ビワハヤヒデ「遅いな、チケットとタイシン……」【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:44:59

    三人で買い出しに行った後でトレーニングをする予定だったが、私だけトレーナーとの話し合いが長引いてしまった。
    そのためチケットとタイシンの二人きりで買い出しに向かったのだが。
    「……いくらなんでも遅いな」
    連絡を取ろうと携帯を取り出す。
    するとブライアンが走ってきた。
    「姉貴!」
    「ん、どうしたブライアン。そんなに慌てて」
    ブライアンの目が深刻さを物語っていた。
    「……チケットが生徒会室で指導を受けてる」
    「はあ!?どういうことだ!?」
    「わからん。とにかく一緒に来てくれ」
    ブライアンと生徒会室に急ぐ。
    生徒会室の前にはエアグルーヴに肩を抱かれたタイシンがいた。
    「タイシン!」
    呼びかけられたタイシンの顔は真っ青だった。
    「なにがあったんだ?」
    タイシンは押し黙ったままだったが、エアグルーヴが代わりに話し始めた。
    「……タイシンの以前の同級生に会ったようでな」
    タイシンの小さなこぶしにぎゅっと力が入る。
    「彼女たちはタイシンに……かなり失礼なもの言いをしたらしい」
    エアグルーヴは言葉を濁してはいるが、苦虫を噛んだような表情をしていた。
    「そうしたらチケットが怒りのあまり近くにあったガードレースの一部を握りつぶしてな」
    驚きのあまり目が丸くなる。
    エアグルーヴがため息をつく。
    「怒りはもっともなんだが、仮にも公共物を壊してしまったからな……今は会長たちと話をしている」
    そう話を結ぶとタイミングよく扉が開き、チケットが出てきた。

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:45:40

    「タイシン……?」
    チケットが心配そうにタイシンに声をかける。
    タイシンはチケットに抱きついた。
    「ごめんっ……!アタシが、アタシのせいで……っ!」
    一瞬目を丸くしたあと、チケットが優しくタイシンの頭を撫でる。
    「……タイシンは悪くないよ。ハヤヒデもごめんね、トレーニングすっぽかしちゃって」
    私はなにも言えず、力なく微笑むことしかできなかった。
    後から出てきた会長が口を開く。
    「とりあえず、向こうから訴えるとかということはなさそうだ……いじめがバレてそれどころではないようだしな」
    ただ、と会長が厳しい表情になる。
    「チケットにはしばらくの間、奉仕活動に従事してもらうことになる」
    苦笑いを浮かべるチケット。
    すると。
    「……アタシもやります」
    涙で目元が真っ赤になっているチケットが声を上げる。
    「元はといえばアタシのせいでもあるから……お願いします会長!」
    おろおろしているチケットとまだ抱きついたままのタイシンを見て、私は苦笑いを浮かべる。
    「会長、その奉仕活動は三人で行っても?」
    「ハヤヒデ!?」
    「ふふっ、ならば期間も多少は短くしなければな」
    会長が初めて笑みを浮かべた。
    チケットごとタイシンを抱きしめる。
    「……親友たちの重荷なんだ、少しくらい背負わせてくれ」
    「うう~……!タ゛イ゛シ゛ン゛も゛ハ゛ヤ゛ヒ゛デ゛も゛あ゛り゛が゛と゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
    「うるさいよチケット……」
    親友二人の涙声が腕の中でこだました。

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:47:28
  • 4二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:49:10

    なんというかBNWは母役ハヤヒデ姉役チケット妹役タイシンみたいな完璧すぎるポジがそれぞれにあるんだよなぁ。何回見ても飽きないね。

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:49:20

    違う

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:57:38

    自分の事では怒らないけど友達を悪く言われると滅茶苦茶キレるチケゾーいいよね……

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています