📞×♨️概念スレ part2

  • 1スレ主22/08/15(月) 23:21:33

    注意!

    実在の競走馬の恋愛をテーマにしたスレです

    nmmn及びCP描写注意です

    関係者の方にご迷惑が掛からないようにしましょう

    SNSや他スレへの持ち出しも禁止です

    nmmnを取り扱う上でのモラルを守りましょう

    過激な性描写はお控えください

    当然ですが、イメ損や実馬sageのレスは発見し次第削除させていただきます

    過激な性描写(ヤンジャンに載せれないレベル)も同様です


    すべての始まり

    酷いよコント……|あにまん掲示板コントが私の事、ゴリラって言ってるの、ずっと前から知ってたんだよ…?ね、コント……私の目、見てよ…これでも私、ゴリラなの……?bbs.animanch.com

    前スレ

    📞×♨️概念スレ|あにまん掲示板注意!実在の競走馬の恋愛をテーマにしたスレですnmmn及びCP描写注意です関係者の方にご迷惑が掛からないようにしましょうSNSや他スレへの持ち出しも禁止ですnmmnを取り扱う上でのモラルを守りましょう…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 23:51:09

    >>1

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 23:53:20
  • 4スレ主22/08/15(月) 23:56:21

    >>3

    ありがとうございます!

    スレ立てした瞬間サーバーが落ちてどうなってるかわからなくなってしまったので本当に助かります

    予定より大幅に遅れたスレ立てになってしまってごめんなさい

  • 5二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 23:56:58

    このレスは削除されています

  • 6二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 23:59:12

    >>1

  • 7二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 23:59:37

    >>5

    誤字発見したので消しました

    捏造レーンちゃんタイホくんイトちゃんプボくん登場します


     クラブの一人のおばあちゃんが着付けてくれた青空に白桜が舞う振袖。手先の器用な先輩が結ってくれた三つ編み。白い肌には白粉など無粋なだけだったので、仕上げに唇を紅を差した。

    「素敵! タクトちゃんとっても素敵!」

    「ありがとうございます、メロディーレーン先輩。でも、この着物も髪型も、私にはちょっと可愛すぎません?」

    「お見合いなんだからとびっきり可愛くしなきゃだぞ。本当にタクトちゃん可愛いな、これならコントレイルくんもメロメロ間違いなしだぞ!」

    「そうでしょうか?」

    「あ、もうメロメロだったな、ふっふっふ」

    華やかな装いで素材の良さが存分に引き出されたタクトは、華の相貌に恥じらうような笑みを浮かべた。若々しい着物に少女然とした表情が相まって、本当に愛らしい。山の中でトレーニングを積んだせいか、素材はいいのにお洒落に興味を示さなかったタクトを思う存分着飾れてメロディーレーンはご満悦だった。

     すると、ガチャリとドアが開いた。メロディーレーンの弟のタイトルホルダーだ。タイトルホルダーは今回のお見合いにタクト側の関係者として参加するので、彼もまたタキシードを着てバッチリ決めていた。

    「はー、仕上がってますね」

    「何それ、ボディービルダーじゃないんだから」

    「いや本当にこれは尊敬の意味で。えりも整備できるのもタクトの姉御のお陰ですから」

    そう。今回のお見合いは、えりもで起きた高潮でタクトの所属するトレーニングクラブのトレーニングコースが駄目になってしまったことが始まりだった。

     トレーニングコースというと舗装された道を想像するだろうが、言葉を選ばずに言えばあれは山、あるいは森である。厳しい自然環境の中でトレーニングしてこそ、心も体も鍛えられる。それがコーチの信念だった。そのトレーニングコースが高潮の被害に遭った。木々は薙ぎ倒され、植物は海水のせいで枯れ、破壊し尽くされたと言っていいだろう。せめてもの救いは前述した通り森なので、人的被害がなかったことだった。

     トレーニングコースはクラブの信念であり、真髄であり、必要不可欠なものだ。しかし森と形容できる程度には広いので、再整備は多大な出費となる。元が弱小だったクラブにそんな金銭的余裕はなかった。

  • 8二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 23:59:49

    >>1おつですありがとうございます~

    >>10まで協力

  • 9二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:00:31

    >>7

     そんなときだ。金銭的支援を名乗り出る者が現れた。タクトの同期の無敗三冠馬、コントレイルだった。彼の求めた見返りはたったひとつ。

    『タクトさんを僕にください』

    元からコントレイルとデアリングタクトの縁談はあがっていた。だが、家の格や財力の差で現実的には難しいだろうと思っていたところのこれだ。コントレイルとの縁談を特に推していたコーチは渡に船どころか盆と正月が一気に来たような気持ちでこれに同意し、一応外面を保つためにこのお見合いが設けられたのであった。喜んで酒に酔ったコーチが『真実の愛ってあるもんだなあ』としみじみ言っていた。

     「てっきりコーチの冗談として流されてるもんだと思ってましたよ。向こうは英雄の後継者として金も権力もあってよりどりみどりだろうに」

    「約束を覚えていても、こっちがお金に余裕がなくなっちゃって無かったことにされちゃうんだろうなって思ってもんな……。本当に素敵なお婿さんだな」

    「……へへ」

    タクトは頬を綻ばせた。お互いに三冠を取る前、互いに無敗三冠となったらしようとコーチ同士が話していた二つのこと。JCでの対決と、結婚。当時すでにコントレイルに片想いをしていたデアリングタクトは、その話を後になってコーチから聞かされて恥ずかしさで顔が真っ赤になってコーチをポコポコ叩いて骨折させた。そして同時に、そんな幸せな未来を夢想して口角を上げた。

     あれから何年も経った。デアリングタクトもコントレイルもその後困難に遭い、苦しい思いもして、そして復活し歓声の中で引退した。その後もデアリングタクトにはさまざまなことがあったし、英雄の正当な後継者となったコントレイルににはもっとさまざまなことがあっただろう。

     そんな中で、彼が約束を覚えていてくれたことが嬉しかった。自分がその約束とすらいえないような些細な言葉を大事に楽しみにしていたように、彼もまた大事に楽しみにしていてくれたことがわかって。

  • 10二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:00:48

    >>9

     「姉さん、まだ準備時間かかりそう? 僕先にボンド先輩に挨拶してきていいかな」

    「ごめんなホルダー。先に行っておいで」

    「分かった。話すことは尽きないだろうし、姉さんも急がなくていいよ」

    「ありがとう」

    タイトルホルダーはそう言って向こうの控室の方に向かった。コントレイル側からは関係者としてディープボンドとアカイイトが参加する。

    「わたしとホルダーが話しやすいように、同じ長距離路線だったボンドくん。それからタクトちゃんが話しやすいように同期でティアラ路線のイトちゃん。コントレイルくん、本当によくこっちのことを考えてくれてて感動したんだぞ」

    「あいつ、意外と気ぃ回るんですよね」

    「それもそうだろうけど、でもそれ以上にタクトちゃんが愛されているんだぞ」

    デアリングタクトは、幸せが抑えきれないとばかりに、花が綻ぶように微笑んだ。

    「はい。愛されてるし、……愛してます」

  • 11二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:01:34

    >>10

     ちゃんとしていて、とにかく好感度の高そうな着物を漁っていたら結局一番良さげだったのは父親の箪笥から発掘された袴だったのでそれを着ることにした。

    「ねぇボンド、変じゃない!?」

    「11回目だよコンちゃん、大丈夫だって」

    「僕はボンドより繊細なんだよ! 古臭いって思われるかなぁ、でもまだ僕若造だし歴史ある着物で少しでもちゃんとしてる感を傘増しして信頼を得たいし」

    「大丈夫だって」

    「だって僕のしてること『金が欲しいなら娘を寄越しな』だよ? 悪徳代官じゃん! ここからどうにかして好感度を稼がねば、速攻で三行半突きつけられるかもしれないじゃないか!」

    「そんなに気にするんだったらもっとゆっくり段階踏めばよかったよね」

    「だって僕ですら思いつくんだから僕以外にもみんな思いついてるはずじゃん! タクトがお金を盾にして結婚をせびる誰かに取られたらどうしようと思ったら気付いたらもう言っちゃってた」

    「正気失ってるね〜」

    「あらプボくん、恋とはそういうものよ」

    普段と様子の違いすぎるコントレイルと普段と様子が同じすぎるディープボンドのやりとりに、アカイイトがおっとりと口を挟んだ。ここはコントレイル側の控室であり、すっかり準備を終えたディープボンドとアカイイトは今朝からずっと様子のおかしいコントレイルを見守っていた。

