- 1うちはイタチ22/08/22(月) 15:09:48
- 2二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:10:17
これは期待
- 3二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:10:38
- 4うちはイタチ22/08/22(月) 15:10:43
ウソップ「うおっ!こりゃ大物だ!!」
ルフィ「うわああ!ウソップが落ちる!!」
チョッパー「ウソップゥゥゥー!」
ナミ「全く騒がしいんだから………フランキー!このまま風に乗って次の島まで行くわよ!」
フランキー「アゥ!スゥゥパァァ了解したぜ!!」
サンジ「ナミすわあぁぁぁん!♡ロビンちゅあぁぁぁん♡紅茶とお菓子を用意したよォ〜〜♡」
ナミ「お!ありがとサンジくん」
ロビン「ありがとう。」
ゾロ「昼からうるせえぞクソコック昼寝もできやしねえ。」
サンジ「あー!?💢💢おろすぞこのクソ剣士!」
麦わらの一味の新しい船、サウザントサニー号ではいつものような日常が繰り広げられていた。
ルフィ ウソップ チョッパー「「「ぎゃああああああ!?」」」
ザブーン!
ナミ「なにやってんのよ!?💢💢」 - 5二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:10:43
支援
- 6うちはイタチ22/08/22(月) 15:11:29
―――数分後―――
ウソップ「ブヘァァ!すまねえ2人共!!」
チョッパー「ゲフ……」
フランキー「おめえら毎度毎度何故そこまで海に落ちるんだよ。」
ルフィ「しっしぬ゛かど思゛った………」
落ちたウソップがチョッパーを、フランキーがルフィを海から救出してきた。
サンジ「でウソップ肝心の獲物は?」
ウソップ「すまねえ!残ってたのがこれだけだった………」
ナミ「でんでん虫?」
ロビン「けど見たことない種類ね。」
ウソップ「こいつはルフィがいつの間にか掴んでいたんだ。ほら!」
ヒョコ!
ゾロ「人に懐くでんでん虫か………」 - 7うちはイタチ22/08/22(月) 15:12:13
そのでんでん虫はルフィにくっついて離れようとしなかった。
ナミ「はぁ……まぁいいわ。2人とも怪我もなかったんだし。」
そして数時間後……
ナミ「ッ!海が荒れてきた……しかもこの海流………リズム海流!?」
ウソップ「なっなんだぁ?!その楽しそうな名前の海流は……」
ナミ「波がリズムを打つように不規則に変わるのよ。舵を上手く切ってそのリズムに乗らないと沈むわよ!!」
ウソップ「ァ……………」
その海流はやばい病を発症してウソップはそのまま絶句してしまった。
ナミ「フランキー!」
フランキー「スゥゥパァァ!任せとけ!サニーならどんな波をも超えらァ!」
ルフィ「ニッシシ!面白そ〜だな!ナミ!」 - 8うちはイタチ22/08/22(月) 15:12:26
すっかり体調を取り戻したルフィが船首に飛び乗る。
ナミ「もう!!ルフィ!!」
ルフィ「野郎共!この波を乗り越えて次の島へ行くぞぉぉぉ!」
「「「おぉ!」」」
一味の士気が高まった次の瞬間!!
ザブーン!
一同「「「え!?」」」
ルフィ「え?……ごべばびがぼぼぼぼ……」
船首にいたルフィをたまたまリズムを打つ波が襲いそのまま海中へと攫ってしまった。
当然泳げないルフィはそのまま流されていく。
ナミ「…………嘘、けどこの海流なら。フランキー!進路はそのまま!!」
フランキー「!?」
ナミ「ルフィなら必ず次の島まで流れ着くわ!」 - 9うちはイタチ22/08/22(月) 15:13:52
その頃……ここは元エレジア王国跡地……音楽の国として栄えた国の栄華は見る影もなく残るのは人気のない瓦礫と建物だけ。
「♪〜〜………ダメだ、歌えない。」
この島にはある少女がいた。名をウタ。
ウタこの島で歌を歌っていた。
『この国は………あっ赤犬海賊団に滅ぼされた!!奪われた!!』
『な゛ん゛でだよ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉ!!!?シャン゛ク゛ス゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥゥゥゥ!』
『う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ァァァ!』
目を閉じれば10年前の忌まわしき記憶が蘇る。
ウタ「新時代、作るって約束したのに………ルフィとの約束……守れそうにないなぁ……」
「………夢のつづきで 共に生きよう♪暁の輝く今日にぃ゛………うぅ…ルフィ…会いたい''よぉ……」
"ルフィ"フーシャ村で共に過ごした親友。いつも勝負を仕掛けては負けたりイジられたり、それでも諦めることなくその真っ直ぐで純粋な瞳をいつも向けていた男の子。ウタと共に"新時代を作ると約束したルフィの存在は年月が経つにつれて大きくなっていった。
ウタ「帰ろう……1曲もまともに歌えないなら外にいる意味もないし……」 - 10うちはイタチ22/08/22(月) 15:14:32
今日もウタは虚ろな瞳のまま部屋に帰る………はずだった。
ザッパアアアァン!
ウタ「なに!?」
一際大きな波の音と共になにかが流れ着いてきた。
ウタ「人……ちょっと!?……息はある………っ!麦わら?」
漂着してきたのはどこかで見覚えがある麦わら帽子を被った青年だ。
ウタ「フギギギギ!!」
引きずりながらウタは青年を部屋のベッドにどうにか連れ込んだ。
ウタ「とりあえず拭いてあげればいいのかな。」
あるだけのタオルを使ってウタは目の前の息絶え絶えの青年の体を拭いてあげた。
「げぼっ!」 - 11うちはイタチ22/08/22(月) 15:15:00
ウタ「よかった!目が覚め「サンジ!!飯ィィぃぃ〜!」
「あれ?どこだここ!?確か波に流されて………ん?」
ウタ「へ?」
青年はウタの顔を突然ジロジロと見つめだした。
「やっぱりぃ!お前ウタだろ!」
ウタ「え?……なんで私の名……前……を……」
ウタはその眩しい笑顔に見覚えがあった。
ウタ「ルフィィ!?」
ガバッ!
ルフィ「シシッ!」
ウタ「あぁルフィ!本物だ!会いたかった……グスン」
ルフィが起きたばかりだということも忘れてウタは嬉しさに身を任せてルフィに思いっきり抱きついた。
それに応えるようにルフィも強く抱きしめた。 - 12二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:15:00
- 13うちはイタチ22/08/22(月) 15:15:16
ウタ「なんでこんなところに?」
ルフィ「いやー船から落っこちちゃってよ。」
ウタ「船?」
ルフィ「あぁ、海賊やってるんだ俺。」
ウタ「海賊……」
ウタはルフィからそっと離れた。
ルフィ「そういやここはどこなんだ?」
ウタ「エレジア……ある海賊によって滅ぼされた街。」
ルフィ「海賊………そういやお前シャンクスの海賊の音楽家だったよな?なんで突然降りちまったんだよ。突然いなくなっちまうしよ「ルフィ!!!!」
思わず大声を出してしまった。取り繕うようにウタは表情を変えながらこう提案する。
「久しぶりに勝負をしようよ!!」 - 14二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:16:48
- 15うちはイタチ22/08/22(月) 15:17:32
最悪じゃねーか
とりあえずここまでが下書きで書いていたところなのでここから先はペースが落ちるということを教える。
というかスレ主が把握してない設定だったり色んな意見が欲しいのでかなり助けて欲しかったりする。物語の大まかな流れは決まっているものの
- 16二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:17:35
- 17うちはイタチ22/08/22(月) 15:18:15
- 18二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:18:40
>>12サカズキ!!!なにやってんだお前ぇぇぇぇ!
- 19二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 15:19:32
>>17なるほど…教えてくれてありがとうなのを教える
- 20うちはイタチ22/08/22(月) 15:33:45
ルフィ「勝負か!久しぶりだな〜……俺が183連勝中だったな!」
ウタ「違う!私が183連勝中だよ!!!」
ルフィ「いや俺だ!」
ウタ「私!」
「俺!」「私!」「俺!」「私!」
「「ウググ………」」
ウタ「よし!ルフィ!崖登りで勝負よ!!」
ルフィ「望むところだ!!」
―――エレジアの崖っぽいところ―――
ウタ(そういえば昔もしたな……崖登り……)
ウタ「ルールは3秒数えてからスタート、1番上までたどり着いた方が勝ち!」
ルフィ「おう!」
ウタ「それじゃあ!3 2 1!!!スタート!」
ルフィ「よし!ゴムゴムのぉぉぉ!」 - 21うちはイタチ22/08/22(月) 15:34:02
ウタ(!?……ルフィが悪魔の実の能力者!?……でも……)
ウタ「ルフィあの森から美味しそうなお肉の匂いが……」
ルフィ「ロケッ肉ぅぅぅぅ!?うわああああ!?」
お肉に気を取られたルフィは勢い余って崖のはるか上までぶっ飛んでしまった。
ウタ「今のうちに!」
伊達に10年間エレジアにいた訳では無いエレジアに関しては目が届く限り見てきたウタに崖を昇ることは容易いことだった。
ルフィ「うわあああ!?」
ドッシャアン
ウタ「私の勝ち〜♪184連勝!」
ルフィ「ずるいぞ!気を取られちまったじゃねえか!」
ウタ「出た!負け惜しみ〜♪変わらないね〜♪」
ルフィ「ぐっ!もう一回だ!!」
ウタ「いいよ!また私が勝つけどね!!」 - 22うちはイタチ22/08/22(月) 15:42:06
勝負は続き気づけば日が暮れそうになっていた。
ウタ「はぁ……はぁ……私の190連勝……」
ルフィ「違う……俺のぉ……190連勝だァ〜」
グギュルル……
ルフィ「めっ飯ィ〜……」
ウタ「私も何も食べてないからそろそろしんどいかも……あれは!!」
ルフィ「なんだ?」
ウタ「ルフィ!!海賊なんでしょ隠れて!」
ルフィ「おっおう……」
ウタ「海軍が来た……ただの支援船だけど……」
ウタ(ゴードンに言うべきかな……)
グギュゥゥゥ……
ウタ「…………ルフィ、お腹空いたならいい所連れて行ってあげる!」
ルフィ「本当か!?」 - 23うちはイタチ22/08/22(月) 15:54:10
ウタ「ただいまゴードン!!」
ルフィ「うっひょお〜すっげえ〜広いな〜!」
ゴードン「おかえりなさいウタ。何やら声が弾んでるな?何かいい事でも?」
ウタ「内緒♪」
ゴードン「料理はできてる、冷めないうちに食べなさい。」
ルフィ「うっひょお美味そう〜!」
ゴードン(ウタの笑顔を見れる日が来るとは……長かったが何かが変わろうと……)
ゴードン「…………って誰だね君はあぁぁぁぁぁ!?」
ルフィ「あっおっさん、俺モンキー・D・ルフィ。海賊王になる男だ。」
ゴードン「海賊……おー?」
ゴニョゴニョ
ゴードン(ご飯は食べていいから後で私のところに来なさい!!)
状況の把握のできなさにゴードンは慌てながらルフィに伝えた。
ルフィ「おっさんこの料理うめぇな〜サンジの画美味しいけど」
ゴードン「聞いてるのかね?!」 - 24うちはイタチ22/08/22(月) 15:56:51
スレ主はこれから運転免許学科試験の勉強をするのでしばし離れることを教える。神奈川だからキツイのだ
- 25二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 16:06:13
これは名作の予感
- 26二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 16:56:24
学科試験はキツイよなあ
- 27うちはイタチ22/08/22(月) 17:15:35
―――食後―――
ルフィ「でおっさんなんで外で話すんだ?というかおっさんの名前は?」
ゴードン「ゴードンだ、外で話す理由はウタに話すべきではないからだ。モンキー・D・ルフィと言ったね。君のことはよく知っているよ。」
ルフィ「おっさん俺のこと知っているのか?」
ゴードン「つい先日エニエスロビーを襲撃したものを知らないものはそういないさ。何よりウタからよく聞いていた。」
ルフィ「ウタから……」
ゴードン「君のことをよく話してくれたよ。普段暗いあの子から想像できないくらいにね。」
ルフィ「……なぁおっさん、ウタはなんでこの島にいるんだ?」
コードン「!!……それは……」
ルフィはゴードンの僅かな同様を見逃さなかった。
ルフィ「おっさん!!やっぱりウタに何かあったのか。」
ゴードン「それは……それは……ウタは赤髪海賊団の船長、シャンクスに捨てられたんだ。」
ゴードンはそう声を振り絞るように言った。 - 28うちはイタチ22/08/22(月) 19:28:31
ルフィ「シャンクスが…………ウタを!?そんなの嘘だ!!」
聞くや否やルフィはすぐさま声を荒らげてゴードンの言葉を否定した。
ルフィ「シャンクスがそんなことをするわけねえだろ!!ウタはシャンクスのとこの海賊団の音楽家でシャンクスの娘なんだぞ!!!」
ゴードン「……………………」
ルフィ「シャンクスがそんなことしたなんて俺は信じねえ!!ウタに聞いてくる!!」
ゴードン「待て!!待ってくれ!!それはダメだ!!」
ルフィ「あぁ!?止めんなよおっさん!!」
ゴードン「君の考えがどうあれウタは……そのせいで赤髪を嫌っている。トラウマにもなっている……海賊も嫌いになっている……下手に刺激しないであげないで欲しいんだ。」
ルフィ「……」
ゴードン「君とまた出会えたことで笑顔を取り戻しつつあるんだ……頼む。」
ルフィ「わかった……ウタが嫌がるならシャンクスの話はやめるよ。」
ゴードン「…………すまない。」
ルフィ「けど俺は信じないからな!!」 - 29二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 19:37:32
俺はここでお前を待ってるぞ!!お前が来ないなら俺はここで餓死してやる!!
- 30うちはイタチ22/08/22(月) 19:46:19
ウタ「おかえりルフィ……なんの話しをしてたの?」
ルフィ「いっいやぁ……じっ自己紹介だぁ……」
ウタ(嘘下手ッ!?そこも変わってないの!?)
正直話した内容に興味はなかったのでウタは話を進める。
ウタ「ふーん……それでルフィは今後どうするの?」
ルフィ「ん?んー……仲間とはぐれちまったし頑張って探す!!」
ウタ「どうやって……?」
ルフィ「え?」
ウタ「ここの島は定期的にくる支援船以外船はないよ。」
ルフィ「しまったあぁぁぁぁーー!!!」
ウタ「ほんと考え無しなんだから………いいよ、私も一緒に考えてあげる。」
ルフィ「本当か!?お前やっぱり優しいなー!」
ウタ「っ…………たっただしこの勝負に勝ってからだから!!早寝早起き勝負!よーいドン!!」
タタタタタッ!
ルフィ「あっ待てーー!」 - 31うちはイタチ22/08/22(月) 22:11:22
―――次の日―――
ウタ ルフィ「「おはよう!!!」」
ルフィ「俺が先に起きたんだ!!」
ウタ「また負け惜しみ〜?」
どうやら2人は朝から早起き勝負をやっていたようだ。
ウタ「とは言っても船がないこの島でどうやって海賊船にいる仲間をどうやって探したもんかね……」
ルフィ「船を作ろう!!」
ウタ「ルフィが溺れても私助けられないよ。」
ルフィ「あ」
2人がそもそも海に出て探せなさそう問題にぶち当たっている時にゴードンが部屋にやってきた。
ゴードン「ルフィくん、おはよう。遠くに船が見えるんだがあのマークは君の船のものではないか?」
ルフィ「本当かおっさん!」
ゴードンが持っていた双眼鏡をルフィは半ば奪い取るように取った。
そして双眼鏡に映るのはさんさんと輝く太陽のような船首だ。
ルフィ「サニー号〜〜!!こっちに来てる〜!!ウタ!!一緒に行こう!!」 - 32うちはイタチ22/08/22(月) 22:47:20
ウタ「いっしょに?」
シュルルルル!
