- 1二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:12:13
- 2二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:13:23
お前はする側じゃないのか
- 3二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:13:55
夜這いしにいく途中で迷子になるがよろしいか
- 4二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:14:04
仮にも姫だろプライドを持て
- 5二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:15:44
- 6二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:17:24
- 7二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:17:39
ゾロは酒飲んでさっさと寝ちゃいそう
- 8二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:18:51
- 9二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:18:59
とっとと焼けろ
- 10二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:21:26
ゾロ「なんのことかよくわからんが、その夜這いというのを受けて立とうじゃねーか」
- 11二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 23:36:15
お前ウタちゃんだけに飽き足らず日和ちゃんのセコムまで…
- 12二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 00:51:00
やばいゾロはころっと騙されるやつだ
- 13二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 00:52:10
- 14二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 00:52:50
- 15二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 01:01:03
- 16二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 01:09:28
おでんの血とリューマに連なる霜月の血
刀神が生まれそう - 17二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 01:20:41
誤字脱字を気にしないならss書くわ
- 18二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 01:21:29
ぜひ書いてください
- 19二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 01:47:42
夕刻が過ぎ、陽も沈み、提灯の灯りが和の国の町を彩り始める。
カイドウを討ち、オロチを討ち、モモの助が新たな将軍に就いたこの国では、今日もまた、いつものことながら我が船長が生きがいともいうべき宴によって眼にも、耳にも、口にもうるさい夜であった。
そんな夜も嫌いではないゾロであるが、今日は何故だか一人で、人気があまりないとこで呑みたくなり、城内にある無駄に広い謁見の間をモモの助と傳ジローから許可を得て、そこで呑んでいた。
一人で呑むには本当に広く、もっと狭い部屋でもよかったなと今更になって思えてきたが、条件は望んでいた通りなので、どぶろくを畳に置き、自身も胡坐をかく。
座った際に、閻魔が少し震えたように感じた。本来ならば胡坐をかく時に畳に当たったはずのことなので、気にするはずもないことだが、今回はつい視線をその刀に向けてしまう。
何をしてるんだ俺はと、我に返り、すぐにどぶろくの酒を飲もうとしたが、その前に壁の木柵より映る月に向け、どぶろくを掲げた。
まるで、月と共に酒を呑む挨拶に見えるが、これはトの康に向けての行いである。
もし、生きていたらここで隣で酒を酌み交わせていたかもしれないが、彼はもういない。
おこぼれ町でいたただいた一杯の水、ご厚意を受け取った水。それと同じ水で作られた和の国の地酒を共に飲みたかった。
どぶろくの酒をまずは一口飲む。高級品と呼ばれる方の地酒ではないらしいが、とてものみやすく、水の美味さをちゃんと感じられる、最初に飲むには良い酒である。
最初の一口を呑み、一息を入れたタイミングで襖が開いた。 - 20二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 03:53:03
日和「ゾロ十郎さん、ここにいましたか!」
開かれた襖の先には日和の姿があるのだが、赤鞘の者たちはおろか、誰も供もつけず彼女一人にみだ。立場上は将軍の妹なのだから、その不用心さには呆れてしまいそうである。
もしかすれば、百獣海賊団の残党がまぎれている可能性もあるのに。
しかし、ここで立場による身の危険を説教するべきではないだろう。
ゾロ「ああ・・・どうだ?お前も一杯やらねーか?」
日和「いえ、それはまた後ほどに・・・」
「後ほどに」という言葉に引っかかる。では、この女はここへ何をしに足を運んだのだろうか?
偶然、ここにきたら自分がいたでは、先ほどの「ここにいた」は、ゾロを探していた口ぶりである。
ゾロ「そうか?用がねーんならモモの助とこや、おトコのとこへでも行ってやりな。将軍様の妹が一人で出歩くのもなんだ・・・傳ジロ―か雷蔵あたり呼んで」
彼女の為に、誰か護衛となる者を呼びに立ち上がり、開かれた襖の方へと歩む。
しかし、次の瞬間に日和が、ゾロの前へと通せんぼを行い、後ろ手で襖を力強く閉めた。 - 21二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 06:22:14
ゾロはメロメロメロウ聞かないけどルフィより興味ないわけではない
- 22二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 06:27:17
続き今夜
- 23二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:44:00
珍しいな…良いものかもしれない
- 24二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:44:47
お前はお前で結構アプローチされてるじゃねえか
- 25二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:45:48
ブリュレも加えて差し上げろ
- 26二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:46:12
流れが来たな……語り継ぐためにも此処を保たねば……
- 27二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:47:24
たしぎ「なんかすごく今私に対する挑戦が叩きつけられた気がする...」
- 28二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:49:41
君は勝負の舞台にすら上がっていないのでは……
- 29二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:49:44
試しに夜這いに行ったら花の都の外に出てしまったゾロと待ちぼうけくらった日和
- 30二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 10:53:00
日和のところへ夜這いをしようとしたところ道に迷いまくった挙句ペローナの処に辿り着いたゾロ
- 31二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 19:35:34
キラキラ ツヤツヤ
- 32二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 00:21:49
保守
- 33二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 00:32:33
この人いつも麦わらの一味関係者の警備員になってんな
- 34二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 02:52:00
ごめーーーーん!車の中でがっつり寝てしまってて、今帰ったーーー!!