    「そうなの? 僕にはピンとこないなぁ」

    「ほらー! 僕は別におかしくないよ、恋したらみんなそうなるんだって」

    「でも恋してる人がみんな周り巻き込むわけじゃないよね?」

    「それは……はい。あの、大変ご迷惑おかけしております」

    「僕は幼馴染だからいいけど、巻き込まれただけのイトちゃんには謝って」

    「いいのよ、私、恋バナ好きだもの。大山ヒルズの御恩もあるものね」

    これだけ挙動のおかしい同期を見ても動じないあたり、ディープボンドもアカイイトも肝が座っている。

  • 12二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:03:17

    >>11

    「本当に本当にありがとうございます。タクトが出てきて、おめかししてて、嬉しくなっちゃって僕が女性から見てヤバイ顔したら引っ叩いてください」

    「ふふふ、任せて。死角にキッチリ叩き込んであげる」

    「ありがとうございます!」

    そこでアカイイトは赤いネイルの人差し指をコントレイルに突きつけた。

    「10分前には?」

    「会場に入り、その後迎えに行く!」

    「挨拶は?」

    「自分から、丁寧にだけど相手の緊張もほぐす意味合いをこめ固くなりすぎずに!」

    「座る席は?」

    「席? 向こうが上座だよね? えーっと」

    「遅い! 向こうが奥! 暗殺しずらい場所が上座!」

    「はい! すみません!」

    「時間は?」

    「着物を着ている相手の負担を考えて1時間程度で切り上げる、ただし切り上げようとしている姿勢は全く見せない!」

    「ティーカップの持ち方は?」

    「ハンドルを人差し指、中指、親指でつまみ、他の指を添えて支える!」

    「支払いは?」

    「スマートに引き受けます!」

    「よろしい! ふふふ、熱が入ってるわね。本当はこんな細かいこと気にしなくてもいいと思うんだけど、指導した甲斐があったわ」

    「タクトちゃん、こんな細かいこと気にしないと思うけど?」

    「タクト本人じゃなくて向こう全体に良い印象与えたいの! ただでさえ今悪代官なんだからさあ」

    「肝心のタクトちゃんからの好感度はどうやってあげるの?」

    コントレイルはむっつり黙った。他の人に取られたくないという気持ちが先走ってしまってやらかした結果、この状態からデアリングタクトに好かれる方法が全く思いつかなくなってしまったのだ。

    「一番肝心のところを忘れたら駄目だよ」

    「容赦ない正論やめて」

    「確かタクトちやんのトレーナーさん、家族思いの愛妻家で、飲みに行ったりとかしないって話だったわねぇ。しかも優しくて爽やかで誠実で有能だし。ふふふ、タクトちゃんの理想は高そうね?」

    「うぅ、うるさい! 人はいつからでもやり直せるって僕はトレーナーから学んだんだ。見てろよ〜、頑張ってアプローチしてタクトをメロメロにしてやるんだからな!」

  • 13二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:03:39

    >>12

    コントレイルの一世一代の大決意に、ディープボンドとアカイイトは曖昧に笑った。『金の代わりに娘を寄越せ』からだと好感度は上がりそうにないと思ったからだった。しかし、全身全霊で恋をしている友人にそれを伝えることは出来なかった。

     だから曖昧に笑うしかなかった。

    「頑張れ〜」

    「応援してるわ」

  • 14二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:05:22

    >>7

    >>9

    >>10

    >>11

    >>12

    >>13

    最近カッコいいコンちゃんが続いていたので、情けないコンちゃんが見たくなって自家発電しました

    突貫工事なので色々目を瞑ってください

  • 15二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:07:37

    >>14

    いざ結婚するとなったらポンコツ化する📞くんよき…

    実際にはタクトを連れて駆け落ちすら考えてるんだろうなと

  • 16二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:28:22

    あっこういうのしゅき……

  • 17二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:42:11

    告白どころかプロポーズも飛び越えておうちを相手に話しつけに行くとはな…
    飛行機雲は通り過ぎた跡として観測されているだけで行動は既に終わっているというわけか(本人的にはそれどころじゃなかっただけかもしれないけど)

  • 18二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 00:49:06

    結婚式で「タクトを攫うような事になってしまい、ご両親やご友人には大変心配と迷惑をお掛けしたかと思います。
    ですが、僕はタクトが大好きです。彼女を幸せにするためなら鬼にも悪魔にもなります」って見栄を切って
    会場から冷やかしのブーイングと歓声が上がる
    そして隣の席で顔真っ赤にしてコントの袖掴んでるタクト

    二次会で酔っ払ったコントがタクトにキスせがんでタクトもそれを拒まずに受け入れて同期達に「こんな所で盛ってんじゃねえよ新婚夫婦!」ってなって
    2人でホテルの自室に帰らされる

  • 19二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 01:00:27

    二次会のドンチャン騒ぎが終わり全員が酔っ払って寝静まった頃になって初夜を終えた2人はホテル抜け出して思い出の府中へ
    ゴール板の目の前でコントが跪いて「もう式も済んだし籍も入れたけどこれだけは言わせて下さい、生涯幸せにします!だからタクトの人生を僕に下さい!」ってセカンドプロポーズ
    感極まったタクトが泣きながら「はい!私の人生をコントにあげます!だから一生離れないで下さい!愛してる!」
    そのまま2人で抱き合って第一部巻

  • 20二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 01:12:02

    >>19

    どこからかチョベリグの匂いがする(直球)

  • 21二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 05:25:24

    ぽこぽこ叩いたら骨折したの一文に笑っちゃった。かわいいね

  • 22二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 10:43:03

    新スレ来てた

  • 23二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 12:44:43

    オレの荒んだ心にすーっと染み込んでいく青春…いいね…

  • 24二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 13:43:38

    たて乙!
    やっぱり平成のカップルじゃん
    ありがとう!!

  • 25二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 13:53:28

    トレセンであまりにもイチャついてて、ついに「付き合えよ!!」って言われるも「付き合ってるし...」って返す♨️と📞に目が点になる回

  • 26二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 16:06:51

    >>1

    スレ立てありがとうございます。前スレの71-76と149-155を書いておりました。続きを投稿させていただきます。


    私は血が止まるのを待ちながら、何と言ったものかと頭を巡らせていた。とりあえず鼻血の原因は証拠もない以上こっちの言い分があながち間違っているとも限らない。大体コントの指に興奮しましたなんて言えるかっ

    考えなければならないのはもっと別のことだ。結局逃げそこなって、またコントに心配されてしまった。これで本当に怪我をしていたら目も当てられないところであったし、流石にコントには何か説明をするべきだろう

    そもそもどうして自分は走り出してしまったのだったか。そうだ、自分の魂胆が恥ずかしくなって……だからまずは一芝居打ったことを正直に言おう。それで…

    (それで……?)

    私はさんざんドキドキさせられたのにあなたの方は余裕そうだったから悔しくなりましたって……?

    ぶわっと汗をかいた気がした。い、いけない鼻血が止まらなくなる…というか、改めて振り返るとこっちの心境の方がよほど恥ずかしいな!?

    そんなこと言ってしまったらまるで私がコントのことをドキドキさせられなかった腹いせに追いかけっこへ興じたみたいじゃないか。違う違う、あくまで罪悪感というか羞恥心を中心にしよう

    でもそれだけが走り出した理由として納得させられるだろうか…。ちょっとずるいけど、逆にコントの方にだって何か(ゴリラの件はもう済んだからそれ以外で)反省してもらうような話題は振れないかな?

    何なら走り出す前はコントは悪くないって思ったけど、実際ひょいひょいと触れてくるコントも悪いんじゃないのか???

    "子供扱いはやめて欲しい"なら言えそう…そうだ、今さっきの靴の履かせ方だってあんな風に跪いて、まるで5歳の子供を相手にしているような、あるいはお姫様扱い…

    「ゴホッゴホッ」

    「大丈夫!?」

    「らいじょーぶ」

    タキシードとドレスに身を包んだペアの姿が脳内に見えたが気のせいということにする

  • 272622/08/16(火) 16:07:32

    >>26

    だ、ダメだなんか考えるほどドツボに嵌っていくような気がしてきた。結局どうしたいんだ私は?最低限それだけは決めて、あとは勢いに任せようかな…いつまでもこうして俯いていられない

    "あんまり不用意に触るのはやめて欲しい"かな…確かにコントの触り方は優しい――いやらしい意味じゃなく!――触り方は優しいけど、せめて一言かけてからにしてもらって……えーと、びっくりするし、緊張しちゃうから、でも嫌なわけじゃ…上手く言える?何か結構際どいこと考えてない?

    あ、あとは衝動的に走ってしまったというのも正直多少あるのは私たちなら理解してもらえる気はする。うーん、チャイムがスタート合図に聞こえたっていうのは流石に無茶だな…ダメだやっぱりこれ以上考えても出てこない

    私はゆっくり鼻で息を吐いて、顔を上げた。新しい血は垂れない。コントは横目でこちらを注視しているようだ。今の数分間だってずっと気にかけていたんでしょう?おちおち悩むこともできないな、まったく


    ああ、彼女が深呼吸したようだ

    じろじろ見るのも悪いので僕はなるべくさりげなくタクトの変化に反応した

    「…止まった?」「ん、…そうみたい」「よかったよかった」色々聞きたいがとにかくまずは安全確保である

    本当に大した出血じゃなかったみたいだ。心配性過ぎるかもしれないけど、走るとき大量の空気を入れ替える僕たちの肺は呼吸器全体への負担も大きい。気道の深いところが痛んでいたらとても困るし気にならずにはいられない

    「今日、一人で帰って大丈夫?誰か迎えに来れない?」

    タクトにとっては予想外の提案だったらしく、しばし考える顔になった後に零した。「今日はパパもママも遅いから…」

    そうだったか。うーむどうしよう。先生たちに頼めないか…

    「ごめんね。コント」

    少しだけ座っている位置を変えて距離を詰めた。声に元気がないので聞き逃したくない

    と、タクトは僕に謝ってきた。そっちから来るのか…別に謝って欲しいようなことはないと思ったけれど…まずは話を聞こう

  • 282622/08/16(火) 16:11:35

    >>27

    「最初に話しかけたときのことなんだけど」そう言って彼女はポケットを探る。取り出された手には何かが握られていた「…これ」

    よく見えず、もう少しだけ近づいて体半分ぐらいまで詰める。タクトの手にあるそれは「…目薬?」……えっと?

