- 1二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:49:55
- 2二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:50:37
たておつです
- 3二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:50:48
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:51:43
たておつ!!
- 5二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:52:36Part1ここだけウタの手助けもあり、ルフィもエレジアに向かっていたら|あにまん掲示板なお、炎に包まれるエレジアの様子を映した映像電伝虫には、ウタの歌声が世界を滅ぼすと言う撮影者に、泣きながら反論したルフィが直後に吹き飛ばされる姿が記録されている。bbs.animanch.com
Part2ここだけウタの手助けもあり、ルフィもエレジアに向かっていたら|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/997083/俺は!!!!あのSSの続きが読みたい!!!!だから頼むよぉぉーーー!!!もう一度、俺の仲間になってくれェーーーー!!!bbs.animanch.com
Part3ここだけウタの手助けもあり、ルフィもエレジアに向かっていたら part3|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1033235/?res=189前々スレhttps://bbs.animanch.com/board/997083/スレを埋められる…bbs.animanch.com
Part4ここだけウタの手助けもあり、ルフィもエレジアに向かっていたら part4|あにまん掲示板例の「うめ」連撃を警戒しました。前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1090671/?res=190前々スレhttps://bbs.animanch.com/board…bbs.animanch.com
Part5ここだけウタの手助けもあり、ルフィもエレジアに向かっていたら part5|あにまん掲示板例のアレを警戒して、早めに立てましたbbs.animanch.com - 6二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:53:38
どうもだ、やっぱレス数消せばちゃんとリンク表示されるね
- 7二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:53:55
立て乙
- 8二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:00:08
期待
- 9二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:00:37
- 10二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:06:15
たておつ
非常にインモラルで健康に良い - 11二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:06:19
ブラボー!
おお、ブラボー!! - 12二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 00:12:53
いよいよ終盤か
- 13二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 07:31:51
期待
- 14二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 11:10:36
「……あ、思い出した」
「?」
顔を上げた目の前の相手は、戸惑った顔を見せた。ルフィ側から見れば、私は何かを思い出した顔をして、不機嫌な様子になったのだから、当然といえば当然だろう。
「……あんた、シャンクスに『弱虫がうつる』って言ったよね?」
「げっ」
ルフィの頬が攣ったような動きを見せる。私はその頬を摘み、伸ばした。
「何よその反応! 失礼なやつ!!」
「にぇっ!!」
……あ、気持ちいい弾力。お説教中じゃなければ、頬が緩んでたかも。
「ひゃ、ひゃって! ひゃられへんのに、ひゃりはへさねぇんだほ! はんくふは!!」
「それは! ……私も何でって思ったけど」
シャンクス達の強さを知っている私は、ルフィと同じ不満を抱いている。そのため、それに対して反論するのは難しかった。
でも、強いことを知っている父親を、弱虫と言われたことは簡単には許せない。ルフィの頬を伸ばすのをやめ、顔を掴んで固定する。
「いいから! ルフィはシャンクスに謝るの!!」
「嫌だ!!」
「謝る!!!」
「絶対謝らねェ! シャンクスから謝ってきたら、謝ってもいいぞ!!」
ふん、と鼻を鳴らして強引に顔を逸らすルフィに、私はカチンときた。
……そう。謝らないんだ? 悪い子だねルフィは。なら、仕方ないよね。言うことを聞かない子に、駄目なことはしっかり駄目って教えてあげることは、お姉さんの役割だもん。言って聞かないなら、私にも考えがあるよ……。
ガチャン
「え」
私は檻を生み出し、そこにルフィを閉じ込めた。 - 15二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 11:12:04
これはまずい
- 16二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 11:23:39
やべぇよやべぇよ
- 17二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 12:43:55
待ってました!!!
- 18二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 12:52:48
幼子の発想ってのは怖いねェ~
- 19二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 16:59:25
無邪気故の何とかかなぁ…
- 20二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 19:20:40
いよいよタガが外れてきてますね……!
- 21二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:06:23
「ウタ! 何すんだ! これ開かないぞ!」
「当たり前でしょ。檻だもん」
ガシャンガシャン! と音を立てても開かないことに気付いたルフィは、その場で座り込み口を尖らせた。
「……絶対におれからシャンクスに謝らないぞ。こんなことしても、おれは揺るがない!」
「別にいいよ? それでも」
ルフィが頭を傾げる。ならなぜ閉じ込めたのか、疑問に思っているのだろう。
「このまま永遠に、私とルフィだけでこの世界で過ごすだけだから」
「……え」
「あはは。も〜、ルフィったら……どうしてそんな顔するの? ほら、食べ物に困ることはないし、弱虫なシャンクスに会えなくて済む。あんたも嬉しいでしょ?」
まん丸に見開くルフィの瞳に、両手を後ろに組んで笑う私の姿が見える。
あれ、おかしいな。洞窟の中だからか、私の目が澱んで見える。うん、洞窟の暗さのせいだよね。こんな笑顔を向けられたら、私でも怖いもん。
それから、しばらくルフィは黙った。体育座りで膝に顔を埋めて。顔を見れないのは残念だが、ただでさえ小さい身体をさらに丸めているのは庇護欲が湧くものだった。
どのくらい時間が経ったか分からないが、15分は経っただろう。檻の中から泣き声が聞こえた。
私はそろそろか、と現実世界である行動に出る。そしてこちらの世界では、檻の中のルフィが掠れた声で言った。
「ぐずっ……ウタ、ごめんなさい……」
- 22二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:09:21
て、徹底的に自分に依存させるつもりだこの子!
- 23二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:09:57
「このまま永遠に、私とルフィだけでこの世界で過ごすだけだから」
→冗談だよね…?ルフィを謝罪させるための脅し文句みたいなもんだよね…? - 24二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:59:55
そろそろ大人にバレないとルフィが1人で船出が出来なくなっちまう〜
- 25二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:00:15
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:01:36
- 27二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:11:52
この25邪魔だなぁ
- 28二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:12:56
- 29二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:13:07
- 30二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:17:14
- 31二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:24:11
馬鹿でもわかるぐらい丁寧に説明してくれてるし説明するのはスレチだから自分でやろうな
- 32二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:28:03
これはやばいですよ
- 33二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:58:20
まん丸に見開くルフィの瞳に、両手を後ろに組んで笑う私の姿が見える。洞窟の中だからか、私の目が澱んで見える。
このウタ様を誰かに描いて欲しい。これ絶対、病んでる目だ。コマの構図はこんな感じだと思う。
ーーーーーーーーーー
I I I
I I I
I ーーーーー I
I I
I I
I I
I I
I I
一ーーーーーーーーー
右上の四角形を円にして、ウタの澱んだ瞳をアップする。邪魔にならないように。他は、檻に入れられたルフィの後ろ姿と、手を組んで妖しく笑うウタの姿。 - 34二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 07:42:41
笑顔で言ってるけど、潤んでるってことはむきになってやりすぎてること自覚してるんだろうな
- 35二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 11:18:47
「ん? どうしたの?」
ルフィが謝った。私は敢えて聞き返す。
「……ごめんなさい。おれ、シャンクス達と別れたくない。まだ話したい。大きくなって、冒険したい。おれのせいで、折角また会えたウタとシャンクスを別れさせたくない……」
こんなことしてる私なのに、外に出たい動機に入ってるんだ? やっぱり優しいねルフィは。ドキドキしちゃう。
そんなルフィが顔を上げた。しわくちゃで、鼻水も出てて、涙を流している。ガチャン! と音を立てて、檻を掴んだ。
「だから出してくれよォ……おれ、ちゃんと謝る。シャンクスに謝るからさァ……!!」
私はルフィの前まで歩き、そして見下ろした。ニコリと笑う。
「よくできました」
「うわっ……んぷ」
自身を閉じ込めていた檻が無くなり、ルフィは私の下腹部に額をぶつける。私はその背に手を回し、ゆっくりと頭を撫でた。
「大丈夫。ちゃんと外に出してあげるよルフィ。しっかり反省も出来たようだしね」
「うぅ……ウダァ〜〜」
「ゃあっ……ちょっとルフィ! そこはまだ早いよっ……! だめっ、だめだからっ……!」
お尻を掴まれ、下腹部から股関節辺りを、ルフィの顔面が駆け回る。その鼻や唇が、私の秘部に当たってピリピリした。忘れられない感覚だった。
中毒になりそうで怖くなり、慌ててその額を押して離そうとする。しかし、ルフィが私のお尻から手を離さないため、逃げられない。
「ぅぅぅ! もう! いい加減に離れなさーい!!」
身体に走る刺激に耐え、私はルフィの両手首を掴んで万歳させる。ルフィの甘えによる、顔の擦り付けはなくなった。
「はぁ……はぁ……ルフィのエッチ、バカ、最低、甘えん坊」
肩で息をしながら、頭に出た罵倒を繰り出すが、ルフィには堪えないようだ。私は溜息を吐く。
「……そろそろ現実の私が寝て、ルフィは目覚めるけど、私をすぐに起こさないでよね。疲れたんだから」
「……分かった。ありがとう、ウタ。めーわくかけてごめんなさい」
ルフィの顔が再度、下半身に収まる。しかし擦り付けはしてこなかったので、私は受け入れ、背中を叩いてあげた。
夢の世界が消えるまで、私達はその場を動かなかった。
- 36二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 11:23:31
無知シチュにドロドロ共依存のロリショタイイ…
- 37二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 11:25:56
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 11:28:22
- 39二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 12:03:05
ルフィの弟力もパネぇよな
- 40二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 12:27:55
- 41二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 14:16:17
いつか、どころか近いうちには許可する可能性すらある
- 42二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 14:26:09
- 43二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 14:56:39
なのに、いざとなったら物怖じしそうで可愛い。今回の反応を見る限り。
- 44二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 19:50:52
保守
- 45二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:31:36
「あらルフィ。起きたのね」
「……マキノ?」
ルフィの前にはグラスを拭くマキノの姿があった。場所はマキノの酒場で、ルフィはカウンター席に座っているようだ。
マキノはルフィの顔を見て何かに気付き、小さく吹き出した。
「ふふっ……ルフィったら、だらしない顔。涎が垂れてるし、目も細いままよ?」
マキノはハンカチでルフィの口元を拭い、布巾で涎が垂れたカウンターを拭く。
「はいオレンジジュース。眠気覚ましになればいいんだけど……」
「わぁ!! ありがとうマキノ!!!」
両手を上げて喜ぶルフィに、苦笑しながらマキノは人差し指を立て、静かにと口元に持っていた。
頭を傾げるルフィに、その席から二つ空いた席を指差す。
「あ……ウタ……」
そこには、静かな寝息を立てて眠るウタがいた。
「寝かせてあげて? ウタちゃん、ここまでルフィを背負ってきてくれたのよ?」
ルフィが謝ったのを確認して、山からここまで帰ったのなら、その途中でウタは眠ってしまう筈だ。
つまり、ウタは最初からルフィを永遠に夢の世界に閉じ込めるつもりはなかった。ウタは自分が謝ることを信じて、早めに背負ってここに連れてきたのだ。
その優しさを察したルフィは胸が苦しくなる。喜びが大きく、上手く呼吸ができなかった。
「おれ……やっぱりウタが大好きだ」
「あらあら。なら……ウタちゃんが起きたらお礼しないとね?」
「ん」
真剣な表情でルフィは頷いた。
少年少女の青春を間近で見たマキノは、笑みを浮かべて佇んだ。
- 46二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:34:01
マキノさん素敵や…
- 47二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:35:39
赤髪海賊団には出来ない保護者ムーブですね
- 48二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:46:39
良かったねウタ
- 49二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:59:50
21の「現実世界である行動に出る」の部分、これっておんぶすることだったんだね……お姉ちゃんだなぁ。
- 50二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 22:55:26
なんやかんやで真っ当に愛している
純愛だな - 51二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:08:40
今ここで、ルフィのママにマキノさんになって欲しくて、嫁にウタになってほしい欲が湧いてきた…!
