【SS・CP】「先に好きになった方が勝ち!」PART7

  • 1二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:23:30
  • 2二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:24:20

    立て乙です

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:24:25

    きちゃ

  • 4122/10/30(日) 20:24:51
  • 5二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:25:56

    ほのぼのとしたスレ画だあ…

  • 6122/10/30(日) 20:30:04

    「……え?」


    ……そんなワケない。


    「…………ウソつかないで」

    「……何故、嘘だと思うんです?」

    「だって……」


    言い返そうとしたところで、窓から突然強い風が吹き込んだ。

    まるで、何かに怒っているかのように。


    「うわっ!」

    「む……」


    「……ほら、みんな怒ってる」

    「ええ、確かに怒っているようですね。



    いつまで自分を縛っているつもりだと、エレジアの皆さんは仰っているようです」

  • 7122/10/30(日) 20:37:34

    「……………え?」

    「……12年前に突然現れた、海賊団に連れられた天性の才を持つ未来の歌姫。

    私に貴方の目覚めを教えてくれた彼らは、あっという間にその少女の歌声の虜になってしまったそうです」

    「12年前……」

    「その日起こった凄惨な事件。彼らには何が起こったのかすら分からず、一晩にして全て消え去りました」

    「……やめて」

    「人のいなくなったエレジアに遺されたのは、怒り、怨み、悲しみ。ただそれだけ。

    行き場を失った人々の魂は、負の感情を孕んだままエレジアを漂い続けていました」


    「…………やめてよ」


    どうしてそんな思い出させるようなこと言うの。

    そんなこと言わなくたって、一度だって忘れたことなんて……


    「そう、初めのうちは」

  • 8122/10/30(日) 20:44:32

    「……初め?」

    「つい先程まで素晴らしい歌を聞いていたのに、いきなり国を滅ぼされたのだから無理もありません。

    初めのうちは元凶である魔王、そしてそれを歌ってしまった貴方にも恨みをぶつけようとした人々もいたそうです」

    「…………」

    「ですが叶わなかった。私のような特殊な能力者でもなければ、魂だけでは現世の事象に干渉することはできない。

    なので彼らは、『見る』ことにしたそうです。見守るではなく、見る。この少女の行く末がどうなるかをただ見続ける……

    誰かかに見られているような、そんな感覚に襲われた経験はありませんか?」

    「うーん………….」


    あるようなないような……

    ないような、あるような。


    「…………分かんない」

  • 9二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:48:23

  • 10122/10/30(日) 20:52:05

    「ヨホホ、失礼しました。では話の続きを……

    ……失意の中にあった女の子が、それしか無くなったという理由でただひたすらに音楽の勉強を続ける……

    本来ならば恐らく、その歌は聞くに耐えないものになっていたでしょう。そんな精神状態でまともに歌えるはずもない。


    ですが、その子は違った。まさに天からの贈り物と呼ぶに相応しいほどの才能があったのもその理由の一つ。


    そしてもう一つは……不器用ながらも、その傷心の女の子に12年間寄り添い続けた存在がいたこと」


    「……!

    ……ゴードン……」


    そういえば、あの後ゴードンとちゃんと喋ってない。


    謝らなきゃ。

    お礼言わなきゃ。


    「ずっと一緒にいてくれてありがとう」って、言わなきゃ。

  • 11122/10/30(日) 20:58:34

    「その方の指導の甲斐もあり、メキメキと、しかし人知れず成長していくその少女。

    初めは恨みしかなかったこの島の住人達も、そんな歌を毎日のように聞いていたら徐々に心境に変化があったようです。


    ……12年も前にこの世を去った人々の魂が、今でもこの島に残っている。何故だかわかりますか?」


    「……えっと……恨みが強すぎて、成仏できなかったから……とか……」

    「ウーン、三割正解です。成仏出来ていないの部分が正解。

    ですがどちらかと言えば、成仏できていないのではなく、したくないからしていないと言った方が正しいようです」

    「ど、どうして?」


    「ヨホホホ!簡単な話です!皆さん貴方の歌のファンになってしまったようで!

    こんな素晴らしい歌を毎日聴けるなら、成仏なんてしてられないと根性でこの島に留まり続けているそうです!

    逞しいですね〜、エレジアの皆さんは!」


    「………………」


    ……そんなこと、ある?

  • 12122/10/30(日) 21:05:49

    「えェ、信じられないのも無理はありません。いくら何があるか分からない世界と言えど、見えないものを信じるのは難しいものです。

    ですがウタさん。自分の胸に手を当てて、少し思い出してみてください。


    いつもより風が優しいと、感じたことはありませんか?」



    「………………あ」


    ついさっき、感じた。


    窓を開けた時頰を撫でた風が、いつもより優しかった。



    「……ヨホホ、その様子だと心当たりがあるようですね。

    そういう人たちは案外近くにいるのかも知れませんよ。ソウルキングとなる前は私も分かりませんでしたがね」

  • 13122/10/30(日) 21:13:29

    「……………」


    妙な気分になる。

    私が滅ぼしてしまった国の人達が、私のファン?

    そんなこと、あるわけ……


    「奇妙な偶然が重なって、ウタさんは自分の歌を世界へ解き放つ機会を得ました。

    エレジアの皆さんもそれはそれは喜んだそうです。遂にウタさんが世界に認められる時が来たんだと。

    私も度肝を抜かれました。こんな素晴らしい逸材が今まで一体どこに眠っていたのかと」


    「……そっか」


    「……ですが、それから1年ほど経って、ウタさんは『真実』を知ってしまった」

    「!!」

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 21:14:49

    ウタの歌なら聴いていたくなるよね

  • 15122/10/30(日) 21:22:12

    「何を知ったのかは彼らも教えてくれませんでしたが……恐らくはそれまでの精神状態が一変するほどの出来事。

    一人の男性がしきりに謝っていました。真相も知らずにとんでもない事を言ってしまったと……」


    …………多分、『あれ』を撮っていた人だと思う。

    とんでもない事って……そんなこと……ない……


    「それからも、ウタさんは変わらず配信業を続けていましたが、配信の外のウタさんを見ていられたのは、ゴードンさんとエレジアの人々のみ。

    ウタさんを恨んでいた頃よりも、何も干渉できない事を歯噛みしていたそうです。

    音楽は楽しむものであって、崇めるものでも縛るものでもない。

    音楽の聖地エレジアの民だったからこそ、どんどんとよくない方向へ突き進んでいくウタさんを止められないのが悔しかった事でしょう。


    ……そしてとうとう、ウタさんは此度の事件を引き起こしてしまいました」

  • 16二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 21:25:04

    あの男性もウタの危険性は強調してたが恨み言は一切言ってなかったな

  • 17122/10/30(日) 21:31:27

    「…………うん」


    「……此度の事件でウタさんに否があるとすれば、厳しい言い方をすれば『無知』であったこと。

    閉ざされた世界の限られた情報でものを考えてしまい、地頭が良かっただけに聞こえのいい方法を思いついてしまった。

    ……ですが、ウタさんが置かれていた環境でそれをどうにかしろというのも些か無理な話。

    今回の出来事は、人々の善意が悉く噛み合わなかったせいで起こった不幸な事件です。

    ……少なくとも私はそう思っています」

    「…………そうだね」


    「……ですが、間に合ってよかった。


    ルフィさんとシャンクスさんの手が、ウタさんに届いたから。

    そしてウタさんが、その手を離さなかったから。


    最悪の事態は免れた。

    ……私はそうも考えています」


    「………………うん」

  • 18122/10/30(日) 21:35:16

    本日はここまで
    関係ないけど9歳ウタのトットムジカちょっとだけ聞いてみたいよね

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:01:04

    ゴードンさんが国王だったおかげかエレジアの人たちも負けず劣らずいい人たちすぎる

  • 20二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:02:53

    (……いい話だな……感動したよ)

  • 21二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:19:52

    この世界いい人しかいねぇ
    楽譜?まぁあれはグレーで

  • 22二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:26:57

    最年長者っていいなあ……
    ブルックが仲間で本当に良かったと感じるよ

  • 23二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:38:19

    この骨ウタちゃんのお父さんの倍以上生きてるからね

  • 24122/10/30(日) 22:48:30

    >>5

    褒めてくれて嬉しい事を教える

  • 25二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 01:28:46

    さり気なく歌姫とソウルキングのコンビの会話じゃん
    これからは一緒に音楽活動してくれてもええんやで

  • 26二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 07:15:08

    終りが近い……寂しい……

  • 27二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 13:03:55

    ひるあげ

  • 28122/10/31(月) 19:38:49

    「……そういえば、エレジアの人々からウタさんにリクエストがありました」

    「リクエスト?」

    「ええ。私もよく知っている歌です。私の手持ちの歌集の中に楽譜があったので、こちらを」

    「……これは……」


    その歌には見覚えがあった。

    昔、一度だけ歌ったことがある。


    でも……


    「…………やだ」

    「おや?」

    「この歌なら知ってる。昔ゴードンに教えてもらった。


    ……人の魂を鎮める歌。鎮魂歌ってやつでしょ」

  • 29122/10/31(月) 19:50:06

    「成程、ご存知なのであれば話は早い。その歌を歌ってほしいと、皆さんは言っているようですよ」


    「……歌いたくない」

    「……何故です?」


    「だって……これを歌ったら、みんな成仏しちゃうんでしょ……

    ……私がこの国を滅ぼしちゃったのに……成仏までさせろって言うの……!?」


    冗談じゃない。

    成仏してしまったら、魂が、心がこの世界から消えちゃう。

    せっかく魂だけでも残って、私の歌を聞いてくれてるって言うのに、そんなこと……


    「……ヨホホ。ルフィさんの言っていた通りですねェ」

  • 30122/10/31(月) 19:58:12

    「な、なんでルフィの名前が……」

    「先程、ルフィさんが昔の思い出話を聞かせてくれまして。本当にほんの少しですが……」


    〜〜〜〜〜〜


    「子供の時から変わってねェんだ、あいつ。

    すぐ怒るし、ズルはするし、イジワルだったけど……


    やっぱ優しいんだ、ウタは。昔っから変わんねェ」


    〜〜〜〜〜〜


    「……あんな顔のルフィさん初めて見ました。

    少し気恥ずかしそうに、頬なんて染めちゃって……ヨホホホ!いや〜若いっていいですねェ!」


    「…………そっか」


    私まで恥ずかしくなってきた。

    ……そのルフィ、ちょっと見てみたい。

  • 31122/10/31(月) 20:09:46

    「……実を言うと私、ルフィさんに頼まれてここに来たんですよ」

    「……そうなの?」

    「ええ。

    ウタさんがお優しいことはルフィさんもよーく分かっています。

    ですがその優しさ故、ウタさんが背負う必要のないものまで背負ってしまっているのではないかと。ルフィさんはそう危惧していました。

    ……彼は教えてくれました。ウタさんが、何を背負っているのかも」


    〜〜〜〜〜〜


    『……でも、おれバカだから多分ウタに上手く言えねェ。何て言えばいいか分かんねェ……

    ……ブルック、お前だ。お前が多分、一番上手く言える。


    …………頼む』


    〜〜〜〜〜〜


    「……自分の口下手さを嘆いていた様で。彼には珍しい弱音らしい弱音でした。

    ルフィさんが普段は見せない面を見せるのも、偏にウタさんが彼にとって大切な存在だからなのかも知れませんねェ……ヨホホ」

  • 32122/10/31(月) 20:17:42

    「………………」


    いちいち顔が熱くなるのをなんとかしたい。

    真面目な話してる途中なのに……


    「……まァ、とはいえ。

    誰よりも頼もしい船長ではありますが、彼はどこか自分を卑下するところがあります。

    少々不器用なところはあるとはいえ、我々麦わらの一味は彼を口下手だなんて思ったことはありませんし……

    ウタさん自身も、こんな年寄りの小難しい説教より、ルフィさんの直球ど真ん中勝負な言葉の方が響くのでは?」


    直球……ど真ん中勝負……


    「…………///」ボッ

    「ヨホホホホ!どうやら図星な様ですね!」


    ……何か遊ばれてる気がする。

  • 33122/10/31(月) 20:23:22

    「……ですが、船長命令とあらばその命は果たさねばなりません。

    少々脱線してしまいましたが、話を戻しましょう。

    ルフィさんが最も危惧していたのは、ウタさんが未だ自分を許せていないこと。

    それはエレジアの皆さんも同じ様です。

    知らずと言えど犯してしまった罪の大きさに押しつぶされ続けていたウタさんを、彼らはずっと心配していました」

    「…………」

    「……これは、エレジアの皆さんなりの優しさなのかもしれませんね」

    「え……?」

    「歌によって犯してしまった罪は、あくまでも歌によって償う。

    ウタさんがどうしても自分を許せないというのであれば……

    この歌を歌う事を自らへの罰として、自分を許せるまでの1つの糧としてください。

    自らを戒めることも確かに大切です。ですが……



    ……出来ることならば、貴方の幸せを願う彼らの気持ちも、どうか尊重してあげてください」

  • 34122/10/31(月) 20:30:06

    「……私の……幸せ…………」


    いつからか、考えることすら忘れていた。

    ……考えない様にしていた。


    「…………いいのかな」


    開け放たれた窓の外に目を見やる。

    さっきは少し広く見えた景色が、また小さくなった気がする。


    その時だった。


    今までで一番強い風が、一瞬だけ顔に吹き付けた後。

    今までで一番優しい風が、私の頭を撫でる様に吹き抜けていった。


    みんなが何を言いたいのか、今回は流石に私にもわかった。

  • 35122/10/31(月) 20:36:48

    「…………………

    …………分かったよ」

    「?」


    「一回でいいから、お手本見せて。それで思い出すから」


    「……ヨホホホホ!流石は世界の歌姫!たった一度で大丈夫とはお見それ致しました!

    ……では、リクエストにお応えして……」


    ♪〜〜

    ♪〜〜♪〜〜

    ………………

  • 36122/10/31(月) 20:42:10

    ──────

    「………………」


    『ソウルキング』の彼とは一線を画す、優しい歌声。

    まるで何度も何度も歌ってきたみたいに、その歌が様になっていた。


    「……さて、この辺りで。

    ウタさんの歌声を待っている方々を、私が成仏させてしまう訳にはいきませんので。

    …………行けますか?」


    「うん」


    「……分かりました。

    では、伴奏はお任せを……」

  • 37122/10/31(月) 20:50:47

    私はその歌を、窓から広がるエレジアの景色に向けて歌った。


    誰も聞いていないはずのレクイエム。


    だけど私は、確かに誰かが私の歌を聴いているのを感じた。


    歌い進めていくうちに、少しずつ、その聴いている誰かが少なくなっていく。

    その度に私の頭を、体を、優しい風が撫でていく。


    やがて、最後の一小節を歌い終えた時。

    『誰もいなくなった』エレジアの地から……

    ふっと、誰かが笑っている声が聞こえた気がした。


    窓の外の景色が、少し滲んで見える。


    その景色は、さっきまでのそれとは似ても似つかないぐらい、広大で果てしない世界に見えた。

  • 38122/10/31(月) 20:53:37

    本日はここまで
    縛られていた心が解き放たれたら見える世界も広くなったりするのかもしれませんね

  • 39二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:02:37

    「まるで何度も何度も歌ってきたみたいに」

    50年の間、ルンバー海賊団に手向け続けたんだろうなぁ

  • 40二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:35:45

    いかん泣きそうだ

  • 41122/10/31(月) 22:32:35

    今週中ぐらいには終わりそうですが
    一個だけ決め兼ねてることがあるので
    ダイス振っていいですか

  • 42二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:41:53

    良いと思います
    スレ主さんの書きたいものを書いてください

  • 43122/10/31(月) 22:50:00

    んじゃ一つだけ


    dice1d2=1 (1)

  • 44二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:58:59

    フッフッフッフ...気をつけろよ...
    ダイスがどうあれ書かなかったルートを書いてくれと頼まれる事になるぞ...

  • 45122/10/31(月) 23:05:24
  • 46二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 06:50:39

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 07:10:27

    別ルートを示唆されちゃったらね、仕方ないね……
    我々読者は強欲なのだ……(無理はなさらないでくださいね、無理なら無理と言ってくださいね)

  • 48二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 07:20:36

    >>45

    そしてこの顔である

  • 49二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 09:07:30

    EDが二つあると知ったなら二つとも回収したくなっちまうのがサガってもんさ

  • 50二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 13:26:36

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 20:05:04

  • 52122/11/01(火) 21:10:22

    ──────

    パチパチ……


    「?」

    「……素晴らしい歌声だった。音楽を愛していた全ての国民にもきっと届いたことだろう」

    「ゴードン……」


    いつの間にかゴードンが部屋に入ってきていた。

    その後ろにシャンクスやホンゴウさん、トナカイくんもいる。


    「これは皆さんお揃いで。お邪魔しております」

    「君は……ソウルキングだね。君の演奏も見事だった」

    「音楽の聖地の王様にお褒め頂けるとは!光栄すぎて目が飛び出しそうです!

    あ、私目ないんですけど!ヨホホホ!」

  • 53122/11/01(火) 21:17:37

    「ウタ、今の歌は…」

    「……鎮魂歌。エレジアの人達が歌って欲しがってるって、ソウルキングが教えてくれたの」

    「……そうか」

    「…………?」


    シャンクスがソウルキングに向き直る。

    その隣にいたトナカイくんがどうして不思議そうな顔をしたのかは分からなかった。


    「感謝する、ソウルキング。ルフィの仲間にも音楽家がいたんだな」

    「ヨホホホ!御礼には及びません!私はルフィさんの命に従っただけですから!

    しかし、聞くところによるとルフィさん、旅に出た当初から音楽家を仲間にしたがっていたそうです!

    何かルフィさんにとっては『海賊の音楽家』というものは特別な意味があるのかもしれませんねェ!」


    なんでこっち見ながら言ったの。

    …………ねえ、なんでこっち見ながら言ったの。

  • 54122/11/01(火) 21:25:08

    「……さて、これ以上お医者様方の邪魔をするワケにもいきませんので、私はそろそろお暇しましょう。

    あ、ウタさん。最後に一つだけ」

    「?」

    「そろそろルフィさんが来ると思いますが……

    その時ルフィさんは、ウタさんに一つ『提案』をすると思います」

    「提案?」

    「ええ。彼がどういう聞き方をするのかは私にも分かりませんが……

    どうか本心で答えてあげてください。それがきっとルフィさんのためにもなります」

    「……うん、分かった」


    それだけ言って、ソウルキングは鼻歌混じりに部屋を後にした。

  • 55122/11/01(火) 21:32:42

    「じゃあ、ホンゴウ頼む」

    「分かった。ようしチョッパー先生、そっちもよろしくな」

    「………………」

    「……? おい、大丈夫か?」

    「あ……わりィ。ウタの歌に聴き惚れてた」

    「ハハハ、じゃあしょうがないな」

    「あなたチョッパーって言うんだね。よろしくね、チョッパー先生」

    「お……おう!おれに任せとけ!」


    (……うーん……

    さっきブルックはエレジアの人達が教えてくれたって言ってたけど……


    ヨミヨミの実ってそんな能力あったか……?)

  • 56二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:33:49

    ルウタ派のワイ
    嫌な予感がしてきた

  • 57二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:34:58

    >>56ここまで来てbadは流石に無いやろ

    …無いよな?

  • 58122/11/01(火) 21:36:13

    ねーよ

  • 59122/11/01(火) 21:40:21

    ──────

    「……あれでウタさんも少しは気が晴れたことでしょう。

    …………まあ、その類の人々が見えるとは言いましたが…………



    会話ができるとは一言も言ってないんですがね!ヨホホホ!」


    誰に聞かせるわけでもなく、むしろ聞かれたら不味いであろう真実にガイコツ紳士は戯けて笑う。


    「…………ですが……」


    ブルックは窓の外をちらと見、そして笑った。

    洞となったその眼孔には一体何が写っていたのか。

    そして、エレジアの魂の真意は果たしてブルックが語っていた通りのものなのか。


    その真相を知るのは、この世でブルックただ1人。


    「ヨホホホホホホ〜!」

  • 60122/11/01(火) 21:48:09

    ──────

    ホンゴウさん達の診察の途中、赤髪海賊団のみんなが私の部屋にどやどやと押しかけてきた。

    みんな例外なく目が赤い。声が震えてる人もいた。

    みんなと会えたのが嬉しくて、私もまたいっぱい泣いてしまった。

    ホンゴウさんも泣いちゃって、一緒に診てくれてたチョッパーくんがオロオロしてたのがちょっとかわいそうだけど可愛かった。


    ……1人知らない人がいたけど、いつの間に増えたんだろう。ロックスターっていうらしい。

    その人が場に似合わないぐらいすごく畏まった挨拶をしたので、それが可笑しくて私もみんなも思わず笑ってしまった。

    赤髪海賊団に湿っぽいのは似合わない。わざとかは分からないけど、空気を変えてくれたロックスターさんに感謝だ。


    ……何か気恥ずかしそうにしてたから多分素だ、あれ。

  • 61二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:52:16

    ターかわいい

  • 62122/11/01(火) 21:56:28

    診察が終わると、みんな部屋から出て行ってしまった。

    現状は問題無いという診察結果だったけど、もう少し安静は必要みたい。そりゃそうだ。

    最後にシャンクスとゴードンが出ていくと、私はまた部屋で1人になった。


    「………………はぁ」


    広がるエレジアの景色を眺めながら、私は一つため息をついた。

    さっきより広くなった私の世界。

    でも、そこに誰もいないことに、それはそれで寂しさを感じてしまうのは贅沢なのかな。


    ……なんてことを考えていたら。



    どこからかゴムみたいに伸びてきた手が、部屋の窓枠に引っかかった。

  • 63122/11/01(火) 22:00:29

    本日はここまで
    ようやくルフィさん到着です

    完結まであと2日(予定)

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:07:38

    >>56

    サカズキさんが海軍やめるって言い出すレベルだぞここからのBADは

  • 65二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:12:50

    しかしわざわざルウタ派を宣言した彼は一体何を危惧しているのだろうか🤔

  • 66二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:40:56

    >>65

    シャンクスの船に乗るとか?

    まぁBADではないけど

  • 67二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:10:28

    おれもルウタ好きだけど、特別な事情がない限りウタが生き残ったとしたらシャンクスの船に乗ると思うけどな
    ウタがルフィと離れたくない、っていうのがない限りは
    まあここのスレ主の結末を楽しみに待つよ!

  • 68二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 02:24:54

    家族の時間を取り戻すためレッドフォース号に乗るのも
    幼馴染の新時代を近くで見届けるためサニー号に乗るのもどっちも個人的には違和感ないからどういう結末でも楽しみ

  • 69二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 07:47:29

    期待

  • 70二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 12:44:14

    外野の俺たちが色々言っても仕方ねぇ…
    あとはスレ主を信じましょうや…

  • 71122/11/02(水) 14:41:01

    わりい 今日書けねえ

  • 72二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 14:48:48

    全てを許そうイッチよ

  • 73二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 18:18:09

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 19:31:35

    >>71

    許す

  • 75二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:07:59

    明日でも明後日でも、生きてりゃまた書けンだろうが!
    スレを保守して!君を待つ!!

  • 76二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 01:09:23

    念のため保守

  • 77二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 05:16:25

    YouTubeでウタのライブがまたあるようなので保守楽しみ

  • 78二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 10:32:01

    完結までもうちょっとだ
    ずっと待つぜ1

  • 79二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 15:52:35

    保守

  • 80122/11/03(木) 18:09:51

    「あ……」

    「よっと」


    ソウルキングの言う通りだった。

    麦わら帽子の似合うその彼が、勢いよく窓から飛び込んできた。


    「ニシシ、やっと会えたなァ!ウタ!!」

    「ルフィ〜〜!!」


    ウタワールドではない、現実世界での12年ぶりの再会。

    どちらからともなく抱き合った。

    優しく受け止めてくれるのもいいけど、ルフィからも力いっぱい抱きしめてくれる今がすごく嬉しい。

    ちょっと痛いのもまた幸せ。私だって負けないんだから。

  • 81122/11/03(木) 18:16:18

    「ね、ルフィ。約束覚えてる?」

    「ああ、勿論だ!

    好きだぞ、ウタ!大好きだ!」

    「えへへ……えへへへ……私も好きぃ〜……」


    さっきまでのセンチな気分は何処へやら。

    幸せ過ぎてどうにかなりそう。


    ルフィの全部が愛おしく感じる。

    思ったよりベタ惚れしちゃってるんだなぁ、私。


    「……あー……好きだァ……ウタ……」


    ……それはルフィも同じみたい。

    どうしよう、言葉にできないぐらい嬉しいや。

  • 82122/11/03(木) 18:24:10

    ──────

    「ブルックはもう来たか?」


    ようやく落ち着いて少し離れた後、ルフィが聞いた。


    「うん、さっき来たよ。ルフィに頼まれたんだってね」

    「ああ。おれあーいうの上手く言えねェからよ。ブルックに頼んだ」

    「ふーん……」

    「……何だ?」


    「私はルフィの口から聞きたかったけどなぁ……」


    「…………ごめん」

    「……ふふ、ウソウソ。ソウルキングとも喋れて嬉しかったよ、私」

  • 83122/11/03(木) 18:30:57

    「……でも、ありがと。私のこと気遣ってくれたんでしょ」

    「まァな。お前まだ色々抱え込んでんだろ」

    「うん……そうかもね。

    でも、もう大丈夫。ちょっとだけど、前を向けた気がするから」

    「……そっか。ならよかった」


    ニシシ、と笑う彼の顔が、やっぱり眩しい。

    ルフィの仲間達も、ルフィにいっぱい救われてきたんだろうなぁ。


    「……ねえルフィ」

    「ん?」

    「ルフィはこれから、どうするの?やっぱり海賊続けるの?」

  • 84122/11/03(木) 18:35:47

    「どうするって……決まってんだろ、海賊王になるんだ!

    そんで、新時代を作る!」


    ……真っ直ぐでかっこいいなあ、ルフィ。

    その視線の先に、私はいるのかな。


    「……それはさっきも聞いたじゃん。

    で、ルフィはどんな新時代を作るの?」

    「ん? ……あー、そういやウタには話してなかったか」

    「何を?」



    「……おれの、夢の果てだ」


    「ルフィの夢の……果て?」

  • 85122/11/03(木) 18:42:43

    「…………はあ?」


    ルフィが語った夢の果て。

    それはあまりにもあんまりすぎて。


    「ぷっ………あははははは!!何それ!!よくそんなこと考えつくね!!」

    「おい!なんで笑うんだよ!おれは本気だぞ!」


    呆れを通り越して思わず吹き出してしまった。

    だって……


    「…………っ……ムリムリ我慢できないお腹痛いあっはははははは!!」


    笑いすぎて涙が出てきた。

    本気でこんなこと言う人いるんだ。


    ……やっぱりルフィはすごいや。

  • 86122/11/03(木) 18:49:32

    「ひー、ひー……あー笑った笑った。こんなに笑ったの久しぶりだよ」

    「んー、何か話した奴みんな笑うんだよなァこれ。おれは曲げる気ねーけど」

    「ふふ、ごめんね。

    で、その「夢の果て」ってのは他に誰が知ってるの?」

    「まずシャンクスだな。あとは……ああ、ウタは知らねーか。エースとサボっていうおれの兄ちゃん達も知ってるな」

    「ルフィにお兄さんなんていたの?」

    「いたというか兄弟になったというか……ウタが船降りた後に兄ちゃんが出来たんだ」

    「ふーん……変わったお兄さんもいるんだね。


    ……でもさルフィ」

    「ん?」


    「突拍子もないことだけど……それ、ルフィならきっとできるよ。


    何たって、未来の海賊王だもんね!」


    「……ししし!当たり前だ!」

  • 87122/11/03(木) 18:56:30

    「んで、ウタはどうすんだ?」

    「私?私はねー……


    ……さっきね、ソウルキングが手伝ってくれて、エレジアの人たちに向けて歌ったんだ。

    それで、エレジアの人たちがみんな聴いてくれてるのを感じて……


    ……思い出したんだ。私が本当にやりたかったこと」


    「………………」

    「今だって『新時代』を作る夢は諦めてないよ。

    ……でも、私が考えてた新時代は否定されちゃったからさ。

    もう一度一からやり直し。次こそはみんなが幸せになれる方法を考えるよ」

    「……そか」

    「…………だからさ、ルフィ。



    私の『新時代を作る』って夢も、ルフィの船に乗せてってよ」

  • 88122/11/03(木) 19:01:54

    「…………夢かァ」

    「そ。こんなこと、ルフィだから頼むんだよ?」

    「そりゃあ責任重大ってヤツだな……

    ……よし、分かった!ウタの夢もおれが連れてってやる!作るぞ新時代!」

    「うん!私も応援してるよ!」

    「おう!ウタの応援がありゃおれは負けねェ!」


    シュッシュッと数回パンチを撃つフリをするルフィ。

    ピストルより強いそのパンチがあれば、きっと海賊王にだってなれるよ。



    ……でも、なんで私の顔見てくれないんだろう。

  • 89122/11/03(木) 19:08:54

    「そういえばルフィ、何か話があったんじゃないの?ソウルキングが言ってたよ」

    「……んー……そのつもりだったんだけどなァ……


    ………………やっぱいいや」


    ルフィは何か言い淀んだあと、帽子を深く被り直して表情を隠してしまった。

    その様子が何だかいじらしくて、私はついイジワルを言ってしまった。


    「……ねえルフィ、本心言いなよ。


    ……なんてね」


    ちょっとおどけて言ってみたけど、ルフィからのレスポンスは随分遅かった。


    「……本心か……



    ………………ウタと……離れたくねェなァ」

  • 90122/11/03(木) 19:14:31

    絞り出したような声で、それでも直球で言われてちょっとドキッとした。

    ……もしルフィが『提案』してても、私が何て答えるのか分かってたみたい。


    「……ごめんね、ワガママ言っちゃって。

    でも、今の中途半端な気持ちでルフィ達と一緒に行っても、きっとルフィ達の重荷になっちゃう。

    ルフィは『そんなの大丈夫だ』って言ってくれるかもしれないけど、私が嫌なんだ。


    ……だから、もうちょっとだけ自分を許す時間が欲しいの。


    エレジアのこととか、世界を巻き込んだこととか、シャンクスのこととか……

    色々ありすぎて、綺麗さっぱりは無理かもしれないけどさ。

    それでも自分のやったことと向き合って、自分の気持ちにもうちょっと整理がつけられたら……


    その時は、私も一緒に連れてってよ。約束だよ?」

  • 91122/11/03(木) 19:21:24

    「……ああ、分かった」


    口ではそう言ってるし、口元だけは笑ってたものの、ルフィの目元は相変わらず見えなかった。

    でも、ルフィの目から一筋、光るものが落ちたのが見えた。


    ……私と離れたくないって言ってくれるのは嬉しいんだけど……

    ちょっと心配しちゃうなあ。


    「……もう、仕方ないなあ」


    不意に麦わら帽子のつばを持ち上げて、ルフィの顔を露わにする。

    そして、呆けた顔を上げたルフィに、ぐっと私の顔を近づけて…………




    そっと優しく、───をした。

  • 92122/11/03(木) 19:27:54

    「その麦わら帽子がもっと似合う男になったら、きっと迎えに来てね。



    大丈夫。



    離れていても、私はずっと、ずーっと……」





    あなたのことが、大好きだよ。





    ……フフ。今度は私の勝ちかな?

  • 93二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:30:42

    あー!アッ…(尊死)

  • 94122/11/03(木) 19:31:32

    本日はここまで
    たまにはこういう道を選ぶウタちゃんもいいと思いませんか


    ようやく明日完結(予定)です
    まあ最後まで見ていってくださると嬉しいです

  • 95二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:34:59

    1お疲れさまでした
    ふぅー…あー…俺の見たREDだった

  • 96二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:37:22

    素晴らしい…私は世界で一番綺麗なものを読めた…思い残すことは無い……

  • 97二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:37:57

    左腕が砂糖になったんですがあの

  • 98二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:40:09

    やったぜ!

  • 99二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:40:20

    ワァァ…アァ…

  • 100二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:41:13

    宴じゃァァ!!!!!!!!

  • 101二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:48:13

    >>96

    せめて明日まで生きろ

  • 102二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:55:38

    いいよいいよ! こういう、夢のために少しだけ離れる決断とか最高ですよ!
    離れていても想いは一緒にあるよって、ぐっとくる

  • 103二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:54:46

    約1ヶ月
    長かったなぁ

  • 104二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:58:19

    これは映画化して欲しい…

  • 105二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:00:53

    あ、これワシが見たREDじゃ…

  • 106二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:03:05

    エレジアに残るのか...サニー号に乗って欲しかったけど、これもありか

  • 107二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:04:48

    ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙最高だああああああ
    あああああああああいひぃぃぃぃイイぃぃぃぃ!!!!
    んあっ//

  • 108122/11/03(木) 22:13:51

    (すまない皆


    脳内で訂正できるなら

    >>84


    誤「……それはさっきも聞いたじゃん」

    正「……それはこの前も聞いたじゃん」


    に訂正しておいてくれ)

  • 109二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:14:58

    いいのだ。会えない時間が長くなるほど再会した時の感動は大きくなるのだ。そして会えなかった分イチャイチャするのだ。それでいいのだ。

  • 110二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:08:10

    こういうルートもあり!!でも互いに夢を叶えたら一生寄り添って暮らしてほしい

  • 111二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 01:38:20

    魚人島のジンベエみたく後で再開して仲間になる展開もあれば、ルフィが海賊王になって新時代を作った後に帰る場所となるも良しの素敵な展開

  • 112二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 08:31:38

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 12:01:17

    おほしゅ

  • 114二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 18:21:34

  • 115122/11/04(金) 18:58:58

    ──────

    「みんなお待たせ!ウタだよ!さあ、今日の配信も楽しんでいこう!」


    それからしばらく時は経ち。

    エレジアに残ることを選択した私は、また以前のように配信を続けていた。

    今私は、配信で得た収入でゴードンのエレジア復興を手伝っている。

    以前より見てくれる人はガクッと減った。それでも、1人でも見てくれる人がいるなら私は嬉しい。

    ……勿論、何のお咎めもないままなんて都合のいい話もない。

    一度海軍に出頭して、ちゃんと裁判を受けてきた。情状何とかがどうとか言って猶予はついたけど、これで私も立派な前科者だ。

    謝罪配信したら海軍からエレジアに向けて「ばすたーこーる」だか何だかをされそうになった時はどうなることかと思ったけど……

    ……海軍だって、やりたくてそんなことやってるわけじゃない。

    元帥さん直々にそんなことを教えられた。生きた心地はしなかったけど……

  • 116122/11/04(金) 19:03:33

    ……さて。以前と同じようにと言っても、以前と違うところは幾つかある。

    まず1つは、ゴードンのエレジア復興が具体的に動き始めたこと。

    建物はボロボロで、国民も1人もいなくなった国の復興ってどうやるんだろう。

    最初はそんなことを考えていたけど、そこは元王様だけあって私よりずっと視野が広かった。

    元々エレジアと国交のあった国々と連絡を取り合って、時には直接赴いて、協力を取り付けた。

    まずは壊れた建物の復旧作業。と言っても規模が規模なので、ほとんど一から国を作り直すような大掛かりな作業になっていた。

    こんな時の相場なんて分からないけど、すんごいお金かかりそう。

    配信以外でも何か手伝えないか、と恐る恐るゴードンに聞いてみたけど……


    「ああ、皆が快く協力してくれるおかげで何とかなりそうだ。こんなに嬉しいことはない」


    と笑顔で帰ってきた。

    さて次は住む人だ、と意気込むゴードン。

    王様だった時のゴードン、すごく慕われてたんだろうなってのが何となく分かった気がする。

  • 117122/11/04(金) 19:08:22

    それからもう一つ。

    ゴードンがその近隣の国々に行く時、私も一緒に連れて行ってもらえるようになった。

    今まではエレジアの中と電伝虫の中の世界しか知らなかったけど、すぐ隣の国に行っただけでも私の知らないことがたくさんあった。

    時々行った先の国でゲリラライブをしたりもする。最初は私の顔を見て怯えたり顰めっ面をする人もいたけど……

    好きに歌っているうちに、自然とみんな笑顔になっていた。私の歌でみんなが喜んでくれると私も嬉しい。


    あの日思い出した。やっぱり私がやりたいことは、みんなに歌を聴いてもらうことなんだ。


    あ、それから。

    あの日以来、歌う時には海軍から渡された海楼石の腕輪を付けている。

    歌うことにはさほど影響はないけど能力は使えない、程度の純度らしい。仕組みはよく分からないけど、これもまあ戒めのためだ。

    だから今の私ができるのは純粋な歌唱力勝負だけ。

    望むところだ。だって私は『世界の歌姫』なんだから。

  • 118122/11/04(金) 19:13:47

    そしてもう一つ。


    「はーい!それじゃあ今日はここまで!みんなありがとー!またねー!(ピッ)


    ……ふう。やっぱり腕輪をつけながらはちょっと疲れるなぁ……」

    「お疲れ様。今日の配信はどうだったね?」

    「うん、歌の方はバッチリ!だんだん視聴者の数も戻ってきたし!」

    「そうかい、それは良かった。

    ところでウタ、また君にお客さんが来ているよ」

    「お客さん……あっ!」



    「ようウタ、元気そうだな」

    「シャンクスー!」ガシッ


    シャンクス達赤髪海賊団が、時々エレジアに来てくれるようになったこと!

  • 119122/11/04(金) 19:18:41

    「おいおい、ファンが見たら嫉妬しちまうぞ?」

    「えへへー、見られてないからいいの!」ギュー


    流石にお互いずっと一緒にいるわけにはいかないけど、シャンクス達は私に積極的に寄り添ってくれるようになった。

    普段は新世界だかなんだかよく分からないところにいるみたいだけど……

    その辺は気合いでなんとかしてるらしい。ライブの時も来てくれたんだし、何かしら方法はあるんだよねきっと。

    私への負い目とか、贖罪とかが大半なんだと思う。

    それでも、みんなが昔みたいにまた『家族』になろうとしてくれているように感じて……

    それがとても嬉しかった。

  • 120122/11/04(金) 19:23:26

    ……私にだって負い目はある。


    庇ってくれていた人達をずっと恨んでいたこと。

    真相を知った後も、信じきれなかったこと。


    一度、正直にその気持ちを吐露したことがある。


    だけどみんなは、


    「気にすんな!生きてるだけで丸儲けだ!」


    って笑い飛ばしてくれた。

    それに甘えちゃいけないんだろうけど……


    やっぱり私は、そんな赤髪海賊団が大好きだ。

  • 121122/11/04(金) 19:28:38

    「いつもすまないな」

    「なあに、おれ達のあんたへの恩に比べちゃ大したことはない」


    私に寄り添ってくれる傍、シャンクス達もエレジアの復興を手伝っているみたい。

    具体的に何をしてるのかは分からないけど、大きな助けになってるってゴードンは言ってた。


    「お、そうだ。ウタ、今日はお前にいいニュースがあるぞ」

    「いいニュース?なになに?」

    「ほら、この新聞を読んでみろ」

    「新聞?


    …………あ!!これ!!!」



    麦わら帽子がまた似合うようになった彼が、新聞の一面に躍っていた。

  • 122122/11/04(金) 19:33:36

    ──────

    変わったことがいくつかある中で、変わらないこともあった。

    それは……


    「あーーー!!書けなーーーーい!!!」


    ……相変わらずラブソングには悪戦苦闘していた。

    書けない理由は変わったけど。


    「うー……ルフィが、ルフィと、ルフィの……」


    大恋愛を経験したはいいものの、参考にしようとして思い出そうとするとダメだった。

    顔から火が出るかと思うぐらい熱くなって、とても作詞どころじゃなくなってしまう。


    「うう、こんなはずじゃあ……

    ……そろそろ会いたいよぉ、ルフィ……」グスン

  • 123二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 19:36:03

    会いたくて会いたくて震えてねえか?

  • 124122/11/04(金) 19:37:38

    「ハハハ、苦労しているようだね」

    「ゴードーン……たすけてぇ……」


    あれ以来、ゴードンはよく笑ってくれるようになった。

    まあ、笑えなくなってたのも私のせいなんだけども。

    エレジアの復興を始めたのも、私が前を向けるようになったことが嬉しくて、自分も前を向かないといけないと思ったから、とのこと。

    ホント底抜けに優しいなぁ。育ててくれたのがゴードンで良かった。


    「ならこういうのはどうだ?昔流行った手法があったのを思い出したんだ」

    「なになに?」

    「最初から歌を作ろうとするのではなくて、まずは想い人への恋文を書くんだ」

    「恋文?」

    「ラブレターと言った方が分かりやすいか。ああ、この恋文には相手の名前は出さないようにな。

    そうしてできた文章に後から曲をつける。そうした方が自然な想いを綴ったラブソングになると、一時期流行ったことがあったんだ」

  • 125122/11/04(金) 19:42:14

    「ラブレター……」


    やってることはあまり変わらない気がする……

    でも、何故かそれなら出来そうな気がした。


    「……うん!やってみる!ありがとうゴードン!」

    「お役に立てたなら何よりだ。きっとファンのみんなも楽しみにしているぞ」

    「うん!!」


    想い人への自然な想いを綴る。

    ただそれだけで私の筆はスラスラと進んだ。

    歌詞として自然な文章になるように試行錯誤しながら、それに合うような曲も作っていく。

    そして────



    「できた……!!神曲!!」

  • 126122/11/04(金) 19:46:40

    「できたー!!ゴードンできたよー!!」

    「もう出来たのか!?早いな……」

    「えへへー、すごいでしょ!

    でも、こういう曲は初めてだから、念のため歌詞とかおかしくないか見てくれないかな?」

    「ああ、わかった。見てみよう。

    …………」

    「ど、どうかな?」

    「……一目でわかる、素晴らしい歌だ。これならきっと、今までの曲にも負けないぐらい愛される曲になる」

    「ホント!?やった!じゃあ明日の配信で早速歌うね!!」

    「あ、ああ……」


    ……その時ゴードンが苦笑いしていた理由、もう少し早く聞いておけばよかった。

  • 127122/11/04(金) 19:50:39

    ──────

    それから最近は、私の夢に『あの子』がよく出てくるようになった。

    薄暗い空間で、ニコニコしながら私の後について回ってくる。


    ……どうやら、一度だけだけど歌ってあげたことがよっぽど嬉しかったみたい。

    まあハミングだったんだけど。

    いつの間にか無意識で歌ってたのに何も出てこなくて、もしかしてと思って勢いで全部ハミングしたらなんと行けた。


    「次は歌詞つきで歌ってほしいなぁ」って視線が眩しい。真っ黒なのに。

    海楼石つけたまま歌ったら大丈夫だったりしないかなぁ……でもそれで出てきたら大変だし……


    ……でも、約束だもんね。いつかきっと、大丈夫な方法見つけてあげるね。

  • 128122/11/04(金) 19:56:03

    ──────

    翌日。

    いつものようにウタが配信をしている一方、ゴードンは海が見える丘で商船を待っていた。


    (昨日のウタの新曲……

    曲としては今までのウタの曲の中でも1、2を争う素晴らしいものだったが……


    あれ程歌詞の中に『麦わら帽子』や『海が似合う人』という単語を多用していては、分かる人には誰へ向けたものか分かってしまいそうだな……)


    だが本人があまりに嬉しそうに見せてきたため、指摘するのも忍びないと思い何も言わずに済ませてしまった。

    また私の悪い癖が出てしまったな。

    ゴードンは自嘲気味にもう一度苦笑いをしてみせた。

  • 129122/11/04(金) 20:00:27

    やがて遠くに一隻の船が見える。


    「来たか……

    …………ん?」


    商船か、と思ったゴードンだったが、どうも様子がいつもと違う。


    「いつもの船ではない……あれは?」


    双眼鏡を取り出し船の動向を探る。

    ……が、その船を見たゴードンは驚きのあまり双眼鏡を落としてしまった。


    「な、なんと……こうしてはいられない!

    ようし、早くウタに知らせなければ!」


    取り落とした双眼鏡もそのままに、ゴードンは破顔しながら城へ駆け出していく。



    水平線の彼方には、『千の海を乗り越えてきた陽気な太陽』が燦然と輝いていた。

  • 130二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:01:24

    きたぜ...!

  • 131二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:05:58

    もはや余計な気ぶりは不要...

  • 132二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:08:59

    一回出頭して大人しく海楼石付けてたのが一転四皇の船に乗るとか聖者でも相手にしてるつもりか案件すぎてたまんなぁなもっとやれ

  • 133122/11/04(金) 20:10:10

    ──────

    『ウタちゃんのラブソングが聞いてみたい!』


    きっかけは、いつも通りの配信の中にあった一つの言葉だった。


    あれから色々あったなぁ……


    「お、新規さんかな?見に来てくれてありがとう!

    初めてじゃなくても今日見に来てくれた人はラッキーだね!

    なんと!私の初めてのラブソング!昨日ついに完成しましたー!!はい拍手ー!!」


    『おお、遂にか!』
    『おめでとう!』
    『こりゃめでてェべ!』


    『ということは、ウタちゃん好きな人できたの?』

  • 134122/11/04(金) 20:14:24

    「あっ……

    ……ま、まあ、ラブソングが出来た宣言なんて、それを白状してるようなモノかな……


    ……実を言うと、できちゃいました。好きな人。


    ……しちゃいました、初恋」


    『『『ええーーーーッ!!!?』』』


    『相手はどんな人!?』
    『いつ知り合ったの!?』
    『相手もウタちゃんのこと好きなの!?』


    「す、すごいグイグイくる人いるなぁ……

    んー、どこまで言ったらいいかな……」

  • 135122/11/04(金) 20:18:35

    「えっとね、知り合ったのは子供の時。

    昔夢を語り合って、将来を誓い合った人なんだ。

    訳あってしばらく会えなかったんだけど……

    ……久しぶりに会った時、二目惚れしちゃった。

    やー、恋に落ちるのってこんな感覚なんだね、すごかった。もうなんか、身体に雷が落ちたみたいにビビビって」


    「どんな人かは……ちょっと言えないかなぁ。ごめんね。

    あ、でも。

    今その人は、自分の夢を追ってるの。


    私もその人に夢を託してて、夢を叶えたら迎えに来てくれるって約束してるんだ。


    ロマンチックだと思わない?素敵でしょ?」

  • 136122/11/04(金) 20:22:19

    「……最後のはもっと言えない。言いたくない。恥ずかしいもん。


    …………え?


    ……そのリアクションだけでバレバレ……?


    ……はよくっつけ……末長く、お幸せに…………」


    「……あーっもう知らない!みんなのイジワル!もう新曲聞かせてあげないんだから!


    …………フフ、なーんてね。

    ウソウソ!ちゃんと聞かせてあげるよ!


    それじゃあ歌うね!私の初めてのラブソング!



    曲名は────」

  • 137122/11/04(金) 20:28:26

    『先に好きになった方が勝ち!』



    おしまい

  • 138二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:29:14

    見事なSSだった...

  • 139二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:29:15

    エンダーーーーーーイヤーーーー!!!

  • 140二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:29:31

    素晴らしいssでした…
    よし次は別ルートだな!(釈変)

  • 141二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:29:39

    泣いた 泣いたけど
    再開後の話も読みたくてたまらない、、、!!

  • 142二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:32:38

    再会後の話も一目見てみたい!!

  • 143二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:32:38

    二度目のタイトル回収...; ;
    お前は語り継がせる...!

  • 144二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:33:24

    あにまん史に残る名作だ...

  • 145二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:34:05

    いいSSでした…!!感動した!!

  • 146二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:36:32

    乙です
    1ヶ月楽しませて頂きました!

  • 147二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:39:06

    ずっと追ってて良かった
    本当に良かった

  • 148二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:42:55

    良かった...現実で目覚めたチャルロスがブチ切れて死刑にするだえ!な展開なんてないんだ...

  • 149二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:44:59
  • 150二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:01:21

    最高のssをありがとう…!

  • 151二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:03:19

    俺が見たREDはここにある…!!明日から副音声上映が始まるらしいな。もう一度この素晴らしい映画を見るのが楽しみだ…!!

  • 152二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:03:25

    サカズキ元帥割と優しかったのが良かった。

  • 153二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:05:52

    >>151

    おいやめろやめろ

  • 154二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:17:14

    >>43

    贅沢な注文だとわかってるけれどよう

    2の方も書いてくれねえかなあ

  • 155二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:05:05

    神ルウタをありがとう
    終わってしまうのがもったいないぜ…!

  • 156二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:12:21

    ずっと追ってきて良かった…
    素晴らしいSSをありがとうございました!!

    でも本当に終わってしまったのか…寂しいぜ…

  • 157二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:12:44

    素晴らしき伏線回収おつかれさまでした

  • 158二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:14:45

    永久保存版きたな…

  • 159122/11/04(金) 23:17:54

    >>154

    (実は最後の絵を貼るかどうか迷ってただけなんて言えない顔)

  • 160二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:19:16

    これはアラマキ

  • 161122/11/04(金) 23:29:16

    「助けて」を引き出せた時点で「生きたいと言え」の出番は無くなってしまい
    ならば「一緒に帰るぞ」のシーンをと思ったもののレベッカとのせめぎ合いで泣く泣く名シーンの使用を見送ったロビンちゃんと
    単純にどこ使えばいいか分からなかったしらほし姫には謝りたいよね

  • 162二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:32:44

    心の底からこう思うよ

  • 163122/11/04(金) 23:34:49

    最初は(そう言えばウタのレパートリーにラブソング無いな)から始まり書き始めたこのSS
    当初書きたかったシーンは

    ・最後にラブソングを完成させるウタ
    ・12年前からずっと好きだったルフィ
    ・VSトットムジカでの「助けて」→「当たり前だ」
    (+超序盤の真相知ってゲロ吐いてるウタ)

    だけだったはずのSSが

    思いつく展開全部アドリブでぶち込んでいったら
    気がつけば1ヶ月も続く大作になってしまいました

    もしかしたら謝罪配信の様子もどこかで書くかもしれませんが
    その時はまた生暖かい目で見ていただければ幸いです

    長くなりましたがこれにて完結と致します
    これまでお付き合いありがとうございました

  • 164二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:37:00

    おい〜エピローグでイチャイチャさせんでええんのんか〜?

  • 165二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:41:26

    書いてくれてありがとう

    それしか言えない

  • 166二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:42:56

    今日までお疲れ様でした。常日頃から更新を楽しみにし、読むたびほっこりしたりドキドキしたりしてました。いざ終わるとなるとやはりどこか悲しくもありますが、とても楽しめましたし、このSSに巡り会えて良かったと思います。


    完結

  • 167122/11/04(金) 23:43:41

    >>164

    無粋なマネはやめときな

  • 168二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:44:41

    サー!イエッサー!

  • 169二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:47:12

    この小説は支部や羽目に投稿しますか?

  • 170122/11/04(金) 23:55:29

    >>169

    羽目は持ってないから多分支部だけ

  • 171二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:57:18

    長きにわたる素晴らしいSSをありがとう…
    ずっと追ってきて良かった…!

  • 172122/11/05(土) 00:00:29

    おまけ

    最初はこっちのつもりだったけどルフィが勝手に動き始めていつの間にかウタに麦わら帽子を被せてたので急遽手直ししました

  • 173二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:52:04

    完結おめでとうございます
    映画本編ifとしてルフィはウタに攻撃が出来なくても言葉で心の壁を壊して救けてって言葉を引き出すのが凄い良かった
    ルフィとウタよ末永くお幸せに!

  • 174二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 01:49:18

    名作だ!!!!素晴らしい!!!
    語り継がれる!!!あぁ良かった本当に良かった....
    現実なんだ!!!
    あっちが夢だったんだ!!よかっ...

  • 175二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:14:36

    曲タイトルに持ってくるとは読めなんだ
    素晴らしいSSもはやLSをありがとう!

  • 176二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 06:15:36

    完結おめでとうございます!
    素晴らしい作品でした!
    ハッピーエンドでよかった……!

  • 177二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 06:16:53

    完結おめでとうございます!
    毎日の楽しみでした……!!!寂しい!けどすげぇ良いものが読めて嬉しい!!!

  • 178二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 07:36:19

  • 179二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 07:36:46

    お?

  • 180二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 10:02:41

    最高だった…!

  • 181二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 10:06:07

    完結おめでとうございます
    リアルタイムで追えて良かった!

  • 182二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 12:58:15

    素晴らしい…
    最高だった!!

  • 183122/11/05(土) 15:39:06

    SSって何だよ

  • 184二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 15:52:58

    >>183

    S(凄い)S(ストーリー)

  • 185二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 15:53:57

    S(素晴らしい)S(小説)

  • 186二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:53:50

    S(そこそこ短い)S(小説)

  • 187二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:58:32

    S(スーパー)S(スペシャル)

  • 188二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 18:00:11

    文字数えっぐい…

  • 189二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 18:02:17

    pixivは最大30万文字までだからあと2部くらい書けるな!

  • 190二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 18:21:47

    ・ウタ
    ・ルフィ
    ・赤髪海賊団
    ・ゴードン
    ・エレジアの人々の魂
    ・トットムジカ

    このスレではこれだけの人々が救われました

  • 191二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:11:35

    >>190

    スレ読者の魂が抜けてる

  • 192二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:41:22

    10万オーバーって凄い……

  • 193二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:43:34

    完結おめでとうございます
    最後まで追ってきてよかった!
    タイトル回収すばらしかったです!

  • 194二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:48:48

    完結お疲れ様です
    笑顔で終われてよかった

  • 195二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:11:00

    ありがとうございます

  • 196二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:11:58

    完結おつかれさまでした!ずっと追いかけてきてよかったよぉ……

  • 197二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:39:05

    愛は死より、死への恐怖より強い

    ただこれによってのみ人は支えられ、歩みを続けるのだ


    ウイリー=ガロン


  • 198二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 14:21:19

    感想で完走しそうだな

  • 199二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 14:38:04

    感想スレでも建てるべきかな

  • 200二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 14:38:31

    乙!!!

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