- 1二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:24:49
「まぁ・・・上々ってとこかしらね・・・!」
「ん?どうしたんだ、バカみてェに厚着なんかして」
「…ッ‼︎な、なんでもないわよ‼︎」
「……おいおいおいおい、我らが偉大なる測量士よ…!」
「俺達はてめェの仲間だろ?それじゃあ大事な仲間の証が見えねえじゃねェか!…おい、チュウ!」
「チュッ♡おらナミ、たかだか刺青一つ見せるのなんてワケねェだろ(ガシッ」
「…ッ、やめ、放しなさいッ‼︎!(ブンッ」
「ウォッ‼︎こいつこんなに腕力あったか⁉︎」
「(腕力……?)もういいチュウ、下がっていろ」
「おいナミ…なにも難しいこたァ言ってねえだろ?餓鬼の頃に付けてやった、"仲間の証"を見せる・・・だけなんだからよッ‼︎!」
アーロンがナミの羽織っていたコートを破くと
魚人海賊団のタトゥーが姿を現したが
それ以外の"モノ"も露わになった。
──両腕の肘から腕の付け根にかけて折り畳まれた魚の胸鰭──
──上着を突き破って背中から生えているサメの様な背鰭──
明らかに純粋な人間ではあり得ない身体的特徴、
それはまるで──
- 2二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:25:44
アーロンまで曇らせるんか?
- 3二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:26:21
- 4二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:27:06
- 5二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:27:21
ニュ~、人間から保護できて本当に良かった
- 6二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:27:23
- 7二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:29:04
「半魚人」だからな、人間の仲間にも魚人の仲間にもなれなかったんだろう
チョッパーと気が合いそうだな… - 8二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:30:03
アーロンさんの反応は?
dice1d7=5 (5)
1、アーロンは絶句している
2、アーロンは魚みたいに口をパクパクして何も喋れない
3、アーロンの思考は完全に停止している
4、同族至上主義を掲げる自分の思想と、下等種族と何年も蔑んできた小娘の正体とがぶつかり合って脳がショートしている
5、幼少に憧れたシャボンディパークの風景からタイの大アニキの死ぬ瞬間までの景色が頭の中で目まぐるしく移り変わり、身動きひとつ取れない
6、肺呼吸の仕方でも忘れたのか息をするのも忘れている、所詮は魚類か
- 9二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:32:35
全部同じゃないですか!?
- 10二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:33:46
- 11二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:38:07
アーロン曇らせは俺に効く
もっとやれ - 12二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:39:24
「………」バシッ
アーロンの手を振り解き逃げていくナミ。
なる程、確かにチュウが驚いたのも頷ける。
月とスッポン、いやそれ以上にある魚人と人間の腕力差。
基本的に魚人が人間に親しく接する際はうっかり壊さぬ様に
最低限の手加減をするものだが
抑え込む腕から逃れようと暴れるナミの力は
人間のソレを凌駕していた。
しかし、純粋な魚人族にしてはやや力が物足りない。
それに、航海前のナミの姿形はどう見てもヒトであった。
となると航海先で何らかの能力で身体を変質させられたのか、
それとも、元々その血に流れていた魚人の因子が今になって目を覚ましたのか
「…?…ッ!?、??????????」
しかし今のアーロンにはそれらを考察するところまで思考が回らない。
ナミの服を破って鰭を発見した所で石像の様に固まり動けなかった。 - 13二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:40:21
半魚発言の時点で差別だと思ってるんすがね…
- 14二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 17:44:18
- 15二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 22:20:37
1発ネタにしようかと思ったけど
文章が湧いてきたからちょっとだけ続けてみます
キャラの性格とか雑かもしれません
「アーロンさん、これからナミをどうするんだ?」
数分間の沈黙を破ったのはクロオビだった。
それに合わせ、周りの魚人達もヒソヒソと喋り出した。
「…ナミって魚人だったのか?」「まさか!魚人にしちゃあヒトの見た目過ぎる」「…前に見かけた時あんな鰭無かったぜ」「今日からナミの奴も"同胞"って事になるのか…?」
「‼︎」
未だに固まったままのアーロンだったが、