ウタ「きゃあ!?どこ掴んで」
ルフィ「どりゃあぁああああ!」
ウタ「きゃあああああァァァァ!!!!」
ゴードン「ウタアアァー!?」
ルフィにぐるぐるに掴まれたウタはそのまま連れ去られてしまった。
――――――――――――
ルフィ「よっと!!いでぇ!?」
ウタ「馬鹿!!馬鹿!!死ぬかと思った!!」
ルフィ「イデデ……ちゅいたんらからいいらないか」(着いたんだからいいじゃねーか。)
ルフィに抱えられたウタはルフィを思い切り頬を抓った。
高い建物から一気に浜辺まで飛んできたのだ。あまりの高低差にウタも死を覚悟した。
ルフィ「おーい!!皆ァー!」
ふらつくウタを支えながらルフィは思い切りサニー号に向かって叫んだ。 - 33うちはイタチ22/08/22(月) 23:04:48
今日はこれで終わりということを教える
そしておそらくこのssはスレを跨ぐことになりそうだということを教える - 34二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 23:18:56
語り継ぐために油を煮て君を待つ!
- 35二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 00:21:22
SSG電伝虫が流れ着いたのは3年前らしいからこのウタはもう配信始めてるのかな……?
拾ったのはいいけどまだあんまり有名じゃない頃かも - 36二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 06:55:15
支部に投稿したら…是非このスレにもリンク貼ってくれよな…
- 37うちはイタチ22/08/23(火) 07:31:16
―――サニー号―――
「おーい!!皆ァー!」
ウソップ「本当だ!!本当にルフィがいるぞナミィ!!」
ナミ「本当!?よかった……」
ロビン「えぇ……海王類なんかに食いちぎられてなくてよかったわ。」
チョッパー「こえーこと言うなよ!!」ビシッ!
ゾロ「というかルフィのそばにいる女は誰だ?」
フランキー「アゥ!ルフィのやつなかなかやり手なんじゃねーか!?」
サンジ「うわーお♡かわいこちゃぁーん♡♡なんでルフィと一緒にいやがる!!!」
ゾロ「うるせえぞエロコック」
サンジ「あぁ!?」
ナミ「喧嘩しない!!さぁ船長を迎えに行くわよ!!」 - 38二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 07:46:29
保守
楽しく読ませてもらっていることを貴方様に教える - 39二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 07:49:25
よくやった!このssを書いて正解だった!!
- 40二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 07:51:25
保守
- 41二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 08:00:21
これは期待
- 42うちはイタチ22/08/23(火) 09:16:02
ルフィ「おーい!!」
ウソップ チョッパー「「ルフィ〜♪」」
再会を喜んでウソップとチョッパーはルフィに飛び込んできた。
ナミ「やっぱり流れ着いてた……」
ルフィ「ナミ!なんでみんなここに来れたんだ?」
ナミ「海流の流れからして流れ着くのにかけてみたのよ。行く手段もあったことだし。」
ルフィ「ん?そうなのか?」
ナミ「だってここログポースが示していた島よ。」
ルフィ「えぇ〜!?そうだったのか!!!」
ウタ「…………」(居づらい……)
ワイワイ騒ぐ一味の流れにウタは困惑していた。
サンジ「おいルフィ!無事でよかったがこのレディに失礼な真似してないだろうな!!」
ルフィ「あぁ!こいつはウタって言うんだ!フーシャ村で一緒に過ごしててさぁ〜」
ウソップ「ルフィに幼馴染…………」
ゾロ「意外だな……」 - 43うちはイタチ22/08/23(火) 09:27:03
ルフィ「だってこいつシャンクスの娘だもん!!」
ウタ「あっ……言っちゃった……」
ルフィ「あっ……これ言っちゃダメだったんだ。」
麦わらの一味「「「「えええぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!?」」」」
ウソップ「英雄ガープの孫であり世界最悪の犯罪者、革命軍ドラゴンの息子であったりする次は四皇の娘と幼馴染〜!?」
ロビン「赤髪のシャンクスに娘がいるという噂は聞いたことはあったけど……」
サンジ「どんな人間関係してやがるんだこいつは……」
チョッパー「ルフィ……こえーぞ。」
ウタは頭を抱えていたここから先どう乗り切るのか……どう考えてもルフィの友達に混乱しか与えていない。
ウタ(ゴードンに聞けばいいか……) - 44うちはイタチ22/08/23(火) 13:59:52
ゴードン「ウッウタ!!無事だったか!!」
ウタ「たっただいま…………」
麦わらの一味「お邪魔します。」
ゴードン「増えとる!?」
――――――――――――
ゴードン「なるほどログポースをたどってここまで来たのかな。」
ナミ「おじさん、ここのログポースの溜まる期間は……」
ゴードン「おおよそ3ヶ月だ。」
ナミ「3ヶ月…………まぁ普通よね。」
ルフィ「えぇ〜!?3ヶ月もか!?」
ナミ「今までが短すぎたのよ、リトルガーデンの時は運良く1年も待たずに済んだだけなんだし。」
ルフィ「じゃあおっさん、俺たち3ヶ月にここにいていいか?」
ゴードン「あー……好きにしてくれ。」
ルフィ「ありがとなおっさん。じゃあ俺たち3ヶ月くらいここにいるからなウタ!!」
ウタ「……うん。」 - 45うちはイタチ22/08/23(火) 14:24:39
ルフィにとっての3ヶ月はとても長い期間だ。その期間ならウタと十分な時間を過ごせると思ってた。ただウタにとって空白の10年間の隙間を埋めるにはあまりにも短い時間だった。
ウタ(もっと一緒に……ずっとここに……)
一人そう願うウタだった。
―――そしてその日の夕暮れ時―――
城では宴の準備が始まっていた。
ウタ「…………」
宴の準備はとても楽しそうだった。その光景を見るとウタの脳裏に在りし日の赤髪海賊団の様子が浮かぶ。
ルフィ「ウター!!あっいた!」
ぴょんと跳ねてルフィはウタの側まで飛んでくる。
ルフィ「ウタ!宴が始まるからサンジが呼んで来いって!!サンジの飯はうめぇぞ〜♪」
ウタ「そう……なんだ。けど私はいいよ……」
ルフィ「え…………あっ」
ルフィはゴードンが話していたウタが海賊を嫌っているという話を思い出した。
しかしウタの目はどこか悩んでいるようにも見えた。
ウタ「今日は色々あって疲れちゃったし……また今度でね。」
ルフィ「あぁわかった……」 - 46うちはイタチ22/08/23(火) 14:35:03
無闇に詮索しないことにしたルフィはそのまま素直に引き下がった。
ルフィ「ウタ!!今度ウタの歌を聞かせてくれよー!!」
去り際にそう言い残してルフィは去っていった。
ウタ「………………ダメなんだよルフィ……今の私には歌が歌えない……」
ウタ(今の私は歌えない……)
歌えばシャンクスのことを思い出す。それが嫌で大好きな歌からも逃げようとしてしまう。
ウタ(本当は聞いて欲しい…………皆に、ルフィに時間はないのになんで私は逃げて……)
ウタは沈む太陽を見ながらある決意をした。 - 47うちはイタチ22/08/23(火) 15:17:30
ルフィ「それでよ!ウタの歌って不思議でさー!」
ワイワイガヤガヤ
(ルフィ……)
ルフィ「ウタ?」
ウタは窓際にいたルフィにだけ聞こえるような声で外から話しかける。
ウタ「さっき私がいた場所に後で来て。」
ルフィ「??……ああわかった。」
――――――――――――
ルフィ「なんでここに呼び出したんだ?」
ウタ「私の歌を聞きたいって言ったのは誰?フフッ」
ルフィ「でもなんで俺だけなんだ?」
ウタ「……鈍いなぁ、ルフィに……ルフィだけに聞いて貰いたいから……」
ウタ「正直に話すね。私、ここ1年くらいまともに歌えていないんだ。」
ルフィ「!?」
ウタは誰よりも歌が大好きで歌が上手いことを知っていたルフィはその発言に驚愕した。 - 48二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:21:30
支援!
- 49二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:26:12
保守
- 50うちはイタチ22/08/23(火) 16:46:12
ウタ「理由は……うっ……」
ルフィ「あっおい無理して言うなって!!」
ウタ「はぁありがとう………ようはね自信が無いんだ……ゴードン以外聞いてくれる人がいなかったこの島で歌い続けても自分がどう変わっていくのかよくわかってない。そうなると途端に歌うのが怖くなってきた。」
ルフィ「うん。」
ウタ「スランプって言うのかな……自分の音楽の道を見失っているのかも……」
ルフィ「うん。」
ウタ「けどルフィだったら!!フーシャ村で私の歌をずっと聞いてくれたルフィならきっと私の事をしっかりとみてくれるから……ルフィになら歌いたい。」
ルフィ「うん。」
ウタ「だからここに呼んだの。ダメ……?」
ルフィ「いいぞ!ウタの歌を聞きたいしな!ニシシッ!」
ウタ「良かった……それじゃあ……」 - 51二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:50:36
うめぇ…
- 52うちはイタチ22/08/23(火) 16:53:40
夜風に吹かれて歌声は響き渡る。
その歌声はエレジア中に響いた。
―――エレジアの城―――
ナミ「心地いい歌声〜♪」
ロビン「えぇ……」
ウソップ「ルフィの言う通り凄い歌声だな!」
チョッパー「とろける〜♪」
フランキー「ア゛ゥ゛ゥアゥ〜こ゛ん゛な゛い゛い゛声が聞け゛る゛なんてよお゛ぉ゛ぉぉ〜😭💦」
ゾロ「おいエロコック片付けを手伝え!!…………チッ!」
サンジ「……♡」メロリン
ゴードン(ルフィくん…………ウタに笑顔だけじゃなくて歌まで取り戻してくれたのか……なんて感謝をすれば……)
天使の歌声とも呼べるその声は一味の心まで届いていた。 - 53うちはイタチ22/08/23(火) 17:07:55
余談だけどウタの服は黒色のレッスン服ということを教える
- 54うちはイタチ22/08/23(火) 22:42:23
ウタ「…………どう?歌えてた?」
ルフィ「あぁ!やっぱりウタの歌はすげえよ!」
ウタ「本当!?良かった…………」
ルフィ「よーし!俺も歌うぞ!!」
ウタ「え!?ルフィも!?」
――――――――――――
そして次の日の朝……
ルフィ「ZZZ…………」
ウタ「…………ん」
どうやら2人は外でそのまま歌に明け暮れて寝てしまったようだ。ウタもルフィの側で寝ていたようだ
ウタ「ルフィ……朝。」
ガバッ!
ルフィ「ぇ?うわ寝ちまった!?」
ウタ「………………皆がいるところに戻る?」
ルフィ「おう!片付けサボったのバレたらサンジに怒られる!!あと飯食いてえ!!」 - 55うちはイタチ22/08/23(火) 23:11:40
ウタ(昔と変わらないな……この感じ……昔はよく私が歌って皆寝てたっけ……)
ウタ(シャンクスはこの力が怖くて捨てたのかな…)
足早に駆けてゆくルフィを見ながらウタは思う。
ウタ(ルフィ……ルフィなら私を捨てたりしないよね……) - 56うちはイタチ22/08/23(火) 23:12:48
ウタの一味のそれぞれの呼び名が思いつかなかったので今日はこれで終わりということを教える。
あと支援とかとても助かるのでありがとうなのをことを教える。
あと今日全然話進んでねえ - 57二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 01:18:32
この文体や空気感が大好きなので吸わせてくれるだけでもありがたいことを教える
一味のことは普通に名前呼びかもしれないけどチョッパーみたいな可愛いやつには愛称つけててもかわいいな - 58二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 04:12:18
支援するぜ!
- 59二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 04:19:59
ホシュホシュの〜、保守!
- 60うちはイタチ22/08/24(水) 07:35:16
サンジ「おうルフィ、ようやく戻ったか早く朝飯食っちまえ!勿論ウタちゃんもねえぇぇ〜〜♡」
ウタ「うっうん……」
ナミ「ビビってんじゃないのよ!いきなりやめなさいよ!!」ビシッ!