俺にもう一度、書かせてくれーーーー!! - 35二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 03:11:52
ゾロ「なんのつもりだ?」
襖の閉める音から、力の入りようが解る。そして、その際に日和からは一瞬だが力強さというものを感じた。
だが、彼女はすぐにいつもの調子といった顔を戻す。
日和「あら、ごめんなさい!私ったらつい、先走ったことを・・・!」
ゾロ「何を先走った!?俺をここに閉じ込めておくつもりでもあったのか!?やっぱり閻魔を返せとか言うんじゃねぇだろうな!?」
日和「それはないので安心してください。閻魔はあなた様のお手元にある方が、父も喜ばれるでしょうから」
それを聞いたゾロは安堵し、腰にさしてある閻魔に無意識に触れていた。
日和からすれば、閻魔が彼に渡ったことは喜ぶべき父からの形見との別れなのである。
自分ではそれで戦うどころか、握る以前の問題であっただろう。大好きだった父以外に扱うことができる者、その者は二度、三度も自分の身を、おトコを救ってくださり、この国に夜明けを迎えるが為に刺す光筋の一本となってくれた。
オロチや小紫の頃の客として来た男共とは違い、欲のない手の差し伸べ。
鎌ぞうから追われてる最中、彼と出会ったのは日和の中で大きな光明だったのである。
ゾロ「閻魔の元持ち主、光月おでん・・・てめぇの父親とは、一戦手合わせを願ってみたかったぜ」
それを聞き、日和はクスリと笑った。
ゾロ「んで?オレを行かせようとしねェのは、何故だ?」 - 36二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 06:34:35
話を戻され、ゾロの顔が日和に迫る。力ずくでどかすのは容易だが、それをしたら、モモの助どころか、一味の何名かに怒られるだろう。
彼女は、目を逸らしてから頭を右へと向け、なにやら次の言葉が出ない様子である。
頬には仄かに赤味を帯び、横顔だけでゾロの顔を数秒だけ、無言のまま凝視。
両手を彼の胸に押し当て、押すことで離れて貰うようにのサインを送った。
察してくれたのか、彼は数歩さがり、距離をとる。
日和「えと・・・その・・・いつぞやは刺客の追っ手や、オロチのお庭番の者たちから助けていただき・・・改めてお礼をと・・・」
ゾロ「あ?礼だ?礼ならてめぇ、墓所のあの小屋でオレに酒と飯をくれて、治療もしてくれたじゃねーか?」 - 37二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 07:34:58
日和「でも、あれでお礼を返したというのは!こちらは命を、国を・・・」
ゾロ「国はうちの船長がてめぇの兄貴との間に結んだ同盟内での目的だ。礼ならルフィに言うんだな。もっとも、あいつなら礼を受け取らないだろうがな - 38二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 08:46:36
がんばれ日和 がんばれ
- 39二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 10:37:01
勝負しましょとか言われたら乗っちゃいそう
- 40二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 21:43:54
日和「今晩私の部屋に秘蔵のお酒を用意しておきます」
- 41二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 21:45:33
続けろ
- 42二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 01:41:34
ルフィがヒーローになりたくねーとか言ってる様を想像し、穏やかな笑みを浮かべながらゾロは月が見れる位置へと戻った。
再び胡坐をかき、どぶろくの酒を静かに飲み始める。
ゾロ「改めて一杯どうだ?お前も」
ここで、すぐに「はい」と二つ返事をしたい。しかし、それをしてしまえば、「それだけ」で終わってしまいそうである。
必要なのは勇気。あの時、兄の敵か味方かわからない状況で訊いてみた勇気が再び欲しい。
日和「いえ、今はけっこうです」
ゾロ「そうか・・・」
「それは残念だった」ぐらい、言ってくれるのを期待してしまっていた。
このままでは途切れてしまい、あとはこの部屋を出ていくしかない。
三味線を持ってくればよかったと、今更に悔いる。酒と月に演奏を添えてあげるという理由をつくれたからだ。
日和(三味線・・・)
ここでふと、三味線から遊郭での話を思い出す。たまたま立ち聞きで耳にした話だ。 - 43二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 04:46:50
あれは三味線の稽古を終え、傳ジロ―のとこへ向かっている途中であった。
煙管からの匂いが残るいつもの廊下先の曲がり角に差し掛かった時、行きかう人に紛れてある会話を拾ってしまう。
内容は、客の男に夜這いを許した話であった。傳ジロ―に夜這いについて訊くと、驚きとしばらくの硬直、ため息と、悩む姿勢。
しかし性格か、傳ジローは彼女の好奇心を無視するわけにはいかず、なるべく刺激のないように教えてくれた。
今、この時にこれを出すのは、はしたない女かと思われるかもしれない。
しかし、猶予は一刻と迫ってきている。
捻り出すべき勇気は、あまりにも惚気に憑かれていた。