    記憶をたどる。しょぼくれた声のタクトに背中を引っ張られ、振り返ると彼女が下を向いて泣いていた。僕はそれで大いに動揺して…でもタクトが今これを見せたということは、

    「本当は泣いてなかったの?」

    …ええーって感じだ。なんでタクトはそんなことをしたんだろう。これでも僕の心臓は罪悪感で結構えらいことになったんだけどな

    「ごめんお願い、聞いて」

    タクトはゆっくり話してくれた。ゴリラ呼ばわりされたとき、もしかしたら僕に言われたんじゃないかと疑心暗鬼だったこと。そしたら以前からの噂も思い出してしまったこと

    最近僕とは対戦の機会もないし、ライバルだと思っていたのになんだか距離を感じていたこと。そのときに一人でいる僕を見つけて、ちょっと悪戯心が湧いて大げさな手段をとってしまったこと

    「じゃああれはウソ泣き?」「はは、上手過ぎたかな?」「……」なーんか違和感があり割り込んでしまったが、一言詫びて続きを促した

    「コントなら相手してくれると思ったし…でも、そしたらコントが……思ったより優しくて」そう言ってタクトは最後に一言つけ加えた。目薬まで用意した自分が急に恥ずかしくなってしまった、気づいたら逃げ出したくなったと話す彼女はまた少し目が潤んでいた。

    ふーむ。「それだけ?」意地悪だろうか、でも今の僕はちょっと強気だ、聞いてみる。「『酷い』って、もう一回言わなかった?」それを聞いたタクトは赤面して目線を下げ、唇をちょびっととがらせてもにょもにょと動かした。な、なんだこの感じは…僕は更にもう一回、座る位置を彼女に近づけた。えーとそう、小声で何か言ってるなら聞き逃しちゃまずいから。もう握りこぶし一個か二個分ぐらいしか離れてない

    「…ント…さわっ…とか、急に…」「なんて…?」やっぱり聞きづらい

    すると一拍置いて、タクトは軽く睨むぐらいの勢いでこちらを向いた。僕が耳を寄せていたので顔が近い。更に二人の間についていた僕の左手にタクトは右手をぐっと置いてきた。さっきは僕が握っていた手。少し痛いぐらいだ

    「目閉じてよ」「なんでっ」「その方が私の気持ち、分かると思う…」わ、わぁー

  • 292622/08/16(火) 16:14:41

    >>28

    気持ちって!?と思いながらも僕は素直に目を閉じてしまった。ちょっと強気な僕とはいったい…


    タクトは僕の左手を押さえつけていたのを緩めると、改めてそっと手の甲を撫でた。くすぐったい。本当にくすぐったいので僕は僅かに座り直した。重心がタクトの方に寄り過ぎているので体が傾いてしまっていたのだ。だからこれは姿勢を直すのが目的の大部分を占めていて…ぐおお手の甲がさすられている

    左腕全体がムズムズし出した頃にそちらへの刺激は止まり、今度はタクトの方が距離を近づけてきた。いや見えてるわけじゃないんだけど…体温の動きでなんとなく

    タクトはもう一方の手で僕の頭に触れてきた。髪の毛に手をかけて梳かれ、あれ……もしかして僕がやったことをお返ししてる?僕の髪はタクトほどたくさん無いからか、頭を軽く撫でて手は引っ込んでいった

    タクトの左手はそのままどこへなりとも消えるかと思ったのだが、僕の左膝に着地したのでびっくりしてしまった。ていうかあの、あれ、なんか徐々に体重かかってませんか。タクトさん今どんな姿勢でえええっ

    「ふーっ」「!?!?」顔に息を吹きかけられた。「はいおしまい」という言葉とともに、タクトの温度が離れていく。

    なん…え?あれ??

    「緊張したでしょ?」左上からタクトの声が降ってくる。「コントはちょっと無遠慮だから、気を付けたほうがいいよ。突然逃げたのは確かに悪かったけど」タクトは自分だけ立ち上がっていた。僕は急いで見上げたけど角度が悪くて顔が見えなかった

    な、なるほどこれは顔があっつい。振り返ってみると僕の行為は女の子相手にはいささか不適切だったかもしれない。あれ、やばいちょっと立ち上がれないかも…

    いや待てよ、それで逃げ出したということは……!?サッと血が引き、腰を浮かせてタクトの背後に声をかけた

    「タクト、ごめん。泣き止んで欲しくてついやっちゃっただけなんだ。本当だよ」「………うん…」「変なことしようとしたわけじゃないから!」「・・・うん、わかってる。大丈夫」

    許してくれたみたい、あー危ない、セクハラは最低だってビアンフェたちも言ってたじゃないか。強気とかわがままとかにしたって限度ってものがある

    しかしタクトは、ほんの少しだけこっちに振り返りボソッと言うのだった

    「……別に嫌な訳じゃないから。…………黙ってじゃなく、……声かけてからなら…別に」

    ???

    ??????

  • 302622/08/16(火) 16:19:37

    >>29

    タクトの顔をもっとよく見たい。自分が何を言っているか分かっているのか?

    タクトは階段を上り始めかけていた。僕は前に回り込もうとして急に動いてしまう。彼女はまた手を上げてて顔が見づらい。もっと見せ…でもダメだちゃんと声をかけてから…ええっと

    「わっ」足元の注意が欠けていたのか、タクトが軽く躓いてしまった。思わず手が出るが大した勢いじゃない。肩をちょっと支えたらすぐに手を引いた。実際タクト一人でも手すりに掴まれば何もなかったと思う「ゴメンッ」「ううん…ありがと」

    漸く見えたタクトの顔は想像以上に真っ赤だった。わぁーってこれ二回目だな。覗き見に成功してしまった気分である

    「えーとそれじゃ、鞄拾って帰ろうか」

    大体照れてるであろう顔が見たいって何だ悪趣味な。急に羞恥心が追いついてきて、タクトが足元を立て直したのを確認したら僕は振り返って階段の上を向いてしまった。行動が一貫しない…何か考えよう。そういえば送迎できる人の問題がまだ解決してなかったな、やっぱり先生に?それともタクシーとかって呼べるのかな

    と、背中の真ん中が引っ張られた。これも今日二回目だ…今日はそういう日なのかもしれない

    「やっぱり、足、痛くはないけど…また躓いたりしちゃうかも」「…それは困るね」「うん、でも…今日パパたちいないし…」さっきも聞いた。そうだ、だから誰かが一緒に帰った方がいい

    (……)

    (……)

    どっちだ!?いやもういい、今日の僕は強気(一応)なんだ、自分から行くぞ

    「じゃあさ、タクト」振り返り、タクトの手が離れる。僕の方が高い段にいるのでタクトは上目遣いだ、…僕の身長、もっと伸びないかな

    「僕が送って行きたいんだけど、いい?」

    タクトは一言、じゃあお願い、と返事した。じゃあって何だよと思わなくもないが、僕の出した左手にスッと重ねられた彼女の右手を見たら一つ思いついた

    「また急に走り出したくなっちゃったら大変だね」「えっ?う…いやまあ確かに私からそう言ったけど」

    「万が一だよ。僕にも身に覚えがあるしね。今度こそ転んじゃったら一大事だ」だから。

    「っ!?」「こうすれば簡単に逃げられない」先ほどはお互いの指を全部まとめる握り方だったから簡単に振りほどかれた。今回は反省を活かしてそれぞれの指を全部絡めてみる

    「よし、行こう」なんでもないことのように言ってみる。タクトはまた静かになってしまった

  • 312622/08/16(火) 16:24:30

    >>30

    ここまでです。…やっと恋人つなぎさせるところまで書けた。みなさんところのコンタクトに比べるとウチのは2人とも精神が童○過ぎて状況が遅々として進まねえですがよろしければお付き合いください…

  • 32二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 16:25:47

    いや、すごくよかった
    存在しない青春時代の甘酸っぱい思い出が鮮やかに脳裏に浮かんでこれは…とてもいいものだ

  • 332622/08/16(火) 16:31:00

    すみません>>27の最後の2行が順番逆になってますね、ごめんなさい

  • 34二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 18:40:47

    精神が○貞
    いい言葉です。好きです

  • 35二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 22:41:50

    精神が○貞ワロタ

  • 36二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 23:03:04

    恋愛感情自覚有コンちゃん
    タクトが無自覚なのをいいことにしれっと距離を詰めているといいし、
    それで周りのウマミミヒトミミに牽制しているといいし、
    でも気持ちを伝えようとするのは絶対無理だともっとよい

  • 37二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 23:20:36

    >>36

    距離を詰めるくせに大事なところで躊躇してしまうコンちゃんは私性合ですね…

  • 38二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 01:14:55

    同棲📞♨️、バカップル通り越して夫婦みたいなやりとりしてて欲しい
    意外と片付け苦手な📞に怒る♨️とか、♨️の帰りが遅いとイライラし始める📞とか

  • 39二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 02:11:13

    『あれ』取って、『それ』取って系の以心伝心は📞のほうがキャッチしてそうな気がする

    ♨️「コンちゃん」
    📞「お醤油? はいどうぞ」
    ♨️「ありがと。……(きょろきょろ)」
    📞「胡椒はさっき棚に戻してたじゃん」
    ♨️「そうだけど、……どうしてわかったの?」
    📞「なんとなく?」
    ♨️「コンちゃんばっかりずるい。私もしたい」
    📞「えぇ……まあいいけど。……タクト、僕あれがほしい」
    ♨️「マヨネーズだよね?」
    📞「(本当はサラダドレッシングだけど、タクト、期待に満ちた眼してるし、いいか……)うん、ありがとう」
    ♨️「ふふん。私もやるでしょ!」
    📞「うんうん。そうだね〜」

  • 4026です22/08/17(水) 08:59:24

    >>30

    コントの「よし、行こう」ってセリフの前に

    「嫌かな?」「イヤじゃないデス…」のやりとりを入れておいて下さい

    ほんますんません推敲不足です

  • 41二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 09:21:36

    押しかけ女房♨️!?!?!?!?
    (📞以外からは歓迎されているものとする)