ナミ「ごめんね、うちの船ルフィ含めて変なのしかいないから。」
ルフィ「そうだぞ!いや〜手のかかるやつばかりでよー」
ナミ「あんたが1番手がかかるっての……」
ルフィとオレンジ髪の人がやいやい言い合っている間に周りを見てみると確かに変な人は多い。
何やら鼻が長い人だったり、変なポーズを決めている男の人だったり朝から昼寝している人だったり、角が生えたタヌキがいたり。
ウタ「何をしたらこんな人たちと出会うのか…………」
ルフィの旅路に興味を湧かせながらウタは食事の席に着いた - 61うちはイタチ22/08/24(水) 11:02:07
ウタ「いいかな……?」
ナミ「ウタ!!いいわよ、1回あんたと話をしてみたかったの!私は麦わらの一味の航海士ナミ!!よろしく!!」
ナミは
ウタ「私はウタ…………えっと何から話せば……」
ナミ「あんたの話昨日ルフィから散々聞かされたわよ。」
ナミ「『すげー音楽家だ!』とか『すげー歌が上手い!!』とかベタ褒めだったわよ。」
ウタ「あっはは……そんなわけ……あるけど……」
昨日ルフィに歌えたことでウタには自信が付いていた。
ナミ「それにウタの歌声すごく綺麗だったしね!」
ウタ「え嘘!?昨日はルフィにしか聞かせてないのに!?」
ナミ「バッチリ島中に聞こえてたわよ。皆聞き入ってたわね。」
ウタ「ぁ…………///」
照れてウタの頬が少し赤くなる。
ウタ(でもそうか……ルフィの友達も私の歌声を気に入ってくれたんだ……良かった。ルフィ)
ウタ「ところでナミ……ルフィは?」 - 62うちはイタチ22/08/24(水) 11:06:48
ナミ「あーあいつは今エレジアの探検だー!!って言ってウソップやチョッパーと一緒に飛び出して言ったわよ。」
ウタ「探検………」(昔よくルフィとやったなあ……)
サンジ「ナミすわあぁぁん♡!ウタちゅわああああん♡!」
サンジ「お茶とデザートです。」
ナミ「ありがとうサンジ君。」
ウタ「あっありがとう……」(面白い人だ。)
ゾロ「グゴーグゴー」
――――――その頃エレジアの浜辺――――――
ウソップ「おい!2人とも発見だー!でんでん虫だァー!」
ルフィ「うおっー!って枯れてね?」
ウソップ「うーむ瀕死のようだ!」
ルフィ「うぉおおお!?死に枯れるのか!?」
チョッパー「医者ァァァー!?俺だァァァー!」 - 63うちはイタチ22/08/24(水) 11:20:56
サンジ「サンジです、コックだから好きな食事を言えばなんなりと…………覚えておいてねぇ〜♡」
ロビン「ロビンよ、歌声素敵だったわよウタ。」
フランキー「アウ!麦わらの一味のスーパー船大工といやぁこの俺様フランキーのことよ!」
ゾロ「グゴーグゴー」
サンジ「起きろ!マリモォ!ウタちゃんに自己紹介しやがれ!」
ゾロ「んぁ?……ゾロだ。あとこいつはエロガッパだから気いつけろ。」
サンジ「なんでてめぇの自己紹介より俺を貶してる方が長いんだ!!!」
ギャーギャー
ウタ(思ってたより癖強いなぁ………)
ドタバタ
ルフィ「うぉおおお!チョッパー!!いそげぇぇ」
ウソップ「事態は一刻も争うぞ!!」
チョッパー「うわああああ!」
ロビン「なんの騒ぎ?」 - 64二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 14:53:16
不穏な空気になってきたな…
- 65うちはイタチ22/08/24(水) 16:35:23
チョッパー「瀕死のでんでん虫が浜辺にいたんだよーー!」
ウソップ「見ろ!こんなに沢山!」
ルフィ「急げー!」
ドタバタしながらチョッパー達がでんでん虫達に水をぶっかける。
でんでん虫達「♪♪〜」
チョッパー「戻ったぞ!!」
ナミ「こないだもルフィが釣りあげてたわよね……」
ルフィ「あぁ!?そうだあれどこにあるんだナミ!?」
ナミ「あんたが自分で部屋に置いたんじゃない……」
ルフィ「よし!それも取りに行ってくる!!」
バタバタ
ウタ「なんのでんでん虫?」
ロビン「それなんだけど……今日の新聞にそれに似た者があるわ。」
フランキー「新種のでんでん虫、『映像配信用でんでん虫』ィ?スゥゥゥパァァ!改造しがいがあるじゃねえか!!」 - 66うちはイタチ22/08/24(水) 16:43:17
ウタ「それじゃあこの子達も?」
ロビン「えぇ上手くやればね。」
ウタ(映像配信…………どんなものなんだろう……)
ウタ「フランキー……さん?これって改造して使える?」
フランキー「アウ!スゥゥゥパァァ!任せとけィ!!あと俺のことはフランキーと呼べ!!」
ウタ(試してみよう………上手くいけば…………)
――――――サニー号――――――
ルフィ「でんでん虫〜♪おっこれだ!うわっ!」
懐いていたでんでん虫はすかさずルフィの懐に入り込んだ。
ルフィ「うっし!!戻るか!!」 - 67二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 18:03:41
期待していることをお前に教える
- 68うちはイタチ22/08/24(水) 18:11:41
ウタ「ルーフィー!」
ルフィ「ウタ!ウタ、どうしたんだ?」
サニー号の外に出ると浜辺にウタが走ってやってきた。
ウタ「ルフィ、試したいことがあるの!!」
ルフィ「?」
――――――――――――
ルフィ「映像配信で歌を届けるぅ〜!?」
ウタ「そう!!そうすれば私が思い描いている新時代が作れるんだ!!私の歌を届ければみんなが平和で幸せになれる!!」
ルフィにも負けない笑顔でウタは高らかに言う。
ウタ「この世に平和と平等がある世界が生まれる!!」
ルフィ「ウタの新時代か〜面白そうだな!!」
ウタ「良かった!ルフィも手伝ってくれるんだ。それじゃあ着いてきてよ!!」 - 69二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 18:25:38
連れてこられた先は微妙に薄暗い部屋だった。
そこには1匹のでんでん虫がスクリーンを映し出していた。
ウタ「ここに立ってみて。」
ルフィ「ん」
ウタ「喋ってみて。」
ルフィ「俺はモンキー・D・ルフィ!!海賊王になる男だ!!!」
ウタ「どう!皆!聞こえてる!?」
ゾロ『おう』
ナミ『バッチリよ!ウタ!』
ウソップ『こちらウソップ!!異常なーし!』
サンジ『はぁい♡』
チョッパー『こっちも問題ねえぞ』
ロビン『こっちもよ。』
フランキー『スゥゥゥパァァ!バッチリだぜ!』
ルフィ「うぉ!皆ー!」
ウタ「さすがフランキー!!この島は問題ないね。」
ルフィ「この島?」
ウタ「ルフィたちが拾ってきた新種のでんでん虫、映像配信用でんでん虫!!これが今世の中で休息に広まりつつある!ルフィたちが拾ってきたこれを利用すれば会えなくても世界中に私の歌が届けられる!!」
ルフィ「けどお前……」 - 70うちはイタチ22/08/24(水) 18:26:02
名前を受け忘れてたことを教える
- 71うちはイタチ22/08/24(水) 21:36:54
ウタ「あれ撤回…………こうなったら止まれないよ。世界に私の声を届けてみせる!!」
ナミ『ウタがやりたいって言うから私たちは手伝うことにしたの。あんたはどうする?船長さん?』
ルフィ「あぁ!俺も手伝うぞ!」
ウタ「ほんと!!やったぁぁ!!」
ガバッ!
ルフィ「おっと……」
ルフィは不意にウタに抱きつかれたことで姿勢を崩してしまった。
ゾロ『おーおー』
ウソップ『羨ましいなー!コノヤロー!』
ウタ「あっ………///」
ルフィ「ニッシシ!よーし!やるぞぉぉーー!」
麦わらの一味『『『おお!』』』 - 72うちはイタチ22/08/24(水) 22:31:33
――――――次の日
ナミ「まずウタに足りないもの!それはまず知名度よ!!」
ウタ「知名度………」
ウソップ「ウタは色んな人をここに集めてライブをやりたいんだったよな。」
ナミ「えぇ!だからこれから売り込むのよ!ウタの歌声ならすぐさま有名になること間違いなしよ!!!加えて……ウソップ!」
ウソップ「おうよ!これぞ俺様特製!!トーンダイヤル!!」
ウタ「トーンダイヤル……聞いた事ある録音できる貝!」
ウソップ「そうだとも!これにウタの声を乗せる!!」
ルフィ「えらく乗り気だなーナミのやつ………」
ゾロ「よく見ろルフィ、ナミの目を。」 - 73うちはイタチ22/08/24(水) 22:49:02
よく見るとナミの目の光にベリーが浮かんでいた。
ルフィ「あー……」
サンジ「けどよナミさん、ウタちゃんを売り込むにしても半端なところじゃダメじゃないか?もっとこう………大きな所じゃないと……俺たちにそんな宛……」
ロビン「ちょっといいかしら、こんな手もあると思うのだけれど……世界経済新聞社に直接届けてみるのはどうかしら?」
ウソップ「えぇ!?んな事やって大丈夫なのかよ?」
ロビン「社長の新聞王(ビックニュース)モルガンズはどんなニュースも逃さない為に届けられたものは全て自分で開封する……という噂がある程ね。やってみる価値はあると思うけれど?」
ウタ「うん、それで行こう。あっけど……録音室が……」
ゴードン「それについてだがなウタ………」
ナミ「おじさん!」
ルフィ「「おっさん!」」
ゴードン「………おほん。私は料理や家事や音楽ができても建築は出来なくて防音室を作れなかったが……」
フランキー「アウ!このフランキー様がスゥゥゥパァァ!防音室を作ってやったぜ!!」 - 74二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 23:07:35
ここにきてまさかエニエスロビー編の後(というかフランキー加入後)という旨味が生きてくるとはね
- 75うちはイタチ22/08/24(水) 23:14:08
フランキー「外を見てみろ!!」
ウタ「?………いっ!?」
寂れて街並みの空き地にド派手な建物が建っていた。よく見るとカラーリングはウタの紅白の髪色があしらわれている。
フランキー「録音も勿論いつ好きな時でも歌えるぜ!!」
ウタ「すご……早速行ってもいい?!」
フランキー「アウ!好きなだけ歌ってこいィ!」
ウソップ「あっおい!録音は俺も手伝うぜ!」
ルフィ「俺もー!」
ナミ「邪魔すんじゃないわよ!ルフィ!」
サンジ「それじゃあ俺は皆の昼飯を……」
ロビン「ゾロ、少し暇だしオセロでもしてみない?」
ゾロ「オセロォ?」
チョッパー「お?俺もいいか?」 - 76うちはイタチ22/08/24(水) 23:20:20
――――――数時間後――――――
ウタ「〜♪……」
ウソップ「んぅ〜!オゥケェーーーイ!」
ウタ「どう!?」
ルフィ「すっげーかっちょよかったぞ!」
ウタ「ありがと!これは皆に一番初めに披露する曲なんだから!」
ウソップ「よぉし!録音バッチリ!明日の朝一のニュースクーに渡すぞぉ!」
ルフィ ウタ「「おー!」」
――――――そして翌日の早朝――――――
ウソップ「頼むぜ〜しっかり届けてくれよな。」
「クー!」バサッ! - 77うちはイタチ22/08/24(水) 23:29:14
――――――世界経済新聞社(移動式)――――――
社員「社長、こんなものが。」
モルガンズ「うぉ!?小包……さぁどんなニュースが待っている!!」
社員「こないだ派手に爆発したんですから気を付けてくださいよ。」
モルガンズ「むむ?トーンダイヤル……」カチッ!
『♪〜』
モルガンズ「ふぉ!?こっこれは!?」
――――――――――――
ナミ「ライブ生放送!?」
ウタ「うん、それがあれば平和や幸せを求める声が直に聞ける!!あの防音室があれば気兼ねなくできるし。」
ナミ「そうね、売り込んだのだから同時にやれば!!」
ウソップ「より早く知名度が上がるわけか!」
ウタ「まぁライブ生放送に関しては私が自分でやらなくちゃ。一応海賊の皆が映ったりしちゃったらややこしいし!要は防音室で一人でやっていいかなって……」
ルフィ「みんな聞いたか!?防音室は立ち入り禁止だぞ!!」 - 78二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 23:33:32
あっ、イイ…
続きが楽しみであることを教える - 79うちはイタチ22/08/24(水) 23:38:33
サンジ「ははっお前が言うなら問題はねえな。」
ロビン「ふふっ……」
ルフィ「ん?あれ?」
ウタ「ルフィ、何もそこまで……」
ナミ「良いのよ、多分あいつが気を遣ってるだけだから。珍しいのよデリカシーがないウチの船長がそういうことするのって……」
ウタが知っているルフィがデリカシーがないのは当然知っていたがそんな気遣いをしてくるのは意外だった。
そう思ったウタの頬は少し緩んだ。
――――――その日の夜の配信 防音室にて
ウタ「この配信を見ている人はどれくらいかな?私の名前はウタ、新時代を作る女。………みんなは今のこの時代どう思うかな?」
ウタ「そうだよね、……新時代が来て欲しい……なら私の配信を見続けて応援してくれる?きっと導いてみせるから……それじゃあ今日は1曲披露するよ……」
誰もいない暗く静かな防音室に歌声が響く。 - 80うちはイタチ22/08/24(水) 23:42:51
今日はこれで終わりということを教える。
フランキーが便利すぎる - 81二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 05:48:29
続けてくれてありがとう!!!
やはりあれだけ切望していた船大工、活躍の幅が変態的だぜ - 82二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 05:52:03
ありがたい…ありがたい
- 83うちはイタチ22/08/25(木) 07:15:20
ナミ「あ」
ウソップ「お」
チョッパー「おぉ」
ルフィ「ウタだー!新聞にウタが載ってるー!」
ナミ「『世界経済新聞社に届いた歌の主は突如新種のでんでん虫を用いた配信 者か!? 内容は非公開であることが約束だが突然ながらも既に数千人の視聴者がいたと思われる。』……凄い……ここまで行くだなんて……」
ルフィ「ウタにも知らせるぞ!!ウター!」
ビュン!
サンジ「あいつ自分で立ち入り禁止だー!なんて言ってなかったか?」
ウソップ「まーさすがに朝まで配信はやってねえだろ。」
――――――――――――
ルフィ「おーい!ウター!」
ドンドンドン
ウタ「……んん?」
ルフィ「起きてこいよー!見せたいものがあるんだ!!」
ウタ「ゆっ床で寝てた……というか気絶ね、これじゃあ…………ルフィ!ちょっとまってて!」 - 84うちはイタチ22/08/25(木) 09:43:54
ウタ「うわ!?ほんとに載ってる!?想像以上の勢い………これなら行ける!!思ってたより早くエレジアでライブやることが出来る!」
ルフィ「ライブ?」
ウタ「うん!音楽の国でいっぱい人を集める祭りみたいなもの!!そこでのライブなんて最高に決まってるよ!もちろんルフィとその友達は特等席だから!ライブは2ヶ月後!それまでに色々やらなくちゃ!」
フランキー「アウ!それならステージ作りはスゥゥゥパァァ!任せとけ!」
ルフィ「祭りか〜ウタの夢はそこで叶うのか?」
ウタ「いや始まりだよ。私の夢のね。」
こうしてウタと麦わらの一味のエレジアでのライブの準備はより加速していく。 - 85うちはイタチ22/08/25(木) 10:04:35
一週間も経つ頃にはウタの歌は人々を魅了し配信に数十万を超える数の人が集まっていた。
ウタ「皆!いいニュースだよ!私の歌が録音されているトーンダイヤルが世界各地に配布されることになったよ!私の配信がなくてもいつ好きな時にでも聞けるようになる!」
『本当!?』『私ウタの歌大好きー!』『俺たちの新時代を作ってくれるんだー!』
ワーキャー!
ウタ「よーし!今日はこのまま歌うよ!」
――――――――――――
サンジ「ウタちゃんライブで出すメニューなんだが」
ウタ「まずわたあめ!」
チョッパー「お!わたあめ好きなのか?」
ウタ「チョッパーも!?」
サンジ「よし!チョッパー!最高のわたあめ作りをするぞ!」
チョッパー「おう!!」 - 86うちはイタチ22/08/25(木) 10:10:22
――――――ライブ会場(建設途中)――――――
トンテンカン!
フランキー「アウ!ゾロ!その木材切っておいてくれ!」
ゾロ「俺の刀は建築道具じゃねえはずだが……」
ナミ「どうせ鍛えるのと寝るのしかしないくらいなら少しは手伝いなさい。少しは鍛えられるでしょ?」
ゾロ「ぐっ……」
ウタ「うわぁ……もうこんなに………」
フランキー「おいおいウタ!こんなのスゥゥゥパァァ!まだまだだぜ!」
ウタ「楽しみにしてる!!」
ナミ「ねぇウタどうせなら衣装が必要でしょ?」
ロビン「良ければ一緒に作ってみないかしら?」
ウタ「うん!やる!」 - 87うちはイタチ22/08/25(木) 10:20:57
――――――サニー号にて――――――
ウタ「ルフィの海賊旗……にも麦わら………」
ウタ(どうしてルフィはシャンクスの物を……)
ナミ「ウタ、それでコンセプトはどうする?」
ウタ「え?…………そうだね、『歌姫』!あっあと入れたいデザインが!!」
――――――――――――
ナミ「というわけで!今日はウタの衣装の初披露よ!刮目しなさい!!」
ロビン「まだプリントしてないマークとかあるから完成系ではないけれどね。」
バサッ!
ウタ「どっどうかな?」
サンジ「ぐはっ!?おっお姫様!?」
ゾロ「アホか」
サンジ「おいくるァ!!!このマリモ剣士!」
ウソップ「いや確かに言われてみれば本当に姫様みたいな衣装だな。」
チョッパー「プリンセスウタだー!」 - 88うちはイタチ22/08/25(木) 10:27:53
ウタ「プリンセスウタ………ルフィ!どう!?」
ルフィ「ん?……んー似合うんじゃねーか?」
ナミ「ルフィ……あんたそういう褒め方できるのね……意外。」
ウソップ「うん、もっとデリカシーないことを言うのかと……」
サンジ「今回は蹴らずに済みそうだな。」
ルフィ「おい💢凄い酷いこと言ってるだろ!?」
ゾロ「っははは!幼馴染がいる前じゃ調子も狂うってか?」
「「「どわっはっはっは!」」」
ルフィ「おい!俺普通だぞ!💢おい!💢💢」
ウタ「あっはっはっはっ!」 - 89うちはイタチ22/08/25(木) 10:41:12
そして2週間も経つ頃、世界にはトーンダイヤルが行き渡っていた。
――――――アラバスタ
ビビ「『世界の歌姫、ウタによるライブ2ヶ月後』…………行ってみたかったな〜」
コブラ「U!T!A!U!T!A!U!T!A!」
チャカ「…………あの国王様……何を?」
――――――ウォーター7
「「「ニュー兄貴ー!?これをー!?」」」
アイスバーグ「ンマー難しい振り付けだな。」
「「「もうしとるーー!?」」」
――――――元ドラム王国、現サクラ王国
「国王様!このトーンダイヤルを!」
ドルトン「ふむ…………いい歌だ。」
ドゴォォン
Dr.くれは「いぃーひっひっひっひっひ!若さの秘訣の話かい?」
「言ってねえし!?」 - 90うちはイタチ22/08/25(木) 10:46:19
Dr.くれは「気をつけなドルトン。何か嫌な予感がする。」
ドルトン「…………」
――――――フォクシー海賊団
「オヤビーン!トーンダイヤルが来ましたー!」
フォクシー「ふぇ〜ふぇっふぇっふぇっ!よーし!振り付けの練習だァ!」
「「「「オヤビーン!」」」」
――――――とある海域 とある船
「おい、ベポはどこだ?」
「キャプテン……それが……」
「チッまたか……」
――――――海軍本部 マリンフォード
センゴク「何をしでかす気だ……こんな時に…………!」
ガープ「エレジア……10年前のトット・ムジカを思い出すの……」
センゴク「こちらが向けられる戦力は僅かだ……」 - 91うちはイタチ22/08/25(木) 10:57:56
――――――とある海域 とある軍艦
「スモーカー准将……海軍本部から!」
スモーカー「あぁ、こっちも聞いたよ。すぐに進路を変えるぞ。」
たしぎ「スモーカーさん、確かエレジアとは10年前に滅びたという……」
スモーカー「どこを見て話している?」
たしぎ「えっ!?あっ!?」
「メガネ拭き終わりました、たしぎ少尉!」
スモーカー「四皇、赤髪のシャンクスによって滅ぼされた国。そこでライブとはどうにもきな臭さがしやがる。」
――――――――――――世界政府 五老星の部屋
「まさかこの世にまたトット・ムジカが……」
「あの娘、間違いない。今のウタウタの実の持ち主だ。」
「早めに手を打たねば」
「怪我で療養中だがCP9が動かせる。」
「もしトット・ムジカが顕現にするのなら平和のためにあの娘には消えてもらおう……」 - 92うちはイタチ22/08/25(木) 11:01:33
五老星の部屋がなんて言うのか知らなかったことを教える
- 93うちはイタチ22/08/25(木) 11:06:43
――――――フーシャ村
「ねー!村長!これやっぱりウタだよなー!」
「いつの間にか行方知れずだったけど生きててくれたんだー!」
「U!T!A!U!T!A!U!T!A!」
村長「ふっふん!誰が海賊の娘なぞ!!」
マキノ「いいじゃないですか、元気でいてくれた。それだけでも突然いなくなった時のルフィ、すごい寂しそうでしたし。」
マキノ(ルフィ、貴方にもウタの歌は届いてる?)
――――――――――――
そしてエレジア……時が流れるにつれてライブの準備は着実に進んでゆく。
ウタの配信には世界規模で人が集まっていた。 - 94うちはイタチ22/08/25(木) 11:12:39
『ウター!』『俺たちの救世主だー!』『ウタの新時代には海賊がいないの!?』
ウタ「もちろん、海賊も海軍も私達も皆仲良しで平和で幸せ!!」
『けどいい海賊もいたよ!!』
ウタ「っ…………………………」
『そんなものはいない!!』『俺たちの町は海賊に略奪された!!』『私は夫を!』『僕は母さんが!!』
ウタ「そこまで!!この配信は皆が私の歌で楽しむためにあるの!!皆が平和で幸せになれる新時代!きっと作ってみせるからね!」
『『『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』』』
ウタの人気の熱は留まるところを知らない。 - 95うちはイタチ22/08/25(木) 11:16:13
疲れたので少し休むことを教える
- 96二次元好きの匿名さん22/08/25(木) 15:30:41
エスエスの実を食べた全身SS人間がいる
- 97うちはイタチ22/08/25(木) 15:46:50
エレジアでの準備が進みライブまで残り1ヶ月を切った。
ウソップ「えー本日は世界の歌姫とまで謳われるようになったプリンセスウタのお祝いパーティを開催する〜!」
「「「イェーイ!」」」
ドンチャン♪
ウタ「なんか何かと理由つけて宴してない?」
ルフィ「いいんだ、海賊は宴をするもんなんだ。」
ウタ「そう……?」
海賊、1ヶ月共にいた事で忘れそうになるがルフィたちは海賊だ。自分の嫌う人種だ。新時代は海賊はいないのに海賊に手伝ってもらうのはどうかとウタは思う。
ルフィ「どうした?ウタ?」
ウタ「いや……ルフィ今日も勝負しよう!」
ルフィ「おう!望むところだ!!」 - 98うちはイタチ22/08/25(木) 22:42:08
ルフィ「ぜぇ………俺の」
ウタ「私の…………」
「「300連勝!!」」
2人は暇があればいつも勝負をしていた。ウタにとってもルフィにとっても歌の次に楽しめるものだった。
ウタ「はぁ……はぁ……その帽子シャンクスのでしょ?」
ルフィ「!?」
予想だにしない質問にルフィは思わず戸惑ってしまった。
ウタ「どうしてもってるのかな?」
ルフィ「いや……それは」
ウタ「ルフィは嫌いじゃないから遠慮しないでいいよ。ゴードンに口止めでもされてたんでしょ?」
ルフィ「う」 - 99うちはイタチ22/08/25(木) 23:32:58
ルフィ「………………この帽子……シャンクスから預かってるんだ。俺が山賊にさらわれた時によ命をかけて助けてくれたんだ。そんでフーシャ村から旅立つ時に『いつか立派な海賊になってその帽子を返しに来い』ってこの帽子預けたんだ。」
「ニッシシ!」と笑いながらルフィは答えた。
ルフィ「だからこれは大事な宝物なんだ。」
ウタ(やっぱりルフィは私の嫌う海賊ではない…………けど……)
ウタ(みんなが求める新時代には海賊はいらない。ルフィに海賊をやめて貰わないと……)
ウタ(そうすればルフィはきっと一緒にいてくれる……3ヶ月で終わりだなんて言わせない。)
ルフィ「なんか楽しそーに笑ってんな!ウタ!」
ウタ「アッハハ!そうだよ、ライブが楽しみで仕方ないからね!!」 - 100うちはイタチ22/08/25(木) 23:53:37
ウタ「ねぇルフィ。」
ルフィ「なんだ?」
ウタ「もし私のライブが邪魔する悪い人がいたらルフィは私を守ってくれる?」
ルフィ「あぁ!勿論だ!」
ウタ「それじゃあ!約束!必ず新時代を作ってみせるから!」 - 101うちはイタチ22/08/25(木) 23:54:20
今日はこれで終わりということを教える。一気に進んだ感はある
- 102二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 00:05:38
おつおつ
さあ日付けが変わったぞ! - 103二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 07:17:45
支援!
- 104うちはイタチ22/08/26(金) 08:48:56
――――――そして次の日
ナミ「ウタ、客はやっぱり抽選で選ぶの?」
ウタ「流石に全員は難しいからね。けどフランキーができる限り入れれるように作ってくれているから大丈夫。」
ナミとウタが打ち合わせをしているとチョッパーが薬草探しから戻ってきた。
チョッパー「サンジ、これ見つけても食うなよ。」
サンジ「ネズキノコか。」
チョッパー「うぉ!?知ってんのか!?」
サンジ「料理人たるもの食わせちゃいけねえもんくらい把握しているさ。」
ウタ「……………………」
――――――その日の夜――――――
ウタ「ネズキノコ…………食べれば寝ずにいられる……毒性……まぁいいや。」
ウタ(ウタウタの力を存分に活かせるなら迷う暇なんてない……) - 105うちはイタチ22/08/26(金) 09:04:57
そして月日は流れ……麦わらの一味がエレジアに訪れて2ヶ月、ついにウタのライブが目前に迫っていた。
ウタ「皆!明日の生ライブ楽しみにしててね!私は今日はもう準備があるし早めに引き上げるよ!寝坊なんてなしだから!!」
大海賊時代を終わらせ新時代を作り上げる『世界の歌姫』。ライブを見る民衆は彼女を『救世主』と崇めた。
次の日になれば時代は変わる、世界の目は今彼女、ウタに集中していた。
――――――――――――
ウタ「おまたせ!」
ゾロ「おう!遅かったじゃねえか。酒なくなっちまうぞ。」
ナミ「もーう!明日大事な日なのに勧めんじゃないわよォー!」
ウソップ「いやぁ飲みまくっまてるお前が言っても……まぁめでたい日だからいっか!」
サンジ「そんなナミさんも素敵だァー♡あっウタちゃぁーん♡今日もいっぱいあるからねぇぇ♡」
ゾロ「うぜえ」
サンジ「あぁ!💢」
ワーギャー!ウオラアアア!
ロビン「無理しないようにね。」
フランキー「アウ!俺様特製のスゥゥゥパァァ!な会場気に入ってくれたか!?」
ウタ「うん、想像以上!」 - 106うちはイタチ22/08/26(金) 11:10:04
チョッパー「いっぱい楽しもうな!!!ウタ!!!」
ルフィ「よーし!歌うぞォーーー!」
その日の宴はライブ前日ということもあってか過去一の盛り上がりを見せた。
誰もがウタのライブの成功を確信していた。
――――――――――――
そして皆が寝静まった頃……
ウタ「なぁに?ゴードン?こんなところに呼び出して。」
ゴードン「ウタ、君はルフィくんが来てから変わったな。瞬く間にこんなに大きく成長した。…………私が何もしてやれなかったのが不甲斐ないよ。」
ウタ「不甲斐ないだなんて…………確かに元国王としては頼りないけどここまで守ってくれたのはゴードンでしょ?」
ゴードン「………………聞くがウタ……何か隠してやいないかい?」
ウタ「………………」
ゴードン「夜な夜などこかに出かけている音がしている。そして書庫から植物図鑑と私が保管していた楽譜が消えていた。何も無ければそれでいいんだ……何かあるから」 - 107うちはイタチ22/08/26(金) 11:15:44
ウタ「これのこと?」
遮るようにウタはそれを見せる。
ゴードン「なっっ!?それは…………」
ウタが見せた古めかしい楽譜と禍々しい模様のキノコにゴードンは驚愕した。
ゴードン「まっ魔王の!?それにそのキノコは!?ウタ、君はまさか……」
ウタ「もう遅い。」
パクッ……ゴクン……
ゴードン「ウタァァァァァ!」
ウタ「感謝してるよゴードン。だから貴方は私の夢の新時代の住民の第1号だよ。」
歌声が響くとゴードンの叫びは消えた。その出来事に誰も気づくことなく夜明けは迎える。
ウタ「もうすぐ………夢の新時代だ。ルフィともずっといられる…………」 - 108うちはイタチ22/08/26(金) 11:28:42
――――――エレジア ライブ会場――――――
ウソップ「しかしすげー人だなぁ。」
ロビン「雨にもかかわらず100万人近く来たことになるわね。」
フランキー「アウ!スゥゥゥパァァ!なこの会場から余裕よ!!!」
チョッパー「ウタまだかなー……」
ゾロ「……おいコック酒」
ルフィ「サンジー!肉まだ焼けねーのかよー!」
サンジ「待てよ、ウタちゃんの曲1曲目が終わった時にできる予定なんだ。マリモもだ。」
――――――エレジア ライブ会場近く――――――
たしぎ「あれは…………ロロノア!?……スモーカーさん!麦わらの一味です。」
スモーカー「麦わら……?何を企んでやがる。」
――――――エレジア 城跡――――――
「キャプテン……もっと近くに……」
「我慢しろ、目立つ訳にはいかねえんだ。」
「スンマセン…………」 - 109うちはイタチ22/08/26(金) 11:33:25
『ウター!』『ウーター!』『救世主様〜!』『新時代を作ってくれー!』『海賊達に裁きを!』
『『『『『U!T!A!U!T!A!U!T!A!U!T!A!U!T!A!』』』』』
ウタ「…………わかってるよ皆、私がみんなが望む新時代を作ってあげるから……」
一人そう呟いて口の中にキノコを放り込む。
ワーキャー!ワーキャー!ワーキャー!
ウタ「………………………………」
オーバーサイズのパーカーを被りウタはステージに向かう。
――――――――――――
ウソップ「うぉ!?ウタだ!」
チョッパー「ウタ!!!」
サンジ「ウォー!ウタちゅわあああああん♡」
ワアアアアアアアアアアアァァァァァ!
会場は一人の少女の登場と共に雨の音をかき消す勢いの歓声が沸き起こる。 - 110うちはイタチ22/08/26(金) 11:39:11
ここまで書いといてなんだが歌の場面をどうするのか悩んでいることを教える。
- 111うちはイタチ22/08/26(金) 13:59:25
ーーー♪
コツコツと足音を鳴らしながら、既にステージに控えていたアニマルバンドが音楽を奏で始めた
「…新時代はこの未来だ 世界中全部 変えてしまえばー 変えてしまえばーーーー!!!!!」
その歌声と共に、その女性は勢いよくステージに上がった!来ていたフード付きのジャケットを勢いよく脱ぎ、その姿をさらけ出した。
紅白の髪を靡かせて、胸のリボンが特徴的な白色の服に身を包み髪色に合わせた羽を出したのは『世界の歌姫』ウタ!
その歌声と共に雨雲は消え去り辺りは快晴となる。
ウソップ「プリンセスウター!」
チョッパー「うぉぉぉぉぉ!ウタァァァァァーーー!」
ウソップとチョッパーは涙を流しながらタオルを振り回し応援する。そして音楽はどんどんと熱を増してゆく。
「ジャマモノ やなもの なんて消して♪ この世とメタモルフォーゼしようぜ Music♪ 今始まる magic♪」
軽快な曲調と共に観客たちもリズム良くペンライトを振った。 - 112うちはイタチ22/08/26(金) 14:02:38
「果てしない音楽がもっと 届くように♪ 夢は見ないわー! キミが話したーー!! 【ボクを信じて】♪」
ワアアアアアアアアアアアァァァァァ!
段々と霧が晴れてウタの姿がはっきりと見えるようになる。
ウタ「みんな!!!ようやく会えたね!!ウタだよ!!!」
ウオオオオオォアアアアアアアアァァァ!!!!!!
サンジ「ウタちゃああああああん♡」
チョッパー ウソップ「「ウターーー!」」
ウタ「フフッ……グスン、あぁごめん嬉しくって……」 - 113うちはイタチ22/08/26(金) 14:03:18
とりあえずこんなスタイルで一旦頑張る。コピペとか出来ないからめっちゃめんどくせえ
- 114うちはイタチ22/08/26(金) 14:08:49
ちなみにアニマルバンドだがあの動物たちはその辺で捕まえて調教したという設定になっていることを教える。
- 115二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 14:18:59
支援!