日和「そうです!ゾロ十郎さん!ワの国には夜這いという文化がありまして。どうです?ゾロ十郎さん!?私に夜這いしてみませんか!?」
私から夜這いの許可を申され、喜ばない男はいないはず。
そう自信をもって、いつもの調子で言ってみた。
ゾロ「あぁ?なに言ってんだお前?」
日和「私に夜這いを誘われて嬉しかったですか?いえ、嬉しかったでしょ!嬉しかったに決まってます!」
ゾロ「なんのことかよくわからんが、その夜這いというのを受けて立とうじゃねーか」
日和の顔が、ポンッ!と赤く染まった。まさか、誘いを受けてくれるとは思ってもみなかったからだ。
しかし、それは勘違いである。ゾロは、夜這いの意味がわかっていない。
ただなんとなく、この国い古くから伝わる強くなるための特訓かなにかと考えている。
日和「で、では私は準備の方をしておきますので・・・」
最後に部屋の場所だけ伝え、退室する。
襖を閉めてすぐ、彼女はその場に蹲り、声を殺して不気味なぐらい挙動大きめのくねくねとした動きをする。
顔が燃え上がってるのでは?と思うぐらいに、熱い。
深く深呼吸をしてから、「よし!」と一声と共に気合を入れ、準備に向かった。 - 44二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 11:39:48
保守
- 45二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 13:10:47
こん
- 46二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 13:14:04
:(;゙゚'ω゚'):
- 47二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 13:27:43
- 48二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:23:43
おお…どうなる日和頑張れ
- 49二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 21:06:49
日和 寒いとはいえ添い寝とかのレベルじゃなく抱いてたもんなあ天花
- 50二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 01:33:04
よきかなだったわ
- 51二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 01:53:01
保守
- 52二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 05:23:12
どぶろくの酒を呑み干したゾロは、一度横になって眠りに入ろうとした。
だが、日和より伝えられた場所のことを思い出し、着流しを整え直してから、部屋を出る。
そして、教えられた部屋とは、違う方へ向け歩き出してしまった。
その時だった。城の侍女であろう女性数人がゾロの前に立ちふさがる。
彼女らは、鬼の形相でゾロの腕や袖を引っ張り、背中を押して案内を行い、彼をある一室の前へと、連れてこさせた。
役目が終わったのか、侍女らは蜘蛛の子を散らすように退散していく。
なんだったんだ?と疑問は残るも、気を取り直して日和がいるであろうこの部屋に入る許可を彼女に尋ねる。
ゾロ「おーい、入るぞ」 - 53二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 05:23:43
日和っておちんちんついてるんだっけ
- 54二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 05:25:19
節子それ日和やない、お菊や
- 55二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 05:57:25
襖の向こうから、「どうぞ・・・」の返事が返ってきた。
それを受け取り、襖を開く。
一室内では、日和が先程のゾロと同じ月を蝋燭の灯りだけの部屋で、敷かれた布団に座り眺めていた。
日和「綺麗な月ですね・・・」
ゾロ「ああ、月見酒をするにはいい月だ」
日和「そうですね・・・どうぞこちらにお座りになってくださいな。なるべく、月に近づいてみましょうよ・・・」
自分の左隣を撫で、ここに座るよう促す。
ゾロは、全く表情も感情も変わらずに、日和の隣へ胡坐をかいた。
日和「本当、月見酒をするには良き今宵ですね。どうです?一杯お付き合いしてくださりますか?」
先程、ゾロから誘われた酒の付き合いを「後程」と断ったが、今がその後程。
自分から誘う。 - 56二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 10:27:50
ほしゅ
- 57二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 20:17:39
保守
- 58二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 20:36:56
ドキドキしてきた
- 59二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:26:44
再開までチーズでもかじってよう。上2つしかssないっぽいけど
