- 1二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:43:31
- 2二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:44:13
続きだー!!
待ってたぜ - 3122/10/19(水) 20:44:23【SS・CP】「先に好きになった方が勝ち!」|あにまん掲示板『ウタちゃんのラブソングが聞いてみたい!』きっかけは、いつも通りの配信の中にあった一つの言葉だった。『あっ、おれも聞きたい!』『そういえば歌ったことないね?』『ウタちゃーん!恋の歌歌ってー!』そのコメ…bbs.animanch.com【SS・CP】「先に好きになった方が勝ち!」PART2|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1089814/の続きですbbs.animanch.com【SS・CP】「先に好きになった方が勝ち!」PART3|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1089814/https://bbs.animanch.com/board/1114407/の続きですbbs.animanch.com
その前とか一番前とか
- 4二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:44:57
- 5二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:45:04
- 6二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:45:32
また意味深なスレ画だなぁ
- 7122/10/19(水) 20:47:42
──────
「ずいぶん急に暴れ始めたな……」
音符の戦士と魔王の攻撃をいなしながら、現実世界のシャンクスは呟いた。
先ほどまで沈黙していた魔王の突然の大暴れ。
しかし、自分達への明確な攻撃の意思があるかは分からなかった。
何かに抵抗するように、闇雲に暴れているようにも見える。
だが、その闇雲な挙動の全てが万が一にでも食らえば致命傷になり得る一撃となる。一瞬たりとも気は抜けない。
「向こうの世界はどうなってる?ルフィ達がこれしきの攻撃でやられてないとは思うが…」
「お頭!!」
「!」
死角から音符の戦士が近づいていた。
魔王に気を取られていたシャンクスが迎撃の体勢をとる。
……が、その音符の戦士がシャンクスに近づくことは敵わず、白い何かに絡め取られて消滅した。 - 8122/10/19(水) 20:53:00
「何だこりゃ……餅?」
モチモチした何かは数多の音符の戦士達を絡め取り、そのまま地面に叩きつけて消滅させた。
この能力には覚えがある。確かビッグ・マムのところの……
「赤髪!!」
「!」
そうだ、ビッグ・マムの息子の力だ。
「何をボサっとしている!!敵陣の中だぞ!!」
「カタクリか……ビッグ・マムの息子が何の用だ?」
「妹を助けに来ただけだ!!」
義憤に駆られるシャーロット家次男を見て、思わぬ援軍が来たものだとシャンクスは一人笑った。 - 9二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:55:15
待ってた、本当にありがとう…
- 10二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:56:10
お兄ちゃん来た時頼もしかったよね
- 11122/10/19(水) 20:59:10
「必要なのは同時攻撃!ウタウタの世界と現実世界から同じ場所に同じタイミングで攻撃することだ!」
そんなことまで知っているのか。ビッグ・マム海賊団の情報網には恐れ入る。
カタクリは言葉を続ける。興奮しているようで極めて冷静なのは流石といったところだ。
「見聞色の覇気で、あちら側の世界に囚われている妹が見ている景色が一瞬見えた!
あちら側ではおれの弟と海軍、それから麦わら達の仲間が戦っている!」
「そうか……情報ありがとうなカタクリ。だが見聞色の覇気使いは、お前だけじゃない」
カタクリの言葉を半ば遮り、シャンクスはこの戦場のカギとなり得る男に目を向ける。
赤髪海賊団でも随一の見聞色の使い手であるヤソップ。彼もまたカタクリの話から自らの役割を即座に理解したようだ。
ウタウタの世界にはこれまた見聞色に秀でたヤソップの息子もいるらしく、恐らくは彼らの連携が魔王打破のカギとなる。 - 12二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:02:40
そういえばシャンクスのこと忘れてた
- 13122/10/19(水) 21:05:22
「でもあいつはまだまだだ!冷静になれちゃあいねェ!!」
音符の戦士を片づけながらヤソップがもどかしげに言う。
見聞色の覇気を高精度で用いるには冷静さが不可欠。感情を乱されれば精度が落ちることはカタクリも理解していた。
向こうの世界で何が起こっているのかは分からないが、今の状況ではとても連携など望めない。
「だそうだ。カタクリ、悪いがもう少しだけ手伝ってくれないか?」
「フン、この貸しは大きいぞ」
間違ってもここで敵対するのは得策ではない。元より敵対する理由もない。
軽い皮肉を口にしながらも、カタクリは四皇赤髪の申し出に素直に応じた。 - 14122/10/19(水) 21:08:31
- 15122/10/19(水) 21:11:28
「それからもう一つ、さっき妹と視界を共有した時に得た情報だ」
「何だ?」
「視界からして妹は向こうの世界の戦線の最後方にいる。
人の輸送に適した能力の持ち主だ、恐らくは観客達の避難にあたっているのだろう」
「それがどうしたんだ」
「重要なのはそこではない。最後方から見る故に、戦場を全て見渡せたんだが…
肝心の麦わらの姿が無かった。何故だ?」
「…ルフィがいない!?」
そんなはずはない。ルフィも確かにウタウタの世界に取り込まれているはず。
ルフィがウタを止めるための戦線にいないというのも考えられない。むしろ最前線で突っ込んでいくはずだ。
一体ウタウタの世界で何が起こっているのか。今日のこの戦場で初めて、シャンクスの脳内で焦りの感情が平静を上回った。 - 16二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:16:05
- 17122/10/19(水) 21:17:08
──────
「おあああああ〜〜〜!!!!」
「…………っ!!!」
咆哮と共に黒い音符を蹴散らしながらルフィは進む。
どんどんどんどん、上へ上へと駆け上がっていく。
私はそれにしがみついて、振り落とされないのに必死だった。
「る、ルフィ!上で合ってるの!?」
「分かんねェ!!」
「ええ!?」
「こいつ多分ウンコしねェだろ!!だからケツからは出られねェ!!口から出るしかねェだろ!!」
「ウンっ……!?」
変な想像しちゃった。ばっちい。 - 18二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:18:17
考えが坂田…と思ったけどあいつケツから出るから違うな
- 19122/10/19(水) 21:21:57
「それに多分、シャンクスがこっちにいる!!」
「!」
「ロビンが言ってた!!こいつを攻撃するには同時じゃねェとダメなんだ!!