『同胞』というワードに反応を示した。
(そ、そうか…!魚人の血が流れてるならナミも"同胞"…ッ!!!なら話は早ェ、今からでも)
「チュッ♡アーロンさん…何考えてるのかは大体分かるけどよォ…」
表情の陰りが少し消え、建物の入り口に向かい
歩み出したアーロンに声をかけて遮るのはチュウ
「今更ナミが俺達に与するとは思えねェぜ」
「……ッッッ‼︎」
クロオビとチュウはナミに対してアーロンほど負い目を感じている訳ではない。
ナミは所詮海賊団の測量士、謂わばビジネスパートナーだ。
それが偶然、自分達の同族だったと分かっただけの話。
しかし今の今まで、体のいい下等種族として酷使しておいて
『ナミ、お前も同胞だったのか!?今日からより一層歓迎するぞ!シャハハハハ‼︎』
という論外な理屈が成立するとは流石に思っていない。
周りの魚人達も再び押し黙った。
アーロンが掲げる"同族至上主義"に他ならぬアーロン自身が一番反していたという事実。
様々な感情が渦巻く今のアーロンを刺激するのは控えようとした。 - 16二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 22:24:05
「ニュ〜〜!ナミの奴はおれ達と同じ"魚人"だったのか!!!」
ただ1人の例外を除いて。
「お、おいハチ…!」
「なんだなんだ、みんな黙っちまって‼︎」
「ハチ、少し黙っていろ…!」
チュウとクロオビが嗜めようとするもはっちゃんは止まらない。
このはっちゃんという男、海賊であるにも関わらずかなりのお人好し。
他のメンバーがナミに対して『高い技術を持った"人間"』と、
種族の違いという超えられぬ壁で一歩置き、
同時に見下して接していたのに対し
はっちゃんだけはいつも親しく接してきた。
事実ナミからも内心「害が無い奴」と思われている程に。
それが良くなかったのだ。
『見下してきた奴が自分達の仲間だったと判明した気まずさ』がはっちゃんには殆ど無かったのだ。
「アーロンさん!おれがちょっくらナミを呼び戻してくるよ!!!」
「ッ⁉︎待ちやがれッ!!!ハチ!!!」
アーロンも慌てて呼び止めようとするも時既に遅し、
海面に飛び込んだはっちゃんの耳には届かなかった。 - 17二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 22:26:14
はっちゃんはさぁ……
- 18二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 22:42:47
あかん(あかん)
- 19二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 23:06:12
(見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた)
海底で体育座りをして蹲っているナミ。
適当に挨拶だけ済ませ、さっさと次の航海に出ようと思っていたのだが
一番見られたく無い連中に見られたショックは大きい。
思えばこの身体の変化は何の前触れもなく訪れた。
盗みの為の航海中、急に生えてきた鰭。
どう見ても、"あの"魚人族の身体的特徴の発現。
この時点でナミの目の前は真っ暗になった。
それ以上の魚らしい変化は起こらず、鱗も全く生えてこない事から察するに
自分が純血の魚人でないというのは分かるが
そんなものは慰めにもならない。
まだココヤシ村にも顔を出せていない、
…いや、もう二度と村のみんなには会えないと考えた方がいい。
ただでさえ自分は皆を裏切って魚人の仲間入りをした女だ。
それがある日『実は私は魚人の血を引く半魚人でした〜』
なんて事が知れ渡れば、村人からどういう目を向けられるかは
想像に難くない。
(ノジコにも、もう会えないんだろうな…)
「ここに居たのかナミ〜!」
ナミが義姉の顔を思い浮かべていると、横から声を掛けられた。
ここは海底、生身の人間が声を出せる場所ではない。 - 20二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 23:27:55
何か書いてる内にアーロン曇らせじゃなくてはっちゃん曇らせになってきた気がする
ナミが声のする方を見ると
「…ハチ」
「突然飛び出すから心配したんだ‼︎あちこち探し回っても全然見つからなくてよ!」
「そう…ん?ちょっと待って!」
"あちこち"を探した?
「…あんたッ‼︎まさかココヤシ村にも…‼︎」
「にゅっ!?お、おう行ったぞ!それがどうか」
「私が"半魚人"だとかペラペラ喋ったんじゃあないでしょうね!!?」
ナミがはっちゃんの胸倉を掴み上げる。
「そ、それはまだ言ってねぇよ!!」
「…ッ、ならいいわ」
ハチなら喋りかねない、そう心配したのは杞憂だったようだ。
しかし、ナミがホッとしていると
「ニュ〜、しっかし、ナミがおれ達と同じ種族だったはな〜!」
「………今なんて」
「だからよー、おれ達と同じ"魚人族"…ん?そういやお前さっき"半魚人'って言ってたよな、て事は魚人と人間のハーフなのか!」
悪意は一切ない、純粋な善意のみではっちゃんはナミの地雷原を踏み抜き始めた。
「……ッ‼︎!あんた!!」
「ど、どうしたんだよナミ⁉︎………あっ‼︎そうか!!!…そ、そうだよなァ、すまなかった…」
再び怒り出したナミに気圧されるはっちゃんだったが
自分の発言の中に思い当たる節がある事に気付き、すぐに謝罪した。 - 21二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 23:30:50
もう…やめましょう"よ"!!!!!!