【閲覧注意】ウタ「ル、ルフィ!あんたまさか!」|あにまん掲示板ウタ「ま、まさかこのまま中に出す気じゃ!?」ルフィ「ハァ!!ハァ!!」ウタ「き、聞こえてる!?意味も解ってる!?ダメ!!お願い!!一回落ち着いて!!でき・・・!!」ルフィ「・・・ウッ!!」ウタ「いやあ…bbs.animanch.comマーガレット「・・・・・////」|あにまん掲示板ルフィ「・・・・」ぐっ・・・脚を開き、あとは彼のを受け入れるだけ。その始まりまで、静観することしかできない。意味もなく、人さし指を自身の下唇に軽く触れさせている。身体が少し震えていたズッ・・・!ブチッ…bbs.animanch.comヤソップ「よぉ、ウソップ」|あにまん掲示板実はな、お前に妹ができてたんだ。バンキーナも良い女だったが、海に出てもっと良い女がいてな。そいつとの子だ。悪いが、お前んとこで面倒見てくれねーか?お兄ちゃんなんだからいいよな?bbs.animanch.comウタ「うえーーーん!お義父さま!」|あにまん掲示板ウタ「ルフィが浮気してました!なんとか言ってやってください!!」bbs.animanch.com【ほのぼの】ルフィ「なぁ!ハンコック!ウタ!」|あにまん掲示板オレ、親に感謝してるからダダンに何かあげてーんだけどよ!ゾロに聞いたら孫の顔でも見せてやればって言われてよー!孫ってことはオレの子供ってことになんだけど、まだいなくてよ!大好きな人といればできるみてェ…bbs.animanch.com - 60二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 02:46:32
人の夢は終わらない
- 61二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 04:50:41
日和は、一刻前にゾロが吞んでいた物とは別物のどぶろくを用意していた。
どう見たって、ただの酒とは片付けられない雰囲気が漂っている。
どぶろくの色は黒く、あえて漆塗りをしないことで風情を持たせ、小さく金文字で「酒」と刻まれていた。
ゾロ「おい、その酒は俺みたいなのが手を出せる品物か?」
日和「さぁ?一つ逸話をがあるとするなら、私を喜ばせようとして、これをお頼みになった方は家すら失っていましたよ。ですが、ゾロ十郎さんは値段とか、価値をお気にせず呑んでくださいな。せっかくの夜に、美味しくいただいてくださいよ」
ゾロ「そうか・・・」
黒塗りに、底には金桜の花弁が描かれたおちょこを手に、日和からお酌をしてもらう。
小紫であったなら、莫大な料金を取られている行いをしてもらっていることに、ゾロはまだ自覚なく。
注がれた酒の香りを、まずは堪能してみる。最初に感じたのは「濃い」であった。
だが、嫌気となる匂いではない。鼻から喉へ、喉から、全身へ、じんわりと香りが存在感を示す。
深い樹木でもあり、清流でもあり、歴史を掬い上げてきた香り。
恐る恐るという呑み方はしない、それはこの酒に失礼である。
いつものと同じく、一気に、楽しみながら呑む。
驚愕した。呑みやすさとかそういう次元ではない。元から体の一部であり、戻ろうとしていると言うべきか。そして、酒であるはずなのに、こう喩えるしかない。「甘露」であると。
ゾロ「うめぇ・・・!」
心の底から、その一声だけが出た。 - 62二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 06:03:04
今度はゾロが、日和の紅塗りが施されたおちょこにお酌をする。
彼女はゆっくりとその一杯を飲み干せば、頬が薄紅色に彩られ、気分が高揚への一歩が踏み出された。
ゾロ「ありがとな。こんないい酒を馳走してもらって」
日和「いえ・・・」
けっこうな長い時間、月見酒で憩い、楽しむ。
少し酔いがまわりはじめた時、ふと日和がゾロの肩に身を任せ、寄りかかってきた。
ゾロ「眠いなら寝てろ。一人でも酒は飲める」
日和「もぉっ、鈍いですね・・・」
寄りかかったまま、優しい手つきで彼の背を叩いた彼女はクスりと笑みを見せ、逞しい左腕に彼女の己が両手で抱き寄せる。 - 63二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 11:33:15
待機
- 64二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 17:58:20
めちゃくちゃ良いわ 保守
- 65二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 22:39:41
わっふるわっふる
- 66二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 00:52:28
保守
- 67二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 03:58:57
ゾロからしてみれば、腕に抱きつかれているのは正直邪魔で鬱陶しく感じるのだが、今回は珍しく彼の中の抑止力が機能しているのか、彼女を振り払う真似はしなかった。
どれぐらい月見酒をしていたのだろうか、どぶろくの酒が空になり、名残惜しいがそろそろ寝るかなと思い始めたタイミングで、不意に日和が立ち上がる。
日和「ゾロ十郎さん・・・」
彼女は敷かれた布団の上にて、着ている着物をワザとゆっくりと脱ぎ、長襦袢の姿となる。
そのまま彼の眼に視線を送り、少し気迫を含んで覚悟を持ち、ゾロからの動きを待つ。
ゾロ「嫁入り前の女が、男の前でそんな姿になるな」
脱いだ着物を拾い渡そうと、それを拾おうとしたが、ゾロの手を日和が止める。