  • 42二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 17:33:50

    ♨️は家事は人並みレベルにこなせるけど、天才肌の📞の方が飲み込み早くて自分より料理も上手だから少しだけ引け目感じてる
    それを📞も分かってるから自分からは積極的に作ろうとせずに♨️の手料理を楽しみにしてるだと私性合

  • 43二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 22:06:48

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 06:41:36

    ssもイラストもかけないので保守代わりに身長が近いからスマホの画面一緒に見るときに自然と顔が近くなる概念だけ置いていきますね…
    先に♨️の方が近さに気付いたけど真面目な話(レースの話)してるから離れられないし指摘もできずに
    尻尾だけが落ち着かずにパタパタしてるとかわいい

  • 45二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 09:28:16

    >>44

    「コンちゃん」

    「なに?」

    「あんまり尻尾ぱたぱたさせないで」

    「!!!!!!!」

    「スカート翻るから」

    「?????!!!!!???」


    尻尾ぱたぱたさせてる意味にまったく気づかない♨️

    冷静に指摘されて自らの無意識に気づくも斜め上の指摘をされてキョドる📞

    📞が♨️のスカートめくろうとしてる……と遠くから見てるプ(📞の内心には気づいてないプ)とビ(📞の内心に気づいてるビ)

  • 46二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 18:13:47

    同棲📞♨️、♨️が📞の膝の上で一緒にアマプラの映画を見たり📞が♨️の膝枕で漫画読んでたりして欲しい
    📞が体格の割に筋肉質ボディなのを分かっててあえてもたれかかる♨️、♨️の太ももスベスベで気持ちいいからしょっちゅう膝に顔乗せてくる📞

  • 47二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 22:32:47

    ここぞってときに♨️はコンちゃんって呼んでほしい
    小さい頃はコンちゃんって呼んでたけど成長につれてコントになっていって、ふとした瞬間に出るコンちゃんに📞がグッとなってるといい

  • 48二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 23:02:08

    引退後に「お仕事」がある馬の擬人化世界線で
    他の男に♨をお手つきされたくない📞が♨のお仕事の時期になる度に全力で1番手になって確実にデキるまで一晩中うまぴょいする概念を考えたけど設定がまとまらない

  • 49二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 23:27:59

    >>48

    あんまり過激な性描写は駄目だからちょっとぼかして頼みます

  • 50二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 23:35:23

    ずっと「コンちゃん」呼びしてた♨️が、「ちゃん付けじゃない呼び方してほしいんだけど〜」って📞に拗ねられるもんだから、照れてちょっと頬をそめつつ視線はそらして「こっ、……コント」って呼ぶのも美味しいよ!
    なお📞は「ちゃんと目を見て言ってよ」ってからかうように調子に乗るのでそのうち♨️に「もう呼ばない!」って怒られます。

  • 512622/08/18(木) 23:52:01

    こんばんは。また続きいきます。>>30から

    ――――

    放課後の校舎内を2人の影が歩いている。背丈は似通ったぐらいで、歩幅も同じ、手をつないでいるので2人分で1つの影と呼んだ方が正確かもしれない

    歩くスピードはゆっくりとしたもので、二人の普段のペースを知っているものからすればやや遅すぎるという評価を受けることだろう。なぜなら2人の名はコントレイルとデアリングタクト、現役全体で見ても屈指の健脚の持ち主だ

    夕日はかなり傾いて、廊下の影は長く長く伸びていた。もう時間も遅いのに、これから帰路につこうという2人がどうしてこれほどゆったり歩いているのか、理由はいくつか考えられた

    一つ、ついさっきまでこの2人は追いかけっこに興じており、しかも急加速からの急停止というそれなりに負荷の高い内容となってしまったので脚を休めていること

    一つ、上記の影響か先ほど2人のうち片方が階段で躓きかけてしまったので、その再発を防ぐために慎重に歩を進めていること。彼らが手をつないでいるのも一部転倒防止という名目もとい目的がある

    一つ、単純に手をつなぐことでお互いが相手にペースを合わせる必要があること。二人三脚とまでは行かずとも、1人で移動するよりは明らかに歩幅もリズムも制限を受けていた

  • 522622/08/18(木) 23:53:02

    >>51

    そしてもう一つ、これが極めて重要だが、そもそも2人揃って急ぐつもりなど微塵もないという点にあった。道中、コントレイルの鞄が放り投げられていたので2人は一時的に手を放し、コントレイルは中身が散乱していないかを確認した。その間のデアリングタクトの所在なさげな顔に比べると、立ち上がって鞄を抱え直したコントレイルが再び手を伸ばしてきたときに彼女が浮かべた表情は明らかに安堵したものだった。

    感情が露骨に表出しないよう努めているのだろうが、そのせいで口角が押し付けられて口元がむにゃむにゃになっている。よく見れは目尻も下がっているので実はあんまり感情は隠せていない。もっともそんなことを指摘するような野暮な人物はここには不在だったが

    逆にデアリングタクトが自らの鞄を回収し、中身を整理している間はコントレイルも平静を装っていた。デアリングタクトの後ろ側数mに距離を置き、彼女の背中や手の動きを眺めていた。急がなくていいよ、などと声をかけて

    やはりこう、コントレイルがよく知る野郎共と比べると所作の一つ一つが物静かである。帰宅準備が同学年一高速ではないかと思われるパンサラッサは言わずもがななんというか動作の自己主張が激しいし、サリオスなんかは動作が大きくドンッドンッドンといってる間に荷物がまとまる感じだ。ディープボンドはのんびり屋ではあるけれど、あんまり丁寧という印象は無くどちらかと言えば豪快な方だ

    しかし彼女は足を真っ直ぐ揃えていて、しゃがんだりするときも制服の端々すらごちゃごちゃと取っ散らかったりしない。椅子を引いたり戻したり、鞄のファスナーを閉めたりするときにもさりげなく指先を添えながら…言うなれば物に対して優しげだ

    加えて後ろからの視点なので、膝の裏側やらふくらはぎがよく見えるというか、正面からよりも男女によるシルエットの違いが際立つというか、特に前傾姿勢になると腰の細さやお尻が…

    「お待たせ」「全然待ってないよ」彼の言葉は本心からのものであり何ならもっと時間をかけてくれてもよかったが、コントレイルはデアリングタクトよりも表情筋と声色を操作する術に長けているようで、至って平坦な口調と顔つきでの返事であった。2人は三度手を合わせると、玄関に向けて歩き出す。まだちょっとぎこちなく、指を絡めるのも、歩き出すのもゆっくりゆっくりとしていた

  • 532622/08/18(木) 23:53:24

    >>52

    さてさて、つまるところ両者の思惑は一致しており、今この時間をできるだけ引き伸ばしたいといったものであった。といっても時刻が結構遅くなっていることは確かであるし、名目としてはコントレイルの役割は脚部不安(大げさだが)を抱えてしまったデアリングタクトを無事自宅まで送り届けることにある。

    コントレイルの意識はどこか無理のない範囲で寄り道できる場所はないかの探索で埋められようとしていた。プボ達と行くようなスポーツ系の施設は論外。カラオケというのも脈絡が無い気がする。どうしよう、道中本屋さんか何かなんてあるのだったか、でも今からウマホで検索を始めるというのも…

    一方のデアリングタクトはもうちょっと余裕がなかった。むしろここ十数分か数十分か、彼女はずっと余裕が無かった。自分の鞄を抱えた辺りでやっと頭が回るようになり、まずは現状を把握しようとしているところだった

    …この日の夕方は全く予想外な方向から色々なことが起き、大変に忙しなくなってしまったが…振り返った感覚としては悪くない。このふわふわとしたくすぐったいような、かといってドキドキして甘酸っぱいような時間はこれまで味わったことのないもので、恥ずかしいけれどもっと浸っていたかった

    恥ずかしいと言ってもどうせコントレイルしか見ていないのだ、どうにか家まで送ってもらうという大義名分も取り付けたし、もうしばらくは2人きりで……けどそうだ。もうしばらくしかないのである

    (…もっと一緒にいたいって思ったら……いけないかなあ)

    昨日まで、いやほんの何時間か前までなら思いもよらなかった発想だが、思いついてしまったからには仕方がない

    彼女の脳内ではコントレイルに一歩遅れて作戦会議が開催される運びとなった

  • 542622/08/18(木) 23:53:55

    >>53

    元はと言えば偶然から始まった流れだ。何がどうかみ合ったのだろう

    まずコントレイルが一人になっているところを見つけて、背後から話しかけた。口火を切ったのは自分だが、コントレイルはデアリングタクトの様子を見て自主的にグイっと…予想以上の切り返しを見せた

    その後の展開にはデアリングタクト自身が耐えられなくなり、逃げ出そうとしたのだが…問答無用に突き離すこともできずにいたら、コントレイルの「放したくない」という態度が引き出されるに至った

    だが結局はデアリングタクトはコントレイルの手を振り切って走り出してしまい、彼女にとっても今日はもうこれで終わりとなるはずだった……しかしそれでもコントレイルは追いかけてきた

    デアリングタクトが躓いたり彼女の靴が脱げたりのアクシデントは無論、狙って起こされたものではない。片足靴下の状態で階段を駆け下りた彼女も、瞬時に判断を下して高速で停止したコントレイルにも怪我が生じなかったのは僥倖と言える。

    コントレイルはそのトラブルですら拾い集めるようにして、なおもデアリングタクトに詰め寄ってきたのだ。

    少々卑屈な捉え方をすれば、このタイミングしか彼女が彼についた嘘の罪を懺悔する機会は無かったかもしれない。実は全部が全部包み隠さず打ち明けたというわけではないのだが…筋を通すべきところは無事に通された