- 52二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 07:37:27
待機!!
- 53二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 12:55:15
保守
- 54二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 14:40:54
「ん、んん……!」
……ここは、マキノさんの酒場? そっか、私、ルフィをおんぶしてここまで来たんだった。
私の予想通り、ルフィはちゃんと謝ったんだよね。やっぱりやれば出来る子なんだ、あいつ。
しかし我ながら眠気を我慢しながら、よくルフィをここに運べたな……。途中のアレがなければ、キツかったかも……。
「っ……!」
「あ! ウタ起きた!!」
「きゃあああ!!?」
私の大事なところに顔を埋めるルフィと、その時に味わった快楽を思い出し、顔が熱くなる。
その瞬間、その相手の顔が目の前に現れたので、私は大声を上げることになった。ルフィは耳を塞ぐ。
「うるさいぞウタ!!」
「あ、ああんたの顔が、急に目の前に現れたんだから、驚くに決まってるでしょ!!?」
「何で驚くんだ!? しつれーだぞウタ!!」
「ルフィのこと考えてたから!!!」
そこでハッとして、口を掌で押さえるが後の祭りだった。マキノさんの方を見れば、微笑みを向けられ、目の前のルフィは固まっている。
違うの、そんな反応されるべきじゃない、爛れたものなの……。
すると、ルフィはニヒッと笑った。
「俺もウタのこと考えてたぞ! 一緒だなウタァ〜!!」
「は、はぁぁ!!?」
ルフィのことだから、あの時のことではないだろう。でもその一言は、私の心を射抜いた。
「マキノから色々聞いてよ! やっぱりウタは優しいなァ〜って! ……あり? ウタ?」
「ルフィ、しばらくそっとしてあげましょ」
多分、私の顔は今真っ赤だろう。ありがとうマキノさん、気を利かせてくれて……。
さっきのルフィの声と笑顔。軽く1000回頭で繰り返して、完全に記憶するから、それまで待っててね……。
- 55二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 15:13:13
- 56二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 15:34:58
皆がわいい!!!!
- 57二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 15:37:47
爛れてるって自己評価はするんだ・・・
- 58二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 16:52:19
- 59二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 16:54:14
失せろ
- 60二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 17:01:11
こいつ報告してええのんか~?
- 61二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 19:46:43
維持
- 62二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:33:48
落ち着くまで待ってとかじゃなくて記憶するまで待ってなんだ…
- 63二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:54:20
ロリウタがどんどんルフィの深みに嵌っていくのいいぞ~
…いや大丈夫かな、ワンピース本編始まってルフィが生死を彷徨う重症負ったらこのウタ後追わない? - 64二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:39:10
棘付きグローブで殴られているルフィを特等席でみせたい。
慟哭の叫びを響かせるんだろうなー - 65二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:03:59
こ、この外道……!!!!
- 66二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:21:13
片時も離れられなくなりそう
- 67二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 07:15:28
期待して待つ
- 68二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 09:50:04
何度もさっき見た光景を脳内で繰り返したことで、耐性がついてきた。顔の熱も引き、落ち着いたことを自覚する。
「ウタ! もう大丈夫なのか?」
「ふぅ〜……うん。もう大丈夫だよ、ルフィ」
「そうか! よかった!」
ルフィは二つ離れた席から、私の隣に移動して座った。そして顔をこちらに向ける。
「マキノに聞いたぞ。おれのこと、おんぶしてここに来たって! 最初からおれのこと、あの世界に閉じ込めるつもりはなかったんだろ?」
「当たり前でしょ? そもそも、体力が尽きて寝ちゃうよ……なのにルフィ! ビビってて……! ふふ、か〜わい!」
「んなっ!?」
口を掌で隠し、にんまり笑うとルフィは目と口を大きく開けた。
「むぅぅ!! 折角ありがとうって言おうと思ったのに! 騙すなんて卑怯だぞウタァ!」
「出た! 負け惜しみィ!!」
悔しそうに見てくるルフィの頬をつまみ、うりうりと顔を弄ぶ。手足をバタつかせ、離せよ〜! とルフィは言うが、本当に嫌じゃないらしい。
「……ウタ」 「なに?」
私はルフィの頬から手を離し、姿勢を正す。その声のトーンから、真剣に聞かなければならないことだと理解したからだ。
「やっぱり言う。……ありがとう。おれ、シャンクスに謝る」
「……どういたまして。近い内にまた私達は航海に出るから、それまでにした方がいいんじゃない?」
「分かった! ……それと甲板から見守っててほしいんだ……やっぱりちょっと不安でよ、ウタがいれば大丈夫だと思うんだ……」
さっきまで成長した弟を見ているようだったが、まだまだ成長し切れてないらしい。まだ私の手から離れられない姿が可愛らしくて、私は微笑んだ。
「勿論! ちゃんと謝れるか、見守っててあげる!」
- 69二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 10:24:06
甘やかすだけじゃない、いいお姉ちゃんだ…
- 70二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 11:59:48
ホント可愛いなこの子ら
洞窟以外では - 71二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 15:07:28
ちゃんと見守れるかなぁ? でも因果の焼き直しとか起こったりせずちゃんと見守れるに決まってるさ
- 72二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 15:42:17
ロリウタショタルたまらねぇぜ……!!