おれ達が口から出ようとするタイミングでシャンクスも向こうから攻撃してくれる!!気がする!!」
「ホントに大丈夫なの…?」
全部根拠のない話だけど、全部何とかなりそうな
気がする。
こんな希望、さっきまでなら絶対持てなかった。
涙ももう止まった。全部ルフィのおかげ。
ぐんっ
「うあ!!?」 - 20122/10/19(水) 21:27:41
「ウタ!?」
「な、何……!!?」
また何かに足を引っ張られた。
足を見ると、また音符が巻きついてる。
「くそー!!しつこい奴だなコイツ!!」
「や……やだ……いたい……!!」
さっきと違うのは、その力。
さっきよりずっと強い力。
気を抜けばあっという間にルフィごと持っていかれそうなぐらいの力で、私の足が引っ張られる。
『逃すと思うか』 - 21二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:30:22
いい加減にしろよコイツ
- 22122/10/19(水) 21:34:19
「!?」
「誰だ!!」
聞くまでもない。トットムジカの声だ。
様々な声が混ざり合ったような不気味な不協和音で、私たち……ううん、私に罵詈雑言をぶつけてくる。
『お前のせいだ』
『誰も望んでいない』
『救われていいと思うな』
『逃げたところで同じだ』
「…………ッッ!!」
両手が塞がってるから、耳が塞げない。多分塞いだところで同じだけど。
頭と心が割れそうなぐらいに痛い。痛いけど負けちゃダメだ。
耳を塞ぎたくなるのをぐっと我慢して、私はルフィにしがみつく腕に一層力を入れた。 - 23二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:35:34
cv 諏訪部順一
- 24二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:36:52
救われたっていいじゃねえか!!お前が決めるなよ!!
- 25二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:39:49
それを言う資格があるのはゴードンさんとかであっておめーじゃねーぞクソ楽譜
- 26122/10/19(水) 21:41:17
「ウタ!!こんなの聞かなくていい!!早く帰るぞ!!」
「分かってる!!大丈夫!!」
足に絡みついてた音符をルフィが吹き飛ばしてくれた。
それでも音符は、呪詛の声は、その量を増しながらしつこく食い下がってくる。
『逃げるな』
『お前の責任だ』
『許さない』
『逃さない』
『おいてかないで』
…………え? - 27二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:41:48
トットムジカとかいうちょっと可愛い名前のくせにマジでクソな楽譜滅べー!
- 28122/10/19(水) 21:47:28
「……? どうしたウタ?」
「……今の……」
どうして聴こえてしまったんだろう。
複雑に入り混じった声の中に、聞き覚えのある声が混ざっていた。
『ふざけるな人殺しめ』
『寂しい』
『お前はいつか世界を滅ぼす』
『会いたい』
『シャンクスに会いたい』
私の声だった。 - 29122/10/19(水) 21:52:03
「おい、今の……」
今度はルフィにも聴こえたらしい。
自慢じゃないけど、私の声はこの雑音の嵐の中でもよく聴こえた。
『なんで』
『寂しい』
『行かないで』
『こわい』
『もう嫌だ』
『お願い』
『ずるい』
いつしか私の声ばかり聞こえるようになった。
今の私より少し幼い、子供の頃の私の声だ。 - 30二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:53:42
あー
あーあーあー
「寂しさや辛さ、心に落ちた影。魔王と呼ぶ時もある」 - 31二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:54:47
- 32二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:56:39
トットムジカは「寂しい、認められたい、誰かに見つけてほしい、といった歌を愛する人々の負の感情の集合体」
あっ…… - 33122/10/19(水) 21:57:11
「これ……ウタの声だよな?」
「うん、子供の時の……」
どれもこれも、確かに私が抱いたことのある負の感情だった。
──人の恐れ。人の迷い。『トットムジカ』の名の下に。
つまり、私がこの12年間で抱いてきた負の感情も、この魔王の形成に一役買っているということ。
やがて、私たちの前に黒い音符が集まってきて……
小さな頃の私の形になった。
『あんたばっかりずるい!!』 - 34二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 21:58:59
我は影、真なる我
- 35122/10/19(水) 22:04:05
「………………」
『なんでよ!!なんであんたはそんなにみんなに愛されて!!
私達はあんな誰もいないところに閉じ込められて!!ずーっと一人ぼっちで!!
私達だってもっとみんなに聞いて欲しかった!!みんなに歌って欲しかったのに!!』
私の声で私への恨み節を吐く、黒い小さな私。
1人なのに「私達」って言ってたり、「歌ってほしい」「聞いてほしい」なんて言ってるあたり、これはトットムジカ本人(?)の声なんだろう。
普通に考えれば、トットムジカが私を外へ逃さないための罠か何かだと思う。
でも、子供みたいな癇癪を起こしながら恨みつらみを私にぶつけるその姿を見て、
私はどうしても、その子をただの音符の塊だとは思えなかった。 - 36二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 22:10:23
あー...スレ画のこれはトットムジカってことだったのかなるほどね
- 37122/10/19(水) 22:11:35
それはルフィも同じだったらしい。
相変わらず絶え間なく襲ってくる音符を撃退しながら、ルフィが聞いた。
「ウタ、どうする?」
「……ごめんルフィ、ちょっとだけ時間頂戴」
「ん、分かった」
私を下ろして、ルフィはすぐに黒い壁へと向き直る。
そんなルフィに背中を預けて、私はその子に歩み寄った。
『な、何よ……!』
「……あんたも、寂しかったんだね」 - 38二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 22:20:25
ムジカも救済√ですか
- 39二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 22:45:56
ムジカ救済もするんですか?!
- 40二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 23:02:33
原作のルフィもケツから出ようとするからな
- 41二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 01:19:51
ほ
- 42二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 06:19:11
- 43二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 06:32:08
もうみんな連れてくか
- 44二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 11:09:16
そりゃあつれえよな
- 45二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 13:36:46
ほしゅしゅ
- 46二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 17:48:25
大丈夫?心許しちゃったら乗っ取られない?