    お互い言うべきことは言い、最後はデアリングタクトが急にコントレイルに置いて行かれそうになったところで——――彼自身の言葉を借りて「一人で帰るのはやっぱり不安」と彼女がこぼしたら帰路をエスコートするとの申し出である。しかも流れるように片手ががっちり拘束されてしまった。いやあ参った参った、これではもう本当に逃げられない。万が一のことがあったらどうしよう


    ……万が一のこと??が、あったら!?!い、いやいやいや…――――


    (――――それはその時に考えよう…)彼女は一応鼻の下を拭ってみるが幸い指には何もついていなかった

  • 552622/08/18(木) 23:54:19

    >>54

    とりあえず後回しにして——目下の状況に意識を戻す。今日の出来事を振り返ってみると一定の傾向があるような気がしたのだ

    デアリングタクトの行動が起点となってはいるが、コントレイルがそれに対して想定以上に食いついてくる。しょげて見せれば精一杯慰められて、目の前から消えようとすれば普段の彼らしからぬ執着心で引き留められた。

    逃げれば追いつかれ、そして…わざとらしくとも不安そうにすればすぐ傍にやってくる。

    要するに引けば引くだけ踏み込んで来るのだ。押してダメなら引いてみなとはよく言うが、今日の構図はデアリングタクトが図らずも"引くこと"によって進展を見せていた


    (引くこと…何か搦め手って感じ……)難しい。第一ここまで別に狙って出来上がった状況でもないのだ、とにかくまずは何か話題を見つけたかった


    「コント、帰るの遅くなっちゃったよね。大丈夫?」

    「えー?大丈夫だいじょぶ、お互い様だしね」

    「でも私の家まで送ったらコントだけ遠回りだし…」

    「心配要らないよ。分かってて申し出たんだから」

    そりゃそうだ。極めて当たり前すぎて何のきっかけにもならない。もう階段まで来てしまった、あともう一階分降りてしばらくすれば玄関である

    コントレイルもまた、早く閃きが降ってこないかと頭を回転させていた。今日のデアリングタクトは何故だか非常に隙だらけで弱弱しい。へにゃへにゃである。へにゃリングタクトだ。下手に連れまわしたらどこまでもついてきてしまうかもしれないが自分の独りよがりで無理はさせたくない

    (何か…そういえば女の子の方から遊びに誘われることならあるけど自分から1対1で、なんてないよなぁ。同期のみんなでってのはあるけど男女とも複数だったし……いやへにゃリングタクトってなんだよ)

    (引く…引きつける…レシスちゃんとかパパレちゃんたちが何か言ってなかったっけ…相手の視界に入って、ちょっとハスに構えて背中を見せて…そうすると追いかけたいって気持ちを煽れるから、上手く釣れたら絶妙なペースで逃げるとますます追ってくる――あれ、これレースの話だっけ?)

    どちらの頭もフル回転である。静寂を破ったのはコントレイルのウマホの通知音だった。ちょうど玄関に差し掛かったので、各々の下駄箱へ別れている間に彼はウマホを開き画面を見る。LANEの送り主はディープボンドだった

  • 562622/08/18(木) 23:54:48

    >>55

    『忘れ物見つかった~?』

    『コンちゃん晩御飯どうする~?』

    ご飯、ご飯か…そういえばデアリングタクトは今日両親の帰りが遅いと言っていた。となれば晩御飯も一人で食べるのかもしれない。彼女が迷惑でなければファミレスにでも誘ってみようか

    プボはそろそろロードワークに出る時間だ、走りながらウマホを気にするのは大変だろう。早めに返事をしてやらないと…

    考えていたらデアリングタクトの方がコントレイルのところに来た。ヒョコっと音がなりそうな登場の仕方である。彼女は彼の握ったウマホに視線を送ってから目を合わせた。「何かあったー?」

    「プボからだったよ。晩御飯のお誘い」「いつも一緒に食べてるの?」「よく食べるけど今日はまだ決めてなかった。でもえーっと、今日は断ろうかと思って…あのさ、タクトがよかったら僕らで一緒に…」「え!あっそうだ!」

    コントレイルが言い終わる前に、デアリングタクトは予想以上の反応を示した。少し驚いたが、乗ってくれそうだと一安心したコントレイルの耳には意外な言葉が飛び込んできた

    「ウチでご飯食べていかない?人参いっぱいのカレーがあるの!2人で食べても十分足りると思うよ!」

    デアリングタクトはぱあっと花が咲いたような笑顔を見せた。今日は感情が乱高下して複雑な表情を浮かべがちだった彼女としては珍しく曇りのない顔であり、その威力はコントレイルから"素直にお呼ばれする"以外の選択肢を根こそぎ奪い取ったのだった

    『プボごめん』

    『今日は夕飯は誘わなくていい』

    揃って頭をひねっていた問題にピッタリの解決策が提示されたことに気を取られ、デアリングタクトの提案がかなり"大胆"であったことに当の2人が気づくには、まだ多少の時間を要した

  • 572622/08/18(木) 23:55:11

    >>56

    デアリングタクトは、願った通りコントとの時間を延ばせたことに成功して一安心していた。お夕飯に誘おうなんて提案は発想の外であり、ディープボンドのナイスアシストには感謝したい

    (コントは是非、って言ってたし、カレーが好きなのも知ってるし、ちゃんと冷やしてあるから痛んでる心配も要らないと思う。一晩寝かせたから昨日より美味しくなってるはず…)

    (でも男の子ってどれぐらい食べるんだろ。2人で食べたらお代わりするには足りないかな…物足りなかったらデザートに果物とか…何かあったっけ……)

    ……あれ?ちょっと待った一体何時まで家に引き留めるつもりなんだろう?

    (…………『もうちょっと』っていうか何時間とかの単位で延びてない?あれ?)

    確かにコントの方から積極的に来てくれそうだから引いてみようとはしたけれど。ちょっと引き技に出過ぎたかもしれない。お相撲で例えるなら自ら進んで土俵際まで下がってしまったような…攻城戦ならわざわざ自分で門を開けてしまったような…

    改めて思えば、自宅前まで来てもらったところで「喉乾かない?お茶でもどうぞ」程度の誘い方でも十分だったのではないか。送ってもらったお礼とかなんとか理由もこじつけられただろうし

    だって本格的に料理を出すとまで言ってしまえば、お米を炊く時間だってあるし、走ってしまったから汗の匂いが気になる気もしてきた。じゃあ、お風呂!!?いやお風呂は流石にあり得ない…あり得ないよね…?

    でもそういえばさっき追いかけっこ直後の階段でもなかなか際どいことを言ってしまっていなかったか。もしコントから「タクトに触れたい」と言われたら……

    無防備を晒し過ぎた?引きすぎたのか私は?どっどっどうしよう・・・どうしよう///

    デアリングタクトの脳内は急激な盛り上がりを見せていた

  • 582622/08/18(木) 23:56:19

    >>57

    他方コントレイルは、はっきり言ってはちゃめちゃにビビっていた。いかに試練多き道を走り最前線を駆けてきたアスリートとは言っても多感な時期を過ごす一人の男子である

    そんな彼が、本日一人の女の子の自宅にお招きを受けた、晩御飯に手料理をどうぞ、と。もっと言えば帰路は恋人同士がやるように手をつなぎエスコートの命を受けているので、責任重大ではあるが同時に信頼されていると捉えるのは決してうぬぼれではないだろう

    …下手にガッついたら台無しになってしまうのではという恐怖から全力で余裕ぶってはいるが、さっきから展開が急すぎて現実感が湧かない。なんだか男としてこれは都合が良すぎないか?

    デアリングタクトが自宅に男性を連れ込み慣れているということはないだろうと思いたいが…「この後」、一体どうすれば正解なのだ。同期の友人たちと交わしてきた会話が参考になる気は申し訳ないが全くしなかった。

    ああ、お父さん、聞くところによればあなたは女性の扱いにおいても何やら長けていたそうですね。競争生活だけでなくこういった女性相手の悩みについてもあなたと一度お話してみたかったです……。


    ……現実逃避はほどほどにしないといけない。とにもかくにも、当初の目的である「もうちょっと一緒にいたい」はもう完全に叶えられたと言っていい。となれば寄り道なんてしてはいられない、己の役割を果たし彼女をまっすぐ安全に送り届けよう。

    しかも時間の延長は向こうからの提案だ、これはいわゆるお墨付きではないだろうか。文字通りの「据え膳」では……あ、まずい

    繰り返しになるが彼は健康で多感な時期の男子である。気になる異性にアプローチを受けているのかも、と再認識したところで身体の一部に血液が集まり膨張を始めるのは責められることでもない。

    仕方がないのは仕方がない、しかし抗わないわけにもいかない。必死で回転するコントレイルの脳みそが縋り付いたのは友人・パンサラッサの言葉だった。円周率の暗唱である

    (えーっと…全然覚えてないけど…しょうがない、3.1415、3.1415、3.1415、3.1415、3.1415…)

    かくしてコントレイルの脳内はその大半が5桁の数字に占領された。まずはお仕事をやり遂げねばならないのだ。問題を先送りにしたともいう。

    なんとも色気に欠ける、しかし当人たちには必死の下校デートは、こうして幕を開けた

  • 592622/08/18(木) 23:58:42

    はい、今回はここまででご勘弁ください。次回でちょっと時間飛ばしてお話進められそうです
    失礼いたしました

  • 602622/08/19(金) 00:20:00

    ぶっちゃけコンちゃんの脳が徐々に下半身へ移動していっていますがこうでもしないとやらしい雰囲気にならなさそうなので…

  • 61二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 00:20:45

    >>60

    実馬コンちゃんもロールキャベツ系男子だったからアリ寄りのアリです

  • 62二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 07:01:20

    お互いの夜の相性良すぎる📞♨️概念
    爛れた生活だなと認識してるのに2人ともどハマりしてしまい休日丸一日ぶっ続けでうまぴょい→翌朝正気に戻った後のベッドの惨状にドン引き

  • 63二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 07:13:28

    お口むにゅむにゅ♨️に同期たちの様子にへにゃりんぐたくとにあちらこちら可愛くてニコってしちゃった……二人でどぎまぎしてるのイイネ

  • 64二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 12:07:06

    26さんもしかして前世神だったんじゃないですか?
    定期的な供給に圧倒的感謝……!!!!!