日和「ゾロ十郎さん・・・夜這いの意味をご理解していますか?」
ゾロ「ワの国より古くから伝わる己が身を鍛えることだろう?教えてもらえると期待していたが、酒を楽しませてもらいこの時間だ。また明日にでも詳しくと思っていたが・・・?」
日和「違いますよ。あなたからしては残念なことかもしれませんが、鍛錬や修行といった行いではありません」
それを聞いたゾロは、ちょっとショックを受けたのか、小さく溜め息と共に「なんだ・・・」と、肩を落とした - 68二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 04:32:13
エッ
- 69二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 11:47:21
君を待つ
- 70二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 21:28:04
キラキラツヤツヤ
- 71二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 01:22:37
保守だ……
- 72二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 06:21:04
日和「夜這いとは、いわば性交の強行、または許諾と受け入れ・・・女から誘えば、女が覚悟を決める時・・・」
歩み出す日和の着ていた純白の長襦袢は、シュルリと音を立てて畳の上に落ちた。
月光と蝋燭が灯りの部屋で、露わとなった裸体。豊満な乳房と尻に腹部は少しテカリを帯びている。
日和「これより始まるは、決闘。男と女の合戦」
突然のことで固まってしまったゾロに日和は歩み寄り、倒れるように彼に身を預ける。
思わず咄嗟に、胸で受け止めてしまった。
両頬をうっすら紅に染まった日和は、その胸板に顔を当てる。
日和「なんて雄々しく・・・」
ゾロは引き離せず、ただ空(くう)を見つめている。
つい受け止めてしまい、彼女の腰あたりに手を当ててしまっていた。日和の肌はどこかほんのり冷たい。
日和「さぁ、ゾロ十郎さんも・・・私自らが脱いだのです、据え膳食わぬは男の恥・・・自分から覚悟を決めた時、女は強いですよ」
彼が身に着けている着流しの胸元に手をやり、脱がそうとする。
その手をつい止めようとしてしまったが、寸前で止まった。
上半身を露わにさせ、その逞しい身体に一度触れてから日和は「おいで」と、いつもの丁寧な言葉ではなく歳上ぶりながら布団へ誘うようにゾロの手を引く。 - 73二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 06:25:51
早起きはするもんだ。しっかりしたゾロ日はあまりないからな
- 74二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 06:26:57
モモの助…お前の妹、スゴいな…
- 75二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 08:11:59
すごく色っぽくていい
正統派だな日和 - 76二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 15:20:54
おでんの娘だからな…
- 77二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 21:04:20
おほ
- 78二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 21:18:12
そしてあることが原因で起こった惨劇が映画『丑三つの村』や小説『八つ墓村』のネタになるという
- 79二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 23:24:21
そうかだいぶ年上だったっけ
- 80二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 05:16:53
日和「さぁ・・・触ってみてもいいのですよ」
布団に誘い、日和の頬の紅みがより濃くなる。
らしくないと、無理をしてると、彼女は自覚しているが、それでもゾロの右腕に手をそっと添えるように触れてから、突如として彼のその腕を引っ張り寄せ、自分の乳房を掴ませる。
日和の乳輪と乳頭の感触が彼の乳房を掴む掌に感じる。
ゾロはあまりに急なことでそのまま固まってしまっているが、対する彼女はさらに湧く緊張と、彼の手が自分の乳房に触れてる今に息が荒くなり始め、締め付けられるような心臓が、締め巻く縄を内から千切るぐらいに早く鼓動が走った。
彼女の息が自分に触れた時、はっと我に返る。
ゾロ「身体で礼をされる為にあいつらと戦ったわけじゃねェ!」
日和の乳房を掴むその手を離そうとしたが、彼女の手が手首を掴んで阻止してきた。
日和「もし、ゾロ十郎様がこの行いを、これからの行為をお礼としてだと捉えてなさるのならば、ご厚意を受け取るべきが男ですよ!」 - 81二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 13:07:58
なんちゅうえろさだ
- 82二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 20:13:16
続きが読みたいわ!