- 47二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 17:48:56
ほしゅ
- 48二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 17:50:41
ずーっとひとりぼっちだったのは暴れたせいだろうがよえーっ
- 49二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 18:29:58
自ら望んで負の集合体になったわけでもないだろうし歌われない歌は哀れではある
どうしてあんなバグみたいな災害になってしまったのか - 50二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 21:08:40
ほしゅほしゅ
- 51122/10/20(木) 21:26:46
『……は?』
「……違うの?」
『……あんたも、って何よ。あんたなんかに、私達の気持ちが……』
「うん、分かんない。だって私とあなた達は違うから」
『だったら!!偉そうに言うのやめてよ!!愛されてたくせに!!寂しくなかったくせに!!!』
……嫉妬も立派な負の感情ってことかな。
私も今日、ルフィにいっぱい嫉妬しちゃったし。
「……確かに私は愛されてたかもしれない。でも、私はそれに気がつけなかった。こんなになるまでね。
それに、寂しくなかった日なんてないよ。
みんな私の歌を聞いてくれてたけど、本当の私を見てくれる人は誰もいなかった。
……ううん、本当はいたのかもしれない。でも、私はそれにも気づけなかった。
おバカだよね、私」 - 52122/10/20(木) 21:32:08
『…………』
「あ、ごめんね。別にお説教がしたいわけじゃないんだ。そんなのできる立場でもないしね」
『…うるさい』
「でも悪いけど、今からあんたが何をしようと、私は絶対にここから出ていく。ルフィと一緒にね」
『……っ!行かせない!!』
「行くよ」
『行かせない!!!あんたなんて、あんたなんて!!!』
「…………ねえ、だったらさ」
『何!!?』
「あなたも、一緒に来る?」 - 53122/10/20(木) 21:38:37
『………………は?』
「歌ってみて分かったんだ、あなたはとってもいい歌。みんなに聞かせてあげたくなる、素敵な歌」
これはウソじゃない。
私が作った自信作の数々にも負けないぐらい、貴方は素敵な歌だよ。
「だけど、歌う度にこんな風に暴れてたら、そりゃ誰も歌ってくれないし、聞いてくれなくなっちゃうよ」
『……でも、あんたは歌ったじゃない』
「……うん。歌っちゃった。あなたに暴れてもらいたくて……
…………でももう、今のままじゃ歌えない。あなたに暴れてほしくないし、歌うならちゃんと聞いてもらいたいから」
『……意味分かんない。暴れろって言ったり、暴れるなって言ったり……』 - 54122/10/20(木) 21:45:24
「暴れないことはできないの?」
『それは無理。ここにいるのは私達だけじゃないの。私達だけじゃ決められない。
現にこうやって私達と喋ってる間もあんた襲われてるじゃない。あいつに守られてるけど。
誰かがやめようとしても、他のみんなが暴れ出すから、結局みんな暴れちゃう。そもそもやめようとする人もいない』
「そっか……」
『……あんたの提案に乗るのも無理。私達だけ行くなんて出来ない。
それに、今のこの世界が消えたら、私達も消えちゃう。それなのにどうやって連れて行こうって言うの?』
「うーん、ダメかぁ……」
『…………ねえ……
……どうしても、行っちゃうの?』 - 55122/10/20(木) 21:54:22
「……?」
さっきまでずーっと怒ってる声だったのに、急に寂しそうな声色に変わった。
たくさんの音符で形作られているからか、表情はハッキリしないけど、それでも悲しそうな顔をしているのがわかった。
……あの時の私も、きっとこんな顔してたんだろうな。
『……やっと歌ってくれる人がいたのに……
また私達、1人ぼっちになっちゃうの……?』
呼び出された途端に大暴れしてみんなに迷惑をかけるのも、
今私の目の前で置いていかれたくなくて泣きそうな顔をしてるのも、
きっとどちらも本当にトットムジカなんだと思う。
たくさんの感情の集合体って言うんなら、いろんな面があっても不思議じゃない。
ルフィが抑えてくれてるけど、私がこうしてこの子と話している間にも、私のことを引き摺り込もうとしてる音符もあるし、もしかしたら殺そうとしている音符だってあるかもしれない。 - 56122/10/20(木) 22:04:04
『………………』
「うーん……
よし、じゃあこうしようか!」
『?』
「ここから出してくれたら、どうにかしてあなたが暴れずに済む方法を考えてあげる。
どんなに時間がかかっても、絶対に見つけてあげるから。そしたら、またいっぱい歌ってあげる
どうかな?」
『…………そんなの無理に決まってる』
「どうして?」
『だって、ずーっとそれが出来なかったから、私達はあんな狭いところに閉じ込められて、ひとりぼっちだったんでしょ。
……それぐらい分かる』 - 57122/10/20(木) 22:16:29
「……確かにそうかもね。今まであなたは目覚める度に暴れて、いろんなものを壊して、奪って……
私の時もそうだった。私が歌ったから取り込まれて、この国に取り返しのつかないことをしちゃった……」
『……謝らないわよ。そのためにあんたに歌わせたんだから』
「……でも、それでも私、あなたのことを歌ってあげたいの。
素晴らしい歌であるあなたを、みんなに聞かせてあげたいの」
『………………』
「自分でもおかしなこと言ってるのは分かってるよ。また何かを滅ぼす気かって、怒られちゃうかもしれない。
でも、私が歌うあなたのことをみんなにちゃんと聞かせてあげたら、きっとみんなも、あなたのことを好きになってくれると思うから」
私が歌う。ここ重要。
だって私、世界の歌姫だからね。 - 58122/10/20(木) 22:25:53
「ね?だから……」
『大きなお世話だ!!今まで通りに歌って全てを破壊し……』
『うるさい!!今私達が喋ってるの!!』
突然割り込んできた変な声を、目の前の私が黙らせた。
やっぱり、トットムジカの中にはいろんな意志があるみたい。
『…………ねえ』
「なに?」
『…………約束、してくれる?』
「何の?」
『………………いつかまた、私達を歌ってくれるって』 - 59122/10/20(木) 22:35:15
不安そうな顔をした私が、一歩こちらに歩み寄ってきた。
記憶の中の私とそっくり。
こういう時、私がやってあげるべきことは……
「……うん。約束する。絶対に」
そのまま優しく、抱きしめてあげた。
自分で自分を抱きしめるって、なんか変な感じ。
音符だから体温も何もない、不思議な感触だったけど……
『………………ありがとう』
ほんの少しだけ、胸が暖かくなった気がした。
そして、小さな私は霧散する。
広がる黒い音符の壁に溶け込んで、そのまま見えなくなった。 - 60122/10/20(木) 22:42:08
「……ごめんルフィ、お待たせ」
「もういいのか?」
「うん、早く帰らなきゃね」
もう一度ルフィにライドオン。
あとは脱出するだけだけど……
「あとどんだけ上りゃいいんだ…?」
「そもそも本当に上で合ってるのかな…?」
いつまでも出口が見えない迷路みたいな空間に、流石のルフィもちょっと疲れてきたみたい。
── じゃあ、教えてあげる。 - 61122/10/20(木) 22:50:39
「!」
「今の……」
── 上、見てみて。
「上? ……あ!」
「光が見える……!」
── あそこが出口。あそこに外からの誰かと一緒に攻撃すれば、ここから出られる。
「よーし、出口が見えてきたな!