- 116うちはイタチ22/08/26(金) 15:20:07
『大丈夫だよ!ウタちゃーん!』
『ウタちゃーん!』
ウタ「皆ありがとーーう!!!じゃあ次の曲行く前に1つ大事な事を言うね!いつも配信中は私が眠く…なり?」
ウタがステージの説明に移ろうとすると十数人の男がウタを取り囲んだ。
ウタ「なんの用かな?今からステージの説明をしたいんだけど?お話ならその後に」
くらげ海賊団1「俺たちはくらげ海賊団」
くらげ海賊団2「世界の歌姫ウタよ、俺たちはお前が四皇の赤髪の娘という噂を聞いた……俺たちが捕まえれば赤髪の弱点になる!悪いが大人しく捕まってくれ!!」
サンジ「不味いな…………ウタちゃん囲まれおい!ルフィ!」
ルフィ「ゴムゴムのぉぉ〜銃!」
「ぎゃあああ!?」
ウタ「…………ありがと。」
海賊団の乱入により会場全体がザワついていると、ウタが空飛ぶ音符に乗り観客全員がウタに注目して貰えるように飛び上がった。
ウタ「今、こわーーい海賊達がやってきたけど、大丈夫!海賊なんか私がみーーんな倒しちゃうからね!!」
くらげ海賊団「やってみろぉ!」
ウタ「……さぁ 怖くはない♪ 不安はない♪ 私の夢は 皆の願い♪ 歌唄えば♪ ココロ晴れる♪ 大丈夫よ 私は最強ォォォォォ!!!!!!」 - 117うちはイタチ22/08/26(金) 15:30:52
歌声と共にウタは黄金の鎧に身を包む。
ルフィ「すっげぇーー!」
ゾロ「ぼさっとするな!船長に加勢するぞ!!」
「「「「おぉ!」」」」
フランキー「スゥゥゥパァァ!暴れるぜ!!ストロングライト!!」
「うわあああ!」
ウタ「私の声が♪ 小鳥を空へ運ぶ!」
「しねぇ!」
ロビン「六輪咲き!クラッチ!!」
ゴキッ!
「ぶへぇ!?」
「一斉にかかれ!」
「「「おぉ!」」」
チョッパー「角強化!!桜並木(ロゼオコロネード)!!」
「「「ぎゃああああああ」」」 - 118うちはイタチ22/08/26(金) 15:36:30
ロビン「ありがとうチョッパー♡」
チョッパー「おう!」
ウタ「靡いた服も♪ 踊り子みたいでさ♪」
「貰ったー!」
ナミ「え?嘘!?来ないで!」
スカッ
「は!?」
ナミ「なんちゃって♡さぁ蜃気楼の後には雷雨に注意なさい。」
ビリリ……
ナミ「サンダーボルト=テンポ!!!」
「「「あぁあああああぁぁぁぁ!?」」」 - 119うちはイタチ22/08/26(金) 15:48:25
ウソップ「必殺!!火の鳥星!!」
「あちぃ!?」「ぐわああ!?」
サンジ「ナイスだウソップ!!……レディに手をあげようとするとはマナーのなってない奴らだ。パーティテーブルキックコース!!」
ガガガガガッ!
「ぶへぇぇあああー!!?」
ゾロ「おいルフィ!お前はウタのところで守ってやれ!……三刀流!虎……狩りィ!」
ウタ「あなたの声が♪ 私を奮い立たせる♪ トゲが刺さってしまったら♪ ほらほらおいで♪」
「何だこの楽譜!」「離れねぇ!?」
「下がれ下がれ!退けぇぇぇ!」
チョッパー「あっ悪魔の実の力……!?」
ロビン「不思議な能力ね……」 - 120うちはイタチ22/08/26(金) 15:52:44
ゾロ「要はあの楽譜にくっつけちまえばいいって訳だ。二刀流!七十二煩悩砲!」
「ぎゃああああああ!」
「うわああああ!」
「はなれろぉぉ!!」
ウタ「その温もりで 私は最強ォォォォォ!!!!!!!!!」
その最強のフレーズと共に、麦わらの一味以外の海賊団は全て楽譜に封じられた。
わぁぁああぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあたあああァ!!!!!!
ウタ「皆ーーー!!これで悪い海賊たちは全部退治したよ!この島にいたら全部の危ないことから逃げられる!好きな時に遊んで好きな時に食べて好きな時に寝て!好きな時に私の歌を聞ける!このステージは永遠に続く私達のステージ!!!皆!楽しんでいってね!!」
「ありがとうーーー!」
「かっこいいーーー!」
「鎧が変ーーー!」
ウタ「それは言わないでーー!」 - 121うちはイタチ22/08/26(金) 15:53:57
- 122二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 15:54:43
まぁ敵から奪ったってことでいいんじゃないかな…
- 123二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 16:18:58
- 124うちはイタチ22/08/26(金) 16:21:15
二刀流じゃないとできない話があるんだ
- 125うちはイタチ22/08/26(金) 16:42:04
ルフィ「あーあ俺の出番なくなっちまったよー。」
ウタ「でも約束守ってくれたでしょ?席に戻ってて少ししたら行くから。」
――――――――――――
ウタ「やっほー!楽しんでるかな?」
ルフィ「ウタッー!お前すげえなー!その能力!!」
ウタ「えっへへ……内緒にしてたかいがあったかな?よしそれじゃあライブを盛り上げるために勝負をしようよ!」
ルフィ「よしきた!!」
ウタ「お題はチキンレース!」
パチン!
指を鳴らすとステージとチキン、そして牛がセットされた。
ルフィ「350勝目は俺のものだ!」
ウタ「350勝目は私のもの!」
それを合図に2人はガツガツとチキンを喰らい始めた。
ナミ「負けんじゃないわよー!ルフィ!」
ウソップ「いけぇー!ルフィィー!」
ウタ「はいジュース」
ルフィ「うぉ!?ありがと「モォォォ!」 - 126二次元好きの匿名さん22/08/26(金) 18:08:17
支援
- 127うちはイタチ22/08/26(金) 21:49:54
ルフィ「うぎゃあああああ!」
ウタ「あっ!?」
ウタが腕を振るうと音符の波がルフィをキャッチした。
ルフィ「わっ悪ぃ……」
ウタ「じゃあこれで私が350連勝だね!」
ルフィ「あぁ!ずりぃぞ!!俺の350連勝だぞ!!」
ウタ「負け惜しみ〜♪」
ルフィ「なにィー!?」
ウタ「あっはっはっはっ!……ねえ!皆楽しんでる!もっと楽しみたい?」
サンジ「ウタちゃん、食料もいいものが沢山だしいいとこだぜエレジアは。」
ウソップ「ここから先も楽しみにしているぜプリンセスウタ!!」
ルフィ「ウタも一緒に食おうぜ!美味いぞ〜」
ウタ「後でね!…………ねえルフィ?楽しい?!」 - 128うちはイタチ22/08/26(金) 22:01:27
ルフィ「おう!楽しいぞ!!」
ウタ「そっか……それじゃあルフィ!」
ルフィ「ん?」
ウタ「海賊……やめなよ。」
麦わらの一味「「「!?」」」
ウタ「ルフィはずっとここに住むべきだよ!ルフィだってずっと私と遊んでずっと私と暮らしてずっと私の歌聞きたいもんね!」
ルフィ「おっおいウタ!?」
ウタ「ここで皆と一緒に暮らすんだよ!平和で怪我も病気も何も無くて、食べ物飲み物娯楽何でも好きな時にできるこの場所で!この世界で!!『海賊なんて』辞めてさ!」
ルフィ「………………」
ウタ「ねえそうした方がいいよ!だから「悪ぃ、それは出来ねえよ。」
ウタ「…………え?」
笑顔で語っていたウタの顔が一瞬で変わってゆく。 - 129うちはイタチ22/08/26(金) 22:18:01
ルフィ「前も言ったけどこの帽子をシャンクスに渡すまでは海賊辞める訳にはいかねえよ。……あーさっきの戦いで疲れちまったから俺は先船で寝てるよ。悪ぃ」
ウタ「その名前を言わないで…………………………」(ルフィが拒否……新時代にいられないってこと…………ダメ……そんなのルフィと離れるのは……)
ウタ「帰さないよ……ルフィ。」
その声は先程の明るい声ではない冷たい冷酷な声だった。
ウタ「…………皆ァァーーーーー!ここにも悪い海賊がいるよぉぉぉぉーーーーー!」
そう叫ぶ歌に呼応してドームは閉じて暗くなってゆく。
直ぐにバックダンサー達がライトを付け、ドーム内は赤いライトに染まった。
ウタ「皆はさァ!?海賊のことどう思ってるかなぁぁーーー!?」 - 130うちはイタチ22/08/26(金) 22:36:54
「海賊なんて居なくなってしまえー!」「私は恋人を海賊に!」「母さんを返せー!」「やっちまえー!」
ウタ「そうだよねェ!皆海賊消えて欲しいよねェ!ねえルフィ?何が不満?ここではここから先の夢の世界では何も足りないものなんてないんだよ!」
手を広げると黒い音符から黒い戦士、音符の戦士たちが現れる。
ゾロ「おい!ルフィ!そこから離れろ!何か変だ!!」
ナミ「ウタ!?どうしちゃったのよ!?」
サンジ「ナミさんあぶねえ!」
ウタ「そうか…友達がそれを止めてるんだね……わかった……大丈夫!私が殺してでも解放してあげるからァ!」 - 131うちはイタチ22/08/26(金) 23:46:58
キリが良かったのでこ今日はこで終わることを教える
なんか思ってたよりとんでもないことになってきたな - 132二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 00:40:15
辛い…
- 133二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 06:42:23
保守
- 134うちはイタチ22/08/27(土) 10:36:53
ウタの叫びと共に音符の戦士たちが次々と降り立つ。
ゾロ「やるしか…………」
サンジ「ないってか……」
一味は不本意ながらも戦闘の態勢をとった。
ウタ「ルフィ…………やめるって言ってよ。」
ルフィ「俺は戦わねえ。」
ウタ「いいよ!それでも!戦ったって私の方が強いんだからさ!!!」
叫びに呼応してアニマルバンドたちが軽快な音楽を鳴らし始める。
その音楽は軽快でテンポも早く、ルフィ達にはとても重々しく激しい憎悪を感じた。
ウタ「…散々な思い出は♪ 悲しみを穿つほど♪ やるせない恨みはアイツのために♪ 置いてきたのさ♪」
サンジ「来るぞ!!肩肉(エポール)ショット!!」
チョッパー「うぉぉ!腕力強化!!刻蹄!桜(ロゼオ)!」 - 135うちはイタチ22/08/27(土) 10:47:16
ロビン「百花繚乱(シエンフルール)蜘蛛の華(スパイダーネット)!!」
ウソップ「必殺!!アトラス彗星!」
ナミ「サンダーチャージ!!何よこれキリがない!!」
ウタ「あんたら分かっちゃないだろ♪ 本当に傷む孤独を♪」
天使のような色合いの羽はまるで堕ちたかのように真っ赤な炎のような色に変わってゆく。
ゾロ「二刀流!!犀回(サイクル)!!」
フランキー「フランキー!フレッシュファイア!!」
ナミ「ルフィ…………ねえ!ルフィ!!」
ルフィはナミの呼び掛けにも答えずじっとウタのことを見つめる。
ウタ「今だけ箍外してきて♪」
ルフィ「ウタッ!……邪魔だァ!ギア2!ゴムゴムのぉ!JETガトリング!!」
倒しても倒しても無限に湧いてくる音符の戦士達、そして戦いたくもないウタが相手ということもあって一味は疲弊し追い詰められてゆく。それを横目に曲激しさを増してついにサビに突入してゆく。 - 136うちはイタチ22/08/27(土) 17:33:39
ウタ「怒りよ 今 悪党ぶっ飛ばして♪ そりゃ 愛ある罰だ♪ もう眠くはないや ないや ないや♪ もう悲しくないさ ないさ♪」
ロビン「あれはさっきの楽譜きゃ!?」
サンジ「ロビンちゃんうおぉ!?」
チョッパー「毛皮強化!!うわああ!?」
ナミ「なっにこれ?!くっついて取れない!」
ゾロ「くっ…………二刀流!!居合……羅生門!!」
ガキッ!!
ゾロ「硬ぇこの楽譜!!グワアアア!」
ウソップ「おいおいおい嘘だろゾロ!!どわあああああああ!」
フランキー「くそ!スゥゥゥパァァやべぇ!」
ウタ「そう 怒りよ 今 悪党蹴っ飛ばして♪ そりゃあ 愛への罰だ♪ もう眠くはないな ないなないな♪ もう寂しくはないさ ないさ♪ 逆光よォ!!!!!!!」
ルフィ「おい!お前ら!!うわっ!?何だこの鎖!?うわああああ!」 - 137うちはイタチ22/08/27(土) 17:40:21
そうして一味はあっという間にルフィは鎖に、それ以外は上空な楽譜に囚われてしまった。
ウタ「ハァ…ハァ…ぜぇ……やった…やった!!ようやくルフィをこの手に……!!皆ァァーーー!!!!悪い海賊みんなやっつけたよ!!!!」
「ありがとー!」「ウタつよーい!」「海賊なんてくたばれー!」「さすが俺たちの救世主だー!」
『『『『U!T!A!U!T!A!U!T!A!U!T!A!U!T!A!U!T!A!』』』』
観客たちのウタを崇める声が留まるところを知らない。
――――――――――――
「どうしましょう…………麦わらの一味捕まっちゃいましたよ……」
「焦るな。チッ……今は動けねえか…………どうする気だ?麦わら。」 - 138うちはイタチ22/08/27(土) 17:49:40
ウタ「えっへへー!またワタシの勝ちだね♪ルフィ!」
ルフィ「ウギギ!!俺はまだ負けてない!ウガーーー!」
ウタ「でたでた!!負け惜しみ〜♪可愛いなぁ。でもこれでルフィを騙す悪い仲間はぜんぶ捕まえたから海賊やめてくれるよね!?」
ルフィ「いっ嫌だ!!!」
ウタ「………………」
ウソップ「ルフィー!すまねえ捕まっちまった!!」
ナミ「もう!離れない!何よこれ!!ちょっとウタ!覚えときなさいよー!」
ゾロ「くそ……情けないポーズで捕まっちまった……もっとかっこいいポーズで捕まれば良かった。」
サンジ「いやそこかよ!?」
フランキー「アウ!俺はスゥゥゥパァァ!イカしたポーズだぜぇぇ!」
チョッパー「毛皮強化が溶けねぇよォ〜😭」
ロビン「大丈夫よチョッパー。」
ウタ「…緊張感ないなー、まぁこれでルフィと一緒にいられるしいいか。」
ルフィ「嫌だ!俺はやめないぞ!!」
ウタ「なんで……なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!どうして!どうしてそこまで海賊に拘るの!!!何がそんないい!!!」
ルフィ「………………」
ウタ「海賊なんて私が認めない!!無理矢理にでも……」 - 139うちはイタチ22/08/27(土) 18:02:51
ウタは怒号を抑えるように深呼吸をすると手をかざした。
ウタ「……………………」
「チッこれ以上はまずい!!白蔓(ホワイト・バイン)!!」
ルフィ「ぉぉおおお!?」
ウタ「………………なに?」
渦巻く煙が縛られたルフィを巻き上げる。
「たしぎ!お前は上のをどうにかしろ!麦わらは俺がどうにかする。」
たしぎ「スモーカーさん!!」
スモーカー「早くしやがれ!!」
たしぎ「はい!!」
ルフィ「あー!お前けむりん!!今は相手してる暇はないんだよ!!」
スモーカー「そりゃあこっちも同じだ!!」
スモーカーは煙でルフィをつかみ寄せる。
ウタ「どこへ連れていく気?あなたもルフィのお友達なのかな?」
スモーカー「誰が!!!!?ホワイト・アウト!」 - 140二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 18:08:50
けむりんきたー!