- 83二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 03:32:54
なんで文脈なのに、わしはボッキしておるのだ
- 84二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 05:52:24
- 85二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 13:03:21
ゾロひよで摂れる栄養素がほしい
- 86二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 18:14:44
消えたの悲しいけどハッピーエンドの方も待ってるよ… 消えたの悲しいけど…うぅ
- 87二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 00:22:48
なんで敷かれた布団の上で全裸でいる日和の姿って想像しやすいんだろ
- 88二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 05:59:07
再び、彼の胸にゆっくりと身体を預けた。衣服が邪魔をしない姿の日和の肌と、先ほど上半身を露わにされたゾロの肌がしっとりとした感触で触れ合うこととなる。
ゾロは、深く溜め息を吐いた。しばらくはこのままかもしれないのを覚悟して。
だが、突然として彼の脳へと電流のような衝撃がはしる。その原因はすぐにわかった。
日和がゾロの着ている着流しの腰上辺りから添えるように手を入れ、帯下を通り、下半身をまさぐり始めたのだ。
彼女のほんの爪先が少し逸物に触れたところで、思わず下半身に侵入させているその腕を掴んでしまった。
ゾロ「おい!バカやめろ!本気で突き飛ばすぞ!」
彼は優しい。口ではそう言っているが、決してそのようなことはしない。
日和は強行に移る。掴まれていないもう片方の手で、彼の着流しの帯を掴み、体重をかけて後ろに倒れ込むようにし、向こうから押し倒したような形にさせる。
またすぐに彼は離れようとするだろう。そんなことはわかっている。
はしたないとか、幻滅されるかもといった不安は取っ払い、足で彼の身体をホールドし、逃さないようにした。
日和「あ・・・」
互いの身体の正面と正面がほとんど密着しているおかげで、着流し越しにでも日和の太もも辺りに熱いものが当たっているのが伝わる。
どんなに拒否していたり、鈍くても、生物的本能だけはちゃんと正直に反応してくれるものだ。しょうがないこと。
ここまでしても、「あとは・・・」に流されず、彼は自分からは挿れてこようとはしなだろう。
少し膨れっ面になった日和は、ゾロの背へ両手を伸ばし、繋げた。
それから今の状態体勢のまま、もぞもぞと動き、微かに動く膝小僧や太ももを使って、帯も緩んできていた着流しの下から、人間でいうのはあれだが、雄と雌が存在する生物なら繁殖に使われるが本来の目的であろう生殖器を出させることがようやくできた。
日和「あつ・・・」
密着のせいで見れはしないが確かにある。
もう、着流しや布越しではないそれはとても猛々しく、熱く。
露わとなったであろう彼の逸物の先端を、じっくりでもいい、急かしてもいいので、日和の方から腰を動かして自分の中へ挿れようとする。 - 89二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 06:12:03
ゾロ「ちょっとまっっ・・・!!」
先端が、触れた。あとは自分が動くか、彼の方から腰を落とせば挿入される。
感じたこともない感触に、さすがのゾロも戸惑っている。
今から、自分の中に彼のが入る。その寸前、彼の先端のほんのちょっとが触れた拍子に日和は甘い息を吐いてしまった。
彼をホールドする腕と足の力が少し強くなる。
顔が見たくなった。緊張も加わり、甘く荒くなり始めた息を吐きながら、ゾロの顔と見つめ合おうとしたが、彼は頬を赤らめ、照れと険しさの混じった顔を横に向けて目を合わせようとはしてくれなかった。
それが、何故だかとてもかわいらしく。
何度も守ってもらい、頼ってきてしまい忘れていたが、彼は自分より五つ歳下なのである。 - 90二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 09:21:01
最高か?
- 91二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 09:23:15
もっとだ!もっとくれ!
- 92二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 09:34:45
ヒュウ!
- 93二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 19:08:14
あいつはかわいい年下の男の子
- 94二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 20:05:50
強い日和からしか摂れない栄養があるぜ!!