- 73二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 20:22:27
期待保守
- 74二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:36:03
- 75二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:38:15
- 76二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:21:25
これが新時代!!!!
- 77SS主22/11/04(金) 23:24:02
皆さん、こんばんは。
毎回、素晴らしい絵が出るたびに興奮してます。
ちょっとエンジンかかったので、書いてきます!!
今後もよろしくお願いします!!! - 78二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 23:31:52
久々の神絵に感謝
- 79二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:11:01
航海に出る日が来た。まだルフィはシャンクスに謝れていない。皆は食糧などを船の中に積み込んでいて、それももう終わりそうだ。
シャンクスも手伝いはするが、どちらかというと指示したり、その様子を見ている側だ。
……ルフィ、早く来て。もう、シャンクス行っちゃうよ?
私が思いを馳せているあいつはまだ来ない。一瞬、勇気が出なくて現れないつもりかと勘繰ったが、すぐにその考えを否定する。
エレジアから現在まで、私はルフィの何を見ていた? 馬鹿だけど、常に一生懸命なその姿に、何度も救われてきたんだろう。
そうだ。ルフィは私に宣言した。シャンクスに謝ると。航海に出るまでに。それを私が信じてあげられないで、誰が信じるんだ。
その時、聞き慣れた声が鼓膜を揺らした。
「シャンクスーー!!!!」
「ルフィ……ッ!!!」
つい声が弾んでしまう。抑えたつもりだけど、聞こえてないよね……? 私はそっと辺りを伺い、問題ないと結論づけ、ふぅ……と息を吐いた。
「どうしたルフィ? 俺に何か用か?」
「ああ!!!」
シャンクスの前で堂々と立つルフィ。でもその顔を見ると、少し緊張してることが分かる。
ちらりとこちらを見たので、私は頷く。頑張って、という思いも込めた。ルフィもその思いに応えるように、力強く頷いたのだった。
- 80二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:11:17
神SSから神絵が生まれて神絵が神SSの原動力になる
永久機関が完成しちまったなアア - 81二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:18:38
これでノーベル賞はスレ主と神絵師のもんだぜぇ〜!
- 82二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:18:52
お姉ちゃんウタと甘えん坊ルフィ本当に好き
- 83二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 07:16:12
期待
- 84二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 10:12:38
「あの、シャンクス……その」
両手を握り、視線をあちこちに動かすルフィ。きっと頭の中で、どう切り出すか迷っているんだろう。
「頑張れ……」
私も自然と手に力が入る。ルフィは覚悟を決めたようだ。シャンクスを見据え、大きく口を開こうとしたその時。
「ルフィ! もしかして、俺に謝りたいのか〜!? それでここまで緊張するなんて、やっぱガキだなお前は!! ぎゃーはっはっ!!!」
「んなァ!!?」
は??? ちょっとシャンクス。
「俺はガキじゃない! 折角謝ろうと思ったのに、もう知らん! シャンクスに謝るのはやめだ! ふん!!」
ズンズンと立ち去るルフィ。そして、マキノさんの酒場へと入っていった。このやり取りに笑う者もいたが、ベックマンのように頭を抑える者もいた。
シャンクスは笑いながら甲板に上がってきて、私に気付いて寄ってくる。
「おお、ウタ!」
私も同じく笑顔でシャンクスの方を向いた。
「私しばらくシャンクスと口利かないから。それじゃ」
「ウタ!!?」
呼び止める声を無視し、私は自分の部屋に向かう。ウター! と叫ぶシャンクスに、これはお頭が悪い、とベックマンが嗜める声が最後に聞こえた。
自室の中で、取り敢えず勇気を出して謝罪の一歩前まで進んだルフィを、帰ってきたら精一杯褒めることを決めた。
- 85二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 10:28:30
シャンクスは大人げないです
- 86二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 10:29:09
※シャンクスは大人げないです
- 87二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 11:03:08
うーん、これはこどオジ。
- 88二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 11:17:06
- 89二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 11:22:04
これは手のかかる大頭
- 90二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 11:31:32
ガキはどっちなんだか・・・
- 91二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 11:36:39
失せろ
- 92二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 12:58:04
シャンクスは大人げないな……
でもこういうこと言いそうでもある - 93二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 14:31:39
生きて返さねェ
- 94二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 15:10:39
どのスレでも88への敵意高くて草。
ルウタも一枚岩じゃないんやな - 95二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 18:41:31
期待待機
この2つ、漢字で逆から読むと、きたい・たいきになるんすよ……(どうでもいい) - 96二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:10:48
子供おじさんシャンクスェ……。
- 97二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:49:47
- 98二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:50:47
- 99二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:51:42
このレスは削除されています
- 100二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:41:20
保守
- 101二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 08:14:04
ほんとシャンクス大人げない、折角のルフィの勇気が台無しだ、これにはウタも愛想が尽きるというもの、そして酒場に向かったてこことは・・・・・
- 102二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 08:26:36
ルフィ「マキノー!」
マキノ「よしよし…」
ウタ「……」 - 103二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:36:28
期待
- 104二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 16:11:26
しゃんくす……
- 105二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 16:56:49
あれから結構な日数が経った。今は長い航海からフーシャ村に戻る途中である。海を眺めながら、私は隣にいるシャンクスに目を向けた。
「……いーいシャンクス? ちゃんとルフィの謝罪を聞いて、その上でこの前のこと謝ってよね!」
「分かってる分かってる。またあの地獄のような時間を過ごすのはごめんだ……」
シャンクスが遠い目をする。あの地獄とは即ち、航海に出た最初の頃だろう。自分だけ私に無視され続けたシャンクスは遂に白旗を上げ、土下座をしてきたのだ。
そこで私はフーシャ村に帰ったら、シャンクスからルフィへ謝ることを約束させ、仲直りをしたわけだ。
「今頃ルフィ、マキノさんの酒場で愚痴を言ってるんだろうな〜」
カウンターに座り、マキノさんと向かい合って愚痴をこぼしてる姿が簡単に想像できる。私はふふっと笑った。
「もう船長さん達が航海に出て長いわね。そろそろ、さみしくなってきたんじゃない? ルフィ」
「ぜんぜん! おれはまだ許してないんだ! あの山賊の一件!」
同じ頃、フーシャ村の酒場にてマキノとルフィは話していた。ウタの予想通り、ルフィの愚痴をマキノが受け止めている。
ウタの前でシャンクスを弱虫だと言ったことを謝ったルフィだが、まだ完全には納得出来てないらしい。
「あと弱虫って言ったことを謝ろうとしたのにシャンクスのやつ、笑ったんだぞ!」
「んんっ。……それは許せないなぁ」
「だろォ!?」
空になったルフィのグラスにジュースを注ぐマキノ。話を聞いて同情したのか、いつもより量が多い。
「邪魔するぜェ……」
その時、酒場の扉が開く。2人の視線はそちらに向いた。
「げ……」
ルフィがそう溢すのも無理はない。そこにいたのは、ヒグマ率いるあの山賊達だった。
- 106二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:08:36
さてここからどうなる…?
- 107二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:13:12
航海に出ちゃってんの!?
まずい!!ルフィがあ!!!! - 108二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:22:22
ウタもっとルフィから離れられなくなりそう
- 109二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:36:10
あかんやん…
シャンクスおらんのはあかんやん…
大丈夫かなルフィ - 110二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:17:21
>>107 安心しろ、ここまでは原作通りだ、あと自分勘違いしてたとこあったんだけど、あの日シャンクスが「港に誰も迎えが来ない」てとこ、あれ2・3回航海の枠に入ってたのだったんだね、ずっとフーシャ村から去って北へ向かう航海の別れの挨拶的なもんだと思ってた
- 111二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:02:53
保守
- 112二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 06:40:20
ほしゅ
- 113二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:35:17
期待
- 114二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 10:22:17
「……妙だな」
フーシャ村の港に着き、錨を下ろした。シャンクスは訝しげに、港を見ている。
「うん……」
私も頷いた。いつもなら、村の人達が迎えてくれる筈。
その人達が来なくても、私やシャンクスの話を期待したルフィが、表情を輝かせて必ず迎えにくる筈だ。
なのに今日は、誰も来ない……。
「シャンクス、私、胸騒ぎがする」
「……ああ。これは、急いだ方が良さそうだな」
シャンクスは皆に号令を飛ばす。そして、私に目を向けた。その顔を見て少し恐ろしく思い、一歩後ずさる。
「ウタ。お前は自分の部屋で待ってろ」
「何で!!?」
「……お前に、嫌なものを見せるかもしれない」
私はシャンクスの言いたいことを理解した。今迄、海で戦う時、私は船でお留守番だった。
それは、そういったものを見せたくないシャンクスの親心だったのだろう。そして今回は村で、それが起こる可能性がある……。
「ッッッ!! 私はシャンクスの娘! 海賊の娘だよ!? 私も連れてってよ!! もう独りぼっちは嫌!!!」
しばらくシャンクスと真正面から、睨み合うように視線が交差する。それでも撤回はしない。
私は赤髪海賊団の音楽家。いつまで経っても、戦いになったらお留守番の、子供でいたくない。
「……着いてこい、ウタ。いくぞ!!」
「シャンクス……! うん!!!」
私達は村へ向かう。今迄、赤髪海賊団ではあったが、娘でなく、初めて本当の意味で仲間となった気がした。
……ルフィ、無事だよね? 私が行くから、待っててね……!!!
正直、怖いし緊張もしている。でも、ルフィの笑顔を思えばいくらでも力は湧いてきた。それを奪おうとするなら、誰であろうと容赦しない。
いつの間にか私から恐怖心は消え、代わりに闘争心で漲っていた。
- 115二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 12:46:31
恋する女の力は強いんやなって……
- 116二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:27:37
好き
- 117二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:25:33
これウタにとってSAN値チェックやろ……
- 118二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:57:32
ヒグマイベントここでか
- 119二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 00:15:42
保守
- 120二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 07:13:03
ここからウタは何もできずに幼馴染守るために父親の片腕がなくなるのつらいな…
- 121二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:06:01
それはまだわからんよ!
- 122二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 11:53:24
フーシャ村の広い道で、ルフィはヒグマに頬を捕まれ、吊るされていた。服と顔の汚れは暴行によるものだ。
きっと地面を何度も転がされ、踏まれたのだろう。
「くそォ!! おれにあやまれ!!! この野郎!!!」
ルフィは反撃に出るが、その拳は当たらなかった。
「ゴム人間とは…なんておかしな生き物がいるんだろうなァ…!!」
「う…!!! ちくしょう!!! 絶対ゆるさねぇ!!!」
ヒグマに投げ捨てられたルフィの傍で、膝をつくウタ。だがルフィは、木の棒を持って立ち向かう。
「うわぁぁ〜〜っ!!」
「しつこいぞ……!! ガキ」
ヒグマに顔面を足で強く踏まれるルフィ。
「へっ! 情けねェな!! あの嬢ちゃんがいねェと、何も出来ねェのかおい!」
「ハッ! 全くだ!!」
「お前ら……!!」
歩み寄ってきた男達にルフィは見覚えがあった。ウタと一緒にやっつけた山賊だ。
「頭ァ、ちょいと俺達も混ぜてください。こいつには恨みがあるんで」
「ああ、好きにしろ。ゴムだからな、いいサンドバックになるだろう」
「さすが頭! 話が分かる!」
ヒグマに頭部を踏まれ、動けないルフィの胴体を、山賊2人は執拗に蹴り続ける。
「オラ! オラ!!」
「舐めやがって!! このクソガキがよ!」
「ゔっ……ふぐっ……くそぅ……! 畜生……!!!」
痛みもあるが、それより何も出来ない悔しさで、ルフィの目から涙が零れ落ちる。精神までも屈してたまるかとばかりに、ルフィは叫んだ。
「足をどけろっ!!! バカ山賊!!!」
- 123二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 12:12:51
やっぱ連エピの山賊AとBは出るよなぁ…!
分かってたけど、なんか嬉しい - 124二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 14:40:52
ぐぬぬ、この山賊ども腹立つな
- 125二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 14:43:33
- 126二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 15:13:50
- 127二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 15:14:52
全員、スパイク付きのグローブを装備してるんや
- 128二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 18:42:45
7歳の子供にその仕打ち。
人の心とかないんか??? - 129二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 18:45:31
海賊が海に出るのは山賊に敵わないからなのは皆知ってるな?
- 130二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 19:58:56
理屈をつけるとしたら、武装色の覇気に適性があったルフィが無意識に身を守るために使おうとしたけどごくうっすらとしか纏えてなくてむしろ打撃が効くようになっちゃってたとか?
- 131二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 23:35:39
心の痛みとか?でも悔しさと同義として扱えるし、分からんな。個人的には、130みたいな考察が好き。
- 132二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 23:38:14
単純に打撃って言ったってゲームみたいに属性で決まってるわけじゃないし、擦れたら痛いし血も出るし、そういう痛みじゃない?
- 133二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 23:41:21
- 134二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 23:43:08
言うてワンピース世界、末法も良いところな世界観だし、ぶっちゃけ少年誌だからきちんと描写されてないけど…ってレベルの所業がもっとあるし…
- 135二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 05:19:51
期待
- 136二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:28:32
期待保守
- 137二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:44:10
『足をどけろっ!!! バカ山賊!!!』
聞き慣れた声が、私の鼓膜を揺らした。
「シャンクス! 今の!!」
「ああ」
シャンクスはそれだけ返し、言葉は不要とばかりに移動速度を上げた。私達もそれに続く。
見えてきたのは、村長さんとマキノさんの後ろ姿。その奥には山賊の集団がいる。
「ルフィ!!」
「た…頼む!! 見逃してくれっ!!」
私達はマキノさんと村長さんのすぐ後ろに着いた。
「港に誰も迎えがないんで、何事かと思えば……いつかの山賊じゃないか」
「船長さん!!」
マキノさんと村長さんが横に動いて、私達の道を作る。そこでやっとルフィの姿が見えた。
「ルフィ……?」
「ウ、ウタ……」
ルフィは山賊のボスに頭部を踏まれていた。全身は泥だらけ。
首元に剣が向けられている。ルフィを挟むように立つのは、私達でやっつけた山賊2人。服の乱れから、執拗に蹴られたのだろう。
そして、ルフィの瞳には涙の跡があった。
「……許さない」
自分でも驚く低い声が出る。それほど今、私の怒りは凄まじかった。もう、自分の手でやらないと気が済まないようだ。
山賊達が何かを言う前に、私はシャンクスに顔を向ける。
「私がやっつける。いいよね? シャンクス」
「ああ。ヤバくなったら、勝手に入るぞ。ウタ」
シャンクスの言葉に頷いた。赤髪海賊団音楽家である私の初戦闘が、始まる。
- 138二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 11:13:54
ウタウタの能力は初見だと回避不可能だし、誰でも完全無力化なのマジで強いよなあ
- 139二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 12:11:57
- 140二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 17:54:39
頑張ってウタちゃん!
- 141二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:10:01
あーあ、ルフィの姉兼幼馴染兼セコム兼嫁を怒らせちゃった……
- 142二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:16:16
ウタちゃん覚醒か?
- 143二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:39:06
こうして見ると属性のハッピーセットやな
- 144二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 01:36:55
このスレを存続させねば(保守)
- 145二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 07:10:20
保守
- 146二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 10:36:40
「はっはっはっはっ! お前みたいなチビ1人に何が出来る!? 構わねェ! ブッ殺しちまえ野郎共!!!」
「「「うおおおっ!!!」」」
私はシャンクス達が耳を塞いだのを確認する。うん、ちゃんとマキノさんと村長さんの耳も塞いでくれた。
なら、後は歌うだけだ。襲い来る集団は私に集中しているため、耳を塞がれる心配はない。目を瞑り、はぁーっと息を吸い込む。
そして歌う。ドサドサドサっと山賊達が眠り、倒れていく姿は爽快だった。
「こ、これは……!?」
「……耳を塞いだんだ。夢の世界に連れて行ってあげようと思ったのに」
そしたら、夢の世界にいる手下達と同じように、率先してルフィの痛みを与えたのになぁ。
山賊の頭はシャンクス達を見て、咄嗟に耳を塞いだのだろう。手下より周りを見れていたようだ。
一方、夢の世界では。
「ルフィ、もう大丈夫。私も、シャンクス達も来たからね」
「助けてくれて、ありがどうヴダ……。おれ、情げねェ……」
ルフィは両耳を塞げない状態だったので、こちらに来ていた。私はすぐさま駆け寄り、その小さな体を胸の中に仕舞い込んだ。
「そんなことないよ。あんたのことだから、これも私達のために起きたんでしょ?」
「うん……」
ルフィは頷く。そして、私の両腕を掴んで暴れ出した。
「……そうだ! ウタ! まだあいつらがいるだろ!? ウタの身体で周りが見えねェけど、あいつらの声がまだ聞こえるぞ! 大丈夫なのか!?」
「大丈夫だよ。でもまだ続きそうだから、しばらく静かにしていようか?」
私はルフィの耳を塞ぐ腕の面積を増やす。そして抱き締める力を強くした。なるべく周りの音が聞こえないように。視界に何も入らないように。
だって。
「やめろ! やめてくれェ!」
「俺が悪かった! もう何もしない! そのガキにもお前にも、何もしないから!!」
「許してくれェェェェ!!」
こんな声、ルフィの耳に入れたくないもんね?