- 141うちはイタチ22/08/27(土) 20:59:18
ウタ「!…………」
ルフィ「おいやめろけむりん!!!」
スモーカー「黙れ!」
ウタ「邪魔…………」
パチン!
スモーカー「チッ……ダメか!」
ウタ「そのマーク…………海軍!?ルフィを連れていかせはしない!!」
スモーカー「さっさと逃げるぞ!」
ルフィ「うおぉ!?」
「Room!!」
スモーカー「!?」
「シャンブルズ!!」
ウタ「!?…………消えた……ルフィの友達!?」
薄い膜に包まれたスモーカーとルフィは瞬く間に姿を消してしまった。 - 142うちはイタチ22/08/27(土) 21:07:13
ウタ「………………」ギリ
ルフィを連れていかれた悔しさからウタは怒りに震え拳に力を入れる。
ウタ「あの友達もルフィを連れていくなら殺してやる……」
ヒソヒソ
「オヤビン……俺たち不味くないですか?」
「馬鹿いえ……俺たちのこの完璧な変装がバレるわけ」
ウタ「………………」
「ぎゃああああああ!?」
「「「「オヤビーン!?」」」」
ウタ「皆ァ!海賊たちが逃げたよ!!みんなで捕まえに行こう!!海賊狩りの時間だよ!!!」
「「「「ウオオオオオォアアアアアアアアァァ!!!!!」」」」
観客たちの敵意はウタの声で一斉に逃げたルフィたちに向けられる。 - 143うちはイタチ22/08/27(土) 21:17:59
ゾロ「呼ばれた気がした。」
サンジ「気のせいだろこのダサ剣士」
ナミ「すごい……歓声……ねえロビン!下の様子はてルフィは!?ウタは!?」
ロビン「…………さっきまでいたルフィが消えたようにも見えるわ……」
ウソップ「消え……えぇ!?」
――――――――――――
スモーカー「どういうつもりだ…………『死の外科医』!!」
「落ち着け白猟屋、俺はただ協力を持ちかけているだけだ。」
ルフィ「誰だおめぇ?」
「トラファルガー・ロー。お前とは同期だ麦わら屋。」
ルフィ「そうか、よろしくなトラ男。」
ロー「おい」
スモーカー「数々の猟奇的な事件を引き起こしたてめえと手を組めと?」
ロー「俺たちの利害は一致しているはずだ。あの歌姫の能力は異様だ。見たところCP9もいる。なにか政府絡みのことが絡んでいるんだろう?」 - 144うちはイタチ22/08/27(土) 21:30:19
ウタ「あー!いたいた!!皆ぁー!捕まえてー!」
ロー「チッ!ここじゃ話せないな。Room!シャンブルズ!!」
パッ!
ウタ「………………………………」
――――――――――――
ザァーザァー……
雨が降る会場の中ウタルフィの頬を撫でて顔を見つめる。
ウタ「ねえ……ルフィ、私といるのがそんなに嫌?…………一緒に居てよ……」
パクッ
ウタ「不味……あれは海軍?」
音をした方を見ると海軍の軍艦が何隻もエレジアに近づいてきていた。
ウタ「まぁ…………関係ないや。ルフィがいるんだ……」 - 145うちはイタチ22/08/27(土) 21:39:51
ウタ「ルフィが連れてかれた…みんなーーー!海賊が逃げたよーー!!一緒に探して捕まえよーーーー!!」
「ウタに続けーーー!」「ぶっ殺せーーー!」「海賊を捕らえろー!!!」
――――――――――――
ルフィ「おいけむりん!!離せよ!!」
スモーカー「ダメだ。ここで戦力が減ると困る。」
ロー「一時的な同盟成立だ。ひとまずここならしばらくは気づかれないはずだ。」
ルフィ「…………なートラ男?お前もウタの歌を聞きに来たのか?」
ロー「いや…………俺はこいつの付き添いだ。」
「スンマセン…………」
スモーカー「ミンク族か……」
ルフィ「喋るクマー!?」
「スンマセン…………」
奥からピンク色のド派手な衣装と看板をみにつけて出てきたのはロー率いるハートの海賊団の乗組員でシロクマのミンク族、ベポだ。
ロー「まずは港だ。船を確保する。」
「…………い……れか……」 - 146うちはイタチ22/08/27(土) 21:46:26
スモーカー「声?」
ルフィ「この声…………」
「おーい!誰かー!そこにいるなら地下に来てくれ!!」
―――――――――
「おーい誰か!」
バタン!!
ルフィ「あー!やっぱりおっさんだ!!…………なんで捕まってるんだ?」
ゴードン「ルフィくん!!よかった…………あぁまずは何から話せばいいのか……」
スモーカー「誰だ?」
ルフィ「ああ、ウタを育ててくれたおっさんだ。そんでウタはよー「ルフィくん!!!」
ゴードン「ルフィくん!!ウタをウタを止めてくれ!!このままでは……このままでは…………」
楽譜に捕まったゴードンは必死に叫びながらルフィに乞う。
ルフィ「おい落ち着けおっさん!!ウタに何かあったのか?」
ゴードン「フゥ…………フゥ…………ウタはこのライブで自らを犠牲にして新たな新時代を作るつもりなんだ。」
ルフィ「え…………」
ゴードン「順番に話そう…………ウタの悪魔の実の力、ウタウタの実についてだ。」 - 147二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 06:49:54
保守
- 148うちはイタチ22/08/28(日) 09:04:06
ゴードン「彼女はウタウタの実を食べている。その力は歌だ。」
ルフィ「歌?!」
ゴードン「彼女の歌を聞いた時眠くなったことはなかったかい?」
ルフィ「あぁ、ある。」
ゴードン「それは彼女が現実世界とは違う世界ウタワールドに連れていかれた証拠だ。ウタワールドはウタが作り出した世界、この世界では彼女の歌声がある限り思うがまま自由自在に物事をなすことが出来る。」
ルフィ「………………」
ゴードン「そして現実世界の体は眠ったままだ。そして現実世界にもウタが居る。目覚めるにはウタの意思が必要だ。ただもし……もしウタが……現実世界のウタに何かあればウタワールドに閉じ込められた人は一生ウタワールドに取り込まれたままになる。そしてウタは……」
ロー「何らかの方法で自殺を図り俺たちをウタワールドに閉じ込めるって訳か。手の込んだ集団自殺というわけか。」
スモーカー「俺ら海軍もその真意を調べるため潜伏してたが思ってたより大事になっているな。このライブは配信されて世界各地に広まっている……ここの観客100万人じゃすまねえぞ。」 - 149うちはイタチ22/08/28(日) 10:53:34
ゴードン「それにウタはある楽譜を使って魔王を復活させようと「あっいたいたー!」
スモーカー ロー「「!!」」
ルフィ「ウタ!!」
ウタ「3人とも逃さないよー!!それ!!」
ベポ「うわああああ!キャプテーン!?」
ロー「ペポォォォォォ!?」
音符の波がベポを飲み込み姿を人形のような小さな姿に変えてしまった。
スモーカー「おい!」
ロー「くそ!退くぞ!!Room!シャンブルズ!」
パッ!
ウタ「また消えた…………逃げ場なんてないのに………………あっちも面倒なことにってきたなぁ……」
――――――現実世界――――――
ザァーザァー……
アイマスクを額に着けた大男はウタの側に近づいてくる。海軍本部大将 青キジ クザンだ。
ウタはそれを察知しても隣の寝ているルフィの横でキノコを食べて虚ろな目で目の前の景色を見ていた。
ウタ「なんの用かな?お話?」
青キジ「まーそうなるな。……その膝に乗せているやつは『モンキー・D・ルフィ』だな?全くこんなボンキュッボンなねーちゃんに乗せてもらうなんて羨ましいなーコノヤロー。」 - 150うちはイタチ22/08/28(日) 11:05:30
ウタ「おじさんに関係ないでしょ。歌を聞きたいなら観客席に行ってよ。」
青キジ「いやいや俺はァ海軍だから無関係ではないでしょ。確かにここだけの話俺は『世界の歌姫』プリンセスウタの大ファンなんだがな。今はファンとして話に来てるんじゃあないんだ。」
ウタ「なに…………?」
青キジ「俺がァ言いたいのはただ一つ。この解毒薬を飲んでここにいるヤツらを解放するべきだ。」
青キジは胸ポケットからひとつの瓶を取り出した。
ウタ「解放…………これは皆が望んだことだよ?私が強制的に監禁したみたいに言わないで!!これはみんなが私に求めた!!みんなが望んだことなの?」
青キジ「そのようだな、俺も配信を見てたし。平和や平等、誰もが望むことだ。無論そりゃ俺もな。しかしお嬢さんよそれは本当にみんなが着いてきていることか?」
ウタ「は?」
青キジ「おまえのやろうとしていることは海軍……いや世界政府から見れば赤の他人を巻き込んだ集団自殺にしか見えねえ。その範囲は世界全体の…………まぁとにかく沢山だ。」
海軍は世界各地で東西南北昏睡する人たちの対処に追われている。その結果世界を救うために向けられる戦力は大将2人にcp9が2人、軍艦数隻分の戦力だけになってしまった。 - 151うちはイタチ22/08/28(日) 11:06:10
青キジの口調ってこんなだっけとなりながら書いていることを教える
- 152二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 11:12:41
違和感は無いぞ
- 153うちはイタチ22/08/28(日) 14:33:29
ウタ「集団自殺……?」
ウタ「…違うよ!…心が死ななかったら私達は私の世界でで一生幸せになれるんだよ?嫌な思いをしないで済むんだよ!!?身体なんて重いもの…どうでもいいじゃん!!」
青キジ「あらら……ここまで話が通じないとなるとしょうがねえよなぁ。」
ガチャ
青キジ「加勢に来てくれ。」
でんでん虫でそう呼びかけると軍艦から数百人の海兵と海軍本部中将モモンガが現れた。
ウタ「なんでわからないの?…………♪〜」
モモンガ「総員!!マスクをつけろ!!!どうだ!これでおまえの歌は通じまい!」
ウタ「皆ー!みんなの幸せを邪魔しようと悪い海兵たちがやってきたよー!皆で止めよォー!」 - 154うちはイタチ22/08/28(日) 14:46:33
ゾロゾロ…………
青キジ「あららぁ……こりゃあ…………」
「うわぁ!やめないか!!」「中将ー!」「民衆が!!」
モモンガ「くっ…………民衆には手を出すなと言う命令だ……」
青キジ「…………アイスサーベル!!」
ウタ「ルフィ!!助けて!!」
ルフィ「グゴー……」
ビュン!
青キジ「!!」 - 155うちはイタチ22/08/28(日) 15:08:23
青キジ「起きた…………という訳ではなさそうだな。しかし眠らせた人間を操れるとは……こりゃあこっちの弱点になるな。」
ルフィ「………………グゴー」
ウタ「ルフィ!!…………ひとりぼっちには 飽き飽きなの 繋がっていたいの♪ 純新無垢な思いのまま Loud out♪」
ルフィ「」ビュン!
青キジ「おっとと……この威圧感……あの歌には潜在能力まで覚醒させる力でもあるのか?」
ルフィの一撃はロギアである青キジにも通じる攻撃となっていた。
「クザンさん!!寝ていた海賊たちが!!死の外科医がぎゃああああああ!!」
ロー「」
「ぐわああ!!報告します…………スモーカー准将とたしぎ少尉によって軍艦が一隻を除いて全て壊滅しました……」
青キジ「ぬう………こりゃあちょっとやばいな……」
観客たちは力づくに海兵たちのマスクを外そうと飛びかかる手を出せない海兵たちはそのままマスクを外されどんどん操られてゆく。 - 156うちはイタチ22/08/28(日) 15:14:43
ウタ「Listen up baby 消えない染みのようなハピネス♪ 君の耳の奥をホーミング 逃げちゃダメよ浴びて♪ 他の追随許さない♪ ウタの綴るサプライズ♪ リアルなんて要らないよね?♪」
「報告します!!麦わらの一味 ハートの海賊団ほかもくらげ海賊団!!フォクシー海賊団なども確認されました!!クザンさん!このままでは!!」
「海兵たちも次々に操られ!!こらやめなさうわああ!」
青キジ「くっ…………一旦退くしかないか。」
モモンガ「剃!」
中将モモンガも隙を見てウタに攻撃を仕掛けるが……
ドゴォ!
モモンガ「ぬぅ!?」
操られたルフィの一撃に阻まれた。
ウタ「後で気付いたってもう遅い♪入れてあげないんだから♪ 手間取らせないで Be my good-good-good boys and girls♪」
青キジ「総員撤退だ!!船に戻れ!!アイス・ロード!!」
青キジは指示とともにすぐさま撤退のための道を作り出す。 - 157うちはイタチ22/08/28(日) 15:22:43
ウタ「あっはは!逃げていく!!ルフィ!ありがとう!!誤魔化して 強がらないでもう♪ ほら早くこっちにおいで♪ 全てが楽しいこのステージ上を 一緒に歌おうよ♪」
―――――――――軍艦の上
笑顔を浮かべてウタはそのまま歌い続ける。
モモンガ「一応本部に通信は入れましたが……」
青キジ「まぁ期待はできないだろうよ。」
「おぉ〜逃げ帰ってくるだなんて珍しいねぇ〜」
青キジ「そう言うな。そう上手くいかないものだな。」
「…………わっしが出るよォ〜」
青キジ「…………」
―――――――――
ウタ「Haha! I wanna make you day.do my thing 堂々と♪ Hey, ねぇ教えて何がいけないの? この場はユートピアだって望み通りでしょ♪ 突発的な泡沫なんて言わせない♪ 慈悲深いがゆえ灼たか もう止まれない♪ ないものなねだりじゃないこの願い♪」
海軍を追い払いウタの歌はどんどんヒートアップしてゆく。そしてウタは笑っていた。
しかしその顔はライブで見せた眩しい笑顔ではない、暗く狂気に満ちて歪んだ笑顔だ。 - 158うちはイタチ22/08/28(日) 20:52:01
――――――ウタワールド――――――
たしぎ「しかし……あれだけ高いと月歩でも中々……」
「おい海兵……」
たしぎ「あなたは!?」
――――――――――――
ルフィ「おいけむりん!離せよ!!」
スモーカー「黙れ!!」
ギャーギャー!
ロー「…………くそっ!やられた!船はとっくに歌姫屋に手を打たれてたか。」
ルフィ「あー!本当だ!!サニーがねえ!!」
「サニー!」ヒョコッ!