- 95二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 22:45:13
保守
- 96二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 22:53:16
日和「うふふ・・・」
背中へ回していた手を、一度彼の両頬に触れ、顔をこちらに向かせる。
その時を狙ってか、ホールドしていた足の踵でゾロの腰を叩くように押し、自分の中へと、奥まで挿れさせた。
こんなに一気に、奥まで入ってしまうことになるとは日和自身、考慮できなかったわけではないが、やはりあまりに急なことであったため、瞳孔が縮小し、下唇を噛みしめた。
ぎゅっと抱きしめるように、手を再び彼の背中へともっていったが、爪を立ててしまう。
落ち着くまで待った。未知なる感触に堪えようとしているのか、日和の耳元にはほんの微かにであるが彼の苦しそうで、でも甘美な体験を得ているであろう吐息が聞こえる。
日和「う、動かしても・・・だ、大丈夫ですから・・・」
余裕がなさそうでも、歳上という枷で余裕がありそうに言葉をかけるが、ゾロは動こうとしない。
日和は、意を決す。今から自分が上に乗った体勢などはできないので、今の体勢のまま、なんとか自分から動いてみせる。
正直なところ、動かすたびに全身の神経から脳へと刺激らしき得体のしれぬ何かが走り、苦しみすらある。
でも、何故か止められない。甘く乱れた息を何度も吐き続けたところで、途中からようやく、彼の方も動き始めてくれた。
ゾロの本心ではないのかもしれない。生物の本能でだけで動きだしたのかもしれない。
そんなの、日和にとってはどちらでも構わないことである。 - 97二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 00:14:34
ゾロたし派だけどおちんちんは反応してしまう
- 98二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 00:25:32
- 99二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 02:46:30
- 100二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 11:21:00
日和はそういうことし…そう
- 101二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:11:16
獣の如き犯され、どれほどの時間が経っているのかも忘れていたが、ここでゾロが唐突に自我を取り戻した。
さっきまで耳元で呼吸音を聞かせてもらっていたが、顔を上げ、自分に視線を合わせてくれず、前方を向きだす。
それが何を意味するのか、日和には解る。
背中で爪を立て、引っ掻き傷を刻ませていた手を彼の後頭部へ持っていき、押さえつけるように顔を胸へうずくませた。
「ちょっ!」と、声を発そうとする途中で日和の乳房に沈められ、遮られてしまう。
彼をホールドしていた腕と足の力をより強くした。
何も言わせない。離れさせない。
ゾロ「!!!!」
爪先から頭まで、彼に一線の震えが走った。
痛みではなく、快楽とは堪えきれないものである。
日和の下腹部内に重く、熱いものが勢いよく放たれ、体内で馴染み、溶けていくようだ。
そこから、繰り返し同じ熱を伴う子種が注ぎ込まれていく。
これでいい、これでよかった。
今まで、オロチの名を使って一緒になりたいと騙し、金を貢がせてきた相手とは違う。
「ずっと」一緒にいたいと願うも、それは叶わぬことだろう。
止めないこと、送り出すこと、でもそれまでは、せめて自分の望む時間が欲しい。 - 102二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 21:12:19
今更だけど、本当はゾロ×ペローナを先に書きたかった
もし、これを書き終えて暇だったら書きたいけど無理 - 103二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 21:14:22
いつかゾロペロも書いてくれ 助かる命があります
- 104二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 01:37:21
流石にスタンディングオベーションしたしマスターベーションした
- 105二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 10:14:08
保守保守の実
- 106二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 19:34:14
ボッキした
- 107二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 20:27:38
- 108二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 00:25:46
身体を拭いたが隠語に思えてきた
- 109二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 03:16:38
日和は、力尽きたかのように手足でホールドしていたゾロを開放した。
クタリと、甘い荒息を吐きながら深い呼吸を繰り返す。
下腹部の奥が熱い、奥に注がれた彼の白濁液が太ももをつたい、布団のシミにする。
ゾロ「バ、バカかおめぇ!」
日和「バカで・・・構いません」
自分で酷く、はしたないことをしたのは解っている。
でも、どうしても、旅立たれる前に彼との何かが欲しかった。
一緒に酒を酌み交わし、三味線を聴かせてあげる。それではダメなのである。
戦いが終わってから、これまでからの解放の嬉しさと共に、彼が「旅立つ」という言葉も浮かび上がった。
初めて「日和」としてお会いしたのが雪の降る中。小屋で一夜を過ごし、父の刀に認められ、戦いが終わってからの数日。
身体を拭いてあげる際に、何度その身を抱きしめてあげたかったことか。
もう、はち切れそうで、たまらなくて、胸中は苦しく、我慢の限界だったのである。
日和「ゾロ十郎さん・・・グスッ!ゾロ十郎さん・・・!ゾロさん・・・お願いします・・・!この一夜、この刻だけ・・・私を抱きしめてください・・・!」 - 110二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 03:23:08
なんか…俺まで悲しくなってきたよ
- 111二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 03:30:01
ゾロは、深く溜め息を吐いた。
ゆっくりと日和の隣へ座り、寝転がると「ほら」と両手を広げて待ち構える。
ゾロ「まずは何か着ろ」
