでも何でもOK)で人気も最下位付近の子がネームドの子にすらギリギリで勝って人気がない者は勝てないみたいな固定観念を崩壊させてレースに絶対がないことを改めて証明
レース場が大混乱になってる中で勝者だけが仰向けに倒れて手を空に突き出しながら、自分に期待を向けていなかった観客を内心で嘲笑って勝利を噛みしめていたみたいな……
細かくてすみません。キャラ指定も変則的なので厳しかったら後回しでも……
- 142二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 18:16:53
保守
- 143二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 23:08:15
彼女へのブーイングが飛び交っている。
「…何故ですか」
彼女は菊花賞を勝った、讃えられるべき『勝者』。
なのに、何故_
「ライスのせいで…ライスが…」
毎日のように怯えながら歩く彼女。
走る意欲すら無くなってしまった彼女。
「…理解できません」
そう、理解ができなかった。
彼女の勝利に文句をつけていいのは…
「文句をつけていいのは…私だけです」
ミホノブルボンの三冠を阻止し、一斉にブーイングにさらされたライスシャワー。
「私の夢をライスさんが阻んだのは確かです。ですが…私はそれでもよかった。仮に文句を言いたくなっていたとして…外野が言うのは違うはずです」
彼女は、友人がブーイングにさらされる理由に決して納得できなかった。
その立場から見えるものは…ただの一方的な迫害だった。
- 144二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 23:08:39
そのままだと微妙に当てはまるのが思いつかなかったから若干独自の解釈加えた、すまない
- 145二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 01:35:08
保守
- 146二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 10:15:23
保守
- 147二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 18:21:38
保守
- 148二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:22:49
奇跡。
それは普通ではありえないからそう呼ばれる。
その奇跡は、願った人はいれど、予想はされていなかった。
「…本当に走るのですか?もっと辛い現実を知るかもしれないのに…」
彼女は立ち止まることを選ばなかった。
ゲート前で軽いストレッチをする彼女…トウカイテイオー。
「…よーし、地の果てまで走ってやるもんね!」
『もう走れない』
そんな言葉を、キミから聞きたくはなかった。
『あなたと同じ』
同じじゃない。同じじゃないから、希望を持っていられる。
「…見ててね、マックイーン。”奇跡”…起こすから!」
…彼女は思いを力に変えて走る。
(応援してくれてるファンのみんな…)
脚に一層力がこもる。
(背中を押してくれたターボ…)
彼女は前へと走っていく。
(…かけがえのない絆を築いたマックイーン…!)
その全ての思いを胸に、彼女は走っていく。
その日、”奇跡”は起こった。
- 149二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:25:49
- 150二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 00:53:51
- 151二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 00:56:55
- 152二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 00:58:00
- 153二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 01:12:43
- 154二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 01:56:20
このレスは削除されています
- 155二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 02:07:07
「…むん。今日も負けちゃったか」
…次に向けて頑張るしかない。
そう思い、彼女は今日もトレーニングをする。
「いっちに、むんっ!にーにっ、むんっ!!!」
トレセン学園は夏休みで授業もないし、寮暮らしだから特に家族と暮らしてるわけでもない。
誰に見られてるわけでもないが、トレーニングしていないと自分が自分を許せなかった。
その日の夜。
「ふぅ〜!今日も疲れたなぁ。お風呂入って〜♪ゆっくりばばんば〜♪」
風呂を浴び、布団に入る。
これからに不安がないわけではない。むしろ不安でいっぱいのはずだ。
けれど…
「考えても仕方ないし…寝よう!」
彼女はぐっすりと寝た。
言葉では『普通』を貫く彼女だが、当然悔しい気持ちはある。
「うわ〜!ブルボンさん強いねぇ。こないだのレース勝ったんだ!」
そのニュースを見て…
「負けてられないぞ〜!トレーニングしてこよう!えい、えい、むんっ!」
誰も見ていなくても、トレーニングをする。
それが彼女…マチカネタンホイザだ。
- 156二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 02:09:51
リクエストまだやってますかね…?