ルフィ「え?」
スモーカー ロー「「??」」
チョッパーのような体型の生物に可愛らしいライオンのような顔が付いた生物がルフィたちの前に現れる。
ルフィ「…………えー!?まさかお前サニーか!?」
サニー「サニー!」 - 159うちはイタチ22/08/28(日) 21:01:05
――――――ライブ会場 上空――――――
ゾロ「そろそろ疲れてきたなこのポーズ」
ウソップ「言ってる場合か!?おいロビン下はどうなってるんだ??」
ロビン「何も変化がなさそうね。」
「うぉぉ!?やっぱりお前らだよな!!」
ナミ「え??あぁ!あんたは!!」
フランキー「誰だああのキツネ?」
サンジ「あぁ、ワレアタマだ。」
フォクシー「ぐはっ!?」
「「「「オヤビーン!」」」」
チョッパー「………………」カタカタカタカタカタカタ
ポルチェ「いやんチャッピー♡久しぶり〜〜♪」
チョッパー「うわああああ!?」
フォクシー「むっ麦わらの一味!!おっ俺たちを………」
フォクシー海賊団一同「「「「助けてください」」」」
ナミ「知るかぁ!!こっちだって助けてもらいたいわ!!」
ギャーギャー! - 160うちはイタチ22/08/28(日) 21:07:15
ロビン「相変わらず面白い人たちね。」
ゾロ「あぁ……」
ガチャ
「おい麦わらの一味…………」
ロビン「あなたは!?ブルーノ?」
大気にドアが開きブルーノが麦わらの一味に話しかける。
サンジ「てめえこのドア野郎!!またロビンちゃんを連れ去ろうってか!?」
ブルーノ「今はニコ・ロビンに構う暇などない。今はお前たちに協力を持ちかけに来た。」
たしぎ「失礼……きゃっ!?高い!!」
ゾロ「ん…………?その声パクリ女か!?」
たしぎ「ロロノア!?じゃなくて誰か音符読める人はいますか!?」
シーン……
ブルーノ「……なんでもいい適当に順番に声を発すればいい。当たりを引けばその拘束からは解放される。」
サンジ「待て待て……なんの理由で俺らがお前らに協力をしなくちゃなんねえ!」 - 161うちはイタチ22/08/28(日) 21:20:12
ブルーノ「少なくともこの状況を打破しなくてはならない利害は一致しているはずだが?」
ナミ「…………協力しましょう。サンジくん!」
サンジ「え……おいナミさん?」
ナミ「船長が動いているのに船員である私たちがここでグダグダ手をこまねいてる訳にはいかないでしょう!?それにウタにも色々聞きたいし!!」
ゾロ「決まりだな!おいパクリ女!!なんの発音をすればいい!」
たしぎ「まっまたその名前で!!」
フォクシー「うぉい!待っ待ってくれ!!」
くらげ海賊団「俺達も頼むよ!!」
たしぎ「協力してくれるのであれば!!」
――――――――――――
ルフィ「うがァァァ!離せェェェェ!」
ロー「白猟屋、麦わら屋をどうにかしろ。話を進められない。」
スモーカー「……チッ」
モクモク
ルフィ「むぐぐぅぅー!」ジタバタ - 162うちはイタチ22/08/28(日) 21:23:29
スモーカー「うちの部下に上空に捕まった海賊たちを解放するように指示しておいた。そろそろ頃合いのはずだ。」
ルフィ「ーーーー!ーーーーーーーーーー!」
スモーカーの煙に口を塞がれルフィは窒息しかけていた……
ガチャ
スモーカー「…………てめぇCP9!!何の用だ!!」
ロー「政府の機関か……」
たしぎ「スモーカーさん!!今はこの人と協力を優先して方がいいかと!」
スモーカー「!?」
ルフィ「むぐぉ…………うぐひいぃ……」(死ぬぅ!苦しい!!) - 163二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 21:45:46
読者にいうが、読みいるあまり♡を入れ忘れるんじゃないぞ。俺もそうなったから一応言っておく。
- 164うちはイタチ22/08/28(日) 23:22:37
ウタ「…………」
ゴードン「ウタ…………もうこんなことはやめるんだ…………」
ウタ「いいことを教えるよ。」パッ!
ゴードン「なぁ!!??その楽譜は魔王の!!まさか本当に…………ウタ!!それを使ってしまっては」
ウタ「私がどうなろうと知ったこっちゃないよ。私も皆も幸せな夢の世界に連れて行けるんだ…………じゃあねゴードン、もう少し大人しくしてて♪みんなのところに戻らないと。」
ゴードン「ウタァ!ウタアアアアアァァァ!…………グゥ………うぅ………おおおおおおおおお!」
ベポ「アイー?」
――――――ドアドアワールド――――――
たしぎ「現在、麦わらの一味が魔王についての捜索を行っています。」
スモーカー「俺たちはどうすればいい。」
たしぎ「ひとまず観客たちに真実を伝えに行くべきでしょう。」
フォクシー「あのー…………」
くらげ海賊団「俺たちは?」
たしぎ「えーと……万が一に備えて待機でお願いします。」 - 165うちはイタチ22/08/28(日) 23:32:50
―――エレジア城 地下――――――
ウソップ「はぁ……本当にここにあるのか?」
ロビン「えぇ、言わないようにしていたけれどこの島はかつて赤髪のシャンクスによって滅ぼされた島とされているけど……それは島にある財宝が目的だった。」
フランキー「シャンクスってーと、ルフィが海賊目指した切っ掛けでルフィがウタの親父だって言ってたやつだよな?」
サンジ「しかし妙じゃねーか?財宝のためにここまで滅ぼせるものなのか?」
ナミ「えぇ……まるで何かの災害にでもあったかのように建物や土地も傷ついてる。」
ロビン「えぇ……だからあの魔王の話が真実なら……」
ゾロ「兎に角進むしかねーだろ。」
チョッパー「みんな!ネズミたちがこの先だって教えてくれたぞ!!」
――――――現実世界――――――
ウタ「うぅ!?…………ゲホッゲホッ……うあ゛あ゛……」
血を吐きながらウタはふらつく体を必死に支える。
ウタ「やったよ…………ルフィ追い払ったよ。」
操られたルフィはウタを守るように支える。
ウタ「もうすぐ…………新時代なんだ…………まだ倒れたら…………ダメだよね。」 - 166うちはイタチ22/08/28(日) 23:43:33
きっとシャンクス達も私の歌を聞いてくれているはず……
ウタ「後悔するだろうな……新時代を作る女を置いていったこと…………さぁあとひと踏ん張り……」
体勢を立て直しルフィと体が擦れる、その拍子にルフィの服から何かが落ちてきた。
ウタ「でんでん虫…………?何かな?」
フラッ
ウタ「うわっ!?」
――――――ウタワールド ライブ会場――――――
ウタ「皆ァ!お待たせー!悪い海賊たちは今も追っているよー!!」
「頑張れー!」「やっつけろー!!」「うぉおおお!」
その映像をとある場所で見ているもの達がいた。
それは神に等しい天竜人より上の存在とされている五老星達だった。
「おい!海軍とCP9は何をしている。」
五老星の1人が方に鳩を乗せたまだ包帯をしている黒スーツの男に状況を確認させた。
その男は、かつて麦わらの一味を追い詰めたCP9のロブ・ルッチだった。
ルッチ「海軍本部大将青キジ 黄猿 中将モモンガ以外の海兵はほとんど眠らされたようです。現在は黄猿が応戦の構えを」 - 167うちはイタチ22/08/28(日) 23:49:35
「被害状況は?」
ルッチ「現在約世界の八割弱が眠らされています。今も尚拡大中でありこのままだと9割を超えます。」
「9割だと…………もはやバスターコールなぞしても意味がないか……」
「対策が甘かったか…………」
ルッチ「…………現在別働隊も動いています。信頼できるもの達です。」
ルッチ(…………任務を遂行しろ、カク。)
――――――軍艦――――――
カク「とか思ってたりするのかのぉ?」
ジャブラ「んなわけねえだ狼…………?でんでん虫か」
CP9達もまたエレジアに向かっていた。 - 168うちはイタチ22/08/28(日) 23:50:46
こんな展開書いといてなんだがクマドリの口調どうすればいいんですかと聞きたいことを教える。
ちなみにカクとジャブラしか今出なかったのはそのせいです。
誰か助けてくださいこんちくしょー - 169うちはイタチ22/08/28(日) 23:53:12
あとしれっと青キジのオリ技とか出しちゃったけどまぁそういうの出たら「へー」って感じで受け入れてくれると助かることを教える。
- 170二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 23:54:12
ヨヨイと言わせればなんとかなるだろうと適当を教える
- 171うちはイタチ22/08/29(月) 00:02:50
ジャブラ「カリファか?どうした…………わかった。ってうおぉい!?おいカク!」
カク「わかった!すぐ向かう!……月歩!!」
ジャブラ「てめぇー!!カク!!おれが気乗りしねえからって抜け駆けは許さねえぞ!!」
フクロウ「チャパパパー!ジャブラはウタの大ファンだから気乗りしないのだ〜」
ジャブラ「言うんじゃねえよ!!てかなんで知ってるんだよ!!」
フクロウ「チャパパパー!うっかり部屋を覗いてしまったー!!」
ジャブラ「わざとだ狼牙!!諜報員やめちまえ!!!」
クマドリ「ァ!ヨヨイ!…海に千年 あ山に千年 風を吸い露を飲みて仙人暮らしの修業を越えて たい!! たいたい体得したこの我らの力!!世界の危機に使おぉぉぉ〜〜〜〜うではないかあぁぁぁ〜〜!!」
ベベン!!
ジャブラ「ゥグググ…………」
――――――ウタワールド――――――
ウタ「みんな!!休憩がてらに私の歌でも聞こうか!」
「ウター!」「最高だー!」ワアアアアアアアアア!
ウタ「そう…………これでいい…………みんなが幸せなら私も……」
「きぃたぇぇぇぇ!!聞いた聞いたええぇぇぇぇー!」 - 172うちはイタチ22/08/29(月) 06:52:19
保守
- 173うちはイタチ22/08/29(月) 08:09:11
おとこはステージの横に乱入し飛び跳ねる。彼は天竜人チャルロス聖、この世界を想像したと呼ばれる天竜人の末裔であるとされている筈の人物だ。その言動やその行動は多くのものを恐怖させている。
チャルロス「お前はこれから毎晩わちし野子守唄を歌うえ〜〜」
ウタ「誰?」
「天竜人だ…………」「そんな……」「おっお前ら頭を下げろ!!」
観客は天竜人の登場でざわつき始める。
黒服「世界を魅了する歌姫ウタよ、天竜人であるチャルロス聖からのご好意として上に連れていくことに決まった…速やかに応じることだ」
ウタ「…あっ!天竜人!私知ってるよ!本で読んだんだ!」
海兵「ウタ…相手は天竜人様だ、頭を下げなさい」
ウタ「色んな人を奴隷として扱う皆からの嫌われ者!」
海兵「…え?」
チャルロス「……だえ?」
ウタ「でもね、おじさん。ここは私達だけの平和で平等なライブなの!上も下も奴隷も関係ない!皆が怖がらないで住む夢の世界なんだ!」
チャルロス「この天竜人たるわちしが?あんなクズ共と一緒ぉ!?死刑!死刑にするだえーーー!!!」
黒服「悪く思うなよ!」バンッ!バンッバンッ!
黒服の2名がウタに対して銃を発砲するが、全て防がれてしまった。 - 174二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 08:11:19
保守します
- 175うちはイタチ22/08/29(月) 08:14:22
ウタ「あの上にいる海賊達との戦い見てなかったの?…あれ?」
弾丸を防ぎながら、ウタは上を指差しながら黒服に言うつもりだったが、どういうことなのか彼らの姿は既に消えていた。
何故居ないのか、またあのワープするやつの仕業か?などと思っている時、異変が起きたのだ。
黒服「ガッ!?」
黒服「ウグッ!?」
チャルロス聖が2名の黒服の肩甲骨に向けて発砲したのだ。
海兵「チャ、チャルロス聖!?何を!」
チャルロス「さっさと死刑出来ないこちらなんか存在価値無いぇー?ゴミは処分するえー!」
ウタ「そんな!!なんてことを!?今治すからね」
ウタがそう言いながら近付くと、既に海兵が動きその男達を助けようとしてくれている。
海兵「今手当する!誰か!救急箱!」
チャルロス「何してるんだ海兵ぇ!さっさとその小娘を捕まえブベッ!?」
ウタ「……大丈夫。そのまま手当してて…こんな奴すぐに喋れなくするから……」
海兵「な、何を、待ちなさい!やめなさいウタ!」
ウタの背後から透明な音符マークが出てきて、チャルロス聖のシャボンを割りながら音符マークで怒りの赴くままに何回も何回も殴った。
チャルロス「ぶへぇ!?ゴンナゴブベエあばあばばばばばばダダだだだ!?」 - 176うちはイタチ22/08/29(月) 08:19:16
そして最終的にはチャルロス聖も楽譜に逆さに張り付けにして皆の見世物にした。
ウタ「…みんなーーー!!もう膝付かなくていいよ!疲れちゃったでしょ?怖いおじさんはあそこでジっとしててもらうからね!もう大丈夫だよ!もう天竜人なんて怖くないよ!!」
皆から喜ばれると思い、皆から恐怖を取り除けると思い行動したのだが、結果的に観客達はウタの想像とは逆の行動をしていた。
「……やばくないか?」「こんなことしたら海軍が来ちゃうよー!?」
ウタ「海軍?大丈夫ここの夢の世界に来ることなんてないよ!!嫌な思いはさせない!!」
「ちょっとおかしいよ!!」「どういうことなの?」
ウタ「??……どういうことってどういうこと?」
ガチャ……
スモーカー「おい、歌姫。これ以上やめねえか。」
大気のドアを開けて現れたのはスモーカーとブルーノだった。
海兵「スっスモーカーさん!」
スモーカー「お前らはそこの黒服は助けてやれ」
ウタ「あなたさっきルフィを連れ去った友達?今度はあのおじさんでも助けに来た?」
スモーカー「あんなゴミ クズはどうでもいい。」 - 177うちはイタチ22/08/29(月) 08:38:44
「あれは!!」「アラバスタの英雄だ!!」「ウタのファンなんだ…………意外だなあ」
ブルーノ「俺は能力を使いすぎた、あとは任せる。」
スモーカー「チッ……しゃあねえ。おいお前ら!!!よく聞け!!」
スモーカー「いいかぁ?ここは現実世界じゃない!あのウタの悪魔の実が作り出したその名の通り夢の中の世界だ!!今現実世界じゃお前らは眠っている状態だ出る手段は仲間が捜索中だが、手っ取り早いのはウタの説得と考えここに来た!!」
「夢の世界……?」「じゃあ帰れないの?」「ウター!どういうことなの?!」
スモーカー「ここじゃあ痛みも老いも病も苦しみもねえがここは現実じゃねえ!!お前ら観客は全員騙されている!!」
タンタンタンッ!
ウタ「人聞きの悪いこと言わないでくれる。」
足踏みしながらウタは言う。
ウタ「これは皆が望んだことなんだよ?騙してなんかいない!!望んだ幸せを私が作っているんだ!!」
「でもそれって……」「俺明日デートだし……」「僕は羊の世話が……」「おじいちゃんのお世話をしないと!!」「子供がいるのよ!!?」 - 178うちはイタチ22/08/29(月) 08:50:18
ウタ「ま、待ってよみんな!ここにいれば学校に行かなくてもいいし仕事もやらないでいいんだよ?嫌な思いをせずに済むんだよ!!」
段々と今の現状について混乱してくる観客達を目の前にし、ウタも動揺してしまった。
「そんなの嫌だ!!」「苦労は残り超えるもんだろ!!」「今までの苦労は水の泡かよ!?」
ウタ「何で!?痛いのも!苦しいのも!海賊の恐怖から仕事の辛さから虐めの痛さから病気の苦しさから孤独の寂しさから飢えの苦しみから、現実から逃げたいって言ってたのはみんな嘘なの!???ねえ!!!」
その動揺から来たのだろう。自信が思う言葉をウタは観客たちにぶつけてしまった。
しかしそれはかえってウタをより深く傷つけてしまった。
「勝手なことを言うなー!」
ウタ「え……」
「帰りたいっているているだろ!!」「酷い!!ウタになんてことを!!」「押し付けるな!!」「押し付けているのはどっちだー!」「ここにいたら病床生活にならないで済むんじゃ!!」「お家に帰りたいよぉぉぉ〜うわぁぁぁん!」
ウタ「…………」
スモーカー「これでわかっただろう、歌姫。あいつらが望んでいるのは平和な世界での日常だ。ここは確かに平和かもしれないが結局非現実になってしまった。」
ウタ「うん、わかったよ。」
スモーカー「ならこいつらを」
ウタ「新時代は私とルフィだけでいい。みんな望んで辛い毎日を見たいならそうすればいい。」 - 179うちはイタチ22/08/29(月) 08:59:08
パチン!