- 22二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 00:08:28
「"人間とのハーフ"だなんて、変な言い方されちゃ、そ、そりゃ怒るよな…」
はっちゃんはアーロン達と違い人間への強い差別意識はない。
遭難した海賊王の右腕と幼少に出会った事で、人間への悪感情も薄い。
だが、魚人街で生まれ育った事、
敬愛するフィッシャー・タイガーが目の前で非業の死を遂げた事、
アーロンパークで長らく上級種族として君臨した事など
小さな経験が積み重なり
僅かながら『魚人は人間より上等で優れている』という思想が根底に根付いてしまっていた。
故に自分の発言の内、何が"失言"にあたったのかを正確に把握できていかった。
「で、でもおれはそんな事気にしねェぞ!!?アーロンさんや他のみんなだって"大切な仲間"として受け入れてくれる!!!」
ナミの機嫌を取ろうと、地雷原で更なる蛸足タップダンスを披露するはっちゃん。
この時点でナミの怒りは限界に近づいていたのだが
「にゅっ!そ、そうだ!今度魚人島に連れてってやるよ!!!水も澄んでて、珊瑚も綺麗でな!!」
最後のトドメを口にしてしまった。 - 23二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 00:09:46
「もしかしたらよォ‼︎"本当の親"が見つかるかも…」
「ッッッッ!!!!!」
ナミははっちゃんをぶん殴った。
吹っ飛ばされ岩礁に激突するはっちゃん。
はっちゃんからすればこの程度はダメージの内に入らないが
何故殴られたのかが分からず、ひたすら困惑した。
「ニュー!!ナ、ナミ⁉︎またおれ変な事言っちまったか!!?」
「何が仲間だ…ッ!あんたらが…ッ!!ベルメールさんを…ッ!!!」
勿論下手人ははっちゃんではない。
だが、この怒りを何かにぶつけずにはいられなかった。
「わ…わかったよナミ!!!す、すまねェ!ひとまず距離を置くからよ!!!」
ナミの育て親の名前が出てきた辺りで
自分がナミの逆鱗に触れ続けた事をようやく察したはっちゃんは
謝罪しながら逃げる様に泳いでいった。
ひとしきり怒り、ナミは改めて周りを見回す。
どう考えても人間では水圧に耐えられない環境
首筋に僅かにある鰓から漏れ出て、上へ上へと昇っていく気泡
これらの要素が、自分が純粋な人間では無いという現実を嫌でも突き付けてくる。
(もうやだ…!助けてッ!ベルメールさん…!) - 24二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 00:14:09
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 00:15:46
何か後半はっちゃん曇らせになってしまいすみませんでした。
きっとこの半魚ナミさんにもココヤシ村のみんなは優しく接してくれるし
その内出会ったルフィ達が助けにきてくれるかもしれません - 26二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 00:19:28
さすが蛸
足が多い分地雷の上でよく踊るな - 27二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 00:22:50
- 28二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 02:04:55
はっちゃんが善意しかないのが尚更酷い…
- 29二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 06:49:06
- 30二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 10:24:05
はっちゃんはレイリーさんを見てて何でアーロンさんについてったのか……
- 31二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 11:15:30
内容にある積み重ねはあると思うタイのおかしらの死はタイヨウの海賊団の全員にトラウマ与えてしまったわけだし
あれのせいでハチは主体性なくして何も考えないでアーロンについて供養になったんだと思う、海兵に捕まって脱獄して自分で考えるようになった感じ
- 32二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 19:17:40
初登場の頃のはっちゃんは確かにこういう無神経な事言うわ
- 33二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 04:48:45
良スレだわ…
- 34二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 16:18:00
続きが気になる
- 35二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 16:20:51
このあと一人悶々と何がいけなかったのか考えるハチか…
……これシャボンディ前に助けてもらえそう? - 36二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 02:10:00
保守
- 37二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 03:35:57
なんか最近オダセン聖が湧きがちでいいよね