……でもウタ、いいのか?」
「何が?」
「こいつのこと、許すのか?」 - 62122/10/20(木) 22:57:51
ルフィは上を指差しながら言った。
多分トットムジカのことを言ってるんだと思う。
「……酷いことされちゃったけどね。酷いことさせられもしたし。
でも何ていうか、許すとか許さないとかじゃなくて……
ほっとけなくなっちゃったんだ。この子のこと」
「ふーん……そっか。じゃ何も言わねェ」
「うん、ありがとうルフィ」
── それから、そこの人。 - 63122/10/20(木) 23:05:40
「ん?おれか?」
── そう、あなた。
「何だ、おれにも何か用か?」
「ルフィがどうかしたの?」
── ここから出たら、急いで私達をやっつけてね。
── 今ならまだ、間に合うから。
「間に合うって、どういうことだ?」
── …………。 - 64二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 23:18:07
これトットコムジカの一部だとしてもちゃんと向き合って約束したから内部からもリミット遅らせてくれそうで心強いな
- 65二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 06:17:44
さてハッピーエンドが見えてきましたね
- 66また寝落ちしたので少しだけ22/10/21(金) 08:50:40
「……とにかく早く出た方がよさそうだな」
「そうだね……ルフィ、お願いね」
「おう、任せろ!」
── あ、ちょっと待って。
「うえっ!?」
「何だよ、まだ何かあんのかよ!」
── ちょっとだけ、手伝ってあげる。
── これ、持ってて。
それだけ聞こえたかと思うと、私たちの前に小さなピンク色の音符が現れた。 - 67122/10/21(金) 08:58:53
「何だこりゃ?」
「音符?」
ルフィが手にとってみても、何も起こらない。
私が持っても同じだった。
「これどうすんだ?何に使うんだ?」
── 2人で一緒に持ってみて。そうすれば分かる。
「2人で?ウタ、持ってみるぞ」
「う、うん」
小さな音符を、私とルフィの2人の手で包む。
すると──── - 68二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 10:34:51
このウタはもう薬を割ったりはしないだろうけど、早く倒さないと結局世界のつづきを歌うハメになってタイムオーバーになってしまう可能性がある
そうなったらもう曲の合間にちょっとずつ薬を飲みながら歌うしかないな… - 69二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 12:05:34
ハッピーエンドが見えてきたー
よかった! - 70二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 14:19:10
クソ楽譜もスレ画の姿でめそめそしてると思うと愛おしく見えてきたでしょう?
- 71二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 14:20:52
いや・・・
- 72二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 19:16:35
あげとこ
- 73二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 19:18:45
- 74122/10/21(金) 21:38:43
──────
「…中でござんす……"赤髪の"」
「何?」
独り言のように呟かれた藤虎のそれを、シャンクスは聞き逃さなかった。
「中って?」
「あっしは目を潰しちまったもんで……普段は見聞色で周りを探っていやす。
魔王……負の感情の塊の中、とんでもなく強い正の感情が、魔王の中でこれでもかと跳ね回っている」
「それがルフィだって言うのか?」
「どうやらお前さんの娘も一緒にいるようで……こっちはまだ正と負の感情が半々ぐらいではありやすが。
何故"麦わらのルフィ"があの中にいるのかは分かりやせんが……上へ上へと駆け上がっていやす。口からでも出てくるつもりですかねェ」 - 75122/10/21(金) 21:45:38
「……どういう風の吹き回しだ?」
嘘をつくような男には見えないし、この状況で嘘をつくメリットも見当たらない。
だがあくまで海賊と海軍。信用してもいいのだろうか。
「……へェ、どうも。こんな状況じゃ、誰かさんの罪を裁くことも出来やせんので……
早いとここの馬鹿げた親子喧嘩を終わらせてほしいと思っただけでさぁ」
藤虎のその声には確かに怒りの感情が含まれていた。
だが、その怒りがウタに向けられたものだけではないということも、シャンクスは感じ取ることができた。 - 76122/10/21(金) 21:51:53
「……悪いな」
一言だけ返し、シャンクスは再び魔王に向き直る。
未だ暴れ続ける魔王。倒す糸口はまだ見えない。
「クソッタレ」という声が聞こえた。ヤソップも冷静さを失いつつある。
このままでは不味い。時間がない。だがどうする?
その時、シャンクスは魔王の胸元に微かな違和感を感じた。
「あれは……?」
その違和感はどんどん大きくなる。現実とウタワールドの両方から『それ』は見えていた。
「……光?」
魔王の体内から漏れ出していたのは……
とても優しい、桃色の光。 - 77122/10/21(金) 22:00:02
──────
「うお!?光った!?」
「何これ!?」
── それはあなた達から生まれた感情。
── うれしい。たのしい。だいすき。
── そんな、正の感情。
「正の感情……?」
── でも、私達にはいらない。
── それっぽっちじゃ、いつか私達に飲み込まれて無くなっちゃう。
── だから、返してあげる。
── あなた達が持ってれば、どんどん大きくなっていくから。 - 78122/10/21(金) 22:07:55
「てことは、これをもっと強く握って光らせれば……」
「もしかして、外のみんなにも見えるようになる?
でも、これじゃまたルフィの手が塞がっちゃうよ…」
── 手じゃなくても大丈夫。
── お互いに触れてるだけでいいの。
「ん、分かった!
よしウタ、頼むぞ!!」
「わ、分かった!!」
ピンクの音符を握ったまま、ルフィの胸元にぎゅっと押し当てる。
また一つ、輝きが強くなった。 - 79二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 22:10:58
ほんと暴れなければいい歌なんだけどな…
- 80122/10/21(金) 22:15:08
ドンドットット、ドンドットット──
ルフィの胸から、不思議な鼓動が私の右手に伝わる。
さっきのドラムみたいな音は、ルフィの心音だったのかな。
対する私のは、普通の心音。
でも、何故かどんどん早くなって行く。
こんなにぎゅっと近くにいるんだから、仕方ないよね。
心なしか、ルフィの方もちょっと早くなってる気がする。
私にぎゅっとされてそうなってるなら、ちょっと嬉しい。
そんな私たちの気持ちに反応するみたいに、小さな音符はどんどんと輝きを増していった。 - 81二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 23:21:45
続きが気になる
- 82二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 06:12:59
- 83二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 07:44:10
- 84二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 07:47:23
処刑用BGMが流れちゃう
- 85二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 08:40:16
- 86二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 10:23:45
今更だけど先に好きになった方が負けじゃなくて勝ちなんだな
- 87二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 12:26:20
よかった...ムジカも救済してくれそうな人がいて...