やってなかったら消してくれい
メジロアルダン(とトレーナーで)
こころ語り(アルトネリコ2)
Ar Tonelico 2 こころ語り(The Heart Speaks) with lyrics
- 157二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 02:10:27
やってるぞ!とりあえず165までだけどな
- 158二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 02:16:09
※バッドエンド注意
「応援ありがとー☆じゃあ次の曲に…」
今日も舞台で踊るスマートファルコン。
そんな彼女の携帯に届いた知らせは、ショッキングなものだった。
「…トレーナーさん。久しぶりだね」
もう答えの返ってくることのない言葉をかける。
「あはは…こんなことになるなら、あの時止めてくれた時に…トレーナーさんのそばに、もうちょっといればよかった」
悲しいはずなのに、涙すら出てこない。
何日経っても実感が湧かない。
あの人がもういない実感が湧かない。
白い壁に映る自分の影が、あの人なんじゃないかと錯覚するほどに。
…ライブ前、楽屋で一人俯いていた。
「…ダメダメ。ウマドルは、笑顔でいないと…」
そして幕が開く。
その日歌ったのは…あの人に捧げる、ラブソング。
- 159二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 03:44:57
- 160二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 04:39:13
さすがにそろそろ自覚しなければならない。
…私は、恋をしてしまった。
あなたに出会うまで…笑うことも碌にできなかった私が。
今はこんなに、幸せを感じられている。
ある日は天体観測をした。
「ほら、みて…あれがふたご座の…」
『わぁ…綺麗だな』
そばで笑うあなたの瞳を見れば、悲しみも乗り越えられる気がした。
ある日は雨に降られた。
「傘、ないのに…」
『走って帰るか…』
「…ウマ娘と一緒に走れると思う?」
『…俺は全力で走るから、アヤベは小走りでお願い』
あなたとなら、未来に続く夢を見られる気がした。
『…それで、大事な話って…?』
「…その、私…あなたのこと…」
…けれど、その夢を見るのはまだ先のことだろう。
「…なんでもない」
『え!?そこまで言われると気になるじゃないか…!』
※誤字があったので載せ直し
- 161二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 04:45:37
「…はぁ」
トレーナーとの熱愛疑惑。
それが世に出回ってから、一部からのダイワスカーレットへの目が厳しいものになっていた。
「…何よ。勝手に神格化して、勝手に失望して…」
怒りの言葉を口にし、週刊誌をゴミ箱に投げ捨てる。
思わず泣きそうになる。
「…泣く資格なんてないんでしょ?アイツらはきっとそう言う」
…愛を求めるのは、罪なのだろうか。
「トレーナーとの熱愛疑惑?いえ、そんなものはありませんよ」
毎日毎日毎日毎日…
ずっとその話の取材ばかり。
むしろもう怒りなんて湧かないしただただ面倒臭い。
だけれどまだ同じことを言い続ける。
「…はぁ、つかれた…」
…そんな彼女を受け入れた、1人の人間がいた。
「…トレーナー」
『なぁ、無理はしなくていいんだ。元はと言えば俺が悪いし…』
「いや、私が悪いの。だって…」
だって実際、彼に好意を持っていたから。
「…ねえ、卒業したら…この話、続きするから。それまでは…何も言わないで」
『…わかった』
愛される資格を得るまで、この話はしない。
- 162二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 07:19:52
ありがとうございます……!!!すげえええ……!!
- 163二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 07:31:07
Wonder Woman Main Theme (Official Music Video) - Tina Guo
アマゾンのワンダーなウーマンということでヒシアマ姐さんでお願いします
- 164二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 07:33:07
遅れてリクエストしたのにありがとうございました!