- 147二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 10:38:34
恐ろしやウタワールド
- 148二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 11:07:34
ひぇ……
- 149二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 11:09:33
ワイこの光景の絵を見てみたい。
絶対性癖に刺さる。 - 150二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 12:03:57
ウタは
ルフィにとっては慈愛の女神
山賊達にとっては地獄の悪魔 - 151二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 12:22:33
ヤンデレ化が順調に進んでるな…!
- 152二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 12:28:45
おさななが抱きしめ合ってる後ろでダンロンのオシオキみたいな事されてる山賊
- 153二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 12:31:11
最初はウタとルフィだけが写ってて、微笑ましいなぁ……と思ってるとカメラが後ろに下がり始めて、その場違いな光景にヒェッ……てなるやつだ。
- 154二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 13:12:52
愛する男のために地獄を生み出す
純愛だな! - 155二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 18:32:24
まあ所詮山賊の仲間で賞金首だ、慈悲はないな
- 156二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 18:45:06
ウタ「あんたは私を怒らせた」
- 157二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 19:30:52
56回殺されて来たんだ
お前みたいな野郎にな - 158二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 22:16:38
ゾクゾクきちゃう♡
- 159二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 00:53:27
このスレを絶やしてはならん…(保守)
- 160二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 07:21:07
保守
- 161二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 08:38:19
「……あとは、あんただけだね」
「ぐっ……!」
私は山賊の頭に目を向ける。歌おうとした時、シャンクスに止められた。
「シャンクス……?」
「ウタ。無理をするな。お前は十分やってくれた。後は、俺達に任せろ」
本音を言うと、ルフィを殺そうとしていたあいつも、夢の世界で罰を与えたかった。
しかしシャンクスの言う通り、私の体力は限界を迎える一歩手前だ。何とか眠らないようにするので精一杯。
もし歌えばすぐ眠ってしまい、手下達も起きてしまう。メリットはあまりなかった。
「……分かった。私は、なるべくあいつらを夢の世界に留めておく」
「ああ……頼りになる音楽家になったな、ウタ」
その賞賛に私は嬉しくなり、頬を緩ませた。いけないいけない、気を張り詰めておかないと。
「さて……よくも、おれの友達を傷つけてくれたな」
そう言ってシャンクスは山賊の頭に身体を向ける。
「……や!! 待てよ、仕掛けてきたのはこのガキだぜ…!?」
「どの道、賞金首だろう」
ルフィはぐっすり眠っている。足蹴にしている山賊はそれを一瞬見た。
まさか!!? いけない!!!
「ちっ!!」
ボウン!!と音を立てて、雲の中に入ったように周りが白に染まる。
「煙幕だ!!」
ルフィは寝てるため、悲鳴も何も聞こえなかった。そして、目の前からルフィと山賊の頭が消えている。
声を上げられれば、向かった方角とか分かったかもしれないのに……!
「あ、あ……どうしようどうしようどうしよう! 私の、私のせいでルフィが……!!」
「油断してた!! ルフィが!! どうしよう皆!!」
「うろたえんじゃねェ! 2人ともっ!! 皆で探しゃあすぐ見つかる!!」
……うん、そうだよね。シャンクス達は強いもん。すぐルフィを見つけられる筈。じゃあ、私は何が出来る?
自分なりに考え、そして私はある行動に出るのだった。
- 162二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 10:40:16
まあ、まだ子供だからねぇ。
体力もすぐ尽きちゃうかぁ。 - 163二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 11:57:12
取り敢えず寝てる山賊達を村の人達と一緒に縛るのは確定していて、あとは寝てルフィを起こすとかかな? でもウタワールドでしかできないことこかも?
- 164二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 12:17:30
そういやこの頃のウタはウタワールドに引きずり込んだ相手の肉体を操れることには気づいてるんだろうか
- 165二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 12:41:38
- 166二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 15:59:49
漫画化されたものを読みてぇなぁ。このSSを見ると、毎回そう思う。勿論、文字でも十分楽しめてるんですけどね?