トットムジカだって歌なのに、封印されっぱなしで歌って貰えない上、リアルでまで嫌われまくってんの可哀想だなってずっと思ってたから、救ってくれそうでマジで嬉しい - 88二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 12:57:15
- 89二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 13:51:19
クソ楽譜なのは間違いないしウタになにさせてんだお前ェ!!!って思うけどそれはそれとしてトットムジカが破滅をばら撒かなければいい曲なのも事実なのでお前……お前このっ……クソ楽譜!!!って情緒がぐちゃぐちゃになるんですね
- 90二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 13:57:09
仮にゴミみたいな曲だったらゴードンさんも捨てる決心が出来てたかもしれない
- 91二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 18:51:05
ただの楽譜が死ぬところまで、生命を持つところまで行ってほしい。
とても愉快だろう? - 92二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:37:05
- 93二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:02:09
たっはっ!!
……!!……!! - 94二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:04:50
このレスは削除されています
- 95122/10/22(土) 21:16:04
───────
「はあっ!!!」
あの中に2人がいる。
溢れ出した光を見てそう確信したシャンクスは、愛刀・グリフォンに炎を滾らせ飛び上がった。
そのシャンクスの動きに呼応するかのように、魔王の中の光も跳ねるような勢いで体内を駆け上がって行く。
「赤髪!?」
「行かせとけ!!おれ達は援護だ!!」
普段はともかく、いざという時の大頭の行動には必ず意味がある。
困惑するカタクリを制止し、赤髪海賊団は即座に援護の体制に入った。 - 96122/10/22(土) 21:28:17
──────
「……!!!」
「ウタにも見えたか!?」
この向こうにシャンクスがいる。
そう確信したルフィの足取りは、また一段と早くなった。
追い縋る黒い音符達も、全然追いつけないぐらい。
そもそも、このピンクの音符のおかげか、魔王の動きが少し鈍くなってるような気がする。
「上がってくる……アガってきた!!!
あっひゃっひゃ!!これなら行けそうだ!!!」
ルフィのテンションも加速度的に上がっていく。
もうすぐ、あの子が言ってた出口に手が届く。
そこに、魔王の最後の抵抗の手が伸びてきた。 - 97二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:31:16
- 98122/10/22(土) 21:36:59
「うおっ!?」
「うっ……しつこい……!!」
あっという間に音符に取り囲まれてしまった。
直接私たちを狙うことはなくても、もうすぐそこまで迫っていたはずの出口が真っ黒に塞がれてしまった
一度二度ルフィが吹き飛ばしても、すぐにまた音符が補充されて進むことができない。
「くっそー、これじゃ進めねェ!!最後の最後まで邪魔すんなよこいつ!!」
「ルフィ!!お願い、頑張って!!」
「……それだ」
「え?」
「ウタ!!おれの名前呼んでくれ!!」 - 99122/10/22(土) 21:44:38
「えっ!?なんで!?」
「さっき言ったろ、ウタが名前呼んでくれたら力が湧いてきたって!!だからもう一回呼んでくれ!!」
「そ、そんなんでいいの!?ホントに!?」
「いいから頼む!!もう時間がねェ!!」
「わ、分かった!!
ルフィ!!」
「もっとだ!!」
「ルフィ!!!」
「もっとだ!!!」
「ルフィーーーっ!!!!」
「もっとだーーーっ!!!!」 - 100二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:47:26
- 101二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:50:26
- 102122/10/22(土) 21:52:28
こっちは名前呼ぶだけで顔真っ赤だって言うのに。
でもそれでルフィが強くなれるって言うんなら仕方ない。
こうなりゃヤケだ。外に聞こえてたって構うもんか。
そっちがその気なら、ありったけ呼んでやる。
「ルフィ!!!
ルフィ!!!!
ルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィ
ルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィ
ルフィルフィルフィルフィルフィルフィ!!!!
ルフィ!!!!ルフィ!!!!ルフィ!!!!
ルフィ好きーーーーっ!!!!!」
「おっしゃあーーーーーーっ!!!!!」
…………やっちゃった。 - 103二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:53:47
上がれ心臓の音ってそういう…
- 104二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:55:03
- 105二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:55:47
- 106二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:56:16
主人公だよ
- 107二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:58:41
いいだろ?これが海賊王になる漢の姿だよ、覚悟が違う
- 108二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:59:38
俺が見たREDこれだった気がする
- 109二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:08:02
もうこれがほんへでいいよ
- 110二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:09:56
気ぶり勢総集結!これは勝つる!
- 111122/10/22(土) 22:10:03
「あ、違、今のは……!!」
「あっひゃっひゃっひゃ!!!ありがとなウタ!!!すっげー力出たぞ!!!」
……スルー?
もしかしてそこだけ都合よく聞こえてなかった?
そんな私の気をよそに、ルフィは拳を振りかぶる。
「これなら行ける!!!聞こえるかァシャンクス!!!行くぞ!!!!」
ぎちぎちとゴムが限界まで伸びるような音が聞こえる。
歯を食いしばりながら、それでもにかっと笑いながら。
「だあああああああっ!!!!!」
色んな想いを乗せたルフィの拳が、勢いよく撃ち出された。 - 112二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:17:01
四天王(3人)
- 113122/10/22(土) 22:22:38
ルフィの拳が黒い音符を蹴散らしながら光のような速さで突き進んでいく。
やがて何かにぶつかった音と、ガラスが割れるような音が響いた。
それと同時に、真っ暗だった目の前の景色が明るくなる。
明るくなったその先に見えた気がした。
ウタワールドにシャンクスはいない。
それは分かってたはずなのに。
私は確かに、魔王に向かって剣を振り下ろし、私達の道を切り拓いてくれた父親の姿を見た気がした。
随分と久しぶりに見た気がする空は、酷く濁った極彩色だった。
「出たぞォ〜〜〜〜っ!!!!!」 - 114二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:27:02
シャアオラァ!!!
- 115二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:28:39
- 116122/10/22(土) 22:37:38
「「「「ルフィ!!!」」」」
「やっと出られたなァウタ!!」
「うん……うん!!」
ルフィの仲間達がすごく小さく見える。
魔王ってこんなに大きいんだ。
こんなに大きいのに、みんな戦ってくれてたんだ。
小さく見えるみんなが滲む。
まだ泣くには早いと、私は少し乱暴に涙を拭う。
振り返ると、大きくのけぞった魔王が体勢を立て直そうともがいていた。
「よし!!じゃああとはこいつぶっ飛ばすだけだな!!
ウタ、ちょっとだけ待っててくれ!!」
「え?」
「ロメ男ォ〜〜〜!!!」 - 117二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:41:45
そうだよね
死なれちゃ困るもんね - 118122/10/22(土) 22:46:27
「ハイ!?」
1番後ろからすごく大きなリアクションが返ってきた。
さっき私をバリアに閉じ込めたトサカの人だ。
「あ、いたいた!!おーいロメ男ー!!」
「る、ルフィ先輩!!ウタ様も!!ご無事でよかったべ〜!!