- 165二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 10:38:16
保守
- 166二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 17:17:04
保守
- 167二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 00:50:33
少し早いかな?保守
- 168二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 01:45:43
無理なさらず
- 169二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 11:27:57
保守
- 170二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 11:39:21
- 171二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 18:03:21
保守
- 172二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 23:07:03
「…随分慕われてんじゃねえか。カイチョーさん」
誰も本性なんて知らないのについていってバカらしい。
そんな目で、シリウスはその光景を見ていた。
「ねぇ…あれシリウスシンボリだよ…」
「ほんとだ…怖いね…」
自分を「不良の王」として避けていく集団。
目の前で誰かに微笑んでいるルドルフよりずっと自分を曝け出しているのに。
「…その張り付いたような笑みがムカつくんだよ」
「シリウスさん!どうも…ってあれ!?泣いてる!?」
「あ…?」
気がつけば流れていた涙。
「チッ…知らねえ」
何故か胸は痛む。
去っていくルドルフを眺める。
…幼少期、一緒に過ごしたあの『シンボリルドルフ』は…もう…
「…シリウスさん!やっぱり泣いてますよね!?」
「…クソッ」
何故か涙がこぼれた。
- 173二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 00:09:02
「今日はファル子の誕生日ライブ!みんな集まってくれてありがとー☆」
…今日もまた1つ、歳を重ねる。
最前列で自分を見る”ファン1号”をちらりと見つつ、精一杯のライブをした。
『今日もお疲れ様、ファル子』
「ありがとう!トレーナーさん!」
…ウマドルをしている自分は確かに幸せだ。
けれど、別の幸せを求めている自分もいる。
「…ねえ、トレーナーさん」
『ん?』
「トレーナーさんは…ファル子のこと、どう思ってる?」
『どうしたんだ、いきなり…大好きだよ!大ファンだ!』
…そんな言葉が欲しいわけではなかった。
(今ならオフだし、ちょっとくらい攻めても…!?)
…しかしその勇気は湧かなかった。
「…他には?」
『え?うーん…とにかく好きだ!』
好きという言葉。
きっと自分が欲しい言葉。
けれど欲しいのは言葉ではなかった。
「トレーナーさん…ちょっと足痛いかもしれなくて…その、えっと」
『…えっ!?今すぐ診せに行かなきゃじゃないか!?』
そう言って、トレーナーはファル子を抱き上げる。
「ひゃあっ」
トレーナーの心臓の音が直ぐ近くに感じる。
…これが、本当の自分が求めていたもので…
『どうしたんだ!?顔も赤いぞ!?熱もあるのか!?!?!?』
- 174二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 08:33:09
保守
- 175二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 15:49:48
- 176二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:29:39
あげ
- 177二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 21:46:15
その日の夜も自己嫌悪に陥る。
「…何がダメだったんだろ」
そんな答えの出そうにない悩みを繰り返す。
ナイスネイチャは、その日の模擬レースでも3着だった。
1着で駆け抜けていったトウカイテイオーの背中が、頭から離れない。
「…はぁ…しんど」
答えの出ない反省を繰り返しながら、その日も布団に入る。
(もう少し早く仕掛けてたら勝てたかな…?いやでも、体力持たないだろうし…ああ、わからない…)
1人での反省会は、終わりそうにない。
ただただ広がる自己嫌悪は、晴れる気配がない。
- 178二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 02:25:56
保守
- 179二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 11:43:23
保守
- 180二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 13:41:33
「_はい、いらっしゃいませ」
花屋を営む、小さなウマ娘がいた。
「…って、アンタ…」
『タイシン!久しぶりだな!』
それはいつか一緒に夢を追いかけた、大切なトレーナー。
『いやぁ、2人で歩くのも久しぶりだな…』
「まあ、そうだね」
『そうだ!昔やってくれたG1勝った時の決めポーズ、やってみてくれないか!?』
「やだ。この年でやってもキツいだけだって」
『そんなぁ…』
少し乱暴な会話。けれどお互いの心はこれ以上ないほど安らいでいる。
「…そうだ」
花屋に帰ってから。
『なあタイシン渡したいものって何…うわっ』
渡されたのは、彼女の顔より大きいであろう大きな花束。
「…あげる。いろんな気持ちこめてあるから」
『…ありがとう!タイシン!!!』
「声うるさっ…どういたしまして」
その贈り物に込められた気持ちは…きっとお互いにはわかっている。
- 181二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 13:57:38
敗れた夢。
『無敗の三冠ウマ娘になる』という、夢。
それがなくなっても変わらないものを胸に、声をかけた。
季節が変わるたびに、いろいろなことがあった。
けれどその度に、大切な夢を見つけてきた。
涙が枯れそうになる程泣いた日もあった。
それを乗り越えたからこそ、声をかけたかった。
「運命ってさ…意地悪だよね」
トウカイテイオーは、目の前で泣く彼女…メジロマックイーンに語りかける。
いつか共に見た華々しい景色を思い浮かべながら。
こんなに泣く彼女を、見たくなかったから。
「ボク、諦めたくないんだ」
それが彼女が出した結論。
いくら泣きそうになっても、何度挫けそうになっても。
テイオーは走った証を刻みつづける。
- 182二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:28:46
保守
- 183二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 02:14:47
保守
- 184二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 10:58:05
「よーし…準備はオッケーよ!」
…栄えあるG1の舞台…それも海外の舞台。
その控室にて、彼女…シーキングザパールは、トレーナーと2人準備をしていた。
『…その』
「あらどうしたのトレーナー、そんな不安そうな顔をして…私が心配?」
『だってここで勝ったら、とてつもない偉業だけど…その分、難易度が高い』
「ふふ…」
彼女は軽快な足取りで少し後ろに下がり、踊るように足踏みをしながら語り出す。
「もっとテンションを上げていきましょう!大丈夫、不安に思うことなんて何にもないのよ!」
『わっ、いきなりだなぁ…』
トレーナーも一緒に踊り出す。さすが、慣れているというべきか。
「…ねえ!私は勝つわ!だから心配はノーセンキュー!」
『…それでも心配に思うのがトレーナーだ!申し訳ないけどわかってほしい!』
「ふふ、わかったわ!あとは私の走りで安心させてあげる!」
…時間が迫ってきている。
「…じゃ、行ってくるわね」
彼女は控室から出ていき、レースへと向かった。
「…見なさい!これが”世界レベル”よ!!!」
- 185二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 11:20:04
…彼女達は、『黄金世代』と呼ばれた。
「不退転…今度こそ曲げません。参ります…!」
限界すら越えられそうな走りをして。
「…エルは、強いです!世界最強!エルコンドルパサーデェェス!!!」
内なる恐れも力に変えて。
「…んー、いい天気だねえ…いっちょ本気、出しますか」
雲の上の青い空にある光を見ながら。
絆を繋ぎ進んでいく。
「ツヨシ、がんばるぞおおおおっ!!!」
そこに立てることを喜び、ひたすら我武者羅に進み。
「諦めないわ…!だって、キングは日々進化するのよ!」
いつか見た夢のため明日へ進み。
「みんな気合い入ってるなぁ…!私もけっぱるべー!」
…伝説に届きそうな、走りで。
彼女達は奇跡を起こし、歴史を刻み続ける。
そこに確かにある絆を力に変えて。
誰もが認める”伝説”を、作り上げていく。
- 186二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 17:04:31
書いてくださってありがとうございました
- 187二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 17:09:27
Back Number - 003 [LOVE STORY] #3
シャカファイでお願いします!
- 188二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 21:11:28
保守
- 189二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 02:22:43
あげ
- 190二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 12:09:27
保守
- 191二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 12:15:07
確実にこのスレ内に収まらないと思うので次スレ立てようと思います…
リクエスト消化遅れててすみません - 192二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 12:20:02
- 193二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 12:21:32
お疲れ様です
ゆっくり待ってます