  • 65二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 20:18:40

    ♨️は結局割と積極的に迫るのか、むしろ📞のプレイボーイっぷりに振り回されるのか
    ロールキャベツ系だと暴露されたし📞が意図してボディタッチしたのを真っ赤になりながらお灸据えるけど実はまんざらでもないとかなのか

  • 66二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 00:52:12

    ♨️がアプローチしてきてくれるのがうれしいから積極的な♨️に気づいてないふりする📞概念も健康に良い気がするし、
    ♨️がなんでもかんでもボケ倒すから「いい加減気づいてよ」ってガチ迫りする📞概念も肩凝りに効く気がするし、
    おたがいに好意を持ってるんだけど自覚がないもんだから周囲をやきもきさせる概念も運動不足に効く気がするし、
    おたがいに好きあってるのを自覚した上で相手に告白させようと駆け引きする📞♨️の概念も金曜夜の疲れを癒やしてくれる気がするな……

  • 67二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 00:54:30

    📞はとりあえず♨️に振り回されておいてほしい

  • 68二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 00:57:18

    「タクト様は告らせたい」20xx年夏放送開始

  • 69二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 01:59:03

    学者気質の天然無自覚コント

    タクトと一緒にいるとドキドキしたりタクトが他のウマミミと一緒にいるともやもやしたりすることに気づき病を疑うも、該当する症状が無く困り果て本人に相談してしまう

  • 70二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 05:37:47

    >>69

    その様子を見てキャーキャー言ってるティアラ同期とそんな📞に呆れながら生暖かい目で見守るクラシック同期たち

  • 71二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 13:01:15

    許嫁📞♨️概念
    幼い頃に決められたのでお互いに持っている感情は家族愛に近いふたり
    でもお互い以外と結婚したくないし、自分以外と相手が結婚するのはいやなふたり

  • 72二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 16:56:41

    反抗期で親の言いなりになんかならないと許嫁を無視して他の相手を探すけど周りは2人が当然結婚するものだと認識
    「でもコント(タクト)にはもう将来のお相手いるからなぁ〜」で誰も相手にしてくれないし、お互いがお互いを知り尽くしているからこその居心地の良さを再認識するだけになって結局元鞘に戻る2人

  • 732622/08/20(土) 17:53:27

    こんばんは。引き続き投稿させていただきます。>>58から

    ―――――――

    初めての下校デートといえば、初々しく談笑でもして、途中で何か飲み物か手に持てるおやつでも買って、最近クラスであったことやら、実はあの子とあの子は付き合ってるのではとか、例えばそんな話をするものではないだろうか

    あるいは自分たちには走ることという共通の話題があるのだからそれに関してでもいい。週末はトレーニングやレースが中心になるのだし、その辺の計画を聞いて…どこかで予定を重なるね、なんて話すとか

    別にそうしなければならないというわけでは全くないのだが、少なくともコントレイルとデアリングタクトのケースよりは一般的に想像されるデート像に近いと思われる。

    では引き合いに出されたこの2人の場合はどんな様子だろうか。一言でいうならば……いや、見たほうが早いだろう

    「……………」

    「……………」

    "静寂"。お前らせめて何か会話しないのか?――――いや、失礼した。もしかしたら先に声を出した方が負けというゲームを開催しているのかもしれない。そんなわけないだろうが


    ……彼らをフォローするならば、これは2人にとって決して気まずい静寂ではない。この日この時まで2人の仲は元々悪いものではなく、むしろお互い特別な相手として認識していた。しかしその内情は天才たちの中の更に天才とみなされるという近い境遇にあるもの同士のシンパシーであるとか愚痴であるとか、本気で走ればどちらが強いのかというライバル意識であるとか、

    あるいはクラスで人気なお調子者と彼らが暴走しないためのストッパーであるとか、冗談も言えるけど時々衝突もしたりだとか。もしくは…青いリボンが弾む姿はつい目で追ってしまいたくなるとか。誰にも言ったことが無かったが、菊花賞の応援中に握りしめた拳が、レース後しばらく開かなくなってしまったりだとか…。家に帰って、その日会話が無かったことに気が付くと、ちょっとだけ寝つきが悪くなる気がしたりだとか。せいぜいその程度のものである。

    しかしながら、元々悪い仲ではなかったとはいえあくまで友人同士だったはずの距離は今日1日で急激に縮まっており、いい加減一息つきたいところであった。何せ家に着くまでだけでは終わらず、下校デートの後には自宅デートの予約が入っているのだ。全てこの放課後に決まった予定である。色々と余力などあるわけがなかった

  • 742622/08/20(土) 17:53:47

    >>73

    そんなこんなで。コントレイルもデアリングタクトも、特におしゃべりに興じることもなく淡々と帰路を辿った。とはいえ全くコミュニケーションが無かったわけではないしお互いを気にかけなかったわけでもない。

    コントレイルは確かに余計なことを考えない為、例の円周率に意識を集中させていたが、両耳をキョロキョロと動かし死角から接近する物体に気を付けながら歩いていた。デアリングタクトが車道・ウマ道側にならないよう歩道を選び、交差点や脇道から誰かが飛び出してきてもぶつからないように曲がり角からは距離を置いた

    信号でも無理はせず、点滅していれば迷わず見送った。これらはほとんど無意識の行動で、とにかく安全を最優先するという基本方針を打ち立て実行していたに過ぎないが、己の役割は果たしたといって差し支えないだろう。

    デアリングタクトもデアリングタクトで、最初こそ何か話題を探さねばならないかと気をもんだが、コントレイルがいつになく真剣そうであり、横顔を眺めていたらスッと引き寄せられて自転車を回避してからはなんかもうどうでもよくなってしまった。話す時間は後でも取れる、それよりも今は自然と揃う歩幅に感心したり、今の自分たちは周囲からどう見えるだろうと考えたり、暴走しそうな妄想を手懐けたり、彼の手の感触を楽しむことに忙しかった。

    恋人つなぎと呼ばれるこの手の形は大変密着感が強く、掌の全域が触れ合うので手汗をかいたら困るのではないかと思ったが…意外とそうでもない。指と指が何本も絡まっているので掌同士に隙間を開けても簡単に解けることがなく、試しにやってみたら風が通るのが気持ちよかった。…つまりまあ、手汗はそれなりにかいていたのだろう。

    信号待ちの間には逆に、少しだけ手を握りこんでみたりもした。ギュ、っと。コントレイルはそれに気づき、首を軽くかしげて彼女を見返した後、顔の向きを変えないまま同じ程度に握り返してきた。これを受けてデアリングタクトはなんだか胸がいっぱいになり…信号が青になってようやく呼吸が元に戻った。横断歩道を渡る間2人の視線は反対を向いていたが、頬の赤さはどっこいどっこいであった

  • 752622/08/20(土) 17:55:02

    >>74

    デアリングタクトは思った。過去の私よ、あなたは疑問に感じたはずだ。「どうして自分は急に逃げ出してしまったのか」と。だが、そのくだりがあったからこそ「もう逃げないように」という名目で今この時間が発生したのだ。だから、よく逃げたとまでは言えないが、自分の衝動を責める必要はないと伝えたい。

    ちなみにデアリングタクトがこのようにコントレイルの反応を見たり、指同士――特に親指を撫で合わせてゴツゴツした感触を確認する度ごとに、コントレイルが自分自身との過酷な闘いを繰り広げていることは彼女の全くあずかり知らぬところであった。何ならテンパり気味で我ながら謎の行動をとっている自分と違って彼は落ち着いているなあなんて感心していた。

    あくまで彼女の目にはそう映ったというだけで、いよいよ目的地も近づくという段になるとコントレイルの精神はレース前のように研ぎ澄まされ、ディープボンドが遠目に彼を見つけながらも声をかけずに通り過ぎるほどとなったのは既に述べた通りである

    (3.1415…… 3.1415…… 3.1415…… 3.1415…… 3.1415…… 3.1415……)

    ……いやむしろ、レースのときもこれぐらい集中しろと言われそうなぐらいの気迫だった、かもしれない…


    とにかく、とにかくだ。2人は目的地までトラブルもなくたどり着いた。初の下校デートはこうして幕を下ろしたのである

  • 762622/08/20(土) 17:55:45

    >>75

    お邪魔します。 いらっしゃい。 送ってくれてありがと。 いえいえ。

    ソファか椅子か好きな方に座って…あ、あとトイレはそっちね。 あー、分かった、でも大丈夫

    緑茶とコーヒーならどっちがいい? お構いなく、水でいいよ。 そう?じゃあ氷は? …欲しいな。

    分かった、ちょっと待ってね、…はい。 いただきます。


    「それ飲んで待ってて。お米研いでなかった」

    「―――っはい」

    タクトは制服のままエプロンを纏い、真面目に髪の毛をいつもより小さく束ねて台所に向かうと手際よく軽量を済ませちゃっちゃと洗米を始めた。ジャー、ザパー、ザラザラザラザラ、ジャッジャッジャ、ジャー、ザパー、ザラザラザラザラ、ジャッジャッジャ、ジャー、ザパー、ジャー、ザパー