んでルフィ先輩、そのお姿は…?」
「ししし、おれのことは気にすんな!
それより悪ィ、あいつぶっ飛ばすまでバリアでウタのこと守っててくれ!!」
「えっ?」 - 119二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:49:39
- 120二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:50:34
いやまぁバリアだし...大丈夫...だよね?
- 121二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:54:42
ロメオ......責任重大だ。
- 122122/10/22(土) 22:55:57
「エエェーッ!!?お、おれがだべか!?」
「ああ、このまま戦ったらウタが危ねェ!!
お前しかいねェ!!!死ぬ気で守れ!!!頼んだぞ!!!」
なすがままに私はトサカの人に預けられた。
トサカの人は今にも号泣しそうなところを必死に堪えてる。
かと思えば、さっきまでのルフィにも負けないぐらい燃え上がり始めた。
どういう感情なんだろうこの人。
「る、ルフィ先輩……!!!
ウオオォーーッ!!!ルフィ先輩に託されたとありゃあおれァもう千人力!!!
おれの命に変えてでも!!ウタ様をお守りしてみせるべよォ〜〜!!!」
トサカの人は鼻息荒く、さっき私を閉じ込めた球状のバリアをもう一度展開する。
そこへ、私を取り返しに来た魔王の腕が伸びてきた。 - 123二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:56:46
もしバリア割れたら四皇と海賊王にケジメつけられるぞ
- 124二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:59:08
推しと推しがくっつこうとしてるんだ
そうなったオタクはもはや無敵だぞ!! - 125二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:05:10
良SSを同時にいくつも見れるなんて幸せだァ…
- 126122/10/22(土) 23:08:54
──────
ウタワールドの私が魔王の口から飛び出すと同時に、現実世界の私も魔王の口から放り出された。
2つの世界が繋がったせいで、ウタワールドの私にこっちの私が引っ張られたらしい。
「うわあああ!?」
「おっと」
重力のまま落ちそうになった私を、シャンクスは優しく抱き止めてくれる。
そのまま力強く抱き寄せられた。もう二度と離さないとでも言うかのように。
「……あ……」
「ようウタ、元気だったか?」 - 127122/10/22(土) 23:13:36
シャンクスは昔みたいに優しく笑いかけてくれた。
無理に普段通りに振る舞っているのか、本当に普段通りなのかは分からなかったけど……
私は、言おうとしてたこととか、我慢してたこととか、全部吹っ飛んじゃって……
「……しゃん……くす…………」
と、涙を堪えながら名前を呼ぶのが精一杯だった。
そんな私を見て、シャンクスはどこかもどかしそうな顔を見せる。
左腕があれば頭を撫でてやれたのに。そんなことを言いたそうな顔だった。
……そもそもなんで左腕が無いのかは後で聞くことにしよう。 - 128二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:16:12
近海の主「わたしがやりました」
- 129二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:18:31
新しい時代に賭けてきたんや
- 130122/10/22(土) 23:19:26
その時だった。
「!!! シャンクス危ない!!」
「!」
シャンクスの背後から魔王の右腕が伸びてきた。
私に気を取られていたシャンクスが、咄嗟に剣を構える。
魔王の大きな腕がシャンクスに迫り、その爪の切っ先がシャンクスの剣と……
ぶつかり合うことはなかった。
まるで何かに阻まれたかのように、魔王の腕は止まった。 - 131二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:20:17
お?お?
- 132二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:24:09
ヘハハハ
- 133二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:34:24
旗を燃やした件はこれでチャラってことで...
- 134二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:37:54
推しに頼りにされたオタクに限界は無い
- 135二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:21:44
おら今感動で前が見えねェべ
- 136二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:21:52
ロメ男か!?ロメ男なんだろ!?
- 137二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:38:42
これルフィにウタ任されてバリバリ覚醒しただろ
- 138二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:41:42
あそっか、両方の世界に存在するってことは両方の世界の影響を受けるってことか
- 139二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:28:31
あげとこ
- 140122/10/23(日) 19:09:35
──────
「へーッハハハ!!二度も破られてたまるかってんだべ!!」
さっきは破れたはずのバリアが、今度は魔王の腕を完全ガード。
何度も何度も腕が伸びてくるけど、傷一つつかない。
「す、すごい……」
「ウタ様のお褒めに預かり光栄だべ!!今のおれァもう無敵だべ!!
んだども、情けねェことにさっきは一度破られちまってるべ……
これでもしまた破られてウタ様をあの腐れ魔王に奪われるようなことがありゃあ、おれァ死んでも死にきれねェ!!
ウタ様、念のためにおれの後ろに隠れててくださいだべ!!命に変えてもお守りするべ!!」
「う、うん…」 - 141二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 19:13:51
こいつみたいなやつは単純に気合いで強くなるんだ
おれは詳しいんだ - 142122/10/23(日) 19:18:30
「うひゃひゃ、ロメ男に頼んで正解だったな!!」
「後で本人に言ってやれ、多分泣いて喜ぶぞ」
「けど問題はこっちだ、さてどうやって倒す?」
「アーーッそうだった!!早く倒さねェとやべェんだった!!」
「いつになくうるせェなお前」
「ヤバいって何がヤバいんだ?」
「分かんねェ!!でもアイツが言ってた!!」
「あいつって、お前まさかあの魔王と喋ったのか!?」
「おれじゃなくてウタだよ!!ウタがあいつと喋ってたんだ!!」
「いつまでくっちゃべってんだ!!チンタラしてたら間に合わなくなるんじゃねェのか!?」
「そうだった!!どうにかしねェと!!」 - 143122/10/23(日) 19:26:22
「ぐぬぬ……流石にウタ様を引っこ抜いても簡単には倒せねェか……」
バリアの中に篭りながらトサカくんが冷や汗を垂らす。
……そういえば、さっきのあの鼻の長い人の既視感の正体が分かった気がする。
それがもしかしたら鍵になるかもしれない。
「ねえトサカくん!」
「ハイ!?おれァバルトロメオ……いやいや今おれの名前なんてどうでもいいべ!!
どうしたんだべウタ様!?どっか痛ェだべか!?」
「あの鼻の長い人!名前何ていうの!?」
「鼻?あァ、あれはウソップ先輩!麦わらの一味の誇るスーパー狙撃手だべ!
でもそれがどうしたんだべ?」
「ウソップ……狙撃手……!!
やっぱりそうだ!!
ウソップくーーん!!!」 - 144122/10/23(日) 19:33:23
「ん?おい呼んでるぞウソップ」
「は、はひ!?」
「あなたヤソップの息子だよね!?昔ヤソップが言ってた!!」
「お、おお!!確かにそうだけど……」
「現実世界にヤソップも来てるの!!あなたのこと探してたよ!!」
「親父が!?」
「鍵盤色がどうのとか言ってた!!鍵盤色って何!?」
「鍵盤……?」
「……もしかして、見聞色のことか?」
「!!!」 - 145122/10/23(日) 19:40:13
「それだ!!ウソップ!!!」
「よーし任せろ!!こういう時こそ冷静に……
………………!!!」
『やっと気づいたか、バカ息子!!』
「チクショー、どの口がバカ息子なんて言うんだよ!!
……見える、見えるぞ!親父が見てる景色が!!
これなら行ける!!!ルフィーーっ!!!」
「おう!!!」 - 146二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 19:43:08
あんた公式の回し者だろ
- 147122/10/23(日) 19:46:08
「おおおおお!!ついに反撃の狼煙が上がったべェ〜!!
ウタ様、ナイスアシストだべ!!流石はルフィ先輩の想い人!!」
「それはあんまり関係ないんじゃ……ん?」
……想い人?
「んだども、おれァ終わった後ルフィ先輩に謝らねェといけねェべ…」
「な、何を?」
「……ルフィ先輩は、おれが思ってるほど無敵じゃなかったんだべなァ」
「へ?」
「ヘハハ、こっちの話だべ!
さァウタ様、いよいよ麦わらの一味の大立ち回りが始まるべ!!特等席でご覧あれ!!」
「……う、うん!」 - 148122/10/23(日) 19:47:41
「野郎どもォ!!!気合い入れろォ!!!!」
「「「「「オオーーッ!!!!!」」」」」 - 149122/10/23(日) 19:57:24
────────
──────
────
──
── 私達言ったはずだよ。
── 早くしないと間に合わなくなるって。 - 150二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 19:59:07
あっ…
- 151二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:01:30
…いや、大丈夫!…のハズだ!
- 152122/10/23(日) 20:07:23
──────
麦わら・赤髪共同戦線の前に魔王は霧散した。
それと同時に、いびつに歪んだ極彩色の空も晴れていく。
やがて、エレジアの空に綺麗な夕焼け色が戻ってきた。
「…………終わったか」
とんだ親子喧嘩に巻き込まれたものだとカタクリは一つため息をつく。
ママは例の歌姫を狙っていたが、四皇赤髪の本丸が出張ってきたとなれば単独で突っ込むのも無謀すぎる話。
ここは大人しく妹と弟を回収して帰ろう。
そうカタクリが思った時。
とある未来が脳裏をよぎり、カタクリは身構える。
ほぼ同時に、少し離れた場所で眠っていたはずの妹・ブリュレがゆっくりと起き上がった。
──眠ったまま。 - 153二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:09:14
ダニィ!?
- 154122/10/23(日) 20:16:19
「ブリュレ……!?」
どう見ても正気のそれではない。
先程まで海兵や赤髪海賊団に襲い掛かっていたそれと同じだった。
どういうことだ?
魔王を倒せば心が戻ってくるんじゃないのか?
……まさか、間に合わなかったのか?
周りを見回せば、一度は眠りに落ちた観客達も再び海軍に襲い掛かろうとしている。
迫り来る自らの妹に、どうして手など挙げられようか。
絶望的な戦いが、再び幕を上げようとしている。 - 155122/10/23(日) 20:37:55
────カタクリが見た未来は、確かにそんな救いのないものだった。
だが、目の前の現実は全く違った。
ブリュレは確かにカタクリに向かって行ったが、その拳が振り上げられることはなく。
カタクリに身を預けると、そのまますやすやと安らかな寝息を立て始めた。
耳を澄ましても、聞こえるのは発砲音ではなく、海兵が武器を下ろす音。
それから、観客達の寝息やいびき。
やがて静寂。
波の音さえ聞こえてきそうな、穏やかな空間が広がっていた。 - 156122/10/23(日) 20:45:27
「……どうやら間に合ったようだな」
ホッとしたようにカタクリが呟いた。
見えた未来が変わることは稀にある。
だがそれには、未来を変えようという何者かの強い意志が不可欠。
「未来を変える権利は皆平等にある……か」
いつか言われた言葉を思い出し、カタクリは物思いに耽る。
今見えた未来を変えたのは、一体何者だったのだろうか。
「……あれ、カタクリお兄ちゃん……?」
「……目が覚めたかブリュレ」
今となってはどうでもいいことだ。
目を覚ました妹と、未だ大いびきをかきながら眠りこける弟を回収し、カタクリは帰路に着いた。 - 157二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:47:56
……よかった~!!!!びっくりしたぜ!!!!
- 158122/10/23(日) 20:50:36
- 159二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:54:35
カタクリがファーザーの言葉覚えてるのなんか良いな
- 160二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:55:33
よ゙がっ゙だ……!!!
- 161122/10/23(日) 20:56:02
そいつはどういう意味ですかい
- 162二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 21:17:18
- 163二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 22:26:22
ムジカちゃんも救われそうでよかったね
- 164二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 22:41:01
こっちが正史か…
- 165122/10/23(日) 23:00:39
──────
「ほらウタ、この薬を飲むんだ」
「うん……」
シャンクスがくれたあんまり美味しくない薬を一気に飲み干した。
ネズキノコと聞いてホンゴウさんがすぐに調合してくれたらしい。流石ホンゴウさんだ。
「よし、全部飲んだな。あとは眠るだけだ、それでネズキノコの毒は消える」
「……分かった。
……ファンのみんな、戻ってきてるよね……」
「ああ、大丈夫だ。何ならもう目を覚ましてる観客もいる。
心配しなくていい、人間はそんなに柔じゃないさ」
「……うん……」 - 166122/10/23(日) 23:07:00
「……ねえ、シャンクス」
「どうした?」
「……来てくれてありがとう。
……うれしかった。
…………ずっと、会いたかったよ」
「……そうか」
「……目が覚めたらさ、ちょっと……喋りたいな」
「……ああ、分かった。目が覚めるまでここにいよう」
「……へへ、ありがとう。シャンクス……」 - 167122/10/23(日) 23:13:36
「……じゃあ、私……」
「…….ああ。ゆっくり休むといい」
シャンクスの膝を枕にして目を瞑る。
ちょっと硬いけど、何とか眠れそう。
「お〜っと、そうはいかないよォ〜」
「!」
間伸びした感情の読めない声に起こされた。
続けてガチャガチャと武器を構える音が聞こえる。
「魔王が消えたんなら、こっちもやることやらないとねェ〜……
そろそろウタを、世界を滅ぼそうとした極悪人を渡してもらおうかねェ?」 - 168122/10/23(日) 23:20:38
「……!!!」
「……ああ」
私のことか。
世界を滅ぼそうとした極悪人……
……そうだよね。
私がやろうとしたのは、そういうこと。
……みんな喜んでくれると思ったんだけどなぁ。
私、なんにも知らなかったなぁ……。
「…………」
鬼みたいな顔した赤髪海賊団のみんなが、私を取り囲むように立ちはだかってくれてる。
それが何だか申し訳なくなって、シャンクスの膝を濡らしてしまう。 - 169122/10/23(日) 23:26:20
「ほお、お前さん方」
「逆らおうってことで……」
明らかに只者じゃない二人が臨戦体制に入る。
それに合わせてみんなも飛び出そうとした時だった。
「三刀流!!!"極""虎狩り"!!!!」
「悪魔風脚!!!首肉ストライク!!!!」
「!!」
「お〜っとォ〜」
ルフィの仲間の2人がそれより先に飛び出していった。
もう目が覚めたんだ。 - 170122/10/23(日) 23:31:26
「また会いやしたね、海賊狩り……!!」
「こんな任務にまで駆り出されるとは、お前らも苦労するなァ」
「へェ、同情には及びやせんので……!!」
「起きちまったのかい?こりゃあちと面倒だねェ〜……」
「生憎だったな海軍、おれはレディに銃口向けるような奴らを見逃すわけにはいかねェんだよ!!」
「大人しくしてくれてりゃよかったんだけどねェ〜……」
あの強そうな人たちと一対一で渡り合ってる。
ルフィの仲間も強いんだなぁ。 - 171122/10/23(日) 23:35:54
「ルフィの仲間か。ありゃあ強いな2人とも……」
「…………」
「ただ、このままじゃ他の観客達にも危険が及ぶな……
……それに、こっちはせっかくの娘との久しぶりの再会なんだ……」
シャンクスの顔に青筋が浮かんでるのが見えた。
バリバリと何か漏れてるような気もする。
さっきルフィが、トットムジカの中の声を黙らせたのと同じような……
「……それを邪魔するつもりなら……」
死 ぬ 気 で 来 い ! ! ! ! - 172122/10/23(日) 23:49:38
──────
『ありがとなロメ男、お前のおかげでウタを助けられた』
『おばぐびだべべ……ぼえべいどべぁ……!!!』
『……フン』
『トラ男もありがとな!色々手伝ってくれてよ!』
『もうこれっきりにしてくれ。なんで毎度毎度お前らのゴタゴタに巻き込まれなきゃならねェ』
『ししし、それは分かんねェ!
あ、そうだトラ男!さっきの教えてくれよ!』
『ん?……ああ、さっきの話か。
何てことはねェ、簡単な話だ。お前は気づいてねェかもしれねェがな』
『何だ?』
『お前もウタに惚れてんだ、麦わら屋』 - 173二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:54:42
- 174二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:56:31
ていうかここで間違ってウタ射殺でもしたらやばいことになってたよな
- 175二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:59:53
気ぶり勢と化したトラ男
- 176二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 00:43:08
結構あっさり言ったなトラ男!?
- 177二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 06:09:17
filmRED...ボワンスー
こんな感動的なワンピース映画を見たのは初めてだ!!! - 178二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 06:21:39
ムジカ倒した後も観客目覚めなかったのってムジカワールドに長く居すぎたせいでコントロール権が向こうに移ってたせいだからムジカ自身が解放しようと思えばラストの局面はあっさり解決出来るってことか
- 179二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 09:48:08
多分もうめんどくさくなってきたんだと思います
- 180122/10/24(月) 12:24:37
──────
「……海軍もみんな帰っちまったな」
「チッ、消化不良だぜ」
「しかし、あれが『四皇』シャンクスの覇気か……」
「ああ。桁外れってのはああいうのを言うんだな」
ファンのみんなも、ルフィの仲間もみんな目を覚ました。
あとはルフィ1人だけ。
「……みんな……」
「?」
「……みんな……ごめんなさい……」 - 181122/10/24(月) 12:32:44
シャンクスに抱えられたまま、謝罪の言葉が自然とこぼれた。
もう寝なきゃいけないのに、涙が溢れて目を瞑れない。
「……何を謝ってんだ?」
「そうだぜウタちゃん、おれ達は船長命令に従っただけだ」
「そういうのはルフィに言ってあげて、コイツってばすっごい必死だったんだから」
「…………」
「というかコイツ起きねェな」
「夢ん中で何やってんだ?」
「……え?」 - 182122/10/24(月) 12:38:37
ルフィが、起きない?
あるはずがないことは私が一番分かってる。
だけどそれでも、嫌な予感が脳裏を過ぎる。
1人だけまだ目を覚さないのはおかしい。
まさか、ルフィに何かあったの?
「ルフィ……?」
「……もしかすると、ウタを待ってるのかもしれないな」
「え?」
シャンクスが呟くように言った。 - 183122/10/24(月) 12:54:01
「まだ向こうの世界は残ってるんだろう?何かウタと2人きりで話したいことでもあるのかもな」
「…………」
「まだもう少しだけ時間はある。
迎えに行ってやったらどうだ?」
「…………
…………分かった」
シャンクスに身を任せ、私はウタワールドに意識を集中させた。
夢の世界へ深く深く潜り込んで行く。
やがて『そこ』に辿り着く。
その真ん中で1人佇んでいたルフィは、振り返りながらこう言った。
「よう、やっと来たな」 - 184122/10/24(月) 13:00:19
キリがいいのでこの辺で
次スレは夜に建てます - 185二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:02:26
乙を教える
次スレで完結かな? - 186122/10/24(月) 13:18:13
終われると…いいなぁ…
- 187二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:25:08
恋愛パートも最終局面か……
- 188二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 14:09:38
なるほど、今回のライブはエンドレス、ということで?
- 189122/10/24(月) 20:24:55
次スレ
【SS・CP】「先に好きになった方が勝ち!」PART6|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1157830/の続きですbbs.animanch.com次回予告:勝利の女神は果たしてどちらに微笑むのか
ところでここまでで大体7万字ぐらいらしいですね
- 190二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:27:52
- 191二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:37:11
埋め
- 192二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:51:09
お疲れ様
- 193二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:51:39
本当に…本当によかった…
- 194二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:55:19
埋め
- 195二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:55:31
もうこの時点で感無量よ
- 196二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:01:23
はい素晴らしい、はいありがとう
- 197二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:14:49
7万字ってどれぐらいだ
- 198二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:17:34
見える…見えるぞ…!約束されたハッピーエンドが!
- 199二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:21:55
最終ラウンドだ!!
- 200二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:25:20