- 167二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 16:11:17
頭に浮かんだのはベコ。2の
- 168二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 20:39:09
続きが気になる
- 169二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 20:40:38
9歳にして色々強すぎるウタお姉ちゃん
- 170二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 23:11:38
- 171二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 23:14:20
- 172二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 00:30:34
分かる。あれはマジで興奮した。
漫画で見たいのは、俺ヤンデレ好きだから、最近になるけどルフィを檻に閉じ込めたり、山賊に対する仕打ちを見せないように、自分の身体でルフィの視界を塞いだとこ。絶対この時のウタ、人には見せられない顔してる。
- 173二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 01:00:15
不可能だと思うけど、実現してほしいなぁ。
原案:SS主
作画:神絵師 - 174二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 06:45:46
期待
- 175二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 10:36:44
現実の山賊達は村の人達によって、全員縄で縛られた。安心して気が抜けたからか、強烈な眠気が私を襲う。
でも、まだ眠るわけにはいかない。夢の世界で山賊達は完全に気絶し、私とルフィだけが意識を保っている状況だ。
だがもうじき私は眠り、この世界は消える。その前にどうしてもしなくてはならないことがあった。
密着しているルフィの身体を離し、顔を上げさせる。
「ウタ! うわすっげェ。山賊が皆倒れてる……!」
「いいから。ルフィ、よく聞いて」
「むぎゅっ!!?」
周囲を見て落ち着かないルフィの顔を掴み、私だけを見るように固定する。
「もうすぐこの世界は消える。現実であんたは山賊の頭に連れて行かれて、私達はそれを見失った。だから起きたら、なるべく大きな声を出して。助けを呼んだり、相手を怒らせるようなことはあまり言わない。俺をどうするつもりだ! とか離せ! とかでいいから。分かった?」
「分かった! 起きたら、大きな声を出せばいいんだな? で、おれをどうするつもりだ! 離せ! とか言う!」
うん、だいたい伝わったみたいだ。急いで早口だったから大丈夫かなって思ったけど、よかった……。
「そう。それと助けを呼んだり、あいつを怒らせるようなことは言わない。それでルフィが死んじゃったら私……後を追うよ?」
「いっ!? だ、ダメだそんなの!! 絶対言わないから、死なないからよォ! 冗談でもそんなこと言うなよウタ!!!」
ルフィは顔を青褪めさせて、縋り付くように私に体重を預けてきた。私は罪悪感と高揚感と加虐心が渦巻き、おかしくなりそうだ。
そんな醜い私を見せたくなくて、身体のうちに押し込め、私は安心させるようにルフィの頭を撫でる。
「……じゃあ必ず生きて帰ってきてね、ルフィ。私、待ってるから」
「ゔん、がえるっ! 絶対にがえるからな……っ!!」
私はこの世界が消えるまで、ぐずぐす泣いているルフィを抱きしめ、その頭を撫で続けた。
- 176SS主22/11/12(土) 10:37:38
漫画化……!
夢のある話だと聞く…… - 177二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 10:47:16
ひょっこり現れてて笑った
- 178二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 10:52:51
- 179二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 11:11:12
ヒグマだけ食べて消えてもろて…
- 180二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 11:59:00
これルフィも中々の依存度じゃないか…?
- 181二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:16:59
ルウタ尊い
- 182二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:41:06
多分ぞくぞくって背筋に快感が走って、自分に依存しているルフィに喜んでるんだけど、そういう空気じゃないのとバレるのが怖くて、ウタは抑えてるんだろうな。きっと
- 183二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:37:42
どこのPartか教えて♡
- 184二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:52:13
- 185二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 17:07:05
シャンクスに療養する必要が生じたため、フーシャ村に滞在する日数が増えた。娘としては複雑な理由だが、それでもルフィと共にいられる時間が増えたのは喜ばしいことだ。
でも……。
「マキノさん、今日も?」
「ええ……ルフィ、来てないの。大丈夫かしら……心配だわ」
あれ以来、私はルフィと会っていない。ルフィから完全に接触を断たれているようだ。その証拠に、マキノさんでさえルフィの姿を見ていないと言う。
「ルフィも強情だなァ……こっちは気にしてねェってのに」
「賑やかな奴だからな。何か物足りなく感じるのも、仕方のねェ話だ」
シャンクス達もルフィがいなくなって、何か物足りなさを感じているみたい。
……ねぇルフィ、責任を感じて、もう私達と顔を合わせる資格がないとでも考えているんでしょ。
でも、ルフィがいないと本調子になれないくらい、あんたの存在は私達にとって大切なんだよ?
だから。
「大丈夫。私が連れ戻すから、絶対」
「……お願いね、ウタちゃん。ルフィ、ああ見えて寂しがり屋なの」
「うん」
絶対連れ戻すから。
ルフィが寂しがり屋なことは一番、私が分かっている。誰よりも寂しがり屋で、甘えん坊の癖に強がるルフィの心は多分、もう限界に近いだろう。だからきっと現れる筈だ。あの洞窟に。
世話の焼ける2歳下の男の子を迎えに行くため、私は山へと向かうのだった。
- 186二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 19:17:35
そっか、ウタ視点だもんな
気づいたらシャンクスの腕が無くなってた、ってなるんだな…… - 187二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:03:28
ショックだったろうなぁ。でもルフィを恨まずに、逆に救おうとしてる。これ立場逆転してて、あまりにもエモの真髄。
- 188二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:37:22
エレジア=ウタが間接的にルフィを傷付ける(吹き飛ばして)。苦しむウタをルフィが救う。
フーシャ村=ルフィが間接的にウタを傷付ける(シャンクスの腕を無くして)。苦しむルフィをウタが救う。
確かにそうだ……。 - 189二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 23:37:35
今日(もうすぐ終わる)で一気に3つ読めて嬉しいねェ!!
- 19074の絵を描いたものです22/11/13(日) 00:12:23
- 191二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:15:21
遅くなっても大丈夫です。
- 192二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 05:51:23
期待して待つよ!
- 193二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 05:52:34
のんびり描いてください
- 194二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 09:15:25
ルフィが本編世界とは違ってかなり落ち込んでるのは、このSS世界でウタが山賊を眠らせて完全制圧したことと自分が寝たことでシャンクスが自分のために戦う姿を見てなくてシャンクスの偉大さを経験してないからなのかな?
- 195二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 09:21:27
- 196二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 09:42:52
>>195 確かにそうだ、てことは知ったことの比率でシャンクスの偉大さを知った事よりもほんのちょっとだけ己の非力さがシャンクスの偉大さ上回ってるてことか、ならちょっとしたきっかけで己の非力さをシャンクスの偉大さが上回れば元気になれるな
- 197二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 09:58:47
次スレ立てる?
- 198二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 10:04:02
- 199二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 10:26:09
うめ
- 200二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 10:26:42
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