    手慣れた動きだ。2、3回水を入れ替えると炊飯器に釜を入れてセットした。それにしても…帰りの準備をするタクトを見ているときも思ったが、彼女の後ろ姿を見るのはこう…どう表現するべきか、あれだ非常に楽しい。

    あとエプロンが似合う。制服の上からというのがなおさら似合うのかもしれない。それに髪型がいつもとちょっと変わるというのもなんだか不意打ちで破壊力があった。普段は見えないうなじがチラッと見えたし。

    さっきの「待ってて」の瞬間は上記の全てに加えて振り返り際の流し目が組み合わさって…記憶に深く突き刺さり……――「コント?」気づけばすぐそばにタクトが来ていた。エプロンも髪型もいつも通りだ

    「喉乾いてたんだ。おかわり要る?」手元のコップはとうに飲み干され、いくつか入っていた氷も噛み砕いてしまった後だった。「…いや」

    今どんな顔をしていたんだろう。タクトに変なところを見せなかっただろうか。いけない、冷静になるための時間を稼ぎたい。道化でいい、何かやれ。

    「ごめん、やっぱり暖かいのが欲しくなっちゃった。お茶でもコーヒーでもタクトに任せるから、おかわりもらえるならそっちがいいな」頭を掻いて照れた笑い顔を作る。自分は氷水を一気飲みしたアホである、これでいいのだ、これで

    「ええー?」困ったようにタクトが言うが、顔は笑っている。呆れ笑いだ。そう、これでいい。これで「じゃあお湯沸かすけど…ちょっと時間かかるから…」

    「わ、私の部屋…行く?」行きます

  • 772622/08/20(土) 17:57:09

    >>76

    コーヒーにするからね、適当に待っててね。そう言われて僕はタクトの部屋に取り残された

    やっぱり青が好きなんだろうか、カーテンが水色である。恐らく10分程度で彼女は戻ってくるとは思うが、1分ということもないだろう

    というわけで僕は両手を広げて顔面の筋肉をほぐし、そのままお椀状にして口の前に空間を作った。万一声が出てしまったときの気休め程度にはなる。帰路の間も家に上がってからもずっと我慢していた、いい加減発散しないとおかしくなりそうだ

    (おあぁぁーーーーっ!!かっわえぇえぇえーーーーーーーー!!!!!)タクトは大層可愛かった。この1・2時間のうちにますます可愛くなったんじゃないだろうか。……いや分かっている、僕が気づいただけなのだ。あっという間に彼女のことで頭がいっぱいになってしまった。指をスリスリするのは止めて欲しいと今度言おう

    深呼吸しようにもタクトの匂いがして全然落ち着かない。いいのか、本当にいいのかこんなあっさり部屋に上げて…僕は安全なのか?安全…そういえばオーソやみんなとふざけて買った「お守り」が財布に入っていたな…

    長財布の、これ何に使うんだよというちっちゃいポケットのボタンを開けると四角いビニール製の「お守り」が入っていた。慎重に取り出す。袋に穴が空いたりはしていないし、買ってからそれほど日数も経っていないので効力は失っていないはずだ。


    …………一周廻ってだんだん冷静になってきた。何を考えているのだ今日やっとまともに手をつないだ女の子を相手に。頭の中でドコンドコンと音が鳴っていたが、上った血が下りてきた気がする。今更ながら、帰り道なんてほとんど無言で過ごしてしまったし、ゆっくりおしゃべりでもさせて貰おう。カレーも楽しみにして…

    扉の外から、コント開けてー、と聞こえてきた。『お守り』が出しっぱなしはまずい。急いで隠したいが財布に戻すのは複雑で、とりあえずポケットにしまってから立ち上がって扉を開けた。廊下にはお盆に2つコーヒーカップを乗せたタクトが立っていて、ありがと、と言ってちょっと笑った。少しだけ歯を見せた彼女はやっぱりすごく可愛かった

  • 782622/08/20(土) 17:58:18

    >>77

    なんだ、案外自然に話せるじゃないか。頭の中がパンパンになってグルグル考えながらコントの手で遊んでいたら家についてしまったときは内心(えっもう!?)と思ったものだが、ちょっと声が裏返るぐらいで普通に会話ができてひとまずよかった、やっぱり自分の武器といったら度胸と根性なのだ。

    だがやっぱりご飯が炊けるまではもうしばらくかかるし、それまでコーヒーをおかわりしてもらい続けるわけにもいかない。どうにかして時間を潰さないと…コ、コントは何かしたいことがあるのかな…

    (コントさっき私のこと見てたなぁ…)今にして思えば帰るときのクラスでも見ていた。どうしたらいいのか分からず気づかないふりをしていたが、気づいてしまうと意外と分かりやすい。コントって意外とむっつり?

    いや、彼ばっかりむっつりと言ったら自分を棚に上げているだろう。だって、だってコントがぁ……コントが私の部屋にいるんだもの。通したのは私だけど!

    帰路につく前は"どうしよう"とばかり考えていたけれど、もう"どうしよう"じゃないのかもしれない。"どうしたい"とか、どう…"どうされてみたい"とか、そういう…ことを、考える方がいいのかも。それなら…

    (また「可愛い」って言ってくれないかな…)

    覚悟とか度胸とかという言葉がいささか、大げさに聞こえるような望みかもしれない。でも今の私が具体的にイメージできる"して欲しいこと"と言ったらまずはこれだった。よ、よーし

    何がよーしなのかは不明だが、ちょうどいいタイミングでお湯が沸いた。やかんが音を立てる。ピィーッ

  • 792622/08/20(土) 18:00:11

    >>78

    今回ここまでです。いつもお付き合いありがとうございます、頑張ります

  • 80二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 19:11:28

    せいぜいその程度があまりにも可愛くてずっとニコニコしてた……紳士な📞かわいいねぇ……部屋に通されてウワーッってなる📞かわいいねぇ……♨️の乙女心とかわいいねぇ……続きが楽しみ!

  • 81二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 20:14:11

    タクトの身長を超えたあの日の喜びを近所の公園の木の傷跡を見るたびに思い出すコント

  • 82二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 22:41:19

    引退後タクトちゃんの身長を越すコンちゃん概念はいくらあってもいい

  • 83二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 23:06:42

    宝塚記念後のコンプボ部屋妄想
    ボンドがちょっと羨ましいコンちゃん

    普段可憐な女の子がレースの時超絶真剣な表情で迫ってくるのやばいよ…狂っちゃうよこんなの…

  • 84二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 23:19:47

    >>83

    せわしないお耳ピコプボかわいいし妬いちゃうコンちゃん最高ですね……(拝む)


    今日はいい夢が見られそうです……

  • 85二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 23:45:07

    引退後に本格化する子もいるって話だし、ひさびさプライベートで会った📞となんだか視線が合わなくて「???」ってクエスチョンマークうかべてる♨️、とてもいいとと思います。


    「さっきからヘンな顔してどうしたのさ」

    「ヘンって失礼なこと言う……いや、なんだか、コンちゃんがおかしいような」

    「おかしいって言うタクトも大概だよ?! え〜、僕おかしい? 会わない間にカッコよくなっちゃったとか? 照れるね〜」

    「いやそれはないかな」

    「ノータイムにも程があるよ?!」

    「だってコンちゃんはもともとカッコいいし……」

    「えっ」

    「うーん、なんだろう……違和感……」

    (これ無意識に言ったなタクト……へぇ〜〜〜〜タクトが、普段から、僕のこと、……へぇ〜〜〜〜!!!!)

    「……、コンちゃん、なんでニヤニヤしてるの?」

    「えっいやなんでもない」

    「……あ、わかった」

    「なに?」

    「コンちゃん、シークレットブーツ履いてる?」

    「履いてないけど?!」

    「え、でも、ちょっと目線が違うから」

    「いやそこは普通に背が伸びたって言ってよ!」

    「伸びたの?」

    「うん。……前よりカッコよくなったと思わない?」

    「……そうだね、もっとカッコよくなったかも?」

    「もー、なんでそこ疑問形?」

    「……カッコいいよ、コンちゃん」

    「(なんでそーいうさ、……はにかんだ顔で笑うわけ? )でしょー?」


    >>82

  • 86二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 23:55:22

    タクトしれっと爆弾発言かましてて草
    解釈一致みがある

  • 87二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 06:27:34

    夏だ!プールだ!でみんなとワイワイはしゃぐのもいいけど
    小さめの温水プールコーナー、場所によっては温泉ひいてたりするからそこでまったり休憩してるのもいいよね…
    ほのぼのしててもいいし、水着着てるけど混浴みたいな気分になって意識しちゃうのもいい

  • 88二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 08:58:45

    オフショルの水着着てる♨️がいざ湯に浸かったら水着着てないように見えて挙動不審になって素数を数えだす📞……

    でも海だろうとプールだろうと全力で遊ぶイメージがある♨️なので、映え水着は着なさそう

  • 89二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 17:24:06

    >>88

    ♨️はそこまで大きくないけど全体的なバランスはいいスペちゃん体型だと思うから

    セクシーさより可愛さ全面に押し出したフリル付きビキニ着てそうなイメージ


    攻めたセクシー系期待してた📞は少しガッカリするけど無意識で目で追うくらいには惹かれてる

  • 90二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 18:51:45

    >>89

    わかるわかる……


    個人的には、

    初めての海!→いわゆるフィットネス水着カテゴリのタンキニ


    で、📞があまりに残念な表情をしたものだから、リベンジのプールではかわいげのあるレースのビキニにするんだけど、そのときは📞も思いっきり遊ぶ気でアトラクション多めのプールに誘ってるもんだから、アレーって感じでちぐはぐしてほしいですね……

  • 91二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 20:11:58

    >>90

    この📞の反応を気にしてる感じの♨️マジでいじらし乙女すぎる


    ♨️(水着どうしようかな…… コレは泳ぎにくそうだしこっちはあんまり可愛くないし……)

    ♨️(肌出しすぎるのもやだな…… でもコントにかわいいって……)

    ♨️!(クビブンブン)

    ♨️(って何考えてるの私! ちがう、これはコントとか意識してるわけじゃなくて海に泳ぎに行くために水着を選んでるんだから別にコントのことなんか考えないで私が好きなやつを選べばいいし泳ぎやすそうなのにしなきゃ!)