日和の表情は一気に明るくなっていき、すぐの彼のその胸元へ寄り添う。
ゾロ「だから何か着ろ!」
日和「いいえ!このままで抱きしめてください!私の裸を抱きしめられるなんて嬉しいですか?いえ!嬉しいでしょ!」
ゾロ「相変わらず、清々しいな・・・」
彼女が望むので、生まれた姿のまま抱きしめてやると「きゃん!」と声を発した。
どこか悪いとこでも触ったのかと、訊くのを今は遠慮しておこう。
なんだか、一気に眠たくなってきた。
日和の髪の匂い、体温に包まれながら眠りにつく。 - 112二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 04:53:24
本懐を遂げて良かったね日和…
- 113二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 05:44:04
やっぱりおでんの娘だな
- 114二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 12:56:01
トキ養分も強いな、この日和ん
- 115二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 20:57:19
このレスは削除されています
- 116二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 20:58:43
これは光月の血筋
- 117二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 07:41:26
保守
- 118二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 14:00:15
少し肌寒く、まだ陽も出ない青みがかった空色が彩る朝方の刻。
ゾロの体温に包まれる中で目を覚ました日和は、彼を起こさないように己がを抱きしめてくれている腕をそっと動かし、起き上がって掛け布団を取りに。
布団を彼に被せ、その隣へ入り込み、そそっと寄り添ったところで、ゾロの腕はもう一度日和を抱きしめてくれた。
抱き枕を抱いて寝て、それを離してしまっていた際に行うのと同じ原理である。
日和もまた、彼を抱きしめ返す。
もう、あの時みたいに寒さを和らげるのとは違う。
小刻みに速さが増す自分の心音とは違い、彼の心音は変わらずであった。それを聞き、体温を触れ合い感じあい寝るのは憩いともいうべきだろう。
できれば、もう少しこの時間を・・・ - 119二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 14:05:42
この掲示板ちょくちょく文豪湧くよな
- 120二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 00:04:43
保守
- 121二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 01:01:59
ブルック「ヨホホホホホホ!ゾロさんここですか?昨日よりお見掛けしておりませんでしたので」
ルフィかナミにでも頼まれたのだろう。城の者や、彼を見かけた者らの言伝で城内の部屋を探りにまわり、ついにこの部屋に来た。
眼はないが、その光景を目にしたブルックはまた眼から何かが飛び出していた。どう見たって男と女が一つの部屋で、どう見たって性交が行われた雰囲気が漂っている。
ブルック「おや、どうやらお邪魔だったようで・・・」
ブルックは、こういった「マジ」の時は冷静な大人の対応をしてくれる。
急に入ってきた彼の明るい笑い声に目を覚ました二人だったものの、片や言い訳すら思いつかず固まっており、片や顔を赤らめてゾロの胸元に顔を擦り寄せていたが、ブルックはそそくさと去ろうとする。
ブルック「あー・・・そういえばゾロさん、我らの船長からご指令です。正午にてサニー号前に集合と・・・」
ゾロ「・・・了解した」
見つけにきたのがブルックで本当によかったと思う。これがナミかエロコックのどちらかだったらと思うと安堵の息が出そうだ。
改めて裸体の日和を見て、昨夜にあったことを思い出し、自責の念に襲われる。
その様子に日和は上品に、どこかおてんば気味に笑った。
正午まで、彼の隣にいていたい。いつ発つかはわからなくも、もう、送り出す覚悟は決めている。 - 122二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 01:31:07
日和「・・・・っは!」
天井が目に入る。兄であるモモの助とヤマトと共に昼食をとってから暇ができたので三味線を弾き、それからおトコと一緒に昼寝をしていた。まだ眠る少女の隣で目を覚ましたのは夕刻である。
つい数日前の夢を見ていた。麦わらの一味が旅立ってから、この国は少し静かになった気がする。
もう、どこまで行ってしまったのだろうか?
麦わらの一味の皆々のあと、個人的にゾロ十郎が別れの挨拶にきてくれた際、心のどこかでは「行かないで」と邪念の種が芽を出していた。
しかし、今生の別れになるはずがない。しがみついて泣き止めてしまった方が必ず後悔が残るだろう。
これで、よかったのだと信じられる。
日和「お慕いしています・・・またいつか」
「どこにいても」同じである夕陽を眺め、ゆっくりと優しく自らの腹部を撫でる。 - 123二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 01:35:41
- 124二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 01:54:01
- 125二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 10:09:40
- 126二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 10:38:01
なんちゅうえろさだ
- 127二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:42:01
最高…最高だった…
ゾロも日和もブルックも「こういうこと言うしするよなぁ」の納得感凄い
他のSSも待ってる - 128二次元好きの匿名さん22/09/04(日) 00:49:48
スレ主の気が向いたときにまた書いてね
鍋用意して待ってるよ - 129二次元好きの匿名さん22/09/04(日) 12:29:21
ありがとうございました、データ消えたと知らされた時は涙ちょちょぎれましたが完走を拝めて感無量です
- 130二次元好きの匿名さん22/09/04(日) 13:12:53
ヨホホホホホホホホホホホホ
美味しいとこ持ってちゃいましたーーー - 131二次元好きの匿名さん22/09/04(日) 23:22:35
乙