- 1二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:04:30
- 2二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:05:21
アオハル杯で曇っていた私の目を覚ましてくれた子。
トレーナーとしての私を必要としてくれた子。
いつからだろうか?自分の担当のあの子に強く心惹かれるようになったのは…
美しい金色の髪が、吸い込まれそうな瞳が、輝くような笑顔が——彼女…リトルココンの一挙手一投足に胸の高鳴りを感じる。
もっとも彼女は大切な担当ウマ娘。
想いを伝える気もなければ、手を出すなどもっての外ですが。
理子「いけませんね…仕事の続きをしないと」
一旦彼女のことを考えるのをやめ、手元の書類に目を戻し、仕事を再開した。 - 3二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:08:09
しばらく書類仕事に集中していると突然トレーナー室のドアをノックする音が聞こえた。
理子「?はい、どなたでしょうか?」
ココン「あ、アタシ、リトルココンです。失礼します。」
そう言って彼女はトレーナー室に入ってきた。
理子「貴女は寮のパーティーに参加していた筈では?」
ココン「そっちには顔を出すだけで抜けてきました。その…ここに来ればトレーナーに会えると思って」
彼女が態々自分に会いにきてくれたことはとても嬉しい。しかし…
理子「来ていただいて申し訳ないのですが、私には仕事があって…」
ココン「大丈夫です。トレーナーのことですからきっと今も仕事をしてると思って、その…手伝わせて欲しいんです。」
彼女は強い決意の宿った瞳で私を見据える。
こうなった彼女は梃子でも動かないことは私が1番よく知っている。
理子「ありがとうございます。貴女の厚意に甘えさせてください。」
私は彼女の申し出をありがたく受け取りことにし、書類の一部を彼女に手渡した。 - 4二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:09:33
暫くの間、お互いに会話はなかったものの居心地の悪さはなく、寧ろ不思議な心地よさを感じていた。
ココン「もうすぐアタシも卒業ですね…」
仕事が片付いたタイミングで彼女がボソッと呟く。
理子「もうそんな時期ですか…早いものですね。」
ココン「卒業式の日なんですが…その…どうしてもトレーナーに伝えたい事があって…それまで待ってくてくれませんか?」
理子「?…はい、わかりました。待っています、ココン」
ココン「あ、そうだ。それはそれとしてプレゼントを用意してきました。受け取ってください!」
ココンはそう言って小さな小瓶を私に手渡した。 - 5二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:11:00
理子「これは?」
ココン「香水です。迷惑だったら捨てていただいても…」
理子「いいえ、迷惑なんかじゃありません。大切に使わせていただきます。」
元から香水に拘りもなかったので、明日からでも彼女からの贈り物を使わせてもらおう。しかし…
理子「私も贈り物を用意しておくべきでしたね…」
ココン「あ、お返しなら大丈夫ですよ?」
理子「?」
ココン「今日貴女と過ごせた時間がアタシにとって大切な贈り物です。」
ココンは照れ臭そうに笑いながら言った。
おしまい - 6二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:11:15
お目汚し失礼しました。
- 7二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:21:23
良かったよ…
- 8二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:22:32
- 9二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:29:42
またひとつ癌の特効薬がこの世に生み出された
- 10二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:36:01