    って脳内でめちゃくちゃ言い訳して結局露出少なめのやつ選ぶんだけど、📞が残念そうだから可愛めのにするんだよね……

  • 92二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 00:00:57

    コ「……っていうことがあったんだよね」
    プ「すれ違いってやつだねぇ。そうだ、コンちゃん、いいこと思いついた」
    コ「なに、ボンド?」
    プ「タクトちゃんとお買い物に行って、タクトちゃんの水着を選んであげたら?」
    コ「僕が、タクトの、水着を……?」
    プ「タクトちゃんの好みも知ることができるし、コンちゃんの好みを選ぶことができるかもしれないし、なにより目的地に合った水着を着てもらえるんじゃないかなぁ」
    コ「僕が……タクトの……水着を……」
    プ「……お〜い、コンちゃん? ぼんやりさん?」
    コ「それってとても破廉恥なのでは?」
    プ「えっ?」
    ビ「(冷静に考えりゃそうだけど)……破廉恥って思う方が破廉恥じゃねーの?」
    コ「えっ」
    プ「えっ??」

    みたいな会話を幼馴染でしてほしい

  • 93二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 06:26:11

    実はめちゃくちゃ攻めた勝負紐ビキニも用意してきたけど流石に人前で着るの恥ずかしくて普通のを着たら📞の反応がイマイチ
    やっぱりあっちにした方が良かったかなと思ってたら2人でナイトプール行く事に
    ♨️がそこで意を決して勝負水着着たら周りの目惹きまくりで📞がジェラって「僕のものだから」と腰に手を回して自分の女アピール→♨️パニックとかもアリ

  • 94二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 10:14:37

    ♨️「動きやすいやつの方がいいけどコントは可愛い水着の方が好きかな…よし!せっかくのデートだし恥ずかしいけどこっちにしよ!」
    📞「ウワーッ!!!」(慌てて自分のパーカーを着せる)
    ♨️「コントのためにがんばったのに…」
    📞「ウワーッ!!!」(堪らずに抱き締める)

    これくらいでもいい

  • 95二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 12:33:25

    ウワーッなるコンちゃん概念可愛いな……可愛い……

  • 96二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 19:03:08

    📞は派手派手セクシー系着てほしいけどそれを他人に見せるのは嫌な面倒くさい系だと私性合
    「それ着てもいいのは夜の僕の前だけ」って耳元で普段は絶対出ない低音ボイスで囁いてる奴

  • 97二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 19:55:57

    これは独占欲つよつよ📞

  • 98二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 20:36:14

    可愛い系とセクシー系で迷った末にビキニの上に服のワンピースみたいなの着るタイプにして後で📞にだけ下のビキニを見せてくれる♨️
    2人きりの時に…でもいいけど、昔とある漫画にあった水に潜ってる間だけ捲り上げて見せてくれるってやつもいいと思うよ

  • 992622/08/22(月) 22:46:21

    こんばんは。また投稿させていただきます。>>78から

    ―――――――

    コーヒーは味がした。いやなんだそれはという感想だが、少なくとも最初の一口はちゃんと香ばしかったし苦味も感じたのは確かである。今はそれから何十分か1時間か経っただろうか

    冷めて不味くなったわけではない、と思う。何せ今はよく分からなくなってしまったのだ。最初は味がしたんだから僕の味覚がおかしくなってるのと確率は半々といったところか。哲学的なような数学的なようなそんな方向に意識が飛んでいきそうになったが、隣の少女の声がそれを許してくれなかった

    「へぇ~やっぱりコントのがおっきいねぇ~」「っ…そりゃあ男だからね」そう、これでも男ですよ。というかその口調はなんでしょうか。ちょっと年齢が下がったような気がします。へにゃリングタクトって本当に呼ぶぞ

    なんでしょうかって言えば、この体勢の方がよっぽど"なんでしょうか"とも言えた。僕の左側に座って、僕の左腕を背中に回し、肘の下というか脇の下というかを経由して自らの身体の前に出し、僕の左手を自身の両手でサンドイッチしているその娘の名前はデアリングタクトといった。

    そう、タクトである。この見慣れたはずの少女について、なぜこんなにも確認するような言い回しをしているのかといえば、それは彼女が全く見慣れない格好をしているためであった。彼女は今、制服から部屋着に着替えてもこもこしている。何て呼ぶ服なのかは知らないがとにかくでっかいもこもこのパーカーみたいな服だ。

    丈は股下よりちょっと下、腿の半分ぐらいまでで、お尻の部分は尻尾の付け根までスリットが入っている。随分大胆なデザインだなと一瞬びっくりしたが、サイズの関係で隠れているだけで実際は下にショートパンツをはいていた(ちくしょう!)。肩幅も胴回りもダボダボというわけではないのだが、袖の長さだけがちょっと余っている。きっと腕の長い人向けなんだろうなあ…なんて。

    髪もざっくりと編んだ感じで先端をまとめ直し、束にして右肩から前に流している。当然こっちもくるくるでふわふわだ

  • 1002622/08/22(月) 22:47:19

    >>99

    彼女は僕の腕を更に引っ張り出そうとして姿勢を変え、背中をほとんど完全にこちらに預けてきた。尻尾が…僕の尻尾の上に重なる。もし彼女があと少し前の方に座っていたら、今の動きで尻尾が僕の太ももに乗っていたかもしれない。そうしたらきっととても…くすぐったかっただろう、うん。

    ピクッ、と尻尾を動かしてしまった。当然タクトには伝わっただろう。絶対気づいたはずなのに彼女はこちらをちらりとも見ない。でも手の動きが止まったし、耳がぱたたっとしたのも明らかだ。僕はほとんど首を回さないように目線だけで、露出度の上がった彼女のうなじに目線を送る。なんかピンク色が濃くなっていっている…ような……

    なんか悔しくなったので僕からも揺さぶりをかけてみる。「そういうタクトの手は柔らかいよ」「!」耳がクルッとこちらを向いた。尻尾も…?いや、小さく震えているだけだ、これは押さえつけてるな……だったら…

    死角にあるので勘で手を動かすが、親指と人差し指で彼女の手の端っこを捕まえることに成功した。これは…手のひらの小指側かな?筋肉の厚い部分だ「ほら、ぷにぷにだ」「~~っ」彼女の尻尾がユサユサと動き出した、よし、よし?

    謎の達成感があったが引き換えにクラクラしてきた。なんだろうなこの駆け引きは。際どいことをしている自覚はあるのにお互いに直接顔を見ようとはしない。どこかでちょっと判断が違えばもっとシンプルな状況にできたかもしれなかったのに、今や目隠しの綱渡りみたいになってしまった。


    例えば、これからいきなり背中に抱きついても許してもらえるかもしれない。きっとふわふわして柔らかいだろう。でも、けど…

    もし顔を見てそこに恐怖が浮かんでいたら。もし、今日は受け入れてくれても明日になって後悔させてしまったら。もし…またあの泣き顔をさせてしまったら――しかも今後こそ僕の見えないところで。今度こそ目薬など使わず本物の涙だけをその目に湛えて。

    僕はいわゆるヘタレなんだろう。情けない、でも順序を守りたいんだ。静かに呼吸を整える。言うぞ、言うぞ、言うぞ…

    「ねぇ、コント」――彼女の方が先に口を開いた。声が震えている。「私さ」震えが大きくなった。「わたし、コントのこと」ああ、待ってくれ。そんな全部君に押し付けるようなこと。待っ――

  • 1012622/08/22(月) 22:51:07

    >>100

    今回はこれだけしか書けませんでした、お休みが終わってしまったのでまた週一回ぐらいで投げられたらと思います。と言ってももうそんなに続かないかもしれませんが

    僭越ながらいつも反応いただけて感謝しております、失礼します

  • 102二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 23:29:09

    コンちゃんのSUKEBE!!!!
    正しく男子高校生感にあふれててにやけてしまう……

  • 103二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 08:47:54

    (ちくしょう!)じゃあないんだよな(ちくしょう!)じゃ

  • 104二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:02:27

    むっつり📞は疲労回復に効果的なのでもっとやれ

  • 105二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 23:06:00

    男性から女性に着物を贈る意味に「脱がせたい」というのが含まれるというのを今日知ったんだけどさ
    服を贈るシチュでその意味を知ってそうな方と知らなそうな方、どっちがどっちに当てはまると思う?

  • 106二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 23:24:49

    意中の相手にお洋服を送る話のことを考えたのが>>92だったりするんだ……!

    知らないプ、知ってるビ、知らなかったけど思考するうちに近いところまでたどり着いたコンちゃん


    ♨️は知らなさそうだけど女子たちでキャッキャしてるときに知ってしまいそうではあるな〜ただ関係性によると思う。自分は両片思いがヘキなのでいつも妄想する📞♨️はお付き合いしてない両片思いだから、どっちも意味を知らずにあとで周囲に『そういう意味があるんだよ』って教えられてワーッてなるのが好き……

    でもお付き合い時空だったら📞は確信犯だとニコってします……

  • 107二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 23:24:53

    >>105

    知っててやりそうなのが📞

    知ってるけど📞がそういう意図で渡してきてるとは思ってないのが♨️

オススメ

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