スモーカー「!!……海面が……」
ブルーノ「おい!撤退だ。」
スモーカー「チッ…………」
ガチャ
「うわあああ!」「飲み込まれるー!」「ウタちゃん!!」「ぎゃああああああ!!」
観客たちは次々と海に飲まれおもちゃや食べ物に変わっていく。
観客たちは逃げ惑うがもう助からない。
そうして海面は上昇し続け、元々ライブ会場となっていた所は既に海の底。
海中では人形や食べ物になった観客達が身動きも取れずにいた。
ウタ「………大丈夫。新時代が来たら皆見せしめに殺してあげるから…ルフィのお友達と一緒に……」
ウタ「……ねぇルフィ…今どこにいるの?……」
会いたいなぁ…どんな風に一緒に勝負しようかな……今から楽しみだなぁ - 180うちはイタチ22/08/29(月) 08:59:47
――――――現実世界 エレジア 近海――――――
「船を急がせろ!!スネイク!!」
「まだ少しかかる!!」
「しかしウタがここまでやるとはな。ぶわはははは」
「はっそうじゃねえんだろ、逃げたいんだろうよ。俺たちの娘はよ。全く手のかかる娘だ。」
「ウキッ!ウキッ!」
「おう!ウタは赤髪海賊団の音楽家だ!なっ!お頭!」
シャンクス「あぁ、元赤髪海賊団の音楽家で…俺達の自慢の娘だ!!」
男達が所属しているのは赤髪海賊団。
四皇・赤髪のシャンクスを船長として海賊をしており、今回の騒動の原因でもあるウタの父親である彼らがエレジアヘと向かっているのだった。 - 181うちはイタチ22/08/29(月) 10:37:03
――――――地下図書館――――――
サンジ「粗砕!!」
ゾロ「二刀流!!弐切り!!閃!!」
フランキー「ストロングー!右ー!」
ナミ「サンダーボルト=テンポ!!もう何よこの数!!」
チョッパー「ちょっと多すぎるぞ!」
麦わらの一味たちは図書館を守る石巨人たちと戦いながら情報を集めていた。
ウソップ「火薬星!!火薬星!!ローリング火薬星!!どうだロビン!!これでみえるだろ!」
ロビン「ええ!これで魔王への手立てが…………」
ボロロ…………
サンジ「!!ロビンちゃん危ねぇー!」
天井に記されていた魔王の記述は脆かったのか火薬星の炎で崩れ去ってしまった。 - 182うちはイタチ22/08/29(月) 10:39:50
ウソップ「すまねえ!ロビン!!無事か!!」
ロビン「えぇ……それよりもあの裏にさらに記述が……!!」
サンジ「ロビンちゃん……一体何が…………」
ロビン「『魔王の真の姿』……」
ガラララ!
ゾロ「やべえな暴れすぎたか…………」
サンジ「何してんだこのクソ剣士!!💢💢」
ロビン「そう言う崩れる仕組みみたいね。」
ガチャ
ブルーノ(ミニ)「おいお前ら急げ。」
ロビン「小さい…………ブルーノ?」
――――――城近くの森――――――
ルフィ「ははなひゃええぇ〜〜」
ロー「能力者の敵である海楼石の十手がこんな形で役に立つとはな。」 - 183うちはイタチ22/08/29(月) 10:44:34
サニー「サニー!」
ガチャ
ブルーノ(ミニ)「グッドアが小さい!」
ブルーノ(ミニ)が開けたドアからは次々と麦わらの一味が飛び出してくる。
ゾロ「ルフィ〜!!」
サンジ「無事だったかこんにゃろー……うぉ!誰だこいつ!」
ルフィ「あぁ……トラ男だ。」
ローは仲間が来たらしいのでそっと十手を離した。
ナミ「うわ!性格悪そう……」
ロー「」ギロッ
ウソップ「ひー!」
チョッパー「けど薬品の匂いがするぞきっと医者だ!!」
ロビン「別名、死の外科医。トラファルガーローね。」
チョッパー「ぎゃああああああ!!」
フランキー「アウ!スウウパァァ!イカしたネーミングじゃねえか!」
ロー「おおよそ何をしていたのか知って入る。俺達には今情報が必要だ。」 - 184うちはイタチ22/08/29(月) 11:03:07
たしぎ「麦わらの一味!なにか情報は!!」
ロビン「えぇ……魔王について」
ドサッ!
スモーカー「チッ……観客共は全員あの女に閉じ込められちまった。」
サンジ「おぉ、モクモクのやつか。」
スモーカー「奴はネズキノコを食っているはずだ!!時間がねえ!」
サンジ チョッパー「「ネズキノコ……」」
ルフィ「??」
サンジ「食えば寝れなくなり……感情の制御が効かなくなり…………数時間で死に至る猛毒のキノコだ。」
ナミ「嘘…………それじゃあウタが!!」
スモーカー「それだけじゃねえ。奴が死んだら俺らもここから出れずに終わる。」
ルフィ「…………………………」ギリ
ビュン!
ロー「おい!!麦わら屋!!」
ゾロ「止めてやるな。幼馴染の危機だっていうのに言って止まるようなやつじゃねえ。」 - 185うちはイタチ22/08/29(月) 11:12:36
ロー「…………ニコ屋!!」
ロビン「えぇ…………魔王についてだけど……」
――――――ライブ会場――――――
ウタ「………………私と新時代に行く気になった?」
ルフィ「………………いや」
ウタ「残念…………」
音符の戦士たちがウタの指から次々と放たれる。
ルフィ「……………………………………うおおぉおおおおおおおおおおおお!」
襲いかかる音符の戦士をルフィは一人残らず蹴散らす。
ルフィ「ウタアアアアアァァァ!」
ウタ「当てる気も無いくせに……」
外した攻撃の勢いで水しぶきが上がる。
ルフィ「なんでだよ…………なんでだよウタ!!」
ウタ「なんでって…………なに?」 - 186うちはイタチ22/08/29(月) 11:23:40
ウタ「…………」
ルフィの見たことも無い必死な表情を見て察したのかウタは喋り出す。
ウタ「私が死ぬとでも思ってるの?それは違うよ、肉体がなくても私はこの世界で幸せになれるんだ。」
ルフィ「新時代を作るって約束したけど…………それじゃあ俺が約束を果たせないだろ!!!」
ウタ「まだ覚えていたんだ。」
あの日、フーシャ村で交わした約束、幼き日々の淡い思い出だ。
ルフィ「ウタとの約束が果たしたくて俺は強くなったのに…………」
ウタ「うるさい…………うるさい!それもシャンクスの影響!?」
ドンッ!
ルフィ「うわああああ!?」
音符の衝撃波がルフィを吹き飛ばし音符の戦士たちに拘束させる。
ウタ「はぁ…………はぁ…………こんなものがあるから……」
ルフィ「ウタ!!」
麦わら帽子をルフィから奪い取りウタは力を込めてジリジリと破りさいてゆく。 - 187うちはイタチ22/08/29(月) 11:30:52
ルフィ「やめろ!!!ウタ!!」
ビリッ!
ルフィ「グッ!…………なんで…………何でシャンクス達をそこまで嫌いになっちまったんだよォ!!」
今まで聞いてはいけない聞かなかったことをルフィは問いた。
ウタ「そうだよ…全部シャンクス達が悪いんだ。ゴードンさんに教えてもらった…私を育てたのもウタウタの実を持っている私を利用して莫大な富があるエレジアを襲う為だけだったんだ。そして私という道具をエレジアに置いてって私とルフィを会えなくしてエレジアを滅ぼした。フーシャ村に帰れなくて゛ぇ……ルフィに会えないのが辛゛くて…………もうあんな地獄のような思いをしたくなかったから…………けどそん゛な゛時にルフィが来て…………」
泣きじゃくりながら語るウタは自分でも何を言っているのかわからなくなっていた。
ウタ「だからルフィ゛ィ゛!!一緒来てよ!!この世界で楽しく暮らそうよ!!」
キャハハハと高い声で、狂気じみた眼をしながら笑うウタは理由も分からずに泣きながらルフィを説得する。 - 188うちはイタチ22/08/29(月) 11:37:02
ルフィ「シャンクスがそんなことするわけねぇだろぉぉ!!」
ウタ「じゃあ私の10年間はなんだった!!やってないんだったらなんで私は置いていかれたの!?なんで?なんで私を置いていったんだよ!!」
ルフィ「シャンクス達を信じろよ!!信じてみろよ!!シャンクスはお前の」
ウタ「どう信じればいい!!!??シャンクスたちが置いていったのは事実だしこの国は滅んだ!!!私は10年間1人にさせた!!!なのに…………なのにどう信じればいいって言うの!!?」
ウタ「はぁ…………はぁ…………」
ルフィ「シャンクスたちは必ず助けに来るぞ…………」
ウタ「なに?ルフィを助けに?」
ルフィ「お前を助けるためだ。」
ウタ「あいつらが…………」
ルフィ「娘がこんなことやってるのにシャンクスたちが黙ってるわけねえだろ!!!」
ウタ「来ないんだよ!!」 - 189うちはイタチ22/08/29(月) 11:40:56
ゾロ「二刀流!!七十二煩悩砲!!」
たしぎ「斬時雨!!」
ガキン!
ウタ「邪魔!!」
ゾロ「ああ、邪魔するために来た。」
ルフィ「おいゾロ!手ぇ出すな!」
ゾロ「別に斬りに来たんじゃねえ。」
たしぎ「えぇ、不本意ですが協力して時間稼ぎをすることにしました!!赤髪がやってくるまでの」
ルフィ「シャンクスの……」
ゾロ「こっちも強力なんか願い下げだパクリ女!!」
たしぎ「あー!またそうやってこんな時くらい真面目にやってくださいよ!!」 - 190うちはイタチ22/08/29(月) 11:50:28
――――――今より少し前――――――
ロビン「まず魔王トット・ムジカというのは人の恐れ、人の迷い。トットムジカの名のもとに。怯えよ、逃げよ。呼び出した際、破壊の限りを尽くすと言われている歌の魔王なんだけど…そのトットムジカが召喚された時、この世界と現実世界が繋がってしまうの。ただこれは私たちが脱出する手段にもなり得る。」
ロー「つまり、そのトットムジカをワザと召喚させねぇと俺達は外に出られないって訳か。」
ナミ「待ちなさいよ!!そんなことをしたらウタはどうなるのよ!?」
ゾロ「どの道出したら破壊な限りを尽くされんだ。出さないに越したことはねえ。」
スモーカー「じゃあどうする?説得に応じるような奴でもないぞ。」
「キャプテーーーーーン!」
ロー「…………ベポか。」
ゴードン「はぁはぁ……脱出に手間取った……君たちに伝えたいことが……!!」
――――――――――――
ウソップ「そうか…………シャンクスたちが説得すれば…………」
サンジ「魔王は出さずにどうにかなるかもしれない。」
ゴードン「仮に出たとしても外とウタワールドからの同時攻撃で解放することが可能だ……!!」
ゾロ「つまり俺たちがウタを足止めして時間を稼げばいいんだな。」
ナミ「えぇ…………絶対に止めるわよ。ほら!!皆!!作戦会議よ!!」 - 191うちはイタチ22/08/29(月) 11:57:43
スモーカー「…………それでやるしかねえか。」
ナミ「えぇ、賭けになるけど…………」
???「ふぇふぇふぇふぇ!!その作戦この銀狐のフォクシー様も乗らせてもらったー!」
ナミ「あっ忘れてた!!」
フォクシー「うぉい!!…………思いお前ら俺の能力を忘れたわけではないだろうな?」
ゾロ サンジ ウソップ チョッパー「「「「?」」」」
フォクシー「ガーン!」
「「「「オヤビーン!」」」」
フォクシー「正解はノロノロの実だ!!俺のノロノロ光子に当たったものは一定期間ノロマになる!!これを活かさない手はないだろう!?」
ロビン「確かに今の作戦なら十分に試してみる価値はあるわね。」
フォクシー「ふぇふぇふぇふぇ!!」
――――――――――――
ゾロ「とまぁこんな感じだ。」
ウタ「…………ウグ」 - 192うちはイタチ22/08/29(月) 12:11:53
動揺しきって能力が発動しないのかウタはされるがままに攻撃を受ける。
ナミ「ごめんウタ!!少し我慢して!!クラウディー=テンポ!!」
モクモク
スモーカー「ホワイト・アウト!!」
ウタ「煙幕?」
ブルーノ ウソップ「「こういうことだ!!」」
ドアが開きウソップ&フランキーの特製音響爆弾が響き渡る。
キィィィィィン!
ブルーノ「どう……だ、おふ…………」
ウソップ「うぉい!なんでお前が気絶するんだ!?」
ウタ「!!?…………うあ!?」
フランキー「アウ!スウウパァァ!効いてるぜ!かませ!狐!」
フォクシー「ノロノロビーム!!!!」
「オヤビーン!かっこいいーー!」
ウタ「動きが!?何の意味が……」
ロビン「ごめんなさいウタ。少し我慢を……百花繚乱(シエンフルール)蜘蛛の華(スパイダーネット)!!」 - 193うちはイタチ22/08/29(月) 12:15:36
ウタ「うぅ!」(バッバリアだけでも)
ロビン「トラ男くん!」
ロー「そうだな、五感の1つが使えないんだったら身動きせずにバリアに引きこもるのが1番だろうが…それを待ってた!Room!!シャンブルズ!!」
ウタ(ワープ使い!!)
ロー「R・Room 凪!!……はぁ……はぁ……」
ウタ「この程度…………」
スモーカー「させるかよ!!」
ウタ(うぅ…………力が…………)
スモーカー「はぁ……どうやらこの世界でも海楼石に触れられちゃ能力は発揮出来んらしい。例え好き勝手できるウタワールドでもな。」
ウタを拘束した、あとはシャンクスたちを待つのみとなった。しかしその時
ルフィ「うぅ゛!?うわ゛あ゛あ゛あ゛ああああ!」
ゾロ「どうした!?ルフィ!!」
チョッパー「ルフィ!?なんだ!?なんなんだこの傷は!?」
突如焼け焦げるような音と共にルフィの体に穴があき悶え苦しむ。 - 194うちはイタチ22/08/29(月) 12:21:18
チョッパー「血が……血がやべえよ!!」
サンジ「まさか現実世界で…………」
ウタ「ーーーーー!ーーーーーー!?」
時を同じくしてR・Roomにいるウタも泣き崩れ頭を抑えながら何かを訴えていた。
ナミ「なっなんなのよ……」
その頃現実世界では…………
――――――現実世界――――――
ウタ「映像…………?」
カチッ
ルフィが落とした映像でんでん虫のスイッチをウタは何気なく押した。ただの興味だった。
ウタ「………………!!」
『今!!国が滅びゆく中誰かが戦っている!!映像を映像を収めなくては!!』
ウタ「な…………に……これ」
映像の中ではシャンクスたちとおぞましい化け物が戦っていた。 - 195うちはイタチ22/08/29(月) 13:01:49
やべえいつの間にか200近くだ少ししたら次スレ建てます
- 196うちはイタチ22/08/29(月) 14:51:08
- 197二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 16:34:12
こっちは埋めちゃうかな
- 198二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 01:05:41
埋め
- 199二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 02:27:00
最高や
- 200二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 02:27:51
埋めておこう